JP2003508440A - N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相ならびにそれに関連する組成物および方法 - Google Patents

N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相ならびにそれに関連する組成物および方法

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Abstract

(57)【要約】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミド(化合物(1)) 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、広範囲の適応症に対して活性を有する(特に、不眠症の処置のため
に有用である)N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピ
ラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの
多形相、ならびに関連したプロセス、組成物および方法に関する。
【0002】 (発明の背景) 用語「不眠症」は、患者による不適切な睡眠または安静でない睡眠の知覚に関
連する全ての状態を記載するために用いられる(Dement,Interna
tional Pharmacopsychiatry 17:3−38,19
82)。不眠は、最も頻繁な病訴であり、Los Angeles地域で調査さ
れた成人集団のうちの32%によって報告されており(Bixlerら,Ame
r. Journal of Psychiatry 136: 1257−1
262,1979)、そしてSan Marino,Italyにおいて調査さ
れた集団のうちの13%によって報告されている(Lugaresiら,Psy
chiatric Annals 17:446−453,1987)。Ala
chua County,Floridaの調査した成人集団のうちの少なくと
も45%は、入眠または睡眠状態での問題を報告した(Karacanら,So
cial Science and Medicine 10:239−244
,1976)。不眠の有病率もまた、個体の年齢および性別に関連し、高齢の個
体ほど高く、そして女性において高いことが示された。
【0003】 不眠症は、処置されないままの場合、代謝および全体的な身体機能の障害を生
じ得る。減少した多産性、ならびに気分、行動および精神運動機能における顕著
な変化。慢性不眠は、罹患率および死亡率のより高い発生率に関連する。伝統的
に、不眠の管理は、病因因子の処置および/または緩和、睡眠衛生の改善および
催眠剤の投与を含む。初期の催眠剤(例えば、バルビツレート)は、効果的とは
いえ、望ましくない範囲の副作用およびより長期の合併症を惹起した。例えば、
バルビツレートは、嗜眠、錯乱、鬱病および投与後何時間も種々の他の残りの影
響をもたらす可能性を有し、ならびに非常に依存性である可能性を有する。
【0004】 1980年代の間に、不眠の薬学的処置は、バルビツレートおよび他のCNS
抑制剤から、ベンゾジアゼピンのクラスの沈静−催眠剤に転じた。このクラスの
沈静−催眠剤は、ヒトおよび動物において睡眠に似た状況をもたらす沈静効果を
生じる際に実質的な有効性を示し(Geeら,Drugs in Centra
l Nervous Systems,Horwell(編),New Yor
k,Marcel Dekker,Inc.,1985,123−147頁)、
そしてそれ以前の催眠剤であるバルビツレートまたは抱水クロラールよりも大き
な安全性の余地を有した(CookおよびSepinwall,Mechani
sm of Action of Benzodiazepines,Cost
a and Greengard(編),New York,Raven Pr
ess,1975,1−28頁)。ベンゾジアゼピンの治療作用は、脳における
ベンゾジアゼピンGABA複合体上の特異的レセプターへの結合によって媒介さ
れると考えられる。この結合の結果、シナプス伝達が、ベンゾジアゼピンGAB
A複合体を含むニューロンで変更される(Clodyら,Benzodiaze
pines II,RechtschaffenおよびKales(編),Ne
w York,Springer−Verlag,1989,341−354頁
)。種々のベンゾジアゼピン催眠剤の臨床的有用性は大部分、この結合に関する
それらの薬物動態学的相違に、特に、親化合物およびその活性な代謝産物の半減
期に関連する(Finkle,Benzodiazepines II,Rec
htschaffenおよびKales(編),New York,Sprin
ger−Verlag,1989,619−628頁)。
【0005】 しかし、バルビツレートについては、多くのベンゾジアゼピンもまた、特定の
患者集団において有用性を制限する副作用を保有する。これらの問題は、他のC
NS抑制剤(特に、アルコール)との相乗作用、反復投与による寛容の発達、投
与の中止後の反跳不眠、翌日の二日酔い効果、ならびに精神運動性能および記憶
の欠陥を含む(CookおよびSepinwall,前出;Hartman,B
enzodiazepines II,RechtschaffenおよびKa
les(編),New York,Springer−Verlag,1989
,187−198頁;LinnoilaおよびEllinwood,Benzo
diazepines II,RechtschaffenおよびKales(
編),New York,Springer−Verlag,1989,601
−618頁)。薬物投与の前および後で生じる事象についての記憶喪失を含み得
る、記憶欠陥は、認知機能が加齢プロセスによって既に損なわれているかもしれ
ない高齢者においては特に関心がある(Ayd,Benzodiazepine
s II,RechtschaffenおよびKales(編),New Yo
rk,Springer−Verlag,1989,593−600頁;Fin
kle,前出;LinnoilaおよびEllinwood,前出)。
【0006】 より近年には、新たなクラスの薬剤が開発された。これらの薬剤は、非ベンゾ
ジアゼピン化合物であり、ベンゾジアゼピンレセプターの特定のレセプターサブ
タイプに選択的に結合する。このレセプター選択性は、これらの化合物がまた、
非選択的なベンゾジアゼピンクラスの薬剤と比較して改善された安全性プロフィ
ールを実証しながらも、強い催眠効果を発揮し得る機構であると考えられる。U
nited States Food and Drug Administr
ation(FDA)によって、米国における売買が承認された、これらの薬剤
のうちの第1ものは、Ambien(酒石酸ゾルピデム)であり、これは、イミ
ダゾピリジン骨格に基づく(米国特許第4,382,938号および同第4,4
60,592号を参照のこと)。Ambienに加えて、Sonata(ザレプ
ラオン(zaleplon))として公知の別の化合物(これは、ピラゾロピリ
ミジンベースの化合物である)が近年、FDAの承認を受けた(米国特許第4,
626,538号を参照のこと)。他の非ベンゾジアゼピン化合物および/また
はこれらを作製または使用するための方法もまた、報告されている(例えば、4
,794,185、4,808,594、4,847,256、5,714,6
07、4,654,347;5,891,891を参照のこと)。
【0007】 この分野では顕著な進歩がなされたが、当該分野では依然として、沈静剤また
は催眠剤として一般に有効であり、特に不眠症の処置の状況において有効である
化合物についての必要性が存在する。このようなクラスの化合物は、米国特許第
4,521,422号および同第4,900,836号に開示される。これらの
特許(特に、米国特許第4,521,422号)は、特定のアリールおよびヘテ
ロアリール[7−(アリールおよびヘテロアリール)−ピラゾロ[1,5−α]
ピリミジン−3−イル]メタノンを包含する属を開示する。より特定には、米国
特許第4,521,422号は、この属の化合物が、適切に置換されたピラゾー
ル(a)を適切に置換された3−ジメチルアミノ−2−プロペン−1−オン(b
)と反応させることによって作製され得ることを開示する。
【0008】
【化3】
【0009】 米国特許第4,521,422号の属に入る他の特定の化合物は、N−メチル
−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]
−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドである。これは、以下の構造
1(本明細書中で「化合物1」ともいう)を有する:
【0010】
【化4】 化合物1は、米国特許第4,521,422号に開示される手順に従って作製
され得る。この手順は、実施例1に、より詳細に開示される。手短に述べると、
化合物1は、適切に置換されたピラゾール(a)(すなわち、ここで、R2は水
素であり、そしてR3は2−チエニル)を、適切に置換された3−ジメチルアミ
ノ−2−プロペン−1−オン(b)(すなわち、ここで、R5およびR6が水素で
あり、そしてR7が3−N(CH3)(COCH3)フェニルである)と反応させ
、続いて、ジクロロメタン/ヘキサンから再結晶することによって作製される。
当業者が認識するように、ジクロロメタンは、選択的に化合物1を可溶化または
望ましくない不純物から抽出するために用いられており、一方、その後のヘキサ
ンの添加は、化合物1を結晶化させるかまたは「脱出(crash out)」
させる。この様式で作製した場合、化合物1は、多形相の混合物として存在する
【0011】 化合物1は不眠症の処置のために特に有望であると証明されているが、(特に
、増強された溶解度、経口バイオアベイラビリティーおよび/または物理的安定
性に関して)改善された形態のこの化合物が所望される。本発明は、この必要性
を満たし、そしてさらに関連する利点を提供する。
【0012】 (発明の要旨) 本発明は、特に有利な特性を有する、化合物1の実質的に純粋な多形相に関す
る(本明細書中で「形態I」および「形態II」といわれる)。
【0013】 化合物1の実質的に純粋な多形相形態Iは、約196℃(1分間あたり10℃
のスキャン速度でTA 2920 Modulated Differenti
al Scanning Calorimeter(DSC)によって測定した
場合、192〜197℃)に主な吸熱を示し、そして約6重量%未満の形態II
を含む。実質的に純粋な多形相形態Iの特定の実施形態は、約2重量%未満の総
不純物、約1重量%未満の水、および/または約0.5重量%未満の残存有機溶
媒を含む。別の実施形態は、1重量%未満の総不純物、約0.75重量%未満の
水、および0.4重量%未満の残存有機溶媒を含む、実質的に純粋な多形相形態
Iを含む。多形相形態Iの他の実施形態は、以下にさらに記載される。
【0014】 化合物1の実質的に純粋な多形相形態IIは、約176℃(1分間あたり10
℃のスキャン速度でTA 2920 Modulated Different
ial Scanning Calorimeterで測定した場合、173℃
〜177℃)に主な吸熱を示し、そして約20重量%未満の形態1を含む。実質
的に純粋な多形相形態IIの特定の実施形態は、約2重量%未満の総不純物、約
1重量%未満の水、および約0.5重量%未満の残存有機溶媒を含む。別の実施
形態は、1重量%未満の総不純物、約0.75重量%未満の水、および0.4重
量%未満の残存有機溶媒を含む、実質的に純粋な多形相形態IIを含む。多形相
形態IIの他の実施形態は、以下にさらに記載される。
【0015】 多形相形態Iおよび多形相形態IIは、一般に、沈静剤または催眠剤として有
用であり、そしてより詳細には、不眠症の処置において有用である。従って、本
発明はまた、有効量の多形相形態Iおよび/または多形相形態IIをその必要が
ある動物または被験体(本明細書中で「患者」と呼ばれる)(代表的に、温血動
物(ヒトを含む))に投与する工程によって種々の状態を処置するための方法に
関する。投与の前に、投与される多形相は一般に、1つ(以上)の薬学的に受容
可能なキャリアと組み合わせた有効投薬量の多形相を含む薬学的組成物として処
方される。
【0016】 本発明の多形相または本発明の多形相を含む薬学的組成物によって処置され得
る状態は、抗不安効果、睡眠誘導効果、催眠効果、抗痙攣効果および/または骨
格筋弛緩特性を保有する、本発明による多形相の投与によって改善または回復さ
れ得る任意の障害または疾患を含む。このような状態としては、特に、不眠、な
らびに一般に睡眠障害および他の神経学的および精神医学的病訴;不安状態;覚
醒障害(例えば、大脳の血管損傷に起因し得る行動障害および老人において遭遇
する大脳の硬化症に反抗するもの;頭部の外傷に起因し得る癲癇性のめまい;な
らびに代謝性脳障害)が挙げられる。
【0017】 多形相形態Iおよび形態IIを作製する方法を提供する本発明の他の局面が開
示される。1つの実施形態では、化合物1の実質的に純粋な形態Iは、アセトン
および化合物1の溶液を形成し、この溶液を冷却して結晶化した塊を生じ、そし
て結晶化した塊を収集して実質的に純粋な形態Iを得ることによって作製される
。別の実施形態では、化合物1の実質的に純粋な形態IIは、メタノールおよび
化合物1の溶液を形成し、均一系溶液を冷却して結晶化した塊を生じ、そして結
晶化した塊を収集して実質的に純粋な形態IIを得ることによって作製される。
本発明の特定の実施形態は、化合物1の溶液が1以上の他の有機溶媒をさらに含
み、それにより、均一系溶液の組合せを作製することを含む。
【0018】 本発明の別の局面は、多形相形態IIを多形相形態Iへと転換する方法を提供
する。この局面の特定の実施形態は、以下を含む:1)多形相形態IIを高エネ
ルギー(例えば、熱エネルギーまたは機械的エネルギー)プロセスに暴露するこ
と。このようなプロセスは、以下を含む:1)多形相形態IIを多形相形態Iへ
と転換するのに十分な時間にわたって、多形相形態IIを、高温度に暴露するこ
と;2)多形相形態IIを粉砕(milling)または摩砕(grindin
g)して多形相形態Iを形成すること;3)多形相形態IIをアセトン(または
アセトンと1以上の他の溶媒との組合せ)に溶解して溶液を形成し、溶液を冷却
して結晶化した塊を形成させ、そしてこの結晶化した塊を収集して実質的に純粋
な形態Iを得ること;ならびに/あるいは4)多形相形態IIをその融点よりも
高く加熱して、融解した塊を形成し、そしてこの融解した塊を冷却し、そして多
形相形態Iを形成すること。本発明のこの局面はまた、不純な多形相形態Iを本
発明のこの局面の1以上の上記の特定の実施形態に供することによって、受け入
れられない量の多形相形態IIを含む多形相形態Iのロットを精製するために用
いられ得る。
【0019】 実質的に純粋な形態Iまたは形態IIを薬学的に受容可能なキャリアと組み合
わせて含む組成物もまた開示される。このような組成物は、経口投与のための丸
剤、錠剤およびカプセル剤を含めた種々の形態をとり得る。
【0020】 本発明のこれらおよび他の局面は、以下の詳細な説明および添付の図面を参照
すれば明らかである。この目的のために、特定の特許および他の文書は、本発明
の種々の局面をより詳細に記載するために本明細書中に引用される。これらの文
書の各々は、その全体が本明細書中に参考として援用される。
【0021】 (発明の詳細な説明) 固体は、非晶質形態または結晶形態のいずれかで存在する。結晶形態の場合、
分子は、3次元格子部位に配置される。化合物が溶液またはスラリーから再結晶
化する場合、これは、異なる空間的格子配置(「多形」と適切に呼ばれる)で結
晶化し得、異なる結晶形態は個々に、「多形相」と呼ばれる。所定の物質の異な
る多形形態は、1以上の物理的特性(例えば、溶解度および解離、真の密度、結
晶の形状、圧密挙動、流動特性および/または固体状態の安定性)に関して互い
に異なり得る。2つ(以上の)多形相形態で存在する化学物質の場合、不安定な
形態は一般に、十分な期間の後に所定の温度で熱力学的により安定な形態に転換
する。この転換が迅速でない場合、熱力学的に不安定な形態は、「準安定性」形
態と呼ばれる。一般に、安定な形態は、最大の融点、最低の溶解度、および最大
の化学的安定性を示す。しかし、準安定性形態は、通常の貯蔵条件下では市販の
形態においてその使用を可能にするに十分な化学的安定性および物理的安定性を
示し得る。この場合、準安定性形態は、安定性がより低いとはいえ、安定な形態
の特性を超えた望ましい特性(例えば、増強された溶解度または良好な経口バイ
オアベイラビリティー)を示し得る。
【0022】 本発明の実施では、化合物1の2つの異なる多形相が見出され、そしてそれら
の調製方法が開発された。驚くべきことに、化合物1の実質的に純粋な多形形態
が、これの薬学的薬剤としての使用に関して特に有利であることが見出された。
【0023】 本発明者らは、TA 2920 Modulated Differenti
al Scanning Calorimeter(TA Instrumen
ts,New Castle,Delaware)によって、1分当たり10℃
のスキャン速度で測定した場合、多形相形態I(これは、約196℃の「高」融
点を有する)および多形相形態II(これは、約176℃の「低」融点を有する
)を見出した。
【0024】 図1は、先行技術に従って作製した化合物1の示差走査熱分析(DSC)サー
モグラフ(上記の装置によって測定した場合)である(実施例1を参照のこと)
。図1に例示されるように、化合物1は、175.41℃および195.08℃
での吸熱、ならびに177.93℃での発熱を示し、高い融点の形態I多形相お
よび低い融点の形態II多形相の両方の存在を確立する。
【0025】 図2は、本発明のプロセスに従って作製された実質的に純粋な多形相形態Iの
DSCサーモグラフである。図3は、実質的に純粋な多形相形態IIのDSCサ
ーモグラフである。図2に例示されるように、形態Iは、195.98℃で主な
吸熱を示し、一方、図3は、形態IIが175.93℃主な吸熱を示すことを示
す(図3における194.6℃での微量の吸熱は、約6重量%の量の形態Iの存
在に起因する)。
【0026】 DSC分析を行う加熱速度(すなわち、スキャン速度)、使用した検定標準、
装置検定、相対湿度および化学的純度に依存して、それぞれの形態Iおよび形態
IIの吸熱は、約0.01〜10℃または図に示した吸熱の約0〜5℃上または
下まで変動し得る。任意の所定のサンプルについて、観察された吸熱はまた、装
置毎に異なり得る;しかし、装置が同様に検定されるならば、一般に、本明細書
中で定義した範囲内にある。
【0027】 多形相形態Iおよび形態IIは、単結晶X線結晶学によって決定した場合、そ
の結晶構造が異なる。4つの軸の各々でのステッピング電動機(Slo−Syn
)の追加によって改変されたFumas Monochromator(HOG
crystal)を備え、そして5番目の電動機が20位置フィルター/アテニ
ュエータホイールを駆動する、Pickerフォーサークルゴニオスタットで得
られた、形態Iについての単結晶X線結晶学スペクトルに関連したデータを、以
下の表1〜6に提示する。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】
【表5】
【0033】
【表6】 同様に、形態IIについての単結晶X線結晶学スペクトルに関連するデータを
、以下の表7〜12に提示する。
【0034】
【表7】
【0035】
【表8】
【0036】
【表9】
【0037】
【表10】
【0038】
【表11】
【0039】
【表12】 上記のデータによって証明されるように、化合物1は、先行技術に従って作製
された場合、多形相形態IおよびIIの混合物またはブレンドとして存在する。
上記の形態Iは、融点がより高く、安定な多形相であり、一方、形態IIは、融
点がより低い、準安定性多形相であることが見出された。本発明の状況において
、形態Iは、形態IIが形態Iの約6%(重量)未満、約3%未満または約1%
未満を構成する場合、「実質的に純粋」であると考えられる。形態IIは、形態
Iが、形態IIの約20%(重量)未満、約10%未満または約5%未満を構成
する場合、「実質的に純粋」であると考えられる。さらに、形態Iまたは形態I
Iのいずれかの実質的に純粋な形態は一般に、約2%未満の総不純物、約1%未
満の水および約0.5%未満の残存有機溶媒を含む。
【0040】 本発明の多形形態のIおよびIIは、化合物1から出発して、結晶化によって
得られ得、各多形相は異なる溶媒からの結晶化によって生じる。より詳細には、
化合物1は、米国特許第4,521,422号に開示される手順によって得られ
得る。次いで、化合物1は、実施例2に開示されるようにアセトンから結晶化し
て、形態Iを生じる。形態IIもまた、上記に示すように、化合物1から得られ
得るが、実施例3に開示するように、メタノールからの結晶化によって得られ得
る。
【0041】 従って、本発明の別の実施形態では、実質的に純粋な形態Iまたは形態IIを
調製するためのプロセスが開示される。このプロセスは、アセトン(形態Iの産
生のため)またはメタノール(形態IIの産生のため)中のN−メチル−N−(
3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミ
ジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの均一系溶液を形成する工程を含む。
均一系溶液は、例えば、N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニ
ル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセト
アミドを適切な溶媒と混合し、続いて加熱することによって形成され得る。次い
で、均一系溶液は冷却され、実質的に純粋な形態I(溶媒がアセトンである場合
)または実質的に純粋な形態II(溶媒がメタノールである場合)の結晶化をも
たらす。次いで、この結晶は収集され、そして乾燥される(例えば、40℃で、
例えば、6時間以上のような時間にわたって)。他方に対して1つの形態の優先
的な結晶化をもたらすために、結晶化溶媒には、所望の多形相の種結晶が入れら
れ得る。
【0042】 結晶化が行われる方法に依存して、多形相形態IIは、メタノール、アセトニ
トリル、1−ブタノール、ジエチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド(
DMF)、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)およびそれらの組合せのよ
うな溶媒からの結晶化によって得られ得る。同様に、多形相形態Iは、アセトン
、酢酸エチル、トルエンおよびそれらの組合せのような溶媒からの結晶化によっ
て得られ得る。
【0043】 大規模製造プロセスは一般に、所望の化合物を含む、濃縮された溶液の移動を
含む。従って、化合物1は、共溶媒(例えば、塩化メチレン、塩化メチレン/ヘ
キサンまたは他の有機溶媒)中に固体としてまたは溶液として結晶化溶媒に添加
され得る。次いで、多形相は、それぞれ、多形相形態Iまたは形態IIを形成す
ることが所望される場合にアセトンまたはメタノールから結晶化される。
【0044】 共溶媒中に存在する化合物1の濃度は、0.1重量%〜飽和まで、0.1重量
%〜約16%まで変動し得る。共溶媒中の化合物1の濃度は、共溶媒を保持する
温度に従って変動する。一般に、より熱い温度は、化合物1のより濃縮された溶
液を提供する。
【0045】 共溶媒および化合物1を含む溶液は、結晶化溶媒(例えば、メタノールまたは
アセトン)中に添加され得るか、または結晶化溶媒が、共溶媒および化合物1を
含む溶液中に添加され得る。いずれの場合も、化合物1を含む溶液は一般に、室
温にあるかまたは室温に対して上昇した温度にあり、そして結晶化溶媒の温度は
独立して、最初に冷却され(室温未満の温度)、室温、または高温度(室温より
も上の温度)である。あるいは、化合物1および共溶媒を含む溶液は、溶媒交換
を受け得、そして実施例4に記載のように、結晶化溶媒および化合物1の溶液ま
たは不均一系混合物を形成し得る。
【0046】 結晶化を行う場合、結晶化溶媒には、結晶化溶媒における特定の結晶の形成を
促進するために特定の多形相の1以上のその種結晶が入れられ得る。結晶化溶媒
種結晶の添加は任意である。1つの実施形態では、化合物1は、熱アセトンに溶
解される。冷却が始まった後で、結晶化溶媒に多形相形態Iの種結晶が入れられ
る。あるいは、種結晶は、結晶化溶媒が化合物1で一旦飽和したら添加され得る
【0047】 本明細書中で使用される場合、用語「結晶化溶媒」は、所望の多形相形態Iま
たは形態IIを優先的に形成させるために、化合物1の多形相を結晶化させるた
めに用いられる溶媒または溶媒の組合せを意味する。1つの実施形態では、多形
相形態Iを結晶化させるために用いられる結晶化溶媒は、主な部分のアセトンを
含む。別の実施形態では、多形相形態IIを結晶化するために用いられる結晶化
溶媒は、主な部分のメタノールを含む。結晶化溶媒はまた、本明細書中に記載さ
れる1以上の共溶媒を含み得る。共溶媒は、用いられる組合せ溶媒系および産生
される多形相に依存して広範な量で存在し得る。
【0048】 いくつかの有機溶媒は、それぞれ、アセトンまたはメタノールからの形態Iま
たは形態IIの結晶化において共溶媒として用いられ得る。共溶媒は一般に、所
望の多形相の形成を不利に妨害しないことを確実にするに十分に少ない量で存在
する。適切な共溶媒としては、極性溶媒、非極性溶媒、プロトン性溶媒、非プロ
トン性溶媒、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、
酢酸エチル、THF、DMF、ジエチルエーテル、アセトニトリル、トルエン、
ジクロロメタン、水およびそれらの組合せが挙げられる。
【0049】 多形相形態Iは、多形相形態IIを、転換をもたらすのに十分な時間でかつ十
分な温度で加熱することによって形成され得る。図4は、約92%の形態IIお
よび約8%の形態Iを含む実質的に純粋な多形相形態IIのDSCサーモグラフ
を示す。図5は、約46%の多形相形態Iおよび約54%の多形相形態IIを含
む化合物1の混合物のDSCサーモグラフ示す。これらの量は、それぞれ各々の
多形相についての吸熱ピーク内の面積を定量し、それぞれの面積を合計し、そし
て総面積に対する各ピークの相対的パーセントを計算することによって決定され
た。図4および図5のDSCサーモグラムを、以下の手順を用いることによって
得た。サンプルを、DSC装置中で1分当たり10℃のスキャン速度で15℃〜
300℃に加熱し、そして1分間300℃で保持した。次いで、1分間あたり5
0℃の速度で温度を低下させることによってサンプルを15℃まで冷却した。D
SCデータは、温度上昇(temperature ramp up)の間に得
られた。
【0050】 次いで、図4のこのサンプルの別のアリコート(形態II)を、以下の通りに
DSC中で処理して、図6において示されたサーモグラフを得た。このサンプル
を、1分間あたり10℃のスキャン速度で15℃〜185℃に加熱し、次いで、
185℃で1分間にわたって保持した。そのすぐ後に、1分間あたり50℃の速
度で温度を低下させることによってサンプルを15℃に冷却した。この最初の加
熱サイクルの完了後、サンプルを、1分間あたり10℃のスキャン速度で15℃
〜300℃に加熱し、次いで300℃に1分間保持した。最後に、1分間あたり
50℃の速度で温度を低下させることによってこのサンプルを15℃に冷却した
。DSCデータは、DSC操作の2回目の加熱サイクルの間に得られた。サンプ
ルを多形相形態IIの融点よりも高い温度まで加熱し、続いてこのサンプルを冷
却することの結果として、不純な多形相形態IIが実質的に純粋な多形相形態I
へと転換された。従って、多形相形態IIを高温(ここでは、多形相形態IIの
融点よりも高い185℃)に十分な時間にわたって(ここでは1分間)暴露する
ことによって、多形相形態IIが多形相形態Iへと変換され得る。類似の様式で
、図5の混合サンプルを、すぐ上に記載の通りに処理した。結果として、約46
%の形態Iおよび約54%の形態IIを含む多形相形態IIの不純なサンプルは
、多形相形態Iの実質的に純粋なサンプルへと転換された(図7を参照のこと)
【0051】 実質的に純粋な形態Iはまた、形態IIの粉砕または公知の手順に従って調製
された化合物1の粉砕によって調製される。例えば、流体エネルギーミル、ジェ
ットミル、ローラーミルもしくはボールミル、または他の機械的デバイスにおけ
る、約1ミクロン〜15ミクロンの平均粒径への形態IIの粉砕は一般に、一部
または全ての形態IIを形態Iへと転換する。図8は、高エネルギー粉砕に暴露
する前であって、そして検出可能な量の多形相形態Iを含まない、実質的に純粋
な多形相形態IIのDSCサーモグラフである。多形相形態IIを、24本の歯
、1mmのスクリーンを有するRetschmillに通すことによって、顕著
な量の形態II(約41%)および形態I(約59%)を含む不純な混合物が、
図9に示されるように、形成された。不純な混合物を高エネルギーミルに反復し
て通すことによって、多形相形態IIは、多形相形態Iへと完全に転換され得る
。同様に、受け入れられない量の多形相形態IIを含む多形相形態Iの不純なサ
ンプル、バッチまたはロットは、不純な多形相形態Iを1回、2回、3回、4回
、5回以上粉砕することによって実質的に純粋な多形相形態Iへと転換される。
【0052】 上記のプロセスは、組み合わせて行われ得る。従って、多形相形態IIは、多
形相形態IIを加熱することによって、多形相形態IIを粉砕することによって
、および/または多形相形態IIをアセトン含有溶媒中に溶解し、そしてそこか
ら多形相形態Iを結晶化させることによって多形相形態Iへと転換される。各々
の場合において、多形相形態IIは、形態Iへの転換前には純粋、実質的に純粋
なまたは不純であり得る。
【0053】 多形相形態Iは、化合物1の熱安定性形態と考えられる。「熱に安定な」また
は「物理的に安定な」によって、形態Iが多形相形態IIへの転換に対して安定
であることが意味される;しかし、形態Iは、他の化合物への分解に対しては不
安定であり得る。
【0054】 形態Iは、より高い融点の多形相であるので、形態Iは、公知の技術に従って
調製された化合物1の多形混合物を超える顕著な利点を有する。特に、形態Iは
、優れた物理的安定性を示し、従って、異なる多形相形態への転換なしに固体投
薬形態の加工および製造を可能にする。次いで、これは、この薬物物質の粉砕特
性および圧密特性を増強する。
【0055】 さらに、より低い融点の多形相である形態IIはまた、公知の技術に従って調
製されるような化合物1の多形混合物を超える顕著な利点を有する。特に、形態
IIは、形態Iを超える優れた水溶性を、そして一般に、ある範囲の有機溶媒に
おいて形態Iと比較してより高い溶解度を示す(表13を参照のこと)。形態I
Iは一般に、極性溶媒およびプロトン性溶媒において、形態Iよりも溶解性が高
い。増強された溶解性の化合物は一般に、その化合物のバイオアベイラビリティ
ーを増大させる。薬物の吸収が溶解速度に制限される場合、より可溶性でより早
く溶解する形態の使用は、バイオアベイラビリティーの速度および程度を改善す
る。
【0056】
【表13】 投与の目的のために、本発明の多形相は、薬学的組成物として処方され得る。
本発明の薬学的組成物は、多形相および薬学的に受容可能なキャリアを含み、こ
こで、多形相は、目的の状態を処置するために有効である量で組成物中に存在す
る。好ましくは、本発明の薬学的組成物は、投与経路に依存して、1投薬量あた
り、0.1mg〜250mgの量で、より代表的には1mg〜60mgの量で多
形相を含む。適切な濃度および投薬量は、当業者によって容易に決定され得る。
【0057】 当業者は、薬学的に受容可能なキャリアに精通している。液体溶液として処方
される組成物については、受容可能なキャリアとしては、生理食塩水および滅菌
水が挙げられ、そして必要に応じて抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および他の通常の
添加剤が挙げられ得る。組成物はまた、多形相に加えて、希釈剤、分散剤および
界面活性剤、結合剤および滑沢剤を含む、丸剤、カプセル剤、顆粒剤または錠剤
として処方され得る。当業者はさらに、多形相を適切な様式で、そして受け入れ
られた実施(例えば、Remington’s Pharmaceutical
Sciences,Gennaro編,Mack Publishing C
o.,Easton,PA 1990に開示される実施)に従って処方し得る。
【0058】 別の実施形態では、本発明は、抗不安特性、抗低酸素症特性、睡眠誘導特性、
催眠特性、抗痙攣特性および/または骨格筋弛緩特性を保有する薬剤の投与から
利益を受ける状態を処置するための方法を提供する。このような状態としては、
特に不眠、ならびに一般に、睡眠障害および他の神経学的および精神医学的病訴
、不安状態、覚醒障害(例えば、大脳の血管損傷に起因し得る行動障害および老
人において遭遇する大脳の硬化症に反抗するもの;頭部の外傷に起因し得る癲癇
性のめまい;ならびに代謝性脳障害)が挙げられる。
【0059】 本発明の方法としては、本明細書中に開示される通りの多形相、好ましくは、
薬学的組成物の形態の全身投与が挙げられる。本明細書中で使用される場合、全
身投与は、経口投与方法および非経口投与方法の両方を包含する。経口投与につ
いては、適切な薬学的組成物としては、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤およびカプセ
ル剤、ならびに液剤、シロップ剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。これらの組
成物はまた、矯味矯臭剤、保存剤、懸濁剤、濃化剤および乳化剤ならびに他の薬
学的に受容可能な添加剤を含み得る。非経口投与については、本発明の化合物は
、緩衝剤、抗酸化剤、静菌剤およびこのような溶液において通常用いられる他の
添加剤を含み得る、水性注射溶液中に調製され得る。
【0060】 以下の実施例は、例示のために提供されるが、限定のためではない。
【0061】 (実施例1) (化合物1の合成) 本実施例は、図1のDSCサーモグラフによって実証されるような、化合物1
を多形相形態Iおよび多形相形態IIの混合物として生じる、公知の技術による
化合物1の合成を例示する。
【0062】
【化5】 (β−ジメチルアミノ−1−(2−チエニル)−2−プロペン−1−オン(3
)) 2−アセチルチオフェン2(20.0g、159mmol)とジメチルホルム
アミドジメチルアセタール(39g、327mmol)との混合物を、窒素下で
3時間還流した。この反応混合物を冷却し、濃縮して暗橙色の固体を得た。この
固体を濾過によって収集し、ジクロロメタンおよびエーテルの溶液(1:10、
200mL)で粉砕した。化合物3は、橙色固体(22.0g、121mmol
、76%)として得られた。GC/MS,m/z=181、tR=11.83分
(100%)にて。LC/MS,[M+H]=182。
【0063】 (5−(2−チエニル)イソオキサゾール(4)) 100mLの無水メタノール中の化合物3(18.1g、100mmol)と
塩酸ヒドロキシルアミン(7.0g、101mmol)との混合物を、窒素下で
2時間還流した。この反応混合物を冷却し、濃縮し、そして水とジクロロメタン
との間で分配した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
そして濃縮して化合物4を暗黄橙色のオイル(14.1g、93.3mmol、
93%)として得た。GC/MS,m/z=151、tR=8.30分(100
%)にて。LC/MS,[M+H]=152。
【0064】 (α−[(ジメチルアミノ)メチレン]−β−オキソ−2−チオフェンプロパ
ンニトリル(5)) 化合物4(13.0g、86mmol)とジメチルホルムアミドジメチルアセ
タール(22.4g、188mmol)との混合物を、窒素下で3時間還流した
。固体が、この反応混合物から沈澱した。この反応混合物を冷却し、ジクロロメ
タンおよびエーテル(1:10、200mL)で希釈した。固体を濾過によって
収集し、ジクロロメタンおよびエーテルの溶液(1:20、100mL)で粉砕
した。化合物5は、橙色固体(13.5g、65.4mmol、76%)として
得られた。GC/MS,m/z=206、tR=13.39分(100%)にて
。LC/MS,[M+H]’=207。
【0065】 ((3−アミノ−1H−ピラゾール−4−イル)−2−チエニルメタノン(6
)) 無水エタノール(120mL)中での硝酸アミノグアニジン(17.1、12
5mmol)と5(20.6g、100mmol)との混合物に、10N Na
OHを添加した。この反応混合物を6時間還流し、そして溶媒をロータリーエバ
ポレーターで減圧下で除去した。水(250mL)を添加し、そして最初の沈澱
物が形成し、そして濾過した(13.3g、68.8mmol、69%)。さら
に静置すると、水層にさらなる量の所望の化合物6(3.42g、17.7mm
ol、18%)が沈澱した。化合物6は、黄褐色の固体(合計16.72g、8
6.5mmol、87%)として得られた。GC/MS,m/z=193、tR
=13.67分(100%)にて。LC/MS,[M+H]’=194。
【0066】 (N−[3−[3−(ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−プロペニル]−フ
ェニル]−アセトアミド(8)) 3−アセトアミドアセトフェノン7(20g、112.9mmol)、ジメチ
ルホルムアミドジメチルアセタール(40.3g、338.6mmol)の混合
物を窒素下で1時間還流した。この反応混合物を冷却し、酢酸エチル(150m
L)およびエーテル(150mL)で希釈した。固体を濾過によって収集し、酢
酸エチルおよびヘキサン(1:1、200mL)の溶液で粉砕した。化合物8は
、赤橙色の固体(23.6g、101.6mmol,90%)として得られた。
GC/MS,m/z=232、tR=15.11分(100%)にて。LC/M
S,[M+H]’=233. (N−[3−[3−(ジメチルアミノ)−1−オキソ−2−プロペニル]−フ
ェニル]−N−メチルアセトアミド(9)) 無水ジメチルホルムアミド(114mL)中の化合物8(22.07g、95
mmol)の懸濁物に、窒素下で、氷浴中で、水素化ナトリウム(4.75g、
119mmol、鉱油中60%)を添加し、15分以内に、ガスの発生が止まっ
た。上記の反応混合物に、ヨウ化メチル(14.2g、99.8mmol)の溶
液を添加した。この反応混合物を一晩攪拌し、そして室温まで暖めた。この反応
物をヘキサン(3×150mL)で粉砕し、ヘキサンを捨てた。反応混合物を氷
水中に注ぎ、ジクロロメタン(3×200mL)で抽出し、これを無水硫酸ナト
リウムで乾燥した。乾燥ジクロロメタンを濃縮して固体を得た。この固体を、酢
酸エチルおよびヘキサンの溶液(1:1、200mL)で粉砕した。化合物9は
、橙色固体(16.9g、68.6mmol、72%)として得られた。GC/
MS、m/z=246、tR=14.63分(100%)にて。LC/MS,[
M+H]’=247。
【0067】 (N−メチル−N−[3−(3−(2−チエニルカルボニル)−ピラゾロ[1
,5−α]ピリミジン−7−イル]−フェニル]アセトアミド(化合物1)) 氷酢酸(200mL)中の化合物6(11.0g、56.8mmol)と化合
物9(14.0g、56.8mmol)との混合物を、6時間にわたって還流し
た。ロータリーエバポレーターでの全ての揮発物のエバポレーションによって、
オイル状残渣が得られ、この残渣を、ジクロロメタン(50mL)で処理し、そ
してヘキサン(200mL)で粉砕した。沈澱物を濾過によって収集し、そして
1:10のジクロロメタン/ヘキサン(100mL)で洗浄した。この生成物を
減圧下で40℃にて乾燥して、化合物1の形態Iと形態IIとの混合物を淡黄色
固体(16.28g、43.2mmol、76%)として得た。LC/MS,[
M+H]’=377。1H NMR(CDC13,300 MHz)、δ(pp
m)2.01(s,3H)、3.36(s,3H)、7.17(d,1H)、7
.22(dd,1H)、7.48(d,1H)、7.67(d,1H)、7.7
2(dd,1H)、7.90−8.10(m,2H)、8.10(dd,1H)
、8.73(s,1H)、8.85(d,1H)。
【0068】 (実施例2) (実質的に純粋な形態Iの合成) 実施例1の通りに調製した1.5gの化合物1に、100mLのアセトンを添
加する。この溶液を加熱して、溶液が均一になるまで還流する。この溶液をガラ
スフリット漏斗を通して迅速に濾過する。この溶液を徐々に室温まで、約1時間
、冷ます。この混合物を、氷浴を用いてさらに5℃まで冷却する。形成される固
体を濾過によって収集し、そして10mLの冷アセトンによって洗浄して0.4
gの形態1を得る。母液を減圧下で約20mLまで濃縮する。この溶液を5℃ま
で冷却し、そして固体を濾過によって収集し、そして10mLの冷アセトンで洗
浄して、さらに0.5gの形態Iを得る。
【0069】 (実施例3) (実質的に純粋な形態IIの合成) 実施例1の通りに調製した1.4gの化合物1に、75mLのメタノールを添
加する。この溶液を加熱して、溶液が均一になるまで還流する。この溶液を、ガ
ラスフリット漏斗を通して迅速に濾過する。この溶液を徐々に室温まで、約1時
間、冷ます。この混合物をさらに、氷浴を用いて5℃まで冷却する。形成される
固体を濾過によって収集し、そして10mLの冷メタノールで洗浄して、0.5
gの形態IIを得る。母液を減圧下で約10mLまで濃縮する。この溶液を5℃
まで冷却し、そして固体を濾過によって収集し、そして10mLの冷メタノール
で洗浄して、さらに0.4gの形態IIを得る。
【0070】 (実施例4) (アセトン/共溶媒混合物からの実質的に純粋な形態Iの結晶化) 実施例1において調製された通りの38gの化合物1に、200mLのジクロ
ロメタンを添加した。この混合物を25℃で、溶液が均一になるまで攪拌した。
この溶液を濾過し、そして150mLのアセトンを濾液に添加した。透明な黄色
の溶液を加熱して、ジクロロメタン留分を除去した。蒸留の間、さらに200m
Lのアセトンをゆっくりと添加して、ジクロロメタンの容積を置き換えた。蒸留
温度によって実証されるように、ジクロロメタンの除去後、溶液の容積が約20
0mLに減少するまで蒸留を続けた。加熱を中断し、そして温めた溶液に、多形
相形態Iの純粋な結晶をシーディングした。この溶液を徐々に5℃まで冷却し、
そして攪拌を数時間続けた。スラリーを濾過し、そして収集した結晶をアセトン
で洗浄し、そして減圧下で40℃にて乾燥して36gの化合物1を多形相形態I
として得た。
【0071】 (実施例5) (粉砕による、多形相形態IIの形態Iへの転換) 図8に示したように約100%の多形相形態IIからなる5.5gの化合物1
を、30メッシュのステンレススチールスクリーンに通し、次いで、24歯ロー
ターおよび1mmスクリーンを備えるRetschミルに通した。4.0g(約
73%)の化合物1が回収された。回収された物質は、図9に示したように、約
59%の形態Iおよび41%の形態IIであった。この手順は、形態IIを形態
Iに完全に転換するまで反復され得る。
【0072】 (実施例6) (加熱による、多形相形態IIの形態Iへの転換) 実質的に純粋な多形相形態II(図4のDSCサーモグラフを有する)のアリ
コートを、以下のプログラムに従ってTA 2920 Modulated D
ifferential Scanning Calorimeter(DSC
)において処理した:15℃で平衡化する データ格納オフ 1分間等温 10℃/分の傾斜を185℃まで 1分間等温 50℃/分の傾斜を15℃まで 1分間等温 データ格納オン 10℃/分の傾斜を300℃まで 1分間等温 データ格納オフ 50℃/分の傾斜を15℃まで。
【0073】 得られるサーモグラフ(図6)は、実質的に純粋な多形相形態Iを示した(1
93.77での吸熱によって実証された通り)。
【0074】 図5に示すように、形態Iと形態IIとの混合物からなる化合物1のアリコー
トを、同じ様式で処理して、図7のサーモグラフを得た。このサーモグラフは、
形態Iのみを示す(195.78での吸熱のみ)。
【0075】 上記は、本発明の特定の実施形態の詳細な説明である。本発明の特定の実施形
態が例示の目的のために本明細書中に記載されているが、本発明の趣旨および範
囲から逸脱することなく、種々の改変が行われ得ることが理解される。従って、
本発明は、添付の特許請求の範囲によってしか限定されない。本明細書中で開示
され、そして請求される実施形態の全ては、本開示を考慮すれば、過度の実験を
行うことなく作製および実行され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来技術によって調製した(化合物1)の示差走査熱分析(DSC)
サーモグラフである。
【図2】 図2は、本明細書中で形態Iと呼ばれる、化合物1の「高」融点多形相のDS
Cサーモグラフである。
【図3】 図3は、本明細書中で形態IIと呼ばれる、化合物1の「低」融点多形相のD
SCサーモグラフである。
【図4】 図4は、実質的に純粋な多形相形態IIのDSCサーモグラフである。
【図5】 図5は、高レベルの形態Iを含む多形相形態IIの不純なサンプルのDSCサ
ーモグラフである。
【図6】 図6は、図4の多形相形態IIの、加熱による多形相形態Iへの完全な転換を
確認する、DSCサーモグラフである。
【図7】 図7は、図5の多形相形態IIの、加熱による多形相形態Iへの完全な転換を
確認するDSCサーモグラフである。
【図8】 図8は、高エネルギー粉砕に暴露する前の多形相形態IIのDSCサーモグラ
フである。
【図9】 図9は、多形相形態IIを高エネルギー粉砕に1回暴露した後の、図8の化合
物1のDSCサーモグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月17日(2002.4.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】
【化2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/08 A61P 25/08 25/20 25/20 25/22 25/22 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 オドネル, パトリック ビー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 92128, サン ディエゴ, パカト サークル サウス 12581 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB05 CC08 EE03 FF05 GG01 HH03 4C076 AA36 AA53 BB01 CC01 CC21 FF70 4C086 AA01 AA02 AA04 CB05 MA01 MA04 MA35 MA37 MA52 NA11 ZA05 ZA06 ZA94 (54)【発明の名称】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピ リミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相ならびにそれに関連する組成物および方 法

Claims (73)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
    −ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
    ドの実質的に純粋な多形相形態Iであって、示差走査熱量計によって測定した場
    合、約192℃〜198℃で主な吸熱を示す、実質的に純粋な多形相形態I。
  2. 【請求項2】 前記多形相形態Iが、約6重量%未満の多形相形態IIを含
    む、請求項1に記載の実質的に純粋な多形相形態I。
  3. 【請求項3】 前記多形相形態Iが、約2重量%未満の不純物、約1重量%
    未満の水、および約0.5重量%未満の残存有機溶媒を含む、請求項2に記載の
    実質的に純粋な多形相形態I。
  4. 【請求項4】 前記多形相が、約195℃〜197℃で主な吸熱を示す、請
    求項2に記載の実質的に純粋な多形相形態I。
  5. 【請求項5】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、1
    格子あたり約2分子を有し、そしてP1バー空間群の多形相である、請求項2に
    記載の実質的に純粋な多形相形態I。
  6. 【請求項6】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、約
    0.12mm×0.05mm×0.015mmの結晶寸法および約913の容積
    を有する、請求項2に記載の実質的に純粋な多形相形態I。
  7. 【請求項7】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、約
    1.37の計算密度を有する、請求項2に記載の実質的に純粋な多形相形態I。
  8. 【請求項8】 以下の単結晶X線結晶学結合距離によってさらに特徴付けら
    れる、請求項2に記載の実質的に純粋な多形相形態I: 【化1】
  9. 【請求項9】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]
    −ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミ
    ドの実質的に純粋な多形相形態IIであって、示差走査熱量計によって測定した
    場合、約172℃〜179℃での主な吸熱を示す、実質的に純粋な多形相形態I
    I。
  10. 【請求項10】 前記多形相形態IIが、約20重量%未満の多形相形態I
    を含む、請求項9に記載の実質的に純粋な多形相形態II。
  11. 【請求項11】 前記多形相形態IIが、約2重量%未満の不純物、約1重
    量%未満の水、および約0.5重量%未満の残存有機溶媒を含む、請求項10に
    記載の実質的に純粋な多形相形態II。
  12. 【請求項12】 前記多形相が、約173℃〜177℃で主な吸熱を示す、
    請求項10に記載の実質的に純粋な多形相形態II。
  13. 【請求項13】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、
    1格子あたり約4分子を有し、そしてP2/a1空間群の多形相である、請求項
    10に記載の実質的に純粋な多形相形態II。
  14. 【請求項14】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、
    約0.35mm×0.20mm×0.12mmの結晶寸法および約1797の容
    積を有する、請求項10に記載の実質的に純粋な多形相形態II。
  15. 【請求項15】 前記多形相が、単結晶X線結晶学によって決定した場合、
    約1.39の計算密度を有する、請求項10に記載の実質的に純粋な多形相形態
    II。
  16. 【請求項16】 以下の単結晶X線結晶学結合距離によってさらに特徴付け
    られる、請求項10に記載の実質的に純粋な多形相形態II: 【化2】
  17. 【請求項17】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの実質的に純粋な形態Iを調製するためのプロセスであって、以下の工程: アセトンを含む結晶化溶媒およびN−メチル−N−(3−{3−[2−チエニ
    ルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニ
    ル)アセトアミドの溶液を形成する工程;ならびに 該溶液を冷却して結晶の塊を形成させ、そして該形態Iに対応する該結晶を収
    集する工程、 を包含する、プロセス。
  18. 【請求項18】 前記収集された結晶を乾燥して実質的に純粋な形態Iを得
    る工程をさらに包含する、請求項17に記載のプロセス。
  19. 【請求項19】 溶液を形成する前記工程が、以下の工程: N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[
    1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドを提供する工程
    ;および 該N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−
    [1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドを結晶化溶媒
    と接触させる工程、 を包含する、請求項17に記載のプロセス。
  20. 【請求項20】 前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボ
    ニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセ
    トアミドが固体として提供される、請求項19に記載のプロセス。
  21. 【請求項21】 前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボ
    ニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセ
    トアミドが、有機共溶媒中の濃縮物として提供される、請求項19に記載のプロ
    セス。
  22. 【請求項22】 前記共溶媒が、塩化メチレンを含む、請求項21に記載の
    プロセス。
  23. 【請求項23】 以下の工程: 前記結晶化溶媒を加熱して、前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニ
    ルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニ
    ル)アセトアミドの溶解をもたらす工程、 をさらに包含する、請求項19に記載のプロセス。
  24. 【請求項24】 請求項17〜23のいずれか1項に記載のプロセスに従っ
    て作製されたN−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラ
    ゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多
    形相形態I。
  25. 【請求項25】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの実質的に純粋な形態IIを調製するためのプロセスであって、以下の工程
    : メタノールを含む結晶化溶媒およびN−メチル−N−(3−{3−[2−チエ
    ニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェ
    ニル)アセトアミドの溶液を形成する工程;ならびに 該溶液を冷却して結晶の塊を形成させ、そして該形態IIに対応する該結晶を
    収集する工程、 を包含する、プロセス。
  26. 【請求項26】 前記収集された結晶を乾燥して実質的に純粋な形態IIを
    得る工程をさらに包含する、請求項25に記載のプロセス。
  27. 【請求項27】 溶液を形成する前記工程が、以下の工程: N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[
    1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドを提供する工程
    ;および 該N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−
    [1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドを結晶化溶媒
    と接触させる工程、 を包含する、請求項25に記載のプロセス。
  28. 【請求項28】 前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボ
    ニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセ
    トアミドが固体として提供される、請求項27に記載のプロセス。
  29. 【請求項29】 前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボ
    ニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセ
    トアミドが、有機共溶媒中の濃縮物として提供される、請求項27に記載のプロ
    セス。
  30. 【請求項30】 前記共溶媒が、塩化メチレンを含む、請求項29に記載の
    プロセス。
  31. 【請求項31】 以下の工程: 前記結晶化溶媒を加熱して、前記N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニ
    ルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニ
    ル)アセトアミドの溶解をもたらす工程、 をさらに包含する、請求項27に記載のプロセス。
  32. 【請求項32】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、以下の工程: 請求項9に記載の多形相形態IIを含む組成物を提供する工程; 該組成物を、該多形相形態IIの融点よりも高い温度まで加熱する工程;およ
    び 該組成物を冷却して、請求項1に記載の多形相形態Iを形成させる工程、 を包含する、プロセス。
  33. 【請求項33】 請求項32に記載のプロセスに従って作製されたN−メチ
    ル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α
    ]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相形態I。
  34. 【請求項34】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、以下の工程: 請求項9に記載の多形相形態IIを含む組成物を提供する工程;および 該組成物を1回以上粉砕して、請求項1に記載の多形相形態Iが形成させる工
    程、 を包含する、プロセス。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載のプロセスに従って作製されるN−メチ
    ル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α
    ]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相形態I。
  36. 【請求項36】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、以下の工程: 請求項9に記載の多形相形態IIを含む組成物を提供する工程; 該組成物を、室温よりも高いが該多形相形態IIの融点よりも低い温度で、該
    多形相形態IIを請求項1に記載の多形相形態Iに転換するに十分な期間にわた
    って加熱する工程;および 該多形相形態Iを冷却する工程、 を包含する、プロセス。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載のプロセスに従って作製されたN−メチ
    ル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α
    ]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相形態I。
  38. 【請求項38】 請求項2に記載のN−メチル−N−(3−{3−[2−チ
    エニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フ
    ェニル)アセトアミドの実質的に純粋な形態Iおよび薬学的に受容可能なキャリ
    アを含む組成物。
  39. 【請求項39】 前記組成物が、経口投与のために処方される、請求項38
    に記載の組成物。
  40. 【請求項40】 前記組成物が、丸剤、カプセル剤または錠剤の形態である
    、請求項39に記載の組成物。
  41. 【請求項41】 前記形態Iが、約0.1mg〜250mgの量で単位投薬
    量形態で存在する、請求項40に記載の組成物。
  42. 【請求項42】 請求項10に記載のN−メチル−N−(3−{3−[2−
    チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}
    フェニル)アセトアミドの実質的に純粋な形態IIおよび薬学的に受容可能なキ
    ャリアを含む組成物。
  43. 【請求項43】 前記組成物が、経口投与のために処方される、請求項42
    に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 前記組成物が、丸剤、カプセル剤または錠剤の形態である
    、請求項43に記載の組成物。
  45. 【請求項45】 前記形態IIが、約0.1mg〜250mgの量で単位投
    薬量形態で存在する、請求項44に記載の組成物。
  46. 【請求項46】 不眠を処置することを必要とする患者において不眠を処置
    するための方法であって、有効量の請求項1に記載の実質的に純粋な形態Iを該
    患者に投与する工程を包含する、方法。
  47. 【請求項47】 眠りを誘導する必要のある患者において眠りを誘導するた
    めの方法であって、有効量の請求項1に記載の実質的に純粋な形態Iを該患者に
    投与する工程を包含する、方法。
  48. 【請求項48】 沈静または催眠を誘導する必要のある患者において沈静ま
    たは催眠を誘導するための方法であって、有効量の請求項1に記載の実質的に純
    粋な形態Iを該患者に投与する工程を包含する、方法。
  49. 【請求項49】 骨格筋弛緩を誘導する必要のある患者において骨格筋弛緩
    を誘導するための方法であって、有効量の請求項1に記載の実質的に純粋な形態
    Iを該患者に投与する工程を包含する、方法。
  50. 【請求項50】 不眠を処置することを必要とする患者において不眠を処置
    するための方法であって、有効量の請求項9に記載の実質的に純粋な形態IIを
    該患者に投与する工程を包含する、方法。
  51. 【請求項51】 眠りを誘導する必要のある患者において眠りを誘導するた
    めの方法であって、有効量の請求項9に記載の実質的に純粋な形態IIを該患者
    に投与する工程を包含する、方法。
  52. 【請求項52】 沈静または催眠を誘導する必要のある患者において沈静ま
    たは催眠を誘導するための方法であって、有効量の請求項9に記載の実質的に純
    粋な形態IIを該患者に投与する工程を包含する、方法。
  53. 【請求項53】 骨格筋弛緩を誘導する必要のある患者において骨格筋弛緩
    を誘導するための方法であって、有効量の請求項9に記載の実質的に純粋な形態
    IIを該患者に投与する工程を包含する、方法。
  54. 【請求項54】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、該多形相形態IIを含む組成物を熱エネルギーに暴露し、それにより
    、多形相形態Iが形成される工程を包含する、プロセス。
  55. 【請求項55】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、該多形相形態IIを含む組成物を、該多形相形態IIの融点よりも低
    い温度で熱に暴露し、それにより、該多形相形態Iが形成される工程を包含する
    、プロセス。
  56. 【請求項56】 加熱後に前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態
    Iを形成させる工程をさらに包含する、請求項55に記載のプロセス。
  57. 【請求項57】 前記組成物が、15℃よりも高い温度に暴露される、請求
    項55に記載のプロセス。
  58. 【請求項58】 前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態Iを形成
    させる工程を包含する、請求項57に記載のプロセス。
  59. 【請求項59】 前記組成物が、約172℃よりも低い温度に暴露される、
    請求項57に記載のプロセス。
  60. 【請求項60】 前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態Iを形成
    させる工程をさらに包含する、請求項59に記載のプロセス。
  61. 【請求項61】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、該多形相形態IIを含む組成物を、該多形相形態IIの融点以上の、
    前記多形相形態Iの融点よりも低い温度で熱に暴露し、それにより、該多形相形
    態Iが形成される工程を包含する、プロセス。
  62. 【請求項62】 加熱後に前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態
    Iを形成させる工程をさらに包含する、請求項61に記載のプロセス。
  63. 【請求項63】 前記組成物が、約172℃以上の温度に暴露される、請求
    項61に記載のプロセス。
  64. 【請求項64】 加熱後に前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態
    Iを形成させる工程をさらに包含する、請求項63に記載のプロセス。
  65. 【請求項65】 前記組成物が、約192℃以下の温度に暴露される、請求
    項63に記載のプロセス。
  66. 【請求項66】 加熱後に前記暴露された組成物を冷却して前記多形相形態
    Iを形成させる工程をさらに包含する、請求項65に記載のプロセス。
  67. 【請求項67】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、該多形相形態IIを含む組成物を、該多形相形態Iを形成するに十分
    な時間にわたって、そして十分な温度で加熱する工程を包含する、プロセス。
  68. 【請求項68】 前記加熱された組成物を冷却して前記多形相形態Iを形成
    させる工程をさらに包含する、請求項67に記載のプロセス。
  69. 【請求項69】 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル
    ]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトア
    ミドの多形相形態IIを多形相形態Iに転換するためのプロセスであって、該プ
    ロセスは、該多形相形態IIを含む組成物を、前記多形相形態Iを形成するに十
    分な時間にわたって機械的エネルギーに暴露する工程を包含する、プロセス。
  70. 【請求項70】 前記組成物が、粒径低減装置において機械的エネルギーに
    暴露される、請求項67に記載のプロセス。
  71. 【請求項71】 前記粒径低減装置が、ミルである、請求項68に記載のプ
    ロセス。
  72. 【請求項72】 前記ミルが、流体エネルギーミル、ジェットミル、ローラ
    ーミルおよびボールミルからなる群より選択される、請求項69に記載のプロセ
    ス。
  73. 【請求項73】 請求項54〜72のいずれか1項に記載のプロセスに従っ
    て作製されたN−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラ
    ゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多
    形相形態I。
JP2001519914A 1999-09-02 2000-09-01 N−メチル−N−(3−{3−[2−チエニルカルボニル]−ピラゾール−[1,5−α]−ピリミジン−7−イル}フェニル)アセトアミドの多形相ならびにそれに関連する組成物および方法 Expired - Lifetime JP4592241B2 (ja)

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