JP2003503100A - バルーン膨張型ステント - Google Patents
バルーン膨張型ステントInfo
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L29/00—Materials for catheters, medical tubing, cannulae, or endoscopes or for coating catheters
- A61L29/08—Materials for coatings
- A61L29/085—Macromolecular materials
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L31/00—Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
- A61L31/08—Materials for coatings
- A61L31/10—Macromolecular materials
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、バルーンカテーテル上に搭載されたバルーン膨張型ステントであって、この全組立体が好ましくは周囲と更に好ましくはバルーン上のステントの軸方向の長さにわたって実質的に連続的である、密着したポリマーコーティングによりオーバーコーティングされたバルーン膨張型ステントに関連する。このポリマーコーティングは、送達時のバルーン上のステントの保持を改善し、このステントの配備性能、またはバルーン破損性能に悪影響を及ぼさない。この製品は、バルーン上にステントを搭載し、好適なポリマーを含有する液体コーティング組成物によりこの組立体を被覆し、続いてこのコーティングを硬化させることにより作製される。このポリマーは生体適合性であり、好ましくはこのコーティング組成物中で架橋型であり、最終製品中で架橋される。好適なポリマーは両性イオン型、好ましくはホスホリルコリン基を含むモノマーとトリアルコキシシリル基を含むモノマーから形成される。好ましくは、この被覆製品をエチレンオキサイドと接触して、同時殺菌と追加的な硬化が提供される。
Description
【0001】
本発明は、体腔の中に送達するためのバルーン膨張型ステント、特に管、特に
金属管から形成されるステントに関する。特に、本発明は、このステントの貯蔵
と配備に先立っての体腔中の送達時に、バルーン強度またはこのステントの配備
に悪影響を及ぼすことなく、このステントをバルーン上に保持するための手段に
関する。
金属管から形成されるステントに関する。特に、本発明は、このステントの貯蔵
と配備に先立っての体腔中の送達時に、バルーン強度またはこのステントの配備
に悪影響を及ぼすことなく、このステントをバルーン上に保持するための手段に
関する。
【0002】
バルーン膨張型ステントは、ワイヤから製造されたものであれ、あるいは切断
あるいはエッチングして、表面に開口を形成する金属管から製造されたものであ
れ、製造/組み立て工程の部分として、あるいは外科医の使用の直前にバルーン
送達器具上に圧着される。一般に、このステントはバルーンにわたって、時には
、バルーンにわたって位置付けされたスリーブ上に位置付けされ、次にバルーン
上に圧着される。送達手順時、ステントを搭載する送達カテーテルを体腔を通し
て操作する時、このステントは、バルーン上の所望の位置からステントを取り外
す力を受ける。
あるいはエッチングして、表面に開口を形成する金属管から製造されたものであ
れ、製造/組み立て工程の部分として、あるいは外科医の使用の直前にバルーン
送達器具上に圧着される。一般に、このステントはバルーンにわたって、時には
、バルーンにわたって位置付けされたスリーブ上に位置付けされ、次にバルーン
上に圧着される。送達手順時、ステントを搭載する送達カテーテルを体腔を通し
て操作する時、このステントは、バルーン上の所望の位置からステントを取り外
す力を受ける。
【0003】
送達時ステントをバルーン上の位置に保持するための手段が記述されてきた。
例えば、軸方向の力を加えた場合、ステント位置の上部及び/または下部にステ
ントを支持する肩部を持つ、突起がバルーン、またはバルーンに近いカテーテル
上に設けられる。あるいは、バルーンの外表面上に、あるいはステントとバルー
ンの間に位置するスリーブ上にステントの壁を通って穴の中に突き出る突起を設
けてもよい。再び、これらの突起は、これらの穴の軸方向に向いた表面に支持す
る肩部を持つ。しかしながら、このようなバルーンを作製するのに使用した手順
は、バルーン壁を弱くし、そして/あるいはバルーンを膨らますのに必要とされ
る圧力を増加させ、そして/あるいは追加の製造ステップとバルーン上にステン
トを注意深く位置付けするステップを必要とする傾向がある。
例えば、軸方向の力を加えた場合、ステント位置の上部及び/または下部にステ
ントを支持する肩部を持つ、突起がバルーン、またはバルーンに近いカテーテル
上に設けられる。あるいは、バルーンの外表面上に、あるいはステントとバルー
ンの間に位置するスリーブ上にステントの壁を通って穴の中に突き出る突起を設
けてもよい。再び、これらの突起は、これらの穴の軸方向に向いた表面に支持す
る肩部を持つ。しかしながら、このようなバルーンを作製するのに使用した手順
は、バルーン壁を弱くし、そして/あるいはバルーンを膨らますのに必要とされ
る圧力を増加させ、そして/あるいは追加の製造ステップとバルーン上にステン
トを注意深く位置付けするステップを必要とする傾向がある。
【0004】
他の方法は、ステントとバルーンの間に接着層を塗布することを含むものであ
った。しかしながら、このような層は、バルーン強度及び/または膨張性能に悪
影響を及ぼすことがある。更には、ステントと接着剤及び/または接着剤とバル
ーンの間の良好な界面接触を確保することが困難である。また、このような接着
剤は生体適合性にも悪影響を及ぼす。
った。しかしながら、このような層は、バルーン強度及び/または膨張性能に悪
影響を及ぼすことがある。更には、ステントと接着剤及び/または接着剤とバル
ーンの間の良好な界面接触を確保することが困難である。また、このような接着
剤は生体適合性にも悪影響を及ぼす。
【0005】
この問題に対する他の解決は、バルーンを囲む外部シースを設けることを含む
ものであり、カテーテル上に搭載した場合、ステントの配備に先立ってこれを引
き込まなければならない。これは、送達工程において余分なステップを含み、ス
テント/送達器具組み合わせ物の外径を増大させ、送達器具の機械的破損の可能
性を増大させることを含む。
ものであり、カテーテル上に搭載した場合、ステントの配備に先立ってこれを引
き込まなければならない。これは、送達工程において余分なステップを含み、ス
テント/送達器具組み合わせ物の外径を増大させ、送達器具の機械的破損の可能
性を増大させることを含む。
【0006】
本発明は上記の問題の解決を追求する。また、本発明のいくつかの態様は、送
達器具と送達した場合のステントの生体適合性も改善する。また、本発明のいく
つかの態様は、ステント送達手順時の送達器具の改善された潤滑性も提供する。
達器具と送達した場合のステントの生体適合性も改善する。また、本発明のいく
つかの態様は、ステント送達手順時の送達器具の改善された潤滑性も提供する。
【0007】
EP−A−0920843においては、プロステーシスを挿入する体腔壁の中
に薬剤を送達するために、人工内部器官の外表面にハイドロゲルコーティングを
持つ、器具がクレームされている。このプロステーシスは例えばステントである
。バルーン上に搭載する場合には、このステントを被覆してもよい。ハイドロゲ
ルの唯一の例は、ポリイソシアネート架橋剤を用いて架橋されると思われる、ポ
リアクリル酸ハイドロゲルである。このフィルムは、バルーン/ステント組み合
わせ物の外表面の周りで連続していないように見える。
に薬剤を送達するために、人工内部器官の外表面にハイドロゲルコーティングを
持つ、器具がクレームされている。このプロステーシスは例えばステントである
。バルーン上に搭載する場合には、このステントを被覆してもよい。ハイドロゲ
ルの唯一の例は、ポリイソシアネート架橋剤を用いて架橋されると思われる、ポ
リアクリル酸ハイドロゲルである。このフィルムは、バルーン/ステント組み合
わせ物の外表面の周りで連続していないように見える。
【0008】
本発明によれば、その近位末端あるいはその近傍におけるバルーンとバルーン
上に搭載されたステントを含んでなるバルーンカテーテルを含んでなり、バルー
ンとステントの外表面にフィルム形成性ポリマーを含んでなる密着したコーティ
ングを設けることを特徴とする新しいキットが提供される。
上に搭載されたステントを含んでなるバルーンカテーテルを含んでなり、バルー
ンとステントの外表面にフィルム形成性ポリマーを含んでなる密着したコーティ
ングを設けることを特徴とする新しいキットが提供される。
【0009】
本発明においては、このコーティングは、好ましくはバルーンとステントの外
表面の周囲のまわりでその区分の軸方向の範囲の少なくとも一部分にわたって連
続している。好ましくは、このコーティングは、このステントの軸方向の全長に
沿って設けられ、最も好ましくは軸方向の長さを通じての周囲を取り囲んで連続
している。好ましくは、このコーティングは、少なくとも遠位ステント末端、ま
た好ましくは近位ステント末端を越えて延びる。これは、このバルーンに近接し
たバルーンカテーテル軸の外表面に沿って延びてもよい。
表面の周囲のまわりでその区分の軸方向の範囲の少なくとも一部分にわたって連
続している。好ましくは、このコーティングは、このステントの軸方向の全長に
沿って設けられ、最も好ましくは軸方向の長さを通じての周囲を取り囲んで連続
している。好ましくは、このコーティングは、少なくとも遠位ステント末端、ま
た好ましくは近位ステント末端を越えて延びる。これは、このバルーンに近接し
たバルーンカテーテル軸の外表面に沿って延びてもよい。
【0010】
このコーティングは、フィルム形成性ポリマー以外の成分、例えば充填剤、希
釈剤、可塑剤、着色剤、乳白剤、医薬活性剤、放射性あるいは他の造影剤などを
含んでもよい。しかしながら、しばしば、このコーティングは、フィルム形成性
ポリマーのみからなってもよい。
釈剤、可塑剤、着色剤、乳白剤、医薬活性剤、放射性あるいは他の造影剤などを
含んでもよい。しかしながら、しばしば、このコーティングは、フィルム形成性
ポリマーのみからなってもよい。
【0011】
このフィルム形成性ポリマーは、好ましくは架橋されて、適当な密着強度を提
供する。好ましくは、下記のプロセスと関連して詳細に説明する表面上にこのポ
リマーを被覆した後にこのポリマーの全体的あるいは大部分の架橋が得られる。
供する。好ましくは、下記のプロセスと関連して詳細に説明する表面上にこのポ
リマーを被覆した後にこのポリマーの全体的あるいは大部分の架橋が得られる。
【0012】
好ましくは、このポリマーは生体適合性である。このステントは、主に血管腔
中で使用されるので、このコーティングは、好ましくは加えて血液適合性である
。この生体/血液適合性は、好ましくは送達時に、また好ましくは送達プロセス
の後にも存続しなければならない。このコーティングが生体安定性である、すな
わちこの器具の配備の後分解しない場合には、このコーティングの生体適合性は
、このコーティングが配備後ステント表面上に残存する間存続しなければならな
い。
中で使用されるので、このコーティングは、好ましくは加えて血液適合性である
。この生体/血液適合性は、好ましくは送達時に、また好ましくは送達プロセス
の後にも存続しなければならない。このコーティングが生体安定性である、すな
わちこの器具の配備の後分解しない場合には、このコーティングの生体適合性は
、このコーティングが配備後ステント表面上に残存する間存続しなければならな
い。
【0013】
この生体適合性は、好ましくはペンダント両性イオン型基を持つポリマーの使
用により得られる。好適な基Xは、例えば一般式III、VまたはVIIの基と
して下記に定義される通りである。
用により得られる。好適な基Xは、例えば一般式III、VまたはVIIの基と
して下記に定義される通りである。
【0014】
好ましくは、両性イオン型部分を持つポリマーは、両性イオン型モノマーを含
むエチレン型不飽和モノマーのフリーラジカル重合から形成される。あるいは、
縮合ポリマーまたは両性イオン型誘導化試剤との反応により誘導される予備形成
されたポリマーを使用してもよい。
むエチレン型不飽和モノマーのフリーラジカル重合から形成される。あるいは、
縮合ポリマーまたは両性イオン型誘導化試剤との反応により誘導される予備形成
されたポリマーを使用してもよい。
【0015】
好ましくは、この両性イオン型モノマーは、一般式I
YBX I
を有する。ここで、
Bは場合によっては一つあるいはそれ以上のフッ素原子をペルフッ素化になる迄
、またペルフッ素化鎖を含有する、直鎖あるいは分岐鎖のアルキレン(アルカン
ジイル)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキ
レン鎖、または、XまたはYがBに結合した末端炭素原子を含有する場合には、
原子価結合であり; Xは両性イオン型基であり;そして Yは
、またペルフッ素化鎖を含有する、直鎖あるいは分岐鎖のアルキレン(アルカン
ジイル)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキ
レン鎖、または、XまたはYがBに結合した末端炭素原子を含有する場合には、
原子価結合であり; Xは両性イオン型基であり;そして Yは
【0016】
【化10】
【0017】
CH2=C(R)CH2O−、CH2=C(R)CH2OC(O)−、CH2=C(
R)OC(O)−、CH2=C(R)O−、CH2=C(R)CH2OC(O)N
(R1)−、R2OOCCR=CRC(O)O−、RCH=CHC(O)O−、R
CH=C(COOR2)CH2C(O)O−、
R)OC(O)−、CH2=C(R)O−、CH2=C(R)CH2OC(O)N
(R1)−、R2OOCCR=CRC(O)O−、RCH=CHC(O)O−、R
CH=C(COOR2)CH2C(O)O−、
【0018】
【化11】
【0019】
(ここで、
Rは水素またはC1−C4アルキル基であり;
R1は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいはR1は−B−X(ここで
、BとXは上記に定義した通りである)であり;そして R2は水素またはC1-4アルキル基であり; Aは−O−または−NR1−であり、 Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pO
C(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH 2 )pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O
)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで、基R3は同一であるか
、あるいは異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−、または場合に
よってはBと組み合わせた、原子価結合であり、 pは1から12迄であり;そして R3は水素またはC1−C4アルキル基である。
、BとXは上記に定義した通りである)であり;そして R2は水素またはC1-4アルキル基であり; Aは−O−または−NR1−であり、 Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pO
C(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH 2 )pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O
)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで、基R3は同一であるか
、あるいは異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−、または場合に
よってはBと組み合わせた、原子価結合であり、 pは1から12迄であり;そして R3は水素またはC1−C4アルキル基である。
【0020】
一般式Iのこの両性イオン型モノマーにおいて、この両性イオン型基は、好ま
しくは一般式III
しくは一般式III
【0021】
【化12】
【0022】
ここで、
部分A2及びA3は同一であるか、あるいは異なり、−O−、−S−、−NH−ま
たは原子価結合、好ましくは−O−であり、そしてW+はアンモニウム、ホスホ
ニウムまたはスルホニウムカチオン性基を含んでなる基と好ましくはC1-12−ア
ルカンジイル基であるアニオン性及びカチオン性部分を連結する基であり、 好ましくは、ここでW+は式−W1−N+R9 3、−W1−P+R10 3、−W1−S+R10 2 または−W1−Het+であり、ここで、 W1は、1個あるいはそれ以上、好ましくは一つあるいはそれ以上のエチレン型不
飽和二重結合または三重結合を場合によっては含有する2−6個の炭素原子のア
ルカンジイル、二置換アリール(アリーレン)、アルキレンアリーレン、アリー
レンアルキレン、またはアルキレンアリールアルキレン、シクロアルカンジイル
、アルキレンシクロアルキル、シクロアルキルアルキレンまたはアルキレンシク
ロアルキルアルキレンであって、基W1は一つあるいはそれ以上のフッ素置換基
及び/または一つあるいはそれ以上の官能基を場合によっては含有するものであ
り;そして 基R9のいずれかは同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素または1
から4の炭素原子のアルキル、好ましくはメチル、またはフェニル等のアリール
であるか、あるいは基R9の2つはこれらが結合している窒素と一緒になって、
5から7個の原子を含有する脂肪族ヘテロ環を形成し、 あるいは3つの基R9はこれらが結合している窒素と一緒になって、各環中に5
から7原子を含有する融合環構造を形成し、そして場合によっては一つあるいは
それ以上の基R9は親水性官能基により置換され、そして 基R10は同一であるか、あるいは異なり、そして各々はR9または基OR9(ここ
で、R9は上記に定義した通りである)であり;または Hetは芳香族窒素−、リン−あるいはイオウ−、好ましくは窒素−含有の環、
例えばピリジンである。
たは原子価結合、好ましくは−O−であり、そしてW+はアンモニウム、ホスホ
ニウムまたはスルホニウムカチオン性基を含んでなる基と好ましくはC1-12−ア
ルカンジイル基であるアニオン性及びカチオン性部分を連結する基であり、 好ましくは、ここでW+は式−W1−N+R9 3、−W1−P+R10 3、−W1−S+R10 2 または−W1−Het+であり、ここで、 W1は、1個あるいはそれ以上、好ましくは一つあるいはそれ以上のエチレン型不
飽和二重結合または三重結合を場合によっては含有する2−6個の炭素原子のア
ルカンジイル、二置換アリール(アリーレン)、アルキレンアリーレン、アリー
レンアルキレン、またはアルキレンアリールアルキレン、シクロアルカンジイル
、アルキレンシクロアルキル、シクロアルキルアルキレンまたはアルキレンシク
ロアルキルアルキレンであって、基W1は一つあるいはそれ以上のフッ素置換基
及び/または一つあるいはそれ以上の官能基を場合によっては含有するものであ
り;そして 基R9のいずれかは同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素または1
から4の炭素原子のアルキル、好ましくはメチル、またはフェニル等のアリール
であるか、あるいは基R9の2つはこれらが結合している窒素と一緒になって、
5から7個の原子を含有する脂肪族ヘテロ環を形成し、 あるいは3つの基R9はこれらが結合している窒素と一緒になって、各環中に5
から7原子を含有する融合環構造を形成し、そして場合によっては一つあるいは
それ以上の基R9は親水性官能基により置換され、そして 基R10は同一であるか、あるいは異なり、そして各々はR9または基OR9(ここ
で、R9は上記に定義した通りである)であり;または Hetは芳香族窒素−、リン−あるいはイオウ−、好ましくは窒素−含有の環、
例えばピリジンである。
【0023】
最も好ましくは、式IIIの両性イオン型基は、一般式IV
【0024】
【化13】
【0025】
を有する。ここで、
基R11は同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素またはC1-4アルキ
ルであり、そしてmは1から4迄であり、ここで好ましくは基R11は同一であり
、好ましくはメチルである。
ルであり、そしてmは1から4迄であり、ここで好ましくは基R11は同一であり
、好ましくはメチルである。
【0026】
あるいは、この両性イオン型基は、ベタイン基(すなわち、カチオンが骨格に
更に近接している)、例えばスルホ−、カルボキシまたはホスホ−ベタインであ
ってもよい。ベタイン基は、全体電荷を持ってはならず、それゆえ、好ましくは
カルボキシ−あるいはスルホ−ベタインである。これがホスホベタインである場
合には、リン酸末端基はジエステルであり、すなわちアルコールによりエステル
化されなければならない。このような基は、一般式V
更に近接している)、例えばスルホ−、カルボキシまたはホスホ−ベタインであ
ってもよい。ベタイン基は、全体電荷を持ってはならず、それゆえ、好ましくは
カルボキシ−あるいはスルホ−ベタインである。これがホスホベタインである場
合には、リン酸末端基はジエステルであり、すなわちアルコールによりエステル
化されなければならない。このような基は、一般式V
【0027】
【化14】
【0028】
により表されてもよい。ここで、
A4は原子価結合、−O−、−S−または−NH−、好ましくは−O−であり;
Vはカルボキシレート、スルホネートまたはホスフェートジエステル(一価帯電
の)アニオンであり; R12は原子価結合(A4と一緒に)またはアルカンジイル、−C(O)アルキレ
ンまたは−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイル、好ましくはア
ルカンジイル鎖中に1から6個の炭素原子を含有するアルカンジイルであり; 基R13は同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素または1から4個の
炭素原子のアルキルであり、あるいは基R13は結合している窒素と一緒になって
、5から7個の原子を含有するヘテロ環を形成し、そして R14は1から20個、好ましくは1から10個、更に好ましくは1から6個の炭
素原子のアルカンジイルである。
の)アニオンであり; R12は原子価結合(A4と一緒に)またはアルカンジイル、−C(O)アルキレ
ンまたは−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイル、好ましくはア
ルカンジイル鎖中に1から6個の炭素原子を含有するアルカンジイルであり; 基R13は同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素または1から4個の
炭素原子のアルキルであり、あるいは基R13は結合している窒素と一緒になって
、5から7個の原子を含有するヘテロ環を形成し、そして R14は1から20個、好ましくは1から10個、更に好ましくは1から6個の炭
素原子のアルカンジイルである。
【0029】
一つの好ましいスルホベタインモノマーは、式VI
【0030】
【化15】
【0031】
を有する。ここで、
基R15は同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素またはC1−4アル
キルであり、そしてsは2から4迄である。
キルであり、そしてsは2から4迄である。
【0032】
好ましくは、基R15は同一である。また、基R15の少なくとも一つはメチルで
あることが好ましく、基R15は両方ともメチルであることが更に好ましい。好ま
しくは、sは2または3、更に好ましくは3である。
あることが好ましく、基R15は両方ともメチルであることが更に好ましい。好ま
しくは、sは2または3、更に好ましくは3である。
【0033】
あるいは、この両性イオン型基は、アルファ炭素原子(アミン基とカルボン酸
基が結合している)がリンカー基により生体適合性ポリマーの骨格に連結するア
ミノ酸部分であってもよい。このような基は一般式VII
基が結合している)がリンカー基により生体適合性ポリマーの骨格に連結するア
ミノ酸部分であってもよい。このような基は一般式VII
【0034】
【化16】
【0035】
により表されてもよい。ここで、
A5は原子価結合、−O−、−S−または−NH−、好ましくは−O−であり、
R16は原子価結合(場合によっては、A5と一緒に)またはアルカンジイル、C
(O)アルキレン−または−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイ
ルと好ましくは1から6個の炭素原子を含有するアルカンジイルであり;そして
基R17は同一であるか、あるいは異なり、各々は水素または1から4個の炭素原
子アルキル、好ましくはメチルであり、 あるいは基R17の2つまたは3個は、これらが結合している窒素と一緒になって
、5から7個の原子を含有するヘテロ環構造を形成し、 あるいは基R17の3個は、これらが結合している窒素と一緒になって、各環中に
5から7個の原子を含有する融合環ヘテロ環構造を形成する。
(O)アルキレン−または−C(O)NHアルキレン、好ましくはアルカンジイ
ルと好ましくは1から6個の炭素原子を含有するアルカンジイルであり;そして
基R17は同一であるか、あるいは異なり、各々は水素または1から4個の炭素原
子アルキル、好ましくはメチルであり、 あるいは基R17の2つまたは3個は、これらが結合している窒素と一緒になって
、5から7個の原子を含有するヘテロ環構造を形成し、 あるいは基R17の3個は、これらが結合している窒素と一緒になって、各環中に
5から7個の原子を含有する融合環ヘテロ環構造を形成する。
【0036】
好ましくは、このポリマーを形成するのに使用されるモノマーは、一般式II
Y1R4 II
を持つ表面結合性モノマーを含む。ここで、
Y1は
【0037】
【化17】
【0038】
CH2=C(R5)CH2O−、CH2=C(R5)CH2OC(O)−、CH2=C
(R5)OC(O)−、CH2=C(R5)O−、CH2=C(R5)CH2OC(O
)N(R6)−、R7OOCCR5=CR5C(O)O−、R5CH=CHC(O)
O−、R5CH=C(COOR7)CH2C(O)−O−、
(R5)OC(O)−、CH2=C(R5)O−、CH2=C(R5)CH2OC(O
)N(R6)−、R7OOCCR5=CR5C(O)O−、R5CH=CHC(O)
O−、R5CH=C(COOR7)CH2C(O)−O−、
【0039】
【化18】
【0040】
から選ばれ、ここで、
R5は水素またはC1−C4アルキル基であり;
R6は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいR6はR4であり;
R7は水素またはC1-4アルキル基であり;
A1は−O−または−NR6−であり;そして
K1は基−(CH2)qOC(O)−、−(CH2)qC(O)O−、−(CH2)q
OC(O)O−、−(CH2)qNR8−(CH2)qNR8C(O)−、−(CH2
)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(O
)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで、基R8は同一であるか
、あるいは異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子価
結合であり、 qは1から12迄であり;そして R8は水素またはC1−C4アルキル基であり、そして R4は疎水性基、イオン性基、管の表面上の表面官能性基と共有結合を形成する
のが可能な反応性基、及び場合によっては架橋剤と一緒になって分子間架橋を形
成することが可能な架橋性基から選ばれる表面結合性基である。
OC(O)O−、−(CH2)qNR8−(CH2)qNR8C(O)−、−(CH2
)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(O
)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで、基R8は同一であるか
、あるいは異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子価
結合であり、 qは1から12迄であり;そして R8は水素またはC1−C4アルキル基であり、そして R4は疎水性基、イオン性基、管の表面上の表面官能性基と共有結合を形成する
のが可能な反応性基、及び場合によっては架橋剤と一緒になって分子間架橋を形
成することが可能な架橋性基から選ばれる表面結合性基である。
【0041】
一般式IIのこの結合性モノマーにおいては、基R4は、好ましくは
a)場合によっては一つあるいはそれ以上の炭素炭素二重結合または三重結合を
場合によっては含有し、非置換であるか、あるいは1個あるいはそれ以上のフッ
素原子により置換され、6個あるいはそれ以上、好ましくは6から24個の炭素
原子を含有する直鎖あるいは分岐鎖のアルキル、アルコキシアルキルまたはオリ
ゴアルコキシアルキル鎖、あるいは b)シロキサン基−(CR18a 2)qq(SiR19 2)(OSiR19 2)ppR19(ここ
で、各基R18は同一であるか、あるいは異なり、水素または1から4個の炭素原
子のアルキル、またははアラルキル、例えばベンジルまたはフェネチルであり、
各基R19は1から4個の炭素原子のアルキルであり、qqは1から6迄であり、
そしてppは0から49迄である)あるいは c)同じ定義の基、あるいは異なる基R4を持つ、一般式IIのモノマーの混合
物により提供される異なる定義の基と反応することが可能な架橋型基 を有する。
場合によっては含有し、非置換であるか、あるいは1個あるいはそれ以上のフッ
素原子により置換され、6個あるいはそれ以上、好ましくは6から24個の炭素
原子を含有する直鎖あるいは分岐鎖のアルキル、アルコキシアルキルまたはオリ
ゴアルコキシアルキル鎖、あるいは b)シロキサン基−(CR18a 2)qq(SiR19 2)(OSiR19 2)ppR19(ここ
で、各基R18は同一であるか、あるいは異なり、水素または1から4個の炭素原
子のアルキル、またははアラルキル、例えばベンジルまたはフェネチルであり、
各基R19は1から4個の炭素原子のアルキルであり、qqは1から6迄であり、
そしてppは0から49迄である)あるいは c)同じ定義の基、あるいは異なる基R4を持つ、一般式IIのモノマーの混合
物により提供される異なる定義の基と反応することが可能な架橋型基 を有する。
【0042】
好ましい架橋型基は式−R20Qを有する。ここで、
R20は原子価結合、または更に好ましくは直鎖あるいは分岐鎖のアルカンジイル
、アルキレンオキシアルキレンまたはアルキレン(オリゴオキシアルキレン)基
であり、そして Qは、シンナモイル、エポキシ、−CHOHCH2Hal(ここで、Halはハ
ロゲン原子である)、メチロール、ハロゲン例えば塩素等の1個あるいはそれ以
上の反応性置換基を含有するシリル及びシロキシル基、または概ね1から4個の
炭素原子を含有するアルコキシ、例えばメトキシまたはエトキシ、ヒドロキシル
、アミノ、カルボキシル、エチレン型アセチレン型不飽和架橋型基、アセトアセ
トキシ、クロロアルキルスルホン、スクシンイミド、トシラート、トリフラート
、イミダゾールカルボニルアミノまたは場合によっては置換トリアジン基から選
ばれる反応性基である。
、アルキレンオキシアルキレンまたはアルキレン(オリゴオキシアルキレン)基
であり、そして Qは、シンナモイル、エポキシ、−CHOHCH2Hal(ここで、Halはハ
ロゲン原子である)、メチロール、ハロゲン例えば塩素等の1個あるいはそれ以
上の反応性置換基を含有するシリル及びシロキシル基、または概ね1から4個の
炭素原子を含有するアルコキシ、例えばメトキシまたはエトキシ、ヒドロキシル
、アミノ、カルボキシル、エチレン型アセチレン型不飽和架橋型基、アセトアセ
トキシ、クロロアルキルスルホン、スクシンイミド、トシラート、トリフラート
、イミダゾールカルボニルアミノまたは場合によっては置換トリアジン基から選
ばれる反応性基である。
【0043】
R4の最も好ましい定義は、フッ素置換基と異なる基R20−Q(ここで、基R2 0
は同一であるか、あるいは異なり、そして各々はC2-6−アルカンジイルを表し
、そして基Qの一方はヒドロキシルであり、他方は、好ましくは式Si(OR22 )3(ここで、各基R22はC1-4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであ
り、そしてnは0または1である)を持つ反応性シリル基である)の混合物を場
合によっては含む、C8-18−アルキル、−アルケニルまたは−アルキニルである
。式IIの2つのコモノマーの好適な混合物は、ヒドロキシアルキルメタアクリ
レートとトリメトキシシリルアルキルメタアクリレートであり、好ましくはここ
では、両方のアルカンジイル基R20は同一であり、最も好ましくはプロピルであ
る。好ましくは、このモノマーは、モノマーと架橋型基含有モノマーを含有する
疎水性表面結合性基を含む。
、そして基Qの一方はヒドロキシルであり、他方は、好ましくは式Si(OR22 )3(ここで、各基R22はC1-4−アルキル、好ましくはメチルまたはエチルであ
り、そしてnは0または1である)を持つ反応性シリル基である)の混合物を場
合によっては含む、C8-18−アルキル、−アルケニルまたは−アルキニルである
。式IIの2つのコモノマーの好適な混合物は、ヒドロキシアルキルメタアクリ
レートとトリメトキシシリルアルキルメタアクリレートであり、好ましくはここ
では、両方のアルカンジイル基R20は同一であり、最も好ましくはプロピルであ
る。好ましくは、このモノマーは、モノマーと架橋型基含有モノマーを含有する
疎水性表面結合性基を含む。
【0044】
式I及びIIのモノマーにおいては、YとY1は、好ましくはそれぞれH2C=
C(R)C(O)A−とH2C=C(R5)C(O)A1−である。RとR5は、好
ましくは水素または更に好ましくはメチルである。AとA1は好ましくは同一で
あり、最も好ましくは−O−である。
C(R)C(O)A−とH2C=C(R5)C(O)A1−である。RとR5は、好
ましくは水素または更に好ましくはメチルである。AとA1は好ましくは同一で
あり、最も好ましくは−O−である。
【0045】
Bは、好ましくはC2-18、更に好ましくはC2-6−アルカンジイル、分岐鎖あ
るいは好ましくは、直鎖すなわち(CH2)r(ここで、rは2から18、好まし
くは2から6である)である。
るいは好ましくは、直鎖すなわち(CH2)r(ここで、rは2から18、好まし
くは2から6である)である。
【0046】
このエチレン型不飽和モノマーは、例えば被覆を行うコーティング組成物中の
ポリマーの溶解性を調整するか、親水性/疎水性を調整する、コーティングの可
撓性をコントロールするために、あるいは他の理由で添加される希釈モノマーを
含む。このようなモノマーは一般に非イオン性である。好適な希釈モノマーは、
例えばアルキル基中に1から4個の炭素原子を持つアルキル(アルク)アクリレ
ート、例えばアルキル基または各アルキル基中に1から4個の炭素原子を持つN
−アルキル−あるいはN、N−ジアルキル(アルク)アクリルアミド、(アルク
)アクリルアミド、例えばアルキル基中に1から6個の炭素原子を持つヒドロキ
シルアルキル(アルク)アクリレート、ビニルピロリドン等のビニルラクタム、
及びスチレンである。混合物を使用してもよい。
ポリマーの溶解性を調整するか、親水性/疎水性を調整する、コーティングの可
撓性をコントロールするために、あるいは他の理由で添加される希釈モノマーを
含む。このようなモノマーは一般に非イオン性である。好適な希釈モノマーは、
例えばアルキル基中に1から4個の炭素原子を持つアルキル(アルク)アクリレ
ート、例えばアルキル基または各アルキル基中に1から4個の炭素原子を持つN
−アルキル−あるいはN、N−ジアルキル(アルク)アクリルアミド、(アルク
)アクリルアミド、例えばアルキル基中に1から6個の炭素原子を持つヒドロキ
シルアルキル(アルク)アクリレート、ビニルピロリドン等のビニルラクタム、
及びスチレンである。混合物を使用してもよい。
【0047】
両性イオン型部分を持つポリマーを生成するエチレン型不飽和モノマーは、他
の官能性モノマーを含んでもよい。例えば、官能基を持つモノマーは、医薬活性
剤、特異的結合部分、または抗血栓性剤等のリガンドに対する結合点を提供して
もよい。あるいはコモノマーは、例えばコーティングに結合するのに所望される
、反対に帯電した部分との静電引力を提供するためのイオン性基を含んでもよい
。例えば、カチオン性あるいはカチオン化型モノマーは、ヘパリン等のアニオン
帯電したムコポリサッカライドによるグラフトの両性イオン型ポリマーコーティ
ングの添加を可能にし、これは、グラフトの血栓形成性を更に低下させる。
の官能性モノマーを含んでもよい。例えば、官能基を持つモノマーは、医薬活性
剤、特異的結合部分、または抗血栓性剤等のリガンドに対する結合点を提供して
もよい。あるいはコモノマーは、例えばコーティングに結合するのに所望される
、反対に帯電した部分との静電引力を提供するためのイオン性基を含んでもよい
。例えば、カチオン性あるいはカチオン化型モノマーは、ヘパリン等のアニオン
帯電したムコポリサッカライドによるグラフトの両性イオン型ポリマーコーティ
ングの添加を可能にし、これは、グラフトの血栓形成性を更に低下させる。
【0048】
好ましくは、この両性イオン型モノマーは、このモノマー混合物中で少なくと
も1%、好ましくは75%未満、更に好ましくは5から50%の範囲、最も好ま
しくは10−33%のモル比率で使用される。この表面結合性モノマーは、一般
に少なくとも2%、好ましくは少なくとも5%あるいは少なくとも10%、更に
好ましくは15から99%の範囲のモル比率で使用される。この表面結合性モノ
マーが架橋性をもたらす場合には、反応性架橋型基のレベルは、好ましくは5か
ら33%の範囲である。この表面結合性モノマーが疎水性の物理吸着型基を含ん
でなる場合には、好ましくは50から99%の範囲、更に好ましくは60−95
%のモル比で存在する。
も1%、好ましくは75%未満、更に好ましくは5から50%の範囲、最も好ま
しくは10−33%のモル比率で使用される。この表面結合性モノマーは、一般
に少なくとも2%、好ましくは少なくとも5%あるいは少なくとも10%、更に
好ましくは15から99%の範囲のモル比率で使用される。この表面結合性モノ
マーが架橋性をもたらす場合には、反応性架橋型基のレベルは、好ましくは5か
ら33%の範囲である。この表面結合性モノマーが疎水性の物理吸着型基を含ん
でなる場合には、好ましくは50から99%の範囲、更に好ましくは60−95
%のモル比で存在する。
【0049】
本発明の特に好ましい態様においては、使用されるポリマーは、本発明者らの
同時係属出願公開番号WO−A−98/30615に記述されている通りである
。
同時係属出願公開番号WO−A−98/30615に記述されている通りである
。
【0050】
このポリマーが本発明のキットにおいて反応性基Qを含むモノマーから形成さ
れる場合には、このような基を反応させて、下地の表面官能基に共有結合及び/
または分子間及び分子間架橋を提供する。このモノマーは架橋型基Qを含むこと
が本発明では特に好ましく、そしてこの新規なキットにおいては、このポリマー
は架橋が起こる条件に曝される。架橋は、このコーティングの密着強度を、した
がってバルーン上のステントの保持を改善する。
れる場合には、このような基を反応させて、下地の表面官能基に共有結合及び/
または分子間及び分子間架橋を提供する。このモノマーは架橋型基Qを含むこと
が本発明では特に好ましく、そしてこの新規なキットにおいては、このポリマー
は架橋が起こる条件に曝される。架橋は、このコーティングの密着強度を、した
がってバルーン上のステントの保持を改善する。
【0051】
本発明のキットは無菌であるか、あるいは殺菌できなければならない。このキ
ットは密閉包装で提供されてもよく、好ましくは包装内で無菌である。個々の部
品を殺菌することにより、あるいは部分組み立てした器具、例えばバルーンカテ
ーテル/ステント組み合わせ物及び個別にこのコーティング組成物を殺菌するこ
とにより、殺菌を行ってもよいが、好ましくは被覆したキットが殺菌にかけられ
る。
ットは密閉包装で提供されてもよく、好ましくは包装内で無菌である。個々の部
品を殺菌することにより、あるいは部分組み立てした器具、例えばバルーンカテ
ーテル/ステント組み合わせ物及び個別にこのコーティング組成物を殺菌するこ
とにより、殺菌を行ってもよいが、好ましくは被覆したキットが殺菌にかけられ
る。
【0052】
殺菌は、器具を例えばオートクレーブ中で高温高圧にかけることにより、照射
に曝露することにより、あるいは好ましくはエチレンオキサイドガスによる処理
によってもよい。
に曝露することにより、あるいは好ましくはエチレンオキサイドガスによる処理
によってもよい。
【0053】
本発明者らは、ある有用なポリマーのエチレンオキサイドガスへの曝露がステ
ントをバルーン上に保持するポリマーの機能を改善することを見出した。このよ
うに、このポリマーが式Si(OR22)3の反応性シリル基を含んでなる好まし
い基Qを持つ場合には、ポリマーを任意の他の架橋条件にかける前、間、後、あ
るいはその代わりにこのポリマーをエチレンオキサイドと接触させることによっ
て、ステント保持が改善される。
ントをバルーン上に保持するポリマーの機能を改善することを見出した。このよ
うに、このポリマーが式Si(OR22)3の反応性シリル基を含んでなる好まし
い基Qを持つ場合には、ポリマーを任意の他の架橋条件にかける前、間、後、あ
るいはその代わりにこのポリマーをエチレンオキサイドと接触させることによっ
て、ステント保持が改善される。
【0054】
以前には、式Si(OR22)3のペンダント反応性シリル基を持つポリマーを
ガス状エチレンオキサイドと接触させて、ポリマーの硬化をもたらしたことはな
かったと考えられる。それゆえ、本発明の第2の局面においては、式Si(OR 26 )3(各基R26はC1-4−アルキルから独立に選ばれる)のペンダント基を持つ
ポリマーをガス状エチレンオキサイドと接触させて、硬化ポリマーを提供する硬
化プロセスが提供される。
ガス状エチレンオキサイドと接触させて、ポリマーの硬化をもたらしたことはな
かったと考えられる。それゆえ、本発明の第2の局面においては、式Si(OR 26 )3(各基R26はC1-4−アルキルから独立に選ばれる)のペンダント基を持つ
ポリマーをガス状エチレンオキサイドと接触させて、硬化ポリマーを提供する硬
化プロセスが提供される。
【0055】
本発明のこの局面においては、このシリル基は、一般に式VIII
Y2R30Q1 VIII
のモノマーを含むエチレン型不飽和モノマーからこのポリマーを形成することに
より導入される。ここで、 Y2は
より導入される。ここで、 Y2は
【0056】
【化19】
【0057】
CH2=C(R23)CH2O−、CH2=C(R23)CH2OC(O)−、CH2=
C(R23)OC(O)−、CH2=C(R23)O−、CH2=C(R23)CH2O
C(O)N(R24)−、R25OOCCR23=CR23C(O)O−、R23CH=C
HC(O)O−、R23CH=C(COOR25)CH2C(O)−O−、
C(R23)OC(O)−、CH2=C(R23)O−、CH2=C(R23)CH2O
C(O)N(R24)−、R25OOCCR23=CR23C(O)O−、R23CH=C
HC(O)O−、R23CH=C(COOR25)CH2C(O)−O−、
【0058】
【化20】
【0059】
から選ばれ、ここで、
R23は水素またはC1−C4アルキル基であり;
R24は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいR24はR30Q1であり;
R25は水素またはC1-4アルキル基であり;
A7は−O−または−NR24−であり;そして
K2は基−(CH2)tOC(O)−、−(CH2)tC(O)O−、−(CH2)t
OC(O)O−、−(CH2)tNR28−(CH2)tNR28C(O)−、−(CH 2 )tC(O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)O−、−(CH2)tOC(
O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)NR28−(ここで、基R28は同一で
あるか、あるいは異なる)、−(CH2)tO−、−(CH2)tSO3−、または
原子価結合であり、 tは1から12迄であり;そして R28は水素またはC1−C4アルキル基であり、そして R30は直鎖あるいは分岐鎖のC2-24アルカンジイル基、または各アルキレンが2
から12個の炭素原子を持つ、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオ
リゴ−オキサアルキレン鎖であり、そして Q1は基Si(OR26)3であり、 R26はC1-4アルキル基から独立に選ばれる。
OC(O)O−、−(CH2)tNR28−(CH2)tNR28C(O)−、−(CH 2 )tC(O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)O−、−(CH2)tOC(
O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)NR28−(ここで、基R28は同一で
あるか、あるいは異なる)、−(CH2)tO−、−(CH2)tSO3−、または
原子価結合であり、 tは1から12迄であり;そして R28は水素またはC1−C4アルキル基であり、そして R30は直鎖あるいは分岐鎖のC2-24アルカンジイル基、または各アルキレンが2
から12個の炭素原子を持つ、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオ
リゴ−オキサアルキレン鎖であり、そして Q1は基Si(OR26)3であり、 R26はC1-4アルキル基から独立に選ばれる。
【0060】
好ましくは、基R26の各々はC1−アルキルまたはC2−アルキル、最も好まし
くはメチルである。
くはメチルである。
【0061】
基R30においては、アルキレンオキソアルキレンまたはアルキレン(オリゴ−
オキサアルキレン)基は、2から3個の炭素原子、最も好ましくは2個の炭素原
子のアルキレン基を有する。
オキサアルキレン)基は、2から3個の炭素原子、最も好ましくは2個の炭素原
子のアルキレン基を有する。
【0062】
最も好ましくは、R30は最も好ましくは2から6個の炭素原子、最も好ましく
は3から4個の炭素原子を持つアルカンジイル基である。最も好ましくは、これ
は基(CH2)2〜4−アルキル基である。
は3から4個の炭素原子を持つアルカンジイル基である。最も好ましくは、これ
は基(CH2)2〜4−アルキル基である。
【0063】
好ましくは、このポリマーは、上述の式Iのモノマーも含むエチレン型不飽和
モノマーから形成される。また、このモノマーは、好ましくは基Qが式R20Q(
ここで、Qはヒドロキシル基である)の架橋型基である上記の式IIのモノマー
も含む。
モノマーから形成される。また、このモノマーは、好ましくは基Qが式R20Q(
ここで、Qはヒドロキシル基である)の架橋型基である上記の式IIのモノマー
も含む。
【0064】
R20は、R30について上記に定義した基のいずれかであってもよい。
【0065】
エチレンオキサイド接触は、一般に殺菌法に使用される条件下で行なわれる。
例えば、少なくとも1時間、更に好ましくは少なくとも2時間、例えば12時間
迄あるいは更にそれ以上の間、少なくとも40℃、更に好ましくは少なくとも4
5℃から70℃迄、最も好ましくは45−55℃の温度で、場合によっては蒸気
の存在下、また通常希釈剤、窒素または別な不活性ガスのキャリアガスと共にガ
スをポリマーと接触する。全ガス中のエチレンオキサイドの比率は、好ましくは
少なくとも50%、更に好ましくは少なくとも約80%である。処理を簡便に減
圧下で行ってもよい。処理後、残存エチレンオキサイドを除去し、通常次にこの
ポリマーを窒素で覆い、例えばいくつかのステップで空気で洗浄する。
例えば、少なくとも1時間、更に好ましくは少なくとも2時間、例えば12時間
迄あるいは更にそれ以上の間、少なくとも40℃、更に好ましくは少なくとも4
5℃から70℃迄、最も好ましくは45−55℃の温度で、場合によっては蒸気
の存在下、また通常希釈剤、窒素または別な不活性ガスのキャリアガスと共にガ
スをポリマーと接触する。全ガス中のエチレンオキサイドの比率は、好ましくは
少なくとも50%、更に好ましくは少なくとも約80%である。処理を簡便に減
圧下で行ってもよい。処理後、残存エチレンオキサイドを除去し、通常次にこの
ポリマーを窒素で覆い、例えばいくつかのステップで空気で洗浄する。
【0066】
また、本発明は、バルーン上に搭載されたステントを持つバルーンカテーテル
からなる組立体をフィルム形成性ポリマーを含有する液体コーティング組成物に
より被覆し、そしてこのコーティング組成物を硬化することにより、新規なキッ
トを製造する方法も提供する。
からなる組立体をフィルム形成性ポリマーを含有する液体コーティング組成物に
より被覆し、そしてこのコーティング組成物を硬化することにより、新規なキッ
トを製造する方法も提供する。
【0067】
この方法は、一般に好ましくは全ステントがこの容積の液体内に浸るように、
ある容積の液体組成物にこの組立体を浸漬することにより行なわれる。部分的コ
ーティングのみを必要とする場合には、所望の部分を浸る深さ迄この組立体を液
体中に浸漬してもよい。表面の分離した領域、例えば分離した表面上の軸方向に
分離された環を被覆することを所望する場合には、組成物をスプレーにより塗布
することが簡便である。
ある容積の液体組成物にこの組立体を浸漬することにより行なわれる。部分的コ
ーティングのみを必要とする場合には、所望の部分を浸る深さ迄この組立体を液
体中に浸漬してもよい。表面の分離した領域、例えば分離した表面上の軸方向に
分離された環を被覆することを所望する場合には、組成物をスプレーにより塗布
することが簡便である。
【0068】
この液体コーティング組成物は、好ましくはフィルム形成性ポリマーとこのポ
リマーを溶解あるいは分散した溶媒を含んでなる。硬化は、一般に例えば高温及
び/または減圧下での蒸発による溶媒の除去を含んでなる。
リマーを溶解あるいは分散した溶媒を含んでなる。硬化は、一般に例えば高温及
び/または減圧下での蒸発による溶媒の除去を含んでなる。
【0069】
また、硬化は、好ましくはこのコーティング組成物中の架橋型ポリマーを架橋
することも含んでなる。架橋は、溶媒除去の前、間、及び/または後で行なわれ
てもよい。架橋型基(上記に述べたように)を含むポリマーの架橋は、架橋型基
を反応して、分子間及び分子内結合を形成す条件にこのポリマーを曝すことを含
む。このような条件は、一般にポリマーを加熱し、入射する化学線及び/または
湿気またはガス状架橋剤にポリマーを曝露することを含む。このような作用剤は
、エチレンオキサイドを含んでもよい。
することも含んでなる。架橋は、溶媒除去の前、間、及び/または後で行なわれ
てもよい。架橋型基(上記に述べたように)を含むポリマーの架橋は、架橋型基
を反応して、分子間及び分子内結合を形成す条件にこのポリマーを曝すことを含
む。このような条件は、一般にポリマーを加熱し、入射する化学線及び/または
湿気またはガス状架橋剤にポリマーを曝露することを含む。このような作用剤は
、エチレンオキサイドを含んでもよい。
【0070】
好ましくは、この方法は被覆された組立体を殺菌するステップを含む。硬化及
び/または架橋ステップと共に殺菌を同時に行ってもよい。殺菌は、この被覆組
立体を高温及び/または高圧にかけ、この組立体を照射し、そして/またこの被
覆された組立体をエチレンオキサイドと接触することを含んでもよい。好ましく
は、殺菌は、被覆された組立体を上述の条件下で本発明の第2の局面と関連して
エチレンオキサイドと接触することにより行なわれる。
び/または架橋ステップと共に殺菌を同時に行ってもよい。殺菌は、この被覆組
立体を高温及び/または高圧にかけ、この組立体を照射し、そして/またこの被
覆された組立体をエチレンオキサイドと接触することを含んでもよい。好ましく
は、殺菌は、被覆された組立体を上述の条件下で本発明の第2の局面と関連して
エチレンオキサイドと接触することにより行なわれる。
【0071】
大部分のバルーンカテーテルは、体腔中で所望の運きをさせるためにこのカテ
ーテルを予め位置付けしたガイドワイヤ上で動かすことができるように、ガイド
ワイヤ管腔を含んでなる。本発明においては、このステントとバルーンの外表面
と同じタイプのコーティングにより体腔の内側を被覆することが望ましい。それ
ゆえ、例えば浸漬ステップ時に管腔を開放したままにすることにより、そして/
あるいは浸漬あるいはスプレー工程時に液体組成物を管腔に通すことにより、こ
のコーティング組成物がガイドワイヤ管腔を被覆するようにすることが望ましい
。あるいは、ガイドワイヤ管腔を被覆することを回避すること、例えば管腔の内
径を低減することを回避することが望ましい。この場合には、この管腔を被覆工
程時に好適な栓を用いて塞いでもよい。
ーテルを予め位置付けしたガイドワイヤ上で動かすことができるように、ガイド
ワイヤ管腔を含んでなる。本発明においては、このステントとバルーンの外表面
と同じタイプのコーティングにより体腔の内側を被覆することが望ましい。それ
ゆえ、例えば浸漬ステップ時に管腔を開放したままにすることにより、そして/
あるいは浸漬あるいはスプレー工程時に液体組成物を管腔に通すことにより、こ
のコーティング組成物がガイドワイヤ管腔を被覆するようにすることが望ましい
。あるいは、ガイドワイヤ管腔を被覆することを回避すること、例えば管腔の内
径を低減することを回避することが望ましい。この場合には、この管腔を被覆工
程時に好適な栓を用いて塞いでもよい。
【0072】
本発明のキットにおいては、この密着したコーティングは、許容できない量に
よりこのキットの外径を増加することを回避するが、所望の量によりステントの
保持を改善するための機械的強度を提供するような適当な厚さを持つ、厚さを有
しなければならない。この厚さは、このバルーンがステントを配備する圧力を増
加させる程、大きくてはいけない。ステント外表面上のこのコーティング厚さは
、好ましくは5か500nmの範囲、最も好ましくは10から200mnの範囲
、例えば20から100nmの範囲である。このコーティングはこのバルーン上
で同じ厚さを有し、あるいはバルーンの表面上では更に厚くてもよい。
よりこのキットの外径を増加することを回避するが、所望の量によりステントの
保持を改善するための機械的強度を提供するような適当な厚さを持つ、厚さを有
しなければならない。この厚さは、このバルーンがステントを配備する圧力を増
加させる程、大きくてはいけない。ステント外表面上のこのコーティング厚さは
、好ましくは5か500nmの範囲、最も好ましくは10から200mnの範囲
、例えば20から100nmの範囲である。このコーティングはこのバルーン上
で同じ厚さを有し、あるいはバルーンの表面上では更に厚くてもよい。
【0073】
液体コーティング組成物の流動性をコントロールすることにより、例えばこの
濃度をコントロールすることにより、例えば温度、塗布した液体組成物のコーテ
ィングの数の形で好適な被覆条件を選ぶことにより、あるいは例えば過剰な液体
コーティング組成物をステントから液切りする条件、並び温度及び/または減圧
の条件の形で好適な乾燥条件を選ぶことにより、このコーティング厚さを所望の
ように調整してもよい。
濃度をコントロールすることにより、例えば温度、塗布した液体組成物のコーテ
ィングの数の形で好適な被覆条件を選ぶことにより、あるいは例えば過剰な液体
コーティング組成物をステントから液切りする条件、並び温度及び/または減圧
の条件の形で好適な乾燥条件を選ぶことにより、このコーティング厚さを所望の
ように調整してもよい。
【0074】
この方法においては、このコーティング組成物は、好ましくは2から50g/
lの範囲、最も好ましくは5から25g/lの範囲、例えば10から20g/l
の範囲のポリマー濃度を有する。
lの範囲、最も好ましくは5から25g/lの範囲、例えば10から20g/l
の範囲のポリマー濃度を有する。
【0075】
このコーティング組成物中の溶媒は、例えばアルコール(グリコールを含む)
、エーテル、水、アルカンまたは混合物である。好ましくは、この溶媒は、場合
によってはグリコールと共の、水とあるいはアルカンと混合したエタノールから
なる。このステントは、一般にバルーンの膨張性を付与する開口を設けた金属管
から形成される。あるいは、このステントは曲げたワイヤまたは編んだワイヤか
ら形成されてもよい。好ましいステントは、0.5から2.5mmの範囲の壁厚
を有し、最も好ましくはこのコーティング(平均)の厚さの少なくとも1000
倍である。好ましくは、このステントはステンレススチールから形成される。こ
れは、時には生体適合性材料の全体コーティングが既設されている。全体コーテ
ィングは、このコーティング中のポリマーと同じあるいは異なったポリマーから
形成されてもよい。これは、密着したフィルムを含むこの全ポリマーコーティン
グ厚さが500nm未満の厚さ、例えば250nm未満の厚さであるような好適
な厚さを有する。
、エーテル、水、アルカンまたは混合物である。好ましくは、この溶媒は、場合
によってはグリコールと共の、水とあるいはアルカンと混合したエタノールから
なる。このステントは、一般にバルーンの膨張性を付与する開口を設けた金属管
から形成される。あるいは、このステントは曲げたワイヤまたは編んだワイヤか
ら形成されてもよい。好ましいステントは、0.5から2.5mmの範囲の壁厚
を有し、最も好ましくはこのコーティング(平均)の厚さの少なくとも1000
倍である。好ましくは、このステントはステンレススチールから形成される。こ
れは、時には生体適合性材料の全体コーティングが既設されている。全体コーテ
ィングは、このコーティング中のポリマーと同じあるいは異なったポリマーから
形成されてもよい。これは、密着したフィルムを含むこの全ポリマーコーティン
グ厚さが500nm未満の厚さ、例えば250nm未満の厚さであるような好適
な厚さを有する。
【0076】
軸方向に向う力をかけた場合、このステントを有効に配備する能力を少しも劣
化させずにステント/バルーンカテーテル組立体の外側にポリマーコーティング
を設けることによって、カテーテル上のステントの保持が改善されることを本発
明者らは見出した。このコーティングは、このバルーンの破裂圧力あるいはステ
ント配備を得るためにこのバルーンを膨らます圧力に悪影響を及ぼさない。この
コーティングは生体適合性であり、長期の移植にステントを被覆するのに使用に
既に承認されていたので、生体適合性は弱化されない。
化させずにステント/バルーンカテーテル組立体の外側にポリマーコーティング
を設けることによって、カテーテル上のステントの保持が改善されることを本発
明者らは見出した。このコーティングは、このバルーンの破裂圧力あるいはステ
ント配備を得るためにこのバルーンを膨らます圧力に悪影響を及ぼさない。この
コーティングは生体適合性であり、長期の移植にステントを被覆するのに使用に
既に承認されていたので、生体適合性は弱化されない。
【0077】
本発明を次の実施例で更に例示する。実施例1
この実施例に使用するポリマーをWO−A−98/30615に記述されてい
るように、ポリマー05と簡略化した。このポリマーを、23:47:25:5
のモル比の2−(メタアクロイルオキシエチル)−2'−(トリメチルアンモニ
ウムメチル)ホスフェート内部塩:ドデシルメタアクリレート:3−ヒドロキシ
プロピルメタアクリレート:3−トリメトキシシリルプロピルメタアクリレート
から形成した。このポリマーの溶液をエタノール中で異なるポリマー濃度で作製
した。この試験組立体は、ステンレススチールから形成され、この実施例で使用
したのと同じポリマーからなる生体適合性コーティングをすべての表面上に約2
0−100μmのコーティング厚さで設けられ、3.5mmの膨張した直径(6
気圧(6×105Pa)で)の30mmバルーンを持つNycomed Copa
nバルーンカテーテル上に搭載された、(非膨張の外径)直径1.6mm、長さ
28mm及び壁厚0.914mmのDivysioステントからなるものであっ
た。このステントを80psi(5.5×105Pa)の圧力で0.036イン
チ(0.91mm)の顎付きの標準圧着器具を用いて、バルーンカテーテルのバ
ルーン上に圧着した。すべてのステントを同一条件下で搭載した。このバルーン
カテーテルのガイドワイヤ管腔を好適な寸法の探り針を用いて塞いだ。
るように、ポリマー05と簡略化した。このポリマーを、23:47:25:5
のモル比の2−(メタアクロイルオキシエチル)−2'−(トリメチルアンモニ
ウムメチル)ホスフェート内部塩:ドデシルメタアクリレート:3−ヒドロキシ
プロピルメタアクリレート:3−トリメトキシシリルプロピルメタアクリレート
から形成した。このポリマーの溶液をエタノール中で異なるポリマー濃度で作製
した。この試験組立体は、ステンレススチールから形成され、この実施例で使用
したのと同じポリマーからなる生体適合性コーティングをすべての表面上に約2
0−100μmのコーティング厚さで設けられ、3.5mmの膨張した直径(6
気圧(6×105Pa)で)の30mmバルーンを持つNycomed Copa
nバルーンカテーテル上に搭載された、(非膨張の外径)直径1.6mm、長さ
28mm及び壁厚0.914mmのDivysioステントからなるものであっ
た。このステントを80psi(5.5×105Pa)の圧力で0.036イン
チ(0.91mm)の顎付きの標準圧着器具を用いて、バルーンカテーテルのバ
ルーン上に圧着した。すべてのステントを同一条件下で搭載した。このバルーン
カテーテルのガイドワイヤ管腔を好適な寸法の探り針を用いて塞いだ。
【0078】
このステントをコーティング組成物の容積に完全に浸かるような深さ迄浸漬し
、次に1.75−1.85mm秒-1の速度で上方に垂直に引き上げることにより
、ステントとバルーンカテーテルの組立体を被覆した。被覆組立体を乾燥し、7
0℃で4時間加熱することにより硬化した。
、次に1.75−1.85mm秒-1の速度で上方に垂直に引き上げることにより
、ステントとバルーンカテーテルの組立体を被覆した。被覆組立体を乾燥し、7
0℃で4時間加熱することにより硬化した。
【0079】
次に、被覆組立体をバルーンとステント配備上のステントの保持を求めるため
に試験にかけた。異なる試料を異なる試験に使用した。
に試験にかけた。異なる試料を異なる試験に使用した。
【0080】
カテーテルの遠位末端を掴み、このステントが通るには小さ過ぎる1.0mm
オリフィスにカテーテルを通すことにより、バルーン上へのステントの保持を測
定した。このように、この力はこのステントを近位に移動させる方向である。こ
の保持値を下記の表1に示す。これは、特定したような異なる濃度のポリマーか
ら被覆した4つの試料についての平均の保持並びに保持のパーセント増加を示す
。
オリフィスにカテーテルを通すことにより、バルーン上へのステントの保持を測
定した。このように、この力はこのステントを近位に移動させる方向である。こ
の保持値を下記の表1に示す。これは、特定したような異なる濃度のポリマーか
ら被覆した4つの試料についての平均の保持並びに保持のパーセント増加を示す
。
【0081】
【表1】
【0082】実施例2
実施例1におけるように10g/lの同一ポリマーにより被覆した組立体を配
備性能の試験にかけた。このバルーンカテーテルをBundenberg圧力計
を用いて0.5気圧(50kPa)のきざみで膨らませた。個々の試験の結果を
表2に示す。
備性能の試験にかけた。このバルーンカテーテルをBundenberg圧力計
を用いて0.5気圧(50kPa)のきざみで膨らませた。個々の試験の結果を
表2に示す。
【0083】
ステントの各々について、完全な配備でステントは、バルーンから徐々に、即
座に及び均等に脱着した。配備に続いて、試料の各々についてステントからのバ
ルーンの自由な動きがあった。どの場合でも、このバルーンが配備時に破裂する
ことはない。
座に及び均等に脱着した。配備に続いて、試料の各々についてステントからのバ
ルーンの自由な動きがあった。どの場合でも、このバルーンが配備時に破裂する
ことはない。
【0084】
【表2】
【0085】
また、被覆したステントを全コーティング厚さについても原子間力顕微鏡を用
いてキャラクタリゼーションした。本発明のキットのステントに対する平均コー
ティング厚さは約80nmであり、一方出発ステントの厚さは約50nmである
ことが示された。このように、搭載したステントにかぶせた本発明で使用した密
着したコーティングからの余分な厚さは、約30nmであると考えられる。
いてキャラクタリゼーションした。本発明のキットのステントに対する平均コー
ティング厚さは約80nmであり、一方出発ステントの厚さは約50nmである
ことが示された。このように、搭載したステントにかぶせた本発明で使用した密
着したコーティングからの余分な厚さは、約30nmであると考えられる。
【0086】
このバルーンカテーテルに対する仕様は、このステントが8気圧あるいはそれ
以下で完全に配備しなければならないことを要求している。この結果は、全体で
判断して各試料が満足に配備することを示す。実施例1の結果と組み合わせて、
これは、このオーバーコーティングが配備性能に悪影響を及ぼさずにステントの
保持を増大させることを示す。実施例3 エタノール中の10g/lのポリマー組成物を用いて、バルーンカテーテル上
に搭載した更なるステントの組立体を被覆し、乾燥し、実施例1と同一の条件を
用いて、硬化した。この実施例においては、少量の蒸気と、次に量を増やしたエ
チレンオキサイドを殺菌器具のチャンバー中に導入されるエチレンオキサイド殺
菌サイクルを用いて、被覆組立体を殺菌した。この組立体のガスとの接触を35
0Paの圧力と50℃の温度で5時間維持する。このガスへの曝露に続いて、チ
ャンバーを排気し、次にチャンバーを窒素により順次充填し、次にきれいな大量
の空気により幾度かのステップで充填することによりガスを除去する。
以下で完全に配備しなければならないことを要求している。この結果は、全体で
判断して各試料が満足に配備することを示す。実施例1の結果と組み合わせて、
これは、このオーバーコーティングが配備性能に悪影響を及ぼさずにステントの
保持を増大させることを示す。実施例3 エタノール中の10g/lのポリマー組成物を用いて、バルーンカテーテル上
に搭載した更なるステントの組立体を被覆し、乾燥し、実施例1と同一の条件を
用いて、硬化した。この実施例においては、少量の蒸気と、次に量を増やしたエ
チレンオキサイドを殺菌器具のチャンバー中に導入されるエチレンオキサイド殺
菌サイクルを用いて、被覆組立体を殺菌した。この組立体のガスとの接触を35
0Paの圧力と50℃の温度で5時間維持する。このガスへの曝露に続いて、チ
ャンバーを排気し、次にチャンバーを窒素により順次充填し、次にきれいな大量
の空気により幾度かのステップで充填することによりガスを除去する。
【0087】
近位でなく遠位に動かすようにこのステントに力を加えたことを除いて、実施
例1で使用したものに類似した方法を用いて、この保持値を測定した。この被覆
組立体をコントロールの非被覆の組立体と比較した。
例1で使用したものに類似した方法を用いて、この保持値を測定した。この被覆
組立体をコントロールの非被覆の組立体と比較した。
【0088】
この結果を下記の表3に示す。
【0089】
【表3】
【0090】
この結果は、硬化に続くエチレンオキサイド処理が被覆と加熱による架橋のみ
よりもステント保持を大きく増大させることを示す。実施例4 実施例3で製造した被覆組立体の更なる試料を実施例1に述べた配備試験にか
けた。配備試験に引続いて、このバルーンを破損する迄膨らました。実施例3の
試験からのバルーンも引続いて破壊する迄膨らました。
よりもステント保持を大きく増大させることを示す。実施例4 実施例3で製造した被覆組立体の更なる試料を実施例1に述べた配備試験にか
けた。配備試験に引続いて、このバルーンを破損する迄膨らました。実施例3の
試験からのバルーンも引続いて破壊する迄膨らました。
【0091】
この配備試験は、実施例1におけるステント3から6に極めて類似した満足す
べき配備を示す。このように、すべての試験した試料は、2.5気圧で圧力印加
の5秒以内に完全に配備された。
べき配備を示す。このように、すべての試験した試料は、2.5気圧で圧力印加
の5秒以内に完全に配備された。
【0092】
破裂試験の結果を表4に示す。試料4.1から4.4を保持試験にかけ、試料
4.5及び4.6を配備試験にかけた。
4.5及び4.6を配備試験にかけた。
【0093】
【表4】
【0094】
観察された「ピンホール」破損は、保持値の測定時のバルーンの貫通により起
こった。このバルーン中のピンホールがオーバーコーティングに起因することは
あり得ないと考えられる。このステントが通常の使用時にバルーンからステント
を取り外すのに要する力程大きな力を受けることはあり得ないので、このバルー
ン中のピンホールはオーバーコーティングに起因すると考えられる。ステントを
配置するのに使用したバルーンの平均破裂圧力は、約20−22×105Paで
ある。このコーティングはこれを低下させるとは思われない。いずれにしても、
破損で記録されたすべての圧力は、16気圧(105Pa)という製品仕様に必
要とされる最低圧力よりも大きかった。実施例5 先行の実施例で使用したステント/カテーテル組立体の更なる試料を、実質的
にWO−A−93O1221)の実施例1におけるように合成した、2−メタア
クロイルオキシエチル−2−トリメチルアンモニウムメチルホスフェート内部塩
:ドデシル−メタアクリレート1:2(モル)のコポリマーによりエタノール中
10g/l溶液から被覆した。この被覆組立体(先立って殺菌せずに)を保持試
験にかけた。この保持率はコントロールのそれよりも約60%高かった。実施例6 代替ポリマーによるオーバーコーティング ナイロンバルーンカテーテルのモデルとしてナイロン6,6フィラメント(1
mm直径、Goodfellows)上に圧着した、15mmDiv Ysio
ステントを用いて代替のポリマーオーバーコーティング系を評価した。このモデ
ルは、バルーンと同じポリアミドから形成され、ほぼ同じ直径を有する。このス
テント/フィラメント組み合わせ物を適当な溶媒に溶解した試験下のポリマーの
溶液の中に3mm/秒でディップコートし、30分間風乾した。次に、保持の程
度を求めるのに先立って、この試料を70℃で一夜オーブン乾燥した。実施例1
で使用したものに類似した方法を用いて、この保持値を求めた。
こった。このバルーン中のピンホールがオーバーコーティングに起因することは
あり得ないと考えられる。このステントが通常の使用時にバルーンからステント
を取り外すのに要する力程大きな力を受けることはあり得ないので、このバルー
ン中のピンホールはオーバーコーティングに起因すると考えられる。ステントを
配置するのに使用したバルーンの平均破裂圧力は、約20−22×105Paで
ある。このコーティングはこれを低下させるとは思われない。いずれにしても、
破損で記録されたすべての圧力は、16気圧(105Pa)という製品仕様に必
要とされる最低圧力よりも大きかった。実施例5 先行の実施例で使用したステント/カテーテル組立体の更なる試料を、実質的
にWO−A−93O1221)の実施例1におけるように合成した、2−メタア
クロイルオキシエチル−2−トリメチルアンモニウムメチルホスフェート内部塩
:ドデシル−メタアクリレート1:2(モル)のコポリマーによりエタノール中
10g/l溶液から被覆した。この被覆組立体(先立って殺菌せずに)を保持試
験にかけた。この保持率はコントロールのそれよりも約60%高かった。実施例6 代替ポリマーによるオーバーコーティング ナイロンバルーンカテーテルのモデルとしてナイロン6,6フィラメント(1
mm直径、Goodfellows)上に圧着した、15mmDiv Ysio
ステントを用いて代替のポリマーオーバーコーティング系を評価した。このモデ
ルは、バルーンと同じポリアミドから形成され、ほぼ同じ直径を有する。このス
テント/フィラメント組み合わせ物を適当な溶媒に溶解した試験下のポリマーの
溶液の中に3mm/秒でディップコートし、30分間風乾した。次に、保持の程
度を求めるのに先立って、この試料を70℃で一夜オーブン乾燥した。実施例1
で使用したものに類似した方法を用いて、この保持値を求めた。
【0095】
【表5】
【0096】
この結果は、水可溶系、生物高分子及び合成ポリマーを含む、種々のポリマー
試料を用いて保持における類似の増加を得ることができることを示す。
試料を用いて保持における類似の増加を得ることができることを示す。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG
,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,
RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,
AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C
A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM
,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,
GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K
E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS
,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,
MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R
U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM
,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,
YU,ZA,ZW
(72)発明者 テイラー,アリステア・スチユアート
イギリス・サリー ジーユー9 8キユー
エル・フアーナム・ウエイドンレイン・フ
アーナムビジネスパーク・チヤプマンハウ
ス, バイオコンパテイブルズ・リミテツ
ド
(72)発明者 オバーン,ビンセント・ジエイムズ
イギリス・サリー ジーユー9 8キユー
エル・フアーナム・ウエイドンレイン・フ
アーナムビジネスパーク・チヤプマンハウ
ス, バイオコンパテイブルズ・リミテツ
ド
(72)発明者 クラーク,ジヨン・トム
アイルランド・シーオーメイヨ・カースル
バー・マヌラ
(72)発明者 ヒーリー,デニス・ドミニク
アイルランド・ガルウエイ・マービユービ
ジネスパーク・ユニツト13,バイオコンパ
テイブルズ・シーブイ・アイルランド・リ
ミテツド
Fターム(参考) 4C058 AA14 BB07 JJ15
4C081 AC08 BA03 CA08 CC02
4C167 AA50 AA55 BB02 BB06 BB26
BB27 CC29 FF05 GG04 GG14
GG21 GG42 HH01
Claims (22)
- 【請求項1】 近位末端あるいはその近傍におけるバルーンとバルーン上に
搭載されたステントを含んでなるバルーンカテーテルを含んでなり、バルーンと
ステントの外表面にフィルム形成性ポリマーを含んでなる密着したコーティング
を設けることを特徴とするキット。 - 【請求項2】 該コーティングがバルーンとステントの外表面の周囲のまわ
りでその区分の軸方向の範囲の少なくとも一部分にわたって連続している請求項
1に記載のキット。 - 【請求項3】 該コーティングが該ステントの軸方向の全長に沿って、好ま
しくはこの両末端を越えて延びる請求項1または請求項2に記載のキット。 - 【請求項4】 該コーティングのポリマーが架橋している先行する請求項の
いずれかに記載のキット。 - 【請求項5】 該ポリマーがペンダントな両性イオン型基を持つ先行する請
求項のいずれかに記載のキット。 - 【請求項6】 該ポリマーが一般式I YBX I [ここで、 Bは場合によっては1個あるいはそれ以上のフッ素原子をペルフッ素化になる迄
及びペルフッ素化鎖を含む、直鎖あるいは分岐鎖のアルキレン(アルカンジイル
)、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレンオリゴ−オキサアルキレン鎖
、または、XまたはYがBに結合した末端炭素原子を含有する場合には、原子価
結合であり; Xは両性イオン型基であり;そして Yは 【化1】 CH2=C(R)CH2O−、CH2=C(R)CH2OC(O)−、CH2=C(
R)OC(O)−、CH2=C(R)−O−、CH2=C(R)CH2OC(O)
N(R1)−、R2OOCCR=CRC(O)−O−、RCH=CHC(O)O−
、RCH=C(COOR2)CH2−C(O)−O−、 【化2】 (ここで、 Rは水素またはC1−C4アルキル基であり; R1は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいはR1は−B−X(ここで
、BとXは上記に定義した通りである)であり;そして R2は水素またはC1-4アルキル基であり; Aは−O−または−NR1−であり、 Kは基−(CH2)pOC(O)−、−(CH2)pC(O)O−、−(CH2)pO
C(O)O−、−(CH2)pNR3−、−(CH2)pNR3C(O)−、−(CH 2 )pC(O)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)O−、−(CH2)pOC(O
)NR3−、−(CH2)pNR3C(O)NR3−(ここで、基R3は同一であるか
、あるいは異なる)、−(CH2)pO−、−(CH2)pSO3−、または場合に
よってはBと組み合わせた、原子価結合であり、 pは1から12迄であり;そして R3は水素またはC1−C4アルキル基である)から選ばれるエチレン型不飽和重
合性基である] の両性イオン型モノマーを含むエチレン型不飽和モノマーから形成される請求項
5に記載のキット。 - 【請求項7】 Xが一般式III 【化3】 [ここで、部分A2及びA3は、同一であるか、あるいは異なり、−O−、−S−
、−NH−または原子価結合、好ましくは−O−であり、そしてW+はアンモニ
ウム、ホスホニウムまたはスルホニウムカチオン性基を含んでなる基と好ましく
はC1-12−アルカンジイル基であるアニオン性及びカチオン性部分を連結する基
であり、 好ましくは、ここでW+は式−W1−N+R9 3、−W1−P+R10 3、−W1−S+R10 2 または−W1−Het+ (ここで、 W1は、1個あるいはそれ以上の炭素原子の、好ましくは2〜6個の炭素原子の場
合によっては一つあるいはそれ以上のエチレン型不飽和二重結合または三重結合
を含有するアルカンジイル、二置換アリール(アリーレン)、アルキレンアリー
レン、アリーレンアルキレン、またはアルキレンアリールアルキレン、シクロア
ルカンジイル、アルキレンシクロアルキル、シクロアルキルアルキレンまたはア
ルキレンシクロアルキルアルキレンであって、基W1は一つあるいはそれ以上の
フッ素置換基及び/または一つあるいはそれ以上の官能基を場合によっては含有
するものであり;そして 基R9のいずれかは同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素または1
から4の炭素原子のアルキル、好ましくはメチル、またはフェニル等のアリール
であるか、あるいは基R9の2つはそれらが結合している窒素原子と一緒になっ
て、5から7個の原子を含有する脂肪族ヘテロ環を形成し、 あるいは3つの基R9はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、各環中
に5から7原子を含有する融合環構造を形成し、そして場合によっては一つある
いはそれ以上の基R9は親水性官能基により置換され、そして 基R10は同一であるか、あるいは異なり、そして各々はR9または基OR9(ここ
で、R9は上記に定義した通りである)であり;または Hetは芳香族窒素−、リン−あるいはイオウ−、好ましくは窒素−含有の環、
例えばピリジンである) の基である] を有する基である請求項6に記載のキット。 - 【請求項8】 Xが一般式IV 【化4】 (ここで、基R11は同一であるか、あるいは異なり、そして各々は水素またはC 1-4 アルキルであり、そしてmは1から4であり、ここで好ましくは基R11は同
一であり、好ましくはメチルである) を有する基である請求項7に記載のキット。 - 【請求項9】 該ポリマーを形成するのに使用されるモノマーが一般式II Y1R4 II [ここで、 Y1は 【化5】 CH2=C(R5)CH2O−、CH2=C(R5)CH2OC(O)−、CH2=C
(R5)OC(O)−、CH2=C(R5)O−、CH2=C(R5)CH2OC(O
)N(R6)−、R7OOCCR5=CR5C(O)O−、R5CH=CHC(O)
O−、R5CH=C(COOR7)CH2−C(O)−O−、 【化6】 (ここで、 R5は水素またはC1−C4アルキル基であり; R6は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいR6はR4であり; R7は水素またはC1-4アルキル基であり; A1は−O−または−NR6−であり;そして K1は基−(CH2)qOC(O)−、−(CH2)qC(O)O−、−(CH2)q
OC(O)O−、−(CH2)qNR8−、−(CH2)qNR8C(O)−、−(C
H2)qC(O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)O−、−(CH2)qOC(
O)NR8−、−(CH2)qNR8C(O)NR8−(ここで、基R8は同一である
か、あるいは異なる)、−(CH2)qO−、−(CH2)qSO3−、または原子
価結合であり、 qは1から12迄であり;そして R8は水素またはC1−C4アルキル基である)から選ばれ、そして R4は疎水性基、イオン性基、管の表面上の表面官能性基と共有結合を形成する
ことが可能な反応性基、及び場合によっては架橋剤と一緒になって分子間架橋を
形成するのが可能な架橋性基から選ばれる表面結合性基である]を有する 表面結合性モノマーを含む請求項4から9のいずれかに記載のキット。 - 【請求項10】 該ポリマーが式VIII Y2R30Q1 VIII [ここで、 Y2は 【化7】 CH2=C(R23)CH2O−、CH2=C(R23)CH2OC(O)−、CH2=
C(R23)OC(O)−、CH2=C(R23)O−、CH2=C(R23)CH2O
C(O)N(R24)−、R25OOCCR23=CR23C(O)O−、R23CH=C
HC(O)O−、R23CH=C(COOR25)CH2C(O)−O−、 【化8】 (ここで、 R23は水素またはC1−C4アルキル基であり; R24は水素またはC1−C4アルキル基であるか、あるいR24はR30Q1であり; R25は水素またはC1-4アルキル基であり; A7は−O−または−NR24−であり;そして K2は基−(CH2)tOC(O)−、−(CH2)tC(O)O−、−(CH2)t
OC(O)O−、−(CH2)tNR28−、−(CH2)tNR28C(O)−、−(
CH2)tC(O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)O−、−(CH2)tO
C(O)NR28−、−(CH2)tNR28C(O)NR28−(ここで、基R28は同
一であるか、あるいは異なる)、−(CH2)tO−、−(CH2)tSO3−、ま
たは原子価結合であり、 tは1から12迄であり;そして R28は水素またはC1−C4アルキル基である)から選ばれる。 R30は直鎖あるいは分岐鎖のC2-24アルカンジイル基、または各アルキレンが2
から12個の炭素原子を持つ、アルキレンオキサアルキレンまたはアルキレン(
オリゴ−オキサアルキレン)基であり、そして Q1は基Si(OR26)3(ここで、基R26はC1-4アルキル基から独立に選ばれ
る)である] のモノマーを含むエチレン型不飽和モノマーから形成される請求項4から9のい
ずれかに記載のキット。 - 【請求項11】 Y2が 【化9】 (ここで、R23は好ましくはメチルであり、A7は好ましくは−O−である)で
あり、そしてR30はC2-6アルカンジイルであり、そして各R26はC1-2−アルキ
ル、好ましくはメチルである、 請求項10に記載のキット。 - 【請求項12】 無菌であり、好ましくはエチレンオキサイド処理により殺
菌されている先行する請求項のいずれかに記載のキット。 - 【請求項13】 ガイドワイヤ管腔の腔表面に上記密着したコーティングが
設けられていない先行する請求項のいずれかに記載のキット。 - 【請求項14】 該ステントが金属管、好ましくはステンレススチールから
形成されている先行する請求項のいずれかに記載のキット。 - 【請求項15】 バルーンカテーテルと該バルーンカテーテルのバルーン上
に搭載された、ステントを含んでなる組立体がフィルム形成性ポリマーを含有す
る液体コーティング組成物により被覆され、次に該コーティング組成物を硬化し
て、ステントとバルーンの外表面上に密着したポリマーのフィルムを残す方法。 - 【請求項16】 該被覆ステップにおいて、該バルーンとステント組立体が
該液体組成物中に浸漬される請求項15に記載の方法。 - 【請求項17】 該カテーテルが該バルーンを通るガイドワイヤ管腔を持ち
、そして該管腔が浸漬ステップ時に塞がれる請求項16に記載の方法。 - 【請求項18】 硬化が好ましくは、蒸発による該コーティング組成物から
の溶媒の除去を含む請求項15から17のいずれかに記載の方法。 - 【請求項19】 該コーティング組成物中の溶媒が水、アルコール、エーテ
ル、またはアルカンまたは混合物、好ましくは水またはアルケンと混合したエタ
ノールを含んでなる請求項18に記載の方法。 - 【請求項20】 該フィルム形成性ポリマーが架橋型であり、そして該硬化
ステップが該ポリマーを架橋するステップを含む請求項15から19のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項21】 該ポリマーが請求項10または請求項11で定義されてい
る通りである請求項20に記載の方法。 - 【請求項22】 該被覆組立体がエチレンオキサイドとの接触により殺菌さ
れる請求項15から21のいずれかに記載の方法。
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