JP2003501437A - +3酸化状態のダイマー状4族メタロセン - Google Patents

+3酸化状態のダイマー状4族メタロセン

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JP2003501437A JP2001502433A JP2001502433A JP2003501437A JP 2003501437 A JP2003501437 A JP 2003501437A JP 2001502433 A JP2001502433 A JP 2001502433A JP 2001502433 A JP2001502433 A JP 2001502433A JP 2003501437 A JP2003501437 A JP 2003501437A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加重合用触媒の成分として有用な化合物の提供。 【解決手段】 +3形式酸化状態の2つの4族の金属原子を含むダイマー状4族金属メタロセン化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、触媒または触媒組成物として有用な化合物に関する。さらに特に、
本発明は、不飽和化合物の配位重合に使用するのに特に適合した+3形式酸化状
態の2つの4族の金属原子を含む前記の化合物に関する。これらの化合物は、少
なくとも1種の重合可能なモノマーが重合条件下触媒または触媒組成物と組み合
わされて重合性生成物を形成する重合方法で使用して特に有利である。さらに、
本発明の錯体は、α−オレフィン特にアイソタクチックポリプロピレンから誘導
される立体規則性ポリマーの製造に特に有用である。
【0002】
【従来の技術】
4族の金属錯体特にチグラー・ナッタ重合触媒としての有用性を有するメタロ
センは、特に活性化剤または共触媒と組み合わされるとき、周知である。米国特
許第A5616664号では、金属が+2形式酸化状態にあるこれら錯体が開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
金属が+3形式酸化状態にある4族金属の安定なダイマー状メタロセンは、重
合に使用されることが従来知られておらず、まして開示もされていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、式
【0005】
【化8】
【0006】 (式中、L及びL´は、それぞれの場合独立して、非局在化電子をもちそしてL
及びL´がそれぞれMまたはM´にπ−結合しているリガンド基であり、 M及びM´は、同じかまたは異なりそして+3形式酸化状態の4族金属であり、 Z及びZ´は、同じかまたは異なりそして任意の2価の架橋基であり、 X及びX´は、同じかまたは異なりそしてアニオン性リガンド基であり、そして z及びz´は、独立して0または1である) に相当するダイマー状4族金属メタロセン化合物が新しく提供される。
【0007】 本発明の化合物では、コアの元素M、M´、X及びX´間の結合のいくつかま
たはすべてが、部分結合の特徴を有することができる。化合物は、溶媒和付加物
例えばルイス塩基との付加物特にトリヒドロカルビルホスフィンまたはジヒドロ
カルビルエーテルとして、脂肪族または芳香族の溶媒中の溶液の形でまたは固体
の結晶として存在できる。
【0008】 本発明の化合物は、各Mについて3つのX基及び各M´について3つのX´基
(それぞれの3つのこれらXまたはX´基の2つは良好な脱離基である)を含む
対応する4族金属のモノマー性またはダイマー状の錯体を、リガンド基:L、L
´、L−Z−LまたはL´−Z´z´−L´の源と接触させることにより形成
できる。
【0009】 本発明の化合物は、少なくとも0℃好ましくは少なくとも20℃そして約15
0℃以上の高温度で安定である。一般に、それらはオキシダント及び水からの保
護を要する。それらは、均質的にまたは不活性支持体上に支持されるかの何れか
で溶液、スラリー、高圧または気相の重合条件下でエチレン性不飽和モノマーの
重合法で有用に使用される。ポリマーの比較的高い収率は、前記の重合法におい
て本発明の金属錯体の使用により容易に得ることができる。特に、溶液、スラリ
ーまたは気相のオレフィン重合法において触媒組成物の成分として使用されると
き、本発明の錯体は、エチレンホモポリマー、並びに高いコモノマー配合(低密
度)を有するエチレンとC2−8α−オレフィンコモノマーとのコポリマーを製
造するのに好適であり、そしてさらに増加した長鎖の分枝配合及び増大した分子
量を有するポリマーを提供できる。触媒は、また、α−オレフィンホモポリマー
、並びに非常にアイソタクチックである2つ以上のα−オレフィンのコポリマー
を製造するのに有用である。
【0010】 従って、本発明は、さらに、1種以上のエチレン性不飽和の重合可能なモノマ
ーを、所望により不活性の脂肪族、脂環族または芳香族の炭化水素の存在下、重
合条件の下で、上記の金属錯体及び共触媒と接触させることにより、上記のモノ
マーを重合する方法を提供する。
【0011】 本明細書の或る族に属する元素は、1995年にCRC Press、Inc
.により発行かつ著作権を有する元素の周期律表にすべて準拠する。また、族は
、族に番号をつけるためのIUPACシステムを使用するこの元素の周期律表に
示された族を引用する。
【0012】 好ましくは、L及びL´は、それぞれの場合独立して、4族金属と結合を形成
できる非局在化π−結合を含みさらに水素以外の50個以内の原子を含む環状ま
たは非環状の芳香族または非芳香族のアニオン性リガンド基である。これらのπ
−結合した基の例は、共役または非共役の環状または非環状のジエニル基、アリ
ル基、ボラタベンゼン基及びホスホール基である。非局在化π−結合した基の各
原子は、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロカルビル、ハロヒドロカルビル、置
換ヘテロ原子基(ヘテロ原子は元素の周期律表の13−17族から選ばれる)か
らなる群から選ばれる基により置換でき、そして置換基は、ヒドロカルビル、シ
リル、ヒドロカルビレンまたは他の13−17族のヘテロ原子含有基であり、そ
して所望により前記のヒドロカルビル、シリルまたはヒドロカルビレン置換基の
任意のものは、13−17族のヘテロ原子基によりさらに置換できる。さらに、
2つ以上のこれらの基は一緒になって、部分的にまたは完全に水素化された縮合
環系を含む縮合環系を形成できる。用語「ヒドロカルビル」内に含まれるのは、
1−20直鎖及び環状のアルキルまたはアルケニル基、C6−20芳香族基、
7−20アルキル置換芳香族基、及びC7−20アリール置換アルキル基であ
る。好適なヘテロ原子基は、水素を数えることなく1−20個の原子を含むアル
コキシ、アリールオキシ、ジアルキルアミノ、アルカンジイルアミノ、ジアルキ
ルホスフィノ、シリル、ゲルミル及びシロキシ基を含む。それらの例は、N、N
−ジメチルアミノ、ピロリジニル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−
ブチルジメチルシリル、メチルジ(t−ブチル)シリル、トリフェニルゲルミル
及びトリメチルゲルミル基を含む。
【0013】 好適なアニオン性の非局在化π−結合した基の例は、シクロペンタジエニル、
インデニル、フルオレニル、テトラヒドロインデニル、テトラヒドロフルオレニ
ル、オクタヒドロフルオレニル、ペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、ジヒ
ドロアンスラセニル、ヘキサヒドロアンスラセニル、デカヒドロアンスラセニル
基、インダセニル、s−インダセニル、gem−ジメチルアセナフタレニル、シ
クロペンタ(/)フェナンスレニル、ホスホール及びボラタベンゼン基、並びに
これらのC1−20ヒドロカルビル−、C1−20ジヒドロカルビルアミド−、
1−20ヒドロカルビレンアミド−、C1−20ハロヒドロカルビル−、C −20 アミド−、またはC1−20ヒドロカルビルシリル−置換誘導体を含む。
【0014】 ボラタベンゼンは、ベンゼンに対する硼素含有アナログであるアニオン性リガ
ンドである。それらは、当業者に既に知られており、「Organometal
lics」14、1、471−480(1995)においてG.Herberi
chらにより記述されている。好ましいボラタベンゼンは、式
【0015】
【化9】
【0016】 (式中、R´´´は、1つの場合にZに対する共有結合であり、そしてそれぞれ
の残りの場合にR´´´は、独立して水素またはヒドロカルビル、シリル、N、
N−ジヒドロカルビルアミノ、ヒドロカルバジイルアミノ、またはゲルミル基で
あって該R´´´は水素を数えることなく20個以内の原子を有し、そして所望
により1つ以上のR´´´基は一緒になって多環状の縮合環系を形成してもよい
) に相当する。
【0017】 ホスホールは、シクロペンタジエニル基に対する燐含有アナログであるアニオ
ン性リガンドである。それらは、当業者に周知であり、WO98/50392号
などに記述されている。好ましいホスホールリガンドは、式
【0018】
【化10】
【0019】 (式中、R´´´は前記同様である) に相当する。
【0020】 好ましいL及びL´基は、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオレニル
、テトラヒドロフルオレニル及びオクタヒドロフルオレニル基を含み、所望によ
り1つ以上のヒドロカルビル、ハロゲン、ハロヒドロカルビル、ジヒドロカルビ
ルアミノ、アルカンジイルアミノまたはシリルリガンド基により置換されてもよ
く、水素以外の30個以内の原子を含む。特に好ましいL及びL´基は、2−メ
チル−4−フェニルインデン−1−イル基である。
【0021】 本発明で使用して好適なZ基は、水素以外の20個以内の原子を含む炭素、珪
素、ゲルマニウム、アルミニウム、窒素、酸素及び/または硼素含有2価架橋基
を含む。これらの例は、以下の式
【0022】
【化11】
【0023】 (式中、Z´´は、硼素またはアルミニウムであり; Tは、それぞれの場合独立して、
【0024】
【化12】
【0025】 (但し、Rは、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル基、トリヒド
ロカルビルシリル基、またはトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であっ
て、該R基は水素を数えることなく20個以内の原子を含み、そして2個のこ
れらR基は所望により一緒に結合して環構造を形成してもよく;そして Rは、RまたはN(Rである)である) に相当する2価のリガンドを含む。
【0026】 好ましいZ基は、式BNR´´´または(ER´´´)(式中、Eは、炭
素、珪素またはゲルマニウムであり、R´´´は、それぞれの場合独立して、水
素であるか、またはシリル、ヒドロカルビル、ヒドロカルビルオキシ、及びこれ
らの組み合わせから選ばれる基であるか、または2つのR´´´基は一緒になっ
て環系を形成し、該R´´´は水素を除いて30個以内の原子を有し、そしてr
は1−8の整数である)に相当するものである。好ましいR´´´は、それぞれ
の場合独立して、水素、メチル、メトキシ、ベンジル、tert−ブチルまたは
フェニルである。最も非常に好ましいZ及びZ´は、ともにジメチルシランジイ
ル、ジメチルアミドボランまたは1、2−エタンジイルである。好ましくは、z
及びz´は、ともに1である。
【0027】 好ましい4族金属は、ジルコニウム及びハフニウムであり、最も好ましくはジ
ルコニウムである。好ましいX基は、ハライドまたはC1−10ヒドロカルビル
であり、最も好ましくはXは、それぞれの場合、メチルまたは塩素である。
【0028】 本発明による4族金属化合物の好ましい群は、式
【0029】
【化13】
【0030】 (式中、M及びM´は、ともにジルコニウムまたはハフニウムであり; R´´は、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル、シリル、ハロヒド
ロカルビル、N、N−ジアルキルアミノ、及びアルカンジイルアミノからなる群
から選ばれ、該R´´は水素を数えることなく20個以内の原子を有するか、ま
たは隣接するR´´基は、一緒に結合しそれにより縮合環系を形成し、 X及びX´は、それぞれの場合、C1−10ヒドロカルビルまたはハライドであ
り;そして Zは、SiR 、CR 、SiR SiR 、CR CR 、CR =CR、CR SiR 、BNR またはGeR (但し、R
、それぞれの場合独立して、C1−4アルキルまたはC6−10アリールである
か、または所望により2つのR基は一緒に結合してもよい)である) に相当する。
【0031】 本発明による4族金属化合物の最も好ましい群は、式
【0032】
【化14】
【0033】 (式中、Phはフェニルであり、そして Z及びZ´は、それぞれジメチルシラン、ジメチルアミドボランまたは1、2−
エタンジイルである) に相当する。
【0034】 金属錯体は、2つのジアステレオマーの混合物として存在し、そしてその形で
オレフィン重合に好適に使用されるか、または別に、2つの異性体は、標準の技
術例えば分別結晶化により分離できる。
【0035】 前記の4族金属錯体は、式
【0036】
【化15】
【0037】 (式中、M、M´、X及びX´は前記同様であり、 L´´はルイス塩基であり、そして kは0−3の数である) に相当するダイマー状反応体化合物を2当量の式 MeL、MeL´、MeL−Z−LmeまたはMeL´−Z´−L´Me (式中、L、L´、Z及びZ´は前記同様であり、そして Meはアルカリ金属またはグリニャールである) に相当する金属化リガンドと反応させることにより容易に製造される。
【0038】 この方法における最初のダイマー状反応体は、式MX、MX(L)に相
当する4族金属錯体(または式M´X´またはM´X´(L)の化合物と
の混合物)を還元剤と、任意の順序で不活性希釈剤中でそして所望によりルイス
塩基の存在下で、接触させることからなる方法により製造できる。非常に好まし
くは、前記の方法の還元剤は、アルカリ金属またはアルカリ金属アルキル、最も
好ましくはリチウムまたはリチウムアルキル例えばn−ブチルリチウムであり、
そして不活性希釈剤は、炭化水素液体、最も好ましくは脂肪族または芳香族の炭
化水素である。また、好ましくは、反応は、ルイス塩基としてトリヒドロカルビ
ルホスフィンの存在下で行われる。
【0039】 一般に、前記の方法の両者は、それぞれの反応物を、好ましくは溶液中で所望
により撹拌及び/または周囲温度(25℃)より高く加熱しつつ混合することを
含む。中間体生成物の回収及び精製は、複数の工程の反応が使用されるとき、望
ましいが、必須ではない。方法は、好ましくは、−100℃から300℃、好ま
しくは−78℃から130℃、最も好ましくは−40℃から120℃の温度で不
活性かつ非干渉性溶媒中で行われる。
【0040】 錯体の形成用の好適な不活性かつ非干渉性の溶媒は、脂肪族及び芳香族の炭化
水素及びハロ炭化水素、エーテル及び環状エーテルである。それらの例は、直鎖
及び分枝鎖の炭化水素例えばイソブタン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、及びこれらの混合物;環状及び脂環族の炭化水素例えばシクロヘ
キサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタン、及び
これらの混合物;芳香族及びヒドロカルビル置換芳香族化合物例えばベンゼン、
トルエン及びキシレン、C1−4ジアルキルエーテル、(ポリ)アルキレングリ
コールのC1−4ジアルキルエーテル誘導体、及びテトラヒドロフランである。
前記のリストからの溶媒の混合物も好適である。
【0041】 回収のやり方は、得られる副生物の分離及び反応媒体の脱揮発化を含む。二次
溶媒への抽出は、もし所望ならば使用できる。別のやり方として、もし所望の生
成物が不溶性の沈澱ならば、濾過または他の分離技術が使用できる。
【0042】 錯体は、活性化共触媒との組み合わせにより、または活性化技術の使用により
、触媒的に活性化される。本発明で使用して好適な活性化共触媒は、ポリマー性
またはオリゴマー性のアルモキサン、特にメチルアルモキサン、トリイソブチル
アルミニウム変性メチルアルモキサン、またはイソブチルアルモキサンを含む。
他の活性剤が、一般に所望によりアルキル化後使用できるか、または他の技術が
使用されて、引き抜き可能なリガンド基を有する錯体を生成する。他の活性剤の
例は、中性のルイス酸例えばC1−30ヒドロカルビル置換13族化合物特にト
リ(ヒドロカルビル)アルミニウム−またはトリ(ヒドロカルビル)硼素化合物
及びこれらのハロゲン化(ペルハロゲン化を含む)誘導体(それぞれのヒドロカ
ルビルまたはハロゲン化ヒドロカルビル基に1−20個の炭素を有する)、さら
に特にペルフッ素化トリ(アリール)硼素化合物そして最も特にトリス(ペンタ
フルオロフェニル)ボラン;非ポリマー性の相溶性の非干渉性イオン形成化合物
(酸化条件下でのこれら化合物の使用を含む)特に相溶性の非干渉性アニオンの
アンモニウム−、ホスホニウム−、オキソニウム−、カルボニウム−、シリリウ
ム−、スルホニウム−またはフェロセニウム−塩;バルク電解(以下に詳述され
る);並びに前記の活性化共触媒及び技術の組み合わせを含む。前記の活性化共
触媒及び活性化技術は、以下の文献において異なる金属錯体に関して既に教示さ
れている。米国特許第A5132380、5153157、5064802、5
321106、5721185、5350723号及びWO−97/04234
号(1997年3月14日に出願されたUSSN08/818530号に相当)
【0043】 中性のルイス酸、特に各アルキル基に1−4個の炭素を有するトリアルキルア
ルミニウム化合物と各ヒドロカルビル基に1−20個の炭素を有するハロゲン化
トリ(ヒドロカルビル)硼素化合物特にトリス(ペンタフルオロフェニル)ボラ
ンとの組み合わせ、さらにこれら中性のルイス酸混合物とポリマー性またはオリ
ゴマー性のアルモキサンとの組み合わせ、そして単一の中性ルイス酸特にトリス
(ペンタフルオロフェニル)ボランとポリマー性またはオリゴマー性のアルモキ
サンとの組み合わせも、好適な活性化共触媒である。
【0044】 本発明の1つの態様において共触媒として有用な好適なイオン形成化合物は、
プロトンを供与できるブレンステッド酸であるカチオンと相溶性の非配位性アニ
オンとからなる。本発明で使用されるとき、用語「非配位性」は、プレカーサ錯
体及びそれから誘導される触媒誘導体を含む4族金属に配位しないか、またはこ
れら錯体にわずかに弱く配位しそれによりルイス塩基例えばオレフィンモノマー
により置換されるのに十分なほど変化しやすいままであるかの何れかであるアニ
オンまたは物質を意味する。非配位性アニオンは、カチオン性金属錯体中の電荷
をバランスするアニオンとして機能するとき、アニオン性置換基またはそのフラ
グメントを該カチオンに移動せずそれにより中性の錯体を形成するアニオンを特
に意味する。「相溶性アニオン」は、最初に形成された錯体が分解するとき中性
に変化せずそして所望の次の重合または錯体の他の使用と干渉しないアニオンで
ある。
【0045】 好ましいアニオンは、そのアニオンが2つの成分が組み合わされるとき形成で
きる活性触媒種(金属カチオン)の電荷をバランスできる、電荷をもつ金属又は
メタロイドコアからなるたった1つの配位錯体を含むものである。また、該アニ
オンは、オレフィン性、ジオレフィン性及びアセチレン性不飽和の化合物又は他
の中性のルイス酸例えばエーテル又はニトリルにより十分に置換されやすくなけ
ればならない。好適な金属は、アルミニウム、金及び白金を含むがこれらに限定
されない。好適なメタロイドは、硼素、燐及び珪素を含むが、これらに限定され
ない。たった1つの金属又はメタロイド原子を含む配位錯体からなるアニオンを
含む化合物は、もちろん周知であり、そして多くのもの、特にアニオン部分にた
った1つの硼素原子を含むこれら化合物は、市販されている。
【0046】 好ましくは、これらの共触媒は、以下の一般式 (L−H) (A)jd− (式中、Lは中性のルイス塩基であり; (L−H)はブレンステッド酸であり; (A)jd−はdの電荷を有する非配位性且つ相溶性のアニオンであり; dは1−3の整数である) により示すことができる。
【0047】 さらに好ましくは(A)jd−は、式 [M (但し、Mは、+3形式酸化状態の硼素またはアルミニウムであり;そして Qは、それぞれの場合独立して、ヒドリド、ジアルキルアミド、ハライド、ヒド
ロカルビル、ハロヒドロカルビル、ハロカルビル、ヒドロカルビルオキシド、ヒ
ドロカルビルオキシ置換ヒドロカルビル、有機金属置換ヒドロカルビル、有機メ
タロイド置換ヒドロカルビル、ハロヒドロカルビルオキシ、ハロヒドロカルビル
オキシ置換ヒドロカルビル、ハロカルビル−置換ヒドロカルビル及びハロゲン置
換シリルヒドロカルビル基(ペルハロゲン化ヒドロカルビル−、ペルハロゲン化
ヒドロカルビルオキシ−及びペルハロゲン化シリルヒドロカルビル基を含む)か
ら選ばれ、該Qは20個以内の炭素を有するが、但し1回以下はQハライドであ
る) に相当する。好適なヒドロカルビルオキシドQ基は、米国特許第5296433
号に開示されている。
【0048】 さらに好ましい態様では、dは1、即ち対イオンがたった1つの負の電荷を有
しそしてAj−である。本発明の触媒の製造に特に有用である硼素を含む活性化
共触媒は、以下の一般式 (L−H)(BQ (式中、Lは前記同様であり; Bは3の形式酸化状態にある硼素であり;そして Qは、20個以内の非水素原子のヒドロカルビル−、ヒドロカルビルオキシ−、
フッ素化ヒドロカルビル−、フッ素化ヒドロカルビルオキシ−、またはフッ素化
シリルヒドロカルビル−基であるが、但し1回以下はQヒドロカルビルである) により示される。
【0049】 最も好ましくは、Qは、それぞれの場合、フッ素化アリール基特にペンタフル
オロフェニル基である。
【0050】 本発明の改良された触媒の製造において活性化共触媒として使用できる硼素化
合物を例示するが限定しない例は、次の通りである。 トリ置換アンモニウム塩例えば トリメチルアンモニウムテトラフェニルボレート、 メチルジオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリエチルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラフェニルボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラフェニルボレート、 メチルテトラデシルオクタデシルアンモニウムテトラフェニルボレート、 N、N−ジメチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N、N−ジエチルアニリニウムテトラフェニルボレート、 N、N−ジメチル(2、4、6−トリメチルアニリニウム)テトラフェニルボレ
ート、 トリメチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 メチルジテトラデシルアンモニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 メチルジオクタデシルアンモニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリエチルアンモニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリプロピルアンモニウム(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、 トリ(sec−ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、 N、N−ジメチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
、 N、N−ジエチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
、 N、N−ジメチル(2、4、6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(ペンタ
フルオロフェニル)ボレート、
【0051】 トリメチルアンモニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロフェニル
)ボレート、 トリエチルアンモニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロフェニル
)ボレート、 トリプロピルアンモニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロフェニ
ル)ボレート、 トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロ
フェニル)ボレート、 ジメチル(t−ブチル)アンモニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフル
オロフェニル)ボレート、 N、N−ジメチルアニリニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロフ
ェニル)ボレート、 N、N−ジエチルアニリニウムテトラキス(2、3、4、6−テトラフルオロフ
ェニル)ボレート、及び N、N−ジメチル−(2、4、6−トリメチルアニリニウム)テトラキス(2、
3、4、6−テトラフルオロフェニル)ボレート、
【0052】 ジアルキルアンモニウム塩例えば、 ジオクタデシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 ジテトラデシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
及び ジシクロヘキシルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
【0053】 トリ置換ホスホニウム塩例えば、 トリフェニルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 メチルジオクタデシルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、及び トリ(2、6−ジメチルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート。
【0054】 好ましいのは、長鎖アルキルモノ−及びジ置換アンモニウム錯体特にC14− 20 アルキルアンモニウム錯体のテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト塩、特にメチルジ(オクタデシル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート及びメチルジ(テトラデシル)アンモニウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート、またはこれらを含む混合物である。これら混
合物は、2個のC14−、C16−またはC18−アルキル基及び1個のメチル
基を含むアミンから誘導されるプロトン化アンモニウムカチオンを含む。これら
アミンは、商標名Kemamine T9701でWitco Corp.から
、そして商標名Armeen M2HTでAkzo−Nobelから市販されて
いる。
【0055】 特に不均質な触媒系に使用される他の好適なアンモニウム塩は、有機金属化合
物特にトリ(C1−6アルキル)アルミニウム化合物とヒドロキシアリールトリ
ス(フルオロアリール)ボレート化合物のアンモニウム塩との反応により形成さ
れる。得られる化合物は、一般に脂肪族の液体に不溶である有機金属オキシアリ
ールトリス(フルオロアリール)ボレート化合物である。概して、これら化合物
は、有利に、支持物質例えばシリカ、アルミナまたはトリアルキルアルミニウム
不動態化シリカに沈降して支持された共触媒混合物を形成する。好適な化合物の
例は、トリ(C1−6アルキル)アルミニウム化合物とヒドロキシアリールトリ
ス(アリール)ボレートのアンモニウム塩との反応生成物を含む。好適なヒドロ
キシアリールトリス(アリール)ボレートは、以下のもののアンモニウム塩、特
に前記の長鎖アルキルアンモニウム塩を含む。
【0056】 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(トリメチルシリル)−1−フ
ェニル)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(t−ブチル)−1−フェニル
)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−1−ベンジル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−3−メチル−1−フェニル)トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジメチルアルミニウムオキシ−テトラフルオロ−1−フェニル)トリス(
ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (5−ジメチルアルミニウムオキシ−2−ナフチル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 4−(4−ジメチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)フェニルトリス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、 4−(2−(4−(ジメチルアルミニウムオキシフェニル)プロパン−2−イル
)フェニルオキシ)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(トリメチルシリル)−1−フ
ェニル)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(t−ブチル)−1−フェニル
)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−1−ベンジル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−3−メチル−1−フェニル)トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジエチルアルミニウムオキシ−テトラフルオロ−1−フェニル)トリス(
ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (5−ジエチルアルミニウムオキシ−2−ナフチル)トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボレート、 4−(4−ジエチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)フェニルトリス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、
【0057】 4−(2−(4−(ジエチルアルミニウムオキシフェニル)プロパン−2−イル
)フェニルオキシ)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−1−フェニル)トリス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(トリメチルシリル)−
フェニル)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−3、5−ジ(t−ブチル)−1−フ
ェニル)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−1−ベンジル)トリス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−3−メチル−1−フェニル)トリス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−テトラフルオロ−1−フェニル)ト
リス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、 (5−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−2−ナフチル)トリス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、 4−(4−ジイソプロピルアルミニウムオキシ−1−フェニル)フェニルトリス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、及び 4−(2−(4−ジイソプロピルアルミニウムオキシフェニル)プロパン−2−
イル)フェニルオキシ)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート。
【0058】 特に好ましいアンモニウム化合物は、メチルジテトラデシルアンモニウム(4
−ジエチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)トリス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、メチルジヘキサデシルアンモニウム(4−ジエチルアルミニウム
オキシ−1−フェニル)トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルジ
オクタデシルアンモニウム(4−ジエチルアルミニウムオキシ−1−フェニル)
トリス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、及びこれらの混合物である。前記
の錯体は、米国特許第A5834393及び5783512号に開示されている
【0059】 他の好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 (Oxe+(Ajd− (式中、Oxe+はe+の電荷を有するカチオン性酸化剤であり; eは1−3の整数であり;そして Ajd−及びdは前記同様である) により示されるカチオン性酸化剤と非配位性且つ相溶性のアニオンとの塩からな
る。
【0060】 カチオン性酸化剤の例は、以下のものを含む。フェロセニウム、ヒドロカルビ
ル置換フェロセニウム、Ag又はPb+2。Ajd−の好ましい態様は、ブレ
ンステッド酸含有活性化共触媒について既に定義されたアニオン、特にテトラキ
ス(ペンタフルオロ)ボレートである。
【0061】 他の好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 (c)j− (式中、(c)はC1−20カルベニウムイオンであり;そして Aj−は−1の電荷を有する非配位性の相溶性アニオンである) により示されるカルベニウムイオン及び非配位性且つ相溶性のアニオンの塩であ
る化合物からなる。好ましいカルベニウムイオンは、トリチルカチオン、特にト
リフェニルメチリウムである。
【0062】 さらなる好適なイオン形成性の活性化共触媒は、式 RSij− (式中、RはC1−10ヒドロカルビルであり、そしてAj−は前記同様である
) により示されるシリリウムイオンと非配位性且つ相溶性のアニオンとの塩である
化合物からなる。
【0063】 好ましいシリリウム塩活性化共触媒は、トリメチルシリリウムテトラキスペン
タフルオロフェニルボレート、トリエチルシリリウムテトラキスペンタフルオロ
フェニルボレート、及びこれらのエーテル置換付加物である。シリリウム塩は、
「J.Chem Soc.Chem.Comm.」1993、383−384、
並びにLambert,J.B.ら、「Organometallics」19
94、13、2430−2443に既に概括的に開示されている。付加重合触媒
用の活性化共触媒としての上記のシリリウム塩の使用は、米国特許第A5625
087号に開示されている。
【0064】 アルコール、メルカプタン、シラノール及びオキシムとトリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボランとの或る錯体も、有効な触媒活性剤であり、そして本発明に
より使用できる。これらの共触媒は、米国特許第5296433号に開示されて
いる。
【0065】 使用される触媒/共触媒のモル比は、好ましくは、1:10000−100:
1、さらに好ましくは1:5000−10:1、最も好ましくは1:1000−
1:1に及ぶ。アルモキサンは、活性化共触媒としてそれ自身で使用されるとき
、モル基準で金属錯体の量より少なくとも100倍多いという多量で使用される
。トリス(ペンタフルオロフェニル)ボランは、活性化共触媒として使用される
とき、0.5:1−10:1、さらに好ましくは1:1−6:1、最も好ましく
は1:1−5:1の金属錯体に対するモル比で使用される。残りの活性化共触媒
は、一般に好ましくは、そのアルキル化誘導体の金属錯体とほぼ等モルの量で使
用される。
【0066】 前記の新規な触媒組成物とともに使用される好適な付加重合可能なモノマーは
、エチレン性不飽和モノマー、アセチレン性化合物、共役または非共役ジエン及
びポリエンを含む。好ましいモノマーは、オレフィン、例えば2−20000個
好ましくは2−20個さらに好ましくは2−8個の炭素原子を有するアルファ−
オレフィンそしてこれらアルファ−オレフィンの2種以上の組み合わせを含む。
特に好適なアルファ−オレフィンは、例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン
イソブチレン、1−ペンテン、4−メチルペンテン−1、1−ヘキセン、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセ
ン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセンまたはこれらの組み
合わせ、並びに重合中形成される長鎖のビニル末端オリゴマー性またはポリマー
性の反応生成物、そしてえられるポリマー中に比較的長い分枝鎖を生成するため
に反応混合物に特に添加されるC10−30α−オレフィンを含む。好ましくは
、アルファ−オレフィンは、エチレン、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−ペンテン−1、1−ヘキセン、1−オクテン、並びにエチレン及び
/またはプロペンと1種以上のこれら他のアルファ−オレフィンとの組み合わせ
である。他の好ましいモノマーは、スチレン、ハロゲン−またはアルキル−置換
スチレン、ビニルベンゾシクロブテン、1、4−ヘキサジエン、ジシクロペンタ
ジエン、エチリデンノルボルネン及び1、7−オクタジエンを含む。上記のモノ
マーの混合物も使用できる。
【0067】 一般に、重合は、チグラー・ナッタ又はカミンスキー・シンのタイプの重合反
応について当業者に周知の条件下で達成できる。懸濁、溶液、スラリー、気相及
び高圧は、バッチまたは連続の形または他の工程の条件で使用されても、所望な
らば使用できる。これら周知の重合法の例は、WO88/02009号、米国特
許第A5084534、5405922、4588790、5032652、4
543399、4564647、4522987号などに述べられている。好ま
しい重合温度は、0−250℃である。好ましい重合圧力は、大気圧−3000
気圧である。
【0068】 好ましい操作の条件は、脂肪族または脂環族の液状希釈剤の存在下の溶液重合
、さらに好ましくは連続溶液重合法を含む。用語「連続重合」は、少なくとも重
合の生成物が反応混合物から連続的に取り出されることを意味する。好ましくは
、1種以上の反応剤も、重合中重合混合物に連続的に添加される。好適な脂肪族
または脂環族の液状の希釈剤の例は、直鎖及び分枝鎖のC4−12炭化水素及び
これらの混合物;脂環族炭化水素例えばシクロヘキサン、シクロヘプタン、メチ
ルシクロヘキサン、メチルシクロヘプタン、及びこれらの混合物;並びにペルフ
ッ素化炭化水素例えばペルフッ素化C4−10アルカンを含む。好適な希釈剤は
、また、トルエン、エチルベンゼンまたはキシレンを含む芳香族炭化水素(特に
芳香族α−オレフィン例えばスチレンまたは環アルキル置換スチレンとともに使
用)並びに液状のオレフィン(モノマーまたはコモノマーとしても機能する)エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、ブタジエン、1−ペンテン、
シクロペンテン、1−ヘキセン、シクロヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1、4−ヘキサジエン、1−オクテン、1−デセン
、スチレン、ジビニルベンゼン、アリルベンゼン、ビニルトルエン(すべての異
性体単独またはそれらの混合物を含む)も含む。前記の希釈剤は、また、本発明
の金属錯体及び触媒活性剤の合成中に有利に使用できる。
【0069】 殆どの重合反応では、使用される触媒:重合可能な化合物のモル比は、10 12 :1−10−1:1、さらに好ましくは10−12:1−10−5:1であ
る。
【0070】 分子量コントロール剤は、本発明の共触媒と組み合わせて使用できる。これら
分子量コントロール剤の例は、水素、トリアルキルアルミニウム化合物または他
の周知の連鎖移動剤を含む。本発明の共触媒の使用の特別な利点は、非常に改良
された触媒能率で狭い分子量分布のα−オレフィンホモポリマー及びコポリマー
を製造する能力(反応条件に依存する)である。好ましいポリマーは、2.5よ
り狭い、さらに好ましくは2.3より狭いMw/Mnを有する。これら狭い分子
量分布のポリマー製品は、改良された引張強さの性質により非常に望ましい。
【0071】 本発明の触媒組成物は、また、好ましくは任意の好適な技術により触媒組成物
を支持することにより、オレフィンの気相重合及び共重合に有利に使用できる。
オレフィンの気相重合法、特にエチレン及びプロピレンのホモ重合及び共重合、
及びエチレンと高級なアルファオレフィン例えば1−ブテン、1−ヘキセン、4
−メチル−1−ペンテンとの共重合は、当業者に周知である。これらの方法は、
高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、線状低密
度ポリエチレン(LLDPE)及びポリプロピレンの製造の大きなスケールで工
業的に使用される。
【0072】 使用される気相法は、例えば、重合反応ゾーンとして気体流動床または機械的
に撹拌される床を使用するタイプのものを使用できる。好ましいのは、重合反応
が、流動化気体の流れにより有孔のプレート即ち流動化格子の上に支持されたポ
リマー粒子の流動化床を含む垂直な円筒状の重合反応器で実施される工程である
【0073】 床を流動化するのに使用される気体は、重合されるべき1種以上のモノマーを
含み、そしてまた、床から反応熱を除くための熱交換媒体として働く。加熱気体
は、また速度低下ゾーンとしても知られている安定ゾーン(流動化床より広い直
径を有しそして気体流と随伴する微細な粒子は床中に重力で戻る機会を有する)
を通常経て、反応器の頂部から出る。加熱気体の流れから超微細な粒子を除くた
めにサイクロンを使用するのも有利である。気体は、次に、重合熱を気体から除
くために、ブローワまたはコンプレッサ及び1つ以上の熱交換機によって床に通
常循環される。
【0074】 床を冷却する好ましい方法は、冷却された循環気体によりもたらされる冷却に
加えて、蒸発の冷却効果をもたらすために床に揮発性液体を供給することである
。この場合使用される揮発性液体は、例えば、揮発性の不活性液体、例えば約3
−約8個好ましくは4−6個の炭素原子を有する飽和炭化水素であろう。モノマ
ーまたはコモノマーそれ自体が揮発性液体であるかまたは凝縮してこのような液
体になる場合には、これは、好適には、蒸発の冷却効果をもたらすために床に供
給できる。このやり方で使用できるオレフィンモノマーの例は、約3−約8個好
ましくは3−6個の炭素原子を含むオレフィンである。揮発性液体は、加熱流動
化床で蒸発して流動化気体と混合する気体を形成する。もし揮発性液体がモノマ
ーまたはコモノマーならば、それは床でいくらかの重合を行う。蒸発した液体は
、次に加熱循環気体の一部として反応器から現れ、循環ループの圧縮/熱交換の
部分に入る。循環気体は、熱交換機で冷却され、そしてもし気体が冷却される温
度が露点より低ければ、液体は気体から沈澱するだろう。この液体は、望ましく
は、流動化床に連続的に循環される。例えばヨーロッパ特許第A89691号、
米国特許第A4543399号、WO94/25495号及び米国特許第A53
52749号に記載されたように、循環気体流で運ばれる液体の小滴として沈澱
した液体を床に循環することができる。液体を床に循環する特に好ましい方法は
、好ましくは床内に液体の細かい小滴を発生する方法を使用して、循環気体流か
ら液体を分離しそして床中に直接この液体を再注入することである。このタイプ
の方法は、WO94/28032号に記載されている。
【0075】 気体流動化床中で生ずる重合反応は、触媒の連続または半連続の添加により触
媒化される。この触媒は、所望ならば、無機または有機の支持物質に支持できる
。触媒は、また、例えば液状の不活性希釈剤中で少量のオレフィンモノマーを重
合することにより予備重合工程におかれて、オレフィンポリマーの粒子に埋め込
まれた触媒粒子を含む触媒複合物をもたらす。
【0076】 ポリマーは、床内の触媒、支持された触媒またはプレポリマーの流動化粒子上
の1種以上のモノマーの触媒化(共)重合により流動化床で直接製造される。重
合反応の開始は、好ましくは目的ポリオレフィンに類似する予め形成されたポリ
マー粒子の床を使用し、そして触媒、1種以上のモノマー及び任意の他の気体(
気相凝縮モードで操作されるとき、循環気体流、例えば希釈剤気体、水素連鎖移
動剤、または不活性の凝縮可能な気体中で有することが望ましい)を導入する前
に窒素のような乾燥した不活性気体により乾燥することにより床を調整すること
により達成される。製造されたポリマーは、所望により流動化床から連続的また
は含む連続的に放出され、そして所望により殺触媒剤に曝しそして所望によりペ
レット化される。
【0077】 高級オレフィン例えばポリプロピレンを製造するプロピレンの重合では、わず
かに異なる反応条件が使用できる。重合は、一般に、炭化水素例えばプロピレン
、プロパン、ブテン、ブタン、ペンタン、ブテン−2、イソブタン、ヘキサン、
ヘプタン及び前記のものの混合物中で、一般に50−100℃の温度そして大気
圧から1Mpaの圧力で連続または半連続のスラリー重合条件下で行われる。重
合は、直列または並列で連結された、1つ以上の連続撹拌タンク管状反応器また
は流動化床、気相反応器で行われる。凝縮されたモノマーまたは溶媒は、当業者
に周知のように、気相反応器に添加できる。触媒は、また、使用前に支持される
及び/または予備重合される。
【0078】 連続反応系では、反応混合物は、概して、ポリマーが反応混合物中で粉末のス
ラリーとして製造される条件に維持される。ポリプロピレン重合における非常に
活性なしかも非常に立体規則性の触媒系の使用は、ポリマー製品から触媒成分ま
たはアタクチックポリマーを除く必要を実質的に排除する。反応成分の混合物は
、反応器系中に連続的または頻繁な間隔で供給され、そして有効な反応及び所望
の生成物を確実にするために連続的にモニターされる。例えば、上記のタイプの
支持された配位触媒及び触媒系が、種々の程度で、触媒毒例えば水、酸素、炭素
酸化物、アセチレン性化合物及び硫黄化合物に非常に敏感であることが良く知ら
れている。これらの化合物の導入は、反応器の不調及び品質の悪い製品の製造を
生ずる。概して、コンピュータコントロールシステムは、しばしばポリマーの変
数例えば粘度、密度及び立体規則性または触媒の生産性を測定することにより、
許容できる範囲内に工程の変数を維持するのに使用される。
【0079】 工程では、反応物及び希釈剤(プロピレン、水素、窒素、未反応コモノマー及
び不活性炭化水素の混合物である)は、所望により不純物を除くスキャベンジン
グ及び重合熱を除く縮合とともに、反応器を通して連続的に循環される。触媒及
び共触媒、新しいモノマーまたは1種以上のコモノマー及び選択率コントロール
剤、分枝剤または連鎖移動剤は、もし所望ならば、同様に連続的に反応器に供給
される。ポリマー製品は、連続的または半連続的に取り出され、そして揮発性成
分が除かれそして循環される。ポリプロピレンポリマーを製造する好適な方法は
、当業者に周知であり、そしてとりわけ米国特許第A4767735、4975
403及び5084513号に教示されているものにより説明される。
【0080】 本発明の触媒を利用して、高いコモノマー配合そしてそれに応じて低密度を有
しさらに低溶融指数を有するコポリマーが容易に製造される。即ち、高分子量ポ
リマーは、たとえ高い反応器の温度でも、本発明の使用により容易に達成される
。この結果は、α−オレフィンコポリマーの分子量が、水素または同様な連鎖移
動剤の使用により容易に低下できるため、非常に望ましいが、α−オレフィンコ
ポリマーの分子量を増大することは、反応器の重合温度を低下させることによっ
てのみ通常達成できる。不利なことに、低い温度での重合反応器の操作は、低い
反応温度を維持するために熱を反応器から除かれねばならないが、一方同時に溶
媒を蒸発させるために熱を反応器の流出液に加えなければならないため、操作の
コストを顕著に増加させる。さらに、生産性は、改良されたポリマーの溶解度、
低下した溶液粘度及び高いポリマー濃度により増加する。本発明の触媒を利用し
て、0.85−0.96g/cmの密度及び0.001−1000dg/分の
溶融流れ速度を有するα−オレフィンホモポリマー及びコポリマーは、高い温度
の工程で容易に達成される。
【0081】 触媒系は、重合が溶液重合のやり方により実施される溶媒に必要な成分を添加
することによって均質な触媒として製造できる。触媒系は、また、触媒支持物質
例えばシリカ、アルミナ、アルミノシリケートまたは他の好適な無機支持物資、
またはポリマー例えば予め形成されたオレフィンポリマー上に必要な成分を吸着
させることにより不均質な触媒として製造及び使用できる。好ましい支持物質は
、実質的にすべての表面の水を除くのに十分な時間200−800℃に加熱(か
焼)し、次に実質的にすべての利用できるヒドロキシル基と反応するためにルイ
ス酸特にC1−6トリアルキルアルミニウム化合物と反応させたシリカである。
不均質な形の触媒系は、スラリー重合で使用される。実際上の制限として、スラ
リー重合は、ポリマー製品が実質的に不溶な液状の希釈剤で生ずる。好ましくは
、スラリー重合用の希釈剤は、5個より少ない炭素原子を有する1種以上の炭化
水素である。所望ならば、飽和炭化水素例えばエタン、プロパンまたはブタンが
希釈剤として全部または一部使用できる。同様に、α−オレフィンモノマーまた
は異なるα−オレフィンモノマーの混合物が、希釈剤として全部または一部使用
できる。最も好ましくは、希釈剤は、少なくとも主な部分で重合されるべき1種
以上のα−オレフィンモノマーからなる。
【0082】 重合は、バッチ式または連続の重合法として行われる。連続法が好ましく、そ
の場合、触媒、α−オレフィン及び所望により溶媒及びジエンが、反応ゾーンに
連続的に供給され、そしてポリマー製品は連続的にそれから取り出される。
【0083】 本発明が、特に開示されていない任意の成分なしに操作できることは理解でき
るだろう。以下の実施例は、本発明をさらに説明するために提供され、そしてそ
れを制限するものと考えてはならない。逆のことを述べていない限り、すべての
部及び%は、重合基準で表される。用語「1晩」は、もし使用されるならば、約
16−18時間の時間を意味し、「室温」は、もし使用されるならば、約20−
25℃の温度を意味し、そして「混合アルカン」は、Exxon Chemic
als Inc.から商標名Isopar Eで市販されている水素化プロピレ
ンオリゴマー、殆どC−C12イソアルカンの混合物を意味する。
【0084】 テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、トルエン及び他の溶媒は
、活性化アルミナ並びにアルミナ支持混合金属酸化物触媒(Engelhard
t Corp.から市販されているQ−5(商標)触媒)を充填した二重カラム
を通した後使用された。グリニャール反応体であるn−BuLi、MAO及び金
属ハロゲン化物は、述べられているならば、供給者から購入したまますべて使用
した。すべての合成は、グローブボックスと高真空技術との組み合わせを使用し
て乾燥窒素またはアルゴン雰囲気下で行った。31P NMRスペクトルに関す
るすべての化学シフトは、それらの両者が使用前にNa/K合金上で乾燥されそ
して濾過または蒸留された、ベンゼン−dまたはトルエン−d中で固定した
外部標準(HPO)に関連した。H及び13C NMRシフトは、内部溶
媒共鳴に関連し、そしてTMSに関して報告される。
【0085】
【実施例】
実施例 1 ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル)クロロ
ジルコニウム(III)ダイマー 工程A. ジルコニウム(III)トリクロリドビス(トリ−n−プロピルホス
フィン)ダイマーの製造
【0086】
【化16】
【0087】 グローブボックス中で、リチウム粉末(0.309g、44.47mモル、低
ナトリウム)を、四塩化ジルコニウム・(トリ−n−プロピルホスフィン)
加物のトルエン溶液(トルエン100mL中の5.18g(22.24mモル)
のZrClの懸濁物への8.9mL(44.47mモル)のトリ−n−プロピ
ルホスフィンの滴下により製造)に加え、そして混合物を次に室温で12時間撹
拌した。得られた濃い緑色の懸濁物を珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリット
を通して濾過した。揮発性成分を減圧下除いて、緑色の固体として10.53g
の生成物を得た。H及び31P NMRスペクトルの両者は、なんらさらに精
製することなく所望の純粋な生成物を示した。収率:91.4%。H NMR
(C):δ2.06(s、br、12H、CH)、1.69(s、br
、12H、CH)、0.97(t、H−H=7.2Hz、18H、CH )。31P NMR(C):δ−9.66(s)。
【0088】 工程B.ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル
)クロロジルコニウム(III)ダイマーの製造
【0089】
【化17】
【0090】 グローブボックス中で、ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルイン
デニル)ジリチウム塩(2、4−SBILi)(1.922g、4.00mモ
ル)を、フラスコ中で80mLのトルエンに懸濁し、そして混合物を冷凍庫で−
35℃に冷却した。この懸濁物に、固体の[ZrCl(n−PrP) (2.07g、2.00mモル)を少しづつ加え、そして混合物を4時間室温で
撹拌した。得られた濃い赤色の懸濁物を珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリッ
トを通して濾過し、揮発性成分を減圧下除いた。ヘキサン(20mL)を得られ
た粘度の高い赤い残存物に添加し、そして10分間撹拌しそして濾過した。濾過
により集めた固体をヘキサン(2×5mL)で洗い、そして1晩真空下乾燥して
緑色がかった褐色の固体を得た(1.88g、収率80%)。この粗生成物のN
MRスペクトルは、1:1.2のモル比の2種のジアステレオマーの混合物の形
成を示した。31P NMRに基づくと生成物中にいくらかの残存n−Pr
が存在した。粗生成物を次にトルエンに再溶解しそして濾過した。溶媒を減圧下
除き、残存物をヘキサンに移した。得られたスラリーを濾過し、そして集めた褐
色の固体を数時間40℃で乾燥した。対応するNMRスペクトルは、ジルコニウ
ム原子間の相互作用を有する純粋な生成物(1:1.5のモル比のrac−ra
c及びmeso−mesoであると考えられるジアステレオマーの混合物)を示
した。31P NMRにより検出されるホスフィン残存物はなかった。
【0091】 ジアステレオマーA(40%)に関するH NMR(C、23℃):
δ7.84(d、JH−H=7.8Hz、8H、C−環H)、7.30(d、
H−H=8.7Hz、4H、C−環H)、7.23−6.95(m、20H
、C−環H)、6.86(t、JH−H=6.9Hz、4H、C−環H)、
2.01(s、12H、Cp−Me)、0.77(s、12H、SiMe)。
ジアステレオマーB(60%):δ7.79(d、JH−H=7.8Hz、8H
、C−環H)、7.42(d、JH−H=8.7Hz、4H、C−環H)、
7.23−6.95(m、20H、C−環H)、6.72(t、JH−H=6
.9Hz、4H、C−環H)、2.13(s、12H、Cp−Me)、0.9
3(s、6H、SiMe)、0.68(s、6H、SiMe)。トルエン中
のESR、g値=1.973。
【0092】 さらなる合成 1.ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル)(
α−ジメチルアミノ)ベンジルジルコニウム
【0093】
【化18】
【0094】 グローブボックス中で、ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルイン
デニル−1−イル)クロロジルコニウムダイマー(0.355g、0.30mモ
ル)を、フラスコ中で20mLのTHFに溶解し、そしてα−ジメチルアミノベ
ンジルリチウム(0.085、0.60mモル)を固体で加えた。混合物を1晩
室温で撹拌した。得られた濃赤色の懸濁物の溶媒を減圧下除き、残存物を20m
Lのトルエンで抽出した。スラリーを珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリット
を通して濾過し、揮発性成分を減圧下除いた。ヘキサン(20mL)を得られた
残存物に加え、そして10分間撹拌し次に濾過した。濾過により集めた固体をヘ
キサン(2×5mL)で洗い、1晩真空下乾燥すると、褐色の固体(0.18g
、収率44%)を得た。NMRスペクトルは、ただ広いピークを示したに過ぎな
かった。
【0095】 2)ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル)ク
ロロジルコニウムダイマーの酸化
【0096】
【化19】
【0097】 グローブボックス中で、ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルイン
デニル−1−イル)クロロジルコニウムダイマー(0.355g、0.30mモ
ル)をフラスコ中において20mLのTHFに溶解し、そして二塩化鉛(0.1
0g、0.36mモル)を固体で加えた。混合物を2時間室温で撹拌し、鉛金属
の形成が次第に認められた。得られた黄色の懸濁物の溶媒を減圧下除き、そして
残存物を20mLのトルエンにより抽出した。スラリーを、珪藻土濾過助剤を使
用してガラスフリットを通して濾過し、そして揮発性成分を減圧下除いた。ヘキ
サン(20mL)を得られた残存物に添加し、そして10分間撹拌し次に濾過し
た。濾過により集めた固体をヘキサン(2×5mL)で洗い、そして真空下乾燥
すると、0.31gの生成物がオレンジ色の固体(収率84%)として得られた
。NMRスペクトルは、1:1.2の比でラセミ体及びメソ異性体の混合物の形
成を示した。
【0098】 重合 すべての原料を、反応器中への導入前に、アルミナと脱混和物剤(Engel
hardt Corp.から市販されているQ−5(商標)触媒)とのカラムに
通した。触媒及び共触媒を、アルゴンまたは窒素の雰囲気を含むグローブボック
スで処理した。撹拌している2.0L容反応器に、約740gの混合アルカン溶
媒と119gの1−オクテンコモノマーとを入れた。水素を、75mL容添加タ
ンクから25psi(2070kPa)で圧力差膨脹により分子量コントロール
剤として加えた。反応器を140℃の重合温度に加熱し、そして500psig
(3.4Mpa)でエチレンで飽和した。トルエン中の希釈溶液として、触媒と
活性剤(メチルアルモキサン、MAO)を混合し、そして触媒添加タンクに移し
、そして反応器中に注入した。重合条件を、必要に応じ添加されるエチレンによ
り15分間維持した。得られた溶液を反応器から取り出し、イソプロピルアルコ
ールにより停止し、そして約67mgの立体障害フェノール抗酸化剤(Ciba
Geigy CorporationからのIrganox(商標)1010
)及び133mgの燐安定剤(Ciba Geigy Corporation
からのIrgafos(商標)168)を含むトルエン溶液10mLの添加によ
り安定化した。
【0099】 重合の実施の間に、850gの混合アルカンを反応器に添加しそして反応器を
150℃に加熱する洗浄サイクルを行った。反応器から、次に新しい重合の実施
を始める直前に、加熱した溶媒を除いた。
【0100】 ポリマーを、約20時間140℃に設定した真空オーブンで乾燥することによ
り回収した。密度の値は、大気中のとき及びメチルエチルケトンに浸漬したとき
のポリマーの質量を測定することにより、誘導される。ミクロ溶融指数の値(M
MI)は、190℃でCustom Scientific Instrume
nt Inc.Model Csb 127MF−015装置を使用して得られ
、そして以下のように単位のない値である。MMI=1/(0.00343t−
0.00251)(但し、t=装置により測定された時間(秒))。結果は、表
1に含まれる。
【0101】
【表1】
【0102】 * ((t−ブチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニル)チタンジク
ロリド、本発明の実施例ではない比較例。 ** ミクロ溶融指数技術を使用して周知の標準との比較により測定された溶融
指数。
【0103】 プロピレンホモ重合 前記の重合条件を実質的に繰り返したが、約600gのIsopar−E(商
標)混合アルカン溶媒及び150gのプロピレンを入れた2L容Parr反応器
を使用した。水素を、75mL容添加タンクから25psiで圧力差膨脹により
分子量コントロール剤として加えた。反応器を指示された重合温度(70または
90℃)に加熱し、触媒及び共触媒(MAO)を混合し、触媒添加タンクに移し
、そして反応器に注入した。
【0104】 重合条件を10分間維持した。得られた溶液を反応器から取り出し、イソプロ
ピルアルコールにより停止し、そして約67mgの立体障害フェノール抗酸化剤
(Ciba Geigy CorporationからのIrganox(商標
)1010)及び133mgの燐安定剤(Ciba Geigy Corpor
ationからのIrgafos(商標)168)を含むトルエン溶液10mL
の添加により安定化した。ポリマーを、約20時間120℃で脱揮発物化するこ
とにより回収した。結果は表2に含まれる。
【0105】
【表2】
【0106】 * 本発明の実施例ではなく比較例。触媒=米国特許第A5616664号に従
って製造した(rac−ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデ
ニル)ジルコニウム1、4−ジフェニルブタジエン、並びに1999年1月21
日に出願された米国特許出願09/234831号(WO99/42467号)
に従って製造した活性剤、ジオクタデシルメチルアンモニウム1、3−ビス(ト
リス(ペンタフルオロフェニル)アルマン)−2−ウンデシルイミダゾリド。
【0107】 実施例 2 ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−
イル)メチルジルコニウムダイマー((2、4−SBI)ZrMeダイマー)の
製造
【0108】
【化20】
【0109】 グローブボックス中で、ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルイン
デニル−1−イル)クロロジルコニウムダイマー(0.353g、0.30mモ
ル)をフラスコ中で15mLのトルエンに溶解し、トリメチルアルミニウム(ト
ルエン中2.0M、0.3mL、0.60mモル)を注射器を経て添加した。混
合物を2時間室温で撹拌し、珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリットを経て濾
過した。溶媒を減圧下除き、残存物を20mLのヘキサンにより抽出し、そして
0.5時間撹拌後濾過した。得られた緑色の溶液の溶媒を減らしそして−40℃
に冷却すると、褐色の固体を得た。この固体のH及び13C−NMR分析は、
化合物の混合物を示した。この生成物を捨てた。濾過及び溶媒除去後に残った緑
色の固体を減圧下乾燥した。H NMRによる検査は、物質が所望の製品であ
ることを示した。収量:0.232g、68.2%。さらなる再結晶化は、製品
のトルエン溶液の上にヘキサンを載せ、数日間−40℃で冷凍庫に維持すること
により行われた。濃い緑色の結晶が回収された。H NMRスペクトル分光法
による分析は、生成物が2種のジアステレオマーであることを示した。
【0110】 実施例 3 ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−
イル)クロロハフニウム(III)ダイマー 工程A.三塩化ハフニウム(III)ビス(トリエチルホスフィン)ダイマーの
製造
【0111】
【化21】
【0112】 グローブボックス中で、リチウム粉末(0.309g、44.47mモル、低
ナトリウム)を、四塩化ジルコニウム・(トリエチルホスフィン)付加物のト
ルエン溶液(トルエン100mL中の7.12g(22.24mモル)のHfC
の懸濁物への6.57mL(44.48mモル)のトリエチルホスフィンの
滴下により製造)に添加し、混合物を次に室温で22時間撹拌した。反応生成物
のNMRスペクトルは、不完全な反応を示した。他の2当量のLiを添加し、そ
して混合物をさらに23時間撹拌した。反応はまだ完全ではなく、そしてさらに
2当量のLiを次に添加し、そして混合物を7時間撹拌した(合計6当量のLi
を53時間撹拌)。得られた暗色の懸濁物を、珪藻土濾過助剤を使用してガラス
フリットを通して濾過し、揮発性成分を減圧下除いた。冷ヘキサンにより洗いそ
して減圧下さらに乾燥後、濃い緑色の固体として4.67gの生成物を回収した
。粗生成物をさらに−40℃でヘキサンで再結晶して、X線回折検討に好適な濃
緑色の結晶を得た。H NMR(C):δ2.05(s、br、24H
、CH)、1.13(s、br、36H、CH)。31P NMR(C ):δ−3.97(s)。
【0113】 工程B.ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル
)クロロハフニウム(III)ダイマーの製造
【0114】
【化22】
【0115】 グローブボックス中で、フラスコ中のジメチルシランビス(2−メチル−4−
フェニルインデニル)ジリチウム塩(2、4−SBILi)(0.148g、
0.31mモル)のトルエン(20mL)懸濁物に、少量づつ固体の[ZrCl (EtP)(0.16g、0.15mモル)を加え、混合物を4時間
室温で撹拌した。得られた濃赤色の懸濁物を、珪藻土濾過助剤を使用してガラス
フリットを通して濾過し、そして揮発性成分を減圧下除いた。残存物を5mLの
冷ヘキサンにより洗い、そして減圧下乾燥して0.17gの生成物を黒色の固体
として得た(81.7%)。NMRスペクトル分析法による分析は、1:1の比
で2種のジアステレオマーの混合物の形成を示した。
【0116】 [MeSi(2−Me−4−Ph−η−Ind)HfCl]に関する
スペクトル分析は以下の通りである。金属中心相互作用を示す2種のジアステレ
オマーに関するH NMR(C、23℃):δ7.85、7.82(d
、JH−H=7.8Hz、8H、C−環H)、7.42、7.30(d、J −H =8.7Hz、4H、C−環H)、7.23−6.95(m、20H、C −環H)、6.86、6.71(t、JH−H=6.9Hz、4H、C−環
H)、2.25、2.12(s、12H、Cp−Me)、0.94、0.79、
0.65(s、12H、SiMe)。
【0117】 実施例 4 ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−
イル)クロロチタン(III)ダイマー 工程A.三塩化チタン(III)ビス(dmpe)ダイマーの製造
【0118】
【化23】
【0119】 グローブボックスで、TiCl(THF)(0.342g、0.92mモ
ル)を25mLのトルエンに懸濁し、そして1、2−エタンビス(ジメチルホス
フィン)(dmpe)(0.269mL、1.61mモル)を添加した。得られ
た青色の懸濁物を2時間室温で撹拌し、そして混合物を次に珪藻土濾過助剤を使
用してガラスフリットを通して濾過して青色の溶液を得た。ヘキサン(10mL
)を溶液の上に重ね、混合物を−35℃に冷却した。青色の結晶を濾過及び真空
下の乾燥後集めた。収量、0.25g(89%)。
【0120】 工程B.ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−イル
)クロロチタン(III)ダイマーの製造
【0121】
【化24】
【0122】 グローブボックスで、ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデ
ニル)ジリチウム塩(2、4−SBILi)(0.395g、0.82mモル
)及び[TiCl(dmpe)]ダイマー(0.25g、0.41mモル)
を30mLのトルエン中で撹拌し、混合物を4時間室温で撹拌した。得られた濃
褐色の懸濁物を珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリットを通して濾過し、濾液
の溶媒を減圧下除いた。残存物を3mLの冷ヘキサンにより洗い、そして真空下
乾燥して褐色の固体(87%)として0.39gの生成物を得た。生成物のNM
Rスペクトルは、非常に広いピークのみを示した。THF中のPbClによる
このTi(III)ダイマーをTi(IV)モノマーへの酸化、並びにNMRに
よる生成物の分析は、1:1.2の比の2種のジアステレオマーの混合物の形成
を示した。
【0123】 実施例 5 ジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニル−1−
イル)クロロチタン(III)ダイマーの別の製造 実施例4工程bの反応条件を実質的に繰り返したが、但しTiCl(THF
を、トルエン中のジメチルシランビス(2−メチル−4−フェニルインデニ
ル)ジリチウム塩(2、4−SBILi)と反応させた。
【0124】 実施例 6 ジメチルアミノボランイルジイル−ビス(2−メチル−4−フェニ
ルインデニル−1−イル)クロロジルコニウム(III)ダイマーの製造
【0125】
【化25】
【0126】 グローブボックスで、ジメチルアミノボランジイル−ビス(2−メチル−4−
フェニルインデニル)ジカリウム塩(MeNB−2、4−SBIK)(0.
542g、1.00mモル)及び[ZrCl(EtP)ダイマー(0
.434g、0.50mモル)を30mLのトルエン中で混合し、4時間室温で
撹拌した。得られた濃赤色の懸濁物を珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリット
を通して濾過し、揮発性成分を減圧下除いて、粗生成物0.52g(88%)を
得た。生成物を10mLの冷ヘキサンにより洗い、2時間真空下乾燥して、1:
1.2の比の2種のジアステレオマーの混合物として暗色の固体0.2gを得た
【0127】 [MeNB(2−Me−4−Ph−η−Ind)ZrCl]に関する
スペクトル分析のデータは、以下の通りである。ジアステレオマーA(54%)
H NMR(C、23℃):δ7.90(d、JH−H=7.8Hz
、8H、C−環H)、7.30(d、JH−H=8.7Hz、4H、C−環
H)、7.23−6.95(m、20H、C−環H)、6.80(t、JH− =6.9Hz、4H、C−環H)、2.81(s、12H、MeN)、1
.94(s、12H、Cp−Me)。ジアステレオマーB(45%):δ7.8
2(d、JH−H=7.8Hz、8H、C−環H)、7.25(d、JH−H =8.7Hz、4H、C−環H)、7.23−6.95(m、20H、C
環H)、6.69(t、JH−H=6.9Hz、4H、C−環H)、2.83
(s、12H、MeN)、2.04(s、12H、Cp−Me)。
【0128】 実施例 7 ジメチルシラン(t−ブチルアミド)(テトラメチルシクロペンタ
ジエニル)クロロジルコニウムダイマーの製造
【0129】
【化26】
【0130】 グローブボックスで、ジメチルシリル(t−ブチルアミド)(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)ジリチウム塩(MeSi(MeCp)(t−BuN)
Li)(0.263g、1.00mモル)及び[ZrCl(EtP) ダイマー(0.434g、0.50mモル)を20mLのトルエン中で混合し
、1晩室温で撹拌した。反応混合物から採った試料のNMRスペクトルは、不完
全な反応を示した。混合物を次に40℃に加熱し、そして24時間この温度で撹
拌した。得られた暗色の懸濁物を、珪藻土濾過助剤を使用してガラスフリットを
通して濾過し、そして揮発性成分を減圧下除いて濃灰色の固体として生成物0.
33g(89%)を得た。物質のNMRスペクトルは、2.5:1の比の2種の
ジアステレオマーの混合物として純粋な生成物を示した。
【0131】 [MeSi(MeCp)(t−BuN)ZrCl]に関するスペクトル
分析のデータは以下の通りである。2種のジアステレオマーに関するH NM
R(C、23℃):δ2.02、2.01、1.95、1.72(s、2
4H、Cp−Me)、1.33(s、18H、t−Bu)、0.42(s、12
H、SiMe)。
【0132】 プロピレンホモ重合 2L容Parr反応器に、約600gのIsopar−E(商標)混合アルカ
ン溶媒と150gのプロピレンとを入れた。水素を、25psi(170kPa
)で75mL容添加タンクから圧力差膨脹により分子量コントロール剤として添
加した。反応器を70℃に加熱し、そして触媒及びメチルアルモキサン共触媒(
MAO)を混合し、触媒添加タンクに移し、そして反応器中に注入した。
【0133】 重合条件を10分間維持した。得られた溶液を反応器から除き、イソプロピル
アルコールで停止し、そして約67mgの立体障害フェノール抗酸化剤(Cib
a Geigy CorporationからのIrganox(商標)101
0)及び133mgの燐安定剤(Ciba Geigy Corporatio
nからのIrgafos(商標)168)を含むトルエン溶液10mLの添加に
より安定化した。ポリマーを、約20時間120℃での脱揮発物化により回収し
た。結果は表3に含まれる。
【0134】
【表3】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月16日(2001.3.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、L及びL´は、それぞれの場合独立して、非局在化電子をもちそれによ
ってL及びL´がそれぞれMまたはM´にπ−結合している非局在化電子を含む
リガンド基であり、 M及びM´は、同じかまたは異なりそして+3形式酸化状態の4族金属であり、 Z及びZ´は、同じかまたは異なりそして任意の2価の架橋基であり、 X及びX´は、同じかまたは異なりそしてアニオン性リガンド基であり、そして z及びz´は、1である) に相当するダイマー状4族金属メタロセン化合物。
【化2】 (式中、Z´´は、硼素またはアルミニウムであり; Tは、それぞれの場合独立して、
【化3】 (但し、Rは、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル基、トリヒド
ロカルビルシリル基、またはトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であっ
て、該R基は水素を数えることなく20個以内の原子を含み、そして2個のこ
れらR基は所望により一緒に結合して環構造を形成してもよく;そして Rは、RまたはN(Rである) であり; Eは、炭素、珪素またはゲルマニウムであり、 R´´´は、それぞれの場合独立して、水素であるか、またはシリル、ヒドロカ
ルビル、ヒドロカルビルオキシ及びこれらの組み合わせから選ばれる基であるか
、または2つのR´´´基は一緒になって環系を形成し、該R´´´は水素を除
いて30個以内の原子を有し、 そしてrは1−8の整数である) に相当する2価の基である請求項1の金属錯体。
【化4】 (式中、M及びM´は、ともにジルコニウムまたはハフニウムであり; R´´は、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル、シリル、ハロヒド
ロカルビル、N、N−ジアルキルアミノ及びアルカンジイルアミノからなる群か
ら選ばれ、該R´´は水素を数えることなく20個以内の原子を有するか、また
は隣接するR´´基は、一緒に結合しそれにより縮合環系を形成し、 X及びX´は、それぞれの場合、C1−10ヒドロカルビルまたはハライドであ
り;そして Zは、SiR 、CR 、SiR SiR 、CR CR 、CR =CR、CR SiR 、BNR またはGeR (但し、R
、それぞれの場合独立して、C1−4アルキルまたはC6−10アリールである
か、または所望により2つのR基は一緒に結合してもよい)である) に相当する請求項1の金属錯体。
【化5】 (式中、Phはフェニルであり、そして Z及びZ´は、それぞれジメチルシランまたは1、2−エタンジイルである) に相当する請求項6の金属錯体。
【化6】 (式中、L及びL´は、それぞれの場合独立して、非局在化電子をもちそれによ
ってL及びL´がそれぞれMまたはM´にπ−結合しているリガンド基であり、 M及びM´は、同じかまたは異なりそして+3形式酸化状態の4族金属であり、 Z及びZ´は、同じかまたは異なりそして任意の2価の架橋基であり、 X及びX´は、同じかまたは異なりそしてアニオン性リガンド基であり、そして z及びz´は、1である) に相当する金属錯体を製造する方法であって、方法が、式
【化7】 (式中、M、M´、X及びX´は前記同様であり、 L´´はルイス塩基であり、そして kは0−3の数である) に相当するダイマー状反応体化合物を2当量の式MeL−Z−LMeまたはMe
L´−Z´−L´Me (式中、L、L´、Z及びZ´は前記同様であり、そして Meはアルカリ金属またはグリニャールである) に相当する金属化リガンドと反応させる工程からなる金属錯体の製造法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 19/00 C07F 19/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,YU,ZA,ZW (72)発明者 デボア,デビッド ディ アメリカ合衆国ミシガン州 48642 ミド ランド イースト シャファー ロード 4881 Fターム(参考) 4H049 VN01 VN04 VN05 VN06 VN07 VP02 VQ08 VR22 VR32 VU33 4H050 AA01 AB40

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、L及びL´は、それぞれの場合独立して、非局在化電子をもちそれによ
    ってL及びL´がそれぞれMまたはM´にπ−結合している非局在化電子を含む
    リガンド基であり、 M及びM´は、同じかまたは異なりそして+3形式酸化状態の4族金属であり、 Z及びZ´は、同じかまたは異なりそして任意の2価の架橋基であり、 X及びX´は、同じかまたは異なりそしてアニオン性リガンド基であり、そして z及びz´は、独立して0または1である) に相当するダイマー状4族金属メタロセン化合物。
  2. 【請求項2】 L及びL´が、シクロペンタジエニル、インデニル、フルオ
    レニル、テトラヒドロインデニル、テトラヒドロフルオレニル、オクタヒドロフ
    ルオレニル、ペンタジエニル、シクロヘキサジエニル、ジヒドロアンスラセニル
    、ヘキサヒドロアンスラセニル、デカヒドロアンスラセニル、インダセニル、s
    −インダセニル、gem−ジメチルアセナフタレニル、シクロペンタ(/)フェ
    ナンスレニル、ホスホール、またはボラタベンゼン基であるか、またはこれらの
    1−20ヒドロカルビル−、C1−20ジヒドロカルビルアミド−、C1−2 ヒドロカルビレンアミド−、C1−20ハロヒドロカルビル−、C1−20
    ミド−、またはC1−20ヒドロカルビルシリル−置換誘導体である請求項1の
    金属錯体。
  3. 【請求項3】 L及びL´の両者が、2−メチル−4−フェニルインデン−
    1−イルである請求項2の金属錯体。
  4. 【請求項4】 z及びz´が、ともに1であり、そしてZ及びZ´が、以下
    の式 【化2】 (式中、Z´´は、硼素またはアルミニウムであり; Tは、それぞれの場合独立して、 【化3】 (但し、Rは、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル基、トリヒド
    ロカルビルシリル基、またはトリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル基であっ
    て、該R基は水素を数えることなく20個以内の原子を含み、そして2個のこ
    れらR基は所望により一緒に結合して環構造を形成してもよく;そして Rは、RまたはN(Rである) であり; Eは、炭素、珪素またはゲルマニウムであり、 R´´´は、それぞれの場合独立して、水素であるか、またはシリル、ヒドロカ
    ルビル、ヒドロカルビルオキシ及びこれらの組み合わせから選ばれる基であるか
    、または2つのR´´´基は一緒になって環系を形成し、該R´´´は水素を除
    いて30個以内の原子を有し、 そしてrは1−8の整数である) に相当する2価の基である請求項1の金属錯体。
  5. 【請求項5】 Z及びZ´が、それぞれの場合、ともにジメチルシランジイ
    ル、ジメチルアミドボランまたは1、2−エタンジイルである請求項4の金属錯
    体。
  6. 【請求項6】 式 【化4】 (式中、M及びM´は、ともにジルコニウムまたはハフニウムであり; R´´は、それぞれの場合独立して、水素、ヒドロカルビル、シリル、ハロヒド
    ロカルビル、N、N−ジアルキルアミノ及びアルカンジイルアミノからなる群か
    ら選ばれ、該R´´は水素を数えることなく20個以内の原子を有するか、また
    は隣接するR´´基は、一緒に結合しそれにより縮合環系を形成し、 X及びX´は、それぞれの場合、C1−10ヒドロカルビルまたはハライドであ
    り;そして Zは、SiR 、CR 、SiR SiR 、CR CR 、CR =CR、CR SiR 、BNR またはGeR (但し、R
    、それぞれの場合独立して、C1−4アルキルまたはC6−10アリールである
    か、または所望により2つのR基は一緒に結合してもよい)である) に相当する請求項1の金属錯体。
  7. 【請求項7】 式 【化5】 (式中、Phはフェニルであり、そして Z及びZ´は、それぞれジメチルシランまたは1、2−エタンジイルである) に相当する請求項6の金属錯体。
  8. 【請求項8】 式 【化6】 (式中、L及びL´は、それぞれの場合独立して、非局在化電子をもちそれによ
    ってL及びL´がそれぞれMまたはM´にπ−結合しているリガンド基であり、 M及びM´は、同じかまたは異なりそして+3形式酸化状態の4族金属であり、 Z及びZ´は、同じかまたは異なりそして任意の2価の架橋基であり、 X及びX´は、同じかまたは異なりそしてアニオン性リガンド基であり、そして z及びz´は、独立して0または1である) に相当する金属錯体を製造する方法であって、方法が、式 【化7】 (式中、M、M´、X及びX´は前記同様であり、 L´´はルイス塩基であり、そして kは0−3の数である) に相当するダイマー状反応体化合物を2当量の式MeL、MeL´、MeL−Z
    −LMeまたはMeL´−Z´−L´Me (式中、L、L´、Z及びZ´は前記同様であり、そして Meはアルカリ金属またはグリニャールである) に相当する金属化リガンドと反応させる工程からなる金属錯体の製造法。
  9. 【請求項9】 ダイマー状反応体化合物が、式MX、MX(L) に相当する4族金属錯体(または式M´X´またはM´X´(L)の化合
    物との混合物)を、任意の順序で不活性希釈剤中でそして所望によりルイス塩基
    の存在下で、還元剤と接触させることからなる方法により製造される請求項7の
    方法。
  10. 【請求項10】 付加重合可能なモノマーを重合条件下で触媒と接触させる
    付加重合方法であって、触媒が請求項1の金属錯体と共触媒とを含むことを特徴
    とする方法。
  11. 【請求項11】 共触媒がアルモキサンである請求項10の重合方法。
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