JP2003508192A - 活性炭電極を用いた水からのイオン除去 - Google Patents

活性炭電極を用いた水からのイオン除去

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Abstract

(57)【要約】 水を脱イオンするための電極(10)が連続活性炭構造体より製造される。活性炭は、合成炭素前駆体から誘導される。この構造体は、開口部と;入口端に進入する水が開口部(12)を通過し出口端(16)を通って出るような入口(14)および出口(16)端と;構造体の外面の少なくとも一部の上にある導電コーティング(17);および構造体(10)と接触している金属線(19)を有する。脱イオン装置は、1つの電極(10)の出口端部が、最も近くにある下流の電極(10)の離井口端部の隣にあるように直列に配置された電極(10)から構成されている。各々の電極の金属線(19)は電源に接続されている。水からイオンを除去する方法は、装置から空気を除去し、デバイスに電流を流し、イオンを含む水流をデバイスに通して、イオンを除去する各工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、炭素前駆体から誘導された活性炭から作製された電極を利用して水
からイオンを除去するための活性炭電極の使用に関する。これらの電極は好まし
くはハニカムである。
【0002】発明の背景 脱イオン水は、海水脱塩、工業廃水の精製、および電子工業プロセスのような
多くの工業用途に必要とされている。一般に、脱イオンはイオン交換樹脂を用い
て行われ、次いで、逆浸透が行われる。イオン交換樹脂は、高価であり、樹脂上
の細菌の増殖、および陽イオン交換樹脂が用いられる場合の水中へのナトリウム
イオンの導入のような問題を生じるおそれがある。このナトリウムイオンの導入
は望ましくないであろう。陰イオン交換樹脂は、配設および固定具に対して腐食
性となることがあり、固定具の寿命を縮めることに加えて、水中の銅、鉄、また
は鉛のレベルを上昇させてしまうかもしれない。逆浸透プロセスは、多大なエネ
ルギーを消費するものであり、目の詰まった膜を通して水を移動させるために高
水圧を必要とする。蒸留は、これらの問題の内のいくつかを生じずに水を得る1
つの方法であるが、これも、エネルギーと労力を多大に消費するものであり、ほ
とんどの場合実施不可能である。
【0003】 水の脱イオンは、結合剤により結合された粒状炭素から作製された炭素電極を
利用して電気分解により行われてきた。この方法の欠点は、そのような電極に耐
久性がないことである。結合剤が分解して、電極が崩壊してしまう。結合剤が存
在すると、電極の導電率も減少してしまう。
【0004】 ごく最近、米国特許第5,425,858号に、高価なチタンから作製された支持板に
結合された炭素から作製された比較的多数の電極を用いて、電気分解によって水
からイオンを除去する方法が開示された。この炭素は、樹脂を繊維マットと混合
し、次いで、炭素化することにより製造される。炭素は、高分子結合剤によりチ
タン板に結合される。炭素は支持された材料として存在するので、本質的に作用
電極である炭素の有効量は多くない。したがって、相当な脱イオンを行うために
、多数の電極を使用しなければならない。この方法の別の欠点は、脱イオンを効
率的に行うために、電極間の距離を約0.5mmの厳密な距離に維持しなければな
らないことである。この距離を達成するためには、支持板を完全に平らに工作し
なければならず、この作業には費用がかかり、配設が重要である。水は電極間の
曲がりくねった通路にしたがい、これには複雑な配設が必要であり、長い流路の
結果として処理量があおりを受ける。
【0005】 米国特許第5,415,768号および同第5,620,597号は、活性炭繊維から製造された
脱イオン装置に関する。活性炭繊維の使用は、経済的および性能的観点から見て
非常に有益なものではない。活性炭繊維は、本質的に費用のかかる製造プロセス
のために高価な炭素繊維から誘導される。次いで、これらの繊維には、繊維の費
用をさらに上昇させる高温でのさらなる活性化プロセスが施される。これらの繊
維を含有するデバイスが極端に高価になってしまう。性能の観点から見ても、繊
維の形状寸法は望ましくない。市販の炭素繊維および活性炭繊維は、非常に微細
な直径(10マイクロメートル)を有する。活性化(繊維中に細孔を形成させる)
に際して、繊維は非常に脆くなり、通常の取扱い中に容易に壊れることがある。
この脆さの結果として、繊維ストランド(いくつかの繊維を含有する)はその長
さに沿って多数の破断端を含む。これらの破断端は不連続を生じさせ、均一な流
れに問題を生じる。繊維は、低強度のために、数百の繊維を含有するストランド
に集成しなければならない。これにより、表面張力のためにストランド中にある
内部繊維に液体が到達するのが妨げられ、したがって、繊維の大部分がプロセス
に関与しない。繊維ストランドは、モノリシック構造体とは反対に、破断端のた
め、並びにストランド中に多数の個々の繊維が存在するために、良好な導電率を
有していない。この結果、電力が損失し、したがって、デバイスの動作が非効率
的になる。繊維には、その柔軟性のために、導電性支持体を使用する必要がある
。その支持体は、チタンのような非常に高価な金属またはグラファイトホイルの
ような比較的安価な材料から製造しなければならない。グラファイトホイル材料
は導電性のある柔軟なグラファイト材料であるが、柔軟に作製する必要があるた
めに、非常に薄くなければらなず、その結果として、非常に壊れやすい。この材
料に任意の電気結線を取り付けること、並びに、任意の長期に亘り水を流動させ
ることにより加えられるような任意の応力に耐えるであろう、実際の用途のため
の丈夫なデバイスを製造することは非常に難しい。
【0006】 結合剤を含有する圧縮された活性炭ワッシャーを使用することは、非導電性結
合剤のための導電率の観点から、並びに、無作為な粒子対粒子の接触のための好
ましい導電路の観点から、問題となる。これらの形態の長期耐久性も疑わしい。
【0007】 したがって、水からイオンを除去するための、対費用効果的な、効率的かつよ
り単純な方法が様々な用途において未だ必要とされている。
【0008】 本発明はそのようなイオン除去装置を提供する。
【0009】発明の概要 本発明のある態様によれば、連続活性炭構造体から製造された、水の脱イオン
のための電極が提供される。この活性炭は、合成炭素前駆体から誘導される。こ
の構造体は、開口部と;入口端に進入する水が開口部を通って通過し、出口端を
通って出るような入口端および出口端と;構造体の外面の少なくとも一部上にあ
る導電性コーティングと;構造体と接触した金属線とを有する。
【0010】 本発明の別の態様によれば、ある電極の出口端が直近の下流にある電極の入口
端と隣になるような直列になった電極から構成された脱イオン装置が提供される
。各々の電極の金属線は、隣接する電極に供給される電荷として反対の電荷を供
給するように、電源に接続されている。各々の電極は、ハウジングに固定して取
り付けられ、気密かつ湿密のシールによりそのハウジング内に密封されている。
電極間にあるハウジングの開口部により、使用前に空気を除去できる。
【0011】 本発明の別の態様によれば、上述した装置および電極を利用した水流からイオ
ンを除去する方法が提供される。この方法は、ハウジング開口部から真空に引い
て、ハウジング開口部を密封することにより装置から空気を除去し、流れをデバ
イスに通し、イオンを含有する水流をデバイスに通過させて、イオンを除去する
各工程を含む。
【0012】発明の詳細な説明 本発明は、水からイオンを除去するのに直列した電極を利用するための活性炭
電極および装置に関する。
【0013】 電極は、炭素前駆体から誘導された連続活性炭から作製される。炭素前駆体は
、加熱により連続構造の炭素に転化される炭素含有合成物質を意味する。この炭
素前駆体は、どのような合成液体または液化可能な炭質物質を含んでも差し支え
ない。有用な炭素前駆体の例としては、熱硬化性樹脂のような架橋性樹脂、熱可
塑性樹脂(例えば、ポリビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール等
)、フルフリルアルコールが挙げられる。
【0014】 低粘度炭素前駆体(例えば、熱硬化性樹脂)が好ましい。低粘度、高炭素収率
、他の前駆体と比較して高度の硬化の際の架橋、および低コストのために、フェ
ノール樹脂が最も好ましい。特に適したフェノール樹脂は、ニューヨーク州、ナ
イアガラフォールのオクシデンタルケミカル社(Occidental Chemical Co.)によ
り供給されているplyophen(No.43290)のようなフェノールレゾールである。
【0015】 本発明の方法に使用する炭素前駆体は、1つの前駆体材料または2つ以上の前
駆体材料の混合物を含んでも差し支えない。
【0016】 一般に、炭素前駆体から誘導される活性炭体には、ばらばらの活性炭粒子を造
形することにより作製された物体よりも優れた明確な利点がある。活性炭から直
接作製された物体は、永久的結合剤により互いに結合しなければならない不連続
炭素から構成される。多くの場合、活性炭粒子から作製された物体は、その構造
体を互いに保持する結合剤が水溶性であるので、水中では耐久性がない。炭素粒
子は一般に、どのような結合剤とも良好な結合を形成せず、そのため、炭素粉末
および結合剤を含有する任意の構造体の耐久性が重要な問題となる。流体が結合
剤と炭素の間の界面を攻撃し、既に弱い結合を破壊し、その構造体を崩壊させる
。そのような構造体に関連する他の問題としては、構造体を通る好ましい導電路
(粒子対粒子の接触のため)、構造体全体の不十分な導電率(非導電性結合剤の
ため)、構造体がゆっくりと崩壊するにつれて粒子が水中に浮遊して運ばれるこ
と、およびこれらの粒子を除去するための濾過媒質の要件が挙げられる。一方で
前駆体誘導活性炭体は、連続炭素から作製されるので、永久的結合剤は必要ない
。この連続炭素構造体は、強力かつ耐久性があり、高流量の化学プロセスにおい
て使用できる。そのような物体には、液体流中における耐久性もある。前駆体由
来の活性炭のこれらの特性は、ばらばらの活性炭粒子のものよりも優れた導電率
に寄与する。
【0017】 活性炭電極は、実用的などのような形態であっても差し支えない。好ましくは
、活性炭は、多量の炭素のために活性炭から造形された物体であるが、非導電性
基板上の活性炭コーティングの形態であっても差し支えない。
【0018】 前者の実施の形態において、炭素前駆体、結合剤および/または充填剤、およ
び成形助剤の混合物は、押出し、圧縮成形、射出成形等により、上述したような
貫通開口部を持つ構造を有する様々な造形構造体に造形される。
【0019】 特に押出しに使用できる結合剤のあるものは、セルロースエーテルのような可
塑化一時的有機結合剤である。典型的なセルロースエーテルの例としては、メチ
ルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシブチルセルロー
ス、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ナトリウムカルボキシメ
チルセルロース、およびそれらの混合物が挙げられる。メチルセルロースおよび
/またはメチルセルロース誘導体が本発明を実施する際の有機結合剤として特に
適しており、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、または
これらの組合せが好ましい。
【0020】 適した充填剤の例としては、天然と合成両方の、疎水性および親水性、繊維質
および非繊維質、炭化可能および炭化不可能な充填剤が挙げられる。
【0021】 例えば、天然の充填剤の例としては、針葉樹、例えば、マツ、トウヒ、セコイ
アメスギ等、広葉樹、例えば、セイヨウトリネコ、ブナ、カバ、カエデ、オーク
等、おがくず、殻の繊維、例えば、粉砕されたアーモンドの殻、ココヤシの殻、
アプリコットの核の殻、落花生の殻、ペカンの殻、クルミの殻等、綿繊維、例え
ば、綿フロック、綿ファブリック、セルロース繊維、綿実繊維、細断された食物
繊維、例えば、大麻、ココヤシ繊維、ジュート、サイザルアサ、およびトウモロ
コシ穂軸、柑橘類パルプ(乾燥)、大豆の粗挽き粉、水苔、小麦粉、羊毛繊維、
トウモロコシ、ジャガイモ、米、タピオカ、炭粉末、活性炭粉末等が挙げられる
。合成材料の例としては、再生セルロース、人絹ファブリック、セロファン等が
挙げられる。
【0022】 液体樹脂に特に適した炭化可能な充填剤は、セルロース、綿、木材、およびサ
イザルアサ、またはこれらの組合せであり、それらの全てが好ましくは、繊維の
形態にある。
【0023】 使用できる無機充填剤の例としては、クレー、ゼオライト、タルク等のような
酸素含有鉱物、炭酸カルシウムのような炭酸塩、カオリン(アルミノケイ酸塩ク
レー)のようなアルミノケイ酸塩、フライアッシュ(発電所における石炭の燃焼
後に得られるアルミノケイ酸塩の灰)、ケイ酸塩、例えば、珪灰石(メタケイ酸
カルシウム)、チタン酸塩、ジルコン酸塩、ジルコニア、ジルコニア尖晶石、マ
グネシウムアルミニウムシリケート、ムライト、アルミナ、アルミナ三水和物、
尖晶石、長石、アタパルジャイト、およびアルミノケイ酸塩繊維、コージエライ
ト粉末等が挙げられる。
【0024】 特に適した無機充填剤の例は、コージエライト粉末、タルク、クレー、および
アルミノケイ酸塩繊維である。
【0025】 有機充填剤は、成形された構造体に追加の支持を与え、一般的に非常にわずか
しか炭素残留物を残さないので、炭化により壁に多孔度を導入する。有機充填剤
の例としては、ポリアクリロニトリル繊維、ポリエステル繊維(フロック)、ナ
イロン繊維、ポリプロピレン繊維(フロック)または粉末、アクリル繊維または
粉末、アラミド繊維、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
【0026】 炭素前駆体にリン酸を加えると、製造される活性炭の導電率が増大することが
分かった。リン酸は、他の充填剤を加える前に、約0.1重量%から約10重量%ま
でで炭素前駆体に加えられる。
【0027】 特に適した結合剤および充填剤の例が、ここに引用する、米国特許第5,820,96
7号および米国特許出願第09/231,859号に記載されている。
【0028】 ある成形助剤、例えば、押出助剤は、石鹸、オレイン酸、リノール酸等のよう
な脂肪酸、ポリオキシエチレンステアレート等、またはこれらの組合せである。
特に好ましいのは、ステアリン酸ナトリウムである。押出助剤の最適量は、組成
および結合剤に依存する。
【0029】 一般に、ハニカムセル密度は、約775セル/cm2(5000セル/平方インチ)ほ
ど高くから1セル/cm2(約6セル/平方インチ)までに及んで差し支えない。
これらの加えて一般に使用されるハニカムの例としては、本発明は以下に限定さ
れるものではないことが理解されようが、約235セル/cm2(1500セル/平方イ
ンチ)、約94セル/cm2(600セル/平方インチ)、約62セル/cm2(400セル
/平方インチ)、約47セル/cm2(300セル/平方インチ)、および約31セル/
cm2(200セル/平方インチ)を有するものが挙げられる。一般的な壁厚は、例
えば、約62セル/cm2(約400セル/平方インチ)のハニカムについて約0.15m
mである。壁(ウェブ)厚は一般に、約0.1mmから約1.5mmまでに及ぶ。
【0030】 成形ハニカムは、それらの高炭素含有量に加えて、非常に耐久性があり、約1
から100%の活性炭であることができ、連続した高導電性炭素構造を有する。ハ
ニカムは、様々な壁厚およびセル密度を与えるように成形できる。イオン除去に
必要な短距離は、ハニカムのセル密度を調節することにより得られる。例えば、
約94セル/cm2(600セル/平方インチ)のハニカムは、約1mmのセル壁間の
距離を有する。セル壁厚、セル密度、および炭素材料の特性を調節することによ
り、高イオン除去効率が達成できる。
【0031】 後者の実施の形態において、基板は、使用する用途において機能するのに十分
な強度を有さなければならず、活性炭コーティングの形成中に遭遇する熱処理温
度に耐えられなければならない。その基板は、貫通開口部を有する構造体であり
、その開口部を通って水が通過できる。その基板は、好ましくは、上述したハニ
カムのようなマルチセルラ構造体、または水がその中を通過するためのスリット
のような開口部を有する構造体である。
【0032】 基体の全開放多孔率は少なくとも約10%、好ましくは、約25%より大きく、最
も好ましくは約40%よりも大きい。ほとんどの目的にとって、多孔率の好ましい
範囲は、約45%から約55%までである。好ましくは、基板材料の細孔により「相
互連絡多孔度」が生じ、これは、他の細孔と連結および/または交差して、基体
内に多孔度の曲がりくねった網状構造を形成する細孔により特徴付けられる。
【0033】 適切な多孔質基体材料としては、セラミック、ガラスセラミック、ガラス、ク
レー、およびそれらの組合せが挙げられる。組合せは、物理的組合せまたは化学
的組合せ、例えば、混合物、化合物、または複合体を意味する。
【0034】 本発明の実施に特に適した材料の例としては、本発明はそのようなものに限定
されるものではないが、コージエライト、ムライト、クレー、マグネシア、およ
び金属酸化物、タルク、ジルコン、ジルコニア、ジルコン酸塩、ジルコニア−尖
晶石、アルミノケイ酸マグネシウム、尖晶石、アルミナ、シリカ、ケイ酸塩、ホ
ウ化物、アルミノケイ酸塩、例えば、磁器、アルミノケイ酸リチウム、アルミナ
シリカ、長石、チタニア、溶融シリカ、窒化物、ホウ化物、炭化物、例えば、炭
化ケイ素、窒化ケイ素またはこれらの混合物が挙げられる。コージエライトは、
その熱膨張係数が炭素のものに匹敵し、活性炭体の安定性を増加させるので好ま
しい。
【0035】 活性炭被覆基体を得る好ましい方法の1つが、ここに引用する米国特許第5,45
1,444号に記載されている。
【0036】 炭素前駆体が熱硬化性樹脂の場合には、この炭素前駆体は、活性化の前に、最
も一般的には炭化前に硬化される。硬化は、典型的に、その前駆体を約0.5から
約5.0時間までの期間に亘り約100℃から約200℃までの温度まで加熱することに
より一般に行われる。硬化は一般に、大気圧の空気中で行われる。特定の前駆体
(例えば、フルフリルアルコール)を用いた場合、硬化は、室温で酸触媒のよう
な硬化触媒を加えることにより行うことができる。
【0037】 炭化は炭質材料の熱分解であり、それによって、低分子量種(例えば、二酸化
炭素、水、気体炭化水素等)を除去し、固定された炭素塊およびその炭素中に基
本の細孔構造を形成する。
【0038】 硬化された炭素前駆体のそのような転化すなわち炭化は、典型的に、還元また
は不活性雰囲気(例えば、窒素、アルゴン、ヘリウム等)中で約1から約10時間
に亘り約600℃から約1000℃までの範囲の温度まで加熱することにより行われる
【0039】 炭素前駆体が硬化し、炭化すると、実質的に連続した炭素が得られる。炭素が
コーティングの形態にある場合、その炭素コーティングは、基体の多孔中に固着
され、その結果、付着性が高い。炭素コーティングの頂面は、炭素−炭素結合の
連続層である。相互に連絡した多孔が基体中に存在する場合、組成物中に炭素の
絡み合った網状構造が形成され、よりいっそう付着性の強い炭素コーティングが
得られる。形成された基体の外面に亘り延在する連続炭素のコーティングにより
、比較的低い炭素含有量にもかかわらず高い能力、高強度、および高使用温度の
利点を備えた構造体が与えられる。
【0040】 容積を実質的に上昇させ、炭化中に形成された微小細孔の直径を拡大するため
、並びに新たな多孔を形成するために、活性化が行われる。活性化により、高表
面積が生じ、転じて、その構造体に高容量が与えられる。活性化は、高温で(例
えば、約600℃から約1000℃)で、蒸気、二酸化炭素、金属塩化物(例えば、塩
化亜鉛)、リン酸、または硫酸カリウムのような酸化剤にその構造体を露出する
ことのような既知の方法により行われる。
【0041】 炭素前駆体から誘導された活性炭物体またはコーティングには、活性炭粒子か
ら製造された物体およびコーティングよりも優れた明確な利点がある。活性炭か
ら直接製造された物体は、永久的結合剤により互いに結合しなければならない不
連続炭素から構成されているが、合成炭素前駆体から由来した活性炭物体、例え
ば、ハニカムは、連続炭素から構成され、永久的結合剤を必要としない。連続炭
素構造体は、強力かつ耐久性があり、高流量プロセスに使用できる。そのような
物体はまた、液流中でも耐久性がある。活性炭粒子から製造された物体は、その
構造体を互いに保持する結合剤が水溶性であるので、多くの場合は水中で耐久性
がない。活性炭粒子から製造コーティングは、炭素前駆体から由来したものほど
均一でも付着性が強くもなく、より浸蝕を受けやすい。
【0042】 さらに、本発明の電極には、不活性と組み合わされた導電性、耐久性、並びに
高表面積、例えば、>1000m2/gの利点を有し、後者は、非活性炭、例えば、
グラファイトの低表面積とは対照的である。最適な表面積は、電荷密度により制
限され、したがって、表面積は、約1600m2/g以下であることが望ましく、好
ましくは、約100から1600m2/gまでの間である。
【0043】 例えば、重量%で表した有益な組成の1つは、約55.6%(±2%)のフェノー
ル樹脂、約22.2%(±1%)のセルロース繊維、約14.7%(±1%)のコージエラ
イト粉末、約4.6%(±0.5%)のメチルセルロース、0.9%(±0.1%)のステア
リン酸ナトリウム、および2%(±0.2%)のリン酸である。約900℃での炭化お
よび活性化により、約1000m2/gの表面積を有する活性炭構造体が生成される
【0044】 前記電極は、例えば、円形、楕円形、正方形、矩形等のような任意の断面を有
することができる。
【0045】 電極の寸法には制限はないが、それら電極は、一般に、長さ(または厚さ)が
約2.54cm以下、好ましくは、1-25mm、より好ましくは、約10mm未満、最も
好ましくは、約5mmである。
【0046】 この電極は、水が実際にその中を流動できるような構造体である。処理量およ
びイオン除去効率は、この電極におけるほうが、流動が電極の周りに生じている
今日一般に用いられている電極におけるよりも大きい。
【0047】 水が通過する開口部は、平均直径が少なくとも約0.5マイクロメートルである
、構造体全体に亘り分散した比較的大きな細孔、またはスリットのような任意の
形状をとっても差し支えない貫通チャンネルのような任意の形態をとることがで
き、または開口部は、ハニカム構造体におけるもののような多孔質壁を有する多
数のセルであっても差し支えない。入口端で開放されているセルを通って構造体
に進入する水が、多孔質壁を通り、出口端で開放されているセルを通って構造体
から出るように、ハニカム構造体の多数のセルの一部は、入口端で塞ぎ、それら
セルの残りのものは出口端で塞ぐことができる。この後者の構成により、効率お
よび容量が増加する。
【0048】 電極の内部抵抗を最小にするために、電極の外面の少なくとも一部が薄い導電
性コーティングと接触されている。それは外面のどこであっても差し支えないが
、入口端面および/または出口端面の両方であることが好ましい。そのコーティ
ングは、耐腐食性であるどのような金属のものであっても差し支えない。好まし
い導電性コーティング金属はチタンである。コーティングは比較的薄い。一般に
、コーティング厚は、電極の長さ(または厚さ)の約2%以下、好ましくは、約0
.1%以下、最も好ましくは、約0.04%以下であり、これの値は、排他的ではなく
一般的に、約5ミリメートルの電極厚に基づく。一般に、導電性コーティングの
厚さは、約10マイクロメートルを超えない。導電性コーティングの目的は、電極
の導電率を高めることにある。
【0049】 電源からの前記電極への電気接続は、金属線により確立される。その接続は、
最も典型的には、電極の厚さの周りに巻き付けられている、または電極の開口部
を通して電極に機械的に固定しても差し支えない。金属線は、接触抵抗を最小に
するような様式で電極に取り付けなければならない。電気化学的に高度に耐腐食
性の金属から製造される任意の金属線を利用することができるが、チタン線が好
ましい。
【0050】 電極は、図面を参照することによりもっともうまく説明される。図1−4は、
水がその中を流動する様々な種類の開口部を備えた電極を示しており、より典型
的には活性炭体である。矢印は、電極を通る水の流れを示している。図1は、細
孔(12)および外面または厚さ(18)を有する電極(10)を示している。水は、電極の
厚さと等しい流路にしたがって、入口端面(14)の細孔中に流入し、出口端面(16)
を通って流出する。図1は、入口端面にある導電性コーティング(17)、および外
面または厚さの周りに巻き付けられた金属線(19)を示している。
【0051】 図2は、水がそこを通過するスリット(22)のような開口部を有する電極(20)を
示している。これらスリットは、厚さを有する壁(24)により互いに分離されてい
る。
【0052】 図3は、マルチセルラ構造体すなわちハニカムである電極(30)を示している。
水は、壁厚(34)を有するハニカムセル(32)を通過する。
【0053】 図4は、図3のものに類似のマルチセルラ構造を有する電極(40)であるが、セ
ルの一部(49)が、入口端面(42)で塞がれており、出口端面(44)で塞がれていない
すなわち開放されており、セルの残りの部分(48)が入口端面(42)で開放されてお
り、出口端面(44)で塞がれている。水は、入口端面で開放セル(48)中に流入し、
次いで、多孔質セル壁(46)を通過し、最終的に、出口端面で開放セル(49)を通っ
て電極から流出する。
【0054】 図5に示したように、電極は、従来行われているものとは違いように配列され
ている。水流は電極に対して垂直である。図1−4の電極のいずれを用いても差
し支えない。説明目的のために、高セル密度のハニカム(52)(図3のものに類似
したものがここに示されている)が用いられている。水は、従来行われているよ
うな電極間ではなく、矢印により示されているように、セル壁(56)を通って、ハ
ニカムセルを流動する。そのような流動パターンにより、脱イオンデバイスが非
常に単純に構成できる。各々の電極が、直近の電荷とは反対の電荷を有するのが
示されている。電極は、ポリプロピレンのような高分子材料(ここでは図示せず
)から製造された、管のようなハウジング内、または円形、正方形、楕円形等で
あってよい他のハウジング内に囲うことができ、脱イオンのために水を流動させ
ることができる。ハニカムの場合には、セル密度および壁厚を調節することによ
り、水中のイオンと電極との間の接触を非常に効率的にするために、実効流動区
域を調節することができる。従来の設計において、電極間の距離は、この接触効
率を得るように最小にされる。本発明のデバイスまたは装置においてはセル密度
およびセル壁厚により接触効率が調節されるので、この装置は、電極間の距離の
影響を比較的受けにくい。本発明の装置の別の利点は、従来技術の平らな板と比
較して、ハニカムの表面積対容積の比率は高いので、同量の活性材料を有する平
らな板電極におけるよりもイオン除去効率は高いことである。このイオン除去容
量は、電極の単位容積当たりの炭素の量に比例している。
【0055】 交互に塞がれた設計である図4に示した電極を用いた装置において、イオン除
去効率は、この配置により、水がハニカムの多孔質壁を通って流動し、イオンと
電極との間の接触をより緊密にし、電極構造体中の炭素を完全に使用できるので
大きい。
【0056】 電極はハウジング中に固定される。このハウジングは、金属線がそれぞれの電
極を電源に接続するように通るための開口部、並びに、捕捉された空気を除去す
るための開口部を有する、適切な直径のものでなければならない。電極は、その
縁の周りに水が流動しないようにハウジング内に密封される。ハウジングの外殻
にある凹んだ溝は、この目的を達成するための方法の1つである。電極の周りの
流動を避けるために、ゴム製またはプラスチック製のワッシャーを組み込んでも
差し支えない。ハウジングは、電極に支持を与えるのに十分な構造的完全さを有
し、非導電性であるものとする。
【0057】 図6は、図1−4に示したような電極(62)を複数有する装置(60)である。ハウ
ジング(64)は、各々の電極が適所に保持されている窪んだ溝(65)を有している。
凹んだ溝には、電極線(69)が、電源(図示せず)に取り付けられるようにその中
を通る小さな開口部(68)を有する。ハウジングは、水が通過する前に、真空ポン
プ(図示せず)で真空に引くなどしてそこを通して空気を除去する、複数の開口
部(66)またはブリード孔を有する。各々の電極には、電源からACまたはDCい
ずれかの電流が供給され、したがって、各々が隣接する電極の電荷とは反対の電
荷を有する。この配置、すなわち、1つの正の電極が1つの負の電極に隣り合っ
ている配置が最も効率的であると考えられるが、例えば、2つの正の電極が2つ
の負の電極に隣り合っているもののような、複数の連続した正の電極が複数の連
続した負の電極と隣り合っている配置も動作できると考えられる。水は、ポンプ
により電極を通過させられる。前記装置を通る水流は、入口端(61)から出口端(6
3)までと、矢印により示されている。各々の連続した電極の出入りの通過中に、
反対の電荷を有する電極にイオンは引き付けられる。イオンを含まない水が、出
口端を通って装置から排出される。
【0058】 本発明の装置および活性炭電極を用いて、イオンを水から効果的に除去できる
ことが示された。それら電極は、水中の任意の化学物質の作用に対して不活性で
あることが分かり、電流の導体としてのみ作用した。活性炭電極は、活性化され
ていない炭素と比較して低い抵抗を有することが分かり、したがって、電極とし
てよく機能する。活性炭電極の別の利点は、活性化されていない炭素と比較して
より数桁も広い表面積を有することである。このことは、電気分解において非常
に有益である。
【0059】 他の利点は、流通(flow-through:その中を流体が通過する)物体が用いられる
この種類の装置により、電極の周りに水が流れる装置に存在する配設問題が避け
られることである。導電率測定により、金属性支持構造体が必要ないことが確認
された。また、流通設計において、電極間の距離は重要ではないので、製造が容
易になる。
【0060】 従来のイオン除去装置よりも優れた本発明の装置のさらに他の利点は、電極の
周りに水が流れる装置よりも高い幾何学的表面積/容積比(10-20倍高い)であ
り、効率が高く、かつ圧力降下が低くなる。高価なチタン板は必要ない。配設も
単純である。単位容積当たりの炭素が多く(例えば、従来の装置に関する0.002
に対して本発明の装置の略0.5ft3/ft3)、炭素の利用も良好であり、容量が高く
なる。接触界面が少なく、これらの界面を横切る降下も小さいので、多数の電極
を用いた装置に関するよりも、エネルギー損失が低い。製造プロセスは単純で効
率的である。本発明の装置は、イオンが水から除去される任意の用途での使用に
適しており、いかなる特定の使用またはいかなる特定のイオンにも限定されない
。用途の例としては、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、ニッケル、カド
ミウム、クロム、アンモニウム、塩化イオン、硝酸イオン、および/または硫酸
イオンのようなイオンを除去するための、硬水軟化、電子産業用超純水、海水脱
塩、廃水浄化、産業用途等が挙げられる。
【0061】 使用後、電極は、電極にイオンを保持する電気的力が除かれたときに電源から
分離することができ、電極に付着したイオンは、水による洗浄で簡単に除去する
ことができる。
【0062】 さらに別の実施の形態によれば、実際に、脱イオンデバイスは、デバイスの詰
まりを避けるために粒子濾過装置と共に使用できる。粒子濾過装置は、利用でき
るよく知られた装置のいずれであっても差し支えない。これらの例としては、精
密濾過または限外濾過のための高分子膜、またはセラミック膜に基づく装置が挙
げられる。
【0063】 複数の脱イオン装置を並列に用いても差し支えない。一方の装置を運転してい
る間に、他方の装置は再生される。2つの装置を並列に使用する場合、再生すべ
きデバイスに蓄積した電荷は、第2の装置の電源として使用できる。
【0064】 本発明をより詳しく説明するために、以下の非限定的実施例を提示する。全て
の部、部分および百分率は、別記しない限り、重量に基づくものである。
【0065】実施例1 55.6%のフェノール樹脂、22.2%のセルロース繊維、14.7%のコージエライト
粉末、4.6%のメチルセルロース、0.9%のステアリン酸ナトリウム、および2%
のリン酸の混合物を押し出すことにより、約94セル/cm2(600セル/平方イン
チ)の炭素ハニカムを製造した。次いで、ハニカムを約150℃で硬化させ、それ
ぞれ、窒素および二酸化炭素中において約900℃で炭化させ、活性化させた。次
いで、ハニカムを55×20×4.8mmの寸法に切断した。ハニカムの1つのセルを
通して銅線を導入し、次いで、ハニカムの端部にはんだ付けすることにより、導
線をハニカムに機械的に取り付けた。このハニカムを、約1mm厚のポリプロピ
レンモノフィラメントにより別の同様のハニカムに接続した。このモノフィラメ
ントをこれらのハニカムの隣接端の周りに巻き付けて、それらを互いに接続した
が、まだこれら2つの電極を隔てることができる。このアセンブリを、約900p
pmの塩化ナトリウムを含有する水中に入れた。次いで、電極間に約1.2ボルト
の電位差をかけた。ぜん動式ポンプにより溶液を電極に循環させ、この溶液から
の塩の除去をモニタした。約400mlの溶液の容積に関して、塩濃度が9000pp
mから8200ppmまで低下したことが分かった。電極は、電源から分離し、蒸留
水で電極を単に洗浄することにより、再生した。再生後、電極の性能は、元の性
能の100%まで復元した。電流は、開始時に0.14ミリアンペアであったが、約20
分間の経過後に0.05ミリアンペアまで降下した。非常に低い電流レベルでたった
一対の小さな電極による塩の除去量が意味のあるものである。これにより、流通
ハニカム電極が機能し、単純な脱イオン装置が実施できることが示された。
【0066】実施例2 フェノール樹脂を、実施例1に与えられたように、セルロース繊維、セラミッ
ク粒子充填剤のような様々な充填剤、リン酸、およびメチルセルロースと混合し
、混練することにより、活性炭ハニカムを製造した。この混合物を、約62セル/
cm2(400セル/平方インチ)のダイに通して押し出し、約80-90℃で乾燥させ
、循環空気中約150℃で硬化させた。次いで、硬化させたハニカムを約900℃で窒
素中において炭化させ、二酸化炭素中で活性化させて、様々な表面積の活性炭を
得た。活性炭の表面積は、活性化温度にある時間を1-12時間までで調節すること
により制御した。その温度での時間が長くなるほど、表面積が大きくなる。炭化
プロセス中、ハニカムは約94セル/cm2の増大したセル密度まで収縮する。次
いで、ハニカムを適切な厚さに切断して、電極を製造した。
【0067】 2つの電極を、50mmの長さ、50mmの幅、20mmの高さの寸法を有する、ハ
ウジングとしてのプラスチック製容器内に配置した。電極は、50mm×20mm×
5mm厚であった。脱イオン試験中、電極を、約40mmの深さまで溶液中に浸し
た。はんだ付けにより、接続導線を電極に取り付けた。水位とはんだの接点との
間の距離を大きくとることにより、腐蝕問題を回避した。塩溶液を、ぜん動式ポ
ンプにより、ハニカムセルに通して、電極に循環させた。DC電源を用いて、1.
2ボルトの電位をくわえた。様々な電極について、並びに以下に記載するような
様々な塩溶液について、塩濃度を時間の関数として測定した。
【0068】 適量の塩を蒸留水中に溶解させることにより、塩化ナトリウム溶液を調製した
。活性炭電極は、非常に高い表面積および細孔容積を有し、除去すべき多量の空
気を含んでいた。その空気は、電極を蒸留水の超音波浴中に浸漬することにより
除去した。超音波振動は、その空気のほとんどを取り除いた。次いで、蒸留水を
含有する電極を、セルを満たす塩溶液中に浸漬した。この溶液を約30分間に亘り
電極に循環させて、濃度の読取値を安定化させた。次いで、電位を加え、濃度を
時間の関数として測定した。図7は脱イオンデータを示している。この曲線の初
期の傾斜は除去速度を与えており、吸着最大量を用いて、電極の全吸着容量を計
算することができる。除去速度は約30mg/l・分であり、全容量は約990mg
/lである。この溶液は、約10,000ppmの塩化ナトリウムの出発濃度を有して
いた。
【0069】実施例3 性能への炭素構造の影響を理解するために、電極を、活性化の時間および温度
の様々な条件で処理して、炭素重量に基づいて約500m2/gから1769m2/gま
での範囲の表面積を得た。次いで、塩化ナトリウム溶液を上述したようにこれら
の電極に通した。図8は電極中の炭素量に正規化したデータを示している。この
図が示すように、ある点まで表面積が上昇するにつれ、除去速度および容量は増
加する傾向にあり、その後、除去速度および容量は減少する。この図のY軸は、
電極中の炭素のグラムに正規化された除去された塩化ナトリウムの量である。高
表面積に関する性能の予期せぬ低下は、後に説明する。図9は、塩化ナトリウム
に関する1039m2の表面積の電極による除去性能への塩濃度の影響を示している
。これらの結果も、電極中の炭素の単位重量に正規化されている。これらのデー
タが示すように、除去速度および容量は、明確な濃度の関数である。除去速度は
、500ppmの濃度に関する3.2mg/l・g/分から、5000ppmに関する10m
g/l・g/分、10,000ppmに関する17.5mg/l・g/分まで上昇している
。容量もまた、500ppmでの170mg/gから、5000ppmでの260mg/g、1
0,000ppmでの450mg/gまで上昇している。これらの試験の全ては、同じ電
極対で行った。
【0070】 これらの試験の多くは同じ電極対で繰り返し、特定の実験が完了した後に電極
対を洗浄してイオンを除去したので、そのイオンの全てが実際に完全に除去され
、それら電極が元の性能を復元したことを確認する必要があった。実験は、5回
洗浄した後に繰り返し同じ電極対で行った。各々の場合、同じ除去容量および効
率が得られた。図10は、比較のために、最初の周期と5回目の周期において得
られた結果を示している。この図が示すように、蒸留水洗浄の結果として、性能
が明らかに再現されている。
【0071】 同じ濃度レベルで塩化カルシウム試験を行った。そのデータが図11に示され
ており、それらデータは電極中の単位炭素重量に正規化されている。示されてい
る傾向は、塩化ナトリウムの場合に見られた傾向と同じである。これらのデータ
は、性能は1039m2/gの試料について最適であり、性能は、表面積が1200m2
gまで上昇するにつれ減少することを示している。
【0072】 10,000ppmの塩溶液に関して、塩化カルシウムと塩化ナトリウムについての
データの比較が図12に示されている。データが示すように、塩化カルシウムは
より遅い速度で除去され、除去効率はより低い。これらの傾向は、5,000ppm
の塩濃度についても同じである。図13は、表面積の関数としてのナトリウムお
よびカルシウムに関する除去速度の比較を示している。明らかに、塩化カルシウ
ムに関する除去速度が、全ての表面積レベルにおいて、塩化ナトリウムの関する
ものよりも低い。別の重要な点は、約1000m2/gの表面積で両方の塩に関して
除去速度の明確な最大があることである。
【0073】実施例4 流通ハニカム電極の利点のいくつかを評価するための試験を行った。図14は
、電極の分離距離が示したように異なることを除いて、別記しなければ同じ試験
条件下での、所定の電極対に関する同じ電位差でのデータを示している。データ
が示すように、3.4mmの分離距離(比較的大きい距離)まで、除去速度または
容量にはほとんどまたは全く差がない。6.8mmの分離では、初期除去速度が同
じままであるが、容量がわずかに減少している。15mmの非常に大きい距離では
、性能は著しく低下している。したがって、4mmまでの電極分離距離をこのデ
バイスの構成に用いることができる。電極間の距離が大きいと、デバイスを構成
する際に著しい融通性がでる。
【0074】 別の重要な点が図15に示されている。この図は、流通ハニカム電極、および
流動が標準的に電極の周りに流れる板電極に関する比較データを示している。こ
れらの電極は、同じ様式で構成され、同じ組成、および同じ炭素構造のものであ
る。両方の種類の電極対は、同じ量の炭素を含んだ。試験は、溶液濃度、くわえ
た電位等の同じ条件下で行った。図が示すように、ハニカム電極の性能が、ハニ
カムの高表面積対容積比のために、板電極の性能よりも実質的に良好である。全
イオン除去容量は4倍高く、初期の高い除去速度は、板電極の5分間に対して20
分間の長い時間に亘り維持される。
【0075】実施例5 活性炭電極構造体を実施例1および2におけるように製造した。直径が約50m
mであり、厚さが約5mmの電極を、正方形のハニカム構造体から切り抜いた。
電極の一方の面をチタンでスパッタリングして、約3マイクロメートルの厚さと
した。約0.8mmの厚さのチタン線を電極の周りに巻き付けて、リード線を形成
した。そのような電極を16個作製した。
【0076】 図6に示したようなポリメチルメタクリレートブロックから構造体を機械加工
した。これを電極のハウジングとして用いた。ブリード孔が各々の電極対につい
て存在するように、ハウジングにブリード孔を形成した。16個の電極全てをハウ
ジング中に挿入した。次いで、ハウジングを閉じて、水を流入させた。ブリード
孔を通してこの装置から空気を抜き、次いで、これらの孔を密封した。この装置
を一旦密封したら、電極を、2Vの電源の正端子および負端子に交互に取り付け
た。ぜん動式ポンプを用いて、この装置に500ppmのCaCl2溶液300mlを
通した。図16に示したように、約20分以内で、約95%のCaCl2が除去され
、約1時間で100%近くが除去された。
【0077】 本発明を特定の説明の実施の形態に関して詳細に説明してきたが、本発明はそ
のようなものに限定されると考えるべきではなく、本発明の精神および添付の特
許請求の範囲から逸脱せずに、他の様式で用いてもよいことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 様々な形状の開口部を有する本発明の電極の概略図
【図2】 様々な形状の開口部を有する本発明の電極の概略図
【図3】 様々な形状の開口部を有する本発明の電極の概略図
【図4】 様々な形状の開口部を有する本発明の電極の概略図
【図4A】 様々な形状の開口部を有する本発明の電極の概略図
【図5】 水脱イオン装置中の本発明の流通形電極の配置を示す概略図
【図6】 本発明の脱イオン装置の概略図
【図7】 本発明による塩化ナトリウムの除去対時間のプロット
【図8】 様々な表面積の電極に関する本発明による塩化ナトリウムの除去対時間のプロ
ット
【図9】 様々な出発濃度の塩溶液に関する本発明による塩化ナトリウムの除去対時間の
プロット
【図10】 電極の繰返しの使用に関する本発明による塩化ナトリウムの除去対時間のプロ
ット
【図11】 様々な表面積の電極に関する本発明による塩化カルシウムの除去対時間のプロ
ット
【図12】 本発明による時間に対する塩化ナトリウムおよび塩化カルシウムの除去の比較
を示すプロット
【図13】 様々な表面積の電極に関する本発明による時間に対する塩化ナトリウムおよび
塩化カルシウムの除去の比較を示すプロット
【図14】 様々な電極間の距離に関する本発明による塩化ナトリウムの除去対時間のプロ
ット
【図15】 本発明の流れがその中を通過するハニカム電極を従来の流れの通過しない板電
極と比較した、塩化ナトリウムの除去対時間のプロット
【図16】 実施例5に記載した装置を利用した本発明による塩化カルシウムの除去対時間
のプロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ステンピン,ジョン エル アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14812 ビーヴァー ダムズ マックローリン ロード 5112 Fターム(参考) 4D061 DA04 DB13 EA01 EB04 EB29 EB30 EB33 EB35

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水の脱イオンのための電極において、 a) 連続活性炭構造体、ここで、その活性炭が合成炭素前駆体から誘導され、
    該構造体が、中に配された開口部、および入口端に進入する水が該開口部を通過
    し、出口端から流出するような該入口端と該出口端を有する、 b) 前記構造体の外面の少なくとも一部上にある導電性コーティング、および c) 前記構造体と接触した金属線、 を含むことを特徴とする電極。
  2. 【請求項2】 前記構造体全体にある前記開口部が細孔の形態にあることを
    特徴とする請求項1記載の電極。
  3. 【請求項3】 平均細孔直径が少なくとも約0.5マイクロメートルであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電極。
  4. 【請求項4】 前記活性炭の表面積が約100m2/gから1600m2/gまでで
    あることを特徴とする請求項1記載の電極。
  5. 【請求項5】 前記連続活性炭構造体全体にある前記開口部が、前記入口端
    から出口端まで該構造体の長さに亘り延在する貫通チャンネルの形態にあること
    を特徴とする請求項1記載の電極。
  6. 【請求項6】 前記構造体は、前記入口端から出口端まで該構造体の長さに
    対して実質的に平行に延在する、多孔質壁により画成される複数のチャンネルを
    有するハニカムであることを特徴とする請求項1記載の電極。
  7. 【請求項7】 前記ハニカムチャンネルの一部が前記入口端で塞がれており
    、該ハニカムチャンネルの残りの部分が前記出口端で塞がれており、それによっ
    て、該入口端で開放セルを通って前記構造体に進入する水流が、前記多孔質壁を
    通り、前記出口端で開放セルを通って該構造体から流出することを特徴とする請
    求項6記載の電極。
  8. 【請求項8】 前記導電性コーティングの厚さが前記構造体の厚さの約2%
    以下であることを特徴とする請求項1記載の電極。
  9. 【請求項9】 前記導電性コーティングの厚さが前記構造体の厚さの約0.1
    %以下であることを特徴とする請求項8記載の電極。
  10. 【請求項10】 前記導電性コーティングの厚さが前記構造体の厚さの約0.
    04%以下であることを特徴とする請求項9記載の電極。
  11. 【請求項11】 前記導電性コーティングがチタン金属のものであることを
    特徴とする請求項1記載の電極。
  12. 【請求項12】 水からイオンを電気分解により除去する装置において、 a) 複数の電極であって、各々の電極が、 i) 連続活性炭構造体、ここで、その活性炭が合成炭素前駆体から誘導され
    、該構造体が、中に配された開口部、および入口端に進入する水が該開口部を通
    過し、出口端から流出するような該入口端と該出口端を有する、 ii) 前記構造体の外面の少なくとも一部上にある導電性コーティング、お
    よび iii) 前記構造体と接触した金属線、 を含み、 該電極が、1つの電極の出口端が隣接した下流の電極の入口端に隣り合うよう
    に連続して配置されており、したがって、水流が、最も下流にある電極の出口端
    で前記装置から流出するまで、連続した各々の電極の入口端に入り込み、出口端
    から流出し、次の下流にある電極の入口端に入り込み、各々の電極の金属線が電
    源に接続されて、それに隣接した電極に供給される電荷と反対の電荷を供給し、
    したがって、1つの電極が正の電極であり、その隣の電極が負の電極となり、 それによって、イオンを含有する水流が前記装置を通過するときに、正のイオ
    ンが前記負の電極に引き付けられ、負のイオンが前記正の電極に引き付けられ、
    イオン含有量の減少した水流が得られ、前記最も下流にある電極の出口端から流
    出するように構成された電極、 b) 前記複数の電極を保持するためのハウジングであって、該電極の各々がそ
    こに固定して取り付けられ、その中に気密および湿密で密封されたハウジング、
    および c) 前記電極間に前記ハウジング内に配置されたハウジング開口部であって、
    水流が前記装置を通過する前に、そこを通して空気が除去され、その後に封止さ
    れる開口部、 を含むことを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 各々の電極において、前記構造体全体にある前記開口部が
    細孔の形態にあることを特徴とする請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 各々の電極において、平均細孔直径が少なくとも約0.5マ
    イクロメートルであることを特徴とする請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記活性炭の表面積が約100m2/gから1600m2/gまで
    であることを特徴とする請求項12記載の装置。
  16. 【請求項16】 各々の電極において、前記構造体全体にある前記開口部が
    、前記入口端から出口端まで該構造体の長さに亘り延在する貫通チャンネルの形
    態にあることを特徴とする請求項12記載の装置。
  17. 【請求項17】 各々の電極において、前記構造体は、前記入口端から出口
    端まで該構造体の長さに沿って互いに対して実質的に平行に延在する、多孔質壁
    により画成される複数のチャンネルを有するハニカムであることを特徴とする請
    求項12記載の装置。
  18. 【請求項18】 各々の電極において、前記ハニカムチャンネルの一部が前
    記入口端で塞がれており、該ハニカムチャンネルの残りの部分が前記出口端で塞
    がれており、それによって、水流が、該入口端で開放セルを通って前記構造体に
    進入し、前記多孔質壁を通り、前記出口端で開放セルを通って該構造体から流出
    することを特徴とする請求項17記載の装置。
  19. 【請求項19】 各々の電極において、前記導電性コーティングの厚さが前
    記構造体の厚さの約2%以下であることを特徴とする請求項12記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記導電性コーティングの厚さが前記構造体の厚さの約0.
    1%以下であることを特徴とする請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記導電性コーティングの厚さが前記構造体の厚さの約0.
    04%以下であることを特徴とする請求項20記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記導電性コーティングがチタン金属のものであることを
    特徴とする請求項12記載の装置。
  23. 【請求項23】 水流からイオンを除去する方法において、 a) 前記ハウジング開口部から真空に引くことにより請求項12記載の装置か
    ら空気を除去し、その後、該ハウジング開口部を密封する工程、 b) 各々の電極がそれに隣接する電極の電荷は反対の電荷を有するように電源
    から請求項12記載の装置に電流を通す工程、 c) イオンを含有する水流を、該水流が、最も上流の電極から始まり、最も下
    流の電極で終わるものとして、各々の電極の入口端に入り込み、各々の電極の開
    口部を通り、出口端で各々の電極から流出するように請求項12記載の装置に通
    す工程であって、ここで、各々の電極を通過する最中に、イオンが、該イオンの
    ものと反対の電荷を有する電極に引き付けられることにより、前記水流から除去
    される工程、 を含むことを特徴とする方法。
  24. 【請求項24】 前記水流中のイオンが、ナトリウム、カルシウム、マグネ
    シウム、ニッケル、カドミウム、クロム、アンモニウム、塩化イオン、硝酸イオ
    ン、硫酸イオン、およびそれらの組合せからなる群より選択されることを特徴と
    する請求23記載の方法。
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