JP2003500523A - 重合体状の発泡量および発泡持続時間の増強剤を含んでなる洗剤組成物およびその洗剤組成物による洗浄方法 - Google Patents

重合体状の発泡量および発泡持続時間の増強剤を含んでなる洗剤組成物およびその洗剤組成物による洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、重合体状の発泡量および発泡持続時間の増強剤を含んでなる洗剤組成物に関する。これらの重合体状材料は、洗浄中の発泡量および発泡持続時間を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、洗剤組成物における発泡量および発泡持続時間の増強剤として使用
するのに好適な重合体、重合体の混合物に関する。
【0002】 背景技術 最近の洗濯用洗剤および他の洗浄組成物の処方は、様々な汚れ遊離剤や染を広
範囲な基材から除去することが組成物に要求されるために、著しく困難になって
いる。例えば、洗濯用洗剤、硬質表面洗浄剤、シャンプーおよび他のパーソナル
クレンジング組成物、自動食器洗浄装置に使用するのに好適な洗剤組成物、等は
すべて、効率的に機能させるために成分を適切に選択し、組み合わせる必要があ
る。一般的にその様な洗剤組成物は、汚れや染を弛緩させ、除去する様に設計さ
れた1種以上の界面活性剤を含む。しかし、体の汚れ、脂肪/油状の汚れ、およ
びある種の食品の染を迅速に、効率的に除去するのは困難である。
【0003】 洗浄操作における気泡の存在は、その洗剤がなお有効であるという信号として
以前から使用されている。しかし、気泡の存在または気泡の欠如は洗剤の効能に
何の関係もない場合がある。従って、消費者は、セッケンの泡が不足しているか
、または存在しないので、洗剤を追加する必要がある、という幾分誤った信号に
頼ってきた。多くの場合、消費者は、十分に洗浄するのに必要な量をはるかに超
える過剰量の洗剤を追加している。
【0004】 典型的には、汚れや脂を効果的に除去するのに十分な量の洗剤がなお溶液中に
存在するのに、発泡不足のために、消費者はさらに洗剤を追加するのを余儀なく
されている。しかし、効果的な脱脂および洗浄材料は、それだけ大量の泡を必ず
しも生じる訳ではない。さらに、発泡は、洗浄過程で視覚的に好ましい経験を与
え、汚い洗浄水を効果的に隠蔽する。
【0005】 そのため、洗剤組成物の分野では、効果的な洗浄を維持しながら、発泡レベル
を持続する洗剤組成物が必要とされている。組成物が有効である限り、高レベル
の気泡を維持することができる組成物が必要なのである。実際、消費者が洗浄作
業を十分に達成するのに必要な量の洗剤だけを使用する様に、消費者が効率的に
使用できる洗浄組成物を提供することが以前から必要とされている。
【0006】 発明の開示 本発明は、ある種の重合体が発泡持続時間および発泡量の増強剤として役立つ
という驚くべき知見により、上記の要求に応えるものである。本発明の効果的な
重合体は、洗剤組成物に処方した時に、発泡量および発泡持続時間の両方を増加
させる。
【0007】 本発明の第一の態様は、 a)有効量の重合体状発泡安定剤{該重合体状発泡安定剤は、少なくとも1個の
【化12】 [式中、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、水素、C〜Cアル
キル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、Lは、結合、O、NR 、SRおよびそれらの混合物からなる群から選択され、Rは、水素、C 〜Cアルキルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、O、C〜Cアルキルおよびそれらの混合
物であるか、またはSRは4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所
望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されており、Zは、−(CH )−、(CH−CH=CH)−、−(CH−CHOH)−、(CH−CH
NR)−、−(CH−CHR14−O)−、およびそれらの混合物からなる
群から選択され、R14は、水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物
からなる群から選択され、zは約0〜約12から選択された整数であり、AはN
であり、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、C〜C
の線状または分岐アルキル、式 −(R10O)11 (式中、R10 はC〜Cの線状または分岐アルキレン、およびそれらの混
合物であり、R11は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物であり
、yは1〜約10である) を有するアルキレンオキシからなる群から選択されるか、またはNR
、4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所望により他のヘテロ原子を含み
、所望によりベンゼン環に結合しており、所望によりC〜Cヒドロカルビル
により置換されている] の単量体状単位を含んでなり、該重合体状発泡安定剤の分子量は約1,000〜
約2,000,000ダルトンである}、 b)洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなる洗剤組成物に関する。
【0008】 本発明の第二の態様は、 a)有効量の、等電点が約7〜約11.5であるタンパク質系発泡安定剤、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなる洗剤組成物に関する。
【0009】 本発明はさらに、処方者が発泡の量および持続時間を増加したい場合に洗剤に
使用するのに好適な、ペプチド、ポリペプチド、ペプチド共重合体、およびそれ
らの混合物の形態にあるタンパク質系材料に関する。
【0010】 本発明の第三の態様は、手作業食器洗浄に使用するのに好適な、 a)有効量の、双性イオン系重合体状発泡安定剤、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなる洗剤組成物に関する。
【0011】 本発明はさらに、処方者が発泡の量および持続時間を増加したい場合に洗剤に
使用するのに好適な、双性イオン系重合体状材料に関する。
【0012】 本発明の第四の態様は、 a)有効量の重合体状発泡安定剤(該安定剤は、 i)pH約4〜約12で陽イオン電荷を有することができる単位 を含んでなるが、ただし該発泡安定剤は、pH約4〜約12で、100ダルトン
分子量あたり約0.05〜約5単位の平均陽イオン電荷密度を有する)、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなる洗剤組成物に関する。
【0013】 これらの、および他の態様、特徴および優位性は、下記の詳細な説明および付
随する請求項を読むことにより、当業者には明らかである。
【0014】 本発明の説明には、様々な実施態様および/または個々の特徴が記載されてい
る。当業者には明らかな様に、その様な実施態様および特徴のすべての組合せが
可能であり、本発明の好ましい実施形態が得られる。
【0015】 他に指示がない限り、百分率、比および割合はすべて重量で表示する。他に指
示がない限り、温度はすべて摂氏度(℃)で表示する。引用する文献はすべて、
その関連する部分で、ここに参考として含める。
【0016】 発明を実施するための最良の形態 本発明は、発泡量を増加させ、発泡持続時間を延長する重合体に関する。本発
明は、液体洗剤組成物の脱脂能力を犠牲にすることなく、発泡量および発泡持続
時間を増加する重合体を含んでなる洗剤組成物にも関する。本発明の洗剤組成物
は、(i)少なくとも1個の単量体状単位を含んでなる重合体、(ii)タンパク質系
発泡安定剤、(iii)双性イオン系重合体状発泡安定剤、および(iv)陽イオン電荷
を有することができる単位を含んでなる重合体から選択された発泡増強重合体を
含んでなる。
【0017】 さらに、本発明の重合体は、界面活性剤および他の補助成分と共に作用し、効
果的に油脂を除去し、油脂の再付着を防止する。
【0018】 (i)少なくとも1種の単量体状単位を含んでなる重合体 本発明の第一の態様では、重合体状発泡安定剤が少なくとも1種の下記の式の
単量体状単位を含んでなる。
【0019】
【化13】 式中、R、RおよびRは、独立して、水素、C〜Cアルキル、および
それらの混合物、好ましくは水素、C〜Cアルキルからなる群から選択され
、より好ましくは水素またはメチルである。Lは、結合、O、NR、SR およびそれらの混合物、好ましくはO、NRからなる群から選択され、R は、水素、C〜Cアルキルおよびそれらの混合物、好ましくは水素、C
、およびそれらの混合物、より好ましくは水素、メチルからなる群から選択
され、RおよびRのそれぞれは、独立して、水素、O、C〜Cアルキル
およびそれらの混合物、好ましくは水素、C〜C、およびそれらの混合物、
より好ましくは水素またはメチルである。「O」は、二重結合を介して結合され
た酸素、例えばカルボニル基、を意味する。さらにこれは、RおよびRの一
方または両方が「O」である場合、SRには下記の構造が可能であること
を意味する。
【0020】
【化14】 あるいは、SRは4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所望により
他のヘテロ原子を含み、所望により置換されている。例えば、SR
【化15】 でよい。しかし、SRは、存在する場合、複素環ではないのが好ましい。
【0021】 Lが結合である場合、zがゼロでなければ、カルボニル炭素原子とZの間に直
接的な接続または結合があることになる。例えば
【化16】 Lが結合であり、zがゼロである場合、Lはカルボニル原子からAへの結合で
ある。例えば
【化17】 Zは、−(CH)−、(CH−CH=CH)−、−(CH−CHOH)
−、(CH−CHNR)−、−(CH−CHR14−O)−、およびそれ
らの混合物からなる群から選択され、好ましくは−(CH)−である。R14 は、水素、C〜Cアルキルおよびそれらの混合物、好ましくは水素、メチル
、エチルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、zは約0〜約12、好
ましくは約2〜約10、より好ましくは約2〜約6から選択された整数である。
【0022】 AはNRである。その際、RおよびRのそれぞれは、独立して、水
素、C〜Cの線状または分岐アルキル、式 −(R10O)11 (式中、R10 はC〜Cの線状または分岐アルキレン、およびそれらの混
合物であり、R11 は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物であ
り、yは1〜約10である) を有するアルキレンオキシからなる群から選択される。好ましくは、Rおよび
は、独立して、水素、C〜Cアルキルである。あるいは、NR
、4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所望により他のヘテロ原子を含み
、所望によりベンゼン環に結合しており、所望によりC〜Cヒドロカルビル
により置換されていてよい。好適な複素環(置換された、および置換されていな
い複素環の両方)の例は、インドリル、イソインドリニル、イミダゾリル、イミ
ダゾリニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピリジニリル、ピペラ
ジニル、ピロリジニル、ピロリジニル、グアニジノ、アミジノ、キニジニル、チ
アゾリニル、モルホリンおよびそれらの混合物であり、モルホリノおよびピペリ
ジニルが好ましい。さらに、重合体状発泡安定剤の分子量は約1,000〜約2
,000,000、好ましくは約5,000〜1,000,000、より好まし
くは約10,000〜750,000、より好ましくは約20,000〜約50
0,000、さらに好ましくは約35,000〜約300,000ダルトンであ
る。重合体状発泡増強剤の分子量は通常のゲル透過クロマトグラフィー により
測定することができる。
【0023】 重合体状発泡安定剤(i)は単独重合体、共重合体およびターポリマー、少なく
とも1種の単量体状単位の他の重合体(またはマルチマー)から選択されるのが
好ましいが、重合体状発泡安定剤は、少なくとも1種の単量体状単位と、広範囲
に選択されたモノマーの重合によっても得られる。すなわち、すべての重合発泡
安定剤(i)が少なくとも1種の単量体状単位の単独重合体、共重合体およびター
ポリマー、等でもよいし、あるいは重合発泡安定剤は、少なくとも1種の単量体
状単位の1または2種類以上、および少なくとも1種の単量体状単位以外の1ま
たは2種類以上の単量体状単位を含む共重合体、ターポリマー、等でもよい。例
えば、好適な単独重合体は
【化18】 (式中、R、R、Rおよびzは前に定義した通りである)である。例えば
、好適な共重合体は(i)
【化19】 (式中、R、R、Rおよびzは前に定義した通りである) および(ii)
【化20】 (式中、RおよびLは前に定義した通りであり、Bは、水素、C〜Cヒド
ロカルビル、NR 、およびそれらの混合物からなる群から選択され、そ
の際、RおよびRは、独立して、水素、C〜Cアルキル、およびそれら
の混合物からなる群から選択されるか、またはNRは、4〜7個の炭素原
子を含む複素環を形成し、所望により他のヘテロ原子を含み、所望によりベンゼ
ン環に結合しており、所望によりC〜Cヒドロカルビルにより置換されてい
てよく、その際、(i)と(ii)の比は約99:1〜約1:10である。
【0024】
【化21】 の好ましい例は
【化22】 である。
【0025】 例えば、共重合体は、2種類のモノマーGおよびHが、共重合体中に不規則に
、例えば GHGGHGGGGGHHG....等、の様に分布するか、 またはGおよびHが共重合体中で反復して、例えば GHGHGHGHGHGHGH....等 または GGGGGHHGGGGGHH....等、の様に分布する ことにより製造される。
【0026】 同じことがターポリマーにも当てはまり、3種類のモノマーが不規則に、また
は反復して分布することができる。
【0027】 例えば、共重合体である好適な重合発泡安定剤は、i)
【化23】 (式中、R、R、Rおよびzは前に定義した通りである) およびii)
【化24】 (式中、RZおよびzは前に定義した通りであり、R12およびR13のそ
れぞれは、独立して、水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物、好ま
しくは水素、C〜Cおよびそれらの混合物、より好ましくは水素、メチルか
らなる群から選択されるか、またはR12およびR13は、4〜7個の炭素原子
を含む複素環を形成し、R15は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混
合物、好ましくは水素、C〜Cおよびそれらの混合物、より好ましくは水素
、メチルからなる群から選択される)であり、その際、(i)と(ii)の比は約99
:1〜約1:10である。
【0028】 共重合体およびターポリマーの形成に追加して組み合わせることができる、好
ましい、少なくとも1種の単量体状単位は、
【化25】 である。
【0029】 好ましい単独重合体の例は、下記の式を有する2−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート(DMAM)である。
【化26】 好ましい共重合体は、下記の共重合体を包含する。
【化27】 好ましい共重合体の一例は下記の一般式を有する(DMA)/(DMAM)共
重合体である。
【化28】 ここで、(DMA)と(DMAM)の比は約1〜約10、好ましくは約1〜約5
、より好ましくは約1〜約3である。
【0030】 好ましい共重合体の一例は下記の一般式を有する(DMAM)/(DMA)共
重合体である。
【化29】 ここで、(DMAM)と(DMA)の比は約1〜約5、好ましくは約1〜約3で
ある。
【0031】 本発明の第一の態様による洗剤組成物は、少なくとも有効量の、好ましくは該
組成物の約0.01〜約10重量%、より好ましくは約0.05〜約5重量%、
最も好ましくは約0.1〜約2量%の、ここに記載する重合体状発泡安定剤(i)
を含んでなる。ここで「有効量の重合体状発泡安定剤」とは、ここに記載する組
成物により形成される発泡量および発泡持続時間が、ここに記載する重合体状発
泡安定剤の1種以上を含まない組成物と比較して、長時間持続することを意味す
る。さらに、重合体状発泡安定剤は遊離塩基として、または塩として存在するこ
とができる。典型的な対イオンには、クエン酸塩、マレイン酸塩、硫酸塩、塩酸
塩、等が挙げられる。
【0032】 これらの、および他の好適な重合体状発泡安定剤およびそれらの製造方法は、
PCT/US98/24853、1998年11月20日提出(書類番号693
8)に記載されている。
【0033】 (ii)タンパク質系発泡安定剤 本発明のタンパク質系発泡安定剤は、ペプチド、ポリペプチド、アミノ酸含有
共重合体、およびそれらの混合物でよい。すべての好適なアミノ酸を使用して本
発明のペプチド、ポリペプチド、またはアミノ酸含有共重合体の骨格を形成する
ことができるが、ただし、ペプチドを構成する該アミノ酸の少なくとも10%〜
約40%が、pH7〜約11.5でプロトン化できることが必要である。
【0034】 本発明のタンパク質系発泡安定剤は少なくとも約10重量%の、1種以上のア
ミノ酸残基、好ましくはプロトン受容またはプロトン供与部分を有するアミノ酸
残基、を含んでなる。タンパク質系発泡安定剤は、気泡形成を強化し、発泡量を
増大させる、他のいずれかの、アミノ酸と相容性がある単位を含んでなることが
できる。
【0035】 本発明の目的には、用語「ペプチド」および「ポリペプチド」は、以下に記載
する様な100%のアミノ酸を含んでなり、分子量が少なくとも約1500ダル
トンである重合体を等しく意味する。本発明の目的には、用語「アミノ酸含有共
重合体」は、少なくとも約10重量%の、1種以上のここに規定するアミノ酸を
含んでなるが、ただし、該重合体状材料は分子量が少なくとも約1500ダルト
ンである。
【0036】 本発明の好ましいタンパク質系発泡安定剤は、等電点が7〜約11.5,好ま
しくは約8.5〜約11.5、より好ましくは約9.5〜約11である。
【0037】 一般的に、本発明のタンパク質系発泡安定剤の形成に使用するのに好適なアミ
ノ酸は、2〜22個の炭素原子を有し、該アミノ酸は下記の式を有する。
【化30】 式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素、C〜Cの線状、または分岐ア
ルキル、C〜Cの置換されたアルキル、およびそれらの混合物である。C 〜Cアルキル単位上の置換に好適な部分の例には、アミノ、ヒドロキシ、カル
ボキシ、アミド、チオ、チオアルキル、フェニル、置換されたフェニルが挙げら
れ(ただし、これらに限定するものではない。)、その際、該フェニル置換基は
ヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、アミド、およびそれらの混合物で
ある。RおよびRのC〜Cアルキル単位上の置換に好適な部分の他の例に
は、3−イミダゾリル、4−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾ
リニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1−ピラゾ
リル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、1−ピラゾリニル、
3−ピラゾリニル、4−ピラゾリニル、5−ピラゾリニル、2−ピリジニル、3
−ピリジニル、4−ピリジニル、ピペラジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリ
ジニル、グアニジノ、アミジノ、およびそれらの混合物があるが、これらに限定
するものではない。好ましくは、Rは水素であり、R単位の少なくとも10%
はpH約7〜約11.5で正または負の電荷を有することができる部分である。
各Rは、独立して、水素、ヒドロキシ、アミノ、グアニジノ、C〜Cアル
キルであるか、またはR、RおよびR単位を一緒にして、5〜10個の炭素
原子を有する芳香族または非芳香族環を形成できる炭素鎖を含んでなり、該環は
単環でも2個の縮合環でもよく、各環は芳香族、非芳香族、またはそれらの混合
物である。本発明のアミノ酸がアミノ酸骨格中に取り込まれた1個以上の環を含
んでなる場合、R、R、および1個以上のR単位は、該環の形成に必要な炭
素−炭素結合を与える。好ましくは、Rが水素である場合、Rは水素ではなく
、その逆の場合もあり、好ましくは、少なくとも1個のRが水素である。指数
xおよびyはそれぞれ独立して0〜2である。
【0038】 アミノ酸骨格の一部として環を含む本発明のアミノ酸の例は、下記の式を有す
る2−アミノ安息香酸(アントラニル酸 )である。
【化31】 式中、xは1であり、yは0であり、R、R、および同じ炭素原子から来る2
個のR単位は、一つになってベンゼン環を形成する。
【0039】 アミノ酸骨格の一部として環を含む本発明のアミノ酸の例は、下記の式を有す
る3−アミノ安息香酸である。
【化32】 式中、xおよびyはそれぞれ1であり、Rは水素であり、Rおよび4個のR 単位は、一つになってベンゼン環を形成する。
【0040】 本発明の、xまたはyの少なくとも一方が0ではないタンパク質系発泡安定剤
に使用するのに好適なアミノ酸の例には、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息
香酸、4−アミノ安息香酸、b−アラニン 、およびb−ヒドロキシアミノ酪酸
が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0041】 本発明のタンパク質系発泡安定剤に使用するのに好ましいアミノ酸は下記の式
を有する。
【化33】 式中、RおよびRはそれぞれ独立して水素または上記の部分であり、好ましく
は、Rは水素であり、R単位の少なくとも約10%〜約40%はpH約7〜約
11.5で正の電荷を有する部分を含んでなる。
【0042】 本発明のタンパク質系発泡安定剤を構成するより好ましいアミノ酸は下記の式
を有する。
【化34】 式中、Rは水素、C〜Cの線状、または分岐アルキル、C〜Cの置換さ
れたアルキル、およびそれらの混合物である。Rは好ましくはC〜Cの置換
されたアルキルであり、その際、該C〜Cアルキル単位上で置換される好ま
しい部分には、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、アミド、チオ、C〜C
オアルキル、3−イミダゾリル、4−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、4−
イミダゾリニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1
−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、1−ピラゾ
リニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾリニル、5−ピラゾリニル、2−ピリジ
ニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル、ピペラジニル、2−ピロリジニル、3
−ピロリジニル、グアニジノ、アミジノ、フェニル、置換されたフェニルがあり
、その際、該フェニル置換基はヒドロキシ、ハロゲン、アミノ、カルボキシ、ア
ミドである。
【0043】 本発明のより好ましいアミノ酸の例は、下記の式を有するアミノ酸リシンである
【化35】 式中、Rは置換されたCアルキル部分であり、該置換基は4−イミダゾリルで
ある。
【0044】 好ましいアミノ酸の例には、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラ
ギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソ
ロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリ
ン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、およびそれらの混合物が
挙げられるが、これらに限定するものではない。上記のアミノ酸は典型的には「
第1級a−アミノ酸」と呼ばれるが、本発明のタンパク質系発泡安定剤は、上記
のアミノ酸と共にタンパク質系発泡安定剤の等電点を約7〜約11.5の範囲に
調節するのに役立つR単位を有するすべてのアミノ酸を含んでなることができる
。例えば、アミノ酸の他の例には、ホモセリン、ヒドロキシプロリン、ノルロイ
シン、ノルバリン、オルニチン、ペニシラミン、およびフェニルグリシンが挙げ
られ、好ましくはオルニチンであるが、これらに限定するものではない。R単位
は、好ましくはpH約7〜約11.5の範囲内で陽イオンまたは陰イオン電荷を
有することができる部分を含んでなる。陰イオン系R単位を有する好ましいアミ
ノ酸の例にはグルタミン酸、アスパラギン酸、およびg−カルボキシグルタミン
酸が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0045】 本発明の目的には、光学活性中心を有するすべてのアミノ酸の両光学異性体を
ペプチド、ポリペプチド、またはアミノ酸共重合体の骨格中に等しく効果的に組
み込むことができる。最終的なタンパク質系発泡安定剤の所望の特性に応じて、
あるアミノ酸のラセミ混合物を、1種以上の他のアミノ酸の単一の光学異性体と
適宜組み合わせることができる。同じことが、ジアステレオマー状の対を形成で
きるアミノ酸、例えばトレオニン、にも当てはまる。
【0046】 1.ポリアミノ酸タンパク質系発泡安定剤 本発明の好適なタンパク質系発泡安定剤の1種は、全体が上記のアミノ酸で構
成されている。該ポリアミノ酸化合物は天然産のペプチド、ポリペプチド、酵素
、等でよいが、ただし、該化合物は等電点が約7〜約11.5であり、分子量が
約1500ダルトン以上である。好ましくは、完全にアミノ酸で構成されている
本発明のタンパク質系発泡安定剤は、約10〜約40重量%の、pH約7〜約1
1.5でプロトン化され得るアミノ酸を含んでなる。本発明のタンパク質系発泡
安定剤として好適なポリアミノ酸の例は、酵素リゾチームである。
【0047】 天然産の酵素、タンパク質、およびペプチドをタンパク質系発泡安定剤として
選択する場合、その時々に例外が生じる。理論により制限されるものではないが
、該天然産ポリペプチドの独特な第2級、第3級、または第4級構造により、約
7〜約11.5のpH範囲内でプロトン化し得るアミノ酸の量が約10〜約40
重量%の範囲の外にあっても、それらの使用が可能になることがある。例えば、
等電点は約7〜約11.5の範囲内にあるが、pH約7〜約11.5でプロトン
化されるR単位を有するアミノ酸を5重量%しか含まない酵素が、本発明の効果
的なタンパク質系発泡安定剤として役立つ。
【0048】 別の種類の好適なポリアミノ酸化合物は分子量が少なくとも約1500ダルト
ンであり、さらに約7〜約11.5のpH範囲内でプロトン化し得るアミノ酸を
約10〜約40重量%含んでなる合成ペプチドである。さらに、該ポリアミノ酸
ペプチドは等電点が約7〜約11.5、好ましくは約8.5〜約11.5、より
好ましくは約9.5〜約11でなければならない。本発明のタンパク質系発泡安
定剤として使用するのに好適なポリアミノ酸合成ペプチドの例は、アミノ酸リシ
ン、アラニン、グルタミン酸、およびチロシンの共重合体であり、平均分子量が
52,000ダルトンであり、lys:ala:glu:tyrの比が約5:6
:2:1である。
【0049】 理論に制限されたくはないが、発泡安定性および発泡量を確実に増大させるに
は、1個以上の陽イオン系アミノ酸、例えばヒスチジン、オルニチン、リシン、
等、の存在が必要である。しかし、存在する陽イオン系アミノ酸の相対的な量、
並びに得られるポリアミノ酸の等電点は、最終的に得られる材料の有効性にとっ
て非常に重要である。例えば、分子量が約18,000ダルトンであるポリLリ
シンは、約7〜約11.5のpH範囲内で正の電荷を有することができるアミノ
酸を100%含んでなり、その結果、この材料は発泡強化剤および油脂性汚れ除
去剤としては無効である。
【0050】 2.ペプチド共重合体 本発明のタンパク質系発泡安定剤として使用するのに好適な別の群の材料はペ
プチド共重合体である。本発明の目的には、「ペプチド共重合体」は、「分子量
が約1500ダルトン以上であり、等電点が約7〜約11.5であり、少なくと
も約10重量%が1種以上のアミノ酸により構成されている重合体状材料」とし
て定義される。
【0051】 タンパク質系発泡安定剤として使用するのに好適なペプチド共重合体は、ペプ
チドまたはポリペプチドの部分に結合し、発泡持続性並びに処方性が改良された
材料を形成するポリエチレンオキシドの部分を含むことができる。
【0052】 アミノ酸共重合体群の例には、下記の材料が挙げられるが、これらに限定する
ものではない。
【0053】 A.ポリアルキレンイミン共重合体 ポリアルキレンイミン共重合体は、ポリアルキレンイミン、好ましくはポリエ
チレンイミン、の不規則部分を、アミノ酸残基の部分と共に含んでなる。例えば
、テトラエチレンペンタミンはポリグルタミン酸およびポリアラニンと共に反応
し、下記の式を有する共重合体を形成する。
【化36】 式中、mは3であり、nは0であり、iは3であり、jは5であり、xは3であ
り、yは4であり、zは7である。
【0054】 しかし、処方者は、ポリアルキレンイミンの代わりに他のポリアミン、例えば
ポリビニルアミン、または他の、pH約7〜約11.5で陽イオン電荷の供給源
を与え、等電点が約7〜約11.5である共重合体を形成する好適なポリアミン
を使用することもできる。
【0055】 処方者は、非アミン重合体を、プロトン化し得る、またはプロトン化し得ない
アミノ酸と組み合わせることができる。例えば、カルボキシレート含有単独重合
体を1種以上のアミノ酸、例えばヒスチジンおよびグリシン、と反応させ、下記
の式
【化37】 を有するアミノ酸含有アミド共重合体を形成することができるが、ここで、該共
重合体は分子量が少なくとも1500ダルトンであり、x:y:zの比が約2:
3:6である。
【0056】 本発明の第二の態様による洗剤組成物は、少なくとも有効量の、好ましくは該
組成物の約0.3〜約5重量%、より好ましくは約0.4〜約4重量%、最も好
ましくは約0.5〜約3重量%の、ここに記載する1種以上のタンパク質系発泡
安定剤を含んでなる。ここで「有効量のタンパク質系発泡安定剤」とは、ここに
記載する組成物により形成される発泡量および発泡持続時間が、ここに記載する
タンパク質系発泡安定剤を含まない組成物と比較して、長時間持続することを意
味する。
【0057】 これらの、および他の好適な重合体状発泡安定剤およびそれらの製造方法は、
PCT/US98/24707、1998年11月20日提出(書類番号693
9)に記載されている。
【0058】 (iii)双性イオン系重合体状発泡安定剤 本発明の双性イオン系重合体状発泡安定剤は、pH約4〜約12で負電荷を持
続することができる少なくとも1個の部分、および同じpH範囲内で正電荷を持
続することができる少なくとも1個の部分を有する単量体状単位を含んでなる。
双性イオン系重合体は単独重合体でも共重合体でもよく、どちらも適当に架橋さ
れていてよい。
【0059】 本発明の重合体状発泡安定剤は双性イオン系重合体である。本発明の目的には
、用語「双性イオン系重合体」は、「1種以上のモノマーで構成された重合体状
材料であって、各モノマーが、該重合体の等電点で正に帯電した部分の数が負に
帯電した部分の数と等しくなる様に、pH約4〜約12で正または負の電荷を持
続することができる1個以上の部分を有する材料」として定義される。
【0060】 本発明の重合体状発泡安定剤は単独重合体または共重合体であり、その際、該
単独重合体または共重合体を構成するモノマーは、pH約4〜約12でプロトン
化し得る部分、またはpH約4〜約12で脱プロトン化し得る部分、または両種
類の部分の混合物を含む。
【0061】 発泡量および発泡持続性の増強剤として使用するのに好適な好ましい種類の双
性イオン系重合体は下記の式を有する。
【化38】 式中、RはC〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、お
よびそれらの混合物、好ましくはC〜Cの線状アルキレン、C〜Cの分
岐アルキレン、より好ましくはメチレンおよび1,2−プロピレンである。R およびRは以下に規定する。指数xは0〜6であり、yは0または1であり、
zは0または1である。
【0062】 指数nは、本発明の双性イオン系重合体の平均分子量が約1,000〜約2,
000,000、好ましくは約5,000〜約1,000,000、より好まし
くは約10,000〜約750,000、より好ましくは約20,000〜約5
00,000、さらに好ましくは約35,000〜約300,000ダルトンに
なる様な値を有する。重合体状発泡安定剤の分子量は、通常のゲル透過クロマト
グラフィーにより測定することができる。
【0063】 陰イオン系単位は、pH約4〜約12で負の電荷を有することができる単位である。好ま
しいRは下記の式を有する。 −(L)−(S)−R 式中、Lは、独立して下記の物質およびそれらの混合物から選択される結合単位
である。
【化39】 式中、R’は独立して水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物であり
、好ましくは水素であるか、あるいはR’およびSが、4〜7個の炭素原子を有
し、所望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されている複素環を形成
することができる。好ましくは、結合基Lは、本来のモノマー骨格の一部として
分子中に導入することができ、例えば、式 O ‖ −C−O− のL単位を有する重合体は、カルボキシレート含有モノマー、例えば下記の一般
式を有するモノマー、を介して重合体中に導入されたこの部分を有することがで
きる。
【化40】 指数iが0である場合、Lは存在しない。
【0064】 陰イオン系単位に関して、Sは「間隔を開ける単位」であり、各S単位は、独
立して、C〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、C 〜C12の線状アルケニレン、C〜C12の分岐アルケニレン、C〜C12 のヒドロキシアルキレン、C〜C12のジヒドロキシアルキレン、C〜C アリーレン、C〜C12ジアルキルアリーレン、−(RO)−、−
(RO)(OR−、−CHCH(OR)CH−、およびそ
れらの混合物から選択され、RはC〜Cの線状アルキレン、C〜C
分岐アルキレン、およびそれらの混合物、好ましくはエチレン、1,2−プロピ
レン、およびそれらの混合物、より好ましくはエチレンであり、RはC〜C 12 の線状アルキレン、およびそれらの混合物、好ましくはエチレンであり、R は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物、好ましくは水素である
。指数kは1〜約20である。
【0065】 好ましくは、Sは、C〜C12の線状アルキレン、−(RO)−、
およびそれらの混合物である。Sが−(RO)−単位である場合、該単
位は、アルキレンオキシを形成する反応物(例えばエチレンオキシド、エピクロ
ロヒドリン)の付加により、または適当なポリエチレングリコールの付加により
、適宜形成することができる。より好ましくは、SはC〜Cの線状アルキレ
ンである。指数jが0である場合、S単位は存在しない。
【0066】 Rは、独立して、水素、−COM、−SOM、−OSOM、−CH P(O)(OM)、−OP(O)(OM)、下記の式を有する単位から選択
される。 −CR10 式中、各R、R、およびR10は、独立して、水素、−(CH11 、およびそれらの混合物からなる群から選択され、R11は−COH、−SO M、−OSOM、−CH(COH)CHCOH、CHP(O)(O
H)、OP(O)(OH)、およびそれらの混合物であり、好ましくは−C
H、−CH(COH)CHCOH、およびそれらの混合物であり、よ
り好ましくは−COHであるが、ただし、R、R、およびR10の1個が
水素原子ではなく、好ましくはR、R、およびR10の2個が水素である。
Mは水素または塩を形成する陽イオン、好ましくは水素である。指数mは0〜1
0の値を有する。
【0067】 陽イオン系単位は、pH約4〜約12で正電荷を有することができる単位である。好まし
いRは下記の式を有する。 −(Li’−(S)j’−R 式中、Lは、独立して下記の群およびそれらの混合物から選択される結合単位
である。
【化41】 式中、R’は独立して水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物であり
、好ましくは水素であるか、あるいはR’およびSが、4〜7個の炭素原子を有
し、所望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されている複素環を形成
することができる。好ましくはLは下記の式を有する。 O H H O ‖ | | ‖ −C−N− または −N−C− 指数i’が0である場合、Lは存在しない。
【0068】 陽イオン系単位に関して、Sは「間隔を開ける単位」であり、各S単位は、独
立して、C〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、C 〜C12の線状アルケニレン、C〜C12の分岐アルケニレン、C〜C12 のヒドロキシアルキレン、C〜C12のジヒドロキシアルキレン、C〜C アリーレン、C〜C12ジアルキルアリーレン、−(RO)−、−
(RO)(OR−、−CHCH(OR)CH−、およびそ
れらの混合物から選択され、RはC〜Cの線状アルキレン、C〜C
分岐アルキレン、およびそれらの混合物、好ましくはエチレン、1,2−プロピ
レン、およびそれらの混合物、より好ましくはエチレンであり、RはC〜C 12 の線状アルキレン、およびそれらの混合物、好ましくはエチレンであり、R は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物、好ましくは水素である
。指数kは1〜約20である。
【0069】 好ましくは、SはC〜C12の線状アルキレン、およびそれらの混合物であ
る。好ましくは、SはC〜Cの線状アルキレンである。指数j’が0である
場合、S単位は存在しない。
【0070】 Rは、独立して、アミノ、アルキルアミノ、カルボキサミド、3−イミダゾ
リル、4−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピペ
リジニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1−ピラゾリル、3−ピラゾ
リル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル
、4−ピラゾリニル、5−ピラゾリニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4
−ピリジニル、ピペラジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、グアニジ
ノ、アミジノ、およびそれらの混合物から選択され、好ましくは下記の式を有す
るジアルキルアミノである。 −N(R11 式中、各R11は、独立して、水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合
物、好ましくは水素またはメチルであるか、または2個のR11が、4〜8個の
炭素原子を有し、所望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されている
複素環を形成することができる。
【0071】 本発明の好ましい双性イオン系重合体の例は、下記の式を有する。
【化42】 式中、XはCであり、nは平均分子量が約5,000〜約1,000,000
ダルトンになる様な値を有する。
【0072】 本発明の他の好ましい双性イオン系重合体は、各モノマーが陽イオン系単位ま
たは陰イオン系単位のみを有する重合体であり、該重合体は下記の式を有する。
【化43】 式中、R、R、x、y、およびzは上に定義した通りであり、n+n=n
であり、nは、形成される双性イオン系重合体の分子量が約5,000〜約1,
000,000ダルトンになる様な値を有する。
【0073】 陰イオン系単位または陽イオン系単位のみを含むモノマーを有する重合体の例
は下記の式を有する。
【化44】 式中、nとnの合計により、重合体の平均分子量が約5,000〜約750
,000ダルトンになる。
【0074】 本発明の別の好ましい双性イオン系重合体は限られた架橋を有する重合体であ
り、該重合体は下記の式を有する。
【化45】 式中、R、R、L、S、j’、x、y、およびzは上に定義した通りであり
、n’はn”と等しく、n’+n”の値はn+n=nの値の5%以下であり
、nは、重合体に約1,000〜約2,000,000ダルトンの平均分子量を
与える。R12は窒素、下記の式 −R13−N−R13− を有するC〜C12の線状アルキレンアミノアルキレン、L、およびそれら
の混合物であり、式中、各R13は独立してLまたはエチレンである。
【0075】 本発明の双性イオン系重合体は、モノマー単位のあらゆる組合せを含んでなる
ことができ、例えば様々なRおよびR基を有する幾つかの異なったモノマー
を組み合わせ、好適な発泡安定剤を形成することができる。あるいは、同じR 単位を使用し、異なったR単位を選択することも、その逆も可能である。
【0076】 本発明の第三の態様による洗剤組成物は、少なくとも有効量の、好ましくは該
組成物の約0.01〜約10重量%、より好ましくは約0.05〜約5重量%、
最も好ましくは約0.1〜約2重量%の、ここに記載する1種以上の双性イオン
系重合体状発泡安定剤を含んでなる。ここで「有効量の双性イオン系重合体状発
泡安定剤」とは、ここに記載する組成物により形成される発泡量および発泡持続
時間が、ここに記載する双性イオン系重合体状発泡安定剤を含まない組成物と比
較して、長時間持続することを意味する。さらに、重合体状発泡安定剤は遊離塩
基として、または塩として存在することができる。典型的な対イオンにはクエン
酸塩、マレイン酸塩、硫酸塩、塩化物、等が挙げられる。
【0077】 これらの、および他の好適な重合体状発泡安定剤およびそれらの製造方法は、
PCT/US98/24699、1998年11月20日提出(書類番号694
3)に記載されている。
【0078】 (iv)陽イオン電荷を有することができる単位を含んでなる重合体 本発明の第四の態様は、洗剤組成物中に配合した時に発泡持続性を延長し、発
泡量を増大させる重合体状材料に関する。重合体状材料は、最終的な重合体が、
pH約4〜約12で、分子量100ダルトンあたり約0.05〜約5単位の平均
陽イオン電荷密度を有する限り、どの様な材料でも含んでなることができる。好
ましくは、平均陽イオン電荷密度は分子量100ダルトンあたり約0.5〜約3
単位である。
【0079】 重合体状発泡安定剤(a)は、 ii)pH約4〜約12で陰イオン電荷を有することができる単位、 iii)pH約4〜約12で陰イオン電荷および陽イオン電荷を有することができる
単位、 iv)pH約4〜約12で電荷を持たない単位、および v)単位(i)、(ii)、(iii)、および(iv)の混合物 をさらに含んでなるのが好ましい。
【0080】 本発明の第四の態様による重合体状発泡安定剤は、pH約4〜約12で陽イオ
ン電荷を有することができる単位を含む重合体であるが、ただし、その発泡安定
剤は、pH約4〜約12で、分子量100ダルトンあたり約0.05〜約5単位
の平均陽イオン電荷密度を有する。さらに、重合体状発泡安定剤は、遊離の塩基
または塩として存在することができる。典型的な対イオンには、クエン酸塩、マ
レイン酸塩、硫酸塩、塩化物、等が挙げられる。
【0081】 本発明の目的には、用語「陽イオン系単位」は、「本発明の発泡安定剤の構造
中に取り入れた時、pH約4〜約12の範囲内で陽イオン電荷を維持できる部分
。陽イオン系単位は、pH約4〜約12の範囲内のどのpHでも、プロトン化す
る必要がない。」として定義される。陽イオン系部分を含んでなる単位の例には
、リシン、オルニチン、下記の式を有する単量体状単位、
【化46】 下記の式を有する単量体状単位、
【化47】 下記の式を有する単量体状単位、
【化48】 下記の式を有する単量体状単位、
【化49】 および下記の式を有する単量体状単位
【化50】 (この最後の単位は、pH約4〜約12で陰イオン電荷を有することができる部
分も含んでなる)が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0082】 本発明の目的には、用語「陰イオン系単位」は、「本発明の気泡安定剤の構造
中に取り入れた時、pH約4〜約12の領域で陰イオン電荷を維持できる部分。
陰イオン系単位は、pH約4〜約12の領域内のどのpHでも、脱プロトン化す
る必要がない。」として定義される。陰イオン系部分を含んでなる単位の例には
、アクリル酸、メタクリル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、下記の式を有す
る単量体状単位、
【化51】 および下記の式を有する単量体状単位
【化52】 (この最後の単位は、pH約4〜約12で陽イオン電荷を有することができる部
分も含んでなる。この最後の単位は、ここでは、「pH約4〜約12で陰イオン
および陽イオン電荷を有することができる単位」として定義される) が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0083】 本発明の目的には、用語「帯電していない単位」は、「本発明の気泡安定剤の
構造中に取り入れた時、pH約4〜約12の領域で電荷を持たない部分」として
定義される。「帯電していない単位」の例は、スチレン、エチレン、プロピレン
、ブチレン、1,2−フェニレン、エステル、アミド、ケトン、エーテル、等で
あるが、これらに限定するものではない。
【0084】 本発明の重合体を含んでなる単位は、単一の単位またはモノマーとして、あら
ゆるpKa値を有することができる。
【0085】 本発明の好適な重合体状材料の例を以下に記載するが、これらに限定するもの
ではない。下記の例は「区分」で表すが、処方者はすべての好適なモノマーまた
は単位を組み合わせて重合体状発泡安定剤を形成することができ、例えばアミノ
酸をポリアクリレート単位と組み合わせることができる。
【0086】 本発明の第四の態様による重合体状発泡安定剤は、少なくとも1種の下記の式
を有する単量体状単位を含んでなる重合体も包含する。
【化53】 式中、R、R、R、R、L、Z、z、およびAは上に定義した通りであ
る。さらに、好適な重合体は
【化54】 (式中、R、LおよびBは上に定義した通りである) および
【化55】 (式中、R、R12、R13、Zおよびzは上に定義した通りである) の共重合体を包含する。
【0087】 本発明の第四の態様による重合体状発泡安定剤は、前に説明したタンパク質系
発泡安定剤でもよく、ペプチド、ポリペプチド、アミノ酸含有共重合体、ターポ
リマー、等、およびそれらの混合物を包含する。すべての好適なアミノ酸を使用
してペプチド、ポリペプチド、またはアミノ酸の骨格を形成することができ、そ
の際、重合体は平均陽イオン電荷密度が、pH約4〜約12で分子量100ダル
トンあたり約0.05〜約5である。
【0088】 一般的に、本発明のタンパク質系発泡安定剤の形成に使用するのに好適なアミ
ノ酸は式
【化56】 を有し、式中、R、R、R、xおよびyは前に定義した通りである。
【0089】 本発明の第四の態様による重合体状発泡安定剤は単独重合体または共重合体で
よく、その際、該単独重合体または共重合体を構成するモノマーは、pH約4〜
約12でプロトン化し得る部分、またはpH約4〜約12で脱プロトン化し得る
部分、または両種類の部分の混合物を含む。
【0090】 発泡量および発泡持続時間の増強剤として使用するのに好適な好ましい区分は
【化57】 を有し、式中、R、R、R、x、y、zおよびnは前に定義した通りである
。さらに、他の好適な陰イオン系、陽イオン系および双性イオン系モノマーも前
に記載してある。
【0091】 これらの、および他の好適な重合体状発泡安定剤およびそれらの製造方法は、
PCT/US98/24852、1998年11月20日提出(書類番号694
4)に記載されている。
【0092】 陽イオン電荷密度 本発明の目的には、用語「陽イオン電荷密度」は、「特定のpHで重合体の質
量100ダルトンあたりプロトン化される単位の総数、つまり電荷の総数をモノ
マー単位または重合体のダルトン分子量で割ったもの」として定義される。
【0093】 説明の目的だけであるが、アミノ酸リシン10単位を含んでなるポリペプチド
は、分子量が約1028ダルトンであり、11個の−NH単位がある。約4〜
約12の特定pH範囲内で、2個の−NH単位が−NH の形態でプロトン
化される場合、陽イオン電荷密度は、2陽イオン電荷単位÷1028ダルトン分
子量=100ダルトン分子量あたり約0.2単位の陽イオン電荷である。従って
、これは本発明の陽イオン電荷密度を満足するには十分な陽イオン電荷を有する
が、好適な発泡増強剤になるには分子量が不十分である。
【0094】 手作業食器洗浄の分野では、重合体は、第4級窒素により永久的でも、プロト
ン化により一時的でも、その重合体が陽イオン系部分を含んでいれば、発泡特性
を発揮するには有効であることが分かっている。理論により制限されるものでは
ないが、陽イオン電荷は、負に帯電した汚れに重合体を引き付けるのに十分でな
ければならないが、有効陰イオン系界面活性剤との負の相互作用を引き起こす程
大きくてはならないと考えられる。
【0095】 陽イオン電荷密度は下記の様に測定できるが、そこでは、陽イオン電荷密度は
、所望のpHにおける、特定の重合体上の、永久的な陽イオン系基による、また
はプロトン化された基による、陽イオン電荷の量の、重合体全体の重量%として
定義される。例えば、DMAM/ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)/ア
クリル酸(AA)の、モノマー比がDMAM1モル、HEA3モル、AA0.3
3モルであるターポリマーに関して、我々はこの重合体のpKaが8.2である
ことを実験的に測定した(pKaの測定方法に関しては下記参照)。そこで、洗
浄pHが8.2である場合、有効窒素の半分がプロトン化され(陽イオン系とし
て数えられる)、他の半分はプロトン化されない(「陽イオン電荷密度」として
数えられない)。そのため、窒素の分子量は約14グラム/モルであるので、D
MAMモノマーは分子量が約157グラム/モルであり、HEAモノマーは分子
量が約116グラム/モルであり、AAモノマーは分子量が約72グラム/モル
であり、陽イオン電荷密度は下記の様に計算することができる。
【0096】 陽イオン電荷密度=(14/157+116+116+116+72)*50%
=0.0132または1.32% 従って、重合体の1.32%が陽イオン電荷を有する。言い換えれば、陽イオ
ン電荷密度は100ダルトン分子量あたり1.32である。 別の例として、DMAMとヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の、モノ
マー比がDMAM1モル、HEA3モルである共重合体を製造することができよ
う。DMAMモノマーは分子量が約157グラム/モルであり、HEAモノマー
は分子量が116グラム/モルである。この場合、pKaは7.6と測定されて
いる。そこで、洗浄pHが5.0である場合、有効窒素のすべてがプロトン化さ
れる。陽イオン電荷密度は下記の様に計算することができる。
【0097】 陽イオン電荷密度=14/(157+116+116+116)*100%=0
.0277または2.77% 従って、陽イオン電荷密度は100ダルトン分子量あたり2.77である。こ
の例では、最小反復単位が1DMAMモノマーと3HEAモノマーであると考え
られる。
【0098】 あるいは、陽イオン電荷密度は下記の様にして求めることができるが、そこで
は、陽イオン電荷密度は、特定のpHで電荷の総数を重合体のダルトン分子量で
割ったものとして定義される。これは下記の等式から計算することができる。
【数1】 式中、nは帯電した単位の数であり、fは帯電している単位の画分である
。プロトン化した物質(AH)の場合、fは測定したpHおよびpKaから
計算することができる。
【数2】 は単位の電荷であり、mは個々のモノマー単位のダルトン分子量である
。 例えば、ポリDMAMに関して、我々はpKaが7.7であることを実験的
に測定した(pKaの測定方法に関しては下記参照)。そこで、洗浄pHが7.
7である場合、有効窒素の半分がプロトン化され(陽イオン系として数えられる
)f(AH+) =0.5、他の半分はプロトン化されない(「陽イオン電荷密
度」として数えられない)。そのため、DMAMモノマーは分子量が約157グ
ラム/モルであるので、陽イオン電荷密度は下記の様に計算することができる。
陽イオン電荷密度=(1*0.5/157)=0.00318または0.318
【0099】 従って、洗浄pH7.7で、ポリDMAMは陽イオン電荷密度が100ダルト
ン分子量あたり0.318電荷である。別の例として、DMAMとDMAの、モ
ノマー比がDMAM1モル、DMA3モルである共重合体を製造することができ
よう。DMAモノマーは分子量が99グラム/モルである。この場合、pKaは
7.6と測定されている。そこで、洗浄pHが5.0である場合、有効窒素のす
べてがプロトン化される。陽イオン電荷密度は下記の様に計算することができる
。 陽イオン電荷密度=1/(157+99+99+99)=0.0022または0
.22% 洗浄pH5.0では、DMAMとDMAの共重合体は電荷密度が100ダルトン
分子量あたり0.22である。この例では、最小反復単位が1DMAMモノマー
と3DMAモノマーであると考えられる。
【0100】 この計算の重要な特徴は、プロトン化し得る物質(これがヘテロ原子上に陽イ
オン電荷をもたらす)に対するpKa測定である。pKaは重合体構造および存
在する様々なモノマーによって異なるので、これは、所望の洗浄pHの関数とし
て数えるプロトン化し得る箇所の百分率を決定する尺度に違いない。これは、当
業者には簡単な問題である。この計算に基づき、陽イオン電荷の百分率は重合体
の分子量に依存しない。
【0101】 重合体状発泡増強剤のpKaは下記の様に決定される。少なくとも50mlの
超純水(すなわち塩を全く加えていない)中5%重合体(例えば以下に記載する
例1〜5のいずれかにより製造した重合体)溶液を調製する。25℃で、定常状
態に達したとき、pH計で5%重合体溶液の初期pHを記録する。試験中、水浴
で温度を25℃に維持し、連続的に攪拌する。NaOH(1N、12.5M)を
使用して50ml重合体水溶液のpHを12に上げる。5mlの0.1N HC
lを重合体溶液中に滴定する。定常状態に達した時のpHを記録する。工程4お
よび5を、pHが3未満になるまで繰り返す。Quantitative Chemical Analysis
, Daniel C. Harris, W.H. Freeman & Chapman, サンフランシスコ、米国198
2に記載されている標準的な手順を使用し、pHと滴定剤の体積のプロットから
pKaを決定する。
【0102】 驚くべきことに、本発明の重合体状発泡増強剤がその最適電荷密度にある時、
重合体状発泡増強剤の分子量を下げることにより、複合物質の、および/または
油脂状の汚れが存在しても、発泡性能が強化されることが分かった。従って、重
合体状発泡増強剤がその最適電荷密度にある時、重合体状発泡増強剤の分子量は
、上記の様式で測定して、好ましくは約1,000〜約2,000,000、よ
り好ましくは約5,000〜約500,000、さらに好ましくは約10,00
0〜約100,000、最も好ましくは約20,000〜約50,000ダルト
ンの範囲内にある。
【0103】 本発明の第四の態様による洗剤組成物は、少なくとも有効量の、好ましくは該
組成物の約0.01〜約10重量%、より好ましくは約0.05〜約5重量%、
最も好ましくは約0.1〜約2重量%の、ここに記載する1種以上の重合体状発
泡安定剤を含んでなる。ここで「有効量の重合体状発泡安定剤」とは、ここに記
載する組成物により形成される発泡量および発泡持続時間が、ここに記載する重
合体状発泡安定剤を含まない組成物と比較して、長時間持続することを意味する
【0104】 キャリヤーおよび他の補助成分 キャリヤーおよび他の補助成分は、従来から洗剤組成物に添加されている添加
剤である。典型的には、これらの補助成分は、汚れ遊離重合体、重合体状分散剤
、多糖、研磨剤、殺細菌剤、曇り防止剤、ビルダー、酵素、酵素安定剤、乳白剤
、染料、香料、増粘剤、酸化防止剤、処理助剤、発泡増強剤、緩衝剤、殺真菌剤
白黴抑制剤、防虫剤、腐食防止剤、漂白剤、水性液体キャリヤー、漂白剤触媒、
漂白活性剤、溶剤、布地柔軟性付与剤、ヒドロトロピー剤、pH調節材料、染料
移動防止剤、光学漂白剤、ブライトナー、発泡抑制剤、電解質、およびキレート
化剤からなる群から選択することができる。
【0105】 界面活性剤−好適な洗浄界面活性剤は、米国特許第3,929,678号、1
975年12月30日、Laughlin et al.、および米国特許第4,259,21
7号、1981年3月31日、Murphy、シリーズ「Surfactant Science」, Marcel
Dekker, Inc., New York and Basel、「Handbook of Surfactants」, M.R. Porte
r, Chapman and Hall, 2nd Ed., 1994、「Surfactants in Consumer Products」,
Ed. J. Falbe, Springer-Verlag, 1987およびProcter & Gambleおよび他の洗剤
および日用製品製造業者に譲渡された多くの洗剤関係の特許に広範囲に記載され
ている。
【0106】 本発明の洗浄界面活性剤には、洗浄剤として使用するのに公知である陰イオン
系、非イオン系、陽イオン系、双性イオン系または両性(amphoteric)の界面活性
剤が挙げられるが、完全に発泡しない、または完全に不溶性の界面活性剤は含ま
ない(ただし、これらの材料は別の所望により使用する補助成分として使用でき
る)。
【0107】 組成物は、好ましくは該組成物の少なくとも約0.01重量%、より好ましく
は少なくとも約0.1重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.2重量%、さ
らに好ましくは少なくとも約0.5重量%、の界面活性剤を含む。また、組成物
は、好ましくは該組成物の約90重量%以下、より好ましくは約70重量%以下
、さらに好ましくは約60重量%以下、さらに好ましくは約35重量%以下、の
界面活性剤を含む。
【0108】 上記の洗浄界面活性剤の中で好ましい材料は、C〜C20線状アルキルベン
ゼンスルホネート、特にナトリウム線状第2級アルキルC10〜C15ベンゼン
スルホネート(ただし、地域によってはABSも使用できる)、オレフィンスル
ホネート塩、すなわちオレフィン、特にC10〜C20α−オレフィン、を三酸
化硫黄と反応させ、次いで反応生成物を中和および加水分解することにより製造
される材料、ナトリウムおよびアンモニウムC〜C12ジアルキルスルホスク
シネート、アルカンモノスルホネート、例えばC〜C20α−オレフィンを重
亜硫酸ナトリウムと反応させることにより誘導される材料、およびパラフィンを
SOおよびClと反応させ、次いで塩基で加水分解し、ランダムスルホネー
トを形成することにより誘導される材料、α−スルホ脂肪酸塩またはエステル、
ナトリウムアルキルグリセリルスルホネート、特にタロウまたはココナッツ油に
由来する高級アルコールおよび石油に由来する合成アルコールのエーテル、第1
級または第2級の、飽和化された、または不飽和化された、分岐、または分岐し
ていないアルキルまたはアルケニルサルフェートである。その様な化合物は、分
岐している場合、不規則でも規則的でもよい。第2級である場合、これらの化合
物は式CH(CH(CHOSO )CHまたはCH(CH(CHOSO )CHCHを有し、式中、xおよび(y+1)は
少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶性を付与す
る陽イオン、特にナトリウム、である。不飽和である場合、サルフェート、例え
ばオレイルサルフェート、が好ましいが、ナトリウムおよびアンモニウムアルキ
ルサルフェート、特に例えばタロウまたはココナッツ油から製造されたC〜C 18 アルコールを硫酸化することにより製造されるアルキルサルフェートも有用
であり、アルキルまたはアルケニルエーテルサルフェート、特にエトキシル化が
約0.5モル以上、好ましくは0.5〜8モルであるエトキシサルフェート、ア
ルキルエーテルカルボキシレート、特にEO 1〜5エトキシカルボキシレート
、セッケンまたは脂肪酸、好ましくはより水溶性の高い種類、アミノ酸型界面活
性剤、例えばサルコシネート、特にオレイルサルコシネート、ホスフェートエス
テル、アルキルまたはアルキルフェノールエトキシレート、プロポキシレートお
よびブトキシレート、特に、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートおよ
びC〜C12アルキルフェノールアルコキシレートを含むエトキシレート「A
E」、並びに脂肪族第1級または第2級の線状、または分岐C〜C18アルコ
ールとエチレンオキシドの、一般的に2〜30EOの反応生成物、N−アルキル
ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、特にC12〜C18N−メチルグルカミド(WO
9,206,154参照)、およびN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミド
(例えばC10〜C18N−(3−メトキシプロピル)グルカミドがあり、N−
プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドは低発泡性用に使用できる)
、アルキルポリグリコシド、アミンオキシド、好ましくはアルキルジメチルアミ
ンN−オキシドおよびそれらの二水和物、スルホベタインまたは「スルタイン」
、ベタイン、およびジェミニ界面活性剤も好ましい。
【0109】 本発明で使用するのに好適な陽イオン系界面活性剤は、長鎖のヒドロカルビル
基を有する界面活性剤を包含する。その様な陽イオン系共界面活性剤の例は、ア
ンモニウム共界面活性剤、例えばアルキルジメチルアンモニウムハロゲン化物、
および下記の式を有する共界面活性剤を包含する。 [R(OR)][R(OR)] 式中、Rは、アルキル鎖中に8〜18個の炭素原子を有するアルキルまたはア
ルキルベンジル基であり、各Rは−CHCH−、−CHCH(CH
−、−CHCH(CHOH)−、−CHCHCH−、およびそれらの
混合物からなる群から選択され、各Rは、C〜Cアルキル、C〜C
ドロキシアルキル、2個のR基が結合して形成されるベンジル環、−CH
HOH−CHOHCORCHOHCHOH(ここでRはヘキソースまたは
分子量が約1000未満のヘキソース重合体である)、および水素(yが0では
ない場合)からなる群から選択され、Rは、Rと同一であるか、またはR とRの炭素原子の総数が約18以下であるアルキル鎖であり、各yは0〜約1
0であり、y値の合計は0〜約15であり、Xは相容性のある陰イオンである。
【0110】 他の好適な陽イオン系界面活性剤の例は、すべてここにその全文を参考として
含める、M.C. Publishing Co., McCutcheon's, Detergents & Emulsifiers, (No
rth American edition 1997)、Schwartz et al., Surface Active Agents, Thei
r Chemistry and Technology, New York: Interscience Publishers, 1949、米
国特許第3,155,591号、第3,929,678号、第3,959,46
1号、第4,387,090号および第4,228,044号に記載されている
【0111】 好適な陽イオン系界面活性剤の例は、下記の一般式に対応する界面活性剤であ
る。
【化58】 式中、R、R、R、およびRは、独立して、1〜約22個の炭素原子を
有する脂肪族基または約22個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、ポ
リオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリールまたはア
ルキルアリール基から選択され、Xは塩形成陰イオン、例えばハロゲン(例えば
クロライド、ブロマイド)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレー
ト、ホスフェート、ナイトレート、サルフェート、およびアルキルサルフェート
基から選択された陰イオンである。脂肪族基は、炭素と水素の原子に加えて、エ
ーテル結合および他の基、例えばアミノ基、を含むことができる。長鎖の脂肪族
基、例えば約12個以上の炭素原子を有する基、は飽和化または不飽和化されて
いてよい。R、R、R、およびRが独立してC1〜C22アルキルから選
択されるのが好ましい。2個のアルキル長鎖および2個のアルキル短鎖を含む陽
イオン系材料、または1個のアルキル長鎖および3個のアルキル短鎖を含む陽イ
オン系材料が特に好ましい。前の文に記載する化合物中のアルキル長鎖は約12
〜約22、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有し、前の文に記載する化
合物中のアルキル短鎖は約1〜約3、好ましくは約1〜約2個の炭素原子を有す
る。
【0112】 陽イオン系洗浄界面活性剤の適量は、約0.1%〜約20%、好ましくは約1
%〜約15%であるが、はるかに高いレベル、例えば約30%まで、も、特に非
イオン系:陽イオン系(すなわち陰イオン系が少ないか、または含まれない)処
方では有用である場合がある。陽イオン系界面活性剤に可能な一用途は油脂放出
剤としての使用である。陽イオン系界面活性剤は、単独で、または溶剤および/
または可溶化剤との組合せで使用できる。米国特許第5,552,089号参照
【0113】 別の種類の有用な界面活性剤は、いわゆるジ陰イオン系化合物である。これら
の材料は、界面活性剤分子上に存在する少なくとも2個の陰イオン基を有する。
好適なジ陰イオン系界面活性剤は、ここにその開示を参考として含める、すべて
1996年6月28日提出の審査中の米国特許出願第60/020,503号(
書類番号6160P)、第60/020,772号(書類番号6161P)、第
60/020,928号(書類番号6158P)、第60/020,832号(
書類番号6159P)、および第60/020,773号(書類番号6162P
)、および1996年8月8日提出の第60/023,539号(書類番号61
92P)、第60/023493号(書類番号6194P)、第60/023,
540号(書類番号6193P)、および第60/023,527号(書類番号
6195P)に記載されている。
【0114】 さらに、好ましくは、界面活性剤は中鎖分岐アルキルサルフェート、中鎖分岐
アルキルアルコキシレート、または中鎖分岐アルキルアルコキシレートサルフェ
ートでよい。これらの界面活性剤は、第60/061,971号、代理人書類番
号6881P、1997年10月14日、第60/061,975号、代理人書
類番号6882P、1997年10月14日、第60/062,086号、代理
人書類番号6883P、1997年10月14日、第60/061,916号、
代理人書類番号6884P、1997年10月14日、第60/061,970
号、代理人書類番号6885P、1997年10月14日、第60/062,4
07号、代理人書類番号6886P、1997年10月14日、にさらに開示さ
れている。他の好適な中鎖分岐界面活性剤は米国特許出願第60/032,03
5号(書類番号6401P)、第60/031,845号(書類番号6402P
)、第60/031,916号(書類番号6403P)、第60/031,91
7号(書類番号6404P)、第60/031,761号(書類番号6405P
)、第60/031,762号(書類番号6406P)および第60/031,
844号(書類番号6409P)に記載されている。これらの分岐界面活性剤と
従来の線状界面活性剤の混合物も本発明で使用するのに好適である。
【0115】 他の好ましい陰イオン系界面活性剤は、いわゆる変性アルキルベンゼンスルホ
ネート界面活性剤、またはMLASである。幾つかの好適なMLAS界面活性剤
、それらの製造方法および代表的な組成物は、米国特許出願第60/053,3
19号(書類番号6766P)、第60/053,318号(書類番号6767
P)、第60/053,321号(書類番号6768P)、第60/053,2
09号(書類番号6769P)、第60/053,328号(書類番号6770
P)、第60/053,186号(書類番号6771P)、第60/055,4
37号(書類番号6796P)、第60/105,017号(書類番号7303
P)、および第60/104,962号(書類番号7304P)にさらに記載さ
れている。
【0116】 本発明の陰イオン系洗浄界面活性剤の好適な量は、洗剤組成物の約1〜約50
重量%以上、好ましくは約2〜約30重量%、より好ましくは約5〜約20重量
%である。
【0117】 本発明の非イオン系洗浄界面活性剤の好適な量は、約1〜約40重量%、好ま
しくは約2〜約30重量%、より好ましくは約5〜約20重量%である。
【0118】 陽イオン系洗浄界面活性剤の適量は、約0.1%〜約20%、好ましくは約1
%〜約15%であるが、はるかに高いレベル、例えば約30%まで、も、特に非
イオン系:陽イオン系(すなわち陰イオン系が少ないか、または含まれない)処
方では有用である場合がある。
【0119】 両性または双性イオン系洗浄界面活性剤は、存在する場合、通常は洗剤組成物
の約0.1〜約20重量%の量で効果的である。その量は、特に両性界面活性剤
が効果である場合、約5%までに限られることが多い。
【0120】 本発明で有用な陰イオン系界面活性剤は、好ましくは線状アルキルベンゼンス
ルホネート、アルファ−オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、ア
ルキルエステルスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルアルコキシサル
フェート、アルキルスルホネート、アルキルアルコキシカルボキシレート、アル
キルアルコキシル化サルフェート、サルコシネート、タウリネート、およびそれ
らの混合物からなる群から選択される。
【0121】 存在する場合、陰イオン系界面活性剤は典型的には有効量で存在する。より好
ましくは、組成物は、該組成物の少なくとも約0.5重量%、より好ましくは少
なくとも約5重量%、さらに好ましくは少なくとも約10重量%、の陰イオン系
界面活性剤を含むことができる。また、組成物は、該組成物の約90重量%以下
、より好ましくは約50重量%以下、さらに好ましくは約30重量%以下、の陰
イオン系界面活性剤を含むことができる。
【0122】 アルキルサルフェート界面活性剤は、ここで使用するのに重要な別の種類の陰
イオン系界面活性剤である。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド(下記参照)と組み合
わせて使用した場合に、広範囲な温度、洗浄液温度、および洗浄時間にわたる良
好な油脂/油洗浄特性を包含する全体的に優れた洗浄能力に加えて、アルキルサ
ルフェートの溶解並びに液体洗剤処方物における処方性が改良される。アルキル
サルフェートは式ROSOMの水溶性塩または酸であり、式中、RはC10〜C 24 ヒドロカルビル、好ましくはC10〜C20アルキル成分を有するアルキルまたは
ヒドロキシアルキル、より好ましくはC12〜C18アルキルまたはヒドロキシアル
キルであり、MはHまたは陽イオン、例えばアルカリ(IA族)金属陽イオン(例
えばナトリウム、カリウム、リチウム)、置換された、または置換されていない
アンモニウム陽イオン、例えばメチル−、ジメチル−、およびトリメチルアンモ
ニウムおよび第4級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルアンモニウムお
よびジメチルピペリジニウム、およびアルカノールアミン、例えばエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、に由来する陽イオン、およ
びそれらの混合物、等である。典型的には、C12-16のアルキル鎖は低い洗浄温
度(例えば約50℃未満)に好ましく、C16-18のアルキル鎖は高い洗浄温度(
例えば約50℃を超える)に好ましい。
【0123】 アルキルアルコキシル化サルフェート界面活性剤は、別の区分の有用な陰イオ
ン系界面活性剤である。これらの界面活性剤は、典型的には式RO(A)m
3Mの水溶性塩または酸であり、式中、Rは、C10〜C24アルキル成分を有す
る置換されていないC10〜C24アルキルまたはヒドロキシアルキル基、好ましく
はC12〜C20アルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12〜C18
ルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ単位で
あり、mはゼロより大きく、典型的には約0.5〜約6、より好ましくは約0.
5〜約3であり、MはHまたは陽イオン、例えば金属陽イオン(例えばナトリウ
ム、カリウム、リチウム、等)、アンモニウムまたは置換されたアンモニウム陽
イオンである。ここでは、アルキルエトキシル化サルフェートならびにアルキル
プロポキシル化サルフェートを意図している。置換されたアンモニウム陽イオン
の具体例には、メチル−、ジメチル−、トリメチル−アンモニウムおよび第4級
アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニ
ウム、およびアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、およびトリエタノールアミン、に由来する陽イオンおよびそれらの混合
物が挙げられる。代表的な界面活性剤は、C12〜C18アルキルポリエトキシレー
ト(1.0)サルフェート、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(2.25
)サルフェート、C12〜C18アルキルポリエトキシレート(3.0)サルフェー
ト、およびC12〜C18アルキルポリエトキシレート(4.0)サルフェートであ
り、その際、Mはナトリウムおよびカリウムから選択するのが有利である。ここ
で使用する界面活性剤は、天然または合成アルコール原料から製造することがで
きる。鎖長は、分岐を包含する平均炭化水素分布を表す。陰イオン系界面活性剤
成分は、通常のアルコール供給源、例えば天然アルコール、合成アルコール、例
えばNEODOL、ALFOL、LIAL、LUTENSOL、等の商品名で販売されているアルコール
、から誘導されるアルキルサルフェートおよびアルキルエーテルサルフェートを
含んでなることができる。アルキルエーテルサルフェートはアルキルポリエトキ
シレートサルフェートとも呼ばれる。
【0124】 好適な陰イオン系界面活性剤の例は、「Surface Active Agents and Detergent
s」(Vol.IおよびII、Schwartz, Perry およびBerch)に記載されている。様々な
その様な界面活性剤は、米国特許第3,929,678号、1975年12月3
0日、Laughlin et al.に発行、段落23、58行〜段落29、23行にも一般
的に記載されている。
【0125】 使用可能な陰イオン系界面活性剤の一種はアルキルエステルスルホネートを包
含する。これらの材料は、再生可能な非石油系資源で製造できるので、好ましい
。アルキルエステルスルホネート界面活性剤成分は、技術文献中に開示されてい
る公知の方法により製造することができる。例えば、C8〜C20カルボン酸の線
状エステルは、「The Journal of the American Oil Chemists Society」, 52 (19
75), pp. 323-329により気体状SO3でスルホン化することができる。好適な出
発材料は、タロウ、パーム、およびココナッツ油、等に由来する天然脂肪物質を
包含する。
【0126】 特に洗濯用途に好ましいアルキルエステルスルホネート界面活性剤は、下記の
構造式を有するアルキルエステルスルホネート界面活性剤を含んでなる。
【化59】 式中、R3はC8〜C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそれらの組
合せであり、R4はC1〜C6ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、またはそれ
らの組合せであり、Mは可溶性の塩形成陽イオンである。好適な塩には、金属塩
、例えばナトリウム、カリウム、およびリチウム塩、および置換された、または
置換されていないアンモニウム塩、例えばメチル−、ジメチル−、トリメチル、
および第4級アンモニウム陽イオン、例えばテトラメチル−アンモニウムおよび
ジメチルピペリジニウム、およびアルカノールアミン、例えばモノエタノール−
アミン、ジエタノールアミン、およびトリエタノールアミン、に由来する陽イオ
ンが挙げられる。好ましくは、R3はC10〜C16アルキルであり、R4はメチル、
エチルまたはイソプロピルである。R3がC14〜C16アルキルであるメチルエス
テルスルホネートが特に好ましい。
【0127】 洗浄目的に有用な他の陰イオン系界面活性剤も本発明の組成物に包含すること
ができる。これらの界面活性剤には、セッケンの塩(例えばナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム、および置換されたアンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−およ
びトリエタノールアミン塩、を包含する)、C9〜C20線状アルキルベンゼンス
ルホネート、C8〜C22第1級または第2級アルカンスルホネート、C8〜C24オ
レフィンスルホネート、例えば英国特許第1,082,179号に記載されてい
るアルカリ土類金属クエン酸塩の熱分解生成物のスルホン化により製造されるス
ルホン化されたポリカルボン酸、脂肪アシルグリセロールスルホネート、脂肪オ
レイルグリセロールサルフェート、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテ
ルサルフェート、パラフィンスルホネート、アルキルホスフェート、イセチオネ
ート、例えばアシルイセチオネート、N−アシルタウレート、メチルタウライド
の脂肪酸アミド、アルキルスクシナメートおよびスルホスクシネート、スルホス
クシネートのモノエステル(特に飽和化された、および不飽和化されたC12〜C
18モノエステル)、スルホスクシネートのジエステル(特に飽和化された、およ
び不飽和化されたC6〜C14ジエステル)、N−アシルサルコシネート、アルキ
ル多糖類のサルフェート、例えばアルキルポリグルコシドのサルフェート(以下
に説明する非イオン系非硫酸化化合物)、分岐第1級アルキルサルフェート、ア
ルキルポリエトキシカルボキシレート、例えば式RO(CH2CH2O)kCH2C
OO−M+(式中、RはC8〜C22アルキルであり、kは0〜10の整数であり、
Mは可溶性塩を形成する陽イオンである)、およびイセチオン酸でエステル化さ
れ、水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸が挙げられる。樹脂酸および水素化さ
れた樹脂酸、例えばロジン、水素化ロジン、およびトール油中に存在する、また
はトール油に由来する樹脂酸および水素化樹脂酸、も好適である。その他の例は
、 「Surface Active Agents and Detergents」(Vol. IおよびII、Schwartz、Per
ry およびBerch)に記載されている。様々なその様な界面活性剤は、米国特許第
3,929,678号、1975年12月30日にLaughlin et al.に発行、段
落23、58行〜段落29、23行に一般的に開示されている。
【0128】 好適な非イオン系洗剤界面活性剤は、ここに参考として含める米国特許第3,
929,678号、Laughlin et al. 、1975年12月30日発行、段落13
、14行〜段落16、6行に一般的に記載されている。有用な非イオン系界面活
性剤の代表的な例には、アルキルエトキシレート、アルカノイルエトキシレート
、いわゆる狭いピークのアルキルエトキシレートを含むC12〜C18アルキルエト
キシレート(「AE」)およびC6〜C12アルキルフェノールアルコキシレート
(特にエトキシレートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、およびそれらの混合
物が挙げられる。
【0129】 存在する場合、非イオン系界面活性剤は典型的には有効量で存在する。より好
ましくは、組成物は、該組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少
なくとも約0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.5重量%の非イオ
ン系界面活性剤を含んでなる。また、組成物は、該組成物の約20重量%以下、
より好ましくは約15重量%以下、さらに好ましくは約10重量%以下の非イオ
ン系界面活性剤を含んでなる。
【0130】 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレンオ
キシド縮合物。一般的にポリエチレンオキシド縮合物が好ましい。これらの化合
物は、直鎖または分岐鎖構造中に約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基を
有するアルキルフェノールとアルキレンオキシドの縮合生成物を包含する。好ま
しい実施態様では、エチレンオキシドが、アルキルフェノール1モルあたり約5
〜約25モルのエチレンオキシドに等しい量で存在する。この種の市販されてい
る非イオン系界面活性剤には、GAF Corporation から市販されているIgepal(商
品名)CO-630、およびRohm & Haas Company からすべて市販されているTriton(
商品名)X-45、X-114 、X-100 およびX-102 がある。これらの化合物は一般的に
アルキルフェノールアルコキシレート(例えばアルキルフェノールエトキシレー
ト)と呼ばれる。
【0131】 脂肪族アルコールと約1〜約25モルのエチレンオキシドの縮合生成物。脂肪
族アルコールのアルキル鎖は直鎖でも分岐鎖でも、第1級でも第2級でもよく、
一般的に約8〜約22個の炭素原子を含む。特に好ましい物質は約10〜約20
個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルあたり
約2〜約18モルのエチレンオキシドの縮合生成物である。市販されているこの
種の非イオン系界面活性剤の例には、どちらもUnion Carbide Corporation から
市販されているTergitol(商品名)15-S-9(C11〜C15の線状第2級アルコール
と9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Tergitol(商品名)24-L-6 NMW(
C12〜C14の第1級アルコールと6モルのエチレンオキシドの、分子量分布が狭
い縮合生成物)、Shell Chemical Companyから市販のNeodol(商品名)45-9(C
14〜C15の線状アルコールと9モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol
(商品名)23-6.5(C12〜C13の線状アルコールと6.5モルのエチレンオキシ
ドの縮合生成物)、Neodol(商品名)45-7(C14〜C15の線状アルコールと7モ
ルのエチレンオキシドの縮合生成物)、Neodol(商品名)45-4(C14〜C15の線
状アルコールと4モルのエチレンオキシドの縮合生成物)、およびThe Procter
& Gamble Companyから市販のKyro(商品名)EOB(C13〜C15アルコールと9モ
ルのエチレンオキシドの縮合生成物)が挙げられる。他の市販の非イオン系界面
活性剤は、Shell Chemical Co.から市販のDobanol(商品名)91-8およびHoechst
から市販のGenapol UD-080(商品名)を包含する。この群の非イオン系界面活性
剤は一般に「アルキルエトキシレート」と呼ばれている。
【0132】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールの縮合によ
り形成された疎水性ベースの縮合生成物。これらの化合物の疎水性部分は、好ま
しくは約1500〜約1800の分子量を有し、水に対して不溶性である。この
疎水性部分にポリオキシエチレン部分を付加させることにより、分子全体の水溶
性が増加する傾向があり、生成物の液体性質は、ポリオキシエチレン含有量が縮
合生成物の総重量の約50%になる点まで保持されるが、これは約40モルまで
のエチレンオキシドとの縮合に相当する。この種の化合物の例としては、BASFか
ら市販されているPluronic(商品名)界面活性剤がある。
【0133】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応から得ら
れる生成物の縮合生成物。これらの生成物の疎水性部分は、エチレンジアミンと
過剰のプロピレンオキシドの反応生成物からなり、一般的に約2500〜約30
00の分子量を有する。この疎水性部分をエチレンオキシドと、縮合生成物が約
40〜約80重量%のポリオキシエチレンを含み、分子量が約5,000〜約1
1,000になる程度に縮合させる。この種の非イオン系界面活性剤の例は、BA
SFから市販されているTetronic(商品名)化合物を包含する。
【0134】 ここで使用するのに好適なエチレンオキシド−プロピレンオキシドブロック共
重合体の例は、Pancheri/Mao、米国特許第5,167,872号、1992年1
2月2日発行、により詳細に記載されている。この特許をここに参考として含め
る。
【0135】 好ましいアルキルポリグリコシドは下記の式を有する。 R2O(CnH2nO)t(グリコシル)x 式中、R2 は、アルキル基が約10〜約18、好ましくは約12〜約14個の炭
素原子を含むアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシ
アルキルフェニル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、nは2また
は3、好ましくは2であり、tは0〜約10、好ましくは0であり、xは約1.
3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、最も好ましくは約1.3〜約2.7で
ある。グリコシルはグルコースに由来するのが好ましい。これらの化合物を製造
するには、アルコールまたはアルキルポリエトキシアルコールを最初に形成し、
次いでグルコース、またはグルコースの供給源と反応させグルコシドを形成する
(1−位置で付加)。次いで、追加のグリコシル単位をそれらの1−位置と先行
するグリコシル単位の2−、3−、4−、および/または6−位置、好ましくは
主として2−位置、の間に付加させることができる。
【0136】 米国特許第4,565,647号、Llenado 、1986年1月21日発行、に
記載されている、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭
素原子を含む疎水性基、および約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約3、
最も好ましくは約1.3〜約2.7糖単位を含む多糖、例えばポリグリコシド、
の親水性基を有するアルキル多糖。5または6個の炭素原子を含むすべての還元
糖を使用することができ、例えばグルコース、ガラクトースおよびガラクトシル
部分をグルコシル部分に置換することができる(所望により疎水性基を2−、3
−、4−、等の位置に付加させ、グルコシドまたはガラクトシドに対してグルコ
ースまたはガラクトースを与える)。糖間結合は、例えば追加糖単位のある位置
と、先行する糖単位の2−、3−、4−、および/または6−位置の間にあって
よい。
【0137】 所望により、あまり望ましくないが、疎水性部分と多糖部分を結合するポリア
ルキレンオキシド鎖があってよい。好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキ
シドである。典型的な疎水性基には、飽和化された、または不飽和化された、分
岐、または分岐していない、約8〜約18、好ましくは約10〜約16個の炭素
原子を含むアルキル基がある。好ましくは、アルキル基は直鎖の飽和化されたア
ルキル基である。アルキル基は、約3個までの水酸基を含む含むことができる、
および/またはポリアルキレンオキシド鎖は約10個までの、好ましくは5個未
満のアルキレンオキシド部分を含むことができる。適当なアルキル多糖は、オク
チル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペ
ンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、およびオクタデシル、ジ−、トリ−
、テトラ−、ペンタ−、およびヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、
グルコース、フルクトシド、フルクトースおよび/またはガラクトースである。
好適な混合物には、ココナッツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−、およびペン
タグルコシドおよびタロウアルキルテトラ−、ペンタ−およびヘキサグルコシド
がある。
【0138】 本組成物で使用できるエトキシル化グリセロール型の化合物は、Kao Corporat
ionにより製造され、Levenol、例えば平均EOが6で、ココ脂肪酸とグリセロー
ルのモル比が0.55であるLevenol F-200、または平均EOが17で、タロウ
脂肪酸とグリセロールのモル比が1.0であるLevenol V501/2、の商品名で販売
されている。脂肪酸とグリセロールのモル比は、好ましくは1.7未満、より好
ましくは1.5未満、最も好ましくは1.0未満である。エトキシル化グリセロ
ール型の化合物は分子量が400〜1600であり、pH(50グラム/リット
ル水)が5〜7である。Levenol化合物は人間の皮膚に対して実質的に非刺激性
であり、一次生物分解性がWickbold法Bias-7dで測定して90%を超えている。L
evenol化合物の2種類の例は、17個のエトキシル化基を有し、タロウ脂肪酸か
ら誘導され、脂肪酸とグリセロールの比が1.0であり、分子量が1465であ
るLevenol V501/2、および6個のエトキシル化基を有し、ココ脂肪酸から誘導さ
れ、脂肪酸とグリセロールの比が0.55であるLevenol F-200である。Levenol
F-200とLevenol V501/2の両方共、式(I)および(II)の混合物から構成されてい
る。
【0139】 Levenol化合物は藻類成長抑制のecoxity値が>100mg/リットル、Daphniae
に対する急性毒性が>100mg/リットル、および急性魚毒性が>100mg
/リットルである。Levenol化合物は易生物分解性が、OECD 301B測定
により妥当な生物分解性を有するのに必要な最小値とされている60%を超えて
いる。やはり本組成物で有用なポリエステル化された非イオン系化合物は、オラ
ンダのCroda GMBHにより製造されているCrovol PK-40およびCrovol PK-70である
。Crovol PK-40はポリオキシエチレン(12)パーム核グリセリドであり、12
個のEO基を有する。好ましいCrovol PK-70はポリオキシエチレン(45)パー
ム核グリセリドであり、45個のEO基を有する。これらの非イオン系界面活性
剤は米国特許第5719114号に詳細に記載されている。
【0140】 別の種類の好適な非イオン系界面活性剤はポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含ん
でなる。これらの材料は、ここに参考として含めるPan/Gosselinkの米国特許第
5,332,528号、1994年7月26日発行、により詳細に記載されてい
る。これらのポリヒドロキシ脂肪酸アミドは下記の一般構造を有する。
【化60】 式中、R1はH、C1〜C4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロ
キシプロピル、またはそれらの混合物、好ましくはC1〜C4アルキル、より好ま
しくはC1またはC2アルキル、最も好ましくはC1アルキル(すなわちメチル)
であり、R2はC5〜C31ヒドロカルビル、好ましくは直鎖状のC7〜C19アルキ
ルまたはアルケニル、より好ましくは直鎖C9〜C17アルキルまたはアルケニル
、最も好ましくは直鎖C11〜C15アルキルまたはアルケニル、またはそれらの混
合物であり、Zは、線状ヒドロカルビル鎖を有し、その鎖に少なくとも3個のヒ
ドロキシルが接続しているポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそのアルコキ
シル化(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)誘導体である。Zは好
ましくは還元性アミノ化反応で還元糖から誘導され、より好ましくはZはグリシ
チルである。好適な還元糖にはグルコース、フルクトース、マルトース、ラクト
ース、ガラクトース、マンノース、およびキシロースが挙げられる。原料として
、高デキストロースコーンシロップ、高フルクトースコーンシロップ、および高
マルトースコーンシロップ、並びに上に挙げた個々の糖を使用することができる
。これらのコーンシロップから、Z用の糖成分の混合物を得ることができる。無
論、他の好適な原料を除外するものではない。Zは、好ましくは−CH2−(C
HOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、
−CH2−(CHOH)2−(CHOR’)(CHOH)−CH2OH、およびそ
れらのアルコキシル化誘導体からなる群から選択され、nは3〜5の整数であり
、R’はHまたは環状または脂肪族単糖である。最も好ましい物質はグリシチル
であり、nは4であり、特に−CH2−(CHOH)4−CH2OHである。
【0141】 R’は、例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、
N−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプロピルで
よい。
【0142】 R2−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミ
ド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミド、等でよい。
【0143】 Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマル
チチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマ
ンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル、等でよい。
【0144】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製造方法はこの分野で公知である。一般的に、
これらの物質は、アルキルアミンを還元性アミノ化反応で還元糖と反応させ、対
応するN−アルキルポリヒドロキシアミンを形成し、次いで、このN−アルキル
ポリヒドロキシアミンを、縮合/アミド化工程で脂肪族エステルまたはトリグリ
セリドと反応させ、N−アルキル、N−ポリヒドロキシ脂肪酸アミド生成物を形
成することにより製造することができる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを含む組
成物の製造方法は、例えば、ここに参考として含める英国特許出願第809,0
60号、Thomas Hedley & Co. Ltd.により1959年2月18日公開、米国特許
第2,965,576号、E.R. Wilsonに1960年12月20日発行、第2,
703,798号、Anthony M. Schwartz、1955年3月8日発行、第1,9
85,424号、Pigoottに1934年12月5日発行、の各明細書に開示され
ている。
【0145】 その様な界面活性剤の例は、C10〜C18N−メチル、またはN−ヒドロキシプ
ロピル、グルカミドを包含する。N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C16グルカ
ミドは低発泡性能様に使用される。
【0146】 好ましいアミドはC8〜C20アンモニアアミド、モノエタノールアミド、ジエ
タノールアミド、およびイソプロパノールアミドである。
【0147】 別の好適な区分の界面活性剤は、約8〜約18個の炭素原子を含むアシル部分
を有する脂肪酸のアンモニア、モノエタノール、およびジエタノールアミドを包
含するアルカノールアミド界面活性剤である。これらの材料は下記の式により表
される。
【化61】 式中、R1は、飽和化された、または不飽和化された、ヒドロキシを含まない、
約7〜21、好ましくは約11〜17個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基で
あり、R2はメチレンまたはエチレン基を表し、mは1、2、または3、好まし
くは1である。その様なアミドの具体例は、モノエタノールアミンココナッツ脂
肪酸アミドおよびジエタノールアミンドデシル脂肪酸アミドである。これらのア
シル部分は天然産のグリセリド、例えばココナッツ油、パーム油、大豆油、およ
びタロウ油、から得られるが、合成によっても、例えば石油の酸化により、また
はFischer-Tropsch製法による一酸化炭素の水素化により、誘導することができ
る。 C12-14脂肪酸のモノエタノールアミドおよびジエタノールアミドが好ましい。
【0148】 両性界面活性剤−本発明の洗剤組成物には所望により両性(amphoteric)界面活
性剤を配合することができる。これらの界面活性剤は、第2級または第3級アミ
ンの脂肪族誘導体、あるいは複素環式第2級および第3級アミンの脂肪族誘導体
として広範囲に説明されているが、そこでは脂肪族基は直鎖または分岐鎖でよい
。脂肪族置換基の一つは少なくとも8個の炭素原子を、典型的には約8〜約18
個の炭素原子を含み、少なくとも一つは陰イオン系の水溶性付与基、例えばカル
ボキシ、スルホネート、サルフェートを含む。両性(ampholytic)界面活性剤の例
に関しては、Laughlin et al.への米国特許第3,929,678号、1975
年12月30日発行、段落19、18〜35行参照。好ましい両性物質はC12〜
C18ベタインおよびスルホベタイン(「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキ
シド、およびそれらの混合物である。
【0149】 存在する場合、両性界面活性剤は、典型的には有効量で存在する。より好まし
くは、組成物は、該組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少なく
とも約0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.5重量%の両性界面活
性剤を含むことができる。また、組成物は、好ましくは該組成物の約20重量%
以下、より好ましくは約15重量%以下、さらに好ましくは約10重量%以下、
の両性界面活性剤を含む。
【0150】 アミンオキシドは、両性界面活性剤であり、約10〜約18個の炭素原子を有
する1個のアルキル部分および約1〜約3個の炭素原子を有するアルキル基およ
びヒドロキシアルキル基からなる群から選択された2個の部分を含む水溶性のア
ミンオキシド、約10〜約18個の炭素原子を有する1個のアルキル部分および
約1〜約3個の炭素原子を有するアルキル基およびヒドロキシアルキル基からな
る群から選択された2個の部分を含む水溶性のホスフィンオキシド、および約1
0〜約18個の炭素原子を有する1個のアルキル部分および約1〜約3個の炭素
原子を有するアルキルおよびヒドロキシアルキル部分からなる群から選択された
部分を含む水溶性スルホキシドが挙げられる。
【0151】 好ましいアミンオキシド界面活性剤は下記の式を有する。
【化62】 式中、R3は、約8〜約22個の炭素原子を含むアルキル、ヒドロキシアルキル
、またはアルキルフェニル基またはそれらの混合物であり、R4は、約2〜約3
個の炭素原子を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレンまたはそれらの混合
物であり、xは0〜約3であり、各R5は、約1〜約3個の炭素原子を含むアル
キルまたはヒドロキシアルキル、または約1〜約3個のエチレンオキシド基を含
むポリエチレンオキシドである。R5基は、例えば酸素または窒素原子を通して
互いに付加し、環構造を形成することができる。
【0152】 これらのアミンオキシド界面活性剤は、特にC10〜C18アルキルジメチルアミ
ンオキシドおよびC8〜C12アルコキシエチルジヒドロキシエチルアミンオキシ
ドを包含する。
【0153】 存在する場合、アミンオキシド界面活性剤は典型的には有効量で存在する。よ
り好ましく、組成物は、該組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは
少なくとも約0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.5重量%のアミ
ンオキシド界面活性剤を含むことができる。また、組成物は、好ましくは該組成
物の約20重量%以下、より好ましくは約15重量%以下、さらに好ましくは約
10重量%以下、のアミンオキシド界面活性剤を含む。
【0154】 好適なアミンオキシド界面活性剤の例は 「Surface Active Agents and Deterg
ents」(Vol. IおよびII、Schwartz、Perry およびBerch)に記載されている。
【0155】 好適なベタイン界面活性剤は、下記の一般式を有する材料を包含する。
【化63】 式中、Rは、約10〜約22、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を含むア
ルキル基、ベンゼン環を約2個の炭素原子として扱い、類似の数の炭素原子を含
むアルキルアリールおよびアリールアルキル基、およびアミノまたはエーテル結
合により中断された類似の構造から選択された疎水性基であり、各R1は、1〜
約3個の炭素原子を含むアルキル基であり、R2は1〜約6個の炭素原子を含む
アルキレン基である。
【0156】 好ましいベタインの例は、ドデシルジメチルベタイン、セチルジメチルベタイ
ン、ドデシルアミドプロピルジメチルベタイン、テトラデシルジメチルベタイン
、テトラデシルアミドプロピルジメチルベタイン、およびドデシルジメチルアン
モニウムヘキサノエートである。他の好適なアミドアルキルベタインは、すべて
ここに参考として含める米国特許第3,950,417号、第4,134,19
1号、および第4,375,421号、および英国特許第2,103,236号
に記載されている。
【0157】 双性イオン系界面活性剤−双性イオン系界面活性剤も本発明の洗剤組成物に配
合することができる。これらの界面活性剤は、第2級および第3級アミンの誘導
体、複素環式第2級および第3級アミンの誘導体、または第4級アンモニウム、
第4級ホスホニウムまたは第3級スルホニウム化合物の誘導体として一般的に記
載されている。双性イオン系界面活性剤の例に関しては、Laughlinらへの米国特
許第3,929,678号、1975年12月30日発行、段落19、38行〜
段落22、48行参照。 両性(ampholytic)および双性イオン系界面活性剤は一
般的に1種以上の陰イオン系および/または非イオン系界面活性剤との組合せで
使用される。
【0158】 洗剤用酵素−本洗剤組成物は、タンパク質系、炭水化物系、またはトリグリセ
リド系の染を基材から除去することを包含する様々な目的に、所望により酵素を
含む。ここで有用な洗剤における最近の酵素の開示には、コンドリオチナーゼ(
ヨーロッパ特許第747、469A号)、プロテアーゼ変形(国際特許第WO9
6/28566A号、第WO96/28557A号、第WO96/28556A
号、第WO96/25489A号)、キシラナーゼ(ヨーロッパ特許第709,
452A号)、ケラチナーゼ(ヨーロッパ特許第747、470A号)、リパー
ゼ(英国特許第2,297,979A号、国際特許第WO96/16153A号
、第WO96/12004A号、ヨーロッパ特許第698,659A号、国際特
許第WO96/16154A号)、セルラーゼ(英国特許第2,294,269
A号、国際特許第WO96/27649A号、英国特許第2,303,147A
号)、テルミターゼ(国際特許第WO96/28558A号)が挙げられる。よ
り一般的には、好適な酵素には、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、プロテアーゼ、
グルコ−アミラーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、キシ
ラナーゼ、ケラチナーゼ、還元酵素、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、
リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、コンドリオチナ
ーゼ、テルミターゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビ
ノシダーゼ、またはそれらの、いずれかの好適な起源から得られる、例えば植物
、動物、細菌、菌類および酵母を起源とする混合物から選択された酵素が挙げら
れる。好ましい選択は、最適なpH活性および/または安定性、熱安定性、およ
び活性洗剤、ビルダー、等に対する安定性により影響される。これに関して、細
菌または菌類系の酵素、例えば細菌系のアミラーゼおよびプロテアーゼ、および
菌類系のセルラーゼ、が好ましい。好ましい組合せは、通常使用できる酵素、例
えばプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、および/またはセルラ
ーゼ、の混合物を含む洗剤組成物である。好適な酵素は、米国特許第5,677
,272号、第5,679,630号、第5,703,027号、第5,703
,034号、第5,705,464号、第5,707,950号、第5,707
,951号、第5,710,115号、第5,710,116号、第5,710
,118号、第5,710,119号および第5,721,202号にも記載さ
れている。
【0159】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好まし
くは少なくとも約0.0005重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.00
1重量%の酵素を含む。また、洗浄組成物は、好ましくは組成物の約5重量%以
下、より好ましくは約2重量%以下、さらに好ましくは約1重量%以下の酵素を
含む。
【0160】 ここで使用する「洗剤用酵素」は、洗浄、染除去、または他の洗浄組成物で有
益な効果を有する酵素を意味する。好ましい洗剤用酵素は、加水分解酵素、例え
ばプロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼ、である。現在市販されている種類
および改良型の両方を包含するアミラーゼおよび/またはプロテアーゼが非常に
好ましい。
【0161】 酵素は一般的に洗剤または洗剤添加剤組成物中に、「洗浄に有効な量」を与え
るのに十分な量で配合する。「洗浄に有効な量」とは、基材、例えば布地、食器
、等の上で洗浄、染除去、汚れ除去、白色化、脱臭、または鮮度改善効果を達成
できるすべての量を意味する。現在の市販製剤を実際に使用する場合の代表的な
量は、洗剤組成物1グラムあたり約5mgまで、より典型的には約0.01mg〜約
3mgの活性酵素である。つまり、本組成物は、典型的には約0.001〜約5重
量%、好ましくは0.01〜1重量%の市販の酵素製剤を含んでなる。プロテア
ーゼ酵素は通常、その様な市販の製剤中に、組成物1グラムあたり0.005〜
0.1Anson 単位(AU)の活性を与えるのに十分な量で存在する。ある種の洗
剤には、非触媒的に活性な材料の総量を最少に抑え、それによって染形成/被膜
形成、その他の最終的な結果を改良するために、市販製剤の活性酵素含有量を増
加するのが好ましい場合がある。高濃縮洗剤組成物では、より高い活性水準が望
ましい場合もある。
【0162】 タンパク分解酵素−タンパク分解酵素は、動物、植物または微生物(好まし
い)に由来するものでよい。本発明の洗剤組成物に使用するプロテアーゼには、
トリプシン、スブチリシン、キモトリプシンおよびエラスターゼ(elastase)型の
プロテアーゼがある(ただし、これらに限定するものではない)。ここで使用す
るには、スブチリシン型のタンパク分解酵素が好ましい。Bacillus subtilis
よび/またはBacillus licheniformisから得られる細菌型セリンタンパク分解酵
素が特に好ましい。
【0163】 好適なタンパク分解酵素には、市販のNovo Industri A/S のAlcalase(商品名
)(好ましい)、Esperase(商品名)、Savinase(商品名)(コペンハーゲン、
デンマーク)、Gist-brocadesのMaxatase(商品名)、Maxacal(商品名)および
Mxapem 15(商品名)(タンパク質操作したMaxacal(商品名))(Delft、オラン
ダ)およびスブチリシンBPN およびBPN'(好ましい)が挙げられる。変性細菌型
セリンプロテアーゼ、例えばGenencor International, Inc.(サンフランシスコ
、カリフォルニア)により製造される酵素、も好ましいタンパク分解酵素であり
、これは1994年12月28日に認められたヨーロッパ特許第251,446
B号(特に17、24および98頁)に記載されており、ここでは「プロテアー
ゼB」と呼ばれている。米国特許第5,030,378号、Venegas、1991
年7月9日発行、は、ここで「プロテアーゼA」と呼ばれる変性細菌型セリンタ
ンパク分解酵素(Genencor International)(BPN’と同じ)に関する。特にプ
ロテアーゼAおよびその変形の、アミノ配列を含む説明全文に関しては、米国特
許第5,030,378号の段落2および3参照。他のプロテアーゼは、Primas
e、Durazym、OpticleanおよびOptimaseの商品名で市販されている。そこで、好
ましいタンパク分解酵素は、Alcalase(商品名)(Novo Industri A/S)、BPN
’、プロテアーゼA、およびプロテアーゼB(Genencor)、およびそれらの混合物
からなる群から選択される。プロテアーゼBが最も好ましい。
【0164】 米国特許第5,470,733号に開示されているプロテアーゼが、ここで使
用するのに特に重要である。
【0165】 我々の審査中の出願第USSN08/136,797号に記載されているプロ
テアーゼも、本発明の洗剤組成物に配合することができる。
【0166】 他の好ましい、「プロテアーゼD」と呼ばれるプロテアーゼは、自然界には見
られないアミノ酸配列を有するカルボニル加水分解酵素変形であり、これは前駆
物質のカルボニル加水分解酵素から、Genencor Internationalにより国際特許第
WO95/10615号、1995年4月20日公開(A. Baeck et al.、「Prot
ease-Containing Cleaning Compositions」と題する米国特許出願第08/322
,376号、1994年10月13日提出)に記載されている様に、Bacillus a
myloliquefaciensスブチリシンの番号付けにより、該カルボニル加水分解酵素中
の位置+76に等しい位置にある複数のアミノ酸残基を、好ましくは +99、+101、+103、+104、+107、+123、+27、+10
5、+109、+126、+128、+135、+156、+166、+195
、+197、+204、+206、+210、+216、+217、+218、
+222、+260、+265および/または+274からなる群から選択され
た位置に等しい1種以上のアミノ酸残基位置とも組み合わせて、異なったアミノ
酸で置き換えることにより得られる。
【0167】 有用なプロテアーゼは、PCT公開、すなわち第WO95/30010号、Th
e Procter & Gamble Companyにより1995年11月9日公開、第WO95/3
0011号、The Procter & Gamble Companyにより1995年11月9日公開、
第WO95/29979号、The Procter & Gamble Companyにより1995年1
1月9日公開、の各明細書にも記載されている。
【0168】 プロテアーゼ酵素は、本発明の組成物中に、組成物の0.0001〜2重量%
活性酵素の量で配合することができる。
【0169】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好まし
くは少なくとも約0.0002重量%、より好ましくは少なくとも約0.000
5重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.001重量%のプロテアーゼ酵素
を含む。また、洗浄組成物は、好ましくは組成物の約2重量%以下、より好まし
くは約0.5重量%以下、より好ましくは約0.1重量%以下、さらに好ましく
は約0.05重量%以下の酵素を含む。
【0170】 アミラーゼ−炭水化物系の染を除去するために、アミラーゼ(αおよび/また
はβ)を含むことができる。好適なアミラーゼは、Termamyl(商品名)(Novo No
rdisk)、Fungamyl(商品名)およびBAN(商品名)(Novo Nordisk)である。これ
らの酵素は、いずれかの適当な起源、例えば植物、動物、細菌、菌類および酵母
、に由来するものでよい。
【0171】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好まし
くは少なくとも約0.0002重量%、より好ましくは少なくとも約0.000
5重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.001重量%活性酵素のアミラー
ゼ酵素を含む。また、洗浄組成物は、好ましくは組成物の約2重量%以下、より
好ましくは約0.5重量%以下、より好ましくは約0.1重量%以下、さらに好
ましくは約0.05重量%以下のアミラーゼ酵素を含む。
【0172】 アミラーゼ酵素は、国際特許第WO95/26397号およびNovo Nordiskに
よる審査中の出願第PCT/DK96/00056号に記載されている酵素も包
含する。従って、本発明の洗剤組成物に使用する他の具体的なアミラーゼ酵素は
、下記の酵素を包含する。
【0173】 (a)Phadebas(商品名)α−アミラーゼ活性検定により測定して、25℃〜5
5℃の温度範囲で、pH8〜10における比活性がTermamyl(商品名)の比活性
よりも少なくとも25%高いことを特徴とするα−アミラーゼ。その様なPhadeb
as(商品名)α−アミラーゼ活性検定は、国際特許第WO95/26397号の
9〜10頁に記載されている。
【0174】 (b)上記文献中のSEQ IDリストに示されているアミノ酸配列を含んでなる(a
)のα−アミラーゼ、またはSEQ IDリストに示されているアミノ酸配列と少なく
とも80%類似のα−アミラーゼ。
【0175】 (c)N−末端に下記のアミノ配列、すなわちHis-His-Asn-Gly-Thr-Asn-Gly-Th
r-Met-Met-Gln-Tyr-Phe-Glu-Trp-Tyr-Leu-Pro-Asn-Asp、を含んでなる(a)の
α−アミラーゼ。 LipmanおよびPearsonによりScience 227, 1985, p.1435に記載されている様な
アルゴリズムにより行なった、それぞれのアミノ酸配列の比較がX%の同一性を
示す場合、ポリペプチドは親アミラーゼとX%同族であると考えられる。
【0176】 (d)α−アミラーゼが親アルカリ性Bacillus品種から、特に菌株NCIB 12289、
NCIB 12512、NCIB 12513およびDSM 935のいずれかから得ることができる、(a
−c)のα−アミラーゼ。 本発明では、用語「〜から得ることができる」は、Bacillus菌株により生産され
たアミラーゼを指すのみならず、その様なBacillus菌株から単離されたDNA配
列によりコード化され、該DNA配列で形質転換された宿主生物中で生産された
α−アミラーゼも指すものとする。
【0177】 (e)それぞれα−アミラーゼ(a−d)に対応するアミノ酸配列を有するα−
アミラーゼに対して生じた抗体と陽性の免疫学的交差反応性を示すα−アミラー
ゼ。
【0178】 (f)(i) それぞれα−アミラーゼ(a−e)に対応するアミノ酸配列の一つを
有する親α−アミラーゼの変形、または(ii)該アミノ酸配列の一つ以上と少なく
とも80%の同族性を示す、および/または該アミノ酸配列の一つを有するα−
アミラーゼに対して生じた抗体と免疫学的交差反応性を示す、および/または該
アミノ酸配列の一つを有するα−アミラーゼをコード化するDNA配列と同じプ
ローブとハイブリダイゼーションするDNA配列によりコード化された親α−ア
ミラーゼの変形。これらの変形では、 1.該親α−アミラーゼの少なくとも1個のアミノ酸残基が欠失変異している、
および/または 2.該親α−アミラーゼの少なくとも1個のアミノ酸残基が異なったアミノ酸残
基により置き換えられている、および/または 3.該親α−アミラーゼに対して少なくとも1個のアミノ酸残基が挿入されてお
り、その変形がα−アミラーゼ活性を有し、該親α−アミラーゼに対して下記の
特性、すなわち熱安定性の増加、酸化に対する安定性の増加、Caイオン依存性
の低下、中性〜比較的高いpH値における安定性および/またはα−デンプン分
解活性の増加、比較的高い温度におけるα−デンプン分解活性の増加、および等
電点(pI)が増加または減少による、α−アミラーゼ変形のpI値と媒体のp
Hの適合性の向上、の一つを示す。 該変形はPCT/DK96/00056号に記載されている。
【0179】 ここで好適な他のアミラーゼには、例えばNovoへの英国特許第1,296,8
39号に記載されているα−アミラーゼ、RAPIDASE(商品名)、International
Bio-Synthetics, Inc.およびTERMAMYL(商品名)、Novoがある。Novoから市販の
FUNGAMYL(商品名)が特に有用である。安定性、例えば酸化安定性、を改良する
ための酵素の操作は公知である。例えばJ. Biological Chem., Vol. 260, No.11
, 1985年6月、6518〜6521頁参照。本組成物の特定の好ましい実施
態様は、自動食器洗浄型の様な洗剤中の安定性を改良した、特に1993年に市
販のTERMAMYL(商品名)の基準点に対して測定して、酸化安定性を改良したアミ
ラーゼを使用することができる。これらの好ましいアミラーゼには共通して、「
安定性を強化した」アミラーゼという特徴があり、例えばpH9〜10の緩衝溶液
中の過酸化水素/テトラアセチルエチレンジアミンに対する酸化安定性、例えば
約60℃の様な通常の洗濯温度における熱的安定性、または例えばpH約8〜約1
1におけるアルカリ安定性、を上記の標準アミラーゼに対して測定して、少なく
とも測定できる程に改良されているのが特徴である。安定性は、この分野で開示
されている技術的試験のいずれかを使用して測定することができる。例えば、国
際特許第WO9402597号に記載されている文献参照。安定性を強化したア
ミラーゼはNovoまたはGenencor Internationalから入手できる。ここで非常に好
ましいアミラーゼの一群は、1、2または複数のアミラーゼ種が直接の前駆物質
であるかは別にして、1種以上のBacillusアミラーゼ、特にBacillusα−アミラ
ーゼから部位特異的変異誘導を使用して得られるという共通性がある。上記の標
準アミラーゼに対して酸化安定性を強化したアミラーゼは、特に漂白、より好ま
しくは塩素漂白と異なる酸素漂白洗剤組成物に使用するのに好ましい。その様な
好ましいアミラーゼには、(a)上記の国際特許第WO9402597号、Novo
、1994年2月3日、によるアミラーゼ、[TERMAMYL(商品名)として知られ
ているB. Licheniformisアルファ−アミラーゼの197位置、またはB. amyloli
quefaciens、B. subtilis またはB. stearothermophilus の様な類似の親アミラ
ーゼの類似した位置、にあるメチオニン残基を、アラニンまたはトレオニン、好
ましくはトレオニン、を使用して置き換えた突然変異体によりさらに示されてい
る]、(b)the 207th American Chemical Society National Meeting, March
13-17 1994でのGenencor International、C. Mitchinson により「Oxidatively R
esistant alpha-Amylases」と題して研究発表された安定性強化アミラーゼ。その
研究発表の中で、自動食器洗浄洗剤中の漂白剤がアルファ−アミラーゼを不活性
化するが、酸化安定性を改良したアミラーゼがGenencorによりB. Licheniformis
NCIB8061 から製造されたことが記載されている。メチオニン(Met)が最も
変性され易い残基であると確認されている。Metを位置8、15、197、2
56、304、366および438でそれぞれ置き換え、特殊な突然変異体を形
成しており、特に重要なのがM197LおよびM197Tであり、M197T変
異体が最も安定した発現変異体である。安定性はCASCADE(商品名)およびSUNLI
GHT(商品名)で測定している。(c)ここで特に好ましいアミラーゼは、国際
特許第WO9510603A号に記載されている様に直前の親でさらに変性させ
たアミラーゼ変異体であり、譲受人のNovoからDURAMYL (商品名)として市販さ
れている。他の特に好ましい酸化安定性を強化したアミラーゼとしては、Genenc
or Internationalへの国際特許第WO9418314号およびNovoへの第WO9
402597号に記載されているアミラーゼである。公知のキメラ性、ハイブリ
ッド、または入手可能なアミラーゼの単純な突然変異体の親形態から部位特異的
変異誘導により得られた様な、他のどの酸化安定性を強化したアミラーゼでも使
用できる。他の好ましい酵素変性も使用できる。Novoへの国際特許第WO950
9909A号参照。
【0180】 本発明で使用できるセルラーゼには、細菌および菌類の両方の型があり、好ま
しくは最適pHが5〜9.5である。米国特許第4,435,307号、Barbesgo
ard et al、1984年3月6日発行、は、Humicola insolensまたはHumicola菌
株DSM1800 またはAeromonas属に属するセルラーゼ212生産菌類から得られる
好適な菌類セルラーゼ、および海洋軟体生物Dolabella Auricula Solanderの肝
膵臓から抽出されたセルラーゼを開示している。好適なセルラーゼは、英国特許
第GB−A−2,075,028号、第GB−A−2,095,275号および
第DE−OA−2,247,832号にも記載されている。CAREZYME(商品名)
およびCELLUZYME(商品名)(Novo)が特に有用である。Novoへの国際特許第WO
91/17243号参照。
【0181】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好まし
くは少なくとも約0.0002重量%、より好ましくは少なくとも約0.000
5重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.001重量%活性酵素のセルラー
ゼおよび/またはペルオキシダーゼ酵素を含む。また、洗浄組成物は、好ましく
は組成物の約2重量%以下、より好ましくは約0.5重量%以下、より好ましく
は約0.1重量%以下、さらに好ましくは約0.05重量%以下のセルラーゼお
よび/またはペルオキシダーゼ酵素を含む。
【0182】 クチナーゼ(cutinase)[EC 3.1.1.50]も好適であるが、これはリ
パーゼの特殊な種類、すなわち界面活性化を必要としないリパーゼと考えられる
。洗剤組成物へのクチナーゼの添加は、例えば国際特許第WO−A−88/09
367号(Genencor)に記載されている。
【0183】 リパーゼ−好適なリパーゼ酵素は、Pseudomas 族の微生物、例えば英国特許第
1,372,034号に記載されているPseudomas stutzeri ATCC 19.154、によ
り生産される酵素がある。好適なリパーゼは、微生物Pseudomonas fluorescens
IAM 1057により生産される、リパーゼの抗体との陽性免疫学的交差反応を示すリ
パーゼを包含する。このリパーゼは天野製薬株式会社,名古屋、日本国、からLip
ase P 「Amano」 (以下、「Amano-P」 と呼ぶ)、の商品名で市販されている。他の
好適なリパーゼは、M1 Lipase (商品名)およびLipomax (商品名)(Gist-Broc
ades) の様なリパーゼである。他の市販されている好適なリパーゼには、Amano-
CES 、東洋醸造株式会社, 田方,日本国、から市販されている、Chromobacter vi
scosum 、例えばChromobacter viscosum var. lipolyticum NRRLB 3673 に由来
するリパーゼ、U.S. Biochemical Corp., U.S.A.およびDisoynth Co.、オランダ
、から市販のChromobacter viscosum リパーゼ、およびPseudomonas gladioliに
由来するリパーゼがある。Humicola lanuginosaに由来し、Novoから市販されて
いるLIPOLASE(商品名)酵素(ヨーロッパ特許第341,947号も参照)は、
ここで使用するのに好ましいリパーゼである。ペルオキシダーゼ酵素に対して安
定化させたリパーゼおよびアミラーゼ変形は、Novoへの国際特許第WO9495
1号に記載されている。国際特許第WO9205249号およびRD94359
044も参照。
【0184】 非常に好ましいリパーゼは、米国特許出願第08/341,826号に記載さ
れている様な、Humicola lanuginosa に由来する天然リパーゼのD96L脂肪分
解酵素変形である。(上記の特許出願第WO92/05249号も参照。そこで
はHumicola lanuginosa に由来する天然リパーゼの位置96にあるアスパラギン
酸(D)残基がロイシン(L)に変わっている。この命名法によれば、位置96
におけるアスパラギン酸のロイシンへの該置換をD96Lとして示している)好
ましくはHumicola lanuginosa菌株DSM4106を使用する。
【0185】 リパーゼ酵素に関する多くの文献にも関わらず、Humicola lanuginosaに由来
し、宿主としてAspergillus oryzae中で生産されるリパーゼだけが、洗浄製品用
の添加剤としてこれまで広く使用されている。この酵素は、上記の様に、Novo N
ordiskからLipolaseおよびLipolase Ultraの商品名で市販されている。Lipolase
の汚れ除去性能を最適化するために、Novo Nordiskは多くの変形を製造している
。国際特許第WO92/05249号に記載されている様に、本来のHumicola l
anuginosaリパーゼのD96L変形は、ラード汚れ除去効率が野生型リパーゼに
対して4.4のファクターで改良されている(酵素を、1リットルあたり0.0
75〜2.5mgのタンパク質で比較している)。Novo Nordiskにより1994年
3月10日に出版されたResearch Disclosure No. 35944 は、リパーゼ変形(D
96L)は、洗浄液1リットルあたり0.001〜100mg(5〜500,00
0 LU/リットル)に相当する量で加えられることを開示している。
【0186】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.0001重量%、より好まし
くは少なくとも約0.0002重量%、より好ましくは少なくとも約0.000
5重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.001重量%活性酵素のリパーゼ
酵素を含む。また、洗浄組成物は、好ましくは組成物の約2重量%以下、より好
ましくは約0.5重量%以下、より好ましくは約0.1重量%以下、さらに好ま
しくは約0.05重量%以下のリパーゼ酵素を含む。
【0187】 抗菌活性を与える各種のカルボヒドラーゼ酵素も本発明に包含することがで
きる。その様な酵素には、ここにその開示を参考として含める米国特許第5,0
41,236号、第5,395,541号、第5,238,843号、および第
5,356,803号に記載されているエンドグリコシダーゼ、タイプIIエンド
グリコシダーゼおよびグルコシダーゼが挙げられる。無論、ペルオキシダーゼ、
オキシダーゼおよび各種の他の酵素を包含する、抗菌活性を有する他の酵素も使
用できる。
【0188】 様々な酵素材料およびそれらを合成洗剤組成物中に配合する手段もGenencor I
nternationalへの国際特許第WO9307263A号および第WO930726
0A号、Novoへの国際特許第WO8908694A号およびMcCarty et al.への
米国特許第3,553,139号、1971年1月5日、に記載されている。酵
素はさらに米国特許第4,101,457号、Place et al.、1978年7月1
8日、および米国特許第4,507,219号、Hughes、1985年3月26日
、に記載されている。液体洗剤組成物に有用な酵素材料、およびそれらのその様
な処方物中への配合は米国特許第4,261,868号、Hora et al、1981
年4月14日、に記載されている。洗剤に使用する酵素は、様々な技術により安
定化させることができる。酵素安定化技術は、例えば米国特許第3,600,3
19号、1971年8月17日、Gedge et al.、ヨーロッパ特許第199,40
5号および第200,586号、1986年10月29日、Venegas 、に開示さ
れている。酵素安定化系は、例えば米国特許第3,519,570号にも記載さ
れている。プロテアーゼ、キシラナーゼおよびセルラーゼを生産する有用なBaci
llus, sp. AC13はNovoへの国際特許第WO9401532号に記載されている。
【0189】 本発明の組成物中に酵素が存在する場合には、酵素安定化系も組成物に包含す
ることができる。
【0190】 酵素安定系−本発明の組成物は、組成物が酵素を含む場合、約0.001〜約
10重量%、好ましくは約0.005〜約8重量%、最も好ましくは約0.01
〜約6重量%の酵素安定系を含んでなることができる。酵素安定系は、プロテア
ーゼまたは本組成物に使用する他の酵素と相容性のある、どの様な安定系でもよ
い。 その様な安定系は、すべてここに参考として含める米国特許第4,261
,868号、Hora et al、1981年4月14日発行、第4,404,115号
、Tai、1983年、9月13日発行、第4,318,818号、Letton et al
、第4,243,543号、Guildert et al、1981年1月6日発行、第4,
462,922号、Boskamp、1984年7月31日発行、第4,532,06
4号、Boskamp、1985年7月30日発行、および第4,537,707号、S
everson Jr.、1985年8月27日発行、に記載されている様な、カルシウム
イオン、ホウ酸、プロピレングリコール、短鎖カルボン酸、ボロン酸、ポリヒド
ロキシル化合物およびそれらの混合物を含んでなることができる。
【0191】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.001重量%、より好ましく
は少なくとも約0.005重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.01重量
%の酵素安定化系を含む。また、洗浄組成物は、好ましくは組成物の約10重量
%以下、より好ましくは約8重量%以下、より好ましくは約6重量%以下の酵素
安定化系を含む。
【0192】 さらに、本発明の組成物に、0〜約10重量%、好ましくは約0.01〜約6
重量%の塩素漂白剤または酸素漂白剤の補集剤を加え、多くの水道水中に存在す
る塩素漂白物質が、特にアルカリ性条件下で、酵素を攻撃し、不活性化するのを
防止することができる。水中の塩素量は僅かで、典型的には約0.5 ppm〜約1
.75 ppmであるが、食器洗浄中に酵素と接触する水の総体積中にある塩素は通
常大きいので、使用中の塩素に対する酵素の安定性が問題となる。
【0193】 好適な塩素補集剤陰イオンはアンモニウム陽イオンを含む塩である。これらの
補集剤は、還元性材料、例えば亜硫酸塩、重亜硫酸塩、チオ亜硫酸塩、チオ硫酸
塩、ヨウ化物、等、酸化防止剤、例えばカルバミン酸塩、アスコルビン酸塩、等
、有機アミン、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸酸(EDTA)またはそのア
ルカリ金属塩、モノエタノールアミン(MEA)、およびそれらの混合物からな
る群から選択することができる。他の通常の補集剤、例えば硫酸塩、重硫酸塩、
硝酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、過炭酸塩、硝酸塩、塩化物、ホウ酸塩、過ホウ酸ナ
トリウム四水和物、過ホウ酸ナトリウム一水和物、過炭酸塩、リン酸塩、縮合リ
ン酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石
酸塩、サリチル酸塩、等、およびそれらの混合物も使用できる。
【0194】 ビルダー−本発明の組成物には、所望により洗剤ビルダーを配合する。固体処
方物では、ビルダーは界面活性剤用の吸収材として役立つ場合がある。あるいは
、ある種の組成物は、意図する用途に応じて、有機または無機の、完全に水溶性
のビルダーと共に処方することができる。
【0195】 好適なケイ酸塩ビルダーは、水溶性および含水固体型を包含し、鎖状、層状、
または立体的な構造を有する材料、並びに無定形固体ケイ酸塩、または他の種類
、例えば構造化されていない液体洗剤用に特に設計された材料を包含する。好ま
しい材料はアルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO:NaO比が1.6:1〜3
.2:1である液体および固体のアルカリ金属ケイ酸塩、であり、PQ Corp.から
BRITESILの商品名で市販されている固体水和2比率ケイ酸塩、例えばBRITESIL H
2O、および層状ケイ酸塩、例えば米国特許第4,664,839号、1987年
5月12日、H.P. Rieck、に記載されている様な層状ケイ酸ナトリウム、を包含
する。「SKS−6」と略記されることがあるNaSKS−6は、Hoechst から
市販されている、結晶性層状の、アルミニウムを含まない、δ−NaSiO 形態のケイ酸塩である。独国特許第DE−A−3,417,649号および第D
E−A−3,742,043号に記載されている製造方法参照。他の層状ケイ酸
塩、例えば一般式NaMSi2x+1・yHO(式中、Mはナトリウムま
たは水素であり、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、yは0〜20の数
、好ましくは0である)を有するケイ酸塩、もここで使用できる。Hoechst から
市販の層状ケイ酸塩には、α、βおよびγ層状ケイ酸塩形態としてNaSKS−
5、NaSKS−7およびNaSKS−11がある。他のケイ酸塩、例えばケイ
酸マグネシウム、も有用であり、顆粒における破砕剤(crispening agent)として
、および発泡抑制系の成分として役立つ。
【0196】 米国特許第5,427,711号、Sakaguchi et al.、1995年6月27日
、に開示されている様な、鎖構造、および無水物形態にある下記の一般式xM O.ySiO.zM’O(式中、MはNaおよび/またはKであり、M’はC
aおよび/またはMgであり、y/xは0.5〜2.0であり、z/xは0.0
05〜1.0である)により表される組成を有する合成結晶性イオン交換材料ま
たはそれらの水和物もここで使用するのに好適である。
【0197】 アルミノケイ酸塩ビルダー、例えばゼオライト、は顆粒状洗剤に特に有用であ
るが、液体、ペーストまたはゲルにも配合することができる。本発明の目的に好
適な材料には、実験式[M(AlO(SiO]・xHOを有す
る物質があるが、ここでzおよびvは少なくとも6の整数であり、Mはアルカリ
金属、好ましくはNaおよび/またはKであり、zとvのモル比は1.0〜0.
5であり、xは15〜264の整数である。アルミノケイ酸塩は、結晶性でも無
定形でも、天然産でも合成品でもよい。アルミノケイ酸塩の製造方法は、米国特
許第3,985,669号、Krummel et al.、1976年10月12日、に記載
されている。好ましい合成結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料は、ゼオライ
トA、ゼオライトP(B)、ゼオライトX、およびゼオライトPからどの程度異
なっていても、いわゆるゼオライトMAPとして市販されている。クリノプティ
オライト(clinoptilolite)を含む天然産も使用できる。ゼオライトAは式Na [(AlO12(SiO12]・xHOを有し、式中、xは20〜
30、特に約27である。脱水されたゼオライト(x=0〜10)も使用できる
。好ましくは、アルミノケイ酸塩は粒子直径が0.1〜10ミクロンである。
【0198】 本発明の組成物には、例えば洗濯水中の鉱物、特にCaおよび/またはMg、
の硬度を抑制し易くするために、あるいは表面から粒子状汚れを除去し易くする
ために、上記のケイ酸塩およびアルミノケイ酸塩の代わりに、またはそれらに加
えて、所望により洗剤ビルダーを含むことができる。ビルダーは、イオン交換に
より、および洗浄すべき物品の表面よりも堆積し易い表面を硬度イオンに提供す
ることにより、硬度イオンと可溶性または不溶性の錯体を形成することを包含す
る様々な機構で機能することができる。ビルダーの量は、組成物の最終用途およ
び物理的形態に応じて広範囲に変えることができる。ビルダーを含む洗剤は、一
般的に少なくとも約1%のビルダーを含んでなる。液体処方物は、典型的には約
5%〜約50%、より典型的には5%〜35%のビルダーを含んでなる。顆粒状
処方は、典型的には洗剤組成物の約10〜約80重量%、より典型的には15〜
50重量%のビルダーを含んでなる。ビルダーの量は、より多くても、少なくて
もよい。例えば、ある種の処方物はビルダーを含まなくてもよい、すなわち、あ
る種の手作業食器洗浄組成物における様に、組成物がビルダーを全く含まなくて
もよい。
【0199】 ここで好適なビルダーは、リン酸塩およびポリリン酸塩、特にナトリウム塩、
炭酸塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、およびナトリウムの炭酸塩またはセスキ炭酸
塩以外の炭酸塩鉱物、有機モノ、ジ、トリ、およびテトラカルボン酸塩、特に酸
中の水溶性非界面活性剤カルボン酸塩、ナトリウム、カリウムまたはアルカノー
ルアンモニウム塩形態、ならびに脂肪族および芳香族型を含むオリゴマー状また
は水溶性低分子量重合体カルボン酸塩、およびフィチン酸からなる群から選択す
ることができる。これらのビルダーは、例えばpH緩衝目的で、ホウ酸塩により
、または硫酸塩、特に硫酸ナトリウム、および他の、安定した界面活性剤および
/またはビルダーを含む洗剤組成物の技術に重要なすべての充填材または担体で
補完することができる。
【0200】 「ビルダー系」と呼ばれることがあるビルダー混合物を使用することができる
が、これは典型的には2種類以上の通常のビルダーを含んでなり、所望によりキ
レート化剤、pH緩衝剤または充填材で補完されるが、これらの後の材料は、こ
こで材料の量を説明する場合には一般的に別に数えられる。本発明の洗剤におけ
る界面活性剤およびビルダーの相対的な量に関して、好ましいビルダー系は、一
般的に界面活性剤のビルダーに対する重量比を約60:1〜約1:80で処方す
る。ある種の好ましい洗濯用洗剤は、該比が0.90:1.0〜4.0:1.0
、より好ましくは0.95:1.0〜3.0:1.0である。
【0201】 法律により許可される所では好ましい場合が多いP含有洗剤ビルダーには、ア
ルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウムの、トリポリリン酸
塩、ピロリン酸塩、ガラス質重合体状メタリン酸塩により代表されるポリリン酸
塩、およびホスホン酸塩が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0202】 好適な炭酸塩ビルダーとしては、独国特許出願第2,321,001号、19
73年11月15日公開、に記載されている様なアルカリ土類およびアルカリ金
属炭酸塩があるが、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム
、および他のトロナの様な炭酸塩鉱物、または炭酸ナトリウムおよび炭酸カルシ
ウムの都合の良い複塩、例えば無水状態で組成2NaCO.CaCOを有
する複塩、および方解石、アラレ石およびバテライトを含む炭酸カルシウム、特
に緻密な方解石に対して高い表面積を有する形態も、例えば種結晶として使用す
るのに効果的である。
【0203】 洗浄組成物用にここに記載する好適な「有機洗剤ビルダー」には、水溶性の非
界面活性剤ジカルボキシレートおよびトリカルボキシレートを含むポリカルボキ
シレート化合物を包含する。より典型的には、ビルダーポリカルボキシレートは
複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレートを有
する。カルボキシレートビルダーは、酸、部分的に中性、中性または過剰塩基形
態で配合することができる。塩の形態である場合、アルカリ金属、例えばナトリ
ウム、カリウム、およびリチウム、またはアルカノールアンモニウムの塩が好ま
しい。ポリカルボキシレートビルダーには、エーテルポリカルボキシレート、例
えばオキシジコハク酸塩(Berg、米国特許第3,128,287号、1964年
4月7日、およびLamberti et al. 、米国特許第3,635,830号、197
2年1月18日、参照)、米国特許第4,663,071号、Bush et al. 、1
987年5月5日、の「TMS/TDS」ビルダー、および米国特許第3,92
3,679号、第3,835,163号、第4,158,635号、第4,12
0,874号、および第4,102,903号に記載されている様な、環状およ
び脂環式 化合物を包含する他のエーテルポリカルボキシレートが挙げられる。
【0204】 他の好適な有機洗剤ビルダーは、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、
無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルの共重合体、1,3,5
−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、カルボキシメチルオ
キシコハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸およびニトリロト
リ酢酸、の各種アルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウムの塩、なら
びにメリト酸、コハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン
酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、およびそれらの可溶性塩である。
【0205】 クエン酸塩、例えばクエン酸およびそれらの可溶性塩は、再生可能な資源から
入手できること、および生物分解性であることから、例えばヘビーデューティー
液体洗剤に重要なポリカルボキシレートビルダーである。クエン酸塩は、特にゼ
オライトおよび/または層状ケイ酸塩との組合せで、顆粒状組成物にも使用でき
る。オキシジコハク酸塩もその様な組成物および組合せで特に有用である。
【0206】 認められる場合には、特にバーの処方で、アルカリ金属リン酸塩、例えばトリ
ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウムおよびオルトリン酸ナトリウム、
を使用できる。ホスホン酸塩ビルダー、例えばエタン−1−ヒドロキシ−1,1
−ジホスホン酸塩および他の公知のホスホン酸塩、例えば米国特許第3,159
,581号、第3,213,030号、第3,422,021号、第3,400
,148号および第3,422,137号のホスホン酸塩も使用でき、望ましい
スケール防止特性を有することがある。
【0207】 ある種の洗浄界面活性剤またはそれらの短鎖同族体もビルダー作用を有する。
明瞭な処方を説明する目的には、これらの材料は、界面活性剤能力を有する場合
、洗浄界面活性剤として一まとめにされる。ビルダー機能に好適な種類の例は、
米国特許第4,566,984号、Bush、1986年1月28日、に記載されて
いる3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエートおよび関
連する化合物である。コハク酸ビルダーには、C〜C20アルキルおよびアル
ケニルコハク酸およびそれらの塩がある。コハク酸エステルビルダーとしては、
コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ド
デセニル(好ましい)、コハク酸2−ペンタデセニル、等がある。コハク酸ラウ
リルは、ヨーロッパ特許出願第86200690.5/0,200,263号、
1986年11月5日公開、に記載されている。脂肪酸、例えばC12〜C18 モノカルボン酸、も組成物に単独で、または上記のビルダー、特にクエン酸塩お
よび/またはコハク酸塩ビルダー、と組み合わせて、界面活性剤/ビルダー材料
として配合し、ビルダー活性をさらに与えることができる。他の好適なポリカル
ボキシレートは、米国特許第4,144,226号、Crutchfield ら、1979
年3月13日発行、および米国特許第3,308,067号、Diehl 、1967
年3月7日発行、に記載されている。Diehl の米国特許第3,723,322号
も参照。
【0208】 使用可能な他の種類の無機ビルダーは式(MCa(COを有し
、ここでxおよびiは1〜15の整数であり、yは1〜10の整数であり、zは
2〜25の整数であり、Mは陽イオンであり、その中の少なくとも一つは水溶
性であり、この式が中性または「釣り合いの取れた」電荷を有する様に、等式Σ i=1-15 (xにMの原子価を乗じる)+2y=2zを満足させる。これらの
ビルダーは、ここで「鉱物ビルダー」と呼ばれ、これらのビルダーの例、それら
の使用および製造は米国特許第5,707,959号に記載されている。別の好
適な種類の無機ビルダーは、マグネシオシリケートであり、国際特許第WO97
/0179号参照。
【0209】 ここで使用するのに好適なポリカルボキシレートビルダーは、マレイン酸、ク
エン酸、好ましくは水溶性塩の形態、式R−CH(COOH)CH2(COOH
)のコハク酸の誘導体を包含し、式中、RはC10〜C20、好ましくはC12-16ア
ルキルまたはアルケニルであるか、またはRはヒドロキシル、スルホ、スルホキ
シルまたはスルホン置換基でよい。これらの好適なポリカルボキシレートビルダ
ーの混合物、例えばマレイン酸とクエン酸の混合物、も考えられる。具体的な例
には、ラウリルスクシネート、ミリスチルスクシネート、パルミチルスクシネー
ト、2−ドデセニルスクシネート、2−テトラデセニルスクシネートが挙げられ
る。スクシネートビルダーは、好ましくはそれらの、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩を包含する水溶性塩の形態で使用
する。
【0210】 他の好適なポリカルボキシレートは、例えば米国特許第4,663,071号
に記載されている様なオキソジスクシネートおよびタートレートモノコハク酸お
よびタートレートジコハク酸の混合物である。
【0211】 ここで特に液体の実施態様に関して、好適な脂肪酸ビルダーは飽和化された、
または不飽和化されたC10-18脂肪酸、並びに対応するセッケンである。好まし
い飽和化された物質は、アルキル鎖 中に12〜16個の炭素原子を有する。好
ましい不飽和化された脂肪酸はオレイン酸である。液体組成物に好ましい他のビ
ルダー系はドデセニルコハク酸およびクエン酸である。
【0212】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.2重量%、より好ましくは少
なくとも約0.5重量%、より好ましくは少なくとも約3重量%、さらに好まし
くは少なくとも約5重量%のビルダーを含む。また、洗浄組成物は、好ましくは
組成物の約50重量%以下、より好ましくは約40重量%以下、より好ましくは
約30重量%以下、さらに好ましくは約25重量%以下のビルダーを含む。
【0213】 香料 本発明の組成物および方法に有用な香料および香料成分は、非常に様々な天然
および合成化学成分を含んでなり、アルデヒド、ケトン、エステル、等を包含す
るが、これらに限定するものではない。成分の複雑な混合物を含んでなることが
できる各種の天然抽出物およびエッセンス、例えばオレンジ油、レモン油、薔薇
抽出物、ラベンダー、マスク、パチュリ、バルサムエッセンス、ビャクダン油、
パイン油、セダー、等、も包含される。完成した香料は、その様な成分の極めて
複雑な混合物を含んでなることができる。完成した香料は、典型的には洗剤組成
物の約0.01〜約2重量%を構成し、個々の香料成分は、完成した香料組成物
の約0.0001〜約90重量%を構成することができる。
【0214】 ここで有用な香料香料成分の例には、7−アセチル−1,2,3,4,5,6
,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラルーメチルナフタレン、イオ
ノンメチル、イオノンガンマメチル、メチルセドリロン、メチルジヒドロジャス
モネート、メチル1,6,10−トリメチル−2,5,9−シクロドデカトリエ
ン−1−イルケトン、7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテ
トラリン、4−アセチル−6−tert−ブチル−1,1−ジメチルインダン、
パラ−ヒドロキシ−フェニル−ブタノン、ベンゾフェノン、メチルベータ−ナフ
チルケトン、6−アセチル−1,1−2,3,3,5−ヘキサメチルインダン、
5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,2,6−テトラメチルインダン、1
−ドデカナール、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペンチル)−3−シクロヘ
キセン−1−カルボキシアルデヒド、7−ヒドロキシ−3,7−ジメチルオクタ
ナール、10−ウンデセン−1−アール、イソ−ヘキセニルシクロヘキシルカル
ボキシアルデヒド、ホルミルトリシクロデカン、ヒドロキシシトロネラルとアン
トラニル酸メチルの縮合生成物、ヒドロキシシトロネラルとインドールの縮合生
成物、フェニルアセトアルデヒドとインドールの縮合生成物、2−メチル−3−
(パラ−tert−ブチルフェニル)−プロピオンアルデヒド、エチルバニリン
、ヘリオトロピン、ヘキシルシンナムアルデヒド、アミルシンナムアルデヒド、
2−メチル−2−(パラ−イソ−プロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド、
クマリン、デカラクトンガンマ、シクロペンタデカノリド、16−ヒドロキシ−
9−ヘキサデセン酸ラクトン、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6
,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾ−ピラン、
ベータ−ナフトールメチルエーテル、アンブロキサン、ドデカヒドロ−3a,6
,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,1b]フラン、セドロール、5−(2
,2,3−トリメチルシクロペンタ−3−エニル)−3−メチルペンタン−2−
オール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1
−イル)−2−ブテン−1−オール、カリオフィレンアルコール、トリシクロデ
セニルプロピオネート、トリシクロデセニルアセテート、サリチル酸ベンジル、
酢酸セドリル、およびパラ−(tert−ブチル)シクロヘキシルアセテートが
挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0215】 特に好ましい香料材料は、セルラーゼを含む最終的な組成物で最大限の臭気改
良をもたらす材料である。これらの香料には、ヘキシルシンナムアルデヒド、2
−メチル−3−(パラ−tert−ブチルフェニル)−プロピオンアルデヒド、
7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,
7−テトラルーメチルナフタレン、サリチル酸ベンジル、7−アセチル−1,1
,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラリン、パラ−tert−ブチルシクロヘ
キシルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、ベータ−ナフトールメチル
エーテル、メチルベータ−ナフチルケトン、2−メチル−2−(パラ−イソ−プ
ロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド、1,3,4,6,7,8−ヘキサヒ
ドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサメチルシクロペンタ−ガンマ−2−ベン
ゾ−ピラン、ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル−ナフト[2,
1b]フラン、アニスアルデヒド、クマリン、セドロール、バニリン、シクロペ
ンタデカノリド、トリシクロデセニルアセテート、およびトリシクロデセニルプ
ロピオネートが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0216】 他の香料材料には、精油、レジノイド、およびペルーバルサム、オリバヌムレ
ジノイド、スチラックス、ラブダナム樹脂、ナツメッグ、カッシア油、ベンゾイ
ン樹脂、コリアンダーおよびラバンジンを包含する(ただし、これらに限定する
ものではない)様々な供給源から得られる樹脂を包含する。さらに他の香料化学
物質には、フェニルエチルアルコール、テルピネオール、リナロール、リナリル
アセテート、ゲラニオール、ネロール、2−(1,1−ジメチルエチル)−シク
ロヘキサノールアセテート、ベンジルアセテート、およびオイゲノールが挙げら
れる。ジエチルナフタレートの様なキャリヤーを最終的な香料組成物に使用する
ことができる。
【0217】 香料の代わりに、特にマイクロエマルションでは、組成物は精油または非水溶
性の有機化合物、例えば6〜18個の炭素を有する非水溶性炭化水素、例えばパ
ラフィンまたはイソパラフィン、例えばisoparH、イソデカン、アルファ−ピネ
ン、ベータ−ピネン、デカノールおよびテルピネオール、を使用することができ
る。好適な精油は、アネトール20/21ナチュラル、アニス油チャイナスター、ア
ニス油グローブブランド、バルサム(ペルー)、バジル油(インド)、ブラック
ペッパー油、ブラックペッパーオレオ樹脂40/20、Bois de Rose(ブラジル)F
OB、Borneol Flakes(中国)、カンファー油、ホワイト、カンファー粉末合成
工業用、カナンガ油、カルダモム油、カッシア油(中国)、セダー油(中国)B
P、シナモンバーク油、シナモン葉油、シトロネラ油、丁子蕾油、丁子葉、コリ
アンダー(ロシア)、クマリン69.degree. C.(中国)、シクラメンアルデヒド
、ジフェニルオキシド、エチルバニリン、ユーカリプトール、Eucalyptus油、Eu
calyptus citriodora、フェンネル油、ゲラニウム油、ジンジャー油、ジンジャ
ーオレオ樹脂(インド)、ホワイトグレープフルーツ油、グアヤク木油、Gurjun
バルサム、ヘリオトロピン、イソボルニルアセテート、イソロンギフォレン、ジ
ュニパーベリー油、L−メチルアセテート、ラベンダー油、レモン油、レモング
ラス油、蒸留ライム油、Litsea Cubeba油、ロンギフォレン、メントール結晶、
メチルセドリルケトン、メチルカビコール、サリチル酸メチル、マスクアンブレ
ッテ、マスクケトン、マスクキシロール、ナツメッグ油、オレンジ油、パチュリ
油、ペパーミント油、フェニルエチルアルコール、ピメントベリー油、ピメント
葉油、ロザリン、ビャクダン油、サンデノール、セージ油、クラリーセージ、サ
ッサフラス油、スペアミント油、スパイクラベンダー、Tagetes、茶木油、バニ
リン、ベチベル油(ジャワ)、ウィンターグリーン、からなる群から選択される
【0218】 ヒドロトロピー剤 本発明の組成物は、ヒドロトロピー剤である1種以上の材料を含んでなること
ができる。本発明の組成物に好適なヒドロトロピー剤には、C〜Cアルキル
アリールスルホネート、C〜C12アルカノール、C〜Cカルボキシルサ
ルフェートおよびスルホネート、尿素、C〜Cヒドロカルボキシレート、C 〜Cカルボキシレート、C〜C有機ジ酸およびこれらのヒドロトロピー
剤材料の混合物が挙げられる。本発明の液体洗剤組成物は、好ましくは液体洗剤
組成物の0.5〜8重量%の、アルカリ金属およびカルシウムのキシレンおよび
トルエンスルホン酸塩から選択されたヒドロトロピー剤を含んでなる。
【0219】 好適なC〜Cアルキルアリールスルホネートには、ナトリウム、カリウム
、カルシウムおよびアンモニウムのキシレンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウムおよびアンモニウムのトルエンスルホン酸塩、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウムおよびアンモニウムのクメンスルホン酸塩、およびナトリウム
、カリウム、カルシウムおよびアンモニウムの、置換された、または置換されて
いないナフタレンスルホン酸塩、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0220】 好適なC〜Cカルボキシル硫酸塩またはスルホン酸塩は、(置換基を除い
て)1〜8個の炭素原子を含み、サルフェートまたはスルホネートで置換され、
少なくとも1個のカルボキシル基を有する水溶性塩または有機化合物である。置
換された有機化合物は、環状、非環式または芳香族、すなわちベンゼン誘導体で
よい。好ましいアルキル化合物は、サルフェートまたはスルホネートで置換され
た1〜4個の炭素原子を有し、1〜2個のカルボキシル基を有する。この種のヒ
ドロトロピー剤の例には、スルホコハク酸塩、スルホフタル酸塩、スルホ酢酸塩
、m−スルホ安息香酸塩およびジエステルスルホコハク酸塩、好ましくは米国特
許第3,915,903号に記載されているナトリウムまたはカリウム塩が挙げ
られる。
【0221】 ここで使用するのに好適なC〜CヒドロカルボキシレートおよびC〜C カルボキシレートには、アセテートおよびプロピオネートおよびシトレートが
挙げられる。ここで使用するのに好適なC〜Cジ酸には、コハク酸、グルタ
ル酸およびアジピン酸が挙げられる。
【0222】 ヒドロトロピー剤としてここで使用するのに好適なヒドロトロピー効果を与え
る他の化合物は、C〜C12アルカノールおよび尿素を包含する。
【0223】 ここで使用するのに好ましいヒドロトロピー剤は、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウムおよびアンモニウムのクメンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウムおよびアンモニウムのキシレンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウム、
カルシウムおよびアンモニウムのトルエンスルホン酸塩、およびそれらの混合物
である。クメンスルホン酸ナトリウムおよびキシレンスルホン酸カルシウムおよ
びそれらの混合物が最も好ましい。これらの好ましいヒドロトロピー剤は組成物
中に0.5〜8重量%の量で存在することができる。
【0224】 組成物は、好ましくは組成物の少なくとも約0.1重量%、より好ましくは少
なくとも約0.2重量%、さらに好ましくは少なくとも約0.5重量%のヒドロ
トロピー剤を含む。また、組成物は、好ましくは組成物の約15重量%以下、よ
り好ましくは約10重量%以下、さらに好ましくは約8重量%以下のヒドロトロ
ピー剤を含む。
【0225】 漂白化合物 漂白剤および漂白活性剤 本発明の洗剤組成物は、漂白剤および/または漂白
活性剤を含むことができる。漂白剤は、存在する場合、特に布地洗濯用の洗剤組
成物の、典型的には約1%〜約30%、より典型的には約5%〜約20%の量で
ある。存在する場合、漂白活性剤の量は、漂白剤に加えて漂白活性剤を含んでな
る漂白組成物の、典型的には約0.1%〜約60%、より典型的には約0.5%
〜約40%である。
【0226】 ここで使用する漂白剤は、織物洗浄、硬質表面洗浄、または現在知られている
、または知られる様になってきた他の洗浄目的における洗剤組成物に有用な漂白
剤のいずれでもよい。これらの漂白剤には、酸素漂白剤ならびに他の漂白剤があ
る。ここでは過ホウ酸塩漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリウム(例えば一または四
水和物)、を使用することができる。
【0227】 問題なく使用できる他の種類の漂白剤には、過カルボン酸漂白剤およびそれら
の塩がある。この種の漂白剤の好適な例としては、モノペルオキシフタル酸マグ
ネシウム六水和物、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルアミノ
−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸がある。その
様な漂白剤は、米国特許第4,483,781号、Hartman 、1984年11月
20日発行、米国特許出願第740,446号、Burns et al.、1985年6月
3日提出、ヨーロッパ特許出願第0,133,354号、Banks et al.、198
5年2月20日公開、および米国特許第4,412,934号、Chung et al.、
1983年11月1日発行、に記載されている。米国特許第4,634,551
号、1987年1月6日Burns et al.に発行、に記載されている6−ノニルアミ
ノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も非常に好ましい漂白剤である。
【0228】 過酸素漂白剤も使用できる。好適な過酸素漂白化合物には、炭酸ナトリウム過
酸化水素化物および同等の「過炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナトリウム過酸化水
素化物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムが挙げられる。過硫酸塩
漂白剤(例えばOXONE 、DuPontにより製造販売)も使用できる。
【0229】 好ましい過炭酸塩漂白剤は、平均粒子径が約500〜約1000ミクロンであ
り、約200ミクロンより小さい粒子が約10重量%以下であり、約1,250
ミクロンより大きい粒子が約10重量%以下である。所望により、過炭酸塩はケ
イ酸塩、ホウ酸塩または水溶性界面活性剤で被覆することができる。過炭酸塩は
様々な商業的供給源、例えばFMC、SolvayおよびTokai Denka 、から入手でき
る。
【0230】 漂白剤の混合物も使用できる。
【0231】 過酸素漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩、等は、それぞれ対応する過酸の水溶液
をその場で(すなわち洗濯工程の際に)形成する漂白活性剤と組み合わせて使用
するのが好ましい。活性剤の各種の非限定的な例が米国特許第4,915,85
4号、1990年4月10日、Mao et al.に発行、および米国特許第4,412
,934号に記載されている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOB
S)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)活性剤が代表的であり
、それらの混合物も使用できる。ここで有用な他の代表的な漂白剤および活性剤
に関しては、米国特許第4,634,551号も参照。
【0232】 漂白活性剤 ここで有用な漂白活性剤には、アミド、イミド、エステルおよび酸無水物が挙
げられる。一般的に、少なくとも1個の置換された、または置換されていないア
シル部分が存在し、構造R−C(O)−Lにおける様な離脱基に共有結合されて
いる。使用の好ましい様式では、漂白活性剤は、単一の製品中で過酸化水素の供
給源、例えば過ホウ酸塩または過炭酸塩、と組み合わされている。単一の製品は
水溶液中で(すなわち洗浄過程で)、漂白活性剤に対応する過カルボン酸をその
場で形成するのが好ましい。製品自体は含水の、例えば粉末でよいが、ただし、
水は、貯蔵安定性が妥当である様に量と移動性が調整されている必要がある。あ
るいは、製品は無水の固体または液体でよい。別の様式では、漂白活性剤または
酸素漂白剤を前処理製品、例えば染抜きスティック中に配合し、汚れた、前処理
した基材は、例えば過酸化水素供給源によるその後の処理にかけることができる
。上記の漂白活性剤構造RC(O)Lに関して、過酸形成アシル部分RC(O)
−に接続している離脱基中の原子は最も典型的にはOまたはNである。漂白活性
剤は、帯電していないか、正に、または負に帯電した過酸形成部分および/また
は帯電していないか、正に、または負に帯電した離脱基を有することができる。
1個以上の過酸形成部分または離脱基が存在できる。例えば、米国特許第5,5
95,967号、第5,561,235号、第5,560,862号、または第
5,534,179号のビス−(ペルオキシ炭酸)系参照。漂白活性剤は、離脱
基中、または過酸形成部分中で、電子供与または電子放出部分で置換し、それら
の反応性を変化させ、特定のpHまたは洗浄条件に多かれ少なかれ適合させるこ
とができる。例えば、電子吸引基、例えばNO、は穏やかなpH(例えば約7
.5〜約9.5)の洗浄条件で使用するための漂白活性剤の効率を強化する。
【0233】 好適な漂白活性剤および好適な離脱基、並びに好適な活性剤の決定方法は、米
国特許第5,686,014号および第5,622,646号に広範囲に、詳細
に記載されている。
【0234】 陽イオン系漂白活性剤には、第4級カルバメート、第4級カーボネート、第4
級エステルおよび第4級アミド型が挙げられ、一連の陽イオン系ペルオキシイミ
ド酸、ペルオキシ炭酸またはペルオキシカルボン酸を洗浄液に与える。第4級誘
導体が望ましくない場合、類似の、ただし非陽イオン系の様々な漂白活性剤もあ
る。より詳しくは、陽イオン系活性剤は、国際特許第WO96−06915号、
米国特許第4,751,015号、第4,397,757号、ヨーロッパ特許第
EP−A−284292号、第EP−A−331,229号および第EP−A−
03520号の第4級アンモニウム置換された活性剤が挙げられる。ヨーロッパ
特許第EP−A−303,520号およびヨーロッパ特許第458,396号お
よび第464,880号に開示されている陽イオン系ニトリルも有用である。他
のニトリル型は米国特許第5,591,378号に記載されている様に電子吸引
置換基を有する。
【0235】 他の漂白活性剤の開示は、英国特許第836,988号、第864,798号
、第907,356号、第1,003,310号および第1,519,351号
、独国特許第3,337,921号、ヨーロッパ特許第EP−A−018552
2号、第EP−A−0174132号、第EP−A−0120591号、米国特
許第1,246,339号、第3,332,882号、第4,128,494号
、第4,412,934号および第4,675,393号に記載されており、ア
ルカノイルアミノ酸のフェノールスルホネートエステルは米国特許第5,523
,434号に開示されている。好適な漂白活性剤は、親水性でも、疎水性でも、
すべてのアセチル化ジアミン型を包含する。
【0236】 上記漂白前駆物質の中で、好ましい種類には、アシルフェノールスルホネート
、アシルアルキルフェノールスルホネートまたはアシルオキシベンゼンスルホネ
ート(OBS離脱基)を包含するエステル、アシルアミド、および陽イオン系ニ
トリルを包含する第4級アンモニウム置換された過酸前駆物質が挙げられる。
【0237】 好ましい親水性漂白活性剤は、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレン
ジアミン(TAED)またはその、トリアセチルまたは他の非対称性誘導体を包
含する、近い関連物質のすべてを包含する。TAEDおよびアセチル化炭水化物
、例えばグルコースペンタアセテートおよびテトラアセチルキシロース、が好ま
しい親水性漂白活性剤である。用途に応じて、クエン酸アセチルトリエチル、液
体、も、安息香酸フェニルの様にある程度利用できる。
【0238】 好ましい疎水性漂白活性剤には、ナトリウムノナノイルオキシベンゼンスルホ
ネート(NOBSまたはSNOBS)、N−(アルカノイル)アミノアルカノイ
ルオキシベンゼンスルホネート、例えば米国特許第5,534,642号および
ヨーロッパ特許第0355384A1号に記載されている4−[N−(ノナノイ
ル)アミノヘキサノイルオキシ]−ベンゼンスルホネートまたは(NACA−O
BS)、以下に詳細に説明する置換アミド型、例えばNAPAAに関連する活性
剤、および例えば米国特許第5,061,807号、1991年10月29日発
行、独国、フランクフルトのHoechst 株式会社に譲渡、および特開平4−287
99号公報に記載されている、ある種のイミド過酸漂白剤に関連する活性剤が挙
げられる。
【0239】 ここで別の群の過酸および漂白活性剤は、非環式イミドペルオキシカルボン酸
およびその塩から誘導される物質(米国特許第5415796号参照)、および
環状イミドペルオキシカルボン酸およびその塩から誘導される物質(米国特許第
5,061,807号、第5,132,431号、第5,6542,69号、第
5,246,620号、第5,419,864号および第5,438,147号
、参照)である。
【0240】 別の区分の有用な漂白活性剤は、ここに参考として含める米国特許第4,96
6,723号、1990年10月30日発行、でHodge et al.により開示されて
いるベンゾオキサジン型の活性剤を含んでなる。
【0241】 さらに他の区分の有用な漂白活性剤は、アシルラクタム活性剤を包含する。過
ホウ酸ナトリウム中に吸着されたベンゾイルカプロラクタムを包含するアシルカ
プロラクタムを記載している、ここに参考として含める米国特許第4,545,
784号、Sanderson、1985年10月8日発行、参照。
【0242】 他の好適な漂白活性剤には、ナトリウム−4−ベンゾイルオキシベンゼンスル
ホネート(SBOBS)、ナトリウム−1−メチル−2−ベンゾイルオキシベン
ゼン−4−スルホネート、ナトリウム−4−メチル−3−ベンゾイルオキシベン
ゾエート(SPCC)、トリメチルアンモニウムトルイルオキシ−ベンゼンスル
ホネート、またはナトリウム3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシベンゼ
ンスルホネート(STHOBS)が挙げられる。
【0243】 漂白活性剤は、組成物の20重量%まで、好ましくは0.1〜10重量%の量
で使用できるが、高濃縮漂白剤添加剤製品の形態または自動供給装置で使用する
形態には、より高いレベル、40重量%以上、も使用できる。
【0244】 ここで有用な非常に好ましい漂白活性剤は、アミド置換されており、これらの
活性剤は、米国特許第5,686,014号および第5,622,646号に広
範囲に、詳細に記載されている。
【0245】 米国特許第4,966,723号に記載されている、他の有用な活性剤は、例
えばC環の1,2位置に部分--C(O)OC(R)=N−が縮合したベ
ンゾキサジン型である。ベンゾキサジン型の非常に好ましい活性剤は、
【化64】 である。
【0246】 活性剤および用途に応じて、使用時のpHが約6〜約13、好ましくは約9.
0〜約10.5である漂白系から良好な漂白結果を得ることができる。典型的に
は、例えば、電子吸引部分を有する活性剤は中性に近い、または準中性領域で使
用される。その様なpHを確保するために、アルカリおよび緩衝剤を使用するこ
とができる。
【0247】 アシルラクタム活性剤、特にアシルカプロラクタム(例えば国際特許第WO9
4−28102A号参照)およびアシルバレロラクタム(米国特許第5,503
,639号参照)、はここで非常に有用である。過ホウ酸ナトリウムの中に吸着
させたベンゾイルカプロラクタムを包含するアシルカプロラクタムを開示してい
る米国特許第4,545,784号も参照。本発明の特定の好ましい実施態様で
は、NOBS、ラクタム活性剤、イミド活性剤またはアミド官能性活性剤、特に
より疎水性の高い誘導体、を親水性活性剤、例えばTAED、と、典型的には疎
水性活性剤:TAEDの重量比1:5〜5:1、好ましくは約1:1で組み合わ
せるのが好ましい。他の好適なラクタム活性剤は、アルファ−変性されており、
国際特許第WO96−22350A1号、1996年7月25日、参照。ラクタ
ム活性剤、特により疎水性の高い種類は、TAEDと組み合わせて、典型的には
アミドから誘導され、またはカプロラクタム活性剤:TAEDの重量比1:5〜
5:1、好ましくは約1:1で使用するのが好ましい。米国特許第5,552,
556号に記載されている、環状アミジン離脱基を有する漂白活性剤も参照。 ここで有用な他の活性剤の例は、米国特許第4,915,854号、第4,4
12,934号および第4,634,551号に開示されているが、これらに限
定するものではない。疎水性活性剤のノナノイルオキシベンゼンスルホネート(
NOBS)および親水性活性剤のテトラアセチルエチレンジアミン (TAED
)が典型的であり、それらの混合物も使用できる。
【0248】 ここで有用な他の活性剤は、やはりここに参考として含める米国特許第5,5
45,349号の活性剤を包含する。
【0249】 有用な有機過酸素漂白剤は、過カルボン酸漂白剤およびそれらの塩を包含する
。この種の材料の好例には、モノペルオキシフタル酸マグネシウム六水和物、メ
タクロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルアミノ−4−オキソペルオキ
シ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸が挙げられる。その様な漂白剤は米
国特許第4,483,781号、Hartmann、1984年11月20日発行、ヨー
ロッパ特許出願第EP−A−133,354号、Banks et al.、1985年2月
20日公開、および米国特許第4,412,934号、Chung et al.、1983
年11月1日発行、に開示されている。非常に好ましい漂白剤は、米国特許第4
,634,551号、187年1月6日Burns et al.に発行、に記載されている
6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸(NAPAA)も包含する
【0250】 活性剤の各種の非限定的な例が米国特許第4,915,854号、1990年
4月10日Mao et al.に発行、および米国特許第4,412,934号、198
3年11月1日Chung et al.に発行、に記載されている。ノナノイルオキシベン
ゼンスルホネート(NOBS)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAE
D)活性剤が典型的である。それらの混合物も使用できる。ここで有用な他の典
型的な漂白剤および活性剤に関しては、前に挙げた米国特許第4,634,55
1号も参照。
【0251】 酸素漂白剤以外の漂白剤もこの分野では公知であり、ここで使用できる。特に
重要な非酸素漂白剤の一種は、光活性化漂白剤、例えばスルホン化亜鉛および/
またはアルミニウムフタロシアニンを包含する。米国特許第4,033,718
号、1977年7月5日Holcombe et al. に発行、参照。使用する場合、洗剤組
成物は一般的に約0.025〜約1.25重量%のその様な漂白剤、特にスルホ
ン化亜鉛フタロシアニンを含む。
【0252】 漂白剤触媒 本発明の組成物は、 所望により、洗浄組成物に使用するのに効果的な金属含
有漂白剤触媒を用いることができる。好ましい化合物はマンガンおよびコバルト
含有量漂白剤触媒である。
【0253】 好適な漂白剤触媒に関しては、米国特許第4,246,612号、第5,80
4542号、第5,798,326号、第5,246,621号、第4,430
,243号、第5,244,594号、第5,597,936号、第5,705
,464号、第4,810,410号、第4,601,845号、第5,194
,416号、第5,703,030号、第4,728,455号、第4,711
,748号、第4,626,373号、第4,119,557号、第5,114
,606号、第5,599,781号、第5,703,034号、第5,114
,611号、第4,430,243号、第4,728,455号、および第5,
227,084号、ヨーロッパ特許第408,131号、第549,271号、
第384,503号、第549,272号、第224,952号、および第30
6,089号、独国特許第2,054,019号、CA特許第866,191号
参照。
【0254】 所望により、漂白化合物は、マンガン化合物を使用して触媒作用させることが
できる。その様な化合物はこの分野では良く知られており、例えば米国特許第5
,246,621号、米国特許第5,244,594号、米国特許第5,194
,416号、米国特許第5,114,606号、および公開ヨーロッパ特許出願
第549,271A1号、第549,272A1号、第544,440A2号、
第544,490A1号、およびPCT特許出願第PCT/IB98/0029
8号(代理人書類番号6527X)、第PCT/IB98/00299号(代理
人書類番号6537)、第PCT/IB98/00300号(代理人書類番号6
525XL&)、および第PCT/IB98/00302号(代理人書類番号6
524L#)に記載されているマンガン系触媒が挙げられる。これらの触媒の好
ましい例には、MnIV2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7−ト
リアザシクロノナン)2(PF6)2、MnIII2(u−O)1(u−OAc)2(1
,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(ClO4)2、
MnIV4(u−O)6 (1,4,7−トリアザシクロノナン)4(ClO4)4、M
nIIIMnIV4(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,
7−トリアザシクロノナン)2(ClO4)3、MnIV(1,4,7−トリメチル
−1,4,7−トリアザシクロノナン)−(OCH3)3(PF6)、およびそれ
らの混合物が挙げられる。他の金属系漂白触媒には、米国特許第4,430,2
43号、第5,114,611号、第5,622,646号および第5,686
,014号に記載されている触媒が挙げられる。マンガンを各種の錯体配位子と
共に使用し、漂白性を強化する方法も、米国特許第4,728,455号、第5
,284,944号、第5,246,612号、第5,256,779号、第5
,280,117号、第5,274,147号、第5,153,161号、およ
び第5,227,084号に記載されている。
【0255】 本発明の組成物は、漂白剤触媒として、大多環状剛性配位子の遷移金属錯体を
包含することもできる。「大多環状剛性配位子」葉、「MRL」と略記されるこ
ともある。有用なMRLの一種は[MnByclamC12]であり、ここで「
Byclam」は(5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザ ビシ
クロ[6.6.2]ヘキサデカン)である。PCT特許出願第PCT/IB98
/00298号(代理人書類番号6527X)、第PCT/IB98/0029
9号(代理人書類番号6537)、第PCT/IB98/00300号(代理人
書類番号6525XL&)および第PCT/IB98/00302号(代理人書
類番号6524L#)参照。使用する量は触媒的に有効な量、好適には約1 ppb
以上、例えば約99.9%まで、より典型的には約0.001 ppm以上、好まし
くは約0.05 ppm〜約500 ppm(ここで「ppb」は10億分の1重量部を表し
、「ppm」は100万分の1重量部を表す)である。
【0256】 好ましい漂白剤触媒の1種は、式 Co[(NH)M'B'T']Y を有するコバルト(III) 触媒であり、式中、コバルトは+3酸化状態にあり、n
は0〜5(好ましくは4または5、最も好ましくは5)の整数であり、M' は単
座配位子を表し、mは0〜5(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整
数であり、B' は二座配位子を表し、bは0〜2の整数であり、T' は三座配位
子を表し、tは0または1であり、Qは四座配位子を表し、qは0または1であ
り、Pは五座配位子を表し、pは0または1であり、n+m+2b+3t+4q
+5p=6であり、Yは、電荷の釣り合った塩を得るために、数yで存在する1
種以上の適切に選択された対陰イオンであり、yは1〜3(好ましくは2〜3、
最も好ましくはYが−1に帯電した陰イオンである場合の2である)の整数であ
り、好ましいYは、塩化物、ヨウ化物、I 、ギ酸塩、塩硝酸塩、亜硝酸塩、
硫酸塩、亜硫酸酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、臭化物、PF 、BF 、B(Ph) 、リン酸塩、亜リン酸塩、ケイ酸塩、トシレート、メタンスル
ホン酸塩、およびそれらの組合せからなる群から選択され[所望により、Y中に
2個以上の陰イオン基が存在する場合、Yは、HPO 2−、HCO 、H PO 、等の様にプロトン化することができ、さらに、Yは、非従来型無機陰
イオン、例えば陰イオン系界面活性剤、例えば直鎖状のアルキルベンゼンスルホ
ネート(LAS)、アルキルサルフェート(AS)、アルキルエトキシスルホネ
ート(AES)、等、および/または陰イオン系重合体、例えば、ポリアクリレ
ート、ポリメタクリレート、等からなる群から選択することができる]、さらに
、コバルトに付加した配位位置の少なくとも一つは自動食器洗浄使用条件下で不
安定であり、残りの配位位置が自動食器洗浄条件下でコバルトを安定化させるの
で、アルカリ性条件下におけるコバルト(III) からコバルト(II)への還元電位は
通常の水素電極に対して約0.4ボルト未満(好ましくは約0.2ボルト未満)
になる。
【0257】 この種の好ましい触媒は、式 [Co(NH)(M')]Y を有し、式中、nは3〜5(好ましくは4または5、最も好ましくは5)の整数
であり、M' は不安定な配位部分であり、好ましくは塩素、臭素、水酸化物、水
、および(mが1を超える場合)それらの組合せからなる群から選択され、mは
1〜3(好ましくは1または2、最も好ましくは1)の整数であり、m+n=6
であり、Yは、電荷の釣り合った塩を得るために、数yで存在する適切に選択さ
れた対陰イオンであり、yは1〜3(好ましくは2〜3、最も好ましくはYがa
−1帯電した陰イオンである場合の2)の整数である。
【0258】 ここで有用なこの種の好ましいコバルト触媒は、式[Co(NH)Cl]Y を有する塩化コバルトペンタアミン塩であり、特に[Co(NH)Cl]Cl である。
【0259】 より好ましいのは、式 Co[(NH)(M)(B)]Y を有するコバルト(III) 漂白触媒を使用する本発明の組成物であり、式中、コバ
ルトは+3酸化状態にあり、nは4または5(好ましくは5)であり、Mは1箇
所でコバルトに配位した1種以上の配位子であり、mは0、1または2(好まし
くは1)であり、Bは2箇所でコバルトに配位した配位子であり、bは0または
1(好ましくは0)であり、b=0である場合、m+n=6であり、b=1であ
る場合、m=0およびn=4であり、Tは数yで存在する、1種以上の適切に選
択された対陰イオンであり、yは電荷の釣り合った塩を得るための整数(好まし
くはyは1〜3、最も好ましくはTが−1に帯電した陰イオンである場合の2で
ある)であり、さらに該触媒は塩基加水分解反応速度定数が0.23M−1 (25℃)未満である。
【0260】 ここで最も好ましいコバルト触媒は、式Co[(NH)OAc]Tを有し、
式中、OAcがアセテート部分を表すコバルトペンタアミンアセテート、特に塩
化コバルトペンタアミンアセテート[Co(NH)OAc]Cl、ならびに[
Co(NH)OAc](OAc)、[Co(NH)OAc](PF)、[Co
(NH)OAc](SO)、[Co(NH)OAc](BF)、および[Co
(NH)OAc](NO)である。
【0261】 実用的な問題として、限定するものではないが、本発明の洗浄組成物および洗
浄方法は、少なくとも1億分の1のオーダーの、好ましくは約0.01 ppm〜約
25 ppm、より好ましくは約0.05 ppm〜約10 ppm、最も好ましくは約0.
1 ppm〜約5 ppmの活性漂白触媒を洗浄液中に与える様に調節することができる
。自動食器洗浄工程の洗浄液中にその様な水準を得るには、本発明の代表的な自
動食器洗浄組成物は、重量で洗浄組成物の約0.0005%〜約0.2%、より
好ましくは約0.004%〜約0.08%、の漂白触媒を含んでなる。
【0262】 キレート化剤 本発明の洗剤組成物は、非水性洗剤組成物中に、所望により金属イオン、例え
ば鉄および/またはマンガン、をキレート化するキレート化剤も含むことができ
る。その様なキレート化剤は、過酸素漂白剤の様な組成物成分を失活させる傾向
がある組成物中の金属不純物と錯体を形成することができる。有用なキレート化
剤は、アミノカルボキシレート、ホスホネート、アミノホスホネート、多官能置
換された芳香族キレート化剤およびそれらの混合物を包含することができる。
【0263】 所望により使用するキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートには、
エチレンジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミン
トリアセテート、ニトリロトリアセテート、エチレン−ジアミンテトラプロピオ
ネート、トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペ
ンタアセテート、エチレンジアミンジスクシネート、およびエタノールジグリシ
ンが挙げられる。これらの材料のアルカリ金属塩が好ましい。
【0264】 アミノホスホネートも、洗剤組成物中に少なくとも低水準の総リン含有量が許
容される場合には、本発明の組成物でキレート化剤として好適であり、DEQUEST
の様なエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)を含む。これらの
アミノホスホネートは、7個以上の炭素原子を含むアルキルまたはアルケニル基
を含まないのが好ましい。
【0265】 好ましいキレート化剤には、ヒドロキシエチルジホスホン酸(HEDP)、ジ
エチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、エチレンジアミンジコハク酸(E
DDS)およびジピコリン酸(DPA)およびそれらの塩が挙げられる。キレー
ト化剤は、無論、本発明の組成物を布地洗濯/漂白に使用する際の洗剤ビルダー
としても作用することができる。使用する場合、キレート化剤は、本発明の組成
物の約0.1〜4重量%を構成することができる。より好ましくは、キレート化
剤は、本発明の洗剤組成物の約0.2〜2重量%を構成する。
【0266】 増粘剤、粘度調整剤および/または分散剤 本発明の洗剤組成物は、所望により、組成物の、固体粒子状成分を懸濁液中に
維持する能力を強化する重合体状材料も含むことができる。その様な材料は、増
粘剤、粘度調整剤、および/または分散剤として作用することができる。その様
な材料は、重合体状ポリカルボキシレートであることが多いが、他の重合体状材
料、例えばポリビニルピロリドン(PVP)またはポリアミド樹脂、も包含する
ことができる。
【0267】 重合体状ポリカルボキシレートは、好適な不飽和モノマーを、好ましくはそれ
らの酸形態で、重合または共重合させることにより製造することができる。重合
させて好適な重合体状ポリカルボキシレートを形成することができる不飽和単量
体状の酸は、アクリル酸、マレイン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イ
タコン酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメチレンマロン酸が
挙げられる。重合体状ポリカルボキシレート中に、カルボキシレート基を含まな
いモノマー部分、例えばビニルメチルエーテル、スチレン、エチレン、等が存在
することは、その様な部分が約40重量%を占めない限り、好ましいことである
【0268】 特に好適な重合体状ポリカルボキシレートはアクリル酸から誘導することがで
きる。ここで有用な、その様なアクリル酸系重合体は、重合したアクリル酸の水
溶性塩である。その様な酸形態にある重合体の平均分子量は、好ましくは約2,
000〜10,000、より好ましくは約2,000〜10,000、さらに好
ましくは約4,000〜約7,000、最も好ましくは約4,000〜5,00
0である。その様なアクリル酸重合体の水溶性塩には、例えばアルカリ金属の塩
がある。この種の可溶性重合体は公知の材料である。洗剤組成物におけるこの種
のポリアクリレートの使用は、例えばDiehl 、米国特許第3,308,067号
、1967年3月7日発行、に記載されている。その様な材料はビルダー機能を
果たすこともできる。 使用する場合、別の所望により使用する増粘剤、粘度調整剤、および/または
分散剤は、組成物中に、約0.1〜4重量%の量で存在すべきである。より好ま
しくは、その様な材料は、本洗剤組成物の約0.5〜2重量%を構成することが
できる。
【0269】 粘土汚れ除去/再付着防止剤 本発明の組成物は、所望により、粘土汚れ除去および再付着防止特性を有する
水溶性エトキシル化アミンを含むことができる。使用する場合、汚れ材料は一般
的に約0.01〜約5重量%の本組成物を含むことができる。
【0270】 最も好ましい汚れ放出および再付着防止剤はエトキシル化テトラエチレンペン
タアミンである。代表的なエトキシル化アミンはさらに米国特許第4,597,
898号、VanderMeer、1986年7月1日発行、に記載されている。別の群の
好ましい粘土汚れ除去−再付着防止剤は、ヨーロッパ特許出願第111,965
号、OhおよびGosselink 、1984年6月27日公開、に記載されている陽イオ
ン系化合物である。使用できる他の粘土汚れ除去/再付着防止剤には、ヨーロッ
パ特許出願第111,984号、Gosselink、1984年6月27日公開、に記
載されているエトキシル化アミン重合体、ヨーロッパ特許出願第112,592
号、Gosselink 、1984年7月4日公開、に記載されている双性イオン系重合
体、および米国特許第4,548,744号、Connor、1985年10月22日
発行、に記載されているアミンオキシドである。この分野で公知の他の粘土汚れ
除去および/または再付着防止剤も本発明の組成物に使用できる。別の種類の好
ましい再付着防止剤はカルボキシメチルセルロース(CMC)系材料を包含する
。これらの材料はこの分野では良く知られている。
【0271】 重合体状汚れ遊離剤 本発明の組成物および方法には、所望により、当業者には公知のすべての重合
体状汚れ遊離剤を使用することができる。重合体汚れ遊離剤は、ポリエステルや
ナイロンの様な疎水性繊維の表面を親水性化するための親水性部分、および洗濯
およびすすぎサイクルが完了するまでの間、疎水性繊維上に付着し、そこに止ま
り、親水性部分のためのアンカーとして作用する疎水性部分を有するのが特徴で
ある。これによって、汚れ遊離剤による処理の後に生じた汚れが、後の洗濯操作
でより容易に洗浄される。
【0272】 ここで有用な重合体状汚れ遊離剤の例には、米国特許第4,721,580号
、Gosselink、1988年1月26日発行、米国特許第4,000,093号、N
icolら、1976年12月28日発行、ヨーロッパ特許出願第0219048号
、Kud ら、1987年4月22日公開、米国特許第4,702,857号、Goss
elink、1987年10月27日発行、米国特許第4,968,451号、J.J.
Scheibel、1990年11月6日発行、が挙げられる。市販の汚れ遊離剤は、BA
SF(西独)から市販のSOKALAN 型の材料、例えばSOKALAN HP-22、を包含する。
米国特許第3,959,230号、Hays、1976年5月25日発行、および米
国特許第3,893,929号、Basadur、1975年7月8日発行、も参照。
この重合体の例は、市販の材料ZELCON 5126(Du Pontから)およびMILEASE T(
ICIから)を包含する。他の好適な重合体状汚れ遊離剤には、米国特許第4,
711,730号、Gosselink、1987年12月8日発行、のテレフタレート
ポリエステル、米国特許第4,721,580号、Gosselink、1988年1月
26日発行、の陰イオン系の末端キャップされたオリゴマー状エステル、および
米国特許第4,702,857号、Gosselink、1987年10月27日発行、
のブロックポリエステルオリゴマー状化合物が挙げられる。好ましい重合体状汚
れ遊離剤は、米国特許第4,877,896号、Maldonado et al、1989年
10月31日発行、の汚れ遊離剤も包含する。
【0273】 使用する場合、汚れ遊離剤は本発明の洗剤組成物の約0.01〜約10.0重
量%、典型的には約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約3.0重量%
を構成する。
【0274】 染料移動防止剤 本発明の組成物は、洗浄工程の際にある布地から他の布地への染料移動を防止
するのに効果的な1種以上の物質を含む。一般的に、その様な染料移動防止剤に
は、ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミンN−オキシド重合体、N−ビニル
ピロリドンとN−ビニルイミダゾールの共重合体、マンガンフタロシアニン、ペ
ルオキシダーゼ、およびそれらの混合物が挙げられる。使用する場合、これらの
薬剤は典型的には組成物の約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.01〜
約5重量%、より好ましくは約0.05〜約2重量%を構成する。
【0275】 より詳しくは、ここで使用する好ましいポリアミンN−オキシド重合体は、構
造式R−A−Pを有する単位を含むが、式中、Pは重合可能な単位であり、こ
の単位にN−O基が付加し得るか、またはN−O基が重合可能な単位の一部を形
成し得るか、またはN−O基が両方の単位に付加することができ、Aは構造−N
C(O)−、−C(O)O−、−S−、−O−、−N=の1種であり、xは0ま
たは1であり、Rは脂肪族、エトキシル化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環
式基またはそれらの組合せであり、これらの基にN−O基の窒素が付加し得るか
、またはN−O基がこれらの基の一部である。好ましいポリアミンN−オキシド
は、Rが複素環式基、例えばピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、
ピペリジン、およびそれらの誘導体である物質である。
【0276】 N−O基は一般式
【化65】 で表され、式中、R、R、Rは脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基
またはそれらの組合せであり、x、yおよびzは0または1であり、N−O基の
窒素は付加する、または上記の基のいずれかの一部を形成することができる。ポ
リアミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<10、好ましくはpK
a<7、より好ましくはpKa<6を有する。
【0277】 形成されたアミンオキシド重合体が水溶性であり、染料移動防止特性を有する
限り、どの様な重合体骨格でも使用できる。好適な重合体状骨格の例は、ポリビ
ニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド
、ポリアクリレートおよびそれらの混合物である。これらの重合体は、モノマー
の1種がアミンN−オキシドであり、他のモノマー種がN−オキシドであるラン
ダムまたはブロック共重合体を包含する。アミンN−オキシド重合体は、典型的
にはアミンとアミンN−オキシドの比が10:1〜1:1,000,000であ
る。しかし、ポリアミンオキシド重合体中に存在するアミンオキシド基の数は、
適切な共重合により、または適切なN−酸化の程度により、変えることができる
。ポリアミンオキシドは、ほとんどすべての重合度で得ることができる。典型的
には、平均分子量は500〜1,000,000、より好ましくは1,000〜
500,000、最も好ましくは5,000〜100,000である。この種の
好ましい物質は“PVNO”と呼ぶことができる。
【0278】 本発明の洗剤組成物に有用な、最も好ましいポリアミンN−オキシドはポリ(
4−ビニルピリジン−N−オキシド)であり、その平均分子量は約50,000
であり、アミンとアミンN−オキシドの比は約1:4である。
【0279】 N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾール重合体の共重合体(“PVP
VI”と呼ぶ)もここで使用するのに好ましい。好ましくは、PVPVIの平均
分子量は5,000〜1,000,000、より好ましくは5,000〜200
,000、最も好ましくは10,000〜20,000である(平均分子量範囲
は、ここに参考として含めるBarth et al、Chemical Analysis, Vol 113, 「Mod
ern Methods of Polymer Characterization」に記載されている光散乱により測
定される)。PVPVI共重合体は、N−ビニルイミダゾールとN−ビニルピロ
リドンのモル比が一般的に1:1〜0.2:1、より好ましくは0.8:1〜0
.3:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。これらの共重合体は
、直鎖状または分岐鎖状でよい。
【0280】 本発明の組成物は、平均分子量が約5,000〜約400,000、好ましく
は約5,000〜約200,000、より好ましくは約5,000〜約50,0
00であるポリビニルピロリドン(“PVP”)を使用することもできる。PV
Pは当業者には公知であり、例えばここに参考として含めるヨーロッパ特許第E
P−A−262,897号および第EP−A−256,696号を参照するとよ
い。PVPを含む組成物は、平均分子量が約500〜約100,000、好まし
くは約1,000〜約10,000であるポリエチレングリコール(「PEG」
)も含むこともできる。好ましくは、洗濯溶液中のPEGとPVPの ppmでの比
は約2:1〜約50:1、より好ましくは約3:1〜約10:1である。
【0281】 本発明の洗剤組成物は、所望により約0.005〜5重量%の、やはり染料移
動防止作用を示す、ある種の親水性光学ブライトナーも含むこともできる。使用
する場合、本発明の組成物は約0.01〜1重量%のその様な光学ブライトナー
を含んでなるのが好ましい。
【0282】 本発明で有用な親水性光学ブライトナーは、構造式
【化66】 を有する物質であるが、式中、Rはアニリノ、N−2−ビス−ヒドロキシエチ
ルおよびNH−2−ヒドロキシエチルから選択され、RはN−2−ビス−ヒド
ロキシエチル、N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モルフィリノ、
クロロおよびアミノから選択され、Mは塩形成陽イオン、例えばナトリウムまた
はカリウムである。
【0283】 上記の式中、Rがアニリノであり、RがN−2−ビス−ヒドロキシエチル
であり、Mがナトリウムの様な陽イオンである場合、そのブライトナーは、4,
4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエチル)−s−
トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−スチルベンジスルホン酸および二
ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、Tinopal-UNPA-GX の商品名で
Ciba-Geigy Corporationから市販されている。Tinopal-UNPA-GX は、本発明の洗
剤組成物に有用な、好ましい親水性光学ブライトナーである。
【0284】 上記の式中、Rがアニリノであり、RがN−2−ヒドロキシエチル−N−
2−メチルアミノであり、Mがナトリウムの様な陽イオンである場合、そのブラ
イトナーは、4,4’−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキシエチ
ル−N−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’−ス
チルベンジスルホン酸の二ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、Ti
nopal 5BM-GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0285】 上記の式中、Rがアニリノであり、Rがモルフィリノであり、Mがナトリ
ウムの様な陽イオンである場合、そのブライトナーは、4,4’−ビス[(4−
アニリノ−6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミノ]−2,2’
−スチルベンジスルホン酸、ナトリウム塩である。この特別なブライトナーは、
Tinopal AMS-GXの商品名でCiba-Geigy Corporationから市販されている。
【0286】 本発明用に選択されたこれらの特殊な光学ブライトナーは、上記の選択された
重合体状染料移動防止剤と組み合わせて使用した場合に、特に効果的な染料移動
防止性能を発揮する。その様な選択された重合体状材料(例えばPVNOおよび
/またはPVPVI)をその様な選択された光学ブライトナー(例えばTinopal-
UNPA-GX 、Tinopal 5BM-GXおよび/またはTinopal AMS-GX)と組み合わせること
により、洗濯水溶液中で、これらの2種類の洗剤組成物成分を単独で使用した場
合よりも、著しく優れた染料移動防止効果が得られる。理論に縛られることはな
いが、その様なブライトナーは、洗濯溶液中の布地と高度の親和力を有し、した
がってこれらの布地上に比較的迅速に付着するので、この様に作用するものと考
えられる。洗濯溶液中の布地にブライトナーが付着する程度は、「消耗係数」と
呼ばれるパラメータにより決定される。消耗係数は、一般的にa)布地上に付着
したブライトナー材料の、b)洗濯液中のブライトナーの初期濃度に対する比率
である。比較的高い消耗係数を有するブライトナーが、本発明において染料移動
を防止するのに最も適している。
【0287】 無論、他の、通常の光学ブライトナーを本発明の組成物に使用し、染料移動防
止効果ではなく、通常の布地の「光沢」という利点を得ることもできる。その様
な使用は一般的であり、洗剤の処方には良く知られている。
【0288】 組成物の形態−本発明の組成物は、有用なあらゆる形態をとることができる。
すなわち、組成物は顆粒、液体、バー、ゲル、液体−ゲル、ペースト、マイクロ
エマルション、エーロゾル、粉末、固体、等の形態でよい。組成物の形態は、処
方物の望ましい特性および組成物の意図する用途に応じて選択する。
【0289】 特定形態の応用組成物 キャリヤーおよび他の補助成分は、最終的な用途および組成物の形態に応じて
選択するのがより好ましい。例えば、洗剤組成物が非水性液体洗濯用洗剤組成物
の形態にある場合、キャリヤーおよび他の補助成分は、これらの洗濯用洗剤組成
物に適したものを使用する。
【0290】 本発明の洗剤組成物は、典型的にはパーソナルクレンジング組成物、硬質表面
洗浄組成物、水性および非水性の液体洗濯用洗剤、洗濯用バー、シャンプー、手
洗いセッケン、合成洗剤バー、シャンプー、ふけ防止シャンプーを包含するが、
これらに限定するものではない。
【0291】 本発明の組成物がパーソナルクレンジング組成物、例えばボディーウォッシャ
ー、洗顔スクラッブ、スタイリングムース、ヘアゲル、シャンプー、コンディシ
ョナー、等である場合、組成物は典型的には通常のパーソナルクレンジング添加
剤、より好ましくは調整剤からなる群から選択された、好ましくは不揮発性炭化
水素調整剤、不揮発性シリコーン調整剤、およびそれらの混合物から選択された
添加剤、付着重合体、通常のパーソナルケア重合体、ふけ防止剤、界面活性剤、
分散相重合体、およびそれらの混合物を包含する。パーソナルクレンジング組成
物が調整剤を包含する場合、これらの組成物は懸濁剤も含む必要がある。さらに
、本発明の組成物がパーソナルクレンジング組成物、例えばシャンプー、コンデ
ィショナー、スタイリングゲルまたはムース、である場合、これらの組成物は、
所望により、非水溶性ヘアスタイリングポリマー、揮発性の非水溶性溶剤、およ
び所望により陽イオン系拡散剤も含むことができる。 本発明の組成物がふけ防
止シャンプーである場合、組成物は、典型的にはふけ防止剤を包含する。
【0292】 本発明の組成物が硬質表面洗浄組成物(HSC)である場合、組成物は、典型
的には通常の表面洗浄添加剤、より好ましくは界面活性剤、およびそれらの混合
物からなる群から選択された添加剤を包含する。HSC組成物は、好ましくは液
体、粉末、ペースト、ゲル、液体−ゲル、マイクロエマルション、または顆粒の
形態にある。
【0293】 本発明の組成物が非水性ヘビーデューティー液体洗濯用洗剤(HDL)組成物
である場合、組成物は、典型的には、固体の、実質的に不溶な粒子状材料が構造
化された界面活性剤含有液相全体に分散した、安定した懸濁液の形態にあり、非
水性液体ヘビーデューティー洗剤組成物はさらに、 組成物の約55〜98.9重量%の構造化された界面活性剤含有液相(該液相
は、 i)該液相の約1〜80重量%の1種以上の非水性有機希釈剤、および ii)該液相の約20〜99重量%、好ましくは約35〜70重量%、より好まし
くは約50〜65重量%の、陰イオン系、非イオン系、陽イオン系界面活性剤お
よびそれらの組合せからなる群から選択された界面活性剤を含んでなる界面活性
剤系 を組み合わせることにより形成される)を含んでなり、 所望により、ただし好ましくは、洗剤組成物は、組成物の少なくとも約0.1
重量%の、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、式 RN(R)C(O)RC(O)L または RC(O)N(R)RC(O)L
(式中、Rは約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基であり、Rは1〜
約6個の炭素原子を含むアルキレン基であり、RはHまたは約1〜約10個の
炭素原子を含むアルキル、アリール、またはアルカリールであり、Lは好適な離
脱基である) のアミドから誘導された漂白活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択
された漂白活性剤をさらに含んでなる。
【0294】 組成物が非水性液体ヘビーデューティー洗剤である場合、組成物は約0.1〜
約8%のアルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドをさらに含んでなるのも好ましい
【0295】 本発明の界面活性剤含有非水性液相は、一般的に本組成物の約52〜約98.
9重量%を構成する。より好ましくは、この液相は界面活性剤で構造化され、組
成物の約55〜約98重量%を構成する。最も好ましくは、この非水性液相は組
成物の約55〜約70重量%を構成する。その様な界面活性剤含有液相は、密度
が約0.6〜1.4g/cc、より好ましくは約0.9〜1.3g/ccであることが多
い。本非水性HDL洗剤組成物の液相は、好ましくは1種以上の非水性有機希釈
剤から形成され、その中に好ましくは特殊な型の陰イオン系界面活性剤含有粉末
である界面活性剤構造化剤が混合されている。
【0296】 組成物が非水性液体ヘビーデューティー洗剤である場合、粒子状材料が組成物
の約0.01〜50重量%を構成し、該粒子状材料は、粒子径が約0.1〜15
00ミクロンであり、好ましくは過酸素漂白剤、漂白活性剤、着色スペックル、
有機洗剤ビルダー、無機アルカリ度供給源およびそれらの混合物からなる群から
選択される。
【0297】 組成物が非水性液体ヘビーデューティー洗剤である場合、非水性液体ヘビーデ
ューティー洗剤は、約0.1〜約8重量%のアルキルジメチルアミンオキシド、
および約0.05〜約2重量%のマグネシウムイオンをさらに含んでなることも
好ましい。
【0298】 本発明の組成物が水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物である場合、水性ヘ
ビーデューティー液体洗剤組成物は、典型的には A)組成物の約5〜約70重量%の界面活性剤系、 B)約0.1〜約8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルア
ミドプロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共
界面活性剤組成物、および C)約30〜約95%の水性液体キャリヤー をさらに含んでなる。
【0299】 組成物が水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物である場合、組成物は、ビル
ダー、漂白化合物、例えば、好ましくは(6−オクタンアミド−カプロイル)オ
キシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミド−カプロイル)オキシベンゼン
スルホネート、(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネート
、およびそれらの混合物から選択された漂白活性剤、漂白剤、漂白剤触媒、等、
重合体状分散剤、再付着防止剤、重合体状汚れ遊離剤、酵素、追加界面活性剤、
およびそれらの混合物からなる群から選択された通常の洗剤添加剤をさらに含ん
でなることも好ましい。
【0300】 組成物が水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物である場合、組成物が6−ノ
ニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸をさらに含んでなることも好まし
い。 組成物が水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物である場合、界面活性剤系が
少なくとも1種の、下記の一般式を有するアミン系界面活性剤を含んでなること
も好ましい。
【化67】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、nは約2〜約4であり、Xはブリ
ッジ基(これは存在しなくてもよい)であり、Xが存在する場合、XはNH、C
ONH、COO、およびOから選択され、RおよびRは個別にH、C〜C アルキルおよびCH−CH−O(R)から選択され、RはHまたはメ
チルである。 これらの、および他の好適なキャリヤーおよび他の補助成分は、
PCT/IB98/01584、1997年10月14日提出(書類番号688
1)、PCT/US98/21676、1997年10月14日提出(書類番号
6882)、およびPCT/US98/21675、1997年10月14日提
出(書類番号6885)、に記載されている。
【0301】 非水性HDL組成物 非水性有機希釈剤−本発明の組成物が非水性HDL洗剤組成物である場合、本
非水性HDL洗剤組成物の液相の主成分は1種以上の非水性有機希釈剤を含んで
なる。本発明で使用する非水性有機希釈剤は、ここで非水性溶剤と呼ぶ、表面活
性の、すなわち界面活性剤の液体または非水性非界面活性剤液体でよい。ここで
使用する用語「溶剤」は、本組成物の非界面活性の非水性液体部分を意味する。
本組成物の必須成分および/または所望により使用する成分の中には、「溶剤」
含有液相中に実際に溶解する成分もあれば、「溶剤」含有液相中に分散した粒子
状材料として存在する成分もある。そのため、用語「溶剤」は、その溶剤材料が
、そこに加えられた洗剤組成物成分のすべてを実際に溶解させ得ることを必要と
はしない。
【0302】 非水性液体希釈剤成分は、一般的に、構造化された界面活性剤含有液相の約5
0〜100%、より好ましくは約50〜80%、最も好ましくは約55〜75重
量を構成する。好ましくは、本組成物の液相、すなわち非水性液体希釈剤成分、
は非水性液体界面活性剤および非界面活性の非水性溶剤の両方を含んでなる。
【0303】 i)非水性界面活性剤液体 本発明の非水性HDL洗剤組成物の液相を形成するのに使用できる好適な種類
の非水性界面活性剤液体には、アルコキシル化アルコール、エチレンオキシド(
EO)−プロピレンオキシド(PO)ブロック重合体、ポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド、アルキル多糖、等が挙げられる。その様な通常は液体である界面活性剤は
、HLBが10〜16の界面活性剤である。液体界面活性剤野中でアルコールア
ルコキシレート非イオン系界面活性剤が最も好ましい。
【0304】 本発明の好ましい界面活性剤で構造化された非水性液相中の液体界面活性剤の
総量は、他の組成物成分の種類および量により、および所望の組成物特性により
決定される。一般的に、液体界面活性剤は、本組成物の非水性液相の約35%〜
70%を構成することができる。より好ましくは、液体界面活性剤は、非水性の
構造化された液相の約50%〜65%を構成する。これは、組成物全体の非水性
液体界面活性剤濃度約15〜70重量%、より好ましくは約20〜50重量%に
相当する。
【0305】 ii)非界面活性剤非水性有機溶剤 本発明の非水性HDL洗剤組成物の液相は、1種以上の非界面活性剤非水性有
機溶剤も含んでなることができる。その様な非界面活性剤非水性液体は、好まし
くは低極性の液体である。本発明の目的には、「低極性」液体とは、本発明の組
成物に使用する好ましい種類の粒子状材料、すなわち過酸素漂白剤、過ホウ酸ナ
トリウムまたは過炭酸ナトリウム、の1種を溶解させる傾向が、あるにしても、
ほとんど無い液体を意味する。そのため、比較的極性の溶剤、例えばエタノール
は使用しないのが好ましい。本発明の非水性液体洗剤組成物に有用な、好適な種
類の低極性溶剤には、非ビシナルC4〜C8アルキレングリコール、アルキレング
リコールモノ低級アルキルエーテル、低分子量ポリエチレングリコール、低分子
量メチルエステルおよびアミド等が挙げられる。例えば、好適な低極性溶剤には
、ヘキシレングリコール、(4−メチル−2,4−ペンタンジオール)、1,6
−ヘキサンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコー
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、低分子量ポリエチレングリコール(PEG)、ジプロピレング
リコールモノエチルエーテル、およびジプロピレングリコールモノブチルエーテ
ルが挙げられる。ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ヘキシレングリコ
ール、ジプロピレングリコールモノブチルエーテルおよびブトキシ−プロポキシ
−プロパノール(BPP)が特に好ましい。
【0306】 使用する非水性の、一般的に低極性の非界面活性剤有機溶剤は、無論、本液体
洗剤組成物に使用される他の組成物成分、例えば漂白剤および/または活性剤、
と相容性があり、非反応性である必要がある。その様な溶剤成分は、好ましくは
液相の約1〜70重量%の量で使用する。より好ましくは、非水性の低極性非界
面活性剤溶剤は、組成物の構造化された液相の約10〜60重量%、最も好まし
くは構造化された液相の約20〜50重量%を構成する。非界面活性剤溶剤を液
相中でこれらの濃度で使用することは、組成物全体中の非界面活性剤溶剤濃度約
1〜50重量%、より好ましくは約5〜40重量%、最も好ましくは約10〜3
0重量%に相当する。
【0307】 界面活性剤構造化剤−本発明の非水性HDL洗剤組成物の非水性液相は、前に
説明した非水性有機液体希釈剤を、一般的に(ただし、必然的ではない)本発明
の洗剤組成物の非水性液相に構造を加えるために選択された界面活性剤と組み合
わせることにより、製造される。構造化界面活性剤は、陰イオン系、非イオン系
、陽イオン系、および/または両性型、例えば前に説明した様な界面活性剤でよ
い。
【0308】 好ましい構造化界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、例えばアルキルサルフ
ェート(第1級または第2級)、例えばC〜C18パラフィンスルホネートお
よびC〜C18オレフィンスルホネート、アルキルポリアルコキシレートサル
フェート(アルコキシル化アルキルサルフェートまたはアルキルエーテルサルフ
ェートとも呼ばれる)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(
特にEO1〜5エトキシカルボキシレート)およびC10〜C18サルコシネー
ト、特にオレオイルサルコシネートおよび直鎖状のアルキルベンゼンスルホネー
ト(LAS)であり、LASが最も好ましいスルホン化陰イオン系界面活性剤で
ある。 本発明で使用するのに好適な他の界面活性剤は、非イオン系界面活性剤、特に
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドを包含する。
【0309】 使用する場合、アルキルサルフェートは、一般的に組成物の約1〜30重量%
、より好ましくは組成物の約5〜25重量%を構成する。アルキルサルフェート
、過酸素漂白剤、および漂白活性剤を含む非水性液体洗剤組成物は、Kong-Chan
et al.の国際特許第WO96/10073号、1996年4月4日公開、に詳細
に記載されているが、この出願をここに参考として含める。
【0310】 使用する場合、アルキルポリアルコキシレートサルフェートも一般的に組成物
の約1〜30重量%、より好ましくは組成物の約5〜25重量%を構成する。ア
ルキルポリアルコキシレートサルフェートをポリヒドロキシ脂肪酸アミドとの組
合せで含む非水性洗剤組成物は、Boutique et al.のPCT特許出願第PCT/
US96/04223号に詳細に記載されているが、この出願をここに参考とし
て含める。
【0311】 ここに記載する非水性HDL洗剤組成物に使用するのに好ましい界面活性剤は
下記の一般式を有するアミン系界面活性剤である。
【化68】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、nは約2〜約4であり、Xは、N
H、CONH、COO、またはOから選択されるブリッジ基であるか、またはX
は存在しなくてもよく、RおよびRは個別にH、C〜Cアルキル、また
は(CH−CH−O(R))から選択され、RはHまたはメチルである
。特に好ましいアミン系界面活性剤には、下記の物質が挙げられる。
【化69】 式中、RはC〜C12アルキル基であり、R はHまたはCHである。
上記の界面活性剤に使用するのに特に好ましいアミンは、オクチルアミン、ヘキ
シルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、C〜C12ビス(ヒドロキシエ
チル)アミン、C〜C12ビス(ヒドロキシイソプロピル)アミン、C〜C 12 アミド−プロピルジメチルアミン、またはそれらの混合物からなる群から選
択されたアミンを包含する。
【0312】 非常に好ましい実施態様では、アミン系界面活性剤は下記の式により説明され
る。 R−C(O)−NH−(CH−N(CH 式中、RはC〜C12アルキルである。
【0313】 固体粒子状材料−本発明の非水性HDL洗剤組成物は、好ましくは約0.01
〜50重量%、より好ましくは約0.2〜30重量%の、液相中に分散され、懸
濁された固相粒子状材料を含んでなる。一般的に、その様な粒子状材料は粒子径
が約0.1〜1500ミクロン、より好ましくは約0.1〜900ミクロンであ
る。最も好ましくはその様な材料の粒子径は約5〜200ミクロンである。
【0314】 ここで使用する粒子状材料は、粒子状形態で組成物の非水性液相に実質的に不
溶な1種以上の洗剤組成物成分を含んでなることができる。使用できる粒子状材
料の種類を以下に詳細に説明する。
【0315】 過酸素漂白剤および所望により使用する漂白活性剤−本発明の非水性HDL洗
剤組成物に有用な、最も好ましい種類の材料は、過酸素漂白剤の粒子を含んでな
る。その様な過酸素漂白剤は、有機または無機化合物でよい。無機過酸素漂白剤
は、漂白活性剤との組合せで使用されることが多い。非水性HDL洗剤組成物に
粒子状材料として使用するのに好適な過酸素漂白剤を以下に説明する。
【0316】 本発明の非水性HDL洗剤組成物に特に好適な材料は、下記の式を有するアミ
ドから誘導された漂白活性剤である。
【0317】 RN(R)C(O)RC(O)L または RC(O)N(R)RC(O)L
式中、Rは約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基であり、Rは1〜約
6個の炭素原子を含むアルキレン基であり、RはHまたは約1〜約10個の炭
素原子を含むアルキル、アリール、またはアルカリールであり、Lは好適な離脱
基、例えばオキシベンゼンスルホネート、−OOH、−OOMである。離脱基は
、パーハイドロリシス陰イオンによる漂白活性剤に対する求核攻撃の結果として
漂白活性剤から排除されるすべての基である。好ましい離脱基はフェノールスル
ホネートである。
【0318】 上記式の漂白活性剤の好ましい例には、上記の米国特許第4,634,551
号に記載されている様な(6−オクタンアミド−カプロイル)オキシベンゼンス
ルホネート、(6−ノナンアミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネート、
(6−デカンアミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネート、およびそれら
の混合物が挙げられる。その様な混合物は、ここでは(6−C〜C10アルカ
ミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネートと呼ばれる。
【0319】 粒子状材料の全部または一部として過酸素漂白剤を使用する場合、これらの材
料は一般的に組成物の約0.1〜30重量%を構成する。より好ましくは、過酸
素漂白剤は組成物の約1〜20重量%を構成する。最も好ましくは、過酸素漂白
剤は組成物の約5〜20重量%の量で存在する。使用する場合、漂白活性剤は組
成物の約0.5〜20重量%、より好ましくは組成物の約3〜10重量%を構成
することができる。活性剤は、漂白剤と活性剤のモル比が約1:1〜10:1、
より好ましくは約1.5:1〜5:1になる様に使用する。
【0320】 さらに、漂白活性剤は、ある種の酸、例えばクエン酸、と共に凝集している場
合、化学的により安定していることが分かった。
【0321】 有機ビルダー材料−本発明の非水性液体洗剤組成物中に懸濁させることができ
る別の種類の粒子状材料は、本発明の組成物を洗濯/漂白に使用する際に直面す
るカルシウム、または他のイオン、水硬度の影響に対処することができる有機洗
剤ビルダー材料を含んでなる。その様な材料の例には、アルカリ金属のクエン酸
塩、コハク酸塩、マロン酸塩、脂肪酸、カルボキシメチルコハク酸塩、カルボン
酸塩、ポリカルボン酸塩およびポリアセチルカルボン酸塩が挙げられる。具体例
には、オキシジコハク酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸およびクエン酸の
ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩が挙げられる。有機ホスホネート型金属
イオン封鎖剤の他の例には、例えばMonsantoからDequestの商品名で市販の材料
、およびアルカンヒドロキシホスホネートがある。クエン酸塩が非常に好ましい
。 粒子状材料の全部または一部として使用する場合、不溶性有機洗剤ビルダー
は、一般的に本組成物の約2〜20重量%を構成する。より好ましくはその様な
ビルダー材料は組成物の約4〜10重量%を構成する。非水性HDL洗剤組成物
中に粒子状材料として使用するのに好適なビルダーは以下に説明する。
【0322】 無機アルカリ度供給源−本発明の非水性液体洗剤組成物に懸濁させることがで
きる別の種類の粒子状材料は、その様な組成物から形成される洗浄水溶液に全体
的なアルカリ性を与えるのに役立つ材料を含んでなることができる。その様な材
料は洗剤組成物ビルダーとして、すなわち洗浄性能に対する水硬度の悪影響に対
処する材料、として作用しても、しなくてもよい。
【0323】 好適なアルカリ度供給源の例には、アルカリ金属の水溶性炭酸塩、重炭酸塩、
ホウ酸塩、ケイ酸塩およびメタケイ酸塩が挙げられる。生態学的理由から好まし
くはないが、水溶性のリン酸塩もアルカリ度供給源として使用することができる
。これらの材料には、アルカリ金属のピロリン酸塩、オルトリン酸塩、ポリリン
酸塩およびホスホン酸塩が挙げられる。これらすべてのアルカリ度供給源の中で
、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、が最も好ましい。
【0324】 粒子状材料成分の全部または一部として使用する場合、アルカリ度供給源は、
一般的に本組成物の約1〜25重量%を構成する。より好ましくはアルカリ度供
給源は組成物の約2〜15重量%を構成する。その様な材料は、水溶性であるが
、本発明の非水性洗剤組成物には一般的に不溶である。そのため、その様な材料
は一般的に非水性液相中に分離した粒子の形態で分散させる。非水性HDL洗剤
組成物中に粒子状材料として使用するのに好適なビルダーを以下に説明する。
【0325】 着色スペックル−本発明の非水性HDL洗剤組成物は、所望により組成物の約
0.05%〜2%、より好ましくは約0.1%〜1%の着色スペックルも含むこ
とができる。その様な着色スペックル自体は、通常の染料または顔料と、ある種
の、スペックルに特殊な性質を与えるキャリヤー材料の組合せである。本発明の
目的には、「着色」スペックルは、それらのスペックルが分散している液体洗剤
組成物の色から視覚的に区別できる色を有するスペックルである。
【0326】 水性HDL組成物 界面活性剤−本発明は水性HDL洗剤組成物も含んでなる。水性HDL洗剤組
成物は、好ましくは約10〜約98重量%、好ましくは約30〜約95重量%の
水性液体キャリヤー(好ましくは水である)を含んでなる。さらに、本発明の水
性HDL洗剤組成物は、好ましくは1種以上の洗浄界面活性剤を含む界面活性剤
系を含んでなる。界面活性剤は、非イオン系洗浄界面活性剤、陰イオン系洗浄界
面活性剤、双性イオン系洗浄界面活性剤、アミンオキシド洗浄界面活性剤、およ
びそれらの混合物から選択することができる。界面活性剤系は、典型的には洗剤
組成物の約5〜約70重量%、好ましくは約15〜約30重量%を構成する。水
性HDL洗剤組成物に使用するのに好適な界面活性剤は以下に記載する。
【0327】 ビルダー 本発明の水性HDL洗剤組成物は、所望により、ただし好ましくは、約50重
量%まで、より好ましくは約1〜約40重量%、さらに好ましくは約5〜約30
重量%の洗剤ビルダー材料も含む。しかし、より低い、またはより高いレベルの
ビルダーも使用できる。水性HDL洗剤組成物に使用するのに好適なビルダーは
前に記載してある。
【0328】 構造弾性化剤 本発明の非水性および水性の両HDL洗剤組成物共、約0.1〜5重量%、好
ましくは約0.1〜2重量%の、シリカ、例えばヒュームシリカ、二酸化チタン
、不溶性炭酸塩、細かく分割した炭素またはこれらの材料の組合せを含むことが
できる、細かく分割した固体の粒子状材料も含むことができる。この種の細かい
粒子状材料は、本発明の製品中で構造弾性化剤として機能することができる。そ
の様な材料は平均粒子径が約7〜40ナノメートル、より好ましくは約7〜15
ナノメートルである。その様な材料は比表面積が約40〜400m/gである
。 細かく分割された弾性化剤材料は、界面活性剤で構造化された液相の弾性を
増加することにより、製品粘度を増加せずに、本発明の非水性液体洗剤製品の輸
送安定性を改良することができる。これによって、その様な製品は、輸送の際に
受ける高周波数の振動に耐えられる様になり、製品中で沈降を引き起こすことが
ある好ましくない構造破壊を受けることがない。
【0329】 二酸化チタンの場合、この材料の使用により、本発明の洗剤組成物中の粒子状
材料の懸濁液に白さも与えられる。この効果により、製品の全体的な概観が向上
する。
【0330】 他の所望により使用するHDL組成物成分 上記の液相および固相成分に加えて、水性および非水性HDL洗剤組成物は、
様々な他の所望により使用する成分を含むことができ、それが好ましい。その様
な所望により使用する成分は液体または固体の形態でよい。所望により使用する
成分は、液相中に溶解しても、液相中に細かい粒子または滴の形態で分散しても
よい。本発明の組成物に所望により使用できる他の材料には、酵素、無機ビルダ
ー、キレート化剤、増粘剤、粘度調整および/または分散剤、粘土汚れ除去/再
付着防止剤、液体漂白活性剤、漂白剤触媒、香料、ブライトナー、重合体状汚れ
遊離剤およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0331】 硬質表面洗浄(HSC)組成物 本発明の組成物が本発明の硬質表面洗浄組成物である場合、これらの組成物は
通常の表面洗浄添加剤をさらに含むことができる。通常の表面洗浄添加剤は、約
0.001〜約99.9重量%存在する。好ましくは、通常の表面洗浄添加剤は
少なくとも約0.5重量%、より好ましくは少なくとも約1重量%、さらに好ま
しくは少なくとも約2重量%存在する。さらに、通常の表面洗浄添加剤は少なく
とも約5重量%、少なくとも約8重量%、および少なくとも約10重量%存在す
ることができるが、通常の表面洗浄添加剤は少なくとも約2重量%存在するのが
より好ましい。さらに、通常の表面洗浄添加剤は好ましくは硬質表面洗浄組成物
中に、好ましくは約45重量%未満、より好ましくは約40重量%未満、さらに
好ましくは約35重量%未満、さらに好ましくは約30重量%未満、さらに好ま
しくは約20重量%未満存在する。この通常の表面洗浄添加剤は、液体キャリヤ
ー、界面活性剤、ビルダー、溶剤、重合体状添加剤、pH調節材料、ヒドロトロ
ピー剤、およびそれらの混合物を含んでなる群から選択される。
【0332】 本発明のHSC組成物に有用な重合体状添加剤は、 1)ポリアルコキシレングリコール、 2)PVP単独重合体またはそれらの共重合体、 3)ポリカルボキシレート、 4)スルホン化ポリスチレン重合体、および 5)それらの混合物 を含んでなる群から選択される。
【0333】 液体キャリヤー −HSC組成物の残りの部分は水または洗浄作用がほとんど
無い非水性極性溶剤、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、エチ
レングリコール、水素結合パラメータが7.7を超えるグリコールエーテル、プ
ロピレングリコール、およびそれらの混合物でよく、好ましくはイソプロパノー
ルである。より濃縮された処方物を製造する場合、通常は非水性極性溶剤の量を
多くする。典型的には、非水性極性溶剤の量は約0.5%〜約40%、好ましく
は約1%〜約10%、より好ましくは約2%〜約8%(特に「希釈」組成物に関
して)であり、水性液体キャリヤーの量は約50%〜約99%、好ましくは約7
5%〜約95%である。
【0334】 界面活性剤−本発明の硬質表面洗浄組成物は、好ましくは陰イオン系界面活性
剤、陽イオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、双性イオ
ン系界面活性剤およびそれらの混合物から選択された、少なくとも1種の界面活
性剤を含む。本発明のHSC組成物に好適な界面活性剤は前に記載してある。
【0335】 本発明の硬質表面洗浄組成物は、好ましくは約0.001〜約20重量%、好
ましくは約0.1〜約10重量%の界面活性剤を含んでなる。
【0336】 ビルダー−ビルダーの量は、組成物の最終的な用途およびその望ましい物理的
形態に応じて大きく変えることができる。存在する場合、HSC組成物は、好ま
しくは組成物の約0.001〜約10重量%、より好ましくは0.01〜約7重
量%、さらに好ましくは0.1〜約5重量%のビルダーを含んでなる。本発明の
HSC組成物に使用するのに好適なビルダーは、前に記載してある。
【0337】 共溶剤−所望により、本発明のHSC組成物は1種以上の共溶剤をさらに含ん
でなる。組成物中に存在する場合、共溶剤の量は、典型的には約0.001%〜
約30%、好ましくは約0.01%〜約10%、より好ましい約1%〜約5%で
ある。共溶剤は、温度20℃〜25℃で液体であり、界面活性剤とは考えられな
い化合物として大まかに定義される。顕著な特徴の一つは、共溶剤に、化合物の
広い混合物ではなく、個別の実在として存在する傾向があることである。本発明
の硬質表面洗浄組成物に有用なある種の共溶剤は、約1〜約35個の炭素原子を
含み、約8個以下の炭素原子を含む連続的な直鎖状の、分岐、または環状の炭化
水素部分を含む。本発明に好適な共溶剤の例には、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、2−メチルピロリドン、ベンジルアルコールお
よびモルホリンn−オキシドが挙げられる。これらの共溶剤の中で、メタノール
およびイソプロパノールが好ましい。
【0338】 本発明のHSC組成物は、8〜18、好ましくは12〜16個の炭素原子を含
んでなる炭化水素鎖を有するアルコールをさらに含むことができる。炭化水素鎖
は分岐鎖でも直鎖でもよく、モノ、ジまたはポリアルコールでよい。
【0339】 本発明で使用できる共溶剤は、硬質表面洗浄組成物の分野における当業者には
公知のすべての共溶剤を包含する。ここで使用するのに好適な共溶剤には、4〜
14個の炭素原子、好ましくは6〜12個の炭素原子、より好ましくは8〜10
個の炭素原子を有するエーテルおよびジエーテル、グリコールまたはアルコキシ
ル化グリコール、アルコキシル化芳香族アルコール、芳香族アルコール、脂肪族
分岐アルコール、アルコキシル化脂肪族分岐アルコール、アルコキシル化線状C
1〜C5アルコール、線状C1〜C5アルコール、C8〜C14アルキルおよびシクロ
アルキル炭化水素およびハロ炭化水素、C6〜C16グリコールエーテルおよびそ
れらの混合物が挙げられる。
【0340】 重合体状添加剤−本発明の硬質表面洗浄組成物は、約0.001〜約20重量
%、好ましくは約0.01〜約10重量%、より好ましくは約0.1〜約5重量
%、さらに好ましくは約0.1〜約3重量%の重合体状添加剤を含んでなること
ができる。好適な重合体状添加剤には、 1)ポリアルコキシレングリコール、 2)PVP単独重合体またはそれらの共重合体、 3)ポリカルボキシレート、 4)スルホン化ポリスチレン重合体、および 5)それらの混合物 が挙げられる。
【0341】1)ポリアルコキシレングリコール −本発明のHSC組成物は、ポリアルコキシ
レングリコール、1または2キャップ されたポリアルコキシレングリコールお
よびそれらの混合物からなる群から選択された再汚れ防止剤を含むことができる
。本発明の組成物は、その様な薬剤が硬質表面洗浄組成物中に存在する場合、組
成物全体の0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%、より好
ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.2〜2重量%の該再汚れ防止剤
またはそれらの混合物を含んでなることができる。
【0342】2)PVP単独重合体またはそれらの共重合体 −本発明の硬質表面洗浄組成物は
、ビニルピロリドンの単独重合体または共重合体またはそれらの混合物を含むこ
とができる。本発明の組成物は、PVP単独重合体または共重合体が存在する場
合、組成物全体の0.001〜20重量%、好ましくは0.01〜10重量%、
より好ましくは0.1〜5重量%、最も好ましくは0.2〜2重量%のビニルピ
ロリドンの単独重合体または共重合体またはそれらの混合物を含んでなる。
【0343】 ここで使用できる好適なビニルピロリドン単独重合体は、下記の反復モノマー
を有するN−ビニルピロリドンの単独重合体である。
【化70】 式中、n(重合度)は10〜1,000,000、好ましくは20〜100,0
00、より好ましくは20〜10,000の整数である。
【0344】 従って、ここで使用できる好適なビニルピロリドン単独重合体(「PVP」)
は平均分子量が1,000〜100,000,000、好ましくは2,000〜
10,000,000、より好ましくは5,000〜1,000,000、最も
好ましくは50,000〜500,000である。
【0345】 好適なビニルピロリドン単独重合体は、ISP Corporation, New York, NYおよ
びMontreal, CanadaからPVP K-15(商品名)(粘度分子量10,000)、PVP
K-30(商品名)(平均分子量40,000)、PVP K-60(商品名)(平均分子量
160,000)、およびPVP K-90(商品名)(平均分子量360,000)の
製品名で市販されている。BASF Cooperationから市販の他の好適なビニルピロリ
ドン単独重合体は、Sokalan HP 165(商品名)およびSokalan HP 12(商品名)
、洗剤分野の当業者には公知のビニルピロリドン単独重合体(例えばヨーロッパ
特許第EP−A−262,897号および第EP−A−256,696号参照)
を包含する。
【0346】 ここで使用できる好適なビニルピロリドンの共重合体は、N−ビニルピロリド
ンとアルキレン系の不飽和化されたモノマーの共重合体またはそれらの混合物を
包含する。
【0347】3)ポリカルボキシレート −本発明の硬質表面洗浄組成物は、所望によりポリカ
ルボキシレート重合体を含むことができる。存在する場合、ポリカルボキシレー
ト重合体は、好ましくは組成物の約0.001〜約10重量%、より好ましくは
約0.01〜約5重量%、さらに好ましくは約0.1〜2.5重量%である。
【0348】 ポリカルボキシレート重合体は、少なくとも一部がカルボキシル官能基を含む
モノマーの重合により形成される重合体でよい。一般的なモノマーには、アクリ
ル酸、マレイン酸、エチレン、ビニルピロリドン、メタクリル酸、メタクリロイ
ルエチルベタイン、等が挙げられる。一般的に重合体は、10,000を超える
、好ましくは約20,000を超える、より好ましくは約30,000を超える
、さらに好ましくは約40,000を超える分子量を有するべきである。分子量
がより高い重合体、例えば分子量が約3,000,000を超える重合体、は処
方が極めて困難であり、分子量がより低い重合体よりも、染抜き効果が低いこと
も分かっている。従って、分子量は通常、特にポリアクリレートでは、約20,
000〜約3,000,000、好ましくは約20,000〜約2,500,0
00、より好ましくは約300,000〜約2,000,000、さらに好まし
くは約400,000〜約1,500,000にすべきである。
【0349】4)スルホン化ポリスチレン重合体 −本発明の硬質表面洗浄組成物に配合できる
別の好適な材料は、高分子量スルホン化重合体、例えばスルホン化ポリスチレン
、である。典型的な式は下記の通りである。 −[CH(CSONa)−CH]n−CH(C)− 式中、nは下記の様な適切な分子量を与える数である。
【0350】 典型的な分子量は約10,000〜約1,000,000、好ましくは約20
0,000〜約700,000である。ここで使用するのに好適な材料の例は、
ISPから「Acrydone(商品名)」の名称で販売されているポリ(ビニルピロリドン
/アクリル酸)、およびRohm & Haasから「Accumer(商品名)」の名称で販売され
ているポリ(アクリル酸)を包含する。他の好適な材料は、National Starch an
d Chemical CompanyからVersaflex(商品名)の名称で販売されているスルホン
化ポリスチレン重合体、特にVersaflex(商品名)7000を包含する。
【0351】 硬質表面洗浄組成物中に重合体が存在する場合、重合体の量は通常約0.01
%〜約10%、好ましくは約0.05%〜約0.5%、より好ましくは約0.1
%〜約0.3%にすべきである。
【0352】 所望により使用する成分 本発明の硬質表面洗浄組成物は、硬質表面洗浄組成物用に公知の1種以上の所
望により使用する成分を含んでなることができるが、これらの所望により使用す
る成分は、ここに記載する必須成分と物理的および化学的に相容性があるか、ま
たは製品の安定性、美観または性能に悪影響を及ぼさないことが必要である。存
在する場合、その様な所望により使用する成分の濃度は、典型的には硬質表面洗
浄組成物の約0.001〜約30重量%である。
【0353】 所望により使用する成分には、キレート化剤、漂白剤(酸素、塩素およびレド
ックスを包含する)、染料、香料、およびそれらの混合物が挙げられるが、これ
らに限定するものではない。所望により使用する成分のこのリストは、他を排除
するものではなく、他の所望により使用する成分も使用できる。他の好適な所望
により使用する成分は、PCT/US98/21615号、1997年10月1
4日提出(書類番号6885)、に記載されている。
【0354】 パーソナルクレンジング組成物 本発明の組成物はパーソナルクレンジング組成物でもよい。これは人間の皮膚
、髪、等に直接塗布する組成物である。パーソナルクレンジング組成物の例には
、ボディーウォッシャー、洗顔スクラッブ、シャンプー、コンディション、薬用
シャンプー、ふけ防止シャンプー、いわゆる2−イン−シャンプーおよびコンデ
ィショナー、トイレットバー、手洗いセッケン(液体またはバーを含む)、デオ
ドラントソープ等が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0355】 本発明の通常のパーソナルクレンジング組成物は通常のパーソナルクレンジン
グ添加剤をさらに含む。通常のパーソナルクレンジング添加剤は、約0.001
〜約49.9重量%存在する。好ましくは、通常のパーソナルクレンジング添加
剤は、少なくとも約0.5重量%、より好ましくは少なくとも約1重量%、さら
に好ましくは少なくとも約2重量%存在する。さらに、通常のパーソナルクレン
ジング添加剤は、少なくとも約5重量%、少なくとも約8重量%、および少なく
とも約10重量%存在するが、通常のパーソナルクレンジング添加剤は少なくと
も約2重量%存在するのがより好ましい。さらに、通常のパーソナルクレンジン
グ添加剤は好ましくはパーソナルクレンジング組成物中に、好ましくは約45重
量%未満、より好ましくは約40重量%未満、さらに好ましくは約35重量%未
満、さらに好ましくは約30重量%未満、さらに好ましくは約20重量%未満存
在する。この通常のパーソナルクレンジング添加剤は、 a)調整剤、 b)通常のパーソナルケアポリマー、 c)ふけ防止剤、 d)共界面活性剤、および e)それらの混合物 を含んでなる群から選択される。これらの通常のパーソナルクレンジング添加剤
は、パーソナルクレンジング組成物に通常添加することができる可能な成分の一
部に過ぎない。
【0356】 本発明で有用な調整剤(a)は、さらに下記の群から選択することができる。 1)不揮発性炭化水素調整剤、 2)シリコーン調整剤、および 3)それらの混合物。
【0357】 本発明で有用な通常のパーソナルケアポリマー(b)は、さらに下記の群から
選択することができる。 i)付着ポリマー、 ii)スタイリングポリマーおよび溶剤、 iii)分散相ポリマー、および iv)それらの混合物
【0358】 a)調整剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、約0.005%〜約20%、好ま
しくは約0.01%〜約10%、より好ましくは約0.1%〜約5%、さらに好
ましくは約0.5%〜約3%の、不揮発性の毛髪または皮膚調整剤の分散粒子を
含んでなる。好適な毛髪または皮膚調整剤には、不揮発性シリコーン調整剤、不
揮発性炭化水素調整剤、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0359】 ここで使用する様に、調整剤粒子の平均粒子径は、乳化した液体に関する平均
粒子径を測定する技術で良く知られている光散乱法によりパーソナルクレンジン
グ組成物中で測定することができる。その様な方法の一つでは、Horiba LA-910
粒子径分析装置を使用する。
【0360】 調整剤の詳細および他の例に関しては、審査中の米国特許出願第08/733
,046号、代理人書類番号6303、1996年10月16日提出、および米
国特許出願第08/738,156号、代理人書類番号6331、1996年1
0月25日提出、参照。米国特許第4,741,855号も参照。これらの3件
の文献すべてをここに参考として含める。
【0361】 1)不揮発性シリコーン調整剤 ここで有用な好ましい調整剤は、不揮発性の
分散したシリコーン調整剤を包含する。不揮発性とは、シリコーン調整剤が通常
条件、例えば1気圧、25℃で、非常に低い、またはほんの僅かな蒸気圧しか示
さないことを意味する。不揮発性シリコーン調整剤は、好ましくは常圧で約25
0℃を超える、好ましくは約260℃を超える、より好ましくは約275℃を超
える沸点を有する。「分散した」とは調整剤が、例えばエマルションまたは滴の
懸濁液の形態にある、水性キャリヤーから分離した、不連続な相を形成する こ
とを意味する。
【0362】 ここで使用するのに好適な不揮発性シリコーン毛髪調整剤は、好ましくは粘度
が25℃で約1,000〜約2,000,000センチストークス、より好まし
くは約10,000〜約1,800,000センチストークス、さらに好ましく
は約100,000〜約1,500,000センチストークスである。粘度は、
ここにその全文を参考として含めるDow Corning Corporate Test Method CTM000
4、1970年7月20日、に記載されているガラス毛細管粘度計を使用して測
定することができる。好適なシリコーン液には、ポリアルキルシロキサン、ポリ
アリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、ポリエーテルシロキサ
ン共重合体、およびそれらの混合物が挙げられる。毛髪調整特性を有する他の不
揮発性シリコーンも使用できる。
【0363】 ここでシリコーンは、下記の構造を有するポリアルキルまたはポリアリールシ
ロキサンも包含する。
【化71】 式中、Rはアルキルまたはアリールであり、xは約7〜約8,000の整数であ
る。「A」はシリコーン鎖の末端をブロックする基を表す。シロキサン鎖上で置
換されているアルキルまたはアリール基(R)またはシロキサン鎖の末端にある
基(A)は、得られるシリコーンが室温で液体のままであり、分散性であり、毛
髪に塗布した時に刺激性でも毒性でも有害でもなく、組成物の他の成分と相容性
があり、通常の使用および貯蔵条件下で化学的に安定しており、毛髪上に付着し
、毛髪を調整できる限り、どの様な構造でもよい。好適なA基には、ヒドロキシ
ル、メチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、およびアリールオキシが挙げら
れる。ケイ素原子上の2個のR基は同一の基または異なった基を表すことができ
る。好ましくは、2個のR基は同一の基を表す。好適なR基には、メチル、エチ
ル、プロピル、フェニル、メチルフェニルおよびフェニルメチルが挙げられる。
好ましいシリコーンは、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサン、お
よびポリメチルフェニルシロキサンである。ジメチコーンとも呼ばれるポリジメ
チルシロキサンが特に好ましい。使用可能なポリアルキルシロキサンは、例えば
ポリジメチルシロキサンを包含する。シリコーンは、例えばGeneral Electric C
ompanyからViscasilRおよびSF 96シリーズで、およびDow CorningからDow Corni
ng 200シリーズで市販されている。
【0364】 ポリアルキルアリールシロキサン液も使用でき、例えばポリメチルフェニルシ
ロキサンを包含する。これらのシロキサンは、例えばGeneral Electric Company
からSF 1075メチルフェニル液として、またはDow Corningから556 Cosmetic Gra
de Fluidとして市販されている。
【0365】 毛髪の光沢特性を強化するのに特に好ましい材料は、高度にアリール化された
シリコーン、例えば屈折率が約1.46以上、特に約1.52以上である、高度
にフェニル化されたポリエチルシリコーンである。これらの高屈折率シリコーン
を使用する場合、これらの材料を拡散剤、例えば以下に記載する様な界面活性剤
またはシリコーン樹脂、と混合し、材料の表面張力を下げ、被膜形成能力を強化
するべきである。
【0366】 使用可能なシリコーンには、例えばポリプロピレンオキシド変性したポリジメ
チルシロキサンを包含するが、エチレンオキシドまたはエチレンオキシドとプロ
ピレンオキシドの混合物も使用できる。エチレンオキシドおよびプロピレンオキ
シドのレベルは、シリコーンの分散性を妨害しない様に十分に低くすべきである
。これらの材料はジメチコーンコポリオールとも呼ばれる。
【0367】 他のシリコーンはアミノ置換された材料を包含する。好適なアルキルアミノ置
換されたシリコーンは、下記の構造(II)により表されるシリコーンを包含する。
【化72】 式中、xおよびyは、分子量に応じて変化する整数であり、平均分子量は約5,
000〜10,000である。この重合体は「アモジメチコーン」とも呼ばれる
【0368】 好適な陽イオン系シリコーン液は、式(III)
【化73】 により代表される材料を包含し、式中、Gは、水素、フェニル、OH、C〜C アルキル、好ましくはメチル、からなる群から選択され、aは0または1〜3
の整数を表し、好ましくは0であり、bは0または1を表し、好ましくは1であ
り、n+mの合計は1〜2,000、好ましくは50〜150の数であり、nは
0〜1,999、好ましくは49〜149の数を表すことができ、mは1〜2,
000、好ましくは1〜100の整数を表すことができ、Rは式CqH2q
の1価の基であり、式中、qは2〜8の整数であり、Lは下記の基から選択され
る。
【0369】
【化74】 式中、Rは水素、フェニル、ベンジル、飽和化された炭化水素基、好ましくは
1〜20個の炭素原子を含むアルキル基、からなる群から選択され、Aはハロ
ゲン化物イオンを表す。
【0370】 式(III)に対応する特に好ましい陽イオン系シリコーンは下記の式(IV)の「ト
リメチルシリルアモジメチコーン」と呼ばれる重合体である。
【0371】
【化75】 この式中、nおよびmは所望の化合物の正確な分子量に応じて選択される。
【0372】 パーソナルクレンジング組成物に使用できる他のシリコーン陽イオン系重合体
は式(V)により表される。
【化76】 式中、Rは1〜18個の炭素原子を有する1価の炭化水素基、好ましくはアル
キルまたはアルケニル基、例えばメチル、を表し、Rは炭化水素基、好ましく
はC〜C18アルキレン基またはC〜C18、より好ましくはC〜C
ルキレンオキシ基を表し、Qはハロゲン化物イオン、好ましくは塩化物であり
、rは2〜20、好ましくは2〜8の平均統計値を表し、sは20〜200、好
ましくは20〜50の平均統計値を表す。この種の好ましい重合体はUnion Carb
ideから「UCAR SILICONE ALE 56」の名称で市販されている。
【0373】 好適なシリコーンを開示している文献には、すべてここにその全文を参考とし
て含めるGreenへの米国特許第2,826,551号、Drakoffへの米国特許第3
,964,500号、1976年6月22日発行、Paderへの米国特許第4,3
64,837号、およびWoolsonへの英国特許第849,433号が挙げられる
。Petrach Systems, Inc. 1984から配布されている「Silicon Compounds」もここ
にその全文を参考として含める。この文献は好適なシリコーンを広範囲に記載し
ている(ただし、これらに限定するものではない)。
【0374】 特に有用な別のシリコーン毛髪調整材料は、シリコーンガムである。ここで使
用する用語「シリコーンガム」は25℃における粘度が1,000,000セン
チストークス以上であるポリオルガノシロキサン材料を意味する。ここに記載す
るシリコーンガムは、上記のシリコーンとある程度重複していることが分かる。
この重複は、これらの材料のいずれをも制限するものではない。シリコーンガム
は、Petrach, Id. およびSpitzer et al.への米国特許第4,152,416号
、1979年5月1日発行、およびNoll, Walter, Chemistry and Technology o
f Silicones, New York: Academic Press 1968により開示されている。General
Electric Silicone Rubber Product Data Sheets SE 30, SE 33, SE 54およびSE
76もシリコーンガムを開示している。これらの文献すべての全文をここに参考
として含める。「シリコーンガム」は典型的には分子量が約200,000を超
え、一般的に約200,000〜約1,000,000である。具体例には、ポ
リジメチルシロキサン、(ポリジメチルシロキサン)(メチルビニルシロキサン
)共重合体、ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフェニルシロキサン)(メチルビ
ニルシロキサン)共重合体およびそれらの混合物が挙げられる。
【0375】 高度に架橋した重合体状シロキサン系であるシリコーン樹脂も有用である。架
橋は、シリコーン樹脂製造の際に3官能性および4官能性のシランを、単官能性
または2官能性の、または両方の、シランと共に配合することにより、導入する
ことができる。この分野で良く知られている様に、シリコーン樹脂の形成に必要
な架橋の程度は、シリコーン樹脂に配合する特定シラン単位により異なる。一般
的に十分なレベルの3官能性および4官能性シロキサンモノマー単位を有する、
従って、十分なレベルの架橋を有し、乾燥して剛性のある、硬質の被膜になるシ
リコーン材料は、シリコーン樹脂であると考えられる。酸素原子とケイ素原子の
比は、特定シリコーン材料における架橋のレベルを示す。ケイ素原子1個あたり
少なくとも約1.1個の酸素原子を有するシリコーン材料は、一般的にここでシ
リコーン樹脂になる。好ましくは、酸素:ケイ素原子の比は少なくとも約1.2
:1.0である。シリコーン樹脂の製造に使用されるシランには、モノメチル−
、ジメチル−、トリメチル−、モノフェニル−、ジフェニル−、メチルフェニル
−、モノビニル−、およびメチルビニル−クロロシラン、およびテトラクロロシ
ランが挙げられ、メチル置換されたシランが最も一般的に使用される。好ましい
樹脂はGeneral ElectricからGE SS4230およびSS4267として供給される。市販の
シリコーン樹脂は一般的に低粘度の揮発性または不揮発性シリコーン液中に溶解
した形態で供給される。ここで使用するシリコーン樹脂は、当業者には明らかな
様に、その様な溶解した形態で供給され、本組成物中に配合されるべきである。
理論により制限されるものではないが、シリコーン樹脂は、他のシリコーンが毛
髪上に付着するのを促進し、高屈折率のボリュームにより毛髪の光沢を高めるこ
とができる。
【0376】 他の有用なシリコーン樹脂は、シリコーン樹脂粉末、例えばToshiba Silicone
sからTospearl(商品名)として市販されているCTFAと呼ばれるpolymethyls
ilsequioxane材料である。
【0377】 シリコーン液、ガム、および樹脂、並びにシリコーンの製造を考察しているセ
クションを包含する、シリコーンに関する概説は、ここにその全文を参考として
含めるEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, Volume 15, Second
Edition, pp 204-308, John Wiley & Sons, Inc., 1989に記載されている。
【0378】 シリコーン材料およびシリコーン樹脂は、特に、当業者には「MDTQ」命名
法として良く知られている速記命名法により都合よく識別できる。この方式では
、シリコーンは、シリコーンを構成する各種シロキサンモノマー単位の存在によ
り記載される。簡単に言うと、記号Mは単官能性単位(CHSiO0.5 を表し、Dは2官能性単位(CHSiOを表し、Tは3官能性単位(CH )SiO1.5を表し、Qは4官能性単位SiOを表す。単位記号のプライ
ム、例えばM’、D’、T’、およびQ’はメチル以外の置換基を表し、それぞ
れの場合に特別に規定しなければならない。典型的な代替置換基には、ビニル、
フェニル、アミノ、ヒドロキシル、等の基が挙げられる。記号の下に付ける符号
(シリコーン中の各種類の単位の総数またはそれらの平均を示す)として、ある
いは分子量との組合せで特に示される比としての、各種単位のモル比を補完する
ことにより、MDTQ方式でシリコーン材料を説明することができる。シリコー
ン樹脂中のD、D’、Mおよび/またはM’に対するT、Q、T’および/また
はQ’の相対的なモル量が高い程、架橋レベルが高いことを示す。しかし、前に
記載した様に、架橋の全体的なレベルは酸素とケイ素の比によっても示される。
【0379】 ここで使用するのに好ましいシリコーン樹脂はMQ、MT、MTQ、MQおよ
びMDTQ樹脂である。そのため、好ましいシリコーン置換基はメチルである。
特に好ましい材料はMQ樹脂であり、その際、M:Qの比は約0.5:1.0〜
約1.5:1.0であり、樹脂の平均分子量は約1000〜約10,000であ
る。
【0380】 2)不揮発性炭化水素調整剤 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに
好適な、他の好適な毛髪調整剤は不揮発性有機調整剤を包含する。本組成物に使
用するのに好適な不揮発性有機調整剤は、毛髪または皮膚調整剤として公知の、
あるいは効果的な調整剤である。
【0381】 パーソナルクレンジング組成物に使用する不揮発性炭化水素は、飽和化されて
いても、不飽和化されていてもよく、直鎖、環状または分岐鎖状でよい。不揮発
性とは、その炭化水素調整剤が、通常条件、例えば1気圧、25℃で、非常に低
いまたはほんの僅かな蒸気圧しか示さないことを意味する。不揮発性炭化水素剤
は、常圧における沸点が約250℃を超え、好ましくは約260℃を超え、より
好ましくは約275℃を超える。不揮発性炭化水素は、好ましくは約12〜約4
0個の炭素原子、より好ましくは約12〜約30個の炭素原子、最も好ましくは
約12〜約22個の炭素原子を有する。ここでは、1−アルケニルモノマー、例
えばポリアルファオレフィンモノマー、を包含するアルケニルモノマー、例えば
2〜C12アルケニルモノマー、の重合体状炭化水素も包含する。これらの重合
体は直鎖状または分岐重合体でよい。直鎖状の重合体は、典型的には長さが比較
的短く、この項で上に記載する様な炭素原子総数を有する。分岐重合体は実質的
に鎖長が長い。ここでは様々な等級の鉱油も有用である。鉱油は、石油から得ら
れる炭化水素の液体混合物である。
【0382】 好適な不揮発性炭化水素の具体的な例には、パラフィン油、鉱油、ドデカン、
イソドデカン、ヘキサデカン、イソヘキサデカン、エイコセン、イソエイコセン
、トリデカン、トリグリセリド油、テトラデカン、ポリオクテン、ポリデセン、
ポリドデセン、C2-12モノマー混合物の重合生成物、例えばポリオクテン、ポリ
デセンおよびポリドデセンの重合により製造される重合体、およびそれらの混合
物が挙げられる。イソドデカン、イソヘキサデカン、およびイソエイコセンは、
Presperse, South Plainfield, NJからPermethyl 99A、Permethyl 101A、Permet
hyl 1082として市販されている。イソブテンとノルマルブテンの共重合体は、Am
oco ChemicalsからIndopol H-100として市販されている。これらの炭化水素の中
で、鉱油、イソドデカン、イソヘキサデカン、ポリブテン、ポリイソブテン、お
よびそれらの混合物が好ましい。
【0383】 所望により使用する懸濁剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物は懸濁剤
を、所望により使用する調整剤、または他の非水溶性材料を、パーソナルクレン
ジング組成物中に分散した形態で懸濁させるのに有効な濃度でさらに含んでなる
ことができる。その様な濃度は、パーソナルクレンジング組成物の約0.1〜約
10重量%、好ましくは約0.5〜約5.0重量%である。
【0384】 所望により使用する懸濁剤は、アシル誘導体、長鎖アミンオキシド、またはそ
れらの組合せとして分類することができる結晶性懸濁剤を包含し、その濃度は、
パーソナルクレンジング組成物の約0.3〜約5.0重量%、好ましくは約0.
5〜約3.0重量%である。パーソナルクレンジング組成物に使用する場合、こ
れらの懸濁剤は結晶形態で存在する。これらの懸濁剤は、ここにその開示を参考
として含める米国特許第4,741,855号に記載されている。これらの好ま
しい懸濁剤は、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有する、脂肪酸のエチ
レングリコールエステルを包含する。エチレングリコールステアレート、モノお
よびジステアレートの両方、特にモノステアレートの含有量が約7%未満である
ジステアレートがより好ましい。他の好適な懸濁剤は、好ましくは約16〜約2
2個の炭素原子、より好ましくは約16〜約18個の炭素原子を有する脂肪酸の
アルカノールアミドを包含し、その好ましい例には、ステアリン酸モノエタノー
ルアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノー
ルアミドおよびステアリン酸モノエタノールアミドステアレートが挙げられる。
他の長鎖アシル誘導体には、長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えばステアリルステ
アレート、セチルパルミテート、等)、グリセリルエステル(例えば、グリセリ
ルジステアレート)および長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えばステ
アラミドジエタノールアミドジステアレート、ステアラミドモノエタノールアミ
ドステアレート)が挙げられる。上記の好ましい材料に加えて、長鎖アシル誘導
体、長鎖カルボン酸のエチレングリコールエステル、長鎖アミンオキシド、およ
び長鎖カルボン酸のアルカノールアミドを懸濁剤として使用することができる。
例えば、C8〜C22鎖を有する長鎖ヒドロカルビルを含む懸濁剤を使用できる。
【0385】 懸濁剤として使用するのに好適な他の長鎖アシル誘導体には、N,N−ジヒド
ロカルビルアミド安息香酸およびその可溶性塩(例えばNa、K)、特に、Step
an Company (Northfield, Illinoi, USA)から市販されている、この群のN,N
−ジ(水素化)C16、C18およびタロウアミド安息香酸物質が挙げられる。
【0386】 懸濁剤として使用するのに好適な長鎖アミンオキシドの例は、アルキル(C 〜C22)ジメチルアミンオキシド、例えばステアリルジメチルアミンオキシド
、を包含する。
【0387】 他の好適な懸濁剤は、パーソナルクレンジング組成物の約0.3〜約3重量%
、好ましくは約0.4〜約1.2重量%の濃度のキサンタンガムを包含する。シ
リコーン含有量パーソナルクレンジング組成物に懸濁剤としてキサンタンガムを
使用することは、例えばここにその開示を参考として含める米国特許第4,78
8,006号に記載されている。長鎖アシル誘導体とキサンタンガムの組合せも
パーソナルクレンジング組成物における懸濁剤として使用できる。その様な組合
せは、ここにその開示を参考として含める米国特許第4,704,272号に記
載されている。
【0388】 他の好適な懸濁剤はカルボキシビニル重合体を包含する。これらの重合体の中
で、ここにその開示を参考として含める米国特許第2,798,053号に記載
されている様な、ポリアリルスクロースでクロスされたアクリル酸共重合体が好
ましい。これらの重合体の例には、B.F. Goodrich Companyから市販のCarbopol
934、940、941、および956が挙げられる。 他の好適な懸濁剤には、少なくとも約16個の炭素原子を有する脂肪アルキル
部分を有する第1級アミン(その例はパルミタミンまたはステアラミンを包含す
る)、およびそれぞれ少なくとも約12個の炭素原子を有する2個の脂肪アルキ
ル部分を有する第2級アミン(その例はジパルミトイルアミンまたはジ(水素化
タロウ)アミンを包含する)がある。さらに他の好適な懸濁剤はジ(水素化タロ
ウ)フタル酸アミド、および架橋された無水マレイン酸−メチルビニルエーテル
共重合体を包含する。
【0389】 パーソナルクレンジング組成物には他の好適な懸濁剤を使用でき、組成物にゲ
ル状の粘度を与える懸濁剤、例えばセルロースエーテル(例えばメチルセルロー
ス、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロースおよびヒ
ドロキシエチルセルロース)の様な水溶性またはコロイド的に水溶性の重合体、
グアーガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルグアーガム、デンプンおよびデンプン誘導体、および他の増粘剤、粘度調整剤
、ゲル化剤、等を包含する。これらの材料の混合物も使用できる。
【0390】 b)通常のパーソナルケア重合体 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、約0.01〜約20重量%、好ま
しくは約0.05〜約10重量%、より好ましくは約0.1〜約5重量%、さら
に好ましくは約0.1〜約3重量%の通常のパーソナルケア重合体を含んでなる
。好適な通常のパーソナルケア重合体は i)付着重合体、 ii)スタイリング重合体および溶剤、 iii)分散相重合体、および iv)それらの混合物 を包含する。
【0391】 i)付着重合体 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、付着助剤として有機付着重合体を
さらに含んでなることができる。付着重合体は、約0.01〜約5重量%、好ま
しくは約0.05〜約1重量%、より好ましくは約0.08〜約0.5重量%の
量で存在することができる。重合体は単独重合体でもよいし、2種類以上のモノ
マーから形成することもできる。 重合体の分子量は一般的に約25,000〜
約10,000,000、好ましくは約100,000〜約5,000,000
、より好ましくは約300,000〜約3,000,000、最も好ましくは約
500,000〜約2,000,000である。好ましくは、付着重合体は陽イ
オン系重合体であり、好ましくは陽イオン系窒素含有量基、例えば第4級アンモ
ニウムまたはプロトン化されたアミノ基、またはそれらの混合物を有する。付着
重合体が存在する場合、組成物中に毛髪調整剤、ふけ防止剤、スタイリング重合
体またはそれらの混合物がさらに存在するのが好ましいが、これらのすべてを以
下に規定する。あるいは、付着重合体は独立して、すなわちパーソナルクレンジ
ング組成物中に単独で使用できる。
【0392】 付着重合体の例に関しては、ここに参考として含める審査中の米国特許出願第
07/960,473号、代理人書類番号4519R、第08/738,156
号、代理人書類番号6331、1996年10月25日提出、第60/053,
319号、代理人書類番号6766P、1997年7月21日提出、参照。
【0393】 陽イオン電荷密度は、少なくとも0.1 meq/g、好ましくは0.5を超え、最
も好ましくは0.8以上が必要であることが分かった。陽イオン電荷密度は、5
meq/gを超えるべきではなく、好ましくは3未満であり、より好ましくは2 meq
/g未満である。電荷密度は、Kjeldahl法を使用して測定することができ、所望の
使用pHで上記の限度内にあるべきであり、一般的に約3〜9、好ましくは約4
〜8である。
【0394】 パーソナルクレンジング組成物中の付着重合体の濃度は、陽イオン系重合体で
ある場合、好ましくはパーソナルクレンジング組成物の約0.025〜約3重量
%、より好ましくは約0.05〜約2重量%、さらに好ましくは約0.1〜約1
重量%である。
【0395】 重合体がパーソナルクレンジング組成物中で、またはパーソナルクレンジング
組成物のコアセルベート相中で水溶性のままである限り、および対イオンがパー
ソナルクレンジング組成物の必須成分と物理的および化学的に相容性があるか、
または製品の性能、安定性または美観に悪影響を及ぼさない限り、陽イオン系重
合体に関連してすべての対イオンを使用することができる。その様な対イオンの
例には、ハロゲン化物(例えば塩素、フッ素、臭素、ヨウ素)、サルフェートお
よびメチルサルフェートが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0396】 陽イオン系重合体の陽イオン系窒素含有部分は、一般的にそのモノマー単位の
全部、またはより典型的には、一部の上にある置換基として存在する。そのため
、パーソナルクレンジング組成物に使用する陽イオン系重合体は、第4級アンモ
ニウムまたは陽イオン系アミン置換されたモノマー単位の単独重合体、共重合体
、ターポリマー、等を、所望により、ここでスペーサーモノマーと呼ぶ非陽イオ
ン系モノマーとの組合せで包含する。その様な重合体の例は、ここにその開示を
参考として含める、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary, 第3版、Estrin, C
rosleyおよびHaynes編集(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association
, Inc., Washington, D.C. (1982))に記載されている。
【0397】 好適な陽イオン系重合体は、例えば、陽イオン系アミンまたは第4級アンモニ
ウム官能基を有するビニルモノマーと水溶性のスペーサーモノマー、例えば(メ
タ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アル
キル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトンおよびビニルピロリジン、の
共重合体を包含する。 アルキルおよびジアルキル置換されたモノマーは、好ま
しくはC1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有する。他の
好適なスペーサーには、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、
プロピレングリコールおよびエチレングリコールが挙げられる。
【0398】 陽イオン系アミンは、パーソナルクレンジング組成物の特定の品種およびpH
に応じて、第1級、第2級または第3級アミンでよい。一般的に、第2級および
第3級アミン、特に第3級、が好ましい。
【0399】 アミン置換されたビニルモノマーおよびアミンは、アミン形態で重合させ、次
いで第4級化によりアンモニウムに添加することができる。
【0400】 好適な陽イオン系アミノおよび第4級アンモニウムモノマーには、例えば、ジ
アルキルアミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレー
ト、モノアルキルアミノアルキルアクリレート、モノアルキルアミノアルキルメ
タクリレート、トリアルキルメタクリルオキシアルキルアンモニウム塩、トリア
ルキルアクリルオキシアンモニウム塩、ジアリル第4級アンモニウム塩で置換さ
れたビニル化合物、および環状陽イオン系窒素含有環を有するビニル第4級アン
モニウムモノマー、例えばピリジニウム、イミダゾリウム、および第4級化ピロ
リジン、例えばアルキルビニルイミダゾリウム、および第4級化ピロリジン、例
えばアルキルビニルイミダゾリウム、アルキルビニルピリジニウム、アルキルビ
ニルピロリジン塩、が挙げられる。これらのモノマーのアルキル部分は、好まし
くは低級アルキル、例えばC1〜C3アルキル、より好ましくはC1およびC2アル
キルである。
【0401】 ここで使用するのに好適なアミン置換されたビニルモノマーには、ジアルキル
アミノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、ジア
ルキルアミノアルキルアクリルアミド、およびジアルキルアミノアルキルメタク
リルアミドが挙げられるが、その際、アルキル基は好ましくはC1〜Cヒドロ
カルビル、より好ましくはC1〜C3アルキルである。 これらの陽イオン系重合体は、アミン置換された、および/または第4級アン
モニウム置換されたモノマーおよび/または相容性があるスペーサーモノマーに
由来するモノマー単位の混合物を含んでなることができる。
【0402】 好適な陽イオン系付着重合体は、例えば、1−ビニル−2−ピロリジンと1−
ビニル−3−メチル−イミダゾリウム塩(例えば塩酸塩)の共重合体(業界では
Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association(CTFA)によりPolyquate
rnium-16と呼ばれる)、例えばBASF Wyandotte Corp. (Parsippany, NJ, USA)か
らLUVIQUATの商品名(例えばLUVIQUATFC 370)で市販、1−ビニル−2−ピロリ
ジンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体(業界ではCTFAによ
りPolyquaternium-11と呼ばれる)、例えばISP Corporation(Wyandotte, NJ, US
A) からGAFQUATの商品名(例えばGAFQUAT 755N)で市販、陽イオン系ジアリル第
4級アンモニウム含有重合体、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロライド
単独重合体およびアクリルアミドとジメチルジアリルアンモニウムクロライドの
共重合体(業界(CTFA)ではそれぞれPolyquaternium-6およびPolyquaterni
um-7と呼ばれる)、およびここに参考として含める米国特許第4,009,25
6号に記載されている、3〜5個の炭素原子を有する不飽和化されたカルボン酸
の単独重合体および共重合体のアミノアルキルエステルの鉱酸塩が挙げられる。 使用可能な他の陽イオン系重合体は、多糖重合体、例えば陽イオン系セルロー
ス誘導体および陽イオン系デンプン誘導体、を包含する。ここで使用するのに好
適な陽イオン系多糖重合体材料は、下記の式を有する材料を包含する。
【0403】
【化77】 式中、Aはアンヒドログルコース残基、例えばデンプンまたはセルロースアンヒ
ドログルコース残基、であり、Rはアルキレンオキシアルキレン、ポリオキシア
ルキレン、またはヒドロキシアルキレン基、またはそれらの組合せであり、R 、RおよびRは独立して、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリー
ルアルキル、アルコキシアルキル、またはアルコキシアリール基であり、各基は
約18個までの炭素原子を含み、各陽イオン系部分に対する炭素原子の総数(す
なわちR、RおよびR中の炭素原子の合計)は好ましくは約20以下であ
り、Xは前に記載した様な陰イオン系対イオンである。
【0404】 陽イオン系セルロースはAmerchol Corp. (Edison, NJ, USA)から同社のPolyme
r JR(商品名)およびLR(商品名)シリーズで、トリメチルアンモニウム置換さ
れたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩として市販されてい
るが、これは業界(CTFA)でPolyquaternium-10と呼ばれている。別の種類
の陽イオン系セルロースには、ラウリルジメチルアンモニウム置換されたエポキ
シドと反応したヒドロキシエチルセルロースの重合体状第4級アンモニウム塩が
あり、これは業界(CTFA)でPolyquaternium-24と呼ばれている。これらの
材料はAmerchol Corp. (Edison, NJ, USA)からPolymer LM-200の商品名で市販さ
れている。
【0405】 使用可能な他の陽イオン系重合体は、陽イオン系グアーガム誘導体、例えばグ
アーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド(Celanese Corp.から,Jaruar
商標シリーズで市販)を包含する。他の材料は、第4級窒素含有セルロースエー
テル(ここに参考として含める米国特許第3,962,418号に記載されてい
る様な)、およびエーテル化したセルロースとデンプンの共重合体(ここに参考
として含める米国特許第3,958,581号に記載されている様な)を包含す
る。
【0406】 付着重合体はパーソナルクレンジング組成物中に可溶である必要はない。しか
し、陽イオン系重合体はパーソナルクレンジング組成物中に、またはパーソナル
クレンジング組成物中の陽イオン系重合体と陰イオン系材料により形成された複
合コアセルベート相に可溶であるのが好ましい。陽イオン系重合体の複合コアセ
ルベートは、陰イオン系界面活性剤で、または本組成物に所望により添加できる
陰イオン系重合体(例えばナトリウムポリスチレンスルホネート)で形成するこ
とができる。
【0407】 コアセルベート形成は、様々な基準、例えば相互作用するイオン系材料の分子
量、濃度および比、イオン強度(例えば塩の添加によるイオン強度の修正を含む
)、陽イオン系および陰イオン系物質の電荷密度、pH、および温度、により異
なる。コアセルベート系およびこれらのパラメータの影響は、ここにその開示を
参考として含める、J. Caelles, et al., 「Anionic and Cationic Compounds in
Mixed Systems」, Cosmetics & Toiletries, Vol. 106, April 1991, pp 49-54
、C.J. van Oss, 「Coacervation, Complex-Coacervation and Flocculation」, J
. Dispersion Science and Technology, Vol. 9 (5,6), 1988-89, pp 561-573、
およびD.J. Burgess, 「Practical Analysis of Complex Coacervate Systems」,
J. of Colloid and Interface Science, Vol. 140, No. 1, November 1990, pp
227-238に記載されている。
【0408】 陽イオン系重合体はパーソナルクレンジング組成物中のコアセルベート相中に
存在するか、またはパーソナルクレンジング組成物を毛髪に塗布するか、または
毛髪から洗い流す時にコアセルベート相を形成するのが特に有利であると考えら
れる。複合コアセルベートは、毛髪により容易に付着すると考えられる。そのた
め、一般的に、陽イオン系重合体がパーソナルクレンジング組成物中にコアセル
ベート相として存在するか、または希釈によりコアセルベートを形成するのが好
ましい。パーソナルクレンジング組成物中ですでにコアセルベートとして存在す
るのではない場合、陽イオン系重合体は、好ましくは水:パーソナルクレンジン
グ組成物の比が約20:1、より好ましくは約10:1、さらに好ましくは約8
:1になる様に水で希釈した時に複合コアセルベート形態で存在するのが好まし
い。
【0409】 複合コアセルベートの形成を分析する技術は、この分野では公知である。例え
ば、希釈中の選択したどの段階ででも、パーソナルクレンジング組成物の顕微鏡
分析を行い、コアセルベート相が形成されたか、否かを確認することができる。
その様なコアセルベート相は、組成物中に追加された乳化相として識別される。
染料を使用することにより、コアセルベート相を、組成物中に分散した他の不溶
性相から容易に区別することができる。
【0410】 好ましくは、付着重合体は陽イオン系ヒドロキシアルキルセルロースエーテル
および陽イオン系グアー誘導体を含んでなる群から選択される。特に好ましい付
着重合体は、Jaguar C13S、Jaguar C15、Jaguar C17、Jaguar C16およびJaguar
C162である。他の好ましい陽イオン系セルロースエーテルは、Polymer JR400、J
R30MおよびJR125である。
【0411】 界面活性剤可溶性調整油 本発明のシャンプー組成物は、上記の陽イオン系毛
髪調整重合体と組み合わせて使用するための追加の毛髪調整剤として界面活性剤
成分中に可溶化された、低粘度の界面活性剤可溶性調整油をさらに含んでなるこ
とができる。低粘度の界面活性剤可溶性調整油の濃度は、シャンプー組成物の約
0.05〜約3重量%、好ましくは約0.08〜約1.5重量%、より好ましく
は約0.1〜約1重量%である。
【0412】 低粘度界面活性剤可溶性調整油は、水に不溶で、水中に分散し得る液体であり
、炭化水素油および脂肪エステル、またはそれらの組合せからなる群から選択さ
れ、界面活性剤可溶性調整油は,ASTM D−445により40℃で測定した
粘度が約1〜約300センチポアズ、好ましくは約1〜約150センチポアズ、
より好ましくは約2〜約50センチポアズである。
【0413】 これらの低粘度界面活性剤可溶性調整油は、上記の付着重合体と組み合わせて
使用した場合に、シャンプー組成物の調整性能を改良することが分かった。これ
らの界面活性剤可溶性調整油は、シャンプー組成物の界面活性剤ミセル中に可溶
化されると考えられる。また、この界面活性剤ミセル中への可溶化は、本発明の
シャンプー組成物の毛髪調整性能の改良に貢献すると考えられる。
【0414】 シャンプー組成物に使用するのに好適な界面活性剤可溶性調整油は、少なくと
も約10個の炭素原子を有する炭化水素油、例えば環状炭化水素、直鎖状脂肪族
炭化水素(飽和化された、または不飽和化された)、および分岐脂肪族炭化水素
(飽和化された、または不飽和化された)、それらの重合体を包含する。直鎖状
炭化水素油は、好ましくは約12〜約19個の炭素原子を含む。分岐炭化水素油
は、炭化水素重合体を含めて、典型的には19個を超える炭素原子を含む。これ
らの炭化水素油の具体例には、パラフィン油、鉱油、飽和化された、および不飽
和化されたドデカン、飽和化された、および不飽和化されたトリデカン、飽和化
された、および不飽和化されたテトラデカン、飽和化された、および不飽和化さ
れたペンタデカン、飽和化された、および不飽和化されたヘキサデカン、ポリブ
テン、ポリデセン、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定するも
のではない。これらの化合物の分岐異性体、並びに高鎖長炭化水素も使用でき、
それらの例には、高度に分岐した、飽和化された、または不飽和化されたアルカ
ン、例えばパーメチル置換された異性体、例えばヘキサデカンおよびエイコサン
のパーメチル置換された異性体、例えばPermethyl Corporationから市販の2,
2,4,4,6,6,8,8−ジメチル−10−メチルウンデカンおよび2,2
,4,4,6,6−ジメチル−8−メチルノナン、が挙げられる。炭化水素重合
体、例えばポリブテンおよびポリデセン、特にポリブテンを使用できる。
【0415】 シャンプー組成物に使用する他の界面活性剤可溶性調整油は液体ポリオレフィ
ン、例えば液体ポリアルファオレフィンまたは水素化された液体ポリアルファオ
レフィン、を包含する。本発明のシャンプー組成物に使用するのに好適なポリオ
レフィンは、約4〜約14個の炭素原子、好ましくは約6〜約12個の炭素原子
を含むオレフィン系モノマーの重合により製造される。ポリアルファオレフィン
が好ましく、約4〜約14個の炭素原子、好ましくは約6〜約12個の炭素原子
を含む1−アルケンの重合により製造される。
【0416】 ポリオレフィン液体の製造に使用するオレフィン系モノマーの例には、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、分岐異性体、例えば4−メチル−
1−ペンテン、およびそれらの組合せが挙げられるが、これらに限定するもので
はない。ポリオレフィン液体の製造には、オレフィンを含有する精油所の原料ま
たは流出液も好ましい。しかし、約4〜約14個の炭素原子を有する水素化アル
ファ−オレフィンモノマー、またはそれらの組合せが好ましく、その例としては
1−ヘキセン〜1−ヘキサデセンおよびそれらの組合せがあり、好ましくは1−
オクテン〜1−テトラデセン、またはそれらの組合せである。
【0417】 (ii)スタイリング重合体 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、非水溶性毛髪スタイリング重合体
をさらに含むことができ、その濃度は組成物の約0.1〜約10重量%、好まし
くは約0.3〜約7重量%、より好ましくは約0.5〜約5重量%である。これ
らのスタイリング重合体は、塗布後にパーソナルクレンジング組成物から毛髪上
に薄い重合体状の被膜を形成することにより、本発明のパーソナルクレンジング
組成物に毛髪スタイリング性能を与える。毛髪上に付着した重合体状被膜は、当
業者には理解される様に、接着および凝集強度を有する。本発明のパーソナルク
レンジング組成物中にスタイリング重合体が存在する場合、以下に規定する溶剤
も存在することが不可欠である。スタイリング重合体が存在する場合、付着重合
体も存在するのが好ましい。この組合せにより、スタイリング重合体の付着性お
よび保持性が改良される。さらに、パーソナルクレンジング組成物がスタイリン
グ重合体を含む場合、陽イオン系拡散剤も存在するのが好ましい。
【0418】 非水溶性有機重合体および非水溶性シリコーングラフト重合体を包含する多く
のその様な重合体がこの分野で公知であり、以下に記載する必要な特徴または性
質も有する限り、それらのすべてが本発明のパーソナルクレンジング組成物に使
用するのに好適である。その様な重合体は、通常の、または公知の、この分野で
良く知られている重合技術により製造することができ、その例にはフリーラジカ
ル重合がある。
【0419】 どちらもここに参考として含める、審査中の米国特許出願第08/738,2
11号、代理人書類番号6327、1996年10月25日提出、および第60
/053,319号、代理人書類番号6766P、1996年10月25日提出
、参照。
【0420】 本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な有機およびシリ
コーングラフト化重合体の例を以下に詳細に説明する。
【0421】 有機スタイリング重合体 本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用する
のに好適なスタイリング重合体は、この分野で良く知られている有機スタイリン
グ重合体を包含する。有機スタイリング重合体は、単独重合体、共重合体、ター
ポリマーまたは他の高級重合体でよいが、1種以上の重合可能な疎水性モノマー
を含んでなり、得られるスタイリング重合体にここに規定する疎水性および非水
溶性を付与する必要がある。そのため、スタイリング重合体は他の水溶性で親水
性のモノマーをさらに含んでなることができるが、ただし、最終的なスタイリン
グ重合体は必要な疎水性および非水溶性を有していなければならない。
【0422】 ここで使用する用語「疎水性モノマー」は、同様のモノマーと共に非水溶性単
独重合体を形成することができる重合可能な有機モノマーを意味し、用語「親水
性モノマー」は、同様のモノマーと共に水溶性単独重合体を形成することができ
る重合可能な有機モノマーを意味する。
【0423】 有機スタイリング重合体は、好ましくは分子量が少なくとも約20,000、
好ましくは約25,000を超え、より好ましくは約30,000を超え、最も
好ましくは約35,000を超える。実用的な理由から、本発明の適用性、例え
ば加工性、美観的特徴、処方性等を制限しない限り、分子量に上限は無い。一般
的に、重量平均分子量は約10,000,000未満、より一般的には約5,0
00,000未満、典型的には約2,000,000未満である。好ましくは、
重量平均分子量は約20,000〜約2,000,000、より好ましくは約3
0,000〜約1,000,000、最も好ましくは約40,000〜約500
,000である。
【0424】 また、好ましくは、有機スタイリング重合体は、ガラス転移温度(Tg)また
は結晶融解温度(Tm)が少なくとも約−20℃、好ましくは約20℃〜約80
℃、より好ましくは約20℃〜約60℃である。これらのTgまたはTm値を有
するスタイリング重合体は、触れた時に過度に粘着性ではないスタイリング被膜
を毛髪上に形成する。ここで使用する様に、特定の重合体にその様な転移が存在
する場合、略号「Tg」は、重合体骨格のガラス転移温度を表し、略号「Tm」
は骨格の結晶融点を表す。TgおよびTm(存在する場合)の両方が、上記の範
囲内にあるのが好ましい。
【0425】 有機スタイリング重合体は、疎水性モノマー、例えばエチレン性不飽和化され
たモノマーの重合から誘導された炭素鎖、セルロース鎖または他の炭水化物に由
来する重合体状鎖である。骨格はエーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン
、それらの組合せ、等を含んでなる。
【0426】 有機スタイリング重合体は、1種以上の親水性モノマーをここに記載する疎水
性モノマーとの組合せでさらに含んでなることができるが、ただし、得られるス
タイリング重合体は必要な疎水性および非水溶性を有している必要がある。好適
な親水性モノマーには、アクリル酸、メタクリル酸、N,N−ジメチルアクリル
アミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、第4級化されたジメチルアミノ
エチルメタクリレート、メタクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、マ
レイン酸、無水マレイン酸およびその半エステル、クロトン酸、イタコン酸、ア
クリルアミド、アクリレートアルコール、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジ
アリルジメチルアンモニウムクロライド、ビニルピロリドン、ビニルエーテル(
例えばメチルビニルエーテル)、マレイミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾ
ール、他の極性ビニル複素環式化合物、スチレンスルホネート、アリルアルコー
ル、ビニルアルコール(例えば重合後に酢酸ビニルの加水分解により製造される
ビニルアルコール)、上記のすべての酸およびアミドの塩、およびそれらの組合
せが挙げられるが、これらに限定するものではない。好ましい親水性モノマーに
は、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタ
クリレート、第4級化されたジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピロ
リドン、上記のすべての酸およびアミドの塩、およびそれらの組合せが挙げられ
る。
【0427】 有機スタイリング重合体に使用するのに好適な疎水性モノマーには、C1〜C1 8 アルコール、例えばメタノール、エタノール、メトキシエタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール
、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−
ブタノール、1−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、1−
メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−
ペンタノール、t−ブタノール(2−メチル−2−プロパノール)、シクロヘキ
サノール、ネオデカノール、2−エチル−1−ブタノール、3−ヘプタノール、
ベンジルアルコール、2−オクタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−
エチル−1−ヘキサノール、3,5−ジメチル−1−ヘキサノール、3,5,5
−トリメチル−1−ヘキサノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−ヘ
キサデカノール、1−オクタデカノール、等、約1〜約18個の炭素原子、好ま
しくは約1〜約12個の炭素原子を有するアルコール、のアクリル酸またはメタ
クリル酸エステル、スチレン、ポリスチレンマクロマー、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、プロピオン酸ビニル、アルファ−メチルスチレン、t−ブ
チルスチレン、ブタジエン、シクロヘキサジエン、エチレン、プロピレン、ビニ
ルトルエン、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定するものでは
ない。好ましい疎水性モノマーには、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメ
タクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、酢酸ビニル、およびそれら
の混合物、より好ましくはt−ブチルアクリレート、t−ブチルメタクリレート
、またはそれらの組合せが挙げられる。
【0428】 パーソナルクレンジング組成物に使用するスタイリング重合体は、好ましくは
約20〜100重量%、より好ましくは約50〜約100重量%、さらに好まし
くは約60〜約100重量%の疎水性モノマーを含んでなり、0〜約80重量%
の親水性モノマーをさらに含んでなることができる。スタイリング重合体中に配
合するモノマーの選択および組合せにより、その処方物の特性を決定することが
できる。例えば親水性および疎水性モノマーを適切に選択し、組み合わせること
により、スタイリング重合体の、以下に記載するスタイリング重合体溶剤および
パーソナルクレンジング組成物の他の成分との物理的および化学的相容性を最適
化することができる。しかし、有機スタイリング重合体の選択したモノマー組成
物により、スタイリング重合体は非水溶性であるが、以下に記載する特定の溶剤
には可溶性にならなければならない。この状況下で、選択されたパーソナルクレ
ンジング組成物の重合体および溶剤濃度で25℃で有機重合体が溶剤に可溶化さ
れれば、有機スタイリング重合体は溶剤に可溶である。しかし、有機スタイリン
グ重合体および溶剤の溶液を加熱し、スタイリング重合体の溶剤への溶解を促進
することができる。当業者は、スタイリング重合体に使用するモノマーの選択を
含む、所望の溶解度を達成するためのその様なスタイリング重合体および溶剤の
処方を十分に行うことができる。
【0429】 好ましい有機スタイリング重合体の例には、t−ブチルアクリレート/2−エ
チルヘキシルアクリレートの、モノマー重量/重量比が約95/5、約90/1
0、約80/20、約70/30、約60/40および約50/50である共重
合体、t−ブチルアクリレート/2−エチルヘキシルメタクリレートの、モノマ
ー重量/重量比が約95/5、約90/10、約80/20、約70/30、約
60/40および約50/50である共重合体、t−ブチルメタクリレート/2
−エチルヘキシルアクリレートの、モノマー重量/重量比が約95/5、約90
/10、約80/20、約70/30、約60/40および約50/50である
共重合体、t−ブチルメタクリレート/2−エチルヘキシルメタクリレートの、
モノマー重量/重量比が約95/5、約90/10、約80/20、約70/3
0、約60/40および約50/50である共重合体、t−ブチルエタクリレー
ト/2−エチルヘキシルメタクリレートの、モノマー重量/重量比が約95/5
、約90/10、約80/20、約70/30、約60/40および約50/5
0である共重合体、 ビニルピロリドン/酢酸ビニルの、モノマー重量/重量比
が約10/90、および約5/95である共重合体、およびそれらの混合物が挙
げられる。
【0430】 特に好ましい重合体は、t−ブチルアクリレート/2−エチルヘキシルメタク
リレートの、モノマー重量/重量比が約95/5、約90/10、約80/20
、約70/30、約60/40および約50/50である共重合体、t−ブチル
メタクリレート/2−エチルヘキシルメタクリレートの、モノマー重量/重量比
が約95/5、約90/10、約80/20、約70/30、約60/40およ
び約50/50である共重合体、およびそれらの混合物である。
【0431】 他の好適なスタイリング重合体の例は、ここにその開示を参考として含める米
国特許第5,120,531号、Wells et al.、1992年6月9日発行、第5
,120,532号、Wells et al.、1992年6月9日発行、第5,104,
642号、Wells et al.、1992年4月14日発行、第4,272,511号
、Papantoniou et al.、1981年6月9日発行、第4,963,348号、Bo
lich et al.、1990年10月16日発行および第4,196,190号、Geh
man et al.、1980年4月1日発行、に記載されている。
【0432】 シリコーンがグラフト化されたスタイリング重合体 本発明のパーソナルクレ
ンジング組成物に使用するのに好適な他のスタイリング重合体は、シリコーンが
グラフト化された毛髪スタイリング樹脂である。これらの重合体は単独で、また
は上記の有機スタイリング重合体との組合せで使用することができる。本発明の
パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な多くのその様な重合体がこ
の分野で公知である。これらの重合体は、重合体状の炭素系骨格に共有結合した
、およびそれらの骨格から垂れ下がったポリシロキサン部分により特徴付けられ
る。
【0433】 シリコーンがグラフト化された重合体の骨格は、好ましくはエチレン系の不飽
和化されたモノマーの重合から誘導される炭素鎖であるが、ポリシロキサン部分
がペンダント基として付加しているセルロース系の鎖または他の炭水化物系重合
体状鎖でもよい。骨格はエーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン 基等も
包含することができる。ポリシロキサン部分は重合体上に置換されてもよいし、
あるいはポリシロキサンを含む重合可能なモノマー(例えばエチレン系の不飽和
化されたモノマー、エーテル、および/またはエポキシド)とポリシロキサンを
含まない重合可能なモノマーの共重合により製造することもできる。 パーソナルクレンジング組成物に使用するシリコーンがグラフト化されたスタ
イリング重合体は、骨格から垂れ下がったシリコーンマクロマーを形成する「シ
リコーン含有」(または「ポリシロキサン含有」)モノマー、および重合体の有
機骨格を形成する、シリコーンを含まないモノマーを含んでなる。これは、毛髪
スタイリング重合体にグラフト化されたシロキサンモノマーである。
【0434】 好ましいシリコーンがグラフト化された重合体は、有機骨格、好ましくはエチ
レン系の不飽和化されたモノマーから誘導された炭素骨格、およびその骨格にグ
ラフト化されたポリシロキサンマクロマー(ポリジアルキルシロキサンが特に好
ましく、ポリジメチルシロキサンが最も好ましい)を含んでなる。ポリシロキサ
ンマクロマーは重量平均分子量が少なくとも約500、好ましくは約1,000
〜約100,000、より好ましくは約2,000〜約50,000、最も好ま
しくは約5,000〜約20,000である。意図する有機骨格は、ビニルモノ
マーを包含する、重合可能なエチレン系の不飽和化されたモノマー、および他の
縮合モノマー(例えば重合してポリアミドやポリエステルを形成するモノマー)
、開環モノマー(例えばエチルオキサゾリンやカプロラクトン)、等から誘導さ
れた骨格を包含する。また、セルロース鎖、エーテル含有骨格、等も意図してい
る。
【0435】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好ましいシリコーンがグラフト
化された重合体は、少なくとも1種のフリーラジカル重合可能な、エチレン系の
不飽和化されたモノマー、および少なくとも1種のフリーラジカル重合可能な、
ポリシロキサンを含むエチレン系の不飽和化されたモノマーから誘導されるモノ
マー単位を含んでなる。
【0436】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適なシリコーンがグラフト化
された重合体は、一般的に約1〜約50重量%のポリシロキサン含有モノマー単
位、および約50〜約99重量%のポリシロキサンを含まないモノマーを含んで
なる。ポリシロキサンを含まないモノマー単位は、上記の親水性および/または
疎水性モノマーから誘導することができる。
【0437】 従って、パーソナルクレンジング組成物に使用するスタイリング重合体は、こ
こに記載する疎水性および/またはポリシロキサン含有モノマー単位の、ここに
記載する親水性コモノマーを含むか、または含まない組合せを含んでなるが、た
だし、得られるスタイリング重合体はここに記載する必要な特性を有していなけ
ればならない。
【0438】 好適な重合可能なポリシロキサン含有モノマーは、下記の式を有するモノマー
である。
【化78】 式中、Xはここに記載する疎水性モノマーと共重合可能なエチレン系の不飽和化
された基、例えばビニル基であり、Yは2価の結合基であり、Rは水素、ヒドロ
キシル、低級アルキル(例えばC1〜C4)、アリール、アルカリール、アルコキ
シ、またはアルキルアミノであり、Zは、数平均分子量が少なくとも約500で
あり、共重合条件下で実質的に反応しない、上記のビニル重合体状骨格から垂れ
下がった1価のシロキサン重合体状部分であり、nは0または1であり、mは1
〜3の整数である。これらの重合可能なポリシロキサン含有モノマーは上記の重
量平均分子量を有する。
【0439】 好ましいポリシロキサン含有モノマーは下記の式を有する。
【化79】 式中、mは1、2または3(好ましくはm=1)であり、pは0または1であり
、qは2〜6の整数であり、Rは水素、ヒドロキシル、低級アルキル、アルコ
キシ、アルキルアミノ、アリール、またはアルカリールであり(好ましくはR はアルキルである)、Xは下記の式を有し、
【化80】 式中、Rは水素または−COOHであり(好ましくはRは水素である)、R は水素、メチルまたは−CHCOOHであり(好ましくはRはメチルであ
る)、Zは下記の式を有し、
【化81】 式中、R、R、およびRは、独立して、低級アルキル、アルコキシ、アル
キルアミノ、アリール、アリールアルキル、水素またはヒドロキシルであり(好
ましくはR、R、およびRはアルキルである)、rは約5以上、好ましく
は約10〜約1500の整数である(最も好ましくはrは約100〜約250で
ある)。最も好ましくは、R、R、およびRはメチルであり、p=0およ
びq=3である。
【0440】 別の好ましいポリシロキサンモノマーは下記の式
【化82】 または
【化83】 を有し、式中、sは0〜約6の整数、好ましくは0、1、または2、より好まし
くは0または1であり、mは1〜3の整数、好ましくは1であり、RはC1〜
C10アルキルまたはC7〜C10アルキルアリール、好ましくはC1〜C6アルキル
またはC7〜C10アルキルアリール、より好ましくはC1〜C2アルキルであり、
nは0〜4の整数、好ましくは0または1であり、より好ましくは0である。
【0441】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適なシリコーンがグラフト化
されたスタイリング重合体は、好ましくは重合体の約50〜約99重量%、より
好ましくは約60〜約98重量%、最も好ましくは約75〜約95重量%の、シ
リコーンマクロマーを含まないモノマー単位、例えばここに記載する疎水性およ
び親水性モノマー単位全部、および約1〜約50重量%、好ましくは約2〜約4
0重量%、より好ましくは約5〜約25重量%、のシリコーンマクロマーを含む
モノマー単位、例えばここに記載するポリシロキサン含有モノマー単位を含んで
なる。親水性モノマー単位の量は、約0〜約70重量%、好ましくは約0〜約5
0重量%、より好ましくは約0〜約30重量%、最も好ましくは約0〜約15重
量%であり、疎水性モノマー単位の量は、約30〜約99重量%、好ましくは約
50〜約98重量%、より好ましくは約70〜約95重量%、最も好ましくは約
85〜約95重量%である。
【0442】 本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適なシリコーンがグ
ラフト化された重合体の例を以下に挙げる。各重合体の後にそのモノマー組成を
、合成に使用したモノマーの重量部で示す。
【0443】 (i)t−ブチルアクリレート/t−ブチル−メタクリレート/2−エチルヘキシ
ル−メタクリレート/PDMSマクロマー−20,000分子量マクロマー31
/27/32/10 (ii)t−ブチルメタクリレート/2−エチルヘキシル−メタクリレート/PDM
Sマクロマー−15,000分子量マクロマー75/10/15 (iii)t−ブチルメタクリレート/2−エチルヘキシル−アクリレート/PDM
Sマクロマー−10,000分子量マクロマー65/15/20 (iv)t−ブチルアクリレート/2−エチルヘキシル−アクリレート/PDMSマ
クロマー−14,000分子量マクロマー77/11/12 (v)t−ブチルアクリレート/2−エチルヘキシル−メタクリレート/PDMS
マクロマー−13,000分子量マクロマー81/9/10 本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適なシリコーンがグ
ラフト化された重合体の他の例は、ここにその開示を参考として含めるEPO出
願第90307528.1号、1991年1月11日にEPO出願第04083
11A2号として公開、Hayama et al.、米国特許第5,061,481号、1
991年10月29日発行、Suzuki et al.、米国特許第5,106,609号
、Bolich et al.、1992年4月21日発行、米国特許第5,100,658
号、Bolich et al.、1992年3月31日発行、米国特許第5,100,65
7号、Ansher-Jackson et al.、1992年3月31日発行、米国特許第5,1
04,646号、Bolich et al.、1992年4月14日発行、米国特許出願第
07/758,319号、Bolich et al.、1991年8月27日提出、米国特
許出願第07/758,320号、Torgerson et al.、1991年8月27日提
出、に記載されている。
【0444】 溶剤−本発明のパーソナルクレンジング組成物は、上記のスタイリング重合体
が存在する場合、その様なスタイリング重合体を可溶化させるための揮発性溶剤
をさらに含んでなる必要がある。溶剤は、スタイリング重合体を非水溶性液体粒
子としてパーソナルクレンジング組成物全体に分散させるのに役立ち、その際、
分散した粒子はスタイリング重合体および揮発性溶剤を含んでなる。この目的に
好適な溶剤には、加水分解、エーテル、エステル、アミン、アルキルアルコール
、揮発性シリコーン誘導体およびそれらの組合せが挙げられるが、それらの多く
の例はこの分野で良く知られている。
【0445】 揮発性溶剤は非水溶性であるか、または水溶性が低くなければならない。しか
し、選択したスタイリング重合体も選択した溶剤に十分に溶解し、毛髪スタイリ
ングと溶剤の組合せを、分離した、分散した液相としてパーソナルクレンジング
組成物中に分散させなければならない。
【0446】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な溶剤も、揮発性の材料で
なければならない。これに関して、揮発性の用語は、溶剤の沸点が約300℃未
満、好ましくは約90℃〜約260℃、より好ましくは約100℃〜約200℃
(約大気圧で)であることを意味する。
【0447】 パーソナルクレンジング組成物中の揮発性溶剤の濃度は、毛髪スタイリング重
合体を溶解させ、それを分離した液相としてパーソナルクレンジング組成物中に
分散させるのに十分でなければならない。その様な濃度は一般的にパーソナルク
レンジング組成物の約0.10〜約10重量%、好ましくは約0.5〜約8重量
%、最も好ましくは約1〜約6重量%であり、その際、スタイリング重合体と溶
剤の重量比は好ましくは約10:90〜約70:30、より好ましくは約20:
80〜約65:35、さらに好ましくは約30:70〜約60:40である。ス
タイリング重合体と溶剤の重量比が低すぎる場合、パーソナルクレンジング組成
物の泡立ち性能が悪影響を受ける。重合体と溶剤の比が高すぎる場合、組成物の
粘性が高くなり過ぎ、スタイリング重合体が分散し難くなる。毛髪スタイリング
剤は、最終的なパーソナルクレンジング組成物中で約0.05〜約100ミクロ
ン、好ましくは約0.2ミクロン〜約25ミクロンの平均粒子径を有するべきで
ある。粒子径は、例えば光学顕微鏡を包含する、この分野で公知の方法により測
定することができる。
【0448】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好ましい揮発性溶剤は、炭化水
素溶剤、特に分岐炭化水素溶剤である。炭化水素溶剤は、直鎖状または分岐、飽
和化された、または不飽和化された、約8〜約18個の炭素原子、好ましくは約
10〜約16個の炭素原子を有する炭化水素でよい。飽和化された炭化水素は、
分岐炭化水素と同様に好ましい。好適な直鎖状炭化水素の例には、デカン、ドデ
カン、デセン、トリデセン、およびそれらの組合せがが挙げられるが、これらに
限定するものではない。好適な分岐炭化水素はイソパラフィンを包含し、その例
には、Exxon Chemical Companyから市販のイソパラフィン、例えばIsopar Hおよ
びK(C11〜C12イソパラフィン)、およびIsopar L( C11〜C13イソ
パラフィン)がある。好ましい分岐炭化水素はイソヘキサデカン、イソドデカン
、2,5−ジメチルデカン、イソテトラデカン、およびそれらの組合せである。
市販の分岐炭化水素には、Permethyl 99Aおよび101A(Preperse, Inc., South P
lainfield, NJ, USAから市販)がある。
【0449】 他の好適な溶剤には、イソプロパノール、ブチルアルコール、アミルアルコー
ル、フェニルエタノール、ベンジルアルコール、フェニルプロパノール、酪酸エ
チル、酪酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、マロン酸ジエチル、コハク酸ジエ
チル、マロン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フェニルエチルジメチルカルビノ
ール 、エチル−6−アセトキシヘキサノエート、およびメチル(2−ペンタニ
ル−3−オキシ)シクロペンチルアセテート、およびそれらの混合物が挙げられ
る。その様な他の好適な溶剤の中で、フタル酸ジエチル、マロン酸ジエチル、コ
ハク酸ジエチル、マロン酸ジメチル、コハク酸ジメチル、フェニルエチルジメチ
ルカルビノール 、エチル−6−アセトキシヘキサノエート、およびそれらの混
合物が好ましい。
【0450】 好適なエーテル溶剤はジ(C〜C)アルキルエーテルおよびジエーテル、
特にジ(C〜C)アルキルエーテル、例えばイソアミルエーテル、ジペンチ
ルエーテルおよびジヘキシルエーテルである。
【0451】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な他の溶剤は、揮発性ケイ
素誘導体、例えば環状または直鎖状のポリジアルキルシロキサン、直鎖状のシロ
キシ化合物またはシランである。環状シリコーン中のケイ素原子の数は、好まし
くは約3〜約7、より好ましくは約3〜約5である。
【0452】 その様なシリコーンは下記の一般式を有する。
【化84】 式中、RおよびRは、独立してC〜Cアルキル、アリールまたはアルキ
ルアリールから選択され、n=3〜7である。直鎖状のポリオルガノシロキサン
は、約2〜約7個のケイ素原子を有し、下記の一般式を有する。
【化85】 式中、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、独立して、飽
和化された、または不飽和化されたC〜Cアルキル、アリール、アルキルア
リール、ヒドロキシアルキル、アミノアルキルまたはアルキルシロキシでよい。
【0453】 直鎖状のシロキシ化合物は下記の一般式を有する。
【化86】 式中、R、R、R、R、R、およびRは、独立して、飽和化された
、または不飽和化されたC〜Cアルキル、アリール、アルキルアリールから
選択され、R はC〜Cアルキレンである。
【0454】 シラン化合物は下記の一般式を有する。
【化87】 式中、R、R、R、およびRは、独立して、C〜Cアルキル、アリ
ール、アルキルアリール、ヒドロキシアルキルおよびアルキルシロキシから選択
することができる。
【0455】 上記の型のシリコーンは、環状および直鎖状共、Dow Corning Corporationか
らDow Corning 344、345および200液として、Union CarbideからSilicone 7202
およびSilicone 7158として、およびStauffer ChemicalsからSWS-03314として市
販されている。
【0456】 直鎖状の揮発性シリコーンは、一般的に粘度が25℃で約5センチストークス
未満であるのに対し、環状材料は粘度が約10センチストークス未満である。揮
発性シリコーンの例は、ここにその開示を参考として含める、ToddおよびByers
の「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」, Cosmetics and Toiletries, Vo
l. 91, January, 1976, pp.27-32、およびPetrarch Chemicalsから配布されてい
るSilicon Compounds、253-295頁にも記載されている。
【0457】 陽イオン系拡散剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、拡散剤として
作用する精選された陽イオン系材料をさらに含んでなることができる。組成物に
使用する拡散剤は、以下に詳細に記載する、精選された第4級アンモニウムまた
はプロトン化された化合物である。これらの精選された拡散剤は、非水溶性スタ
イリング重合体の身体上、例えば毛髪上への拡散性を改良するのに有用である。
組成物中の精選された拡散剤の濃度は、パーソナルクレンジング組成物の約0.
05〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約2重量%、より好ましくは約0.2
〜約1重量%である。
【0458】 精選された拡散剤は、本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用した場合
に、非水溶性スタイリング重合体の拡散性を改良することが分かった。特に、改
良された不溶性溶剤、非水溶性スタイリング重合体、および陽イオン系付着重合
体は、組成物のスタイリング性能を改良するのに特に有効である。精選された拡
散剤を組成物に使用することにより、非水溶性スタイリング重合体の毛髪上への
拡散効率が改善されるために、スタイリング性能が改良される。この拡散性の改
良により、スタイリング性能が改良されるか、または使用するスタイリング重合
体または陽イオン系付着重合体の量を少なくしてもパーソナルクレンジング組成
物を処方することができる。
【0459】 精選された拡散剤は、置換された、または置換されていない、約12〜約30
個の炭素原子を有する炭化水素鎖である2、3または4個のN−基を有する第4
級アンモニウムまたはアミノ化合物であり、その際、置換基は、アルコキシ、ポ
リオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル
部分、およびそれらの混合物から選択された非イオン系親水性部分を包含する。
親水性部分を含む好適な基は、例えばエトキシ、プロポキシ、ポリオキシエチレ
ン、ポリオキシプロピレン、エチルアミド、プロピルアミド、ヒドロキシメチル
、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、メチルエステル、エチルエステル、
プロピルエステル、またはそれらの混合物からなる群から選択された非イオン系
親水性部分を有する化合物を包含する。精選された拡散剤は陽イオン系であり、
パーソナルクレンジング組成物のpHで正に帯電していなければならない。一般
的に、パーソナルクレンジング組成物のpHは約10未満、典型的には約3〜約
9、好ましくは約4〜約8である。
【0460】 本組成物で使用する精選された陽イオン系拡散剤は、下記の式を有する物質を
包含する。
【化88】 式中、R、およびRは、独立して、飽和化された、または不飽和化された、
置換された、または置換されていない、直鎖状または分岐、約12〜約30個の
炭素原子、好ましくは約18〜約22個の炭素原子を有する炭化水素鎖であり、
その際、炭化水素鎖は、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、
ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、およびそれらの混合物から選択された
1個種以上の親水性部分含むことができ、RおよびRは、独立して、水素、
または飽和化された、または不飽和化された、置換された、または置換されてい
ない、直鎖状または分岐、約1〜約30個の炭素原子を有する炭化水素鎖、また
は約1〜約30個の炭素原子を有し、1個以上の、置換基として、または鎖中の
結合として存在する芳香族、エステル、エーテル、アミド、アミノ部分を含む炭
化水素であり、炭化水素鎖は、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルア
ミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、およびそれらの混合物から選択
された1個以上の親水性部分含むことができ、Xは、好ましくはハロゲン(特に
塩素)、アセテート、ホスフェート、ナイトレート、スルホネート、およびアル
キルサルフェート基から選択された可溶性塩を形成する陰イオンである。
【0461】 本組成物で使用する精選された拡散剤の例は下記の式に対応する。
【化89】 式中、nは10〜28、好ましくは16であり、Xは水溶性塩を形成する陰イオ
ン(例えばCl、サルフェート、等)である。
【0462】 本組成物に使用する精選された陽イオン系拡散剤の他の例は下記の式に対応す
る物質包含する。
【化90】 式中、ZおよびZは、独立して、飽和化された、または不飽和化された、置
換された、または置換されていない、直鎖状または分岐炭化水素であり、好まし
くはZはアルキル、より好ましくはメチルであり、Zは短鎖ヒドロキシアル
キル、好ましくはヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチルであり、nおよびm
は、独立して、1〜4、好ましくは2〜3の整数であり、より好ましくは2であ
り、R’およびR”は、独立して、置換された、または置換されていない炭化水
素、好ましくはC12〜C20アルキルまたはアルケニルであり、Xは可溶性塩
を形成する陰イオン(例えばCl、サルフェート、等)である。
【0463】 好適な陽イオン系拡散剤の例には、ジタロウジメチルアンモニウムクロライド
、ジタロウジメチルアンモニウムメチルサルフェート、ジヘキサデシルジメチル
アンモニウムクロライド、ジ−(水素化タロウ)ジメチルアンモニウムクロライ
ド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジエイコシルジメチルア
ンモニウムクロライド、ジドコシルジメチルアンモニウムクロライド、 ジ−(
水素化タロウ)ジメチルアンモニウムアセテート、 ジヘキサデシルジメチルア
ンモニウムアセテート、ジタロウジプロピルアンモニウムホスフェート、ジタロ
ウジメチルアンモニウムナイトレート、ジ−(ココナッツアルキル)ジメチルア
ンモニウムクロライド、ジタロウアミドエチルヒドロキシプロピルモニウムメト
サルフェート(Varisoft 238として市販)、ジ水素化タロウアミドエチルヒドロ
キシエチルモニウムメトサルフェート(Varisoft 110として市販)、ジタロウア
ミドエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート(Varisoft 222として市
販)、ジ(部分的硬質化ソイオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフ
ェート(Armocare EQ-Sとして市販)が挙げられるが、これらに限定するもので
はない。ジタロウジメチルアンモニウムクロライド、ジタロウアミドエチルヒド
ロキシプロピルモニウムメトサルフェート、ジ水素化タロウアミドエチルヒドロ
キシエチルモニウムメトサルフェート、ジタロウアミドエチルヒドロキシエチル
モニウムメトサルフェート、およびジ(部分的硬質化ソイオイルエチルヒドロキ
シエチルモニウムメトサルフェートがここで有用な特に好ましい第4級アンモニ
ウム陽イオン系界面活性剤である。
【0464】 他の好適な第4級アンモニウム陽イオン系界面活性剤は、ここにその開示を参
考として含めるM.C. Publishing Co., McCutcheion's Detergents & Emulsifier
s, (North American edition 1979); Schwartz, et al., Surface Active Agent
s, Their Chemistry and Technology, New York: Interscience Publishers, 19
49; 米国特許第3,155,591号、Hilfer、1964年11月3日発行、米
国特許第3,929,678号、Laughlin et al.1975年12月30日発行
、米国特許第3,959,461号、Bailey et al.1976年5月25日発行
、および米国特許第4,387,090号、Bolich Jr.、1983年6月7日発
行、に記載されている。
【0465】 iii)分散相重合体 本発明の別の所望により使用する成分は、分散相重合体である。好適な分散相
重合体は、水溶性非イオン系重合体および水溶性陰イオン系重合体を包含する。
好適な非イオン系重合体には、セルロースエーテル(例えばヒドロキシブチルメ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、エチルヒドロキシエチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロー
ス)、アルギン酸プロピレングリコール、ポリアクリルアミド、ポリ(エチレン
オキシド)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピ
ルグアーガム、ローカストビーンガム、アミロース、ヒドロキシエチルアミロー
ス、デンプンおよびデンプン誘導体およびそれらの混合物が挙げられる。好まし
い非イオン系重合体には、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキシド
、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ヒドロ
キシプロピルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、デキストラン、
ポリプロピレンオキシドおよびヒドロキシプロピルグアーガムまたはそれらの混
合物が挙げられる。
【0466】 好適な陰イオン系水溶性重合体には、カルボキシメチルセルロース、カラジー
ナン、キサンタンガム、ポリスチレンスルホネート、グアーガム、ガムガッティ
、ガムカラヤ、ペクチン、アルギン酸塩、並びにポリ(アクリル酸)およびアク
リル酸またはメタクリル酸誘導体、例えばアクリル酸、メタクリル酸のアルカリ
金属およびアンモニウム塩、が挙げられる。上記陰イオン系水溶性重合体の混合
物も使用できる。
【0467】 これらの重合体状組成物は単独重合体でもよいし、またはこの分野で公知の他
の共重合可能なモノマーとの共重合体またはターポリマーでもよい。この分野で
公知の共重合可能なモノマーの例には、エチレン、プロピレン、イソブチレン、
スチレン、ポリスチレン、アルファメチルスチレン、酢酸ビニル、ギ酸ビニル、
アルキルエーテル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、アルキルフマレ
ート、アルキルマレエート、および他の共重合可能なオレフィン系モノマーが挙
げられるが、ただし、得られる重合体が水溶性であり、本発明の組成物中で相分
離していなければならない。陰イオン系および非イオン系モノマー、例えばアク
リル酸およびメタクリル酸、とアクリルアミド、メタクリルアミド、N−アルキ
ル置換されたアミド、N−アミノアルキルアミド、対応するN−アルキルアミノ
アルキル置換されたアミド、アミノアルキルアクリレート、アミノアルキルメタ
クリレート、およびアクリル酸またはメタクリル酸のN−アルキル置換されたア
ミノアルキルエステルの共重合体。
【0468】 好ましい陰イオン系重合体には、ポリアクリル酸、ナトリウムカルボキシメチ
ルセルロース、ポリアクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリサルフェート
、例えばポリビニルサルフェート、ポリスチレンスルホネート、ポリホスフェー
ト、ナトリウムデキストランサルフェート、アルギン酸塩およびアセテートが挙
げられる。
【0469】 水性界面活性剤系および以下に記載する相分離開始剤と組み合わせた時、水溶
性非イオン系または陰イオン系重合体は分離し、水性の連続相中に懸濁した水性
液滴を形成する。重合体滴の数平均粒子径は、0.1ミクロン〜約10,000
ミクロン、好ましくは約1.0〜約5000ミクロン、最も好ましくは約5ミク
ロン〜約1000ミクロンでよい。
【0470】 本発明に使用するのに最も好ましい材料はエチルヒドロキシエチルセルロース
、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーおよびポリスチレン
スルホネートである。
【0471】 ここに記載する重合体は、好ましくは約0.1%を超える、より好ましくは約
0.15%〜約10%、最も好ましくは約0.2%〜約2%の濃度レベルで存在
する。陰イオン系および非イオン系水溶性重合体の混合物も使用できる。
【0472】 ここに参考として含める審査中の米国特許出願第08/786,521号、代
理人書類番号6484、参照。
【0473】 本発明のパーソナルケア組成物は、分散相重合体が存在する場合、以下に記載
する相分離開始剤を含むのが好ましい。
【0474】 相分離開始剤 本発明の組成物は、相分離開始剤をさらに含むことができる。
ここで使用する用語「相分離開始剤」は、界面活性剤系および非イオン系または
陰イオン系水溶性重合体を含んでなる組成物と組み合わせた時に、相分離を誘発
し得る、電解質、両親媒性物質またはそれらの混合物を意味する。
【0475】 ここで使用する用語「両親媒性物質」は、一般的に親水性および疎水性(親油
性)の両方の基を含む物質を意味する。本発明で使用するのに好ましい両親媒性
物質は、一般的にミセルまたは液晶相を形成しない物質であり、脂肪酸のアミド
、脂肪アルコール、脂肪エステル、脂肪酸のグリコールモノ−およびジ−エステ
ル、グリセリルエステルが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0476】 アルカノールアミドを包含するアミドは、脂肪酸と第1級および第2級アミン
またはアルカノールアミンの縮合生成物であり、下記の一般式を有する生成物で
ある。
【化91】 式中、RCOは脂肪酸基であり、RはC8−20であり、Xはアルキル、芳香族
またはアルカノール(CHR’CHOH、ここでR’はHまたはC1−6アル
キルである)であり、YはH、アルキル、アルカノールまたはXである。好適な
アミドには、コカミド、ラウラミド、オレアミドおよびステアラミドが挙げられ
るが、これらに限定するものではない。好適なアルカノールアミドには、コカミ
ドDEA、コカミドMEA、コカミドMIPA、イソステアラミドDEA、イソ
ステアラミドMEA、イソステアラミドMIPA、ラノリナミドDEA、ラウラ
ミドDEA、ラウラミドMEA、ラウラミドMIPA、リノールアミドDEA、
リノールアミドMEA、リノールアミドMIPA、ミリスタミドDEA、ミリス
タミドMEA、ミリスタミドMIPA、オレアミドDEA、オレアミドMEA、
オレアミドMIPA、パルマミドDEA、パルマミドMEA、パルマミドMIP
A、パルミタミドDEA、パルミタミドMEA、パーム核アミドDEA、パーム
核アミドMEA、パーム核アミドMIPA、ピーナッツアミドMEA、ピーナッ
ツアミドMIPA、ソーイアミドDEA、ステアラミドDEA、ステアラミドM
EA、ステアラミドMIPA、トールアミドDEA、タロウアミドDEA、タロ
ウアミドMEA、ウンデシレンアミドDEA、ウンデシレンアミドMEAが挙げ
られるが、これらに限定するものではない。縮合反応は、遊離の脂肪酸で、また
はあらゆる種類の脂肪酸エステル、例えば油脂、特にメチルエステル、で行うこ
とができる。反応条件および原材料供給源により、最終製品中の材料の混合物お
よび不純物の性質が決定される。
【0477】 脂肪アルコールは、下記の式を有する高分子量で不揮発性の第1級アルコール
である。 RCHOH 式中、RはC〜C20アルキルである。これらの材料は天然油脂から、脂肪酸
COOH基をヒドロキシル官能基に還元することにより、製造することができる
。あるいは、この分野で公知の従来の合成方法により、同等の、または類似の構
造を有する脂肪アルコールを製造することができる。好適な脂肪アルコールには
、ベヘニルアルコール、C9−11アルコール、C12−15アルコール、C 2−15 アルコール、C12−16アルコール、C14−15アルコール、カプ
リルアルコール、セテアリール(cetearyl)アルコール、ココナッツアルコール、
デシルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリ
ルアルコール、オレイルアルコール、パーム核アルコール、ステアリルアルコー
ル、セチルアルコール、タロウアルコール、トリデシルアルコールまたはミリス
チルアルコールが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0478】 グリセリルエステルは、他のアルコールなどとの反応により変性した第一脂肪
酸のモノ−およびジ−グリセリドまたはトリグリセリドであるエステルの亜群を
含んでなる。好適なグリセリルエステルおよびそれらの誘導体には、アセチル化
水素化タロウグリセリド、ベヘン酸グリセリル、カプリン酸グリセリル、カプリ
ル酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル
、ジオレイン酸グリセリル、エルカ酸グリセリル、ヒドロキシステアリン酸グリ
セリル、イソステアリン酸グリセリル、グリセリルラノレート、リノール酸グリ
セリル、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸グリセ
リル、ジステアリン酸グリセリルおよびそれらの混合物が挙げられるが、これら
に限定するものではない。
【0479】 長鎖グリコールエステルまたはそれらの混合物も本発明における両親媒性物質
として有用である。約8〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコ
ールエステルも含まれる。式RCO−OR’を有し、RおよびR’の一方がC −22 アルキルであり、他方がC1−3である脂肪エステルも本発明の組成物に
おける好適な両親媒性物質として作用する。
【0480】 本発明の両親媒性物質は、様々な表面活性化合物、例えば非イオン系および陽
イオン系界面活性剤、も包含することができる。本発明の組成物に配合する場合
、これらの表面活性化合物は、相分離を開始する目的で両親媒性物質として使用
される追加の界面活性剤になり、本発明の界面活性剤系の界面活性剤およびアル
キルグリセリルスルホネート界面活性剤とは別である。
【0481】 ここで使用するのに好ましい両親媒性物質は、コカミドMEA、セチルアルコ
ールおよびステアリルアルコールを包含する。
【0482】 本発明の両親媒性物質は、パーソナルクレンジング組成物中に0〜約4%、好
ましくは約0.5%〜約2%の量で存在する。
【0483】 好適な電解質には、1、2および3価の無機塩、並びに有機塩が挙げられる。
界面活性剤塩自体はこの電解質の定義には含まれないが、他の塩は含まれる。好
適な塩には、リン酸塩、硫酸塩、硝酸塩、クエン酸塩およびハロゲン化物が挙げ
られるが、これらに限定するものではない。その様な塩の対イオンは、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム、マグネシウムまたは他の1、2および3価の陽イ
オンでよいが、これらに限定するものではない。本発明の組成物に使用するのに
最も好ましい電解質には、塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、クエン酸ナトリ
ウム、および硫酸マグネシウムが挙げられる。これらの塩は、それらの相分離開
始剤としての役割に加えて、増粘助剤または緩衝助剤としても役立つ。使用する
電解質の量は、一般的に配合する両親媒性物質の量によって異なるが、約0.1
%〜約4%、好ましくは約0.2%〜約2%の濃度レベルで使用できる。
【0484】 電解質および/または両親媒性物質を含んでなる相分離開始剤の量は、界面活
性剤および重合体の種類によって異なるが、一般的に約0.1%〜約5%、好ま
しくは約0.2%〜約3%のレベルで存在する。
【0485】 上記相分離開始剤の不可欠な性質および作用に関して、本発明の組成物は、好
ましくは、分離した液相の誘導または形成を阻害する物質を実質的に含まない。
ここで使用する用語「実質的に含まない」とは、本発明の組成物に含まれるその
様な物質の量が約0.5%以下、好ましくは0.25%未満、より好ましくはゼ
ロであることを意味する。その様な物質は、典型的にはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、エチルアルコール、等を包含する。
【0486】 本発明の組成物は、分離した別個の液相の形成を過度に抑制する他の成分、特
に本発明に重大な利益をもたらさない成分も実質的に含まないのが好ましい。 c)ふけ防止剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、安全で有効な量のふけ防止剤もさ
らに含んでなることができる。ふけ防止剤はパーソナルクレンジング組成物にふ
け防止活性を与える。ふけ防止剤は、好ましくはパーソナルクレンジング組成物
に不溶で、組成物全体に分散した結晶性粒子である。その様なふけ防止剤の有効
濃度は、一般的にパーソナルクレンジング組成物の約0.1〜約5重量%、より
好ましくは約0.3〜約5重量%である。
【0487】 すべてここに参考として含める米国特許第4,948,576号、Verdicchio
et al、および審査中の米国特許出願第08/738,211号、代理人書類番
号6327、1996年10月25日提出、第08/622,222号、代理人
書類番号6041、1996年3月27日提出、および第08/593,727
号、代理人書類番号5937、参照。
【0488】 好適なふけ防止剤には、例えば小板状ピリジンチオン塩結晶、オクトピロック
ス(octopirox)、硫化セレン、ケトコナゾールおよびピリジンチオン塩が挙げら
れる。硫化セレンはパーソナルクレンジング組成物に使用するのに好ましい粒子
状ふけ防止剤であり、その有効濃度は、パーソナルクレンジング組成物の約0.
1〜約5.0重量%、好ましくは約0.3〜約2.5重量%、より好ましくは約
0.5〜約1.5重量%である。硫化セレンは、一般的にセレン1モルと硫黄2
モルを有する化合物と見なされているが、環状構造Seを有することもで
き、その際、x+y=8である。硫化セレン(二硫化セレン)の平均粒子径は、
前方レーザー光散乱装置、例えばMalvern 3600計器、により測定して15μm未
満、好ましくは10μm未満である。硫化セレン化合物はパーソナルクレンジン
グ組成物分野で良く知られており、例えばここにその開示を参考として含める米
国特許第2,694,668号、第3,152,046号、第4,089,94
5号、および第4,885,107号に記載されている。
【0489】 ピリジンチオンふけ防止剤、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオン塩、は
パーソナルクレンジング組成物に使用するのに非常に好ましい粒子状ふけ防止剤
であり、その濃度はパーソナルクレンジング組成物の約0.1〜約3重量%、好
ましくは約0.3〜約2重量%である。好ましいピリジンチオン塩は、重金属、
例えば亜鉛、スズ、カドミウム、マグネシウム、アルミニウムおよびジルコニウ
ム、から形成された物質である。亜鉛塩、特に1−ヒドロキシ−2−ピリジンチ
オンの亜鉛塩(亜鉛ピリジンチオン、ZPT)が最も好ましい。他の陽イオン、
例えばナトリウム、も好適である。
【0490】 ピリジンチオンふけ防止剤はパーソナルクレンジング組成物の分野で良く知ら
れており、ここにその開示を参考として含める米国特許第2,809,971号
、第3,236,733号、第3,753,196号、第3,761,418号
、第4,345,080号、第4,323,683号、第4,379,753号
、および第4,470,982号、に記載されている。
【0491】 本発明のパーソナルクレンジング組成物には、硫黄を粒子状ふけ防止剤として
使用することもできる。 粒子状硫黄の有効濃度は、一般的に組成物の約1〜約
5重量%、より好ましくは約2〜約5重量%である。
【0492】 オクトピロックスおよび関連する塩および誘導体もパーソナルクレンジング組
成物中にふけ防止剤として使用することができる。その様なふけ防止剤はパーソ
ナルクレンジング組成物に可溶であり、従って、上記の他のふけ防止剤の様に、
組成物全体にわたって結晶性粒子として分散することはない。他のふけ防止剤、
例えばアゾール、も使用できる。アゾールふけ防止剤の例は、ケトコナゾール、
フルコナゾール、ミコナゾール、エコナゾールである。
【0493】 ここに記載する水溶性窒素含有重合体(すなわち付着重合体)により付着性お
よび保持性が強化される水溶性の非粒子状ふけ防止剤物質は下記の物質を包含す
る。
【0494】 (a)下記の式を有する1−ヒドロキシ−2−pryidoner
【化92】 式中、Rは水素、1〜17個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個のアルキ
ル炭素原子を有するシクロアルキル−アルキル(シクロアルキル基は所望により
1〜4個の炭素原子を有するアルキル基により置換されている)、アリール、1
〜4個のアルキル炭素原子を有するアラルキル、2〜4個のアルケニル炭素原子
を有するアリール−アルケニル、1〜4個のアルキル炭素原子を有するアリール
オキシ−アルキルまたはアリールチオ−アルキル、ベンズヒドリル、1〜4個の
アルキル炭素原子を有するフェニルスルホニル−アルキル、フリルまたは2〜4
個のアルケニル炭素原子を有するフリル−アルケニル(アリール基は所望により
1〜4個の炭素原子を有するアルキルにより、1〜4個の炭素原子を有するアル
コキシルにより、窒素により、またはシアノハロゲン原子により置換されている
)である。Rは水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、2〜4個の炭素
原子を有するアルケニルまたはアルキニル 、ハロゲン原子またはベンジルであ
る。Rは水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキルまたはフェニルである。
は水素、1〜4個の炭素原子を有するアルキル、2〜4個の炭素原子を有す
るアルケニル、メトキシ−メチル、ハロゲンまたはベンジルおよび/またはそれ
らの塩である。
【0495】 これらの化合物は米国特許第4,185,106号により詳細に記載されてお
り、その様な化合物はHoechst株式会社からOctopiroxの商品名で市販されている
【0496】 (b)下記の式を有する2,2’−ジチオビス(ピリジン−1−オキシド)の
硫酸マグネシウム付加物
【化93】 これらの化合物はOlin corporationからOmadine MDSの商品名で市販されてい
る。
【0497】 ふけ防止剤は付着重合体との組合せで使用するのが好ましく、その様な組合せ
により、ふけ防止剤の付着性および保持性が改良される。
【0498】 さらに、ふけ防止剤は、1−ヒドロキシ−2−ピリジンチオンの重金属マグネ
シウムまたはアルミニウム塩でもよく、互変異性形態で下記の構造を有し、硫黄
はピリジン環中の第2位置に付加している。
【化94】 金属塩は、互変異性体形態の一つの水素に対する金属陽イオンの置換を表す。
無論、関与する金属の原子価に応じて、化合物中に2個以上のピリジンチオン環
が存在し得る。好適な重金属には亜鉛、スズ、カドミウムおよびジルコニウムが
挙げられる。
【0499】 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、所望により、小板状ピリジンチオ
ン塩結晶であるふけ防止剤を含むことができる。存在する場合、小板状ピリジン
チオン塩結晶は主として平らな小板状であり、平均球形度が約0.65未満、好
ましくは約0.20〜約0.65であり、平均サイズが、等体積の球の平均等直
径として表して、少なくとも約2μ直径である。平均粒子径は、同じ基準で測定
して15μを超えるのが好ましい。平均直径は、質量に基づく値であり、質量の
50%がその値のどちらかの側に入る。
【0500】 ある粒子に対して等体積の球の直径は、液中の粒子の沈降速度に関するStokes
の法則に基づく、様々な沈降技術により測定することができる。その様な技術は
、ここに参考として含めるStockham, J.D.およびFochtman, E.G., Particle Siz
e Analysis, Ann Arbour Science, 1978に記載されている。
【0501】 粒子の球形度もStockhamおよびFochtmanにより113頁に Ψ=(d/d として説明されており、dは等体積の球の直径であり、dは等面積の球の直
径である。本発明では、 平均球形度=( または 等体積分布を有する球の表面積を、測定した粒子の実際の表面積で割った値であ
る。ここに参考として含める米国特許第4,379,753号、Bolich, Jr、参
照。
【0502】 共界面活性剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物の界面活性剤系は、陰イオン系共界面
活性剤、非イオン系共界面活性剤、陽イオン系共界面活性剤、両性共界面活性剤
、双性イオン系共界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択された
1種以上の洗浄共界面活性剤を含んでなることができる。パーソナルクレンジン
グ組成物中に存在する界面活性剤の総量は、好ましくは少なくとも約5重量%、
より好ましくは少なくとも約8重量%、さらに好ましくは少なくとも約10重量
%である。さらに、パーソナルクレンジング組成物中に存在する界面活性剤(す
なわち中鎖分岐界面活性剤と共界面活性剤の合計)の総量は、好ましくは約45
重量%未満、より好ましくは約35重量%未満、さらに好ましくは約30重量%
未満、さらに好ましくは約25重量%未満、さらに好ましくは約20重量%未満
、最も好ましくは約15重量%未満である。
【0503】 陰イオン系共界面活性剤 パーソナルクレンジング組成物は、好ましくは陰イオン系共界面活性剤を、好
ましくは少なくとも約0.5重量%、より好ましくは少なくとも約1重量%、さ
らに好ましくは少なくとも約2重量%、さらに好ましくは少なくとも約5重量%
、さらに好ましくは少なくとも約8重量%、最も好ましくは少なくとも約10重
量%の濃度で含んでなる。さらに、パーソナルクレンジング組成物中に存在する
陰イオン系共界面活性剤の総量は、好ましくは約35重量%未満、より好ましく
は約30重量%未満、さらに好ましくは約25重量%未満である。パーソナルク
レンジング組成物中に存在する陰イオン系界面活性剤(すなわち陰イオン系中鎖
分岐界面活性剤と陰イオン系共界面活性剤の合計)の総量は、好ましくは約5重
量%以上、より好ましくは約8重量%以上、さらに好ましくは約10重量%以上
、さらに好ましくは約12重量%以上である。
【0504】 パーソナルクレンジング組成物に使用する陰イオン系共界面活性剤は、アルキ
ルおよびアルキルエーテルサルフェートを包含する。これらの材料は、それぞれ
式ROSOMおよびRO(CO)SOMを有し、式中、Rは約8〜
約30個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルであり、xは1〜10で
あり、Mは陽イオン、例えばアンモニウム、アルカノールアミン、例えばトリエ
タノールアミン、1価の金属、例えばナトリウムおよびカリウム、および多価の
金属陽イオン、例えばマグネシウムおよびカルシウムである。陰イオン系共界面
活性剤の陽イオンMは、陰イオン系共界面活性剤成分が水溶性になる様に選択す
べきである。溶解度は選択した特定の陰イオン系共界面活性剤および陽イオンに
より異なる。
【0505】 好ましくは、Rはアルキルおよびアルキルエーテルサルフェートの両方で約1
2〜約18個の炭素原子を有する。アルキルエーテルサルフェートは、典型的に
はエチレンオキシドと約8〜約24個の炭素原子を有する1価アルコールの縮合
生成物として製造される。アルコールは、脂肪、例えばココナッツ油またはタロ
ウから誘導するか、または合成することができる。ラウリルアルコールおよびコ
コナッツ油に由来する直鎖アルコールがここで好ましい。その様なアルコールを
約0〜約10、特に約3モル比のエチレンオキシドと反応させ、得られた、アル
コール1モルあたり例えば平均3モルのエチレンオキシドを有する分子の混合物
を硫酸化し、中和させる。
【0506】 本発明のパーソナルクレンジング組成物に使用できるアルキルエーテルサルフ
ェートの具体的な例は、ココナッツアルキルトリエチレングリコールエーテルサ
ルフェート、タロウアルキルトリエチレングリコールエーテルサルフェート、お
よびタロウアルキルヘキサオキシエチレンサルフェートのナトリウムおよびアン
モニウム塩である。非常に好ましいアルキルエーテルサルフェートは、個々の化
合物の混合物を含んでなる材料であり、該混合物は平均アルキル鎖長が炭素原子
約10〜約16個であり、平均エトキシル化度がエチレンオキシド約1〜約4モ
ルである。
【0507】 他の好適な陰イオン系共界面活性剤は、一般式[R−SOM]の有機硫酸
反応生成物の水溶性塩であり、式中、Rは、直鎖または分岐飽和化された、約
8〜約24、好ましくは約10〜約18個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基
からなる群から選択され、Mは前に説明した陽イオンであるが、前に説明した多
価金属陽イオンに関するものと同じ制限を受ける。その様な共界面活性剤の例は
、漂白および加水分解を含む公知のスルホン化方法により得られる、約8〜約2
4個の炭素原子、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を有する、イソ−、ネ
オ−、およびn−パラフィンを包含するメタン系炭化水素と、スルホン化剤、例
えばSO、HSO、の有機硫酸反応生成物塩である。アルカリ金属および
アンモニウムスルホン化C10−18n−パラフィンが好ましい。
【0508】 さらに他の好適な陰イオン系共界面活性剤は、エステル化された脂肪酸とイセ
チオン酸を反応させ、水酸化ナトリウムで中和した生成物(その際、脂肪酸は例
えばココナッツ油に由来する)、メチルタウライドの脂肪酸アミドのナトリウム
またはカリウム塩(脂肪酸は、例えばココナッツ油に由来する)である。他の類
似の陰イオン系共界面活性剤は米国特許第2,486,921号、第2,486
,922号、および第2,396,278号に記載されている。
【0509】 パーソナルクレンジング組成物に使用する他の陰イオン系共界面活性剤は、ス
クシネートであり、その例としては、二ナトリウムN−オクタデシルスルホスク
シネート、二ナトリウムラウリルスルホスクシネート、二アンモニウムラウリル
スルホスクシネート、四ナトリウムN−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−
オクタデシルスルホスクシネート、ナトリウムスルホコハク酸のジアミルエステ
ル、ナトリウムスルホコハク酸のジヘキシルエステル、ナトリウムスルホコハク
酸のジオクチルエステルが挙げられる。
【0510】 他の好適な陰イオン系共界面活性剤は、約10〜約24個の炭素原子を有する
オレフィンスルホネートを包含する。ここで使用する用語「オレフィンスルホネ
ート」は、複合体化されていない三酸化硫黄を使用してアルファ−オレフィンを
スルホン化し、続いて酸反応混合物を、反応中に形成されたすべてのスルホンが
加水分解される条件下で中和し、対応するヒドロキシ−アルカンスルホネートを
形成することにより製造される化合物を意味する。三酸化硫黄は液体でも気体状
でもよく、通常は(ただし、必然的にではなく)、不活性希釈剤、例えば液体形
態で使用する場合には液体SO、塩素化炭化水素、等で、または気体状で使用
する場合には空気、窒素、気体状SOで希釈する。
【0511】 オレフィンスルホネートを誘導するアルファ−オレフィンは、約12〜約24
個の炭素原子、好ましくは約14〜約16個の炭素原子を有するモノ−オレフィ
ンである。好ましくは、アルファ−オレフィンは直鎖状のオレフィンである。
【0512】 反応条件、反応物の比率、出発オレフィンの性質およびオレフィン原料中の不
純物およびスルホン化工程中の副反応に応じて、真のアルケンスルホネートおよ
びヒドロキシ−アルカンスルホネートの比率に加えて、オレフィンスルホネート
は少量の他の材料、例えばアルケンジスルホネート、を含むことができる。
【0513】 上記の型の特定のアルファ−オレフィンスルホネート混合物は、ここにその開
示を参考として含める米国特許第3,332,880号により詳細に記載されて
いる。
【0514】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な別の群の陰イオン系共界
面活性剤はベータアルキルオキシアルカンスルホネートである。これらの化合物
は下記の式を有する。
【化95】 式中、Rは約6〜約20個の炭素原子を有する直鎖アルキル基であり、R
約1(好ましい)〜約3個の炭素原子を有する低級アルキル基であり、Mは前に
記載した水溶性陽イオンである。
【0515】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な他の多くの陰イオン系共
界面活性剤が、ここにその開示を参考として含める、M.C. Publishing Co.によ
り出版されたMcCutcheion's, Emulsifiers and Detergents, 1989 Annual、およ
び米国特許第3,929,678号に記載されている。
【0516】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好ましい陰イオン系共界面活性
剤には、アンモニウムラウリルサルフェート、アンモニウムlaurethサルフェー
ト、トリエチルアミンラウリルサルフェート、トリエチルアミンlaurethサルフ
ェート、トリエタノールアミンラウリルサルフェート、トリエタノールアミンla
urethサルフェート、モノエタノールアミンラウリルサルフェート、モノエタノ
ールアミンlaurethサルフェート、ジエタノールアミンラウリルサルフェート、
ジエタノールアミンlaurethサルフェート、ラウリン酸モノグリセリドナトリウ
ムサルフェート、ナトリウムラウリルサルフェート、ナトリウムlaurethサルフ
ェート、カリウムラウリルサルフェート、ナトリウムlaurethサルフェート、ナ
トリウムラウリルサルコシネート、ナトリウムラウロイルサルコシネート、ラウ
リルサルコシン、ココイルサルコシン、アンモニウムココイルサルフェート、ア
ンモニウムラウロイルサルフェート、ナトリウムココイルサルフェート、ナトリ
ウムラウロイルサルフェート、カリウムココイルサルフェート、カリウムラウリ
ルサルフェート、トリエタノールアミンラウリルサルフェート、トリエタノール
アミンラウリルサルフェート、モノエタノールアミンココイルサルフェート、モ
ノエタノールアミンラウリルサルフェート、ナトリウムトリデシルベンゼンスル
ホネート、およびナトリウムドデシルベンゼンスルホネートが挙げられる。
【0517】 両性および双性イオン系共界面活性剤 パーソナルクレンジング組成物の洗浄共界面活性剤は、両性および/または双
性イオン系共界面活性剤を含んでなることができる。その様な共界面活性剤の濃
度は、一般的にパーソナルクレンジング組成物の約0.5〜約20重量%、好ま
しくは約1〜約10重量%である。
【0518】 パーソナルクレンジング組成物に使用する両性共界面活性剤は、脂肪族第2級
および第3級アミンの誘導体を包含し、その際、脂肪族基が直鎖状または分岐鎖
状であり、脂肪族置換基の一つが約8〜約18個の炭素原子を含み、一つが陰イ
オン系の水溶性付与基、例えばカルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホス
フェート、またはホスホネート、を含む。
【0519】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な両性共界面活性剤は、式
[RN→O]の長鎖第3級アミンオキシドを包含し、式中、Rは約
8〜約18個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはモノヒドロキシア
ルキル基、0〜約10個のエチレンオキシド部分、および0〜約1個のグリセリ
ル部分を含み、RおよびRは約1〜約3個の炭素原子および0〜約1個のヒ
ドロキシ基、例えばメチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、またはヒド
ロキシプロピル基を含む。
【0520】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な両性共界面活性剤は、式
[RR’R”P→O]の長鎖第3級ホスフィンオキシドを包含し、式中、Rは約
8〜約18個の炭素原子を有するアルキル、アルケニルまたはモノヒドロキシア
ルキル基、0〜約10個のエチレンオキシド部分、および0〜約1個のグリセリ
ル部分を含み、R’およびR”はそれぞれ約1〜約3個の炭素原子を含むアルキ
ルまたはモノヒドロキシアルキル基である。
【0521】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適な両性共界面活性剤は、約
1〜約3個の炭素原子を有する1個の短鎖アルキルまたはヒドロキシアルキル基
(通常はメチル)、および約8〜約20個の炭素原子を含むアルキル、アルケニ
ル、ヒドロキシアルキル、またはケトアルキル基、0〜約10個のエチレンオキ
シド部分および0〜約1個のグリセリル部分を含む1個の疎水性長鎖を有する長
鎖ジアルキルスルホキシドを包含する。
【0522】 パーソナルクレンジング組成物に使用する双性イオン系共界面活性剤は、脂肪
族第4級アンモニウム、ホスホニウム、およびスルホニウム化合物の誘導体を包
含し、その際、脂肪族基は直鎖状または分岐鎖状であり、脂肪族置換基の一つが
約8〜約18個の炭素原子を含み、一つが陰イオン系基、例えばカルボキシ、ス
ルホネート、サルフェート、ホスフェート、またはホスホネートを含む。
【0523】 これらの化合物は下記の一般式を有する。
【化96】 式中、Rは約8〜約18個の炭素原子を有するアルキル、アルケニル、または
ヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキシド部分、および0〜約1
個のグリセリル部分を含み、Yは窒素、リン、および硫黄原子からなる群から選
択され、Rは 約1〜約3個の炭素原子を含むアルキルまたはモノヒドロキシ
アルキル基であり、Xは、Yが硫黄原子である場合には1であり、Yが窒素また
はリンである場合には2であり、Rは約1〜約4個の炭素原子を有するアルキ
レンまたはヒドロキシアルキレンであり、Zはカルボキシレート、スルホネート
、サルフェート、ホスホネート、およびホスフェートからなる群から選択された
基である。
【0524】 両性および双性イオン系共界面活性剤の例は、スルタインおよびアミドスルタ
インも包含する。スルタインおよびアミドスルタインは、眼に対して温和な発泡
性強化共界面活性剤として、陰イオン系共界面活性剤を部分的に置き換えるのに
使用できる。アミドスルタインを包含するスルタインは、例えばココジメチルプ
ロピルスルタイン、ステアリルジメチルプロピルスルタイン、ラウリル−ビス−
(2−ヒドロキシエチル)プロピルスルタイン、等、およびアミドスルタイン、
例えばココアミドジメチルプロピルスルタイン、ステアリルアミドジメチルプロ
ピルスルタイン、ラウリルアミドビス−(2−ヒドロキシエチル)プロピルスル
タイン、等を包含する。アミドヒドロキシスルタイン、例えばC12〜C18
ドロカルビルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、特にC12〜C14 ヒド
ロカルビルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、例えばラウリルアミドプロピ
ルヒドロキシスルタインおよびコカミドプロピルヒドロキシスルタイン、が好ま
しい。他のスルタインはここにその開示を参考として含める米国特許第3,95
0,417号に記載されている。
【0525】 他の好適な両性共界面活性剤は、式R−NH(CHCOOMのアミノア
ルカノエート、式R−N[(CHCOOM]のイミノジアルカノエート
、およびそれらの混合物であり、式中、nおよびmは1〜4の数であり、RはC 〜C22 アルキルまたはアルケニルであり、Mは水素、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウムまたはアルカノールアンモニウムである。
【0526】 好適なアミノアルカノエートの例は、n−アルキルアミノ−プロピオネートお
よびn−アルキルイミノジプロピオネートを包含し、その具体的な例としては、
N−ラウリル−ベータ−アミノプロピオン酸またはそれらの塩、およびN−ラウ
リル−ベータ−イミノ−ジプロピオン酸またはそれらの塩、およびそれらの混合
物が挙げられる。
【0527】 好適な両性共界面活性剤の1種は、下記の式により表される物質である。
【化97】 式中、RはC〜C22、好ましくはC12〜C16のアルキルまたはアルケ
ニルであり、Rは水素またはCHCOMであり、RはCHCHOH
またはCHCHOCHCHCOOMであり、Rは水素、CHCH OHまたはCHCHOCHCHCOOMであり、ZはCOMまたはC
COMであり、nは2または3、好ましくは2であり、Mは水素または陽
イオン、例えばアルカリ金属(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム)、アル
カリ土類金属(ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリ
ウム)、またはアンモニウムである。この種の共界面活性剤はイミダゾリン型両
性共界面活性剤として分類されることがあるが、無論、必ずしもイミダゾリン中
間体を通して直接または間接的に誘導される必要はない。
【0528】 この種の好適な材料はMIRANOLの名称で市販されており、物質の複雑な混合物
を含んでなるとされており、Rで水素を有することができる物質に関して、p
Hに応じてプロトン化された、およびプロトン化されていない物質で存在するこ
とができる。その様な変形および品種はすべて上記の式に含まれる。
【0529】 上記式の共界面活性剤の例は、モノカルボキシレートおよびジカルボキシレー
トである。これらの材料の例には、ココ両性カルボキシプロピオネート、ココ両
性カルボキシプロピオン酸、ココ両性カルボキシグリシネート(あるいはココ両
性ジアセテートとも呼ばれる)、およびココ両性アセテートが挙げられる。
【0530】 市販の両性共界面活性剤には、MIRANOL C2M CONC. N.P.、MIRANOL C2M CONC.
O.P.、MIRANOL C2M SF、MIRANOL CM SPECIAL (Miranol, Inc.)、ALKATERIC 2CIB
(Alkaril Chemicals)、AMPHOTERGE W-2 (Lonza, Inc.)、MONATERIC CDX-38、MO
NATERIC CSH-32 (Mona Industries)、REWOTERIC AM-2C (Rewo Chemical Group)
およびSCHERCOTERIC MS-2 (Scher Chemicals)が挙げられる。
【0531】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好適なベタイン共界面活性剤(
双性イオン系)は下記の式により表される。
【化98】 式中、 RはCOOMおよびCH(OH)−CHSOMからなる群から選択され、
は低級アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、 Rは低級アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、 Rは水素および低級アルキルからなる群から選択され、 Rは高級アルキルまたはアルケニルであり、 Yは低級アルキル、好ましくはメチルであり、 mは2〜7、好ましくは2〜3の整数であり、 nは1または0の整数であり、 Mは水素または前に記載した陽イオン、例えばアルカリ金属、アルカリ土類金属
、またはアンモニウムである。
【0532】 用語「低級アルキル」または「ヒドロキシアルキル」は、直鎖または分岐、1
〜約3個の炭素原子を有する、飽和化された脂肪族炭化水素基および置換された
炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヒドロキシプロ
ピル、ヒドロキシエチル、等を意味する。用語「高級アルキルまたはアルケニル
」は、直鎖または分岐、約8〜約20個の炭素原子を有する、飽和化された(す
なわち「高級アルキル」)、および不飽和化された(すなわち「高級アルケニル
」)脂肪族炭化水素基、例えばラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、等を
意味する。無論、用語「高級アルキルまたはアルケニル」は、基の混合物を包含
し、1個以上の中間結合、例えばエーテルまたはポリエーテル結合、または非官
能性置換基、例えばヒドロキシルまたはハロゲン基、を含むことができるが、こ
こで基は疎水性のままである。
【0533】 上記式を有し、nがゼロである、ここで有用な共界面活性剤ベタインの例には
、アルキルベタイン、例えばココジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリル
ジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチル−アルファ−カルボキシ
メチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリル−ビス−
(2−ヒドロキシエチル)カルボキシメチルベタイン、ステアリル−ビス−(2
−ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチル−ガンマ
−カルボキシプロピルベタイン、ラウリル−ビス−(2−ヒドロキシプロピル)
アルファ−カルボキシエチルベタイン、等が挙げられる。スルホベタインは、コ
コジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイ
ン、ラウリル−ビス−(2−ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタイン、等に
より代表される。
【0534】 パーソナルクレンジング組成物で有用なアミドベタインおよびアミドスルホベ
タインの具体的な例には、アミドカルボキシベタイン、例えばココアミドジメチ
ルカルボキシメチルベタイン、ラウリルアミドジメチルカルボキシメチルベタイ
ン、セチルアミドジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルアミド−ビス−
(2−ヒドロキシエチル)−カルボキシメチルベタイン、ココアミド−ビス−(
2−ヒドロキシエチル)−カルボキシメチルベタイン、等が挙げられる。 アミ
ドスルホベタインは、ココアミドジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリル
アミドジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルアミド−ビス−(2−ヒドロ
キシエチル)スルホプロピルベタイン、等により代表される。
【0535】 非イオン系共界面活性剤 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、その中に洗浄共界面活性剤成分と
して非イオン系共界面活性剤を含んでなることができる。非イオン系共界面活性
剤は、アルキレンオキシド基(親水性)と、脂肪族またはアルキル芳香族でよい
有機疎水性化合物の縮合により製造される化合物を包含する。
【0536】 その様な共界面活性剤の濃度は一般的にパーソナルクレンジング組成物の約0
.01〜約20重量%、好ましくは約1〜約10重量%である。
【0537】 パーソナルクレンジング組成物に使用するのに好ましい非イオン系共界面活性
剤には、下記の材料が挙げられる。
【0538】 (1)アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合物、例えば直鎖または
分岐鎖構造中に約6〜約20個の炭素原子を含むアルキル基を有するアルキルフ
ェノールとエチレンオキシドの縮合生成物(該エチレンオキシドは、アルキルフ
ェノール1モルあたりエチレンオキシド約10〜約60モルに等しい量で存在す
る)、 (2)エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンの反応生
成物の縮合から誘導される化合物、 (3)直鎖または分岐鎖構造中に約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族ア
ルコールとエチレンオキシドの縮合生成物、例えばココナッツアルコール1モル
あたりエチレンオキシド約10〜約30モルを有するココナッツアルコールエチ
レンオキシド縮合物(ココナッツアルコール画分は約10〜約14個の炭素原子
を有する)、 (4)アルキル多糖(APS)共界面活性剤(例えばアルキルポリグリコシド
)[その例はここにその開示を参考として含める米国特許第4,565,647
号に記載されている。この特許は、約6〜約30個の炭素原子を含む疎水性基、
および親水性基として多糖(例えばポリグリコシド)を有するAPS共界面活性
剤を開示しているが、所望により、疎水性部分および親水性部分を接合するポリ
アルキレン−オキシド基があってもよく、アルキル基(すなわち疎水性部分)は
飽和化または不飽和化され、分岐、または分岐していない、置換されていない、
または置換されて(例えばヒドロキシまたは環により)いてよい]、および (5)ポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪エステル、例えば式
R(O)OCHCH(OH)CH(OCHCHOHを有し、nが約
5〜約200、好ましくは約20〜約100であり、Rが約8〜約20個の炭素
原子を有する脂肪族ヒドロカルビルである化合物。
【0539】 陽イオン系共界面活性剤 所望によりパーソナルクレンジング組成物で調整剤として使用する陽イオン系
共界面活性剤は、典型的には第4級窒素部分を含む。好適な陽イオン系共界面活
性剤の例は、すべてここにその全文を参考として含めるM.C. Publishing Co., M
cCutcheion's Detergents & Emulsifiers, (North American edition 1979); Sc
hwartz, et al., Surface Active Agents, Their Chemistry and Technology, N
ew York: Interscience Publishers, 1949; 米国特許第3,155,591号、
第3,929,678号、第3,959,461号および第4,387,090
号に記載されている。
【0540】 その様な共界面活性剤の濃度は、一般的にパーソナルクレンジング組成物の約
0.01〜約20重量%、好ましくは約1〜約重量10%である。
【0541】 好適な陽イオン系共界面活性剤の例は、下記の一般式に相当する。
【化99】 式中、R、R、R、およびRは、独立して、1〜約22個の炭素原子を
有する脂肪族基、または約22個までの炭素原子を有する芳香族、アルコキシ、
ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリールまたは
アルキルアリール基から選択され、Xは塩形成陰イオン、例えばハロゲン、(例
えばクロライド、ブロマイド)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコ
レート、ホスフェート、ナイトレート、サルフェート、およびアルキルサルフェ
ート基から選択された陰イオンである。脂肪族基は、炭素および水素原子に加え
て、エーテル結合、および他の基、例えばアミノ基、を含むことができる。長鎖
の脂肪族基、例えば炭素数が約12以上の基は飽和化または不飽和化されていて
よい。R、R、R、およびRが独立してC1〜約C22アルキルから選択
されるのが好ましい。特に好ましい材料は、2個の長鎖アルキルおよび2個の短
鎖アルキルを含む材料、または1個の長鎖アルキルおよび3個の短鎖アルキルを
含む材料である。前の文に記載する化合物中の長鎖アルキルは、約12〜約22
個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有し、前の文に記載す
る化合物中の短鎖アルキルは、1〜約3個の炭素原子、好ましくは1〜約2個の
炭素原子を有する。
【0542】 水性液体キャリヤー 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、約50〜99.899重量%、好
ましくは約60〜約95重量%、より好ましくは約70〜約85重量%の水性液
体キャリヤーをさらに含み、そのキャリヤーの中に組成物の他の必須成分および
所望により使用する成分が溶解、分散または懸濁している。
【0543】 水性液体キャリヤーの必須成分の一つは、無論、水である。しかし、水性液体
キャリヤーは、室温で液体であるか、または液体キャリヤー中に溶解しており、
単純な充填材としての機能に加えて、ある種の機能を果たすことができる他の材
料を含むことができる。その様な材料は、例えばヒドロトロピー剤および共溶剤
を包含することができる。
【0544】 a)ヒドロトロピー剤 水性液体キャリヤーは、1種以上のヒドロトロピー剤である材料を含んでなる
ことができる。本発明の組成物に使用するのに好適なヒドロトロピー剤には、C 〜Cアルキルアリールスルホネート、C〜C12アルカノール、C〜C カルボン酸サルフェートおよびスルホネート、尿素、C〜Cヒドロカルボ
キシレート、C〜Cカルボキシレート、C〜C有機ジ酸およびこれらの
ヒドロトロピー剤の混合物が挙げられる。
【0545】 好適なC〜Cアルキルアリールスルホネートには、ナトリウム、カリウム
、カルシウムおよびアンモニウムのキシレンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウ
ム、カルシウムおよびアンモニウムのトルエンスルホン酸塩、ナトリウム、カリ
ウム、カルシウムおよびアンモニウムのクメンスルホン酸塩、およびナトリウム
、カリウム、カルシウムおよびアンモニウムの、置換された、または置換されて
いないナフタレンスルホン酸塩、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0546】 好適なC〜C カルボン酸サルフェートまたはスルホネート塩は、サルフ
ェートまたはスルホネートで置換され、少なくとも1個のカルボキシル基を有す
る、1〜8個の炭素原子を含んでなる(置換基は除く)水溶性塩または有機化合
物である。置換された有機化合物は、環状、非環式または芳香族、すなわちベン
ゼン誘導体、でよい。好ましいアルキル化合物は、サルフェートまたはスルホネ
ートで置換された1〜4個の炭素原子を有し、1〜2個のカルボキシル基を有す
る。この種のヒドロトロピー剤の例には、スルホコハク酸塩、スルホフタル酸塩
、スルホ酢酸塩、m−スルホ安息香酸塩およびジエステルスルホコハク酸塩、好
ましくは米国特許第3,915,903号に記載されているナトリウムまたはカ
リウム塩が挙げられる。
【0547】 ここで使用するのに好適なC〜CヒドロカルボキシレートおよびC〜C カルボキシレートには、アセテートおよびプロピオネートおよびシトレートが
挙げられる。ここで使用するのに好適なC〜Cジ酸にはコハク酸、グルタル
酸およびアジピン酸が挙げられる。
【0548】 ここでヒドロトロピー剤として使用するのに好適なヒドロトロピー効果を発揮
する他の化合物は、C〜C12アルカノールおよび尿素を包含する。
【0549】 ここで使用するのに好ましいヒドロトロピー剤は、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウムおよびアンモニウムのクメンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウム、カ
ルシウムおよびアンモニウムのキシレンスルホン酸塩、ナトリウム、カリウム、
カルシウムおよびアンモニウムのトルエンスルホン酸塩、およびそれらの混合物
である。クメンスルホン酸ナトリウムおよびキシレンスルホン酸ナトリウムおよ
びそれらの混合物が最も好ましい。これらの好ましいヒドロトロピー剤は、組成
物中に約0.1〜8重量%の量で存在することができる。
【0550】 b)共溶剤 水と混和し得る各種の液体、例えば低級アルカノール、ジオール、他のポリオ
ールエーテル、アミン、等を水性液体キャリヤーの一部として使用することがで
きる。特に好ましいのはC〜Cアルカノールである。その様な共溶剤は組成
物中に約8%まで存在できる。これらの共溶剤は、パーソナルクレンジング組成
物の一部または全部に共溶剤として溶解、分散または懸濁している、スタイリン
グ重合体との組合せで使用される溶剤とは異なる。これらの溶剤はスタイリング
重合体を分散、好ましくは溶解させるためにのみ使用される。
【0551】 所望により使用する成分 本発明のパーソナルクレンジング組成物は、シャンプー、調整剤その他のパー
ソナルクレンジング組成物への使用が公知である1種以上の所望により使用する
成分をさらに含んでなることができるが、ただし、これらの所望により使用する
成分は、ここに記載する必須成分物理的および化学的に相容性があるか、または
製品の安定性、美観または性能に悪影響を及ぼさないことが必要である。存在す
る場合、その様な所望により使用する成分の濃度は、典型的にはパーソナルクレ
ンジング組成物の約0.001〜約30重量%である。
【0552】 所望により使用する成分には、帯電防止剤、染料、希釈剤、緩和性油(例えば
ポリイソブチレン、鉱油、ペトロラタムおよびイソセチルステアリルステアレー
ト)、真珠光沢助剤、発泡増強剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、保存剤、タ
ンパク質、酸化防止剤、キレート化剤および金属イオン封鎖剤、および美観成分
、例えば香気、着色剤 、精油、皮膚感触剤、収斂剤、皮膚沈静剤、皮膚回復剤
、等、が挙げられ、これらの美観成分の例には、パンテノールおよび誘導体(例
えばエチルパンテノール)、パントテン酸およびその誘導体、チョウジ油、メン
トール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、乳酸メチル、マンサク蒸留物
、アラントイン、ビサバロール、グリシルリジン酸二カリウム、等、サンスクリ
ーン、増粘剤、ビタミンおよびそれらの誘導体(例えばアスコルビン酸 、ビタ
ミンE、酢酸トコフェリル、レティノイック酸、レチノール、レチノイド、等)
、および粘度調整剤が挙げられるが、これらに限定するものではない。所望によ
り使用する成分のこのリストは、他を排除するものではなく、他の所望により使
用する成分も使用できる。
【0553】 洗濯用バー 本発明の組成物は洗濯用バーの形態でもよい。すなわち、組成物は、布地の手
作業洗濯用に設計され、バーの形態にあってもよい。
【0554】 洗剤界面活性剤−本発明の洗濯用バーは、典型的には10%〜約60%、好ま
しくは約15%〜約40%の陰イオン系界面活性剤を含んでなる。使用するのに
好ましい陰イオン系界面活性剤は、10〜20個の炭素原子を含むアルキル鎖を
有するアルキルサルフェート(AS)、10〜22個の炭素原子を含むアルキル
鎖を有する分岐アルキルベンゼンスルホネート(ABS)、10〜22個の炭素
原子を含むアルキル鎖を有する直鎖状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)
、およびそれらの混合物である。
【0555】 該ABSまたはLAS界面活性剤のアルキル部分は、好ましくは10〜16個
の炭素原子、より好ましくは10〜14個の炭素原子を含む。最も好ましくは、
アルキルベンゼンスルホネート界面活性剤はLASである。
【0556】 AS界面活性剤のアルキル部分は、好ましくは10〜18個の炭素原子、より
好ましくは12〜16個の炭素原子を含む。AS界面活性剤は、長鎖AS、例え
ば16〜18個の炭素原子を含むAS、および短鎖アルキル、例えば11〜13
個の炭素原子を含むASの混合物を含んでなることができる。好ましいAS界面
活性剤は、ココナッツアルキルサルフェート、タロウアルキルサルフェート、お
よびそれらの混合物を包含し、最も好ましくはココナッツアルキルサルフェート
である。好ましい陰イオン系界面活性剤は、ASとアルキルベンゼンスルホネー
トの混合物を含んでなる。ASとLAS界面活性剤の、AS:LASの比が約0
:100〜100:0である混合物も好ましい。
【0557】 ABS、LASおよびASの陽イオンは、好ましくはナトリウムであるが、他
の有用な陽イオンにはトリエタノールアミン、カリウム、アンモニウム、マグネ
シウム、およびカルシウム、またはそれらの混合物が挙げられる。
【0558】 他の所望により使用する界面活性剤には、双性イオン系、非イオン系、両性界
面活性剤があり、単独で、または陰イオン系界面活性剤と併用する。
【0559】 洗剤ビルダー−本発明の洗濯用バーは、約5〜約60重量%の洗剤ビルダーを
含んでなる。好ましい洗濯用バーは、バーの約5〜約30重量%、より好ましく
は約7〜約20重量%のビルダーを含んでなる。洗剤ビルダーは、例えばアルカ
リ金属の水溶性リン酸塩、ピロリン酸塩、オルトリン酸塩、トリポリリン酸塩、
高級ポリリン酸塩、およびそれらの混合物でよい。好ましいビルダーはアルカリ
金属の水溶性トリポリリン酸塩、およびトリポリリン酸塩とピロリン酸塩の混合
物である。ビルダーは非リン酸塩洗剤ビルダーでもよい。非リン系無機洗剤ビル
ダーの具体的な例は、水溶性の無機炭酸塩および重炭酸塩を包含する。アルカリ
金属(例えばナトリウムおよびカリウム)の炭酸塩、重炭酸塩、およびケイ酸塩
がここで特に有用である。ビルダーの特に好ましい例には、トリポリリン酸ナト
リウム(STPP)およびピロリン酸ナトリウム(TSPP)、およびそれらの
混合物が挙げられる。ビルダーの特に好ましい一例はゼオライトおよびポリカル
ボキシレートを包含する。
【0560】 炭酸ナトリウムは、ビルダーとしての用途に加えて、洗濯用バーにアルカリ度
を与えて洗浄性を改善することもでき、バーの加工時に加えられる酸性成分に対
する中和剤としても使用できるので、洗濯用バーで特に好ましい成分である。炭
酸ナトリウムは、その様な洗濯用バーに使用する陰イオン系界面活性剤の酸前駆
物質、例えばアルキル硫酸およびアルキルベンゼンスルホン酸、を中和する無機
塩として特に好ましい。
【0561】 アクリル酸とマレイン酸の共重合体は、布地柔軟性付与クレーおよびクレー凝
集剤と組み合わせて使用することにより、クレーの付着性および布地柔軟性付与
性能をさらに安定化させ、改良することが観察されているので、補助ビルダーと
して好ましい。
【0562】 所望により使用する洗濯用バー成分 補助界面活性剤−本発明の洗剤バーは、約70重量%までの、洗剤製品に一般
的に使用される、所望により使用する成分を含むことができる。所望により使用
する界面活性剤、所望により使用するビルダーおよびここで有用な他の成分は、
ここに参考として含める米国特許第3,664,961号、1972年5月23
日発行、およびヨーロッパ特許第550,652号、1992年4月16日公開
、に記載されている。その様な材料を以下に挙げるが、これらに限定するもので
はない。
【0563】 上記の補助界面活性剤に加えて、洗濯用洗剤バーの中にはヒドロトロピー剤、
またはヒドロトロピー剤の混合物も存在し得る。好ましいヒドロトロピー剤には
、アルカリ金属、特にナトリウム、のトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン
酸塩、クメンスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、およびそれらの混合物が挙げら
れる。線状アルキルベンゼンスルホン酸を中和する前に、ヒドロトロピー剤(酸
形態または塩形態にあり、実質的に無水である)をそれに加えるのが好ましい。
ヒドロトロピー剤は、好ましくは洗濯用洗剤バーの約0.5%〜約5%の量で存
在する。
【0564】 布地柔軟性付与クレー−布地柔軟性付与クレーは、好ましくはスメクタイト型
のクレーである。スメクタイト型クレーは、膨脹可能な3層クレー、すなわちイ
オン交換容量が少なくとも約50meq/100gクレーである、アルミノケイ酸塩
およびケイ酸マグネシウムとして説明できる。クレー粒子は、衣類の処理した布
地にざらついた感触を与えない様に、触覚的に感知できない様なサイズを有する
のが好ましい。布地柔軟性付与クレーは、バーの約1〜約30重量%、より好ま
しくは約5〜約20重量%、最も好ましくは約8〜14重量%になる様にバーに
加えることができる。
【0565】 ここに記載するスメクタイト型クレーのどれも本発明で有用であるが、特定の
クレーが好ましい。例えば、Gelwhite GPは極めて白い形態のスメクタイト型ク
レーであり、従って、白色の顆粒状洗剤組成物を処方する時に好ましい。少なく
とも3%の鉄(Feとして表して)を結晶格子中に含むスメクタイト型ク
レー鉱物であり、非常に高いイオン交換容量を有するVolclay BCは、製品性能の
観点から、本組成物に使用するのに最も効率的で有効なクレーの一種である。他
方、ある種のスメクタイト型クレーは、他のケイ酸塩鉱物によってかなり汚染さ
れているので、それらのイオン交換容量は必要範囲よりも低く、その様なクレー
は本組成物に使用できない。
【0566】 クレー凝集剤−柔軟性付与クレーを含む洗濯用バーにクレー凝集剤を使用する
ことにより、布地上への柔軟性付与クレーの付着性および布地柔軟性付与性能が
、柔軟性付与クレーだけを含んでなる洗濯用バーのそれと比較して、驚く程改良
されることが分かった。重合体状クレー凝集剤の選択により、布地柔軟性付与ク
レーの付着性が改良される。典型的には、その様な材料は、約100,000を
超える高分子量を有する。その様な材料の例は、エチレンオキシド、アクリルア
ミド、アクリル酸、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルアルコール、
ビニルピロリドン、およびエチレンイミンの様なモノマーから誘導される長鎖重
合体および共重合体を包含することができる。グアーガムのようなガムも好適で
ある。好ましいクレー凝集剤はポリ(エチレンオキシド)重合体である。
【0567】 他の所望により使用する成分−本発明の特に好ましい所望により使用する成分
は、洗剤キレート化剤である。その様なキレート化剤は、アルカリ陽イオン(例
えばナトリウム、リチウムおよびカリウム)、アルカリ土類金属陽イオン(例え
ばマグネシウムおよびカルシウム)、および最も好ましくは、重金属陽イオン、
例えば鉄、マンガン、亜鉛およびアルミニウム、を封鎖し、キレート化すること
ができる。好ましい陽イオンには、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛、およびそ
れらの混合物が挙げられる。洗剤キレート化剤は、柔軟性付与クレーやクレー凝
集剤が存在していても、良好な洗浄性能を維持し、界面活性剤の耐久性を改良す
るのに特に有益である。
【0568】 洗剤キレート化剤は、好ましくはホスホネートキレート化剤、特にジエチレン
トリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレン
ホスホン酸)、およびそれらの混合物および塩および錯体からなる群から選択さ
れたキレート化剤、およびアセテートキレート化剤、特にジエチレントリアミン
ペンタ(酢酸)、エチレンジアミンテトラ(酢酸)、およびそれらの混合物およ
び塩および錯体からなる群から選択されたキレート化剤である。特に好ましいの
は、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホネート)、ジエチレントリア
ミンペンタ(アセテート)、のナトリウム、亜鉛、マグネシウム、およびアルミ
ニウム塩および錯体、およびそれらの混合物である。
【0569】 好ましくは、その様な塩または錯体は、金属イオンとキレート化剤分子のモル
比が少なくとも1:1、好ましくは少なくとも2:1である。
【0570】 洗剤キレート化剤は洗濯用バー中に約5%まで、好ましくは約0.1%〜約3
%、より好ましくは約0.2%〜約2%、最も好ましくは約0.5%〜約1.0
%の量で包含することができる。その様な洗剤キレート化剤成分は、本洗濯用バ
ーの界面活性剤の耐久性を改良する上で有益に使用できる、つまり、ある特定量
の陰イオン系界面活性剤および洗剤キレート化剤で、高レベルの陰イオン系界面
活性剤を含むが、洗剤キレート化剤を含まない類似のバーと比較して、同等の発
泡性および洗浄性能を達成できる。
【0571】 洗濯用バーの別の好ましい追加成分は、8〜22個の炭素原子、より好ましく
は12〜18個の炭素原子を含むアルキル鎖を有する脂肪アルコールである。脂
肪アルコールは、洗濯用バーのバー消耗率および粘着性(かゆ状性質)を下げる
のに効果的である。好ましい脂肪アルコールは、主として16〜18個の炭素原
子を含むアルキル鎖を有する、いわゆる「ハイ−カット脂肪アルコール」であり
、広留分脂肪アルコールと比較して脂肪アルコールの基本臭気が少ない。典型的
には、脂肪アルコールは洗濯用バー中に10%まで、より好ましくは約0.75
%〜約6%、最も好ましくは約2%〜約5%の量で含まれる。脂肪アルコールは
本発明の処方物に、一般的に遊離脂肪アルコールとして加える。しかし、低レベ
ルの脂肪アルコールもバー中に不純物として、または未反応出発材料として含ま
れていてもよい。例えば、ココナッツ脂肪アルキルサルフェートを基剤とする洗
濯用バーは、未反応出発材料として、ココナッツ脂肪アルキルサルフェートベー
スに対して0.1〜3.5重量%、より典型的には2〜3重量%の遊離ココナッ
ツ脂肪アルコールを含むことができる。
【0572】 洗濯用バーにおける別の好ましい所望により使用する成分は、布地における色
の忠実性および強度の低下を阻止するための染料移動防止(DTI)成分である
。好ましいDTI成分は、浮遊染料を結合し、布地上に付着するのを阻止するこ
とができる重合体状DTI材料、および酸化により浮遊染料を脱色することがで
きる脱色DTI材料を包含することができる。脱色DTIの例は、過酸化水素ま
たは過酸化水素供給源、例えば過炭酸塩または過ホウ酸塩、である。重合体状D
TI材料の例には、ポリビニルピリジンN−オキシド、ポリビニルピロリドン(
PVP)、PVP−ポリビニルイミダゾール共重合体、およびそれらの混合物が
挙げられるが、これらに限定するものではない。N−ビニルピロリドンとN−ビ
ニルイミダゾール重合体の共重合体(「PVPI」と呼ばれる)もここで使用す
るのに好ましい。
【0573】 洗濯用バーにおける別の好ましい、所望により使用する成分は、柔軟性付与ク
レーに加えて、二次布地柔軟性付与剤成分である。その様な材料は、約0.1%
〜5%、より好ましくは0.3%〜3%の量で使用でき、式RNのア
ミンを含むが、式中、RはC〜C22ヒドロカルビルであり、RおよびR は、独立して、C〜C10ヒドロカルビルである。好ましいアミンの一種は
ジタロウメチルアミン、ヨーロッパ特許第0,133,804号に記載されてい
る様な、その様なアミンと式RCOOHの脂肪酸のコンプレックス(式中、R はC〜C22ヒドロカルビルである)、その様なアミンと式RO−P(
O)(OH)−ORおよびHO−P(O)(OH)−ORのホスフェートエ
ステルのコンプレックス(式中、RおよびR は、独立して、式−アルキル
−(OCHCH)のアルキルエトキシレートのCC〜20アルキルである
)、環状アミン、例えば英国特許出願第2,173,827号に記載されている
様な一般式1−(高級アルキル)アミド(低級アルキル)−2−(高級アルキル
)イミダゾリンのイミダゾリン(式中、高級アルキルは12〜22炭素であり、
低級アルキルは1〜4炭素である。)、および式R10111213の第4級アンモニウム化合物(式中、R10は8〜20個の炭素原子を有す
るアルキルであり、R11は1〜10個の炭素原子を有するアルキルであり、R 12 およびR13は1〜4個の炭素原子を有するアルキルであり、好ましくはメ
チルであり、Xは陰イオン、好ましくはClまたはBrである)、例えばC 12−13 アルキルトリメチルアンモニウムクロライドを包含することができる
【0574】 洗濯用バーにおけるさらに別の所望により使用する成分は漂白剤成分である。
漂白成分はOOHの供給源、例えば過ホウ酸ナトリウム一水和物、過ホウ酸ナ
トリウム四水和物および過炭酸ナトリウムである。過炭酸ナトリウム(2Na CO・3H)は、HOOH供給源および炭酸ナトリウム供給源の両方の
二重機能を有するので好ましい。
【0575】 別の所望により使用する漂白成分は、下記の式の様な過酸自体である。 CH(CH−NH−C(O)−(CHCOH 式中、zは2〜4であり、wは4〜10である。(この式を有し、zが4であり
、wが8である化合物は、以下、NAPAAと呼ぶ)漂白成分は、漂白成分安定
剤として、ポリアミノカルボン酸、ポリアミノカルボキシレートのキレート化剤
、例えばエチレンジアミノテトラ酢酸、ジエチレントリアミノペンタ酢酸、およ
びエチレンジアミノジコハク酸、およびそれらの、水溶性アルカリ金属との塩、
を含むことができる。漂白成分は、バーに20%まで、好ましくは約1%〜約1
0%、より好ましくは約2%〜約6%の量で加えることができる。
【0576】 硫酸ナトリウムは、本発明の組成物と相容性がある、良く知られている充填材
である。硫酸ナトリウムは、界面活性剤の硫酸化およびスルホン化工程の副生成
物でよいか、または別に加えることができる。
【0577】 炭酸カルシウム(Calcarbとも呼ばれる)も良く知られており、洗濯用バーの
頻繁に使用される成分である。その様な材料は、典型的には40%まで、好まし
くは約5%〜約25%の量で使用される。
【0578】 バーを凝集した、可溶な形態で一つに保持するための結合剤も使用することが
でき、天然産および合成のデンプン、ガム、増粘剤、およびそれらの混合物を包
含する。
【0579】 汚れ分散剤を使用できる。本発明では、汚れ分散剤の使用は、布地柔軟性付与
クレー/クレー凝集剤の組合せとバランスをとり、最適の洗浄および布地柔軟性
付与性能を与える。汚れ分散剤は、カルボキシメチルセルロースおよびカルボキ
シヒドロキシメチルセルロースの水溶性塩も包含することができる。好ましい汚
れ分散剤は、BASF Corp.からSokolan(商品名)として市販されているアクリル
酸/マレイン酸共重合体である。他の汚れ分散剤には、分子量が約400〜10
,000であるポリエチレングリコール、およびエトキシル化モノ−およびポリ
アミン、およびそれらの第4級塩が挙げられる。
【0580】 光学ブライトナーも本発明の洗濯用バーで所望により使用する好ましい成分で
ある。好ましい光学ブライトナーはジアミノスチルベン、ジスチリルビフェニル
型の光学ブライトナーである。その様なブライトナーの好ましい例には、4,4
’−ビス{[4−アニリノ−6−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3
,5−トリアジン−2−イル]アミノ}スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二
ナトリウム塩、4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニルおよび4,4
’−ビス[(4−アニリノ−6−モルホリノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)アミノ]スチルベン−2,2’−ジスルホン酸二ナトリウム塩が挙げられる
。その様な光学ブライトナー,またはそれらの混合物はバー中に約0.05%〜
1.0%の量で使用できる。 染料、顔料、殺菌剤、および香料もバー組成物に添加することができる。
【0581】 組成物の製造方法 本発明の組成物は、組成物の所望の形態および用途に適したすべての従来の様
式、例えば混合、噴霧乾燥、圧出等で製造することができる。
【0582】 洗濯用バーの加工−本発明の洗濯用洗剤バーは、下記の重要な装置、すなわち
ブレンダー/ミキサー、ミルまたは精製圧出機、2段階真空圧出機、ロゴ刻印機
/カッター、冷却トンネルおよび包装機の一部または全部を含む、従来のセッケ
ンまたは洗剤バー製造装置で加工することができる。
【0583】 典型的な製法では、原料をブレンダーで混合する。アルキルベンゼンスルホン
酸(使用する場合)をアルカリ性無機塩の混合物(好ましくは炭酸ナトリウムを
含む)に加え、得られた部分的に中和された混合物を機械的に加工し、混合物を
均質化し、完全に中和させる。中和反応が完了した後、アルキルサルフェート界
面活性剤を加え、続いて残りの他の成分を加える。混合は1分〜1時間でよいが
、通常の混合時間は2〜20分間である。ブレンダー中の混合物をサージタンク
に排出する。生成物をサージタンクから、マルチ−ウォーム移送コンベヤでミル
または精製圧出機に移す。
【0584】 アルキルベンゼンスルホン酸(HLAS)は良く知られている製法により、例
えばSOまたは発煙硫酸を使用して製造することができる。HLASの原料に
過剰の無機硫酸を加え、中和の際に、無機硫酸の中和熱により生成物の温度を増
加させるのが好ましい。
【0585】 ミリングまたは予備圧出の後、生成物を、高真空、例えば600〜740ミリ
メートル水銀の真空で運転している2段階真空圧出機に搬送し、取り込まれた空
気を除去する。生成物を押し出し、所望のバー長さに切断し、製品の商品名を刻
印する。刻印したバーは、例えば冷却トンネルで冷却させてから、包装し、ケー
スに入れ、貯蔵する。
【0586】 本発明の組成物を以下に例として挙げるが、これらに限定するものではない。 例 下記の例は、本発明の組成物を含む発泡増強重合体の製造および性能に関する
優位性を例示する。しかし、その様な例は、本発明の範囲を必ずしも限定するも
のではない。他に指示がない限り、ここで使用する部数、百分率および比率はす
べて重量%で表示する。下記の例で、組成物に使用する各種成分の略号は下記の
意味を有する。
【0587】 略号 LAS ナトリウム直鎖アルキルベンゼンスルホネート MLAS 変性アルキルベンゼンスルホネート MBAS中鎖分岐第1級アルキル(平均総炭素=x)サルフェート MBAE中鎖分岐第1級アルキル(平均総炭素=z)エトキシレート(
平均EO=x)サルフェート、ナトリウム塩 MBAE中鎖分岐第1級アルキル(平均総炭素=x)エトキシレート(平均
EO=5) Endolase エンドグルカナーゼ酵素、活性3000CEVU/g、NOVO Industries A/
S から販売 MEA モノエタノールアミン PG プロパンジオール BPP ブトキシ−プロポキシ−プロパノール EtOH エタノール NaOH 水酸化ナトリウムの溶液 NaTS トルエンスルホン酸ナトリウム クエン酸 無水クエン酸 CxyFA C1x〜C1y脂肪酸 CxyEz C1x−1y 分岐第1級アルコール、平均zモルのエチレンオキ
シドと縮合 炭酸塩 無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm クエン酸塩 クエン酸三ナトリウム二水和物、活性86.4%、粒子径分布42
5μm〜850μm TFAA C16-18アルキルN−メチルグルカミド LMFAA C12-14アルキルN−メチルグルカミド APA C8〜C10アミドプロピルジメチルアミン 脂肪酸(C12/14) C12〜C14脂肪酸 脂肪酸(TPK) Toppedパーム核脂肪酸 脂肪酸(RPS) 菜種脂肪酸 ホウ砂 四ホウ酸Na十水和物 PAA ポリアクリル酸(分子量=4500) PEG ポリエチレングリコール(分子量=4600) MES アルキルメチルエステルスルホネート SAS 第2級アルキルサルフェート NaPS ナトリウムパラフィンスルホネート C45AS ナトリウムC14〜C15線状アルキルサルフェート CxyAS ナトリウムC1x〜C1yアルキルサルフェート(または指定して
ある場合には他の塩) CxyEzS エチレンオキシドzモルと縮合したナトリウムC1x〜C1y
ルキルサルフェート(または指定してある場合には他の塩) CxyEz 平均zモルのエチレンオキシドと縮合したC1x−1yの分岐第1
級アルコール AQA R.N(CH)x((CO)yH)z、R=C〜C
、x+z=3、x=0〜3、z=0〜3、y=1〜15 STPP 無水トリポリリン酸ナトリウム ゼオライトA 式Na12(AlOSiO12.27HOの水和アルミ
ノケイ酸ナトリウム、一次粒子径0.1〜10マイクロメートル NaSKS−6 式δ−NaSiの結晶性層状ケイ酸塩 炭酸塩 無水炭酸ナトリウム、粒子径200μm〜900μm 重炭酸塩 無水重炭酸ナトリウム、粒子径分布400μm〜1200μm ケイ酸塩 無定形ケイ酸ナトリウム(SiO:NaO=2.0比) 硫酸塩 無水硫酸ナトリウム PAE エトキシル化(15−18)テトラエチレンペンタミン PIE エトキシル化ポリエチレンイミン PAEC メチル第4級化エトキシル化ジヘキシレントリアミン MA/AA マレイン酸/アクリル酸1:4の共重合体、平均分子量約70,0
00 CMC ナトリウムカルボキシメチルセルロース プロテアーゼ タンパク質分解酵素、活性4KNPU/g、Savinaseの商品名でNOVO I
ndustries A/S から販売 セルラーゼ セルロース分解酵素、活性1000CEVU/g、NOVO Industries A/S
からCarezymeの商品名で販売 アミラーゼ デンプン分解酵素、活性60KNU/g、NOVO Industries A/S からTer
mamyl 60T の商品名で販売 リパーゼ 脂肪分解酵素、活性100kLU/g、NOVO Industries A/S からLipolase
の商品名で販売 PB1 公称式NaBO.Hの無水過ホウ酸ナトリウム漂白剤 過炭酸塩 公称式2NaCO.3Hの過炭酸ナトリウム NaDCC ナトリウムジクロロイソシアヌレート NOBS ノナノイルオキシベンゼンスルホネート、ナトリウム塩 TAED テトラアセチルエチレンジアミン DTPMP ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸塩)、Monsanto
からDequest 2060の商品名で販売 光活性化漂白剤 デキストリン可溶重合体中にカプセル収容したスルホン化亜鉛
フタロシアニン ブライトナー1 二ナトリウム4,4’−ビス(2−スルホスチリル)ビフェニ
ル ブライトナー2 二ナトリウム4,4’−ビス(4−アニリノ−6−モルホリノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)アミノ)スチルベン−2:2’−ジスル
ホネート HEDP 1,1−ヒドロキシエタンジホスホン酸 SRP1 オキシエチレンオキシおよびテレフタロイル骨格を有するスルホベン
ゾイル末端キャップしたエステル SRP2 スルホン化エトキシル化テレフタレート重合体 SRP3 メチルキャップ したエトキシル化テレフタレート重合体 シリコーン消泡剤 分散剤としてシロキサン−オキシアルキレン共重合体を含む
ポリジメチルシロキサン気泡調整剤、該気泡調整剤の該分散剤に対する比率10
:1〜100:1 SUDS1 ポリ(DMAM−co−DMA)(3:1)共重合体、下記の例1
により製造 SUDS2 (DMAM)、下記の例2により製造 SUDS3 ポリ(DMAM−co−AA)(2:1)共重合体、下記の例3に
より製造 SUDS4 ポリ(DMAM−co−MAA)(2:1)共重合体、下記の例4
により製造 SUDS5 ポリ(DMAM−co−MAA−co−AA)(4:1:1)ター
ポリマー、下記の例5により製造 SUDS6 ポリ(DMAM−co−MAA−co−DMA)(4:1:1)タ
ーポリマー、下記の例6により製造 SUDS7 (DMAM)、下記の例7により製造 SUDS8 ポリ(DMA−co−DMAM)(3:1)共重合体、下記の例8
により製造 SUDS9 下記の例9により製造した双性イオン系重合体 SUDS10 下記の例10により製造した双性イオン系重合体 SUDS11 Lys、Ala、Glu、Tyr(5:6:2:1)を含んでな
るポリペプチド、分子量約52,000ダルトン SUDS12 リゾチーム SUDS13 Baker Petroliteから市販のLX1279 Isofol 16 C16(平均)ゲルベアルコールに対するCondeaの商標 CaCl2 塩化カルシウム MgCl2 塩化マグネシウム DTPA ジエチレントリアミンペンタ酢酸
【0588】 例1 ポリ(DMAM−co−DMA)(3:1)共重合体の製造 2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(20.00g、127.2ミ
リモル)、N,N−ジメタクリルアミド(4.20g、42.4ミリモル)、2
,2’−アゾビスイソブチロニトリル(0.14g、0.85ミリモル)、1,
4−ジオキサン(75ml)および2−プロパノール(15ml)を、加熱マン
トル、磁気攪拌機、内部温度計およびアルゴン導入口を備えた250ml三口丸
底フラスコに入れる。混合物を3回の凍結−ポンプ−解凍サイクルにかけ、溶解
している酸素を除去する。混合物を攪拌しながら65℃に18時間加熱する。T
LC(ジエチルエーテル)がモノマーの消費を示す。回転蒸発装置による真空下
で濃縮し、溶剤を除去する。水を加えて10%溶液を形成し、混合物を水に対し
て透析(3500 MWCO)し、凍結乾燥させ、次いでブレンダー中で粉末化し、白色粉
末を得る。NMRは所望の化合物と一致している。
【0589】 例2 ポリ(DMAM)重合体の製造 2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(3000.00g、19.0
82モル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(15.67g、0.09
5モル)、1,4−ジオキサン(10.05L)および2−プロパノール(2.
1L)を、還流冷却器、加熱マントル、機械的攪拌機、内部温度計およびアルゴ
ン導入口を備えた22L三口丸底フラスコに入れる。混合物を強く攪拌しながら
45分間アルゴン掃気し、溶解している酸素を除去する。混合物を攪拌しながら
65℃に18時間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)がモノマーの消費を示
す。混合物を回転蒸発装置による真空下で濃縮し、大部分の溶剤を除去する。水
:t−ブタノール50:50の混合物を加えて生成物を溶解させ、回転蒸発装置
による真空下でt−ブタノールを除去する。水を加えて10%溶液を形成し、混
合物を凍結乾燥させ、次いでブレンダー中で粉末化し、白色粉末を得る。NMR
は所望の化合物と一致している。
【0590】 例3 ポリ(DMAM−co−AA)(2:1)共重合体の製造 2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(90.00g、572.4ミ
リモル)、アクリル酸(20.63g、286.2ミリモル)、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル(0.70g、4.3ミリモル)、1,4−ジオキサン
(345ml)および2−プロパノール(86ml)を、加熱マントル、磁気攪
拌機、内部温度計およびアルゴン導入口を備えた1000ml三口丸底フラスコ
に入れる。混合物を窒素で30分間掃気し、溶解している酸素を除去する。混合
物を攪拌しながら65℃に18時間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)がモ
ノマーの消費を示す。混合物を回転蒸発装置による真空下で濃縮し、溶剤を除去
する。水を加えて10%溶液を形成し、混合物を凍結乾燥させ、次いでブレンダ
ー中で粉末化し、灰色がかった白色−桃色の粉末を得る。NMRは所望の化合物
と一致している。
【0591】 例4 ポリ(DMAM−co−MAA)(2:1)共重合体の製造 2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(98.00g、623.3ミ
リモル)、メタクリル酸(26.83g、311.7ミリモル)、2,2’−ア
ゾビスイソブチロニトリル(0.77g、4.7ミリモル)、1,4−ジオキサ
ン(435ml)および2−プロパノール(108ml)を、加熱マントル、磁
気攪拌機、内部温度計およびアルゴン導入口を備えた1000ml三口丸底フラ
スコに入れる。混合物を窒素で30分間掃気し、溶解している酸素を除去する。
混合物を攪拌しながら65℃に18時間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)
がモノマーの消費を示す。混合物を回転蒸発装置による真空下で濃縮し、溶剤を
除去する。水を加えて10%溶液を形成し、混合物を凍結乾燥させ、次いでブレ
ンダー中で粉末化し、白色粉末を得る。NMRは所望の化合物と一致している。
【0592】 例5 ポリ(DMAM−co−MAA−co−AA)(4:1:1)ターポリマー ポリ(DMAM−co−MAA−co−AA)(4:1:1)。等モル量のメ
タクリル酸を、メタクリル酸とアクリル酸の1:1混合物で置き換え、例4の手
順を繰り返す。
【0593】 例6 ポリ(DMAM−co−MAA−co−DMA)(4:1:1)ターポリマー ポリ(DMAM−co−MAA−co−AA)(4:1:1)。等モル量のメ
タクリル酸を、メタクリル酸とN,N−ジメチルアクリルアミドの1:1混合物
で置き換え、例4の手順を繰り返す。
【0594】 例7 ポリ(DMAM)重合体の製造 Org. Syn. Coll. Vol.3610 (1955) に記載されている様な良く知られている方
法を使用してポリアクリル酸を2−(ジメチルアミノ)エタノールでエステル化
する。
【0595】 例8 ポリ(DMA−co−DMAM)(3:1)共重合体の製造 例1の手順を繰り返すが、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(6
.67g、42.4ミリモル)、N,N−ジメタクリルアミド(12.6g、1
27.2ミリモル)を使用し、重合体中のDMAとDMAMの比を3:1にする
【0596】 例9 双性イオン系重合体の製造 (1−オクテン/無水マレイン酸)共重合体と1当量のDMAPAの反応 ポリ(無水マレイン酸−alt−1−オクテン)(15.00g)およびテト
ラヒドロフラン(200ml、無水)を、加熱マントル、磁気攪拌機、滴下漏斗
、内部温度計およびアルゴン導入口を備えた250ml三口丸底フラスコに入れ
る。3−ジメチルアミノプロピルアミン(7.65g、74.87ml)を15
分間かけて滴下しながら加えると、30℃に発熱し、大量に沈殿する。混合物を
55℃で4時間攪拌する。混合物をエチルエーテル:ヘキサン3:1の中に注ぎ
込み、生成物を沈殿させ、これを真空下で乾燥させ、白色粉末を得る。NMRは
所望の化合物と一致している。
【0597】 例10 (1−ヘキセン/無水マレイン酸)共重合体と1当量のDMAPAの反応 ポリ(無水マレイン酸−alt−1−ヘキセン)(15.00g)およびピリ
ジン(150ml、無水)を、加熱マントル、磁気攪拌機、滴下漏斗、内部温度
計およびアルゴン導入口を備えた250ml三口丸底フラスコに入れる。僅かに
発熱し、混合物は暗色になる。3−ジメチルアミノプロピルアミン(9.25g
、90.53ml)を15分間かけて滴下しながら加えると、45℃に発熱する
。混合物を80℃で4時間攪拌する。混合物を回転蒸発装置で濃縮し、水に溶解
させ、凍結乾燥させて黄色粉末を得る。NMRは所望の化合物と一致している。
【0598】 例11 構造化剤として使用するLAS粉末の製造 ナトリウムC12線状アルキルベンゼンスルホネート(NaLAS)を、2つ
の相を組む粉末に加工する。これらの相の一方は本発明の非水性液体洗剤組成物
に可溶であり、他方の相は不溶である。本組成物の非水性相に構造および粒子懸
濁能力を与えるのは不溶性画分である。
【0599】 NaLAS粉末は、NaLASのスラリーを、硫酸ナトリウム(3〜15%)
およびヒドロトロピー剤のスルホコハク酸ナトリウム(1〜3%)を溶解させた
水(約40〜50%活性)の中に入れることにより製造する。ヒドロトロピー剤
および硫酸塩は乾燥粉末の特性を改良するために使用する。ドラム乾燥機を使用
してスラリーをフレークに乾燥させる。NaLASが硫酸ナトリウムにより乾燥
すると、フレーク中に2つの異なった相が形成される。不溶性相は凝集した小粒
子(0.4〜2μm)の網目構造を形成し、これによって、完成した非水性洗剤
製品が固体を安定して懸濁させることができる。
【0600】 この例により製造されたNaLAS粉末は、下記の組成を有する。 LAS粉末 成分 重量% NaLAS 85% 硫酸塩 11% スルホコハク酸塩 2% 水 2.5% 未反応物質、等 合計で100%になる量 不溶性LAS% 17% 相の#(X線回折による) 2 例12 本発明の中鎖分岐界面活性剤を含んでなる非水性ヘビーデューティー液体洗濯
用洗剤組成物(A〜E)を以下に示す。
【0601】 漂白剤を含む非水性液体洗剤組成物 成分 重量% 重量% 重量% 重量% 重量% A B C D E LAS、例1から 16 13 36 8 2 中鎖分岐界面活性剤 22 25 0 30 34 BPP 19 19 19 19 19 クエン酸ナトリウム 3 3 3 3 3 二水和物 漂白活性剤 5.9 5.9 5.9 5.9 5.9 炭酸ナトリウム 9 9 9 9 9 SUDS3 0.2 0.5 1.0 0.1 0.5 マレイン酸−アクリル酸 共重合体 3 3 3 3 3 着色スペックル 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 EDDS 1 1 1 1 1 セルラーゼプリル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 アミラーゼプリル 0.4 0.4 0.4 0.4 0.4 エトキシル化ジアミン 1.3 1.3 1.3 1.3 1.3 第4級物質 過ホウ酸ナトリウム 15 15 15 15 15 所望により使用する成分、 残り 残り 残り 残り 残り ブライトナー、着色剤、 香料、増粘剤、発泡抑制剤、 着色スペックルを包含する 100% 100% 100% 100% 100% 得られた組成物は、安定した無水ヘビーデューティー液体洗濯用洗剤組成物で
あり、通常の布地洗濯操作に使用した場合に優れた染および汚れ除去性能を発揮
する。
【0602】 例13 下記の組成を有する、漂白剤含有非水性液体洗濯用洗剤の非限定的な例を製造
する。 成分 重量% 範囲(重量%) 液相 LAS 25.0 8−35 C24E5またはMBAE14.3 13.6 10−20 ヘキシレングリコール 27.3 20−30 香料 0.4 0−1.0 SUDS1 0.2 0.01〜5.0 MBAE 14.4 2.3 1−30 固相 プロテアーゼ 0.4 0−1.0 クエン酸塩 4.3 3−6 PB1 3.4 2−7 NOBS 8.0 2−12 炭酸塩 13.9 5−20 DTPA 0.9 0−1.5 ブライトナー1 0.4 0−0.6 シリコーン消泡剤 0.1 0−0.3 少量成分 −−残り−− 得られた組成物は、無水ヘビーデューティー液体洗濯用洗剤であり、通常の布
地洗濯操作に使用した場合に優れた染および汚れ除去性能を発揮する。
【0603】 例14 下記の液体洗剤組成物を製造する。 A B C D 25 AE3S 2 8 17 5 MBAS 14.4 15 12 0 8 12〜C14アルキル - - - 2 ジメチルアミンオキシド SUDS2 0.1 0.2 2.0 0.7 25 AS 6 4 6 8 24 N−メチルグルカミド 5 4 3 3 24 AE5 6 1 1 1 12 〜C 18 脂肪酸 11 4 4 3 クエン酸 1 3 3 2 DTPMP 1 1 1 0.5 MEA 8 5 5 2 NaOH 1 2.5 1 1.5 PG 14.5 13.1 10.0 8 EtOH 1.8 4.7 5.4 1 アミラーゼ(300KNU/g) 0.1 0.1 0.1 0.1 リパーゼD96/L(100KNU/g) 0.15 0.15 0.15 0.15 プロテアーゼ(35g/l) 0.5 0.5 0.5 0.5 Endolase 0.05 0.05 0.05 0.05 セルラーゼ 0.09 0.09 0.09 0.09 テレフタレート系重合体 0.5 - 0.3 0.3 ホウ酸 2.4 2.8 2.8 2.4 キシレンスルホン酸ナトリウム - 3 - - 2-ブチル−オクタノール 1 1 1 1 分岐シリコーン 0.3 0.3 0.3 0.3 水および少量成分 合計で100% 上記の液体洗剤組成物(A−D)は、様々な使用条件下で布地から広範囲な染
および汚れを除去するのに非常に効果的であることが分かった。
【0604】 下記の例は、本発明の水性液体洗剤組成物を例示する。
【0605】 例15 本発明の中鎖分岐界面活性剤を含んでなる水性ヘビーデューティー液体洗濯用
洗剤組成物F〜Jを以下に示す。 成分 F G H I J MBAE1.8S14.4 10 12 14 16 20 NaC25AE1.8S 10 8 6 4 0 C23E9 2 2 2 2 2 LMFAA 5 5 5 5 0 SUDS3 0.01 0.2 1.0 1.5 0.8 クエン酸ビルダー 3 3 3 3 5 脂肪酸ビルダー 2 2 2 2 0 PAE 1 1 1.2 1.2 0.5 PG 8 8 8 8 4.5 EtOH 4 4 4 4 2 ホウ酸 3.5 3.5 3.5 3.5 2 クメンスルホン酸 3 3 3 3 0 ナトリウム pH= 8.0 8.0 8.0 8.0 7.0 酵素、染料、水 残り 残り 残り 残り 残り 100% 100% 100% 100% 100%
【0606】 例16 本発明により下記の水性液体洗濯用洗剤組成物K〜Oを製造する。 成分 K L M N O MBAE1.8S14.4および/ 0 7-12 12-17 17-22 1-35 またはMBAS14.4 C25AExS*Na(X=1.8-2.5) 15-21 10-15 5-10 0-5 0-25 C25AS(線状〜高2− アルキル) C14-17NaPS C12-16SAS C18 1,4ジサルフェート LAS C12-16MES のいずれかの組合せ LMFAA 0-3.5 0-3.5 0-3.5 0-3.5 0-8 C23E9またはC23E6.5 0-2 0-2 0-2 0-2 0-8 SUDS13 0.15 0.35 0.55 1.75 0.3 APA 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5-2 クエン酸 5 5 5 5 0-8 脂肪酸(TPKまたは 2 2 2 2 0-14 C12/14) EtOH 4 4 4 4 0-8 PG 6 6 6 6 0-10 MEA 1 1 1 1 0-3 NaOH 3 3 3 3 0-7 NaTS 2.3 2.3 2.3 2.3 0-4 ギ酸Na 0.1 0.1 0.1 0.1 0-1 ホウ砂 2.5 2.5 2.5 2.5 0-5 プロテアーゼ 0.9 0.9 0.9 0.9 0-1.3 リパーゼ 0.06 0.06 0.06 0.06 0-0.3 アミラーゼ 0.15 0.15 0.15 0.15 0-0.4 セルラーゼ 0.05 0.05 0.05 0.05 0-0.2 PAE 0-0.6 0-0.6 0-0.6 0-0.6 0-2.5 PIE 1.2 1.2 1.2 1.2 0-2.5 PAEC 0-0.4 0-0.4 0-0.4 0-0.4 0-2 SRP2 0.2 0.2 0.2 0.2 0-0.5 ブライトナー1または2 0.15 0.15 0.15 0.15 0-0.5 シリコーン消泡剤 0.12 0.12 0.12 0.12 0-0.3 ヒュームシリカ 0.0015 0.0015 0.0015 0.0015 0-0.003 香料 0.3 0.3 0.3 0.3 0-0.6 染料 0.0013 0.0013 0.0013 0.0013 0-0.003 水分/少量成分 残り 残り 残り 残り 残り 製品pH(DI水中10%) 7.7 7.7 7.7 7.7 6-9.5 上記の方法を使用して各種のバー組成物を製造することができる。
【0607】 例17
【表1】 1.ナトリウムジエチレントリアミンペンタ(ホスホネート) 2.PEOは、表に示す分子量を有するポリ(エチレンオキシド)である。 3.Sokolan CP-5はマレイン酸−アクリル酸共重合体である。 4.SRP−Aは下記の式を有する。
【化100】 式中、Rは、約1.8:1の比のHまたはCH である。 5.プロテアーゼ活性1Au/gm原料。 6.アミラーゼ活性100,000amu/gm原料。 7.Carezyme(商品名)セルラーゼ、Novo Nordiskから市販、活性5000Cevu
/gm原料。 8.残りは水(約2%〜8%、水和の水も含む)、硫酸ナトリウム、炭酸カルシ
ウム、および他の少量成分を含んでなる。
【0608】 例18 下記の組成物は、指示する成分を指示する比率で混合することにより製造した
。これらの組成物は、希釈せずに大理石の洗浄に、および希釈してラッカーを塗
った木の床の洗浄に使用した。優れた洗浄性能および表面安全性が観察された。 A B C D E F G H MLAS 3.0 3.0 5.0 3.2 3.2 3.2 8.0 8.0 Dobanol(商品名)23-3 1.0 1.0 1.5 1.3 1.3 1.5 3.0 3.5 Empilan KBE21+ 2.0 2.0 2.5 1.9 1.9 2.0 5.0 6.0 NaPS 2.0 1.5 1.2 1.2 1.0 1.7 3.0 2.5 SUDS5 0.1 2.5 0.1 0.05 0.2 0.3 0.5 0.25 NaCS 1.2 3.0 2.2 2.0 2.0 1.5 4.0 5.0 MgSO4 0.20 0.9 0.30 0.50 1.3 2.0 1.0 3.0 クエン酸塩 0.3 1.0 0.5 0.75 1.8 3.0 1.5 6.0 NaHCO3 0.06 0.1 - 0.1 - 0.2 - - Na2HPO4 - - 0.1 - 0.3 - - - Na2H2P2O7 - - - - - - 0.2 0.5 pH 8.0 7.5 7.0 7.25 8.0 7.4 7.5 7.2 水および少量成分 合計で100% 上記の中で、 −NaPSはNaパラフィンスルホネートを表す。 −NaCSはNaクメンスルホネートを表す。 −Dobanol(商品名)23-3は、平均エトキシル化度3のC12-13アルコールである
。 −Empilan KBE21は、平均エトキシル化度21のC12-14アルコールである。
【0609】 例19 I J K L M N C13-15EO30 1 - - - - - C12-14EO20 - - 1 1.7 - - C12-14PO3EO7 - - - - - 2 C12-14EO10 - - - - 2 - C10-12EO10 - 1.5 - - - - SUDS7 0.2 0.1 0.3 0.5 0.2 0.1 MLAS 2.4 2.4 2.4 C11EO5 - - - 5 - - C12-14EO5 4.2 3.0 3.6 3.6 3.6 C9-11EO4 - 3.0 - - - - C12-OH - 0.3 - - - - 2-ヘキシルデカノール - - - 0.4 - - 2-ブチルオクタノール 0.3 0.3 0.3 0.3 MBAS - - 1.0 1.0 1.0 MBAES 1.0 1.3 - 1.5 - - クエン酸塩 0.7 1.0 0.7 1.0 0.7 0.7 Na2CO3 0.6 0.7 0.6 0.3 0.6 0.6
【0610】 例20 下記の組成物は、指示する成分を指示する比率で混合することにより製造した
。 重量% 成分 FF GG HH II MLAS 4 - 3 4 アルコールエトキシレート30EO(1) 2 - - 2 アルコールエトキシレート12EO(2) - 3 - - アルコールベンゼンエトキシ - - 3 - レート10EO(4) SUDS8 0.1 0.2 0.2 0.5 クエン酸 2 2 2 3 Butylcarbitol(商品名) 4 4 4 7 n-ブトキシプロポキシプロパノール - - - 2.5 トリエタノールアミン 1 1 2 1 水および少量成分 合計で100% 上記の例で、(1)は高度にエトキシル化された非イオン系界面活性剤であり
、RはC13およびC15アルキル鎖の混合物であり、nは30である。(2)は高
度にエトキシル化された非イオン系界面活性剤であり、RはC13およびC15アル
キル鎖の混合物であり、nは12である。(3)はエトキシル化度の低い非イオ
ン系界面活性剤であり、nは7である。(4)は高度にエトキシル化された非イ
オン系界面活性剤であり、RはC19およびC21アルキルベンゼン鎖の混合物
であり、nは10である。
【0611】 上記の組成物FF〜MMは希釈せずに、または希釈して使用することができる
。本発明の方法では、これらの組成物は重量の65倍の水で希釈し、硬質表面に
塗布する。
【0612】 例21 下記の組成物は、油脂状の汚れに対して希釈して使用した場合の洗浄性能を試
験した。 下記の組成物は、指示する成分を指示する比率で混合することにより製造した。 重量% 成分 NN OO PP ナトリウムパラフィンスルホネート 1.0 3 3 アルコールエトキシレート7EO 4 − − アルコールエトキシレート30EO − 3 2 C12-14EO21アルコールエトキシレート 1.0 − − SUDS3 0.2 0.3 4.0 MLAS 5.0 0 2 クエン酸ナトリウム 3 3 3 Butylcarbitol(商品名) 4 4 4 トリエタノールアミン 1 1 1 水および少量成分 合計で100%
【0613】 例22 シャンプー組成物 重量% 成分 A B TEA C12〜C14アルキルサルフェート 10.00 − NH4 C12〜C14アルキル(エトキシ)3 − 7.90 サルフェート SUDS1 0.2 1.0 コカミドMEA 3.00 1.50 Dimethicone DC-200 3.00 3.00 エチレングリコールジステアレート 1.50 1.50 クエン酸 0.60 0.60 クエン酸三ナトリウム 0.30 − その他、着色剤、保存剤、香料、 合計で100% 合計で100% および水
【0614】 例23 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示す。成分 重量% C D アンモニウムラウリルサルフェート 2.5 9.5 アンモニウムLaureth(3)サルフェート 8.5 8.5 JAGUAR C-17 0.5 0.5 MBAS 6.0 − SUDS9 1.0 0.3 ココナッツモノエタノールアミド 1.0 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 2.0 イソセチルステアロイルステアレート 1.0 1.0 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 0.5 ポリジメチルシロキサン 2.0 2.0 セチルアルコール 0.4 0.4 ステアリルアルコール 0.2 0.2 香料 1.0 1.0 着色剤溶液 0.6 0.6 保存剤 0.4 0.4 水および少量成分 合計で100% 合計で100% 1.グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライドの商品名、Rhone-Poulen
c (Cranbury, NJ, USA)から市販の陽イオン系重合体。 2.ポリジメチルシロキサンガム(GE SE 76、General Electric Co., Silicone
Products Div., Waterford, NY, USAから市販)とポリジメチルシロキサン液(
約350センチストークス)の40/60重量比混合物。
【0615】 この組成物は、優れた毛髪洗浄および調整性能を有する。あるいは、JAGUAR C
-17の代わりにLUVIQUAT FC 370を使用することができる。
【0616】 例24 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示す。成分 重量% E F アンモニウムラウリルサルフェート 4.2 2.2 アンモニウムLaureth(3)サルフェート 9.2 9.2 POLYMER LR 400 1.0 1.0 MBAS − 6.0 ココナッツモノエタノールアミド 1.0 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 2.0 軽質鉱油 1.0 1.0 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 0.5 SUDS1 0.75 1.25 ポリジメチルシロキサン 1.5 1.5 セチルアルコール 0.4 0.4 ステアリルアルコール 0.2 0.2 香料 1.2 1.2 着色剤溶液 0.6 0.6 保存剤 0.4 0.4 水および少量成分 合計で100% 合計で100% 1.セルロース,2−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロポ
キシ]エチルエーテル,クロライド、Amerchol Corp. (Edison, NJ, USA)から市
販の陽イオン系重合体。 2.ポリジメチルシロキサンガム(GE SE 76、General Electric Co., Silicone
Products Div., Waterford, NY, USAから市販)とポリジメチルシロキサン液(
約350センチストークス)の40/60重量比混合物。
【0617】 この組成物は、優れた毛髪洗浄および調整性能を有する。
【0618】 例25 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示すが、ここでは陽イオン系
重合体および陰イオン系界面活性剤成分がコンプレックスコアセルベート相を形
成する。
【0619】成分 重量% G アンモニウムLaureth(3)サルフェート 4.0 LUVIQUAT FC 370 0.5 BAS 13.5 ココナッツモノエタノールアミド 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 軽質鉱油 0.5 SUDS8 0.45 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 ポリジメチルシロキサン 3.0 セチルアルコール 0.4 ステアリルアルコール 0.2 香料 1.0 着色剤溶液 0.6 保存剤 0.4 水および少量成分 73.8 1.ビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムクロライドの共重合体に対
するBASF Wyandotte Corporation(Parsippany, NJ, USA)の商品名。 2.例IIにより得られる中鎖分岐界面活性剤。 3.ポリジメチルシロキサンガム(GE SE 76、General Electric Co., Silicone
Products Div., Waterford, NY, USAから市販)とポリジメチルシロキサン液(
約350センチストークス)の40/60重量比混合物。
【0620】 この組成物は、優れた毛髪洗浄および調整性能を有する。あるいは、LUVIQUAT
FC 370の代わりにJAGUAR C-17を使用できる。
【0621】 例26 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示す。成分 重量% H ココアミドプロピルベタイン 4.0 アンモニウムLaureth(3)サルフェート 8.0 ココナッツモノエタノールアミド 2.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 Polymer JR-125 1.0 MBAS 4.0 SUDS2 0.2 イソプロピルイソステアレート 1.0 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 ポリジメチルシロキサン 1.5 セチルアルコール 0.4 ステアリルアルコール 0.2 香料 1.0 着色剤溶液 0.6 保存剤 0.4 水および少量成分 合計で100% 1.セルロース,2−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロポ
キシ]エチルエーテル,クロライド、Amerchol Corp. (Edison, NJ, USA)から市
販の陽イオン系重合体。 2.VISCASIL12,500cSシリコーン液、General Electric (Waterford, N
Y, USA)から市販。
【0622】 例27 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示す。成分 重量% I J アンモニウムラウリルサルフェート 8.5 2.0 アンモニウムLaureth(3)サルフェート 4.0 4.0 POLYMER LM-200 1.0 1.0 MBAS 5.0 11.5 軽質鉱油 1.0 1.0 ココナッツモノエタノールアミド 1.0 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 2.0 SUDS6 0.6 0.1 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 0.5 ポリジメチルシロキサン 3.0 3.0 セチルアルコール 0.4 0.4 ステアリルアルコール 0.2 0.2 香料 1.0 1.0 着色剤溶液 0.6 0.6 保存剤 0.4 0.4 水および少量成分 合計で100% 合計で100% 1.Polyquaternium 24、ラウリルジメチルアンモニウム置換されたエポキシド
と反応したヒドロキシエチルセルロースの重合体状第4級アンモニウム塩、Amer
chol Corp. (Edison, NJ, USA)から市販。 2.ポリジメチルシロキサンガム(GE SE 76、General Electric Co., Silicone
Products Div., Waterford, NY, USAから市販)とポリジメチルシロキサン液(
約350センチストークス)の40/60重量比混合物。
【0623】 例28 本発明のパーソナルクレンジング組成物を以下に示すが、ここでは陽イオン系
重合体および陰イオン系界面活性剤成分がコンプレックスコアセルベート相を形
成する。成分 重量% K アンモニウムLaureth(3)サルフェート 8.5 GAFQUAT 755N 0.5 FLEXAN 130 0.5 ココナッツモノエタノールアミド 1.0 エチレングリコールジステアレート 2.0 MBAS 8.5 イソセチルステアロイル ステアレート 1.0 トリセチルメチルアンモニウムクロライド 0.5 ポリジメチルシロキサン 2.0 セチルアルコール 0.4 SUDS5 0.1 ステアリルアルコール 0.2 香料 1.0 着色剤溶液 0.6 保存剤 0.4 水および少量成分 合計で100% 1.1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートの共重
合体、GAF Corp., Wayne, NJ, USAから市販。 2.VISCASIL, 600,000cS、General Electric, Waterford, NY, USAか
ら市販。 3.ナトリウムポリスチレンスルホネート、National Starch and Chemical Cor
p., Bridgewater, NJ, USAから市販の陰イオン系重合体。 この組成物は、優れた毛髪洗浄および調整性能を有する。
【0624】 本発明の例の組成物は、パーソナルクレンジング組成物に配合すべきシリコー
ン調整剤の全量と、十分なアンモニウムサルフェートおよびセチルおよびステア
リルアルコールのプレミックスを、プレミックスがシリコーン調整剤約30%、
界面活性剤約69%、およびアルコール約1%を含んでなる様に形成することに
より、製造できる。プレミックス成分を72℃で約10分間攪拌し、次いで従来
通りプレミックスを残りの高温(72℃)成分と混合する。次いで、組成物をポ
ンプで高せん断ミキサーに通し、冷却する。
【0625】 例29 下記の例(L〜Z)は、本発明の範囲内の実施態様をさらに説明し、立証する
。本発明の精神および範囲から離れることなく、多くの変形が可能なので、これ
らの例は例示のためだけに記載するのであって、本発明を制限するものではない
。例示するこれらの本発明のシャンプー組成物の実施態様により、毛髪の洗浄お
よび調整性能が改良される。以下、成分は化学名、商品名、またはCTFA名で
記載する。
【0626】製造 本発明のシャンプー組成物は、通常の混合および処方技術を使用して製造
することができる。以下に例L〜Zで例示するシャンプー組成物は下記の様式で
製造する。
【0627】 サルフェート界面活性剤(25%溶液として加える)全体の3分の1〜全部を
ジャケット付きタンクに入れ、ゆっくり攪拌しながら約74℃に加熱し、界面活
性剤溶液を形成する。コカミドMEAおよび脂肪アルコール(使用する場合)を
タンクに加え、分散させる。次いで、エチレングリコールジステアレート(EG
DS)(使用する場合)を混合容器に入れ、融解させる。EGDSが十分に分散
(通常、約5〜20分間)した後、ポリエチレングリコールおよび保存剤(使用
する場合)を加え、界面活性剤溶液中に混合する。この混合物を熱交換機に通し
て約35℃に冷却し、仕上げタンクに集める。この冷却工程の結果、エチレング
リコールジステアレートが結晶化し、製品中に結晶性網目構造を形成する。残り
の界面活性剤およびシリコーンエマルションを含む他の成分を仕上げタンクに加
え、十分に攪拌し、均質な混合物を確保する。十分な量のシリコーンエマルショ
ンを加え、最終製品中に所望のレベルのジメチコーンを与える。水分散性重合体
は、典型的には1%〜10%溶液として水中に分散させてから最終的な混合物に
加える。すべての成分を加えた後、キシレンスルホン酸アンモニウムまたは追加
の塩化ナトリウムを混合物に加え、それぞれ粘度を下げるか、または上げること
により、所望の製品粘度を達成することができる。
【0628】 好ましい粘度は25℃で約2500〜約9000cS(Wells-Brookfieldコー
ンおよびプレート粘度計により15/sで測定)である。
【0629】成分 L M N O P アンモニウムBAS 2 4 4 5 4 アンモニウムBAES 8 6 12 10 12 コカミドプロピルベタイン 0 0 2.5 0 1 Jaguar C17 0.05 0.05 0.05 0.30 0.15 SUDS3 0.2 2.5 0.2 0.15 0.5 コカミドMEA 0.5 0.5 0.80 0.80 0 セチルアルコール 0 0 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0 0 0.18 0.18 0.18 エチレングリコール 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 ジステアレート EPシリコーン 3.0 2.5 3.0 2.0 3.0 香料溶液 0.70 0.70 0.70 0.70 0.70 DMDMヒダントイン 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 着色剤溶液(ppm) 64 64 64 64 64 水および少量成分 −−−合計で100%−−−成分 Q R S T U アンモニウムBAES 9.00 9.00 14.0 14.85 12.50 コカミドプロピルベタイン 1.70 1.70 2.70 1.85 4.20 Polyquaternium-10 0.05 0.02 0.15 0.15 0.15 コカミドMEA 0.80 0.80 0.80 0.80 0 SUDS2 0.2 0.36 0.42 1.0 0.15 セチルアルコール 0 0 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0 0 0.18 0.18 0.18 エチレングリコール 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 ジステアレート EPシリコーン 3.0 2.5 3.0 2.0 3.0 香料溶液 0.70 0.70 0.70 0.70 0.70 DMDMヒダントイン 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 着色剤溶液(ppm) 64 64 64 64 64 水および少量成分 −−−合計で100%−−−成分 V W X Y Z アンモニウムBAES 14.0 14.00 14.00 9.00 9.00 コカミドプロピルベタイン 2.70 2.70 2.70 1.70 1.70 Polyquaternium-10 0. 0.15 0.15 0.05 0.02 コカミドMEA 0.80 0.80 0 0.80 0.80 セチルアルコール 0 0.42 0 0 0 SUDS9 0.2 0.36 0.58 0.37 1.25 ステアリルアルコール 0 0.18 0 0 0 エチレングリコール 0 0 0 1.50 1.50 ジステアレート Carbopol 981 0.50 0.50 0.50 0 0 EPシリコーン 3.0 2.5 3.0 2.0 3.0 香料溶液 0.70 0.70 0.70 0.70 0.70 DMDMヒダントイン 0.37 0.37 0.37 0.37 0.37 着色剤溶液(ppm) 64 64 64 64 64 水および少量成分 −−−合計で100%−−− 1.EPシリコーンは、Dow Corning(2−1520、13556−34)から
入手できる、線状原料から製造された、約97,000cskで粒子径約300
nmの重合したポリジメチルシロキサンの実験エマルションである。 2.Carbopol 981は、B.F. Goodrichから市販の架橋ポリアクリレートである。 3.Polyquaternium-10は、Amerchorから市販の陽イオン系セルロースから誘導
された重合体JR30Mである。 4.EPシリコーンは、Dow Corning(2−1520、PE106004)から
入手できる、線状原料から製造された、約335,000cskで粒子径約50
0nmの重合したポリジメチルシロキサンの実験エマルションである。 5.Jaguar C17はRhone-Poulencから市販の陽イオン系重合体である。 6.Polyquaternium-10は、Amerchorから市販の陽イオン系セルロースから誘導
された重合体JR400である。
【0630】 例30 下記の処方を有するシャンプーを製造する。成分 重量% AA BAS 17 亜鉛ピリジンチオン 2.0 ココナッツモノエタノールアミド 3.0 エチレングリコールジステアレート 5.0 クエン酸ナトリウム 0.5 SUDS7 0.3 クエン酸 0.2 着色剤溶液 0.1 香料 0.5 水 合計で100% 亜鉛ピリジンチオン塩結晶、Bolichへの米国特許第4,379,753号に
記載されている方法により製造。
【0631】成分 重量% BB トリエタノールアミンアルキルサルフェート 10% BAS 9 亜鉛ピリジンチオン 2.0 ココナッツモノエタノールアミド 2.0 SUDS1 0.33 トリエタノールアミン 3.0 ケイ酸マグネシウム/アルミニウム 0.5 ヒドロキシメチルセルロース 0.6 着色剤溶液 0.1 香料 0.3 水 合計で100% 亜鉛ピリジンチオン塩結晶、Bolichへの米国特許第4,379,753号に
記載されている方法により製造。
【0632】成分 重量% CC ナトリウムアルキルグリセリルスルホネート 5% BAS 15 亜鉛ピリジンチオン 2.0 SUDS2 0.2 塩化ナトリウム 5.0 ナトリウムN−ラウリルサルコシネート 12.0 N−ココイルサルコシン酸 1.0 ラウリン酸ジエタノールアミド 2.0 着色剤溶液 0.12 香料 0.5 水 合計で100% 亜鉛ピリジンチオン塩結晶、Bolichへの米国特許第4,379,753号に
記載されている方法により製造。
【0633】 例31 例31(DD〜TT)に例示する組成物は、本発明のシャンプー組成物の具体
的な実施態様を示すが、本発明を制限するものではない。当業者には、本発明の
精神および範囲から離れることなく、他の変形も可能である。本発明のシャンプ
ー組成物のこれらの実験的な実施態様により、毛髪の優れた洗浄およびふけ防止
性能が得られる。
【0634】 例示する組成物はすべて通常の処方および混合技術により製造することができ
る。成分の量は重量%で示し、希釈剤、充填材等の少量成分は除外してある。従
って、記載する処方は、表に上げた成分、およびその様な成分に伴う少量成分を
含んでなる。
【0635】成分 DD EE FF GG HH アンモニウムLaurethサルフェート 15.00 15.00 15.00 15.00 7.50 BAS 5.00 5.00 5.00 5.00 2.50 ナトリウムラウロイル 1.50 1.50 1.50 1.50 0.75 サルコシネート エチレングリコール 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 ジステアレート SUDS3 0.2 0.55 0.75 0.8 1.25 亜鉛ピリチオン 1.00 1.00 1.00 --- 1.00 二硫化セレン --- --- --- 1.0 --- Jaguar C17S 0.10 0.05 0.50 0.10 0.10 香料 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 着色剤 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 pH調節(リン酸一/二 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 ナトリウム) 粘度調節(塩化ナトリウム) 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 保存剤(DMDMヒダントイン)、水 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量成分 JJ KK LL MM NN BAES 7.50 15.00 15.00 10.00 10.00 BAS 2.50 5.00 5.00 2.50 2.50 コカミドプロピルベタイン --- --- --- 2.50 2.50 ナトリウムラウロイル 0.75 --- --- --- --- サルコシネート エチレングリコール 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 ジステアレート SUDS6 0.1 0.85 0.15 0.2 0.3 ケトコナゾール 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 Jaguar C13S --- 0.10 --- 0.10 --- Jaguar C17S 0.05 --- 0.10 --- 0.10 香料 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 着色剤 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 pH調節(リン酸一/二 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 ナトリウム) 硫酸ナトリウム、PEG-600、 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 キシレンスルホン酸アンモニウム 保存剤(DMDMヒダントイン)、水 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量成分 OO PP QQ RR SS TT アンモニウムLaureth 0 15.00 0 15.00 15.00 0 サルフェート BAS 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 BAES 15.00 0 15.00 0 0 15.00 コカミドプロピルベタイン 2.00 --- --- --- --- --- ナトリウムラウロイル --- 1.50 1.50 --- --- --- サルコシネート ナトリウムココイル --- --- --- --- --- 1.50 グルタメート SUDS5 0.2 0.9 0.1 0.2 0.2 1.5 エチレングリコール 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 1.50 ジステアレート ステアリルアルコール --- --- --- --- --- --- 亜鉛ピリチオン 1.00 0.30 0.30 0.30 0.30 1.00 Jaguar C13S 0.20 --- --- 0.10 0.05 --- Jaguar C17S --- 0.10 0.05 --- --- 0.10 香料 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 着色剤 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 pH調節(リン酸一/二 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 ナトリウム) 粘度調節(塩化 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 ナトリウム) 保存剤(DMDMヒダン 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 十分量 トイン)、水 例DD〜TTに記載する各組成物の製造では、界面活性剤(25%溶液として
加える)の3分の1をジャケット付き混合タンクに入れ、ゆっくり攪拌しながら
約74℃に加熱し、界面活性剤溶液を形成する。塩(塩化ナトリウム)およびp
H調整剤(リン酸二ナトリウム、リン酸一ナトリウム)をタンクに加え、分散さ
せる。エチレングリコールジステアレート(EGDS)を混合容器に入れ、融解
させる。EGDSが融解し、分散(通常、約5〜20分間)した後、保存剤およ
び追加の粘度調整剤を界面活性剤溶液中に加える。この混合物を熱交換機に通し
て約35℃に冷却し、仕上げタンクに集める。この冷却工程の結果、EGDSが
結晶化し、製品中に結晶性網目構造を形成する。残りの界面活性剤および他の成
分を仕上げタンクに加え、攪拌し、均質な混合物を確保する。陽イオン系グアー
重合体は、0.5%〜2.5%水溶液として水中に分散させてから最終的な混合
物に加える。すべての成分を加えた後、粘度およびpH調整剤を混合物に加え、
製品の粘度およびpHを所望の程度に調節する。
【0636】 例示する各組成物は優れた毛髪洗浄、泡立ち、頭皮に対する殺菌剤付着性、お
よびふけ防止性能を提供する。
【0637】 例32 成分 A B C BAES 14.00 14.00 14.00 コカミドプロピルベタイン --- 2.50 2.50 ココ両性ジアセテート 2.50 --- --- コカミドMEA 1.00 1.00 1.00 SUDS12 0.2 0.2 0.6 エチレングリコールジステアレート 1.50 1.50 1.50 セチルアルコール 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 亜鉛ピリチオン 1.00 1.00 1.00 Jaguar C13S 0.15 0.15 --- Jaguar C17S --- --- 0.15 香料 十分量 十分量 十分量 着色剤 十分量 十分量 十分量 pH調節(リン酸一/二ナトリウム)十分量 十分量 十分量 粘度調節(塩化ナトリウム) 十分量 十分量 十分量 保存剤(DMDMヒダントイン)、水 十分量 十分量 十分量 A〜Cに記載する各組成物の製造では、洗浄界面活性剤の50〜100重量%
をジャケット付き混合タンクに入れ、ゆっくり攪拌しながら約74℃に加熱し、
界面活性剤溶液を形成する。使用する場合、pH調整剤(リン酸一ナトリウム、
リン酸二ナトリウム)をタンクに加え、分散させる。エチレングリコールジステ
アレート(EGDS)および脂肪アルコール(セチルアルコール、ステアリルア
ルコール)を混合容器に入れ、融解させる。EGDSが融解し、分散(通常、約
5〜10分間)した後、保存剤(使用する場合)を界面活性剤溶液中に加え、混
合する。必要であれば、追加の粘度調整剤を界面活性剤溶液に加える。この混合
物を熱交換機に通して約35℃に冷却し、仕上げタンクに集める。この冷却工程
の結果、EGDSが結晶化し、製品中に結晶性網目構造を形成する。残りの界面
活性剤および他の成分を仕上げタンクに加え、攪拌し、均質な混合物を確保する
。陽イオン系グアー重合体は、0.5%〜2.5%水溶液として水中に分散させ
てから最終的な混合物に加える。すべての成分を加えた後、粘度およびpH調整
剤を混合物に加え、製品の粘度およびpHを所望の程度に調節する。
【0638】 例示する各組成物は優れた毛髪洗浄、泡立ち、頭皮に対する殺菌剤付着性、お
よびふけ防止性能を提供する。
【0639】 例33 重量% 成分 UU VV WW XX YY BAS 2.0 2.0 3.0 2.0 3.0 コカミドプロピルベタインFB 6.0 6.0 9.0 6.0 9.0 アルキルグリセリルスルホネート 10.0 10.0 6.0 10.0 6.0 混合物A 3.0 6.0 --- --- --- 混合物B --- --- 3.0 --- 6.0 混合物C --- --- --- 3.0 --- SUDS3 0.2 0.2 0.3 0.9 0.5 ジ水素化タロウアミドエチル 0.25 0.50 --- 0.25 --- ヒドロキシエチルモニウム メトサルフェート(1) ジタロウアミドエチル --- --- 0.25 --- 0.25 ヒドロキシプロピルモニウム メトサルフェート(2) Polyquaternium-16(Luviquat 905) --- --- --- 0.25 --- リン酸一ナトリウム 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 リン酸二ナトリウム 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 グリコールジステアレート 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ココモノエタノールアミド 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 香料 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 セチルアルコール 0.42 0.42 0.42 0.42 0.60 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 0.18 --- PEG-150ペンタエリトリチル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 テトラステアレート Polyquaternium 10(JR30M) 0.3 --- --- 0.1 --- Polyquaternium 10(JR400) --- 0.3 --- --- --- Polyquaternium 10(JR125) --- --- 0.3 --- 0.1 ジメチコーン --- 0.3 0.3 --- --- DMDMヒダントイン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 水 qs100 qs100 qs100 qs100 qs100 (1)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 110の商品名で
市販。 (2)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 238の商品名で
市販。
【0640】 重量% 成分 ZZ AAA BBB CCC DDD BAES 4.0 5.0 6.0 3.0 4.0 SUDS1 0.2 0.2 0.25 1.0 2.5 BAS 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 アンモニウムLaurethサルフェート 5.5 4.5 3.5 3.5 4.5 ナトリウムラウロ両性アセテート 7.5 7.5 7.5 8.5 7.5 混合物A 4.0 6.0 --- --- 4.0 混合物B --- --- 4.0 --- --- 混合物C --- --- --- 4.0 --- ジ水素化タロウアミドエチル 1.0 --- --- --- --- ヒドロキシエチルモニウム メトサルフェート(1) ジタロウアミドエチル --- 0.75 --- --- --- ヒドロキシプロピルモニウム メトサルフェート(2) ジタロウジメチルアンモニウム --- --- 1.0 --- 1.0 クロライド(3) ジタロウアミドエチル --- --- --- 0.75 --- ヒドロキシエチルモニウム メトサルフェート(4) Polyquaternium-16(Luviquat 905) --- --- --- 0.25 --- リン酸一ナトリウム 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 リン酸二ナトリウム 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 グリコールジステアレート 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ココモノエタノールアミド 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 香料 1.0 0.8 1.0 1.0 1.0 セチルアルコール 0.42 0.42 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 PEG-150ペンタエリトリチル 0.08 0.1 0.1 0.1 0.1 テトラステアレート Polyquaternium 10(JR30M) 0.3 --- --- 0.1 0.3 Polyquaternium 10(JR400) --- 0.3 --- --- --- Polyquaternium 10(JR125) --- --- 0.3 --- --- ジメチコーン --- 0.5 0.3 --- --- DMDMヒダントイン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 水 qs100 qs100 qs100 qs100 qs100 (1)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 110の商品名で
市販。 (2)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 238の商品名で
市販。 (3)Witco (Dublin, Ohio, USA)からAdogen 442-110Pの商品名で市販。 (4)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 222の商品名で
市販。
【0641】 重量% 成分 EEE FFF GGG HHH III BAES 2.0 3.0 5.0 2.0 3.0 BAS --- 1.0 --- 1.0 1.0 アンモニウムLaurethサルフェート 0 6.5 4.0 7.0 6.0 コカミドプロピルベタインFB 6.0 --- 4.7 --- --- ナトリウムラウロ両性アセテート --- 7.5 --- 7.5 7.5 SUDS10 0.2 0.2 5.0 0.3 1.2 アルキルグリセリルスルホネート 10.0 --- --- --- --- 混合物A --- --- --- 4.0 --- 混合物C --- --- --- --- 4.0 混合物D 6.0 4.0 8.0 --- --- ジ水素化タロウアミドエチル 0.25 --- --- 0.5 --- ヒドロキシエチルモニウム メトサルフェート(1) ジタロウジメチルアンモニウム --- 1.0 --- --- --- クロライド(3) ジ(部分的硬質化ソイオイル --- --- 0.75 --- 1.0 エチル)ヒドロキシエチル モニウムメトサルフェート(5) Polyquaternium-16(Luviquat 905) --- --- --- 0.25 --- リン酸一ナトリウム 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 リン酸二ナトリウム 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 グリコールジステアレート 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 ココモノエタノールアミド 0.6 0.6 0.6 0.6 0.6 香料 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 セチルアルコール 0.42 0.42 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 PEG-150ペンタエリトリチル 0.10 0.08 1.0 0.10 0.08 テトラステアレート Polyquaternium 10(JR30M) --- --- 0.3 --- --- Polyquaternium 10(JR400) --- 0.3 --- --- --- Polyquaternium 10(JR125) 0.3 --- --- --- --- グアーヒドロキシプロピル --- --- --- 0.25 0.5 トリモニウムクロライド ジメチコーン --- 0.5 --- --- --- DMDMヒダントイン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 水 qs100 qs100 qs100 qs100 qs100 (1)Sherex Chemical Co. (Dublin, Ohio, USA)からVarisoft 110の商品名で
市販。 (3)Witco (Dublin, Ohio, USA)からAdogen 442-110Pの商品名で市販。 (5)Akzo-Nobel Chemicals Inc. (Chicago, Illinois, USA)からArmocare EQ-
Sの商品名で市販。
【0642】 混合物A 重量比 スタイリング重合体:t−ブチルアクリレート/2−エチル 40 ヘキシルメタクリレート(90/10w/w) 揮発性溶剤:イソドデカン 60 混合物B 重量比 スタイリング重合体:t−ブチルアクリレート/2−エチル 50 ヘキシルメタクリレート(90/10w/w) 揮発性溶剤:イソドデカン 50 混合物C 重量比 スタイリング重合体:t−ブチルアクリレート/2−エチル 40 ヘキシルメタクリレート/PDMSマクロマー (81/9/10w/w) 揮発性溶剤:イソドデカン 60 混合物D 重量比 スタイリング重合体:ビニルピロリドン/酢酸ビニル 40 (5/95w/w) 揮発性溶剤コハク酸ジエチル 60
【0643】 例34 本発明の組成物は、一般的に、高温、例えば約72℃、で水および界面活性剤
を、融解させる必要がある固体(例えば両親媒性物質)とパーソナルクレンジン
グ組成物に迅速に混合することにより、製造できる。電解質を包含する成分は、
この高温プレミックスに、またはプレミックスを冷却した後に加えることができ
る。非イオン系または陰イオン系重合体は、プレミックスを冷却した後に水溶液
として加えることができる。各成分は高温で十分に混合し、ポンプで高せん断ミ
ルを通し、次いで熱交換機に通し、常温に冷却する。シリコーンは濃縮界面活性
剤中に室温で乳化させ、次いで冷却した生成物に加えることができる。あるいは
、例えばシリコーン調整剤を陰イオン系界面活性剤および脂肪アルコール、例え
ばセチルおよびステアリルアルコール、と高温で混合し、分散したシリコーンを
含むプレミックスを形成することができる。次いで、このプレミックスをパーソ
ナルクレンジング組成物の残りの材料に加えて混合し、高せん断ミルにポンプ搬
送し、冷却することができる。
【0644】 例XXII(JJJ〜QQQ)に示すパーソナルクレンジング組成物は、本発明のパーソ
ナルクレンジング組成物の具体的な実施態様を例示するが、本発明を制限するも
のではない。当業者は、本発明の精神および範囲から離れることなく、他の変形
を行うことができる。例示する本発明のパーソナルクレンジング組成物により、
毛髪および/または皮膚の洗浄および調整を効果的に行うことができる。
【0645】 例示する組成物はすべて通常の処方および混合技術により製造することができ
る。成分の量は重量%で示し、希釈剤、充填材、等の少量成分は除外してある。
従って、記載する処方は、表に上げた成分、およびその様な成分に伴う少量成分
を含んでなる。
【0646】成分 JJJ KKK LLL MMM NNN BAES 5.00 -- -- -- -- BAS 5.00 7.50 7.50 7.50 7.50 ナトリウムアルキルグリセロール 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 スルホネート コカミドプロピルベタイン -- -- -- -- -- SUDS7 0.2 0.2 0.6 0.5 0.25 グリセロールジステアレート 2.00 1.50 2.00 2.00 2.00 ココモノエタノールアミド 0.60 0.85 0.85 0.85 0.85 セチルアルコール 0.42 0.42 0.42 0.42 0.42 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 0.18 0.18 EDTA(エチレンジアミン 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 テトラ酢酸 ) リン酸一ナトリウム 0.10 0.10 0.10 0.10 0.10 リン酸二ナトリウム 0.20 0.20 0.20 0.20 0.20 安息香酸ナトリウム 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 ヒドロキシエチルセルロース 0.10 0.25 -- -- -- ヒドロキシプロピルグアー -- -- 0.25 -- -- ヒドロキシエチルエチル -- -- -- 0.25 -- セルロース ポリスチレンスルホネート -- -- -- -- 0.25 トリセチルメチルアンモニウム 0.58 -- -- -- -- クロライド 香料 0.60 0.60 0.60 0.60 0.60 ジメチコーン 1.00 1.50 1.50 1.50 1.50 Glydant 0.20 0.20 0.20 0.20 0.20 NaCl 0.20 0.30 0.30 1.00 0.30 水および少量成分 −−合計で100%−−成分 OOO PPP QQQ BAES -- 9.00 8.00 BAS 6.00 -- -- ナトリウムアルキルグリセロール 1.00 2.50 -- スルホネート SUDS8 0.2 0.2 0.2 コカミドプロピルベタイン -- 2.50 -- グリセロールジステアレート 1.50 1.50 2.00 ココモノエタノールアミド 0.85 0.85 -- セチルアルコール 0.42 0.42 0.40 ステアリルアルコール 0.18 0.18 0.18 EDTA(エチレンジアミン 0.10 0.10 0.10 テトラ酢酸 ) リン酸一ナトリウム 0.10 0.10 0.10 リン酸二ナトリウム 0.20 0.20 0.20 安息香酸ナトリウム 0.25 0.25 0.25 ヒドロキシエチルセルロース 0.25 0.25 0.25 ヒドロキシプロピルグアー -- -- -- ヒドロキシエチルエチル -- -- -- セルロース ポリスチレンスルホネート -- -- -- トリセチルメチルアンモニウム -- -- -- クロライド 香料 0.60 0.60 0.60 ジメチコーン 1.50 1.50 -- Glydant 0.20 0.20 0.20 ナトリウムラウロ両性アセテート -- -- 3.60 Polyquaternium-10 -- -- 0.20 NaCl 0.30 0.30 -- 水および少量成分 −−合計で100%−− Aqualonから市販のNatrosol 250 HHR Rhone-Poulencから市販のJaguar HP 60 Akzo Nobelから市販のBermocoll E411 FQ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チャンドリカ、カスツーリ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 クリフウッド、コート、10044 (72)発明者 マイケル、ゲイル、シャファー アメリカ合衆国ケンタッキー州、アレクサ ンドリア、サウス、クラマー、ドライブ、 6032 (72)発明者 ジャン‐フランソワ、ボーデ アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、プ ランテーション、コート、5067 (72)発明者 パトリシア、サラ、バーガー メキシコ国ディー.エフ.11560、メキシ コ、イブセン、60ナンバー402、ポランコ (72)発明者 マーク、ロバート、シビック アメリカ合衆国ケンタッキー州、フォー ト、ミッチェル、シェフィールド、コー ト、2434 (72)発明者 ウィリアム、マイケル、シェパー アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライ ブ、2393 (72)発明者 バーナード、ウィリアム、クルーゼナー アメリカ合衆国オハイオ州、ハリソン、ニ ュー、ビッディンガー、ロード、11619 Fターム(参考) 4C083 AB052 AC012 AC072 AC302 AC352 AC392 AC642 AC692 AC782 AD071 AD072 AD132 AD152 AD352 AD411 AD412 BB01 CC38 DD23 EE01 EE03 4H003 AB19 AB22 AC08 BA01 BA09 BA12 BA17 DA01 DA02 DA05 DA19 EA12 EA16 EB08 EB30 ED02 ED28 FA18 4J100 AB13R AJ02Q AL08P AL65P AM17Q AM23P AM23Q BA02P BA03P BA08P BA28R BA30P BA31P BA31Q BA32P BA32Q BA56R BA78R BC43R BC79P CA01 CA04 CA05 HA53 JA57

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)有効量の重合体状発泡安定剤{前記重合体状発泡安定剤は、少なくとも1個
    の式 【化1】 [式中、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、水素、C〜Cアル
    キル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、Lは、結合、O、NR 、SRおよびそれらの混合物からなる群から選択され、Rは、水素、C 〜Cアルキルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、O、C〜Cアルキルおよびそれらの混合
    物であるか、またはSRは4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所
    望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されており、Zは、−(CH )−、(CH−CH=CH)−、−(CH−CHOH)−、(CH−CH
    NR)−、−(CH−CHR14−O)−、およびそれらの混合物からなる
    群から選択され、R14は、水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物
    からなる群から選択され、zは0〜12から選択された整数であり、AはNRであり、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、C〜Cアル
    キル、およびそれらの混合物からなる群から選択されるか、またはNR
    は、4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所望により他のヘテロ原子を含
    み、所望によりベンゼン環に結合しており、所望によりC〜Cヒドロカルビ
    ルにより置換されている] の単量体状単位を含んでなり、前記重合体状発泡安定剤の分子量は1,000〜
    2,000,000ダルトンである}、 b)洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなることを特徴とする、洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 前記重合体状発泡安定剤の分子量が5,000〜1,000,000である、
    請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 前記重合体状発泡安定剤が、i) 【化2】 およびii) 【化3】 の共重合体である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記重合体状発泡安定剤が 【化4】 の単独重合体である、請求項1または2に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記重合体状発泡安定剤が、i) 【化5】 およびii) 【化6】 の共重合体である、請求項1または2に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 a)有効量の、等電点が7.5〜11.5であるタンパク質系発泡安定剤、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなることを特徴とする、洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 a)有効量の、双性イオン系重合体状発泡安定剤、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなることを特徴とする、洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 前記双性イオン系重合体状発泡安定剤が下記の式を有し、 【化7】 式中、RがC〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、お
    よびそれらの混合物であり、Rが、pH4〜12で負の電荷を有することがで
    きる単位であり、Rが、pH4〜12で正の電荷を有することができる単位で
    あり、nが、前記双性イオン系重合体発泡安定剤の平均分子量が1,000〜2
    ,000,000ダルトンになる様な値を有し、xが0〜6であり、yが0また
    は1であり、zが0または1である、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 前記双性イオン系重合体状発泡安定剤の平均分子量が5,000〜1,000
    ,000ダルトンである、請求項7または8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記双性イオン系重合体状発泡安定剤が下記の式を有し、 【化8】 式中、RがC〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、お
    よびそれらの混合物であり、Rが、pH4〜12で負の電荷を有することがで
    きる単位であり、Rが、pH4〜12で正の電荷を有することができる単位、
    下記の式 −R13−N−R13− を有するC〜C12の線状アルキレンアミノアルキレン、L、およびそれら
    の混合物であり、式中、各R13は独立してL、エチレンおよびそれらの混合
    物であり、各Sが、独立して、C〜C12の線状アルキレン、C〜C12
    分岐アルキレン、C〜C12の線状アルケニレン、C〜C12の分岐アルケ
    ニレン、C〜C12のヒドロキシアルキレン、C〜C12のジヒドロキシア
    ルキレン、C〜C10アリーレン、C〜C12のジアルキルアリーレン、−
    (RO)−、−(RO)(OR−、−CHCH(OR )CH−、およびそれらの混合物から選択され、Lが、独立して下記の群 【化9】 およびそれらの混合物から選択される結合単位であり、n+nは、前記双性
    イオン系重合体発泡安定剤の平均分子量が1,000〜2,000,000ダル
    トンになる様な値を有し、n’はn”と等しく、さらにn’+n”はn+n の値の5%以下であり、xは0〜6であり、yは0または1であり、zは0また
    は1である 、請求項7〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 a)有効量の重合体状発泡安定剤(前記安定剤は、 i)pH4〜12で陽イオン電荷を有することができる単位 を含んでなるが、ただし前記発泡安定剤は、pH4〜12で、100ダルトン分
    子量あたり少なくとも1単位の平均陽イオン電荷密度を有する)、 b)有効量の洗浄界面活性剤、および c)残りの部分を構成するキャリヤーおよび他の補助成分 を含んでなることを特徴とする、洗剤組成物。
  12. 【請求項12】 前記重合体状発泡安定剤(a)が、 ii)pH4〜12で陰イオン電荷を有することができる単位、 iii)pH4〜12で陰イオン電荷および陽イオン電荷を有することができる単位
    、 iv)pH4〜12で電荷を持たない単位、および v)単位(i)、(ii)、(iii)、および(iv)の混合物 をさらに含んでなる、請求項11に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記重合体状発泡安定剤の平均分子量が1,000〜2,000,000ダル
    トンである、請求項11または12に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記重合体状発泡安定剤(a)が、少なくとも1個の式 【化10】 [式中、R、RおよびRのそれぞれは、独立して、水素、C〜Cアル
    キル、およびそれらの混合物からなる群から選択され、Lは、結合、O、NR 、SRおよびそれらの混合物からなる群から選択され、Rは、水素、C 〜Cアルキルおよびそれらの混合物からなる群から選択され、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、O、C〜Cアルキルおよびそれらの混合
    物であるか、またはSRは4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所
    望により他のヘテロ原子を含み、所望により置換されており、Zは、−(CH )−、(CH−CH=CH)−、−(CH−CHOH)−、(CH−CH
    NR)−、−(CH−CHR14−O)−、およびそれらの混合物からなる
    群から選択され、R14は、水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物
    からなる群から選択され、zは0〜12から選択された整数であり、AはNRであり、RおよびR のそれぞれは、独立して、水素、C〜Cの線
    状または分岐アルキル、式 −(R10O)11 (式中、R10 はC〜Cの線状または分岐アルキレン、およびそれらの混
    合物であり、R11は水素、C〜Cアルキル、およびそれらの混合物であり
    、yは1〜10である) を有するアルキレンオキシからなる群から選択されるか、またはNR
    、4〜7個の炭素原子を含む複素環を形成し、所望により他のヘテロ原子を含み
    、所望によりベンゼン環に結合しており、所望によりC〜Cヒドロカルビル
    により置換されている] の単量体状単位を含んでなる重合体であり、前記重合体状発泡安定剤の分子量が
    1,000〜2,000,000ダルトンである、請求項11〜13のいずれか
    一項に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記重合体状発泡安定剤(a)が、下記の式を有する双性イオン系重合体状発
    泡安定剤であり、 【化11】 式中、RがC〜C12の線状アルキレン、C〜C12の分岐アルキレン、お
    よびそれらの混合物であり、Rが、pH4〜12で負の電荷を有することがで
    きる単位であり、Rが、pH4〜12で正の電荷を有することができる単位で
    あり、nが、前記双性イオン系重合体発泡安定剤の平均分子量が1,000〜2
    ,000,000ダルトンになる様な値を有し、xが0〜6であり、yが0また
    は1であり、zが0または1である、請求項11〜13のいずれか一項に記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 前記重合体状発泡安定剤が、単独重合体、共重合体およびターポリマーからな
    る群から選択される 、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記洗浄界面活性剤が、陰イオン系、非イオン系、両性、双性イオン系、陽イ
    オン系、およびそれらの混合物からなる群から選択される 、請求項1〜16の
    いずれか一項に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記組成物が、顆粒、錠剤、液体、リキ−ゲル、ゲル、マイクロエマルション
    、チキソトロピー性液体、バー、ペースト、粉末およびそれらの混合物からなる
    群から選択される 、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 【請求項19】 前記組成物が、液体洗濯用組成物、液体硬質表面洗浄組成物、自動食器洗浄組
    成物、布地柔軟性付与組成物、濯ぎ助剤組成物、およびそれらの混合物からなる
    群から選択される 、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記組成物がパーソナルクレンジング組成物であり、前記パーソナルクレンジ
    ング組成物が通常のパーソナルクレンジング添加剤をさらに含んでなる、請求項
    1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 【請求項21】 前記組成物が、固体の実質的に不溶な粒子状材料が、構造化された界面活性剤
    含有液相全体に分散した、安定した懸濁液の形態にある非水性液体ヘビーデュー
    ティー洗剤組成物であり、前記非水性液体ヘビーデューティー洗剤組成物が、 組成物の55〜98.9重量%の構造化された界面活性剤含有液相をさらに含
    んでなり、この液相が、 i)前記液相の1〜80重量%の1種以上の非水性有機希釈剤、および ii)前記液相の20〜99重量%の、陰イオン系、非イオン系、陽イオン系界面
    活性剤およびそれらの組合せからなる群から選択された界面活性剤を含んでなる
    界面活性剤系 を組み合わせることにより形成される、請求項1〜19のいずれか一項に記載の
    組成物。
  22. 【請求項22】 前記組成物が水性ヘビーデューティー液体洗剤組成物であり、前記水性ヘビー
    デューティー洗剤組成物が、 A)組成物の5〜70重量%の界面活性剤系、 B)0.1〜8%の、アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミド、アルキルアミド
    プロピルジメチルアミンおよびそれらの混合物からなる群から選択された共界面
    活性剤組成物、および C)30〜95重量%の水性液体キャリヤー をさらに含んでなる 、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 【請求項23】 前記組成物が洗濯用バー組成物であり、前記洗濯用バーが、ビルダー、漂白化
    合物、重合体状分散剤、再付着防止剤、重合体状汚れ遊離剤、酵素、界面活性剤
    およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤添加剤をさらに含んでなる
    、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記組成物が顆粒状洗濯用洗剤組成物であり、前記顆粒状洗濯用組成物が、ビ
    ルダー、漂白化合物、重合体状分散剤、再付着防止剤、重合体状汚れ遊離剤、酵
    素、界面活性剤およびそれらの混合物からなる群から選択された洗剤添加剤をさ
    らに含んでなる 、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
JP2000620034A 1999-05-26 2000-05-25 重合体状の発泡量および発泡持続時間の増強剤を含んでなる洗剤組成物およびその洗剤組成物による洗浄方法 Pending JP2003500523A (ja)

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