JP2003506366A - 血管形成を抑制する複素環式化合物 - Google Patents

血管形成を抑制する複素環式化合物

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ジョジュシェルクタトー インテーゼト カーエフテー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式(I)の化合物: 【化1】 〔式中、R は一般式−COOR1 、−CONR23 、−CONR4 CONR 45 または−CH2 OR6 の基を表し、但しR1 はC2-6 アルキル基、置換されたC1-6 アルキル基、またはC3-6 シクロアルキル基を表し、R2 およびR3は同一または異なって、互いに独立して水素原子または任意に置換されるC1-6アルキル基、5または6員のシクロアルキル基またはヘテロアリール基を表す〕、および、それら互変異性体、溶媒和物、その混合物および全てのこれらの化合物の酸付加塩に関する。本発明は、一般式(I)の化合物を、活性成分として含む医薬組成物に関する。本発明による血管形成抑制剤は、生存する組織における血管新生を抑制し、これは、主要の成長に伴い出現する血管形成を予防および抑制すること、さらに、腫瘍の転移の形成を抑制することに使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規なボレリジン誘導体に関し、さらに詳しくはボレリジンのシクロ
ペンタン環上のカルボキシル基を変換することによって調製される新規なボレリ
ジン誘導体に関する。さらに、本発明はそのような化合物を含む医薬組成物およ
び医薬組成物の調製のためのこれらの化合物の使用に関する。
【0002】 本発明による新規な化合物は、有益な生物学的効能を示し、すなわち顕著な血管
形成の抑制効果および抗転移作用をもつ。
【0003】 血管形成は生物内で血管が生成し、新しい血管系が形成される現象であることが
知られている。血管形成は内皮細胞の成長と機能によって極めて多くの形をもち
、どうしてもそれは或る種のカスケード反応と考えることができる。血管形成は
、胚、胎児、胎盤、子宮および類似の器官の場合における進化および生殖過程の
一部のような、正常の生理学的環境のもとで起こる。しかし、それは創傷の治癒
、感染ならびに腫瘍の成長を伴う病理上の過程の一部でさえあり、さらに腫瘍の
転移の形成をも促進しえる。
【0004】 文献から、大部分の癌腫瘍の患者は転移によって死亡するという臨床所見がずっ
と前から公知である。この状況は最近放射線治療および化学療法によって改善さ
れてきたが、得られた結果は決して満足なものではない。
【0005】 悪性の疾患の病理生物学的な特徴を研究する間に得られた結果によって、ここ数
年の間に抗腫瘍剤の研究の新しい趨勢が発展した。今日、腫瘍組織の成長を抑制
する活性薬剤の研究に加えて、新規な活性薬剤の計画が、悪性の保持の原因とな
る他の病理生物学的な事象(不死化、転移、アポプトーシス、血管形成)さえも
指向していることは、この新しい傾向に起因するものと言える。これらの事象か
ら、成長中の腫瘍への連続的な血液の供給を確実にする血管新生(新しい血管の
形成)は、特別の注意に値する。なぜなら、これが欠如すると腫瘍細胞が死ぬか
らである。腫瘍の生物学的検査の結果より、悪性疾患の進行は血管形成の作用で
あると考えられ、そして、前癌性期から侵襲性期への移行、さらに腫瘍細胞の休
眠状態から増殖へと誘導は、血管の形成と密接に関連づけることができる。
【0006】 すなわち、抗腫瘍剤の医薬の研究は、癌の治癒が以前よりも効率的にできるとい
うことに助けられて、新しい攻撃点をもつ分子を計画し開発することを今日目的
としている。
【0007】 これらの新規な分子のなかで、優先順位は、血管新生およびその結果の転移の生
成を抑制することによって、腫瘍疾患の治療に新しい時代を開くかもしれない一
群の抗血管形成剤に与えられる。
【0008】 いくつかの化合物が血管新生を抑制する効果をもつことが知られている。これら
の化合物から、下記が例として列挙される。ただしこれには限られない:内皮細
胞の機能を抑制するコーチゾンと類似する血管静止性(angiostatic )ステロイ
ド〔フォークマン、J.ら、サイエンス221、719(1993)〕;内皮細
胞によるプラスミノーゲン活性化因子の生産を抑制するメドロキシプロゲステロ
ン・アセテート〔ニコシア、R.F.およびオッチネッチ、A.、Lab.In
vest.63、115(1990)〕;細管の形成を抑制するフマジリン〔イ
ングバー、D.ら、ネイチャー348、555(1990)〕;内皮細胞の移行
と増殖を抑制する多糖サルフェート(SD−4152);および内皮細胞の分化
と変換の原因となるレチノイン酸〔オイカワ・ツトム、血管と内皮2,470(
1992)〕。しかし、これらの物質は臨床の現場で血管形成抑制剤として作用
しなかった。そのうち或るものは強い副作用を有し、或るものは目的とする効果
が不十分であっためである。
【0009】 最初の臨床的にも有効な血管形成抑制剤はα−インターフェロンであった〔ブロ
ンティー−ボイエ、D.およびゼッター、B.E.、サイエンス208、516
(1980):シドキー、Y.A.およびボーデン、E.C.、Cancer
Res.、47、5155(1987)〕。現在、種々の化学構造をもついくつ
かの血管形成抑制剤の臨床試験が検討中である。そのような化合物は例えばフマ
ジリンの誘導体、例えばAGM−1470〔クサカ、M.ら、Biophys.
Res.Comm.174、1070(1991)〕;3−(2,4−ジメチル
ピロール−5−イル)−インドリン−2−オン(SU−5416)、米国特許第
5,7692,783号;5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキシリック
−N−〔4−(トリフルオロメチル)−フェニル〕−アミド(レフルノミド、S
U−101)、米国特許第5,610,173号、2(R)−イソブチル−3(
S)−ジヒドロキシ−N−〔2,2−ジメチル−1(S)−(N−メチルカルバ
モイル)−プロピル〕−コハク酸アミド(マリマスタット);3β−〔{3−〔
4−アミノブチル)−アミノ〕−プロピル}−アミノ〕−5α−コレスタン−7
,24−ジオール−24−ハイドロゲンサルフェート(スクアラミン)、米国特
許第5,192,756号;ZD4190、血管内皮成長因子の抑制剤などであ
る。
【0010】 最近、日本の著者が、18員環を含むマクロライド抗生物質である公知のボレリ
ジン〔化学的には、2' −(7−シアノ−8,16−ジヒドロキシ−9,11,
13,15−テトラメチル−18−オキソ−オキサシクロオクタデカ−4,6−
ジエン−2−イル)−シクロペンタン−1' −カルボン酸〕〔ケラー−シャイヤ
ーライン、W.、Experientia22、476(1966);Helv
etica Chim.Acta50、731(1967);アンダーソン、B
.F.ら、Aust.J.Chem.42、717(1989)〕が、毛細管を
形成する細胞のアポプトーシスを誘発する性質〔ワカバヤシ、T.ら、J.An
tibiot.50、671(1997)〕に起因して血管形成抑制効果を有す
ることを記載している。さらに、それはヒト結腸癌の細胞系WiDrおよびヒト
前立腺癌のPC−3に対して有効であることを証明した(日本特許公報第8−1
73,167号および9−227,549号)。
【0011】 さらに、ボレリジンが抗菌、抗ウイルス、除草および殺虫の効果を発揮し、中程
度のLD50値をもつことは公知である(グラスビー、J.S.、抗生物質百科事
典、145ページ、J.ウイリー(編者)、1979)。
【0012】 ボレリジンの効果は二つの腫瘍生物学的事象(一方で増殖、そして他方で内皮細
胞による毛細管形成、すなわち血管形成)に向けられていることは、文献から公
知であり、またわれわれ自身の研究によっても裏付けられている。二つの細胞機
能の感度に関しては差があるが(毛細管形成に有利なように約5倍の差)、われ
われが他の細胞種類を対象とした細胞増殖の抑制を考えるとき、この選択性の程
度はまだ小さい。
【0013】 本発明はボレリジンの構造を変えることによって二つの細胞生物学的効果を分離
することを目的とする。さらに詳しくは、本発明はボレリジン分子のシクロペン
タン環上のカルボキシル基を変換して、細胞増殖に対してよりも、内皮細胞によ
る毛細管形成に対してずっと強い効果を発揮する新規なボレリジン誘導体を調製
することを目的とする。すなわち、われわれの仮説によれば、臨床の現場では、
より高い投与量の時だけ細胞増殖を抑制する血管形成抑制の活性化剤が要求され
る。(ここで、公知の血管形成抑制性化合物の選択性は、内皮細胞の増殖を、そ
の生物の他の細胞の分裂よりももっと確実に抑制するという事実において優勢で
あることが言及される。)
【0014】 われわれの研究の間において驚くべきことに、下記の一般式(I)の新規なボレ
リジン誘導体が上記の目的を完全に満たすことが観察された。
【0015】
【化2】
【0016】 この認識は当業者にとって驚くべきことである。何故ならば、二三のボレリジン
誘導体だけが文献において公知であり、すなわちそのメチルエステルおよびメチ
ルエステルのジアセテートがアンダーソン、K.およびリッカード、R.W.に
よって調製され〔ネイチャー206、269(1965)〕、さらにそのベンジ
ルエステルおよびボレリジンメチルエステルのビス−O−(4−ニトロベンゾイ
ル)誘導体がバーガー、J.らによって記載されているが〔Arch.Bioc
hem.22、476(1949)〕、これらの化合物の生物学的効果は上記の
著者によって全く記載されていないからである。一方、文献によればシクロペン
タン環上に位置するカルボキシル基が置換されていないボレリジン誘導体だけが
血管形成抑制の効果をもつ。そのような化合物は例えば日本特許公開公報第09
227549−Aに記載されており、それはニトリル基またはカルボキシル基が
ボレリジン骨格の7の位置の炭素原子に結合し、水素または低級アルキル基が9
の位置の炭素原子に結合している化合物を規定している。
【0017】 上記に基づき、本発明は一般式(I)の化合物、
【0018】 [式中、R は一般式−COOR1 、−CONR23 、−CONR4 CONR 45 または−CH2 OR6 の基を表し、但し R1 はC2-6 アルキル基、ヒドロキシル、アミノ、ジ(C1-4 アルキル)−アミ
ノ基または5−8員の飽和の窒素含有複素環基(それは窒素原子の他に一個の酸
素原子またはさらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)または酸素原子
及び/または窒素原子を含む5員または6員の芳香族同素環基または芳香族複素
環基で置換されたC1-6 アルキル基、或いはC3-6 シクロアルキル基を表し、 R2 およびR3 は同一または異なって、互いに独立して水素原子またはハロゲン
原子、ヒドロキシル、アミノ、C2-5 アルコキシカルボニル、ジ(C1-4 アルキ
ル)−アミノ基または5−8員の飽和の窒素含有複素環基(それは窒素原子の他
に一個の酸素原子またはさらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)また
は5員または6員の窒素含有芳香族複素環基(それは窒素原子の他に一個の酸素
原子またはさらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)で置換されてもよ
いC1-6 アルキル基、5員または6員のシクロアルキル基またはヘテロアリール
基を表し、 R4 およびR5 は同一または異なって、互いに独立して水素原子、C1-6 アルキ
ル基、C3-6 シクロアルキル基または置換されてもよいフェニル基を表し、 R6 は 水素原子、C1-6 アルキル、C3-6 シクロアルキルまたはハロゲン原子
、アミノ、ジ(C1-4 アルキル)−アミノ基または任意に置換されたフェニル基
で任意に置換されるC2-6 脂肪族アシル基、任意に置換されたカルバモイル基、
任意に置換されたベンゾイル基またはC1-4 アルキルスルホニル基を表す]、 およびそれらの互変異性体、溶媒和物、それらの混合物およびすべてのこれらの
化合物の酸付加塩に関する。
【0019】 ここに、一般式(I)の図において文字(R)および(S)は相当する炭素原子
の絶対配置を示すことを記す。
【0020】 一般式(I)の化合物の置換基の意味の列挙において、「アルキル基」という表
示は直鎖または分枝の両方の基に関する。そのような基は例えば、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−エチル−
プロピル、ヘキシルおよびイソヘキシルである。
【0021】 シクロアルキル基はシクロプロピル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基で
あってもよい。
【0022】 ハロゲン原子は塩素または臭素原子であってもよい。
【0023】 R1 、R2 およびR3 の意味において、5−8員の飽和の窒素含有の複素環基は
例えば排他的でなく1−ピロリジニル、1−ピペリジニル、ヘキサヒドロ−1H
−アゼピン−1−イル、オクタヒドロアゾシン−1−イル、ピペラジニルおよび
モルホリニル基であってもよい。
【0024】 R2 およびR3 の意味において、C2-5 アルコキシカルボニル基は例えば排他的
でなくカルボメトキシメチル、カルボ−t−ブチルオキシメチル、カルボメトキ
シエチルおよびカルボメトキシプロピル基であることができる。
【0025】 R2 およびR3 の意味において、5員または6員の芳香族同素環基は例えば排他
的でなくフェニルまたは置換フェニル基であることができる。
【0026】 R1 、R2 およびR3 の意味において、「酸素および/または窒素を含む5員ま
たは6員の芳香族複素環基」および「ヘテロアリール基」という表示は、それぞ
れ例えば排他的でなく下記の基に関する:フリル、ピロリル、オキサゾリル、イ
ソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、
1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,3−
トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラ
ジニル、1,3,5−トリアジニル、2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピ
リジル基。
【0027】 R6 の意味において、「C2-6 脂肪族アシル基」という表示は例えばアセチル、
プロピオニル、ブタノイル、イソブタノイル、sec−ブタノイル、tert−
ブタノイル、n−カプロイルまたはイソカプロイル基に関する。「C1-4 アルキ
ルスルホニル基」の語は例えばメタンスルホニルまたはエタンスルホニル基に関
する。さらに、「任意に置換されたカルバモイル基」の語は、カルバモイル、C 1-6 アルキルカルバモイル、C3-6 シクロアルキルカルバモイルまたはC2-6
肪族アシル基で置換されたカルバモイル基であり、ハロゲン原子で任意に置換さ
れてもよいもの(例えばクロロアセチル−カルバモイル基)に関する。
【0028】 一般式(I)の化合物で形成される「塩」と言う語は、生理学的に受容できる無
機または有機の酸で形成される塩と理解されるべきである。塩形成に適したその
ような酸は例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸または硫酸である。例えばギ酸、酢
酸、マレイン酸、フマール酸、コハク酸、乳酸、クエン酸またはメタンスルホン
酸が有機酸として使用できる。
【0029】 本発明による一般式(I)の化合物の有利な群は、Rが一般式−CONR23
を示し、R2 およびR3 が水素原子を表すか、R2 およびR3 の一方が水素原子
を表し他方が窒素原子を含む5員または6員の芳香族複素環基で置換されたC1- 6 アルキル基を表す一般式(I)の化合物から成る。
【0030】 一般式(I)の化合物を調製するためには、一般に文献、例えば合成有機化学(
ワグナー、R.B.およびズック、H.D.、ウイリー、ニューヨーク、195
6)から公知のエステル化、アミド化および還元などの方法がそれぞれ使用でき
る。
【0031】 一般式(I)の化合物は例えば下記の過程を使用して上記の一般的な方法を適用
して調製できる:
【0032】 a)ボレリジンから生成した酸塩化物と適当なアルコールまたはアミンとの反応
、 b)カルボジイミドおよび塩基の存在でのボレリジンの直接のエステル化または
アミド化、 c)ボレリジンから生成したエステルの、適当なアルコールによるエステル交換
、 d)ボレリジン・メチルエステルと適当なアミンとの反応、 e)ボレリジンと例えばN−ヒドロキシベンズトリアゾールから活性エステルの
形成およびその後、適当なアルコールまたはアミンとの反応、 f)ボレリジンと例えばクロロギ酸エステルから混合無水物の形成、およびその
後、適当なアミンとの反応、 g)ボレリジンと金属水素化物から形成された混合無水物のアルコールへの還元
、 h)ボレリジンから調製したアルコールの、それぞれアルキル化およびアシル化
【0033】 われわれは、本発明によるボレリジンの新規なエステル誘導体がカルボジイミド
の存在でボレリジンとN−ヒドロキシベンズトリアゾールから生成した活性の誘
導体を、適当なアルコールと反応させることによって最も好適に調製できること
を見出した。
【0034】 反応は不活性の溶媒、最も好ましくはテトラヒドロフランの中で行う。この過程
では、カルボジイミドとしてジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)を、塩
基としてジメチルアミノピリジン(DMAP)を使用する。アルコール成分に対
し10モルの過剰を使うのが適切である。0℃ないし50℃の温度、好ましくは
20℃で、攪拌下に1−8時間、好ましくは3時間行う。
【0035】 ボレリジンの酸アミド誘導体は、例えばクロロギ酸エステルで生成した混合無水
物誘導体で非常に好ましく調製できる。この反応は水を含まない不活性の溶媒、
例えばテトラヒドロフラン、ジクロロメタン、四塩化炭素中で行うことができる
。酸結合剤としてはトリエチルアミン、ピリジンおよびジメチルアミノピリジン
が使用できる。結合すべきアミンに対しては1−10モルが使用できる。反応は
−20℃ないし+20℃の温度で攪拌下に1−8時間行う。われわれの最も好ま
しい過程では、トリエチルアミンの存在で、イソブチルクロロ蟻酸エステルを用
いて、−20℃で水を含まないテトラヒドロフラン中で混合無水物誘導体を形成
し、そのあと5モルのアミンと3時間、反応を行う。
【0036】 ボレリジンのアルコール誘導体は、−20℃でテトラヒドロフラン中で水性の複
合金属水素化物、好ましくは水素化ホウ素ナトリウムで還元を行うことによって
、ボレリジンの適切な混合無水物誘導体から最も好ましく調製できる。
【0037】 ボレリジンのアルコール誘導体のそれぞれアルキル化およびアシル化は、それ自
体公知の方法で行うことができる。
【0038】 特定の置換基が与えられた反応において変換されない反応性基を含む出発化合物
をもつ一般式(I)の化合物を調製するとき、この基は有機化学でそれ自体公知
の方法で保護でき、保護基は分子の他の部分が望まない変換を受けないような方
法で、与えられた反応の後に除去されることは当業者にとって明白である。その
基を保護するのには、普通に使用されるそれ自体公知の保護基を使用できる。そ
のような保護基は例えば書籍「有機合成における保護基」グリーン、T.W.お
よびウッツ、P.著(ジョン・ウイリー&ソンズ、ニューヨーク、991)によ
り公知である。
【0039】 本発明による一般式(I)の化合物の一部は、塩形成に適した塩基性のN原子を
含む。一般式(I)のそのような塩基は、公知の方法、例えば塩基を適切な有機
溶媒に溶かし、適当な酸または適当な有機溶媒で調製した酸の溶液を加えて、公
知の方法で付加塩酸(好ましくは医薬的に受容できるもの)に変換できる。こう
して得られた塩は、濾過により、または減圧下に溶媒を蒸発して分離し、必要な
ら公知の方法、例えば再結晶によって精製できる。
【0040】 上記のように、本発明による一般式(I)の化合物は有益な生物学的効果をもち
、すなわち非常に好ましい選択性を伴った顕著な血管形成抑制効果を示す。
【0041】 本発明による化合物の血管形成抑制効果は、内皮細胞による増殖および毛細管形
成に対する効果を測定することによって決定された。試験方法を下記に示す。
【0042】 細胞増殖の試験 内皮細胞ECV304(DSMZ No.ACC310)を10%のウシ胎兒血
清(Protein GMK、Godollo、ハンガリー)を含む培養培地R
PMI1640(シグマ、USA)中でのin vitroの単層培養により増
殖させた。ボレリジンおよび本発明による一般式(I)のその新規の誘導体は、
種々の最終濃度(0.1−100μg/ml)を与えるように培養の指数増殖期
に添加した。細胞培養の成長はヘキスト33342染色の助けを得て測定したD
NA量の変化に基づいて、フルオロスキャン・アセントFL装置で追跡した。
【0043】 内皮増殖に対するボレリジンおよび本発明による一般式(I)の化合物の類似の
血管形成抑制効果は、ヒト臍帯(HUVEC)から調製した細胞培養でも観察で
きた。
【0044】 内皮毛細管形成の試験 毛細管形成を誘発するネズミEHS腫瘍から調製した基底膜蛋白ゲルをECV3
04内皮細胞の上に置いた。細胞増殖の試験の場合と同じような方法でボレリジ
ンおよび本発明による一般式(I)の新規なボレリジン誘導体による処理を行っ
た。毛細管形成に細胞が関与する程度を顕微鏡で、および形態計測プログラムの
助けを得て試験し、こうして得られたデータを未処理の対照に対する百分率で表
した。
【0045】 結果 本発明による新規なボレリジン誘導体が毛細管形成を選択的に抑制するという要
求を満たすことを示すのに二つの方法が適切であることがわかった。すなわち、
ボレリジンに比較して、一般式(I)の誘導体の細胞増殖抑制効果が明確に減少
し、一方、毛細管形成の抑制効果は僅かにしか変わらないか、全く変化しないこ
とが述べられた。選択性の相対的な程度は、細胞増殖を50%抑制する活性化剤
の濃度と毛細管形成を抑制するそれとの比を乗じることによって各化合物につい
て決定した。(この比は本発明による新規化合物の適切な抑制濃度をボレリジン
の適切な抑制濃度で割ることによって得られた。)こうして計算した選択性指数
の基づけば、ボレリジンに比較して、実施例1の化合物は60倍、実施例3の化
合物は37倍、実施例2の化合物は7.5倍、そして実施例4の化合物は6倍で
、細胞増殖より毛細管形成を抑制した。
【0046】 毛細管の形成の抑制に関する試験データは、「微小血管形成」法〔パリッシュら
、Cancer Res.59−3433(1999)〕を使って確認した。こ
の方法は、ヒト胎盤の動脈から生成した組織培養中での血管新生の研究をわれわ
れに可能にした。われわれは本発明によるボレリジン誘導体が内皮細胞の増殖を
かなり抑制し、細管の形成を向上さえすることを明言することができた。
【0047】 われわれの試験結果に基づき、われわれは本発明による新規なボレリジン誘導体
が、内皮細胞の毛細管形成を阻害でき、高濃度でだけそのような細胞の増殖に影
響する細胞機構に第一に作用するという事実を結論づけることができた。同じ内
皮細胞培養において、本発明による新規なボレリジン誘導体は内皮細胞の増殖よ
りも低い濃度で細管の形成を抑制するというわれわれの認識は、新規なだけでな
く、予期しないことでさえある。その結果、選択性は種々の細胞の異なった選択
性には出現しないが、毛細管形成に向かう細胞間結合および細胞増殖の間に観察
できる。
【0048】 転移モデル系における抗腫瘍効果の研究 1.ルイス肺腺鴈モデル〔ホルムグレンら、Nature Medicine
1、149(1995)〕において、ボレリジンは肺の主な腫瘍を除去したあと
に生成する転移結節の増殖を非常に僅かしか抑制しなかった。一方、実施例15
による化合物は、有毒投与量の5分の1を加えた場合、腹腔内だけでなく、経口
投与でも微小転移の増加をかなり大幅に抑制した。
【0049】 2.結腸38脾臓−肝臓モデル〔ドング、Z.ら、J.Natl.Cancer
Inst.86、913(1994);シャヒーン、R.M.ら、Cancer
Research89、5412(1999)〕の試験システムにおいて、脾
臓に移植されたマウス結腸腺癌細胞の転移形成能力は実施例15の化合物の有毒
量以下の投与のあとかなり低下した。
【0050】 本発明による化合物は単独でも、好ましくは医薬組成物の形でも治療の目的に使
用できる。そのような組成物は本発明の範囲に入る。
【0051】 これらの医薬組成物は、担体、充填剤、希釈剤および/またはそれ自体公知で一
般に医薬産業で使用される他の医薬補助材料とともに、必要な効果を発揮するの
に必要な量の一般式(I)の化合物を含む。
【0052】 例えば水、アルコール、ゼラチン、乳糖、蔗糖、デンプン、ペクチン、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸、タルク、種々の動物油または植物油ならびに
プロピレングリコールまたはポリエチレングリコールのようなグリコールが上記
の担体、希釈剤および充填剤として使用できる。医薬補助材料としては、例えば
防腐剤、抗酸化剤、種々の天然または合成の乳化、分散または湿潤剤、着色剤、
賦香剤、緩衝剤、崩壊剤および活性化剤の生物学的使用を増強する他の材料が使
用できる。
【0053】 本発明による医薬組成物は、上記の医薬補助材料を使うことによって調製できる
経口製剤のような普通の形態でよい。これらの経口組成物は、錠剤、カプセル、
粉末、丸剤、糖剤または顆粒、またはシロップ、溶液、エマルションまたは懸濁
液のような液状の医薬形態でよい。直腸用の製剤は座薬でよい。胃の組織を避け
て投与される腸管外の製剤は例えば注射液または注入液でもよい。さらに、本発
明による医薬組成物は、軟膏、クリーム、パップ用水、洗眼液、点眼薬などのよ
うな外用製剤でもよい。
【0054】 必要な医薬効果を発揮させるのに必要な本発明による化合物の投与量は、とりわ
け患者の個々の状態および年令によって左右され、疾病を予防し治療するために
最終的には医師によって決定される。この場合疾病に関連して見られる血管形成
の抑制が要請され、体重1kgあたり約0.5mgないし約100mgの投与量
が使用できる。この投与量は、吸収の条件を考慮して日に数回に分けて投与でき
る。
【0055】 本発明による一般式(I)の化合物を含む医薬組成物は、主に腫瘍の増加を予防
し、癌の転移の生成を制限するための補薬として外科的介入および放射線治療と
ともに使用できる。さらに、それは血管形成の抑制、制御および/または退縮が
好ましい効果を発揮する他の疾病および病状を治療するのにも使用できる:ここ
にわれわれは例として関節炎、種々の眼科学的症例(例えば網膜下血管新生)な
らびに乾癬を挙げる。
【0056】 上記に基づき、本発明は過剰の不適切な血管形成によって起こる哺乳類の血管形
成性疾病を治療する方法も提供する。それは一般式(I)の化合物の有効な投与
量をそのような治療の必要な哺乳類に投与することを含む。
【0057】 本発明による化合物およびその調製の方法は、さらに下記の限定のない例によっ
て説明される。
【0058】 実施例1 ボレリジン−2−モルフォリノエチルエステル〔(I)、R=COO(CH2 2 −C48NO〕 120mg(0.245mmol)のボレリジンを5mlの無水のテトラヒドロ
フランに20℃で攪拌下に溶かし、ついで38mg(0.245mmol)の1
−ヒドロキシベンズトリアゾール、30mg(0.245mmol)のジメチル
アミノピリジンおよび65mg(0.31mmol)のジシクロヘキシルカルボ
ジイミドを溶液に加えた。30分攪拌したあと、0.3ml(0.32g、2.
45mmol)の4−(2−ヒドロキシエチル)−モルフォリンを加えた。20
℃で3時間攪拌したあと、出発化合物(Rf =0.43)は消失し、生成物(R f =0.51)が出現した。それは薄層クロマトグラフィー(シリカゲル板、溶
出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応混合物は乾燥す
るまで蒸発した。乾燥した残査は酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢
酸エチルの混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。65:
35の溶出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。
こうして得られた油状の生成物(133mg)の構造を分光(PMR、CMR、
TS)データで確認した。 (スペクトルデータの表示1" 、2" 、3" 、5" および6" はモルホリン環に
関連することを記載する。)
【0059】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,93、d,t;H−4;6,20ddd;H−5:6,36、dd;H−6:
6,82、d;H−8:4,10;H−16:3,84、m;−O−CH2 −C
2 −:4,12、mおよび4,30、m;−CH2 −CH2 −1" :〜2,5
0;H2 −2" およびH2 −6" :〜2,50;H2 −3" およびH2 −5" :
3,68、t。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,4、d;C−4:138,5、d;C−5:126,9、d;C−6:14
3,9、d;C−7:116,0、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:70,0、d;C−18:172,4、s;1' −CO
−O:176,0、s;O−CH2 −CH2 :61,8、t:CH2 −CH2
1" :57,0、t;C−2" ,6" :53,8、t;C−3" ,5" :66,
9、d。 TS(EI、70eV;m/z):602、〔M〕+ ' ;113、〔CH2 =C
H−モルホリニル〕+';100、〔CH2 =モルホリニル〕+'
【0060】 実施例2 ボレリジン−2−(2−ピリジル)−エチルエステル〔(I)、R=COO(C
22 −C54 N〕 実施例1によって150mg(0.306mmol)のボレリジンから調製され
た1−ヒドロキシベンズトリアゾールの活性エステルに、0.35ml(0.3
8g、3.06mmol)の2−(2−ヒドロキシエチル)−ピリジンを加えた
。3時間20℃で攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.43)は消滅
し、生成物(Rf =0.58)が出現し、これは薄層クロマトグラフィー(シリ
カゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応混
合物は乾燥するまで蒸発した。乾燥した残査は100mlのクロロホルムに溶か
し、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発
した。乾燥した残査は酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの
混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。1:1の溶出混合
物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られ
た固化性の油状の生成物(171mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)
データで確認した。 (スペクトルデータの表示2" 、3" 、4" 、5" および6" はピリジン環に関
連することを記載する。)
【0061】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,90、d,t;H−4;6,15ddd;H−5:6,36、dd;H−6:
6.80、d;H−8:4,12;H−16:3,85、m;−O−CH2 −C
2 −:4,35−4,60、m;−CH2 −CH2 −2" :3,10、t;H 2 −3" :7,17 、d;H−4" :7,62、m;H−5" :7,15、m
;H−6" ;6,52、d。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,2、d;C−4:138,6、d;C−5:126,8、d;C−6:14
4,0、d;C−7:115,9、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:70,1、d;C−18:172,4、s;1' −CO
−O:176,0、s;−O−CH2 −CH2 :63,8、t:−CH2 −CH 2 −2" :37,3、t;C−2" :157,9、s;C−3" ;123,3、
d;C−4" :136,4、d;C−5" :126,9、d;C−6" :149
,4、d。 TS(EI、70eV;m/z):594、〔M〕+'
【0062】 実施例3 ボレリジンアミド〔(I)、R=CONH2 〕 150mg(0.306mmol)のボレリジンを10mlの無水のテトラヒド
ロフランに攪拌下に溶かし、ついで47μl(0.33mmol)のトリエチル
アミンおよび44μl(0.33mmol)のクロロギ酸イソブチルを−20℃
で加えた。−20℃で30分攪拌したあと、トリエチルアミンHCl塩を濾別し
、溶液に100μl(1.5mmol)の25%水酸化アンモニウム水溶液を加
えた。攪拌のあと、反応混合物を3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(R f =0.43)は消滅し、生成物(Rf =0.33)が出現し、それは薄層クロ
マトグラフィー(シリカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95:5
)で検出した。反応混合物のpHを1−2滴の酢酸で7にし、つぎに反応混合物
を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残査は100mlのクロロホルムに溶かし、
2×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発した
。乾燥した残査は酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの混合
物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。55:45の溶出混合
物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られ
た固化性の油状の生成物(109mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)
データで確認した。
【0063】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,90、d,t;H−4;6,16ddd;H−5:6,30、dd;H−6:
6,75、d;H−8:4,04;8−OH:2,95;H−16:3,75、
m;NH2 :5,55es5,72。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,6、d;C−4:138,8、d;C−5:126,8、d;C−6:14
4,0、d;C−7:115,9、s;7−CN:118,3、s;C−8:7
3,0、d;C−16:69,8、d;C−18:172,4、s;1' −CO
NH2 :178,1、s。 TS(EI、70eV;m/z):488、〔M〕〕+';470、〔M −H2
O〕〕+';452、〔M −2H2 O〕〕+';435、〔M −H2 O−NH3
〕〕+';417〔M −2H2 O−NH3 〕〕+'。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):489〔M +H〕〕+ ;471、〔M
+H−H2 O〕〕+
【0064】 実施例4 ボレリジン2−モルホリノエチルアミド〔(I)、R=CONH(CH22
48 NO〕 150mg(0.306mmol)のボレリジンから実施例3によって調製した
混合無水物溶液に、0.25ml(1.9mmol、0.25g)の4−(2−
アミノエチル)−モルホリンを加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジ
ン(Rf =0.43)は消滅し、生成物(Rf =0.22)が出現し、それは薄
層クロマトグラフィー(シリカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール9
5:5)で検出した。反応混合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残査は10
0mlのクロロホルムに溶かし、3×30mlの水で洗い、硫酸ナトリウム上で
乾燥し、乾燥するまで蒸発した。乾燥した残査は酢酸エチルの含量の増加するク
ロロホルムと酢酸エチルの混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーに
かけた。95:5の溶出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するま
で蒸発した。こうして得られた固化性の油状の生成物(172mg)の構造を分
光(PMR、CMR、TS)データで確認した。 (スペクトルデータの表示2" 、3" 、5" および6" はモルホリン環に関連す
ることを記載する。)
【0065】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:5
,00、d,t;H−4;6,20ddd;H−5:6,35、dd;H−6:
6,80、d;H−8:4,10;H−16:3,82、m;NH:6,15、
t;NH−CH2 −CH2 −N:3,20−3,45、m;NH−CH2 −CH 2 −N::2,32、m;H−2" −6" ;2,45、m;H−3" −5" :3
,70、m。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,5、d;C−4:139,1、d;C−5:126,5、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,8、s;7−CN:118,3、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,2、d;C−18:172,2、s;1' −CO
−N:175,5、s;NH−CH2 −CH2 −N:57,1、t es 36
,3、t;C−2" ,6" :53,3、t;C−3" ,5" :66,8、t。 TS(EI、70eV;m/z):601、〔M〕〕+';585、〔M −H2
O〕〕+';113、〔CH2 =CH−モルホリニル〕〕+';100〔CH2 =モ
ルホリニル〕〕+'
【0066】 実施例5 ボレリジン−アルコール〔(I)、R=CH2 OH〕 実施例3によって150mg(0.306mmol)のボレリジンから調製した
混合無水物溶液を、2mlの水中の60mg(1.5mmol)のNaBH4
溶液に滴下し、−20℃に冷却した。5時間攪拌したあと、出発物のボレリジン
(Rf =0.43)は消滅し、生成物(Rf =0.52)が出現し、それは薄層
クロマトグラフィー(シリカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95
:5)で検出した。そのあと、過剰のNaBH4 を分解するために1−2滴の酢
酸を反応混合物に加え、つぎに反応混合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残
査を100mlのクロロホルムに溶かし、2×30mlの水で洗い、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発した。乾燥した残査(185mg)は酢酸エ
チルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの混合物でシリカゲルカラム上
でクロマトグラフィーにかけた。3:1の溶出混合物で溶出する生成物を含む留
分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られた固化性の油状の生成物(1
17mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)データで確認した。
【0067】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,92、d,t;H−4;6,20ddd;H−5:6,35、dd;H−6:
6,80、d;H−8:4,10;H−16:3,87、m;1' −CH2 OH
:3,45、m。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:139,1、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,8、s;7−CN:118,3、s;C−8:7
3,0、d;C−16:70,5、d;C−18:172,3、s;1' −CH 2 OH:6,64、t。 TS(EI、70eV;m/z):475、〔M〕〕+';457、〔M −H2
O〕〕+';439、〔M −2H2 O〕〕+'。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):476〔M+H〕〕+ ;458、〔M+H
−H2 O〕〕+ ';440、〔M+H−2H2 O〕〕+
【0068】 実施例6 ボレリジン−N,N' −ジシクロヘキシルカルバミドアミド 〔(I)、R=CON(C611)CONHC611〕 98mg(0.2mmol)のボレリジンを20℃で2mlの無水のテトラヒド
ロフランに攪拌下に溶かし、ついで124mg(0.6mmol)のジシクロヘ
キシルカルボジイミドを溶液に加えた。反応混合物を同じ温度で攪拌し、反応の
進行を薄層クロマトグラフィーで追跡した。シリカゲル板上でクロロホルム/メ
タノール95:5の溶出系中で、5時間後に出発物のボレリジン(Rf =0.4
3)は消滅し、生成物(Rf =0.74)が出現した。そのあと、反応混合物を
乾燥するまで蒸発し、粗生成物(240mg)を酢酸エチルの含量の増加するク
ロロホルムと酢酸エチルの混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーに
かけた。8:2の溶出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで
蒸発した。こうして得られた固化性の油状の生成物(105mg)の構造を分光
(PMR、CMR、TS)データで確認した。
【0069】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,93、d,t;H−4;6,28ddd;H−5:6,36、dd;H−6:
6,84、d;H−8:〜4,10;H−16:3,85、m; シクロヘキシ
ル基:3,65、m、1H;4,05、m、1H;1,4−2,1、m、2OH
13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
7,0、d;C−4:139,0、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,7、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,1、d;C−18:172,7、s;1' −CO
−N:拡大サイン、基線から離れず;N−CO−N:153,6、s;シクロヘ
キシル基:50,1、d;40,9、d(拡大サイン);32,7、t(2C)
;32,6、t(2C);24,7、t;25,9、t(2C);26,0、t
(2C)。 TS(El、70eV;m/z):695、〔M〕〕+';570、〔M−O=C
=N−C611+';552、〔570−H2 O〕+'。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):696〔M +H〕+';571、〔M +
H−O=C=N−C611+ ;553、〔571−H2 O〕+ ;83、〔C6
11+
【0070】 実施例7 ボレリジン−ベンジルアミド〔(I)、R=CONHCH2 −C65 〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、220μl(2mmol、2.14mg)のベンジルアミンを加
えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.52)は消滅し、
生成物(Rf =0.69)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シリカ
ゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール3:7)で検出した。反応混合物
を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶かし、
3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発した
。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの混合
物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。8:2の溶出混合物で
溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られた固
化性の油状の生成物(105mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)デー
タで確認した。
【0071】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,95、d,t;H−4;6,24ddd;H−5:6,35、dd;H−6:
6,79、d;H−8:4,10、m;H−16:3,80、m、1' −CON
H−5,98、t;NH−CH2 −Ph:4,26、dd、および4,44、d
d;Ph:7,15−7,35、m、5H。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:138,8、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,0、d;C−7:115,8、s;7−CN:118,3、s;C−8:7
3,0、d;C−16:69,8、d;C−18:172,4、s;1' −CO
−NH−:175,4、s;NH−CH2 −Ph:43,8、t;Ph:138
,2、s;128,7、d;127,7、d;127,6、d。 TS(El、70eV;m/z):578、〔M〕〕+';560、〔M−H2
+';542、〔M−2H2 O〕+';435、〔M−2H2 O−C65 CH2
NH2+';106、〔C78 N〕+ ;91、〔C77+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):579〔M +H〕+ ;561、〔M +
H−H2 O〕+ ;106、〔C78 N〕+ ;91〔C77+
【0072】 実施例8 ボレリジン−2−ピコリルアミド 〔(I)、R=CONHCH2 −C54
〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、206μl(2mmol、216mg)の2−ピコリルアミンを
加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.52)は消滅し
、生成物(Rf =0.29)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シリ
カゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール3:7)で検出した。反応混合
物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶かし
、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発し
た。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの混
合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。1:1の溶出混合物
で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られた
固化性の油状の生成物(188mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)デ
ータで確認した。
【0073】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:5
,00、d,t;H−4;6,20ddd;H−5:6,40、dd;H−6:
6,80、d;H−8:4,15、m;H−16:3,82、m;1' −CON
H−7,14、t;NH−CH2 −2Py:4,55、d;Py:7,20−7
,36、m、2H;7,70、td、1Hおよび8,50、d、1H。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:139,2、d;C−5:126,5、d;C−6:14
4,2、d;C−7:115,7、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,3、d;C−18:172,3、s;1' −CO
−NH−:175,6、s;NH−CH2 −2Py:44,3、t;Py:15
6,3、s;122,8、d;137,2、d;122,5、d;148,8、
d。 TS(El、70eV;m/z):579、〔M〕〕+';561、〔M−H2
+';336、〔C202232+ ;109、〔C64 NCH 2NH3 + ;107、〔C672+';92、〔C66 N〕+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):589〔M +H〕+
【0074】 実施例9 ボレリジン−4−ピコリルアミド 〔(I)、R=CONHCH2 −C54
〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、206μl(2mmol、216mg)の4−ピコリルアミンを
加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.43)は消滅し
、生成物(Rf =0.24)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シリ
カゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応混
合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶か
し、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発
した。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するジクロロメタンと酢酸エチル
の混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。15:85の溶
出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして
得られた固化性の油状の生成物(201mg)の構造を分光(PMR、CMR、
TS)データで確認した。
【0075】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,98、dt;H−4;6,22m;H−5:6,36、dd;H−6:6,7
8、d;H−8:4,10、m;H−16:3,78、m;1' −CONH−6
,55、t;NH−CH2 −4Py:4,18、ddおよび4,62、dd;P
y:7,15、d、2Hおよび8,48、d、2H。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,6、t;C−4:138,7、d;C−5:126,7、d;C−6:14
3,9、d;C−7:116,0、s;7−CN:118,4、s;C−8:7
2,9、d;C−16:69,5、d;C−18:172,2、s;1' −CO
−NH−:176,0、s;NH−CH2 −4Py:42,3、t;Py:14
9,7、d;122,2、dおよび147,7、s。 TS(El、70eV;m/z):579、〔M〕〕+';561、〔M−H2
+';336、〔C202232+ ;107、〔C672+';93、
〔C67 N〕+ ' ;92、C66 N〕+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):580〔M +H〕+ ;562、〔M+H
2 O〕+
【0076】 実施例10 ボレリジン−2−フルフリルアミド〔(I)、R=CONHCH2 −C43
〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、177μl(2mmol、194mg)の2−フルフリルアミン
を加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.52)は消滅
し、生成物(Rf =0.70)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シ
リカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/酢酸エチル3:7)で検出した。反応混
合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶か
し、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発
した。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するジクロロメタンと酢酸エチル
の混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。65:35の溶
出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして
得られた固化性の油状の生成物(105mg)の構造を分光(PMR、CMR、
TS)データで確認した。
【0077】 特徴的スペクトルデータ IR:3357;2858;2213;1723;1651cm-11 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,88、dt;H−4;〜6,15、m;H−5:6,30、dd;H−6:6
,75、d;H−8:4,03、m;H−16:3,76、m;1' −CONH
−5,86、t;NH−CH2 −2Fu:4,28、ddおよび4,48、dd
;Fu:6,13、dd、;6,25、dおよび7,27、d。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:138,8、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,7、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,6、d;C−18:172,5、s;1' −CO
−NH−:175,2、s;NH−CH2 −2Fu:36,8、t;Fu:15
1,0、s;110,5、d;107,5、d;142,2、d。 TS(El、70eV;m/z):568、〔M〕+';550、〔M−H2 O〕 +' ;96、〔C56 NO 〕+ ;81、〔C55 O〕+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):569〔M +H〕+ ;551、〔M+H
−H2 O〕+ ;96、〔C56 NO 〕+ ;81、〔C55 O〕+
【0078】 実施例11 ボレリジン−3−ピリジルアミド〔(I)、R=CONH−C54 N〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、188mg(2mmol)の3−アミノピリジンを加えた。3時
間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.43)は消滅し、生成物(R f =0.25)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シリカゲル板、溶
出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応混合物を乾燥す
るまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶かし、3×30
mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発した。乾燥し
た残渣を酢酸エチルの含量の増加するジクロロメタンと酢酸エチルの混合物でシ
リカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。1:9の溶出混合物で溶出す
る生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られた固化性の
油状の生成物(144mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)データで確
認した。
【0079】 特徴的スペクトルデータ IR:3318;2958;2212;1730;1542cm-11 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,92、dt;H−4;6,20、m;H−5:6,35、dd;H−6:6,
76、d;H−8:4,08、d;H−16:3,76、m;CO−NH−3P
y:7,70、s;Py:8,53、d;8,22−8,36:m、2Hおよび
7,25、t。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,5、d;C−4:138,5、d;C−5:126,9、d;C−6:14
3,9、d;C−7:115,9、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:70,6、d;C−18:172,4、s;1' −CO
−NH−:174,6、s;Py:145,1、d;126,9、s;140,
6、d;123,7、d;135,1、d。 TS(El、70eV;m/z):565、〔M〕+';547、〔M−H2 O〕 +' ;322、〔C202232+ ;121、〔C652 O〕+ ;95〔
572+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):566〔M +H〕+ ;548、〔M+H
−H2 O〕+ ;95〔C572+
【0080】 実施例12 ボレリジニル−グリシン−tert−ブチルエステル〔(I)、R=CONHC
2 −COOC49 〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、280mg(1.67mmol)のグリシン−tert−ブチル
エステル塩酸塩および235μl(1.69mmol、170mg)のトリエチ
ルアミンを加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.52
)は消滅し、生成物(Rf =0.73)が出現した。これは薄層クロマトグラフ
ィー(シリカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール3:7)で検出した
。反応混合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホル
ムに溶かし、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥する
まで蒸発した。乾燥した残渣をメタノールの含量の増加するクロロホルムとメタ
ノールの混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。96:4
の溶出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こう
して得られた固化性の油状の生成物(129mg)の構造を分光(PMR、CM
R、TS)データで確認した。
【0081】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,92、dt;H−4;6,22、m;H−5:6,38、dd;H−6:6,
82、d;H−8:4,10、dd;H−16:3,85、m;CONH−CH 2 :6,15、t;NH−CH2 −CO:3,88、ddおよび3,99、dd
;tBu:1,48、s、3H。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:139,0、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,2、d;C−7:115,7、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,5、d;C−18:172,5、s;1' −CO
−NH−:175,5、s;NH−CH2 −CO:42,2、t;CH2 −CO
−O:169,5、s;O−C−(CH33 :82.5、s;O−C−(CH 33 :28,0、q。 TS(El、70eV;m/z):602、〔M〕+';528、〔M−C49
OH〕+';435、〔M−2H2 O−C513NO2+'。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):603〔M +H〕+ ;547、〔M+H
48+ ;529〔M+H−C49 OH〕+
【0082】 実施例13 ボレリジン−シクロヘキシルアミド〔(I)、R=CONH−C611〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、234μl(2mmol、203mg)のシクロヘキシルアミン
を加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.52)は消滅
し、生成物(Rf =0.68)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シ
リカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/酢酸エチル3:7)で検出した。反応混
合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶か
し、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発
した。乾燥した残渣をメタノールの含量の増加するクロロホルムとメタノールの
混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。96:4の溶出混
合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得ら
れた固化性の油状の生成物(205mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS
)データで確認した。
【0083】 特徴的スペクトルデータ IR: 3344;2931;2213;1717;1647;1541cm-11 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,94、dt;H−4;6,25、m;H−5:6,35、dd;H−6:6,
83、d;H−8:4,10、dd;H−16:3,88、m;CO−NH−:
5,35、d;シクロヘキシル−CH:3,75、m、1H。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,8、d;C−4:139,0、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,7、s;7−CN:118,2、s;C−8:7
3,2、d;C−16:69,7、d;C−18:172,5、s;1' −CO
−NH−:174,3、s;シクロヘキシル:50,47、d;33,3、t;
33,4、t;25,3、t;24,7、t;24,8、t。 TS(El、70eV;m/z):570、〔M〕+';552、〔M−H2 O〕 +' ;534、〔M−2H2 O〕+';327、〔C202722+ ;224〔
1322NO2+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):571〔M +H〕+ ;553、〔M+H
−H2 O〕+
【0084】 実施例14 ボレリジン−1−エタノールアミド〔(I)、R=CONH−CH2 CH2 OH
〕 実施例3により200mg(0.41mmol)のボレリジンから調製した混合
無水物溶液に、124μl(2mmol、125mg)のエタノールアミンを加
えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.43)は消滅し、
生成物(Rf =0.26)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シリカ
ゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応混合
物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を100mlのクロロホルムに溶かし
、3×30mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥するまで蒸発し
た。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸エチルの混
合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。3:7の溶出混合物
で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうして得られた
固化性の油状の生成物(198mg)の構造を分光(PMR、CMR、TS)デ
ータで確認した。
【0085】 特徴的スペクトルデータ IR:3350;2958;2212;1719;1646cm-11 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,98、dt;H−4;6,28、m;H−5:6,38、dd;H−6:6,
83、d;H−8:4,10、d;H−16:3,82、m;CO−NH−CH 2 :6,32、t;NH−CH2 −CH2 −:3,38、m;CH2 −CH2
OH:3,70、m。13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,7、d;C−4:139,0、d;C−5:126,6、d;C−6:14
4,1、d;C−7:115,8、s;7−CN:118,4、s;C−8:7
3,1、d;C−16:69,4、d;C−18:172,3、s;1' −CO
−NH−:176,7、s;NH−CH2 −CH2 :42,3、t;CH2 −C
2 −OH:61,7、t。 TS(El、70eV;m/z):532、〔M〕+';514、〔M−H2 O〕 +' ;496、〔M−H2 O〕+';478、〔M−3H2 O〕+';289、〔C162123 〕+ ;271〔C161922+ ;186、〔C916NO3
+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):533〔M +H〕+ ;515、〔M+H
−H2 O〕+
【0086】 実施例15 ボレリジン−3−ピコリルアミド 〔(I)、R=CONHCH2 −C54
〕 実施例3により4.0g(8.2mmol)のボレリジンから調製した混合無水
物溶液に、4.2ml(41.2mmol、4.46g)の3−ピコリルアミン
を加えた。3時間攪拌したあと、出発物のボレリジン(Rf =0.43)は消滅
し、生成物(Rf =0.24)が出現した。これは薄層クロマトグラフィー(シ
リカゲル板、溶出剤系:クロロホルム/メタノール95:5)で検出した。反応
混合物を乾燥するまで蒸発した。乾燥した残渣を500mlのクロロホルムにに
溶かし、3×1500mlの水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、乾燥する
まで蒸発した。乾燥した残渣を酢酸エチルの含量の増加するクロロホルムと酢酸
エチルの混合物でシリカゲルカラム上でクロマトグラフィーにかけた。2:8の
溶出混合物で溶出する生成物を含む留分を合一し乾燥するまで蒸発した。こうし
て得られた固化性の油状の生成物(3.62g)に、4mlの酢酸エチルおよび
20mlのn−ヘキサンを加えて、固体の物質を粉砕し、ついで濾過した。この
方法で3.04gの生成物がえられた。融点:99−105℃。
【0087】 C344935 の元素分析(M:579.785): 計算値:C=70.43%、H=8.52%、N=7.25%、 測定値:C=70.45%、H=8.88%、N=6.91%。 UV:λmax (EtOH)=256nm(ε=29166)。 生成物のの構造を分光(PMR、CMR、TS)データで確認した。
【0088】 特徴的スペクトルデータ IR: 3325;2958;2212;1732;1651;1251cm-11 H−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2:4
,98、dt;H−4;6,22、m;H−5:6,39、dd;H−6:6,
81、d;H−8:4,10、d;H−16:3,80、m;1' −CONH−
:6,50、t;NH−CH2 −3Py:4,25、ddおよび4,60、dd
;Py:7,25、dd;7,63、dおよび8,43−8,53、m、2H。 13 C−NMR(CDCl3 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2:7
6,5、d;C−4:138,7、d;C−5:126,7、d;C−6:14
4,0、d;C−7:116,0、s;7−CN:118,5、s;C−8:7
3,0、d;C−16:69,7、d;C−18:172,2、s;1' −CO
−NH−:175,8、s;NH−CH2 −3Py:41,1、t;y:148
,8、d;134,2、s;135,7、d;123,6、d;148,6、d
。 TS(El、70eV;m/z):579、〔M〕+';561、〔M−H2 O〕 +' ;336、〔C202232+ ;107、〔C672+ ;93〔C 67 N〕+';92、〔C66 N〕+ 。 TS(Cl、i−ブタン;m/z):580、〔M +H〕+
【0089】 塩酸塩の調製 350mg(0.6mmol)の上記の生成物を5mlのテトラヒドロフランに
溶かし、つぎに70μlの37%塩酸水溶液を攪拌下に0℃で加えた。溶媒を減
圧で溜去し、ベンゼンとの共沸蒸留で水を除去した。乾燥した残渣を無水のエー
テルとともに粉砕した。固体の物質を濾過し、エーテルで洗浄した。この方法で
330mgの生成物が得られた。融点:114−119℃。
【0090】 C344935 ・HCl・2H2 Oの元素分析(M:652.246): 計算値:C=62.61%、H=8.35%、N=6.44%、Cl=5.44
%、H2 O=5.52%; 測定値:C=64.16%、H=8.22%、N=6.44%、Cl=5.67
%、H2 O=5.57%。 UV:λmax (EtOH)=256nm(ε=30
170)。
【0091】 特徴的スペクトルデータ1 H−NMR(DMSO−d6 、δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):H−2
:4,85、dt;H−4;6,30、m;H−5:6,48、dd;H−6:
6,95、d;H−8:4,08、d;H−16:3,70、m;1' −CON
H−:8,60、t;NH−CH2 −3Py:4,26、ddおよび4,54、
dd;Py:7,92、dd;8,30、dおよび8,68−8,82、m、2
H。13 C−NMR(DMSO−d6 ;δ〔ppm〕、δTMS =0;多重度):C−2
:75,6、d;C−4:139,1、d;C−5:127,5、d;C−6:
143,4、d;C−7:116,6、s;7−CN:119,4、s;C−8
:70,8、d;C−16:70,0、d;C−18:171,1、s;1' −
CO−NH−:175,9、s;NH−CH2 −3Py:38,2、t;Py:
143,4、d;141,5、d;141,3、d;139,3、s;126,
6、d。
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月12日(2002.3.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、 Rは一般式‐COOR1 、‐CONR23 または‐CONR4 CONR45
の基を表し、但し R1 は、ヒドロキシル、アミノ、ジ(C1-4 アルキル)‐アミノ基または5−8
員の飽和の窒素含有複素環基(それは前記窒素原子の他に一個の酸素原子または
さらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)または5員または6員の窒素
含有芳香族複素環基(それは前記窒素原子の他に一個の酸素原子またはさらに一
個または二個の窒素原子を含んでもよい)で置換されたC1-6 アルキル基、或い
はC3-6 シクロアルキル基を表し、 R2 およびR3 は同一または異なって、互いに独立して水素原子またはハロゲン
原子、ヒドロキシル、アミノ、C2-5 アルコキシカルボニル、ジ(C1-4 アルキ
ル)‐アミノ基または5−8員の飽和の窒素含有複素環基(それは前記窒素原子
の他に一個の酸素原子またはさらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)
または、酸素原子及び/または窒素原子を含む5員または6員の芳香族同素環基
または芳香族複素環基で任意に置換されるC1-6 アルキル基、 5員または6員のシクロアルキル基またはヘテロアリール基を表し、 R4 およびR5 は同一または異なって、互いに独立して水素原子、C1-6 アルキ
ル基、C3-6 シクロアルキル基またはフェニル基を表す] および、それらの互変異性体、溶媒和物、その混合物およびすべてのこれらの化
合物の酸付加塩。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/06 A61P 17/06 19/02 19/02 27/02 27/02 35/00 35/00 35/04 35/04 43/00 101 43/00 101 C07D 405/12 C07D 405/12 407/12 407/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 テグデシュ,アニコー ハンガリー国、ハー‐1031 ブダペスト、 ヴィージモルナール ウ.11 (72)発明者 イェネイ,アンドラーシュ ハンガリー国、ハー‐2089 テルキ、ハー ルシュファ ウ.2 (72)発明者 ティマール,フェレンツ ハンガリー国、ハー‐1126 ブダペスト、 キシュヤーノシュ アルト.ウ.32/ア Fターム(参考) 4C062 JJ70 4C063 AA01 BB08 BB09 CC80 DD11 DD54 DD73 EE01 4C086 AA01 AA02 BA10 BC17 BC73 GA02 MA01 MA04 MA05 MA17 MA23 MA28 MA35 MA37 MA41 MA43 MA52 MA58 MA66 NA14 ZA33 ZA89 ZA96 ZC41 ZC54

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)の化合物: 【化1】 [式中、 R は一般式−COOR1 、−CONR23 、−CONR4 CONR45
    たは−CH2 OR6 の基を表し、但し R1 はC2-6 アルキル基、 ヒドロキシル、アミノ、ジ(C1-4 アルキル)−アミノ基または5−8員の飽和
    の窒素含有複素環基(それは前記窒素原子の他に一個の酸素原子またはさらに一
    個または二個の窒素原子を含んでもよい)または5員または6員の窒素含有芳香
    族複素環基(それは前記窒素原子の他に一個の酸素原子またはさらに一個または
    二個の窒素原子を含んでもよい)で置換されたC1-6 アルキル基、 或いはC3-6 シクロアルキル基を表し、 R2 およびR3 は同一または異なって、互いに独立して水素原子またはハロゲン
    原子、ヒドロキシル、アミノ、C2-5 アルコキシカルボニル、ジ(C1-4 アルキ
    ル)−アミノ基または5−8員の飽和の窒素含有複素環基(それは前記窒素原子
    の他に一個の酸素原子またはさらに一個または二個の窒素原子を含んでもよい)
    または、酸素原子及び/または窒素原子を含む5員または6員の芳香族同素環基
    または芳香族複素環基で任意に置換されるC1-6 アルキル基、 5員または6員のシクロアルキル基またはヘテロアリール基を表し、 R4 およびR5 は同一または異なって、互いに独立して水素原子、C1-6 アルキ
    ル基、C3-6 シクロアルキル基または置換されてもよいフェニル基を表し、 R6 は 水素原子、 C1-6 アルキル、C3-6 シクロアルキル、またはハロゲン原子、アミノ、ジ(C 1-4 アルキル)−アミノ基または任意に置換されたフェニル基で任意に置換され
    得るC2-6 脂肪族アシル基、 任意に置換されたカルバモイル基、任意に置換されたベンゾイル基またはC1-4
    アルキルスルホニル基を表す] および、それらの互変異性体、溶媒和物、その混合物およびすべてのこれらの化
    合物の酸付加塩。
  2. 【請求項2】 ボレリジン−3−ピコリルアミドおよびその酸付加塩、 ボレリジン−2−ピコリルアミドおよびその酸付加塩、 ボレリジン−アミドおよび ボレリジン−N,N−ジシクロヘキシルカルバミドアミド から成る群から選ばれる化合物。
  3. 【請求項3】 ボレリジン−3−ピコリルアミドまたはその塩酸塩である一般式
    (I)の化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(I)の化合物[ただしR、R1 、R2 、R3 、R4 、R 5 およびR6 は請求項1に定義されたものである]、或いはその互変異性体また
    はその治療上許容され得る塩を、医薬として使用可能な担体、溶解剤、希釈剤お
    よび/または充填剤とともに、活性成分として含む医薬組成物。
  5. 【請求項5】 医薬として使用される請求項1の化合物。
  6. 【請求項6】 血管形成の治療的な抑制、制御および/または退縮のための医薬
    組成物の調製のための請求項1の化合物の使用。
  7. 【請求項7】 腫瘍の治療のための医薬組成物の調製のための、請求項6の使用
  8. 【請求項8】 腫瘍の転移の形成を予防するための医薬組成物の調製のための請
    求項6の使用。
  9. 【請求項9】 癌の治療を補うための医薬組成物の調製のための請求項6の使用
  10. 【請求項10】 関節炎またはパンヌスを治療するための医薬組成物の調製のた
    めの請求項6の使用。
  11. 【請求項11】 乾癬を治療するための医薬組成物の調製のための請求項6の使
    用。
  12. 【請求項12】 その治療を必要とする哺乳類に請求項1に規定した一般式(I
    )の化合物の有効投与量を投与することから成る、過剰の不適切な血管形成によ
    って起こされる哺乳類の脈管形成性疾患の治療法。
  13. 【請求項13】 その治療を必要とする哺乳類に請求項1の化合物の有効投与量
    を投与することから成る、哺乳類の腫瘍の治療法。
  14. 【請求項14】 その治療を必要とする哺乳類に請求項1の化合物の有効投与量
    を投与することから成る、哺乳類の関節炎またはパンヌスの治療法。
  15. 【請求項15】 その治療を必要とする哺乳類に請求項1の化合物の有効投与量
    を投与することから成る、哺乳類の乾癬の治療法。
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