JP2003504472A - 発泡体シートの製造方法 - Google Patents
発泡体シートの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
スチレンポリマー、該スチレンポリマーに対して3〜15質量%の揮発性発泡剤及び該スチレンポリマーに対して0.2〜10質量%のグラファイト粒子から成る混合物を、必要により従来の添加剤を含有させて押出し、発泡させることによって、密度20〜200g・L−1及び断面積50cm3以上の発泡体シートを製造する方法であって、揮発性発泡剤として、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及び0〜60質量%の揮発性有機化合物から成る混合物を使用することを特徴とする製造方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、熱伝導率を低減させるためのグラファイト粒子を含むスチレンポリ
マーを基礎とする密度20〜200g・L(リットル)−1及び断面積50cm 3 以上である発泡体シートの製造方法に関する。 【0002】 押出ポリスチレン発泡体(フォーム)(XPS)は、建築物及び建築物の一部
分を断熱するために広く使用されている。この利用のために、発泡体シートの熱
伝導率は、極めて低くなければならない。今日では、ハロゲン非含有発泡剤、好
ましくはCO2含有発泡剤混合物をXPSシートの製造に用いて、環境を保護し
ている。しかしながら、CO2は、フッ素含有気体と比較して、泡沫セル(foam
cell)から十分迅速に放散し、これが空気に置換される。従って、CO2含有
発泡剤を用いて製造されたXPSシートの熱伝導率は、フッ素含有炭化水素を用
いて製造されたXPSシートの熱伝導率と比較して、幾分高くなる。EP−A8
63175により、グラファイト粒子を添加すると、XPS製造中に熱伝導率を
低減させることが知られている。しかしながら、グラファイトの核形成作用によ
り、薄いシートの形成は不可能となることを意味する超微細気泡を有する発泡体
を得ることが見出された。従って、本発明の目的は、熱伝導率が低く、極めて薄
いXPSシートを提供することにある。 【0003】 本発明者等は、上記目的が、スチレンポリマー、3〜15質量%の揮発性発泡
剤及び0.2〜10質量%のグラファイト粒子から成る混合物(但し、質量割合
は、それぞれスチレンポリマーに対するものである)を、必要により従来の添加
剤を含有させて押出し、発泡させることによって密度20〜200g・L−1及
び断面積50cm3以上の発泡体シートの製造中に、使用される揮発性発泡剤が
、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及び0〜60質量%の揮
発性有機化合物から成る混合物を含む場合に達成されることを見出した。 【0004】 WO93/25608は、CO2、H2O及びC2H5OHから成る発泡剤混
合物を用い、押出中にカーボンブラックを添加する、二モード(双峰)フォーム
構造のXPS発泡体の製造方法を開示している。発泡剤混合物中に含まれる水は
、二モードフォーム構造によるものと言われており、そしてカーボンブラック添
加剤は、熱伝導率を低減させる目的で使用される。しかしながら、二モードフォ
ーム構造により、発泡体シートでの操作、例えばのこ引き、微粉砕、切断又は型
押しを困難にするため、かかる構造は不都合であることが見出された。驚くべき
ことに、カーボンブラックの代わりにグラファイトを添加すると、熱伝導率を更
に低減させるばかりでなく、二モードフォーム構造の形成を防止可能となること
が見出された。更に、WO93/25608では、発泡剤混合物中に含まれる水
により、薄いシートの形成が可能となることについて、何も示されていない。 【0005】 WO94/09975は、溶融ポリマーの水溶性を増大させる場合、CO2/
H2O発泡剤混合物を使用する際に一モードフォーム構造のXPS発泡体が得ら
れることについて教示している。XPSの製造中にグラファイト粒子を添加する
ことについて、この公報では何も言及していない。 【0006】 本発明の目的のために、スチレンポリマーは、ポリスチレン及びスチレンの共
重合体(少なくとも50質量%が共重合化スチレンである)である。考え得るコ
モノマーの例は、α−メチルスチレン、環ハロゲン化スチレン(ring-halogenat
ed styrene)、環アルキル化スチレン(ring-alkylated styrene)、アクリロニ
トリル、炭素原子数1〜8個のアルコールの(メタ)アクリレート、N−ビニル
化合物、例えばビニルカルバゾール、無水マレイン酸、又はその他に、重合性二
重結合を2個含む少量の化合物、例えばブタジエン、ジビニルベンゼン又はブタ
ンジオールジアクリレートである。 【0007】 発泡体シートは、0.2〜10質量%の、均一に分散されたグラファイト粒子
、好ましくは1〜8質量%の、1〜100μm、好ましくは2〜20μmの粒径
のグラファイトを含んでいる。 【0008】 XPSの製造中に、難燃剤、好ましくは0.5〜5質量%の、70%を超える
臭素含有率の有機臭素化合物、例えばヘキサブロモシクロドデカンを、0.1〜
0.5質量%の、不安定なC−C結合又は不安定なO−O結合を含む有機化合物
、例えばジクミルペルオキシド又は好ましくはジクミルと共に用いることが有効
である。 【0009】 ポリスチレンマトリックスに添加し得る従来の他の添加剤及び/又は助剤は、
耐電防止剤、安定剤、染料、充填剤及び/又は核形成剤であり、一般的な量で用
いる。 【0010】 使用される発泡剤は、スチレンポリマーに対して、3〜15質量%、好ましく
は4〜12質量%の混合物を含み、該混合物は、95〜30質量%、好ましくは
90〜40質量%のCO2、5〜70質量%、好ましくは10〜60質量%のH 2 O及び0〜60質量%、好ましくは0〜30質量%の揮発性有機化合物から成
る。 【0011】 揮発性有機化合物の沸点は0〜100℃の範囲が好ましく、特に30〜80℃
の範囲である。好適な化合物の例としては、アルコール、脂肪族炭化水素、ケト
ン及びエーテルである。エタノールが特に好ましい。 【0012】 水を発泡剤混合物に添加する利点は、可燃性有機発泡剤の量を低減可能とする
か又は完全に不要にさえできることにある。発泡体シートの熱伝導率低減用試薬
としてカーボンブラックの代わりにグラファイトを用いると、H2Oを発泡剤と
して用いる場合でさえ、一モードフォーム構造が得られる。発泡剤として水を同
時に用いると、グラファイトの核形成効果が低下し、薄い発泡体シートの形成を
可能にすることが明らかとなる。 【0013】 実施例で述べる割合は、質量に対するものである。 【0014】 【実施例】 発泡体のサンプルを、タンデム装置で押出した。これは、二軸スクリューZS
K53押出器及び一軸冷却押出器(KE90)から構成されていた。ポリマー及
び添加剤を二軸スクリュー押出器に導入した。ポリマーを210℃で溶融し、そ
して発泡剤の混合物を、一カ所からその全体に注入した。その後、発泡剤を含む
溶融体を、別の押出器において、発泡に必要とされる温度である120〜135
℃に冷却した。処理量は50kg/時間であり、押出ダイは70mmの幅を有し
ていた。ダイギャップの高さは3mmであった。グラファイト粉末(AF spez. 9
6-97、平均粒径6μm、Graphitwerk Kropfmuehle製)をポリスチレンに添加し
た。発泡剤の組成及び結果を表に示す。 【0015】 【表1】
マーを基礎とする密度20〜200g・L(リットル)−1及び断面積50cm 3 以上である発泡体シートの製造方法に関する。 【0002】 押出ポリスチレン発泡体(フォーム)(XPS)は、建築物及び建築物の一部
分を断熱するために広く使用されている。この利用のために、発泡体シートの熱
伝導率は、極めて低くなければならない。今日では、ハロゲン非含有発泡剤、好
ましくはCO2含有発泡剤混合物をXPSシートの製造に用いて、環境を保護し
ている。しかしながら、CO2は、フッ素含有気体と比較して、泡沫セル(foam
cell)から十分迅速に放散し、これが空気に置換される。従って、CO2含有
発泡剤を用いて製造されたXPSシートの熱伝導率は、フッ素含有炭化水素を用
いて製造されたXPSシートの熱伝導率と比較して、幾分高くなる。EP−A8
63175により、グラファイト粒子を添加すると、XPS製造中に熱伝導率を
低減させることが知られている。しかしながら、グラファイトの核形成作用によ
り、薄いシートの形成は不可能となることを意味する超微細気泡を有する発泡体
を得ることが見出された。従って、本発明の目的は、熱伝導率が低く、極めて薄
いXPSシートを提供することにある。 【0003】 本発明者等は、上記目的が、スチレンポリマー、3〜15質量%の揮発性発泡
剤及び0.2〜10質量%のグラファイト粒子から成る混合物(但し、質量割合
は、それぞれスチレンポリマーに対するものである)を、必要により従来の添加
剤を含有させて押出し、発泡させることによって密度20〜200g・L−1及
び断面積50cm3以上の発泡体シートの製造中に、使用される揮発性発泡剤が
、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及び0〜60質量%の揮
発性有機化合物から成る混合物を含む場合に達成されることを見出した。 【0004】 WO93/25608は、CO2、H2O及びC2H5OHから成る発泡剤混
合物を用い、押出中にカーボンブラックを添加する、二モード(双峰)フォーム
構造のXPS発泡体の製造方法を開示している。発泡剤混合物中に含まれる水は
、二モードフォーム構造によるものと言われており、そしてカーボンブラック添
加剤は、熱伝導率を低減させる目的で使用される。しかしながら、二モードフォ
ーム構造により、発泡体シートでの操作、例えばのこ引き、微粉砕、切断又は型
押しを困難にするため、かかる構造は不都合であることが見出された。驚くべき
ことに、カーボンブラックの代わりにグラファイトを添加すると、熱伝導率を更
に低減させるばかりでなく、二モードフォーム構造の形成を防止可能となること
が見出された。更に、WO93/25608では、発泡剤混合物中に含まれる水
により、薄いシートの形成が可能となることについて、何も示されていない。 【0005】 WO94/09975は、溶融ポリマーの水溶性を増大させる場合、CO2/
H2O発泡剤混合物を使用する際に一モードフォーム構造のXPS発泡体が得ら
れることについて教示している。XPSの製造中にグラファイト粒子を添加する
ことについて、この公報では何も言及していない。 【0006】 本発明の目的のために、スチレンポリマーは、ポリスチレン及びスチレンの共
重合体(少なくとも50質量%が共重合化スチレンである)である。考え得るコ
モノマーの例は、α−メチルスチレン、環ハロゲン化スチレン(ring-halogenat
ed styrene)、環アルキル化スチレン(ring-alkylated styrene)、アクリロニ
トリル、炭素原子数1〜8個のアルコールの(メタ)アクリレート、N−ビニル
化合物、例えばビニルカルバゾール、無水マレイン酸、又はその他に、重合性二
重結合を2個含む少量の化合物、例えばブタジエン、ジビニルベンゼン又はブタ
ンジオールジアクリレートである。 【0007】 発泡体シートは、0.2〜10質量%の、均一に分散されたグラファイト粒子
、好ましくは1〜8質量%の、1〜100μm、好ましくは2〜20μmの粒径
のグラファイトを含んでいる。 【0008】 XPSの製造中に、難燃剤、好ましくは0.5〜5質量%の、70%を超える
臭素含有率の有機臭素化合物、例えばヘキサブロモシクロドデカンを、0.1〜
0.5質量%の、不安定なC−C結合又は不安定なO−O結合を含む有機化合物
、例えばジクミルペルオキシド又は好ましくはジクミルと共に用いることが有効
である。 【0009】 ポリスチレンマトリックスに添加し得る従来の他の添加剤及び/又は助剤は、
耐電防止剤、安定剤、染料、充填剤及び/又は核形成剤であり、一般的な量で用
いる。 【0010】 使用される発泡剤は、スチレンポリマーに対して、3〜15質量%、好ましく
は4〜12質量%の混合物を含み、該混合物は、95〜30質量%、好ましくは
90〜40質量%のCO2、5〜70質量%、好ましくは10〜60質量%のH 2 O及び0〜60質量%、好ましくは0〜30質量%の揮発性有機化合物から成
る。 【0011】 揮発性有機化合物の沸点は0〜100℃の範囲が好ましく、特に30〜80℃
の範囲である。好適な化合物の例としては、アルコール、脂肪族炭化水素、ケト
ン及びエーテルである。エタノールが特に好ましい。 【0012】 水を発泡剤混合物に添加する利点は、可燃性有機発泡剤の量を低減可能とする
か又は完全に不要にさえできることにある。発泡体シートの熱伝導率低減用試薬
としてカーボンブラックの代わりにグラファイトを用いると、H2Oを発泡剤と
して用いる場合でさえ、一モードフォーム構造が得られる。発泡剤として水を同
時に用いると、グラファイトの核形成効果が低下し、薄い発泡体シートの形成を
可能にすることが明らかとなる。 【0013】 実施例で述べる割合は、質量に対するものである。 【0014】 【実施例】 発泡体のサンプルを、タンデム装置で押出した。これは、二軸スクリューZS
K53押出器及び一軸冷却押出器(KE90)から構成されていた。ポリマー及
び添加剤を二軸スクリュー押出器に導入した。ポリマーを210℃で溶融し、そ
して発泡剤の混合物を、一カ所からその全体に注入した。その後、発泡剤を含む
溶融体を、別の押出器において、発泡に必要とされる温度である120〜135
℃に冷却した。処理量は50kg/時間であり、押出ダイは70mmの幅を有し
ていた。ダイギャップの高さは3mmであった。グラファイト粉末(AF spez. 9
6-97、平均粒径6μm、Graphitwerk Kropfmuehle製)をポリスチレンに添加し
た。発泡剤の組成及び結果を表に示す。 【0015】 【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月1日(2002.2.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スチレンポリマー、該スチレンポリマーに対して3〜15質
量%の揮発性発泡剤及び該スチレンポリマーに対して0.2〜10質量%のグラ
ファイト粒子から成る混合物を、必要により従来の添加剤を含有させて押出し、
発泡させることによって、密度20〜200g・L−1及び断面積50cm2 以
上の発泡体シートを製造する方法であって、 揮発性発泡剤として、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及
び0〜60質量%の揮発性有機化合物から成る混合物を使用することを特徴とす
る製造方法。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0001 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0001】 本発明は、熱伝導率を低減させるためのグラファイト粒子を含むスチレンポリ
マーを基礎とする密度20〜200g・L(リットル)−1及び断面積50cm 2 以上である発泡体シートの製造方法に関する。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0003 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0003】 本発明者等は、上記目的が、スチレンポリマー、3〜15質量%の揮発性発泡
剤及び0.2〜10質量%のグラファイト粒子から成る混合物(但し、質量割合
は、それぞれスチレンポリマーに対するものである)を、必要により従来の添加
剤を含有させて押出し、発泡させることによって密度20〜200g・L−1及
び断面積50cm2 以上の発泡体シートの製造中に、使用される揮発性発泡剤が
、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及び0〜60質量%の揮
発性有機化合物から成る混合物を含む場合に達成されることを見出した。
量%の揮発性発泡剤及び該スチレンポリマーに対して0.2〜10質量%のグラ
ファイト粒子から成る混合物を、必要により従来の添加剤を含有させて押出し、
発泡させることによって、密度20〜200g・L−1及び断面積50cm2 以
上の発泡体シートを製造する方法であって、 揮発性発泡剤として、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及
び0〜60質量%の揮発性有機化合物から成る混合物を使用することを特徴とす
る製造方法。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0001 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0001】 本発明は、熱伝導率を低減させるためのグラファイト粒子を含むスチレンポリ
マーを基礎とする密度20〜200g・L(リットル)−1及び断面積50cm 2 以上である発泡体シートの製造方法に関する。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0003 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0003】 本発明者等は、上記目的が、スチレンポリマー、3〜15質量%の揮発性発泡
剤及び0.2〜10質量%のグラファイト粒子から成る混合物(但し、質量割合
は、それぞれスチレンポリマーに対するものである)を、必要により従来の添加
剤を含有させて押出し、発泡させることによって密度20〜200g・L−1及
び断面積50cm2 以上の発泡体シートの製造中に、使用される揮発性発泡剤が
、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及び0〜60質量%の揮
発性有機化合物から成る混合物を含む場合に達成されることを見出した。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B29K 105:04 B29K 105:04
(72)発明者 ツルツニック,ゲールハルト
ドイツ、D−67269、グリューンシュタッ
ト、フリ−トホーフシュトラーセ、17
(72)発明者 アリッケ,ゲールハルト
ドイツ、D−67549、ヴォルムス、ブルナ
ーシュトラーセ、11
(72)発明者 ハーン,クラウス
ドイツ、D−67281、キルヒハイム、イム、
ビュゲン、9
Fターム(参考) 4F074 AA32 AC02 BA32 BA34 CA22
CC22X DA02 DA24 DA32
4F207 AA13 AB02 AB11 AB16 AE02
AG01 AG20 AH46 AR12 AR15
KA01 KA11 KF02 KF04 KK13
KK23 KL84
4J002 BC031 BC041 BC051 BC061
BC071 BH011 DA026 FD206
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 スチレンポリマー、該スチレンポリマーに対して3〜15質
量%の揮発性発泡剤及び該スチレンポリマーに対して0.2〜10質量%のグラ
ファイト粒子から成る混合物を、必要により従来の添加剤を含有させて押出し、
発泡させることによって、密度20〜200g・L−1及び断面積50cm3以
上の発泡体シートを製造する方法であって、 揮発性発泡剤として、95〜30質量%のCO2、5〜70質量%のH2O及
び0〜60質量%の揮発性有機化合物から成る混合物を使用することを特徴とす
る製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19932619A DE19932619A1 (de) | 1999-07-13 | 1999-07-13 | Verfahren zur Herstellung von Schaumstoffplatten |
DE19932619.3 | 1999-07-13 | ||
PCT/EP2000/006297 WO2001004191A2 (de) | 1999-07-13 | 2000-07-05 | Verfahren zur herstellung von schaumstoffplatten |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003504472A true JP2003504472A (ja) | 2003-02-04 |
Family
ID=7914561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001509402A Withdrawn JP2003504472A (ja) | 1999-07-13 | 2000-07-05 | 発泡体シートの製造方法 |
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