JP2003501038A - 蛋白質キナーゼ - Google Patents

蛋白質キナーゼ

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JP2003501038A JP2001500781A JP2001500781A JP2003501038A JP 2003501038 A JP2003501038 A JP 2003501038A JP 2001500781 A JP2001500781 A JP 2001500781A JP 2001500781 A JP2001500781 A JP 2001500781A JP 2003501038 A JP2003501038 A JP 2003501038A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は,新規キナーゼポリペプチド,新規キナーゼポリペプチドをコードするヌクレオチド配列,ならびに種々のキナーゼ関連疾病および状態の診断および治療に有用な種々の産物および方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は,新規なキナーゼポリペプチド,新規なキナーゼポリペプチドをコー
ドするヌクレオチド配列,ならびに,種々のキナーゼ関連疾病および状態の診断
および治療に有用な種々の産物および方法に関する。
【0002】発明の背景 本発明の背景の以下の記載は,本発明の理解を助けるために提供され,本発明
に対する先行技術であるかまたはそれを記載すると認めるものではない。
【0003】 細胞シグナル伝達は,各種の細胞プロセスを制御する外部刺激を細胞内部にリ
レーするための基本的メカニズムである。シグナル伝達の重要な生物化学メカニ
ズムの一つは蛋白質の可逆的リン酸化であり,これは,その構造と機能を変化さ
せることにより成熟蛋白質の活性を制御することができるがある。
【0004】 蛋白質リン酸化は,生物学的シグナル伝達において中枢的役割を果たす。蛋白
質リン酸化により制御される生物学的機能には以下のものがある:細胞分裂;分
化および死(アポトーシス);細胞運動性および細胞骨格構造;DNA複製の制
御,転写,スプライシングおよび翻訳;小胞体およびゴルジ装置から膜および細
胞外空間への蛋白質輸送事象;蛋白質の核移入および移出;代謝反応の制御等。
異常な蛋白質リン酸化は,多くの疾病,例えば癌,ならびに免疫性,神経性およ
び代謝性疾患の病因に関連していることが広く知られている。
【0005】 最も一般的なリン酸アクセプターアミノ酸残基はセリン,トレオニンおよびチ
ロシンである。また,ヒスチジンにおけるリン酸化が細菌において見いだされて
いる。リン酸基の存在は,蛋白質の機能を多くの方法により調節する。一般的な
メカニズムには,酵素の活性化または不活性化につながる触媒特性の変化(Vm
axおよびKm)が含まれる。2番目に広く認識されているメカニズムには,蛋
白質−蛋白質相互作用の促進が関与する。この例は,リガンド活性化EGFレセ
プターチロシンキナーゼのチロシン自己リン酸化である。この事象により,レセ
プターのC末端細胞内ドメイン上のホスホチロシン残基がアダプター分子Grb
2のSH2モチーフに高親和性結合する。次に,Grb2は,そのSH3モチー
フを介して第2のアダプター分子,例えばSHCに結合する。この3成分系複合
体の形成は,EGFの生物学的効果を担うシグナリング事象を活性化する。最近
,セリンおよびトレオニンのリン酸化事象はまた,広範な種類の蛋白質に存在す
るホスホセリンおよびホスホトレオニンのWWモチーフへの高親和性結合により
媒介される蛋白質−蛋白質相互作用事象を通してその生物学的機能を作用させる
ことが認識されている(Lu,P.J.et al.(1999)Scienc
e 283:1325−1328)。蛋白質リン酸化の3番目に重要な結果は,
基質の細胞内局在の変化である。例としては,広範な種類の蛋白質の核移入およ
び移出事象が蛋白質リン酸化により制御されている(DrierE.A.eta
/.(1999)GenesDev13:556−568)。
【0006】 蛋白質キナーゼは,真核生物蛋白質の最も大きなファミリーの1つであり,数
百種類のメンバーが知られている。これらの蛋白質は,250−300アミノ酸
のドメインを共有し,これは,さらに触媒コア構造を含む12個の別々のサブド
メインに分割することができる。最近,これらの保存された蛋白質モチーフをP
CRに基づく方法およびバイオインフォマティクス法を用いて利用して,既知の
キナーゼが著しく拡大した。蛋白質キナーゼの触媒ドメインの配列の多重アライ
ンメントおよび続くパルシモニー分析により,これらをその触媒ドメインの相関
性を反映した樹形図に分離することが可能となる(図1)。このようにして,関
連するキナーゼが,区別される枝またはサブファミリーにクラスター化されてい
る。これらには,チロシンキナーゼ,環状ヌクレオチド依存性キナーゼ,カルシ
ウム/カルモジュリンキナーゼ,サイクリン依存性キナーゼおよびMAPキナー
ゼ,セリントレオニンキナーゼレセプター,およびいくつかの他のあまりよく解
明されていないサブファミリーが含まれる。
【0007】 我々は最近,その全DNA配列が決定されている多細胞生物であるC.ele
gansに存在する蛋白質キナーゼの系統的分析を完了した。我々は,398個
の全長の一般的キナーゼ,および典型的な蛋白質キナーゼとして機能するかもし
れない追加の20個の蛋白質を含む,473個の独特のキナーゼプロファイルを
同定した(Plowman G.D.et al.(1999),Proc.N
atl.Acad.Sci.96:13603−13610)。
【0008】 パルシモニー分析を用いて,蛋白質キナーゼは,AGC,CAMK,CMGC
およびチロシンキナーゼの4つの主要な群に分けられる。さらに,小さいが区別
しうる多くのファミリー,例えば,STEおよびカゼインキナーゼ1,蠕虫また
は真菌特異的キナーゼに関連するファミリー,およびいくつかのより小さいファ
ミリーである"その他"と名付けられたファミリーがある。さらに,我々は,その
触媒ドメインが一般的キナーゼと一次配列ホモロジーをほとんどまたは全く有し
ない蛋白質キナーゼを表すファミリーを"不定型"と名付け,これには,A6キナ
ーゼおよびPI3キナーゼが含まれる。
【0009】 AGCキナーゼは,ArgおよびLysの近傍に見いだされる残基をリン酸化
する塩基性アミノ酸指向性酵素である。この群の例は,環状ヌクレオチド依存性
キナーゼ,G蛋白質キナーゼ,NDRまたはDBF2およびリボソームS6キナ
ーゼである。
【0010】 CAMK群のキナーゼもまた塩基性アミノ酸指向性キナーゼである。これらに
は,Ca2+/カルモジュリン制御性およびAMP依存性蛋白質キナーゼ,ミオ
シン軽鎖キナーゼ,チェックポイント2キナーゼ(CHK2)およびEMK関連
蛋白質キナーゼが含まれる。STKのEMKファミリーは,細胞極性,微小管安
定性および癌の制御に関与している。EMKファミリーの1つのメンバーである
C−TAK1は,Cdc25Cを活性化し,次にこれがCdc2を脱リン酸化す
ることにより,有糸分裂に入ることを制御することが報告されている。
【0011】 CMGC群のキナーゼは,プロリンリッチの状況中に存在する残基をリン酸化
する"プロリン指向性"酵素である。これらには,サイクリン依存性キナーゼs(
CDK),有糸分裂促進物質活性化キナーゼ(MAPK),GSK3およびCL
Kが含まれる。ほとんどのCMGCキナーゼは,サブドメインXおよびXI中に
挿入物が存在するため,平均より大きいキナーゼドメインを有する。
【0012】 チロシンキナーゼ群は,細胞質(すなわちsrc)ならびに貫膜レセプターチ
ロシンキナーゼ(すなわちEGFレセプター)の両方を包含する。これらのキナ
ーゼは,細胞増殖,分化およびアポトーシスを媒介するシグナル伝達プロセスに
おいて中枢的な役割を果たしている。
【0013】 一般的キナーゼのより小さいがなお区別しうる系統発生的な枝を規定する群の
メンバーには,伸長因子2キナーゼ(EIFK);MAPKの配列の上流に位置
する3種類のキナーゼを表す,酵母不発芽ファミリーキナーゼ(STE)のホモ
ログ;混合系統(mixed lineage)キナーゼ(MLK);Lim−
ドメイン含有キナーゼ(LIMK);カルシウム−カルモジュリンキナーゼキナ
ーゼ(CAMKK),二重特異性チロシンキナーゼ(DYRK),インテグリン
レセプター付随キナーゼ(IRAK);精巣特異的キナーゼ(TSK);UNC
−51関連キナーゼs(UNC);蠕虫(C26C2.1,YQ09,ZC58
1.9,YFL033c,C24A1.3),ショウジョウバエ(SLOB),
または酵母(YDOD_sp,YGR262_sc)キナーゼに密接なホモロジ
ーを有するいくつかのファミリー,および"独特"であり明らかなファミリーにク
ラスター化することができない他のものが含まれる。
【0014】発明の概要 蛋白質キナーゼの保存された触媒的キナーゼドメインに対するホモロジーにつ
いてESTデータベースを探索したところ,既知のおよびこれまでに同定されて
いない蛋白質キナーゼファミリーおよび群の数百の哺乳動物のメンバーが同定さ
れ,これは本発明の一部である。触媒ドメインの多重アラインメントおよびパル
シモニー分析により,これらの蛋白質キナーゼの約半分が10の既知の群にクラ
スター化され,残りの半分はおそらくは新規な群を規定することが明らかとなっ
た。このような分類は,各蛋白質の残りの非触媒的部分に存在するモチーフの推
定のみならず,それらの制御,基質およびシグナリング経路において非常に正確
であることが証明されている。本発明は,新規蛋白質キナーゼの部分配列または
完全配列,その分類,推定または演繹蛋白質構造,および生物学的および治療上
の関連性を解明する方法を含む。
【0015】 すなわち,本発明の第1の観点は,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチ
ドをコードする,単離された,濃縮されたまたは精製された核酸分子を特徴とす
る。
【0016】 核酸に関連して"単離された"とは,天然の起源から単離されたかまたは合成さ
れた,互いに結合したヌクレオチドのポリマーを意味し,DNAおよびRNAを
含む。本発明の単離された核酸は,これが自然には純粋なまたは分離された状態
で見いだされないという点において独特である。"単離された"との用語の使用は
,天然に生ずる配列がその通常の細胞環境(すなわち染色体)から除かれている
ことを表す。すなわち,配列は,無細胞溶液中にあってもよく,または異なる細
胞環境に置かれていてもよい。この用語は,この配列が存在する唯一のヌクレオ
チド鎖であることを意味するものではなく,天然にこれに付随する非ヌクレオチ
ド物質を本質的に含まず(少なくとも約90−95%純粋),したがって,単離
された染色体とは区別されることを意味する。
【0017】 核酸に関連して,"濃縮された"との用語の使用は,特定のDNAまたはRNA
配列が,目的とする細胞または溶液中に存在する総DNAまたはRNA中で,正
常または疾病細胞,またはこの配列が由来する細胞におけるより有意に高い割合
(2−5倍)を占めることを意味する。これは,存在する他のDNAまたはRN
Aの量の優先的減少,または特定のDNAまたはRNA配列の量の優先的増加,
またはこれらの2つの組み合わせにより,人が生じさせることができる。しかし
,濃縮されたとは,他のDNAまたはRNA配列が存在しないことを意味するも
のではなく,単に,目的とする配列の相対的な量が有意に増加されていることを
意味することに注意すべきである。"有意に"との用語は,増加のレベルがそのよ
うな増加を作成した人にとって有用であることを示すために用いられ,一般に,
他の核酸に比べて少なくとも約2倍,より好ましくは少なくとも5−10倍,ま
たはそれ以上増加していることを意味する。またこの用語は,他の起源からのD
NAまたはRNAが存在しないことを意味するものではない。他の起源のDNA
は,例えば,酵母または細菌ゲノム,またはクローニングベクター,例えばpU
C19からのDNAでありうる。この用語は,1つのmRNAのレベルが他の種
のmRNAと比較して自然に増加している天然に生ずる事象,例えばウイルス感
染または腫瘍タイプの成長から区別される。すなわち,この用語は,人が所望の
核酸の比率を上昇させることを意図する状況のみをカバーする。
【0018】 ある目的のためには,ヌクレオチド配列が精製された形であることも有利であ
る。核酸に関して,"精製された"との用語は,絶対的純度(例えば均一な調製物
)を要求するものではない。むしろ,これは配列が天然の環境におけるより比較
的純粋であることを示す(天然のレベルと比較して,このレベルは,例えばmg
/mLで少なくとも2−5倍高い)。cDNAライブラリから単離された個々の
クローンは,電気泳動的に均一にまで精製することができる。これらのクローン
から得られた本発明のDNA分子は,総DNAからまたは総RNAから直接得る
ことができる。cDNAクローンは天然に生じず,好ましくは部分的に精製した
天然に生ずる物質(メッセンジャーRNA)の操作により得る。mRNAからの
cDNAライブラリの構築は,合成物質(cDNA)の作成を含み,純粋な個々
のcDNAクローンは,cDNAライブラリを有する細胞のクローン選択により
合成ライブラリから単離することができる。すなわち,mRNAからcDNAラ
イブラリを構築し,個々のcDNAクローンを単離することを含む工程により,
天然のメッセンジャーのおよそ106倍の精製が得られる。すなわち,少なくと
も1桁,好ましくは2または3桁,より好ましくは4または5桁の精製が明示的
に企図される。
【0019】 "キナーゼポリペプチド"とは,配列番号122,配列番号123,配列番号1
24,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配
列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号1
33,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配
列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号1
42,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配
列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号1
51,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配
列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号1
60,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配
列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号1
69,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配
列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号1
78,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配
列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号1
87,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配
列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号1
96,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配
列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号2
05,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配
列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号2
14,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配
列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号2
23,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配
列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号2
32,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配
列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号2
41,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択されるアミノ
酸配列に記載される,10(好ましくは20,より好ましくは40,最も好まし
くは75またはそれ以上)個の連続するアミノ酸,または本明細書に定義される
それらの機能的誘導体を意味する。全長配列が与えられていない配列については
,残りの配列は当業者によく知られる方法を用いて決定することができ,これら
も本発明に含まれる。ある観点においては,100,200,300またはそれ
以上のアミノ酸のポリペプチドが好ましい。キナーゼポリペプチドは,全長核酸
配列,またはポリペプチドの機能的活性が保持される限り全長核酸配列の任意の
部分によりコードされることができる。"機能的"ドメインとは,他の蛋白質との
アミノ酸配列ホモロジーから,または特定の構造的コンフォメーション(すなわ
ちコイルドコイル)を生じさせることができるアミノ酸配列の存在から推定して
,制御的または触媒的役割を果たすポリペプチドの任意の領域を意味する。ある
目的のためには,限定されないが,N末端,触媒/キナーゼおよびC末端等のポ
リペプチドドメインを含むポリペプチドが好ましい。
【0020】 アミノ酸配列は,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番
号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129
,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番
号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138
,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番
号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147
,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番
号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156
,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番
号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165
,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番
号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174
,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番
号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183
,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番
号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192
,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番
号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201
,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番
号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210
,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番
号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219
,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番
号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228
,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番
号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237
,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および
配列番号242に記載される配列,または対応する全長アミノ酸配列,またはそ
のフラグメントからなる群より選択される配列に実質的に類似するであろう。配
列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号1
26,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配
列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号1
35,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配
列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号1
44,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配
列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号1
53,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配
列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号1
62,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配
列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号1
71,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配
列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号1
80,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配
列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号1
89,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配
列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号1
98,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配
列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号2
07,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配
列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号2
16,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配
列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号2
25,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配
列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号2
34,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配
列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242からな
る群より選択される配列に実質的に類似する配列は,配列番号122,配列番号
123,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,
配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号
132,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,
配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号
141,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,
配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号
150,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,
配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号
159,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,
配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号
168,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,
配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号
177,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,
配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号
186,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,
配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号
195,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,
配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号
204,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,
配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号
213,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,
配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号
222,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,
配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号
231,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,
配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号
240,配列番号241,および配列番号242に記載される配列,または対応
する全長アミノ酸配列,またはそのフラグメントからなる群より選択される配列
と,少なくとも75%(好ましくは90%,より好ましくは少なくとも95%,
最も好ましくは99−100%)の同一性を有するであろう。
【0021】 "同一性"とは,その類似性または関係の尺度である配列の性質を意味する。同
一性は,2つの配列(全長でも規定されたドメインでもよい)の間で同一である
残基の数を,既知の配列または既知の配列のドメイン中の残基の総数で割り,1
00を乗ずることにより測定する。すなわち,完全に同一の配列の2つのコピー
は100%の同一性を有するが,より低い程度に保存され,欠失,付加または置
換を含む配列はより低い程度の同一性を有するであろう。"ギャップ"とは,新規
配列が既知の配列と比較してアミノ酸の付加または欠失を有する場合に,新規な
配列と既知の配列とのアライメントから得ることができる,アライメント中の空
間である。これらのキャップは,上述の計算を用いる%同一性の評価においては
計算に入らない。
【0022】 当業者は,標準的なパラメータを用いて配列の同一性を決定するためのいくつ
かのコンピュータプログラム,例えば,BLAST(Altschul,et
al.(1997)Nucleic Acids Res.25:3389−3
402),BLAST2(Altschul,et al.(1990)J.M
ol.Biol.215:403−410),およびスミス−ウォーターマン(
Smith−Waterman)(Smith,et al.(1981)J.
Mol.Biol.147:195−197)が利用可能であることを認識する
であろう。
【0023】 好ましい態様においては,本発明は,以下のヌクレオチド配列を含むキナーゼ
ポリペプチドをコードする,単離された,濃縮された,または精製された核酸分
子を特徴とする: (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドをコードする。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号
125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,
配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号
134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,
配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号
143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,
配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号
152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,
配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号
161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,
配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号
170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,
配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号
179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,
配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号
188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,
配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号
197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,
配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号
206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,
配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号
215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,
配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号
224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,
配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号
233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,
配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配
列番号242に記載される配列からなる群より選択される配列に実質的に類似す
る配列は,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125
,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番
号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134
,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番
号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143
,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番
号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152
,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番
号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161
,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番
号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170
,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番
号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179
,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番
号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188
,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番
号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197
,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番
号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206
,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番
号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215
,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番
号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224
,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番
号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233
,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番
号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号
242からなる群より選択される配列に記載される配列に対して少なくとも75
%(好ましくは90%,より好ましくは少なくとも95%,最も好ましくは99
−100%)の同一性を有するであろう; (b)(a)のヌクレオチド配列の相補体である; (c)高度にストリンジェントな条件下で,(a)のヌクレオチド分子にハイブ
リダイズし,かつ天然に生ずるキナーゼポリペプチドをコードする; (d)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列,または対応する全
長アミノ酸配列,またはそれらのフラグメントを有するキナーゼポリペプチドを
コードする。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号12
5,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列
番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号13
4,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列
番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号14
3,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列
番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号15
2,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列
番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号16
1,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列
番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号17
0,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列
番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号17
9,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列
番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号18
8,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列
番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号19
7,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列
番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号20
6,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列
番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号21
5,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列
番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号22
4,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列
番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号23
3,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列
番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番
号242に記載される配列からなる群より選択される配列に実質的に類似する配
列は,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2の配列に対して少なくとも75%(好ましくは90%,より好ましくは少なく
とも95%,最も好ましくは99−100%)の同一性を有するであろうが,た
だし,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイル構造領
域,プロリンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テールからな
る群より選択されるドメインの全部ではないが1またはそれ以上を欠失している
であろう; (e)(d)のヌクレオチド配列の相補体である; (f)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列または対応する全長
アミノ酸配列,またはそれらのフラグメントを有するポリペプチドをコードする
。(本発明のポリペプチドのドメインの境界は,キナーゼドメインに関して表2
に示されている)。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番
号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129
,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番
号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138
,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番
号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147
,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番
号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156
,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番
号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165
,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番
号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174
,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番
号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183
,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番
号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192
,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番
号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201
,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番
号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210
,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番
号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219
,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番
号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228
,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番
号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237
,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および
配列番号242からなる群より選択される配列に実質的に類似する配列は,配列
番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号12
6,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列
番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号13
5,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列
番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号14
4,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列
番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号15
3,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列
番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号16
2,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列
番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号17
1,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列
番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号18
0,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列
番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号18
9,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列
番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号19
8,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列
番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号20
7,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列
番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号21
6,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列
番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号22
5,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列
番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号23
4,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列
番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242に記載さ
れる配列からなる群より選択される配列に対して,少なくとも75%(好ましく
は90%,より好ましくは少なくとも95%,最も好ましくは99−100%)
の同一性を有するであろう; (b)(a)のヌクレオチド配列の相補体である; (c)高度にストリンジェントな条件下で,(a)のヌクレオチド分子にハイブ
リダイズし,かつ天然に生ずるキナーゼポリペプチドをコードする; (d)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列または対応する全長
アミノ酸配列,またはそれらのフラグメントを有するキナーゼポリペプチドをコ
ードする。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125
,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番
号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134
,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番
号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143
,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番
号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152
,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番
号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161
,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番
号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170
,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番
号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179
,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番
号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188
,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番
号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197
,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番
号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206
,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番
号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215
,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番
号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224
,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番
号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233
,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番
号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号
242に記載される配列からなる群より選択される配列に実質的に類似する配列
は,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列
番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号13
0,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列
番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号13
9,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列
番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号14
8,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列
番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号15
7,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列
番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号16
6,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列
番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号17
5,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列
番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号18
4,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列
番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号19
3,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列
番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号20
2,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列
番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号21
1,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列
番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号22
0,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列
番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号22
9,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列
番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号23
8,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242
に記載される配列からなる群より選択されるポリペプチドのドメインに対して,
少なくとも75%(好ましくは90%,より好ましくは少なくとも95%,最も
好ましくは99−100%)の同一性を有するであろう,ここで,ドメインはN
末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイル構造領域,プロ
リンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テールからなる群より
選択される; (g)(f)のヌクレオチド配列の相補体である; (h)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列または対応する全長
アミノ酸配列,またはそれらのフラグメントを有するポリペプチドをコードする
。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番
号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130
,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番
号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139
,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番
号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148
,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番
号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157
,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番
号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166
,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番
号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175
,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番
号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184
,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番
号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193
,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番
号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202
,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番
号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211
,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番
号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220
,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番
号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229
,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番
号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238
,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242に
記載される配列からなる群より選択される配列に実質的に類似する配列は,配列
番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号12
6,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列
番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号13
5,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列
番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号14
4,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列
番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号15
3,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列
番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号16
2,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列
番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号17
1,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列
番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号18
0,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列
番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号18
9,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列
番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号19
8,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列
番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号20
7,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列
番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号21
6,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列
番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号22
5,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列
番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号23
4,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列
番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242に記載さ
れる配列からなる群より選択される配列に対して少なくとも75%(好ましくは
90%,より好ましくは少なくとも95%,最も好ましくは99−100%)の
同一性を有するであろう; (b)(a)のヌクレオチド配列の相補体である; (c)高度にストリンジェントな条件下で(a)のヌクレオチド分子にハイブリ
ダイズし,かつ天然に生ずるキナーゼポリペプチドをコードする; (d)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列または対応する全長
アミノ酸配列,またはそれらのフラグメントを有するキナーゼポリペプチドをコ
ードする。配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125
,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番
号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134
,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番
号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143
,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番
号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152
,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番
号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161
,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番
号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170
,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番
号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179
,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番
号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188
,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番
号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197
,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番
号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206
,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番
号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215
,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番
号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224
,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番
号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233
,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番
号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号
242に記載される配列からなる群より選択される配列に実質的に類似する配列
は,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列
番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号13
0,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列
番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号13
9,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列
番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号14
8,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列
番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号15
7,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列
番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号16
6,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列
番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号17
5,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列
番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号18
4,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列
番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号19
3,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列
番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号20
2,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列
番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号21
1,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列
番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号22
0,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列
番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号22
9,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列
番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号23
8,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242
の配列に対して少なくとも75%(好ましくは90%,より好ましくは少なくと
も95%,最も好ましくは99−100%)の同一性を有するであろうが,ただ
し,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイル構造領域
,プロリンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テールからなる
群より選択されるドメインの1またはそれ以上を欠失している;または (i)(h)のヌクレオチド配列の相補体である。本発明のポリペプチドのドメ
インの境界は,キナーゼドメインに関して表2に示されている。
【0024】 "相補体"との用語は,互いに多くの望ましい相互作用を形成しうる2つのヌク
レオチドを表す。例えば,アデニンはチミンと2つの水素結合を形成することが
できるため,チミンに相補的である。同様に,グアニンとシトシンは3つの水素
結合を形成することができるため,相補的である。あるヌクレオチド配列は,第
1の配列のすべてのヌクレオチドが第2の配列のすべてのヌクレオチドと相補的
である場合,他のヌクレオチド配列の相補体である。
【0025】 "ドメイン"との用語は,特定の機能を含むポリペプチドの領域を表す。例えば
,シグナル伝達蛋白質のN末端またはC末端ドメインは,例えば,限定されない
が,シグナル伝達分子を細胞の異なる領域に局在させる分子に結合し,特定の細
胞シグナルを伝播するのに直接関与する他のシグナリング分子に結合する,等の
機能を提供することができる。あるドメインは蛋白質の残りと別々に発現させて
それ自身で機能することができるが,他のドメインはその機能を保持するために
は無傷の蛋白質の一部のままでなければならない。後者は蛋白質の機能的領域と
も称され,これもまたドメインと関連する。
【0026】 "N末端ドメイン"との用語は,蛋白質キナーゼの開始メチオニンと触媒的ドメ
インとの間に位置する触媒外領域を表す。N末端ドメインは,蛋白質配列を非重
複蛋白質データベースに対してスミス−ウォーターマンアラインメントを行い,
触媒的ドメインのN末端境界を規定することにより同定することができる。N末
端ドメインは,その長さに応じて,キナーゼ機能において制御的役割を果たすか
または果たさない。N末端ドメインが制御的役割を果たすことが知られている蛋
白質キナーゼの例はPAK65であり,これはCdc42およびrac結合に用
いられるCRIBモチーフを含む(Burbelo,P.D.et al.(1
995)J.Biol.Chem.270,29071−29074)。本発明
の蛋白質キナーゼのN末端ドメインは,蛋白質キナーゼのキナーゼドメインのア
ミノ末端側の部分であり,このキナーゼドメインは本明細書の表2において同定
されている。さらに,場合によっては,全配列が入手可能でなかったため,本発
明の蛋白質キナーゼのN末端ドメインの一部は同定されていない。しかし,本明
細書に記載される方法を用いて,本発明のキナーゼの全長配列を決定することが
でき,本明細書に記載される方法を用いてN末端ドメインを同定することができ
る。
【0027】 "触媒ドメイン"または"キナーゼドメイン"との用語は,典型的に25−300
アミノ酸の長さであり,高エネルギーリン酸ドナー分子,例えばATPまたはG
TPからそれ自身へ(自己リン酸化)または他の蛋白質へ(外因性リン酸化)の
リン酸転移反応を担う,蛋白質キナーゼの領域を表す。蛋白質キナーゼの触媒ド
メインは,適切なポリペプチドの折り畳みおよび触媒作用を担う高度に保存され
たアミノ酸残基を含む12個のサブドメインから構成されている。触媒ドメイン
は,蛋白質配列を非重複蛋白質データベースに対してスミス−ウォーターマンア
ラインメントを行うことにより同定することができる。本発明の蛋白質キナーゼ
の触媒/キナーゼドメインは本明細書の表2において同定されている。さらに,
場合によっては,全配列が入手可能でなかったために本発明の蛋白質キナーゼの
触媒/キナーゼドメインの完全な配列が提供されていないかもしれない。しかし
,本明細書に記載される方法を用いて本発明のキナーゼの全長配列を決定するこ
とができ,本明細書に記載される方法を用いて触媒/キナーゼドメインを同定す
ることができる。
【0028】 本明細書において用いられる場合,"触媒活性"との用語は,キナーゼ触媒ドメ
インが基質をリン酸化する速度を規定する。触媒活性は,例えば,リン酸化生成
物に変換される基質の量を時間の関数として決定することにより測定することが
できる。触媒活性は,時間を一定にして定められた時間の後にリン酸化された基
質の濃度を決定することにより,本発明の方法により測定することができる。基
質のリン酸化は,蛋白質キナーゼの活性部位において生ずる。活性部位は,通常
は,基質が蛋白質キナーゼに結合し,リン酸化される空洞である。
【0029】 本明細書において用いられる場合,"基質"との用語は,本発明のキナーゼによ
りリン酸化される分子を表す。キナーゼは,セリン/トレオニンまたはチロシン
アミノ酸で基質をリン酸化する。分子は別の蛋白質またはポリペプチドであって
もよい。
【0030】 "C末端ドメイン"との用語は,蛋白質キナーゼの触媒ドメインとカルボキシ末
端アミノ酸残基との間に位置する領域を表す。C末端ドメインは,非重複蛋白質
データベースに対して蛋白質配列のスミス−ウォーターマンアラインメントを用
いて,触媒ドメインまたは任意の機能的なC末端の追加触媒ドメインのC末端境
界を規定することにより同定することができる。その長さおよびアミノ酸組成に
依存して,C末端ドメインは,キナーゼ機能において制御的機能を果たすかもし
れないし果たさないかもしれない。そのC末端ドメインが制御的役割を果たすか
もしれない蛋白質キナーゼの例はPAK3であり,これはそのC末端近くにヘテ
ロ三量体Gbサブユニット結合部位を含む(Leeuw,T.et al.(1
998)Nature,391,191−195)。本発明の蛋白質キナーゼの
C末端ドメインは,蛋白質キナーゼのキナーゼドメインのカルボキシ末端側の部
分であり,このキナーゼドメインは本明細書の表2において同定されている。場
合によっては,全配列が入手可能でなかったため,本発明の蛋白質キナーゼのC
末端ドメインは提供されていない。しかし,本明細書に記載される方法を用いて
本発明のキナーゼの全長配列を決定することができ,本明細書に記載される方法
を用いてC末端ドメインを同定することができる。
【0031】 "シグナル伝達経路"との用語は,細胞外シグナルを細胞膜を通して伝播し,細
胞内シグナルとなる分子を表す。このシグナルは,次に細胞性応答を刺激するこ
とができる。シグナル伝達プロセスに関与するポリペプチド分子は,典型的には
レセプターおよび非レセプター蛋白質チロシンキナーゼ,レセプターおよび非レ
セプター蛋白質ホスファターゼ,SRCホモロジー2および3ドメイン,ホスホ
チロシン結合蛋白質(SRCホモロジー2(SH2)およびホスホチロシン結合
(PTBおよびPH)ドメイン含有蛋白質),プロリンリッチ結合蛋白質(SH
3ドメイン含有蛋白質),ヌクレオチド交換因子および転写因子である。
【0032】 本明細書において用いる場合,"コイルドコイル構造領域"との用語は,コンピ
ュータアルゴリズム,例えばCOILS(Lupas,A.(1996)Met
h.Enzymology 266:513−525)により推定してコイルド
コイル構造をとる可能性が高いポリペプチド配列を表す。コイルドコイルは,平
行な2または3個の両親媒性α−ヘリックスから形成される。コイルドコイルは
,他のポリペプチドのコイルドコイルドメインと結合してホモ二量体またはヘテ
ロ二量体を生ずることができる(Lupas,A.(1991)Science
252:1162−1164)。コイルドコイル依存性オリゴマー化は,蛋白
質機能,例えばセリン/トレオニンキナーゼの触媒活性に必要であることが示さ
れている(Roe,J.et al.(1997)J.Biol.Chem.2
72:5838−5845)。本発明の蛋白質中のコイルドコイル領域は,これ
らの方法を用いて同定することができる。コイルドコイル領域は,本発明のポリ
ペプチドのN末端,キナーゼ,またはC末端ドメインのサブドメインとして存在
するかもしれない。
【0033】 本明細書において用いる場合,"プロリンリッチ領域"との用語は,蛋白質キナ
ーゼの,所定のアミノ酸長さにわたるプロリン含量が蛋白質において見いだされ
るこのアミノ酸の平均含量より高い(すなわち,>10%)領域を表す。プロリ
ンリッチ領域は,アミノ酸配列を目で調べることにより容易に識別され,標準的
なコンピュータ配列分析プログラム,例えばDNAStarプログラムEdit
Seqにより定量することができる。プロリンリッチ領域は,制御蛋白質と蛋白
質との相互作用に関与することが示されている。これらの相互作用の中で,本発
明に最も関連性が深いものは,ある種の蛋白質キナーゼ(例えばヒトPAK1)
およびアダプター分子NckのSH3ドメインに見いだされる"PxxP"プロリ
ンリッチモチーフを含む(Galisteo,M.L.et al.(1996
)J.Biol.Chem.271:20997−21000)。"PxxP"プ
ロリンリッチモチーフが関与する他の制御相互作用にはWWドメインがある(S
udol,M.(1996)Prog.Biophys.Mol.Bio.65
:113−132)。本発明の蛋白質中のプロリンリッチ領域は,これらの方法
を用いて同定することができる。プロリンリッチ領域は,本発明のポリペプチド
のN末端,キナーゼ,またはC末端ドメインのサブドメインとして存在するかも
しれない。
【0034】 本明細書において用いる場合,"スペーサー領域"との用語は,予測される機能
的ドメインの間に位置する蛋白質の領域を表す。スペーサー領域は,データベー
ス中の任意のアミノ酸配列に対する検出可能なホモロジーを有しない。これは,
非重複蛋白質データベースに対して蛋白質配列のスミスウォーターマンアライン
メントを用いて,これを挟む機能的ドメインのCおよびN末端境界を規定するこ
とにより同定することができる。スペーサー領域は,蛋白質キナーゼ機能におい
て基本的な機能を果たすかもしれず果たさないかもしれない。スペーサー領域の
キナーゼ機能における制御的役割の先例は,srcキナーゼスペーサーのドメイ
ン間相互作用における役割により提供される(Xu,W.et al(1997
)Nature 385:595−602)。本発明の蛋白質中のスペーサー領
域は,これらの方法を用いて同定することができる。スペーサー領域は,本発明
のポリペプチドのN末端,キナーゼ,またはC末端ドメインのサブドメインとし
て存在するかもしれない。
【0035】 本明細書において用いる場合,"挿入物"との用語は,密接なホモロジーのない
蛋白質キナーゼの一部を表す。挿入物は,エクソンの選択的スプライシングの産
物であるかもしれないしそうではないかもしれない。挿入物は,蛋白質配列の非
重複蛋白質データベースに対するスミス−ウォーターマン配列アラインメントを
用いて,またはDNAStarプログラムMegalignを用いる相同な配列
の多重配列アラインメントにより,同定することができる。挿入物は,蛋白質−
蛋白質相互作用のための新規な伝達手段を提示することにより,またはそのよう
な相互作用を妨害することにより,機能的役割を果たすかもしれない。本発明の
蛋白質の挿入領域は,これらの方法を用いて同定することができる。挿入領域は
,本発明のポリペプチドのN末端,キナーゼ,またはC末端ドメインのサブドメ
インとして存在するかもしれない。
【0036】 本明細書において用いる場合,"C末端テール"との用語は,ホモロジーにより
,その最も近いホモログのC末端アミノ酸を越える伸長または突出している蛋白
質キナーゼのC末端ドメインを表す。C末端テールは,蛋白質配列を非重複蛋白
質データベースに対してスミス−ウォーターマン配列アラインメントを用いるこ
とにより,またはDNAStarプログラムMegalignを用いる相同な配
列の多重配列アラインメントにより,同定することができる。C末端テールは,
その長さに依存して,キナーゼ機能において制御的役割を果たすかもしれないし
果たさないかもしれない。本発明の蛋白質のC末端テール領域は,これらの方法
を用いて同定することができる。C末端テール領域は,本発明のポリペプチドの
N末端,キナーゼ,またはC末端ドメインのサブドメインとして存在するかもし
れない。
【0037】 所望の特異性および選択性に応じて,種々の低いまたは高いストリンジェンシ
ーのハイブリダイゼーション条件を用いることができる。これらの条件は,当業
者にはよく知られている。ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で
は,高度に相補的な核酸配列のみがハイブリダイズする。好ましくは,そのよう
な条件は,20個の連続するヌクレオチド中に1または2個のミスマッチを有す
る核酸のハイブリダイゼーションを防止し,より好ましくは,そのような条件は
,50個の連続するヌクレオチド中に1または2個のミスマッチを有する核酸の
ハイブリダイゼーションを防止し,最も好ましくは,そのような条件は,100
個の連続するヌクレオチド中に1または2個のミスマッチを有する核酸のハイブ
リダイゼーションを防止する。場合によっては,この条件は,全長配列中に5個
のミスマッチを有する核酸のハイブリダイゼーションを防止する。
【0038】 ストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件とは,少なくとも以
下の程度にストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件を意味する
:50%ホルムアミド,5XSSC,50mM NaH2PO4,pH6.8,0
.5%SDS,0.1mg/mL超音波処理サケ精子DNA,および5Xデンハ
ルト溶液中で42℃で一夜のハイブリダイゼーション;2XSSC,0.1%S
DSで45℃での洗浄;および0.2XSSC,0.1%SDSで45℃での洗
浄。いくつかの最もストリンジェントなハイブリダイゼーションアッセイ条件に
おいては,2回目の洗浄は,0.1XSSCで70℃までの温度で行うことがで
きる(Berger et al(1987)Guide to Molecu
lar Cloning Techniques,Meth.Enzym.vo
l.152(図面および表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用す
る)。しかし,他の用途は,これらの条件の組の間に入る条件の使用を必要とす
るかもしれない。所望のハイブリダイゼーションを達成するのに必要な条件を決
定する方法は当業者にはよく知られており,いくつかの因子,例えば,限定され
ないが,ハイブリダイズすべき配列および試験すべき試料に基づく。
【0039】 別の好ましい態様においては,本発明は,キナーゼポリペプチドをコードする
単離された,濃縮されたまたは精製された核酸分子を特徴とし,これはさらに,
宿主細胞において転写を開始するのに有効なベクターまたはプロモーターを含む
。本発明はまた,組換え核酸,好ましくは細胞または生物中の組換え核酸を特徴
とする。組換え核酸は,配列番号1,配列番号2,配列番号3,配列番号4,配
列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列番号9,配列番号10,
配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号14,配列番号15,配
列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号19,配列番号20,配列
番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24,配列番号25,配列番
号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,配列番号30,配列番号
31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配列番号35,配列番号3
6,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列番号40,配列番号41
,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番号45,配列番号46,
配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号50,配列番号51,配
列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号55,配列番号56,配列
番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60,配列番号61,配列番
号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,配列番号66,配列番号
67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配列番号71,配列番号7
2,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列番号76,配列番号77
,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番号81,配列番号82,
配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号86,配列番号87,配
列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号91,配列番号92,配列
番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96,配列番号97,配列番
号98,配列番号99,配列番号100,配列番号101,配列番号102,配
列番号103,配列番号104,配列番号105,配列番号106,配列番号1
07,配列番号108,配列番号109,配列番号110,配列番号111,配
列番号112,配列番号113,配列番号114,配列番号115,配列番号1
16,配列番号117,配列番号118,配列番号119,配列番号120,お
よび配列番号121に記載される配列からなる群より選択される配列またはそれ
らの機能的誘導体,および宿主細胞において転写を開始するのに有効なベクター
またはプロモーターを含むことができる。あるいは,組換え核酸は,細胞におい
て機能的な転写開始領域,キナーゼポリペプチドをコードするRNA配列に相補
的な配列,および細胞において機能的な転写終止領域を含む。特定のベクターお
よび宿主細胞の組み合わせは本明細書において議論される。組換え核酸はまた,
例えば,蛋白質キナーゼまたはドメインをコードする全長配列を含んでいてもよ
い。
【0040】 "ベクター"との用語は,細胞にトランスフェクトすることができ,細胞ゲノム
中でまたはそれとは独立に複製しうる一本鎖または二本鎖の環状核酸分子を表す
。環状二本鎖核酸分子は,制限酵素で処理することにより切断し,したがって直
鎖状にすることができる。核酸ベクターの分類,制限酵素,および制限酵素によ
り切断されるヌクレオチド配列の知識は,当業者には容易に入手可能である。キ
ナーゼをコードする核酸分子は,ベクターを制限酵素で切断し,2つの断片を一
緒にライゲーションすることにより,ベクター中に挿入することができる。
【0041】 "トランスフェクトする"との用語は,核酸ベクターまたは他の核酸分子を細胞
性生物中に挿入する多数の方法を規定する。これらの方法には,種々の手法が含
まれ,例えば,細胞を高濃度の塩,電界,界面活性剤,またはDMSOで処理す
ることにより,細胞の外膜または壁を目的の核酸分子に対して透過性にすること
,または種々のウイルス伝達戦略を用いることが含まれる。
【0042】 本明細書において用いる場合,"プロモーター"との用語は,遺伝子配列の発現
に必要な核酸配列を表す。プロモーター領域は生物によって様々であるが,種々
の生物について当業者によく知られている。例えば,原核生物においては,プロ
モーター領域は,プロモーター(RNA転写の開始を指示する)ならびに,RN
Aに転写されたときに合成の開始を合図するDNA配列の両方を含む。そのよう
な領域は,通常は転写および翻訳の開始に関与する5’非コーディング配列,例
えばTATAボックス,キャッピング配列,CAAT配列等を含む。
【0043】 好ましい態様においては,単離された核酸は,配列番号1,配列番号2,配列
番号3,配列番号4,配列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列
番号9,配列番号10,配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号
14,配列番号15,配列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号1
9,配列番号20,配列番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24
,配列番号25,配列番号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,
配列番号30,配列番号31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配
列番号35,配列番号36,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列
番号40,配列番号41,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番
号45,配列番号46,配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号
50,配列番号51,配列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号5
5,配列番号56,配列番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60
,配列番号61,配列番号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,
配列番号66,配列番号67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配
列番号71,配列番号72,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列
番号76,配列番号77,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番
号81,配列番号82,配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号
86,配列番号87,配列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号9
1,配列番号92,配列番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96
,配列番号97,配列番号98,配列番号99,配列番号100,配列番号10
1,配列番号102,配列番号103,配列番号104,配列番号105,配列
番号106,配列番号107,配列番号108,配列番号109,配列番号11
0,配列番号111,配列番号112,配列番号113,配列番号114,配列
番号115,配列番号116,配列番号117,配列番号118,配列番号11
9,配列番号120,および配列番号121に記載される核酸配列または対応す
る全長配列を含むか,本質的にそれからなるか,またはそれからなり,かつ,配
列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号1
26,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配
列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号1
35,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配
列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号1
44,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配
列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号1
53,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配
列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号1
62,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配
列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号1
71,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配
列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号1
80,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配
列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号1
89,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配
列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号1
98,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配
列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号2
07,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配
列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号2
16,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配
列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号2
25,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配
列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号2
34,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配
列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242に記載
される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列または対応する全長アミノ酸
配列,それらの機能的誘導体,または配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242に記載される配列または対応する全長配列また
はそれらの誘導体からなる群より選択される配列の少なくとも100,200,
300または500個の連続するアミノ酸をコードする。核酸は,cDNAクロ
ーニングまたはサブトラクティブハイブリダイゼーションにより天然の起源から
単離することができる。天然の起源は哺乳動物であることができ,好ましくはヒ
ト,血液,精液,または組織であり,核酸はトリエステル法によりまたは自動化
DNA合成機を用いて合成してもよい。
【0044】 "哺乳動物"とは,好ましくはマウス,ラット,ウサギ,モルモット,ヒツジ,
およびヤギ等の生物を表し,より好ましくはネコ,イヌ,有尾サル,および無尾
サルを表し,最も好ましくはヒトを表す。
【0045】 さらに別の好ましい態様においては,核酸は,例えば,追加のポリペプチドの
同定およびクローニングを容易にするためのハイブリダイゼーションプローブを
設計するのに,追加のポリペプチドのクローニングを容易にするためのPCRプ
ローブを設計するのに,ポリペプチド領域に対する抗体を得るために,およびア
ンチセンスオリゴヌクレオチドを設計するのに有用な,保存されたまたは独特の
領域である。
【0046】 "保存された核酸領域"とは,キナーゼポリペプチドをコードする2つまたはそ
れ以上の核酸上に存在する領域を意味し,特定の核酸配列がこの領域に低いスト
リンジェンシー条件下でハイブリダイズすることができる。キナーゼポリペプチ
ドをコードする核酸のスクリーニングに適した低ストリンジェンシー条件の例は
,Berger et al.(1987)Guide to Molecul
ar Cloning Techniques,Meth.Enzym.vol
.152(図面および表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する
)に提供される。好ましくは,保存領域は,20ヌクレオチド中5個以下で異な
り,より好ましくは20ヌクレオチド中2個,最も好ましくは20ヌクレオチド
中1個が異なる。
【0047】 "独特の核酸領域"とは,キナーゼポリペプチドをコードする核酸中に存在し,
天然に生ずる任意の他のポリペプチドをコードする配列中には存在しない配列を
意味する。そのような領域は,好ましくは,配列番号122,配列番号123,
配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号
128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,
配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号
137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,
配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号
146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,
配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号
155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,
配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号
164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,
配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号
173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,
配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号
182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,
配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号
191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,
配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号
200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,
配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号
209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,
配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号
218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,
配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号
227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,
配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号
236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,
配列番号241,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択さ
れるアミノ酸の10(好ましくは25,より好ましくは50,最も好ましくは7
5)個またはそれ以上の連続するアミノ酸またはその機能的誘導体をコードする
。特に,独特の核酸領域は,好ましくは哺乳動物起源,好ましくはヒト起源のも
のである。
【0048】 本発明の第2の観点は,試料中でキナーゼポリペプチドをコードする核酸を検
出するための核酸プローブを特徴とし,前記ポリペプチドは,配列番号122,
配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号
127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,
配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号
136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,
配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号
145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,
配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号
154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,
配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号
163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,
配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号
172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,
配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号
181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,
配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号
190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,
配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号
199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,
配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号
208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,
配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号
217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,
配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号
226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,
配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号
235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,
配列番号240,配列番号241,および配列番号242からなる群より選択さ
れる。好ましくは,核酸プローブは,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択されるア
ミノ酸配列または対応する全長アミノ酸配列によりコードされる蛋白質のフラグ
メントであるキナーゼポリペプチドをコードする。核酸プローブは,配列番号1
,配列番号2,配列番号3,配列番号4,配列番号5,配列番号6,配列番号7
,配列番号8,配列番号9,配列番号10,配列番号11,配列番号12,配列
番号13,配列番号14,配列番号15,配列番号16,配列番号17,配列番
号18,配列番号19,配列番号20,配列番号21,配列番号22,配列番号
23,配列番号24,配列番号25,配列番号26,配列番号27,配列番号2
8,配列番号29,配列番号30,配列番号31,配列番号32,配列番号33
,配列番号34,配列番号35,配列番号36,配列番号37,配列番号38,
配列番号39,配列番号40,配列番号41,配列番号42,配列番号43,配
列番号44,配列番号45,配列番号46,配列番号47,配列番号48,配列
番号49,配列番号50,配列番号51,配列番号52,配列番号53,配列番
号54,配列番号55,配列番号56,配列番号57,配列番号58,配列番号
59,配列番号60,配列番号61,配列番号62,配列番号63,配列番号6
4,配列番号65,配列番号66,配列番号67,配列番号68,配列番号69
,配列番号70,配列番号71,配列番号72,配列番号73,配列番号74,
配列番号75,配列番号76,配列番号77,配列番号78,配列番号79,配
列番号80,配列番号81,配列番号82,配列番号83,配列番号84,配列
番号85,配列番号86,配列番号87,配列番号88,配列番号89,配列番
号90,配列番号91,配列番号92,配列番号93,配列番号94,配列番号
95,配列番号96,配列番号97,配列番号98,配列番号99,配列番号1
00,配列番号101,配列番号102,配列番号103,配列番号104,配
列番号105,配列番号106,配列番号107,配列番号108,配列番号1
09,配列番号110,配列番号111,配列番号112,配列番号113,配
列番号114,配列番号115,配列番号116,配列番号117,配列番号1
18,配列番号119,配列番号120,および配列番号121に記載される配
列からなる群より選択される配列または対応する全長配列,またはそれらの機能
的誘導体にハイブリダイズするであろうヌクレオチド塩基配列を含む。
【0049】 好ましい態様においては,核酸プローブは,配列番号122,配列番号123
,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番
号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132
,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番
号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141
,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番
号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150
,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番
号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159
,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番
号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168
,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番
号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177
,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番
号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186
,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番
号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195
,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番
号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204
,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番
号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213
,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番
号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222
,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番
号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231
,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番
号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240
,配列番号241,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択
される配列または対応する全長アミノ酸配列,またはそれらの機能的誘導体の少
なくとも6,12,75,90,105,120,150,200,250,3
00または350個の連続するアミノ酸をコードする核酸にハイブリダイズする
【0050】 プローブを使用する方法には,ハイブリダイゼーションが生ずるような条件下
で試料を核酸プローブと接触させ,キナーゼRNAに結合したプローブの存在ま
たは量を検出することにより,試料中のキナーゼRNAの存在または量を検出す
ることが含まれる。プローブとキナーゼポリペプチドをコードする核酸配列との
間に形成される核酸デュープレックスを,検出された核酸の配列の同定において
用いることができる(Nelson et al.,Nonisotopic
DNA Probe Techniques,Academic Press,
San Diego,Kricka,ed.,p.275,1992(図面およ
び表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)。そのような方法
を実施するためのキットは,その中に核酸プローブが置かれている容器手段を含
むように構築することができる。
【0051】 第3の観点においては,本発明は,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチ
ドをコードする核酸分子を含む組換え細胞または組織を記載する。そのような細
胞においては,核酸は遺伝的制御要素の制御下にあってもよく,または外来性プ
ロモーターを含む外来性制御要素の制御下にあってもよい。"外来性"とは,通常
はキナーゼポリペプチドのコーディング配列とインビボで転写的にカップリング
していないプロモーターを意味する。
【0052】 ポリペプチドは,好ましくは,配列番号122,配列番号123,配列番号1
24,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配
列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号1
33,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配
列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号1
42,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配
列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号1
51,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配
列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号1
60,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配
列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号1
69,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配
列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号1
78,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配
列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号1
87,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配
列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号1
96,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配
列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号2
05,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配
列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号2
14,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配
列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号2
23,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配
列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号2
32,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配
列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号2
41,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択されるアミノ
酸配列または対応する全長アミノ酸配列によりコードされる蛋白質のフラグメン
トである。"フラグメント"とは,キナーゼポリペプチド中に存在するアミノ酸配
列を意味する。好ましくは,そのような配列は,配列番号122,配列番号12
3,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列
番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号13
2,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列
番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号14
1,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列
番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号15
0,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列
番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号15
9,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列
番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号16
8,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列
番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号17
7,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列
番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号18
6,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列
番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号19
5,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列
番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号20
4,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列
番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号21
3,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列
番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号22
2,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列
番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号23
1,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列
番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号24
0,配列番号241,および配列番号242に記載される配列からなる群より選
択される配列または対応する全長アミノ酸配列,またはそれらの機能的誘導体の
,少なくとも10,20,40,50,75,100,200,または300個
の連続するアミノ酸を含む。
【0053】 第4の観点においては,本発明は,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242からなる群より選択される,単離された,濃縮
されたまたは精製されたキナーゼポリペプチドを特徴とする。
【0054】 ポリペプチドに関して"単離された"とは,互いに結合したアミノ酸(2個以上
)のポリマーを意味し,天然の起源から単離されたまたは合成されたポリペプチ
ドを含む。本発明の単離されたポリペプチドは,天然には純粋なまたは分離され
た形で見いだされない点において独特である。"単離された"との用語の使用は,
天然に生ずる配列がその正常な細胞性環境から除かれていることを示す。すなわ
ち,配列は,無細胞溶液中にあってもよく,異なる細胞性環境に置かれていても
よい。この用語は,その配列が存在する唯一のアミノ酸鎖であることを意味する
ものではなく,配列が天然にこれに付随する非アミノ酸物質を本質的に含まない
(少なくとも約90−95%純粋)ことを意味する。
【0055】 ポリペプチドに関して使用する場合,"濃縮された"との用語は,特定のアミノ
酸配列が,正常または疾病細胞におけるより,または配列が由来する細胞におけ
るより,目的とする細胞または溶液中に存在する総アミノ酸配列の有意に高い割
合(2−5倍)を占めることを意味する。これは,存在する他のアミノ酸配列の
量の優先的減少により,または目的とする特定のアミノ酸配列の量の優先的増加
により,またはこれら2つの組み合わせにより,人が生じさせることができる。
しかし,濃縮されたとは,他のアミノ酸配列が存在しないことを意味するもので
はなく,単に目的とする配列の相対的な量が有意に増加していることを意味する
ことに注意すべきである。本明細書において有意にとの用語は,増加のレベルが
そのような増加を作成した人にとって有用であることを示し,一般に,他のアミ
ノ酸配列と比較して少なくとも約2倍,より好ましくは少なくとも5−10倍,
またはそれより多い増加を意味する。この用語はまた,他の起源からのアミノ酸
配列が存在しないことを意味するものではない。アミノ酸配列の他の起源は,例
えば,酵母または細菌のゲノム,またはクローニングベクター,例えばpUC1
9によりコードされるアミノ酸配列を含みうる。この用語は,人が介在して所望
のアミノ酸配列の比率を増加させる状況のみをカバーすることを意味する。
【0056】 ある目的のためには,アミノ酸配列が精製された形であることも有利である。
ポリペプチドに関して"精製された"との用語は絶対的純度(例えば均一調製物)
を要求するものではなく,この用語は配列が天然の環境におけるより比較的純粋
であることを示す。天然のレベルと比較して,このレベルは少なくとも2−5倍
高くあるべきである(例えばmg/mLで)。少なくとも1桁の精製,好ましく
は2または3桁,より好ましくは4または5桁の精製が明示的に意図される。物
質は,好ましくは機能的に有意なレベルで夾雑物を含まず,例えば,90%,9
5%,または99%純粋である。
【0057】 好ましい態様においては,キナーゼポリペプチドは,配列番号122,配列番
号123,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127
,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番
号132,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136
,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番
号141,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145
,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番
号150,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154
,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番
号159,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163
,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番
号168,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172
,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番
号177,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181
,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番
号186,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190
,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番
号195,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199
,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番
号204,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208
,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番
号213,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217
,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番
号222,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226
,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番
号231,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235
,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番
号240,配列番号241,および配列番号242に記載される配列からなる群
より選択されるアミノ酸配列または対応する全長アミノ酸配列によりコードされ
る蛋白質のフラグメントである。好ましくは,キナーゼポリペプチドは,配列番
号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号126
,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番
号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号135
,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番
号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号144
,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番
号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号153
,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番
号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号162
,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番
号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号171
,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番
号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号180
,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番
号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号189
,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番
号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号198
,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番
号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号207
,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番
号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号216
,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番
号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号225
,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番
号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号234
,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番
号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242に記載され
る配列からなる群より選択される配列または対応する全長アミノ酸配列,または
その機能的誘導体の少なくとも10,20,40,50,75,100,200
,または300個の連続するアミノ酸を含む。
【0058】 好ましい態様においては,キナーゼポリペプチドは, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列; (b)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列であって,ただしN
末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイル構造領域,プロ
リンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テールからなる群より
選択されるドメインの全部ではないが1またはそれ以上を欠失しているアミノ酸
配列; (c)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるポリペプチドのドメインのアミノ
酸配列であって,ここで,ドメインは,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端
ドメイン,コイルドコイル構造領域,プロリンリッチ領域,スペーサー領域,挿
入物,およびC末端テールからなる群より選択される;または (d)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列であって,ただし,
C末端ドメイン,触媒ドメイン,N末端ドメイン,スペーサー領域,プロリンリ
ッチ領域,コイルドコイル構造領域,挿入物,およびC末端テールからなる群よ
り選択されるドメインの全部ではないが1またはそれ以上を欠失しているアミノ
酸配列, を有するアミノ酸配列を含む。(本発明のポリペプチドのドメイン境界は,キナ
ーゼドメインに関して表2に示される)。
【0059】 ポリペプチドは,当該技術分野においてよく知られる方法により,天然の起源
から単離することができる。天然の起源は哺乳動物であることができ,好ましく
はヒト,血液,精液,または組織であり,またはポリペプチドは自動化ポリペプ
チド合成機を用いて合成してもよい。単離された,濃縮されたまたは精製された
キナーゼポリペプチドは,好ましくは,配列番号122,配列番号123,配列
番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号12
8,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列
番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号13
7,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列
番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号14
6,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列
番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号15
5,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列
番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号16
4,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列
番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号17
3,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列
番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号18
2,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列
番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号19
1,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列
番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号20
0,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列
番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号20
9,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列
番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号21
8,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列
番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号22
7,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列
番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号23
6,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列
番号241,および配列番号242に記載される配列からなる群より選択される
【0060】 ある態様においては,本発明は,配列番号122,配列番号123,配列番号
124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,
配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号
133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,
配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号
142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,
配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号
151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,
配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号
160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,
配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号
169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,
配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号
178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,
配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号
187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,
配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号
196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,
配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号
205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,
配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号
214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,
配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号
223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,
配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号
232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,
配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号
241,および配列番号242からなる群より選択される組換えキナーゼポリペ
プチドを含む。"組換えキナーゼポリペプチド"とは,その存在位置(例えば,天
然に見いだされる物とは異なる細胞または組織に存在),純度または構造におい
て天然に生ずるポリペプチドと区別されるように,組換えDNA技術により製造
されるポリペプチドを意味する。一般に,そのような組換えポリペプチドは,天
然に通常観察される量とは異なる量で細胞中に存在するであろう。
【0061】 第5の観点においては,本発明は,キナーゼポリペプチドまたはキナーゼポリ
ペプチドドメインまたはフラグメントに対して特異的結合親和性を有する抗体(
例えば,モノクローナルまたはポリクローナル抗体)を特徴とし,ここで,ポリ
ペプチドは,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号12
5,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列
番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号13
4,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列
番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号14
3,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列
番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号15
2,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列
番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号16
1,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列
番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号17
0,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列
番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号17
9,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列
番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号18
8,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列
番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号19
7,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列
番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号20
6,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列
番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号21
5,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列
番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号22
4,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列
番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号23
3,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列
番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番
号242からなる群より選択される。好ましい態様においては,抗体はキナーゼ
ポリペプチドの上述したドメインに特異的に結合する。
【0062】 "特異的結合親和性"とは,抗体が,特定の条件下において,他のポリペプチド
に結合するより高い親和性をもって標的キナーゼポリペプチドに結合することを
意味する。抗体または抗体フラグメントは,他のポリペプチドに結合しうる領域
を含むポリペプチドである。"特異的結合親和性"との用語は,特定の条件下で,
他のポリペプチドに結合するより高い親和性をもってキナーゼポリペプチドに結
合する抗体を記述する。
【0063】 "ポリクローナル"との用語は,抗原またはその抗原性機能的誘導体で免疫した
動物の血清から誘導される抗体分子の異成分集団である抗体を表す。ポリクロー
ナル抗体の製造のためには,種々の宿主動物に抗原を注射することにより免疫す
ることができる。宿主の種により,種々のアジュバントを用いて免疫学的応答を
増加させることができる。
【0064】 "モノクローナル抗体"は,特定の抗原に対する抗体の実質的に均一な集団であ
る。モノクローナル抗体は,培養連続細胞株による抗体分子の生成を与える任意
の技術により得ることができる。モノクローナル抗体は,当業者に知られる方法
により得ることができる(Kohler et al.Nature 256:
495−497,1975,および米国特許4,376,110(これらの両方
は,図面または表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する))。
【0065】 "抗体フラグメント"との用語は,特定の分子に対して特異的結合親和性を表
示する抗体の一部,しばしば超可変領域および周囲の重鎖および軽鎖の一部を表
す。超可変領域は,抗体のポリペプチド標的に物理的に結合する部分である。
【0066】 本発明のキナーゼポリペプチドまたはキナーゼポリペプチドのドメインに対し
て特異的結合親和性を有する抗体または抗体フラグメントは,試料をキナーゼ−
抗体免疫複合体の形成に適した条件下で抗体で探索し,キナーゼポリペプチドに
結合した抗体の存在および/または量を検出することにより,試料中のキナーゼ
ポリペプチドの存在および/または量を検出する方法において用いることができ
る。そのような方法を実施するための診断キットは,キナーゼに特異的な抗体ま
たは抗体フラグメント,ならびに抗体の結合パートナーまたは抗体それ自体のコ
ンジュゲートを含むように構築することができる。
【0067】 本発明のキナーゼポリペプチドに対して特異的結合親和性を有する抗体または
抗体フラグメントは,原核生物または真核生物から単離,濃縮,または精製する
ことができる。当業者に知られる日常的な方法により,原核生物および真核生物
の両方において,抗体または抗体フラグメントを製造することができる。ポリペ
プチド分子である抗体の精製,濃縮および単離は,上に記載される。
【0068】 本発明のキナーゼポリペプチドに対して特異的結合親和性を有する抗体は,免
疫複合体が形成するような条件下で試料を抗体と接触させ,キナーゼポリペプチ
ドに結合した抗体の存在および/または量を検出することにより,試料中のキナ
ーゼポリペプチドの存在および/または量を検出するための方法において用いる
ことができる。そのような方法を実施するための診断キットは,抗体を含む第1
の容器および抗体の結合パートナーおよび標識(例えば放射性同位体)を含む第
2の容器を含むように構築することができる。診断キットはまた,FDAに認可
された使用の通知およびその指針を含んでいてもよい。
【0069】 第6の態様においては,本発明は,キナーゼポリペプチドまたはキナーゼポリ
ペプチドドメインに対して特異的結合親和性を有する抗体を産生するハイブリド
ーマを特徴とし,ここで,ポリペプチドは,配列番号122,配列番号123,
配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号
128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,
配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号
137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,
配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号
146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,
配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号
155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,
配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号
164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,
配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号
173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,
配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号
182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,
配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号
191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,
配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号
200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,
配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号
209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,
配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号
218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,
配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号
227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,
配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号
236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,
配列番号241,および配列番号242からなる群より選択され,ドメインは上
で定義したとおりである。"ハイブリドーマ"とは,抗体(例えば本発明のキナー
ゼに対する抗体)を分泌しうる不死化細胞株を意味する。好ましい態様において
は,キナーゼに対する抗体は,本発明のキナーゼポリペプチドに特異的に結合す
ることができるアミノ酸の配列を含む。
【0070】 第7の観点においては,本発明は,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチ
ドに結合しうるキナーゼポリペプチド結合剤を特徴とする。結合剤は,好ましく
は,本発明のキナーゼポリペプチド上に存在するエピトープを認識する精製され
た抗体である。他の結合剤には,キナーゼポリペプチドに結合する分子およびキ
ナーゼポリペプチドに結合する類似の分子が含まれる。そのような結合剤は,キ
ナーゼ結合パートナー活性を測定するアッセイ,例えばPDGFR活性を測定す
るアッセイを用いて同定することができる。
【0071】 本発明はまた,本発明のキナーゼポリペプチドまたは同等の配列を含むヒト細
胞をスクリーニングする方法を特徴とする。該方法は,当該技術分野において日
常的かつ標準的な技術,例えば本発明のキナーゼの同定のために本明細書におい
て記載される技術(例えば,クローニング,サザンまたはノザンブロット分析,
インシトゥーハイブリダイゼーション,PCR増幅等)を用いて,ヒト細胞にお
いて新規ポリペプチドを同定することを含む。
【0072】 第8の観点においては,本発明は,キナーゼ活性を調節する物質を同定する方
法を特徴とする。該方法は, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
2からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドを試験物質と接触させ; (b)前記ポリペプチドの活性を測定し;そして (c)前記物質が前記ポリペプチドの活性を調節するか否かを決定する, の各工程を含む。
【0073】 "調節する"との用語は,化合物が本発明のキナーゼの機能を変化させる能力を
表す。調節剤は,好ましくは,本発明のキナーゼの活性を活性化するかまたは阻
害する。
【0074】 "活性化する"との用語は,キナーゼの細胞活性を増加させることを表す。阻害
するとの用語は,キナーゼの細胞活性を減少させることを表す。キナーゼ活性は
,好ましくは,天然の結合パートナーとの相互作用である。
【0075】 "調節する"との用語はまた,キナーゼと天然の結合パートナーとの間に複合体
が形成される可能性を増加または減少させることにより,本発明のキナーゼの機
能を変更することを表す。調節剤は,好ましくは,キナーゼと天然の結合パート
ナーとの間にそのような複合体が形成される可能性を増加させ,より好ましくは
,キナーゼに暴露される化合物の濃度に依存してキナーゼと天然の結合パートナ
ーとの間に複合体が形成される確率を増加または減少させ,最も好ましくは,キ
ナーゼと天然の結合パートナーとの間に複合体が形成される可能性を減少させる
【0076】 "複合体"との用語は,互いに結合した少なくとも2つの分子の集合を表す。シ
グナル伝達複合体は,しばしば,互いに結合した少なくとも2つの蛋白質分子を
含む。例えば,蛋白質チロシンレセプター蛋白質キナーゼ,GRB2,SOS,
RAF,およびRASは,有糸分裂促進リガンドに応答して,集合してシグナル
伝達複合体を形成する。
【0077】 "天然の結合パートナー"との用語は,細胞中でキナーゼに結合するポリペプチ
ド,脂質,小分子,または核酸を表す。キナーゼと天然の結合パートナーとの間
の相互作用の変化は,相互作用が形成される確率の増加または減少,またはキナ
ーゼ/天然の結合パートナー複合体の濃度の増加または減少として現れることが
できる。
【0078】 本明細書において用いる場合,"接触する"との用語は,試験化合物を含む溶液
を,本発明の方法の細胞を浸している液体培地と混合することを表す。化合物を
含む溶液はまた,該方法の細胞内への試験化合物の取り込みを容易にする他の成
分,例えばジメチルスルホキシド(DMSO)を含んでいてもよい。試験化合物
を含む溶液は,輸送装置,例えば,ピペットに基づく装置またはシリンジに基づ
く装置を用いて,細胞を浸している培地に加えることができる。
【0079】 第9の観点においては,本発明は,細胞においてキナーゼ活性を調節する物質
を同定する方法を特徴とする。該方法は, (a)細胞中でキナーゼポリペプチドを発現させ,ここで,前記ポリペプチドは
,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番
号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130
,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番
号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139
,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番
号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148
,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番
号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157
,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番
号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166
,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番
号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175
,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番
号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184
,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番
号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193
,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番
号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202
,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番
号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211
,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番
号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220
,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番
号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229
,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番
号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238
,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242か
らなる群より選択され; (b)試験物質を前記細胞に加え;そして (c)細胞表現型または前記ポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互
作用の変化をモニターする, の各工程を含む。
【0080】 本明細書において用いる場合,"発現"との用語は,細胞中でキナーゼ遺伝子を
含む核酸ベクターから本発明のキナーゼが産生されることを表す。本明細書に記
載されるように,核酸ベクターを,当該技術分野においてよく知られる手法を用
いて細胞中にトランスフェクトする。
【0081】 第10の観点においては,本発明は,配列番号122,配列番号123,配列
番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号12
8,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列
番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号13
7,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列
番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号14
6,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列
番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号15
5,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列
番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号16
4,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列
番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号17
3,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列
番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号18
2,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列
番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号19
1,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列
番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号20
0,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列
番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号20
9,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列
番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号21
8,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列
番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号22
7,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列
番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号23
6,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列
番号241,および配列番号242からなる群より選択されるポリペプチドの活
性を調節する物質を,治療を必要とする患者に投与することにより,疾病または
異常な状態を治療する方法を提供する。好ましくは,疾病は,免疫関連疾病およ
び疾患,心臓血管疾病,神経変性性疾患,および癌からなる群より選択される。
また,代謝性疾患,例えば真性糖尿病,および生殖器疾患,例えば不妊症も含ま
れる。
【0082】 好ましくは,疾病または疾患は,慢性関節リウマチ,動脈硬化,自己免疫疾患
,および臓器移植からなる群より選択される。好ましくは,疾病または疾患は,
免疫関連疾病および疾患,心筋梗塞,心筋症,発作,腎不全,および酸化ストレ
ス関連神経変性性疾患からなる群より選択される。最も好ましくは,免疫関連疾
病および疾患は,慢性関節リウマチ,慢性炎症性大腸疾病,慢性炎症性骨盤疾病
,多発性硬化症,喘息,変形性関節症,乾癬,アテローム性動脈硬化症,鼻炎,
自己免疫,および臓器移植からなる群より選択される。
【0083】 疾患または疾病の治療に有用な物質は,好ましくは,問題とする疾病または疾
患の治療に対応する活性についての1またはそれ以上のインビトロアッセイにお
いて陽性の結果を示す。ポリペプチドの活性を調節する物質は,好ましくは,限
定されないが,アンチセンスオリゴヌクレオチドおよび蛋白質キナーゼの阻害剤
を含む。
【0084】 "予防する"との用語は,生物が異常な状態に罹患するかこれを発達させる可能
性を減少させることを表す。
【0085】 "治療する"との用語は,生物において治療効果を有し,異常な状態を少なくと
も部分的に緩和するかまたは排除することを表す。
【0086】 "治療効果"との用語は,異常な状態を引き起こすかまたはこれに寄与する阻害
または活性化率を表す。治療効果は,異常な状態の1またはそれ以上の症状をあ
る程度緩和する。異常な状態の治療に関して,治療効果は,以下の1またはそれ
以上を表すことができる:(a)細胞の増殖,成長,および/または分化の増加
;(b)細胞死の阻害(すなわち,遅延または停止);(c)変性の阻害;(d
)異常な状態に伴う1またはそれ以上の症状のある程度の緩和;および(e)影
響を受けた細胞の集団の機能の増強。異常な状態に対して有効性を示す化合物は
,本明細書に記載されるようにして同定することができる。
【0087】 "異常な状態"との用語は,生物の細胞または組織における,その生物における
正常な機能からはずれた機能を表す。異常な状態は,細胞増殖,細胞分化,また
は細胞生存に関連しうる。異常な状態にはまた,変則的な細胞サイクル進行,す
なわち有糸分裂および減数分裂を通る正常な細胞サイクル進行が変則的であるこ
とが含まれる。
【0088】 異常な細胞増殖状態には,癌,例えば繊維性およびメサンギウム疾患,異常な
新脈管形成および脈管形成,創傷治癒,乾癬,真性糖尿病,および炎症が含まれ
る。
【0089】 異常な分化状態には,限定されないが,神経変性性疾患,遅い創傷治癒速度,
および遅い組織移植治癒速度が含まれる。
【0090】 異常な細胞生存状態は,プログラムされた細胞死(アポトーシス)経路が活性
化されているかまたは排除されている状態に関連する。多くの蛋白質キナーゼが
アポトーシス経路に関連している。蛋白質キナーゼのいずれかの機能の異常は,
細胞の不死または未成熟細胞死につながりうる。
【0091】 シグナル伝達プロセスにおけるキナーゼポリペプチドの機能に関連して,"異
常な"との用語は,生物において過剰発現または過小発現されているか,その触
媒活性が野生型蛋白質キナーゼ活性より低いかまたは高いように変異しているか
,天然の結合パートナーともはや相互作用できないように変異しているか,別の
蛋白質キナーゼまたは蛋白質ホスファターゼによりもはや修飾されないか,また
は天然の結合パートナーともはや相互作用しない,キナーゼを表す。
【0092】 "投与する"との用語は,化合物を生物の細胞または組織内に取り込ませる方法
に関連する。異常な状態は,生物の細胞または組織が生物中または生物外に存在
する場合,予防または治療することができる。生物の外に存在する細胞は,細胞
培養皿中で維持または成長させることができる。生物中に含まれる細胞について
は,当該技術分野には化合物を投与する多くの手法が存在し,例えば,限定され
ないが,経口,非経口,経皮,注入およびエアロゾル外用が含まれる。生物外の
細胞については,当該技術分野には化合物を投与する多数の手法が存在し,例え
ば,限定されないが,細胞マイクロインジェクション手法,トランスフォーメー
ション手法,および担体手法が含まれる。
【0093】 異常な状態はまた,シグナル伝達経路に異常を有する一群の細胞を有する生物
に化合物を投与することにより,予防または治療することができる。次に,化合
物の投与が生物機能に及ぼす影響をモニターすることができる。生物は,好まし
くはマウス,ラット,ウサギ,モルモット,またはヤギであり,より好ましくは
有尾サルまたは無尾サルであり,最も好ましくはヒトである。
【0094】 第11の観点においては,本発明は,疾病または疾患の診断道具として,試料
中でポリペプチドの発現を検出する方法を特徴とする。該方法は,(a)試料を
,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番
号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号130
,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番
号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号139
,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番
号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号148
,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番
号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号157
,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番
号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号166
,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番
号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号175
,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番
号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号184
,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番
号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号193
,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番
号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号202
,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番
号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号211
,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番
号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号220
,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番
号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号229
,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番
号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号238
,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号242か
らなる群より選択されるキナーゼポリペプチドの核酸標的領域とハイブリダイゼ
ーションアッセイ条件下でハイブリダイズする核酸プローブと接触させ,前記プ
ローブは,ポリペプチド,そのフラグメントおよび配列およびフラグメントの相
補体をコードする核酸配列を含み;そして(b)プローブ:標的領域ハイブリッ
ドの存在または量を疾病の指標として検出する,の各工程を含む。
【0095】 本発明の好ましい態様においては,疾病または疾患は,慢性関節リウマチ,動
脈硬化,自己免疫疾患,臓器移植,心筋梗塞,心筋症,発作,腎不全,酸化スト
レス関連神経変性性疾患,代謝性疾患,例えば糖尿病,生殖器疾患,例えば不妊
症,および癌からなる群より選択される。
【0096】 キナーゼ"標的領域"は,配列番号1,配列番号2,配列番号3,配列番号4,
配列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列番号9,配列番号10
,配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号14,配列番号15,
配列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号19,配列番号20,配
列番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24,配列番号25,配列
番号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,配列番号30,配列番
号31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配列番号35,配列番号
36,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列番号40,配列番号4
1,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番号45,配列番号46
,配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号50,配列番号51,
配列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号55,配列番号56,配
列番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60,配列番号61,配列
番号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,配列番号66,配列番
号67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配列番号71,配列番号
72,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列番号76,配列番号7
7,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番号81,配列番号82
,配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号86,配列番号87,
配列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号91,配列番号92,配
列番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96,配列番号97,配列
番号98,配列番号99,配列番号100,配列番号101,配列番号102,
配列番号103,配列番号104,配列番号105,配列番号106,配列番号
107,配列番号108,配列番号109,配列番号110,配列番号111,
配列番号112,配列番号113,配列番号114,配列番号115,配列番号
116,配列番号117,配列番号118,配列番号119,配列番号120,
および配列番号121に記載される配列からなる群より選択されるヌクレオチド
塩基配列,または対応する全長配列,それらの機能的誘導体,または核酸プロー
ブが特異的にハイブリダイズするであろうそれらのフラグメントである。特異的
ハイブリダイゼーションは,他の核酸の存在下で,プローブが本発明のキナーゼ
の標的領域とのみ検出可能なようにハイブリダイズすることを示す。推定標的領
域は,当該技術分野においてよく知られる方法により同定することができ,これ
には,データベース中で最も密接に関連する配列のアラインメントおよび比較が
含まれる。
【0097】 好ましい態様においては,核酸プローブは,配列番号122,配列番号123
,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番
号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132
,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番
号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141
,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番
号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150
,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番
号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159
,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番
号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168
,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番
号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177
,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番
号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186
,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番
号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195
,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番
号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204
,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番
号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213
,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番
号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222
,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番
号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231
,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番
号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240
,配列番号241,および配列番号242に記載される配列または対応する全長
アミノ酸配列,またはそれらの機能的誘導体の少なくとも6,12,75,90
,105,120,150,200,250,300または350個の連続する
アミノ酸をコードするキナーゼ標的領域にハイブリダイズする。
【0098】 ハイブリダイゼーション条件は,他の核酸分子の存在下でキナーゼ遺伝子との
みハイブリダイゼーションが生ずるような条件であるべきである。ストリンジェ
ントなハイブリダイゼーション条件下では,高度に相補的な核酸配列のみがハイ
ブリダイズする。好ましくは,そのような条件は,20個の連続するヌクレオチ
ド中に1または2個のミスマッチを有する核酸のハイブリダイゼーションを防止
する。そのような条件は上で定義される。
【0099】 試料中のキナーゼ遺伝子の検出により診断することができる疾病には,キナー
ゼ核酸(DNAおよび/またはRNA)が正常細胞と比較して増幅されている疾
病が含まれる。"増幅"とは,正常細胞と比較して,細胞中でキナーゼDNAまた
はRNAの数が増加していることを意味する。正常細胞においては,キナーゼは
典型的には1コピーの遺伝子として見いだされる。選択された疾病においては,
キナーゼ遺伝子の染色体位置が増幅されて,遺伝子の多数のコピーまたは増幅が
生ずる。遺伝子増幅は,そのようなキナーゼRNAを増幅させることができ,ま
たはキナーゼRNAはキナーゼDNAの増幅なしに増幅することができる。
【0100】 RNAに関する場合,"増幅"は,細胞においてキナーゼRNAが検出可能なよ
うに存在することでありうる。ある正常細胞においては,RNAの基底発現がな
いためである。他の正常細胞においては,キナーゼの発現の基底レベルが存在し
,したがってこれらの場合には増幅は基底レベルと比較して少なくとも1−2倍
,好ましくはそれより多い,検出可能な存在の増加を示すキナーゼRNAの増加
である。
【0101】 試料中のキナーゼ核酸の検出により診断することができる疾病には,好ましく
は,癌が含まれる。本発明の核酸探索方法に適した試験試料には,例えば,細胞
または細胞の核酸抽出物,または体液が含まれる。上述の方法において用いられ
る試料は,アッセイフォーマット,検出方法,およびアッセイする組織,細胞ま
たは抽出物の性質により様々でありうる。細胞の核酸抽出物を調製する方法は,
当該技術分野においてよく知られており,用いる方法に適合した試料を得るため
に容易に適合させることができる。
【0102】 本発明の別の観点は,哺乳動物において本発明の標的および天然の結合パート
ナーに関連する活性をアゴナイズ(促進)するかまたはアンタゴナイズする方法
を含む。該方法は,前記哺乳動物に,上述のポリペプチドの1つに対するアゴニ
ストまたはアンタゴニストを前記アゴニズムまたはアンタゴニズムを生ずるのに
十分な量で投与することを含む。関連する機能をアゴナイズまたはアンタゴナイ
ズするのに十分な量のアゴニストまたはアンタゴニストを哺乳動物に投与するこ
とを含む,哺乳動物において,本発明の活性蛋白質のアゴニストまたはアンタゴ
ニストを用いて疾病を治療する方法もまた本発明に含まれる。
【0103】 疾病の新規な治療を発見することをめざして,生物医学研究者および化学者は
,蛋白質ポリペプチドの機能を阻害する分子を設計し,合成し,試験してきた。
いくつかの小さい有機分子は蛋白質ポリペプチドの機能を調節する化合物の一群
を形成する。蛋白質キナーゼの機能を阻害することが報告されている分子の例と
しては,限定されないが,ビス単環式,二環式または複素環式アリール化合物(
PCT WO92/20642,1992年11月26日公開,Maguire
et al.),ビニレン−アザインドール誘導体(PCT WO94/14
808,1994年7月7日公開,Ballinari et al.),1−
シクロプロピル−4−ピリジル−キノロン類(米国特許5,330,992),
スチリル化合物(米国特許5,217,999),スチリル置換ピリジル化合物
(米国特許5,302,606),ある種のキナゾリン誘導体(欧州特許出願0
566266A1),セレオインドール類およびセレニド類(PCT WO94
/03427,1994年2月17日公開,Denny et al.),三環
式ポリヒドロキシ化合物(PCT WO92/21660,1992年12月1
0日公開,Dow),およびベンジルホスホン酸化合物(PCT WO91/1
5495,1991年10月17日公開,Dow et al)が挙げられる(
これらのすべてを図面を含め本明細書の一部としてここに引用する)。
【0104】 細胞膜を横切ることができ,酸加水分解に耐性の化合物は,患者に経口投与さ
れた後に高度に生物利用性となることができるため,治療剤として利点を有する
可能性がある。しかし,これらの蛋白質阻害剤の多くは,機能を弱くしか阻害し
ない。さらに,多くは種々の蛋白質キナーゼを阻害し,したがって,疾病の治療
剤として多くの副作用を引き起こすであろう。
【0105】 しかし,ある種のインドリノン化合物は,酸耐性であり膜透過性である有機分
子の一群を形成する。WO96/22976(1996年8月1日公開,Bal
linari et al.)は,オキシインドール環に融合したテトラリン,
ナフタレン,キノリン,およびインドール置換基を有する水溶性インドリノン化
合物を記載する。これらの二環式置換基は,さらに,ヒドロキシル化アルキル,
リン酸,およびエーテル成分等の極性成分で置換されている。"Indolin
one Combinatorial Libraries and Rela
ted Products and Methods for the Tre
atment of Deseases"と題するTang et al.の米
国特許出願08/702,232(1996年8月23日出願;Lyon&Ly
on Docket No.221/187)および"Benzylidene
−Z−Indoline Compounds for the Treatm
ent of Deseases"と題するTang et alの米国特許出
願08/485,323(1995年6月7日出願;Lyon&Lyon Do
cket No.223/298)および国際公開WO96/22976(19
96年8月1日公開,Ballinari et al)(これらはすべて,図
面および表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)は,オキシ
インドール環に融合した他の二環式成分ならびに単環式成分を有するインドリノ
ン化合物のインドリノン化学ライブラリを記載する。"Indolinone
Combinatorial Libraries and Related
Products and Methods for the Treatme
nt of Deseases"と題するTang et al.の出願08/
702,232(1996年8月23日出願;Lyon&Lyon Docke
t No.221/187),"Benzylidene−Z−Indolin
e Compounds for the Treatment of Des
eases"と題するTang et al.の08/485,323(199
5年6月7日出願;Lyon&Lyon Docket No.223/298
),およびWO96/22976(1996年8月1日公開,Ballinar
i et al.)は,インドリノンの合成方法,細胞におけるインドリノン化
合物の生物学的活性を試験する方法およびインドリノン誘導体の阻害パターンを
教示する(いずれも,図面含め本明細書の一部としてここに引用する)。
【0106】 キナーゼ活性を調節することができる物質の他の例には,限定されないが,チ
ロホスチン,キナゾリン,キノキソリン,およびキノリンが含まれる。上述のキ
ナゾリン,チロホスチン,キノリン,およびキノキソリンには,よく知られる化
合物,例えば文献に記載される化合物が含まれる。例えば,キナゾリン類を記載
する代表的刊行物には,Barker et al.,欧州特許公開05207
22A1;Jones et al.,米国特許.4,447,608;Kab
be et al.,米国特許.4,757,072;Kaul and Vo
ugioukas,米国特許5,316,553;Kreighbaum an
d Comer,米国特許4,343,940;Pegg and Wardl
eworth,欧州特許公開0562734A1;Barker et al.
,(1991)Proc.of Am.Assoc.for Cancer R
esearch 32,327;Bertino,J.R.,(1979)Ca
ncer Research 3,293−304;Bertino,J.R.
,(1979)Cancer Research 9(2 part1),29
3−304;Curtin et al.,(1986)Br.J.Cance
r 53,361−368;Fernandes et al.,(1983)
Cancer Research 43,1117−1123;Ferris
et al.J.Org.Chem.44(2),173−178;Fryet
al.,(1994)Science265,1093−1095;Jack
manet al.,(1981)Cancer Research 51,5
579−5586;Jones et al.J.Med.Chem.29(6
),1114−1118;Lee and Skibo,(1987)Bioc
hemistry 26(23),7355−7362;Lemus et a
l.,(1989)J.Org.Chem.54,3511−3518;Ley
and Seng,(1975)Synthesis 1975,415−5
22;Maxwell et al.,(1991)Magnetic Res
onance in Medicine 17,189−196;Mini e
t al.,(1985)Cancer Research 45,325−3
30;Phillips and Castle,J.(1980)Heter
ocyclic Chem.17(19),1489−1596;Reece
et al.,(1977)Cancer Research47(11),2
996−2999;Sculler et al.,(1986)Cancer
Immunol.and Immunother.23,A65;Sikor
a et al.,(1984)Cancer Letters 23,289
−295;Sikora et al.,(1988)Analytical
Biochem.172,344−355(これらすべては,図面を含めその全
体を本明細書の一部としてここに引用する)が含まれる。
【0107】 キノキサリン類は,Kaul and Vougioukas,米国特許5,
316,553(図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)
に記載される。
【0108】 キノリン類は,Dolle et al.,(1994)J.Med.Che
m.37,2627−2629;MaGuire,J.(1994)Med.C
hem.37,2129−2131;Burke et al.,(1993)
J.Med.Chem.36,425−432,−およびBurke et a
l.(1992)Bio Organic Med.Chem.Letters
2,1771−1774(これらすべては,図面を含めその全体を本明細書の
一部としてここに引用する)に記載される。
【0109】 チロホスチン類は,Alien et al.,(1993)Clin.Ex
p.Immunol.91,141−156;Anafi et al..(1
993)Blood 82:12,3524−3529;Baker et a
l.,(1992)J.Cell.Sci.102,543−555;Bild
er et al.,(1991)Amer.Physiol.Soc.pp.
6363−6143:C721−C730;Bruntonet al.,(1
992)Proceedings of Amer.Assoc.Cancer
Rsch.33,558;Bryckaert et al.,(1992)
Exp.Cell Research 199,255−261;Dong e
t al.,(1993)J.Leukocyte Biology 53,5
3−60;Dong et al.,(1993)J.Immunol.151
(5),2717−2724;Gazit et al..(1989)J.M
ed.Chem.32,2344−2352;Gazit et al.,(1
993)J.Med.Chem.36,3556−3564;Kaur et
al.,(1994)Anti−Cancer Drugs 5,213−22
2;King et al.,(1991)Biochem.J.275,41
3−418;Kuo et al.,(1993)Cancer Letter
s 74,197−202;Levitzki,A.,(1992)The F
ASEB J.6,3275−3282;Lyall et al..(198
9)J.Biol.Chem.264,14503−14509;Peters
on et al.,(1993)The Prostate 22,335−
345;Pillemeret al.,(1992)Int.J.Cance
r 50,80−85;Posner et al.,(1993)Molec
ular Pharmacology 45,673−683;Rendu e
t al.,(1992)Biol.Pharmacology 44(5),
881−888;Sauro and Thomas,(1993)Life
Sciences 53,371−376;Sauro and Thomas
,(1993)J.Pharm.and Experimental Ther
apeutics 267(3),119−1125;Wolbring et
al.,(1994)J.Biol.Chem.269(36),22470
−22472;およびYoneda et al.,(1991)Cancer
Research51,4430−4435;(これらはすべて,図面を含め
その全体を本明細書の一部としてここに引用する)に記載される。
【0110】 調節剤として用いることができる他の化合物には,オキシインドリノン,例え
ば,米国特許出願08/702,232(1996年8月23日出願,図面を含
め本明細書の一部としてここに引用する)に記載されるものが含まれる。
【0111】疾病を治療する方法(実施可能性,すなわち投与量) 患者に投与すべき化合物の量を決定する方法,および化合物を生物に投与する
モードは,米国特許08/702,282(1996年8月23日出願)および
国際公開WO96/22976(1996年8月1日公開)に記載されており,
これらの両方とも,図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する
。当業者は,そのような記載が本発明に適用可能であり,これに容易に適合しう
ることを理解するであろう。
【0112】 適切な投与量は,種々の因子,例えば,治療している疾病のタイプ,用いられ
る特定の組成物,および患者のサイズおよび生理学的状態等に依存する。本明細
書に記載される化合物の治療的に有効な用量は,最初に細胞培養および動物モデ
ルから見積もることができる。例えば,動物モデルにおいて,最初は細胞培養ア
ッセイにおいて決定されたIC50を考慮して循環濃度範囲を達成するような用量
を処方することができる。動物モデルのデータを用いて,ヒトにおいて有用な用
量をさらに正確に決定することができる。
【0113】 薬剤および代謝産物の血漿半減期および血漿,腫瘍,および主要な臓器におけ
る生物学的分布を決定して,疾患を阻害するのに最も適当な薬剤の選択を容易に
することができる。そのような測定を実施することができる。例えば,薬剤で処
置した動物の血漿についてHPLC分析を行い,X線,CATスキャン,および
MRI等の検出方法を用いて放射性標識した化合物の位置を決定することができ
る。スクリーニングアッセイにおいて強力な阻害活性を示すが,不十分な薬物動
力学的特性を有する化合物は,化学構造の変更および再試験により最適化するこ
とができる。この点に関しては,優れた薬物動力学的特性を示す化合物をモデル
として用いることができる。
【0114】 毒性研究は,血液細胞組成を測定することにより実施することもできる。例え
ば,以下のようにして,適当な動物モデルにおいて毒性研究を行うことができる
1)化合物をマウスに投与し(未処置対照マウスも用いなければならない);2
)各処置群の1匹のマウスの尾部静脈から定期的に血液試料を採取し;そして3
)試料を,赤血球および白血球数,血液細胞組成物,およびリンパ球対多形核細
胞のパーセントについて分析する。各用量計画および対照からの結果の比較は,
毒性が存在するか否かを示す。
【0115】 各毒性研究の終わりに動物を犠牲にすることにより(好ましくは,the A
merican Veterinary Medical Associati
on guidelines Report of the American
Veterinary Medical Assoc.Panel on E
uthanasia,Journal of American Veteri
nary Medical Assoc./202:229−249,1993
にしたがって),さらなる研究を実施することができる。次に,各処置群の代表
的動物を,肉眼剖検により転移の直接証拠,異常な不健康,または毒性について
調べることができる。組織の肉眼異常を記録し,組織を組織学的に調べる。体重
または血液成分の減少を引き起こす化合物,および主要な臓器に有害な影響を有
する化合物はあまり好ましくない。一般に,有害な影響が大きければ大きいほど
,化合物はより好ましくない。
【0116】 癌の治療においては,疎水性薬剤の予測される1日用量は1−500mg/d
ay,好ましくは,1−250mg/day,最も好ましくは,1−50mg/
dayの範囲である。薬剤は,活性成分の血漿レベルが治療の有効性を維持する
のに十分であるかぎり,より少ない頻度で投与することができる。
【0117】 血漿レベルは薬剤の有効性を反映するはずである。一般に,化合物が強力であ
ればあるほど,有効性を達成するのに必要な血漿レベルは低い。
【0118】 最後の観点においては,本発明は,疾病または疾患の診断道具として,試料に
おいて,キナーゼポリペプチドを検出する方法を特徴とする。該方法は,(a)
試料において,キナーゼポリペプチドまたはその1またはそれ以上のフラグメン
トをコードする核酸標的領域を,キナーゼポリペプチドまたはその1またはそれ
以上フラグメントをコードする対称核酸標的領域と比較し,ここで,キナーゼポ
リペプチドは,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号1
25,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配
列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号1
34,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配
列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号1
43,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配
列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号1
52,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配
列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号1
61,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配
列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号1
70,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配
列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号1
79,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配
列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号1
88,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配
列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号1
97,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配
列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号2
06,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配
列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号2
15,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配
列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号2
24,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配
列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号2
33,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配
列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列
番号242からなる群より選択され;そして(b)標的領域と対称標的領域との
間の配列または量の差を疾病または疾患の指標として検出する,の各工程を含む
。好ましくは,疾病または疾患は,免疫関連疾病および疾患,臓器移植,心筋梗
塞,心臓血管疾病,発作,腎不全,酸化ストレス関連神経変性性疾患,および癌
からなる群より選択される。免疫関連疾病および疾患には,限定されないが,先
に議論されるものが含まれる。
【0119】 本明細書において用いる場合,"比較する"との用語は,試料から単離された核
酸標的領域と対照核酸標的領域との間の不一致を同定することを表す。不一致は
,ヌクレオチド配列中におけるものでもよく(例えば挿入,欠失または点突然変
異),所定のヌクレオチド配列の量におけるものでもよい。配列中のこれらの不
一致を決定する方法は当業者によく知られている。"対照"核酸標的領域とは,正
常細胞,例えば上述した疾病に罹患していない細胞中に見いだされる配列または
配列の量を表す。
【0120】 この用語はまた,これに対して作成されるアンチセンス分子をも含む。
【0121】 本明細書においては,発明を広くかつ一般的に記載している。一般的開示に含
まれるより狭い種および亜属のそれぞれのグループもまた本発明の一部を形成す
る。これには,除かれたものが具体的に記載されているか否かにかかわらず,属
から任意の主題を除く「ただし・・・」またはネガティブ限定を含む発明の一般
的記載が含まれる。例えば,場合によっては,特定のキナーゼポリペプチドのヌ
クレオチド配列は好ましい態様の一部ではないかもしれない。
【0122】 上述の本発明の概要は,限定的なものではなく,本発明の他の特徴および利点
は,以下の発明の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかであろう。
【0123】図面の簡単な説明 図1A−1BBは,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列
番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号12
9,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列
番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号13
8,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列
番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号14
7,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列
番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号15
6,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列
番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号16
5,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列
番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号17
4,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列
番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号18
3,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列
番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号19
2,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列
番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号20
1,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列
番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号21
0,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列
番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号21
9,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列
番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号22
8,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列
番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号23
7,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,およ
び配列番号242のアミノ酸配列を示す。
【0124】 図2A−2MMMMは,配列番号1,配列番号2,配列番号3,配列番号4,
配列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列番号9,配列番号10
,配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号14,配列番号15,
配列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号19,配列番号20,配
列番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24,配列番号25,配列
番号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,配列番号30,配列番
号31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配列番号35,配列番号
36,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列番号40,配列番号4
1,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番号45,配列番号46
,配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号50,配列番号51,
配列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号55,配列番号56,配
列番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60,配列番号61,配列
番号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,配列番号66,配列番
号67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配列番号71,配列番号
72,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列番号76,配列番号7
7,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番号81,配列番号82
,配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号86,配列番号87,
配列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号91,配列番号92,配
列番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96,配列番号97,配列
番号98,配列番号99,配列番号100,配列番号101,配列番号102,
配列番号103,配列番号104,配列番号105,配列番号106,配列番号
107,配列番号108,配列番号109,配列番号110,配列番号111,
配列番号112,配列番号113,配列番号114,配列番号115,配列番号
116,配列番号117,配列番号118,配列番号119,配列番号120,
および配列番号121の核酸配列を示す。
【0125】発明の詳細な説明 本発明は,部分的には,キナーゼポリペプチド,そのようなポリペプチドをコ
ードする核酸,そのような核酸を含む細胞,そのようなポリペプチドに対する抗
体,そのようなポリペプチドを用いるアッセイ,および上述のすべてに関連する
方法に関する。本発明は,新規なキナーゼポリペプチドの単離および特性決定に
基づく。ポリペプチドおよび核酸は,本明細書において配列が提供されれば,よ
く知られる標準的な合成技術を用いて製造することができる。
【0126】I.本発明の核酸 本明細書に記載される単離された核酸分子の機能的等価物も本発明の範囲内に
含まれる。遺伝コードの縮重のため,あるコドンを同じアミノ酸を規定する他の
コドンで置き換え,同じ蛋白質を生じさせることができる。既知のアミノ酸は,
メチオニンおよびトリプトファンを除き,2以上のコドンによりコードすること
ができるため,核酸配列は実質的に様々でありうる。すなわち,本発明のキナー
ゼ遺伝子の一部または全部を合成して,配列番号1,配列番号2,配列番号3,
配列番号4,配列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列番号9,
配列番号10,配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号14,配
列番号15,配列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号19,配列
番号20,配列番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24,配列番
号25,配列番号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,配列番号
30,配列番号31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配列番号3
5,配列番号36,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列番号40
,配列番号41,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番号45,
配列番号46,配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号50,配
列番号51,配列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号55,配列
番号56,配列番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60,配列番
号61,配列番号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,配列番号
66,配列番号67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配列番号7
1,配列番号72,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列番号76
,配列番号77,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番号81,
配列番号82,配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号86,配
列番号87,配列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号91,配列
番号92,配列番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96,配列番
号97,配列番号98,配列番号99,配列番号100,配列番号101,配列
番号102,配列番号103,配列番号104,配列番号105,配列番号10
6,配列番号107,配列番号108,配列番号109,配列番号110,配列
番号111,配列番号112,配列番号113,配列番号114,配列番号11
5,配列番号116,配列番号117,配列番号118,配列番号119,配列
番号120,および配列番号121からなる群より選択される配列に示される核
酸配列と有意に異なる核酸配列を得ることができる。しかし,これによりコード
されるアミノ酸配列は保存される。
【0127】 さらに,核酸配列は,配列番号1,配列番号2,配列番号3,配列番号4,配
列番号5,配列番号6,配列番号7,配列番号8,配列番号9,配列番号10,
配列番号11,配列番号12,配列番号13,配列番号14,配列番号15,配
列番号16,配列番号17,配列番号18,配列番号19,配列番号20,配列
番号21,配列番号22,配列番号23,配列番号24,配列番号25,配列番
号26,配列番号27,配列番号28,配列番号29,配列番号30,配列番号
31,配列番号32,配列番号33,配列番号34,配列番号35,配列番号3
6,配列番号37,配列番号38,配列番号39,配列番号40,配列番号41
,配列番号42,配列番号43,配列番号44,配列番号45,配列番号46,
配列番号47,配列番号48,配列番号49,配列番号50,配列番号51,配
列番号52,配列番号53,配列番号54,配列番号55,配列番号56,配列
番号57,配列番号58,配列番号59,配列番号60,配列番号61,配列番
号62,配列番号63,配列番号64,配列番号65,配列番号66,配列番号
67,配列番号68,配列番号69,配列番号70,配列番号71,配列番号7
2,配列番号73,配列番号74,配列番号75,配列番号76,配列番号77
,配列番号78,配列番号79,配列番号80,配列番号81,配列番号82,
配列番号83,配列番号84,配列番号85,配列番号86,配列番号87,配
列番号88,配列番号89,配列番号90,配列番号91,配列番号92,配列
番号93,配列番号94,配列番号95,配列番号96,配列番号97,配列番
号98,配列番号99,配列番号100,配列番号101,配列番号102,配
列番号103,配列番号104,配列番号105,配列番号106,配列番号1
07,配列番号108,配列番号109,配列番号110,配列番号111,配
列番号112,配列番号113,配列番号114,配列番号115,配列番号1
16,配列番号117,配列番号118,配列番号119,配列番号120,お
よび配列番号121に示される核酸配列またはその誘導体の5’−末端および/
または3’−末端で少なくとも1つのヌクレオチドを付加,欠失または置換する
ことにより得られるヌクレオチド配列を含んでいてもよい。その付加,欠失また
は置換が,ヌクレオチド配列によりコードされる,配列番号122,配列番号1
23,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配
列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号1
32,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配
列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号1
41,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配
列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号1
50,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配
列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号1
59,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配
列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号1
68,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配
列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号1
77,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配
列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号1
86,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配
列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号1
95,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配
列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号2
04,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配
列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号2
13,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配
列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号2
22,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配
列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号2
31,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配
列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号2
40,配列番号241,および配列番号242のアミノ酸配列を変更しない限り
,任意のヌクレオチドまたはポリヌクレオチドをこのように用いることができる
。例えば,本発明は,本発明の核酸配列またはその誘導体の5’−末端に開始コ
ドンとしてATGを付加することにより,または本発明のヌクレオチド配列また
はその誘導体の3’−末端に終止コドンとしてTTA,TAGまたはTGAを付
加することにより得られる任意の核酸配列を含むことを意図する。さらに,本発
明の核酸分子は,必要に応じて,これらの5’−末端および/または3’−末端
に付加された制限エンドヌクレアーゼ認識部位を有することができる。
【0128】 所定の核酸配列のそのような機能的変更により,例えば,これに融合した外来
核酸配列によりコードされる異種蛋白質の分泌および/またはプロセシングが促
進される機会が与えられる。したがって,遺伝コードにより許容される本発明の
キナーゼ遺伝子およびそのフラグメントのヌクレオチド配列のすべての変種は本
発明に含まれる。
【0129】 さらに,コドンを削除するかまたは1またはそれ以上のコドンを縮重コドン以
外のコドンと置換して,構造的に改変されているが,未改変核酸分子により産生
されるポリペプチドと実質的に同じ有用性または活性を有するポリペプチドを製
造することが可能である。当該技術分野において認識されているように,2つの
ポリペプチドは機能的に同等であり,これらの核酸分子の間の相違が遺伝コード
の縮重に関連しない場合であっても,これらの製造を生じさせる2つの核酸分子
も機能的に同等である。このことは,本明細書の"機能的誘導体"の節でさらに議
論する。
【0130】 最後に,本発明の核酸分子の多くは,部分配列のみとして提供される(図2A
−2QQ)。しかし,部分配列が提供されれば,全長配列を得ることは当業者に
は標準的なことである。同様に,部分配列または全長配列が提供されれば,相同
の蛋白質をコードする核酸配列を得ることは当業者には標準的なことである。し
たがって,これらの核酸分子もまた本発明の一部である。
【0131】 本発明の蛋白質キナーゼの核酸配列の特徴は表1に示される。蛋白質キナーゼ
は10個の既知の群に分類される:AGC,CAMK,CKI,CMGC,ds
PK,EIFK,LIMK,MLK,STEおよびTK。さらに,既知の群のい
ずれにも属さず,したがっておそらくは新規な蛋白質キナーゼ群を規定するかな
りの数の蛋白質キナーゼが存在する。
【0132】 さらなる特性は,とりわけ,以下の表,すなわち表1,表2,表3および表4
に見いだすことができる。
【0133】II.核酸プローブ,方法および蛋白質キナーゼを検出するためのキット 本発明の核酸プローブを用いて,通常のハイブリダイゼーション方法により適
当な染色体またはcDNAライブラリを探索して,本発明の他の核酸分子を得る
ことができる。染色体DNAまたはcDNAライブラリは,当該技術分野におい
て認識されている方法にしたがって,適当な細胞から調製することができる("
Molecular Cloning:A Laboratory Manua
l",第2版.Cold Spring Harbor Laboratory
,Sambrook,Fritsch,&Maniatis,eds.,198
9を参照)。
【0134】 別の方法においては,目的とするポリペプチドのアミノ酸配列のN末端,キナ
ーゼまたはC末端部分に対応するヌクレオチド配列を有する核酸プローブを得る
ために化学合成を行うことができる。合成した核酸プローブを,ポリメラーゼ連
鎖反応(PCR)においてプライマーとして使用して,認識されているPCR手
法にしたがって,本質的にPCR Protocols,"A Guide t
o Methods and Applications",Academic
Press,Michael,et al.,eds.,1990にしたがっ
て,適当な染色体またはcDNAライブラリを用いて,本発明のフラグメントを
得ることができる。
【0135】 当業者は,本明細書に開示される配列に基づいて,当該技術分野において知ら
れるコンピュータアラインメントおよび配列分析の方法を用いてそのようなプロ
ーブを容易に設計することができる("Molecular Cloning:
A Laboratory Manual",1989,上掲)。本発明のハイ
ブリダイゼーションプローブは,標準的な標識技術,例えば放射性標識,酵素標
識,蛍光標識,ビオチン−アビジン標識,化学発光等を用いる技術により,標識
することができる。ハイブリダイゼーション後,プローブは既知の方法を用いて
可視化することができる。
【0136】 本発明の核酸プローブはRNAならびにDNAプローブを含み,そのようなプ
ローブは,例えば当該技術分野において知られる技術を用いて生成される。核酸
プローブは,固体支持体上に固定化してもよい。そのような固体支持体の例とし
ては,限定されないが,プラスチック,例えばポリカーボネート,複合炭水化物
,例えばアガロースおよびセファロース,およびアクリル樹脂,例えばポリアク
リルアミドおよびラテックスビーズが含まれる。核酸プローブをそのような固体
支持体に結合させる技術は当該技術分野においてよく知られている。
【0137】 本発明の核酸探索方法に適した試験試料には,例えば,細胞または細胞の核酸
抽出物,または体液が含まれる。上述の方法において用いられる試料は,アッセ
イフォーマット,検出方法,およびアッセイすべき組織,細胞,または抽出物の
性質により様々であろう。細胞の核酸抽出物を調製する方法は当該技術分野にお
いてよく知られており,用いる方法に適合する試料を得るために容易に適合させ
ることができる。
【0138】 試料中で本発明の核酸の存在を検出する1つの方法は,(a)前記試料をハイ
ブリダイゼーションが生ずるような条件下で上述の核酸プローブと接触させ,そ
して(b)前記核酸分子に結合した前記プローブの存在を検出する,ことを含む
。当業者は,当該技術分野において知られる技術にしたがって,上述のように核
酸プローブを選択するであろう。試験すべき試料には,限定されないが,ヒト組
織のRNA試料が含まれる。
【0139】 試料中で本発明の核酸の存在を検出するためのキットは,その中に上述の核酸
プローブが置かれている少なくとも1つの容器手段を含む。キットはさらに,以
下の1またはそれ以上を含む他の容器を含んでいてもよい:洗浄試薬および結合
した核酸プローブの存在を検出することができる試薬。検出試薬の例としては,
限定されないが,放射性標識プローブ,酵素標識プローブ(西洋ワサビペルオキ
シダーゼ,アルカリホスファターゼ),および親和性標識プローブ(ビオチン,
アビジン,またはストレプトアビジン)が挙げられる。
【0140】 詳細には,コンパートメント化されたキットには,試薬が別々の容器に入れら
れている任意のキットが含まれる。そのような容器には,小ガラス容器,プラス
チック容器またはプラスチックまたは紙のストリップが含まれる。そのような容
器は,試料および試薬が互いに夾雑しないように,かつ各容器の薬剤または溶液
を定量的様式で1つのコンパートメントから別のコンパートメントに加えること
ができるように,1つのコンパートメントから別のコンパートメントに試薬を有
効に移すことができるものである。そのような容器には,試験試料を入れる容器
,アッセイにおいて用いるプローブまたはプライマーを含有する容器,洗浄試薬
(例えばリン酸緩衝化食塩水,Tris緩衝液等)を含有する容器,およびハイ
ブリダイズしたプローブ,結合した抗体,増幅産物等を検出するために用いられ
る試薬を含有する容器が含まれる。当業者は,本発明において記載される核酸プ
ローブを,当該技術分野においてよく知られる確立されたキットフォーマットの
1つに容易に組み込むことができることを容易に認識するであろう。
【0141】蛋白質キナーゼ核酸分子を含むDNA構築物およびこれらの構築物を含む細胞 本発明はまた,宿主細胞において転写を開始するのに有効なプロモーターおよ
び上述の核酸分子を5’から3’方向に含む組換えDNA分子に関する。さらに
,本発明は,ベクターおよび上述の核酸分子を含む組換えDNA分子に関する。
本発明はまた,細胞において機能的な転写領域,上述のポリペプチドに対応する
アミノ酸配列をコードするRNA配列に相補的な配列,および前記細胞において
機能的な転写終止領域を含む核酸分子に関する。上述の分子は,単離されたおよ
び/または精製されたDNA分子でありうる。
【0142】 本発明はまた,上述の核酸分子を含み,したがってポリペプチドを発現しう
る細胞または生物に関する。ポリペプチドは,そのポリペプチドを発現するよう
変更されている細胞から精製することができる。細胞が,細胞が通常は産生しな
いかまたは細胞が通常はより低いレベルで産生する蛋白質を産生するように遺伝
子操作により作成されている場合,細胞は"所望のポリペプチドを発現するよう
変更されている"と言われる。当業者は,ゲノム,cDNA,または合成配列の
いずれかを真核生物または原核生物細胞のいずれかに導入して発現させるための
方法を容易に適用することができる。
【0143】 核酸分子,例えばDNAは,これが転写および翻訳制御情報を含むヌクレオ
チド配列を含み,かつそのような配列がポリペプチドをコードするヌクレオチド
配列に"動作可能なように連結されている"場合,ポリペプチドを"発現しうる"と
言われる。動作可能な連結とは,制御DNA配列および発現が求められているD
NA配列が,遺伝子配列の発現を可能とするような様式で接続されているような
連結である。遺伝子配列の発現に必要な制御領域の詳細な性質は生物によって異
なるであろうが,これは一般にプロモーター領域を含む。原核生物においては,
プロモーター領域は,プロモーター(RNA転写の開始を指示する)ならびにR
NAに転写されたときに合成の開始を合図するであろうDNA配列の両方を含む
。そのような領域は,通常は転写および翻訳の開始に関与する5’−非コーディ
ング配列,例えばTATAボックス,キャッピング配列,CAAT配列等を含む
であろう。
【0144】 所望の場合には,本発明のポリペプチドをコードする配列の3’側の非コー
ディング領域を上述の方法により得ることができる。この領域は,その転写終止
制御配列,例えば終止およびポリアデニル化のために保持することができる。す
なわち,本発明のポリペプチドをコードするDNA配列に天然に隣接している3
’領域を保持することにより,転写終止シグナルを提供することができる。発現
宿主細胞において転写終止シグナルが十分に機能性でない場合には,宿主細胞に
おいて機能的な3’領域で置き換えることができる。
【0145】 2つのDNA配列(例えば,プロモーター領域配列および本発明のポリペプチ
ドをコードする配列)は,2つのDNA配列の連結の性質が,(1)フレームシ
フト変異を導入しない,(2)プロモーター領域配列が本発明のポリペプチドを
コードする遺伝子配列の転写を指示する能力を妨害しない,または(3)本発明
のポリペプチドの遺伝子配列がプロモーター領域配列により転写されることを妨
害しない場合,動作可能なように連結されていると言われる。すなわち,プロモ
ーター領域は,プロモーターがそのDNA配列の転写を行うことができる場合,
DNA配列に動作可能なように連結されているであろう。すなわち,本発明のキ
ナーゼをコードする遺伝子を発現させるためには,適当な宿主により認識される
転写および翻訳シグナルが必要である。
【0146】 本発明は,本発明のキナーゼ(またはその機能的誘導体)をコードする遺伝
子を原核生物または真核生物細胞のいずれかにおいて発現させることを包含する
。原核生物宿主は,一般に,組換え蛋白質の製造において非常に有効でありかつ
便利であり,したがって,本発明のキナーゼのための1つの好ましい発現システ
ムである。原核生物は,しばしばE.coliの種々の株により代表される。し
かし,他の細菌株等の他の微生物株もまた用いることができる。
【0147】 原核生物系においては,宿主と適合性のある種に由来する複製部位および制
御配列を含むプラスミドベクターを用いることができる。適当なプラスミドベク
ターの例には,pBR322,pUC118,pUC119等が含まれ,適当な
ファージまたはバクテリオファージベクターの例には,λgtl0,λgt11
等が含まれ,適当なウイルスベクターの例には,pMAM−neo,pKRC等
が含まれる。好ましくは,本発明の選択されたベクターは,選択された宿主細胞
において複製する能力を有する。
【0148】 認められている原核生物宿主には,細菌,例えばE.coli,Bacil
lus,Streptomyces,Pseudomonas,Salmone
lla,Serratia等が含まれる。しかし,そのような条件下においては
,ポリペプチドはグリコシル化されない。原核生物宿主は発現プラスミド中のレ
プリコンおよび制御配列と適合性でなければならない。
【0149】 本発明のキナーゼ(またはその機能的誘導体)を原核生物細胞において発現
させるためには,本発明のキナーゼをコードする配列が,機能的原核生物プロモ
ーターと動作可能なように連結されていることが必要である。そのようなプロモ
ーターは,構成的であってもよく,より好ましくは制御可能(すなわち,誘導可
能または抑制解除可能)である。構成的プロモーターの例には,バクテリオファ
ージλのintプロモーター,pBR322のβ−ラクタマーゼ遺伝子配列のb
laプロモーター,およびpPR325のクロラムフェニコールアセチルトラン
スフェラーゼ遺伝子配列のcatプロモーター等が含まれる。誘導可能な原核生
物プロモーターの例には,バクテリオファージλの主要右および左プロモーター
(PLおよびPR),E.coliのtrp,recA,lacZ,lacI,お
よびgalプロモーター,α−アミラーゼ(Ulmanen et al.,J
.Bacteriol.162:176−182,1985)およびB.sub
tilisのσ−28−特異的プロモーター(Gilman et al..G
ene Seqeucne 32:11−20,1984),Bacillus
のバクテリオファージのプロモーター(Gryczan,The Molecu
lar Biology of the Bacilli,Academic
Press,Inc.,NY,1982),およびStreptomycesプ
ロモーター(Ward et al.,Mol.Gen.Genet.203:
468−478,1986)が含まれる。原核生物プロモーターは,Glick
(Ind.Microbiot.1:277−282,1987),Cenat
iempo(Biochimie 68:505−516,1986),および
Gottesman(Ann.Rev.Genet.18:415−442,1
984)により概説されている。
【0150】 原核生物細胞における適切な発現には,遺伝子コーディング配列の上流にリ
ボソーム結合部位の存在が必要である。そのようなリボソーム結合部位は,例え
ば,Gold et al.(Ann.Rev.Microbiol.35:3
65−404,1981)に記載されている。制御配列,発現ベクター,トラン
スフォーメーション方法等の選択は,遺伝子を発現させるために用いられる宿主
細胞のタイプに依存する。本明細書において用いる場合,"細胞","細胞株"およ
び"細胞培養"は互換的に用いることができ,そのような名称はすべて子孫を含む
。すなわち,"トランスフォーマント"または"トランスフォームした細胞"との語
句は,継代の数にかかわらず,初代対象細胞およびここから誘導された培養物を
含む。また,意図的なまたは偶然の変異のために,すべての子孫がDNA含有物
において精密に同一ではないかもしれないことが理解される。しかし,定義され
るように,変異体子孫は元々のトランスフォームした細胞と同じ機能性を有する
【0151】 本発明の発現システムにおいて用いることができる宿主細胞は,目的とする
キナーゼの発現において用いるのに適当である限り,特に限定されない。適当な
宿主はしばしば真核生物細胞を含むことができる。好ましい真核生物宿主には,
例えば,酵母,真菌,昆虫細胞,哺乳動物細胞(インビボまたは組織培養のいず
れか)が含まれる。宿主として有用でありうる哺乳動物細胞には,HeLa細胞
,繊維芽細胞由来の細胞,例えばVEROまたはCHO−K1,またはリンパ球
由来の細胞,およびこれらの誘導体が含まれる。好ましい哺乳動物宿主細胞には
,SP2/0およびJ558L,ならびに神経芽細胞腫細胞株,例えばIMR3
32が含まれ,これらは正しい翻訳後プロセシングのよりすぐれた能力を提供す
ることができる。
【0152】 さらに,植物細胞もまた宿主として利用可能であり,植物細胞と適合しうる
制御配列,例えばカリフラワーモザイクウイルス35Sおよび19S,およびノ
パリンシンターゼプロモーターおよびポリアデニル化シグナル配列が利用可能で
ある。他の好ましい宿主は昆虫細胞,例えば,Drosophila larv
aeである。昆虫細胞を宿主として用いる場合,Drosophilaアルコー
ルデヒドロゲナーゼプロモーターを用いることができる(Rubin,Scie
nce 240:1453−1459,1988)。あるいは,バキュロウイル
スベクターを,昆虫細胞において本発明のキナーゼを大量に発現するよう遺伝子
工学処理することができる(Jasny,Science 238:1653,
1987;Miller et al.,Genetic Engineeri
ng,Vol.8,Plenum,Setlow et al.,eds.,p
p.277−297,1986)。
【0153】 酵母がグルコースの豊富な培地中で成長するときに大量に産生される解糖系
酵素をコードする活発に発現されている配列からのプロモーターおよび終止要素
を組み込んだ一連の酵母発現システムの任意のものを用いることができる。既知
の解糖系遺伝子配列はまた,非常に効率的な転写制御シグナルを提供することが
できる。酵母は,翻訳後修飾を行うこともできる点において,実質的な利点を与
える。強いプロモーター配列および高コピー数プラスミドを用いる多くの組換え
DNA戦略が存在し,これを酵母において所望の蛋白質を製造するために用いる
ことができる。酵母はクローン化された哺乳動物遺伝子のリーダー配列を認識し
て,リーダー配列を有するペプチド(すなわちプレペプチド)を分泌する。哺乳
動物宿主における本発明のキナーゼの発現にはいくつかの可能なベクター系が利
用可能である。
【0154】 宿主の性質に応じて,広範な種類の転写および翻訳制御配列を用いることが
できる。転写および翻訳制御シグナルは,制御シグナルが高レベルの発現を有す
る特定の遺伝子配列に関連しているウイルス起源,例えばアデノウイルス,ウシ
パピローマウイルス,サイトメガロウイルス,サルウイルス等から誘導すること
ができる。あるいは,哺乳動物発現産物,例えばアクチン,コラーゲン,ミオシ
ンなどからのプロモーターを用いることができる。転写開始制御シグナルは,遺
伝子配列の発現を調節することができるように,抑制または活性化を可能とする
ものを選択することができる。興味深いものは,温度を変化させることにより発
現を抑制または開始することができるように温度感受性であるか,化学物質(例
えば代謝産物)制御を行うことができる制御シグナルである。
【0155】 本発明のキナーゼの真核生物宿主における発現には,真核生物制御領域を使
用することが必要である。そのような領域は,一般に,RNA合成の開始を指示
するのに十分なプロモーター領域を含む。好ましい真核生物プロモーターには,
例えば,マウスメタロチオネインI遺伝子配列のプロモーター(Hamer e
t al.,J.Mol.Appl.Gen.1:273−288,1982)
;ヘルペスウイルスのTKプロモーター(McKnight,Cell 31:
355−365,1982);SV40初期プロモーター(Benoist e
t al.,Nature(London)290:304−31,1981)
;および酵母gal4遺伝子配列プロモーター(Johnston et al
.,Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)79:6971−69
75,1982;Silver et al.,Proc.Natl.Acad
.Sci.(USA)81:5951−5955,1984)が含まれる。
【0156】 真核生物mRNAの翻訳は,最初のメチオニンをコードするコドンから開始
される。この理由のため,真核生物プロモーターと,本発明のキナーゼ(または
その機能的誘導体)をコードするDNA配列との間の連結には,メチオニンをコ
ードしうる介在コドン(すなわちAUG)が含まれないことを確実にすることが
好ましい。そのようなコドンの存在は,融合蛋白質(AUGコドンが本発明のキ
ナーゼのコーディング配列と同じリーディングフレームにある場合)またはフレ
ームシフト変異(AUGコドンが本発明のキナーゼのコーディング配列と同じリ
ーディングフレームにない場合)の形成のいずれかをもたらす。
【0157】 本発明のキナーゼをコードする核酸分子および動作可能なように連結された
プロモーターは,レシピエントである原核生物または真核生物細胞中に,非複製
DNAまたはRNA分子のいずれかとして導入することができ,これは,直線状
分子またはより好ましくは閉環状分子のいずれでもよい。そのような分子は自己
複製することができないため,遺伝子の発現は導入された配列の過渡的発現によ
り生ずる。あるいは,導入されたDNA配列が宿主染色体中にインテグレートさ
れることにより永久発現が得られる。
【0158】 所望の遺伝子配列を宿主細胞染色体中にインテグレートしうるベクターを用
いることができる。導入されたDNAをその染色体中に安定にインテグレートし
ている細胞は,発現ベクターを含有する宿主細胞の選択を可能とする1またはそ
れ以上のマーカーを導入することにより選択することができる。マーカーは,栄
養要求性宿主に対する栄養,殺生物剤耐性(例えば抗生物質,または重金属,例
えば銅)等を提供することができる。選択マーカー遺伝子配列は,発現させるべ
きDNA遺伝子配列に直接連結してもよく,または同じ細胞にコトランスフェク
ションにより導入してもよい。mRNAの最適な合成には追加の要素も必要であ
ろう。これらの要素には,スプライシングシグナル,ならびに転写プロモーター
,エンハンサー,および終止シグナルが含まれる。そのような要素を組み込んだ
cDNA発現ベクターには,Okayama(Mol.Cell.Biol.3
:280−,1983)により記載されるものが含まれる。
【0159】 導入された核酸分子は,レシピエント宿主中で自己複製可能なプラスミドま
たはウイルスベクター中に取り込ませることができる。この目的のために広範な
種類のベクターの任意のものを用いることができる。特定のプラスミドまたはウ
イルスベクターの選択において重要な因子には,ベクターを含むレシピエント細
胞を認識しベクターを含まないレシピエント細胞から選択することの容易性;特
定の宿主において所望されるベクターのコピー数;およびベクターを異なる種の
宿主細胞間で"シャトル"しうることが望ましいか否かが含まれる。
【0160】 好ましい原核生物ベクターには,E.coli中で複製しうるプラスミド(
例えば,pBR322,ColEl,pSC101,pACYC184,ΣVX
;"Molecular Cloning:A Laboratory Man
ual",1989,上掲)などのプラスミドが含まれる。.Bacillus
プラスミドには,pC194,pC221,pT127等が含まれる(Gryc
zan,The Molecular Biology of the Bac
illi,Academic Press,NY,pp.307−329,19
82)。適当なStreptomycesプラスミドには,p1J101(Ke
ndall et al.,J.Bacteriol.169:4177−41
83,1987),およびStreptomycesバクテリオファージ,例え
ばIC31(Chater et al.,Sixth Internatio
nal Symposiumon Actinomycetales Biol
ogy,Akademiai Kaido,Budapest,Hungary
,pp.45−54,1986)が含まれる。Pseudomonasプラスミ
ドはJohn et al.(Rev.Infect.Dis.8:693−7
04,1986),およびIzaki(Jpn.J.Bacteriol.33
:729−742,1978)により概説されている。
【0161】 好ましい真核生物プラスミドには,例えば,BPV,ワクチニア,SV40
,2−ミクロンサークル等,またはそれらの誘導体が含まれる。そのようなプラ
スミドは当該技術分野においてよく知られている(Botstein et a
l.,Miami Wntr.Symp.19:265−274,1982;B
roach,"The Molecular Biology of the
Yeast Saccharomyces:Life Cycle and I
nheritance",Cold Spring Harbor Labor
atory,Cold Spring Harbor,NY,p.445−47
0,1981;Broach,Cell 28:203−204,1982;B
ollon et al.,J.Clin.Hematol.Oncol.10
:39−48,1980;Maniatis,Cell Biology:A
Comprehensive Treatise,Vol.3,Gene Se
quence Expression,Academic Press,NY,
pp.563−608,1980)。
【0162】 構築物を含有するベクターまたは核酸分子を発現用に用意した後,DNA構
築物は,種々の適当な手段,すなわち,トランスフォーメーション,トランスフ
ェクション,コンジュゲーション,プロトプラスト融合,エレクトロポレーショ
ン,粒子銃技術,リン酸カルシウム沈澱,直接マイクロインジェクション等によ
り,適当な宿主細胞中に導入することができる。ベクターを導入した後,レシピ
エント細胞を,ベクター含有細胞の成長を選択する選択培地中で成長させる。ク
ローニングされた遺伝子の発現により,本発明のキナーゼまたはそのフラグメン
トが産生される。これは,トランスフォームした細胞中でそのまま起こるか,ま
たはこれらの細胞を分化させるよう誘導した後に起こる(例えば,ブロモデオキ
シウラシルを神経芽細胞腫等に投与することにより)。本発明のペプチドを形成
するために,種々のインキュベーション条件を用いることができる。最も好まし
い条件は,生理学的条件を模倣した条件である。
【0163】IV.本発明の蛋白質 当該技術分野において知られる種々の方法論を用いて,本発明のポリペプチド
を得ることができる。ポリペプチドは,天然にポリペプチドを産生する組織また
は細胞から精製することができる。あるいは,上述の単離された核酸フラグメン
トを用いて本発明のキナーゼを任意の生物中で発現させることができる。本発明
の試料には,細胞,蛋白質抽出物または細胞の膜抽出物,または生物学的液体が
含まれる。試料は,アッセイフォーマット,検出方法,および試料として用いら
れる組織,細胞または抽出物の性質に基づいて様々であろう。
【0164】 起源生物が天然にそのようなポリペプチドを含む限り,任意の真核生物を本
発明のポリペプチドの起源として用いることができる。本明細書において用いる
場合,"起源生物"とは,その生物においてサブユニットが発現されているか,お
よび最終的にそれから単離されたかにかかわらず,サブユニットのアミノ酸配列
が由来する元の生物を意味する。
【0165】 当業者は,天然の夾雑物を含まないポリペプチドを得るために,蛋白質を単
離する既知の方法に容易にしたがうことができる。これらには,限定されないが
,サイズ排除クロマトグラフィー,HPLC,イオン交換クロマトグラフィー,
および免疫アフィニティークロマトグラフィーが含まれる。
【0166】 さらに,本発明のポリペプチドは,配列番号122,配列番号123,配列番
号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128
,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番
号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137
,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番
号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146
,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番
号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155
,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番
号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164
,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番
号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173
,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番
号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182
,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番
号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191
,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番
号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200
,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番
号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209
,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番
号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218
,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番
号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227
,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番
号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236
,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番
号241,および配列番号242(図1)によりコードされる全長または部分配
列から同定することができる全長ポリペプチドを含む。さらに,本発明のポリペ
プチドは,これらのポリペプチドのドメイン,例えば,限定されないが,N末端
,キナーゼ/触媒,およびC末端ドメインを含む。
【0167】 本発明の蛋白質キナーゼ核酸配列の特徴は表1に示される。蛋白質キナーゼは
,10個の既知の群:AGC,CAMK,CKI,CMGC,dsPK,EIF
K,LIMK,MLK,STEおよびTKに分類される。さらに,既知の群のい
ずれにも属さず,したがっておそらくは新規な蛋白質キナーゼ群を規定するかな
りの数の蛋白質キナーゼが存在する。
【0168】 さらなる特性は,とりわけ,以下の表,すなわち表1,表2,表3および表4
に見いだすことができる。
【0169】V.抗体,ハイブリドーマ,使用方法,および蛋白質キナーゼの検出のためのキ ット 本発明は,本発明のキナーゼに対する結合親和性を有する抗体に関する。ポリ
ペプチドは,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号12
5,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列
番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号13
4,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列
番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号14
3,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列
番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号15
2,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列
番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号16
1,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列
番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号17
0,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列
番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号17
9,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列
番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号18
8,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列
番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号19
7,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列
番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号20
6,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列
番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号21
5,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列
番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号22
4,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列
番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号23
3,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列
番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番
号242に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列,またはその
機能的誘導体,またはその少なくとも9個の連続するアミノ酸(好ましくは,そ
の少なくとも20,30,35,または40個またはそれ以上の連続するアミノ
酸)を有することができる。あるいは,抗体は,上述の配列に含まれないがポリ
ペプチドの全長配列中に存在し,当該技術分野において標準的な方法を用いて容
易に得ることができるポリペプチドの部分に結合してもよい。さらに,抗体は,
本発明のキナーゼの1またはそれ以上の特定のドメイン,例えば,限定されない
が,N末端ドメイン,キナーゼ/触媒ドメイン,またはC末端ドメインに特異的
に結合してもよい。
【0170】 本発明はまた,本発明のキナーゼまたはキナーゼドメインに対して特異的結合
親和性を有する抗体に関する。そのような抗体は,本発明のキナーゼに対するそ
の結合親和性を他のポリペプチドに対する結合親和性と比較することにより単離
することができる。本発明のキナーゼに選択的に結合する抗体を,本発明のキナ
ーゼと他のポリペプチドとを区別することを必要とする方法において用いるため
に選択することができる。そのような方法には,限定されないが,他のポリペプ
チドを含む組織における発現の変化の分析が含まれる。
【0171】 本発明のキナーゼは,種々の手順および方法,例えば抗体の生成,医薬組成
物の同定,およびDNA/蛋白質相互作用の研究において用いることができる。
【0172】 本発明のキナーゼは,抗体またはハイブリドーマを生成するために用いるこ
とができる。当業者は,抗体が望まれる場合,そのようなペプチドを本明細書に
記載されるように生成し,免疫原として用いることができることを認識するであ
ろう。本発明の抗体には,モノクローナル抗体およびポリクローナル抗体,なら
びにこれらの抗体のフラグメント,およびヒト化型が含まれる。本発明の抗体の
ヒト化型は,キメラ化またはCDRグラフティング等の当該技術分野において知
られる手法の1つを用いて生成することができる。
【0173】 本発明はまた,上述のモノクローナル抗体またはその結合フラグメントを産
生するハイブリドーマに関する。ハイブリドーマは,特定のモノクローナル抗体
を分泌することができる不死化細胞株である。
【0174】 一般に,モノクローナル抗体およびハイブリドーマを製造する手法は当該技
術分野においてよく知られている(Campbell,"Monolonal
Antibody Technology:Laboratory Techn
iques in Biochemistry and Molecular
Biology",Elsevier Science Publishers
,Amsterdam,The Netherlands,1984;St.G
roth et al.,J.Immunol.Methods 35:1−2
1,1980)。抗体を生成することが知られている任意の動物(マウス,ウサ
ギ等)を,選択されたポリペプチドで免疫することができる。免疫の方法は当該
技術分野においてよく知られている。そのような方法には,ポリペプチドの皮下
または腹膜内注射が含まれる。当業者は,免疫に用いるポリペプチドの量は,免
疫する動物,ポリペプチドの抗原性,および注入部位により様々であることを認
識するであろう。
【0175】 ポリペプチドは,ペプチドの抗原性を増加させるために,修飾するかまたは
アジュバント中で投与することができる。ポリペプチドの抗原性を増加させる方
法は当該技術分野においてよく知られている。そのような方法には,抗原を異種
蛋白質(例えばグロブリンまたはβ−ガラクトシダーゼ)とカップリングさせる
か,または免疫の間にアジュバントを含めることが含まれる。
【0176】 モノクローナル抗体については,免疫した動物から脾臓細胞を切除し,ミエ
ローマ細胞,例えばSP2/0−Agl4ミエローマ細胞と融合させ,モノクロ
ーナル抗体産生ハイブリドーマ細胞とさせる。当該技術分野においてよく知られ
る多数の方法の任意のものを用いて,所望の特性を有する抗体を産生するハイブ
リドーマ細胞を同定することができる。これらには,ハイブリドーマをELIS
Aアッセイ,ウエスタンブロット分析,またはラジオイムノアッセイを用いてス
クリーニングすることが含まれる(Lutz et al.,Exp.Cell
Res.175:109−124,1988)。所望の抗体を分泌するハイブリ
ドーマをクローニングし,当該技術分野において知られる方法を用いてクラスお
よびサブクラスを決定する(Campbell,"Monoclonal An
tibody Technology:Laboratory Techniq
ues in Biochemistry and Molecular Bi
ology",上掲,1984)。
【0177】 ポリクローナル抗体については,免疫した動物から抗体を含有する抗血清を
単離し,上述の方法の1つを用いて所望の特異性を有する抗体の存在についてス
クリーニングする。上述の抗体は,検出可能なように標識することができる。抗
体は,放射性同位体,アフィニティー標識(例えばビオチン,アビジン等),酵
素標識(例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ,アルカリホスファターゼ等),蛍
光標識(例えばFITCまたはローダミン等),常磁性原子等を用いて,検出可
能なように標識することができる。そのような標識を行う方法は当該技術分野に
おいてよく知られている。例えば,Stemberger et al.,J.
Histochem.Cytochem.18:315,1970;Bayer
et al.Meth.Enzym.62:308−,1979;Engva
l et al.,Immunol.109:129−,1972;Godin
g,J.Immunol.Meth.13:215−,1976を参照。本発明
の標識された抗体は,インビトロ,インビボ,およびインシトゥーアッセイに用
いて,特定のペプチドを発現する細胞または組織を同定することができる。
【0178】 上述の抗体は,固体支持体上に固定化してもよい。そのような固体支持体の
例には,プラスチック,例えばポリカーボネート,複合炭水化物,例えばアガロ
ースおよびセファロース,アクリル樹脂,例えばポリアクリルアミドおよびラテ
ックスビーズが含まれる。抗体をそのような固体支持体にカップリングさせる技
術は当該技術分野においてよく知られている(Weir et al.,"Ha
ndbook of Experimental Immunology"4t
hEd.,Blackwell Scientific Publicatio
ns,Oxford,England,Chapter 10,1986;Ja
coby et al.,Meth.Enzym.34,Academic P
ress,N.Y.,1974)。本発明の固定化された抗体は,インビトロ,
インビボ,およびインシトゥーアッセイに,ならびに免疫クロマトグラフィーに
用いることができる。
【0179】 さらに,当業者は,合理的に設計された抗ペプチドペプチドを生成するため
に,現在利用可能な方法,並びに抗体に関して本明細書に記載される技術,方法
およびキットを容易に適合させて,特定のペプチド配列に結合しうるペプチドを
容易に生成することができる(Hurby et al.,"Applicat
ion of Synthetic Peptides:Antisense
Peptides",In Synthetic Peptides,A Us
er’s Guide,W.H.Freeman,NY,pp.289−307
,1992;Kaspczak et al.,Biochemistry 2
8:9230−9238,1989)。
【0180】 抗ペプチドペプチドは,本発明のキナーゼのペプチド配列中に見いだされる
塩基性アミノ酸残基を,疎水性および非荷電極性基を維持しながら酸性残基で置
き換えることにより生成することができる。例えば,リジン,アルギニン,およ
び/またはヒスチジン残基をアスパラギン酸またはグルタミン酸で置き換え,お
よびグルタミン酸残基をリジン,アルギニンまたはヒスチジンで置き換える。
【0181】 本発明はまた,試料中においてキナーゼポリペプチドを検出する方法を包含
する。該方法は,(a)試料を,免疫複合体が形成するような条件下で上述の抗
体と接触させ,そして(b)ポリペプチドに結合した前記抗体の存在を検出する
,ことを含む。詳細には,該方法は,試験試料を1またはそれ以上の本発明の抗
体とインキュベートし,抗体が試験試料に結合するか否かをアッセイすることを
含む。試料中で本発明のキナーゼのレベルが正常なレベルと比較して変化してい
ることは疾病を示すかもしれない。
【0182】 抗体を試験試料とインキュベートする条件は様々である。インキュベーショ
ン条件は,アッセイにおいて用いられるフォーマット,用いられる検出方法,お
よびアッセイにおいて用いられる抗体のタイプおよび性質によって異なる。当業
者は,慣用的に入手可能な免疫学的アッセイフォーマット(例えばラジオイムノ
アッセイ,酵素結合イムノソルベントアッセイ,拡散に基づくオクタロニー,ま
たはロケット免疫蛍光アッセイ)の任意のものを,本発明の抗体を用いるために
容易に適合させることができることを認識するであろう。そのようなアッセイの
例は,Chard("An Introduction to Radioim
munoassy and Related Techniques",Els
evier Science Publishers,Amsterdam,T
he Netherlands,1986),Bullock et al.(
"Techniques in Immunocytochemistry",A
cademic Press,Orlando,FLVol.1,1982;V
ol.2,1983;Vol.3,1985),Tijssen("Pract
ice and Theory of Enzyme Immunoassys
:Laboratory Techniques in Biochemist
ry and Molecular Biology",Elsevier S
cience Publishers,Amsterdam,The Neth
erlands,1985)に見いだすことができる。
【0183】 本発明の免疫学的アッセイ試験試料には,細胞,蛋白質または細胞の膜抽出
物,または体液,例えば血液,血清,血漿または尿が含まれる。上述の方法にお
いて用いられる試験試料は,アッセイフォーマット,検出方法の性質およびアッ
セイすべき試料として用いられる組織,細胞または抽出物により様々であろう。
蛋白質抽出物または細胞の膜抽出物を製造する方法は当該技術分野においてよく
知られており,用いるシステムにより試験しうる試料を得るために容易に適合さ
せることができる。
【0184】 キットは,先に記載した検出方法を実施するために必要な全ての試薬を含む
。キットは,(i)上述の抗体を含む第1の容器手段,および(ii)抗体の結
合パートナーと標識を含むコンジュゲートを含む第2の容器手段を含むことがで
きる。別の好ましい態様においては,キットは以下の1またはそれ以上を含む1
またはそれ以上の他の容器をさらに含む:洗浄試薬および結合した抗体の存在を
検出しうる試薬。
【0185】 検出試薬の例には,限定されないが,標識第2抗体が含まれ,あるいは,一
次抗体が標識されている場合には,標識された抗体と反応しうる発色団,酵素,
または抗体結合試薬が含まれる。コンパートメント化キットは核酸プローブキッ
トについて上述したようなものでもよい。当業者は,本発明に記載される抗体を
,当該技術分野においてよく知られる確立されたキットフォーマットの1つに容
易に取り込ませることができることを容易に認識するであろう。
【0186】VI.蛋白質キナーゼと相互作用する化合物の単離 本発明はまた,本発明の蛋白質キナーゼに結合しうる化合物を検出する方法に
関する。該方法は,化合物を本発明のキナーゼとともにインキュベートし,キナ
ーゼに結合した化合物の存在を検出することを含む。化合物は,複雑な混合物,
例えば,血清,体液,または細胞抽出物中に存在していてもよい。
【0187】 本発明はまた,キナーゼの活性またはキナーゼの結合パートナーの活性のア
ゴニストまたはアンタゴニストを検出する方法に関する。該方法は,本発明のキ
ナーゼを産生する細胞を化合物の存在下でインキュベートし,キナーゼ活性また
はキナーゼ結合パートナーの活性のレベルの変化を検出することを含む。このよ
うにして同定される化合物は,化合物の存在を示す活性の変化を生ずるであろう
。化合物は,複雑な混合物,例えば,血清,体液,または細胞抽出物中に存在し
ていてもよい。いったん化合物が同定されれば,当該技術分野においてよく知ら
れる技術を用いてこれを単離することができる。
【0188】 本発明はまた,哺乳動物においてキナーゼ関連活性をアゴナイズ(促進)す
るかまたはアンタゴナイズする方法を包含する。該方法は,前記哺乳動物に,本
発明のキナーゼに対するアゴニストまたはアンタゴニストを前記アゴニズムまた
はアンタゴニズムを生ずるのに十分な量で投与することを含む。キナーゼ関連機
能をアゴナイズまたはアンタゴナイズするのに十分な量のアゴニストまたはアン
タゴニストを哺乳動物に投与することを含む,哺乳動物において,キナーゼ活性
のアゴニストまたはアンタゴニストを用いて,疾病を治療する方法もまた本発明
に含まれる。
【0189】 疾病の新規な治療を発見することをめざして,生物医学研究者および化学者
は,蛋白質キナーゼの機能を阻害する分子を設計し,合成し,試験してきた。い
くつかの小さい有機分子は蛋白質キナーゼの機能を調節する化合物の一群を形成
する。蛋白質キナーゼの機能を阻害することが報告されている分子の例としては
,限定されないが,ビス単環式,二環式または複素環式アリール化合物(PCT
WO92/20642,1992年11月26日公開,Maguire et
al.),ビニレン−アザインドール誘導体(PCT WO94/14808
,1994年7月7日公開,Ballinari et al.),1−シクロ
プロピル−4−ピリジル−キノロン類(米国特許5,330,992),スチリ
ル化合物(米国特許5,217,999),スチリル置換ピリジル化合物(米国
特許5,302,606),ある種のキナゾリン誘導体(欧州特許出願0566
266A1),セレオインドール類およびセレニド類(PCT WO94/03
427,1994年2月17日公開,Denny et al.),三環式ポリ
ヒドロキシ化合物(PCT WO92/21660,1992年12月10日公
開,Dow),およびベンジルホスホン酸化合物(PCT WO91/1549
5,1991年10月17日公開,Dow et al)が挙げられる。
【0190】 細胞膜を横切ることができ,酸加水分解に耐性の化合物は,患者に経口投与
された後に高度に生物利用性となることができるため,治療剤として利点を有す
る可能性がある。しかし,これらの蛋白質キナーゼ阻害剤の多くは,蛋白質キナ
ーゼの機能を弱くしか阻害しない。さらに,多くは種々の蛋白質キナーゼを阻害
し,したがって,疾病の治療剤として多くの副作用を引き起こすであろう。
【0191】 しかし,ある種のインドリノン化合物は,酸耐性であり膜透過性である有機
分子の一群を形成する。WO96/22976(1996年8月1日公開,Ba
llinari et al.)は,オキシインドール環に融合したテトラリン
,ナフタレン,キノリン,およびインドール置換基を有する水溶性インドリノン
化合物を記載する。これらの二環式置換基は,さらに,ヒドロキシル化アルキル
,リン酸,およびエーテル成分等の極性成分で置換されている。"Indoli
none Combinatorial Libraries and Rel
ated Products and Methods for the Tr
eatment of Deseases"と題するTang et al.の
米国特許出願08/702,232(1996年8月23日出願;Lyon&L
yon Docket No.221/187)および"Benzyliden
e−Z−Indoline Compounds for the Treat
ment of Deseases"と題するTang et alの米国特許
出願08/485,323(1995年6月7日出願;Lyon&Lyon D
ocket No.223/298)および国際公開WO96/22976(1
996年8月1日公開,Ballinari et al)(これらはすべて,
図面および表を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)は,オキ
シインドール環に融合した他の二環式成分ならびに単環式成分を有するインドリ
ノン化合物のインドリノン化学ライブラリを記載する。"Indolinone
Combinatorial Libraries and Related
Products and Methods for the Treatm
ent of Deseases"と題するTang et al.の出願08
/702,232(1996年8月23日出願;Lyon&Lyon Dock
et No.221/187),"Benzylidene−Z−Indoli
ne Compounds for the Treatment of De
seases"と題するTang et al.の08/485,323(19
95年6月7日出願;Lyon&Lyon Docket No.223/29
8),およびWO96/22976(1996年8月1日公開,Ballina
ri et al.)は,インドリノンの合成方法,細胞におけるインドリノン
化合物の生物学的活性を試験する方法およびインドリノン誘導体の阻害パターン
を教示する。
【0192】 キナーゼ活性を調節することができる物質の他の例には,限定されないが,
チロホスチン,キナゾリン,キノキソリン,およびキノリンが含まれる。上述の
キナゾリン,チロホスチン,キノリン,およびキノキソリンには,よく知られる
化合物,例えば文献に記載される化合物が含まれる。例えば,キナゾリン類を記
載する代表的刊行物には,Barker et al.,欧州特許公開0520
722A1;Jones et al.,米国特許.4,447,608;Ka
bbe et al.,米国特許.4,757,072;Kaul and V
ougioukas,米国特許5,316,553;Kreighbaum a
nd Comer,米国特許4,343,940;Pegg and Ward
leworth,欧州特許公開0562734A1;Barker et al
.,(1991)Proc.of Am.Assoc.for Cancer
Research 32,327;Bertino,J.R.,(1979)C
ancer Research 3,293−304;Bertino,J.R
.,(1979)Cancer Research 9(2 part1),2
93−304;Curtin et al.,(1986)Br.J.Canc
er 53,361−368;Fernandes et al.,(1983
)Cancer Research 43,1117−1123;Ferris
et al.J.Org.Chem.44(2),173−178;Frye
t al.,(1994)Science265,1093−1095;Jac
kman et al.,(1981)Cancer Research 51
,5579−5586;Jones et al.J.Med.Chem.29
(6),1114−1118;Lee and Skibo,(1987)Bi
ochemistry 26(23),7355−7362;Lemus et
al.,(1989)J.Org.Chem.54,3511−3518;L
ey and Seng,(1975)Synthesis 1975,415
−522;Maxwell et al.,(1991)Magnetic R
esonance in Medicine 17,189−196;Mini
et al.,(1985)Cancer Research 45,325
−330;Phillips and Castle,J.(1980)Het
erocyclic Chem.17(19),1489−1596;Reec
e et al.,(1977)Cancer Research47(11)
,2996−2999;Sculler et al.,(1986)Canc
er Immunol.and Immunother.23,A65;Sik
ora et al.,(1984)Cancer Letters 23,2
89−295;Sikora et al.,(1988)Analytica
l Biochem.172,344−355(これらすべては,図面を含めそ
の全体を本明細書の一部としてここに引用する)が含まれる。
【0193】 キノキサリン類は,Kaul and Vougioukas,米国特許5
,316,553(図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する
)に記載される。
【0194】 キノリン類は,Dolle et al.,(1994)J.Med.Ch
em.37,2627−2629;MaGuire,J.(1994)Med.
Chem.37,2129−2131;Burke et al.,(1993
)J.Med.Chem.36,425−432,−およびBurke et
al.(1992)Bio Organic Med.Chem.Letter
s 2,1771−1774(これらすべては,図面を含めその全体を本明細書
の一部としてここに引用する)に記載される。
【0195】 チロホスチン類は,Alien et al.,(1993)Clin.E
xp.Immunol.91,141−156;Anafi et al..(
1993)Blood 82:12,3524−3529;Baker et
al.,(1992)J.Cell.Sci.102,543−555;Bil
der et al.,(1991)Amer.Physiol.Soc.pp
.6363−6143:C721−C730;Bruntonet al.,(
1992)Proceedings of Amer.Assoc.Cance
r Rsch.33,558;Bryckaert et al.,(1992
)Experimental Cell Research 199,255−
261;Dong et al.,(1993)J.Leukocyte Bi
ology 53,53−60;Dong et al.,(1993)J.I
mmunol.151(5),2717−2724;Gazit et al.
.(1989)J.Med.Chem.32,2344−2352;Gazit
et al.,(1993)J.Med.Chem.36,3556−356
4;Kaur et al.,(1994)Anti−Cancer Drug
s 5,213−222;King et al.,(1991)Bioche
m.J.275,413−418;Kuo et al.,(1993)Can
cer Letters 74,197−202;Levitzki,A.,(
1992)The FASEB J.6,3275−3282;Lyall e
t al..(1989)J.Biol.Chem.264,14503−14
509;Peterson et al.,(1993)The Prosta
te 22,335−345;Pillemeret al.,(1992)I
nt.J.Cancer 50,80−85;Posner et al.,(
1993)Molecular Pharmacology 45,673−6
83;Rendu et al.,(1992)Biol.Pharmacol
ogy 44(5),881−888;Sauro and Thomas,(
1993)Life Sciences 53,371−376;Sauro
and Thomas,(1993)J.Pharm.and Experim
ental Therapeutics 267(3),119−1125;W
olbring et al.,(1994)J.Biol.Chem.269
(36),22470−22472;およびYoneda et al.,(1
991)Cancer Research51,4430−4435;(これら
はすべて,図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する)に記載
される。
【0196】 調節剤として用いることができる他の化合物には,オキシインドリノン,例
えば,米国特許出願08/702,232(1996年8月23日出願,図面を
含め本明細書の一部としてここに引用する)に記載されるものが含まれる。
【0197】VII.新規蛋白質キナーゼの生物学的意義,用途および臨床的関連性 我々は,本明細書に記載される各蛋白質キナーゼについて,それが属する蛋白
質クラスおよびファミリーの分類,非触媒蛋白質モチーフの概要,数百の組織お
よび細胞源におけるその発現のプロファイル,および染色体上の位置を提供する
。この情報を用いて,各蛋白質についての潜在的機能,制御または治療用途を示
唆することができる。
【0198】 キナーゼの分類および蛋白質ドメインは,しばしば経路,細胞での役割,また
は上流もしくは下流の制御のメカニズムを反映する。また,疾病に関連性のある
遺伝子は,しばしば関連する遺伝子のファミリー中に生ずる。例えば,キナーゼ
ファミリーの1つのメンバーがオンコジン,腫瘍サプレッサーとして機能するか
,または免疫性,神経性,心臓血管,または代謝性疾患において混乱しているこ
とが見いだされていれば,しばしばファミリーの他のメンバーは関連する役割を
果たすかもしれない。
【0199】 発現分析は,キナーゼを,腫瘍において転写的にアップレギュレーションされ
る群,および特定の腫瘍タイプ,例えば黒色腫または前立腺に限定されている群
に系統だてる。この分析はまた,細胞サイクル依存性様式で制御されており,し
たがって,細胞サイクルのチェックポイント,有糸分裂の開始,進行,または終
了,検査DNA修復の維持に関与するか,または細胞増殖およびゲノムの安定性
に関与するであろう遺伝子を同定する。発現データはまた,内皮起源または新脈
管形成における役割が示唆されている他の組織において発現されており,したが
って,新脈管形成的部分を有する疾病,例えば癌,子宮内膜症,網膜症および黄
斑変性,および種々の虚血性または血管病理学的疾病の制御の標的であることが
示唆される遺伝子を同定することができる。外的ストレス,例えば酸化的障害,
低酸素症,シスプラチンなどの薬剤,または放射線照射を受けた細胞における限
定された発現に基づいて,細胞生存における蛋白質の役割もまた示唆される。発
現が腫瘍の侵襲領域に限定されている場合,または局所的または原発性腫瘍と比
較して遠方の転移にのみ発現が見られる場合,または遺伝子が侵入,移動,また
は運動の細胞培養モデルの間にアップレギュレートされる場合,転移関連遺伝子
の関与が示唆される。
【0200】 染色体上の位置は,腫瘍アンプリコンまたは腫瘍サプレッサーの遺伝子座につ
いて標的の候補を同定することができる。主要な腫瘍アンプリコンの概要は文献
から入手可能であり,隣接する領域に位置するキナーゼ遺伝子の増幅されたコピ
ーを含むことを実験的に確認すべき腫瘍のタイプを同定することができる。
【0201】 これらの基準に基づけば,いくつかのキナーゼは,即座に治療に関連性を有す
る可能性がある。蛋白質キナーゼは,以下の疾病関連カテゴリーに分けることが
できる(ヌクレオチド配列番号はかっこ内に示される): 腫瘍関連:Mok(配列番号57),EPK2,AA316804(配列番号1
1),AA435956(配列番号48),AA278842(配列番号88)
,AA599286(配列番号89),AA826850(配列番号3),HR
I(配列番号73),MLK4AA232253(配列番号82),AA883
975SGK235(配列番号95),AA311714(配列番号101),
MPSK1(配列番号110),R19609(配列番号111),AA383
293(配列番号26) 前立腺特異的:AA234451(配列番号47),TSK4(配列番号93)
,RIP4(配列番号84),KIAA0965(配列番号8) 腫瘍発生性または増殖関連:KIAA0781(配列番号38),AA7892
39(配列番号52),CCRK(配列番号54),CLK4(配列番号55)
,H85389(配列番号97) ニューロン限定:CAMKKB(配列番号66) 造血細胞発現:PTK9L(配列番号22),DRAK2(配列番号29),A
I025291(配列番号94) 脈管形成性または内皮細胞発現:DRAK1(配列番号31),MAK−V(配
列番号40),TRAD(配列番号44),MOK(配列番号57),AA08
847(配列番号78),HGP66444466(配列番号79),RSK4
(配列番号16) 細胞サイクル制御性:AA454060(配列番号45),KIAA0999(
有糸分裂−配列番号32),AA579641(有糸分裂−配列番号60),A
A305176(有糸分裂−配列番号6),AA018361(S1期−配列番
号100)
【0202】VIII.トランスジェニック動物 本発明に関連するトランスジェニック動物の製造には,種々の方法が利用可能
である。DNAを受精可能卵の前核に注入した後,雄前核と雌前核を融合させる
か,またはDNAを胚性細胞(例えば,2細胞胚の核)の核に注入した後,細胞
分裂を開始させることができる(Brinster et al.,Proc.
Nat.Acad.Sci.USA 82:4438−4442,1985)。
本発明の無機イオンレセプターヌクレオチド配列を有するよう改変したウイルス
,特にレトロウイルスを胚に感染させることができる。
【0203】 胚の内部細胞塊から誘導され培養中で安定化させた多能性幹細胞を,培養中で
操作して本発明のヌクレオチド配列を取り込ませることができる。トランスジェ
ニック動物は,そのような細胞を胚盤胞中に移植し,これを仮母に移植し,分娩
させることにより製造することができる。トランスジェニック実験に適当な動物
は,標準的な商業的供給源,例えばCharles River(Wilmin
gton,MA),Taconic(Germantown,NY),Harl
an Sprague Dawley(Indianapolis,IN)等か
ら入手することができる。
【0204】 齧歯類胚を操作する方法およびDNAを接合子の前核に注入する方法は,当業
者によく知られている(Hogan et al.,上掲)。魚,両生類卵およ
び鳥類のためのマイクロインジェクション法は,Houdebine and
Chourrout(Experientia 47:897−905,199
1)に詳述されている。DNAを動物の組織中に導入する他の方法は,米国特許
,4,945,050(Sandford et al.,1990年7月30
日)に記載されている。
【0205】 一例にすぎないが,トランスジェニックマウスを製造するためには,雌マウス
を過剰排卵誘発する。雌を雄といっしょに置き,交配した雌をCO2窒息または
頚部脱臼により殺し,切除した卵管から胚を回収する。まわりの丘細胞を除去す
る。次に,前核胚を洗浄し,注入時まで保存する。ランダムな周期の成人雌を精
管切除雄と対にする。レシピエント雌はドナー雌と同じ時に交配させる。次に胚
を外科的に移す。トランスジェニックラットを製造する方法はマウスの場合と類
似する方法である(Hammer et al.,Cell 63:1099−
1112,1990)。
【0206】 胚性幹(ES)細胞を培養し,次にエレクトロポレーション,リン酸カルシウ
ム/DNA沈澱および直接注入等の方法を用いてDNAをES細胞中に導入する
ことによりトランスジェニック動物を製造する方法もまた当業者によく知られて
いる(Teratocarcinomas and Embryonic St
em Cell,A Practical Approach,E.J.Rob
ertson,ed.,IRL Press,1987)。
【0207】 ランダム遺伝子インテグレーションを含む場合には,本発明の配列を含むクロ
ーンを耐性をコードする遺伝子とともにコトランスフェクトすることができる。
あるいは,ネオマイシン耐性をコードする遺伝子を,本発明の配列に物理的に連
結させることができる。所望のクローンのトランスフェクションおよび単離は,
当業者によく知られるいくつかの方法のいずれかを用いて実施することができる
(E.J.Robertson,上掲)。
【0208】 ES細胞中に導入されたDNA分子はまた,相同組換えのプロセスにより染色
体中にインテグレートされることができる(Capecchi,Science
244:1288−1292,1989)。組換え事象のポジティブ選択(す
なわち,neo耐性)および二重ポジティブ−ネガティブ選択(すなわち,ne
o耐性およびガンシクロビル耐性)の方法,および続くPCRによる所望のクロ
ーンの同定は,Capecchi,上掲およびJoyner et al.(N
ature 338:153−156,1989)に記載されており,これらの
教示は,図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する。この方法
の最後の段階は,標的とするES細胞を胚盤胞中に注入し,胚盤胞を擬妊娠雌に
移すことである。得られるキメラ動物を繁殖させ,子孫をサザンブロッティング
により分析して,トランスジンを有する個体を同定する。非齧歯類哺乳動物およ
び他の動物の製造方法は別の者により議論されている(Houdebine a
nd Chourrout,上掲;Pursel et al.,Scienc
e 244:1281−1288,1989;and Simms et al
.,Bio/Technology 6:179−183,1988)。
【0209】 すなわち,本発明は,本発明のキナーゼをコードするトランスジンまたはキナ
ーゼの発現に影響する遺伝子を含有するトランスジェニックの非ヒト哺乳動物を
提供する。そのようなトランスジェニックの非ヒト哺乳動物は,キナーゼの導入
の効果を研究するため,またはキナーゼの発現を制御(すなわち,追加の遺伝子
,アンチセンス核酸,またはリボザイムの導入により)するためのインビボ試験
系として特に有用である。
【0210】 "トランスジェニック動物"とは,細胞中に人工的に挿入されたDNAを含む細
胞を有する動物である。該DNAは,その細胞から発生した動物のゲノムの一部
となる。好ましいトランスジェニック動物は,霊長類,マウス,ラット,ウシ,
ブタ,ウマ,ヤギ,ヒツジ,イヌおよびネコである。トランスジェニックDNA
は,ヒトSTE20関連キナーゼをコードすることができる。動物における自然
の発現は,レセプターの発現を減少させるのに有効な量のアンチセンスRNAま
たはDNAを与えることにより減少させることができる。
【0211】 IX.遺伝子治療 本発明の蛋白質キナーゼまたはその遺伝子配列は,遺伝子治療においても有用で
ある(総説としてMiller,Nature 357:455−460,19
92)。Millerは,進歩により,ポジティブな初期の結果を示したヒト遺
伝子治療に対する実用的なアプローチが得られたと述べている。遺伝子治療の基
本的な科学はMulligan(Science 260:926−931,1
993)に記載されている。
【0212】 1つの好ましい態様においては,蛋白質キナーゼのコーディング配列を含む発
現ベクターを細胞に挿入し,細胞をインビトロで成長させ,次にこれを大量に患
者に注入する。別の好ましい態様においては,選択されたプロモーター(例えば
,強いプロモーター)を含むDNAセグメントを,本発明のキナーゼをコードす
る内因性遺伝子を含む細胞中に,プロモーターセグメントが内因性キナーゼ遺伝
子の発現を増強する様式で移送する(例えば,プロモーターセグメントをこれが
内因性キナーゼ遺伝子に直接連結するように細胞内に移送する)。
【0213】 遺伝子治療は,腫瘍を標的とするキナーゼcDNAを含むアデノウイルスの使
用を含むことができる。全身キナーゼは,遺伝子工学処理した細胞の移植,その
ようなキナーゼをコードするウイルスの注入,または裸のDNAの適当な組織へ
の注入により増加する。
【0214】 そのような複合体の活性を調節するために,標的細胞集団を,蛋白質複合体の
1またはそれ以上の変更された形の成分を導入することにより改変することがで
きる。例えば,標的細胞中における複合体成分の活性を減少させるか阻害するこ
とにより,そのような状態につながる異常なシグナル伝達事象を減少させ,阻害
し,または逆転させることができる。蛋白質複合体の他の成分と相互作用する能
力を保持しているが,シグナル伝達において機能することができない成分の欠失
またはミスセンス変異体を用いて,異常な,有害なシグナル伝達事象を阻害する
ことができる。
【0215】 ウイルス,例えばレトロウイルス,ワクチニアウイルス,アデノウイルス,ア
デノ随伴ウイルス,ヘルペスウイルス,いくつかのRNAウイルス,またはウシ
パピローマウイルスに由来する発現ベクターを用いて,本発明の組換えキナーゼ
をコードするヌクレオチド配列(例えばcDNA)を標的細胞集団(例えば腫瘍
細胞)に輸送することができる。当業者によく知られる方法を用いて,コーディ
ング配列を含む組換えウイルスベクターを構築することができる(Maniat
is et al.,Molecular Cloning:A Labora
tory Manual,Cold Spring Harbor Labor
atory,N.Y.,1989;Ausubel et al.,Curre
nt Protocols in Molecular Biology,Gr
eene Publishing Associates and Wiley
Interscience,N.Y.,1989)。あるいは,蛋白質配列を
コードする組換え核酸分子を裸のDNAとしてまたは再構築系,例えば標的細胞
への輸送のためのリポソームまたは他の脂質系において用いることができる(例
えば,Felgner et al.,Nature 337:387−8,1
989)。ヒト遺伝子治療において用いるための,プラスミドDNAを細胞内に
直接輸送するいくつかの他の方法が存在し,これはプラスミドDNAを蛋白質に
複合体化させることによりDNAを細胞上のレセプターにターゲティングするこ
とを含む(Miller,上掲)。
【0216】 最も簡単な形においては,遺伝子輸送は,単にマイクロインジェクション工程
により細胞の核内に最小量のDNAを注入することにより行うことができる(C
apecchi,Cell 22:479−88,1980)。組換え遺伝子は
,いったん細胞内に導入されると,転写および翻訳に関する細胞の正常なメカニ
ズムにより認識されることができ,遺伝子産物が発現される。より多数の細胞に
DNAを導入するための他の方法も試みられている。これらの方法には,DNA
をCaPO4で沈澱させピノサイトーシスにより細胞中に取り込ませるトランス
フェクション(Chen et al.,Mol.Cell Biol.7:2
745−52,1987);細胞を高圧パルスに暴露して膜に穴をあけるエレク
トロポレーション(Chu et al.,Nucleic Acids Re
s.15:1311−26,1987);DNAを親油性ベヒクル中に封入し,
これを標的細胞と融合させるリポフェクチン/リポソーム融合(Felgner
et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA.84:74
13−7417,1987);および小さい発射体に結合させたDNAを用いる
粒子衝撃(Yang et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.
87:9568−9572,1990)が含まれる。DNAを細胞内に導入する
他の方法は,DNAを化学的に修飾した蛋白質にカップリングさせることである
【0217】 また,アデノウイルス蛋白質がエンドソームを不安定化させ,DNAの細胞へ
の取り込みを促進しうることが示されている。アデノウイルスをDNA複合体を
含む溶液と混合するか,または蛋白質架橋試薬を用いてアデノウイルスに共有結
合したポリリジンにDNAを結合させることにより,組換え遺伝子の取り込みお
よび発現が実質的に改良される(Curiel et al.,Am.J.Re
spir.Cell.Mol.Biol.6:247−52,1992)。
【0218】 本明細書において用いる場合,"遺伝子輸送"とは,外来核酸分子を細胞中に導
入する工程を意味する。遺伝子輸送は,一般に,遺伝子によりコードされる特定
の産物の発現を可能とするために行われる。産物には,蛋白質,ポリペプチド,
アンチセンスDNAまたはRNA,または酵素的に活性なRNAが含まれる。遺
伝子輸送は,培養細胞中で,または動物への直接投与により行うことができる。
一般に,遺伝子輸送には,核酸を非特異的レセプター媒介性相互作用により標的
細胞と接触させ,核酸を膜を通してまたはエンドサイトーシスにより細胞内に取
り込ませ,核酸を原形質膜またはエンドソームから細胞質内に放出させる工程が
含まれる。さらに,発現には,核酸が細胞の核に移動し,転写のための適当な核
因子に結合することが必要である。
【0219】 本明細書において用いる場合,"遺伝子治療"とは,遺伝子輸送の1つの形であ
り,本明細書において用いられる遺伝子輸送の定義の中に含まれ,特にインビボ
でまたはインビトロで細胞から治療用産物を発現させるための遺伝子治療を表す
。遺伝子輸送は,細胞でエクスビボで行い,次に患者に移植することにより,ま
たは,核酸または核酸蛋白質複合体を患者に直接投与することにより,行うこと
ができる。
【0220】 別の好ましい態様においては,本発明の蛋白質キナーゼポリペプチドをコード
する核酸配列を有するベクターが提供され,ここで,核酸配列は特定の組織にお
いてのみ発現される。組織特異的遺伝子発現を行う方法は,国際公開WO93/
09236(1992年11月3日出願,1993年5月13日公開)に記載さ
れる。
【0221】 上述したすべてのベクターにおいて,本発明のさらに別の観点は,ベクターに
含まれる核酸配列が,核酸の配列の一部または全てについて,上で定義したよう
な付加,欠失または修飾を含んでいてもよいことである。
【0222】 別の好ましい態様においては,遺伝子置換の方法が記載される。本明細書にお
いて用いる場合,"遺伝子置換"とは,インビボで発現しうる核酸配列を動物に供
給し,このことによりその動物に欠失しているかまたは不完全な内因性遺伝子の
機能を提供することを意味する。
【0223】物質の投与 患者に投与すべき化合物の量を決定する方法,および化合物を生物に投与する
モードは,米国特許08/702,282(1996年8月23日出願)および
国際公開WO96/22976(1996年8月1日公開)に記載されており,
これらの両方とも,図面を含めその全体を本明細書の一部としてここに引用する
。当業者は,そのような記載が本発明に適用可能であり,これに容易に適合しう
ることを理解するであろう。
【0224】 適切な投与量は,種々の因子,例えば,治療している疾病のタイプ,用いられ
る特定の組成物,および患者のサイズおよび生理学的状態等に依存する。本明細
書に記載される化合物の治療的に有効な用量は,最初に細胞培養および動物モデ
ルから見積もることができる。例えば,動物モデルにおいて,最初に細胞培養ア
ッセイにおいて決定されたIC50を考慮して循環濃度範囲を達成するような用量
を処方することができる。動物モデルのデータを用いて,ヒトにおいて有用な用
量をさらに正確に決定することができる。
【0225】 薬剤および代謝産物の血漿半減期および血漿,腫瘍,および主要な臓器におけ
る生物学的分布を決定して,疾患を阻害するのに最も適当な薬剤の選択を容易に
することができる。そのような測定を実施することができる。例えば,薬剤で処
置した動物の血漿についてHPLC分析を行い,X線,CATスキャン,および
MRI等の検出方法を用いて放射性標識した化合物の位置を決定することができ
る。スクリーニングアッセイにおいて強力な阻害活性を示すが,不十分な薬物動
力学的特性を有する化合物は,化学構造の変更および再試験により最適化するこ
とができる。この点に関しては,優れた薬物動力学的特性を示す化合物をモデル
として用いることができる。
【0226】 毒性研究は,血液細胞組成を測定することにより実施することもできる。例え
ば,以下のようにして,適当な動物モデルにおいて毒性研究を行うことができる
1)化合物をマウスに投与し(未処置対照マウスも用いなければならない);2
)各処置群の1匹のマウスの尾部静脈から定期的に血液試料を採取し;そして3
)試料を,赤血球および白血球数,血液細胞組成物,およびリンパ球対多形核細
胞のパーセントについて分析する。各用量計画および対照からの結果の比較は,
毒性が存在するか否かを示す。
【0227】 各毒性研究の終わりに動物を犠牲にすることにより(好ましくは,the A
merican Veterinary Medical Associati
on guidelines Report of the American
Veterinary Medical Assoc.Panel on E
uthanasia,Journal of American Veteri
nary Medical Assoc./202:229−249,1993
にしたがって),さらなる研究を実施することができる。次に,各処置群の代表
的動物を,肉眼剖検により転移の直接証拠,異常な不健康,または毒性について
調べることができる。組織の肉眼異常を記録し,組織を組織学的に調べる。体重
または血液成分の減少を引き起こす化合物,および主要な臓器に有害な影響を有
する化合物はあまり好ましくない。一般に,有害な影響が大きければ大きいほど
,化合物はより好ましくない。
【0228】 癌の治療においては,疎水性薬剤の予測される1日用量は1−500mg/d
ay,好ましくは,1−250mg/day,最も好ましくは,1−50mg/
dayの範囲である。薬剤は,活性成分の血漿レベルが治療の有効性を維持する
のに十分であるかぎり,より少ない頻度で投与することができる。
【0229】 血漿レベルは薬剤の有効性を反映するはずである。一般に,化合物が強力であ
ればあるほど,有効性を達成するのに必要な血漿レベルは低い。
【0230】実施例 以下の実施例は限定的なものではなく,単に本発明の種々の観点および特徴の
代表例にすぎない。以下の実施例は,本発明の蛋白質キナーゼの単離および特性
決定を示す。
【0231】実施例1:新規哺乳動物蛋白質キナーゼをコードするcDNAクローンの単離
材料および方法 新規な蛋白質キナーゼをコードするクローンのcDNAデータベースからの同定 および単離 新規キナーゼは,公共のESTデータベースから隠れマルコフモデル(略称H
MM(Krogh,A.,Brown,M.,Mian,I.S.,Sjola
nder,K.,and Haussler,D.1994.Hidden M
arkov models in computational biolog
y:Applications to protein modeling.J
.Mol.Biol.,235:1501−1531))を用いて同定した。7
0種の哺乳動物および酵母キナーゼ触媒ドメイン配列についてモデルを作成した
。これらの配列は,2つの配列が50%以上の配列同一性を有しないようにキナ
ーゼの広範な収集物から選択した。ESTは,6つのオープンリーディングフレ
ームに翻訳し,これらをモデルに対して検索した。次に,HMMに対して少なく
とも10の評点を有するESTを反復配列およびベクターについてマスクし,M
SAを用いてクラスター化した。得られたコンティグを既知のキナーゼについて
検索して,新規なキナーゼをコードするESTクローンを同定した。
【0232】 配列分析をしたところ,潜在的な新規キナーゼをコードするESTの約40%
が正しいESTに対応していなかった。これらの不一致のほとんどは,追加のク
ローンを注文することにより解決したが,14個は入手できなかった。これらの
14個のESTは,表5に示されるように,対応するEST収録物から作成した
プライマーを用いて種々の一本鎖cDNA起源から増幅した。PCR産物をbl
uescriptベクターにサブクローニングし,消化して正しいサイズの挿入
物の存在を確認し,配列決定した。サイクルシークエンシングBig−dyeキ
ットおよびAmpliTaq DNA Polymerase,FS(ABI,
Foster City,CA)を用いて,ESTの全配列決定およびPCRを
行った。シークエンシング反応生成物をABI Prism377DNAシーク
エンサーに流した。
【0233】 表5:新規キナーゼに対応するPCR産物をクローニングするために用いたプラ
イマー
【表1】 縮重オリゴヌクレオチド残基の表示 N=A,C,GまたはT R=AまたはG Y=CまたはT S=CまたはG W=AまたはT
【0234】cDNAおよびゲノムデータベースを用いる蛋白質キナーゼの全長配列伸長 部分cDNA配列の伸長による全長オープンリーディングフレームの包含は,
表6に挙げられるcDNAデータベースのblastn検索の繰り返しにより行
った。すべてのblastn検索は,blosum62マトリックス,3つのヌ
クレオチドミスマッチについてのペナルティーおよび1つのヌクレオチドマッチ
についてのリウォードを用いて行った。ギャップ付きblastアルゴリズムは
以下に記載されている(Altschul,Stephen F.,Thoma
s L.Madden,Alejandro A.Schaffer,Jing
hui Zhang,Zheng Zhang, Webb Miller,
and David J. Lipman (1997),"Gapped B
LAST and PSI−BLAST:a new generation
of protein database search programs"
,Nucleic Acids Res.25:3389−3402)。
【0235】 表6.cDNAに基づく配列伸長に用いたデータベース
【表2】
【0236】 部分cDNA配列の伸長による全長オープンリーディングフレームの包含はま
た,ゲノムデータベースの検索の繰り返しにより行った。3つの方法を用いた。
第1の方法は,スミス−ウォーターマンアルゴリズムを用いて,最も近いホモロ
グまたはオルトログを部分キナーゼに対して蛋白質−蛋白質検索を行った。標的
データベースは,Genescanおよびヒトゲノムプロジェクト(HGP)な
らびにCeleraから得られた全ヒトゲノム配列のオープンリーディングフレ
ーム(ORF)推定からなる。検索したゲノムデータベースの完全なセットは以
下の表7に示される。潜在的な伸長をコードするゲノム配列は,NCBI非重複
データベースに対するblastp分析を行ってヒットの新規性を確認すること
によりさらに評価した。伸長するゲノム配列は,DNAStarのSeqman
プログラムを用いて潜在的イントロンを削除した後にcDNA配列中に組み込ん
だ。スミス−ウォーターマン検索について用いたデフォルトのパラメータは以下
のとおりである。マトリクス:blosum62;ギャップオープニングペナル
ティー:12;ギャップ伸長ペナルティー:2.Genescan推定は,Ge
nescanプログラムを,Chris Burge and Sam Kar
lin("Prediction of Complete Gene Str
uctures in Human Genomic DNA",JMB(19
97)268(1):78−94)に詳細が記載されるように用いて行った。ゲ
ノムDNAからのORFの推定は,標準的な6フレーム翻訳を用いて行った。
【0237】 ゲノム配列に基づく伸長の第2の方法は,部分キナーゼのホモログまたはオル
トログの,表7に挙げられるcDNAデータベースに対するtBlastn検索
を用いた。これらのデータベースにおける有意なヒットの認識により,部分cD
NAクローンの橋かけの同定が可能となった。2つの方法を繰り返し適用するこ
とにより,本明細書に記載される多数のキナーゼについて仮想全長配列を組み立
てることができた。すべてのtblastn検索は,blosum62マトリク
ス,3個のヌクレオチドミスマッチについてのペナルティーおよび1個のヌクレ
オチドマッチについてのリウォードを用いて行った。
【0238】 ゲノム配列からcDNA伸長を規定する最後の方法は,Genescanプロ
グラムを用いてゲノムデータベースを繰り返し検索してエクソンスプライシング
を推定し,Genewiseプログラム(http://www.sanger
.ac.uk/Software/Wise2/)を用いて最も近いオルトログ
/ホモログに対するホモロジーに基づいて潜在的ORFを推定した。
【0239】 表7.ゲノムに基づく配列伸長に用いたデータベース
【表3】
【0240】仮想的伸長 ヒトAA826850(配列番号3,配列番号124) 部分AA826850配列のBlastn分析は,IncyteEST2382
99.1中の完全ORFを包含する伸長を明らかにした。このESTの595位
でのフレームシフト訂正(NA配列中でXで示す)により,中断されないORF
を生成した。
【0241】 ヒトAA960957(配列番号4,配列番号125) この出願の最初の出願から,部分AA960957配列は,公共のデータベース
において,4pl6.1の遺伝子であるevc(AJ250839)(エリス−
ファン・クレフェルト症候群およびヴァイエルス隅角生歯骨形成不全)に隣接し
てマップされる遺伝子によりコードされる蛋白質キナーゼの全長遺伝子として見
られた。
【0242】 ヒト5R79−46−1_h(配列番号5,配列番号126) 部分5R79−46−1配列のBlastn分析は,IncyteEST463
894.6中の完全ORFを包含する伸長を明らかにした。この出願の最初の出
願から,全長仮想5R79−46−1は,公共のデータベースにおいて,TAN
K−結合キナーゼ(TBK1)(Pomerantz,J.L.and Bal
timore,D.(1999)EMBO J.18(23),6694−67
04)の全長遺伝子として見られた。TBK1は,TRAF2およびTANKと
ともにシグナリング複合体を形成することによりNF−kB活性化に関与する。
【0243】 ヒトAA305176(配列番号6,配列番号127) 部分AA305176配列のBlastn分析は,IncyteEST2209
37.1の完全ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0244】 ヒトAA256100(配列番号8,配列番号129) 部分AA256100配列のBlastn分析は,3つの部分クローン:Inc
yteEST480815.6,KIAA0965(BAA76809)および
AA256100の組立を通じて,完全ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0245】 ヒトAA210825(配列番号9,配列番号130) 部分AA210825配列のBlastn分析は,3つの部分クローン:Inc
yteEST014721.7,およびNCBI EST AW01158およ
びAA210825の組立を通じて,ほぼ完全なORFを包含する伸長を明らか
にした。2つの"N"を1915位および1916位に挿入することにより,中断
されないORFを得た。Blastx分析は,400−450ヌクレオチド(す
なわち,最も近いホモログであるヒトPKCmu(CAA53384.1)と比
較)の間に開始Metがあることを示した。しかし,この領域にはMetは見い
だされず,ORFは,配列"RGLLAPGDPPCPPPNPAPATPPS
SRLPTELFSNFCDS"の後のインフレームの停止で終わる。AW01
158に由来するヌクレオチド位置1−400によりカバーされる配列の一部は
イントロンから来た可能性があり,このことにより開始Metが存在しないこと
が説明される。
【0246】 ヒトAA127299(配列番号10,配列番号131) データベースのいずれの収録物もこの配列を伸長しなかった。このESTの16
84bpの挿入物は,3’末端に1369bpのイントロンを含む。315bp
のコーディング領域のBlastxおよびSW分析は,PKCの触媒外C2ドメ
インに対するホモロジーを明らかにした。このESTは,キナーゼをコードする
かもしれないしコードしないかもしれない。
【0247】 ヒトAA316804(配列番号11,配列番号132) この出願の最初の出願から,部分AA316804配列は,公共のデータベース
において,PKCファミリー蛋白質キナーゼEPK2またはPKCnu(AB0
15982)の全長遺伝子として見られた。
【0248】 ヒトH19102(配列番号14,配列番号135) 部分H19102配列のGenewiseおよびGenescan分析は,HG
Pフェーズ3コンティグ3810672から,このESTの完全な触媒ドメイン
を包含する伸長を明らかにした。非重複データベースに対するBlastn分析
は,第17染色体からのコスミドAC005726に見いだされることを明らか
にした。この遺伝子H19102は,S6キナーゼに対するホモロジーがあれば
,二重触媒キナーゼをコードするであろう。H19102の5’末端の上流のゲ
ノム配列の分析は,H19102と同じ極性に配向した非キナーゼ遺伝子を明ら
かにし,このことは,H19102の開始MetがH19102配列の5’末端
に近いことを示唆する。この分析から,H19102の第2の触媒ドメインは,
存在するならば,おそらくはAC005726のゲノム配列の47334−18
5215bp領域に位置することが推定される。
【0249】 ヒトAA476563(配列番号15,配列番号136) この出願の最初の出願から,部分AA476563配列は,公共のデータベース
において,12ql2−ql3.1にマップされるS6キナーゼである蛋白質キ
ナーゼRPS6KC1(NM_012424)(Zhang,H.et al
Genomics(1999)61,314−318)の全長遺伝子として見ら
れた。
【0250】 ヒトAA626690(配列番号16,配列番号137) この出願の最初の出願から,部分AA626690配列は,公共のデータベース
において,複雑な伴性(Xq21.1)精神遅滞を有する患者において一般に欠
失しているS6キナーゼである蛋白質キナーゼRPS6KA6(AF18496
5)(Yntema,H.G et al(1999)Genomics 62
,332−343)の全長遺伝子として見られた。
【0251】 ヒトAI215680(配列番号17,配列番号138) この出願の最初の出願から,部分AI215680配列は,公共のデータベース
において,第14染色体のAC006530.4座からの仮定的蛋白質(AAD
30182)をコードする全長遺伝子として見られた。
【0252】 ヒトAA887783(配列番号21,配列番号142) 部分AA887783配列のBlastn分析は,3つの部分クローンIncy
te415390R6およびNCBIESTAA887783およびN9472
6を組み立てることにより,ほぼ完全なORFを包含する伸長を明らかにした。
この出願の最初の出願から,ほぼ全長の仮想AA887783配列は,公共のデ
ータベースにおいて,血清およびグルココルチコイド誘導性蛋白質キナーゼ(K
obayashi,T.et al(1999)Biochemical J.
344,189197)であるSGK3(AF169035)をコードする全長
遺伝子として見られた。
【0253】 ヒトR47805(配列番号22,配列番号143) R47805をスクリーニングプローブとして用いて,R47805の全長OR
FをコードするcDNAクローンを単離した。R47805の全長形はまた,公
共のデータベースにおいて,A6関連蛋白質キナーゼであるPTK9L(NM_
007284)として見られた。
【0254】 ヒトH60215(配列番号23,配列番号144) 部分H60215配列のBlastn分析は,公共のEST AI275726
中における,完全なORFを包含する伸長を明らかにした。このことは,配列番
号144の配列に対応するこのEST(2,310bp)の全長挿入物のシーク
エンシングにより確認された。 AI275726の1586位における1つのヌクレオチドの挿入のため,A
I275726についてはH60215と異なる停止コドンが推定された。余分
のヌクレオチドの証拠はEST AI191922からのものである。
【0255】 W30246_mのSGK324_hオルトログ(配列番号24,配列番号14
5) ゲノムデータベースのBlastn,blastxおよびスミス−ウォーターマ
ン分析は,ネズミW30246のヒトオルトログに対応する完全ORFを包含す
る伸長を明らかにした。以下の配列から推定されたエクソンを用いてコンティグ
を構築した:Celera17000189645083,170000575
49105および11000501939981;Incytel42404.
1,HGP_7249119,Incyte7196489H1,Celera
11000501939981,17000028165594;Incyte
7249119_3,Celera17000035772368,11000
502081575および17000140274329。後者のCelera
配列はN末端を与える。
【0256】 ヒトAA383293(配列番号26,配列番号147) ゲノムデータベースのBlastn,blastxおよびスミス−ウォーターマ
ン分析は,AA383293に対応する完全ORFを包含する伸長を明らかにし
た。以下の配列から推定されたエクソンを用いてコンティグを構築した(かっこ
内の番号は,スミス−ウォーターマン検索に用いた最も近いホモログ(RU2S
,NP_057440)のアミノ酸配列を表す):Incyte6010175
_2からN末端(14−97),Incyte6981981(134−184
)7596749(186−232)Celera1700002078954
5(243−301)CAB75619.1(310−341)−−(56−1
45DCXホモロジー)6010175_2,Celera170000300
58129(241−262DCXホモロジー)。
【0257】 ヒトAA021445(配列番号32,配列番号152) Blastn分析は,AA021445に対応するほぼ完全なORFを包含する
伸長を明らかにした。コンティグの再構築は以下のように行った:ヌクレオチド
1−802はKIAA0999(AB023216)から;ヌクレオチド803
−4321はAA021445の完全長挿入物配列から。AA021445とK
IAA0999との対アラインメントは,触媒外C末端中に48,48および1
61アミノ酸の3つの挿入物を明らかにした。さらに,AA021445および
KIAA0999の両方とも,15コピーのCAG反復を有する。3ヌクレオチ
ドの反復は,神経変性性疾病に関連する遺伝子にしばしば見いだされる。
【0258】 ヒト2R22−55−1(配列番号33,配列番号153) Blastn分析は,IncyteESTクローン321074.1中の,2R
22−55−1に対応する完全ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0259】 AA544838_mのヒトオルトログ(配列番号36,配列番号156) tBlastn分析により,部分ヒトKIAA0135(U79240)クロー
ンがネズミAA544838のヒトオルトログであることが同定された。Bla
stnは,KIAA0135_h(U79240)の完全ORFを包含する伸長
を明らかにした。全長ORFは,Incyte406786.5,KFZp43
0051およびKIAA0135(U79240)から再構築した。
【0260】 AI785735_mのヒトオルトログ(配列番号38,配列番号158) tBlastn分析により,部分ヒトKIAA0781(AB018324)ク
ローンがネズミAI785735のヒトオルトログであることが同定された。B
lastnは,KIAA0135_h(U79240)の完全ORFを包含する
伸長を明らかにした。全長ORFは,Incyte986123.37KIAA
0781(AB018324)から再構築した。
【0261】 ヒトAA207220(配列番号39,配列番号159) Blastn分析は,AA021445に対応するほぼ完全なORFを包含する
伸長を明らかにした。全長ORFは,Incyte402740.1およびAA
207220から再構築した。フレーム訂正:blastxに基づき,Inc4
02740.1seqから441および595を削除してオープンフレームを維
持した;AA207220の940,941に2つのnを挿入してオープンフレ
ームを維持した。
【0262】 ヒトAA426580(配列番号40,配列番号160) この出願の最初の出願から,部分AA426580配列は,公共のデータベース
において,染色体21q22.1のMAK−V(AJ271722)をコードす
る全長遺伝子として見られた。
【0263】 ヒト5R79−54−1(配列番号41,配列番号161) 部分5R79−54−1配列のGenewiseおよびGenescan分析は
,ゲノム配列からSR79−54−1の全長ORFをコードする伸長を明らかに
した。
【0264】 AA542015_mのヒトオルトログ(配列番号42,配列番号162) tBlastn分析によりKIAA1297(AB037718)が同定された
。BlastnによりKIAA1297配列を伸長して,Incyte2240
74.1ESTによりC末端が得られた。部分ORFは,6個のIgドメインお
よび2個のフィブロネクチン反復に挟まれた二重触媒ドメインからなる。btシ
ョウジョウバエ蛋白質(AAF59316.1)に対するホモロジーに基づけば
,ヒト型のAA542015は16個のIgドメインを欠失していることが予測
される。
【0265】 ヒトR19772(配列番号44,配列番号164) R19772から作成したプローブを用いてcDNAライブラリをスクリーニン
グすることにより,R19772の全長ORFを単離した。この出願の最初の出
願から,R19772配列は,公共のデータベースにおいて,Trio(Due
t)(AB011422)をコードする全長遺伝子として見られた。cDNAラ
イブラリのスクリーニングにより,この遺伝子について多数のアイソフォームが
存在することが明らかとなった。これは以下の表に記載される。
【0266】 表8.R19772のアイソマー
【表4】 *参照アミノ酸の位置は,Trad(AB011422)の配列に対するもので
ある
【0267】 ヒトAA435956(配列番号48,配列番号168) Blastn分析は,AA435956のほぼ完全な触媒領域を包含する伸長を
明らかにした。5’末端配列の伸長は,ゲノム座AC007242.3_h(4
4880−43801の範囲)により与えられた。blastx分析に基づけば
,伸長された配列によりコードされる配列はC末端で全長である。
【0268】 ヒトAA397553(配列番号51,配列番号171) この出願の最初の出願から,部分AA397553配列は,公共のデータベース
において,クロマチン間顆粒クラスターと共局在する新規なCDC2関連蛋白質
キナーゼであるCRK7(AF227198)をコードする全長遺伝子として見
られた。
【0269】 ヒトAA789239(配列番号52,配列番号172) この出願の最初の出願から,部分AA789239配列は公共のデータベース中
に,ヒトリンパ種で欠失している新規なキナーゼであるNKIAMRE(AF1
30372)をコードする全長遺伝子として見られた。
【0270】 ヒトAA631990(配列番号55,配列番号175) Blastn分析は,AA631990について完全ORFを包含する伸長を明
らかにした。全長ORFは,253847.5およびAA631990およびA
A207220から再構築した。フレーム訂正:1個のCを1380から,2個
のNを2033/2034から削除した。
【0271】 ヒトAA557536(配列番号56,配列番号176) Blastn分析は,AA557536の全長ORFを包含する伸長を明らかに
した。全長ORFは,AA557536,celera11000504061
899およびIncyte097089.1ESTから再構築した。AA557
536から85bpのイントロンを除いた。
【0272】 ヒトN34132(配列番号63,配列番号183) EST N34132(1.3kb)の全シークエンシングにより,このcDN
Aが新規なNEK−サブファミリーキナーゼをコードすることが確認された。E
STデータベースに対するBlast分析は,4つのEST配列(AA2831
40,AA283140,AA282911およびN53011)がN3413
2の配列を3’末端で伸長し,2.31kbのコンティグを形成することを示し
た。新たなコンティグの非重複公共データベースに対するBlast分析は,N
34132の伸長したコンティグが,その3’末端において228bpにわたり
,1246アミノ酸のポリペプチドをコードする5,787bpのcDNAであ
るヒトKIAA0344(AB002342)と重複する(100%同一性)こ
とを示した。KIAA0344cDNA(58のN末端蛋白質配列をコードする
)の5,790bpは,伸長された2.32kbのN34132コンティグとは
異なることが見いだされた。伸長されたN34132コンティグ(2.31kb
)およびKIAA0344(AB002342)が同じ遺伝子に属することの証
拠は以下のとおりである。第1に,N34132およびKIAA0344のヌク
レオチド配列をNRNデータベースに対してblast分析したところ,これら
のcDNAは染色体12pl3.3の2つの重複するBAC(AC004765
およびAC004803)により規定される同じゲノム座から転写されることが
確認された。第2に,一本鎖cDNAから増幅されたPCRフラグメントの全長
配列決定により,伸長されたN34132コンティグとKIAA0344_h(
AB002342)との間のジャンクションが確認された。462のPCR産物
は,それぞれN34132の伸長されたコンティグおよびKIAA0344配列
から設計されたプライマーCTCCTCAACAGACAGTGCAG(5’プ
ライマー)およびGACATTCTACTACTCGGTCTC(3’プライマ
ー)を用いて増幅した。開始Metを含むN34132の領域は精巣cDNAラ
イブラリ(Clontech)からPCRにより単離した。
【0273】 ヒト5R69−17−2(配列番号67,配列番号187) 5R69−17−2の全長ORFは,5R69−17−2から作成したプローブ
を用いてcDNAライブラリをスクリーニングすることにより単離した。
【0274】 ヒトH85811(配列番号68,配列番号188) cDNAデータベースを用いるTblastn,スミス−ウォーターマンおよび
blastn分析は,H85811の全長ORFを包含する伸長を明らかにした
。全長ORFは,IncyteEST202971.8,034583.3およ
び034583.1および公共のEST H85811およびAI570599
から再構築した。
【0275】 ヒトR43524(配列番号73,配列番号192) Blastn分析は,R43524の完全な触媒領域およびC末端を包含する伸
長を明らかにした。この出願の最初の出願から,部分R43524配列は,公共
のデータベースにおいて,ヘム制御開始因子2−アルファキナーゼ(HRI)(
AF181071)をコードする全長遺伝子として見られた。
【0276】 ヒトAA088547(配列番号78,配列番号197) ゲノムデータベースのGenewiseおよびGenescan分析は,AA0
88547の完全ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0277】 AA139478_mのヒトオルトログ(配列番号80,配列番号199) Tblastnにより,Incyte211475.1がネズミAA13947
8の全長ヒトオルトログである可能性があることが同定された。
【0278】 ヒトAA232253(配列番号82,配列番号201) AA232253から作成したプローブを用いてcDNAライブラリをスクリー
ニングすることにより,AA232253の全長ORFを単離した。この出願の
最初の出願から,AA232253配列は,公共のデータベースにおいて,SL
K(AB011422)をコードする全長遺伝子として見られた。SLKは,R
acを活性化しアポトーシスを誘導するストレス制御混合系統キナーゼ様蛋白質
である。cDNAライブラリのスクリーニングは,この遺伝子の多数のアイソフ
ォームを明らかにした。これは以下の表に示される。
【0279】 表9.AA232253のアイソマー
【表5】 *C末端はMLK4Bに特異的 LPLAARMSEESYFESKTEESNSAEMSCQITATSNGE
GHGMNPSLQAMMLMGFGDIFSMNKAGAVMHSGMQIN
MQAKQNSS KTTSKRRGKKVNMALGFSDFDLSEGDDDDDDDGEEE
DNDMDNSE
【0280】 ヒトH97685(配列番号84,配列番号203) Blastn分析は,H97685の全長ORFを包含する伸長を明らかにした
。全長ORFは,Incyte474824.1および公共のESTH9768
5およびM62021から再構築した。
【0281】 ヒトAI052250(配列番号87,配列番号206) Blastn分析は,AI052250の全長ORFを包含する伸長を明らかに
した。全長ORFは,Incyte396868.1,公共の部分cDNA F
LJ10074(イントロンなし)および公共のEST AI052250およ
びH97685,AI499220およびM62021から再構築した。
【0282】 ヒトAA278842(配列番号88,配列番号206) AA278842から作成したプローブを用いて.cDNAライブラリをスクリ
ーニングすることにより,AA278842のほぼ全長cDNA(FL4F12
)を単離した。全長仮想ORFは,FL4F12およびAA278842を用い
て生成した。
【0283】 ヒトAA599286(配列番号89,配列番号208) この出願の最初の出願から,部分AA599286配列は,公共のデータベース
において,全長ORF(AK000342)として見られた。
【0284】 ヒトAA425725(配列番号90,配列番号209) この出願の最初の出願から,部分AA425725配列は,公共のデータベース
において,ヒト染色体Xq28に位置するセリンキナーゼ遺伝子であるMSSK
1として見られた。
【0285】 AA060026_mのヒトSGK022オルトログ(配列番号91,配列番号
210) cDNAおよびゲノムデータベースのTblastn,スミス−ウォーターマン
およびblastn分析により,ネズミAA060026のヒトオルトログであ
る可能性が明らかになった。SGK022の全長ORFは,ゲノム座AC022
307から再構築した。
【0286】 ヒトAA399669(配列番号93,配列番号212) Blastn分析は,AA399669の全長ORFを包含する伸長を明らかに
した。全長ORFは,以下のように再構築した:配列1−1007はAL136
295.2から;配列1008−2319はAA399669およびIncyt
e428177.1から。
【0287】 ヒトAA883975(配列番号95,配列番号214) ゲノムデータベースのGenescanおよびGenewise分析は,AA8
83975の全長ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0288】 ヒトAA905446(配列番号96,配列番号215) cDNAおよびゲノムデータベースのTblastn,スミス−ウォーターマン
およびblastn分析は,AA905446の全長ORFを包含する伸長を明
らかにした。スミス−ウォーターマン分析のためには,ネズミSTK22(NP
_033462)を最も近いオルトログとして用いた。コンティグ形成:範囲1
62133−163687はHGP_h69213339から;blastx分
析から推定されたイントロン(146−893)を削除した。
【0289】 ヒトH29974(配列番号97,配列番号216) Blastn分析は,AA399669の完全な触媒ORFを包含する伸長を明
らかにした。ほぼ全長のORFは,Incyte213829.1およびH29
974を用いて再構築した。
【0290】 ヒトAA215311(配列番号99,配列番号218) Blastn分析は,AA21531の全長ORFを包含する伸長を明らかにし
た。全長ORFは,Incyte067584.1,022456.1,AA2
15311,およびCPG_043208の逆相補体から再構築した。
【0291】 ヒトAA018361(配列番号100,配列番号219) AA018361から作成したプローブを用いてcDNAライブラリをスクリー
ニングすることにより,AA018361の全長ORFを単離した。これにより
,クローンSug4−30が得られた。クローンSug4−30は,多数の独立
したcDNAクローンと同様に,181bpのイントロンを含んでいた。イント
ロンなしのRNAの存在は,配列分析によりイントロン領域が省かれたているこ
とがわかった産物がPCR反応により生成したことにより確認した。AA018
361の全長仮想ORFは,AL117482(seq1−367)およびクロ
ーンSug4−30の配列の間のコンティグにより作成した。
【0292】 AA396601_mのヒトオルトログ(配列番号106,配列番号225) ゲノム配列のtBlastnおよびスミス−ウォーターマン分析は,AA396
601のヒトオルトログの全触媒領域を包含する伸長を明らかにした。ORFは
,Incyte018653.9(7261449H1,6891740J1)
およびゲノム配列CPG_040010から再構築した。
【0293】 AA671275mのヒトオルトログ(配列番号108,配列番号227) この出願の最初の出願から,ネズミAA671275の潜在的ヒトオルトログは
,公共のデータベースにおいて,ワクチニア関連キナーゼ3(BAA90769
)の全長ORFとして見られた。
【0294】 ヒトH05721(配列番号111,配列番号230) ゲノム配列のGenescanおよびGenewise分析は,H05721の
全長ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0295】 ヒトAI086865(配列番号112,配列番号231) ゲノム配列のGenescanおよびGenewise分析は,AI08686
5の全長ORFを包含する伸長を明らかにした。全長ORFは,Celera1
7000102901516,Incyte243269.1および公共のAL
1377531から再構築した。
【0296】 ヒトAA836348(配列番号113,配列番号232) ゲノム配列のGenescanおよびGenewise分析は,AA83634
8の全長ORFを包含する伸長を明らかにした。
【0297】 ヒトR86668(配列番号14,配列番号233) R86668から作成したプローブを用いてcDNAライブラリをスクリーニン
グすることにより,R86668の全長ORFを単離した。この出願の最初の出
願から,R8668配列は,公共のデータベースにおいて,有糸分裂促進物質活
性化蛋白質キナーゼであるキナーゼ6(MAP3K6)(NM_00467)の
全長遺伝子として見られた。
【0298】 ヒト2R41−9−4(配列番号16,配列番号235) ゲノム配列を用いて2R41−9−4の全長仮想ORFを作成し,クローン2R
41−9−4から推定される部分ORFのN末端を得た。
【0299】 表10.本明細書中の他の遺伝子との重複のために仮出願から除かれた配列
【表6】
【表7】
【0300】結果 表1は,核酸配列データの分析の結果を示す。示されるデータは,左から右に
以下のとおりである:"Gene name"は,新規キナーゼを規定したESTまたはP
CRフラグメントを表す。 "Species"は,その配列が由来する生物を表す。"ID#
;"は,この特許の核酸およびアミノ酸配列ID番号表記を表す。"Kinase family
"および"Kinase group"は,配列ホモロジーにより定義され,先に確立されてい
る系統分析に基づく蛋白質キナーゼの分類を表す[Hardie, G. and Hanks S. The
Protein Kinase Book, Academic Press (1995) and Hunter T. and Plowman, G
. Trends in Biochemical Sciences (1977) 22: 18-22 and Plowman G. D. et a
l. (1999) Proc. Natl. Acad. Sci. 96: 13603-13610)]。"ORF Start", "ORF En
d","ORF Length"は,標準的核酸翻訳プログラム,例えばMapDraw(DN
AStar)により計算されたオープンリーディングフレームの範囲および長さ
を表す。"DNA Repeats"は,複雑性の低い配列または反復要素,例えばAlu,
LINE,SINE,およびLTR配列の領域を表す。110個の新規蛋白質キ
ナーゼのうち37個について,染色体上の位置(CHRlocalizatio
n)が表1に示されている(NA,入手できず)。染色体上の位置を決定する方
法は,以下の実施例2に概説されている。
【0301】 表2は,アミノ酸配列データの分析の結果を示す。示されるデータは,左から
右に以下のとおりである:"Gene name"は,新規キナーゼを規定したESTまた
はPCRフラグメントを表す。"Species"は,その配列が由来する生物を表す。"
ID#;"は,この特許の核酸およびアミノ酸配列ID番号表記を表す。"Kinase fam
ily"および"Kinase group"は,配列ホモロジーにより規定され,先に確立されて
いる系統分析に基づく蛋白質キナーゼの分類を表す[Hardie, G. and Hanks S. T
he Protein Kinase Book, Academic Press (1995) and Hunter T. and Plowman,
G. Trends in Biochemical Sciences (1977) 22: 18-22 and Plowman G. D. et
al. (1999) Proc. Natl. Acad. Sci. 96: 13603-13610)]。"nraa Score", "ID
match aa","Identity","Similar","nraa Match Acc#;", Description"は,アミ
ノ酸配列の非重複蛋白質データベースに対するスミス−ウォーターマン検索を用
いて得たデータを表す(マトリックス:Pam100;ギャップオープン/伸長
ペナルティー14/1)。"Kinase Domain Start","Kinase Domain End","Profi
le Start"および"Profile End"は,触媒範囲の境界を規定するために隠れマルコ
フモデルを用いて得たデータを表す。プロファイルは,完全な蛋白質キナーゼ触
媒ドメインに対応する261アミノ酸の長さを有する。プロファイルが全長触媒
ドメインを認識した蛋白質は,1の"Profile Start"および261の"Profile En
d"である。蛋白質全体の触媒ドメインの境界は "Kinase Domain Start"および"
Kinase Domain End"のカラムに示される。
【0302】 キナーゼについては以下の略号を用いた: ASK アポトーシスシグナル制御キナーゼ CaMK Ca2+/カルモジュリン依存性蛋白質キナーゼ CCRK 細胞周期関連キナーゼ CDK サイクリン依存性キナーゼ CK カゼインキナーゼ DAPK 死付随蛋白質キナーゼ DM 筋緊張性ジストロフィーキナーゼ Dyrk 二重特異性チロシンリン酸化制御キナーゼ GAK サイクリンG付随キナーゼ GRK G-蛋白質共役レセプター GuC グアニル酸シクラーゼ HIPK ホメオドメイン相互作用蛋白質 IRAK インターロイキン-1レセプター付随kin MAPK 有糸分裂促進物質活性化蛋白質キナーゼ MAST 微小管付随STK MLCK ミオシン軽鎖キナーゼ MLK 混合系統キナーゼ NIMA NimA-関連蛋白質キナーゼ PKA cAMP-依存性蛋白質キナーゼ RSK リボソーム蛋白質S6キナーゼ RTK レセプターチロシンキナーゼ SGK 血清およびグルココルチコイド制御キナーゼ STK セリントレオニンキナーゼ ULK UNC-51-様キナーゼ
【0303】 種については以下の略号を用いた: H ヒト M ネズミ R ラット FV 鶏痘ウイルス MT M. thermoautotrophicum CE Caenorhabditis elegans DM Drosophila melanogaster OS Oryza sativa SP Schizosaccharomyces pombe TP Tetrahymena pyriformis PI Petunia inflata NC Neurospora crassa MSV Medicago sativa MSV モロニーネズミ肉腫ウイルス SA Squalus acanthias CS Cucumis sativus GM Glycine max LL Lilium longiflorum TV Trichomonas vaginalis MP Mycoplasma pneumoniae DD Dictyostelium discoideum SC Saccharomyces cerevisiae MT Methanobacterium thermoautotrophicum
【0304】ドメインおよびモチーフの同定 隠れマルコフモデル(HMM)(Krogh,A.,Brown,M.,Mi
an,I.S.,Sjolander,K.,and Haussler,D.
(1994).Hidden Markov models in compu
tational biology:Applications to pro
tein modeling.J.Mol.Biol.,235:1501−1
531)を用いて,触媒ドメインおよび触媒外ドメインの両方を同定した。表4
は,HMMプログラムを用いて同定された触媒外ドメインを示す。他のドメイン
,例えばコイルドコイルおよびペストモチーフは,次に記載されるようにして同
定した。
【0305】 潜在的コイルドコイルドメインは,COILSプログラム(www.ch.e
mbnet.org/software/COILS_form.html)を
用いて同定した。用いたマトリックスはMTIDKであり,14,21,28ア
ミノ酸のウインドウを用いた。0.5またはそれより高い評点の領域のみが,潜
在的コイルドコイルドメイン領域を有すると考えた。
【0306】 潜在的ペストモチーフを含む蛋白質配列は,プログラムPESTfind(w
ww.at.embnet.org/embnet/tools/bio/PE
STfind/)を用いて同定した。蛋白質中のPEST領域は,定義によれば
,プロリン,グルタミン酸またはアスパラギン酸,アルギニンおよびヒスチジン
が豊富である傾向にある配列である。これらは,蛋白質ターンオーバー速度の増
加と関連づけられている(Rogers S.et al.(1986)Sci
ence 234,364−368)。アルゴリズムはPEST配列を12残基
以上の長さのアミノ酸の親水性ストレッチとして定義する。そのような領域は,
少なくとも1つのP,1つのEまたはDおよび1つのSまたはTを含む。これら
は,リジン(K),アルギニン(R)またはヒスチジン(H)残基により挟まれ
ているが,PEST配列中には正に荷電した残基は許容されない。PESTfi
ndは約−50から+50の範囲の評点を生ずる。定義によれば,ゼロより高い
評点は潜在的PEST領域を示し,+5より高い評点はPESTドメインが存在
する可能性が高いことを示す。
【0307】 N34132における潜在的コイルドコイルドメインおよびPESTドメインの
同定 COILSプログラムを用いて,N34132(配列番号183)において,
潜在的コイルドコイルドメインを同定した。0.5以上の評点を有する領域のみ
が,潜在的コイルドコイルドメイン領域を有すると考えた。N34231中の潜
在的コイルドコイル領域と評価されたアミノ酸の位置を以下に示す。
【0308】 表11 N34132について推定されたコイルドコイルドメイン
【表8】
【0309】 N34132において,PESTfindを用いて,潜在的PESTドメイン
を同定した。+5より高い値は,PESTドメインが存在する可能性が高いこと
を表す。N34132中の潜在的PEST領域であると評価されたアミノ酸の位
置を以下に示す。
【0310】 表12 N34132において同定された潜在的Pestドメイン
【表9】
【0311】実施例2.新規哺乳動物蛋白質キナーゼの染色体上の位置 材料および方法 いくつかの情報源を用いて,本明細書に記載される遺伝子のそれぞれの染色体
上の位置に関する情報を得た。最初に,核酸配列の受託番号を用いてUnige
neデータベースを検索した。Unigeneサーチエンジンを含むサイトは,
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/UniGene/
Hs.Home.htmlである。Unigeneデータベース中のマップ位置
の情報は,いくつかの情報源,例えば,the Online Mendeli
an Inheritance in Man(OMIM,http://ww
w.ncbi.nlm.nih.gov/Omim/searchomim.h
tml),The Genome Database(http://gdb.
infobiogen.fr/gdb/simpleSearch.html)
,およびthe Whitehead Institute human ph
ysical map(http://carbon.wi.mit.edu:
8000/cgi−bin/contig/stsinfo?database
=release)から得た。
【0312】 例えば,UnigeneをW56561(MAK様キナーゼのEST)で探索
すると,以下の情報が引き出される:Chr.14,D14S65−qTEL。
第14染色体の細胞遺伝学的マップの"イデオグラム"上のこの遺伝子の位置もま
た提供され,W56561が第14染色体の下部の14q31と14qTelの
間にマップされることが示される。UnigeneがESTをマップしなければ
,目的とする遺伝子の核酸を,既にマップされている配列を含むデータベース,
例えばdbstsおよびhtgs(http://www.ncbi.nlm.
nih.gov/BLAST/blastdatabase.htmlに記載)
に対してクエリーとして用いることができる。NCBI(http://www
.ncbi.nlm.nih.gov/cgi−bin/BLAST/nph−
newblast)のBLAST−2を用いて核酸配列を検索し,これをdbs
tsまたはhtgsのいずれかでクエリーとして用いる。上述したWhiteh
eadおよびGDBサイトの他に,Stanford Universityは
,STSデータからの染色体マッピングのための有用なサイトを維持する(ht
tp://www−shgc.stanford.edu/RH/rhserv
erformnew.html)。htgsに登録する際にゲノム領域のヒット
が注釈づけられているため,しばしばhtgsにおけるマッチはただちに決定さ
れる。正確なマッチが見いだされれば(約100塩基対またはそれ以上の領域に
わたる,反復配列を除く99%の同一性としておおまかに定義される),データ
ベース中の収録物のマップされた位置を元のキナーゼクエリーに割り当てる。こ
れらの方法のいずれかにより細胞遺伝学的領域が同定されれば,OMIM(UR
Lについては上を参照)を細胞遺伝学的位置で検索することにより,疾病との関
連を確立する。OMIMは,疾病により系統づけられた細胞遺伝学的マップ位置
の検索可能なカタログを維持する。細胞遺伝学的領域についての入手可能な文献
の徹底的な検索は,Medline(http://www.ncbi.nlm
.nih.gov/PubMed/medline.html)を用いて行うこ
とができる。マップされた部位とヒト癌において見いだされる染色体異常との関
連についての参考文献は,Knuutila,et al.,Am J Pat
hol,1998,152:1107−1123に見いだすことができる。
【0313】結果 110個の新規な蛋白質キナーゼのうち37個の染色体位置が表1に示される
。この表に示されるように,新規な蛋白質キナーゼの3つは,癌アンプリコンと
関連する領域にマップされた。また,この領域を,癌を含む多くのヒト疾病の遺
伝的情報を追跡するMendelian Inheritance in Ma
nデータベースでさらに調べた。マップされた部位とヒト癌において見いだされ
る染色体異常との関連についての参考文献は,Knuutila,et al.
,Am J Pathol,1998,152:1107−1123に見いだす
ことができる。これらのマップされた領域と他の疾病との関連は,Online
Mendelian Inheritance in Man(OMIM)(
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/htbin−po
st/Omim)に示される。
【0314】実施例3:特異的免疫試薬の生成 材料および方法 非重複蛋白質データベースに対するスミス−ウォーターマンホモロジー検索に
基づいて,他の既知のキナーゼに相同でなく,DNAStarProteanプ
ログラムに基づいて抗原性であると予測される,新規なキナーゼの触媒外領域に
対するペプチド配列を選択した。これらのペプチドをグルタルアルデヒドを用い
てKLHとコンジュゲートさせた。
【0315】 3週間の間をおいた4回のKLH−ペプチドコンジュゲートの注射でウサギを
免疫した。ウサギを第3回の注射の10および14日に採血し,第4回の注射の
10日後に血液を採取した。ELISAによりペプチドについて血清を試験した
【0316】 表13.抗体を生成するための免疫原として用いるべきペプチド
【表10】
【表11】
【0317】実施例4.新規哺乳動物蛋白質キナーゼの発現分析 遺伝子発現分析 組織アレイ 種々の起源に由来する"cDNAライブラリ"をナイロン膜に固定化し,目的と
する遺伝子に由来する32P−標識cDNAフラグメントで探索した。
【0318】 総RNAまたはmRNAをテンプレートとして用いる逆転写反応により,各末
端で特定の配列でタグ付けされている一本鎖cDNA(sscDNA)を生成し
た。特定の配列を含むオリゴdTプライマー(CDS:AAGCAGTGGTA
ACAACGCAGAGTACT30VN(V=A,G,C N=A,G,C,
T))をmRNAの3’末端のポリAトラックでアニーリングさせ,リバースト
ランスクリプターゼ(MMLV RnaseH−)を用いてRNA鎖の末端に到
達するまでアンチセンス鎖を転写させ,ここで追加のC残基を付加した。3Gで
終わるプライマー(SMII:AAGCAGTGGTAACAACGCAGAG
TACGCGGGまたはML2G:AAGTGGCAACAGAGATAACG
CGTACGCGGG)を加えると,これは付加されたCにアニーリングして,
MMLVはプライマー配列の残りをテンプレートとして認識し,転写を続ける。
その結果,合成されたcDNAは,5’末端および3’末端の両方に特異的配列
タグを含む。5’末端および3’末端に同じ配列(CDSおよびSMII)をタ
グ付けしたとき,これは"対称"と称される。5’末端に3’末端とは異なる配列
でタグ付けしたとき(CDSおよびML2G),"非対称"と称される。次に,付
加された配列タグにアニーリングする3’PCRおよびML2プライマー(3’
PCR:AAGCAGTGGTAACAACGCAGAGTおよびML2:AA
GTGGCAACAGAGATAACGCGT)を用いるPCR増幅により,二
本鎖"cDNAライブラリ"が生成する。
【0319】 増幅された"cDNAライブラリ"は,384ピンのレプリケータを用いて手動
でナイロン膜に配列させた。アルカリ処理によりDNAを変性させ,中和し,U
V光で架橋させた。アレイをExpressHyb(Clontech)でプレ
ハイブリダイズさせ,目的とする遺伝子に対応するcDNAフラグメントのラン
ダムヘキサマープライミングにより生成した32P標識プローブでハイブリダイ
ズさせた。洗浄後,ブロットをホスファーイメージングカセットに露光し,シグ
ナルの強度を定量した。アレイ上のDNAの量はまた,非変性または変性アレイ
を,それぞれSyber Green IまたはSyber Green II
で2分間処理することにより定量した(1:100,000,50mM Tri
s,pH8.0中)。50mM Tris,pH8.0で洗浄した後,蛍光放出
をホスファーイメージャー(Molecular Dynamics)で検出し
,定量した。配列されたDNAの量を用いてハイブリダイゼーションシグナルを
標準化し,得られた値を表3に示す。
【0320】結果 本明細書に記載される蛋白質キナーゼのマイクロアレイ発現分析の結果は表3
に示される。示されるデータは,左から右に以下のとおりである:"Tissu
e":cDNAの組織タイプ;"Tumor sym"は,組織が腫瘍由来である
ことを示し,"sym"は,試料を作成するのに用いた5’プライマーと3’プラ
イマーが同じであることを表し,"Normal Sym"は,試料を作成するの
に正常組織および上述した対称プライマーを用いたことを示し,"Tumor
lo"は,cDNAを作成するのに原発性腫瘍組織を用いたことを示し,"Tum
or cells"は,これらのcDNA試料が培養腫瘍細胞から作成されたこ
とを示し,"Normal"は,これらの試料が正常組織または細胞株に由来する
ことを示し,"Endos"は,これらの試料が内皮関連組織起源に由来すること
を示し,"p53"は,起源の試料中におけるp53遺伝子の状態(変異型または
野生型)を示す。次のカラムでは,そのSEQID#で表される各遺伝子につい
て,標準化された発現の値が示されている。表3で示されている遺伝子は,配列
番号3(AA826850),配列番号5(TBK1),配列番号6(AA30
5176),配列番号8(AA256100),配列番号9(CAB43292
),配列番号11(EPK2),配列番号12(PKNbeta),配列番号1
4(H19102),配列番号16(RSK4),配列番号17(AAD301
82),配列番号20(SGK2),配列番号22(PTK9L),配列番号2
6(AA383293),配列番号29(DRAK2),配列番号31(DRA
K1),配列番号032(AA015726),配列番号40(MAK−V),
配列番号044(TRAD),配列番号044(TRAD),配列番号45(A
A454060),配列番号47(AA234451),配列番号48(AA4
36054),配列番号49(AA626859),配列番号51(KIAA0
904),配列番号52(AA789239),配列番号54(CCRK),配
列番号55(CLK4),配列番号56(AA557536),配列番号57(
W56561),配列番号60(AA579641),配列番号63(NEK7
),配列番号66(CAMKKB),配列番号68(HIPK2),配列番号7
2(R19609),配列番号73(HRI),配列番号78(AA08854
7),配列番号79(AA449542),配列番号082a(MLK4),配
列番号82(MLK4b),配列番号84(RIP4),配列番号88(AA2
78842),配列番号89(AA195964),配列番号90(MSSK1
),配列番号93(TSK4),配列番号94(AI025291),配列番号
95(AA948538),配列番号96(AA905446),配列番号97
(H85389),配列番号100(AA018361),配列番号101(A
A311714),配列番号110(AA452647),配列番号111(A
A310219),配列番号112(AI086865),配列番号114(M
EKK6),および配列番号116(SuRTK106)である。
【0321】実施例5.Erk,JNK1およびp38MAPキナーゼについてのキナーゼア ッセイ 293T細胞をHA−p38で過渡的にトランスフェクトするか,リポフェク
タミン2000(Lifetech)を用いて,Flagタグ付きwtMLK4
A,キナーゼ−不活性MLK4A,野生型MLK4Bまたはキナーゼ−不活性M
LK4Bとともにコトランスフェクトした。トランスフェクションの36時間後
に細胞を溶解した。等量のHA−p38を含むように標準化した細胞溶解物を,
抗−HA抗体(MabHA−11,Babco)で免疫沈澱させた。免疫沈澱物
を2つの部分に分割し,一方は抗−HA抗体を用いて,他方はリン酸特異的p3
8抗体(Promega)を用いてウエスタンブロットを行い,p38の活性化
レベルを検出した。ErklおよびJnklの活性化は,同様にして測定した(
この例は,AA232253(配列番号82,配列番号201)に適用)。
【0322】結果: 過渡的アッセイにおいては,野生型MLK4AおよびMLK4Bは,Erk,
JNK1およびp38MAPキナーゼを活性化したが,キナーゼ−不活性ではな
いMLK4A(K45M)またはMLK4B(K45M)は活性化しなかった。
【0323】実施例6.RAC1グアニン交換因子アッセイ 293T細胞を,HA−Raclで過渡的にトランスフェクトするか,または
Flagタグ付きDuetC,DuetE,DblおよびHA−Tiam−1と
ともにコトランスフェクトした。トランスフェクションの36時間後に細胞を溶
解した。等量のRaclを含むよう標準化した細胞溶解物を固定化GST−PB
D(Pak3のp21−結合ドメイン)でアフィニティー沈澱させた。結合した
蛋白質を,ウエスタンブロットし,抗−HA抗体で探索して,活性化Raclの
レベルを検出した。((この例はR199772(Trad/Duet)(配列
番号44,配列番号164)に適用)。
【0324】結果: DuetCおよびDuetEは,両方ともRaclのグアニンヌクレオチド交
換因子として作用した。
【0325】結論 当業者は,本発明が,その目的を実施し,記載される結果および利点,ならび
に本明細書に固有のものを得るのによく適合していることを容易に理解するであ
ろう。本明細書に記載される分子複合体および方法,手順,処理,分子,特定の
化合物は,現在のところ好ましい態様の代表的なものであり,例示的なものであ
って,本発明の範囲を限定することを意図するものではない。当業者がなすであ
ろう,本発明の精神の範囲内に含まれる変更および他の用途は,特許請求の範囲
により定義されている。
【0326】 当業者は,本発明の範囲および精神から逸脱することなく,本明細書に開示さ
れる本発明に対して種々の置換および変更をなすことが可能であることを容易に
理解するであろう。
【0327】 本明細書において言及されるすべての特許および刊行物は,本発明の属する技
術分野の技術者のレベルを示す。
【0328】 本明細書に例示的に記載されている発明は,本明細書に特定的に開示されてい
ない任意の要素または限定なしでも適切に実施することができる。すなわち,例
えば,本明細書における各例において,"・・・を含む","・・・から本質的に
なる"および"・・・からなる"との用語は,他の2つのいずれかと置き換えるこ
とができる。本明細書において用いた用語および表現は,説明の用語として用い
るものであり,限定ではない。そのような用語および表現の使用においては,示
されかつ記載されている特徴またはその一部の等価物を排除することを意図する
ものではない。特許請求の範囲に記載される本発明の範囲中で種々の変更が可能
であることが理解される。
【0329】 特に,本明細書に記載されるある処方は処方に添加された賦形剤により同定さ
れるが,本発明はこれらの賦形剤の組み合わせにより形成される最終処方をもカ
バーすることを意味する。特に,本発明は,添加された賦形剤の1つないしすべ
てが処方の間に反応し,最終処方中にもはや存在しないかまたは変化した形で存
在する処方を含む。
【0330】 さらに,発明の特徴および観点がマーカッシュグループの用語で記載されてい
る場合,当業者は,本発明が,マーカッシュグループのメンバーの個々のメンバ
ーまたはサブグループに関してもまた記載されていることを認識するであろう。
例えば,Xが,臭素,塩素およびヨウ素からなる群より選択されるとして記載さ
れている場合,Xが臭素である特許請求の範囲およびXが臭素および塩素である
特許請求の範囲も完全に記載されている。
【0331】 他の態様も特許請求の範囲の範囲内である。
【0332】 表1
【表12】
【0333】
【表13】
【0334】 表2
【表14】
【0335】
【表15】
【0336】
【表16】
【0337】 表3
【表17】
【0338】
【表18】
【0339】
【表19】
【0340】
【表20】
【0341】
【表21】
【0342】
【表22】
【0343】
【表23】
【0344】
【表24】
【0345】
【表25】
【0346】
【表26】
【0347】
【表27】
【0348】
【表28】
【0349】
【表29】
【0350】
【表30】
【0351】
【表31】
【0352】
【表32】
【0353】
【表33】
【0354】
【表34】
【0355】
【表35】
【0356】
【表36】
【0357】
【表37】
【0358】
【表38】
【0359】
【表39】
【0360】
【表40】
【0361】
【表41】
【0362】
【表42】
【0363】
【表43】
【0364】 表4
【表44】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は,本発明の新規キナーゼポリペプチドのアミノ酸配列を示
す。
【図2】 図2は,本発明の新規キナーゼポリペプチドをコードする核酸の
配列を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 48/00 A61P 25/28 4C084 A61P 9/00 35/00 4C086 25/28 37/00 4C087 35/00 43/00 105 4H045 37/00 111 43/00 105 C07K 16/40 111 C12N 1/15 C07K 16/40 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 9/12 1/21 C12Q 1/02 5/10 1/48 Z 9/12 1/68 A C12Q 1/02 G01N 33/15 Z 1/48 33/50 Z 1/68 33/53 D G01N 33/15 M 33/50 33/566 33/53 C12N 15/00 ZNAA 5/00 B 33/566 A A61K 37/48 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 プラウマン,グレゴリー・ディー アメリカ合衆国 94070 カリフォルニア 州 サン・カルロス,ハニーサックル・レ ーン 4 (72)発明者 マルティネス,リカルド アメリカ合衆国 94404 カリフォルニア 州 フォスター・シティ,カルティエ・レ ーン 984 (72)発明者 ホワイト,デイビッド アメリカ合衆国 94002 カリフォルニア 州 ベルモント,バークレイ・ウェイ 2623 (72)発明者 シュダーサナム,スチャ アメリカ合衆国 94904 カリフォルニア 州 グリーン・ブラエ,コルテ・パテンシ オ 20 Fターム(参考) 2G045 AA25 AA40 CA25 CA26 CB03 DA12 DA13 DA14 DA36 DA77 FB02 FB07 4B024 AA01 AA11 BA10 CA04 CA09 FA02 GA03 GA11 HA03 HA12 4B050 CC03 DD07 LL01 LL03 4B063 QA18 QA19 QQ08 QQ27 QR07 QR55 QS34 4B065 AB01 BA02 CA24 CA29 CA44 CA46 4C084 AA07 AA13 AA17 BA01 BA08 BA22 BA23 BA44 DC22 NA14 ZA021 ZA151 ZA361 ZB071 ZB212 ZB261 ZC191 ZC201 4C086 AA01 AA02 EA16 NA14 ZA02 ZA15 ZA36 ZB07 ZB21 ZB26 ZC19 ZC20 4C087 AA01 AA02 BC83 CA12 NA14 ZA02 ZA15 ZA36 ZB07 ZB21 ZB26 ZC19 ZC20 4H045 AA11 CA40 DA75 EA21 EA22 EA23 EA28 EA50

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番
    号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129
    ,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番
    号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138
    ,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番
    号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147
    ,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番
    号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156
    ,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番
    号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165
    ,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番
    号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174
    ,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番
    号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183
    ,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番
    号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192
    ,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番
    号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201
    ,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番
    号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210
    ,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番
    号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219
    ,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番
    号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228
    ,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番
    号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237
    ,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および
    配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドをコードする,
    単離された,濃縮されたまたは精製された核酸分子。
  2. 【請求項2】 前記核酸分子が, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2に記載されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードする; (b)(a)のヌクレオチド配列の相補体である; (c)高度にストリンジェントな条件下で(a)のヌクレオチド分子にハイブリ
    ダイズし,かつ天然に生ずるキナーゼポリペプチドをコードする; (d)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列を有するキナーゼポリペプチドをコー
    ドし,ただし,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイ
    ル構造領域,プロリンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テー
    ルからなる群より選択されるドメインの全部ではないが1またはそれ以上を欠失
    している; (e)(d)のヌクレオチド配列の相補体である; (f)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2に記載される群より選択されるアミノ酸配列のドメインをコードし,前記ドメ
    インは,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,コイルドコイル構造
    領域,プロリンリッチ領域,スペーサー領域,挿入物,およびC末端テールから
    なる群より選択される; (g)(f)のヌクレオチド配列の相補体である; (h)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードし,ただ
    し,N末端ドメイン,触媒ドメイン,C末端ドメイン,スペーサー領域,プロリ
    ンリッチ領域,コイルドコイル構造領域,およびC末端テールからなる群より選
    択されるドメインの全部ではないが1またはそれ以上が欠失している;または (i)(h)のヌクレオチド配列の相補体である, ヌクレオチド配列を含む,請求項1記載の核酸分子。
  3. 【請求項3】 宿主細胞において転写を開始するのに有効なベクターまたは
    プロモーターを含む,請求項1記載の核酸分子。
  4. 【請求項4】 前記核酸分子が,哺乳動物から単離された,濃縮されたまた
    は精製されたものである,請求項1記載の核酸分子。
  5. 【請求項5】 前記哺乳動物がヒトである,請求項4記載の核酸分子。
  6. 【請求項6】 試料中においてキナーゼポリペプチドをコードする核酸を検
    出するための核酸プローブであって,前記ポリペプチドが,配列番号122,配
    列番号123,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号1
    27,配列番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配
    列番号132,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号1
    36,配列番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配
    列番号141,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号1
    45,配列番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配
    列番号150,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号1
    54,配列番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配
    列番号159,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号1
    63,配列番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配
    列番号168,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号1
    72,配列番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配
    列番号177,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号1
    81,配列番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配
    列番号186,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号1
    90,配列番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配
    列番号195,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号1
    99,配列番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配
    列番号204,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号2
    08,配列番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配
    列番号213,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号2
    17,配列番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配
    列番号222,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号2
    26,配列番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配
    列番号231,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号2
    35,配列番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配
    列番号240,配列番号241,および配列番号242からなる群より選択され
    ることを特徴とする核酸プローブ。
  7. 【請求項7】 前記ポリペプチドが,配列番号122,配列番号123,配
    列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号1
    28,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配
    列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号1
    37,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配
    列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号1
    46,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配
    列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号1
    55,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配
    列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号1
    64,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配
    列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号1
    73,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配
    列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号1
    82,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配
    列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号1
    91,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配
    列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号2
    00,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配
    列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号2
    09,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配
    列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号2
    18,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配
    列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号2
    27,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配
    列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号2
    36,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配
    列番号241,および配列番号242からなる群より選択されるアミノ酸配列に
    よりコードされる蛋白質のフラグメントである,請求項6記載のプローブ。
  8. 【請求項8】 配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番
    号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129
    ,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番
    号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138
    ,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番
    号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147
    ,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番
    号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156
    ,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番
    号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165
    ,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番
    号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174
    ,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番
    号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183
    ,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番
    号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192
    ,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番
    号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201
    ,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番
    号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210
    ,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番
    号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219
    ,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番
    号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228
    ,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番
    号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237
    ,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および
    配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドをコードする核
    酸分子を含む組換え細胞。
  9. 【請求項9】 前記ポリペプチドが,配列番号122,配列番号123,配
    列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号1
    28,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配
    列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号1
    37,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配
    列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号1
    46,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配
    列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号1
    55,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配
    列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号1
    64,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配
    列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号1
    73,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配
    列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号1
    82,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配
    列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号1
    91,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配
    列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号2
    00,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配
    列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号2
    09,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配
    列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号2
    18,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配
    列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号2
    27,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配
    列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号2
    36,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配
    列番号241,および配列番号242からなる群より選択されるアミノ酸配列に
    よりコードされる蛋白質のフラグメントである,請求項8記載の細胞。
  10. 【請求項10】 配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列
    番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号12
    9,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列
    番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号13
    8,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列
    番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号14
    7,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列
    番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号15
    6,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列
    番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号16
    5,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列
    番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号17
    4,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列
    番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号18
    3,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列
    番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号19
    2,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列
    番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号20
    1,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列
    番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号21
    0,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列
    番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号21
    9,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列
    番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号22
    8,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列
    番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号23
    7,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,およ
    び配列番号242からなる群より選択される,単離された,濃縮されたまたは精
    製されたキナーゼポリペプチド。
  11. 【請求項11】 前記ポリペプチドが,配列番号122,配列番号123,
    配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号
    128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,
    配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号
    137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,
    配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号
    146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,
    配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号
    155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,
    配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号
    164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,
    配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号
    173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,
    配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号
    182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,
    配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号
    191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,
    配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号
    200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,
    配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号
    209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,
    配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号
    218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,
    配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号
    227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,
    配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号
    236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,
    配列番号241,および配列番号242からなる群より選択されるアミノ酸配列
    によりコードされる蛋白質のフラグメントである,請求項10記載のポリペプチ
    ド。
  12. 【請求項12】 前記ポリペプチドが, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列; (b)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列であって,ただし,N末端ドメイン,
    触媒ドメイン,C末端ドメイン,スペーサー領域,プロリンリッチ領域,コイル
    ドコイル構造領域,およびC末端テールからなる群より選択されるドメインの全
    部ではないが1またはそれ以上を欠失しているアミノ酸配列; (c)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2に記載される配列からなる群より選択されるアミノ酸配列のドメインであって
    ,C末端ドメイン,触媒ドメイン,N末端ドメイン,スペーサー領域,プロリン
    リッチ領域,コイルドコイル構造領域,およびC末端テールからなる群より選択
    されるドメイン, を含む,請求項10記載のポリペプチド。
  13. 【請求項13】 前記ポリペプチドが,哺乳動物から単離された,精製され
    た,または濃縮されたものである,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  14. 【請求項14】 前記哺乳動物がヒトである,請求項13記載のキナーゼポ
    リペプチド。
  15. 【請求項15】 前記ポリペプチドが,AA144574,AA11684
    1,AA256100,AA305176,AA210825,AA31680
    4,AA980090,N42050,AA476563,AA626690,
    AA960957,H19102,AA045601,AA107515,AA
    109508またはAA887783ポリペプチドである,請求項10記載のキ
    ナーゼポリペプチド。
  16. 【請求項16】 前記ポリペプチドが,H60215,AA197883,
    AA297313,W30246,AA172300,AA383293,AA
    542015,H01248,N23936,W44160,2R22−5−1
    1,5R72−18−1,AA021445,AA207220,AA4265
    80,AA544838,W90839,5R79−54−1,AA83994
    0,R19772または5R72−8−2ポリペプチドである,請求項10記載
    のキナーゼポリペプチド。
  17. 【請求項17】 前記ポリペプチドが,AA234451ポリペプチドであ
    る,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  18. 【請求項18】 前記ポリペプチドが,5R65−161,AA06179
    7,AA065538,AA124976,AA397553,AA43595
    6,AA575635,AA626859,AA789239,AI08686
    5,H17727,H29974,AA557536またはN28606ポリペ
    プチドである,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  19. 【請求項19】 前記ポリペプチドが,AA631990またはW0854
    9ポリペプチドである,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  20. 【請求項20】 前記ポリペプチドが,SR72−16−2,R19927
    またはR43524ポリペプチドである,請求項10記載のキナーゼポリペプチ
    ド。
  21. 【請求項21】 前記ポリペプチドがSR57−10−2ポリペプチドであ
    る,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  22. 【請求項22】 前記ポリペプチドがAA232253ポリペプチドである
    ,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  23. 【請求項23】 前記ポリペプチドが,AA430250,AA83634
    8,R86668またはN34132ポリペプチドである,請求項10記載のキ
    ナーゼポリペプチド。
  24. 【請求項24】 前記ポリペプチドが,AA098024またはSuRTK
    106ポリペプチドである,請求項10記載のキナーゼポリペプチド。
  25. 【請求項25】 前記ポリペプチドが,R47805,AA099102,
    AA589241,H85811,AA013524,AA452647,AA
    840598,AA088547,AA139478,AA826850,R8
    7679,W65887,H97685,W20810,AA599286,A
    A425725,AA103218,AA711829,AA060026,A
    A399669,AA758539,AA883975,AA948538,A
    A018361,AA215311,AA311714,AA498104,S
    R69−17−2,SR69−23−3,SR69−26−2,AA11835
    2,AA396601,AA671275,AA278842,AA46013
    2またはH05721ポリペプチドである,請求項10記載のキナーゼポリペプ
    チド。
  26. 【請求項26】 配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列
    番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号12
    9,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列
    番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号13
    8,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列
    番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号14
    7,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列
    番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号15
    6,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列
    番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号16
    5,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列
    番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号17
    4,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列
    番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号18
    3,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列
    番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号19
    2,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列
    番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号20
    1,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列
    番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号21
    0,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列
    番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号21
    9,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列
    番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号22
    8,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列
    番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号23
    7,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,およ
    び配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドに対して特異
    的結合親和性を有する抗体または抗体フラグメント。
  27. 【請求項27】 前記ポリペプチドが, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列; (b)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるアミノ酸配列であって,ただし,C末端ドメイン,
    触媒ドメイン,N末端ドメイン,スペーサー領域,プロリンリッチ領域,コイル
    ドコイル構造領域,およびC末端テールからなる群より選択されるドメインの全
    部ではないが1またはそれ以上を欠失しているアミノ酸配列; (c)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2に記載される配列から選択されるアミノ酸配列のドメインであって,C末端ド
    メイン,触媒ドメイン,N末端ドメイン,スペーサー領域,プロリンリッチ領域
    ,コイルドコイル構造領域,およびC末端テールからなる群より選択されるドメ
    イン, を含む,請求項26記載の抗体または抗体フラグメント。
  28. 【請求項28】 配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列
    番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号12
    9,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列
    番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号13
    8,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列
    番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号14
    7,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列
    番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号15
    6,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列
    番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号16
    5,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列
    番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号17
    4,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列
    番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号18
    3,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列
    番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号19
    2,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列
    番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号20
    1,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列
    番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号21
    0,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列
    番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号21
    9,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列
    番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号22
    8,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列
    番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号23
    7,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,およ
    び配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドに対して特異
    的結合親和性を有する抗体を産生するハイブリドーマ。
  29. 【請求項29】 キナーゼ活性を調節する物質を同定する方法であって, (a)配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドを試験物質と接触させ; (b)前記ポリペプチドの活性を測定し;そして (c)前記物質が前記ポリペプチドの活性を調節するか否かを決定する の各工程を含む方法。
  30. 【請求項30】 細胞においてキナーゼ活性を調節する物質を同定する方法
    であって, (a)細胞においてキナーゼポリペプチドを発現させ,ここで,前記ポリペプチ
    ドは,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番号125,配
    列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129,配列番号1
    30,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番号134,配
    列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138,配列番号1
    39,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番号143,配
    列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147,配列番号1
    48,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番号152,配
    列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156,配列番号1
    57,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番号161,配
    列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165,配列番号1
    66,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番号170,配
    列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174,配列番号1
    75,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番号179,配
    列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183,配列番号1
    84,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番号188,配
    列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192,配列番号1
    93,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番号197,配
    列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201,配列番号2
    02,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番号206,配
    列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210,配列番号2
    11,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番号215,配
    列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219,配列番号2
    20,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番号224,配
    列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228,配列番号2
    29,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番号233,配
    列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237,配列番号2
    38,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および配列番号24
    2からなる群より選択され; (b)試験物質を前記細胞に加え;そして (c)細胞表現型または前記ポリペプチドと天然の結合パートナーとの間の相互
    作用の変化をモニターする の各工程を含む方法。
  31. 【請求項31】 治療を必要とする患者に,配列番号122,配列番号12
    3,配列番号124,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列
    番号128,配列番号129,配列番号130,配列番号131,配列番号13
    2,配列番号133,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列
    番号137,配列番号138,配列番号139,配列番号140,配列番号14
    1,配列番号142,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列
    番号146,配列番号147,配列番号148,配列番号149,配列番号15
    0,配列番号151,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列
    番号155,配列番号156,配列番号157,配列番号158,配列番号15
    9,配列番号160,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列
    番号164,配列番号165,配列番号166,配列番号167,配列番号16
    8,配列番号169,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列
    番号173,配列番号174,配列番号175,配列番号176,配列番号17
    7,配列番号178,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列
    番号182,配列番号183,配列番号184,配列番号185,配列番号18
    6,配列番号187,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列
    番号191,配列番号192,配列番号193,配列番号194,配列番号19
    5,配列番号196,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列
    番号200,配列番号201,配列番号202,配列番号203,配列番号20
    4,配列番号205,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列
    番号209,配列番号210,配列番号211,配列番号212,配列番号21
    3,配列番号214,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列
    番号218,配列番号219,配列番号220,配列番号221,配列番号22
    2,配列番号223,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列
    番号227,配列番号228,配列番号229,配列番号230,配列番号23
    1,配列番号232,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列
    番号236,配列番号237,配列番号238,配列番号239,配列番号24
    0,配列番号241,および配列番号242からなる群より選択されるキナーゼ
    の活性を調節する物質を投与することにより疾病または疾患を治療する方法。
  32. 【請求項32】 前記疾病または疾患が,免疫関連疾病および疾患,心臓血
    管疾病,神経変性性疾患,および癌からなる群より選択される,請求項31記載
    の方法。
  33. 【請求項33】 前記物質がインビトロでキナーゼ活性を調節する,請求項
    31記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記物質がキナーゼ阻害剤である,請求項33記載の方法
  35. 【請求項35】 疾病または疾患の診断道具として試料中においてキナーゼ
    ポリペプチドを検出する方法であって, (a)前記試料を,配列番号122,配列番号123,配列番号124,配列番
    号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番号129
    ,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133,配列番
    号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番号138
    ,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142,配列番
    号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番号147
    ,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151,配列番
    号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番号156
    ,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160,配列番
    号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番号165
    ,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169,配列番
    号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番号174
    ,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178,配列番
    号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番号183
    ,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187,配列番
    号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番号192
    ,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196,配列番
    号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番号201
    ,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205,配列番
    号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番号210
    ,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214,配列番
    号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番号219
    ,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223,配列番
    号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番号228
    ,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232,配列番
    号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番号237
    ,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241,および
    配列番号242からなる群より選択されるキナーゼポリペプチドの核酸標的領域
    にハイブリダイゼーションアッセイ条件下でハイブリダイズする核酸プローブと
    接触させ,前記プローブは,前記ポリペプチド,そのフラグメント,および前記
    配列およびフラグメントの相補体をコードする核酸配列を含み;そして (b)プローブ:標的領域ハイブリッドの存在または量を前記疾病の指標として
    検出する の各工程を含む方法。
  36. 【請求項36】 前記疾病または疾患が,免疫関連疾病および疾患,心臓血
    管疾病,神経変性性疾患,および癌からなる群より選択される,請求項35記載
    の方法。
  37. 【請求項37】 疾病または疾患の診断道具として試料中においてキナーゼ
    ポリペプチドを検出する方法であって, (a)試料中の前記キナーゼポリペプチドをコードする核酸標的領域またはその
    1またはそれ以上フラグメントを,前記キナーゼポリペプチドをコードする対照
    核酸標的領域またはその1またはそれ以上のフラグメントと比較し,ここで,前
    記キナーゼポリペプチドは,配列番号122,配列番号123,配列番号124
    ,配列番号125,配列番号126,配列番号127,配列番号128,配列番
    号129,配列番号130,配列番号131,配列番号132,配列番号133
    ,配列番号134,配列番号135,配列番号136,配列番号137,配列番
    号138,配列番号139,配列番号140,配列番号141,配列番号142
    ,配列番号143,配列番号144,配列番号145,配列番号146,配列番
    号147,配列番号148,配列番号149,配列番号150,配列番号151
    ,配列番号152,配列番号153,配列番号154,配列番号155,配列番
    号156,配列番号157,配列番号158,配列番号159,配列番号160
    ,配列番号161,配列番号162,配列番号163,配列番号164,配列番
    号165,配列番号166,配列番号167,配列番号168,配列番号169
    ,配列番号170,配列番号171,配列番号172,配列番号173,配列番
    号174,配列番号175,配列番号176,配列番号177,配列番号178
    ,配列番号179,配列番号180,配列番号181,配列番号182,配列番
    号183,配列番号184,配列番号185,配列番号186,配列番号187
    ,配列番号188,配列番号189,配列番号190,配列番号191,配列番
    号192,配列番号193,配列番号194,配列番号195,配列番号196
    ,配列番号197,配列番号198,配列番号199,配列番号200,配列番
    号201,配列番号202,配列番号203,配列番号204,配列番号205
    ,配列番号206,配列番号207,配列番号208,配列番号209,配列番
    号210,配列番号211,配列番号212,配列番号213,配列番号214
    ,配列番号215,配列番号216,配列番号217,配列番号218,配列番
    号219,配列番号220,配列番号221,配列番号222,配列番号223
    ,配列番号224,配列番号225,配列番号226,配列番号227,配列番
    号228,配列番号229,配列番号230,配列番号231,配列番号232
    ,配列番号233,配列番号234,配列番号235,配列番号236,配列番
    号237,配列番号238,配列番号239,配列番号240,配列番号241
    ,および配列番号242からなる群より選択され;そして (b)前記標的領域と前記対照標的領域との間の配列または量の差を,前記疾病
    または疾患の指標として検出する の各工程を含む方法。
  38. 【請求項38】 前記疾病または疾患が,免疫関連疾病および疾患,心臓血
    管疾病,神経変性性疾患,および癌からなる群より選択される,請求項37記載
    の方法。
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