JP2003507355A - 2−アリールビニルアルキルエーテル化合物および1,4−ジアリール−2−フルオロ−2−ブテン化合物の製造方法 - Google Patents

2−アリールビニルアルキルエーテル化合物および1,4−ジアリール−2−フルオロ−2−ブテン化合物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、構造式(I)で表される2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を製造するための改良方法を提供する。さらに、本発明は、構造式(V)で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-2-ブテン化合物を製造するための改良方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 2-アリールビニルアルキルエーテル化合物、その製造方法、ならびに1,4-ジア
リール-2-フルオロ-2-ブテン殺虫剤およびダニ駆除剤の製造における中間体とし
てのその使用は、EP 811593-A1に記載されている。EP 811593-A1に記載された2-
アリールビニルアルキルエーテル化合物の製造方法はハロゲン化ホスホニウム化
合物の使用を必要とするものである。しかしながら、この方法は完全に満足のい
く方法であるとはいえない。なぜならば、必要とされるハロゲン化ホスホニウム
化合物が比較的高価であり、しかも、2-アリールビニルアルキルエーテル化合物
から除去するのが困難な、望ましくない副生物をもたらすからである。したがっ
て、当技術分野では、2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を製造するため
の、ハロゲン化ホスホニウム化合物の使用を回避した改良方法が必要とされてい
る。
【0002】 かくして、本発明の目的は、ハロゲン化ホスホニウム化合物を使用しない、改
良された2-アリールビニルアルキルエーテル化合物の製造方法を提供することで
ある。
【0003】 さらに、本発明の目的は、1,4-ジアリール-2-フルオロ-2-ブテン化合物を製造
するための改良方法を提供することである。
【0004】 本発明の他の目的および効果は、当業者には、以下の説明および特許請求の範
囲から明らかになるであろう。
【0005】発明の概要 本発明は、構造式I:
【化12】 [式中、 Rは、水素、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4シクロアルキル、また
はC3-C6ハロシクロアルキルであり、 R1は、C1-C6アルキルであり、 Arは、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
ェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
-ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
6員のヘテロ芳香環である] で表される2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を製造するための新規方法
を提供し、該方法は、 第1の酸を、 (a) (1) 構造式II:
【化13】 [式中、RおよびArは上記のとおりである] で表されるアルデヒド化合物を、構造式III:
【化14】 [式中、R1は上記のとおりである] で表されるアルカノール化合物および第1の酸と反応させて構造式IV:
【化15】 で表されるアセタール化合物を形成し、 (2) 式IVの化合物と第2の酸とを非プロトン性溶媒の存在下に昇温で反応
させるか、または (b) 構造式II:
【化16】 [式中、RおよびArは上記のとおりである] で表されるアルデヒド化合物と、構造式III:
【化17】 [式中、R1は上記のとおりである] で表されるアルカノール化合物および第1の酸とを、非プロトン性溶媒の存在下
に昇温で反応させるか、または (c) 構造式IV:
【化18】 [式中、R、R1およびArは上記のとおりである] で表されるアセタール化合物と第1の酸とを、非プロトン性溶媒の存在下に昇温
で反応させることを含んでなる。
【0006】 本発明はさらに、構造式V:
【化19】 [式中、 Rは、水素、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、また
はC3-C6ハロシクロアルキルであり、 Arは、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
ェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
-ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
6員のヘテロ芳香環であり、 Ar1は、1〜6個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
ェノキシフェニル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフェニル、
1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいビフェニル
、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフェノキシ
ピリジル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンジルピ
リジル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンジルフ
ェニル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンゾイル
フェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
-ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
6員のヘテロ芳香環である] で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-2-ブテン化合物を製造するための新規方
法を提供し、該方法は、 (a) (1) 構造式II:
【化20】 [式中、RおよびArは上記のとおりである] で表されるアルデヒド化合物を、構造式III:
【化21】 [式中、R1は上記のとおりである] で表されるアルカノール化合物および第1の酸と反応させて、構造式IV:
【化22】 で表されるアセタール化合物を形成し、式IVの化合物と第2の酸とを非プロトン
性溶媒の存在下に昇温で反応させるか、または (2) 構造式II:
【化23】 [式中、RおよびArは上記のとおりである] で表されるアルデヒド化合物と、構造式III:
【化24】 [式中、R1は上記のとおりである] で表されるアルカノール化合物および第1の酸とを、非プロトン性溶媒の存在下
に昇温で反応させるか、または (3) 構造式IV:
【化25】 [式中、R、R1およびArは上記のとおりである] で表されるアセタール化合物と第1の酸とを、非プロトン性溶媒の存在下に昇温
で反応させる、 ことにより、構造式I:
【化26】 [式中、RおよびArは上記のとおりであり、R1はC1-C6アルキルである] で表される2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を製造し、 (b) 2-アリールビニルアルキルエーテル化合物と、ジクロロフルオロメタンお
よび第1の塩基とを、水の存在下、場合により相間移動触媒の存在下に、反応さ
せて中間体化合物を形成し、該中間体化合物をその場で昇温にて水と反応させる
ことにより構造式VI:
【化27】 [式中、RおよびArは下記のとおりである] で表される3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を製造し、 (c) (1) 3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式VIII:
【化28】 [式中、YはSO2FまたはP(O)(OR2)2であり、R2はC1-C4アルキルであり、Ar1は下記
のとおりである] で表されるフッ化アリールメタンスルホニルまたはアリールメタンホスホネート
化合物と、第2の塩基の存在下で反応させるか、または (2) 3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式IX:
【化29】 [式中、Ar1は下記のとおりである] で表されるアリールメタンリチウム化合物と反応させて、構造式X:
【化30】 で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-1-ブテン-3-オール化合物を形成し、式
Xの化合物を塩化スルホニルまたは無水スルホン酸化合物および第3の塩基と反
応させるか、または (3) 3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式XI:
【化31】 [式中、XはClまたはBrであり、Ar1は下記のとおりである] で表されるハロゲン化アリールトリフェニルホスホニウムと、第4の塩基の存在
下で反応させる、 ことにより、構造式VII:
【化32】 [式中、R、ArおよびAr1は下記のとおりである] で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を製造する工程、
および (d) 1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を、(1) プロトン性溶
媒の存在下でアルカリ土類金属と、または(2) 非プロトン性溶媒の存在下でアル
カリ金属と、反応させる各工程を含んでなる。
【0007】詳細な説明 本発明の好ましい実施形態では、式IIのアルデヒド化合物を、式IIIのアルカ
ノール化合物および有効触媒量の第1の酸と、好ましくは、式IIIのR1OHアルカ
ノール、非プロトン性溶媒およびそれらの混合物から成る群より選択される溶媒
の存在下で、好ましくは現場で発生した水を除去しながら、反応させて、式III
のアセタール化合物を生成し、そして、式IIIのアセタール化合物を有効触媒量
の第2の酸と、非プロトン性溶媒の存在下で、約50〜150℃、好ましくは70〜130
℃の温度にて、好ましくは現場で発生したR1OHアルカノールを除去しながら、反
応させることにより、式Iの2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を調製す
る。
【0008】 本発明の別の好ましい実施形態では、式IIのアルデヒド化合物を、式IIIのア
ルカノール化合物および有効触媒量の第1の酸と、非プロトン性溶媒の存在下で
、約50〜150℃、好ましくは70〜130℃の温度にて、好ましくは反応混合物から水
およびR1OHアルカノールを除去しながら、反応させることにより、式Iの2-アリ
ールビニルアルキルエーテル化合物を調製する。
【0009】 式Iの2-アリールビニルアルキルエーテル化合物はまた、式IVのアセタール化
合物と有効触媒量の第1の酸とを、非プロトン性溶媒の存在下で、約50〜150℃
、好ましくは70〜130℃の温度にて、好ましくは現場で発生したR1OHアルカノー
ルを除去しながら、反応させることにより調製される。
【0010】 有利なことには、本発明は、ハロゲン化ホスホニウム化合物を使用する必要が
ない、2-アリールビニルアルキルエーテル化合物の調製方法を提供する。
【0011】 本発明で使用するのに適した第1および第2の酸は、限定するものではないが
、DOWEX(登録商標)系の強酸性架橋イオン交換樹脂(ウィスコンシン州ミルウ
ォーキーのAldrichから市販されている)等の樹脂結合スルホン酸;p-トルエン
スルホン酸等のスルホン酸;硫酸、リン酸、塩化水素等の鉱酸;ならびに、酢酸
、プロピオン酸等のアルカン酸を含む。樹脂結合スルホン酸およびスルホン酸が
、好ましい第1および第2の酸であるが、スルホン酸の方がより好ましい。本発
明の好ましい実施形態では、第1および第2の酸は同じものである。
【0012】 第1および第2の酸は、好ましくは、有効触媒量で存在する。本明細書におい
て、第1または第2の酸の有効触媒量とは、第1または第2の酸が存在しない場
合の反応温度および反応時間と比較して、低い反応温度および/または短い反応
時間で、反応を進行させることが可能な第1または第2の酸の量として定義され
る。典型的には、この量は、式IIのアルデヒドまたは式IVのアセタール1モル当
たり、1モル当量より少ない。第1または第2の酸の有効触媒量は、好ましくは
、式IIのアルデヒドまたは式IVのアセタール1モル当たり、約0.001〜1モル当
量である。
【0013】 本発明での使用に適した非プロトン性溶媒は、限定するものではないが、トル
エン、ベンゼン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素;ならびに、フルオ
ロベンゼン、クロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素を含む。好ましい非
プロトン性溶媒は、トルエンとキシレンである。本発明の好ましい実施形態では
、非プロトン性溶媒は、沸点が約50℃より高い。
【0014】 式VIの3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を調製するには、好ましく
は、式Iの2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を、ジクロロフルオロメタ
ンまたはジクロロフルオロメタン同等物、および塩基(例えば、アルカリ金属水
酸化物)と、水および場合によっては相間移動触媒(例えば、クラウンエーテル
またはハロゲン化第四級アンモニウム)の存在下で反応させて、中間体化合物を
形成した後、この中間体化合物をその場で、好ましくは約60〜90℃の昇温にて、
水と反応させる。
【0015】 本発明の好ましい実施形態において、式VIIの1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3
-ブタジエン化合物を調製するには、式VIの3-アリール-2-フルオロプロペナール
化合物を、式VIIIのフッ化アリールメタンスルホニルまたはアリールメタンホス
ホネート化合物、および塩基(例えば、アルカリ金属水素化物、アルカリ金属C1 -C6アルコキシド、アルカリ金属水酸化物、炭酸アルカリ金属塩、アルカリ土類
金属水酸化物、炭酸アルカリ土類金属塩、リチウム塩基、リチウムジアルキルア
ミド、リチウム環状アミド、トリ(C1-C6アルキル)アミン)と、場合により、相
間移動触媒(好ましくは、クラウンエーテル、第四級アンモニウム塩、またはク
リプタンド)の存在下で、好ましくは約−78〜150℃、より好ましくは約−20〜
約100℃の温度にて、溶媒(例えば、カルボン酸アミド、エーテル、ニトリル、
ジアルキルスルホキシド、芳香族炭化水素、C1-C6アルコール、またはそれらの
混合物)の存在下で反応させる。
【0016】 本発明の別の好ましい実施形態において、式VIIの1,4-ジアリール-2-フルオロ
-1,3-ブタジエン化合物を調製するには、式VIの3-アリール-2-フルオロプロペナ
ール化合物を式IXのアリールメタンリチウム化合物と、エーテル(例えば、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、またはそれらの混
合物)の存在下で、好ましくは約−78〜30℃の温度にて、反応させることにより
、式Xの1,4-ジアリール-2-フルオロ-1-ブテン-3-オール化合物を生成し;そし
て、式Xの化合物を、(a)塩化スルホニル(例えば、塩化非置換または置換フェ
ニルスルホニル、塩化C1-C6アルキルスルホニルもしくは塩化C1-C6ハロアルキル
スルホニル)、または(b) スルホン酸無水物(例えば、非置換または置換フェニ
ルスルホン酸無水物、C1-C6アルキルスルホン酸無水物もしくはC1-C6ハロアルキ
ルスルホン酸無水物)、および塩基(例えば、アルカリ金属水素化物、アルカリ
土類金属水素化物、アルカリ金属C1-C6アルコキシド、C1-C6アルキルリチウムも
しくはリチウムジアルキルアミド)と、好ましくは約−78〜120℃、より好まし
くは約20〜約80℃の温度にて、溶媒(例えば、エーテル、カルボン酸アミド、ジ
アルキルスルホキシド、ニトリル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素
、またはそれらの混合物)の存在下で、反応させる。
【0017】 また、式VIIの1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を調製する
には、好ましくは、式VIの3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を式XIの
ハロゲン化アリールトリフェニルホスホニウムと、塩基(例えば、アルカリ金属
水素化物、C1-C6アルキルリチウムもしくはリチウムジアルキルアミド)の存在
下で反応させる。
【0018】 式Vの1,4-ジアリール-2-フルオロ-2-ブテン化合物を調製するには、好ましく
は、式VIIの1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を、(1) C1-C6
ルコール等のプロトン性溶媒の存在下でアルカリ土類金属(例えば、マグネシウ
ムまたはカルシウム)と、または(2) アンモニアまたはエーテル等の非プロトン
性溶媒の存在下でアルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウムまたはカリウム
)と、反応させる。
【0019】 本発明の方法により調製することができる好ましい式Iの2-アリールビニルア
ルキルエーテル化合物は、式Iにおいて、 Rが、C1-C4アルキルまたはC3-C6シクロアルキルであり; R1が、C1-C3アルキルであり; Arが、場合により1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、
C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていて
もよいフェニルである、化合物である。
【0020】 本発明の方法により調製することができるさらに好ましい2-アリールビニルア
ルキルエーテル化合物は、式Iにおいて、 Rが、イソプロピルまたはシクロプロピルであり; R1が、C1-C3アルキルであり; Arが、場合により1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、
C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていて
もよいフェニルである、化合物である。
【0021】 本発明の方法により調製することができる好ましい式Vの化合物は、式Vにお
いて、 Rが、C1-C4アルキルまたはC3-C6シクロアルキルであり; Arが、場合により1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、
C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていて
もよいフェニルであり; Ar1が、場合により1〜6個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル
、C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されてい
てもよい3-フェノキシフェニル、 場合により1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4
アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよ
い3-ビフェニル、または、 場合により、1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4 アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよ
い3-ベンジルフェニルである、化合物である。
【0022】 本発明の方法により調製することができるさらに好ましい1,4-ジアリール-2-
フルオロ-2-ブテン化合物は、 Rが、イソプロピルまたはシクロプロピルであり; Arが、場合により1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、
C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていて
もよいフェニルであり; Ar1が、場合により1〜6個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル
、C1-C4アルコキシまたはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されてい
てもよい3-フェノキシフェニルである、化合物である。
【0023】 本発明は、特に、次の化合物の調製に有用である: 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-メトキシビニル]シクロプロパン; 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-イソプロポキシビニル]シクロプロパン;ならびに
、 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)-2
-ブテニル]シクロプロパン。
【0024】 前記式I〜XIにおいて、5および6員ヘテロ芳香環は、好適には、N、Oおよ
びSから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む環であり、該ヘテロ原子は、同
じでも、異なっていてもよく、例えば、これらの環は、限定するものではないが
、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、イソキサゾリル、テト
ラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、な
らびに、チアゾリル環を含み、各々、場合によっては、前記式I〜XIについて記
載したのと同様に置換されていてもよい。
【0025】 前述した「ハロゲン」の具体例は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素である。
「C1-C4ハロアルキル」、「C3-C6ハロシクロアルキル」ならびに「C1-C4ハロア
ルコキシ」という用語は、それぞれ、1つ以上のハロゲン原子で置換されたC1-C 4 アルキル基、C3-C6シクロアルキル基ならびにC1-C4アルコキシ基として定義さ
れ、ここで、ハロゲン原子は同じでも、異なっていてもよい。
【0026】 本明細書で、基もしくは基の一部として用いる場合、「アルキル」という用語
は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、s-ブ
チルおよびt-ブチル等の直鎖または枝分かれ鎖アルキル基を含む。本明細書で、
基もしくは基の一部として用いる場合、「シクロアルキル」という用語は、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを含む。
【0027】 置換されていてもよい2個以上の環を含む基、例えばフェノキシフェニル、フ
ェノキシピリジル、ビフェニルおよびベンジルフェニルは、本明細書に特に記載
のない限り、いずれか一方の環が置換されうる。
【0028】 式IIの出発アルデヒド化合物は、当業者には公知の従来の方法を用いて調製す
ることができ、例えば、U.S. 4,137,324;FR 2,348,919;およびDE 2,717,414を
参照されたい。
【0029】 式VIIIのフッ化アリールメタンスルホニル化合物(式中、YはSO2Fである)は
、フローダイアグラムIに示すように、式XIIのアリールメタンブロミド化合物
を亜硫酸ナトリウムと反応させて、式XIIIのアリールメタンスルホン酸ナトリウ
ム化合物を生成した後、式XIIIのスルホン酸塩化合物を五塩化リンと反応させて
、式XIVの塩化アリールメタンスルホニル化合物を生成した後、この塩化スルホ
ニルをフッ化カリウムと反応させることにより、調製することができる。
【0030】フローダイアグラムI
【0031】 式VIIIのアリールメタンホスホネート化合物(式中、YはP(O)(OR2)2である)
は、フローダイアグラムIIに示すように、式XIIのアリールメタンブロミド化合
物を式XVの亜リン酸トリ(C1-C4アルキル)化合物と反応させることにより調製す
ることができる。
【0032】フローダイアグラムII
【0033】 あるいは、式VIIIのアリールメタンホスホネート化合物(式中、YはP(O)(OR2 )2である)は、フローダイアグラムIIIに示すように、式XIIのアリールメタンブ
ロミド化合物を、式XVIの亜リン酸ジ(C1-C4アルキル)化合物と、アルカリ金属C1 -C6アルコキシド等の塩基の存在下で、反応させることにより調製することがで
きる。
【0034】フローダイアグラムIII
【0035】 式IXのアリールメタンリチウム化合物は、フローダイアグラムIVに示すように
、式XIIのアリールメタンブロミド化合物を、リチウムC1-C6アルキルテルロレー
ト化合物と、テルリウム(Te)の存在下で、反応させて、式XVIIの中間体化合物
を形成した後、この中間体化合物をC1-C6アルキルリチウム化合物と反応させる
ことにより調製することができる。
【0036】フローダイアグラムIV
【0037】 式XIのハロゲン化アリールトリフェニルホスホニウム化合物は、EP 811593-A1
に記載された方法に従って調製することができる。
【0038】 本発明についての理解をさらに容易にするため、主に、本発明をさらに詳細に
説明する目的で、以下の実施例を示す。本発明の範囲は、実施例によって制限さ
れると考えるべきではなく、特許請求の範囲に記載した内容全体を含むものとす
る。
【0039】実施例1 1-[1-(p-クロロフェニル-2,2-ジメトキシ)エチル]シクロプロパンの調製
【化33】 α-(p-クロロフェニル)-α-シクロプロパンアセトアルデヒド(1.0g、5.1 mm
ol)のメタノール(5mL)溶液を、1mL/3分の流量で、DOWEX(商標登録)50W
-水素、強酸性の8%架橋イオン交換樹脂カラムに通過させる。次に、このカラ
ムをメタノールで溶離する。通過溶液を真空濃縮することにより、油状の表題生
成物を得た(1.2 g、収率:98%)。これをNMRスペクトル分析により同定する。
【0040】実施例2 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-メトキシビニル]シクロプロパン、(E)-および(Z) -の調製
【化34】 p-トルエンスルホン酸一水和物のトルエン(150g)溶液から、共沸により、
留出物が透明になるまで水を除去する。次に、1-[1-(p-クロロフェニル)-2,2-ジ
メトキシエチル]シクロプロパン(24.7g、0.1mol)のトルエン溶液を、100℃で
、上記の乾燥させた溶液に添加する。得られた反応混合物を1時間還流し、蒸留
することにより、約80gのトルエン/メタノールを除去し、室温に冷却し、炭酸
ナトリウム(1g)で処理した後、飽和重炭酸塩溶液(100 mL)に注ぎ入れた。
有機相を分離し、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた後、真
空濃縮することにより、表題生成物(20g、収率96%)を得た。
【0041】実施例3 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-メトキシビニル]シクロプロパン、(E)-および(Z) -の調製
【化35】 α-(p-クロロフェニル)-α-シクロプロパンアセトアルデヒド(194.7g)と、
メタノール(160g)と、トルエン(160g)と、p-トルエンスルホン酸(0.75g
)との混合物を10分還流し、反応混合物の温度が約130℃に達するまで蒸留して
から、60℃に冷却し、トルエン(160g)およびメタノール(160g)で稀釈し、
次に、反応混合物の温度が約130℃に達するまで蒸留した後、60℃に冷却し、ト
ルエン(160g)およびメタノール(160g)で稀釈し、さらに、反応混合物の温
度が145℃に達するまで蒸留した後、60℃に冷却し、炭酸ナトリウム(1g)で
処理し、10分攪拌してから、飽和炭酸ナトリウム溶液(300 mL)に注ぎ入れた。
得られた有機相を分離し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた
後、真空濃縮することにより、表題生成物(204.2g、収率:98%、異性体比1
:1.2)を得た。
【0042】実施例4 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-イソプロポキシビニル]シクロプロパン、(E)-およ
び(Z)-の調製
【化36】 α-(p-クロロフェニル)-α-シクロプロパンアセトアルデヒド(19.4g)と、
イソプロパノール(120g)と、p-トルエンスルホン酸(0.25g)との混合物を1
5分還流し、蒸留することにより、40gのイソプロパノール/水溶液を除去した
後、さらにイソプロパノール(40 g)で処理し、4時間還流し、蒸留することに
より、20gのイソプロパノール/水溶液を除去した。次に、イソプロパノール(
20g)で処理し、4時間還流し、キシレンで処理し、105℃で蒸留することによ
り、イソプロパノール/水を除去した後、室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム
溶液で洗浄し、真空濃縮することにより、表題生成物(22g、収率:93%、異性
体比1:1.2)を得た。
【0043】実施例5 実施例1〜4に記載した手順に従い、次の化合物を得た:
【化37】
【0044】実施例6 p-クロロ-β-シクロプロピル-α-フルオロシンナムアルデヒドの調製 手順A
【化38】 水中の水酸化カリウム(3.37g、0.060mol)と、18-クラウン-6(0.087g、0.
33 mmol)と、1-[1-(p-クロロフェニル)-2-メトキシビニル]シクロプロパン、(E
)-および(Z)-(3.13g、0.015mol)との混合物を7〜10℃にてジクロロフルオロ
メタン(8g、0.077mol)で処理し、10〜13℃で一晩攪拌した後、7〜10℃にて
さらにジクロロフルオロメタン(6g、0.058mol)で処理し、10〜13℃で36時間
攪拌し、水で処理し、70〜75℃で4時間攪拌した後、室温に冷却し、酢酸エチル
を用いて抽出した。有機抽出物を合わせ、水、2N塩酸および水で順次洗浄し、無
水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた後、真空濃縮することにより、残留物を取
得した。シリカゲルと、酢酸エチル/ヘキサン溶液(1:9)を用いた残留物の
フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、表題生成物のE-異性体1.02gと、
表題生成物のZ-異性体0.69gを得た(生成物総量:1.71g)。
【0045】手順B
【化39】 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-メトキシビニル]シクロプロパン、(E)-および(Z)
-(42g、0.2mol)と、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(1.0g、4.4
mmol)との混合物を−5〜0℃にてジクロロフルオロメタン(62g、0.6mol)で
処理し、次に、−5〜20℃にて55%水酸化カリウム溶液(122g、55%、1.2mol
)で1時間処理した後、室温で30分攪拌する。得られた反応混合物を、5%酢酸
溶液で約pH7に調節した後、このpH調節済みの混合物を70℃で4時間、さらに、
80℃で1時間攪拌する。得られた混合物を水で稀釈した後、相を分離する。塩化
メチレンを用いて水性相を抽出し、有機抽出物を有機相と合わせる。合わせた有
機相を飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥させた後、真空中で濃縮することにより、40.4gの表題生成物を得
た。
【0046】 ほぼ同じ手順を用いて、次の化合物を得た:
【化40】
【0047】実施例7 (4-フルオロ-3-フェノキシベンジル)トリフェニルホスホニウムブロミドの調製
【化41】 4-フルオロ-3-フェノキシベンジルブロミド(42.17g、0.150mol)のトルエン
溶液を、トリフェニルフォスフィン(41.31g、0.158mol)のトルエン溶液に添
加する。得られた反応混合物を、1時間還流し、室温に冷却した後、濾過するこ
とにより、固体を得る。この固体をトルエンおよびヘキサンで順次洗浄し、デシ
ケーターにおいて60℃で乾燥させることにより、表題生成物(73.7g、90.4%)
を得た。この生成物をNMRスペクトル分析により同定した。
【0048】 ほぼ同じ手順を用いて、次の化合物を得た:
【化42】
【0049】実施例8 1-(p-クロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノ
キシフェニル)-1,3-ブタジエンの調製
【化43】 テトラヒドロフラン中の(4-フルオロ-3-フェノキシベンジル)トリフェニルホ
スホニウムブロミド(41.77g、0.077mol)の混合物を−55℃〜−60℃に冷却し
てから、ブチルリチウムの2.5Mヘキサン溶液(32.15mL、0.080mol)で滴下処理
し、室温に温めて2時間攪拌し、次に、−55℃〜−60℃に冷却してから、2-フル
オロ-3-シクロプロピル-3-(p-クロロフェニル)アクリルアルデヒド(15.7g、0.
070mol)のテトラヒドロフラン溶液で滴下処理し、室温に温めて一晩攪拌した後
、酢酸エチルおよび2N塩酸を用いて反応を停止させる。得られた水性反応混合物
を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を合わせ、水、2N塩酸および水で順次洗浄
し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、真空濃縮することにより、残留物を
得た。シリカゲルと、酢酸エチル/ヘキサン溶液(1:9)を用いた残留物のフ
ラッシュカラムクロマトグラフィーにより、油状の表題生成物(26.0g、91%)
を得た。
【0050】 ほぼ同じ手順を用いて、次の化合物を得た:
【化44】
【0051】実施例9 1-(pクロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキ シフェニル)-1-ブテン-3-オルの調製
【化45】 0℃で、n-ブチルリチウム(4.2 mLの2.5 Mヘキサン溶液、10.5 mmol)とテト
ラヒドロフラン(10 mL)中のTe粉末(1.34g、10.5 mmol)とから現場で生成さ
れたリチウムn-ブチルテルロレート(10.5 mmol、n-BuTeLi)の溶液を、0℃に
て3-フェノキシ-4-フルオロベンジルブロミド(2.81g、10 mmol)のテトラヒド
ロフラン(10 mL)溶液で処理してから30分間撹拌し、−78℃に冷却し、n-ブチ
ルリチウムの溶液(4.2 mLの2.5 Mヘキサン溶液、10.5 mmol)で処理し、−78℃
で30分攪拌した後、p-クロロ-β-シクロプロピル-α-フルオロシンナムアルデヒ
ド(2.24g、10 mmol)のテトラヒドロフラン(5 mL)溶液で処理し、3時間に
わたって攪拌しながら室温まで温めた後、2N塩酸を用いて反応を停止し、酢酸エ
チルで抽出した。合わせた有機抽出物を、水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウム
を用いて乾燥させ、真空中で濃縮させることにより、残留物を得た。1:4の酢
酸エチル/ヘキサン溶液を用いたシリカゲル上での残留物のフラッシュクロマト
グラフィーにより、表題生成物(3.5g、収率:82%)を取得し、これをNMRスペ
クトル分析により同定した。
【0052】 p-(トリフルオロメチル)-β-シクロプロピル-α-フルオロシンナムアルデヒド
を用いる以外はほぼ同じ手順に従い、1-(α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-1-
シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)-1-ブテン-3
-オルを得た。
【0053】実施例10 1-(pクロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキ シフェニル)-1,3-ブタジエンの調製
【化46】 水素化ナトリウム(6.3 mg、0.26 mmol)のテトラヒドロフラン(1 mL)懸濁
液を、1-(p-クロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-
フェノキシフェニル)-1-ブテン-3-オル(106.7 mg、0.25 mmol)のテトラヒドロ
フラン(1.5 mL)溶液で処理し、50℃で10分攪拌してから、室温に冷却し、塩化
p-トルエンスルホニル(49.6 mg、0.26 mmol)のテトラヒドロフラン(1 mL)溶
液で処理し、60℃で1時間攪拌した後、水で反応を停止し、酢酸エチルで抽出し
た。合わせた有機抽出物を、水、飽和炭酸水素ナトリウム溶液および水で順次洗
浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、真空中で乾燥させることによ
り、残留物を得た。シリカゲルと、1:9の酢酸エチル/ヘキサン溶液を用いた
残留物のフラッシュクロマトグラフィーにより、表題生成物(62 mg、収率:61
%)を取得し、これをNMRスペクトル分析により同定した。
【0054】 1-(α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フ
ルオロ-3-フェノキシフェニル)-1-ブテン-3-オルを用いる以外はほぼ同じ手順に
従い、1-(α,α,α-トリフルオロ-p-トリル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(
4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)-1,3-ブタジエンを得た。
【0055】実施例11 (4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)メタン-スルホニルフルオリドの調製
【化47】 ステップ1 50%水性メタノール(20 mL)中のα-ブロモ-4-フルオロ-3-フェノキシトルエ
ン(4.86 g、17.3 mmol)と亜硫酸ナトリウム(2.39 g、19 mmol)との混合物を
還流しながら5時間加熱した後、室温に冷却する。得られた無色の固体をろ過に
より回収し、冷却した50%水性メタノールおよびメタノールで洗浄することによ
り、3.4 gのナトリウム(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)メタンスルホネート
を得た。これ以外に、1.8 gの生成物を母液から回収した。
【0056】ステップ2 ステップ1で得られたスルホン酸ナトリウムを室温で2日にわたり五塩化リン
と混合する。氷−水混合物を添加し、この水溶液を塩化メチレンで抽出する。得
られた有機抽出物を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、真空中で
濃縮することにより、シロップ状の (4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)メタン
スルホニルクロリド(2.05g)を得た。
【0057】ステップ3 ステップ2で得られた塩化スルホニル(2.0 g、6.65 mmol)をアセトニトリル
(20 mL)で稀釈する。得られた溶液をフッ化カリウム(1.93 g、33.25 mmol)
とフッ化テトラブチルアンモニウム(0.208 g、0.66 mmol)で処理し、室温で1
日攪拌した後、水に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。得られた有機抽出物を水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた後、真空中で濃縮することに
より、残留物を取得した。15:85酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲルを
用いた残留物のフラッシュクロマトグラフィーにより、(4-フルオロ-3-フェノキ
シフェニル)メタンスルホニルフルオリド(0.81 g、融点:59.5〜61.5℃)が得
られ、これをNMRスペクトル分析によって同定した。
【0058】実施例12 1-(p-クロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノ
キシフェニル)-1,3-ブタジエンの調製
【化48】 アセトニトリル中のp-クロロ-β-シクロプロピル-α-フルオロ-シンナムアル
デヒド(224.6 mg、1 mmol)と、(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)メタンス
ルホニルフルオリド(312.7 mg、1.1 mmol)と、炭酸カリウム(552.8 mg、4 mm
ol)と、18-クラウン-6(13.2 mg、0.05 mmol)との混合物を室温で一晩攪拌し
た後、水で反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機抽出物を、水で
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、真空中で濃縮することによ
り、表題生成物(380 mg、GC分析による純度:94%、収率:93%)を回収し、こ
れをNMRスペクトル分析により同定した。
【0059】実施例13 ジエチル(4-フルオロ-3-フェノキシベンジル)-ホスホネートの調製 手順A
【化49】 4-フルオロ-3-フェノキシベンジルブロミド(28.1 g、100 mmol)と、亜リン
酸トリエチル(18.27 g、110 mmol)との混合物を90℃で30分加熱し、低沸点の
材料を蒸留して除く。得られた混合物を140℃で3.5時間加熱した後、120℃/2 m
mHgで蒸留することにより、シロップ状の表題生成物(32.1 g、収率:95%)を
取得し、これをNMRスペクトル分析により同定した。
【0060】手順B
【化50】 テトラヒドロフラン中の亜リン酸ジエチル(6.9 g、0.05 モル)の混合物を10
℃に冷却し、反応混合物の温度を約20℃以下に維持しながら、ナトリウムt-ブト
キシド(4.9 g、0.05 モル)で少しずつ処理した後、室温で5分攪拌し、冷却し
てから、約10〜15℃で、4-フルオロ-3-フェノキシベンジルブロミド(14.05 g、
0.05モル)を滴下して処理することにより、表題生成物のテトラヒドルフラン溶
液を得た(クロマトグラフィーによる収率:98%)。
【0061】実施例14 1-(p-クロロフェニル)-1-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノ
キシフェニル)-1,3-ブタジエンの調製
【化51】 ジエチル(4-フルオロ-3-フェノキシベンジル)ホスホネート(2.64 g、7.8 mmo
l)と、p-クロロ-β-シクロプロピル-α-フルオロシンナムアルデヒド(1.35 g
、6 mmol)とのテトラヒドロフラン(20 mL)溶液を攪拌してから、0℃にてナ
トリウムメトキシド(562 mg、9.36 mmol)で処理し、室温で一晩攪拌した後、2
N塩酸水溶液で反応を停止し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機抽出物を、
水、2N塩酸水溶液および水で順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥
させ、真空中で濃縮することにより、残留物を得た。1:9酢酸エチル/ヘキサ
ンで溶離するシリカゲルを用いた残留物のフラッシュクロマトグラフィーにより
、シロップ状の表題生成物(2.15 g、収率87.7%)を回収し、これをNMRスペク
トル分析により同定した。
【0062】実施例15 1-[1-(p-クロロフェニル)-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)-2 -ブテニル]シクロプロパン、(R,S)-(Z)の調製
【化52】 メタノール/テトラヒドロフラン溶液(15:1)中の1-(p-クロロフェニル)-1
-シクロプロピル-2-フルオロ-4-(4-フルオロ-3-フェノキシフェニル)-1,3-ブタ
ジエン(26 g、0.064 モル)の溶液を、マグネシウム粉末(turnings)(7.72 g
、0.317 モル)で処理し、室温で4時間攪拌してから、塩酸を用いて反応を停止
し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機抽出物を、水、2N塩酸および水で順次
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、真空中で濃縮することによ
り、残留物を得た。シリカゲルと、酢酸エチル/ヘキサン溶液(5:95)を用い
た残留物のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、油状の表題生成物(21
.4 g、収率:82%)を回収し、これをNMRスペクトル分析により同定した。
【0063】 ほぼ同じ手順を用いて、次の化合物を得た:
【化53】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 43/285 C07C 43/285 43/29 43/29 Z // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハンツ,デイビット,アレン アメリカ合衆国 27858 ノースカロライ ナ州 グリーンビレ,ディヴェントリー ドライブ 703 (72)発明者 リュ,ウェイジョ アメリカ合州国 08648 ニュージャージ ー州 ローレンスビレ,ホワイト ピン サークル 706 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC13 AC24 AC43 BA66 BA72 BB11 BB41 BC10 BC34 BD60 GN23 GN24 GP01 GP03 GP06 GP20 GP22 4H039 CA29 CA61 CF30 CG90

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式I: 【化1】 [式中、 Rは、水素、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、また
    はC3-C6ハロシクロアルキルであり、 R1は、C1-C6アルキルであり、 Arは、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
    キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
    ェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
    -ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
    6員のヘテロ芳香環である] で表される2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を、ハロゲン化ホスホニウ
    ム化合物の不在下で、製造する方法であって、 第1の酸を、 (a) (1) 構造式II: 【化2】 [式中、RおよびArは上記のとおりである] で表されるアルデヒド化合物、および構造式III: 【化3】 [式中、R1は上記のとおりである] で表されるアルカノール化合物および第1の酸、または (b) 構造式IV: 【化4】 で表されるアセタール化合物、 のいずれかと、非プロトン性溶媒の存在下に昇温で反応させることを含んでなる
    、上記方法。
  2. 【請求項2】 第1の酸が、樹脂に結合したスルホン酸、スルホン酸、鉱酸
    、およびアルカン酸からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1の酸が、樹脂に結合したスルホン酸およびスルホン酸か
    らなる群より選択される、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記酸がスルホン酸である、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 スルホン酸がp-トルエンスルホン酸である、請求項4に記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 第1の酸が有効な触媒量で存在する、請求項1に記載の方法
  7. 【請求項7】 前記酸が、式IIのアルデヒドまたは式IVのアセタール1モル
    あたり約0.001〜1モル当量の量で存在する、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応物IIおよびIIIを使用し、反応中に現場で生成された水
    を反応混合物から除去する、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応物IVを使用し、反応中に現場で生成されたアルカノール
    R1OHを反応混合物から除去する、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 非プロトン性溶媒の沸点が約50℃より高い、請求項1に記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 非プロトン性溶媒が芳香族炭化水素およびハロゲン化芳香
    族炭化水素からなる群より選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 非プロトン性溶媒がトルエンおよびキシレンからなる群よ
    り選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 昇温が約50〜150℃である、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 昇温が約70〜130℃である、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 Rが、C1-C4アルキルまたはC3-C6シクロアルキルであり、 R1が、C1-C3アルキルであり、 Arが、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
    キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
    ェニルである、請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 Rが、イソプロピルまたはシクロプロピルであり、 R1が、C1-C3アルキルであり、 Arが、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
    キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
    ェニルである、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 下記の工程: (a) 式(I)の2-アリールビニルアルキルエーテル化合物を、ジクロロフルオロ
    メタンおよび第1の塩基と、水および場合により相間移動触媒の存在下で、反応
    させることにより中間体化合物を形成し、該中間体化合物をその場で昇温にて水
    と反応させることにより、構造式VI: 【化5】 [式中、RおよびArは下記のとおりである] で表される3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を製造する工程、 (b) (1) 式(VI)の3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式VIII
    : 【化6】 [式中、YはSO2FまたはP(O)(OR2)2であり、R2はC1-C4アルキルであり、Ar1は下記
    のとおりである] で表されるフッ化アリールメタンスルホニルまたはアリールメタンホスホネート
    化合物と、第2の塩基の存在下で反応させるか、または (2) 式(VI)の3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式IX: 【化7】 [式中、Ar1は下記のとおりである] で表されるアリールメタンリチウム化合物と反応させて、構造式X: 【化8】 で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-1-ブテン-3-オール化合物を形成し、式
    Xの化合物を塩化スルホニルまたは無水スルホン酸化合物および第3の塩基と反
    応させるか、または (3) 式(VI)の3-アリール-2-フルオロプロペナール化合物を、構造式XI: 【化9】 [式中、XはClまたはBrであり、Ar1は下記のとおりである] で表されるハロゲン化アリールトリフェニルホスホニウムと、第4の塩基の存在
    下で反応させる、 ことにより、構造式VII: 【化10】 [式中、R、ArおよびAr1は下記のとおりである] で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を製造する工程、
    および (c) 式(VII)の1,4-ジアリール-2-フルオロ-1,3-ブタジエン化合物を、(1) プ
    ロトン性溶媒の存在下でアルカリ土類金属と、または(2) 非プロトン性溶媒の存
    在下でアルカリ金属と反応させて、構造式V: 【化11】 [式中、 Rは、水素、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C3-C6シクロアルキル、また
    はC3-C6ハロシクロアルキルであり、 Arは、1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
    キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
    ェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
    -ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
    6員のヘテロ芳香環であり、 Ar1は、1〜6個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコ
    キシ、またはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフ
    ェノキシフェニル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフェニル、
    1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいビフェニル
    、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいフェノキシ
    ピリジル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンジルピ
    リジル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンジルフ
    ェニル、 1〜5個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよいベンゾイル
    フェニル、 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい1-もしくは2
    -ナフチル、または 1〜3個のハロゲン、C1-C4アルキル、C1-C4ハロアルキル、C1-C4アルコキシ、ま
    たはC1-C4ハロアルコキシ基の任意の組合せで置換されていてもよい5員もしくは
    6員のヘテロ芳香環である] で表される1,4-ジアリール-2-フルオロ-2-ブテン化合物を形成する工程、 をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 第2の酸を式IIの化合物および式IIIの化合物と反応させ
    て、式IVの化合物を製造する、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 第1の酸および第2の酸が同一のものである、請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 式IVの化合物を製造するための前記反応を溶媒の存在下で
    実施する、請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記溶媒が式IIIの化合物、非プロトン性溶媒、およびそ
    れらの混合物からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 第2の酸が、樹脂に結合したスルホン酸、スルホン酸、鉱
    酸、およびアルカン酸からなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
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