JP2003501263A - ロール状のリングを保持したナットを交換するための装置 - Google Patents

ロール状のリングを保持したナットを交換するための装置

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JP2003501263A JP2001501387A JP2001501387A JP2003501263A JP 2003501263 A JP2003501263 A JP 2003501263A JP 2001501387 A JP2001501387 A JP 2001501387A JP 2001501387 A JP2001501387 A JP 2001501387A JP 2003501263 A JP2003501263 A JP 2003501263A
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ウヴェ・カルク
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    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls
    • B21B27/035Rolls for bars, rods, rounds, tubes, wire or the like
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
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Abstract

(57)【要約】 交換装置によってナット(11)を交換するための装置であって、上記ナットは、ナット(11)に対するネジ部(13)を有する片持ち装着のロールシャフト(2)上にロールリングを保持している。上記交換装置は、ナット(11)を受容するために、ロールシャフト(2)のネジ部(13)に螺合するネジ部(12a)を備えたネジ付きスリーブ(50)を有している。それは、ロールシャフト(2)に対する整列した配置のための芯出し装置(49)を有している。たとえそのネジ部の位置が正確に螺合しない場合であっても、ナット(11)がネジ付きスリーブ(50)からロールシャフト(2)上に螺合され得ることを確かなものとするために、上記ネジ付きスリーブは、可動で、芯出し装置(49)に関して、及び/又はロールシャフト(2)に関して、回転に対し規制されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 ローリングミル(rolling mill)のロール(roll)や同様の部品を交換するに
要する時間を短縮するために、ロールスタンド(roll stand)に対向して配置さ
れ、取り換えられるべき部品をより取り外し易く、また、新しい部品をより挿入
し易くする交換装置は公知である(EP‐A‐142 879)。本発明は、ナ
ットに対するネジ部を有し片持ちで取り付けられたロールシャフト(roll shaft
)上のロールリング(roll ring)を保持するナットの交換をより容易にする装
置に注力したものである。これは、特に、ロールリングの液圧的なクランピング
(clamping)のための装置を含み、従って、大型で重量があり且つ精密な取り扱
いを要するナット(EP‐B‐343 440)に適用される。
【0002】 これは、クレーム1の特徴、及び、好ましくは、サブクレームの特徴によって
可能とされる。これによれば、かかるナットを交換するための装置は、ロールシ
ャフトのネジ部と螺合するネジ部を持つネジ付きスリーブ(sleeve)を有する交
換装置を備えている。このスリーブは、ロールシャフト上に配置されるべきナッ
トを保持する。ネジ付きスリーブは、ロールシャフトに対してそれを整列状態で
位置させるための芯出し装置と適合させられる。ナットがスリーブから螺脱され
、また、ロールシャフトに螺着され得ることを確かなものとするために、上記ス
リーブは、芯出し装置及び/又はロールシャフトに関する回転に対して規制され
ている。例えば、スリーブと芯出し装置との間には、回り止め装置又は摩擦係合
が設けられ得る。そのような芯出し装置は、例えば、それが支持装置に結合され
ているという事実のおかげで、又は、ロールシャフトとの明確な或いは摩擦式の
係合により、回転に対して固定される。ナットがスリーブから容易に螺脱され、
また、ロールシャフトに容易に螺着され得ることを確かなものとするには、スリ
ーブのネジ部のシャフトのネジ部に対する相対的な位置が精密に合されることが
必要である。この位置合せ工程に関連した設計の複雑化を回避するために、本発
明は、ネジ付きスリーブが芯出し装置及び/又はロールシャフトに関して軸方向
に可動であるべき旨を考察する。ナットがスリーブから螺脱されるとき、そのナ
ットがシャフトのネジ部に到達するやいなや、スリーブが軸方向へ可動であるこ
とは、それがシャフトのネジ部と適合する軸方向位置を占めることができるよう
にする。ネジ付きスリーブの回転規制がナットが緩められることを容易に許容す
ることを確かなものとするために、ネジ付きスリーブは、好ましくは軸方向に可
動である。しかしながら、回転規制が、ナットが緩められるときにネジ付きスリ
ーブに働くトルクよりもトルクが大きい摩擦力によってもたらされるべきことも
考えられる。軸方向の移動に代えて、ネジ付きスリーブの回転動作も可能である
【0003】 先行技術は、芯出し装置に対する多くの可能な実施態様を与えている。1つの
特に有益なものは、ネジ付きスリーブを持った交換シャフトによって形成され、
ロールシャフトの端部に対してクランプされ得る芯出し装置である。ネジ付きス
リーブの軸方向への可動性は、ネジ部のリード(lead)の少なくとも1単位(ユ
ニット:unit)にわたっている。その軸方向の動作の範囲内で、それはバネ力に
よって初期位置に好都合に保持されており、ナットのネジ部がシャフトのネジ部
に出会うときに求められるかもしれない従動動作はそこから可能である。もしも
、ネジ部が、2つの軸方向の各々において軸方向位置の修正がたまたま必要にな
るように設計されている場合には、例えば、ネジ付きスリーブがバネ力により、
そこからそれが双方向に従動できる初期位置に付勢されることは好都合である。
今一つの実施態様では、装置は、スリーブがバネ力によってその行程のシャフト
端部で初期位置に付勢され、また、芯出し装置がシャフト端部に対して配置され
、ナットのネジ部の端部がこのバネ力の下でシャフトのネジ部の端部に位置させ
られ、スリーブは、このバネ力に抗してより大きい又はより小さい程度で従動す
る。
【0004】 本発明に係る交換装置は、たとえ、それがナット交換の問題だけである場合で
も、有益に用いられ得る。しかしながら、それは、一般に、それ以上の部品を受
容し交換するために、特に、ナット及び、適切であれば、ロールリングの交換の
ために装備される。この場合、複数のナット交換装置が、該装置を有したフレー
ムワークにより、複数のロールシャフトに符合した幾何学的関係において互いに
結合される。芯出し装置が、位置的誤差にも拘わらず、それらの正確な端部位置
がそれぞれ組み合されるロールシャフト上であることを想定できるようにするた
めには、それらが、軸方向に可動でスプリングによって軸方向に予荷重を加えら
れるように、フレームワーク上に固定されていれば好都合である。フレームワー
クは、芯出し装置がスプリング予荷重の下でロールシャフトの端末上に移動する
ように、ロールスタンドに対して配置される。
【0005】 交換装置は、ローリングミルの部品を取り付けるためだけでなく、取り外すた
めにも付与される。ロールリングの取り外しに関しては、たとえそれらを保持し
たナットが緩められた後であっても、それらはなおロールシャフト上に非常に強
固に固着しており、従って、それらがより低い力でロールシャフトから取り外せ
る以前に、最初は非常に大きな力でこの摩擦力から解放されなければならないこ
とに留意されるべきである。交換装置が、ロールリングの摩擦係合を解除するに
要する大きな力を供給しなければならないことを回避するために、本発明は、ロ
ールリングを緩める装置がロールシャフト上に設けられ、この装置は、ロールシ
ャフトの自由端から離間したロールリングの側面上のピストン/シリンダ装置と
して好都合に形成されることを考察した。これが、ロールリングとロールシャフ
トのカラー(collar)との間に装着されるリングの一部分を形成すれば好都合で
ある。
【0006】 本発明は、有利な実施態様の一例を示す図面を参照しながら、以下に、より詳
しく説明される。ここに、: 図1は、互いに隣り合って配設された2つのロールを備えたロールスタンドの
一部を示し、 図2は、予備装着装置を示し、 図3は、搭載された交換装置を伴う図1に従った配置構造を示し、 図4は、図3におけるII−II線に沿った断面を示し、 図5は、拡大尺度での交換装置の部分断面を示し、そして、 図6は、ナットのネジ部およびロールシャフトのネジ部の展開図の模式的な表
示を示している。
【0007】 ロールスタンドは、部分的にのみ又1で模式的な形態でのみ表示されているフ
レームを備え、そこから、周縁部にローリング・プロフィール(不図示)が設け
られた相互に作用するロールリング3を有する2つの平行なロールシャフト2が
突き出ている。ローリング中は、シャフト2は、反対方向へ同期して駆動される
。それらは、フレーム1の近辺にシャフトカラー4を有しており、その上には、
ロールリング3の内側端部を支持する内側支持リング5が載置されている。この
支持リング5と共に封止装置7を取り囲む封止カラー6が、フレーム1に強固に
結合されている。
【0008】 ロールリング3を芯出しするために、ロールシャフト2はロールリングの領域
に円錐部8を有しており、該円錐部上には、ロールリング3の内周面と芯出しす
るように相互に作用するテーパ状スリーブ9が位置している。この配置構造の詳
細は公知であり、従って、これ以上の説明は要しないものである。ナット11に
よってロールリング3の外側端部に対して押圧される外側支持リング10が続い
ている。ナット11のネジ部は、ロールシャフト上のネジ部13と相互に作用す
る。取り付けられた際には、ロールリング3は、このように、ナット11の作用
により支持リング5と10の間で締め付けられ、それにより、回転については固
定されるようにロールシャフト2上に保持される。
【0009】 ナット11は、外側支持リング10と相互作用するその端面において、環状ピ
ストン14を含んでおり、該環状ピストンは、通路15及び接続ニップル16を
介して圧油源(不図示)に接続され得る。各部品が図に示された方法で組み立て
られると、環状ピストン14は圧力を受け、それにより、外側支持リング10が
所期の締付力を受ける。この状態は、ナット11の端部と支持リング10の端部
の間に配設されたウェッジングリング(wedging ring)18を回転させることに
よって確実なものとされる。所期の締付力は、ウェッジングリング18により確
実なものとされる。この構造のこれ以上の説明のためには、欧州特許第3434
40号への留意が促される。
【0010】 芯出し装置8,9が組み立てられてしまうと、ロールリング3はロールシャフ
ト2を強固に把持することになる。それがより容易に取り外せるようにするため
に、内側支持リング5は、その周縁にわたって振り分けて配置された複数の液圧
ピストン20を含んでおり、通路21及びニップル22によってこれら液圧ピス
トンを圧油源(不図示)に接続することが可能である。ナット11が緩められ、
そして、ピストン20に圧油が通されると、それにより、ロールリング3は、テ
ーパ状スリーブ9と共に、シャフトの自由端側に向って僅かに変位されることが
でき、それにより、摩擦係合を解除して、より低い力の消費で移動し続けること
ができるようにする。
【0011】 その自由端では、ナット11がギヤリング23を有しているが、その目的は後
で説明する。ローリング中は、ナット11及びロールシャフト2の自由端は、カ
バー24によって保護されている。
【0012】 ロールスタンド上で行われるべき装着作業に要する時間を短縮するために、ロ
ールリング3,外側支持リング10及びナット11を予備的に装着するための、
図2に従った予備装着装置が与えられている。この予備装着装置は、2本のジャ
ーナル25によって形成され、該ジャーナルは、ベースプレート26上に保持さ
れ、その形状はロールシャフト2に対応し、相互の幾何学的配置はロールシャフ
ト2のものと同一である。ロールスタンド上で取り付けられるべき部品は、まず
最初に、図2に示されるように、予備装着装置上で組み立てられる。この装置は
、装着作業においてロールシャフト上に部品が装着されるべきものと、正確に対
応している。予備装着装置上の全ての部品を同時に受け合う交換装置が、それら
を予備装着装置からロールシャフトに移送するために用いられる。
【0013】 この交換装置は、続きの図により詳しく示される。それは、長手方向バー30
と横方向バー31とで成るフレームワークを備えている。それは、交換装置の予
備装着装置からロールスタンドへの移送およびロールスタンドに対する交換装置
の正確な位置決めを成し遂げるマニピュレータ(manipulator)への接続のため
に用いられるマニピュレータ連結具32を有している。フレームワークは、交換
装置によって保持された部品が、それらが配置されるべきロールシャフトについ
て正確に整列させられるように、交換装置をロールスタンドのフレームに接続で
きるようにするロールスタンド連結具33を、更に有している。交換装置をロー
ルシャフト2の方向と平行に配置できるようにする装置が設けられており、それ
は、例えば、ロールスタンドのフレームに対して固定的に接続される、若しくは
それに結合され得る案内スリーブ35内で各々スライドする案内ロッド34を備
えている。更に、部材34,35による所定の案内方向において装置が移動でき
るようにするために、例えばピストン/シリンダ装置の形態で、アクチュエータ
(不図示)が設けられ得る。交換装置がロールスタンドに対して配置されると、
交換装置によって保持された部品は、最初は、ロールシャフトから離間している
がそれらに整列した位置にあり、それから、交換装置の上記動作により、ロール
シャフト上に押し付けられる。このことは、左手側のロールシャフトに対して図
3に示された位置にそれらを持ち来し、その位置では、ロールリング3及び外側
支持リング10が既にほぼ所望の装着位置にあり、一方、ナット11はネジ部1
3を持ったロールシャフトの端部に接近している。
【0014】 部品が保持されることを可能にするために、交換装置には個々の部品に対する
保持装置が設けられている。ロールリング3及び外側支持リング10に対する保
持装置が図4に示されている。長手方向バー30からアーム38が垂下しており
、該アームは、後部に固定的に結合され、2つの爪部39が、スピンドル41の
回転によって互いに接近したり離間したりできるように、ガイドロッド40及び
ネジ付きスピンドル41に変位可能に取り付けられている。部品が予備装着装置
のジャーナル25に装着されると、交換装置は予備装着装置上に駆動され、ロー
ルリング3及び外側支持リング10が、爪部39によって交換装置内でクランプ
される。このように、それらは、交換装置で予備装着装置から持ち上げられ、そ
して、ロールスタンドに対して配置される。
【0015】 ナット11に対する保持装置は、長手方向バー30(図4)に結合された横向
きピース(piece)48、該横向きピース内に取り付けられた交換シャフト49
、及び、該シャフトに担持されたネジ付きスリーブ50により、形成されている
。詳細は、図5において見て取れる。
【0016】 交換シャフト49は、横向きピース48の滑り軸受51内に保持されている。
それは、一方で、シャフトカラー上に支持されたベルビル(Belleville)装置5
2により、他方では、交換シャフト内の溝内に受容された抜脱可能な楔53によ
り、軸方向に固定されている。
【0017】 ネジ付きスリーブ50は、転がり軸受54により、交換シャフト49の下部、
自由端に、軸方向へ移動できるように取り付けられている。しかしながら、それ
は、シャフトから突き出したピン57が、ネジ付きスリーブ内の長手方向溝58
内に係合しているので、交換シャフトに対して回転不能である。
【0018】 プレート55が、ネジ付きスリーブ50の上方で交換シャフト49上に係止さ
れている。各々スプリングピン60を収納した複数の穴部(それらの一つだけが
図示されている)が、上記プレートに対面するネジ付きスリーブ50の端部に、
周縁全体にわたって振り分けて配置されている。スプリングピン60は、プレー
ト55と相互に作用し、ネジ付きスリーブ50を付勢してプレート55から離間
させる。ネジ付きスリーブ50の下方では、交換シャフト49がプレート61を
担持している。該プレートに対面するネジ付きスリーブの端部は、その周縁全体
にわたって振り分けて配置され、スプリングピン62を収納した複数の穴部(そ
れらの一つだけが図示されている)を包含している。これらは、プレート61を
押圧し、ネジ付きスリーブ50を付勢してプレート61から離間させる。ネジ付
きスリーブ50に作用する他の力が無ければ、従って、それは、プレート55及
び61間の中央の位置を占め、そこから、バネ力に抗して、一方のプレート又は
他方に向かって軸方向に変位することができる。
【0019】 ネジ付きスリーブ50は、その外周部に、ナット11のネジ部12bに螺合す
るネジ部12aを有している。図5及び図3の左側部分は、ネジ付きスリーブ5
上に螺合したナット11を示している。これは、交換装置によってそれが交換シ
ャフトにまで移動した後、ナット11によって占められる位置である。ナット1
1が、予備装着装置内で、ナット保持装置に対してより容易に接続されることが
できるように、後者は交換装置のフレームワークから解放されることができる。
この目的のために、楔53が抜脱され、交換シャフトが横向きピース48の軸受
49から引き抜かれる。その後、ネジ付きスリーブ50は、図2の右側部分に示
されるように、予備装着装置内に位置したナット11に容易に螺着されることが
できる。予備装着装置内の両方のナットに、組み合わされるナット保持装置が与
えられると、交換装置のフレームワークは、予備装着装置上に下降され、ナット
保持装置に結合され、楔53によって固定されることができる。ロールリングが
爪部39によって把持されると、交換装置は、それに保持された部品と共に、予
備装着装置から取り外すことができる。
【0020】 交換装置がロールスタンドに結合されると、先に説明したように、ロールリン
グ3及び外側支持リング10は、まず最初に、ロールシャフト2に押し付けられ
る。その過程において、各交換シャフト49の下端部が、組み合わされるロール
シャフト2の自由端に接近する。交換シャフトの自由端には円錐状の芯出し突起
部70があり、また、ロールシャフト2の自由端には対応する円錐状の芯出し穴
部71がある。交換装置の端末位置において、それらは互いに係合し、そして、
交換シャフト49がロールシャフト2と精密に整列していることを確かなものと
する。たとえロールスタンドと交換装置との間に寸法的な誤差があっても、この
端末位置が到達されることを確かなものとするために、スプリング52が配設さ
れている。その柔軟性が、とにかく、両交換シャフト49が組み合わされるロー
ルシャフト2の端部に対して留まり、スプリング52の力によってシャフトが接
触状態に保持されるように、交換装置の端末位置が選ばれることを許容している
【0021】 交換装置がこの端末位置に到達すると直ぐに、ナット11はネジ付きスリーブ
50から螺脱され、ロールシャフトのネジ部13に螺合されなければならない。
この目的のために、ピニオンシャフト73が横向きピース48内のガイド穴74
に挿通され(図4参照)、該ガイド穴74は、ピニオンシャフト73の自由端に
設けられたピニオン75がナット11のギヤリング23と噛み合うことになるよ
うに配設されている。駆動装置が今やピニオンシャフト73の後端部分76に配
置されることができ、ナット11がそれにより回転される。
【0022】 ネジ部12bの前端部分がロールシャフト上のネジ部13の始点部分に達する
と、ネジ部の位置が精密に適合することは期待できない。これとは対照的に、ネ
ジ部のフライト(スレッドフライト:thread flights)の楔形状の端部は概略的
に交わるようになり、互いに一方の又は他方の軸方向において変位しようとする
。本発明は、交換シャフト49上でネジ付きスリーブ50が軸方向に変位可能で
あることのおかげで、この変位を許容する。この2つのネジ部はこのように互い
に軸方向に調整でき、ナット11は、スレッドフライトの正確な相互の整列に傾
注しなければならない操作員なしに、ロールシャフト上のネジ部13に螺合させ
られことができる。
【0023】 スレッドフライトの出会いは、図6を参照して説明される。これは、それらの
端部80,81が出会う瞬間にそれらがたまたま占める相対的な位置における2
つのスレッドフライトの展開を示している。一般にそうであるように、ネジ部の
端部についての場合、これら端部は、それぞれ、周方向に延びる表面部82及び
83によって外側で、また、通常のネジ部のフランク(スレッドフランク:thre
ad flank)84によって後側で、拘束される。この形状が与えられると、周方向
に延びる表面部82,83はほとんど常に交わる。もし、底部側に図示されたロ
ール−シャフトのネジ部が固定され、ナットの上側のネジ部が図における右側か
ら左側に回転されるものと仮定すれば、上側のネジ部の動きは表面部82,83
の滑り接触によって決まる。このことは、上側のネジ部が、回転のみできるが軸
方向へは進行できないことを意味する。表面部83の後端部85(図における右
側部分)が表面部82の前端部86(図における左側部分)に到達した場合にの
み、上側のスレッドフライトが下側のスレッドフライトのインタースペース(in
terspace)に入り込み、それ故に、軸方向へも進行する。
【0024】 上側のネジ部が、表面部82,83の方向において、軸方向成分なしに回転し
ている間、それは、スプリングピン60の力に抗してネジ付きスリーブ50を量
87だけ上方へ押し上げる。距離87は、ネジ部のリードよりも大きくなること
はできない。
【0025】 図6に示されるネジ形状が与えられると、ネジ付きスリーブ50は連続的に上
方へ変位する。従って、スプリングピン62によって許容される下方への動きは
必要がない。それでもやはり、交換装置がネジの形式に関係無く用いられること
ができるようにするためには、スプリングピン62を設けることが得策である。
【0026】 ネジ付きスリーブ50が交換シャフト49に対して回転することを防止するた
めの装置57,58が、ナット11が緩められるときにネジ付きスリーブが共回
りすることを防止するために設けられている。ネジ付きスリーブの回転を防止す
る代わりに、多くの場合、例えば、ナットが緩められるときにネジ付きスリーブ
に働くトルクよりも大きい摩擦力による回転の規制で十分である。
【0027】 実施態様例においては、もしも、スレッドフライトが適切なやり方で交わらな
い場合には、ネジ付きスリーブが軸方向に従動(イールド:yield)するように
用意されている。代わりに、周方向における従動(イールディング:yielding)
も可能である。例えば、ネジ付きスリーブは交換シャフトに対し軸方向において
固定的に(リジッドに:rigidly)結合でき、バネ力又は摩擦力に抗して周方向
においてイールディング可能である。図5を参照して説明したように、スレッド
フライトが出合ったときに軸方向への移動なしにナットが回転すれば、ネジ付き
スリーブは、スプリング又は摩擦抵抗に打ち勝って共回りできることになる。ナ
ットが、そのネジ部がロールシャフトのネジ部と噛み合う回転位置に達すると直
ぐに、ネジ付きスリーブの回転動作は終了する。
【0028】 上述のロールシャフトの部品の取付に関する工程は、対応するやり方で取り外
しにも適用される。ここに、環状ピストン14がまず最初に液圧的に予荷重が加
えられ、リング18が解放されることができるようになる。環状ピストン14へ
の液圧が軽減されると、ナット11が僅かに緩められる。芯出しスリーブ9と共
にロールリング3は、ピストン/シリンダ装置20の液圧作用により、そのロー
ルシャフト2との摩擦係合から解放される。交換装置が、今や配置されることが
できる。ナット11が、ネジ部13から螺脱され、ネジ付きスリーブ50に螺合
させられる。ロールリング3が爪部39によって把持される。交換装置がロール
シャフトから取り外され、その間に用意され新たな部品を持った第2の交換装置
がロールスタンドに対して配置される。
【0029】 記載された装置がロールシャフトの個々の空間的な位置に依存するものではな
いことは自明である。交換装置は、垂直および水平のシャフト配置の両方に使用
可能である。上記で用いられた「上端で」及び「底部で」なる表現は、単に図面
上の位置についてのものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】互いに隣り合って配設された2つのロールを備えたロールスタンド
の一部を示す図。
【図2】予備装着装置を示す図。
【図3】搭載された交換装置を伴う図1に従った配置構造を示す図。
【図4】図3におけるII−II線に沿った断面を示す図。
【図5】拡大尺度での交換装置の部分断面を示す図。
【図6】ナットのネジ部およびロールシャフトのネジ部の展開図の模式的な
表示を示す図。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換装置によってナット(11)を交換するための装置であ
    って、上記ナットは、ナット(11)に対するネジ部(13)を有する片持ち装
    着のロールシャフト(2)上にロールリング(3)を保持しており、上記交換装
    置は、ロールシャフトのネジ部(13)に螺合するネジ部(12a)とそれをロ
    ールシャフト(2)に対し整列して位置させる芯出し装置(49)とを備えたネ
    ジ付きスリーブ(50)を有し、該ネジ付きスリーブ(50)は、軸方向には可
    動で、芯出し装置(49)及び/又はロールシャフト(2)に関して回転に対し
    規制されていることを特徴とする。
  2. 【請求項2】 上記芯出し装置は、ネジ付きスリーブ(50)を担持し、ロ
    ールシャフト(2)の端部に対しクランプされ得る交換シャフト(49)によっ
    て形成されていることを特徴とする請求項1に係る装置。
  3. 【請求項3】 ネジ付きスリーブ(50)の軸方向への可動性の範囲(87
    )は、少なくともネジ部(12a,12b,13)のリードの1ユニットに等し
    いことを特徴とする請求項1又は2に係る装置。
  4. 【請求項4】 上記ネジ付きスリーブ(50)は、バネ力(60,62)に
    よって初期位置に付勢され、そこから、それが、少なくともネジ部(12a,1
    2b,13)のリードだけ、バネ力に抗して従動可能であることを特徴とする請
    求項1から3の何れか一に係る装置。
  5. 【請求項5】 複数のナット(11)又はロールリング(3)を保持する交
    換装置は、複数のロールシャフト(2)の幾何学的配置と符合した幾何学的配置
    で形成されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一に係る装置。
  6. 【請求項6】 複数の芯出し装置(49)が、それらが軸方向に可動で、ス
    プリング(52)によって軸方向に予荷重を加えられるように設けられているこ
    とを特徴とする請求項5に係る装置。
  7. 【請求項7】 上記交換装置は、少なくとも1つのロールリング(3)のた
    めの保持装置(39)を有していることを特徴とする請求項1から6の何れか一
    に係る装置。
  8. 【請求項8】 上記ロールリング(3)のロールシャフト(2)との摩擦係
    合を解除するための装置(20)が設けられていることを特徴とする請求項7に
    係る装置。
  9. 【請求項9】 ロールリング(3)の摩擦係合を解除するための装置は、ロ
    ールシャフト(2)の自由端から離間したロールリング(3)の側部に設けられ
    たピストン/シリンダ装置(20)によって形成されていることを特徴とする請
    求項8に係る装置。
  10. 【請求項10】 上記ピストン/シリンダ装置(20)は、ロールリング(
    3)とロールシャフト(2)のカラー(4)との間に装着されたリング(5)の
    一部分であることを特徴とする請求項9に係る装置。
JP2001501387A 1999-06-07 2000-05-30 ロール状のリングを保持したナットを交換するための装置 Pending JP2003501263A (ja)

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