JP2003347725A - 樹脂材料の表面上に金属層を形成する方法 - Google Patents

樹脂材料の表面上に金属層を形成する方法

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Susumu Sakuragi
進 櫻木
Masaru Tanaka
勝 田中
Hiroyuki Makino
博之 牧野
Toshitaka Yamamoto
敏隆 山本
Takahiro Ide
隆裕 井手
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 樹脂表面の粗化処理を行うことなく、密着性
の高い金属層を形成することが可能な金属層の形成方法
を提供する。 【解決手段】 樹脂製の下地部材3の表面をプラズマに
晒して清浄化する。清浄化された下地部材の表面上に、
第1の金属からなる中間層5を成膜する。中間層の表面
上に、第2の金属からなる主金属層6,7を形成する。
第1の金属は、第2の金属よりも、下地部材の表面に対
して強い密着性を示す金属である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂材料の表面上
に金属層を形成する方法に関し、特に樹脂材料と金属層
との密着性を高めることが可能な金属層の形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】樹脂層上に金属配線が形成されたプリン
ト配線板において、樹脂層と金属配線との密着性を高め
るために、樹脂層の表面が粗化処理されている。金属配
線の高密度化が進むに従って、配線の細線化及び薄膜化
が進んでいる。配線が細くかつ薄くなると、下地表面の
粗化処理による数μm程度の凹凸が無視できなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、樹脂
表面の粗化処理を行うことなく、密着性の高い金属層を
形成することが可能な金属層の形成方法を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、樹脂製の下地部材の表面をプラズマに晒して清浄化
する工程と、清浄化された前記下地部材の表面上に、第
1の金属からなる中間層を成膜する工程と、前記中間層
の表面上に、第2の金属からなる主金属層を形成する工
程とを有し、前記第1の金属は、前記第2の金属より
も、前記下地部材の表面に対して強い密着性を示す金属
である金属層形成方法が提供される。
【0005】中間層を、下地部材と主金属層との間に挿
入することにより、下地部材の表面の粗化処理を行うこ
となく、主金属層の密着性を高めることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例による金属
層の形成方法について説明する。ガラスエポキシからな
るコア基板1の両面に、ベンゾシクロブテン(BCB)
系樹脂からなる樹脂層2が積層された基板を準備した。
アルカリ系の洗浄剤を用いてこの基板表面の脱脂を行っ
た後、純水で洗浄し、120℃の大気中で2時間乾燥さ
せた。
【0007】乾燥後の基板を、RFマグネトロンスパッ
タリング装置に装着した。Arプラズマを用いて、基板
表面を逆スパッタリングすることにより、表面の清浄化
を行った。その後、ニッケル(Ni)ターゲットをスパ
ッタリングすることにより、基板表面上にNiからなる
厚さ35nmの中間層を形成した。基板を大気に晒すこ
となく銅(Cu)のRFマグネトロンスパッタリング装
置に移送し、Cuからなる厚さ300nmのシード層を
形成した。Arプラズマによる逆スパッタリング時のR
Fパワーは50W、逆スパッタリング時間は60秒であ
る。Ni及びCuのスパッタリング時のRFパワーは4
00W、Arガス圧は約6Paである。
【0008】RFマグネトロンスパッタリング装置から
基板を取り出し、シード層上にCuを電解めっきするこ
とにより、厚さ20μmの配線層を形成した。
【0009】中間層として、Niの代わりにクロム(C
r)を用いた試料、中間層を形成することなく樹脂層上
に直接シード層を形成した試料を作製した。さらに、こ
れら試料と同一積層構造を有し、Arプラズマを用いた
逆スパッタリングによる清浄化を行わなかった試料を作
製した。
【0010】これら試料について、引っ張り速度50m
m/min、幅5mmの条件で90°ピール試験を行っ
た。
【0011】図1に、ピール試験結果を示す。Arプラ
ズマによる清浄化処理を行い、かつNiまたはCrの中
間層を挿入することにより、ピール強度が大幅に高くな
ることがわかる。このように、樹脂層の表面の粗化処理
を行うことなく、Cuからなる配線層の密着性を高める
ことができる。
【0012】Arプラズマを用いた逆スパッタリングに
よる清浄化処理の条件を変えて3種類の試料を作製し
た。なお、中間層及び配線層の形成条件は、上記第1の
実施例の場合と同様である。RFパワーを100Wとし
て180秒間の逆スパッタリングを行った試料のピール
強度は約0.58kg/cmであった。これに対し、R
Fパワーを50Wとして180秒間及び60秒間の逆ス
パッタリングを行った試料のピール強度は、それぞれ約
0.85kg/cm及び0.83kg/cmであった。
この評価結果から、逆スパッタリング時のRFパワーを
50Wにすることが好ましいことがわかる。なお、好適
なRFパワーは、使用するRFマグネトロンスパッタリ
ング装置によって異なるであろう。従って、装置ごとに
評価試験を行い、好適なRFパワーを算出することが好
ましい。
【0013】Niからなる中間層の厚さを変えて3種類
の試料を作製した。中間層の厚さを17nm、35n
m、及び70nmとした3種類の試料についてピール強
度を測定したところ、有意な差は見られなかった。従っ
て、中間層の厚さが少なくとも17nmであれば、銅層
の密着性を高めることができる。なお、中間層の厚さが
5nm以上であれば、十分な密着性が得られるであろ
う。また、配線層及び中間層をパターニングして配線パ
ターンを形成した時の配線形状を損なわないようにする
ために、中間層を100nm以下とすることが好まし
い。
【0014】なお、シード層は、めっき液中への溶解を
考慮し、100nm以上とすることが好ましい。また、
成膜時間の短縮化の観点、及び後工程でのエッチングに
よる除去のし易さの観点から、シード層は、1μm以下
とすることが好ましい。配線層の厚さは、一般的に10
〜50μmである。
【0015】上記第1の実施例では、Arプラズマを用
いて逆スパッタリングを行うことにより樹脂層表面の清
浄化を行ったが、他のガスのプラズマを用いてもよい。
例えば、酸素(O)プラズマ、窒素(N)プラズマ、及
び水素(H)プラズマ、またはこれらを混合したプラズ
マを用いることも可能である。
【0016】上記第1の実施例では、中間層としてNi
を使用し、配線層としてCuを使用したが、他の金属の
組み合わせにしてもよい。例えば、配線層をアルミニウ
ム(Al)で形成してもよい。中間層の金属材料は、配
線層の金属材料よりも樹脂への密着性の高いものを使用
する必要がある。また、配線層及び中間層をパターニン
グして配線を形成するために、中間層を、配線層の金属
材料よりも、酸性の薬液でエッチングされやすい材料で
形成することが好ましい。この観点から、配線層をCu
またはAlで形成する場合には、中間層をNiで形成す
ることが好ましい。
【0017】また、上記第1の実施例では、下地の樹脂
層をBCBで形成したが、他の樹脂で形成してもよい。
下地樹脂材料として、エポキシ樹脂、シアネート系樹
脂、液晶ポリマ等が挙げられる。
【0018】次に、第2の実施例について説明する。上
記第1の実施例では、中間層及びシード層を、RFマグ
ネトロンスパッタリングにより成膜したが、第2の実施
例ではDCマグネトロンスパッタリングにより成膜す
る。使用する基板は、第1の実施例で用いたものと同一
であり、樹脂層表面の清浄化処理も第1の実施例で採用
された処理と同一である。
【0019】Ni中間層及びCuシード層の成膜は、N
iターゲット及びCuターゲット側に負のバイアス電圧
を印加して行われる。DCパワーを200WにしてNi
からなる厚さ15nmの中間層を形成し、DCパワーを
500WにしてCuからなる厚さ300nmのシード層
を形成した。成膜中のガス圧は約6Paである。シード
層を形成した後、Cuを電解めっきすることにより厚さ
20μmの配線層を形成した。
【0020】同一条件で2つの試料を作製し、各試料に
ついて2箇所でピール試験を行ったところ、平均のピー
ル強度は約0.79kg/cmであった。このように、
DCマグネトロンスパッタリングにより中間層を形成し
ても、RFマグネトロンスパッタリングで形成する場合
と同様に、高い密着性を得ることができた。
【0021】次に、図2を参照して、上記第1または第
2の実施例による方法を使用してプリント配線板を作製
する方法について説明する。
【0022】図2(A)に示すように、ガラスエポキシ
等の樹脂基板1の表面上に、内層銅配線2が形成されて
いる。内層銅配線2を覆うように、樹脂基板1の表面上
にエポキシ樹脂からなる絶縁層3を形成する。なお、エ
ポキシ樹脂の代わりに、BCB系樹脂、シアネート系樹
脂、液晶ポリマ等を使用することも可能である。絶縁層
3にレーザビームを入射させることにより、内層銅配線
2の一部を露出させるビアホール4を形成する。
【0023】ビアホール4が形成された基板を、アルゴ
ン(Ar)、酸素(O)、窒素(N)、または水素
(H)のプラズマ、またはこれらの元素の2種類以上を
含むプラズマに晒し、レーザ加工後にビアホール4の底
面に残った樹脂(スミア)を取り除く。このプラズマ処
理により、絶縁層3の表面が清浄化される。
【0024】清浄化された樹脂層3の表面上及びビアホ
ール4の内面上に、Niからなる中間層5をスパッタリ
ングにより形成する。中間層5の表面上に、Cuからな
るシード層6をスパッタリングにより形成する。プラズ
マ処理からシード層6の形成工程までは、基板は真空中
を搬送され、大気には晒されない。シード層6の表面に
Cuを電解めっきし、配線層7を形成する。
【0025】図2(B)に示すように、配線層7の表面
にレジストを塗布し、露光、現像工程を経て、レジスト
パターン8を形成する。このレジストパターン8をマス
クとして、酸性薬液を用い、配線層7、シード層6、及
び中間層5をエッチングする。中間層5のエッチング
後、レジストパターン8を除去する。ここまでの工程
で、中間層5、シード層6、及び配線層7からなる配線
が形成される。この配線は、ビアホール4内を経由して
内層配線2に電気的に接続される。
【0026】Niからなる中間層5は、酸性の薬液によ
り、銅よりもエッチングされやすい。このため、中間層
5の残渣の発生による配線間の短絡を防止することがで
きる。
【0027】上記第1及び第2の実施例では、中間層5
及びシード層6をスパッタリングにより形成したが、そ
の他の真空成膜法を用いて形成してもよい。真空成膜法
として、例えば、イオンプレーティング、真空蒸着、化
学気相成長等の成膜方法が挙げられる。真空成膜法を採
用することにより、湿式成膜法を採用する場合に比べ
て、微細なビアホール内に再現性よく金属膜を形成する
ことが可能になる。
【0028】図3に、第3の実施例による金属層形成方
法で用いられる成膜装置の概略図を示す。
【0029】プラズマ処理チャンバ10と中間層成膜チ
ャンバ11とが、ゲートバルブ14を介して結合されて
いる。中間層成膜チャンバ11とシード層成膜チャンバ
12とが、ゲートバルブ15を介して結合されている。
プラズマ処理チャンバ10は、ゲートバルブ13を介し
て搬入用ロードロックチャンバ(図示せず)に接続さ
れ、シード層成膜チャンバ12は、ゲートバルブ16を
介して搬出用ロードロックチャンバ(図示せず)に接続
されている。各チャンバ10、11、12には、処理に
必要なガスを導入するためのガス導入管及び排気管が接
続されている。
【0030】処理基板20が、ゲートバルブ13を通っ
てプラズマ処理チャンバ10内に搬入される。処理基板
20は、例えば図2(A)に示した樹脂基板1に、内層
配線2、樹脂層3及びビアホール4が形成された基板で
ある。プラズマ処理チャンバ10内に、電極18及び1
9が配置されており、高周波電源17から電極18及び
19に高周波電圧が印加される。プラズマ処理チャンバ
10内にArガスが導入され、Arプラズマが発生す
る。処理基板20がArプラズマに晒され、その表面が
清浄化される。
【0031】プラズマによる清浄化処理が終了した処理
基板20は、ゲートバルブ14を通って中間層成膜チャ
ンバ11内に搬入される。中間層成膜チャンバ11内
で、処理基板20の表面上に、図2(A)に示した中間
層5が形成される。中間層5が形成された処理基板20
は、ゲートバルブ15を通ってシード層成膜チャンバ1
2内に搬入される。シード層成膜チャンバ12内で、中
間層5の表面上に、図2(A)に示したシード層6が形
成される。シード層6が形成された処理基板は、ゲート
バルブ16を通って搬出用ロードロックチャンバに移送
される。
【0032】中間層成膜チャンバ11及びシード層成膜
チャンバ12は、例えばRFマグネトロンスパッタリン
グ装置、DCマグネトロンスパッタリング装置、イオン
プレーティング装置、真空蒸着装置、化学気相成長装置
等の成膜チャンバである。
【0033】第1及び第2の実施例のように、逆スパッ
タリングをすることにより基板の清浄化を行う場合に
は、中間層成膜チャンバ11がプラズマ処理チャンバ1
0を兼ねる。
【0034】図2(A)に示した中間層5とシード層6
とを、真空中で連続して行えない場合には、それぞれの
層を異なる装置で成膜することも可能である。この場
合、中間層5を成膜した後、基板をシード層6の成膜装
置に移送するときに、中間層5の表面が大気に晒され、
各種ガスや水分が中間層5の表面に吸着される。この場
合には、シード層6を形成する前に、中間層5の表面を
Arイオンで清浄化することにより、真空中で連続成膜
した場合と同様の密着力を得ることができる。シード層
6をスパッタリングで成膜する場合には、成膜前にAr
プラズマで逆スパッタリングすることにより、中間層5
の表面を清浄化することができる。
【0035】図2(A)に示したように、微細なビアホ
ール4の内面をシード層6で連続的に被覆する必要があ
る。圧力勾配型プラズマガンを用いたイオンプレーティ
ング装置が、微細なビアホール4内を連続的に被覆する
膜を形成するのに適している。圧力勾配型プラズマガン
を用いたイオンプレーティング装置は、例えば特開20
02−30423号公報に説明されている。
【0036】図4に、このイオンプレーティング装置の
概略図を示す。成膜室である真空容器30に、真空排気
装置41及び圧力勾配型プラズマガン31が取り付けら
れている。圧力勾配型プラズマガン31の詳細な構造
は、例えば特開平7−138743号公報に説明されて
いる。圧力勾配型プラズマガン31は、真空容器30内
にArプラズマビームPBを入射させる。プラズマガン
31と真空容器30との接続部に配置されたステアリン
グコイル33等が、ArプラズマビームPBの強度やA
rイオンの分布状態を制御する。
【0037】真空容器30内の底部に陽極部材32が配
置されている。陽極部材32は、主陽極であるハース3
4と、その周囲に配置された環状の補助陽極35により
構成される。補助陽極35は、ハース34の周囲に、こ
れと同心に配置された環状の容器を含んで構成される。
環状容器内に、フェライト等で形成された環状の永久磁
石38と、これと同心に積層されたコイル39が収納さ
れている。
【0038】永久磁石38及びコイル39は、ハース3
4の直上にカスプ状磁場を形成する。カスプ状磁場は、
ハース34に入射するプラズマビームPBの向き等を修
正する。コイル39に流す電流を制御することにより、
プラズマビームPBの向きを微調整することができる。
【0039】ハース34は導電材料で形成されるととも
に、接地された真空容器30に絶縁物を介して支持され
ている。ハース34の電位が正になるように制御されて
おり、ハース34はプラズマビームPBを下方に吸引す
る。なお、ハース34の中央に貫通孔が設けられてお
り、この貫通孔内に、形成すべき膜材料である銅のタブ
レット36が装填されている。
【0040】タブレット36は、ArプラズマビームP
Bから流入する電流によって加熱されて昇華する。真空
容器30の下部に設けられた材料供給装置37が、タブ
レット36を次々にハース34の貫通孔内に装填する。
【0041】真空容器30の上面に、搬送機構40が接
続されている。搬送機構40は、成膜すべき対象基板2
0を、成膜すべき面がハース34を向くように保持し、
適宜搬送する。
【0042】圧力勾配型プラズマガン31から出射され
たArプラズマビームPBがタブレット36の一部を昇
華させる。昇華した銅原子はArプラズマ中でイオン化
され、高いエネルギを持って基板20の表面に衝突す
る。基板20に衝突する銅イオンが高いエネルギを持っ
ているため、ビアホール内でリスパッタリング現象が生
ずる。これにより、ビアホールの側壁にも十分な厚さの
シード層を形成することができる。
【0043】図5に、ニッケルの成膜をも可能にしたイ
オンプレーティング装置の概略図を示す。各構成部分
に、図4に示したイオンプレーティング装置の対応する
構成部分に付された参照符号と同一の参照符号が付され
ている。ここでは、図4に示したイオンプレーティング
装置と異なる部分について説明する。
【0044】タブレット36から昇華し、イオン化した
銅イオンの飛翔経路の脇に、ニッケルターゲット50が
配置されている。ニッケルターゲット50に負のバイア
ス電位を印加することにより、プラズマガンから出射さ
れたArプラズマビーム中のArイオンをニッケルター
ゲット50に衝突させる。これにより、ニッケルターゲ
ットがスパッタリングされ、ニッケル膜を形成すること
ができる。このとき、Arプラズマビームを介して流れ
る電流が、ハース34及びタブレット36に流入せず、
補助陽極35に流入するように制御する。
【0045】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂部材の表面をプラズマに晒して清浄化した後、樹脂
との密着性の高い金属からなる中間層を形成し、その上
に主金属層を形成することにより、主金属層の密着性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 樹脂部材上に形成した配線層のピール強度を
示すグラフである。
【図2】 プリント配線板の製造方法を説明するための
基板断面図である。
【図3】 本発明の実施例による金属層形成方法で使用
される成膜装置の概略図である。
【図4】 イオンプレーティング装置の概略図である。
【図5】 改良型イオンプレーティング装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
1 樹脂基板 2 内層配線 3 樹脂層 4 ビアホール 5 中間層 6 シード層 7 配線層 8 レジストパターン 10 プラズマ処理チャンバ 11 中間層成膜チャンバ 12 シード層成膜チャンバ 13、14、15、16 ゲートバルブ 17 高周波電源 18、19 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 博之 神奈川県横須賀市夏島町19番地 住友重機 械工業株式会社横須賀製造所内 (72)発明者 山本 敏隆 愛媛県新居浜市惣開町5番2号 住友重機 械工業株式会社新居浜製造所内 (72)発明者 井手 隆裕 神奈川県横須賀市夏島町19番地 住友重機 械工業株式会社横須賀製造所内 Fターム(参考) 5E339 AB02 BC02 BC03 BD08 BE13 CE12 CF15 5E343 AA02 AA12 BB04 BB16 BB24 BB25 BB28 BB71 DD23 DD24 DD25 DD43 DD76 EE01 EE36 ER12 ER18 GG02 GG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の下地部材の表面をプラズマに晒
    して清浄化する工程と、 清浄化された前記下地部材の表面上に、第1の金属から
    なる中間層を成膜する工程と、 前記中間層の表面上に、第2の金属からなる主金属層を
    形成する工程とを有し、前記第1の金属は、前記第2の
    金属よりも、前記下地部材の表面に対して強い密着性を
    示す金属である金属層の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記中間層を成膜する工程において、該
    中間層を、スパッタリング、イオンプレーティング、真
    空蒸着、プラズマ励起型化学気相成長からなる群より選
    択された1つの方法により成膜する請求項1に記載の金
    属層の形成方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記第2の金属よりも前記第1
    の金属の方がエッチングされやすい条件で、前記中間層
    と前記主金属層との2層を部分的にエッチングする工程
    を有する請求項1または2に記載の金属層の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記中間層の厚さが5〜100nmであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の金属層の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の金属がニッケルであり、前記
    第2の金属が銅、アルミニウム、またはこれらの金属を
    主成分とした合金である請求項1〜4のいずれかに記載
    の金属層の形成方法。
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