JP2003508549A - 双性イオンポリマー性泡強化剤を用いる組成物および方法 - Google Patents

双性イオンポリマー性泡強化剤を用いる組成物および方法

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JP2003508549A JP2000619537A JP2000619537A JP2003508549A JP 2003508549 A JP2003508549 A JP 2003508549A JP 2000619537 A JP2000619537 A JP 2000619537A JP 2000619537 A JP2000619537 A JP 2000619537A JP 2003508549 A JP2003508549 A JP 2003508549A
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ワイ−キン ユン,ドミニク
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Abstract

(57)【要約】 この発明は、泡および/または泡状物質の容積を増し、この種の双性イオンポリマー性泡安定剤を含む泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物における泡および/または泡状物質の保持時間を延長するために、双性イオンポリマー性泡強化剤(安定剤)を用いる方法に関する。適切な泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物には、1種以上の双性イオンポリマー性泡安定剤が含まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 この発明は、泡および/または泡状物質の容積を増し、この種の双性イオンポ
リマー性泡安定剤を含む泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物におけ
る泡および/または泡状物質の保持時間を延長するために、双性イオンポリマー
性泡強化剤(安定剤)を用いる方法に関する。適切な泡形成組成物および/また
は泡状物質形成組成物には、1種以上の双性イオンポリマー性泡安定剤が含まれ
ている。
【0002】発明の背景 泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物は周知の組成物である。この
種の組成物は泡形成成分および/または泡状物質形成成分を必要とする。この種
の泡形成成分および/または泡状物質形成成分の1例は、ポリマー物質である。
【0003】 処方者は、泡形成成分および/または泡状物質形成成分を用いる場合に優れた
特性を発揮するポリマー物質の開発を試みたが成功していない。
【0004】 したがって、当該分野では泡および/または泡状物質の容積と泡および/また
は泡状物質の保持力を増大する泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物
として適切な泡形成成分および/または泡状物質形成成分として有用なポリマー
物質を求めるニーズが残されている。泡形成組成物および/または泡状物質形成
組成物がその目的に有効である時間が長く、泡および/または泡状物質を高いレ
ベルに維持できる組成物を求めるニーズが存在する。
【0005】発明の概要 驚いたことに、特定の双性イオンポリマー性物質が泡および/または泡状物質
増量剤として、および泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物における
泡および/または泡状物質容積強化剤として役立つことが発見された、この発明
は前述のニーズを満たしている。
【0006】 この発明の双性イオンポリマー性泡安定剤には、約4〜約12のpHでは負電
荷を帯びることができる少なくとも一つの部分および同じpH領域内で正電荷を
帯びることができる少なくとも一つの部分を有する、モノマーユニットが含まれ
ている。
【0007】 この発明は、泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物、液体以外の皿
洗浄用組成物、身体ケア組成物(すなわち、シャンプー、手洗い用洗浄組成物、
ボディ洗浄組成物、ヘア除去組成物、など)、洗濯用洗浄組成物、とくに洗濯用
固形石鹸、および/または高発泡性のホスフェート系洗濯用組成物、硬質表面を
浄化する組成物、農芸化学用発泡組成物、油田用発泡組成物および/または消火
用発泡組成物において、泡容積を増加させ、泡保持力を上げる方法に関連してい
る。
【0008】 一つの態様では、浄化が必要な場合に、ヘア、両手、身体のその他の部分など
人体の各部を洗浄し、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には
、身体ケア組成物の水溶液と前記各部を接触するステップが含まれ、前記身体ケ
ア組成物には、前記身体ケア組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12である
とき、 a)後で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0009】 別の態様では、織物および/または衣類を浄化する必要がある場合に、好適に
は手で洗浄し、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、洗濯
用の洗浄力のある水溶液と前記織物および/または衣類を接触するステップが含
まれ、前記洗濯用の洗浄力のある組成物には、前記洗濯用の洗浄力のある組成物
の10%水溶液のpHが約4〜約12であるとき、 a)後で定義されるようなポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0010】 さらに別の態様では、浄化が必要な場合に、調理台、タイルフロアー、浴室備
品、浴槽、シャワー、トイレット、などの硬質表面を浄化し、一方、泡の容積を
増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、硬質表面を洗浄する組成物の水溶液と
前記硬質表面を接触するステップが含まれ、前記硬質表面を洗浄する組成物には
、前記硬質表面を洗浄する組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12であると
き、 a)明細書の中で定義されるようなポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0011】 さらに別の態様では、処理が必要な場合に、植物および/または作物を処理し
、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、農芸化学用発泡組
成物の水溶液と前記植物および/または作物を接触するステップが含まれ、前記
農芸化学用発泡組成物には、前記農芸化学用発泡組成物の10%水溶液のpHが
約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるようなポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残分のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0012】 さらに別の態様では、油田において油井を掘削し、一方、泡の容積を増やし且
つ泡の保持力を上げる方法には、油田用発泡組成物の水溶液と前記掘削装置およ
び/または地下洞構造物を接触するステップが含まれ、前記油田用発泡組成物に
は、前記油田用発泡組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるようなポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の粘土、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0013】 さらに別の態様では、消火しながら、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力
を上げる方法には、消火用発泡組成物の水溶液と前記火災の火を接触するステッ
プが含まれ、前記消火用発泡組成物には、前記消火用発泡組成物の10%水溶液
のpHが約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるようなポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0014】 これらおよびその他の目的、特徴および利点は、当業者には、次の詳細な説明
および添付したクレームを読めば明らかになるであろう。
【0015】 この明細書ではすべてのパーセンテージ、比および比率は、とくに明記しない
かぎり重量による。温度はすべてとくに明記しないかぎり℃で表記している。す
べての引用文献は、関連部分をこの明細書の参考文献として組み入れる。
【0016】発明の詳細な説明 この発明は、泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物において処方し
た場合に、泡および/または泡状物質の寿命を延長し、泡および/または泡状物
質の容積を増大する、双性イオンポリマー性物質に関する。この発明の双性イオ
ン性ポリマーは、ホモポリマーでもコポリマーでもよく、その各々は適度に架橋
していてもよい。双性イオン性ポリマーには、pHが約4〜約12である水溶液
に入れた場合、正または負の電荷を帯びることができる部分が含まれている。
【0017】 この発明の泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物のpHは、10%
水溶液として測定した場合約4〜約12である。この発明のポリマー性泡強化剤
は双性イオン性ポリマーである。この発明では、用語”双性イオン性ポリマー”
は、一つ以上のモノマーを含むポリマー物質として定義されており、ここで各モ
ノマーには、約4〜約12のpHにおいて、前記ポリマーの等電点において正に
荷電した部分の数が負に荷電した部分の数が等しくなるように、正または負の電
荷を帯びることができる一つ以上の部分がある。
【0018】 この発明の組成物には、下で説明する一つ以上の洗浄力のある界面活性剤の有
効量並びにキャリアとその他の付随成分が含まれている。
【0019】 この発明の泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物には、前記組成物
の10%水溶液のpHが約4〜約12であるとき、 a)後で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)随意に有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0020】 以下、この発明の泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物において使
用するのに適したポリマー物質の無数にある例について説明する。
【0021】双性イオン性ポリマー この発明のポリマー性泡安定剤はホモポリマーかコポリマーで、ここで前記ホ
モポリマーかコポリマーに含まれるモノマーには、約4〜約12のpHにおいて
プロトン化できるか、または約4〜約12のpHにおいて脱プロトン化できる部
分、または両タイプの部分が含まれている。
【0022】 泡の容積を増やし且つ泡の継続時間を延長するのに適した好適な双性イオン性
ポリマーの化学式は下記の通りであり:
【0023】
【化14】
【0024】 ここで、RはC1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、およびそれ
らを混合したもの:好適にはC1−C4線状アルキレン、C3−C4分岐アルキレン
;より好適にはメチレンおよび1,2−プロピレンである。R1およびR2は後で
規定する。xは0−6、yは0か1、zは0か1である。
【0025】 上の化学式のnは、この発明の双性イオン性ポリマーの平均分子量が約1,0
00〜約2,000,000、好適には約5,000〜約1,000,000、
より好適には約10,000〜約750,000、より好適には約20,000
〜約500,000、一層よ好適には約35,000〜約300,000ダルト
ンであるような値である。ポリマー性泡ブースターの分子量は、普通のゲル浸透
クロマトグラフィにより測定することができる。
【0026】アニオン性ユニット1は約4〜約12のpHにおいて負電荷を帯びることができるユニットであ
る。好適なR1の化学式は下記の通りであり: −(L)i−(S)j−R3 ここで、Lは次のユニットおよびそれらを混合したものから選択した結合ユニッ
トであり、
【0027】
【化15】
【0028】 ここで、R'は水素、C1−C4、およびそれらを混合した物であり;好適には水
素または代わりにR'とSは4−7個の炭素原子からなる複素環を形成すること
ができ、この複素環は随意に他のヘテロ原子を含んだり、随意に置換することが
できる。好適な結合基Lは、オリジナルなモノマー骨格の一部として、たとえば
、下記化学式のLユニットを有するポリマーとして分子に導入することができる
【0029】
【化16】
【0030】 この部分はカルボキシレート含有モノマー、たとえば、下記一般式を有するモノ
マーを介してポリマーに導入することができる:
【0031】
【化17】
【0032】 上記化学式のiがゼロである場合、Lはない。
【0033】 アニオン性ユニットSが”スペース・ユニット”である場合、ここで各Sユニ
ットは、C1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、C3−C12線状
アルケニレン、C3−C12分岐アルケニレン、C3−C12ヒドロキシアルキレン、
4−C12ジヒドロキシアルキレン、C6−C10アリレン(arylene)、C 8 −C12ジアルキルアリレン(arylene)、−(R5O)k5−、−(R5
O)k6(OR5k−、−CH2CH(OR7)CH2−、R5はC2−C4線状アル
キレンC3−C4分岐アルキレンおよびそれらを混合したものから選択し、好適に
はエチレンおよび1,2−プロピレンおよびそれらの混合物から選択し、より好
適にはエチレンであり、R6はC2−C12線状アルキレンおよびそれらの混合物で
あり、好適にはエチレンであり、R7は水素、C1−C4アルキル、およびそれら
を混合したもの、好適には水素である。kは1〜約20である。
【0034】 好適には、SはC1−C12直鎖アルキレン、−(R5O)k5−、およびそれら
を混合したものである。Sが−(R5O)k5−ユニットである場合は、前記ユ
ニットはアルキレンオキシを生じる反応物(たとえば、エチレンオキサイド、エ
ピクロロヒドリン)を添加または適切なポリエチレングリコールを添加すること
により適切に形成することができる。より好適には、SはC2−C4直鎖アルキレ
ンである。jがゼロである場合は、Sユニットは存在しない。
【0035】 R3は水素、−CO2M、−SO3M、−OSO3M、−CH2P(O)(OM)2 、−OP(O)(OM)2、下記化学式を有するユニットから選択し: −CR8910 ここで、各R8、R9、R10は、それぞれ個別に、水素、−(CH2m11、およ
びそれらを混合したものからなる群から選択し、ここでR11は−CO2H、−S
3M、−OSO3M、−CH(CO2H)CH2CO2H、−CH2P(O)(OH
2、−OP(O)(OH)2、およびそれらを混合したものであり、好適には−
CO2H、−CH(CO2H)CH2CO2H、およびそれらを混合したものであり
、より好適には−CO2Hであり、R8、R9、R10の一つが水素原子でなければ
、好適にはR8、R9、R10の2つは水素である。Mは水素または塩形成カチオン
、好適には水素である。mの値は0−10の範囲にある。
【0036】カチオン性ユニット2は約4〜約12のpHにおいて正電荷を帯びることができるユニットであ
る。好適なR2の化学式は下記の通りであり: −(L)i −(S)j −R4 ここで、Lは次のユニットおよびそれらを混合したものから選択した結合ユニッ
トであり、
【0037】
【化18】
【0038】 ここで、R'は水素、C1−C4、およびそれらを混合したものであり;好適には
水素または代わりにR'とSは4−7個の炭素原子からなる複素環を形成するこ
とができる、この複素環は随意に他のヘテロ原子を含んだり、随意に置換するこ
とができる。好適にはL1の化学式は下記の通りであり:
【0039】
【化19】
【0040】 上記化学式のi'がゼロである場合、L1は存在しない。
【0041】 カチオン性ユニットSが”スペース・ユニット”である場合、ここで各Sユニ
ットは、C1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、C3−C12線状
アルケニレン、C3−C12分岐アルケニレン、C3−C12ヒドロキシアルキレン、
4−C12ジヒドロキシアルキレン、C6−C10アリレン(arylene)、C 8 −C12ジアルキルアリレン(arylene)、−(R5O)k5−、−(R5
O)k6(OR5k−、−CH2CH(OR7)CH2−、R5はC2−C4線状アル
キレン、C3−C4分岐アルキレンおよびそれらを混合したものから選択し、好適
にはエチレンおよび1,2−プロピレンおよびそれらの混合物から選択し、より
好適にはエチレンであり、R6はC2−C12線状アルキレンおよびそれらの混合物
であり、好適にはエチレンであり、R7は水素、C1−C4アルキル、およびそれ
らを混合したもの、好適には水素である。kは1〜約20である。
【0042】 好適には、SはC1−C12直鎖アルキレンおよびそれらを混合したものである
。好適には、SはC2−C4直鎖アルキレンである。上記化学式のj'がゼロであ
る場合、Sユニットは存在しない。
【0043】 R4は、アミノ、アルキルアミノ カルボキサミド、3−イミダゾリル、4−イ
ミダゾリル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピペリジニル、3
−ピペリジニル、4−ピペリジニル、1−ピラゾリル、3−ピラゾイル、4−ピ
ラゾイル、5−ピラゾイル、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾ
リニル、5−ピラゾリニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル
、ピペラジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、グアニジノ、アミド、
およびそれらを混合したものから選択し、好適には下記化学式を有するジアルキ
ルアミノであり: −N(R112 ここで、R11は水素、C1−C4、およびそれらを混合したものであり;好適には
水素またはメチルまたは代わりに2つのR11が4−8個の炭素原子からなる複素
環を形成することができる、この複素環は随意に他のヘテロ原子を含んだり、随
意に置換することができる。
【0044】 この発明の好適な双性イオン性ポリマーの1例には下記化学式を有するポリマ
ーがあり:
【0045】
【化20】
【0046】 ここで、XはC6、nの値は平均分子量が約5,000〜約1,000,000
ダルトンになるような値である。
【0047】 この発明の別の好適な双性イオン性ポリマーは、各モノマーがカチオン性ユニ
ットかアニオン性ユニットのみを有するモノマーを含むポリマーであり、前記ポ
リマーの化学式は下記の通りであり:
【0048】
【化21】
【0049】 ここで、R、R1、x、y、およびzは上で規定された通りであり、n1+n2
nは、nの値が、得られた双性イオン性ポリマーの平均分子量が約5,000〜
約1,000,000ダルトンになるような値である。
【0050】 モノマーがカチオン性ユニットかアニオン性ユニットのみを有するモノマーを
含むポリマーの1例には、下記化学式を有するポリマーがあり:
【0051】
【化22】
【0052】 ここで、n1とn2の和から平均分子量約5,000〜約750,000ダルトン
のポリマーが得られる。
【0053】 この発明の別の好適な双性イオン性ポリマーは、限定された架橋を持ち且つ下
記化学式を有するポリマーであり:
【0054】
【化23】
【0055】 ここで、R,R1,L1,S,j',x,y,およびzは上で規定された通りであ
り、n'はn''に等しく、n'+n''の値はn1+n2=nの値の5%以下であり、
nから平均分子量約1,000〜約2,000,000ダルトンのポリマーが得
られる。R12は窒素,下記化学式を有するC1−C12直鎖アルキレンアミノアル
キレン: −R13−N−R13− L1,およびそれらを混合したものであり、ここで、各R13はL1またはエチレン
である。
【0056】 この発明の双性イオン性ポリマーには、モノマーユニットの何らかの組み合わ
せが含まれ、たとえば、種々のR1およびR2基を有する数種類のモノマーを組み
合わせて適切な泡安定剤を形成することができる。一方、R1ユニットは同じも
のを用い、R2は種々のユニットから選択することができるし、その逆の場合も
ありうる。
【0057】使用方法 この発明は、身体ケア組成物(すなわち、シャンプー,手洗い用洗浄組成物,
ボディ洗浄組成物,ヘア除去組成物,など),洗濯用洗浄組成物,とくに洗濯用
固形石鹸,および/または高発泡性のホスフェート系洗濯用組成物,硬質表面を
浄化する組成物,農芸化学用発泡組成物,油田用発泡組成物および/または消火
用発泡組成物などの、泡形成組成物および/または泡状物質形成組成物において
、泡容積を増加させ、泡保持力を上げる方法に関連している。
【0058】 一つの態様では、浄化が必要な場合に、ヘア,両手,身体のその他の部分など
人体の各部を洗浄し、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には
、身体ケア組成物の水溶液と前記各部を接触するステップが含まれ、前記身体ケ
ア組成物には、前記身体ケア組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12である
とき、 a)後で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0059】 別の態様では、織物および/または衣類を浄化する必要がある場合に、好適に
は手で洗浄し、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、洗濯
用の洗浄力のある水溶液と前記織物および/または衣類を接触するステップが含
まれ、前記洗濯用の洗浄力のある組成物には、前記洗濯用の洗浄力のある組成物
の10%水溶液のpHが約4〜約12であるとき、 a)後で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0060】 さらに別の態様では、浄化が必要な場合に、調理台,タイルフロアー,浴室備
品,浴槽,シャワー,トイレット,などの硬質表面を浄化し、一方、泡の容積を
増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、硬質表面を洗浄する組成物の水溶液と
前記硬質表面を接触するステップが含まれ、前記硬質表面を洗浄する組成物には
、前記硬質表面を洗浄する組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12であると
き、 a)明細書の中で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0061】 さらに別の態様では、処理が必要な場合に、植物および/または作物を処理し
、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる方法には、農芸化学用発泡組
成物の水溶液と前記植物および/または作物を接触するステップが含まれ、前記
農芸化学用発泡組成物には、前記農芸化学用発泡組成物の10%水溶液のpHが
約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0062】 さらに別の態様では、油田において油井を掘削し、一方、泡の容積を増やし且
つ泡の保持力を上げる方法には、油田用発泡組成物の水溶液と前記掘削装置およ
び/または地下洞構造物を接触するステップが含まれ、前記油田用発泡組成物に
は、前記油田用発泡組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の粘土、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0063】 さらに別の態様では、消火しながら、一方、泡の容積を増やし且つ泡の保持力
を上げる方法には、消火用発泡組成物の水溶液と前記火災の火を接触するステッ
プが含まれ、前記消火用発泡組成物には、前記消火用発泡組成物の10%水溶液
のpHが約4〜約12であるとき、 a)明細書の中で定義されるような双性イオンポリマー性泡安定剤の有効量、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている。
【0064】身体ケア製品用組成物 シャンプーと手および/またはボディ洗浄物 この発明の双性イオンポリマー性泡安定剤の他に、美容ケア製品およびシャン
プーや手および/またはボディを洗浄するための石鹸などのこの発明の身体ケア
製品には、付随成分が含まれている。この種の製品に関する背景は、1998年
3月6日に出願され、WO 98/38973として発行されたPCT出願番号
PCT/US98/04474に記載されている。
【0065】 真珠光沢付与剤とも呼ばれている、真珠光沢添加剤は、対象物に真珠のような
光沢を与えるヘアおよびスキンケア製品などの美容および身体ケア製品に添加さ
れる。非常に小さな(ミクロンサイズ)針状または板状の化学物質は、このよう
な真珠光沢を示すことがある。この効果を示す物質は、エチレン-グリコールの
モノおよびジステアレート,TiO2被覆マイカ,ビスマス オキシクロライド
,および真珠の天然母貝である。多くの有機物質は、適切な針状または板状につ
くることができれば、この真珠光沢を示す。エチレン-グリコール-ジステアレー
ト(EGDS)またはエチレン-グリコール-モノステアレート(EGMS)は、
最も普通に使われる真珠光沢付与剤である。
【0066】 安定してマイルドな自由流動性のある冷たい真珠光沢付与濃縮液は、通常、 i)この発明の真珠光沢付与剤、好適にはグリコール-ステアレート、 ii)非イオン性界面活性剤、 iii)両性イオン性界面活性乳化剤および安定剤、 iV)グリコール、および V)水 を用いてつくられ、ココジエタノールアミドの使用を回避すると、イオン界面活
性剤との相溶性が優れた濃縮液が得られる。この濃縮液は、通常、この液が本質
的にはいかなるイオン性界面活性剤と相溶性であるようにアニオン性界面活性剤
は含まれていない。なお、このイオン性界面活性剤はこの濃縮液が添加される身
体ケア製品において使用できる。
【0067】 この真珠光沢付与剤は、濃縮液の全重量に基づいて、重量で、約5〜約40%
、好適には約10〜約30%そして最も好適には約15〜約25%含まれている
【0068】 真珠光沢付与剤は、ヒドロキシル-ステアレート,ポリエチレン-グリコール
モノ-およびジステアレート,ステアリック-モノエタノールアミド,およびそれ
らの混合物からなる群から選択することができる。好適な真珠光沢付与剤は、ポ
リエチレングリコール モノ-およびジ-ステアレート、およびエチレングリコー
ル モノ-およびジ-ステアレートである。使用するのに最も好適な真珠光沢付与
剤は、エチレングリコール モノ-およびジ-ステアレートである。
【0069】 脂肪酸ベースのメンバーは、約90重量%以上のオクタデカン酸(すなわち、
一つのカルボキシル基(またはその誘導体)とそれに結合した17個の炭素を有
するアルキル基からなる)からなる脂肪酸原料(これはフリーな脂肪酸,カルボ
キシレート塩,脂肪族モノ-,ジ-および/またはトリ-グリセリッドを指してい
る)から導かねばならない。ステアリン酸は種々のグレードののものを商業的に
利用することができ、通常、少量のパルミチン酸(すなわち、一つのカルボキシ
ル基とそれに結合した15個の炭素を有するアルキル基を有する飽和脂肪酸)を
含んでいる。たとえば、ステアリン酸は37.5%(ノーマル)と42.5%(
ノーマル)の純度のグレードのものが利用できる。したがって、脂肪酸鎖の約9
0%がオクタデカン酸であるようなグレードのステアリン酸は、もしこのステア
リン酸をまず精製してオクタデカン酸から導かれない化学種を十分除去しなけれ
ば、この明細書で使用する脂肪酸ベースのメンバーの製造に使えないであろう。
有用なグレードのステアリン酸はCTFA規格で95%(ノーマル)グレードの
もので、これは92.5−97.5%がステアリン酸で、パルミチン酸の含有量
最高5%である。ステアリン酸含有量が90%で、パルミチン酸含有量が10%
のものも使える。
【0070】 真珠光沢付与剤はその他の成分を含む濃縮液が最も有用であり、その他の成分
はこの明細書の引用文献の一つである、1998年9月11日に発行されたPC
T出願であるWO 98/38973に記載されている。なお、その開示はこの
明細書の引用文献の一つである。
【0071】 美容および身体ケア製品の第2の成分は、非イオン性界面活性剤である。この
界面活性剤は処方物において、乳化剤および安定剤として機能することができる
。この明細書で使われている”非イオン性界面活性剤”という用語には、非イオ
ン性界面活性剤の混合物も含まれている。
【0072】 有用な非イオン性界面活性剤の例には、平均親水性親油性バランス(HLB)
が約8〜約16、より好適には約10〜約12.5である疎水性基とエチレンオ
キサイドの縮合生成物がある。これらの界面活性剤には、直鎖または分岐鎖状の
約8〜約24個の炭素原子を有する1級または2級脂肪族アルコールと、アルコ
ール1モルあたり約2〜約40モル、好適には約2〜約9モルのエチレンオキサ
イドとの縮合生成物がある。
【0073】 好適な実施態様では、脂肪族アルコールには、約9〜約18個の炭素原子が含
まれ、このアルコールは脂肪族アルコール1モルあたり約3〜約12モルの間の
エチレンオキサイドを用いてエトキシル化される。とくに好適なのは、アルコー
ル1モルあたり約5〜約9モルの間のエチレンオキサイドを含む、約12〜約1
5個の炭素原子を有する1級アルコール-エトキシレートである。そのような物
質の一つは、Shell ChemiCal Co.からNEODOL 25−9
という商品名で市販されている。その他市販の非イオン性界面活性剤には、Sh
ell ChemiCal Co.から販売されているNEODOL 25−6.
5とNEODOL 25−7がある。
【0074】 適切な非イオン性界面活性剤には他に、約6〜約12個の炭素原子を含むアル
キルフェノールと約3〜約30、好適には約5〜約14モルの間のエチレンオキ
サイドとの縮合生成物がある。この種の界面活性剤の例には、Rhone−Po
ulenC InC.からIgepal CO 530,Igepal CO 63
0,Igepal CO 720およびIgepal CO 730という商品名で
販売されているものがある。さらに、その他の適切な非イオン性界面活性剤が、
米国特許第3,976,586号に記載されている。必要な範囲で、この特許は
明らかにこの明細書の引用文献の一つである。使用するのに最も好適なのは、R
hone−PoulenC InC.からRhodasurf L−790として
販売されたLaureth−7などの混合線状アルコール-エトキシレートであ
る。
【0075】 非イオン性界面活性剤は、濃縮液の全重量に基づいて約3〜約30%、好適に
は約8〜約25%そして最も好適には約10〜約20%の量がコールド真珠光沢
濃縮液に加えられる。
【0076】 両性界面活性剤にはこの発明の第3の成分が含まれている。この明細書で使わ
れている”両性界面活性剤”という用語には、両性界面活性剤の混合物などの1
種以上の両性界面活性剤が含まれている。好適には、ベタイン,それらの誘導体
,およびそれらの混合物として知られた両性界面活性剤が組み込まれると真珠光
沢を増進する効果がある。
【0077】 適切な両性界面活性剤の例には、アルキルアンホカルボキシ-グリシネートと
アルキルアンホカルボキシ-プロピオネート,アルキルアンホジプロピオネート
,アルキルアンホジアセテート,アルキルアンホグリシネートおよびアルキルア
ンホプロピオネートのアルカリ金属,アルカリ土類金属,アンモニウムまたは置
換アンモニウム塩がある。ここで、アルキルは6−20個の炭素原子を有するア
ルキル基を意味する。適切な両性界面活性剤には他に、12−18個の炭素原子
を有するアルキルイミノプロピオネート,アルキルイミノジプロピオネートおよ
びアルキルアンホプロピルスルホネート;アルキルベタインとアミドプロピルベ
タインとアルキルサルテインとアルキルアミドプロピルヒドロキシ-サルテイン
があり、ここで、アルキルは6−20個の炭素原子を有するアルキル基を意味す
る。
【0078】 とくに有用な両性界面活性剤には下記化学式などのモノカルボキシレートとジ
カルボキシレートがある:
【0079】
【化24】
【0080】 および
【0081】
【化25】
【0082】 ここで、Rは6−20個の炭素原子を有するアルキル基であり、xは1か2であ
りそしてMは水素またはナトリウムである。上記構造式を混合したものがとくに
好適である。
【0083】 その他の化学式を有する両性界面活性剤には次のようなものがある: アルキルベタイン
【0084】
【化26】
【0085】 アミドプロピル-ベタイン
【0086】
【化27】
【0087】 アルキルサルテイン
【0088】
【化28】
【0089】 アルキルアミドプロピルヒドロキシ-サルテイン
【0090】
【化29】
【0091】 ここで、Rは6−20個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてMはカリ
ウム,ナトリウムまたは1価カチオンである。
【0092】 上の両性界面活性剤の内、とくに好適なのは、アルキルアンホプロピオネート
,アルキルアンホジアセテート,アルキルアンホグリシネートおよびアルキルア
ンホプロピオネートのアルカリ塩である。ここで、アルキルは6−20個の炭素
原子を有するアルキル基を意味する。より一層好適なのは、アルキル基がココナ
ッツ油から導かれた化合物またはアルキル基がラウリル基、たとえば、ココアン
ホジプロピオネートである化合物である。この種のココアンホジプロピオネート
界面活性剤は、Rhone−PoulenC InC.からMIRANOL C2
M−SF CONC.およびMIRANOL FBSという商標で市販されている
。その他の商業的に有用な両性界面活性剤には下記のようなものがある: *ココアンホアセテート(商標MIRANOL ULTRA C−32およびMI
RAPON FAとして販売された)、 *ココアンホプロピオネート(商標MIRANOL CMSF CONC.および
MIRAPON FASとして販売された)、 *ココアンホジアセテート(商標MIRANOL C2M CONC.およびMI
RAPON FBとして販売された)、 *ラウロアンホアセテート(商標MIRANOL HM CONC.およびMIR
APON LAとして販売された)、 *ラウロアンホジアセテート(商標MIRANOL H2M CONC.およびM
IRAPON LBとして販売された)、 *ラウロアンホジプロピオネート(商標MIRANOL H2M−SF CONC
.およびMIRAPON LBSとして販売された)、 *ラウリン酸とミリスチン酸の混合物から得られたラウロアンホジアセテート(
商標MIRANOL BM CONC.として販売された)、 *ココアンホプロピルースルホネート(商標MIRANOL CS CONC.と
して販売された)、 *カプロアンホジアセテート(商標MIRANOL S2M CONC.として販
売された)、 *カプロアンホアセテート(商標MIRANOL SM CONC.として販売さ
れた)、 *カプロアンホジプロピオネート(商標MIRANOL S2M−SF CONC
.として販売された)、 *ステアロアンホアセテート(商標MIRANOL DMとして販売された)。
【0093】 使用するのに最も好適な両性界面活性剤はココアンホアセテートである。濃縮
液の全重量に基づいて、それは0-10%存在する。好適には、この濃縮液には
、ココアンホアセテートが約1〜約7%、最も好適には約2〜約4%含まれてい
る。
【0094】 ベタインとアミドベタインもこの明細書で有用であり、これらの化合物の一般
構造式は下記の通りであり:
【0095】
【化30】
【0096】 ここで、それぞれ、R2はC8-C22アルキルまたはアルケニル、R3はHまたはC 1 -C4アルキル、そしてR4はHまたはC1-C4アルキルである。
【0097】 この明細書で有用なベタインには、ココジメチル-カルボキシメチル-ベタイン
,ラウリルジメチル-カルボキシメチル-ベタイン,ラウリルジメチル-α-カルボ
キシエチル-ベタイン,セチルジメチル-カルボキシメチル-ベタイン,ラウリル
ビス-(2-ヒドロキシエチル)カルボキシメチル-ベタイン,ステアリル ビス-
(2-ヒドロキシプロピル)カルボキシメチル-ベタイン,オレイルジメチル-γ-
カルボキシプロピル-ベタイン,およびラウリル ビス-(2-ヒドロキシプロピル
)-α-カルボキシエチル-ベタインなどの長鎖アルキルベタインがある。スルホ
ベタインも好適であり、その代表的な化合物は、ココジメチル-スルホプロピル-
ベタイン,ステアリルジメチル-スルホプロピル-ベタイン,ラウリルジメチル-
スルホエチル-ベタイン,ラウリル ビス-(2-ヒドロキシエチル)スルホプロピ
ル-ベタインおよびそれらの混合物である。とくに好適な組成物は、ココアミド
プロピル-ベタインを利用している。
【0098】 最も好適には、両性界面活性剤はココアンホアセテートであり、ココアミドプ
ロピル-ベタインは両性の補助乳化剤として作用する。
【0099】 両性界面活性剤は、真珠光沢付与濃縮液の全重量に基づいて、約2〜約20%
の範囲で存在しうる。好適には、この真珠光沢付与濃縮液には、両性界面活性剤
が約4〜約16%、最も好適には約6〜約10%含まれている。
【0100】 第4の成分はグリコール乳化剤からなる。プロピレングリコール(1,2およ
び1,3)および1,3-ブチレングリコール,2,3-ブチレングリコール,エ
チレングリコールおよびそれらの混合物などその他のアルコールが有用な乳化剤
である。グリコール乳化剤は、0〜約15%、好適には約1〜約10%そして最
も好適には約2〜約5%存在しうる。
【0101】 第5成分については、残りは水、好適には脱イオン水である。一般に、濃縮液
の全重量に基づいて、水は約20〜約70%、好適には約30〜約60%、そし
て最も好適には約40〜約55%の量を加えることができる。
【0102】 必須でない随意の成分は、美容および身体ケア製品へ組み込む普通の手段とし
て、この発明の濃縮液において利用することができる。この種の普通の随意成分
は、当業者には周知のことであり、たとえば、ベンジルアルコール,メチルパラ
ベン,プロピルパラベンおよびイミダゾリジニル尿素などの保存剤;エチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドのブロックポリマー、たとえば、ANTARO
X F-88(Rhone-PoulenC InC.)、塩化ナトリウム,硫酸ナ
トリウム,ポリビニルアルコール,およびエチルアルコールなどのシックナーや
粘度調節剤;クエン酸,こはく酸,りん酸,水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウム
などのpH調節剤;香料;染料;およびEDTAなどの金属イオン封鎖剤がある
。この種の薬剤は、濃縮液の重量で、0〜約2%、好適には0.01〜約1.0
%のレベルで個々に使用される。
【0103】 濃縮液のpHはとくに重要ではなく、約2〜約12、好適には約4〜約10そ
して最も好適には約6〜約8の範囲にあればよい。
【0104】 混合タンクへの濃縮液の個々の成分を添加する順番はとくに重要ではなく、ま
た、とくに温度を上げる必要もないが、好適には水と真珠光沢付与剤は、約50
〜約90℃、より好適には約70〜約80℃において激しく撹拌しながら真珠光
沢付与剤が乳化するまでよく混ぜる。次いで、非イオン性界面活性剤と両性界面
活性剤を混合物が透明になるまでよく混合する。次いで、この混合物を室温まで
冷却する。一般に、この濃縮液は、その真珠光沢付与特性を十分発揮させるため
に、約0〜約45℃、好適には約15〜約35℃の温度で、少なくとも1日、好
適には2日貯蔵する。
【0105】 身体ケア組成物には、さらに、シリコーン化合物を加えることができる。この
明細書で言及したように、シリコーン化合物は、25℃で約5〜約600,00
0 Cs(センチストーク)、好適には約350〜約10,000 Csの粘度を
有する非機能的シロキサンである。この明細書の引用文献の一つである米国特許
第4,902,499号に記載されている、20℃で600,000 Csより
上、たとえば、700,000 Csプラスの粘度と約500,000以上の重
量平均分子量いわゆる”かたいシリコーン”も有用である。シリコーン化合物は
、通常、ポリジメチルシロキサン、すなわち、各端部にトリメチルシリル基を伴
い停止された線状ポリジメチルシロキサンである。このシリコーン化合物は、C
TFAにより規定されたジメチコン、すなわち、25℃で25 Cs以上60,
000 Cs未満の粘度を有するアルファ,オメガ-トリメチルシリル-ポリジメ
チルシロキサンである。シリコーン化合物は通常シャンプーに関連して使われ、
シャンプー後のヘアに改良されたまとまりと柔らかさなどの改良された感じを与
えるのに十分な量をこの組成物に添加される。
【0106】 この明細書で用いるシリコーン・ヘアコンディショニング剤の25℃における
粘度は、好適には約1,000〜約2,000,000 Cs、より好適には約
10,000〜約1,800,000、より一層好適には約100,000〜約
1,500,000である。粘度は、1970年7月20日付けのダウコーニン
グ社のテスト方法CTM0004に記載のガラス毛細管粘度計により測定するこ
とができる。
【0107】 シリコーン・ヘアコンディショニング剤は、この明細書のシャンプー組成物に
おいて、組成物の重量で、約0.1〜約10%、好適には約0.5〜約8%、よ
り好適には約1〜約5%のレベルで使われる。
【0108】 不溶性で非揮発性の適切なシリコーン流体には、ポリアルキル-シロキサン,
ポリアリル(aryl)-シロキサン,ポリアルキルアリル(aryl)-シロキ
サン,ポリエーテル-シロキサン・コポリマーおよびそれらの混合物がある。し
かし、ヘアコンディショニング特性を有する、不溶性で非揮発性のその他のシリ
コーン流体も使用できる。この明細書で使われている”不揮発性”という用語は
、当該分野でよく知られているように、そのシリコーン物質の周辺条件下におけ
る蒸気圧が非常に低いか、ほとんどないことを意味している。”シリコーン流体
”という用語は、25℃で1,000,000 Cs未満の粘度を有する流動性
のシリコーン物質を意味している。一般に、これらの流体の25℃における粘度
は、約5〜1,000,000 Csの間、好適には約10〜約100,000
Csの間にある。この明細書で用いている”シリコーン”という用語は、用語”
ポリシロキサン”と同義である。
【0109】 使用できる不揮発性ポリアルキルシロキサン流体には、たとえば、ポリジメチ
ルシロキサンがある。これらのシロキサンは、たとえば、General El
eCtriC Co.からVISCASILシリーズとして、そしてDow Co
rningからDow Corning 200シリーズとして利用できる。
【0110】 使用できるポリアルキルアリル(aryl)-シロキサンには、たとえば、ポ
リメチルフェニルシロキサンもある。これらのシロキサンは、たとえば、Gen
eral EleCtriC Co.からSF 1075メチルフェニル流体とし
て、またはDow Corningから556化粧品グレード流体として利用で
きる。
【0111】 使用できるポリエーテルシロキサン・コポリマーには、たとえば、ポリプロピ
レンオキサイド変性ジメチルポリシロキサン(たとえば、Dow Cornin
g DC-1248)がある。ただし、エチレンオキサイドまたはエチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイドの混合物も使用できる。エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドのレベルは、水およびこの明細書の組成物に溶解するのを防ぐ
ために十分低いレベルにする必要がある。
【0112】 この明細書のシリコーン流体には、米国特許第5,573,709号に記載さ
れた構造を有するポリアルキルシロキサンとポリアリル(aryl)シロキサン
もある。なお、この特許の開示内容はこの明細書の引用文献の一つである。ここ
で、Rはアルキルまたはアリル(aryl)、そしてxは約7〜約8,000の
整数であるものが使える。”A”はシリコーン鎖の末端をブロックするグループ
を意味している。
【0113】 シロキサン鎖(R)またはシロキサン鎖の端部(A)で置換されたアルキルま
たはアリル(aryl)基は、得られるシリコーンが、室温で流体であり、疎水
性であり、ヘアに塗布した場合に刺激性や毒性がなくもしくはとくに有害でもな
く、この組成物のその他の成分と相溶性があり、普通の使用および貯蔵条件下で
化学的に安定であり、且つコンディショニング・ヘア上およびコンディショニン
グ・ヘアから沈積できる限りは、長い構造を持つことができる。
【0114】 適切なA基には、メチル,メトキシ,エトキシ,プロポキシ,およびアリル(
aryl)オキシがある。珪素原子上の2つのR基は同じ基か別の基を表す。好
適には、2つのR基は同じ基を表す。適切なR基には、メチル,エチル,プロピ
ル,フェニル,メチルフェニルおよびフェニルメチルがある。好適なシリコーン
は、ポリジメチルシロキサン,ポリジエチルシロキサン,およびポリメチルフェ
ニルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンがとくに好適である。
【0115】 適切なシリコーン流体を開示している文献には、Geenの米国特許第2,8
26,551号、1976年6月22日に発行されたDrakoffの米国特許
第3,964,500号、Paderの米国特許第4,364,837号、およ
びWoolstonの英国特許第849,433号がある。これらの特許はすべ
て、この明細書の引用文献である。1984年にPetrarCh Syste
ms, InC.が配布したSiliCon Compoundsもこの明細書の
引用文献の一つである。この文献は適切なシリコーン流体の広範囲のリスト(た
だし、排他的なものではない)を提供している。
【0116】 シリコーン・コンディショニング剤でとくに有用なもう一つのシリコーン物質
は、不溶性のシリコーン・ゴムである。この明細書で用いる”シリコーン・ゴム
”という用語は、25℃で1,000,000 Cs以上の粘度を有するポリオ
ルガノシロキサンを意味している。シリコーン・ゴムについては、Petrar
Chの他に、1979年5月1日に発行されたSpitzerらの米国特許第4
,152,416号および1968年にニューヨークのACademiC Pr
essから発行されたNollとWalterのChemistry and T
eChnology of SiliConesにも記載されている。シリコーン
・ゴムについては、General EleCtriC のSiliCone R
ubber ProduCt Data Sheets SE 30,SE 33,S
E 54およびSE 76にも記載されている。これらの引用文献はすべてこの明
細書の引用文献のある。”シリコーン・ゴム”の質量分子量は、通常、約200
,000を超えており、一般に、約200,000〜約1,000,000の間
にある。具体的な例には、ポリジメチルシロキサン,(ポリジメチルシロキサン
)(メチルビニルシロキサン)コポリマー,ポリ(ジメチルシロキサン)(ジフ
ェニルシロキサン)(メチルビニルシロキサン)コポリマーおよびそれらの混合
物がある。
【0117】 好適には、シリコーン・ヘアコンディショニング剤には、約1,000,00
0 Cs以上の粘度を有するポリジメチルシロキサン・ゴムと約10〜約100
,000 Csの粘度を有するポリジメチルシロキサン流体の混合物が含まれて
いる。ここで、ゴムと流体の比は、約30:70〜約70:30、好適には約4
0:60〜約60:40である。
【0118】 シリコーン・コンディショニング剤に加えることができるもう一つの随意成分
はシリコーン樹脂である。シリコーン樹脂は高度に架橋したポリマー性シロキサ
ンである。架橋は、シリコーン樹脂の製造中、一官能性または二官能性、または
両方のモノマー・ユニットを用いた三官能性および四官能性シランの取り込みに
より導入される。当該分野ではよく知られているように、結果的にシリコーン樹
脂を得るために必要な架橋度は、シリコーン樹脂に組み込まれる個々のシラン・
ユニットにより変わる。一般に、シリコーン物質が乾燥すると堅いフィルムを形
成するのに十分なレベルの三官能性および四官能性シロキサン・モノマーユニッ
ト(およびしたがって、十分なレベルの架橋)を有するシリコーン物質は、シリ
コーン樹脂であると考えられる。酸素原子と珪素原子の比は、特定のシリコーン
物質の架橋レベルの指標である。珪素原子あたり約1.1個の酸素原子を有する
シリコーン物質は、一般にこの明細書ではシリコーン樹脂である。好適には、酸
素原子対珪素原子の比は、少なくとも約1.2:1.0である。シリコーン樹脂
の製造に用いられるシランには、モノメチル-,ジメチル-,モノフェニル-,ジ
フェニル-,メチルフェニル-,モノビニル-,およびメチルビニル-クロロシラン
,およびテトラクロロシランがあり、最も普通に使われているのはメチル置換シ
ランである。好適な樹脂はGeneral EleCtriC からGE SS4
230およびSS4267として販売されている。商業的に利用できるシリコー
ン樹脂は、一般に、低粘度の揮発性または不揮発性シリコーン流体として未硬化
の状態で供給される。この明細書で用いるシリコーン樹脂は、そのような未硬化
の状態で供給され、そしてこの組成物に組み込まれる。これは、当業者には容易
に理解できることであろう。
【0119】 シリコーン流体,ゴム,および樹脂について述べているセクションを含むシリ
コーンに関する背景資料、並びにシリコーンの製造は、この明細書の引用文献の
一つである1989年にJohn Wiley & Sons, InC.から発行
されたEnCyClopedia of Polymer SCienCe and
Engineering, Volume 15, 第2版, 204-308頁で
知ることができる。
【0120】 シリコーン物質およびとくにシリコーン樹脂は、当業者には”MDTQ”命名
法としてよく知られている簡略命名システムにより識別するのが便利である。こ
のシステムでは、シリコーンは、そのシリコーンをつくっている種々のシロキサ
ン・モノマーユニットの存在により記述する。すなわち、記号Mは一官能性ユニ
ット(CH33SiO0.5を表し、Dは二官能性ユニット(CH32SiOを表
し、Tは三官能性ユニット(CH3)SiO1.5を表し、そしてQは四官能性ユニ
ットSiO2を表している。ユニット記号のプライム、たとえば、M',D',T'
,およびQ'はメチル以外の置換基を表し、各々の発生について具体的に規定し
なければならない。メチル以外の代表的な置換基には、ビニル,フェニル,アミ
ン,ヒドロキシルなどの基がある。種々のユニットのモル比は、シリコーン中の
各タイプのユニットの総数(またはその平均)を示す記号への添え字により、ま
たは分子量と組み合わせて比を具体的に示すものとして、MDTQシステムにお
けるシリコーン物質の記述を完成する。シリコーン樹脂中のD,D',Mおよび
/またはM'に対するT,Q,T'および/またはQ'の相対的モル量が高いほど
、架橋レベルが高いことを示している。しかし、上で述べたように、全体の架橋
レベルは、酸素と珪素の比によって示すこともできる。
【0121】 この明細書で用いるのに好適なシリコーン樹脂は、MQ,MT,MTQ,MQ
およびMDTQ樹脂である。したがって、好適なシリコーン置換基はメチルであ
る。とくに好適なのはMQ樹脂で、ここでM:Qは約0.5:1.0〜約1.5
:1.0であり、且つ樹脂の平均分子量は約1,000〜約10,000である
【0122】 不揮発性シリコーン流体成分とシリコーン樹脂成分の重量比は、とくにシリコ
ーン流体成分がポリジメチルシロキサン流体または上で述べたポリジメチルシロ
キサン流体とポリジメチルシロキサン・ゴムの混合物である場合は、約4:1〜
約400:1、好適なこの比は約9:1〜約200:1、より好適には約19:
1〜約100:1である。
【0123】 シャンプーには洗浄力のある界面活性剤が含まれている。これらには、アニオ
ン性,カチオン性,非イオン性,両性,および双性イオン性の各界面活性剤が含
まれている。アニオン性界面活性剤の例は米国特許第5,573,709号に記
載されており、その開示内容全体が引用文献の一つである。しかし、シャンプー
には通常アニオン性界面活性剤は含まれておらず、たとえば、アニオン性界面活
性剤として適切にキャラクタライズされる化学種の含有量は0.5重量%未満で
ある。処方物にアニオン性界面活性剤が含まれていない場合は、カチオン性の洗
浄力のある界面活性剤を使用することもできる。
【0124】 使用できる非イオン性界面活性剤には、脂肪酸またはアルキル芳香族である有
機疎水性化合物とアルキレンオキサイド基(親水性)の縮合によりつくられた化
合物として幅広く規定されたものがある。
【0125】 1.アルキルフェノールのポリエチレンオキサイド縮合生成物、たとえば、直
鎖または分岐鎖状態で約6〜約20個の炭素原子を含むアルキルフェノールとエ
チレンオキサイド(アルキルフェノールのモルあたり約10〜約60モルの量で
存在している)との縮合生成物。この種の化合物におけるアルキル置換基は、た
とえば、重合したプロピレン,ジイソブチレン,オクタン,またはノナンから導
くことができる。
【0126】 2.プロピレンオキサイドとエチレンジアミンの反応生成物から得られる生成
物とエチレンオキサイドの縮合から得られたもの。これらは、望ましい疎水性と
親水性の両エレメントの間のバランスによって組成が変わる。たとえば、エチレ
ンジアミンと過剰のプロピレンオキサイドの反応生成物からなる疎水性塩基とエ
チレンオキサイド・グループの反応から得られる、重量で約40〜約80%のポ
リオキシエチレンを含有し、且つ約5,000〜約11,000の分子量を有す
る化合物。ここで、約2,500〜約3,000のオーダーの分子量を有する前
記塩基は満足である。
【0127】 3.直鎖または分岐鎖状態で約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族アルコ
ールとエチレンオキサイドの縮合生成物、たとえば、ココナッツアルコールのモ
ルあたり約10〜約30モルのエチレンオキサイドを有するココナッツアルコー
ルとエチレンオキサイドの縮合生成物、ココナッツアルコールの留分は約10〜
約14個の炭素原子を持っている。
【0128】 4.下記一般式に対応する長鎖3級アミンオキサイド: R123N→O ここで、R1には約8〜約18個の炭素原子からなるアルキル,アルケニルまた
はモノヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキサイド部分、および
0〜約1個のグリセリル部分が含まれ、そしてR2とR3には約1〜約3個の炭素
原子および0〜約1個のヒドロキシ基、たとえば、メチル,エチル,プロピル,
ヒドロキシエチル,またはヒドロキシプロピル基が含まれている。この化学式の
中の→印は半極性結合であることを意味している。この発明で使用するのに適し
たアミンオキサイドの例には、ジメチルドデシル-アミンオキサイド,オレイル
ジ(2-ヒドロキシエチル)アミンオキサイド,ジメチルオクチル-アミンオキサ
イド,ジメチルデシル-アミンオキサイド,ジメチルテトラデシル-アミンオキサ
イド,3,6,9-トリオキサヘプタデシルジエチル-アミンオキサイド,ジ(2
-ヒドロキシエチル)テトラデシル-アミンオキサイド,2-ドデクオキシエチル
ジメチル-アミンオキサイド,3-ドデクオキシ-2-ヒドロキシプロピルジ(3-
ヒドロキシプロピル)アミンオキサイド,ジメチルヘキサデシル-アミンオキサ
イドがある。
【0129】 5.下記一般式に対応する長鎖3級ホスフィンオキサイド: RR'R''P→O ここで、Rには、鎖長が約8〜約18個の炭素原子の範囲にあるアルキル,アル
ケニルまたはモノヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキサイド部
分および0〜約1個のグリセリル部分が含まれ、R'とR''は各々が約1〜約3
個の炭素原子を含むアルキルまたはモノヒドロキシアルキルである。この化学式
の中の→印は半極性結合であることを意味している。適切なホスフィンオキサイ
ドの例には、ドデシルジメチル-ホスフィンオキサイド,テトラデシルジメチル-
ホスフィンオキサイド,テトラデシルメチルエチル-ホスフィンオキサイド,3
,6,9-トリオキサオクタデシルジメチル-ホスフィンオキサイド,セチルジメ
チル-ホスフィンオキサイド,3-ドデコキシ-2-ヒドロキシプロピルジ(2-ヒ
ドロキシエチル)ホスフィンオキサイド,ステアリルジメチル-ホスフィンオキ
サイド,セチルエチルプロピル-ホスフィンオキサイド,オレイルジエチル-ホス
フィンオキサイド, ドデシルジエチル-ホスフィンオキサイド,テトラデシルジエチル-ホスフィンオ
キサイド,ドデシルジプロピル-ホスフィンオキサイド,ドデシルジ(ヒドロキ
シメチル)ホスフィンオキサイド,ドデシルジ(2-ヒドロキシエチル)ホスフ
ィンオキサイド,テトラデシルメチル-2-ヒドロキシプロピル-ホスフィンオキ
サイド,オレイルジメチル-ホスフィンオキサイド,2-ヒドロキシドデシルジメ
チル-ホスフィンオキサイドがある。
【0130】 6.約1〜約3個の炭素原子を有する一つの短鎖アルキルまたはヒドロキシア
ルキル基(普通はメチル)および約8〜約20個の炭素原子を含むアルキル,ア
ルケニル,ヒドロキシアルキル,またはケトアルキル基、0〜約10個のエチレ
ンオキサイド部分および0〜約1個のグリセリル部分を有する一つの長い疎水性
鎖を含む長鎖ジアルキルスルホキシド。例には、オクタデシルメチル-スルホキ
シド,2-ケトトリデシルメチル-スルホキシド,3,6,9-トリオキサオクタ
デシル 2-ヒドロキシエチル-スルホキシド,ドデシルメチル-スルホキシド,オ
レイル 3-ヒドロキシトリデシルメチル-スルホキシド,テトラデシルメチル-ス
ルホキシド,3-メトキシトリデシルメチル-スルホキシド,3-ヒドロキシトリ
デシルメチル-スルホキシド,3-ヒドロキシ-4-ドデコキシブチルメチル-スル
ホキシドがある。
【0131】 双性イオン性の洗浄力のある界面活性剤の例には、脂肪族4級アンモニウム,
ホスホニウム,およびスルホニウム化合物の誘導体として幅広く記述できるもの
がある。これらの化合物において、脂肪族基は直鎖でも分岐鎖でもよく、且つ脂
肪族置換基の一つには約8〜約18個の炭素原子が含まれ、そして置換基にはア
ニオン性基、たとえば、カルボキシ,スルホネート,サルフェート,ホスフェー
ト,またはホスホネートが含まれている。これらの化合物の一般式は、この明細
書の引用文献の一つである米国特許第5,573,709号に記載されており、
ここで、R2には約8〜約18個の炭素原子を含むアルキル,アルケニル,また
はヒドロキシアルキル基、0〜約10個のエチレンオキサイド部分および0〜約
1個のグリセリル部分が含まれ;Yは窒素,りん,および硫黄原子からなる群か
ら選択し;R3は約1〜約3個の炭素原子を含むアルキルまたはモノヒドロキシ
アルキル基であり;XはYが硫黄原子の場合は1,そしてYが窒素またはりん原
子の場合はXは2;R4は約1〜約4個の炭素原子を有するアルキレンまたはヒ
ドロキシアルキレンであり、そしてZはカルボキシレート,スルホネート,サル
フェート,ホスホネート,およびホスフェートの各基である。
【0132】 この種の界面活性剤の例には下記のようなものがある: 4-[N,N-ジ(2-ヒドロキシエチル)-N-オクタデシルアンモニオ]-ブタン
-1-カルボキシレート、5-[S-3-ヒドロキシプロピル-S-ヘキサデシルスル
ホニオ]-3-ヒドロキシペンタン-1-サルフェート、3-[P,P-ジエチル-P-
3,6,9-トリオキサテトラデキソシルホスホニオ]-2-ヒドロキシ-プロパン
-1-ホスフェート、3-[N,N-ジプロピル-N-3-ドデコキシ-2-ヒドロキシ
プロピルアンモニオ]-プロパン-1-ホスホネート、3-(N,N-ジメチル-N-
ヘキサデシルアンモニオ)プロパン-1-スルホネート、3-(N,N-ジメチル-
N-ヘキサデシルアンモニオ)-2-ヒドロキシプロパン-1-スルホネート、4-[
N,N-ジ(2-ヒドロキシエチル)-N-(2-ヒドロキシドデシル)アンモニオ
]-ブタン-1-カルボキシレート、3-[S-エチル-S-(3-ドデコキシ-2-ヒド
ロキシプロピル)スルホニオ]-プロパン-1-ホスフェート、3-[P,P-ジメ
チル-P-ドデシルホスホノ]-プロパン-1-ホスホネート、および5-[N,N-
ジ(3-ヒドロキシプロピル)-N-ヘキサデシルアンモニオ]-2-ヒドロキシ-ペ
ンタン-1-サルフェート。
【0133】 ベタインなどその他の双性イオン性界面活性剤もこの発明で有用である。この
明細書で有用なベタインの例には、ココジメチルカルボキシメチル-ベタイン,
ココアミドプロピル-ベタイン,ココベタイン,ラウリルアミドプロピル-ベタイ
ン,オレイルベタイン,ラウリルジメチルカルボキシメチル-ベタイン,ラウリ
ルジメチルアルファカルボキシメチル-ベタイン,セチルジメチルカルボキシメ
チル-ベタイン,ラウリル ビス-(2-ヒドロキシエチル)カルボキシメチル-ベ
タイン,ステアリル ビス-(2-ヒドロキシプロピル)カルボキシメチル-ベタイ
ン,オレイルジメチルガンマカルボキシプロピル-ベタイン,およびラウリルビ
ス-(2-ヒドロキシプロピル)アルファカルボキシメチル-ベタインなどの長鎖
アルキルベタインがある。スルホベタインの代表的な例には、ココジメチルスル
ホプロピル-ベタイン,ステアリルジメチルスルホプロピル-ベタイン,ラウリル
ジメチルスルホエチル-ベタイン,ラウリル ビス-(2-ヒドロキシエチル)スル
ホプロピル-ベタインなどがあり、RCONH(CH23基がベタインの窒素に
結合しているアミドベタインとアミドスルホベタインもこの発明で有用である。
この組成物で使用するのに好適なベタインは、ココアミドプロピル-ベタイン,
ココベタイン,ラウリルアミドプロピル-ベタイン,およびオレイルベタインで
ある。
【0134】 この発明の組成物で使用できる両性の洗浄力のある界面活性剤の例は、脂肪族
2級および3級アミンの誘導体として幅広く記述できるものがある。これらの化
合物において、脂肪族基は直鎖でも分岐鎖でもよく、且つ脂肪族置換基の一つに
は約8〜約18個の炭素原子が含まれ、そして置換基にはアニオン性水溶性基、
たとえば、カルボキシ,スルホネート,サルフェート,ホスフェート,またはホ
スホネートが含まれている。この定義にあてはまる化合物の例は、ナトリウム
3-ドデシルアミノプロピオネート、ナトリウム 3-ドデシルアミノプロパンス
ルホネート、ナトリウムラウリルサルコシネート、米国特許第2,658,07
2号の教示に従ってナトリウムイセチオネートとドデシルアミンの反応によりつ
くられたものなどのN-アルキルタウリン、米国特許第2,438,091号の
教示に従ってつくられたものなどのN-長鎖アルキルアスパラチン酸、および''
MIRANOL''TMという商品名で販売され、且つ米国特許第2,528,3
78号に記載された製品である。この発明の組成物で随意に使用するもう一つの
洗浄力のある界面活性剤はココアンホカルボキシグリネートである。
【0135】 この発明の最も好適なシャンプーには、両性界面活性剤,双性イオン性界面活
性剤,および非イオン性界面活性剤が含まれ、そしてアニオン性界面活性剤は含
まれていない。このシャンプーには、通常、約0〜約6%の両性界面活性剤、約
0〜約8%の双性イオン性界面活性剤、約0〜約14%のエトキシル化アルキル
サルフェート、および約0〜約10%の随意のアニオン性界面活性剤、たとえば
、約3〜約7%のアルキルサルフェートが含まれ、界面活性剤の総量は約10〜
約25%である。
【0136】 この発明の処方されたシャンプーと石鹸のシステムには、この種の組成物をよ
り満足のいくものにするために、種々の適切な成分を加えることができる。この
種の随意成分は当業者には周知の事実であり、たとえば、ベンジルアルコール,
メチルパラベン,プロピルパラベンおよびイミダゾリジニル尿素などの保存剤;
セチルトリメチル−アンモニウムクロライド,ラウリルトリメチル−アンモニウ
ムクロライド,トリセチルメチル−アンモニウムクロライド,ステアリルジメチ
ルベンジル−アンモニウムクロライド,およびジ(部分水素化タロウ)ジメチル
−アンモニウムクロライドなどのカチオン性界面活性剤;エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドのブロックポリマー、たとえば、ANTAROX F−8
8(Rhone−PoulenC InC.)、塩化ナトリウム,硫酸ナトリウ
ム,ポリビニルアルコール,およびエチルアルコールなどのシックナーや粘度調
節剤;クエン酸,こはく酸,りん酸,水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウムなどの
pH調節剤;香料;染料;およびジナトリウムEDTAなどの金属イオン封鎖剤
がある。この種の薬剤は、組成物の重量で、0.01〜約10%、好適には約0
.5〜約5.0%のレベルで個々に使用される。
【0137】 シャンプーにはピリチオン塩、好適にはジンクピリチオンなどのふけを防止す
る薬剤も含まれている。このことは、この明細書の引用文献の一つである199
8年3月4日に出願され、WO 98/41505として発行されたPCT出願
PCT/US98/04139で開示されている。
【0138】ヘア除去身体ケア製品 この発明の双性イオン性ポリマー性泡安定剤(泡状物質強化剤)は、泡状物質
形成シェービングゲルおよびシェービングクリームとともに用いることもできる
。代表的な発泡性シェービングゲルは、Hartmannらの米国特許第5,9
02,778号、SzymCzakの米国特許第5,858,343号、および
Dehanらの米国特許第5,853,710号により開示されている。これら
の特許はすべて全体がこの明細書の引用文献である。代表的な泡シェービングク
リームは、Dahanayakeらの米国特許第5,686,024号、Beu
Cherieらの米国特許第5,415,860号、Stonerらの米国特許
第5,902,574号、およびGrollierらの米国特許第5,104,
643号により開示されている。なお、これらの特許はすべて全体がこの明細書
の引用文献である。
【0139】 泡状物質強化剤は泡状物質のデフィラトリー(dephilatory)にお
いても有用である。泡状物質のデフィラトリーの例は、Cyprienの米国特
許第4,734,099号で開示されている。
【0140】洗濯洗剤用組成物および使用方法 汚れ遊離剤として使われたこの発明の双性イオンポリマー性泡安定剤の他に、
この発明の洗濯用洗剤には付随成分が含まれている。洗濯用洗剤の種々の付随成
分は、全体がこの明細書の引用文献の一つであるPCTによる国際的刊行物であ
るWO 98/39401により開示されている。
【0141】 一般に、洗濯用洗剤組成物は固体粒子,液体またはゲルであり、大量の洗剤と
この発明の少量の汚れ放出ポリマーが含まれている。また、一般に、この発明の
織物洗浄方法には、大量の水と少量の洗剤および汚れ放出ポリマーを含む洗浄媒
体における織物製品の洗浄が含まれている。少量の付随成分も存在する。
【0142】 I.アミノアルキルおよびアルコキシシラン−シリコーン化合物 この発明の組成物と方法の付随成分の一つは、アミノシリコーン化合物であり
、通常この化合物の化学式は下記の通りであり:
【0143】
【化31】
【0144】 ここで、R1およびR8は、それぞれ、水素,ヒドロキシル,アルキル(通常C1
−C4)およびアルコキシ(通常C1−C4)からなる群から選ばれ;R2,R3
9,およびR10は、それぞれ、R2,R3,R9,およびR10の一つが1級アミノ
置換アルキル基および2級アミノ置換アルキル基(通常N−(アミノアルキル)
−置換アミノアルキル基)からなる群から選ばれるとすると(この化合物が1級
と2級の両アミン基を持つように)、アルキル(通常C1−C4)およびアルコキ
シ(通常C1−C4)からなる群から選ばれ;R4,R5,およびR6は、それぞれ
、アルキル(通常C1−C4)およびアリル(aryl)(通常フェニル)からな
る群から選ばれ;R7は、1級アミノ置換アルキル基および2級アミノ置換アル
キル基(通常、この化合物が1級と2級の両アミン基を持つように、N−(アミ
ノアルキル)−置換アミノアルキル基)からなる群から選ばれ;mとnは数字で
あり、mはnより大きく(通常、m:nの比は約2:1〜約500:1、より典
型的には約40:1〜約300:1、そして最も典型的には約85:1〜約18
5:1)且つnとmの和は、25℃で約10〜約100,000 Cpsの粘度
を有するアミノシリコーン化合物が得られるような値である(通常、nとmの和
は、約5〜約600、より典型的には約50〜約400、そして最も典型的には
約135〜約275である)。
【0145】 シリコーン化合物の製造と特性については、SiliCones:Chemi
stry and TeChnology,21−31頁および75−90頁(C
RC Press, Volkan−Verlag, Esen, Germany
, 1991)およびHarmanらの”SiliCones”EnCyClo
pedia of Polymer SCienCe and Engineeri
ng,vol.15(John Wiley & Sons,InC.1989)
で一般的に述べられている。これらの文献の内容はこの明細書の引用文献である
。好適なアミノシリコーン化合物は、たとえば、JP−047547(J571
61170)(信越化学工業KK)で開示されている。とくに好適なアミノシリ
コーン化合物は化学式Iの3つであり、ここで (1)R1とR8はメトキシ、R2,R3,R4,R5,R6,R9,およびR10はメチ
ルであり、R7はN−アミノエチル−3−アミノプロピルであり、mは約135
でありそしてnは約1.5であり; (2)R1とR8はメトキシ、R2,R3,R4,R5,R6,R9,およびR10はメチ
ルであり、R7はN−アミノエチル−3−アミノプロピルであり、mは約270
でありそしてnは約1.5であり;そして (3)R1とR8はエトキシ、R2,R3,R4,R5,R6,R9,およびR10はメチ
ルであり、R7はN−アミノエチル−3−アミノプロピルであり、mは約135
でありそしてnは約1.5である。アミノシリコーン化合物には、他に、R1
2,およびR8はエトキシであり、R3は3−アミノプロピルであり、R4,R5
,R6,R9,およびR10はメチルであり、mは約8であり、nはゼロである化合
物がある。もちろん、純粋なアミノシリコーン化合物の場合は、mとnは整数で
あるが、混合物の場合はmとnは分率としてか、または存在する化合物の平均を
表す化合物数として表される。さらに、上の化学式はブロックコポリマー構造を
暗示することを意味しておらず、したがって、アミノシリコーン化合物はランダ
ム構造かブロック構造をとれる。通常、R4,R5,およびR6基の少なくとも約
50重量%、より典型的には約90%以上そしてより一層典型的には100%が
メチルである。
【0146】 アミノシリコーン化合物は、通常、室温で液体または粘性のあるオイルの形態
をしている。
【0147】 可溶性粉末洗剤組成物の文脈において下で述べたアミノシリコーンは、上で述
べたアミノシリコーンの代わりになりうる。
【0148】 II.不溶性キャリアー アミノシリコーンは、単独または水性エマルジョンとして、この発明の特定の
組成物および方法において使用することができるが、アミノシリコーンは水不溶
性の固体キャリアー、たとえば、粘土,天然または合成ゼオライト,シリカ,レ
ジン,ワックス,澱粉,粉砕した天然鉱物(カオリン,粘土,タルク,チョーク
,石英,アタパルジャイト,モンモリロナイト,ベントナイト,または珪藻土な
ど),または粉砕した合成鉱物(シリカ,アルミナ,またはシリケート,とくに
アルミニウムまたはマグネシウムシリケートなど)とともに用いるのが好ましい
。有用な無機薬剤には天然または合成鉱物を起源とするものがある。キャリアー
の具体的な例には、珪藻土、たとえば、登録商品名Celite(John M
anville Corp.,コロラド州デンバー)、およびサポナイトなどの
スメクタイト粘土、登録商品名VeegumやVan Gel(Vanderb
ilt Minerals, ケンタッキー州Murray)または登録商品名M
agnabrite(AmeriCan Collid Co.,イリノイ州スト
ーキー)などのモンモリロナイトコロイド状粘土がある。合成シリケートキャリ
アーには、水和カルシウムシリケート、登録商品名MiCro−Celおよび水
和マグネシウムシリケート、登録商品名Celkate(Seegot,InC
.,ニュージャージー州パルシパニ)がある。ウーラストナイトなどの天然に存
在するカルシウムメタシリケートであるイノシリケートキャリアーは、登録され
た商品名であるNYADがウーラストナイト・シリーズ(ProCessed
Minerals InC.,ニューヨーク州ウイルスボロ)として利用できる
ことにも言及することができる。合成ナトリウムマグネシウムシリケート粘土,
ヘクトライト粘土,およびフュームドシリカもキャリアーとして挙げることがで
きる。このキャリアーは平均粒子直径が0.1ミクロン未満の非常に細かい物質
である。この種のキャリアーの例は、フュームドシリカと沈殿シリカで、これら
のシリカの比表面積(BET)は40m2/gを超えている。
【0149】 この発明の組成物と方法のとくに有用なエレメントである粘土は、シリコーン
化合物と協働して、洗剤組成物の個々の成分の作用から期待できる以上に洗濯物
をよく洗浄する。この種の粘土には、(水中で)膨潤する特性があり、且つスメ
クタイト構造をしているモンモリロナイト含有粘土がある。この発明で使用する
典型的なスメクタイト粘土はベントナイトであり、そしてベントナイトの中で最
良なのはナトリウムベントナイト,カリウムベントナイトなどの水中でかなりの
膨潤能力があるもの、またはカルシウムベントナイトのようにナトリウムやカリ
ウムイオンが存在すると膨潤できるものである。この種の膨潤ベントナイトは、
ウエスターンまたはワイオミングベントナイトとも呼ばれ、本質的にはナトリウ
ムベントナイトである。カルシウムベントナイトなどその他のベントナイトは普
通は非膨潤性である。好適なベントナイトの中で、ナトリウムとカリウムのベン
トナイトは通常膨潤性であり、通常膨潤性でないカルシウムとマグネシウムは膨
潤可能である。これらの中で、カルシウム(存在しているナトリウム源とともに
)とナトリウムベントナイトを利用するのが好ましい。用いるベントナイトはワ
イオミングベントナイトなどの米国産に限定されず、イタリアやスペインなど欧
州からも得られる。欧州産はカルシウムベントナイトであるが、炭酸ナトリウム
で処理してナトリウムベントナイトに変えるか、またはカルシウムベントナイト
として用いることもできる。通常、この粘土はモンモリロナイトの含有量が高く
、クリストバライトおよび/または石英の含有量は低い。また、上述のベントナ
イトと同様の特性を有するその他のモンモリロナイト含有スメクタイト粘土は、
この明細書で述べたベントナイトの代わりに一部または全部を用いられるが、通
常この粘土は、モンモリロナイト含有量が高く、クリストバライトと石英の含有
量が低いナトリウムベントナイトである。
【0150】 膨潤性のベントナイトおよび類似の特性がある粘土の最高の粒子サイズはミク
ロン領域、たとえば、0.01−20ミクロンであり、そして実際の粒子サイズ
は、40−150ミクロンまたは45−105ミクロンなど、100または15
0ミクロン未満である。このようなサイズ領域は、後で説明するゼオライトビル
ダーにも適用できる。ベントナイトおよびその他の適切な膨潤性粘土は集塊して
、直径2か3mmまでの比較的大きなサイズにすることもできる。
【0151】 アミノシリコーン化合物とキャリアーの比は、通常約0.001〜約2、より
典型的には約0.02〜約0.5、そして最も典型的には約0.1〜約0.3の
範囲にある。
【0152】 III.洗剤 この洗濯用洗剤に関する発明の組成物と方法はすべて、洗剤および随意にその
他の機能性成分を用いている。使用できる洗剤およびその他の機能性成分の例は
、1996年10月4日に提出された米国特許出願第08/726,437号で
開示され、その内容はこの明細書の引用文献の一つである。洗剤は多種多様な界
面活性剤から選択することができる。
【0153】 A.非イオン性界面活性剤 5−17のHLBを有するものを含む非イオン性界面活性剤は、洗剤の分野で
はよく知られている。この種の界面活性剤の例は、1973年2月20日に発行
されたBoothの米国特許第3,717,630号および1967年7月25
日に発行されたKesslerらの米国特許第3,332,880号にリストさ
れ、これらの特許の各々はこの明細書の引用文献の一つである。この発明で使用
できる適切な非イオン性界面活性剤の無数の例には、次のようなものがある:
【0154】 (1)アルキルフェノールのポリエチレンオキサイド縮合物。これらの化合物に
は、直鎖または分岐鎖状の約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基を有する
アルキルフェノールとエチレンオキサイドの縮合生成物が含まれ、前記エチレン
オキサイドは、アルキルフェノールのモルあたり5−25モルのエチレンオキサ
イド量にて存在する。この種の化合物のアルキル置換基は、たとえば、重合した
プロピレン、ジイソブチレンなどから導くことができる。この種の化合物の例に
は、ノニルフェノールのモルあたり約9.5モルのエチレンオキサイドと縮合し
たノニルフェノール、フェノールのモルあたり約12モルのエチレンオキサイド
と縮合したドデシルフェノール、フェノールのモルあたり約15モルのエチレン
オキサイドと縮合したジノリルフェノール、およびフェノールのモルあたり約1
5モルのエチレンオキサイドと縮合したジイソオクチルフェノールがある。商業
的に利用できるこの種の非イオン性界面活性剤には、Rhone−Poulen
C InC.から販売されているIgepal CO−630およびUnion
Carbideから販売されているTriton X−45,X−114,X−
100,およびX−102がある。
【0155】 (2)約1〜約25モルのエチレンオキサイドと脂肪族アルコールの縮合生成物
。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直鎖または分岐鎖、1級または2級であり
、そしてこの鎖には一般に約8〜約22個の炭素原子が含まれている。この種の
エトキシル化アルコールの例には、アルコールのモルあたり約10モルのエチレ
ンオキサイドとミリスチルアルコールの縮合生成物、およびココナッツアルコー
ル(長さが10−14個の炭素原子の範囲で変わるアルキル鎖を有する脂肪族ア
ルコールの混合物)と約9モルのエチレンオキサイドの縮合生成物がある。商業
的に利用できるこの種の非イオン性界面活性剤には、Union Carbid
e Corp.から販売されているTergitol 15−S−9、Shell
ChemiCal Co.から販売されているNeodol 45−9,Neo
dol 23−6.5,Neodol 45−7,Neodol 45−4がある
【0156】 (3)プロピレングリコールとプロピレンオキサイドの縮合により形成された疎
水性塩基とエチレンオキサイドの縮合生成物。これらの化合物の疎水性部分は、
約1500〜約1800の分子量があり、水不溶性を示す。この疎水性部分への
ポリオキシエチレン部分の付加により、分子全体の水溶性を高め、生成物の液体
性は、ポリオキシエチレン含有量が縮合生成物の約50%になるまで保持される
傾向がある。これは、約40モルまでのエチレンオキサイドとの縮合に相当する
。この種の化合物の例には、Wyandotte ChemiCal Corp.
から販売されている商業的に利用できる特定のPluroniC界面活性剤があ
る。
【0157】 (4)プロピレンオキサイドとエチレンジアミンの反応から得られる生成物とエ
チレンオキサイドの縮合生成物。これらの縮合生成物の疎水性部分は、エチレン
ジアミンと過剰のプロピレンオキサイドの反応生成物からなり、前記部分の分子
量は約2500〜約3000である。この疎水性部分は、縮合生成物に約40〜
約80重量%のポリオキシエチレンが含まれ、且つ分子量が約5,000〜約1
1,000になるまでエチレンオキサイドと縮合している。この種の非イオン性
界面活性剤の例には、Wyandotte ChemiCal Corp.から販
売された、商業的に利用できる特定のTetroniC化合物がある。
【0158】 (5)半極性の非イオン性洗浄界面活性剤には、約10〜18個の炭素原子から
なる1つのアルキル部分と1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基とヒドロキシ
アルキル基からなる群から選ばれた2つの部分を含む水溶性アミンオキサイド;
約10〜18個の炭素原子からなる1つのアルキル部分と1〜約3個の炭素原子
を含むアルキル基とヒドロキシアルキル基からなる群から選ばれた2つの部分を
含む水溶性ホスフィンオキサイド;および約10〜18個の炭素原子からなる1
つのアルキル部分と1〜約3個の炭素原子を含むアルキル基とヒドロキシアルキ
ル基からなる群から選ばれた1つの部分を含む水溶性スルホキシドがある。
【0159】 好適な半極性の非イオン性洗浄界面活性剤は、下記化学式を有するアミンオキ
サイド洗浄界面活性剤であり:
【0160】
【化32】
【0161】 ここで、R1は約8〜約22個の炭素原子を含むアルキル,ヒドロキシアルキル
,またはアルキルフェニル基またはそれらを混合したものであり、R2は2〜3
個の炭素原子を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレンまたはそれらを混合
したものであり、xは0〜約3であり、そして各R3は1〜約3個の炭素原子を
含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基または1〜約3個のエチレンオキサイ
ド基を含むポリエチレンオキサイド基であり、そして前記R3基は酸素または窒
素原子を介して互いに結合して環状構造を形成することができる。
【0162】 好適なアミンオキサイド洗浄界面活性剤は、C10−C18アルキルジメチル−ア
ミンオキサイド,C8−C18アルキルジヒドロキシエチル−アミンオキサイド,
およびC8−C12アルコキシエチルジヒドロキシエチル−アミンオキサイドであ
る。
【0163】 非イオン性洗浄界面活性剤(1)−(4)は、普通のエトキシル化非イオン性
洗浄界面活性剤であり、それらの混合物も使用することができる。
【0164】 液体,粉末,およびゲル状の組成物として使用するのに好適なアルコールエト
キシレート非イオン性界面活性剤は、生分解性であり且つ下記化学式を有し: R(OC24nOH ここで、Rは、約8〜約22個、好適には約10〜約20個の炭素原子からなる
1級または2級アルキル鎖であり、nの平均値は約2〜約12、好適には約2〜
約9である。非イオン性界面活性剤のHLB(親水性−親油性バランス)は約5
〜約17、好適には約6〜約15である。HLBは、この明細書の引用文献の一
つである、1966年にMarCel Dekker,InC.から発行された
M.J.SChiCkの「NonioniC SurfaCtants」の60
6−613頁に詳細に規定されている。好適な非イオン性界面活性剤ではnは3
−7である。1級線状アルコールエトキシレート(たとえば、約20%の2−メ
チル分岐異性体を含む有機アルコールからつくられ、商標NeodolとしてS
hell ChemiCal Co.から商業的に利用できる、アルコールエトキ
シレート)は、性能の観点から好ましい。
【0165】 液体,粉末,およびゲル状の組成物として使用するのにとくに好適な非イオン
性界面活性剤には、3モルのエチレンオキサイドとC10アルコールの縮合生成物
;9モルのエチレンオキサイドとタロウアルコールの縮合生成物;5モルのエチ
レンオキサイドとココナッツアルコールの縮合生成物;6モルのエチレンオキサ
イドとココナッツアルコールの縮合生成物;5モルのエチレンオキサイドとC12 アルコールの縮合生成物;6.5モルのエチレンオキサイドとC12-13アルコー
ルの縮合生成物、および低級エトキシレートと非エトキシル化フラクションをほ
ぼすべて蒸留により除去される同じ縮合生成物;2.3モルのエチレンオキサイ
ドとC12-13アルコールの縮合生成物、および低級エトキシレートと非エトキシ
ル化フラクションをほぼすべて蒸留により除去される同じ縮合生成物;9モルの
エチレンオキサイドとC12-13アルコールの縮合生成物;2.25モルのエチレ
ンオキサイドとC14-15アルコールの縮合生成物;4モルのエチレンオキサイド
とC14-15アルコールの縮合生成物;7モルのエチレンオキサイドとC14-15アル
コールの縮合生成物;9モルのエチレンオキサイドとC14-15アルコールの縮合
生成物がある。固形石鹸に用いる場合は、非イオン性界面活性剤は融点が25℃
より上、好適には30℃より上の室温で固体のものである。低融点の非イオン性
界面活性剤を用いてつくられたこの発明の固形石鹸組成物は、一般に柔らかすぎ
て、この発明のかたさに関する要件に合致しない。
【0166】 また、非イオン性界面活性剤のレベルが界面活性剤の約20重量%を上回るレ
ベルまで上がるので、固形石鹸は一般にオイル状になる。
【0167】 この明細書で固形石鹸に用いられる非イオン性界面活性剤の例には、脂肪酸グ
リセリンポリグリセリンエステル,ソルビタンスクロース,脂肪酸エステル,ポ
リオキシエチレンアルキルおよびアルキルアリル(allyl)エーテル,ポリ
オキシエチレンラノリンアルコール,グリセリンおよびポリオキシエチレングリ
セリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンプロピレングリコールおよびソルビ
トール脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンラノリン,ひまし油および硬化ひま
し油誘導体,ポリオキシエチレン脂肪酸アミドポリオキシエチレンアルキルアミ
ン,アルキルピロリドン,グルカミド,アルキルポリグルコシド,およびモノ−
とジ−の両アルカノールアミドがある。
【0168】 典型的な脂肪酸グリセリンおよびポリグリセリンエステル、並びに典型的なソ
ルビタンスクロース脂肪酸エステル,脂肪酸アミド,およびポリエチレンオキサ
イド/ポリプロピレンオキサイドのブロックコポリマーは、この明細書の引用文
献の一つであるHartmanらの米国特許第5,510,042号により開示
されている。
【0169】 ひまし油誘導体は通常エトキシル化ひまし油である。その他のエトキシル化さ
れた天然油脂やワックスも適切であるとされている。
【0170】 ポリオキシエチレン脂肪酸アミドは、1または2モルのエチレンオキサイドを
用いた脂肪酸アミドのエトキシル化、またはモノ−とジ−の両エタノールアミン
と脂肪酸の縮合によりつくられる。
【0171】 ポリオキシエチレンアルキルアミンには、化学式RNH−(CH2CH2O)n
−Hのアミンがあり、ここでRはC6−C22アルキレンである。
【0172】 モノアルカノールには、化学式RCONHR1OHのものがあり、ここでRは
6−C22アルキルであり、そしてR1はC1−C6アルキレンである。ジアルカノ
ールアミドは通常下記化合物の混合物である: ジエタノールアミド:RCON(CH2CH2OH)2、 アミドエステル:RCON(CH2CH2OH)−CH2CH2OOCR、 アミンエステル:RCOOCH2CH2NHCH2CH2OH、および アミン石鹸:RCOOH2N(CH2CH2OH)2、 ここで、上の化学式のRはC6−C22アルキルである。
【0173】 洗浄固形石鹸製品に好適な界面活性剤の例は下記の通りである:
【0174】直鎖1級アルコールアルコキシレート この明細書で述べた範囲のHLBを有するn−ヘキサデカノールとn−オクタ
デカノールのデカ−,ウンデカ−,ドデカ−,テトラデカ−,およびペンタデカ
−エトキシレートは、この発明に関連した有用な非イオン性界面活性剤である。
組成物の普通の非イオン性界面活性剤としてこの明細書で有用な代表的なエトキ
シル化1級アルコールは、n−C18EO(10)、n−C14EO(13)、およ
びn−C10EO(11)である。”タロウ”鎖長範囲にある混合天然または合成
アルコールのエトキシレートも、この明細書で有用である。この種の物質の具体
的な例には、タロウアルコール−EO(11),タロウアルコール−EO(18
),およびタロウアルコール−EO(25)がある。
【0175】直鎖2級アルコールアルコキシレート この明細書で述べた範囲のHLBを有する3−ヘキサデカノール,2−−オク
タデカノール,4−エイコサノール,および5−エイコサノールのデカ−,ウン
デカ−,ドデカ−,テトラデカ−,ペンタデカ−,オクタデカ−,およびノナデ
カエトキシレートは、この発明に関連した有用な普通の非イオン性界面活性剤で
ある。この明細書で有用な代表的なエトキシル化2級アルコールは、2−C16
O(11),2−C20EO(11),および2−C16EO(14)である。
【0176】アルキルフェノールアルコキシレート アルコールアルコキシレートの場合のように、この明細書で述べた範囲のHL
Bを有するアルキル化フェノール、とくにOH基一つのアルキルフェノールのヘ
キサからオクタまでのエトキシレートは、この組成物における普通の非イオン性
界面活性剤として有用である。p−トリデシルフェノール,m−ペンタデシルフ
ェノールなどのヘキサからオクタまでのエトキシレートは、この明細書で有用で
ある。この明細書の混合物において有用な代表的エトキシル化アルキルフェノー
ルは、p−トリデシルフェノールEO(11)およびp−ペンタデシルフェノー
ルEO(18)である。Rhone−PoulenC InC.からIgepa
l(商品名)DM−880として知られたノニルノノキシノール−49はとくに
好適である。
【0177】 この明細書で用いられ且つ当該分野で一般に認識されているように、非イオン
性化学式のフェニレン基は、2−4個の炭素原子を含むアルキレン基と等価であ
る。このために、フェニレン基を含む非イオン性界面活性剤には、各フェニレン
基について約3.3個の炭素原子をプラスしたアルキル基における炭素原子の和
として計算した数の炭素原子が含まれていると考えられる。
【0178】オレフィン系アルコキシレート 1級と2級の両アルケニルアルコール、およびすぐ上で開示されたものに対応
するアルケニルフェノールは、この明細書で述べた範囲のHLBまでエトキシル
化し、且つこの組成物の普通の非イオン性界面活性剤として用いることができる
【0179】分岐鎖アルコキシレート 利用できる分岐鎖1級および2級アルコールはエトキシル化し、この明細書の
組成物において普通の非イオン性界面活性剤として使用することができる。
【0180】 エトキシル化された上の非イオン性界面活性剤は、単独または併用にて、この
組成物で有用であり、そして”非イオン性界面活性剤”という用語には混合した
非イオン性界面活性剤も含まれている。
【0181】アルキル多糖類 この発明の非イオン性界面活性剤には、さらに、アルキル多糖類、好適には下
記化学式のアルキルポリグリコシドがある: RO(Cn2nO)t(Z)x ここで、Zはグルコースから導かれ;RはC10−C18、好適にはC12−C14アル
キル基,アルキルフェニル基,ヒドロキシアルキル基,ヒドロキシアルキルフェ
ニル基,およびそれらを混合したものからなる群から選ばれた疎水性基であり;
nは2か3、好適には2であり;tは0−10、好適には0であり;そしてxは
1.5−8、好適には1.5−4、より好適には1.6−2.7である。
【0182】 これらの界面活性剤は、1986年1月21日に発行されたLienadoの
米国特許第4,565,647号、1985年8月20日に発行されたCook
らの4,536,318、1985年8月20日に発行されたLienadoら
の4,536,317、1986年7月8日に発行されたLienadoの4,
599,188、および1985年8月20日に発行されたPayneの4,5
36,319で開示されている。これらの特許はすべてこの明細書の引用文献で
ある。
【0183】 この発明の組成物には上の非イオン性界面活性剤の混合物も含まれる。
【0184】 洗浄用固形石鹸および液体製品用の非イオン性界面活性剤については、この明
細書の引用文献であるHartmanらの米国特許第5,510,042号およ
びLienadoらの4,483,779で詳細に説明されている。
【0185】 B.アニオン性界面活性剤 アニオン性界面活性剤には、塩類を含む、カルボキシレート,スルホネート,
サルフェートまたはホスフェート極性,可溶性化基に結合した周知の疎水性基が
ある。塩類はこの種の界面活性剤のナトリウム,カリウム,アンモニウムおよび
アミン塩である。有用なアニオン性界面活性剤は、それらの分子構造に、約8〜
約22個の炭素原子を含むアルキル基とスルホン酸基または硫酸エステル基、ま
たはそれらを混合したものをを有する有機硫酸反応生成物である。(用語”アル
キル”にはアシル基のアルキル部分も含まれる。)この発明で使用できるこの種
の合成洗浄界面活性剤の例は、アルキルサルフェート、とくにタロウまたはココ
ナッツ油のグリセリドからつくられた高級アルコール(C8−C18炭素原子)を
サルフェート化して得られたもの、およびアルキルベンゼンスルホネートである
【0186】 この明細書で有用なアニオン性界面活性剤には、他に、好適にはエステル基に
約6〜約20個の炭素原子を含むアルファスルホン化脂肪酸のエステル;アシル
基に好適には約2〜約9個の炭素原子およびアルカン部分に約9〜約23個の炭
素原子を含む2−アシルオキシアルカン−1−スルホン酸;アルキル基に好適に
は約10〜約20個の炭素原子があり、そして約1〜約30モルのエチレンオキ
サイドを含むアルキルエーテルサルフェート;好適には約12〜約24個の炭素
原子を含むオレフィンスルホネート;および好適にはアルキル基に約1〜約3個
の炭素原子およびアルカン部分に約8〜約20個の炭素原子を含むベータアルキ
ルオキシアルカンスルホネートがある。
【0187】 高級脂肪酸をベースとするアニオン性界面活性剤、すなわち、”石鹸”はこの
明細書で有用なアニオン性界面活性剤である。約8〜約24個の炭素原子、好適
には約10〜約20個の炭素原子を含む高級脂肪酸およびココナッツおよびタロ
ウ石鹸は、この明細書では腐食防止剤としても使える。
【0188】 この明細書の好適な水溶性有機アニオン性界面活性剤には、アルキル基に約1
0〜約18個の炭素原子を含む線状アルキルベンゼンスルホネート;アルキル基
に約10〜約18個の炭素原子を含む分岐アルキルベンゼンスルホネート;アル
キル部分に約12〜約18個の炭素原子が含まれ、平均エトキシル化度が1と1
2の間,とくに3と9の間で変動するアルキルエーテル(エトキシル化)サルフ
ェート;約3〜12、とくに6〜9モルのエチレンオキサイドとタロウアルコー
ルのサルフェート化縮合生成物;および約14〜約16個の炭素原子を含むオレ
フィンスルホネートがある。
【0189】 この明細書で使用するのにとくに好適なアニオン性界面活性剤には、線状C10 −C14アルキルベンゼンスルホネート(LAS);分岐C10−C14アルキルベン
ゼンスルホネート(ABS);タロウアルキルサルフェート;ココナッツアルキ
ルグリセリルエーテルスルホネート;混合C10−C18タロウアルコールと約1〜
約14モルのエチレンオキサイドのサルフェート化縮合生成物;および10−1
8個の炭素原子を含む高級脂肪酸の混合物がある。
【0190】 この明細書では前述のアニオン性界面活性剤は個別にまたは混合物として使用
できることも認識されている。その上、コマーシャル・グレードの界面活性剤に
は、加工段階の副産物である非妨害性の成分が含まれている。たとえば、コマー
シャル・アルカリル(aryl)スルホネート、好適にはC10−C14、には、ア
ルキルベンゼンスルホネート,アルキルトルエンスルホネート,アルキルナフタ
レンスルホネートおよびアルキルポリベンゼノイドスルホネートが含まれていて
も差し支えない。この種の物質およびそれらの混合物はこの明細書で使用する場
合十分配慮されている。
【0191】 この明細書で使用されるアニオン性界面活性剤の例には、他に、脂肪酸石鹸,
エーテルカルボン酸とその塩,アルカンスルホネート塩,α−オレフィンスルホ
ネート塩,高級脂肪酸エステルのスルホネート塩,高級アルコールサルフェート
エステルまたはエーテルエステル塩,高級アルコールホスフェートエステルおよ
びエーテルエステル塩,および高級脂肪酸とアミノ酸の縮合生成物がある。
【0192】 脂肪酸石鹸には、化学式:R−C(O)OMを有するものがあり、ここでRは
6−C22アルキルそしてMは好適にはナトリウムである。
【0193】 エーテルカルボン酸の塩とそれらの塩には、化学式:R−(OR1n−OCH 2 C(O)OMを有するものがあり、ここでRはC6−C22アルキルであり、R1
はC6−C22アルキル−C10アルキル、好適にはC2アルキルであり、そしてMは
好適にはナトリウムである。
【0194】 アルカンサルフェート塩およびα−オレフィンスルホネート塩の化学式はR−
SO3M、ここでRはC6−C22アルキルまたはα−オレフィンであり、そしてM
は好適にはナトリウムである。
【0195】 高級脂肪酸エステルのスルホネート塩には、下記化学式を持つものがあり: R−C(O)O−R1−SO3M ここでRはC12−C22アルキル、R1はC1−C18アルキルであり、そしてMは好
適にはナトリウムである。
【0196】 高級アルコールサルフェートエステル塩には下記化学式を有するものがあり:
R−C(O)O−R1−OSO3M ここでRはC12−C22アルキル、R1はC1−C18ヒドロキシアルキルであり、そ
してMは好適にはナトリウムである。
【0197】 高級アルコールサルフェートエーテルエステル塩には下記化学式を有するもの
があり: R−C(O)(OCH2CH2x−R1−OSO3M ここでRはC12−C22アルキル、R1はC1−C18ヒドロキシアルキルであり、M
は好適にはナトリウムでありそしてxは5−25の整数である。
【0198】 高級アルコールホスフェートエステルおよびエーテルエステル塩には、下記化
学式の化合物があり: R−(OR1n−OPO(OH)(OM) [R−(OR1n−O]2PO(OM) [R−(OR1n−O]3−PO ここで、Rは12〜22個の炭素のヒドロキシアルキル、R1はC24、nは5
−25の整数、そしてMは好適にはナトリウムである。
【0199】 この明細書のアニオン性界面活性剤には、他に、ナトリウムココナッツ油脂肪
酸モノグリセリドスルホネートおよびサルフェート、分子あたり約1〜約10ユ
ニットのエチレンオキサイドを含むアルキルフェノールエチレンオキサイドエー
テルサルフェートのナトリウムまたはカリウム塩(ここでアルキル基には約8〜
約12個の炭素原子が含まれている)、および分子あたり約1〜約10ユニット
のエチレンオキサイドを含むアルキルエチレンオキサイドエーテルサルフェート
のナトリウムまたはカリウム塩(ここでアルキル基には約10〜約20個の炭素
原子が含まれている)がある。
【0200】 C.カチオン性界面活性剤 この発明の好適なカチオン性界面活性剤は、ヒドロキシアルキルアルキレンジ
アミンとジアルキレントリアミンおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた
ポリアミンと高級脂肪酸の反応生成物である。
【0201】 好適な成分は下記反応生成物からなる群から選ばれた窒素含有化合物であり:
すなわち、 (i)ヒドロキシアルキルアルキレンジアミンと高級脂肪酸の分子比約2:1に
おける反応生成物、この反応生成物には下記化学式の化合物を有する組成物が含
まれており:
【0202】
【化33】
【0203】 ここで、R1は非環式脂肪族C15−C21炭化水素基、そしてR2とR3は2価C1
3アルキレン基であり;PPGからMazamide 6として商業的に利用で
きる; (ii)ジアルキレントリアミンと高級脂肪酸の分子比約2:1における反応生
成物、この反応生成物には下記化学式の化合物を有する組成物が含まれており:
【0204】
【化34】
【0205】 ここで、R1,R2およびR3は上で規定された通りであり;およびそれらの混合
物。
【0206】 別の好適な成分は、下記化合物からなる群から選ばれた一つの長鎖非環式脂肪
族C15−C22炭化水素基を含むカチオン性窒素含有塩であり:すなわち、 (i)下記化学式を有する非環式4級アンモニウム塩:
【0207】
【化35】
【0208】 ここで、R4は非環式脂肪族C15−C22炭化水素基、R5とR6はC1−C4飽和ア
ルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、そしてA[−]はアニオン、とくに
後で詳しく説明するものであり、これらの界面活性剤の例には、商標Adgen
としてSherex ChemiCal Co.から販売されているものがあり;
(ii)下記化学式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【0209】
【化36】
【0210】 ここで、R1は非環式脂肪族C15−C22炭化水素基、R7は水素またはC1−C4
和アルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、そしてA[−]はアニオンであ
り; (iii)下記化学式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【0211】
【化37】
【0212】 ここで、R2は2価C1−C3アルキレン基であり、R1,R5およびA[−]は上
で規定された通りであり;その1例はMona Industries, InC
.から商標Monaquat ISIESとして商業的に利用できるものであり
; (iv)下記化学式を有するアルキルピリジニウム塩:
【0213】
【化38】
【0214】 ここで、R4は非環式脂肪族C16−C22炭化水素基、そしてA[−]はアニオン
であり; (V)下記化学式を有するアルカンアミドアルキレンピリジニウム塩:
【0215】
【化39】
【0216】 ここで、R1は非環式脂肪族C15−C21炭化水素基、R2は1−3個の炭素原子を
有する2価C1−C3アルキレン基であり、そしてA[−]はアニオン基であり;
およびそれらの混合物。
【0217】 2つ以上の長鎖非環式脂肪族C15−C22炭化水素基または一つの前記基および
アリル(aryl)アルキル基を有する別種の好適なカチオン性窒素含有塩は、
下記化合物からなる群から選ばれる: (i)下記化学式を有する非環式4級アンモニウム塩:
【0218】
【化40】
【0219】 ここで、各R4は非環式脂肪族C15−C22炭化水素基、R5はC1−C4飽和アルキ
ルまたはヒドロキシアルキル基であり、R8はR4とR5基からなる群から選ばれ
、そしてA[−]は上で規定されたアニオンであり;その例は商標Adgenと
してSherex ChemiCal Co.から商業的に利用でき; (ii)下記化学式を有するジアミド4級アンモニウム塩:
【0220】
【化41】
【0221】 ここで、各R1は非環式脂肪族C15−C21炭化水素基、R2は1−3個の炭素原子
を有する2価C1−C3アルキレン基であり、R5とR9はC1−C4飽和アルキルま
たはヒドロキシアルキル基であり、そしてA[−]はアニオンであり;その例は
Sherex ChemiCal Co.から商標Varisoftとして販売さ
れ; (iii)下記化学式を有するジアミノアルコキシル化4級アンモニウム塩:
【0222】
【化42】
【0223】 ここで、nは1〜約5に等しく、R1,R2,R5およびA[−]は上で規定され
た通りであり; (iv)下記化学式を有する4級アンモニウム化合物:
【0224】
【化43】
【0225】 ここで、各R4は非環式脂肪族C15−C22炭化水素基、各R5はC1−C4飽和アル
キルまたはヒドロキシアルキル基であり、そしてA[−]はアニオンであり;こ
の種の界面活性剤の例はOnyx ChemiCal Co.から商標Ammon
yx(商品名)490として利用でき; (V)下記化学式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【0226】
【化44】 ここで、各R1は非環式脂肪族C15−C21炭化水素基、R2は1−3個の炭素原子
を有する2価C1−C3アルキレン基であり、そしてR5とA[−]は上で規定さ
れた通りであり;たとえば、Sherex ChemiCal Co.から商標V
arisoft 475およびVarisoft 445として商業的に利用でき
;および (vi)下記化学式を有する置換イミダゾリニウム塩:
【0227】
【化45】
【0228】 ここで、R1,R2とA[−]は上で規定された通りであり;およびそれらの混合
物。
【0229】 より好適な普通のカチオン性界面活性剤は、アルキルトリメチルアンモニウム
塩,ジアルキルジメチルアンモニウム塩,アルキルジメチルベンジルアンモニウ
ム塩,アルキルピリジニウム塩,アルキルイソキノリニウム塩,ベンツエトニウ
ムクロライド,およびアシルアミノ酸カチオン性界面活性剤からなる群から選ば
れる。
【0230】アニオン塩A この明細書のカチオン性窒素含有塩は、アニオンA[−]により電気的中性に
なる。これらの塩において電気的中性を得るために最もよく使われるアニオンは
、クロライド,ブロマイド,またはヨーダイドなどのハライドである。しかし、
メチルサルフェート,エチルサルフェート,アセテート,ホーメート,サルフェ
ート,カーボネート,などその他のアニオンも使用することができる。この明細
書で好適なアニオンAは、クロライドとメチルサルフェートである。
【0231】 カチオン性界面活性剤は衣服洗浄のすすぎの間に添加される組成物において織
物を柔軟にする薬剤としてよく使われる。Trinhらの米国特許第5,236
,615号および米国特許第5,405,542号(これら2つの特許は全体が
この明細書の引用文献である)により開示されているように、多種多様な織物コ
ンディショニング剤が、すすぎの際に添加された織物コンディショニング組成物
において使われている。最も好適な種類の薬剤は、4級アンモニウム化合物であ
った。これらの化合物は、窒素原子に結合した好適には2つの長鎖アルキル基を
有する非環式4級アンモニウムの形をとることができる。さらに、PraCht
らの米国特許第4,127,489号(全体がこの明細書の引用文献の一つであ
る)により開示された織物の処理において、イミダゾリニウム塩が単独で使用さ
れるかまたはその他の薬剤と併用されている。Johnsonの米国特許第2,
874,074号では、イミダゾリニウム塩を用いて織物をコンディションする
方法が開示されており、さらに、Rudyの米国特許第3,681,241号お
よびSherrilらの米国特許第3,033,704号ではイミダゾリニウム
塩とその他の織物コンディショニング剤の混合物を含む織物コンディショニング
組成物が開示されている。
【0232】 D.両性界面活性剤 両性界面活性剤には、酸性またはアルカリ性媒体中で分子の親水性部分に正ま
たは負電荷または両方の電荷がある。
【0233】 この明細書で使用できる両性界面活性剤の例には、アミノ酸,ベタイン,サル
テイン,ホスホベタイン,イミダゾリニウム誘導体,大豆りん脂質,および卵黄
レシチンがある。適切な両性界面活性剤の例には、アルキルアンホカルボキシグ
リシネートとアルキルアンホカルボキシプロピオネート,アルキルアンホジプロ
ピオネート,アルキルアンホジアセテート,アルキルアンホグリシネートとアル
キルアンホプロピオネート(ここで、アルキルは6−20個の炭素原子を有する
アルキル基である)のアルカリ金属,アルカリ土類金属,アンモニウムまたは置
換アンモニウム塩がある。適切な両性界面活性剤には、他に、12−18個の炭
素原子を有するアルキルイミノプロピオネート,アルキルイミノジプロピオネー
トおよびアルキルアミノプロピルスルホネートがあり、そしてアルキルが6−2
0個の炭素原子を有するアルキル基であるアルキルベタインとアミドプロピルベ
タインとアルキルサルテインおよびアルキルアミドプロピルヒドロキシサルテイ
ンがとくに好ましい。
【0234】 とくに有用な両性界面活性剤には、下記化学式を有するモノおよびジの両カル
ボキシレートがあり:
【0235】
【化46】
【0236】 ここで、Rは炭素原子数6-20個のアルキル基、xは1か2そしてMは水素ま
たはナトリウムである。上の構造式の化合物の混合物がとくに好ましい。
【0237】 上の両性界面活性剤の化学式には、他に、次のようなものがあり: アルキルベタイン
【0238】
【化47】
【0239】 アミドプロピルベタイン
【0240】
【化48】
【0241】 アルキルサルテイン
【0242】
【化49】
【0243】 アルキルアミドプロピルヒドロキシサルテイン
【0244】
【化50】
【0245】 ここで、Rは炭素原子数6-20個のアルキル基、そしてMは水素またはナトリ
ウムである。
【0246】 上の両性界面活性剤の内、とくに好適なのは、 アルキルアンホカルボキシグリシネートとアルキルアンホカルボキシプロピオネ
ート,アルキルアンホジプロピオネート,アルキルアンホジアセテート,アルキ
ルアンホグリシネート,アルキルアンホプロピルスルホネートとアルキルアンホ
プロピオネート(ここで、アルキルは6-20個の炭素原子を有するアルキル基
である)のアルカリ塩である。より一層好適なのは、アルキル基がココナッツ油
から導かれるか、またはラウリルである化合物、たとえば、ココアンホジプロピ
オネートである。この種のココアンホジプロピオネート界面活性剤は、Rhon
e-PoulenC InC.から商標MIRANOL C2M-SF CONC.
およびMIRANOL FBSとして商業的に販売されている。
【0247】 商業的に有用な両性界面活性剤は、Rhone-PoulenC InC.から
入手でき、そして下記のものがあり:
【0248】
【表1】
【0249】 これらに比べて幾分劣るものは下記のものである。
【0250】
【表2】
【0251】 E.双子型界面活性剤 双子型(Gemini)界面活性剤は特殊な界面活性剤である。これらの界面活性剤
の一般式は下記の通りであり: A-G-A1 そしてこれらの名称の由来は、これらにはスペーサー(G)により結合した2つ
の界面活性部分(A,A1)が含まれていることにある。ここで、各界面活性部
分(A,A1)には一つの親水性基と一つの疎水性基がある。一般に、2つの界
面活性部分(A,A1)はツインであるが、別々でもよい。
【0252】 双子型界面活性剤は、臨界ミセル濃度(cmc)が低く、したがって、双子型
界面活性剤と普通の界面活性剤の両方を含む溶液のcmcは比較的低いという利
点がある。cmcが比較的低いので、比較的低い界面活性剤濃度で優れた溶解能
力と洗浄力が得られ、この発明が請求している汚れ放出ポリマーの沈積を予想外
に高める。これを証明する結果は後で触れる。汚れ除去剤が洗濯している織物に
付着し、非双子型の普通の界面活性剤のみと混合した場合よりも、優れた結果が
得られる。
【0253】 また、双子型界面活性剤は結果的に、低いpC20値と低いクラフト点をもたら
す。pC20値は、溶媒の表面張力を20ダイン/cm減らす、溶液相における界
面活性剤濃度の尺度である。それは、溶液の表面において界面活性剤を吸着する
傾向の尺度である。クラフト点は界面活性剤の溶解度がcmcと等しくなる温度
である。クラフト点が低いことは、水によく溶け、処方物をつくる許容度が大き
くなることを意味している。
【0254】 多数の双子型界面活性剤が文献に報告されている。たとえば、オカハラら,J
. Japan Oil Chem. SoC. 746(油化学)(1989);
Zhuら,67 JAOCS 7,459(July, 1990);Zhuら,
68 JAOCS 7,539(July, 1991);Mengerら,J.
Am. Chem. SoC. 113, 1451(1991);マスヤマら,4
1 J. Japan Chem. SoC. 4, 301(1992);Zhuら
,69 JAOCS 1,30(Jan. 1990);Zhuら,69 JAOC
S 7,626(July, 1992);Mengerら,115, J. Am
. Chem. SoC. 2, 10083(1993);Rosen, Che
mteCh 30(MarCh 1993);GAOら, 71 JAOCS 7,
771(July, 1994);を参照のこと。なお、これらの文献はこの明
細書の引用文献である。
【0255】 また、双子型界面活性剤は、Kaplanの米国特許第2,374,354号
;Bersworthの2,524,218および2,530,147(2つの
疎水性の尾と3つの親水性の頭);Guttmannの3,244,724;オ
カハラらの5,160,450により開示されている。なお、これらの特許はす
べてこの明細書の引用文献である。
【0256】 双子型界面活性剤は、アニオン性,非イオン性,カチオン性,または両性のい
ずれでもよい。各界面活性部分(A,A1)の親水性および疎水性基は、一つの
親水性基と一つの疎水性基を有する普通の界面活性剤で使用される周知のもので
あればいずれでもよい。
【0257】 たとえば、典型的非イオン性双子型界面活性剤、たとえば、一つのビス-ポリ
オキシエチレンアルキルエーテルには2つのポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルが含まれている。
【0258】 各部分には、親水性基、たとえば、ポリオキシエチレンオキサイド、および疎
水性基、たとえば、アルキル鎖が含まれている。
【0259】 この発明でとくに有用な双子型界面活性剤には、下記化学式の双子型アニオン
性または非イオン性界面活性剤があり:
【0260】
【化51】
【0261】
【化52】
【0262】 ここで、RCはアリル(aryl)、好適にはフェニルである。R1,R3,R4
,Y,Z,aおよびbは、上で規定された通りである。
【0263】 これらの界面活性剤の1級ヒドロキシル基は、普通の方法により簡単にフォス
フェート化,サルフェート化またはカルボキシレート化することができる。
【0264】 化学式IIに含まれる化合物は、種々の合成ルートによりつくることができる
。たとえば、化学式IVの化合物は、酢酸などの酸触媒の存在下でパラホルムアル
デヒドとモノアルキルフェノールを縮合してつくることができる。化学式Vの化
合物は、ジカルボン酸、たとえば、テレフタル酸とアルキルフェノールのルイス
酸触媒反応により合成することができる。
【0265】 化学式IIの化合物は、1995年12月21日に提出された同時係属出願U
.S.S.N 60/009,075でより詳細に説明されている。なお、その
開示全体はこの明細書の引用文献の一つである。
【0266】 この発明で開示されている比較的低濃度で操作できる改良されたエマルジョン
を提供する場合に使用できる1種の双子型界面活性剤には、下記化学式の化合物
を含む1群の両性およびカチオン性4級界面活性剤があり:
【0267】
【化53】
【0268】 ここで、R,t,およびZは上で規定された通りである。R1は前に規定された
通りであり、そして[-(EO)a(PO)bO-]H部分がある。R2は前に規定
された通りであるが、Dには次のような部分がある:-N(R6)-C(O)-R5-
CH2O-および-N(R6)-C(O)-R5-N(R6)-R4-。tがゼロの場合は、
この組成物は両性であり、tが1の場合は、この組成物はカチオン性4級化合物
である。R3は、一つの結合,C1-C10アルキル,および-R8-D1-R8-からな
る群から選ばれる。ここで、D1,R5,R6,a,b,およびR8は上で規定さ
れた通りである(R8が-OR5O-でないことを除いて)。
【0269】 好適には、化学式VIIの化合物には下記化学式を有する化合物が含まれ:
【0270】
【化54】
【0271】 ここで、R1,R2,R5,およびZは上で規定された通りであり、そしてnは約
2〜約10の間の数に等しい。特に化学式VIIの化合物には下記化学式を有す
る化合物が含まれ:
【0272】
【化55】
【0273】 ここで、R,R2,R5,Z,およびnは上で規定された通りであり、そしてmは
約2〜約10の間の数に等しい。
【0274】 化学式VIIの代表的化合物には下記化学式を有する化合物が含まれる。
【0275】
【化56】
【0276】
【化57】
【0277】 化学式VII-XIIの化合物は種々ののルートにより合成することができる
が、これらは少なくとも4つのアミノ基を持ち、その内の2つはトリエチレンテ
トラミンなどの末端1級アミンであるポリアミン反応物を利用している方法によ
りとくに効率的につくれることが判明している。これらの方法については、その
全体がこの明細書の引用文献の一つである、1994年8月19日に提出された
同時係属出願U.S.S.N.08/292,993”複数の疎水性および親水
性基を有する両性界面活性剤”により詳細に記載されている。
【0278】 この発明の低濃度エマルジョンを与えることが分かっている別のグループの双
子型界面活性剤は、下記化学式を有する環状カチオン性4級界面活性剤であり:
【0279】
【化58】
【0280】 ここで、RとR3は化学式VIIにおいてすでに確認された通りであり;R9はC 1 -C10アルキルまたはアルキルアリル(aryl)であり;そしてxはハロゲン
(Cl,Br,およびI)、メチルまたはエチルサルフェートなどのアルキルサ
ルフェート、メチルホスフェートなどのアルキルホスフェート、などにより例示
されるアニオンなどの対イオンである。
【0281】 好適には、この発明で用いられる化合物には、化学式XIIIの化合物が含ま
れる。ここで、R3はC2-C4アルキル、最も好適にはエチルであり;R9はC1-
4低級アルキル、最も好適にはメチルであり;そしてXはハロゲンまたはメチ
ルサルフェートである。
【0282】 化学式XIIIの化合物は、種々の合成ルートによりつくることができる。た
だし、これらの化合物は、1994年8月19日に提出された同時係属出願U.
S.S.N.08/292,993”複数の疎水性および親水性基を有する両性
界面活性剤”で開示且つ特許請求されている方法によりつくられたビスイミダゾ
リンを4級化することによりとくに効率的につくれることが判明した。ここで、
少なくとも4つのアミノ基を持ち、その内2つは1級アミン基であるポリアミン
反応物は、カルボン酸,エステル,および天然に存在するそれらのトリグリセリ
ドエステルまたはそれらの酸クロライドと、ポリアミノあたり少なくとも約1.
8個の脂肪酸基[R1C(O)-]を与えるのに十分な量で反応させてビスイミダ
ゾリンを得る。
【0283】 この発明で有用な双子型界面活性剤には、下記化学式を有する化合物もあり:
【0284】
【化59】
【0285】 ここで、R13は糖部分、たとえば、単糖類,二糖類,グルコースなどの多糖類、
またはグリセロールなどのポリヒドロキシ化合物であり;pは0-4であり;R3 は化学式VIIにおいて上で規定された通りであり;そしてR14はC1-C22アル
キルまたはC(O)R4(ここで、R4は上で規定された通りであり)である。
【0286】 上で述べた化合物など一部の化合物については、米国特許第5,534,19
7号においてより詳細に説明されている。なお、この特許で説明されていること
は、この明細書の引用文献の一つである。
【0287】 この発明において用いられる化合物では、多くの部分が天然資源から導くこと
ができる。すなわち、これらの天然資源には、一般に、種々の飽和および不飽和
炭素鎖長の混合物が含まれている。天然資源の例には、ココナッツ油、またはや
し種油,やし油,大豆油,菜種油,ひまし油などの類似の天然油資源、またはに
しん油やビーフタロウなどの動物脂肪がある。一般に、脂肪酸またはトリグリセ
リド油の形をした天然資源からの脂肪酸は、約5〜約22個の炭素原子を含むア
ルキル基の混合物である。天然脂肪酸の例には、カプリル酸(C8),カプリン
酸(C10),ラウリン酸(C12),ミリスチン酸(C14),パルミチン酸(C16 ),ステアリン酸(C18),オレイン酸(C18,モノ不飽和),リノレイン酸(
18,ジ不飽和),リシノレイン酸(C18,トリ不飽和),アラキドン酸(C20 ),ガドリン酸(C20,モノ不飽和),ベヘン酸(C22)およびエルシン酸(C 22 )がある。これらの脂肪酸は、本来、天然資源酸の濃縮物または分別物として
使用できる。偶数の炭素鎖長を有する脂肪酸を例示しているが、奇数の炭素鎖長
を有する脂肪酸も使用することができる。さらに、単一のカルボン酸、たとえば
、ラウリン酸や特別な用途に適しているその他のものも使用できる。
【0288】 所望の場合は、この発明で用いる界面活性剤は、周知の方法により、好適には
アルカリ性触媒の存在下でアルキレンオキサイドとこの生成物を反応させてオキ
シアルキル化することができる。アルコキシル化誘導体のフリーなヒドロキシル
基は、次いで、スルファミン酸またはSO3-ピリジン錯体を用いた硫酸化などの
普通の方法を用いてサルフェート化,ホスフェート化またはアシル化することが
でき、もしくはカルボン酸エステルオキシそれらの天然トリグリセリドエステル
などのアシル化剤を用いてアシル化することができる。
【0289】 アルキル化条件と普通に使われるアルキル化剤については、1982年B.R
. BluesteinとC.L. Hilton編のSurfaCtant S
CienCe Series Vol. 12, p, 17 の両性界面活性剤およ
びその引用文献を参照のこと。なお、そこで開示されていることはこの明細書の
引用文献の一つである。
【0290】 硫酸化とりん酸化については、SurfaCtant SCienCe Ser
ies Vol. 7, Part 1, S. Shore & D. Berger
, p. 135を参照のこと。なお、その開示内容はこの明細書の引用文献の一
つである。りん酸化のレビューについては、SurfaCtant SCien
Ce Series Vol. 7, Part 2, E. Jungermann
& H. Silberman, p. 495を参照のこと。なお、その開示内容
はこの明細書の引用文献の一つである。
【0291】 この発明の界面活性剤組成物は、この明細書で規定された低濃度の水溶液にお
いて極めて有効である。この発明の界面活性剤は、当業者によりやっかいな実験
を行わずに簡単に決めることができる特定の用途に必要な量を使用することがで
きる。
【0292】 VI.補助洗浄成分 A.洗浄ビルダー この発明の組成物には、中性またはアルカリ性の塩、並びに種々の水不溶性の
いわゆる”結晶核を入れた”ビルダーを含む、普通の無機および有機水溶性ビル
ダー塩から選択した洗浄ビルダーがある。
【0293】 ビルダーは、種々の水溶性の、アルカリ金属、アンモニウムまたは置換アンモ
ニウムホスフェート,ポリホスフェート,ホスホネート,ポリホスホネート,カ
ーボネート,シリケート,ボレート,ポリヒドロキシスルホネート,ポリアセテ
ート,カルボキシレート,およびポリカルボキシレートから選択するのが好まし
い。最も好ましいのは、上のアルカリ金属、とくにナトリウム塩である。
【0294】 無機ホスホネートビルダーの具体的な例は、トリポリホスフェート,ピロホス
フェート,重合度が約6〜21のポリマー性メタフェート,およびオルソホスフ
ェートのナトリウムとカリウム塩である。ポリホスホネートビルダーの例は、エ
チレン-1,1-ジホスホン酸のナトリウムとカリウム塩、エタン 1-ヒドロキシ
-1,1-ジホスホン酸のナトリウムとカリウム塩、およびエタン-1,1,2-ト
リホスホン酸のナトリウムとカリウム塩である。
【0295】 非りん系無機ビルダーの例は、カーボネート,ビカーボネート,セスキカーボ
ネート,テトラボレート・デカヒドラート,およびシリケート(二酸化珪素とア
ルカリ金属酸化物のモル比が約0.5〜約4.0、好適には約1.0〜約2.4
である)のナトリウムとカリウム塩である。
【0296】 この明細書で有用な水溶性の非りん系有機ビルダーには、種々のアルカリ金属
,アンモニウムおよび置換アンモニウムポリアクリレート,カルボキシレート,
ポリカルボキシレートおよびポリヒドロキシスルホネートがある。ポリアクリレ
ートとポリカルボキシレートの例は、EDTA,ニトロトリ酢酸,オキシこはく
酸,メリット酸,ベンゼンポリカルボン酸,およびクエン酸のナトリウム,カリ
ウム,リチウム,アンモニウムおよび置換アンモニウム塩である。
【0297】 この明細書で非常に好適なポリカルボキシレート・ビルダーは、この明細書の
引用文献の一つである1967年3月7日に発行されたDiehlの米国特許第
3,308,067号に記載されている。この種の物質には、マレイン酸,イタ
コン酸,メサコン酸,フマル酸,アコニチン酸,シトラコン酸およびメチレンマ
ロン酸などの脂肪族カルボン酸のホモ-およびコポリマーの水溶性塩がある。
【0298】 その他のビルダーには、この明細書の引用文献の一つであるDiehlの米国
特許第3,723,322号に記載されているカルボキシル化炭水化物がある。
【0299】 この明細書におけるその他の有用なビルダーは、カルボキシメチルオキシマロ
ネート,カルボキシメチルオキシサクシネート,シス-シクロヘキサンヘキサカ
ルボキシレート,シス-シクロペンタンテトラカルボキシレートフロログルシノ
ールトリスルホネート,水溶性ポリアクリレート(たとえば、約2,000〜約
200,000の分子量を有する),およびビニルメチルエーテルまたはエチレ
ンと無水マレイン酸のコポリマーのナトリウムとカリウムの塩がある。
【0300】 この明細書で使用するのに適切なポリカルボキシレートには、他に、1979
年3月13日にCrutChfieldらに発行された米国特許第4,144,
226号および1979年3月27日にCrutChfieldらに発行された
米国特許第4,246,495号に記載されているポリアセタールカルボキシレ
ートがある。なお、これら2つの特許はこの明細書の引用文献である。
【0301】 ”不溶性”ビルダーには、重量比3:1の炭酸ナトリウムと炭酸カルシウムの
混合物や重量比2.7:1のセスキ炭酸ナトリウムと炭酸カルシウムの混合物な
どの結晶核を入れたビルダーがある。水和ナトリウムゼオライトAなどのアモル
ファスおよび結晶性アルミノシリケートは、通常、洗濯用洗剤で使われている。
これらの粒子サイズは、直径が0.1〜約10ミクロンであり、これらの分子の
水含有量に左右される。これらはイオン交換物質と呼ばれる。結晶性アルミノシ
リケートの特徴は、それらのカルシウムイオン交換容量にある。アモルファスア
ルミノシリケートの特徴は、通常、それらのマグネシウム交換容量にある。これ
らは天然のものと合成されたものがある。
【0302】 適切な洗浄ビルダーの詳細なリストは、この明細書の引用文献の一つである上
記米国特許第3,936,537号に記載されている。
【0303】 B.種々雑多な洗浄成分 洗浄組成物成分には、ハイドロトロープ,酵素(たとえば、プロテアーゼ,ア
ミラーゼおよびセルラーゼ),酵素安定剤,pH調節剤(モノエタノールアミン
,炭酸ナトリウム,など),ハロゲン漂白剤(たとえば、ナトリウムとカリウム
ジクロロイソシアヌレート),パーオキシ酸漂白剤(たとえば、ジパーオキシド
デカン-1,12-ジオン酸),無機パーコンパウンド漂白剤(たとえば、ナトリ
ウムパーボレート),随意安定剤としての酸化防止剤,還元剤,パーコンパウン
ド漂白剤の活性剤(たとえば、テトラアセチルエチレンジアミンおよびナトリウ
ムノナノイルオキシベンゼンスルホネート),汚れ浮遊剤(たとえば、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルローズ),汚れ再沈積防止剤,腐食防止剤,香料と染料
,ビルダー,漂白剤,溶媒(たとえば、グリコールと脂肪族アルコール)および
光沢剤もある。無機塩と普通の塩,湿潤剤,可溶化剤,UV吸収剤,柔軟化剤,
キレート化剤,静電調節剤および粘度調節剤などの普通に使われるその他の補助
添加剤も、この発明の洗浄組成物に加えることができる。
【0304】 固形石鹸組成物の場合、塩および/または水酸基1個,2個(グリコール、な
ど),3個(グリセロール、など),水酸基4個以上(ポリオール)のアルコー
ルなどの加工助剤を随意に使用できる。固形石鹸組成物には、炭酸カルシウム,
シリカなどの”充填材”と呼ばれる不溶性微粒子状物質成分も加えられる。
【0305】 V.組成物濃度 この発明の洗濯用洗浄組成物および方法において使用されるアミノシリコーン
化合物の量は、通常、洗浄媒体において十分なアミノシリコーン化合物濃度の得
られる洗浄媒体リットルあたりアミノシリコーン約0.001〜約0.2グラム
であり、より典型的には約0.005〜約0.1g/L、そしてより一層典型的
には約0.01〜約0.04g/Lである。
【0306】 この発明の組成物では、アミノシリコーン化合物は、通常、重量で、約0.0
05〜約30%、より典型的には約1〜約10%の量で存在する。
【0307】 これらの組成物は、洗剤、たとえば、固形石鹸,粉末,フレーク,ペースト,
または液体(これらは水性か非水性であり、およびストラクチャー化か非ストラ
クチャー化されている)として使用するのに便利な形態をとることができる。こ
れらの洗剤組成物は、集塊化,スプレー乾燥,または液体中で分散するのに望ま
しい物理的形態をとるのに便利で且つ適切な様式にてつくることができる。
【0308】 この発明の普通の界面活性剤のすべての重量%、すなわち、この発明の組成物
の全活性重量に基づいているすべての重量%は、アミノシリコーン化合物,随意
のキャリアー,普通の界面活性剤,双子型界面活性剤,汚れ放出剤,および(随
意に)洗剤ビルダーからなり、約10〜約99.9重量%、典型的には約15〜
約75重量%である。
【0309】 双子型界面活性剤は、用いるとすると、通常、組成物の約0.005〜約50
、典型的には約0.02〜約15.0活性重量%のレベルで存在する。
【0310】 ポリマー性汚れ放出剤は、用いるとすると、通常、約0.05〜約40、典型
的には約0.2〜約15.0活性重量%のレベルで存在する。
【0311】 随意の洗浄ビルダーは、適切には、約0〜約70重量%、典型的には約5〜約
50重量%のレベルで存在する。
【0312】 VI.工業的適用性 この発明の組成物と方法は、種々の織物、たとえば、ウール,木綿,絹,ポリ
エステル,ナイロン,その他の合成繊維,複合合成繊維のブレンドおよび/また
は合成と天然繊維のブレンドの浄化に使うことができる。これらの組成物と方法
は、着色織物、すなわち、目視で認知できる色調を持つもの、の場合にとくに有
用である。これらの組成物と方法は、香料も含む洗浄媒体に関連した場合はとく
に有用である。香料はアミノシリコーンと何らかの方法で予め混合したり、反応
させる必要はなく、活性原理としての香料がヒドロキシ基を有する化合物である
必要もない。
【0313】 この発明に関連して使用される香料物質には、天然および合成の各種香料,お
よびエッセンスおよび香気を発するその他の物質や液体および/または粉末組成
物の混合物がある。天然香料としては、じゃこう,シベット,キャストリューム
,アンバーグリス,などの動物に由来するもの、およびレモン油,ローズ油,シ
トロネラ油,ビャクダン油,ペパーミント油,シナモン油,など植物に由来する
ものがある。合成香料としては、アルファ-ピネン,リモネン,ゲラニオール,
リナロール,ラバンデュロール,ネロリドール,などを混合した香料がある。
【0314】 VII.無機ホスフェートを添加していない可溶性粉末洗剤組成物 この発明の良好な実行形態の場合、前記組成物には下記成分が含まれている:
−組成物の重量の5-60%、好適には8-40%の一つ以上の界面活性剤(S)
、 −組成物の重量の5-80%、好適には8-40%の一つ以上の可溶性無機または
有機ビルダー(B)、 −組成物の重量の0.01-8%、好適には0.1-5%、非常に特別な場合は0
.3-3%の一つ以上のアミノシリコーン(AS)。
【0315】 界面活性剤の中で、洗濯用洗剤の分野で普通に使われるアニオン性または非イ
オン性界面活性剤について言及する。
【0316】アニオン性界面活性剤 : 典型的アニオン性界面活性剤には次のような成分が含まれている: −化学式R-CH(SO3M)-COOR’のアルキルエステルスルホネート、こ
こでRはC8 - 20、好適にはC10-C16アルキル基であり、R’はC1-C6、好適に
はC1-C3アルキル基であり、Mはアルカリ金属(ナトリウム,カリウムまたは
リチウム)カチオン,置換または非置換アンモニウム(メチル-,ジメチル-,ト
リメチル-またはテトラメチルアンモニウム,ジメチルピペリジニウム,など)
カチオンまたはアルカノールアミン(モノエタノールアミン,ジエタノールアミ
ン,トリエタノールアミン,など)から導かれたカチオンであり; −化学式ROSO3Mのアルキルサルフェート、ここでRはC5-C24、好適には
10-C18アルキルまたはヒドロキシアルキル基であり、Mは水素原子または上
と同じ定義のカチオンであり、そしてそれらのエトキシル化(EO)および/ま
たはプロポキシル化(PO)誘導体は平均0.5-30、好適には0.5-10の
EOおよび/またはPOユニットを含み; −化学式RCONHR’OSO3Mのアルキルアミドサルフェート、ここでRは
2-C22、好適にはC6-C22アルキル基であり、R’はC2-C3アルキル基であ
り、Mは水素原子または上と同じ定義のカチオンであり、そしてそれらのエトキ
シル化(EO)および/またはプロポキシル化(PO)誘導体は平均0.5-6
0のEOおよび/またはPOユニットを含み; −C8-C24、好適にはC14-C20飽和または不飽和脂肪酸、C9-C20アルキルベ
ンゼンスルホネート、1級または2級C8-C22アルキルスルホネート、アルキル
グリセロールスルホネート、GB-A-1,082,179に記載のスルホン化ポ
リカルボン酸、パラフィンスルホネート、N-アシル-N-アルキルタウレート、
アルキルホスフェート、イセチオネート、アルキルサクシネート、アルキルスル
ホサクシネート、スルホサクシネートのモノエステルまたはジエステル、N-ア
シルサルコシネート、カチオンがアルカリ金属(ナトリウム,カリウムまたはリ
チウム)であるアルキルグリコシドサルフェートまたはポリエトキシカルボキシ
レート、置換または非置換アンモニウム残基(メチル-,ジメチル-,トリメチル
-またはテトラメチルアンモニウム,ジメチルピペリジニウム,など)、または
アルカノールアミン(モノエタノールアミン,ジエタノールアミン,トリエタノ
ールアミン,など)から導かれた残基; −酸またはラクトン形をしたものなどのソホロ脂質、17-ヒドロキシオクタデ
セン酸;など。
【0317】非イオン性界面活性剤 代表的非イオン性界面活性剤には次のようなものがある: −アルキル置換基が5-25個のオキシアルキレンユニットを含むC6-C12であ
る、ポリオキシアルキレン化(ポリオキシエチレン化,ポリオキシプロピレン化
およびポリオキシブチレン化)アルキルフェノール;Rohm & Haas C
o.から販売されたTriton X-45,X-114,X-100またはX-1
02、またはRhone-PoulenC からのIgepal NP2-NP17
を例にして言及された; −1-25個のオキシアルキレン(オキシエチレンまたはオキシプロピレン)ユ
ニットを含むポリオキシアルキレン化C8-C22脂肪族アルコール;Union
Carbide Corp.から販売されたTergitol 15-S-9または
Tergitol 24-L-6 NMW、Shell ChemiCal Co.か
ら販売されたNeodol 45-9,Neodol 23-65,Neodol
45-7またはNeodol 45-4、The ProCter & Gamble
Co.から販売されたKyro EOB、ICIからのSynperoniC
A3-A9、またはRhone-PoulenC からのRhodasurf TT
, DBおよびBを例にして言及された; −エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドとプロピレングリコールまた
はエチレングリコールの縮合から得られる生成物、重量平均分子量は2,000
〜10,000のオーダー、BASFから販売されているPluroniCsな
どがある; −エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドとエチレンジアミンの縮合か
ら得られる生成物、BASFから販売されているTetroniCsなどがある
; −エトキシル化および/またはプロポキシル化C8-C18脂肪酸、5-25個のオ
キシエチレンおよび/またはオキシプロピレン・ユニットを含む; −5-30個のオキシエチレン・ユニットを含むC8-C20脂肪酸アミド; −5-30個のオキシエチレン・ユニットを含むエトキシル化アミン; −1-50、好適には1-25、非常に特別な場合は2-20個のオキシアルキレ
ン・ユニット(好適にはオキシエチレン・ユニット)を含むアルコキシル化アミ
ドアミン; −アミンオキサイド、たとえば、(C10-C18アルキル)ジメチルアミンオキサ
イド,(C8-C22アルコキシ)エチルジヒドロキシエチルアミンオキサイド; −アルコキシル化テルペン炭化水素、たとえば、1-30個のオキシエチレンお
よび/またはオキシプロピレン・ユニットを含むエトキシル化またはプロポキシ
ル化a-またはb-ピネン; −1級脂肪族アルコールとグルコースの縮合(たとえば、酸触媒により)により
得られるアルキルポリグリコシド(US-A-3,598,865, US-A-4
,565,647, EP-A-132,043, EP-A-132,046, な
ど)、ここでアルキル基はC4-C20、好適にはC8-C18アルキルであり、グルコ
ース・ユニットの平均数はアルキルポリグリコシドの1モルあたり0.5-3、
好適には1.1-1.8のオーダーであり; とくに下記を含むものに言及する: シンボル45\f ”シンボル”\s 10- は C8-C14アルキル基および、平
均して、モルあたり1.4グルコース・ユニットであり、 シンボル45\f ”シンボル”\s 10- は C12-C14アルキル基および、
平均して、モルあたり1.4グルコース・ユニットであり、 シンボル45\f ”シンボル”\s 10- は C8-C14アルキル基および、平
均して、モルあたり1.5グルコース・ユニットであり、 シンボル45\f ”シンボル”\s 10- は C8-C10アルキル基および、平
均して、モルあたり1.6グルコース・ユニットであり、 これらは、それぞれ、HenkelからGluCopon 600 EC(商品名
),GluCopon 600 CSUP(商品名),GluCopon 650
EC(商品名),GluCopon 225 CSUP(商品名),という名称で
販売されている。
【0318】 可溶性無機ビルダー(B)の中でとくに下記のものについて言及する: −化学式xSiO2シンボル 183\f”シンボル”\s 10・M2Oシンボル
183\f”シンボル” \s 10・yH2O、一つのシンボル 163\f”
シンボル”\s 10£x シンボル 163\f ”シンボル”\s 10£ 3.
5およびゼロのシンボル 163\f ”シンボル”\s 10£y/(x+1+
y) シンボル 163\f ”シンボル”\s 10£ 0.5のアモルファスま
たは結晶性のアルカリ金属シリケート、ここでアルカリ金属そして非常に特別な
場合は、US-A-4,664,839に記載されているものなどラメラアルカリ
金属シリケートを含む; −アルカリ性カーボネート(ビカーボネート,セスキカーボネート); −EP-A-488,868に記載されているQ2またはQ3の形をした珪素原子
の多い、水和アルカリ金属シリケートおよびアルカリ金属カーボネート(ナトリ
ウムまたはカリウム)の共顆粒; −テトラボレートまたはボレートの前駆体。
【0319】 可溶性有機ビルダー(B)の中でとくに下記のものについて言及する: −水溶性ポリホスホネート(エタン-1-ヒドロキシ-1,1-ジホスホネート、メ
チレンジホスホネートの塩、など); −カルボキシポリマーまたはコポリマーの水溶性塩、たとえば、アクリル酸,マ
レイン酸または無水マレイン酸,フマル酸,イタコン酸,メサコン酸,シトラコ
ン酸またはメチレンマロン酸,および非常に特別な場合は2,000〜10,0
00のオーダーの分子量を有するポリアクリレート(US-A-3,308m06
7)または5,000〜75,000のオーダーの分子量を有するアクリル酸お
よび無水マレイン酸のコポリマー(EP-A-066,915),などのエチレン
系不飽和カルボン酸の重合または共重合により得られた2,000〜100,0
00のオーダーの分子量を有するポリカルボン酸の水溶性塩; −ポリカルボン酸エーテル(オキシこはく酸とその塩、ターツレート モノこは
く酸とその塩、ターツレート ジこはく酸とその塩); −ヒドロキシポリカルボキシレートエーテル; −クエン酸とその塩、メリット酸、こはく酸およびそれらの塩; −ポリ酢酸の塩(EDTA,ニトリロトリアセテート,N-(2-ヒドロキシエチ
ル)ニトリロジアセテート); −(C5-C20アルキル)こはく酸およびそれらの塩(2-ドデセニルサクシネー
ト,ラウリルサクシネート,など); −ポリアスパラチン酸,ポリグルタミン酸およびそれらの塩; −アスバラチン酸および/またはグルタミン酸の重縮合により導かれたポリイミ
ド; −グルタミン酸(たとえば、N,N-ビス(カルボキシメチル)グルタミン酸お
よびその塩、とくにナトリウム塩)またはその他のアミノ酸のポリカルボキシメ
チル化誘導体;および −アミノホスホネート、たとえば、ニトリロトリス(メチレンホスホネート)。
【0320】 この発明の良好な実行形態では、前記アミノシリコーン(AS)は下記一般式
のシロキサン・ユニットを含むアミノポリオルガノシロキサン(APS)から選
択することができる: R1 abSiO(4 - a - b)/2 (I) ここで、a+b=3,ただし、a=0,1,2または3および b=0,1,2または3 R1 cdSiO(4 - C - d)/2 (II) ここで、c+d=2,ただし、c=0か1およびd=1か2 R1 2SiO2/2 (III)および随意に R1 eAfSiO(4 - e - f)/2 (IV) ここで、e+f=0か1,ただし、e=0か1およびf=0か1 この式において、シンボル45\f”シンボル”\s 10-、すなわち、R1
ンボルは同じか別であり、飽和または不飽和、線状または分岐、1-10個の炭
素原子を含む脂肪族基またはフェニル基を表し、随意にフロロまたはシアノ基で
置換されており; シンボル45\f”シンボル”\s 10-、すなわち、Aシンボルは同じか別
であり、SiC結合を介して珪素に結合した1級,2級,3級または4級化され
たアミノ基を表し; シンボル45\f”シンボル”\s 10-、すなわち、Bシンボルは同じか別
であり、 シンボル45\f”シンボル”\s 10- はOH官能基を表し; シンボル45\f”シンボル”\s 10- はOR官能基を表し、ここでRは
1-12個の炭素原子、好適には3-6個の炭素原子、非常に特別な場合は4個の
炭素原子を含むアルキル基であり; シンボル45\f”シンボル”\s 10- はOCOR’官能基を表し、ここ
でR’は1-12個の炭素原子、好適には1個の炭素原子を含むアルキル基であ
り;または シンボル45\f”シンボル”\s 10- はAシンボルを表す。
【0321】 アミノポリオルガノシロキサン(APS)には、好適には、化学式(I),(
II),(III)および随意に(IV)が含まれ、ここで シンボル45\f”シンボル”\s 10- は化学式(I)のユニットにおい
て、a=1,2か3そしてb=0か1、および シンボル45\f”シンボル”\s 10- は化学式(II)のユニットにお
いて、c=1そしてd=1である。
【0322】 Aシンボルは好適には下記化学式のアミノ基であり、 -R2-N(R3)(R4) ここで、シンボル45\f”シンボル”\s 10-、すなわち、R2シンボルは
2-6個の炭素原子を含むアルキレン基であり、この基は随意に一つ以上の窒素
または酸素原子で置換または遮断され、 シンボル45\f”シンボル”\s 10-、すなわち、R3とR4シンボルは同
じか別であり、 シンボル45\f”シンボル”\s 10- はHを表し、 シンボル45\f”シンボル”\s 10- は1-12個の炭素原子、好適には
1-6個の炭素原子を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基を表し、 シンボル45\f”シンボル”\s 10- はアミノアルキル基、好適には1
級アミノアルキル基を表し、そのアルキル基には、1-12個の炭素原子、好適
には1-6個の炭素原子が含まれ、この基は少なくとも一つの窒素および/また
は酸素原子により随意に置換または遮断されており、前記アミノ基は、たとえば
、ヒドロハリック酸またはアルキルハライドかアリル(aryl)ハライドによ
り随意に4級化されている。
【0323】 Aシンボルの例として、下記化学式のものについてとくに言及する: -(CH23NH2; -(CH23NH2 +-; -(CH23N(CH2); -(CH23+(CH32(C1837)X-; -(CH23NHCH2CH2NH2; -(CH23N(CH2CH2OH)2; -(CH23N(CH2CH2NH22; これらの中でとくに好適な化学式は、-(CH23NH2,-(CH23NHCH2 CH2NH2 および-(CH23N(CH2CH2NH22である。
【0324】 R1シンボルは、好適には、メチル,エチル,ビニル,フェニル,トリフロロ
プロピルまたはシアノプロピル基である。非常に特別な場合は、メチル基(少な
くとも大半が)である。
【0325】 Bシンボルは好適にはOR基であり、ここでRには1-6個、非常に特別な場
合は4個の炭素原子、またはAシンボルが含まれている。Bシンボルがメチルか
ブトキシ基であれば非常に好ましい。
【0326】 アミノシリコーンはほぼ線状であることが好ましい。線状、すなわち、化学式
(IV)ユニットが含まれていなければ、非常に好ましい。アミノシリコーンの
数平均分子量は、2,000〜50,000のオーダー、好適には3,000〜
30,000のオーダーである。
【0327】 この発明の良好な実行形態では、アミノシリコーン(AS)またはアミノプロ
ピルオルガノシロキサン(APS)はそれらの鎖において、100個の珪素原子
について0.1-50、好適には0.3-10、非常に特別な場合は0.5-5個
のアミノ基の結合した珪素原子がある。
【0328】 さらに、不溶性無機ビルダーも、上で規定された不溶性無機物質の20%未満
の範囲で存在させることができる。
【0329】 これらの付随物質の内、ゼオライトA,P,X,などアルカリ金属(ナトリウ
ムまたはカリウム)またはアンモニウムの結晶性またはアモルファスアルミノシ
リケートについて言及する。
【0330】 洗浄組成物には、さらに、粉末洗浄組成物の標準添加剤を加えることができる
。この種の追加成分には次のようなものがある。
【0331】追加の汚れ放出剤 追加の汚れ放出剤は、重量で、0.01-10%、好適には0.01-5%、そ
して非常に特別の場合は0.2-3%のオーダーの量で加えることができる。こ
の種の薬剤には、次のようなものがある: −セルローズ誘導体、たとえば、セルローズヒドロキシエーテル,メチルセルロ
ーズ,エチルセルローズ,ヒドロキシプロピルメチルセルローズまたはヒドロキ
シブチルメチルセルローズ; −ポリアルキレン骨格にグラフトしたポリ(ビニルエステル)、たとえば、ポリ
オキシエチレン骨格にグラフトしたポリ(ビニルアセテート)(EP-A-219
,048); −ポリ(ビニルアルコール); −エチレンテレフタレートおよび/またはプロピレンテレフタレートおよびポリ
オキシエチレンテレフタレート・ユニットをベースとするポリエステル・コポリ
マーであって、エチレンテレフタレートおよび/またはプロピレンテレフタレー
ト(ユニット数)とポリオキシエチレンテレフタレート(ユニット数)のモル比
が、1/10〜10/1、好適には1/1〜9/1のオーダーであり、300-
5000、好適には600-5000のオーダーの分子量を有するポリオキシエ
チレン・ユニットを含む(US-A-3,959,230,US-A-3,893,
929,US-A-4,116,896,US-A-4,702,857およびUS
-A-4,770,666); −エトキシル化アリル(allyl)アルコール,ジメチルテレフタレートおよ
び1,2-プロパンジオールから導かれたオリゴマーのスルホン化により得られ
たスルホン化ポリエステルオリゴマーで、1-4個のスルホネート基を含む(U
S-A-4,968,451); −プロピレンテレフタレートとポリオキシエチレンテレフタレートをベースとす
るポリエステルコポリマー、このコポリマーはエチルまたはメチル・ユニットに
より随意にスルホン化またはカルボキシレート化および重合停止され(US-A-
4,711,730)、またはアルキルポリエトキシ基(US-A-4,702,
857)またはアニオン性スルホポリエトキシ基(US-A-4,721,580
)またはスルホアロイル基(US-A-4,877,896)により重合停止され
た随意にスルホン化されたポリエステルオリゴマー; −テレフタル酸,イソフタル酸のジエステル、スルホイソフタル酸のジエステル
およびジオール、とくにエチレングリコールから得られた、分子量20,000
未満のスルホン化ポリエステル(WO 95/32997); −分子量600-4000のポリ(エチレングリコール)とジイソシアネートか
ら得られた末端イソシアネート基を含むプレポリマーと、アジピン酸および/ま
たはテレフタル酸および/またはスルホイソフタル酸およびジオールから得られ
た、数平均分子量300〜4000のポリエステルの反応により得られたポリエ
ステルポリウレタン(FR-A-2,334,698)。
【0332】再沈積防止剤 再沈積防止剤は、粉末洗浄組成物の場合は約0.01-10重量%、液体洗浄
組成物の場合は約0.01-5重量%の量を加えることができる。通常、この種
の薬剤には次のような成分が含まれている: −エトキシル化モノアミンまたはポリアミンまたはエトキシル化アミンポリマー
(US-A-4,597,898,EP-A-011,984); −カルボキシメチルセルローズ; −イソフタル酸,ジメチルスルホサクシネートおよびジエチレングリコールの縮
合により得られたスルホネート化ポリエステルオリゴマー(FR-A-2,236
,926);および −ポリビニルピロリドン。
【0333】漂白剤 漂白剤は、前記粉末洗浄組成物の重量の、約0.1-20%、好適には1-10
%を加えることができる。代表的なこの種の薬剤には次のようなものがある: −パーボレート、たとえば、ナトリウムパーボレートのモノヒドラートまたはテ
トラヒドラート; −過酸化化合物、たとえば、ナトリウムカーボネートパーオキシヒドラート,ピ
ロホスフェートパーオキシヒドラート,尿素過酸化水素,ナトリウムパーオキサ
イドまたはナトリウムパーサルフェート; −パーカルボン酸とそれらの塩(”パーカーボネート”として知られている)、
たとえば、マグネシウムモノパーオキシフタレート-ヘキサヒドラート,マグネ
シウムメタクロロパーベンゾエート,4-ノニルアミノ-4-オキソパーオキシ酪
酸,6-ノニルアミノ-6-オキソパーオキシカプロン酸,ジパーオキシドデカン
ジオン酸,パーオキシこはく酸ノニルアミドまたはデシルジパーオキシこはく酸
があり、好適には洗浄液中その場でパーオキシカルボン酸を発生する漂白活性剤
と併用する;これらの活性剤としてテトラアセチルエチレンジアミン,テトラア
セチルメチレンジアミン,テトラアセチルグリコルリル,ナトリウム p-アセト
キシベンゼンスルホネート,ペンタアセチルグルコース,オクタアセチルラクト
ース,などを挙げることができる。
【0334】蛍光剤 蛍光剤は約0.05-1.2重量%加えることができる。代表的なこの種の薬
剤には、スチルベン,ピラゾリン,クマリン,フマル酸,桂皮酸,アゾール,メ
チンシアニン,チオフェン,などがある。
【0335】泡抑制剤 泡抑制剤は、5重量%までの範囲の量を加えることができる。代表的なこの種
の薬剤には次のようなものがある: −C10-C24脂肪族モノカルボン酸またはそれらのアルカリ金属,アンモニウム
またはアルカノールアミンの各塩または脂肪酸トリグリセリド; −飽和または不飽和、脂肪族、脂環式、芳香族または複素環式炭化水素、たとえ
ば、パラフィンまたはワックス; −N-アルキルアミノトリアジン; −モノステアリルホスフェートまたはモノステアリルアルコールホスフェート;
および −随意にシリカ粒子と併用したポリオルガノシロキサン油またはレジン。
【0336】柔軟化剤 柔軟化剤は約0.5-10重量%加えることができる。代表的なこの種の薬剤
は粘土(モンモリロナイト,ヘクトライトまたはサポナイトなどのスメクタイト
)である。
【0337】酵素 酵素は洗浄組成物のグラムあたりの活性酵素として5mgまで、好適には0.
05-3mgのオーダーで加えることができる。代表的な酵素は、プロテアーゼ
,アミラーゼ,セルラーゼ,またはパーオキシダーゼである(US-A-3,55
3,139,US-A-4,101,457,US-A-4,507,219および
US-A-4,261,868)。
【0338】その他の添加剤 代表的なその他の添加剤には次のようなものがある: −アルコール(メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール,プ
ロパンジオール,エチレングリコールまたはグリセロール); −バッファー剤または充填材、たとえば、硫酸サルフェートまたはアルカリ土類
金属カーボネートまたはビカーボネート;および −顔料、 随意の不溶性無機添加剤の量は、上で規定された不溶性無機物質の20%未満の
レベルを超えないオーダーに十分限定しなければならない。
【0339】農芸化学用泡状物質 この発明の泡安定剤(泡状物質強化剤)は、農芸化学物質、たとえば、除草剤
,農薬,殺菌剤,または解毒剤を田畑で使用する場合に泡状物質において使用す
ることができる。農芸化学物質用泡状物質の例は、Lambouらの米国特許第
3,960,763号、イワカワの5,549,869、Dahanayake
らの5,686,024、およびMonaghanらの5,735,955によ
り開示されている。なお、これらの特許はすべて全体が、この明細書の引用文献
である。
【0340】油田用泡状物質 この発明の泡安定剤(泡状物質強化剤)は、油井などの地下洞構造物の形成に
使用する泡状物質において用いることができる。たとえば、泡状物質は掘削流体
、並びにスチームまたは二酸化炭素を用いて原油回収率を上げる場合に用いられ
る。油井で用いる泡状物質の例は、Williamsonの米国特許第5,82
1,203号、Sydanskの5,706,895、Savolyらの5,7
14,001、Dinoらの5,614,473、D’Sonzaらの5,04
2,583、およびNaaeの5,027,898により開示されている。なお
、これらの特許はすべて全体が、この明細書の引用文献である。
【0341】消火用泡状物質 この発明の泡安定剤(泡状物質)は、消火で使用する泡状物質において使用す
ることができる。代表的消火用泡状物質は、AChtmannの米国特許第5,
882,541号、Cox,Sr.の5,658,961、Jhoらの5,49
6,475、Clarkらの5,218,021、およびHiltzらの4,7
13,182により開示されている。なお、これらの特許はすべて全体が、この
明細書の引用文献である。
【0342】 泡状物質強化剤は泡状物質デフィラトリーにおいても有用である。泡状物質デ
フィラトリーの例は、Cyprienの米国特許第4,734,099号で開示
されている。
【0343】製紙処理水用凝集剤 この発明の泡安定剤(泡状物質強化剤)は、発泡とは無関係な別な用途もある
。これらは、製紙中に紙を漂白するのに用いた二酸化チタン(TiO2)を保持
する保持助剤である。これらの保持助剤は、二酸化チタンの粒子を凝集させる凝
集剤として作用する。凝集した粒子は紙の上に沈積する。その結果、凝集した二
酸化チタンが沈積した紙の上から水が迅速にぬける。紙の漂白に二酸化チタンを
用いることは、Guezらの米国特許第5,665,466号、Gerardら
の5,705,033、およびLauzonの5,169,441により開示さ
れている。なお、これらの特許はすべて全体が、この明細書の引用文献である。
【0344】硬質表面浄化剤 この発明の泡安定剤(泡状物質)は、通常、パスルームのタイルの表面につい
て使われている泡状物質硬質表面浄化剤とともに用いることができる。この種の
泡状物質浄化剤の例は、Wooらの米国特許第5,612,308号、およびW
ooらの5,232,632により開示されている。なお、これら2つの特許は
全体が、この明細書の引用文献である。
【0345】 この発明は、この明細書に添付されたクレームでとくに明示されていないかぎ
り、この発明を限定すると解釈されるような観察やその他の陳述がなければ双性
イオンポリマー性泡安定剤(泡状物質強化剤)に関する次の例によりさらに例示
される。クレームを含むこの明細書において表示されたすべての量,部,パーセ
ンテージ,および比は、とくに明記しないかぎり、重量によるものである。
【0346】実施例1 ポリ(DMAM-Co-DMA)(3:1)コポリマーの調製 2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(20.00g,127.2m
mol)、N,N-ジメチルアクリルアミド(4.20g,42.4mmol)
、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(0.14g,0.85mmol)、
1,4-ジオキサン(75ml)および2-プロパノール(15ml)を、加熱マ
ントル,マグネティック・スターラー,内部温度計およびアルゴンの入口を備え
た250mlの三口丸底フラスコに入れる。この混合物を凍結ーポンプー解凍サ
イクルにかけて溶解酸素を除去する。この混合物を65℃で撹拌しながら18時
間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)はモノマーの消費を示している。この
混合物を真空下で回転蒸発により濃縮し溶媒を除去する。水を加えて10%溶液
をつくり、この混合物を水に対して透析し(3500MWCO)、減圧下で凍結
乾燥し、次いでブレンダー内で粉砕して白色粉末を得る。NMRは所望の化合物
と一致している。
【0347】実施例2 ポリ(DMAM)の調製 2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(3kg,19.082mol
)、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(15.67g,0.095mol
)、1,4-ジオキサン(10.5L)および2-プロパノール(2.1L)を、
還流コンデンサー,加熱マントル,機械的攪拌機,内部温度計およびアルゴンの
入口を備えた22Lの三口丸底フラスコに入れる。この混合物を激しく撹拌しな
がら45分間アルゴンでパージして溶解酸素を除去する。この混合物を65℃で
撹拌しながら18時間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)はモノマーの消費
を示している。この混合物を真空下で回転蒸発により濃縮し溶媒を大部分除去す
る。水:t-ブタノールの50:50の混合物を加えて生成物を溶解し、次いで
t-ブタノールを真空下で回転蒸発により除去する。水を加えて10%溶液をつ
くり、この混合物を減圧下で凍結乾燥し、次いでブレンダー内で粉砕して白色粉
末を得る。NMRは所望の化合物と一致している。
【0348】実施例3 ポリ(DMAM-Co-AA)(2:1)コポリマーの調製 2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(90.00g,572.4m
mol)、アクリル酸(20.63g,286.2mmol)、2,2’-アゾ
ビスイソブチロニトリル(0.70g,4.3mmol)、1,4-ジオキサン
(345ml)および2-プロパノール(86ml)を、加熱マントル,マグネ
ティック・スターラー,内部温度計およびアルゴンの入口を備えた1000ml
の三口丸底フラスコに入れる。この混合物を激しく撹拌しながら45分間アルゴ
ンでパージして溶解酸素を除去する。この混合物を65℃で撹拌しながら18時
間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)はモノマーの消費を示している。この
混合物を真空下で回転蒸発により濃縮し溶媒を大部分除去する。水:t-ブタノ
ールの50:50の混合物を加えて生成物を溶解し、次いでt-ブタノールを真
空下で回転蒸発により除去する。水を加えて10%溶液をつくり、減圧下で凍結
乾燥し、次いでブレンダー内で粉砕して桃色に着色した粉末を得る。NMRは所
望の化合物と一致している。
【0349】実施例4 ポリ(DMAM-Co-MAA)(2:1)コポリマーの調製 2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(98.00g,623.3m
mol)、メタクリル酸(26.83g,311.7mmol)、2,2’-ア
ゾビスイソブチロニトリル(0.77g,4.7mmol)、1,4-ジオキサ
ン(435ml)および2-プロパノール(108ml)を、加熱マントル,マ
グネティック・スターラー,内部温度計およびアルゴンの入口を備えた1000
mlの三口丸底フラスコに入れる。この混合物を激しく撹拌しながら30分間ア
ルゴンでパージして溶解酸素を除去する。この混合物を65℃で撹拌しながら1
8時間加熱する。TLC(ジエチルエーテル)はモノマーの消費を示している。
この混合物を真空下で回転蒸発により濃縮し溶媒を大部分除去する。水を加えて
10%溶液をつくり、減圧下で凍結乾燥し、次いでブレンダー内で粉砕して白色
粉末を得る。NMRは所望の化合物と一致している。
【0350】実施例5 ポリ(DMAM-Co-MAA-Co-AA)(4:1:1)ターポリマーの調製 ポリ(DMAM-Co-MAA-Co-AA)(4:1:1)。等モル量のメタク
リル酸を、メタクリル酸とアクリル酸の1:1混合物で置き換えて実施例4の手
順を繰り返す。
【0351】実施例6 ポリ(DMAM-Co-MAA-Co-DMA)(4:1:1)ターポリマーの調製 ポリ(DMAM-Co-MAA-Co-AA)(4:1:1)。等モル量のメタク
リル酸を、メタクリル酸とN,N-ジメチルアクリルアミドの1:1混合物で置
き換えて実施例4の手順を繰り返す。
【0352】実施例7 ポリ(DMAM)ポリマーの調製 Org.Syn.Coll.Vol.3610(1955)に記載されている
周知の方法を用いてポリアクリル酸を2-(ジメチルアミノ)エタノールでエス
テル化する。
【0353】実施例8 ポリ(DMA-Co-DMAM)(3:1)コポリマーの調製 2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(6.67g,42.4mmo
l)、N,N-ジメチルアクリルアミド(12.6g,127.2mmol)を
用いることを除いて、実施例1の手順を繰り返してDMAとDMAMの比率が3
:1のポリマーを得る。
【0354】実施例9 双性イオン性ポリマーの調製 1当量のDMAPAと(1-オクテン/無水マレイン酸)コポリマーの反応 ポリ(無水マレイン酸-alt-1-オクテン)(15.00g)とテトラヒド
ロフラン(200ml,無水)を、加熱マントル,マグネティック・スターラー
,滴下ろうと,内部温度計およびアルゴンの入口を備えた250mlの三口丸底
フラスコに入れる。3-ジメチルアミノプロピルアミン(7.65g,74.8
7mmol)を15分かけて1滴ずつ加えると、発熱して温度が30℃まで上が
り、多量の沈殿が生成する。この混合物を55℃で4時間撹拌する。この混合物
を3:1のエチルエーテル:ヘキサンに注ぐと生成物が沈殿し、これを真空下で
乾燥すると白色粉末が得られる。NMRは所望の化合物と一致している。
【0355】実施例10 1当量のDMAPAと(1-ヘキセン/無水マレイン酸)コポリマーの反応 ポリ(無水マレイン酸-alt-1-オクテン)(15.00g)とピリジン(
150ml,無水)を、加熱マントル,マグネティック・スターラー,滴下ろう
と,内部温度計およびアルゴンの入口を備えた250mlの三口丸底フラスコに
入れる。わずかに発熱し、混合物は黒ずんでおり、3-ジメチルアミノプロピル
アミン(9.25g,90.53mmol)を15分かけて1滴ずつ加えると、
発熱して温度が45℃まで上がる。この混合物を80℃で4時間撹拌する。この
混合物を回転蒸発により濃縮し、水に溶解し、減圧下で凍結乾燥すると黄色の粉
末が得られる。NMRは所望の化合物と一致している。
【0356】配合実施例 次の実施例において、泡増強ポリマーはこの明細書で述べた泡増強ポリマーの
いずれでもよく、実施例1-7に記載の泡増強ポリマーの一つであれば好ましい
【0357】硬質表面,皿および織物浄化組成物の実施例 1.硬質表面浄化組成物 この明細書で用いている”硬質表面浄化組成物”は、床,壁,浴室タイル,な
どの硬質表面を浄化する液体および顆粒洗浄組成物を指している。この発明の硬
質表面浄化組成物には、有効量の酵素が、組成物の活性プロテアーゼ酵素の重量
で、好適には約0.0001〜約10%、より好適には約0.001〜約5%、
さらにより好適には約0.001〜約1%含まれている。1種以上のプロテアー
ゼ酵素の他に、この種の硬質表面浄化組成物には、通常、界面活性剤と水溶性の
封鎖ビルダーが含まれている。しかし、スプレー・ウインドー・クリーナーなど
の特殊な製品には、界面活性剤はガラス表面にフィルム状または縞状の残滓を残
すので、使われないことがある。(たとえば、米国特許第5,679,630号
を参照のこと)。
【0358】 この明細書の組成物には、界面活性剤成分は、存在する場合、0.1%程度含
まれているにすぎないが、通常、これらの組成物には、約0.25〜約10%、
より好適には約1〜約5%の界面活性剤が含まれている。
【0359】 通常、約0.5〜約50%、好適には約1〜約10%の洗浄ビルダーが含まれ
ている。pHは約8〜12の範囲にあるのが好ましい。pHの調節が必要ならば
ね水酸化ナトリウム,炭酸ナトリウムまたは塩化水素酸などの普通のpH調節剤
を使うことができる。
【0360】 これらの組成物に溶媒を加えることができる。有用な溶媒には、ジエチレング
リコールモノヘキシルエーテル,ジエチレングリコールモノブチルエーテル,エ
チレングリコールモノブチルエーテル,エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル,プロピレングリコールモノブチルエーテル,ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル,などのグリコールエーテル、および2,2,4-トリメチル-1,
3-ペンタンジオールおよび2-エチル-1,3-ヘキサンジオールなどのジオール
があるが、これらに限定するわけではない。この種の溶媒は、使用する場合、通
常、約0.5〜約15%、好適には約3〜約11%のレベルで存在する。
【0361】 さらに、これらの組成物では、表面に組成物を十分塗布した後表面をすすがな
い場合は、表面から組成物の迅速な蒸発を促進するためにイソプロパノールやエ
タノールなどの揮発性の溶媒を使うことができる。揮発性溶媒は、使用する場合
、通常、組成物において約2〜約12%のレベルにて存在する。
【0362】 この発明の硬質表面浄化組成物はの実施態様は、以下の実施例により例示する
【0363】実施例1-7 硬質表面液体浄化組成物
【0364】
【表3】
【0365】実施例8-13 硬質表面浄化用および家庭用品からうどんこ菌を除去するスプレー組成物
【0366】
【表4】
【0367】 2.織物浄化組成物 織物浄化顆粒状組成物 この発明の織物浄化顆粒状組成物には、有効量の酵素が、組成物の活性プロテ
アーゼ酵素の重量で、好適には約0.0001〜約10%、より好適には約0.
005〜約5%、より好適には約0.001〜約1%含まれている。(たとえば
、米国特許第5,679,630号を参照のこと)。
【0368】実施例14 織物浄化顆粒状組成物
【0369】
【表5】
【0370】実施例15 織物浄化顆粒状組成物
【0371】
【表6】
【0372】
【表7】
【0373】実施例16 織物浄化顆粒状組成物
【0374】
【表8】
【0375】
【表9】
【0376】実施例17 洗濯用顆粒状洗浄組成物17A-Eは、日本の機械洗浄条件下でとくに有用で
あり、且つこの発明によりつくられている。
【0377】
【表10】
【0378】
【表11】
【0379】織物浄化液体組成物 この発明の織物浄化液体組成物には、有効量の酵素が、組成物の活性プロテア
ーゼ酵素の重量で、好適には約0.0001〜約10%、より好適には約0.0
01〜約1%、最も好適には約0.001〜約0.1%含まれている。(たとえ
ば、米国特許第5,679,630号を参照のこと)。
【0380】実施例18 織物浄化液体組成物
【0381】
【表12】
【0382】実施例19 織物浄化液体組成物
【0383】
【表13】
【0384】実施例20 織物浄化液体組成物 日本の機械洗浄条件下で特定の効用がある織物浄化液体組成物はこの発明によ
りつくられる:
【0385】
【表14】
【0386】織物浄化用固形石鹸組成物 汚れた織物を手洗いするのに適したこの発明の織物浄化用固形石鹸組成物には
、通常、有効量の1種以上のプロテアーゼ酵素が、組成物の活性プロテアーゼ酵
素の重量で、好適には約0.001〜約10%、より好適には約0.01〜約1
%含まれている。(たとえば、米国特許第5,679,630号を参照のこと)
【0387】実施例21 織物浄化固形石鹸組成物
【0388】
【表15】
【0389】* CaCO3,タルク,粘土,シリケート,など便利な物質から選択することが
できる。
【0390】身体浄化組成物 例示した組成物はすべて、普通の配合と混合方法によりつくることができる。
成分の量は、重量%として表に載せてあり、希釈剤,充填材などの少量物質は除
外している。したがって、リストに挙げた配合には、リストに挙げた成分、およ
びこの種の成分に関連した少量物質が含まれている。
【0391】実施例22
【0392】
【表16】
【0393】
【表17】
【0394】
【表18】
【0395】 実施例22のDDからTTまでに記載した組成物の各々をつくる場合、界面活
性剤(25重量%溶液として加えた)の約1/3をジャケット付きの混合タンク
に加え、ゆっくり撹拌しながら約74℃まで加熱し、界面活性剤溶液を形成した
。塩(塩化ナトリウム)とpH調節剤(モノ-とジ-の両ナトリウムホスフェート
)をこのタンクに加え、分散させた。エチレングリコールジステアレート(EG
DS)を混合容器に加え、溶融させた。EGDSが溶融し分散した後(たとえば
、約5-20分後)、保存剤と追加の粘度調節剤をこの界面活性剤溶液に加える
。得られた混合物を熱交換器に通して約35℃に冷却し、仕上げタンクに集める
。この冷却操作の結果、EGDSは結晶化して生成物中に結晶性ネットワークを
形成する。界面活性剤とその他の成分は、撹拌して混合物を均一に保ちながら仕
上げタンクに加える。カチオン性のグアルポリマーは、最終混合物に加える前に
、0.5-2.5%水溶液として水に分散させる。一度すべての成分を加えたら
、粘度およびpH両調節剤混合物に加え、生成物の粘度とpHを所望の範囲に調
節する。
【0396】 例示した各組成物から、ヘア洗浄性,泡立ち,頭皮への抗菌剤の沈積性および
ふけのコントロール性の優れたものが得られる。
【0397】実施例23
【0398】
【表19】
【0399】 実施例23のXVIIIからXXまでに記載した組成物の各々をつくる場合、
50〜100重量%の洗浄力のある界面活性剤をジャケット付きの混合タンクに
加え、ゆっくり撹拌しながら約74℃まで加熱し、界面活性剤溶液を形成した。
用いる場合は、pH調節剤(モノ-とジ-の両ナトリウムホスフェート)をこのタ
ンクに加え、分散させた。エチレングリコールジステアレート(EGDS)と脂
肪族アルコール(セチルアルコール,ステアリルアルコール)を混合容器に加え
、溶融させた。EGDSが溶融し分散した後(通常、約5-10分)、保存剤(
用いるならば)を添加し、この界面活性剤溶液に混合する。さらに、必要ならば
、追加の粘度調節剤をこの界面活性剤溶液に加える。得られた混合物を熱交換器
に通して約35℃に冷却し、仕上げタンクに集める。この冷却操作の結果、EG
DSは結晶化して生成物中に結晶性ネットワークを形成する。界面活性剤とその
他の成分は、撹拌して混合物を均一に保ちながら仕上げタンクに加える。カチオ
ン性のグアルポリマーは、最終混合物に加える前に、0.5-2.5%水溶液と
して水に分散させる。一度すべての成分を加えたら、粘度およびpH両調節剤混
合物に加え、生成物の粘度とpHを所望の範囲に調節する。
【0400】 例示した各組成物から、ヘア洗浄性,泡立ち,頭皮への抗菌剤の沈積性および
ふけのコントロール性の優れたものが得られる。
【0401】実施例24
【0402】
【表20】
【0403】 (1)Sherex ChemiCal Co.(オハイオ州ダブリン)から商品
名Varisoft 110として利用できる (2)Sherex ChemiCal Co.(オハイオ州ダブリン)から商品
名Varisoft 238として利用できる混合物A. W/W比 スタイリング・ポリマー:t-ブチルアクリレート/2-エチルヘキシル メタクリレート(90/10W/W) 40 揮発性溶媒:イソドデカン 60混合物B. W/W比 スタイリング・ポリマー:t-ブチルアクリレート/2-エチルヘキシル メタクリレート(90/10W/W) 50 揮発性溶媒:イソドデカン 50混合物C. W/W比 スタイリング・ポリマー:t-ブチルアクリレート/2-エチルヘキシル メタクリレート/PDMSマクロマー(81/9/10W/W) 40 揮発性溶媒:イソドデカン 60混合物D. W/W比 スタイリング・ポリマー:ビニルピロリドン/ビニルアセテート 40 (5/95W/W) 揮発性溶媒:ジエチルサクシネート 60
【0404】 この発明の組成物は、一般に、たとえば、約72℃で水と界面活性剤を、融解
する必要がある固体(たとえば、アンフィフィル)と混合し、さらに、急速に身
体浄化組成物に混合してつくることができる。電解質を含む追加成分は、このホ
ットなプレミックスまたは冷却後のプレミックスに加えることができる。非イオ
ン性またはアニオン性のポリマーを水溶液として冷却後のプレミックスに加える
ことができる。成分を高められた温度で徹底的に混合し、次いでポンプで高剪断
ミルと、次いで熱交換器に通して周辺温度まで冷却する。濃縮された界面活性剤
中で室温にてシリコーンを乳化し、次いで冷却された生成物に加える。代わりに
、たとえば、シリコーン・コンディショニング剤をセチルアルコールやステアリ
ルアルコールなどの脂肪族アルコールおよびアニオン性界面活性剤と高められた
温度で混合し、プレミックス含有分散シリコーンを形成する。次いで、プレミッ
クスを加え、身体浄化組成物の残りの物質と混合し、ポンプで高剪断ミルに通し
て、冷却する。
【0405】 実施例XXII(JJJ-QQQ)で例示した身体浄化組成物は、この発明の
身体浄化組成物の具体例を説明しているが、この発明を限定するものではない。
熟練者は、この発明の精神と範囲を逸脱することなく、その他の変形態様を実施
することができる。この発明の身体浄化組成物例示された実施態様により、ヘア
および/またはスキンの浄化が行われ、改良されたコンディショニングが得られ
る。
【0406】 例示した組成物はすべて、普通の配合と混合方法によりつくることができる。
成分の量は、重量%として表に載せてあり、希釈剤,充填材などの少量物質は除
外している。したがって、リストに挙げた配合には、リストに挙げた成分、およ
びこの種の成分に関連した少量物質が含まれている。
【0407】実施例25
【0408】
【表21】
【0409】実施例26
【0410】
【表22】
【0411】 主題の発明の特定の実施態様について説明してきたが、当業者は、この発明の
精神と範囲を逸脱することなく、主題発明の種々の変更や変形態様を行うことが
できる。添付クレームにおいて、この発明の範囲内にあるこのようなすべての変
形態様を網羅しようとしている。
【0412】 この発明の組成物は、処方者が選択した方法により適切につくることができ、
その無数にある例は、1997年11月11日に発行されたNassanoらの
米国特許第5,691,297号、1996年11月12日に発行されたWel
Chらの米国特許第5,574,005号、1996年10月29日に発行され
たDinniwellらの米国特許第5,569,645号、1996年10月
15日に発行されたDelgireCoらの米国特許第5,565,422号、
1996年5月14日に発行されたCapeCiらの米国特許第5,516,4
48号、1996年2月6日に発行されたCapeCiらの米国特許第5,48
9,392号、1996年1月23日に発行されたCapeCiらの米国特許第
5,486,303号に記載されている。なお、これらの特許はすべてこの明細
書の引用文献である。
【0413】 上の実施例の他に、この発明の浄化組成物は、適切な洗濯用洗浄組成物に処方
することができ、その無数にある例は、1997年10月21日に発行されたB
aeCkらの米国特許第5,679,630号、1996年10月15日に発行
されたWatsonらの米国特許第5,565,145号、1995年12月2
6日に発行されたFredjiらの米国特許第5,478,489号、1995
年11月28日に発行されたFredjiらの米国特許第5,470,507号
、1995年11月14日に発行されたPanandikerらの米国特許第5
,466,802号、1995年10月24日に発行されたFredjiらの米
国特許第5,460,752号、1995年10月17日に発行されたFred
jiらの米国特許第5,458,810号、1995年10月17日に発行され
たFredjiらの米国特許第5,458,809号、1994年2月22日に
発行されたHuberらの米国特許第5,288,431号に記載されている。
なお、これらの特許はすべてこの明細書の引用文献である。
【0414】 好適な実施態様と実施例を参照しながらこの発明について詳細に説明してきた
が、この発明を逸脱することなく種々の変更や変形態様を行えること、およびこ
の発明がこの明細書に記載されていることに限定されるとは考えられないことは
、当業者には明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/34 C08F 220/34 4J100 C08K 5/41 C08K 5/41 C08L 101/00 C08L 101/00 C09K 3/00 111 C09K 3/00 111B C11D 1/52 C11D 1/52 1/68 1/68 1/72 1/72 1/75 1/75 1/90 1/90 1/92 1/92 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ローディア・インコーポレイテッド RHODIA, INC. カナダ国、オンタリオ・エル5シー・1ヴ イ8、ミシソーガ、ウルフデイル・ロード 3265 3265 Wolfedale Road, Mississauga, Ontari o L5C lV8, Canada (72)発明者 シヴィック,マーク ロバート アメリカ合衆国ケンタッキー州、フォー ト、ミッチェル、シェフィールド、コート 2434 (72)発明者 ボデ,ジャン−フランソワ アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、プ ランテイション、コート 5067 (72)発明者 クルースナー,バーナード ウィリアム アメリカ合衆国オハイオ州、ハリソン、ニ ュー、ビッディンガー、ロード 11619 (72)発明者 シェパー,ウィリアム マイケル アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライブ 2393 (72)発明者 ベルジュロン,ヴァンス フランス国、69005 リヨン、リュー、セ ーエムデーテー、シャルコ 70 (72)発明者 ユン,ドミニク ワイ−キン カナダ国、オンタリオ、エル4ワイ、3ジ ェイ2、ミシソーガ、ゴールデン、オーチ ャード、ドライブ 3661 Fターム(参考) 2E191 AA03 AB22 4C083 AB282 AB332 AB352 AC072 AC351 AC372 AC392 AC402 AC442 AC561 AC641 AC711 AC782 AC791 AC792 AC852 AC932 AD092 AD132 AD152 AD211 AD471 BB05 BB35 BB41 BB45 BB47 BB48 BB51 CC23 CC38 DD23 EE01 EE07 4D077 AB08 AB10 AB11 AB17 AC05 AC07 BA02 BA12 DC12Y DC42Y DC48Y DC51Y DD03Y DD09Y DD10Y DD13Y DD32Y DD33Y DD36Y DE02Y DE04Y DE07Y DE09Y DE17Y DE24Y DE29Y DE32Y 4H003 AB19 AB27 AB31 AC15 DA01 DA02 DA05 DA17 EA09 EA12 EA15 EA16 EA28 EB08 EB13 EB16 EB30 EB32 EC02 ED02 ED29 FA18 4J002 BG071 BG131 EV046 EV236 FD316 GB00 4J100 AJ02Q AJ02R AL08P AM19Q AM19R BA31P CA04 CA05 DA38 JA60 JA61

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泡の容積を増やし且つ泡の保持力を上げる泡形成組成物およ
    び/または泡状物質形成組成物において、前記泡形成組成物および泡状物質形成
    組成物の10%水溶液のpHが約4〜約12であり、前記組成物に、 a)有効量の双性イオンポリマー性泡安定剤、 b)有効量の洗浄力のある界面活性剤、および c)残部のキャリアーとその他の付随成分、 が含まれている前記組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物において、前記双性イオンポリマー
    性泡安定剤(a)の化学式は下記の通りであり: 【化1】 ここで、RはC1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、およびそれ
    らを混合したもの、好適にはRはC1−C4線状アルキレン、C1−C4分岐アルキ
    レンおよびそれらを混合したもの;R3−CO2M、L1の化学式は下記の通りで
    あり: 【化2】 または 【化3】 SはC2−C4線状アルキレンであり:R4は下記化学式を有するアルキルアミノ
    であり: −N(R112 ここで、各R11は水素、C1−C4アルキル、およびそれらを混合したものであり
    、または2つのR11が4−8個の炭素原子からなる複素環を形成することができ
    、この複素環は随意に他のヘテロ原子を含んだり、随意に置換することができ;
    Mは水素であり;xは1、yは1、zは1であり;R1は4〜12のpHにおい
    て負電荷を帯びることができ;R2は4〜12のpHにおいて正電荷を帯びるこ
    とができ;好適にはR1の化学式は下記の通りであり: −(L)i−(S)j−R3 ここで、Lは次のユニットおよびそれらを混合したものから選択した結合ユニッ
    トであり; 【化4】 R'は水素、C1−C4アルキル、およびそれらを混合したものであり、またはR'
    とSは4−7個の炭素原子からなる複素環を形成することができ、この複素環は
    随意に他のヘテロ原子を含んだり、随意に置換することができ;R3は−CO2
    、−SO3M、−OSO3M、−CH2P(O)(OM)2、−OP(O)(OM) 2 、下記化学式を有するユニットから選択し: −CR8910 ここで、各R8、R9、R10は、それぞれ個別に、水素,−(CH2m11,およ
    びそれらを混合したものからなる群から選択し、ここでR11は−CO2H、−S
    3M、−OSO3M、−CH(CO2H)CH2CO2H,−CH2P(O)(OH
    2、−OP(O)(OH)2、およびそれらを混合したものであり;ただしR8
    ,R9,R10の一つが水素原子ではなく;R2の化学式は下記の通りであり: −(L)i −(S)j −R4 ここで、L1は次のユニットおよびそれらを混合したものから選択した結合ユニ
    ットであり; 【化5】 ここで、R'は水素、C1−C4アルキルおよびそれらを混合したものであり、ま
    たは代わりにR'とSは4−7個の炭素原子からなる複素環を形成することがで
    き、この複素環は随意に他のヘテロ原子を含んだり、随意に置換することができ
    ;R4は、アミノ、アルキルアミノ カルボキサミド、3−イミダゾリル、4−イ
    ミダゾリル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピペリジニル、3
    −ピペリジニル、4−ピペリジニル、1−ピラゾリル、3−ピラゾイル、4−ピ
    ラゾイル、5−ピラゾイル、1−ピラゾリニル、3−ピラゾリニル、4−ピラゾ
    リニル、5−ピラゾリニル、2−ピリジニル、3−ピリジニル、4−ピリジニル
    、ピペラジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、グアニジノ、アミド、
    およびそれらを混合したものから独立して選択し;各Sは、C1−C12線状アル
    キレン、C1−C12分岐アルキレン、C3−C12線状アルキレン、C3−C12分岐
    アルキレン、C3−C12線状アルケニレン、C3−C12分岐アルケニレン、C3
    12ヒドロキシアルキレン、C4−C12ジヒドロキシアルキレン、C6−C10アリ
    レン(arylene)、C8−C12ジアルキルアリレン(arylene)、
    −(R5O)k5−、−(R5O)k6(OR5k−、−CH2CH(OR7)CH 2 −、およびそれらを混合したものから独立して選択し;R5はC2−C4線状アル
    キレン、C3−C4分岐アルキレン、およびそれらを混合したものであり;R6
    2−C12線状アルキレンおよびそれらの混合物であり;R7は水素、C1−C4
    ルキル、およびそれらを混合したものであり;Mは水素または水溶性カチオンで
    あり;iは0または1、好適には0であり;i'は0または1であり;jは0ま
    たは1、好適には0であり;j'は0または1であり;kは1−20であり;そ
    してmは0−10であり;nの値は前記双性イオンポリマー性泡安定剤の平均分
    子量が1,000〜2,000,000ダルトンになるような値であり;xは0
    −6、好適には1か2であり;yは0か1であり;そしてzは0か1である前記
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の組成物において、前記双性イオンポリマー
    性泡安定剤の平均分子量が5,000〜1,000,000ダルトン、好適には
    10,000〜750,000ダルトンである前記組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の組成物において、R1は−CO2Hであり、
    2は下記化学式群から選択し、 【化6】 または 【化7】 ここで、R11は水素、メチル、およびそれらを混合したものであり、SはC2
    6線状アルキレンであり、好適にはR2は下記化学式群から選択し、j'は1で
    ある前記組成物。 【化8】 または 【化9】
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の組成物において、前記双性イオンポリマー
    性泡安定剤の化学式が下記の通りであり: 【化10】 ここで、RはC1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、およびそれ
    らを混合したものであり;R1は4〜12のpHにおいて負電荷を帯びることが
    できるユニットであり;R2は4〜12のpHにおいて正電荷を帯びることがで
    きるユニットであり;下記化学式を有するC1−C12線状アルキレンアミノアル
    キレン、L1、およびそれらを混合したものであり、 −R13−N−R13− ここで、R13はそれぞれL1、エチレン、およびそれらを混合したものであり;
    各Sは、C1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、C3−C12線状
    アルキレン、C3−C12分岐アルキレン、C3−C12ヒドロキシアルキレン、C4
    −C12ジヒドロキシアルキレン、C6−C10アリレン(arylene)、C8
    12ジアルキルアリレン(arylene)、−(R5O)k5−、−(R5O) k6(OR5k−、−CH2CH(OR7)CH2−、およびそれらを混合したも
    のから選択し;L1は次のユニットおよびそれらを混合したものから選択した結
    合ユニットであり; 【化11】 1+n2の値は、前記双性イオン性ポリマー泡安定剤の平均分子量が1,000
    〜2,000,000ダルトンになるような値であり;n'はn''に等しく且つ
    n'+n''はn1+n2の値の5%以下であり;xは0−6;yは0か1であり;
    そしてzは0か1である前記組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の組成物において、前記双性イオンポリマー
    性泡安定剤の化学式が下記の通りであり: 【化12】 ここで、RはC1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、およびそれ
    らを混合したものであり;R1は4〜12のpHにおいて負電荷を帯びることが
    できるユニットであり;R2は4〜12のpHにおいて正電荷を帯びることがで
    きるユニットであり;下記化学式を有するC1−C12線状アルキレンアミノアル
    キレン、L1、およびそれらを混合したものであり、 −R13−N−R13− ここで、各R13はそれぞれL1、エチレン、およびそれらを混合したものであり
    ;各Sはそれぞれ、C1−C12線状アルキレン、C1−C12分岐アルキレン、C3
    −C12線状アルキレン、C3−C12分岐アルキレン、C3−C12ヒドロキシアルキ
    レン、C4−C12ジヒドロキシアルキレン、C6−C10アリレン(arylene
    )、C8−C12ジアルキルアリレン(arylene)、−(R5O)k5−、−
    (R5O)k6(OR5k−、−CH2CH(OR7)CH2−、およびそれらを混
    合したものから選択し;L1は次のユニットおよびそれらを混合したものから選
    択した結合ユニットであり; 【化13】 1+n2の値は、前記双性イオン性ポリマー泡安定剤の平均分子量が1,000
    〜2,000,000ダルトンになるような値であり;n'はn''に等しく且つ
    n'+n''はn1+n2の値の5%以下であり;xは0−6;yは0か1であり;
    そしてzは0か1である前記組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の組成物において、前記洗浄力のある界面活
    性剤(b)を線状アルキルベンゼン-スルホネート、a-オレフィン-スルホネー
    ト、パラフィン-スルホネート、メチルエステル-スルホネート、アルキルサルフ
    ェート、アルキルアルコキシ-サルフェート、アルキルスルホネート、アルキル
    アルコキシ-カルボキシレート、アルキルアルコキシル化-サルフェート、サルコ
    シネート、タウリネート、およびそれらを混合したものからなる群から選択する
    前記組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の組成物において、前記その他の付随成分を
    、汚れ放出ポリマー、ポリマー性分散剤、多糖類、研磨剤、殺菌剤、変色防止剤
    、ビルダー、酵素(好適にはプロテアーゼ、アミラーゼおよびそれらの混合物)
    、乳白剤、染料、香料、シックナー、酸化防止剤、加工助剤、泡ブースター、バ
    ッファー、抗菌剤またはうどん粉菌制御剤、虫よけ、腐食防止助剤、およびキレ
    ート化剤からなる群から選択する前記組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の組成物において、前記洗浄力のある界面活
    性剤(b)を、アミンオキサイド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド、ベタイン、ス
    ルホベタイン、アルキルポリグリコシド、アルキルエトキシレート、およびそれ
    らの混合物からなる群から選択する前記組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の組成物において、前記身体ケア組成物、
    洗濯用洗浄剤組成物、硬質表面浄化組成物、農芸化学用発泡組成物、油田用発泡
    組成物、消火用発泡組成物およびそれらを混合したものからなる群から選択する
    組成物である前記組成物。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の組成物の使用において、泡および/ま
    たは泡状物質の容積を増しおよび/または泡状物質の継続時間を延長し、および
    /または泡の容積を増やしおよび/または泡の保持力を強化し、一方、浄化を必
    要とする身体のボディの部分を洗浄、および/または浄化を必要とする織物およ
    び/または衣類を洗浄し、および/または浄化を必要とする硬質表面を浄化し、
    および/または処理を必要とする植物および/または作物を処理し、および/ま
    たは油田においてオイルを求めて掘削し、および/または消火する前記使用。
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