JP2003500937A - 音響エコー消去 - Google Patents
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04M—TELEPHONIC COMMUNICATION
- H04M9/00—Arrangements for interconnection not involving centralised switching
- H04M9/08—Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
- H04M9/082—Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
Abstract
Description
, ACE)についての方法に関し、モノフォニックの信号からマルチ−チャンネル
(多数のチャンネル)のスペーシャライズド信号(spatialised signal、空間的
に特定された信号)を導き出すシステムに応用可能であり、その各チャンネルは
異なる利得でラウドスピーカのアレイの各メンバに適用され、知覚または聴覚に
おいて方向性を錯覚させる。このクラスのスペーシャライズド信号は、ここでは
、方向付けされたモノ(steered mono)と呼ぶことにする。方向付けされたモノ
システムは、2以上の利得要素を使用して、スペーシャライゼーション(空間的
な特定)を表わし、パニング(パン用の)プロセッサにマップされて、対応する
ラウドスピーカの出力を生成する。記述した実施形態では、2つのラウドスピー
カで−すなわち、“方向付けされたモノからのステレオ”(stereo from steere
d mono, SSM)として知られているシステムで2チャンネルのステレオフォニッ
ク信号を使用するが、本発明の原理は3以上のチャンネルをもつシステムに応用
することができる。本発明はテレビ会議システムに応用され、聞き手のために各
話し手の音声の空間的位置付けを人為的に与える。
に、ラウドスピーカおよびマイクロフォンを使用して快適な音声通信を行う音響
エコー消去(ACE)の方法が必要とされている。モノフォニックシステムにお
いて、図1に示したトポロジは、最小二乗平均(least mean square, LMS)、反
復的最小二乗平均(recursive least squares, RLS)、またはファスト アフィ
ン プロジェクション(fast affine projection, FAP)のような、多数の異なる
適応プロセスで使用することができる。しかしながら、ステレオフォニックおよ
び多数のチャンネルシステムにおいて、既存の解決案は、まだ克服されていない
幾つかの主要な障害のためにまだ進展していない。図2の例は、モノフォニック
の場合における単一の経路と比較して、(マイクロフォンおよびラウドスピーカ
インパルス応答を含む)2つのエコー経路、h1およびh2がある、ステレオフ
ォニックシステムを示している。(これは、単一のマイクロフォンが使用される
、すなわち通常、スペーシャライゼーションが人為的に作られる場合であると仮
定している。より一般的には、エコー経路の数は、ラウドスピーカの数とマイク
ロフォンの数の積である)。
ム構成を仮定しているが、ここでは通常、話し手−対−マイクロフォンの経路の
応答が分かっていない。エコー消去装置における適応プロセスの目的は、信号x 1 (t)、x2(t)、およびe(t)を使用して、適応フィルタ#h1および
#h2を訓練し、次の結果を得ることである(なお、#は原文では文字hの上に
付けた仏語の抑揚音符(accent circonflexe)を表わす)。 e(t)→0 (1) 既存の適応フィルタプロセスを使用しても、フィルタの収束する組を実現するこ
とはできず、したがって次のようになる。 h1=#h1 および h2=#h2 (2) その代わりに、次に示す収束する解が得られる。 h1*g1+h2*g2=#h1*g1+#h2*g2 (3) なお、*は畳み込みの演算子である。式(3)は式(1)を満たすが、式(2)
は式(3)の固有の解ではないので、h1およびh2に対する解をこの結果から
導き出すことはできない。
とき、(式(2)もまた満たされなければ)式(3)では最早、等式が成立しな
い。したがって、エコー消去装置は収束する解を最早生成せず、話し手に聞こえ
るエコーのレベルは上がる。
よびx2を操作するか、または信号x1およびx2の特性を使用する。これらの
解決案の目的は、2つの信号の相互相関特性を使用して、2つの信号が十分に無
相関になったときに、式(2)の解が存在することを示すことである。しかしな
がら、信号x1およびx2は遠隔会議システムにおいて本質的に高度に相関性が
あるので、信号内の僅かな相関性のない特徴を活用する技術は、決して理想的で
はない情況では貧弱な振舞いを有している。
ている。若干の信号の無相関性(de-correlation)を取入れることによって、式
(2)の解に解の収束性を相当に加えることが示されている。しかしながら、こ
のやり方でノイズを加えると、収束性を向上するが、望ましくなく聞こえるレベ
ルでノイズが加えられなければならない。
信号に対する音響エコー消去方法であって、方向付けされたスペーシャライズド
信号は各スペーシャライゼーション利得関数にしたがって修正される信号入力か
ら生成され、複数のオーディオチャンネルを生成し、エコー消去プロセスは結合
されたスペーシャライゼーションおよびエコー経路推定値を使用し、推定値は各
チャンネルに適用される利得関数から導き出され、各チャンネルに適用された利
得関数が変化するとき、エコー経路の前の推定値および利得関数に基づいて、エ
コー経路の推定値が生成され、エコー経路の推定値を使用して、エコー消去信号
を生成する方法が提供される。
ャライズドオーディオシステムにおける音響エコー消去のための装置であって、
該スペーシャライズドオーディオシステムが、 オーディオ信号を受け取るための信号入力手段と、 オーディオ信号から導き出された音響信号を生成するための複数のオーディ
オ出力手段と、 オーディオ出力手段を制御するための利得制御関数を生成するためのオーデ
ィオ出力手段と関係している制御手段であって、スペーシャライズド形式のオー
ディオ信号が前記複数のオーディオ出力手段によって生成される制御手段と、 音響信号を検出するためのオーディオ入力手段と、 オーディオ入力手段によって検出された音響信号から導き出された信号を送
るための信号出力手段と、 各制御手段における利得制御関数の変化を識別するための検出手段と、エコ
ー経路の前の推定値と、検出手段によって検出された利得制御関数とに基づくエ
コー経路の推定値を、音響出力手段と音響入力手段との間で生成するための推定
手段とを含むエコー経路推定手段と、 制御手段によって生成されたスペーシャライズド音響信号とエコー経路推定
手段によって導き出された推定値とから導き出されたエコー消去信号を生成する
ためのエコー消去信号生成手段と、 エコー消去信号を、オーディオ入力手段によって生成された信号へ適用する
信号結合手段とを含む装置を提供する。
より多くのエコー経路推定の2つ、例えば#h1および#h2、の多数の更新を
避け、既存のステレオエコー消去プロセス、例えば#h1*x1および#h2*
x2と比較したときに要求されるフィルタ処理の数を低減する。さらに加えて、
本発明は、既存のステレオエコー消去プロセスとは異なり、適応プロセスにおい
てスペーシャライゼーションパラメータを使用する。LMS更新を修正して、ス
ペーシャライゼーションが変わる度ごとに、使用されているスペーシャライゼー
ションパラメータを検討し、合計のエコー経路の推定値を更新する。N回目(N
はシステム内のチャンネル数である)のスペーシャライゼーションの変更後で、
合計されたエコー経路の推定値はスペーシャライゼーションのこれからの将来の
変更のために合計のエコー経路へ収束する。N回目のスペーシャライゼーション
変更の前に、プロセスは合計されたエコー経路の推定値の局所解に収束し、プロ
セスの学習段階においていくつかのエコー信号の低減がなお行われる。
ップフェーズ(set up phase)の一部を成す。例えば、要求された数のスペーシ
ャライゼーションの変更は、各チャンネルに対してモノフォニックのLMSプロ
セスを実行し、次に他のチャンネルの利得をゼロに設定することによって達成す
ることができる。
ロフォン11および話し手10)に接続された入力経路12を含む。伝送路12ではこの
信号s(t)を修正して、ラウドスピーカ信号x(t)を生成し、x(t)はラ
ウドスピーカ13へ供給される。戻り経路はマイクロフォン21、戻り伝送路22、お
よびラウドスピーカ23を含む。音響経路h1は、一方の経路のラウドスピーカ13
と他方の経路のマイクロフォン21との間に存在する。したがって、話し手10から
発生する一部のサウンドはスピーカ23へ戻され、話し手10にエコーとして聞こえ
る。この効果は、とくに、伝送路12、22が遅延をもたらすために妨害的(intrus
ive、侵襲的)であり、この信号を削除するためにエコー消去プロセッサ24、25
、26が取付けられる。適応プロセッサ24は、戻り経路22上を送られる信号e(t
)と、入力経路12上で到達する信号x(t)とを比較して、それらの間の相関性
を識別する。これを使用して、適応フィルタバンク25を制御して、ベクトル#h 1 を生成する。このベクトルは音響経路h1の推定値である。このベクトルはフ
ィルタによって入力信号x(t)へ適用され、その結果、結合装置26内のマイク
ロフォン21の入力y(t)から減算され、戻り信号e(t)を生成する。適応フ
ィルタ25が関数h1の正確な推定値#h1を生成するとき、エコー信号y(t)
は適応フィルタ25からの出力によって打ち消され、したがってe(t)はゼロに
なる。このために戻り経路22上を送られる信号のみが、マイクロフォン21の近く
で生成され、ラウドスピーカ13から受け取られないサウンドになる。
類似しているが、ここでは各端部に2つのラウドスピーカと2つのマイクロフォ
ンがある(図2では、参照符号の最後に“L”および“R”を付して示している
。図2には、戻り経路の一方のチャンネル22Lのみが示されている。各マイクロ
フォン21L、(21R)は両方のラウドスピーカ13L、13Rから音響のフィードバ
ックを受け取ることができるので、各戻り経路22L(22R)には、それぞれ外方
向経路12L、12Rのための2つのエコー経路推定値#h1L、#h2Lがある。2
つの出力方向の経路12L、12Rは、同じソース10から信号を伝搬しているので、2
つの推定値#h1L、#h2L間には重要な相関性があり、したがって適応フィ
ルタ値25LL、25RLを生成するプロセスは独立していない。
ず、マイクロフォン11L、11Rと話し手10との相関位置に依存する。したがって
#h1L、#h2Lに対する固有の解を導き出すことはできない。所与のスペー
シャライゼーションにおいて、適応プロセッサ24Lは2つの適切な関数#h1L 、#h2Lを生成し、上述の式(3)が成立する: h1*g1+h2*g2=#h1*g1+#h2*g2 (3) しかし、これは式(2)も成立することを必ずしも示唆していない: h1=#h1 および h2=#h2 (2) スーぺーシャライゼーション、したがって関数g1、g2が変化するとき、適
応フィルタは新しいスペーシャライゼーションに対応するようにリセットされな
ければならないことが分かるであろう。
が使用され、関数g1およびg2は、利得を表わすスカラー値g1およびg2に
なる。したがって、各方向に1つのみの伝送路12、22が存在する。受信端部で生
成されるか、またはモノフォニック信号s(t)で送られる制御情報を使用して
、可変利得増幅器14L、14Rを制御して、受信端部におけるスペーシャライゼー
ションを規定する利得関数g1およびg2を変化させ、ステレオフォニックソー
スをエミュレートする。受信端部における利得関数g1およびg2が分かってい
ないので、それらを適応プロセッサ24、25において使用することができる。
に基礎となる数学的理論を図3および4を参照して記載することにする。
し、その後プロセスは次のように各サンプリング期間nの間、反復ループで実行
される。
ャライゼーション値g1およびg2が変化する最後の3つのサンプリング期間を
識別する。前のサンプルがn−1であるので、スペーシャライゼーションの利得
値g1、g2が変化しないときは、k1、k2、k3の値は前のサンプルと同じ
である。しかしながら、値が変化するとき、k3はk2の前の値に設定され、k 2 はk1の前の値に設定され、k1はn−1に設定される。
。
ず、再び計算する必要はない。次にこの行列の逆行列が判断される。
列も変化せず、再び計算する必要はない。 次に(段階104において)、r=n−k1+1が、推定されるエコー経路ベクト
ル#hにおける項Lの数よりも少ないとき(言い換えると、最後のスペーシャラ
イゼーションの変化がLよりも小さいので、サンプルrの数が経過するとき)、
推定されるエコー経路ベクトル#hn−1における1つの項は次のように補正さ
れる。
る)。全ての他の項#hn−1(0)...#hn−1(r−1)および#hn −1 (r+1)...#hn−1(L−1)は変更されないままである。 エラー消去信号を次に示す。
ある)は、次に修正された推定エコー経路ベクトル#hn−1を使用して生成さ
れ(段階105)、信号y(n)から減算され、出力信号e(n)を生成する。 次に推定されるエコー経路ベクトル#hn−1が、次の反復で使用するためにエ
コー信号e(n)に応答して適応される(段階106)。
0≦μ<2であるとき、進行は安定する。
Lをもつ正規化されたLMSプロセスと同じである。コンピュータ処理の数は、
段階103で使用された逆行列において2回の乗算および1回の除算の次数である。
スペーシャライゼーションにおける各変更の後で、大文字Lについてプロセスの
複雑性をほとんど加えないときのみ、これは実行される。段階104は、スペーシ
ャライゼーションの変更の後で最初のLのサンプルのみについて計算され、L>
100であることが多い方向付けされたモノシステムで使用されるとき、大文字
Lについては有意ではない。したがって、上述のプロセスが、方向付けされたモ
ノシステムを使った音響エコー消去に使用されるとき、プロセスは約2Lの複雑
性をもつ。
、図3に示した本発明のシステム、すなわち単一の合計されたエコー経路推定値
を利用するシステムに相当することを示す。
(図2参照)は、2つの人為的に生成されたインパルス応答g1、g2によって
置換され、これらはモノフォニック経路12上で受け取られる単一のマイクロフォ
ン信号s(t)に作用し、スペーシャライゼーションの知覚または錯覚を生成す
る。ここに示した解決案では、関数g1、g2は、インパルス応答ではなく簡単
な利得関数としてそれらに表わすことによってさらに簡単にされる。このシステ
ムは、信号x1およびx2の相関性をなくして、収束を助けることを試行するの
ではなく、図2の従来技術のシステムとは完全に異なるやり方で働き、ここに示
した方法は、信号x1およびx2の本質的に非常によく相関する性質に依存する
。この方法は、(従来技術のシステムでは分からない)関数g1、g2の知識を
使用して、収束のエコー消去を達成する。エコー問題に対する適応フィルタの解
決案を記述する前に、問題に対する解決案が存在することが証明される。
プル時間nにおけるスペーシャライゼーションブロックへの入力、yn=[y(n) y
(n-1)… y(n-(L-1))]Tによって聞き手側端部のマイクロフォンへの入力、およ
び2つのラウドスピーカ−対−マイクロフォンのエコー経路を、長さLの列ベク
トルh1およびh2(ラウドスピーカおよびマイクロフォンのインパルス応答を
取入れる)とする。 yn=g1(n)Snh1+g2(n)Snh2 (4) なお、スペーシャライゼーションは、サンプル期間n−(L−1)...n、お
よびSn=[Sn...Sn−(L−1)]T上で一定である利得値g1(n)お
よびg2(n)として表わされる。(これは、“テプリッツ”行列、すなわち次
数L×Lの対称行列であり、第1の行および第1の列においてsnの項、第2の
行および列においてSn−1の項、などをもつ)。h1およびh2は、式(4)
から解くことはできないことを示すことができる。
および出力の測定値を使用して検討する。 g1(n+a)=g1(n+a-1)=…=g1(n+1)≠g1(n) g2(n+a)=g2(n+a-1)=…=g2(n+1)≠g2(n) (5) 言い換えると、関数g1およびg2はサンプル時間nとサンプル時間n+1との
間で変化するが、時間n+1とサンプル時間n+aとの間では変化しないままで
ある。 したがって、ILがL×Lの識別行列であるとき、次の式が成立する。
別の項と乗算し、生成された項で新しい行列(その次数は元の2つの行列の積で
ある)を形成することによって得られる)。
する。
わち、これは、全スペクトルの内容をもつ)、行列Gn,n+aは正則(non-si
ngular)行列であり、したがって、これには逆行列もある。Gn,n+aが正則
行列であるといった条件は、サンプル時間nおよびn+aにおけるスペーシャラ
イゼーション値が異なり、互いのスカラー倍数でないときに(すなわち、g1(n)/
g2(n)≠g1(n+a)/g2(n+a))、満たされる。理想的には、式(9)の解が適切に条
件を付けられたるように、値は十分に異なるべきである。
から導き出される。正規化されたLMS(NLMS)プロセスを使用して、図1
を参照して記載したように、次の式(10)、(11)、(12)の更新を使用
するモノフォニックのエコー消去を実行する。
#hnはn番目のサンプルの例におけるエコー経路推定値である。上述の単一チ
ャンネルの正規化されたLMSの式は、単一の合計エコー経路推定値を使用して
、#hn−1を式(13)のように再び規定することによって方向付けされたの
モノの場合について修正することができる。
コー経路推定値を表わす関数である。同様に、式(13)に示した形態に相当す
る形態でh1(t)およびh2(t)の組み合わせとしてhを規定する。
使用するのではなく、式(10)、(11)、および(12)の正規化されたL
MSの更新をエコー消去に使用する。g1(n)およびg2(n)が全てのnに
ついて一定であるとき、式(10)、(11)、および(12)における更新は
、変更されないまま使用されて、時間における定数としてhの推定値を判断する
ことができる。しかしながら、g1(n)およびg2(n)が時間で変化すると
き、hにおける変化は式(10)、(11)、および(12)のLMS更新にお
いて考慮に入れられないので、この解決案を使用することはできない。
ついて検討する。
ポックi−aおよびi−bのみに対して変化する。 式(14)および(16)から、次に示す式(17)および(18)によって与
えられるエポックi−a−1およびi−b−1(すなわち、スペーシャライゼー
ションの変化の直前に)における結合されたエコー経路のj番目の係数の値を検
討する。式(14)および(16)は、式(17)および(18)により与えら
れる。
って、式(7)からGの定義を使用して、式(20)のように表わすことができ
る。
ついて検討する。これは、式(14)および(16)から、次の式(21)によ
って与えられる。
ができるときは、式(19)、(22)、(22)から式(23)が得られる。
要求される追加の更新である。式(21)からhにおける1つのみの係数は、各
サンプル期間内において更新されて、スペーシャライゼーションの変更を考慮に
いれる必要があることに注意すべきである。
もつシステムに拡張することができる。とくに、N−チャンネルのシステムにつ
いて、スペーシャライゼーションの位置における前のN+1の変化は最も古いも
のから最も新しいものまで変数kN+1,...,kで記録される。行列Gは式
(24)として一般化される。
平均プロセスと正規化された最小二乗平均プロセスの両者は、図3に示した構成
を使用し、実際の測定されたマイクロフォン/話し手の経路からとったエコー経
路でシミュレートされる。スペーシャライゼーションの位置は、シミュレーショ
ン中に5回変更されて、プロセスの能力を試験し、変化しているスペーシャライ
ゼーションに適応する。図5は、サンプルリングされたガウスのホワイトノイズ
(Gaussian white noise, GWN)の入力についてのエコー消去における集合の平
均エラー(ensemble-averaged error)を示す。シミュレーションについて、ス
テップサイズのパラメータμが0.1であるとき、フィルタ長はL=200であ
り、サンプルレートは8キロヘルツであり、ノイズ信号は入力信号より低く40
デシベル加えられた。図5は、正規化されたLMSプロセス(図5a参照)と本
発明のステレオの正規化されたLMSプロセス(図5b参照)が、最初から最後
のサンプル40000まで同様に振舞うことを示している。両方のプロセスにお
けるエラーは、合計経路ベクトルhの静的な値に対する適応フィルタの収束には
いることに注意すべきである。しかしながら、サンプル期間19000において
、スペーシャライゼーションは変化し、その結果hは変化し、したがってエラー
は両方のプロセスにおいて突然に増加する。正規化されたLMSプロセス(図5
a参照)は、個別の経路ベクトルh1およびh2を判断するのに2つのスペーシ
ャライゼーションの位置を必要とするので、正しい合計経路ベクトルhを形成す
るには十分な情報をまだもっていない。しかしながら、本発明のプロセスでは第
2のスペーシャライゼーションの位置の後で、変更されたhの値の推定値を作る
ことができる。これは図5において確認することができ、図5aのスペーシャラ
イゼーションが変化するたびごとにエラー増加を証明する正規化されたLMSプ
ロセスとは異なり、図5bではサンプル40000の後でエラー曲線は上がらな
い。
節を示しており、本発明のプロセスの振舞いは図6の言語信号において確認する
ことができる。これらのベクトルは実際にはプロセスによって明示的に計算でき
ないが:更新の一部としてそれらに対する解を使用する。図6に示したグラフを
形成するのに、式20を使用した。誤調節がフィルタの1つにおいて起り、他の
フィルタにおいて第1のスペーシャライゼーション位置の途中、すなわちサンプ
ル0ないし19000の間で上がることに注意すべきである。これは、g1(0
)=0.2およびg2(0)=0.8、すなわちエコー信号エネルギーのほとん
どが第2のフィルタ経路から導き出され、合計フィルタ推定値#hは第2の経路
フィルタh2へ向かう傾向があることによって生じる。この点では、h1および
h2の真の解を許可する優先情報(priori information)がない。しかしながら
、第2のスペーシャライゼーションの位置がサンプル19000において開始す
ると直ぐに、#h1および#h2の両者における誤調節が始まり、ステレオの正
規化されたLMSプロセスがh1およびh2に対する解を形成することができる
ようになる。
結合したエコー経路の推定値の更新を形成する。しかしながら、サンプルに基い
てサンプルに対する未知のフィルタの推定値を更新する現在または将来の適応プ
ロセスを、上述の正規化された最小二乗平均アルゴリズムに代わって使用するこ
とができる。要求される唯一の変更は、プロセス段階106を別のフィルタ更新と
置換することである。適切な既存の例は、ファスト アフィン プロジェクション
、最小二乗平均、または反復的最小二乗平均適応フィルタである。
原理を示す図。
についての平均エラーを示すグラフ(図5aおよび5b)。
て時間の経過とともに低減するのを示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】 多数のチャンネルの方向付けされたスペーシャライズド信号
に対する音響エコー消去方法であって、方向付けされたスペーシャライズド信号
は各スペーシャライゼーション利得関数(g1,g2)にしたがって修正される
信号入力(12)から生成され、複数のオーディオチャンネル(x1(t)、x2 (t))を生成し、エコー消去プロセスは結合されたスペーシャライゼーション
およびエコー経路(h1,h2)の推定値(#h1,#h2)を使用し、推定値
は各チャンネルに適用される利得関数から導き出され、各チャンネルに適用され
た利得関数が変化するとき、エコー経路の前の推定値および利得関数(g1,g 2 )に基づいて、エコー経路(h1,h2)の推定値(#h1,#h2)が生成
され、エコー経路の推定値(#h1,#h2)を使用して、エコー消去信号e(
t)を生成する方法。 - 【請求項2】 各チャンネルに適用される利得関数が、スカラー利得係数で
ある請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 正規化された最小二乗平均適応フィルタを使用して、結合し
たエコー経路推定値の更新を形成する請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 ファスト アフィン プロジェクション適応フィルタを使用し
て、結合したエコー経路推定値の更新を形成する請求項1または2記載の方法。 - 【請求項5】 反復的最小二乗平均適応フィルタを使用して、結合したエコ
ー経路推定値の更新を形成する請求項1または2記載の方法。 - 【請求項6】 多数のチャンネルの方向付けされたスペーシャライズドオー
ディオシステムにおける音響エコー消去のための装置であって、該スペーシャラ
イズドオーディオシステムが、 オーディオ信号s(t)を受け取るための信号入力手段(12)と、 オーディオ信号s(t)から導き出された音響信号(x1(t)、x2(t
))を生成するための複数のオーディオ出力手段(13L,13R)と、 オーディオ出力手段(13L,13R)を制御するための利得制御入力(g1,
g2)を生成するためのオーディオ出力手段と関係している制御手段(14L,14
R)であって、スペーシャライズド形式(h1,h2)のオーディオ信号s(t
)が前記複数のオーディオ出力手段(13L,13R)によって生成される制御手段
(14L,14R)と、 音響信号を検出するためのオーディオ入力手段(21)と、 オーディオ入力手段(25)によって検出された音響信号から導き出された信
号y(t)を送るための信号出力手段(22)と、 各制御手段(14L,14R)における利得制御関数(g1,g2)の変化を識別
するための検出手段と、エコー経路の前の推定値と、検出手段によって検出され
た利得制御関数(g1,g2)とに基づくエコー経路の推定値を、音響出力手段
(13L,13R)と音響入力手段(21)との間で生成するための推定手段とを含む
エコー経路推定手段(25)と、 制御手段(14L,14R)によって生成されたスペーシャライズド音響信号と
エコー経路推定手段(25)によって導き出された推定値とから導き出されたエコ
ー消去信号を生成するためのエコー消去信号生成手段(24L,24R)と、 エコー消去信号を、オーディオ入力手段によって生成された信号へ適用する
信号結合手段(26)とを含む装置。 - 【請求項7】 各チャンネルに適用される利得関数が、スカラー利得係数で
ある請求項6記載の方法。 - 【請求項8】 正規化された最小二乗平均適応フィルタを使用して、結合し
たエコー経路推定値の更新を形成する請求項6または7記載の方法。 - 【請求項9】 ファスト アフィン プロジェクション適応フィルタを使用し
て、結合したエコー経路推定値の更新を形成する請求項6または7記載の方法。 - 【請求項10】 反復的最小二乗平均適応フィルタを使用して、結合したエ
コー経路推定値の更新を形成する請求項6または7記載の方法。
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