JP2003501492A - 水性セラマー組成物およびそれから製造された帯電防止耐摩耗性セラマー - Google Patents

水性セラマー組成物およびそれから製造された帯電防止耐摩耗性セラマー

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JP2003501492A JP2001500286A JP2001500286A JP2003501492A JP 2003501492 A JP2003501492 A JP 2003501492A JP 2001500286 A JP2001500286 A JP 2001500286A JP 2001500286 A JP2001500286 A JP 2001500286A JP 2003501492 A JP2003501492 A JP 2003501492A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、帯電防止耐摩耗性セラマーを形成するために硬化することが可能な水性セラマー組成物に関する。本セラマー組成物は、複数のコロイドシリカ粒子と結合剤前駆物質と導電性有機ポリマーとを分散または溶解した水を含む。本発明はまた、セラマー組成物から製造されたセラマー物品、例えば、セラマーコーティングおよび造形されたセラマー粒子、ならびにセラマー組成物およびセラマー物品を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、導電性有機ポリマーを含むセラマー組成物、これらのセラマー組成
物から製造された耐摩耗性帯電防止セラマー物品ならびにこれらのセラマーおよ
びセラマー組成物を製造する方法に関する。
【0002】 背景 ポリマーの化学的特性および物理的特性は、添加剤をポリマーに配合すること
により改良される。例えば、防曇剤、酸化防止剤、可塑剤、安定剤、赤外線吸収
剤、殺虫剤、難燃剤、充填剤、潤滑剤、非イオン界面活性剤などの添加剤は、ポ
リマーに新しい用途を与えるために有機材料に添加されてきた。こうした添加剤
は、例えば、液体、ペースト、蝋状低融点溶液または固体の形をとることが可能
である。
【0003】 ポリマーに添加された添加剤は、ポリマーに独特の電気的特性を付与すること
が可能である。添加剤のないプラスチックは一般に電気絶縁性であり、プラスチ
ックの製造または使用中に物質との接触または摩擦によって、あるいは物質から
引き剥がされることによって、静電気を発生し蓄積することがある。高い導電率
を有するプラスチックは、電子の蓄積を避けることが可能であり、従って帯電防
止性である。光学的に透明な導電性コーティングは、表示装置、光導電性部品お
よび太陽光電池において用いられることで技術上知られている。これらの導電性
コーティングは、コーティングの導電率を高める添加剤を含有する有機材料から
製造される。米国特許第5,770,216号には、添加剤として酸化亜鉛粒子
を含有する導電性フィルムが報告されている。米国特許第5,300,575号
には、高い導電率を有するフタロシアニン化合物を含有するプラスチックフィル
ムが報告されている。
【0004】 一部の帯電防止コーティングは、比較的低い湿度下で電気を伝えない。例えば
、有機マトリックスに分散したイオン導電体を含む帯電防止コーティングは、一
般に、電気を伝えるために水を必要とする。電荷は水の存在下で輸送され、帯電
防止コーティングが約20%以下の相対湿度下に置かれた時に電気の伝導は停止
しうる。イオン導電体とは異なり、有機材料に分散したポリチオフェンなどの導
電性有機材料は、約20%未満の湿度で電気を伝えることが可能である。電気の
伝導は、ポリチオフェン主鎖内に位置する共役二重結合を通して電子が移動する
ので比較的乾いた環境において起きる。一般に、コーティングなどの導電性有機
ポリマーを含む有機マトリックスは、柔らかいので容易にかき傷がつくか、ある
いは摩耗する。こうしたコーティングは特定の用途に対して適用できない。比較
的低い湿度条件下で耐スクラッチ性と帯電防止性の両方を兼ね備えたコーティン
グを配合することは難しい。有機組成物の諸成分は、必要な特性をもつコーティ
ングが生じるように適合性でなければならない。諸成分の正しい組み合わせのみ
がこうしたコーティングを形成する。
【0005】 概要 本発明は、耐摩耗性帯電防止セラマーを形成するために硬化することが可能な
水性セラマー組成物を提供する。セラマーは、基板上のセラマーコーティングの
形をとって提供することが可能であり、あるいはセラマー物品の形をとることが
可能である。本発明の水性セラマー組成物は、複数のコロイドシリカ粒子と硬化
性結合剤前駆物質と導電性有機ポリマーとを分散または溶解した水の連続相を含
む。種々の任意の原料、例えば、コロイド無機酸化物粒子、カップリング剤、コ
ーティング改質剤、共溶媒、界面活性剤および他の任意の添加剤もセラマー組成
物中に含めることが可能である。
【0006】 もう一つの態様において、本発明は、 (a)第1の混合物を形成するために、水性シリカゾル、水混和性または水分散
性の結合剤前駆物質およびカップリング剤を組み合わせる工程と、 (b)前記カップリング剤が前記シリカ粒子の表面を被覆するまで前記第1の混
合物を加熱する工程と、 (c)第2の混合物を形成するために溶媒と硬化剤を前記第1の混合物に添加す
る工程と、 (d)水性セラマー組成物を形成するために導電性有機ポリマーを前記第2の混
合物に添加する工程とを含む水性セラマー組成物を製造する方法を提供する。
【0007】 本発明に関して本明細書において用いられる時、以下が適用されるものとする
。 「結合剤」とは、固化または硬化した結合剤前駆物質を意味する。 「結合剤前駆物質」とは、少なくとも一種の反応性モノマー、オリゴマーまた
はそれらの組み合わせを含む硬化性組成物を意味する。 「セラマー」とは硬化したセラマー組成物を意味する。 「セラマー組成物」とは、少なくとも一種の結合剤前駆物質中に均一に配合さ
れた実質的に非凝集のコロイド無機酸化物粒子(少なくともシリカ粒子を含む)
を含む流動性分散体を意味する。 「コーティング」とはセラマーの層を意味する。 「カップリング剤」とは、分子がシリケート粒子に共有結合またはイオン結合
することが可能な第1の官能基、有機前駆物質と反応することが可能な任意の第
2の官能基、および第1の官能基に結合されると共に第2の官能基が存在するな
ら第1の官能基と第2の官能基との間に位置する疎水性セグメントを有する有機
分子を意味する。カップリング剤は分散剤として機能することが可能である。 「硬化性」は、(高温溶融体を固化するための)冷却、(溶媒によって保持さ
れた材料を乾燥し固化するための)加熱、および/または重合(例えば、連鎖延
長、化学的架橋または放射線架橋など)によって固体で実質的に非流動性の材料
に変換させることが可能である流動性材料に関連する。 「安定化された」は、十分に分散されたままであると共に凝集せず相分離しな
い材料に関連する。 「水性」とは、水に分散または溶解(好ましくは、均質に分散または溶解)す
る材料に関連する。
【0008】 詳細な説明 本発明は、耐摩耗性帯電防止セラマー物品を形成するために硬化することが可
能な水性セラマー組成物を提供する。水性セラマー組成物は、水と複数のコロイ
ドシリカ粒子と結合剤前駆物質と導電性有機ポリマーとを含む。セラマー組成物
は、木材、セラミックス、ポリマー(例えば、アクリル、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリウレタンおよびビニル)、金属
、ガラスなどの種々の基板に塗布することが可能である。セラマー組成物は、電
子貯蔵容器向けの用途に対して特に適する。
【0009】 図1は、電子デバイス用の貯蔵容器32と貯蔵容器32の表面に貼り付けられ
たセラマーコーティング34を含む帯電防止貯蔵容器30を示している。本発明
のセラマーを被覆することが可能である電子貯蔵容器の例は、米国特許第5,0
51,351号(ニルス(Niles)ら)において報告されている。好ましく
は、最適な帯電防止特性を貯蔵容器に付与するために、セラマーコーティング3
4は、貯蔵容器32の内面と外面の両方を覆う。任意に、貯蔵容器をセラマー組
成物で部分的にのみ被覆することが可能である。セラマーコーティング34は、
耐摩耗性であると共に低湿度の条件下でさえ帯電防止性である。本コーティング
は、デバイスを損ないうる静電気を排除することにより、被覆された貯蔵容器3
0内に貯蔵された電子デバイスを保護することを助ける。
【0010】 本発明のセラマー組成物は、様々な形状とサイズを有するセラマー物品を形成
するために硬化することが可能である。図2は、本発明のセラマー組成物から製
造され幾何学的に造形された幾つかのセラマー物品40を示している。造形され
たセラマー物品は、必要なあらゆる形状を有することが可能であり、例えば、立
方体42、円錐44、円筒46および球48の形状であることが可能である。セ
ラマー物品の形状は、規則的(例えば、幾何学的)または不規則的であることが
可能である。造形されたセラマー物品は、成形、エンボスおよび押出を含む従来
の方法によって製造することが可能である。本発明のセラマー物品は、いかなる
サイズであってもよいが、好ましくは約0.1〜10ミリメートルのサイズ範囲
内である。
【0011】 図3を参照すると、シート様基板上のコーティングの形をとった本発明のセラ
マーが示されている。セラマー被覆基板50は、第1の主表面54と第2の主表
面56を有するシート様基板52を含む。セラマーコーティング58は、シート
様基板52の第1の主表面52に接着し、第1の主表面52と隣接している。セ
ラマーコーティング58は、硬化した結合剤全体を通して分散した複数のコロイ
ドシリカ粒子と導電性有機ポリマーとを含む。シート様基板52は、ポリマーフ
ィルム(例えば、ポリエステル、アクリル、ポリカーボネート、ポリオレフィン
、ポリイミド、ポリアミド、ビニル)、ガラスシート、セラミックシート、金属
(例えば、ニッケル)、あるいは他のあらゆる絶縁性材料(例えば、木材)であ
ることが可能である。例として、基板は、電子デバイス用の貯蔵容器、摩耗性物
品、電子表示装置の前面(face)、包装材料、床仕上材、壁仕上材、窓仕上
材、自動車グレージングまたは感圧接着テープの一部であることが可能である。
任意に、シート様基板52の第2の主表面56もセラマーコーティング26で被
覆することが可能である。
【0012】 ここで図3aを参照すると、シート様基板上のコーティングの形をとった本発
明のセラマーが示されている。実施形態60において、セラマーコーティング5
8は、絶縁耐摩耗性トップコート62で上塗りされている。トップコート62は
、望ましいいかなる耐摩耗性コーティング、例えば、重合多官能性アクリレート
耐摩耗性コーティングであってもよい。好ましくは、トップコート62の耐摩耗
性は、セラマーコーティング58の耐摩耗性より高い。こうして、トップコート
62は、シート様基板52に付与された耐摩耗性のレベルを高める。帯電防止特
性を維持するために、トップコート62は、好ましくは、トップコートの絶縁作
用を最小にするために極薄層または極薄コーティングで塗布される。
【0013】 本発明のセラマーは、複数のコロイドシリカ粒子と結合剤前駆物質と導電性有
機ポリマーとを分散または溶解した水の連続相を含む水性セラマー組成物から製
造される。種々の任意の原料、例えば、コロイド無機酸化物粒子、カップリング
剤、コーティング改質剤(例えば、開始剤および光増感剤)、共溶媒(例えば、
アルコール)、界面活性剤および任意の添加剤もセラマー組成物中に含めること
が可能である。セラマー組成物の成分は、水に均質に分散または溶解したままで
あるように選択される。例えば、導電性ポリマーを適切に安定化していなければ
、それはセラマー組成物が硬化すると沈殿しうる。最終硬化セラマー物品は、均
質に分散したセラマー組成物として提供される時、一般に、少なくとも目で見て
均一であり、より好ましくは光学的に透明である。
【0014】 本発明のセラマー組成物の成分を今からより詳細に説明する。
【0015】 コロイド無機酸化物粒子 本発明において、セラマー組成物は、複数のコロイドシリカ粒子を含む。コロ
イドシリカ粒子は、最終セラマーをより耐摩耗性にすると共に導電性有機ポリマ
ーの安定化を補助するために本発明のセラマー組成物中で用いられる。シリカ粒
子は、好ましくは、技術上よく知られている方法によって調製できるシリカゾル
の形態で提供される。本明細書において用いられる「ゾル」とは、液媒体中の実
質的に非凝集の無機酸化物粒子のコロイド分散体を意味するものとする。液媒体
が水である場合、粒子の分散は、所定のpHにおける粒子間の静電反発力によっ
て維持される。液媒体が非水性である場合、粒子の分散度は、静電反発力および
/または立体障害によって維持される。
【0016】 水溶液にゾルとして均一に配合されたコロイドシリカは、商品名「LUDOX
」(デラウェア州ウィルミントンのデュポン・ヌムール(E.I.DuPont
de Nemours & Co.)から市販されている)、「NYACOL
」(マサツセッチュ州アシュランドのナイアコル(Niacol Co.)から
市販されている)および「NALCO」(イリノイ州シカゴのナルコケミカル(
Nalco Chemical Co.)から市販されている)で市販されてい
る。水で希釈することが可能である非水性シリカゾル(シリカオルガノゾルとも
呼ばれる)も、商品名「NALCO1057」(ナルコケミカル(Nalco
Chemical Co.)から市販されている2−プロポキシエタノール中の
シリカゾル)、「MA−ST」、「IP−ST」および「EG−ST」(日本国
東京の日産化学(Nissan Chemical Ind.)から市販されて
いる)で市販されている。コロイドシリカ粒子は、好ましくは約5〜約100n
mの範囲、より好ましくは約10〜約50nmの範囲の平均粒径を有する。平均
粒子サイズは、透過型電子顕微鏡法を用いて決定することができる。適するコロ
イドシリカの別の例は、米国特許第5,126,394号(ビルカジ(Bilk
adi))において報告されている。その開示は本明細書に引用して援用する。
本発明の実施技術において用いられる水性シリカゾルが、より好ましくは約2〜
約6の範囲のpHを有する酸性であることが好ましい。
【0017】 好ましくは、コロイドシリカ粒子は、カップリング剤で官能化されている。よ
り好ましくは、コロイドシリカ粒子は(メタ)アクリレート官能化されている。
本明細書において用いられる「(メタ)アクリレート官能化されている」という
用語は、メタクリレート末端オルガノ官能性シラン、アクリレート末端オルガノ
官能性シランまたはそれらの両方で官能化されているシリカ粒子に関連する。官
能化された粒子は、結合剤と密接に且つ等方的に結合する。一般に、コロイドシ
リカ粒子は、(メタ)アクリレート官能化シランをシリカゾルに添加することに
より官能化される。(メタ)アクリレート官能化コロイドシリカの例は、米国特
許第4,491,508号(オルセン(Olsen)ら)、第4,455,20
5号(オルセン(Olsen)ら)、第4,478,876号(チュング(Ch
ung))、第4,486,504号(チュング(Chung))および第5,
258,225号(カサンベリー(Katsamberis))において報告さ
れている。本発明のセラマー組成物は、一般には約5〜約65重量%のコロイド
シリカ粒子、より好ましくは約10〜約50重量%のコロイドシリカ粒子、最も
好ましくは約30〜約50重量%のコロイドシリカ粒子を含む。一般に、セラマ
ー中のシリカ粒子の重量%が増加するにつれて、セラマーの耐摩耗性も増加する
。セラマー組成物が硬化すると本発明のセラマーが生じる。従って、セラマーは
、セラマーを製造するために用いられたセラマー組成物から一切の揮発性成分を
差し引いたものとおよそ同じ重量%のコロイドシリカ粒子を含む。
【0018】 シリカに加えて、コロイド無機粒子は、シリカより高い屈折率のコロイド粒子
をさらに含むことが可能である。こうしたより高い屈折率のコロイド粒子には、
アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリアおよび酸化アンチモンゾルに限定され
ないが、それらが挙げられ、それらのすべては、ナイアコル(Niacol C
o.)およびナルコケミカル(Nalco Chemical Co.)などの
供給業者から市販されている。
【0019】 セラマー物品を製造するために用いられるコロイド無機粒子がゾルから誘導さ
れることが非常に望ましい。セラマー物品を製造するためにコロイド粒子の粉末
を用いる場合、コロイド粒子を少なくとも一種の結合剤前駆物質と混合する時に
加工しにくい塊状物が生じうる。例えば、ヒュームドシリカ(すなわち、水性シ
リカゾルでなく)を含有する組成物の調製によって、比較的劣った光学的透明性
を有するセラマーコーティングおよびコーティング塗布方法のために劣った流動
特性を有するセラマー組成物が生じたことが観察されている。従って、コロイド
寸法の粉末の使用が本発明のセラマーにおいて好ましくない。
【0020】 カップリング剤 カップリング剤は、シリカなどの無機粒子の表面に結合し、そして被覆された
粒子の有機マトリックスとの密接で等方性の結合を促進する。コロイドシリカ粒
子は、結合剤前駆物質と混合される前に、あるいはコロイドシリカ粒子が結合剤
前駆物質と混合されると同時に、カップリング剤と混合することが可能である。
カップリング剤を含むセラマー組成物は、カップリング剤を実質的に含まないセ
ラマー組成物より良好な耐摩耗性、耐候性および耐溶剤性を有するセラマー物品
をもたらすので好ましい。本発明の実施技術において用いるために適するカップ
リング剤の例には、モノ−および多−官能性有機珪素化合物などのオルガノ官能
性シランモノマーが挙げられる。好ましいオルガノ官能性シランは、シリカ粒子
を有機材料にカップリングすることで「カップリング剤」としても技術上知られ
ている加水分解性オルガノ官能性シランである。代表的な例には、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、メタアクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン
などの(メタ)アクリロイルオキシアルキルトリエトキシシラン、(メタ)アク
リロイルプロピルトリクロロシラン、フェニルトリクロロシラン、ビニルトリメ
トキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロ
ピルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン、グリシドキシプロピルトリクロロシラン、パ
ーフルオロアルキルトリメトキシシラン、パーフルオロアルキルトリエトキシシ
ラン、1,1,1−トリフルオロエチルトリメトキシシランなどのパーフルオロ
メチルアルキルトリメトキシシラン、トリデカフルオロ−1,1,2,2テトラ
ヒドロオクチルトリメトキシシラン、パーフルオロアルキルトリクロロシラン、
トリフルオロメチルプロピルトリメトキシシラン、トリフルオロメチルプロピル
トリクロロシラン、および過弗素化スルホンイミドアルキルトリメトキシシラン
(ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング
(Minnesota Mining and Manufacturing
Company)から入手できるようなFC405)ならびにこれらの組み合わ
せなどが挙げられる。好ましいカップリング剤は、3−(トリメトキシシリル)
プロピルメタクリレート、3−(トリエトキシシリル)プロピルメタクリレート
、3−(トリメトキシシリル)プロピルアクリレート、ビニルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシランおよびそれらの組み合わせから成る群から選択さ
れる。本発明のセラマー組成物は、一般に、約0.5〜約15重量%の特定のカ
ップリング剤を含む。本発明のセラマーが約1〜約10重量%のカップリング剤
を含むことが好ましく、本発明のセラマーが約5〜約10重量%の特定のカップ
リング剤を含むことが最も好ましい。
【0021】 結合剤前駆物質 カップリング剤を伴った、あるいはカップリング剤を伴わない上述したシリカ
粒子は、セラマー組成物を形成するために水混和性または水分散性の結合剤前駆
物質と混合される。本発明のセラマー組成物中で用いるために適する結合剤前駆
物質は、一般に、一官能性エチレン系不飽和モノマー、多官能性エチレン系不飽
和モノマー、オリゴマーまたはそれらの組み合わせなどのエチレン系不飽和結合
剤前駆物質として表現することが可能である。
【0022】 多官能性エチレン系不飽和モノマーは、好ましくは、(メタ)アクリル酸のエ
ステルである。それは、より好ましくは、アクリル酸またはメタクリル酸の二官
能性エチレン系不飽和エステル、アクリル酸またはメタクリル酸の三官能性エチ
レン系不飽和エステル、アクリル酸またはメタクリル酸の四官能性エチレン系不
飽和エステル、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。これらの
内で、(メタ)アクリル酸の二官能性および三官能性エチレン系不飽和エステル
は最も好ましい。
【0023】 アクリル酸の好ましい多官能性エチレン系不飽和エステルは、約1.40〜約
1.65の屈折率を有し、そして以下の式によって例示することができる。
【化1】 式中、Rは、水素、ハロゲンまたはC〜Cアルキル基であり、好ましく
は、Rは水素またはメチル基である。 Rは、炭素、水素、窒素、非過酸化性酸素、硫黄または燐原子を有する環式
、分岐または直鎖の脂肪族、芳香族もしくはヘテロ環式であってもよい多価有機
基である。 Yは水素、C〜Cアルキルまたはプロトン性官能基である。 mは、エステル中のアクリルまたはメタクリル基の数を指定する整数であり、
そして少なくとも2の値を有する。 nは、R−mの原子価に等しい値を有する。
【0024】 この式を参照すると、好ましくは、Rは、約14〜約100の分子量を有し
、mは2〜6の値を有し(より好ましくは、mは2〜5の値を有し、最も好まし
くは、mは2〜3の値を有する。アクリレートおよび/またはメタクリレートの
混合物を用いる場合、mは、約2.05〜5の平均値を有する)、nは1〜3の
値を有する。好ましいプロトン性官能基は、−OH,−COOH,−SH,−P
O(OH),−SOHおよび−SO(OH)から成る群から選択される。
【0025】 (メタ)アクリル酸の適する多官能性エチレン系不飽和エステルの例は、例え
ば、エチレングリコール、トリエチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3
−プロパンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1−エトキシ−2,3
−プロパンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジオール、1,6−ヘキサメチレンジオール、1,2−シクロヘキサン
ジオール、1,6−シクロへキサンジメタノールなどの脂肪族ジオールのジアク
リル酸およびジメタクリル酸エステル、グリセリン、1,2,3−プロパントリ
メタノール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール
、1,3,6−ヘキサンントリオールおよび1,5,10−デカントリオールな
ど脂肪族トリオールのトリアクリル酸およびトリメタクリル酸エステル、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリル酸およびトリメタクリル
酸エステル、1,2,3,4−ブタンテトロール、1,1,2,2−テトラメチ
ロールエタン、1,1,3,3−テトラメチロールプロパンおよびペンタエリス
リトールテトラアクリレートなどの脂肪族トリオールのテトラアクリル酸および
テトラメタクリル酸エステル、アドニトールなどの脂肪族ペントールのペンタア
クリル酸およびペンタメタクリル酸エステル、ソルビトールおよびジペンタエリ
スリトールなどのヘキサノールのヘキサアクリル酸およびヘキサメタクリル酸エ
ステル、レゾルシノール、プロカテコール、ビスフェノールAおよびビス(2−
ヒドロキシエチル)フタレートなどの芳香族ジオールのジアクリル酸およびジメ
タクリル酸エステル、ピロガロール、フロログルシノールおよび2−フェニル−
2,2−メチロールエタノールなどの芳香族トリオールのトリメタクリル酸エス
テルおよびジヒドロキシエチルヒダントインのヘキサアクリル酸およびヘキサメ
タクリル酸エステルならびにそれらの混合物を含む多価アルコールのポリアクリ
ル酸またはポリメタクリル酸エステルである。
【0026】 好ましくは、(メタ)アクリル酸の多官能性エチレン系不飽和エステルは、(
メタ)アクリル酸のポリエーテル多官能性エチレン系不飽和エステルである。よ
り好ましくは、(メタ)アクリル酸の多官能性エチレン系不飽和エステルは、エ
トキシ化ペンタエリスリトールトリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、2(2’−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、
エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ
アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、メトキシポ
リエチレングリコールジメタクリレート、金属ジアクリレート(例えば、亜鉛ジ
アクリレート)およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。最も好ま
しくは、(メタ)アクリル酸の多官能性エチレン系不飽和エステルは、ポリエチ
レングリコールジアクリレートである。特に好ましい結合剤前駆物質は、約20
重量%以下のペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)を含む。ペン
タエリスリトールトリアクリレートまたは低い水溶性を有する他の結合剤前駆物
質を結合剤前駆物質として用いる時、低水溶性結合剤前駆物質を溶解するために
エタノールなどの水溶性溶媒を必要とする場合がある。
【0027】 アクリル酸の多官能性エチレン系不飽和エステルに加えて、セラマー組成物は
、(メタ)アクリル酸の一官能性エチレン系不飽和エステル(すなわち、アルキ
ルおよび/またはアリールアクリレートまたはメタクリレート)を含むことが可
能である。好ましくは、(メタ)アクリル酸のアルキル基は、(平均で)約4〜
14個の炭素原子を有する。アルキル基は、任意に、鎖中に酸素原子を含むこと
が可能であり、よって例えばエーテルを形成する。好ましくは、(メタ)アクリ
ル酸のアルキル基は、(平均で)約6〜約20個の炭素原子を有する。その例に
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−メチルブチル(メタ)ア
クリレート、4−メチル−2−ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メ
タ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)
アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルへキシル(メタ
)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリ
レート、2,2’−(エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレー
ト、2−(フェノキシ)エチル(メタ)アクリレート、ビフェニル(メタ)アク
リレート、t−ブチルフェニル(メタ)アクリレート、シクロへキシル(メタ)
アクリレート、ジメチルアダマンチル(メタ)アクリレート、2−ナフチル(メ
タ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートが挙げられるが、それらに限
定されない。その他の例には、ポリエトキシ化またはポリプロポキシ化メトキシ
(メタ)アクリレート(すなわち、ポリ(エチレン/プロピレンオキシド)モノ
(メタ)アクリレート)マクロマー(すなわち、高分子モノマー)、ポリメチル
ビニルエーテルモノ(メタ)アクリレートマクロマーおよびエトキシ化またはプ
ロポキシ化ノニルフェノールアクリレートマクロマーが挙げられるが、それらに
限定されない。こうしたマクロマー(すなわち、高分子モノマー)の分子量は、
一般には約100〜約600グラム/モル、好ましくは約300〜約600グラ
ム/モルである。使用できる好ましい一官能性(メタ)アクリレートには、2−
メチルブチルアクリレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリレート
およびメトキシ−封止ポリ(エチレングリコール)モノメタクリレートが挙げら
れる。
【0028】 一官能性エチレン系不飽和モノマーは、エチレン系不飽和酸またはアミドから
選択することもできる。その例には、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、マレイン酸、フマル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチルア
クリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−エチル−N−ヒドロキシエチルアクリ
ルアミド、N,N−ジメチロールアクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、ヒ
ドロキシスチレンが挙げられるが、それらに限定されない。好ましい一官能性ア
クリルモノマーには、アクリル酸、イタコン酸およびN,N−ジメチルアクリル
アミドが挙げられる。
【0029】 本発明のセラマー組成物は、好ましくは、約5〜約80重量%の少なくとも一
種のエチレン系不飽和モノマーを含む。エチレン系不飽和モノマーが多官能性エ
チレン系不飽和モノマーと一官能性エチレン系不飽和モノマーとの混合物を含む
場合、多官能性モノマーは、好ましくは少なくとも約20重量%の量であり、一
官能性モノマーは、好ましくは少なくとも約5重量%の量である。好ましくは、
多官能性モノマーは、約60重量%以下の量であり、一官能性モノマーは、約2
0重量%以下の量で用いられる。
【0030】 硬化剤 本発明のセラマーの製造中に、本発明のセラマー組成物は、セラマー組成物の
硬化プロセスを開始させるエネルギー源(例えば、紫外線または電子ビーム)に
さらされる。この硬化プロセスは、ラジカル開始剤(本明細書において単純に開
始剤と呼ぶ。例えば、光開始剤または熱開始剤)の使用を必要としうるラジカル
メカニズムを介して起きる。エネルギー源が電子ビームである場合、組成物と電
子ビームの相互作用はラジカルを発生させ、一般に開始剤を必要としない。エネ
ルギー源が熱、紫外線または可視光線である場合、開始剤は一般に必要である。
開始剤がこれらのエネルギー源の一つにさらされる時、開始剤はラジカルを発生
させ、その後、ラジカルは結合剤前駆物質の硬化を開始させる。
【0031】 適するラジカル熱開始剤の例には、過酸化ベンゾイルなどの過酸化物、アゾ化
合物、ベンゾフェノンおよびキノンが挙げられるが、それらに限定されない。可
視光線に照射された時にラジカルを発生させる光開始剤の例には、ベンゾフェノ
ン類が挙げられるが、それらに限定されない。紫外線に照射された時にラジカル
を発生させる光開始剤の例には、有機過酸化物、アゾ化合物、アシルホスフェー
ト、キノン、ベンゾフェノン、ニトロソ化合物、アクリルハロゲン化物、ヒドラ
ゾン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、トリアクリルイミダゾール、ビス
イミダゾール、クロロアルキルトリアジン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテルおよびメチルベンゾイン、ベンジルおよびジアセチルなど
のジケトン、アセトフェノン、2,2,2−トリ−ブロモ−1−フェニルエタノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルア
セトフェノン、2,2,2−トリ−ブロモ−1(2−ニトロフェニル)エタノン
、ベンゾフェノンおよび4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノンなどの
フェノンが挙げられるが、それらに限定されない。市販されている紫外線光開始
剤の例には、商品名「IRGACURE184」(1−ヒドロキシシクロへキシ
ルペンチルケトン)、「IRGACURE361」および「DAROCUR11
73」(2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)(
ニューヨーク州ホーソーンのチバガイギー(Ciba−Geigy)から市販さ
れている)で入手できるものが挙げられる。一般に、開始剤が用いられる場合、
一定量の開始剤は、必要な硬化レベルおよび硬化速度を生じさせるために前駆物
質組成物中に含まれる。開始剤は、結合剤前駆物質の全重量に対して好ましくは
約0.1〜約10重量%の範囲、より好ましくは約2〜約4重量%の範囲の量で
用いられる。異なる開始剤の組み合わせを使用できることは理解されるべきであ
る。
【0032】 開始剤に加えて、本発明のセラマー組成物は光増感剤を含むことが可能である
。光増感剤は、特に空気雰囲気中で前駆物質組成物の硬化を開始させるラジカル
の形成を補助する。適する光増感剤には、芳香族ケトンおよび第三アミンが挙げ
られるが、それらに限定されない。適する芳香族ケトンには、ベンゾフェノン、
アセトフェノン、ベンジル、ベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、
キサントン、チオキサントン、9,10−アントラキノンおよび多くの他の芳香
族ケトンが挙げられるが、それらに限定されない。適する第三アミンには、メチ
ルジエタノーアミン、エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、フェ
ニルメチル−エタノールアミンおよびジメチルアミノエチルベンゾエートなどが
挙げられるが、それらに限定されない。本発明の組成物中で用いられる光増感剤
の量は、結合剤前駆物質の全重量に対して好ましくは約0.01重量%〜約10
重量%の範囲、より好ましくは約0.05〜約5重量%の範囲、最も好ましくは
約0.25〜約3重量%の範囲である。異なる光増感剤の組み合わせを必要なら
ば使用できることは理解されるべきである。
【0033】 導電性有機ポリマー 導電性有機ポリマーは電子を輸送できるポリマーである。これらのポリマーが
例えば基板に接着されたコーティングの一部である時、これらのポリマーは基板
の表面上の電荷を排除することを助ける。本発明において用いられる適する導電
性ポリマーには、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンおよびそれらの
組み合わせが挙げられる。導電性有機ポリマーがセラマー組成物中の導電性有機
ポリマーを安定化させる目的で対イオンと結合していることが好ましい。好まし
い導電性有機ポリマーは帯電されており、それらのポリマーには、3,4−ポリ
エチレンジオキシチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンおよびそれらの組み
合わせが挙げられる。最も好ましい導電性有機ポリマーは、ポリスチレンスルホ
ネート対イオンで安定化された3,4−ポリエチレンジオキシチオフェンである
。本発明のセラマー組成物は、一般には約0.05〜約50重量%の導電性有機
ポリマーを含む。本発明のセラマー組成物は、好ましくは、約0.05〜約5重
量%の導電性有機ポリマーを含む。光学的に透明なセラマーを提供するために、
本発明のセラマー組成物は、最も好ましくは、約0.05〜約1重量%の導電性
有機ポリマーを含む。
【0034】 任意の添加剤 本発明のセラマー組成物は、基板上でのセラマー組成物の流れまたは濡れを改
善するために均染剤(leveling agent)または界面活性剤などの
他の添加剤も含む。セラマー組成物が適切に基板を湿らせない場合、これは、コ
ーティングにおける目視欠陥(例えば、ピンホールおよび/または隆起線)およ
び基板の不完全なコーティングの原因になりことがあり、被覆されていない裸部
分につながる。均染剤の例には、商品名「DOW57(ジメチル−、メチル−お
よび(ポリエチレンオキシドアセテート)−封止シロキサン)(ミシガン州ミッ
ドランドのダウコーニング(Dow Corning)から市販されている)で
入手できるものなどのアルコキシ末端ポリシリコーン、商品名「FC430」、
「FC431」および「FX313」で入手できるものなどのフルオロケミカル
界面活性剤(ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファク
チャリングカンパニー(Minnesota Mining and Manu
facturing Company)から市販されている)が挙げられるが、
それらに限定されない。セラマー組成物は、望ましい結果を付与するために一定
量の均染剤を含むことが可能である。均染剤は、セラマー組成物の全重量に対し
て好ましくは約3重量%以下、より好ましくは約1重量%以下の量で存在する。
異なる均染剤の組み合わせを必要ならば使用できることは理解されるべきである
【0035】 さらに、シランカップリング剤を用いる場合、カップリング剤の重量に対して
約1重量%〜3重量%の氷酢酸または類似のカルボン酸をオルガノ官能性シラン
の加水分解用の触媒として添加することが好ましいことがある。
【0036】 高分子材料は種々のメカニズムで劣化することが知られている。これを埋め合
わせることができる一般的な添加剤は、安定剤、吸収剤および酸化防止剤などと
して知られている。本発明のセラマー組成物は、紫外線安定剤、紫外線吸収剤、
オゾン安定剤および熱安定剤/酸化防止剤の一種以上を含むことが可能である。
【0037】 紫外線安定剤および/または紫外線吸収剤は、経時的に帯電防止コーティング
の耐候性を改善すると共に「黄変」を減少させるためにセラマー組成物に添加す
ることができる。紫外線安定剤の例には、商品名「TINUVIN292」(ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバケート)で市
販されているものが挙げられ、紫外線吸収剤の例には、商品名「TINUVIN
1130」(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)で市販されているものが
挙げられる(その両方はチバガイギー(Ciba−Geigy Co.)から市
販されている)。セラマー組成物は、望ましい結果を付与するために一定量の紫
外線安定剤および/または紫外線吸収剤を含むことが可能である。紫外線安定剤
または紫外線吸収剤は、セラマー組成物の全重量に対して好ましくは約10重量
%以下、より好ましくは約1〜約5重量%の量で存在する。異なる紫外線安定剤
および紫外線吸収剤の組み合わせを必要ならば使用できることは理解されるべき
である。
【0038】 オゾン安定剤はオゾンによる反応から生じる分解に対して保護する。オゾン安
定剤の例には、商品名「IRGONOX1010」(チバガイギー(Ciba−
Geigy)から市販されている)で市販されているものなどのヒンダードアミ
ンおよびフェノールトリアジン(ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッ
チケミカル(Aldrich Chemical Co.)から市販されている
)が挙げられるが、それらに限定されない。セラマー組成物は、望ましい結果を
付与するために一定量のオゾン安定剤を含むことが可能である。オゾン安定剤は
、セラマー組成物の全量に対して好ましくは約1重量%以下の量、より好ましく
は約0.1〜約1.0重量%の範囲の量、最も好ましくは約0.3〜約0.5重
量%の範囲の量で存在する。
【0039】 セラマー組成物およびセラマーを製造する方法 本発明のセラマー組成物は、水性コロイドシリカ粒子を少なくとも一種の結合
剤前駆物質および導電性有機ポリマーと組み合わせることにより製造することが
可能である。任意に、シリカ粒子を結合剤前駆物質に添加する前、あるいは添加
した後に、カップリング剤を組成物に添加することが可能である。その後、硬化
剤および溶媒を混合物に添加することができる。適する溶媒には、アルコール(
例えば、イソプロピルアルコールまたはエタノール)およびケトン(例えば、メ
チルエチルケトンまたはアセトン)またはそれらの組み合わせが挙げられる。混
合物に添加される溶媒は、好ましくは、導電性有機ポリマーの水性分散液を添加
する前に添加される。
【0040】 セラマー組成物は、スプレーコーティング、ナイフコーティング、ディップコ
ーティング、フローコーティングおよびロールコーティングなどのあらゆる技術
によって基板に塗布することが可能である。スプレーコーティングにおいて、セ
ラマー組成物は噴霧され、その後、基板の表面に塗布される。ディップコーティ
ングにおいて、基板はセラマー組成物に浸漬され、過剰のコーティングが基板か
らしたたり落ちるようにセラマー組成物から除去される。フローコーティングに
おいて、熱可塑性基板は垂直位置に保持され、セラマー組成物は基板の頂上付近
に塗布される。その後、セラマー組成物は基板から流れ落ちる。ロールコーティ
ングにおいて、セラマー組成物は転写ロールによって基板に塗布される。
【0041】 乾燥後、セラマー組成物は、組成物を硬化させると共に耐摩耗性(または硬)
コーティングを形成するためにエネルギー源にさらすことが可能である。このエ
ネルギー源は、熱エネルギー、電子ビーム、紫外線または可視光線であることが
可能である。必要とされるエネルギーの量は、主として、前駆物質組成物の化学
成分およびその厚さおよび密度に応じて決まる。熱エネルギーの場合、オーブン
温度は、約15分〜約16時間にわたり一般には約50℃〜約250℃(好まし
くは約90〜約110℃の範囲)の範囲である。電子ビーム線は、約0.1メガ
ラド〜約10メガラド(Mrad)のレベル、好ましくは約1Mrad〜約10
Mradのレベルで用いることが可能である。紫外線とは、約200〜約400
ナノメートルの範囲内、好ましくは約250〜約400ナノメートルの範囲内の
波長を有する非粒子線を意味する。紫外線が少なくとも300ワット/インチ(
120ワット/cm)、好ましくは少なくとも600ワット/インチ(240ワ
ット/cm)のエネルギーレベルを有することが好ましい。可視光線とは、約4
00ナノメートル〜約800ナノメートルの範囲、好ましくは約400ナノメー
トル〜約550ナノメートルの範囲の波長を有する非粒子線を意味する。
【0042】 セラマー組成物は、全体の基板表面またはその一部上に塗布することが可能で
ある。好ましくはそして有利には、セラマー組成物は基板に直接塗布される。任
意に、セラマー組成物は、下塗りされた、例えば、従来のプライマーで処理され
た基板に塗布することができる。セラマー組成物の必要なコーティング厚さは、
配合および組成物中の揮発性担体(例えば、水、溶媒)の量に応じて決まる。硬
化したコーティングは、一般には少なくとも約1マイクロメートル、好ましくは
少なくとも約3マイクロメートルの厚さを有する。硬化したコーティングは、一
般には約50マイクロメートル以下、好ましくは約30マイクロメートル以下、
より好ましくは約10マイクロメートル以下、最も好ましくは約4マイクロメー
トル以下の厚さを有する。基板に塗布されるセラマー組成物の量は、望ましいコ
ーティング厚さを提供するために調節することが可能である。セラマーコーティ
ングの耐摩耗性は、一般に、コーティングの厚さが約3マイクロメートルより下
に落ちるにつれて高まる。コーティングの光学的透明性は、コーティングの厚さ
が約30マイクロメートルより上に厚くなるにつれて低下するようである。
【0043】 セラマーの表面抵抗率は、室温で環接触形状または棒接触形状を用いて抵抗計
によって測定することが可能である。本発明のセラマーは、好ましくは約10 〜1012オーム/スクエアの範囲の表面抵抗率を有する。
【0044】 実施例 特に別な風に詳述した場合を除き、当業者に対してよく知られていると共に日
常的である標準技術を用いて以下の実施例を行う。実施例は例として示すが、本
発明を限定しない。
【0045】 試験手順 試験手順1:表面抵抗率の試験 Model803Bプローブが装備されたETS Model872Wide
Range Resistance Meter(ペンシルバニア州グレンサ
イドのエレクトロテック(Electro−Tech Systems,Inc
.)から市販されている)を用いて実施例1〜8のコーティングの表面抵抗率を
測定した。測定を23±1℃の温度で行った。二つの同心環電極をセラマーコー
ティングの表面上に置き、100ボルトの外部電圧を表面の両端に加えた。メー
タは、その装置によって検出可能な上限が6X1013オーム/スクエアであり
、10〜1012オーム/スクエアの範囲内である表面抵抗率の読みを測定す
ることが可能であった。約1012オーム/スクエア以下の表面抵抗率を有する
コーティングを帯電防止コーティングとみなした。
【0046】 試験手順2:静電荷消散時間の決定 静電荷消散時間とは、表面に加えられた高電圧電荷が消散するために要する時
間を意味する。静電荷消散時間が短いセラマーコーティングは、特徴的に、静電
荷消散時間が長いセラマー組成物より良好な帯電防止特性を有する。ETS M
odel406CStatic Decay Test Unit(エレクトロ
テック(Electro−Tech Systems,Inc.)から市販され
ている)を用いて実施例1〜8のセラマーの静電荷消散時間を測定した。この装
置は、特定のセラマーコーティングの表面上で高電圧(5,000ボルト)コロ
ナ放電を生じさせ、そして5,000ボルト〜0ボルトの表面電圧の消滅時間を
フィールドメータによって測定した。静電荷消散時間のすべての報告値を静電荷
消散時間の少なくとも三つの別個の測定の平均として計算した。
【0047】 試験手順3:耐摩耗性の決定 0000スチールウールでセラマーの表面を研磨して、実施例1〜8のセラマ
ーコーティングの耐摩耗性を決定した。スチールウールを中程度の圧力(約5〜
10秒にわたり手で加えられた圧力)下でセラマーの表面上で擦り、セラマーの
表面上に存在するスクラッチの量を決定するためにサンプルを目視検査した。そ
の後、スチールウール試験を受けたセラマーをa)スクラッチが実質的にない表
面を有する、b)多少のスクラッチを含む表面を有する、c)実質的なスクラッ
チを含む表面を有するとして特徴付けた。
【0048】 試験手順4:テーバー耐摩耗性の決定 テーバー摩耗試験機、Model503(ニューヨーク州トナワンダのテーバ
ーカンパニー(Taber Co.)から市販されている)を用いて試験サンプ
ルの耐摩耗性を決定した。試験サンプルを回転プラットホーム上に置き、二つの
重み付研磨ホイールはサンプルの表面上で回転した。詳しくは、約500グラム
/ホイールの分銅荷重を有するTaberCS−10F重み付研磨ホイールを用
いた。試験手順中にサンプル近辺に真空をかけて、研磨プロセスの結果として試
験中に形成された屑を除去した。用いられた真空はテーバー摩耗試験機Mode
l503の一部であり、真空動力設定は100%に設定した。試験を特定のサイ
クル数にわたり行い、各サイクルは、研磨ホイールと接触しながらのサンプルの
完全な一回転に等しかった。
【0049】 研磨サイクル数の関数としてのサンプルの研磨済み部分におけるヘイズ生成の
程度を監視することにより、サンプルの耐摩耗性を決定した。パラグラフX2「
Alternative Haze(Short−Cut)Procedure
」において推奨された方法を用いるASTM規格D−1003−95「Stan
dard Test Methos for Haze and Lumino
us Transmittance of Transparent Plas
tics」の使用によってヘイズを決定した。サンプルのヘイズを測定するため
に用いられた計器は、積分球が装備されたPacific Instrumen
ts Model XL211Hezemeter(メリーランド州シルバース
プリングのガードナーネオテックインストルメント(Gardner Neot
ec Instrument Division)から市販されている)であっ
た。
【0050】 サンプルの耐摩耗性は、上の手順を用いて決定されたヘイズの測定値に逆に相
関している。ヘイズ測定値が高いことが決定された摩耗性物品は、ヘイズ測定値
が低い物品より小さい耐摩耗性である。
【0051】 実施例および比較例 比較例A:被覆されていないアクリルシート 比較例B:被覆されていないポリエステルフィルム 実施例3 工程1: ナルコケミカル(Nalco Chemical Co.)から入手できる平
均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子のpH3.2の酸安定化分散液(
34%固形物)であるNalco1042シリカゾル14g、脱イオン水6g、
ヒドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldric
h Chemical Co.))10g、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート(アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical Co.))
0.25g、およびシランカップリング剤(アルドリッチケミカル(Aldri
ch Chemical Co.)製の3−メタクリルオキシプロピルトリメト
キシシラン)1.4gをガラスバイアル内で混合した。混合を確実にするために
、得られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30分にわたり50℃
に加熱した。得られた混合物を実施例3の残部に関する溶液Aと呼ぶものとする
【0052】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A5g、水1g、イソプ
ロピルアルコール4g、ペンタエリスリトールアクリレート0.5g、Irga
cure184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.
08g、Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオ
フェン−ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物
)1gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ミ
シガン州ミッドランドのダウケミカルカンパニー(Dow Chemical
Company)製)1滴を手で振とうした。
【0053】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、メリーランド州ロックビルのフュージョンユーブイキ
ュアリング(Fushion UV Curing Inc.)製)のコンベア
ベルト上に、被覆されたシートを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済み
シートは目に対してクリアであった。
【0054】 実施例4 工程1: Nalco1042シリカゾル(ナルコケミカル(Nalco Chemic
al Co.)から入手できる平均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子
のpH3.2の酸安定化分散液(34%固形物))14g、脱イオン水6g、ヒ
ドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.))10g、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト(アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical Co.))0
.25gおよびシランカップリング剤(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.)製の3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン)1.4gをガラスバイアル内で混合した。混合を確実にするために、得
られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30分にわたり50℃に加
熱した。得られた混合物を実施例4の残部に関する溶液Aと呼ぶものとする。
【0055】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A(上のもの)5g、水
1g、エチルアルコール4g、ペンタエリスリトールアクリレート0.5g、I
rgacure184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
)0.08g、Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキ
シチオフェン−ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%
混合物)1gおよびDow−57(イソプロピルアルコール中の50%)界面活
性剤(ダウケミカルカンパニー(Dow Chemical Company)
)1滴を手で振とうした。
【0056】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、フュージョンユーブイキュアリング(Fushion
UV Curing Inc.)製)のコンベアベルト上に、被覆されたシー
トを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済みコーティングは目に対してク
リアであった。
【0057】 実施例5 工程1: Nalco1042シリカゾル(ナルコケミカル(Nalco Chemic
al Co.)から入手できる平均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子
のpH3.2の酸安定化分散液(34%固形物))14g、脱イオン水6g、ヒ
ドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.))6g、ペンタエリスリトールトリアクリレート
(アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical Co.))0.
25gおよびシランカップリング剤(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.)製の3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン)1.4gをガラスバイアル内で混合した。混合を確実にするために、得ら
れた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30分にわたり50℃に加熱
した。得られた混合物を実施例5の残部に関する溶液Aと呼ぶものとする。
【0058】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A5g、水1g、エチル
アルコール4.5g、ペンタエリスリトールアクリレート0.5g、Irgac
ure184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.0
8g、Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフ
ェン−ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)
1gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ダウ
ケミカルカンパニー(Dow Chemical Company))1滴を手
で振とうした。
【0059】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、フュージョンユーブイキュアリング(Fushion
UV Curing Inc.)製)のコンベアベルト上に、被覆されたシー
トを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済みコーティングは目に対してク
リアであった。
【0060】 実施例6 工程1: Nalco1042シリカゾル(ナルコケミカル(Nalco Chemic
al Co.)から入手できる平均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子
のpH3.2の酸安定化分散液(34%固形物))14g、脱イオン水6g、ヒ
ドロキシエチルメタクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldric
h Chemical Co.))6g、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト(アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical Co.))0
.25g、およびシランカップリング剤(アルドリッチケミカル(Aldric
h Chemical Co.)製の3−メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン)1.4gをガラスバイアル内で混合した。混合を確実にするために、
得られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30分にわたり50℃に
加熱した。得られた混合物を実施例6の残部に関する溶液Aと呼ぶものとする。
【0061】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A5g、水1g、エチル
アルコール4.5g、ペンタエリスリトールアクリレート0.5g、Irgac
ure184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.0
8g、Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフ
ェン−ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)
1gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ダウ
ケミカルカンパニー(Dow Chemical Company))1滴を手
で振とうした。
【0062】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、フュージョンユーブイキュアリング(Fushion
UV Curing Inc.)製)のコンベアベルト上に、被覆されたシー
トを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済みコーティングは目に対してク
リアであった。
【0063】 実施例7 工程1: Nalco1042シリカゾル(ナルコケミカル(Nalco Chemic
al Co.)から入手できる平均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子
のpH3.2の酸安定化分散液(34%固形物))10g、脱イオン水4g、ヒ
ドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.))8gおよびシランカップリング剤(アルドリッ
チケミカル(Aldrich Chemical Co.)製の3−メタクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン)1gをガラスバイアル内で混合した。混合
を確実にするために、得られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で3
0分にわたり50℃に加熱した。得られた混合物を実施例7の残部に関する溶液
Aと呼ぶものとする。
【0064】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A5g、エチルアルコー
ル9g、テトラ(エチレングリコール)ジアクリレート1g、Irgacure
184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.08g、
Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン−
ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)1.5
gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ダウケ
ミカルカンパニー(Dow Chemical Company))1滴を手で
振とうした。
【0065】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、フュージョンユーブイキュアリング(Fushion
UV Curing Inc.)製)のコンベアベルト上に、被覆されたシー
トを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済みコーティングは目に対してク
リアであった。
【0066】 実施例8 工程1: Nalco1042シリカゾル(ナルコケミカル(Nalco Chemic
al Co.)から入手できる平均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子
のpH3.2の酸安定化分散液(34%固形物))14g、脱イオン水6g、ヒ
ドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldrich
Chemical Co.))6gおよびシランカップリング剤(アルドリッ
チケミカル(Aldrich Chemical Co.)製の3−メタクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン)1.4gをガラスバイアル内で混合した。
混合を確実にするために、得られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内
で30分にわたり50℃に加熱した。得られた混合物を実施例8の残部に関する
溶液Aと呼ぶものとする。
【0067】 工程2: 混合を確実にするために、ガラスバイアル内で、溶液A5g、エチルアルコー
ル8g、テトラ(エチレングリコール)ジアクリレート1g、Irgacure
184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.08g、
Bayer Al4071(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン−
ポリスチレンスルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)1.5
gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ダウケ
ミカルカンパニー(Dow Chemical Company))1滴を手で
振とうした。
【0068】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をアクリル基板上に被覆し、25℃で4
分にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fu
sion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mo
del MC−6RQN、フュージョンユーブイキュアリング(Fushion
UV Curing Inc.)製)のコンベアベルト上に、被覆されたシー
トを置いた。アクリルシート上の得られた硬化済みコーティングは目に対してク
リアであった。
【0069】 実施例9 工程1: ナルコケミカル(Nalco Chemical Co.)から入手できる平
均粒径20ナノメートルのコロイドシリカ粒子のpH3.2の酸安定化分散液(
34%固形物)であるNalco1042シリカゾル100g、脱イオン水25
g、ポリエチレングリコールジアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(
Aldrich Chemical Co.))30g、ヒドロキシエチルアク
リレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldrich Chemical
Co.))5gおよびDow Z−6040カップリング剤(ミシガン州ミッ
ドランドのダウケミカルカンパニー(Dow Chemical Compan
y))4gをガラスバイアル内で混合した。混合を確実にするために、得られた
混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30分にわたり50℃に加熱した
。得られた混合物を実施例9の残部に関する溶液Aと呼ぶものとする。
【0070】 工程2: エタノール131g、脱イオン水33g、Bayer Al4071導電性ポ
リマー溶液(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン−ポリスチレンス
ルホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)33g、Irgacu
re184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)2.62
5gおよびDow−57界面活性剤(イソプロピルアルコール中の50%、ミシ
ガン州ミッドランドのダウケミカルカンパニー(Dow Chemical C
ompany))0.28gを溶液Aに添加した。
【0071】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をPET基板上に被覆し、25℃で4分
にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fus
ion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mod
el MC−6RQN、メリーランド州ロックビルのフュージョンユーブイキュ
アリング(Fushion UV Curing Inc.)製)のコンベアベ
ルト上に、被覆されたPETシートを置いた。PETシート上の得られた硬化済
みコーティングは目に対してクリアであった。
【0072】 比較例C 工程1: 脱イオン水38g、ポリエチレングリコールジアクリレートモノマー(アルド
リッチケミカル(Aldrich Chemical Co.))22gおよび
ヒドロキシエチルアクリレートモノマー(アルドリッチケミカル(Aldric
h Chemical Co.))5gをガラスバイアル内で混合した。混合を
確実にするために、得られた混合物を手で振とうし、その後、オーブン内で30
分にわたり50℃に加熱した。得られた混合物を実施例10の残部に関する溶液
Aと呼ぶものとする。
【0073】 工程2: エタノール40g、脱イオン水10g、Bayer Al4071導電性ポリ
マー溶液(水中の3,4−ポリエチレンジオキシチオフェン−ポリスチレンスル
ホネート導電性ポリマー分散液の1.3重量%混合物)10gおよびIrgac
ure184光開始剤(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)1.7
6gを溶液Aに添加した。
【0074】 工程3: 上の工程2において得られた最終溶液をPET基板上に被覆し、25℃で4分
にわたり乾燥し、その後、50℃で2分にわたりフラッシュした。次に、Fus
ion「H」ランプが装備されたUV Curing Station(Mod
el MC−6RQN、メリーランド州ロックビルのフュージョンユーブイキュ
アリング(Fushion UV Curing Inc.)製)のコンベアベ
ルト上に、被覆されたPETシートを置いた。PETシート上の得られた硬化済
みコーティングは目に対してクリアであった。
【0075】 試験結果 試験手順1を用いて実施例3〜8および比較例AとBの表面抵抗率を測定した
。表面抵抗率を表1に示している。
【0076】
【表1】
【0077】 試験手順2を用いて実施例3〜8および比較例AとBの静電荷消散時間を測定
した。静電荷消散時間を表2に示している。
【0078】
【表2】
【0079】 試験手順3を用いて実施例3〜8および比較例AとBの耐摩耗性を決定した。
耐摩耗性を表3に示している。
【0080】
【表3】
【0081】 試験手順4を用いて実施例9および比較例BとCの耐摩耗性を決定した。耐摩
耗性を表4に示している。
【0082】
【表4】
【0083】 前述した詳細な説明および実施例を理解しやすくするためにのみ示してきた。
不必要な限定はそれらから解されるべきではない。当業者に対して明らかな変形
は請求の範囲によって定義された本発明内に含まれるので、本発明は、示し説明
した厳密な詳細に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セラマーコーティングで被覆された電子貯蔵容器の透視図である。
【図2】 幾つかのセラマー物品の透視図である。
【図3】 基板上のセラマーコーティングの断面図である。
【図3a】 基板上のセラマーコーティングの断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z 7/12 7/12 201/00 201/00 C09J 7/02 C09J 7/02 Z C09K 3/16 106 C09K 3/16 106A 106F 108 108B (72)発明者 ビルカディ,ザイン アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4J002 AA011 CE001 CH052 CM011 DJ016 EH057 EH077 4J004 AA10 CC02 FA04 FA05 4J037 AA18 CB23 4J038 CG131 CG141 CH121 CH141 DF011 DJ012 HA166 HA216 HA446 JA55 JC30 KA03 KA08 MA08 MA10 NA11 NA20 PB09

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコロイドシリカ粒子と、結合剤前駆物質と、導電性有
    機ポリマーとを分散または溶解した水を含む、耐摩耗性導電性セラマーを形成す
    るために硬化することが可能な水性セラマー組成物。
  2. 【請求項2】 水混和性溶媒または水分散性溶媒をさらに含む、請求項1に
    記載の水性セラマー組成物。
  3. 【請求項3】 硬化剤をさらに含む、請求項1に記載の水性セラマー組成物
  4. 【請求項4】 アルミナ粒子、チタニア粒子、ジルコニア粒子、セリア粒子
    、酸化アンチモン粒子およびそれらの組み合わせから成る群から選択された複数
    のコロイド無機酸化物粒子をさらに含む、請求項1に記載の水性セラマー組成物
  5. 【請求項5】 カップリング剤をさらに含む、請求項1に記載の水性セラマ
    ー組成物。
  6. 【請求項6】 前記カップリング剤は、一官能性有機珪素化合物、多官能性
    有機珪素化合物およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項5
    に記載の水性セラマー組成物。
  7. 【請求項7】 前記カップリング剤は、3−(トリメトキシシリル)プロピ
    ルメタクリレート、3−(トリエトキシシリル)プロピルメタクリレートまたは
    それらの混合物を含む、請求項5に記載の水性セラマー組成物。
  8. 【請求項8】 前記カップリング剤は、前記セラマー組成物の約1〜約15
    重量%を構成する、請求項5に記載の水性セラマー組成物。
  9. 【請求項9】 前記導電性有機ポリマーは、ポリピロール、ポリチオフェン
    およびポリアニリンから成る群から選択される、請求項1に記載の水性セラマー
    組成物。
  10. 【請求項10】 前記導電性有機ポリマーは、3,4−ポリエチレンジオキ
    シチオフェンである請求項1に記載の水性セラマー組成物。
  11. 【請求項11】 前記3,4−ポリエチレンジオキシチオフェンはポリスチ
    レンスルホネートで安定化されている、請求項10に記載の水性セラマー組成物
  12. 【請求項12】 前記導電性有機ポリマーは、前記セラマー組成物の約0.
    05〜約5重量%を構成する、請求項1に記載の水性セラマー組成物。
  13. 【請求項13】 前記シリカ粒子は、サイズが約5〜約100nmの範囲で
    ある、請求項1に記載の水性セラマー組成物。
  14. 【請求項14】 前記シリカ粒子は、サイズが約10〜約50nmの範囲で
    ある、請求項1に記載の水性セラマー組成物。
  15. 【請求項15】 前記シリカ粒子は、前記セラマー組成物の約10〜約50
    重量%を構成する、請求項1に記載の水性セラマー組成物。
  16. 【請求項16】 前記結合剤前駆物質は、エチレン系不飽和モノマー、オリ
    ゴマーまたはそれらの組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の
    水性セラマー組成物。
  17. 【請求項17】 前記結合剤前駆物質は、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
    クリル酸エステルまたはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のセラマー
    組成物。
  18. 【請求項18】 前記結合剤前駆物質は、ポリエチレングリコールジアクリ
    レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
    ート、ペンタエリスリトールトリアクリレートおよびそれらの組み合わせから成
    る群から選択される、請求項1に記載のセラマー組成物。
  19. 【請求項19】 前記結合剤前駆物質は、前記セラマー組成物の約5重量%
    〜約80重量%を構成する、請求項1に記載のセラマー組成物。
  20. 【請求項20】 前記シリカ粒子は、約2〜約6の範囲のpHを有するシリ
    カゾルから調製される、請求項1に記載のセラマー組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の水性セラマー組成物から製造されるセラ
    マー。
  22. 【請求項22】 前記セラマーは透明である、請求項21に記載のセラマー
  23. 【請求項23】 前記セラマーは、約10〜約1012オーム/スクエア
    の範囲の表面抵抗率を有する、請求項21に記載のセラマー。
  24. 【請求項24】 前記セラマーは、基板に密着したコーティングの形で提供
    される、請求項21に記載のセラマー。
  25. 【請求項25】 前記セラマーコーティングは、約1〜約30マイクロメー
    トルの範囲の厚さを有する、請求項24に記載のセラマー。
  26. 【請求項26】 前記基板は、電子デバイス用の貯蔵容器、摩耗性物品、電
    子表示装置の前面、包装材料、床材、壁装材、窓おおい、自動車グレージングお
    よび感圧接着テープから成る群から選択される、請求項24に記載のセラマー。
  27. 【請求項27】 (a)第1の混合物を形成するために、水性シリカゾル、
    水混和性または水分散性の結合剤前駆物質およびカップリング剤を組み合わせる
    工程と、 (b)前記カップリング剤が前記シリカ粒子の表面を被覆するまで前記第1の
    混合物を加熱する工程と、 (c)第2の混合物を形成するために溶媒と硬化剤とを前記第1の混合物に添
    加する工程と、 (d)水性セラマー組成物を形成するために導電性有機ポリマーを前記第2の
    混合物に添加する工程と、 を含む水性セラマー組成物を製造する方法。
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