JP2003505309A - ごみ収集装置及び方法 - Google Patents

ごみ収集装置及び方法

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ノルレニウス,ケント
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セントラルスグ・アクチボラグ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は主として真空ごみ収集装置に関し、この装置においては、ごみシュート(CH)はそれぞれの排出弁(DV)を介して輸送パイプ装置に接続され、ごみシュートと輸送パイプ装置との間の連通はごみシュートの排出弁を開くことにより確立される。本発明に係る着想は、排出弁従って対応するごみシュートをグループ(G1−G5)に仕切り、グループ単位で排出弁を開くことによりごみの制御された空作業を遂行することである。詳細には、制御装置は一度に1つのグループを選択し、選択されたグループ内の排出弁を開く。このようにして、真空ごみ収集装置における利用できる源の利用性を実質上改善し、有効で信頼性のある装置を得る。上述の解決策は、特にレベル制御空作業と組み合わせたときに、大型の装置に対して特に有効であることが分かった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】
本発明は一般にごみ管理及び廃物投棄に関し、特に、真空ごみ収集装置、この
ような装置におけるごみの制御された空作業(空にすること)(emptying)のため
の方法、及びごみの空作業を制御するための制御装置に関する。
【0002】
【発明の背景】
空気の吸引によりごみを輸送するために亜大気圧又は真空圧力で作動するごみ
収集装置は長年にわたって使用されており、廃物投棄問題に対する有効で、清潔
で便利な解決策を提供するものとして周知である。以下単に真空ごみ収集装置と
呼ぶごみの吸引輸送のためのこのような装置は、一層小さな及び中間寸法の居住
及び事務所ビル領域において殆ど問題を生じずに極めて良好に作動していた。し
かし、真空ごみ収集装置が高層タイプの多階層ビルでの一層大なる居住及び事務
所ビル領域において使用のために配置された場合は、装置に対する要求が著しく
増大した。
【0003】 特に、ごみシュートを高層ビルに配置する場合、短時間でシュート内へ挿入さ
れるごみの量が極めて多くなることがあり、ごみシュート内に集まるごみの量は
しばしばごみシュートの周期的な空作業間で多くなり過ぎることがあった。多く
の場合は、この問題は、空作業サイクルを短くしてごみシュートを一層頻繁に空
にするすることにより、解決できる。しかし、一層多数のごみシュートを装置に
接続するような応用においては、サイクル時間が、たとえこれを最小に減少させ
た場合でさえ、満足できる作動を保証するには依然として長過ぎるため、この問
題を解決することができないことがある。
【0004】 各ビルに2つの別個のごみシュートを設けることによりこの容量の問題を解決
する試みがなされた。この解決策は全体の装置の全体コストを増大させるばかり
か、付加的なごみシュートを設けることが余分な空間を必要とした。
【0005】 上述の問題はまた、本出願人に係る国際出願WO98/47788号明細書で
も検討されており、その明細書はごみ制限弁を開示し、この弁は制限弁の上方の
ごみシュート内でのごみの貯蔵を可能にするようにごみシュート内で排出弁の上
方に設けられる。この構成は多くの応用において極めて有効であることが分かっ
た。しかし、ごみシュート自体がごみのための貯蔵容積として使用されるので、
特に高層ビルや大きな装置において、制限弁上方のシュートが次の空作業の前に
第1の接近ポートまでごみで満たされてしまう危険性がある。
【0006】 この理由のため、ごみシュートの少なくともいくつかにいわゆる拡張貯蔵容積
を設ける別の試みがなされた。通常ごみシュートよりも実質上一層大きな横断面
を有する容器の形をした拡張貯蔵容積は排出弁の上方の位置に設けられ、比較的
多量のごみの一時的な貯蔵を可能にする。しかし、拡張貯蔵容積はしばしば大き
過ぎる空間を必要とし、全体の投資コストを増大させてしまう。更に、ごみは通
常拡張貯蔵容積内に長時間貯蔵されるので、一層上級の換気装置を使用しなけれ
ばならない。
【0007】 一層最近では、真空ごみ収集装置の性能を最適化するためにいわゆるレベル制
御空作業が導入されている。レベル制御真空ごみ収集装置においては、各ごみシ
ュートはごみシュート内で所定のレベルまで積み重ねられるごみの存在を表示す
るためのレベルセンサを具備する。ごみが所定のレベルに到達したとき、レベル
センサはレベル表示信号を制御装置へ送る。レベル制御空作業では、制御装置は
レベル表示を有するごみシュートに最高の優先権を与え、「最初に来たものを最
初に処理する」(first-come first-serve)基準でそのごみシュートを空にする。
このようにして、制御装置は装置により通常使用される所定の構造的な空作業順
番を変更し、レベル表示を有するごみシュートへごみの収集を指図することがで
きる。
【0008】 従来のレベル制御空作業は一層小さな装置におけるある負荷条件で有効であり
、改善された装置性能を与えることが分かった。しかし、一層大きな装置におい
ては、レベル制御空作業は全く反対の効果を有する傾向があり、制御できない方
法で装置の異なる分岐部間で頻繁なジャンプ即ち飛躍を生じさせ、従って、利用
できるごみ収集源の無駄使いとなる。例えば、大型で複雑な装置におけるレベル
制御空作業では、空作業周期即ち単位時間当りの排出弁の開弁は、通常の所定の
構造的な空作業での空作業周期の50%以下に容易に減少することがある。別の
欠点は、「最初に来たものを最初に処理する」原理が、ごみシュートが空になる
順番の結果を考慮していないことである。例えば、順番待ち列の最初ではない苛
酷な領域でのごみシュート内でごみの積み過ぎ(オーバーロード)の危険性が常
に存在する。
【0009】
【関連技術】
国際出願WO96/22238号明細書はごみの差動収集のための設備を開示
している。この設備は複数の収集ユニットを有し、各収集ユニットは複数の容器
と、異なる容器へ異なるごみを送る構成と、各容器内のごみの量に関連するデー
タを検出する手段とを含む。データ検出手段は容器内のごみのレベルを検出する
センサの形をすることができる。
【0010】
【発明の概要】
本発明は従来の構成のこれら及び他の欠点を克服する。 本発明の一般的な目的は、有効で信頼性のある真空ごみ収集装置及びこのよう
な装置内でのごみの制御された空作業のための改善された方法を提供することで
ある。
【0011】 特に、信頼性及び作動コストに関して真空ごみ収集装置を最適化し、空作業効
率を改善し、作動上の妨害を最小化するのが望ましい。 本発明の別の目的は、真空ごみ収集装置においてごみの有効な空作業を実施す
るための改善された制御装置を提供することである。
【0012】 本発明の更に別の目的は、満足で有効な作動が大型で一層複雑な真空ごみ収集
装置において保証されるように、真空ごみ収集装置内でのごみの従来のレベル制
御空作業を改善することである。また、装置における異なる負荷条件のための満
足な作動を保証することが望ましい。
【0013】 これらの及び他の目的は添付の特許請求の範囲に規定されるような本発明によ
り達成される。 本発明は主に、ごみシュートがそれぞれの排出弁を介して輸送パイプ装置に接
続され、ごみシュートと輸送パイプ装置との間の連通がごみシュートの排出弁を
開くことにより達成されるような真空ごみ収集装置に関する。
【0014】 本発明に係る着想は、排出弁従って対応するごみシュートをグループに仕切り
、グループ単位で排出弁を開くと共に排出されたごみの収集を開始することによ
りごみの制御された空作業を遂行することである。詳細には、制御装置は選択さ
れたグループ内の排出弁の開弁のために一度に1つのグループを選択する。この
ようにして、真空ごみ収集装置内で利用できる源の利用性が実質的に改善され、
一層有効で信頼性のある装置が得られる。
【0015】 上述の解決策は、特にレベル制御空作業と組み合わせたときに、大型の装置に
とって特に有効であることが分かった。個々の排出弁のレベルではなくグループ
レベルに基づいてレベル制御空作業を遂行することにより、従来のレベル制御空
作業の利点を依然として取得しながら、その多くの欠点を回避する。
【0016】 グループ作動において、制御装置は全体のグループの総容量、並びにグループ
へのごみの流入を考慮することができる。グループ作動とレベル制御空作業とを
組み合わせた場合、排出弁の各グループは通常一定の空作業条件と関連し、空作
業条件は好ましくは所定のしきいレベルまでごみで満たされた対応するごみシュ
ートの数に基づく。
【0017】 好ましくは、各グループはまた、グループからごみを収集する相対的な重要度
を表す優先値にも関連する。次いで、制御装置は、有効な空作業条件を有するグ
ループのうちの最高の優先値を有するグループがごみの空作業及び収集のために
選択されるように、グループの優先値に基づき作動するように形状づけられる。
【0018】 レベル制御空作業に関連する本発明の第2の態様は、多数のごみシュートの各
々にレベルインジケータ装置を設けることに基礎を置き、このレベルインジケー
タ装置はシュート内で積み重ねられたごみの下方レベルを表示する第1の下方レ
ベルインジケータと、シュート内で積み重ねられたごみの第2の一層高いレベル
を表示する第2の上方レベルインジケータとを含む。高負荷モードにおいては、
制御装置は第1の下方レベルインジケータを監視し、装置がそこからごみを収集
する準備が整ったときに、表示された第1の下方レベルに応答して排出弁を開く
。低負荷モードにおいては、第2の上方レベルインジケータが監視され、表示さ
れた第2の一層高いレベルに応答して排出弁が開かれる。
【0019】 代わりに、1又はそれ以上のレベルインジケータは2つの別個の状態のレベル
インジケータの代わりにアナログレベルインジケータを有することができ、次い
で、制御装置は、真空ごみ収集装置における高負荷モードでは第1の所定の方法
で及び低負荷モードでは第2の所定の方法で、アナログレベルインジケータから
のレベル情報に応答するようになっている。
【0020】 従来のレベル制御空作業に使用される信号決定レベルは、高過ぎて、装置にお
ける高負荷でごみシュートのオーバーロードを阻止できないことがあり、一方、
装置における低負荷で、決定レベルは、満杯になっていないごみシュートを空作
業のために予定に組み込むのには低過ぎることがある。本発明により提案される
方法で2つの異なるレベルを使用することにより、ごみシュートのオーバーロー
ドの危険性と、満杯又はほぼ満杯のごみシュートの空作業を最適にするという事
実との間の良好な取引(trade-off) を得ることが可能である。
【0021】 本発明のこの第2の態様は排出弁のグループ及び個々の排出弁に適用できる。 本発明により提供される他の利点は本発明の実施の形態の以下の説明を読むこ
とにより認識できよう。
【0022】 本発明は、その更なる目的及び利点と共に、添付図面を参照しての以下の説明
を参照することにより、良好に理解できよう。
【0023】
【発明の実施の形態の詳細な説明】
図面全体を通じて、同じ符号は対応する又は同様の素子のために使用するもの
とする。
【0024】 誤解を避けるため、「ごみ」という用語は「家庭ごみ」又は「家庭生ごみ」と
して伝統的に表されるものばかりか、紙、布、洗濯物及び小荷物の如き廃物投棄
の分野内でのすべての破片を含むことを明確にすべきである。
【0025】 本発明の良好な理解のために、例示的な真空ごみ収集装置の一般的な概観を図
1を参照してここに説明する。 装置の大要 図1は真空ごみ収集装置の一例を示す概略図である。例として、真空ごみ収集
装置1は多数のビルを含む居住及び(又は)ビジネス区に設置するものと仮定す
る。各ビル2はごみシュート3を備え、その下方部分のみを示す。この特定の例
においては、ごみシュートはビルを通って垂直に延びる垂直シュートであり、各
シュートは通常数個の接近ポート(図示せず)を有する。各ごみシュートは、好
ましくはビルの地下に位置する開閉可能な排出弁4を具備する。開いたとき、排
出弁4はシュート3と地面下の輸送パイプ5との間の連通を確立し、弁上に集め
られたごみを輸送パイプ内へ排出する。閉じたとき、排出弁4はごみシュートの
下端を遮断し、シュートと輸送パイプ5との間にシールを提供する。
【0026】 真空ごみ収集装置は通常多数の輸送パイプ5を含み、これらのパイプは、ごみ
が空気の吸引により中央のごみ収集ステーション6へ輸送されるような地面下の
輸送パイプ装置を形成する。輸送パイプ装置は多数の分岐部を接続した主パイプ
を有するものとして示される。しかし、本発明はこれに限定されず、他の形状の
輸送パイプ装置も同様に実行できることを理解すべきである。
【0027】 装置内の各分岐部は分岐部の端部に空気入口弁8を有する。中央のごみ収集ス
テーション6での主弁7が開いたとき、輸送パイプ装置又はその適当な部分は亜
大気圧又は真空圧力に晒され、特定の分岐部の空気入口弁8が開いたとき、分岐
輸送パイプ5内に集められたごみを輸送するために必要な空気が装置に入り、ご
みを中央のステーション6へ輸送する。有効な吸引輸送のために個々の区分内に
十分な圧力を保証するように、輸送パイプ装置の異なる区分を互いにシールする
ために区画弁(図示せず)を通常使用する。更に、真空ごみ収集装置は装置内で
のごみの制御された空作業のための制御装置10を有する。詳細には、制御装置
は、許容される制御技術に従って装置の排出弁、空気入口弁、区画弁及び主弁を
制御することにより、ごみシュートから輸送パイプ装置へのごみの空作業及び輸
送パイプ装置の異なる分岐部から中央の収集ステーションへのごみの吸引輸送を
制御する。
【0028】 本発明は排出弁、空気入口弁、区画弁及び主弁の特定のデザインに関連せず、
これらの弁は当業界ですべて周知であり、真空ごみ収集装置に使用される任意の
普通の型式のものとすることができる。同じように、中央のごみ収集ステーショ
ンは当業界で既知の任意の普通のステーションとすることができる。しかし、一
般に、ごみが中央のステーションへ輸送されてしまった後、ごみは中央のステー
ションで圧縮され、1又はそれ以上の容器内に貯蔵される。 従来技術の問題分析 真空ごみ収集装置が上述のように高層ビルにおいて一層大型で一層複雑な装置
として運転するように配置された場合に遭遇する一般的な容量問題を解決するた
めに異なる試みがなされた。レベル制御空作業はごみ収集装置の性能を最適化す
る有望な方法と考えられていた。しかし、一層大型の装置においては、レベル制
御空作業は利用できるごみ収集源の無駄使いをしばしば生じさせることがある。
【0029】 従来のレベル制御空作業の注意深い分析により、本発明者等は、制御されない
方法で分岐部間の頻繁な飛躍(jumping)、及び、通常各分岐部内のたった1つの
ごみシュートからのごみが収集ステーションへ輸送されるという事実と組合わさ
って、中央の収集ステーションへごみを輸送するための後吸引時間とも呼ばれる
吸引時間が必要となり、これが、従来のレベル制御空作業を一層大型で一層複雑
なごみ収集装置にとって不適当なものにするという結論に達した。従来は、制御
装置が輸送パイプ装置の1つの分岐部内のごみシュートのためのレベル表示信号
を受け取ったときに、制御装置はシュートからのごみの排出及び中央のステーシ
ョンへの吸引輸送を指図する。シュートから中央のステーションへの吸引輸送に
必要な時間期間は後吸引時間と呼ばれ、この時間期間中、装置は占領され、他の
分岐部からの輸送は差し控えられる。次いで、別の分岐部内のごみシュートから
のレベル表示信号が受けとられたとき、制御装置はそのシュートからのごみの排
出及び吸引輸送を指図し、別の後吸引期間を必要とする。このように、極めて少
量のごみが実際中央のステーションへ収集されている状態で、制御装置は分岐部
間で飛躍することがある。更に、「最初に来たものを最初に処理する」原理はご
みシュートを空にする順番を考慮していない。 問題解決−グループ作動 本発明に係る一般的な着想は、排出弁従って対応するごみシュートをグループ
に仕切り、排出弁を開いて、一度に1つのグループ内のごみの収集を開始させる
ことにより、ごみの制御された空作業を遂行することである。この解決策は自己
能力だけで有効であると判明したが、レベル制御空作業と組み合わせると特に有
効である。後者の場合、レベル制御空作業は個々の排出弁のレベルではなくグル
ープレベルで適用される。グループ単位で排出弁を開くことにより、ごみシュー
トの1つのグループ内の適当数のごみシュートからのごみが集められ、一括して
中央のステーションへ輸送される。このようにして、真空ごみ収集装置内の利用
できるごみ収集源の利用度が実質上改善される。更に、完全なグループへのごみ
の総流入及びグループの総容量は装置での制御された空作業において考慮するこ
とができる。
【0030】 図2は本発明に係る例示的な真空ごみ収集装置の概略論理図である。図2の論
理図は中央のごみ収集ステーションRCS、輸送パイプのネットワークの形をし
た輸送パイプ装置、排出弁/ごみシュートDV/CH、区画弁SE1−SE2及
び空気入口弁AV1−AV8を表す。
【0031】 図2に示すように、排出弁はグループG1−G5内に分けられる。しかし、図
2に示すグループ仕切りは単なる例であって、排出弁をグループに仕切る他の方
法も同様に実行できることを理解すべきである。グループは一般に真空ごみ収集
装置の構造及び装置に与えられる特定の要求に応じて定義される。次に、グルー
プ作動及び装置(システム)制御のためのソフトウエア実施の機能を組み込んだ
本発明の好ましい実施の形態を参照して本発明を説明する。
【0032】 ごみ収集装置は好ましくは、ごみ収集装置を監視し、制御するための機能を有
するコンピュータ実施の制御装置により制御される。 図3は本発明の好ましい実施の形態に係るコンピュータ実施の制御装置の概略
図である。制御装置は基本的には、ごみ収集装置を監視し制御する機能を遂行す
るために1又はそれ以上のコンピュータプログラムを実行するコンピュータ又は
プロセッサ装置を有する。コンピュータ制御装置10はCPU11又はその等価
物、主メモリー12、普通の信号インターフェース13及び普通のユーザーイン
ターフェース14を含む。主メモリー12はコンピュータプログラム16のため
のプログラム記憶部15と、データのためのデータ記憶部17とを有する。制御
装置10は普通の通信リンクを介してごみ収集装置の他の素子に接続され、制御
装置は、ごみ収集装置から信号情報を受け取るため、並びに、ごみ収集装置の排
出弁、空気入口弁、区画弁及び主弁に制御信号を送るために、信号インターフェ
ース13を利用する。
【0033】 好ましくは、ジャバ(Java)(登録商標)、C、C++の如き目的に適合する(o
bject-oriented) プログラム言語を使用して、グループ作動及び装置制御機能を
実行する。 通常、制御装置10は次の機能を含む。 − グループ定義機能 − グループ選択機能 − 空作業条件(随意) − 優先権(随意) ー 排出弁制御及びごみ吸引制御を含む装置制御機能 グループは通常、特殊なグループ定義メニューにおいて装置管理者により形状
づけられる。グループ定義メニューにおいて、管理者はどの空気入口弁及びどの
排出弁がどのグループに属するかを定義する。図2に関連するグループ定義メニ
ューを次の表1に示す。
【0034】
【表1】 上記表1で与えられる例においては、次のグループが定義されたことが分かる
。 ー AV1のすべてのDVがグループG1に属する。 ー AV2のすべてのDVがグループG2に属する。 ー AV3のすべてのDVがグループG3に属する。 ー AV4−6のすべてのDVがグループG4に属する。 ー AV7−8のすべてのDVがグループG5に属する。
【0035】 好ましくは、制御装置は異なるモードで作動し、構造的な空作業及びレベル制
御空作業を遂行できる。 構造的な空作業: 制御装置は所定の順番でグループを1つずつ通る。代わりに
、1日の終わりに装置を停止させる場合の例に対しては、グループ作動を不能に
し、代わりに、すべてのシュート及び輸送パイプを構造的な所定の順番で空にす
ることができる。 レベル制御空作業: 制御装置は、真空ごみ収集装置内のレベルインジケータ即
ちレベルセンサからのごみのレベルを表す信号情報に基づき、ごみの空作業のた
めのグループを選択する。これは通常、空作業条件の使用を必要とし、所定の空
作業条件は各グループに対して与えられる。好ましくは、少なくとも1つのグル
ープのための空作業条件は少なくとも所定のしきいレベルまでごみで満たされた
グループ内のごみシュートの数に基づく。典型的には、各グループはこのような
空作業条件に関連する。しかし、他の型式の空作業条件を使用できることを理解
すべきである。
【0036】 この関係において、グループからのごみの空作業の相対的な重要度を表す優先
値に各グループを関連させることが有利であることが分かった。 空作業条件及び優先値は通常、空作業条件及び優先メニューにおいて装置管理
者により形状づけられ、その例は次の表2により与えられる。
【0037】
【表2】 優先値はグループの相対的な重要度を示し、表2においては、優先値は0と1
との間の実数である。各グループのための優先値は通常、グループのごみシュー
トの貯蔵容量、及び、グループへのごみの想定された又は予測された流入に基づ
き、装置管理者により決定される。オーバーロードに対する感度やサービス利用
性の如き他の因子はグループのための優先値の設定時に考慮することができる。
【0038】 レベル空作業条件は、ごみの空作業のためのグループを予定に組み込む前に必
要とされるレベル表示の数を示す。 空作業条件を使用する場合、有効空作業条件を有するグループのための空作業
順番をある基準に従って確立することが重要である。空作業順番は好ましくは適
応性のある方法で決定され、それ故、適当な時に、例えば付加的なグループが有
効空作業条件を得た時に、又は規則正しい時間間隔でアップデートされる。
【0039】 優先機能が不能にされると、有効空作業条件を有するグループは好ましくは所
定の構造的な順番でごみの空作業のために予定に組み込まれる。 優先機能が可能な場合、有効空作業条件を有するグループのうちの最大優先値
を有するグループがごみの空作業及び収集のために選択される。数個のグループ
が同じ優先値を有する場合は、それらのグループのうちの1つが特殊なグループ
順番リストに規定された所定のグループ順番に従って選択され、そのリストの一
例は次の表3により与えられる。
【0040】
【表3】 優先機能の主要な仕事はごみの空作業のために最初に選択すべき有効空作業条
件を有する多数のグループの中からどちらかのグループを決定することである。
これの変形は、例えば運転時間に関してごみ収集装置の作動を最適化するように
、有効空作業条件を有するグループを空作業の順番に配列する最適化アルゴリズ
ムの使用を含む。次いで、最適化アルゴリズムから得られた空作業順番は、得ら
れた空作業順番を使用した結果の分析に基づき修正することができる。例えば、
全体の運転時間に関して別のグループの前に空作業のための一定のグループを選
択するのが良好かもしれないが、他のグループに対するオーバーロードの危険性
が空作業順番の変更について及びそのグループを空作業のためのラインに最初に
置くことについて論争となることがある。
【0041】 個々の排出弁ではなく空作業のためのグループが選択されるが、選択されたグ
ループのすべての排出弁を開く必要は必ずしもない。事実、後に例示するが、少
なくともある一定のしきいレベルまでごみで満たされたごみシュートに関連する
グループ内の排出弁のみを開くことが有利な場合もある。
【0042】 選択されたグループ内の排出弁は好ましくは予め決められた順序に従って構造
的な順番で1つずつ開かれる。この技術により、レベル制御空作業及び(選択さ
れたグループ内での)構造的な空作業を組み合わせることができる。しかし、選
択されたグループ内のすべての排出弁を開く必要は必ずしもないことを理解すべ
きである。
【0043】 また、管理者にとっては、グループを特殊な分類(fraction)メニューの異なる
分類に関連させることが可能であり、その一例は次の表4により与えられる。
【0044】
【表4】 修正された後吸引時間−「グループ間の吸引時間」 装置の性能を更に最適化するために、「グループ間の吸引時間」として示され
る特徴を輸送パイプ装置におけるごみの吸引の制御に使用して、第1のグループ
からのごみが、第2のグループの分岐部と第1のグループの分岐部の1つとの接
続地点を通過後に、又は、接続地点の下流側に第2のグループに属する排出弁が
ある場合は収集ステーションに最も近い第2のグループの排出弁を通過後に、収
集ステーションに向かう方向に輸送されるようにする。その後、第2のグループ
からのごみを収集すべき場合、第1のグループからのごみは第2のグループのご
みと一緒に収集ステーションの方へ輸送される。換言すれば、必要でない限り、
グループからのごみは道中ずっと中央の真空ステーションへ輸送されるわけでは
ない。このようにして、貴重な後吸引時間を節約する。グループ間の吸引時間は
特殊なグループ間吸引時間メニューにおける輸送パイプ装置の構造及び寸法の知
識に基づき装置の管理者により形状づけられ、そのメニューの一例は次の表5に
より与えられる。グループ間の吸引時間は秒単位で測定され、安全余裕が与えら
れる。
【0045】
【表5】 グループ間の吸引時間が中央のステーションへの吸引時間に等しい場合は、ご
みは道中ずっと中央のステーションへ直接吸引輸送される。 改善されたレベル制御空作業 従来のレベル制御空作業の更なる改善は異なる負荷条件下でのごみ収集装置の
作動の理解に基づく。
【0046】 良好な理解のため、ここで、ビル内に設置されたごみシュートの例を示す図4
を参照する。ごみシュート3は普通の方法でビル2内に設置され、開閉可能な排
出弁4を具備する。排出弁4は好ましくはビルの地下に位置し、ごみシュート3
と地面下の輸送パイプ5との間の連通を確立するために使用される。更に、ごみ
シュート3はレベルインジケータ装置を有し、この装置はごみシュート3内で異
なるレベルに位置する2又はそれ以上のレベルインジケータ24、25を含む。
レベルインジケータは通常シュートの壁内又はその近傍に位置する。第1の下方
レベルインジケータ24は、ごみシュート内で下方レベルまで積み重ねられたご
みの存在を表す信号情報を発生させるために、排出弁の上方第1の距離に位置し
、第2の上方レベルインジケータ25はごみシュート内で一層高いレベルまで積
み重ねられたごみの存在を表す信号情報を発生させるために、排出弁の上方一層
長い距離に位置する。好ましくは、第2の上方レベルインジケータは上方床の投
棄入口の近くに位置する。
【0047】 センサがごみシュートの通常の作動と抵触しない限り、ごみの連続的な存在を
感知できる任意の普通の型式のレベルセンサを本発明に使用することができる。
レベルインジケータの例は次の通りである。 ー 機械的なレベルセンサ(例えば、シュート内へ延びるバネ偏倚フィンガを有
する型式のもの); ー 光学的なレベルセンサ(例えば、フォトセルを基礎とするレベルセンサ); ー 超音波センサ。
【0048】 レベルインジケータにより発生された信号情報は、直接又は分配制御ユニット
26を介して、制御装置へ移送され、制御装置は、ごみの制御された空作業を遂
行するために、ごみ収集装置内の多数のごみシュート内のレベルインジケータ装
置からの信号情報に応答できる。分配制御ユニット26はまた制御装置から排出
弁4へ制御信号を転送するために使用することができる。
【0049】 制御装置は異なるモードで作動できる。制御装置が特定の制御モードで作動す
るときは、ごみ収集装置を対応するごみ収集モードで作動させることは明らかで
ある。1日にわたって推定される投棄パターン及び容積に従って異なるモードを
許すべき場合は、形状づけのために、時間スケジュールメニューが管理者により
使用される。このような時間スケジュールメニューの例は次の表6により与えら
れる。
【0050】
【表6】 この特定の例においては、3つの作動モード、即ち低負荷モード、高負荷モー
ド及び構造的な空作業モードを使用する。分かるように、ごみ収集装置は1日の
異なる期間中低負荷モード及び高負荷モードで作動する。装置内のすべてのシュ
ート及びパイプからのごみの最終の構造的な収集は23時00分(午後11時)
に遂行される。その後は、ごみ収集装置は停止され、夜間は閉鎖される。
【0051】 当然、時間スケジュールは性能の最適化のため又は変更されたごみ投棄パター
ンへの装置の適合のために容易に変更される。 本発明に係る着想は、高負荷モードでのレベル制御空作業のためのしきいレベ
ルとして下方レベルを使用し、低負荷モードでのしきいレベルとして一層高いレ
ベルを使用することである。高負荷モードでは、制御装置は、装置がそこからの
ごみの収集の準備が整ったときに、第1の下方レベルインジケータを監視する。
低負荷モードでは、第2の上方レベルインジケータが監視され、排出弁は表示さ
れた一層高いレベルに応答して開かれる。
【0052】 上述の2つのレベルを適当に設定することにより、ごみシュートのオーバーロ
ードの危険性と殆ど空のごみシュートの空作業の危険性との間の良好な取引を得
ることができる。レベルはすべてのごみシュートにおいて同一である必要はない
。事実、ごみシュートが位置する特定の領域の投棄パターンにレベルを適合させ
ることが有利な場合がある。上述において、レベルインジケータは装置内のごみ
の実際の「アナログ」レベルを表示しない別個の状態のレベルインジケータとし
て説明した。しかし、代わりに、レベルインジケータ装置は、例えば超音波セン
サの如きアナログレベルインジケータとして設けられる。この場合、制御装置は
2つの別個のレベルを依然として使用し、上述と実質上同じ方法でアナログレベ
ルインジケータからの信号情報に応答する。高負荷モードでは、制御装置は、対
応する排出弁をできるだけ早く開くことにより、ごみシュート内で少なくとも下
方レベルまで積み重ねられたごみを表す信号情報に応答する。低負荷モードでは
、制御装置は、対応する排出弁を開くことにより、ごみシュート内で少なくとも
一層高いレベルまで積み重ねられたごみを表す信号情報に応答する。
【0053】 上述の改善されたレベル制御空作業は個々のごみシュート/排出弁のレベル及
びグループレベルに適用できる。 グループレベルに適用された場合、好ましくは次の原理が使用される。 ー 高負荷モードでは、各グループは下方レベルまでごみで満たされたごみシュ
ートの数に基づく空作業条件を有する; ー 低負荷モードでは、各グループは一層高いレベルまでごみで満たされたごみ
シュートの数に基づく空作業条件を有する; ー 各負荷モードにおいて、少なくとも下方レベル表示を有する排出弁のみが開
かれる。
【0054】 グループ作動と組み合わされた上述の体系に基づくレベル制御空作業は大型で
複雑なごみ収集装置において特に有効であることが分かった。 以下に、高負荷レベル制御空作業及び優先機能を組み込んだグループ作動及び
装置制御の例示的な例を、図2及び上述の表1−6を参照して説明する。 例 高負荷レベル制御空作業は17時00分に開始される。17時00分での装置状態 グループ: G1 G2 G3 G4 G5 現在の優先: 0.30 0.30 0.30 0.20 0.20 レベルの数: 0 3 1 0 1 有効空作業条件: 無 有 有 無 有 グループG2、G3、G5は有効空作業を有する。制御装置は中央の真空ステ
ーションを始動させる。これは、G2、G3、G5のうちでグループG2、G3
が最高優先を有することを検出し、両方のG2、G3が分類Rに属するので、装
置は分類Rに切り換わる。表3のグループ順番リストが調べられ、リスト内でG
3がG2より先行するので、主弁、区画弁SE1及び空気入口弁AV3を開くこ
とにより、グループG3のための空作業手順が開始される。次に、下方レベル表
示を有するグループG3のDVへ制御信号を送ることにより、好ましくは構造的
な順番で、下方レベル表示を有するグループG3のすべてのDVが開かれる。
【0055】 すべてのグループが最終的に空になるのを保証するために、制御装置は、グル
ープが空作業のために選択されてしまった度に、有効空作業条件を有する各選択
されなかったグループのための優先因子を増大させ、それと同時に、選択された
グループの優先因子をグループの初期の優先因子にリセットする。それ故、G2
の優先は0.60に0.30(G2の初期の優先因子の1倍の因数)だけ増大さ
れ、G5は0.40に0.20だけ増大される。17時03分での装置状態 グループ: G1 G2 G3 G4 G5 現在の優先: 0.30 0.60 0.30 0.20 0.40 レベルの数: 0 3 0 0 1 有効空作業条件: 無 有 無 無 有 グループG2、G5は有効空作業条件を有する。制御装置はG2がG2、G5
の最高優先を有することを検出する。表5を使用し、グループG3からグループ
G2への吸引時間が30秒であることが分かる。これは、制御装置が、G3のご
みが少なくともG2のシュートを通過して輸送パイプ装置内へ輸送されてしまう
ように、グループG3の最後のDVが空になった時間から30秒間待つことを意
味する。続いて、グループG3のための空気入口弁AV3が閉じられ、グループ
G2のための空作業手順が開始される。空気入口弁AV2が開かれ、次いで、下
方レベル表示を有するG2のすべてのDVが構造的な順番で開かれる。G2の優
先因子は0.30にリセットされ、G5の優先因子は0.60へ0.20だけ増
大される。17時05分での装置状態 グループ: G1 G2 G3 G4 G5 現在の優先: 0.30 0.30 0.30 0.20 0.60 レベルの数: 0 0 1 0 1 有効空作業条件: 無 無 有 無 有 グループG3、G5は有効空作業条件を有する。制御装置は(分類Pのための
)G5がG3、G5の最高優先を有することを検出する。ここで、制御装置は(
G5が、装置が分類Pへ切り換わる前にG3、G2のごみが収集されなければな
らないような別の分類及び別の区分に属するので)G2と中央(のステーション
)との間の吸引時間である30秒間待つ。続いて、装置は分類Pへ切り換わり、
区画弁SE2、空気入口弁AV7、AV8を構造的な順番で開き、下方レベル表
示を有する対応する排出弁を開くことにより、G5のための空作業手順を行う。
G5の優先因子は0.20にリセットされ、G3の優先因子は0.60に0.3
0だけ増大される。17時09分での装置状態 グループ: G1 G2 G3 G4 G5 現在の優先: 0.30 0.30 0.60 0.20 0.20 レベルの数: 0 0 1 0 0 有効空作業条件: 無 無 有 無 無 グループG3は有効空作業条件を有する。G3が別の分類R及び別の区分に属
するので、装置は50秒間(G5と中央との間の吸引時間)待つ。次いで、装置
は分類Rへ切り換わって戻り、区画弁SE1を開き、グループG3のための空作
業手順を行う。G3の優先因子は0.30にリセットされる。17時12分での装置状態 グループ: G1 G2 G3 G4 G5 現在の優先: 0.30 0.30 0.30 0.20 0.20 レベルの数: 0 0 0 0 0 有効空作業条件: 無 無 無 無 無 有効空作業条件は無い。制御装置は構造的な空作業を始動させるか又はスタン
バイ状態に入る。後者の場合、装置内に低レベル表示が生じないときは、中央は
しばらくした後に停止される。
【0056】 日々のごみ空作業及び収集プロセスは、例えば上述の表における設定を変更す
ることにより、必要な度に改良することができる。 本発明に係る真空ごみ収集装置は、ごみシュート当り一層多量のごみ、及び、
装置に接続された一層多数のごみシュートを取り扱うことができる。これは、高
層ビル及び同じ装置に接続された多数のビルを持つ区域での、並びに、一層大き
な空港ごみ装置での使用に対して、装置を特に適するものにする。複雑で高負荷
の応用にとって注文作成ではあるが、本発明に係る装置はすべての種類のARV
S(自動ごみ収集装置)の応用に使用できることを理解すべきである。
【0057】 上述の実施の形態は単なる例として与えられたものであり、本発明はこれらに
限定されないことを理解すべきである。ここに開示され、特許請求の範囲で規定
された基本的な基礎原理を保持する更なる修正、変更及び改良は本発明の要旨内
に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 真空ごみ収集装置の一例を示す概略図である。
【図2】 本発明に係る例示的な真空ごみ収集装置の概略的な論理図である。
【図3】 本発明の好ましい実施の形態に係るコンピュータ実行の制御装置の概略線図で
ある。
【図4】 2つのレベルインジケータを有する例示的なごみシュートの概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 3E025 AA09 CA05 DB02 DB09 DB10 DB14 EA01 EB07 3F047 AB01 BA04 BA08

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ごみステーション(6、RCS)と、上記収集ステーション
    へごみを輸送するための輸送パイプ装置(5)と、それぞれの排出弁(4)を介
    して上記輸送パイプ装置に接続された多数のごみシュート(3)と、上記ごみシ
    ュートから当該輸送パイプ装置へのごみの空作業及び当該ごみ収集ステーション
    へ排出されるごみの収集を制御するための制御装置(10)とを有し、ごみシュ
    ートと当該輸送パイプ装置との間の連通が当該ごみシュートの上記排出弁を開く
    ことにより確立されるような真空ごみ収集装置において、 上記制御装置(10)が、複数グループ(G1−G5)の排出弁に対して作動
    して、選択されたグループ内の排出弁を開き、かつ、排出されたごみの収集を開
    始するように一度に1つのグループを選択するためのグループ作動手段を有する
    ことを特徴とする真空ごみ収集装置。
  2. 【請求項2】 上記グループ作動手段が、有効な空作業条件を有するグルー
    プをごみの空作業のために選択できるように、上記グループ(G1−G5)のた
    めの空作業条件に基づいて作動し、所定の空作業条件が各グループに対して与え
    られることを特徴とする請求項1に記載の真空ごみ収集装置。
  3. 【請求項3】 それぞれの上記ごみシュート内のごみのレベルを表す信号情
    報を発生させるためのレベルインジケータ装置(24、25)が多数のごみシュ
    ートの各々に設けられ、上記グループ作動手段が、グループの空作業状態が有効
    であるかどうかを各グループに対して決定するために上記レベルインジケータ装
    置(24、25)からの上記信号情報に応答することを特徴とする請求項2に記
    載の真空ごみ収集装置。
  4. 【請求項4】 各グループに対する上記空作業条件が、少なくとも所定のし
    きいレベルまでごみで満たされた上記ごみシュートの数に基づくことを特徴とす
    る請求項3に記載の真空ごみ収集装置。
  5. 【請求項5】 上記各レベルインジケータ装置(24、25)が上記ごみシ
    ュート内で第1の下方レベルまで積み重ねられたごみの存在を表す信号情報を発
    生させるための第1の下方レベルインジケータ(24)と、当該ごみシュート内
    で第2の一層高いレベルまで積み重ねられたごみの存在を表す信号情報を発生さ
    せるための第2の上方レベルインジケータ(25)とを含み; 上記グループ作動手段が所定の時間期間中低負荷モード及び高負荷モードでそ
    れぞれ上記ごみ収集装置を作動させるための手段を含み、上記第1の下方レベル
    が上記高負荷モードにおける上記しきいレベルとして使用され、上記第2の一層
    高いレベルが上記低負荷モードにおける上記しきいレベルとして使用される; ことを特徴とする請求項4に記載の真空ごみ収集装置。
  6. 【請求項6】 上記グループ作動手段が、下方レベル表示を有するごみシュ
    ートに対応する、選択されたグループ内の上記排出弁のみを開くように形状づけ
    られ、当該排出弁が構造的に所定の順番で開かれることを特徴とする請求項5に
    記載の真空ごみ収集装置。
  7. 【請求項7】 上記グループ作動手段は、有効空作業条件を有するグループ
    がごみの空作業及び収集のために選択されるように、空作業順番を適切に決定す
    るための手段を有することを特徴とする請求項2に記載の真空ごみ収集装置。
  8. 【請求項8】 上記グループ作動手段が上記グループからのごみの収集の相
    対的な重要度を表す優先値に各グループを関連させるための手段を有し; 上記グループ作動手段がまた、有効空作業条件を有するグループのうちの最大
    優先値を有するグループがごみの空作業及び収集のために選択されるように、上
    記グループの優先値に基づいて作動する; ことを特徴とする請求項2に記載の真空ごみ収集装置。
  9. 【請求項9】 上記グループ作動手段は、2以上のグループが最大優先値を
    有する場合に、所定のグループ順番に従って当該グループの1つを選択するよう
    に形状づけられることを特徴とする請求項8に記載の真空ごみ収集装置。
  10. 【請求項10】 上記グループ作動手段が更に、 ごみの空作業及び収集のためにグループが選択される度に、有効空作業条件を
    有する各選択されていないグループの優先値を増大させるための増大手段と; 選択されたグループの優先値を同グループに関連する初期の優先値にリセット
    するための手段と; を有することを特徴とする請求項8に記載の真空ごみ収集装置。
  11. 【請求項11】 上記増大手段が、有効空作業条件を有する各選択されてい
    ないグループの優先値を、当該グループに関連する初期の優先値に等しい一定値
    だけ増大させることを特徴とする請求項10に記載の真空ごみ収集装置。
  12. 【請求項12】 1つのグループの排出弁が上記輸送パイプ装置の同じ分岐
    部に属する1組の排出弁により画定されることを特徴とする請求項1に記載の真
    空ごみ収集装置。
  13. 【請求項13】 上記輸送パイプ装置が多数の分岐部を含み、第1のグルー
    プの排出弁が1又はそれ以上の分岐部の排出弁により画定され、第2のグループ
    の排出弁が1又はそれ以上の他の分岐部の排出弁により画定され、上記制御装置
    (10)は、上記第1のグループからのごみが、上記第2のグループの上記分岐
    部と当該第1のグループの上記分岐部の1つとの接続地点を通過後に、又は、上
    記接続地点の下流側に当該第2のグループに属する排出弁がある場合は上記収集
    ステーション(6、RSC)に最も近い該第2のグループの排出弁を通過後に、
    当該収集ステーション(6、RSC)に向かう方向に輸送されるように、当該輸
    送パイプ装置内でのごみの吸引を制御するための手段を有し、もって、このよう
    に当該第1のグループから引き続いて輸送されるごみが該第2のグループのごみ
    と一緒に該収集ステーションの方へ輸送されることを特徴とする請求項1に記載
    の真空ごみ収集装置。
  14. 【請求項14】 真空ごみ収集装置内で多数のごみシュート(3)からそれ
    ぞれの排出弁(4)を通しての輸送パイプ装置(5)内へのごみの制御された空
    作業のための方法であって、ごみシュート(3)と上記輸送パイプ装置(5)と
    の間の連通が当該ごみシュートの上記排出弁(4)を開くことにより確立される
    ような方法において、 ごみの制御された空作業の目的のために、排出弁を、少なくとも1つのグルー
    プが複数の排出弁を含む、複数のグループ(G1−G5)に仕切る工程と; グループ基準で排出弁を開くことによりごみの制御された空作業を遂行する工
    程と; を有することを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 ごみの制御された空作業を遂行する上記工程が、一度に1
    つのグループ内で排出弁の開弁及び排出されるごみの収集の開始に基づくことを
    特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 各グループに対して所定の空作業条件を割り当てる工程と
    、有効な空作業条件を有するグループから空作業のためのグループを選択する選
    択工程とを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 上記選択工程が、いずれのグループも有効空作業条件を有
    しない場合に、所定の構造的なグループ順番に従って遂行されることを特徴とす
    る請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 各ごみシュートに対して、同ごみシュート内のごみのレベ
    ルを表示する工程と; 各グループの排出弁に対して、レベル表示に応答して同グループのための空作
    業条件が有効か否かを決定する工程と; を有し、少なくとも1つのグループのための空作業条件が少なくとも所定のしき
    いレベルまでごみで満たされたごみシュートの数に基づくことを特徴とする請求
    項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 上記真空ごみ収集装置が所定の時間期間中低負荷モード及
    び高負荷モードでそれぞれ作動され、第1の低レベルが当該真空ごみ収集装置に
    おける高負荷モードで上記しきいレベルとして使用され、第2の一層高いレベル
    が該真空ごみ収集装置における低負荷モードで当該しきいレベルとして使用され
    ることを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 少なくとも上記第1の低レベルまで積み重ねられたごみの
    表示を有するごみシュートに対応する、選択されたグループ内の上記排出弁のみ
    を開く工程を有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 有効空作業条件を有するグループのための空作業順番を適
    切に決定する工程と、適切に決定された空作業順番に基づき空作業のためのグル
    ープを選択する工程とを有することを特徴とする請求項16に記載の方法。
  22. 【請求項22】 上記グループからのごみの空作業の相対的な重要度を表す
    優先値に各グループを関連させるための手段を有し; 有効空作業条件を有する当該グループのうちの最高優先値を有するグループが
    ごみの空作業のために選択されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  23. 【請求項23】 2以上のグループが最大優先値を有する場合に、所定のグ
    ループ順番に従って当該グループの1つが選択されることを特徴とする請求項2
    2に記載の方法。
  24. 【請求項24】 ごみの空作業及び収集のためにグループが選択される度に
    、有効空作業条件を有する各選択されていないグループの優先値を増大させるた
    めの手段と; 選択されたグループの優先値を同グループに関連する初期の優先値にリセット
    するための手段と; を有することを特徴とする請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 ごみの制御された空作業を遂行する上記工程が仕切られた
    グループのごみシュート内のごみのレベルに基づき一度に1つのグループを選択
    する工程を有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  26. 【請求項26】 真空ごみ収集装置内で多数のゴミシュート(3)からそれ
    ぞれの排出弁(4)を通しての輸送パイプ装置(5)へのごみの空作業を制御す
    るための制御装置であって、ごみシュート(3)と上記輸送パイプ装置(5)と
    の間の連通が上記ごみシュートの上記排出弁(4)を開くことにより確立される
    ような制御装置において、上記制御装置(10)が、 一度に1つのグループとしてグループ内の排出弁を選択する選択手段と; 上記排出弁の開弁を開始させるために、選択されたグループ内の排出弁へ制御
    信号を送る手段と; を有することを特徴とする制御装置。
  27. 【請求項27】 上記制御装置が更に、各グループに対して、それぞれのグ
    ループ内のごみのレベルに基づく所定の空作業条件を割り当てる手段を有し、上
    記選択手段が有効空作業条件を有するグループから空作業のためのグループを選
    択するように形状づけられることを特徴とする請求項26に記載の制御装置。
  28. 【請求項28】 ごみステーション(6、RCS)と、上記収集ステーショ
    ンへごみを輸送するための輸送パイプ装置(5)と、それぞれの排出弁(4)を
    介して上記輸送パイプ装置に接続された多数のごみシュート(3)と、多数のご
    みシュートの各々に設けられ、上記ごみシュート内のごみのレベルを表す信号情
    報を発生させるためのレベルインジケータ装置と、当該ごみシュートから当該輸
    送パイプ装置内へのごみの制御された空作業を遂行するために上記レベルインジ
    ケータ装置からの上記信号情報に応答する制御装置(10)とを有し、ごみシュ
    ートと該輸送パイプ装置との間の連通が該ごみシュートの上記排出弁を開くこと
    により確立されるような真空ごみ収集装置において、上記制御装置(10)が、 所定の時間期間中、それぞれ低負荷モード及び高負荷モードで上記ごみ収集装
    置を作動させる手段と; 高負荷モードにおいて、上記真空収集装置がそこからごみを収集する準備が整
    ったときに、対応する上記排出弁を開くことにより、ごみシュート内で少なくと
    も第1の下方レベルまで積み重ねられたごみを表す信号情報に応答する手段と; 低負荷モードにおいて、上記真空収集装置がそこからごみを収集する準備が整
    ったときに、対応する上記排出弁を開くことにより、ごみシュート内で少なくと
    も第2の一層高いレベルまで積み重ねられたごみを表す信号情報に応答する手段
    と; を有することを特徴とする真空ごみ収集装置。
  29. 【請求項29】 上記制御装置(10)が複数グループ(G1−G5)の排
    出弁に対して作動して、一度に1つのグループ内での排出弁の開弁及び排出され
    たごみの収集を可能にするためのグループ作動手段を有し、各グループが高負荷
    モードにおいて第1の下方レベルまで及び低負荷モードにおいて第2の一層高い
    レベルまでごみで満たされた上記ごみシュートの数に基づく空作業条件を有する
    ことを特徴とする請求項28に記載の真空ごみ収集装置。
  30. 【請求項30】 上記グループ作動手段が、 上記グループからのごみの空作業の相対的な重要度を表す優先値に各グループ
    を関連させるための手段と; 有効空作業条件を有する上記グループのうちから最大優先値を有するグループ
    をごみの空作業のために選択する手段と; を有することを特徴とする請求項29に記載の真空ごみ収集装置。
  31. 【請求項31】 少なくとも1つのレベルインジケータ装置がアナログレベ
    ルインジケータを含むことを特徴とする請求項28に記載の真空ごみ収集装置。
  32. 【請求項32】 少なくとも1つのレベルインジケータ装置が上記ごみシュ
    ート内の第1の低レベルまで積み重ねられたごみの存在を表示するための第1の
    下方レベルインジケータ(24)と、当該ごみシュート内で第2の一層高いレベ
    ルまで積み重ねられたごみの存在を表示するための第2の上方レベルインジケー
    タ(25)とを含むことを特徴とする請求項28に記載の真空ごみ収集装置。
  33. 【請求項33】 真空ごみ収集装置内で多数のごみシュート(3)からそれ
    ぞれの排出弁(4)を通しての輸送パイプ装置(5)内へのごみのレベル制御空
    作業のための方法であって、ごみシュート(3)と上記輸送パイプ装置(5)と
    の間の連通が上記ごみシュートの上記排出弁(4)を開くことにより確立される
    ような方法において、 所定の時間期間中、それぞれ低負荷モード及び高負荷モードで上記ごみ収集装
    置を作動させる工程と; 高負荷モードでのレベル制御空作業のためのしきいレベルとして第1の下方レ
    ベルを適用する工程と; 低負荷モードでのレベル制御空作業のためのしきいレベルとして第2の一層高
    いレベルを適用する工程と; を有することを特徴とする方法。
  34. 【請求項34】 多数のごみシュートの各々において、上記ごみシュート内
    に積み重ねられたごみの第1の下方レベルを表示するための第1の下方レベルイ
    ンジケータ(24)と、当該ごみシュート内に積み重ねられたごみの第2の一層
    高いレベルを表示するための第2の上方レベルインジケータ(25)とからなる
    少なくとも2つのレベルインジケータ(24、25)を設ける工程と; 上記真空ごみ収集装置における高負荷モードで、上記第1の下方レベルインジ
    ケータ(24)を監視し、当該真空収集装置がそこからのごみの収集の準備が整
    ったときに、表示された上記第1の下方レベルに応答して排出弁を開く工程と; 上記真空ごみ収集装置における低負荷モードで、上記第2の上方レベルインジ
    ケータ(25)を監視し、当該真空収集装置がそこからのごみの収集の準備が整
    ったときに、表示された上記第2の一層高いレベルに応答して排出弁を開く工程
    と; を有することを特徴とする請求項33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 排出弁を複数のグループ(G1−G5)に仕切る工程と; 一度に1つのグループ内での排出弁の開弁及び排出されたごみの収集を開始す
    ることにより、上記レベル制御空作業を遂行する工程と; を有し、各グループが高負荷モードにおいて第1の下方レベルまで及び低負荷モ
    ードにおいて第2の一層高いレベルまでごみで満たされた上記ごみシュートの数
    に基づく空作業条件を有することを特徴とする請求項33又は34に記載の方法
  36. 【請求項36】 各グループが同グループからのごみの空作業の相対的な重
    要度を示す優先値に関連し、有効空作業条件を有する上記グループのうちの最高
    優先値を有するグループがごみの空作業のために選択されることを特徴とする請
    求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 下方レベル表示を有するごみシュートに対応する選択され
    たグループの排出弁のみが開かれることを特徴とする請求項36に記載の方法。
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