JP2003348895A - 位置決め動作装置及びその原点設定方法 - Google Patents

位置決め動作装置及びその原点設定方法

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JP2003348895A JP2002155350A JP2002155350A JP2003348895A JP 2003348895 A JP2003348895 A JP 2003348895A JP 2002155350 A JP2002155350 A JP 2002155350A JP 2002155350 A JP2002155350 A JP 2002155350A JP 2003348895 A JP2003348895 A JP 2003348895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置決めモータの駆動制御において、被動作
体を実際に原点復帰させることなく、所定ストローク動
作させるだけで原点設定を行うことができるようにす
る。 【解決手段】 原点設定においては、システム起動時に
パルスモータ4を所定方向に駆動させるイニシャライズ
駆動工程(S2)と、イニシャライズ駆動中における圧
力センサ6の出力変化をきっかけとし、パルスモータ4
が所定角度駆動される毎に圧力センサ6の出力信号をサ
ンプリングするセンサ信号サンプリング工程(S6、S
8、S10、S12)と、サンプリング信号の変化パタ
ーンに基づいて現在位置を認識する現在位置認識工程
(S13)と、認識した現在位置に基づいて原点を設定
する原点設定工程(S14)とが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルスモータ又は
エンコーダ搭載モータによって被動作体を位置決め動作
させる位置決め動作装置に係り、特に、位置決め動作装
置の原点設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルスモータ(ステッピングモータ)又
はエンコーダ搭載モータによって被動作体を位置決め動
作させる位置決め動作装置が知られている。パルスモー
タは、回転角度が入力パルス数に比例するため、入力パ
ルス数をカウントすれば、被動作体の現在位置を認識し
つつ、被動作体を正確に位置決め動作させることが可能
になり、また、エンコーダ搭載モータは、回転角度に比
例する数の検出パルスを出力するため、検出パルスをカ
ウントすれば、被動作体の現在位置を認識しつつ、被動
作体を正確に位置決め動作させることが可能になるが、
何れの場合も、位置決め動作制御の基準となる原点を予
め設定する必要がある。ところで従来、上記原点設定
は、通常、電源投入直後やリセット操作直後のシステム
起動時に実行されており、下記の手順で原点設定が行わ
れている。 (1)システム起動に応じて位置決めモータを所定方向
に駆動し、被動作体を原点(通常は被動作体のストロー
クエンド)に向けて動作させる。 (2)原点位置に設けられる原点検出スイッチにより、
被動作体の原点復帰を検出する。 (3)検出された現在位置を原点(ステッピング基準
点)として設定する。
【0003】しかしながら、上記従来の原点設定方法に
よれば、被動作体を実際に原点復帰させるため、被動作
体の初期位置によってイニシャライズ動作ストロークや
イニシャライズ動作時間が大きく相違し、特に、被動作
体の初期位置が原点と反対側のストロークエンドである
場合は、イニシャライズ動作ストロークがフルストロー
クとなり、加えて、被動作体がストローク途中(中間)
で停止している場合は、さらにストローク始点側へ動作
させるなど、原点設定に時間がかかる不都合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
問題点を一掃すべく創案されたものであって、イニシャ
ライズ時に設定された原点に基づいて、被動作体の現在
位置を認識しながら位置決めモータを駆動制御するもの
でありながら、被動作体を実際に原点復帰させることな
く、被動作体を所定ストローク動作させるだけで原点設
定を行うことができるようになり、その結果、原点設定
の所要時間を短縮して通常制御状態への移行を迅速に行
うことができる位置決め動作装置及びその原点設定方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の位置決め動作装置は、パルスモータ又はエン
コーダ搭載モータからなる位置決めモータと、該位置決
めモータによって位置決め動作される被動作体と、該被
動作体の動作位置に応じて出力信号が変化する位置セン
サと、イニシャライズ時に設定された原点に基づいて、
前記被動作体の現在位置を認識しながら前記位置決めモ
ータを駆動制御する位置決め動作制御部とを備える位置
決め動作装置であって、システム起動時に前記位置決め
モータを所定方向に駆動させるイニシャライズ駆動手段
と、前記イニシャライズ駆動中における前記位置センサ
の出力変化をきっかけとし、前記位置決めモータが所定
角度駆動される毎に前記位置センサの出力信号をサンプ
リングするセンサ信号サンプリング手段と、前記サンプ
リング信号の変化パターンに基づいて現在位置を認識す
る現在位置認識手段と、前記認識した現在位置に基づい
て前記原点を設定する原点設定手段とを備えることを特
徴とするものである。また、上記課題を解決するために
本発明における位置決め動作装置の原点設定方法は、パ
ルスモータ又はエンコーダ搭載モータからなる位置決め
モータと、該位置決めモータによって位置決め動作され
る被動作体と、該被動作体の動作に応じて出力信号が変
化する位置センサと、イニシャライズ時に設定された原
点に基づいて、前記被動作体の現在位置を認識しながら
前記位置決めモータを駆動制御する位置決め動作制御部
とを備える位置決め動作装置の原点設定方法であって、
システム起動時に前記位置決めモータを所定方向に駆動
させるイニシャライズ駆動工程と、前記イニシャライズ
駆動中における前記位置センサの出力変化をきっかけと
し、前記位置決めモータが所定角度駆動される毎に前記
位置センサの出力信号をサンプリングするセンサ信号サ
ンプリング工程と、前記サンプリング信号の変化パター
ンに基づいて現在位置を認識する現在位置認識工程と、
前記認識した現在位置に基づいて前記原点を設定する原
点設定工程とを備えることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を好適
な実施の形態として例示する送気切換装置を図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、送気切換装置の全体構成
を示すブロック図である。この図に示されるように、送
気切換装置(位置決め動作装置)は、エアー(流体)を
送出するポンプ1と、該ポンプ1から送出されるエアー
の送り先をA〜Dの4系統に切り換えるロータリバルブ
(被動作体)2と、該ロータリバルブ2を減速機3を介
して動作させるパルスモータ(位置決めモータ)4と、
該パルスモータ4の駆動制御等を行う制御基板(位置決
め動作制御部)5と、ポンプ1とロータリバルブ2との
間でエアー圧力を検出する圧力センサ(位置センサ)6
とを備えて構成される。
【0007】図2は、ロータリバルブの分配部を示す底
面図、図3は、ロータリバルブの回転部を示す平面図で
ある。これらの図に示されるように、ロータリバルブ2
は、4つの送気口7A〜7D及び1つのポンプ接続口8
が突設された分配部9と、該分配部9に対して回転可能
な回転部10とを備えて構成され、該回転部10がパル
スモータ4によって位置決め動作される。回転部10に
は、4つの切換ポジションA〜Dが設定されており、各
切換ポジションA〜Dにおいてポンプ接続口8が各送気
口7A〜7Dに選択的に連通される。つまり、分配部9
の回転部対向面には、それぞれ送気口7A〜7D、ポン
プ接続口8に連通する5つの連通孔9a〜9eが形成さ
れる一方、回転部10の分配部対向面には、連通孔9e
(ポンプ接続口8)に常時連通する円形状の常時連通溝
10aと、回転部10の回転に応じて各連通孔9a〜9
d(送気口7A〜7D)に選択的に連通する略扇形状の
選択連通溝10b(扇角30゜)とが互に連通するよう
に形成される。送気口7A〜7Dに連通する連通孔9a
〜9dは、選択連通溝10bの回転軌跡上に、その間隔
が均等にならないように配置されており、例えば本実施
形態では、連通孔9aと連通孔9bとの間が60゜、連
通孔9bと連通孔9cとの間が60゜、連通孔9cと連
通孔9dとの間が120゜、連通孔9dと連通孔9aと
の間が120゜に設定される。なお、送気口数やその角
度設定等は、使用するロータリバルブの用途や種類によ
って任意に設定される。
【0008】圧力センサ6は、本来、A〜D系統の圧力
を検出するために設けられる外部センサであるが、本実
施形態では、ロータリバルブ2の動作位置に応じて圧力
センサ6の出力信号が変化することに着目し、該信号を
利用して位置決センサに代替させて、位置決め動作制御
の原点設定が行われるようになっている。つまり、パル
スモータ4を所定方向に定速駆動させると、図4に示さ
れるように、圧力センサ6の出力信号は、ロータリバル
ブ2の各切換ポジションA〜D(送気位置)で低レベル
(L)となり、各切換ポジションA〜D間(送気停止位
置)で高レベル(H)となる。この信号変化を利用して
後述する原点設定が行われる。なお、アナログ信号であ
る圧力センサ6のレベル判定(L、H)には、予め設定
されるレベル判定閾値が用いられる。
【0009】パルスモータ4は、回転角度が入力パルス
数に比例し、回転速度が入力パルスの周波数に比例する
ように構成される。パルスモータ4によるロータリバル
ブ2の位置決め動作においては、パルスモータ4の入力
パルス数をカウントすることにより、ロータリバルブ2
(回転部10)の現在位置を認識することができ、その
際に前記原点が基準にされる。なお、本実施形態では、
位置決めモータとしてパルスモータ4を採用している
が、ロータリエンコーダ(回転角検出センサ)を搭載し
たエンコーダ搭載モータを採用することも可能である。
つまり、エンコーダ搭載モータは、回転角に比例する数
の検出パルスを出力するため、検出パルスをカウントす
ることにより、ロータリバルブ2の現在位置を認識する
ことが可能になる。
【0010】制御基板5には、圧力センサ6と、該圧力
センサ6の検出信号を入力するマイコン11と、該マイ
コン11から出力されるポンプON/OFF信号に応じ
てポンプ1の駆動状態を切り換えるポンプオンオフ回路
12と、マイコン11から出力されるモータ駆動パルス
に応じてパルスモータ4を駆動させるモータドライブ回
路13とを備えて構成される。さらに、マイコン11
は、メイン制御部(CPU、ROM、RAM等を含む)
14と、圧力センサ6の検出信号をアナログ/デジタル
変換してメイン制御部14に入力するA/D変換回路1
5と、メイン制御部14から出力される動作コマンドに
応じて、予め設定されるパターンのモータ駆動パルスを
モータドライブ回路13に出力するシーケンスコントロ
ーラ16と、該シーケンスコントローラ16が出力する
モータ駆動パルスをカウントして、マイコン11に入力
するパルスカウンタ17とを備えており、メイン制御部
14のROMに格納されるプログラムに従ってポンプ1
及びパルスモータ4の駆動制御が行われる。
【0011】図5は、送気切換装置におけるメイン制御
部の制御手順を示すフローチャートである。この図に示
されるように、メイン制御部14は、システム起動時
に、イニシャライズ処理として原点(切換ポジション
A)の設定(S1〜S14)を行い、その後、予め設定
されるパターンに基づいてポンプ1及びパルスモータ4
を駆動制御する(S15)。以下、本発明の要部である
原点設定の手順を詳細に説明する。システムが起動され
ると、まず、ポンプ1を強制的にONし(S1)、パル
スモータ4を一定速度で所定方向に駆動させる(S2:
イニシャライズ駆動工程)。この状態で圧力センサ6の
検出信号を入力(S3)すると共に、検出圧力PのH
(高レベル)からL(低レベル)への変化を判断する
(S4)。この判断がYESになると、15゜相当のモ
ータ駆動パルスをカウント(S5:切換ポジションのセ
ンター合せ動作)した後、検出圧力P1(H/L信号)
をサンプリングし、メモリに格納する(S6:センサ信
号サンプリング工程)。その後は、60゜相当のモータ
駆動パルスをカウント(S7、S9、S11)する毎
に、検出圧力P2、P3、P4をサンプリングし、これ
をメモリに格納する(S8、S10、S12:センサ信
号サンプリング工程)。4つの圧力信号P1〜P4をサ
ンプリングした後は、これらのH/Lの組み合せパター
ンに基づいてロータリバルブ2の現在位置を判別し(S
13:現在位置認識工程)、その後、判別した現在位置
に基づいてモータ制御用の原点を設定する(S14:原
点設定工程)。つまり、図6に示されるように、サンプ
リングの起点が切換ポジションAである場合は、サンプ
リングデータの変化パターンが「LLLH」となるた
め、現在位置が切換ポジションCとDとの中間であると
判別し、現在位置から180゜手前の位置を原点Aとし
て設定する。また、サンプリングの起点が切換ポジショ
ンBである場合は、サンプリングデータの変化パターン
が「LLHL」となるため、現在位置が切換ポジション
Dであると判別し、現在位置から240゜手前の位置を
原点Aとして設定する。また、サンプリングの起点が切
換ポジションCである場合は、サンプリングデータの変
化パターンが「LHLH」となるため、現在位置が切換
ポジションDとAとの中間であると判別し、現在位置か
ら300゜手前の位置を原点Aとして設定する。さら
に、サンプリングの起点が切換ポジションDである場合
は、サンプリングデータの変化パターンが「LHLL」
となるため、現在位置が切換ポジションBであると判別
し、現在位置から420゜(60゜)手前の位置を原A
点として設定する。これにより、ロータリバルブ2をフ
ルストローク動作させることなく原点設定が完了し、通
常制御(S15)に速やかに移行することが可能にな
る。
【0012】叙述の如く構成された本発明の第1実施形
態において、送気切換装置は、パルスモータ4の駆動に
よってロータリバルブ2を位置決め動作するにあたり、
ロータリバルブ2の現在位置を認識するための原点設定
を行う。この原点設定においては、システム起動時にパ
ルスモータ4を所定方向に駆動させるイニシャライズ駆
動工程(S2)と、イニシャライズ駆動中における圧力
センサ6の出力変化(H→L)をきっかけとし、パルス
モータ4が所定角度(ロータリバルブ2の回転角で60
゜相当)駆動される毎に圧力センサ6の出力信号(P1
〜P4)をサンプリングするセンサ信号サンプリング工
程(S6、S8、S10、S12)と、サンプリング信
号の変化パターンに基づいて現在位置を認識する現在位
置認識工程(S13)と、認識した現在位置に基づいて
原点を設定する原点設定工程(S14)とが行われる。
つまり、位置決め動作制御の原点を設定するにあたり、
ロータリバルブ2を実際に原点復帰させることなく、所
定ストローク動作させるだけで原点設定を行うことが可
能になり、その結果、原点設定の所要時間を短縮して通
常制御状態への移行を迅速に行うことができる。しか
も、前記圧力センサ6は、本来、原点設定以外の目的で
設けられる外部センサであり、これをパルスモータ4の
原点設定検出手段に兼用(代用)してあるため、専用の
位置センサを設ける場合に比べ、部品点数の削減やコス
トダウンを図ることができる。例えば、専用の位置セン
サを設ける場合、減速機の出力軸に原点センサを取付け
ることで行われるが、この場合、減速機の固定部に磁気
センサ等を取付け、出力軸にマグネット等を設けること
になる。そうすると、減速機とバルブとの間において、
構成が複雑なものとなり部品点数が増加し、全体を小型
・コンパクトに設計出来ないこととなるばかりか、いた
ずらにセンサを増やすことは信頼性を低下させる要因と
もなる。したがって、圧力センサ6を原点設定検出手段
に併用することにより送気切換装置の信頼性を向上させ
ることができ、この様な不具合を一掃できるという利点
がある。
【0013】以下、本発明の実施の形態を好適な実施の
形態として例示する試薬注入装置を図面に基づいて詳細
に説明する。(ただし、前記実施形態と共通の構成につ
いては、詳細な説明を省略する。)図7は、試薬注入装
置の駆動機構を示す正面図、図8は、試薬注入装置の制
御システムを示すブロック図である。これらの図に示さ
れるように、試薬注入装置(位置決め動作装置)は、注
入ノズル(図示せず)が設けられる可動子101(被動
作体)と、該可動子101に螺合し、その回転に応じて
可動子101を横送りする螺旋送り軸102と、該螺旋
送り軸102の回転駆動により可動子101を4つの注
入ポジションA〜Dに位置決め動作させるパルスモータ
103と、該パルスモータ103の駆動制御等を行う制
御基板(位置決め動作制御部)104と、螺旋送り軸1
02の上方に並設される固定子105と、可動子101
に設けられ、固定子105の所定位置に形成されるスリ
ット部105a〜105cを検出する反射型のフォトセ
ンサ(位置センサ)106と、固定子105の前端位置
に設けられ、可動子101のリミット位置(EL)を検
出する反射型のリミット用フォトセンサ107とを備え
て構成される。
【0014】スリット部105a〜105cは、注入ポ
ジションA−B間と、注入ポジションB−C間と、注入
ポジションC−D間とにそれぞれ形成される。固定子1
05におけるスリット部105a〜105cの形成間隔
は、各スリット部105a〜105cの左端(サンプリ
ング開始位置)を基準として等しくなるように設定され
るが、スリット部105a〜105cの幅寸法は、それ
ぞれ異なるように設定されており、例えば本実施形態で
は、スリット部105aが幅1mm、スリット部105
bが幅2mm、スリット部105cが幅3mmに設定さ
れる。なお、スリット部105a〜105cに代えて固
定子105に凸板(凸部)を設けてもよく、この場合に
は、フォトセンサ106の検出信号(H/L)が反転さ
れる。また、フォトセンサ106、107は、透過型の
ものであってもよく、この場合も検出信号(H/L)が
反転される。
【0015】制御基板104には、フォトセンサ10
6、107の検出信号を入力するマイコン108と、該
マイコン108から出力されるモータ駆動パルスに応じ
てパルスモータ103を駆動させるモータドライブ回路
109とを備えて構成される。さらに、マイコン108
は、メイン制御部(CPU、ROM、RAM等を含む)
110と、メイン制御部110から出力される動作コマ
ンドに応じて、予め設定されるパターンのモータ駆動パ
ルスをモータドライブ回路109に出力するシーケンス
コントローラ111と、該シーケンスコントローラ11
1が出力するモータ駆動パルスをカウントして、マイコ
ン108に入力するパルスカウンタ112とを備えてお
り、メイン制御部110のROMに格納されるプログラ
ムに従ってパルスモータ103の駆動制御が行われる。
【0016】図9は、試薬注入装置におけるメイン制御
部の制御手順を示すフローチャートである。この図に示
されるように、メイン制御部110は、システム起動時
に、イニシャライズ処理として原点の設定(S101〜
S111)を行い、その後、予め設定されるパターンに
基づいてパルスモータ103を駆動制御する(S11
2)。以下、本発明の要部である原点設定の手順を詳細
に説明する。システムが起動されると、まず、パルスモ
ータ103を一定速度で所定方向に駆動(S101:イ
ニシャライズ駆動工程)させながら、フォトセンサ10
6、107の信号変化を判断する(S102、S10
3)。ここでリミット用フォトセンサ107のEL信号
を入力した場合は、直ちに現在位置を判定し(S11
0)、原点設定を行う(S111)。一方、フォトセン
サ106のH(高レベル)からL(低レベル)への変化
を判断した場合は、0.5mm相当(可動子移動量)の
モータ駆動パルスをカウント(S104)した後、フォ
トセンサ106の検出信号(H/L信号)をサンプリン
グし、これをデータD1としてメモリに格納する(S1
05:センサ信号サンプリング工程)。その後も1mm
相当のモータ駆動パルスをカウント(S106、S10
8)する毎に、フォトセンサ106の検出信号をサンプ
リングし、これをデータD2、D3としてメモリに格納
する(S107、S109:センサ信号サンプリング工
程)。3つのデータD1〜D3をサンプリングした後
は、これらのH/Lの組み合せパターンに基づいて可動
子101の現在位置を判別し(S110:現在位置認識
工程)、その後、判別した現在位置に基づいてモータ制
御用の原点を設定する(S111:原点設定工程)。つ
まり、サンプリングの起点がスリット部105aである
場合は、そのスリット幅により、サンプリングデータの
変化パターンが「LHH」となるため、現在位置が注入
ポジションA−B間であると判別し、この現在位置を基
準として原点を設定する。また、サンプリングの起点が
スリット部105bである場合は、そのスリット幅によ
り、サンプリングデータの変化パターンが「LLH」と
なるため、現在位置が注入ポジションB−C間であると
判別し、この現在位置を基準として原点を設定する。さ
らに、サンプリングの起点がスリット部105cである
場合は、そのスリット幅により、サンプリングデータの
変化パターンが「LLL」となるため、現在位置が注入
ポジションC−D間であると判別し、この現在位置を基
準として原点を設定する。これにより、可動子101を
フルストローク動作させることなく原点設定が完了し、
通常制御(S112)に速やかに移行することが可能に
なる。
【0017】叙述の如く構成された本発明の第2実施形
態において、試薬注入装置は、パルスモータ103の駆
動によって可動子101を位置決め動作するにあたり、
可動子101の現在位置を認識するための原点設定を行
う。この原点設定においては、システム起動時にパルス
モータ103を所定方向に駆動させるイニシャライズ駆
動工程(S101)と、イニシャライズ駆動中における
フォトセンサ106の出力変化をきっかけとし、パルス
モータ103が所定角度(可動子101の移動量で1m
m相当)駆動される毎にフォトセンサ106の出力信号
をサンプリングするセンサ信号サンプリング工程(S1
05、S107、S109)と、サンプリング信号の変
化パターンに基づいて現在位置を認識する現在位置認識
工程(S110)と、認識した現在位置に基づいて原点
を設定する原点設定工程(S111)とが行われる。つ
まり、原点設定にあたり、可動子101を実際に原点復
帰させることなく、可動子101を所定ストローク動作
させるだけで原点設定を行うことが可能になり、その結
果、原点設定の所要時間を短縮して通常制御状態への移
行を迅速に行うことができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成したことに
より、イニシャライズ時に設定された原点に基づいて、
被動作体の現在位置を認識しながら位置決めモータを駆
動制御するものでありながら、被動作体を実際に原点復
帰させることなく、被動作体を所定ストローク動作させ
るだけで原点設定を行うことができるようになり、その
結果、原点設定の所要時間を短縮して通常制御状態への
移行を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】送気切換装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】ロータリバルブの分配部を示す底面図である。
【図3】ロータリバルブの回転部を示す平面図である。
【図4】圧力センサの出力波形を示す波形図である。
【図5】送気切換装置におけるメイン制御部の制御手順
を示すフローチャートである。
【図6】サンプリングデータと現在位置の関係を示す説
明図である。
【図7】試薬注入装置の駆動機構を示す正面図である。
【図8】試薬注入装置の制御システムを示すブロック図
である。
【図9】試薬注入装置におけるメイン制御部の制御手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ポンプ 2 ロータリバルブ 3 減速機 4 パルスモータ 5 制御基板 6 圧力センサ 7A〜7D 各送気口 8 ポンプ接続口 9 分配部 9a〜9e 連通孔 10 回転部 10a 常時連通溝 10b 選択連通溝 11 マイコン 12 ポンプオンオフ回路 13 モータドライブ回路 14 メイン制御部 15 A/D変換回路 16 シーケンスコントローラ 17 パルスカウンタ 101 可動子 102 螺旋送り軸 103 パルスモータ 104 制御基板 105 固定子 105a〜105c スリット部 106 フォトセンサ 107 リミット用フォトセンサ 108 マイコン 109 モータドライブ回路 110 メイン制御部 111 シーケンスコントローラ 112 パルスカウンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスモータ又はエンコーダ搭載モータ
    からなる位置決めモータと、 該位置決めモータによって位置決め動作される被動作体
    と、 該被動作体の動作位置に応じて出力信号が変化する位置
    センサと、 イニシャライズ時に設定された原点に基づいて、前記被
    動作体の現在位置を認識しながら前記位置決めモータを
    駆動制御する位置決め動作制御部とを備える位置決め動
    作装置であって、 システム起動時に前記位置決めモータを所定方向に駆動
    させるイニシャライズ駆動手段と、 前記イニシャライズ駆動中における前記位置センサの出
    力変化をきっかけとし、前記位置決めモータが所定角度
    駆動される毎に前記位置センサの出力信号をサンプリン
    グするセンサ信号サンプリング手段と、 前記サンプリング信号の変化パターンに基づいて現在位
    置を認識する現在位置認識手段と、 前記認識した現在位置に基づいて前記原点を設定する原
    点設定手段とを備えることを特徴とする位置決め動作装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記被動作体は、ポ
    ンプから圧送される流体の送り先を切り換えるロータリ
    バルブであり、前記位置センサは、ポンプとロータリバ
    ルブとの間に介在する圧力センサであることを特徴とす
    る位置決め動作装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ロータリバルブ
    は、複数の切換ポジションを備えると共に、各切換ポジ
    ション間の動作角度が均等にならないように設定される
    ことを特徴とする位置決め動作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記被動作体は、位
    置決めモータの駆動に応じて移動する可動子であり、該
    可動子に前記位置センサが設けられることを特徴とする
    位置決め動作装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記位置センサは、
    固定子に形成されるスリット部または凸部を検出するフ
    ォトセンサであり、前記固定子には、幅寸法が異なる複
    数のスリットまたは凸部が形成されることを特徴とする
    位置決め動作装置。
  6. 【請求項6】 パルスモータ又はエンコーダ搭載モータ
    からなる位置決めモータと、 該位置決めモータによって位置決め動作される被動作体
    と、 該被動作体の動作位置に応じて出力信号が変化する位置
    センサと、 イニシャライズ時に設定された原点に基づいて、前記被
    動作体の現在位置を認識しながら前記位置決めモータを
    駆動制御する位置決め動作制御部とを備える位置決め動
    作装置の原点設定方法であって、 システム起動時に前記位置決めモータを所定方向に駆動
    させるイニシャライズ駆動工程と、 前記イニシャライズ駆動中における前記位置センサの出
    力変化をきっかけとし、前記位置決めモータが所定角度
    駆動される毎に前記位置センサの出力信号をサンプリン
    グするセンサ信号サンプリング工程と、 前記サンプリング信号の変化パターンに基づいて現在位
    置を認識する現在位置認識工程と、 前記認識した現在位置に基づいて前記原点を設定する原
    点設定工程とを備えることを特徴とする位置決め動作装
    置の原点設定方法。
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