JP2003347662A - パワーコントロール装置 - Google Patents

パワーコントロール装置

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JP2003347662A
JP2003347662A JP2002157373A JP2002157373A JP2003347662A JP 2003347662 A JP2003347662 A JP 2003347662A JP 2002157373 A JP2002157373 A JP 2002157373A JP 2002157373 A JP2002157373 A JP 2002157373A JP 2003347662 A JP2003347662 A JP 2003347662A
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潔 立石
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
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    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1263Power control during transducing, e.g. by monitoring

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源の射出パワーを目標値に基いた適切な応
答特性となるよう制御する。 【解決手段】 目標値設定部10,11で設定される目
標値Vread,Veraseに応じた電流Ird,Ierをスイッチ
SW2で切換え、パワー設定電流Iobjとして加算器15
に供給するフィードフォワード系17〜23と、光源と
しての半導体レーザLDから射出されるレーザ光Poの
パワーを検出し、目標値Vread,Veraseとの差を安定し
た所定値とすべくフィードバック電流Icを調整するフィ
ードバック系PD,16,12〜14と、目標値Vread,
Veraseを切換えて上記のフィードバック系に供給する
スイッチSW1と、フィードバック電流Icとパワー設定
電流Iobjとを加算することで駆動電流Idvを生成し半
導体レーザLDを駆動する加算器15を備える。レーザ
光Poのパワーを目標値Vread,Veraseに基づいて変更
する際、スイッチSW1,SW2を同時に切換えることに
よって、トランジェント時のパワー変化にリンギング等
が生じることのない、適切な応答特性を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体レー
ザ等の光源より射出させる光のパワーを制御するパワー
コントロール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパワーコントロール装置
として、情報記録再生装置に備えられているピックアッ
プ中の半導体レーザを制御するためのものが知られてい
る。
【0003】例えばCD(Compact Disc)やDVD(Di
gital Versatile Disc)その他のいわゆる光ディスクと
称される情報記録媒体に対し、データ書込み用やデータ
読取り用あるいはデータ消去用のレーザ光を夫々適切な
パワーに設定して照射させるべく、上述の半導体レーザ
を制御するためのパワーコントロール装置が知られてい
る。
【0004】この従来のパワーコントロール装置は、図
8のブロック図に示すように、目標値設定部1、減算器
2、積分器3、電圧電流変換器4、加算器5と、受光素
子8及び電流電圧変換器9を備えて構成されており、ピ
ックアップに設けられている半導体レーザ7を駆動制御
するようになっている。
【0005】ここで、ピックアップに備えられているハ
ーフミラーHMは、半導体レーザ7から上述のデータ書
込み用等として射出されるレーザ光Poを反射し、図示
していない光学系を介して光ディスクDISCの記録面
に照射させる他、そのレーザ光Poの一部ΔPoを透過し
て受光素子8に受光させる。
【0006】したがって、受光素子8はデータ書込み用
のレーザ光Po等が射出されている間、レーザ光Poのパ
ワーを逐一検出してそのパワーに比例した検出電流ΔI
を電流電圧変換器9に供給し、電流電圧変換器9がその
検出電流ΔIに比例した検出電圧ΔVを逐一出力するよ
うになっている。
【0007】目標値設定部1は、可変電圧源で形成され
ている。そして、レーザ光Poのパワーを設定するため
の目標値が外部より入力されると、その入力された目標
値に比例した目標電圧Vriを出力する。
【0008】かかる構成において、目標値設定部1が目
標電圧Vriを出力すると、減算器2がその目標電圧Vri
と検出電圧ΔVとの差電圧(Vri−ΔV)を求め、積分
器3がその差電圧(Vri−ΔV)を平滑化して直流電圧
に変換すると共に、電圧電流変換部4が直流電圧に比例
したフィードバック電流Icを発生し、それを駆動電流
Idvにして半導体レーザ7に供給することによって、駆
動電流Idvの電流値に相当するパワーのレーザ光Poを
射出させる。
【0009】したがって、従来のパワーコントロール装
置は、目標電圧Vriによって半導体レーザ7の射出パワ
ーを設定する他、レーザ光Poのパワー変動分を減算器
2から出力される差電圧(Vri−ΔV)として求め、レ
ーザ光Poのパワーを目標電圧Vriに合った一定パワー
にすべく負帰還制御する構成となっている。
【0010】そして、例えばデータ書込み用の目標値P
r1、データ再生用の目標値Pr2、データ消去用の目標値
Pr3のうちの1つが適宜に外部入力されると、その入力
された目標値に比例した目標電圧Vriを出力し、半導体
レーザ7より射出されるレーザ光Poを例えば相変化型
光ディスク(書換可能型光ディスク)等に適合したデー
タ書込み用、データ読取り用、データ消去用のパワーに
設定し、更に上述の負帰還制御によってそのレーザ光P
oのパワー変動を防止することとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報記録媒
体の多機能、多品種化等に伴い、読取り専用光ディスク
の他、1回に限ってデータ書込みが可能な追記型光ディ
スクや、何回でもデータ書込みと消去及び再書込みが可
能な書換可能型光ディスクが開発されている。
【0012】こうした背景において、これらの光ディス
クを利用する情報記録再生装置においても、更なる高速
記録や高速再生等を行うための機能向上及び多機能化の
要請が高まっている。
【0013】一具体例を述べれば、上述の書換可能型光
ディスクを利用する情報記録再生装置にあっては、テレ
ビジョン放送やデジタルビデオデータ等をリアルタイム
で録画しつつ同時にストリーミング再生し、更に不要と
なったデータを迅速に消去して、次の録画のための記録
領域を確保する等、データ書込みと、データ読取りと、
データ消去等の処理を様々に組み合わせて、高速且つ連
続的に行うことが可能なフレキシブリティが要求されて
おり、更にこうした処理を行ってもデータ劣化等を生じ
させることなく高品位の記録再生を可能とすべく、半導
体レーザの射出パワーを最適制御することが可能なパワ
ーコントロール装置の開発が極めて重要となっている。
【0014】ところが、従来のパワーコントロール装置
にあっては、例えばデータ書込みからデータ読取りの処
理に高速に移行すべく、上述の目標値を例えばPr1から
Pr2に高速に変更すると、半導体レーザ7から射出され
るレーザ光Poのパワーが、目標値Pr1からPr2へと移
行するトランジェントに際して、迅速に目標値Pr2に相
当するパワーにならないという問題があった。
【0015】つまり、データ書込み用のパワーと、デー
タ読取り用のパワーと、データ消去のパワー等が異なる
場合に、目標値設定部1から出力される目標電圧Vriを
目標値Pr1,Pr2,Pr3等に応じた異なった値に切換え
ると、そのトランジェントの際に半導体レーザ7から射
出されるレーザ光Poにオーバーシュートやアンダーシ
ュート等の現象が発生し、そのため高品位の記録再生等
に悪影響を及ぼすこととなって、上述した更なる高速記
録や高速再生等を行うための機能向上及び多機能化の要
請に対応することが困難となるという問題があった。
【0016】本発明は、こうした課題に鑑みてなされた
ものであり、半導体レーザ等の光源を駆動制御し、例え
ば高品位の記録再生等を可能にするパワーコントロール
装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
のパワーコントロール装置は、光源より射出させる光の
パワーを制御するパワーコントロール装置であって、複
数の目標値を設定する目標値設定手段と、上記複数の各
目標値に対応して設けられ、上記各目標値に相当するフ
ィードフォワード電流を生成する複数のフィードフォワ
ード手段と、上記複数のフィードフォワード手段より生
成される夫々のフィードフォワード電流を排他的に切換
えて上記光源に供給する第1の切換え手段と、上記複数
の目標値を排他的に切換えて出力する第2の切換え手段
と、上記光源より射出される光のパワーと上記第2の切
換え手段より出力される目標値との差分が安定した所定
値となるように調整したフィードバック電流を上記光源
に供給するフィードバック手段とを備え、上記第1,第
2の切換え手段は、上記各目標値の変更に際して、同時
に変更すべき目標値に対応して切換わることを特徴とす
る。
【0018】かかる構成を有するパワーコントロール装
置によれば、目標値に相当するフィードフォワード電流
を生成し、第1の切換え手段を介して光源に供給するこ
とで、その目標値に相当するパワーの光を光源にて射出
させる。フィードバック手段は、光源より射出された光
のパワーと第2の切換え手段を介して出力されるその目
標値との差分を安定した所定値とすべくフィードバック
電流を調整し、その調整したフィードバック電流を光源
に供給する。これにより、フィードフォワード電流に基
づいて射出される光のパワーの変動等の発生をフィード
バック電流の調整により未然に防止する。
【0019】目標値を変更する際には、第1,第2の切
換え手段が、変更後の目標値に対応させて同時に切換わ
る。これにより、目標値が変化する際の光のパワーの変
動等を未然に防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を参照して説明する。なお、好適な一実施形態とし
て、少なくとも追記型光ディスクと書換可能型光ディス
ク等の情報記録媒体を利用してデータ記録又はデータ再
生を行う情報記録再生装置に備えられ、その情報記録再
生装置に設けられているピックアップ中の光源としての
半導体レーザを駆動制御するパワーコントロール装置に
ついて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施形態に係るパワーコントロール装置の構成を示
すブロック図である。
【0022】同図において、情報記録再生装置には、光
源としての半導体レーザLDと、ビームスプリッタとし
ての所定の反射率及び透過率を有するハーフミラーHM
と、記録再生等に寄与する所定の光学系(図示省略)と
を有するピックアップが備えられている。
【0023】半導体レーザLDよりレーザ光Poが射出
されると、ハーフミラーHMはレーザ光Poを反射及び
透過し、その反射したレーザ光を上述の光学系を介して
光ディスクDISCへ照射させ、更に、その透過した一
部のレーザ光(以下「透過光」という)ΔPoを受光素
子PDにて受光させる。
【0024】したがって、半導体レーザLDからデータ
書込み用のパワーに設定されたレーザ光Poが射出され
ると、光ディスクDISCへのデータ書込みが行われ
る。また、データ読取り用のパワーに設定されたレーザ
光Poが射出されると、光ディスクDISCに記録され
ているデータの読取りが行われ、また、データ消去用の
パワーに設定されたレーザ光Poが射出されると、光デ
ィスクDISCに記録されているデータの消去が行われ
るようになっている。
【0025】更に、上述のデータ書込み、データ読取
り、データ消去の何れかの処理が行われている間、常に
透過光ΔPoを受光素子PDが受光し、光電変換によっ
てレーザ光Poのパワーに比例した検出電流ΔIを出力
する。
【0026】本パワーコントロール装置は、上述の受光
素子PDを含めて構成されたフィードバック手段として
のフィードバック系と、フィードフォワード系とを備え
て構成されている。
【0027】まず、上述のフィードバック系とフィード
フォワード系とにおいて共通する構成要素として、複数
個の夫々独立した目標値設定部10,11と、本パワー
コントロール装置の全体動作を集中管理するマイクロプ
ロセッサ(MPU)等を有するシステムコントローラ2
4が備えられている。
【0028】目標値設定部10は、予め決められた電圧
を安定して出力する定電圧源等で形成されている。そし
て、半導体レーザLDより射出させるレーザ光Poのパ
ワーを、光ディスクDISCに適合したデータ読取り用
のパワーに設定するための目標電圧Vreadを出力する。
【0029】すなわち、目標電圧Vreadは、半導体レー
ザLDよりレーザ光Poを射出させ得る電圧値に決めら
れている。別言すれば、半導体レーザLDに特有の不感
帯で動作させるような事態を生じることなく、半導体レ
ーザLDがレーザ光Poを射出するのに必要なしきい電
流(threshold current)Ithに相当するしきい電圧(t
hreshold voltage)Vthよりも高い電圧であって、光デ
ィスクDISCの記録層に記録されているデータを消去
等することなく読み取ることが可能なパワーのレーザ光
Poを射出させるための電圧値に決められている。
【0030】目標値設定部11は、目標値設定部10と
同様の定電圧源等で形成されている。そして、半導体レ
ーザLDより射出させるレーザ光Poのパワーを、光デ
ィスクDISCに適合したデータ消去用のパワーに設定
するための目標電圧Veraseを出力する。
【0031】すなわち、目標電圧Veraseは、上述のし
きい電流Ithに相当するしきい電圧Vthよりも高い電圧
であって、光ディスクDISCの記録層に記録されてい
るデータを消去することが可能なパワーのレーザ光Po
を射出させるための電圧値に決められている。
【0032】なお、図1には、代表例として2個の目標
値設定部10,11が記載されているが、実際には、デ
ータ書込み用のパワーを設定するための目標値設定部
等、記録再生等に必要な他の目的を持った目標値設定部
も設けられている。
【0033】よって、説明の便宜上、目標値設定部1
0,11は、本パワーコントロール装置に設けられてい
る目標値設定部の代表例として示されている。
【0034】次にフィードバック系は、上述の受光素子
PDの他、スイッチ素子SW1、減算器12、フィード
バック制御回路13、電圧電流変換器14、加算器1
5、電流電圧変換器16を備えて構成されている。
【0035】スイッチ素子SW1は、アナログスイッチ
やマルチプレクサ等の高速切換えが可能な半導体素子等
で形成されており、システムコントローラ24より供給
される切換え制御信号CNTに従って切換え動作する。
そして、その切換え動作により、目標電圧Vread,Ver
aseを排他的に選択して、図中の符号Vriで示す目標電
圧として減算器12に供給する。
【0036】なお、説明の便宜上、図1に示されている
スイッチ素子SW1には、目標値設定部10,11に接
続された切換え接点のみ記載されているが、実際には、
既述した他の目標値設定部の夫々の出力に接続された切
換え接点も設けられており、システムコントローラ24
よりの切換え制御信号CNTに従って、他の目標値設定
部より出力される目標電圧も排他的に切り換え選択し、
目標電圧Vriとして減算器12に供給するようになって
いる。
【0037】減算器12は、スイッチ素子SW1から供
給される目標電圧Vriと電流電圧変換器16から供給さ
れる検出電圧ΔVとの差電圧(Vri−ΔV)を求めて、
フィードバック制御回路13へ供給する。
【0038】すなわち、電流電圧変換器16が受光素子
PDから出力される検出電流ΔIをそれに比例した検出
電圧ΔVに変換し、減算器12が差電圧(Vri−ΔV)
を求めることで、レーザ光Poのパワー変動分を有する
差電圧(Vri−ΔV)をフィードバック制御回路13へ
帰還する。
【0039】フィードバック制御回路13は、所定の時
定数を有するローパスフィルタと、所定の増幅率を有す
る電圧増幅器等を備えて構成されており、差電圧(Vri
−ΔV)をそのローパスフルタで平滑化し電圧増幅器で
増幅することにより、直流電圧Vcにして電圧電流変換
器14に供給する。
【0040】電圧電流変換器14は、直流電圧Vcをそ
れに比例した直流電流(以下「フィードバック電流」と
いう)Icに変換して出力する。
【0041】ここで、上述の減算器12は、レーザ光P
oのパワーが目標値より小さくなるように変動した場合
には、差電圧(Vri−ΔV)をその変動分に応じて大き
くし、逆にレーザ光Poのパワーが目標値より大きくな
るように変動した場合には、差電圧(Vri−ΔV)をそ
の変動分に応じて小さくするように負帰還を掛けること
から、フィードバック電流Icはレーザ光Poのパワー変
動を防止すべき電流値に調整され、加算器15を介して
半導体レーザLDに供給される。
【0042】加算器15は、後述のスイッチ素子SW2
を介して供給されるパワー設定電流Iobjとフィードバ
ック電流Icとを加算することにより、半導体レーザL
Dを駆動するための駆動電流Idvを生成する。
【0043】かかる構成を有するフィードバック系によ
ると、いわゆる目標値に対するレーザ光Poのパワー変
動分が差電圧(Vri−ΔV)として減算器12から逐一
出力される。
【0044】したがって、半導体レーザLDから射出さ
れるレーザ光Poがいわゆる目標値に相当するパワーと
なって安定している状態のときには、差電圧(Vri−Δ
V)も安定した電圧値となり、その結果電圧電流変換器
14から出力されるフィードバック電流Icも安定した
電流値に保たれる。
【0045】そして、その安定したフィードバック電流
Icとパワー設定電流Iobjとを加算器15が加算し、そ
の加算結果である駆動電流Idvを半導体レーザLDに供
給することにより、引き続き目標値に相当するパワーの
レーザ光Poを射出させる。
【0046】一方、半導体レーザLDから射出されるレ
ーザ光Poが何らかの理由で変動した場合には、差電圧
(Vri−ΔV)もそれに応じて変化すると共に、電圧電
流変換器14から出力されるフィードバック電流Icも
変化する。ここで、既述したように減算器12等によっ
て負帰還が掛かるようになっていることから、フィード
バック電流Icはレーザ光Poのパワー変動分を抑制すべ
く調整される。このため、その調整されたフィードバッ
ク電流Icとパワー設定電流Iobjとを加算器15が加算
することで、目標値に相当するパワーのレーザ光Poを
射出させることを可能にする駆動電流Idvを生成し、半
導体レーザLDに供給する。
【0047】このように、フィードバック系は、レーザ
光Poのパワー変動に応じてフィードバック電流Icを微
調整し、そのフィードバック電流Icをパワー設定電流
Iobjと共に半導体レーザLDに供給し、目標値に相当
するパワーに維持すべく帰還制御する。
【0048】なお、詳細については次のフィードフォワ
ード系における説明で明らかとなるが、レーザ光Poの
パワーは主として、フィードフォワード系で設定される
目標値に対応するパワー設定電流Iobjによって決まる
ようになっている。したがって、フィードフォワード系
が目標値に対応したパワー設定電流Iobjを設定し、フ
ィードバック系は、そのパワー設定電流Iobjに基づい
て設定されるレーザ光Poのパワーを目標値に対応する
パワーに維持すべく、上述のフィードバック電流Icを
微調整することによって負帰還制御するようになってい
る。
【0049】次にフィードフォワード系は、目標値設定
部10の出力に接続された減算器17と、目標値設定部
11の出力に接続された減算器20と、フィードフォワ
ード制御回路18,21、電圧電流変換器19,22、
スイッチ素子SW2、及び、しきい電圧設定部23を備
えて構成されている。
【0050】ここで、しきい電圧設定部23は、定電圧
源等で形成されており、既述したしきい電流Ithに相当
するしきい電圧Vthを出力する。
【0051】減算器17は目標値設定部10より出力さ
れる目標電圧Vreadと、しきい電圧Vthとの差電圧(V
read−Vth)を求めて、フィードフォワード制御回路1
8に供給する。つまり減算器17は、目標電圧Vreadに
含まれているしきい電圧分を、しきい電圧設定部23か
らのしきい電圧Vthで減算する。
【0052】減算器20は目標値設定部11より出力さ
れる目標電圧Veraseと、しきい電圧Vthとの差電圧
(Verase−Vth)を求めて、フィードフォワード制御
回路21に供給する。つまり減算器20も、目標電圧V
eraseに含まれているしきい電圧分を、しきい電圧設定
部23からのしきい電圧Vthで減算する。
【0053】フィードフォワード制御回路18は、差電
圧(Vread−Vth)を所定の増幅率Kf1で増幅すること
で、直流のフィードフォワード電圧Vrdを生成して電圧
電流変換器19に供給する。
【0054】フィードフォワード制御回路21は、差電
圧(Verase−Vth)を所定の増幅率Kf2で増幅するこ
とで、直流のフィードフォワード電圧Verを生成して電
圧電流変換器22に供給する。
【0055】電圧電流変換器19は、フィードフォワー
ド電圧Vrdを直流のフィードフォワード電流Irdに変換
して出力する。
【0056】電圧電流変換器22は、フィードフォワー
ド電圧Verを直流のフィードフォワード電流Ierに変換
して出力する。
【0057】スイッチ素子SW2は、上述のスイッチ素
子SW1と同様にアナログスイッチ等の高速切換えが可
能な半導体素子等で形成されており、システムコントロ
ーラ24からの切換え制御信号CNTに従って切換え動
作する。そして、その切換え動作によって、電圧電流変
換器19,22より出力されるフィードフォワード電流
Ird,Ierのうちの一方を、パワー設定電流Iobjとし
て加算器15に供給する。
【0058】このようにフィードフォワード系は、減算
器17,20によって、目標値設定部10,11より出
力される夫々の目標電圧Vread,Veraseとしきい電圧
Vthとの差電圧(Vread−Vth),(Verase−Vth)
を求め、フィードフォワード制御回路18,21と電圧
電流変換器19,22によって、夫々の差電圧(Vread
−Vth),(Verase−Vth)に比例した直流のフィー
ドフォワード電流Ird,Ierを生成する。
【0059】したがって、フィードフォワード電流Ird
は、データ読取り用のレーザ光Poを射出させるための
電流値、フィードフォワード電流Ierは、データ消去用
のレーザ光Poを射出させるための電流値に設定され
る。
【0060】そして、システムコントローラ24からの
制御信号CNTに従って、スイッチ素子SW2が切換え
動作することにより、目標電圧Vreadに対応するフィー
ドフォワード電流Ird又は目標電圧Veraseに対応する
フィードフォワード電流Ierを排他的に選択してパワー
設定電流Iobjとして加算器15に供給する。
【0061】ここで、システムコントローラ24がデー
タ読取り用のレーザ光Poを設定すべく制御信号CNT
を出力すると、スイッチ素子SW1,SW2は、同時に
目標値設定部10と電圧電流変換器19側に夫々接続す
る。
【0062】このため、目標電圧Vri(すなわちVrea
d)と検出信号ΔVとの差電圧(Vread−ΔV)に比例
した直流のフィードバック電流Icと、目標電圧Vread
としきい電圧Vthとの差電圧(Vread−Vth)に比例し
た直流のパワー設定電流Iobj(すなわちIrd)とが加
算器15に供給されることとなり、(Ic+Ird)で表
される駆動電流Idvが半導体レーザLDに供給される。
【0063】また、システムコントローラ24がデータ
消去用のレーザ光Poを設定すべく切換え制御信号CN
Tを出力すると、スイッチ素子SW1,SW2は、同時
に目標値設定部11と電圧電流変換器22側に夫々接続
する。このため、目標電圧Vri(すなわちVerase)と
検出信号ΔVとの差電圧(Verase−ΔV)に比例した
直流のフィードバック電流Icと、目標電圧Veraseとし
きい電圧Vthとの差電圧(Verase−Vth)に比例した
直流のパワー設定電流Iobj(すなわちIer)とを加算
器15が加算し、(Ic+Ier)で表される駆動電流Id
vが半導体レーザLDに供給される。
【0064】なお、説明の便宜上図1では、フィードフ
ォワード系には、目標値設定部10に対応する減算器1
7とフィードフォワード制御回路18及び電圧電流変換
器19からなる第1の系統と、目標値設定部11に対応
する減算器20とフィードフォワード制御回路21及び
電圧電流変換器22からなる第2の系統が設けられてい
るものとして示されているが、実際には、既述した他の
目標値設定部の夫々にも、上記第1,第2の系統と同様
の構成からなる他の系統が接続されている。
【0065】つまり、フィードフォワード系は、フィー
ドフォワード手段としての系統が複数設けられて構成さ
れている。
【0066】更にスイッチ素子SW2も、他の系統に夫
々備えられている電圧電流変換器に接続された切換え接
点を有し、システムコントローラ24からの切換え制御
信号CNTに従って、他の系統で生成されたフィードフ
ォワード電流をパワー設定電流Iobjとして、加算器1
5に供給する構成となっている。
【0067】また、設計事項に関するものであるが、フ
ィードフォワード系の各系統を電気的に特性の揃った電
子素子で形成すると共に、図1に示すように、各系統の
同じ機能を有する構成要素を同じ配置順に合わせ且つ近
接させて配置等することで、各系統の電気的特性を揃え
ることとしている。
【0068】次に、かかる構成を有する本パワーコント
ロール装置の動作を図2及び図3を参照して詳述する。
【0069】なお、本パワーコントロール装置の動作を
理解し易くするため、典型的な場合として、目標電圧V
riを電圧Vreadに設定してデータ読取りの処理を継続
し、引き続いて任意の時点t0で目標電圧Vriを電圧Ve
raseに急速に変化させてデータ消去の処理に移行した場
合の動作を説明する。
【0070】図2(a)は、駆動電流Idrと半導体レー
ザLDより射出されるレーザ光Poのパワーとの関係を
示した図である。図2(b)は、任意の時点t0におい
て目標電圧Vriを電圧Vreadから電圧Veraseに高速に
切換えたときのレーザ光Poのパワーの変化を示した図
である。
【0071】まず、図1に示したように、システムコン
トローラ24の切換え制御信号CNTにより、第1の切
換え手段としてのスイッチ素子SW2を電圧電流変換器
19側、第2の切換え手段としてのスイッチ素子SW1
を目標値設定部10側に接続させることで、データ読取
りが可能となる。
【0072】このデータ読取りの際の駆動電流IdvをI
dv1で表すこととすると、図2(a)に示すように駆動
電流Idv1は、フィードバック系で生成されるフィード
バック電流Icとフィードフォワード系で生成されるフ
ィードフォワード電流Irdとの和(Ic+Ird)とな
る。
【0073】つまり、加算器15に供給されるパワー設
定電流Iobjがフィードフォワード電流Irdと等しくな
ることから、駆動電流Idv1は、フィードバック電流Ic
とフィードフォワード電流Irdとの和(Ic+Ird)の
値となる。
【0074】更に、このときのレーザ光Poのパワー
は、駆動電流Idv1と、フィードフォワード制御回路1
8で設定される第1の系統におけるフィードフォワード
ゲインKf1と、半導体レーザLDの射出特性Xとの交差
点(バイアス点)に対応したパワーPreadとなる。
【0075】また、同図(a)中に示すフィードバック
電流Icは、既述したフィードバック系において負帰還
制御が行われる結果、半導体レーザLDに対するしき電
流Ithとほぼ等しい電流値となる。
【0076】かかる状態でデータ読取りの処理が継続さ
れ、任意の時点t0においてスイッチ素子SW1を目標値
設定部11側、スイッチSW2を電圧電流変換器22側
へ同時に切換えると、駆動電流Idvは、フィードバック
系で生成されるフィードバック電流Icとフィードフォ
ワード系で生成されるフィードフォワード電流Ierとの
和(Ic+Ier)で表されるデータ消去用の駆動電流Id
v2に変化する。
【0077】つまり、加算器15に供給されるパワー設
定電流Iobjがフィードフォワード電流Ierに切換わる
ことから、駆動電流Idv2は、フィードバック電流Icと
フィードフォワード電流Ierとの和(Ic+Ier)の値
に変化する。
【0078】そして、このデータ消去用の駆動電流Idv
2が半導体レーザLDに供給されると、レーザ光Poのパ
ワーは、駆動電流Idv2と、フィードフォワード制御回
路21で設定される第2の系統におけるフィードフォワ
ードゲインKf2と、半導体レーザLDの射出特性Xとの
交差点(バイアス点)に対応したパワーPeraseとな
る。
【0079】ここで、特に注目すべきは、既述したよう
に時点t0においてスイッチ素子SW1,SW2が高速
で切換わるトランジェントの際、駆動電流Idvは電流I
dv1から電流Idv2へと優れたステップ応答特性を示して
高速に変化し、そのため、図2(b)に示すように、レ
ーザ光Poのパワーもオーバーシュート等のリンギング
を生じることなく、パワーPreadからパワーPeraseへ
と高速に変化する。
【0080】すなわち、時点t0を境にしてスイッチ素
子SW2が切換わり、パワー設定電流Ipbjが電流Ird
からIerへと変化すると、そのトランジェントに際して
レーザ光Poのパワーも急速に増加し、受光素子PDの
検出電流ΔIと電流電圧変換器16の検出電圧ΔVも其
れに連れて急速に上昇していく。ここで、スイッチ素子
SW1もスイッチ素子SW2と同時点t0において既に
切換わっているため、トランジェントの際には、目標電
圧Vriは電圧Veraseと等しくなっていき、減算器12
から出力される差電圧(Vri−ΔV)は殆ど変化しな
い。
【0081】このため、フィードバック電流Icも変化
することなく、上述したしき電流Ithとほぼ等しい電流
値に保たれる。
【0082】この結果、フィードバック電流Icとパワ
ー設定電流Iobjとの和として表される駆動電流Idv
は、フィードバック電流Icが殆ど変化しないことか
ら、パワー設定電流Iobjに追従した優れたステップ応
答特性を示して変化することになり、更に半導体レーザ
LDから射出されるレーザ光Poも優れたステップ応答
特性を示して変化する。
【0083】このように、本実施形態のパワーコントロ
ール装置によれば、電圧Vread,Verase等によってい
わゆる目標値を変化させても、そのトランジェントの際
に、レーザ光Poのパワーを優れたステップ応答特性を
示して変化させることができるため、記録再生に必要と
なるデータ読取りやデータ書込み、データ消去等の切換
え処理を高速で行うことが可能となり、ひいては高密度
記録や再生を高速で行ったり、優れたフレキシビレティ
を発揮する等の効果を得ることができる。
【0084】また、説明の便宜上、高電位の目標電圧V
eraseから低電位の目標電圧Vreadに切換える場合の動
作についての説明を割愛したが、かかる場合にも、目標
電圧Veraseから目標電圧Vreadへと変化するトランジ
ェントの際に、フィードバック電流Icが殆ど変化しな
い。このため、駆動電流Idvはパワー設定電流Iobjに
追従した優れたステップ応答特性を示して変化すること
となり、更に半導体レーザLDから射出されるレーザ光
Poもアンダーシュート等のリンギングを生じることな
く、優れたステップ応答特性を示して変化する。
【0085】このように、本実施形態のパワーコントロ
ール装置によれば、目標値を様々に高速変化させても、
レーザ光Poを優れたステップ応答特性を示して変化さ
せることが可能である。
【0086】なお、本発明者は、図8に示したフィード
バック系を備えた従来のパワーコントロール装置にフィ
ードフォワード系を追加することによって、図3に示す
ようなパワーコントロール装置を考案し、図3に示すパ
ワーコントロール装置と図1に示した本実施形態のパワ
ーコントロール装置との比較検討を行った。
【0087】なお、図3のブロック図中、図1と同一又
は相当する部分を同一符号で示している。
【0088】図3に示すパワーコントロール装置は、減
算器17と、フィードフォワード制御回路18と、電圧
電流変換器19と、しきい電圧設定部23で形成された
1系統のフィードフォワード系が設けられている。
【0089】更に、本実施形態のパワーコントロール装
置では、図1に示したようにスイッチ素子SW1,SW
2を同時に切換えることで、目標電圧Vriとパワー設定
電流Iobjを変化させる構成となっているのに対し、図
3に示すパワーコントロール装置は、システムコントロ
ーラ24よりの指示に従って、異なった値の目標電圧V
read,Veraseを出力する可変電圧源で形成された目標
値設定部100が設けられている。
【0090】そして、目標値設定部100より出力され
る電圧Vread,Veraseを高速で変化させることで、フ
ィードバック系の減算器12に供給すべき目標電圧Vri
を変化させ、更に、フィードフォワード系で生成すべき
パワー設定電流Iobjもそれらの電圧Vread,Veraseの
変化に従って生成するようになっている。
【0091】かかる構成を有する図3のパワーコントロ
ール装置において、任意の時点t0で目標値設定部10
0の出力を目標電圧Vreadの状態から目標電圧Verase
へ高速に変化させ、トランジェントの際に得られた現象
を図2(c)(d)に示している。
【0092】まず、本実施形態のパワーコントロール装
置では、図2(b)に示したように、レーザ光Poのパ
ワーは優れたステップ応答特性をもって変化するのに対
し、図3のパワーコントロール装置では、図2(d)に
示すように、トランジェントの際にレーザ光Poのパワ
ーにオーバーシュートが発生し、更にそのオーバーシュ
ートの影響をその後も引きずることとなって、安定する
のに長時間を要するという結果が得られた。
【0093】かかる結果は、次に述べるような現象によ
って生じるものと考えられる。
【0094】まず、図2(c)に示すように、半導体レ
ーザLDは、駆動電流Idvに対するレーザ光Poの射出
特性Xが非線形である。こうした非線形な射出特性Xを
有する半導体レーザLDに対して、互いに比較的大きな
電圧差に設定されている目標電圧VreadからVerase
へ、又は目標電圧VeraseからVreadへと高速に変化さ
せると、フィードフォワード制御回路18にて設定され
るフィードフォワード系のフィードフォワードゲインK
f1では、適切なフィードフォワード量を設定することが
困難となる。
【0095】つまり、任意の時点t0で目標電圧Vread
からVeraseへと変化させ、其れに伴ってパワー設定電
流Iobjを変化させて、駆動電流IdvをIdv1からIdv2
へと変化させると、まず時点t0以前の定常状態では、
図2(a)を参照して説明したのと同様に、パワー設定
電流Iobjは目標電圧Vreadに相当するフィードフォワ
ード電流Irdと等しくなる。
【0096】そして、フィードバック電流Icは定常状
態で安定することから、駆動電流Idv1はそのフィード
バック電流Icとフィードフォワード電流Irdとの和
(Ic+Ird)の電流値で安定し、更にレーザ光Poのパ
ワーは、その駆動電流Idv1と、フィードフォワードゲ
インKf1と、射出特性Xとの交差点に対応するパワーP
readとなる。
【0097】次に、時点t0後のトランジェントの際に
は、図2(a)を参照して説明したのと同様に、パワー
設定電流Iobjは目標電圧Veraseに相当するフィードフ
ォワード電流Ierと等しくなるが、駆動電流Idvは、図
2(c)中に示す電流Ieの分だけフィードフォワード
電流Ierより大きな電流値となる。
【0098】つまり、非線形な射出特性Xとフィードフ
ォワードゲインKf1との差に相当する電流Ieの分だ
け、フィードフォワード電流Ierより大きな電流値とな
る。
【0099】そして、この増加した電流Ieの分を、フ
ィードバック系の電圧電流変換器14に内在している電
流源が受け持つこととなり、その影響でフィードバック
電流Icが電流−Ieの分変動することとになる。
【0100】このようにフィードバック電流Icが変動
すると、図2(d)中に示すように、レーザ光Poのパ
ワーのうち、フィードバック電流Icが寄与する分のパ
ワーPcが変動し、そのためレーザ光Poの全体のパワー
が、目標としているパワーPeraseに安定せず、トラン
ジェントの際にリンギングを生じたり、その後もパワー
Peraseに安定するのに長時間を要するという現象を招
来する。
【0101】一方、本実施形態のパワーコントロール装
置では、図3に示したパワーコントロール装置のような
現象を招くことがなく、上述したようにレーザ光Poを
優れたステップ応答特性を示して変化させることが可能
である。
【0102】このように、図8に示した従来のパワーコ
ントロール装置に設けられているフィードバック系にフ
ィードフォワード系を単に接続し、従来のパワーコント
ロール装置に備えられていた目標値設定部1と同様の可
変電圧源で形成された目標値設定部100によって、い
わゆる目標値を可変制御したのでは、良好な結果を得る
ことができず、それに対して本実施形態のパワーコント
ロール装置によれば、記録再生に際してレーザ光Poの
パワーを適切に制御できるという優れた効果を得ること
ができ、その確認及び実証をすることができた。
【0103】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施形態を図4及び図5を参照して説明する。なお、
図4は、本実施形態のパワーコントロール装置の構成を
示すブロック図であり、図1に示したパワーコントロー
ル装置と同一又は相当する部分を同一符号で示してい
る。
【0104】まず、図4において、本パワーコントロー
ル装置と図1に示したパワーコントロール装置との差異
を説明する。
【0105】本パワーコントロール装置には、目標値設
定部25、電圧電流変換器26、ストラテジパターン生
成部27が設けられる他、高速のアナログスイッチ等で
形成された電流制御スイッチSWA,SWB,SWCが
設けられている。
【0106】また、加算器15は、フィードバック系の
電圧電流変換器14側より供給されるフィードバック電
流Icと後述のパワー設定電流Iobj1,Iobj2とを入力
して、駆動電流Idvを出力する3入力1出力型の加算器
で形成されている。
【0107】また、受光素子PDと減算器12との間に
は、いわゆる電流電圧変換機能を有するサンプルホール
ド回路16が接続されている。
【0108】ここで、目標値設定部25は、既述した目
標値設定部10,11と同様の定電圧源電圧等で形成さ
れており、レーザ光Poのパワーを光ディスクDISC
に適合したデータ書込み用のパワーに設定するための目
標値としての目標電圧Vwriteを出力する。
【0109】電圧電流変換器26は、目標値設定部25
より出力される目標電圧Vwriteをそれに比例した直流
のフィードフォワード電流Iwtに変換して出力する。
【0110】したがって、目標値設定部25と電圧電流
変換器26は、データ書込み用のフィードフォワード電
流Iwtを設定するためのフィードフォワード系を構成し
ている。
【0111】電流制御スイッチSWAは、高速でオン
(導通)オフ(非導通)動作するアナログスイッチ等で
形成されており、フィードバック系の電圧電流変換器1
4の出力端と、加算器15の所定の入力端との間に介在
して接続されている。そして、ストラテジパターン生成
部27より供給されるストラテジパターンデータC1に
従ってオンオフ動作し、オンのときには電圧電流変換器
14からのフィードバック電流Icを加算器15に供給
し、オフのときにはそのフィードバック電流Icを加算
器15に供給しないようになっている。
【0112】より具体的に述べると、電流制御スイッチ
SWAはオンになると、電圧電流変換器14の出力端と
加算器15の所定の入力端とを導通させることで、フィ
ードバック電流Icを加算器15に供給する。一方、電
流制御スイッチSWAはオフになると、電圧電流変換器
14の出力端とグランド端子(図示省略)とを導通させ
ることで、フィードバック電流Icをグランド端子へ放
流し、それによってフィードバック電流Icの加算器1
5への供給を遮断するようになっている。
【0113】電流制御スイッチSWBは、上述の電流制
御スイッチSWAと同様のアナログスイッチ等で形成さ
れており、フィードフォワード系のスイッチ素子SW2
の出力端と加算器15の所定の入力端との間に介在して
接続されている。そして、ストラテジパターン生成部2
7より供給されるストラテジパターンデータC2に従っ
てオンオフ動作し、オンのときには、スイッチ素子SW
2からのフィードフォワード電流Ird又はIerを加算器
15に供給し、オフのときには、スイッチ素子SW2か
らのフィードフォワード電流Ird,Ierの両者とも加算
器15に供給しないようになっている。
【0114】なお、電流制御スイッチSWBも、電流制
御スイッチSWAと同様、オフのときにはフィードフォ
ワード電流Ird,Ierをグランド端子へ放流することと
している。
【0115】電流制御スイッチSWCは、上述の電流制
御スイッチSWA,SWBと同様のアナログスイッチ等
で形成されており、電圧電流変換器26の出力端子と加
算器15の所定の入力端との間に介在して接続されてい
る。そして、ストラテジパターン生成部27より供給さ
れるストラテジパターンデータC3に従ってオンオフ動
作し、オンのときには、フィードフォワード電流Iwtを
加算器15に供給し、オフのときには、フィードフォワ
ード電流Iwtをグランド端子へ放流することで、加算器
15への供給を遮断する。
【0116】ストラテジパターン生成部27は、システ
ムコントローラ24からの制御データMODEに従っ
て、図5に例示するような2値の論理データから成るス
トラテジパターンデータC1〜C3と、スイッチ素子S
W1,SW2を切換え制御するための切換え制御信号C
NTを出力する。
【0117】すなわち、システムコントローラ24から
の制御データMODEによって、データ読取り(REA
D)、データ消去(ERASE)、データ書込み(WRITE)等
の何れかの処理をすべく指示されると、ストラテジパタ
ーン生成部27は各処理内容に応じて、いわゆるシステ
ムクロックに同期した特徴的な論理波形(2値波形)か
ら成るストラテジパターンデータC1〜C3と切換え制
御信号CNTを出力する。
【0118】次に、図5を参照して、本実施形態のパワ
ーコントロール装置の動作を説明する。なお、一動作例
として、同図中に示す制御データMODEによって、シ
ステムコントローラ24からデータ読取り(READ)、デ
ータ消去(ERASE)、データ書込み(WRITE)、データ読
取り(READ)の順に処理すべき指示がなされた場合の動
作を説明する。
【0119】データ読取りの指示がなされると、時点t
1前と時点t4後として示すように、切換え制御信号CN
Tは論理“L”となり、それに従ってスイッチ素子SW
1が目標設定部10側、スイッチ素子SW2が電圧電流
変換器19側に接続される。
【0120】更に、データ読取りの指示がなされた時点
t1前と時点t4後の期間では、ストラテジパターンデー
タC1,C2,C3の論理が“H”,“H”,“L”と
なり、それに伴って電流制御スイッチSWA,SWB,
SWCは、夫々「オン」,「オン」,「オフ」となる。
【0121】このようにデータ読取りの指示がなされる
のに応じて、各スイッチ素子SW1,SW2と電流制御
スイッチSWA,SWB,SWCが所定の動作をする
と、目標電圧Vriが電圧Vreadに設定される。更に、加
算器15には、フィードバック電流Icと、電流制御ス
イッチSWBを介してパワー設定電流Iobj1(すなわち
フィードフォワード電流Ird)が供給され、電流制御ス
イッチSWCからのパワー設定電流Iobj2(すなわちフ
ィードフォワード電流Iwt)は供給されなくなる。
【0122】このため、加算器15から出力される駆動
電流Idvは、(Ic+Ird)で表される電流値となり、
この駆動電流Idvによって半導体レーザLDが駆動され
ることで、データ読取りに適したパワーPreadのレーザ
光Poが射出される。
【0123】また、データ消去の指示がなされると、時
点t1〜t2の期間として例示するように、切換え制御信
号CNTは論理“H”となり、それに従ってスイッチ素
子SW1が目標設定部11側、スイッチ素子SW2が電
圧電流変換器22側に接続される。
【0124】更に、時点t1〜t2の期間では、ストラテ
ジパターンデータC1,C2,C3の論理が“H”,
“H”,“L”となり、それに伴って電流制御スイッチ
SWA,SWB,SWCは、夫々「オン」,「オン」,
「オフ」となる。
【0125】このようにデータ読取りの指示がなされる
のに応じて、各スイッチ素子SW1,SW2と電流制御
スイッチSWA,SWB,SWCが所定の動作をする
と、目標電圧Vriが電圧Veraseに設定される。更に、
加算器15には、フィードバック電流Icと、電流制御
スイッチSWBを介してパワー設定電流Iobj1(すなわ
ちフィードフォワード電流Ier)が供給され、電流制御
スイッチSWCからのパワー設定電流Iobj2(すなわち
フィードフォワード電流Iwt)は供給されなくなる。
【0126】このため、加算器15から出力される駆動
電流Idvは、(Ic+Ier)で表される電流値となり、
この駆動電流Idvによって半導体レーザLDが駆動され
ることで、データ消去に適したパワーPeraseのレーザ
光Poが射出される。
【0127】また、データ書込みの指示がなされると、
時点t2〜t4の期間として例示するように、切換え制御
信号CNTは論理“H”となり、それに従ってスイッチ
素子SW1が目標設定部11側、スイッチ素子SW2が
電圧電流変換器22側に接続される。
【0128】このため、時点t2〜t4の期間では、目標
電圧Vriは電圧Veraseに設定され、更に電流制御スイ
ッチSWBにはフィードフォワード電流Ierが供給され
る状態となる。
【0129】そして、図5に示すように、時点t2〜t4
の期間のうち、前半の期間(t2〜t3)と後半の期間
(t3〜t4)とでは、夫々特徴的な変化となるストラテ
ジパターンデータC1,C2,C3が生成される。
【0130】ここで、時点t2〜t4の期間内ではストラ
テジパターンデータC1は論理“H”に維持される結
果、電流制御スイッチSWAは導通状態となり、加算器
15にフィードバック電流Icを供給する。
【0131】一方、ストラテジパターンデータC2,C
3は図5に示す如く変化し、それに伴って電流制御スイ
ッチSWB,SWCはオンオフ動作を繰り返すこととな
り、加算器15から出力される駆動電流Idvの値を変化
させる。
【0132】こうしてストラテジパターンデータC1,
C2,C3に応じて駆動電流Idvの値を変化させること
により、レーザ光Poのパワーも変化させ、かかるパワ
ーの変化によって光ディスクDISCの記録面に適切な
形状の記録ピットを形成させる等の効果を得るようにな
っている。
【0133】更に、本実施形態のパワーコントルール装
置によれば、切換え制御信号CNTとストラテジパター
ンデータC1,C2,C3が高速で変化し、それに伴っ
てレーザ光Poのパワーを設定するためのいわゆる目標
値が高速で変化することとなるが、各スイッチ素子SW
1,SW2と電流制御スイッチSWA,SWB,SWC
がオンオフ動作することによって、目標値に対応する駆
動電流Idvを設定する。
【0134】つまり、駆動電流Idvは、目標値が切換え
られるトランジェントの際、第1の切換え手段としての
スイッチ素子SW2及び電流制御スイッチSWA,SW
B,SWCと、第2のスイッチ素子SW1とのオンオフ
動作が介在することで、目標値に対応する電流値に変化
する。
【0135】このため、第1の実施形態のパワーコント
ルール装置と同様の効果、すなわち、目標値が高速に切
換わるトランジェントの際に、駆動電流Idv及びレーザ
光Poのパワーにリンギング等が生じることを未然に防
止することができ、高速の記録再生を実現できる等の効
果を得ることができる。
【0136】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を図6及び図7を参照して説明する。な
お、図6は、本実施形態のパワーコントロール装置の構
成を示すブロック図であり、図1又は図4に示したパワ
ーコントロール装置と同一又は相当する部分を同一符号
で示している。
【0137】まず、図6において、本パワーコントロー
ル装置と図4に示したパワーコントロール装置との差異
を説明する。
【0138】図6において、本パワーコントロール装置
では、加算器15は4入力1出力型の加算器が用いられ
ている。
【0139】更に、フィードフォワード系のスイッチ素
子SW2を省略し、その代わりに、電圧電流変換器19
と加算器15の所定の入力端との間に電流制御スイッチ
SWB1、電圧電流変換器22と加算器15の他の所定
の入力端との間に電流制御スイッチSWB2を夫々介在
させて接続した構成となっている。
【0140】更に、図4に示したパワーコントロール装
置では、スイッチ素子SW2を切り換え制御信号CNT
に従って切換えるのに対し、本実施形態では、ストラテ
ジパターン生成部27で生成されるストラテジパターン
データC21,C22によって、電流制御スイッチSWB
1,SWB2を夫々オンオフ制御することとしている。
【0141】したがって、目標電圧Vriは、切換え制御
信号CNTに従ってスイッチ素子SW1が切換わること
で設定され、更に加算器15には、フィードバック電流
Icとフィードフォワード電流Ird,Ier,Iwtが、ス
トラテジパターンデータC1,C21,C22,C3に従っ
て各電流制御スイッチSWA,SWB1,SWB2,S
WCがオンオフ動作することにより供給されるようにな
っている。
【0142】なお図6には、電流制御スイッチSWB
1,SWB2,SWCに供給されるフィードフォワード
電流Ird,Ier,Iwtは、夫々パワー設定電流Iobj1,
Iobj2,Iobj3となって加算器15に供給されるものと
して示されている。
【0143】次にかかる構成を有する本パワーコントロ
ール装置の動作を図7を参照して説明する。なお、図7
に示すタイミングチャートは、図5のタイミングチャー
トに対応させて示したものであり、一動作例として、制
御データMODEによって、システムコントローラ24
からデータ読取り(READ)、データ消去(ERASE)、デ
ータ書込み(WRITE)、データ読取り(READ)の順に処
理すべき指示がなされた場合の動作を示したものであ
る。
【0144】図7と図5とを対比して説明すると、切換
え制御信号CNTとストラテジパターンデータC1,C
3は変更されていない。
【0145】ストラテジパターンデータC2に代えて、
新規に追加されたストラテジパターンデータC21,C22
は、データ書込みの期間(時点t1前と時点t4後の期
間)では、夫々論理“H”,“L”に設定される。
【0146】更に、データ消去の期間(時点t1〜t2の
期間)では、ストラテジパターンデータC21,C22は、
夫々論理“L”,“H”に設定される。
【0147】更に又、データ書込みの期間(時点t2〜
t4の期間)では、ストラテジパターンデータC21は論
理“L”に設定され、ストラテジパターンデータC22
は、前半の期間(時点t2〜t3の期間)では論理
“L”、後半の期間(時点t3〜t4の期間)では論理
“H”に設定される。
【0148】このように切換え制御信号CNTとストラ
テジパターンデータC1,C21,C22,C3が変化する
と、加算器15から出力される駆動電流Idvは、図4に
示したパワーコントロール装置と同様に変化し、それに
伴って、半導体レーザLDから射出されるレーザ光Po
のパワーも、図5に示したのと同様に変化する。
【0149】すなわち、図7に示したレーザ光Poのパ
ワーは、図5に示したレーザ光Poのパワーと同様の変
化をする。
【0150】そして、本実施形態のパワーコントロール
装置は、図4に示したパワーコントロール装置と同様
に、ストラテジパターンデータC1,C21,C22,C3
に応じて駆動電流Idvの値を変化させることにより、レ
ーザ光Poのパワーを変化させ、かかるパワーの変化に
よって光ディスクDISCの記録面に適切な形状の記録
ピットを形成させる等の効果を得るようになっている。
【0151】更に、本実施形態のパワーコントルール装
置によれば、切換え制御信号CNTとストラテジパター
ンデータC1,C21,C22,C3が高速で変化し、それ
に伴ってレーザ光Poのパワーを設定するためのいわゆ
る目標値が高速で変化することとなるが、スイッチ素子
SW1と電流制御スイッチSWA,SWB1,SWB
2,SWCがオンオフ動作することによって、目標値に
対応する駆動電流Idvを設定する。
【0152】つまり、駆動電流Idvは、トランジェント
の際、第1の切換え手段としての電流制御スイッチSW
A,SWB1,SWB2,SWCと、第2の切換え手段
としてのスイッチ素子SW1とのオンオフ動作が介在す
ることで、目標値に対応する電流値に変化する。
【0153】このため、第1,第2の実施形態のパワー
コントルール装置と同様の効果、すなわち、目標値が高
速に切換わるトランジェントの際に、駆動電流Idv及び
レーザ光Poのパワーにリンギング等が生じることを未
然に防止することができ、高速の記録再生を実現できる
等の効果を得ることが可能である。
【0154】なお、以上に説明した第1〜第3の実施形
態は、本発明を説明するために示した技術的な具体例で
あり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものでは
ない。
【0155】例えば、これらの実施形態は、制御対象と
しての光源を半導体レーザLDとしたものであるが、駆
動電流に対して射出される光のパワーが非線形な関係と
なるという射出特性を有する光源に対して、本発明を適
用することで優れた効果を得ることができる。
【0156】一例を上げると、半導体製造プロセスで製
造される例えば発光ダイオード等の発光素子を光源とす
る場合に、その光源をパワーコントロールするのに本発
明を適用して、優れた効果を得ることができる。
【0157】また、複数の目標値設定部10,11,2
5等によって複数の目標電圧Vread,Verase,Vwrite
等を生成することとして説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。電圧の異なった複数の目標電圧
を出力する多出力型の電源装置等でもよい。要は、複数
の各目標値に対応して複数の各フィードフォワード系が
設けられていればよい。
【0158】また、加算器15によってフィードバック
電流Icとパワー設定電流Iobj等を加算することで駆動
電流Idvを生成する構成を説明したが、必ずしも加算器
15によって駆動電流Idvを生成しなければならないと
いうものではない。要は、フィードバック電流Icとパ
ワー設定電流Iobj等が半導体レーザLDに供給されれ
ばよく、例えば加算器15によらず、半導体レーザLD
に対してワイヤードオアの構成でフィードバック電流I
cとパワー設定電流Iobj等を供給することが可能であ
る。
【0159】また、予めしきい電圧Vthを考慮した電圧
値の目標電圧Vread,Verase,Vwrite等をフィードフ
ォワード系に供給するようにすれば、減算器17,20
及びしきい電圧設定部23を省略することが可能であ
る。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパワーコン
トロール装置によれば、目標値に相当するフィードフォ
ワード電流をフィードフォワード手段で生成して光源に
供給する共に、光源に供給するフィードバック電流を光
のパワーの変動等の発生を未然に防止すべく調整し、目
標値を変更する際には、第1,第2の切換え手段が、変
更後の目標値に対応させて同時に切換わることで、目標
値に対応するフィードバック電流の変更と、フィードバ
ック電流の調整用の目標値の変更とを同時に行うように
したので、光のパワーを目標値の変化に対応した適切な
応答特性をもって変化させることができる。このため、
例えば高品位の記録再生等を可能にするパワーコントロ
ール装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のパワーコントロール
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態のパワーコントロール装置の動
作を説明するための図である。
【図3】第1の実施形態のパワーコントロール装置の機
能を実証するための対象としたパワーコントロール装置
の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のパワーコントロール
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態のパワーコントロール装置の動
作を説明するためのタイミングチャートを示す図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施形態のパワーコントロール
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施形態のパワーコントロール装置の動
作を説明するためのタイミングチャートを示す図であ
る。
【図8】従来のパワーコントロール装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
10,11,25…目標値設定部 12,17,20…減算器 13…フィードバック制御回路 14,19,22,26…電圧電流変換器 15…加算器 16…電流電圧変換器、サンプルホールド回路 18,21…フィードフォワード制御回路 24…システムコントローラ 27…ストラテジパターン生成部 SW1,SW2…スイッチ素子 SWA,SWB,SWB1,SWB2,SWC…電流制
御スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D119 AA08 AA10 AA24 BA01 BB01 BB02 BB04 EC09 FA05 HA02 HA10 HA44 5D789 AA08 AA10 AA24 BA01 BB01 BB02 BB04 EC09 FA05 HA02 HA10 HA44 5F073 BA05 EA25 EA29 GA04 GA12 GA20 GA25 GA38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源より射出させる光のパワーを制御す
    るパワーコントロール装置であって、 複数の目標値を設定する目標値設定手段と、 前記複数の各目標値に対応して設けられ、前記各目標値
    に相当するフィードフォワード電流を生成する複数のフ
    ィードフォワード手段と、 前記複数のフィードフォワード手段より生成される夫々
    のフィードフォワード電流を排他的に切換えて前記光源
    に供給する第1の切換え手段と、 前記複数の目標値を排他的に切換えて出力する第2の切
    換え手段と、 前記光源より射出される光のパワーと前記第2の切換え
    手段より出力される目標値との差分が安定した所定値と
    なるように調整したフィードバック電流を前記光源に供
    給するフィードバック手段とを備え、 前記第1,第2の切換え手段は、前記各目標値の変更に
    際して、同時に変更すべき目標値に対応して切換わるこ
    とを特徴とするパワーコントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記目標値設定手段は、前記複数の各目
    標値に相当する複数の電圧を出力し、前記複数の各フィ
    ードフォワード手段は、前記複数の各電圧を電圧電流変
    換することにより、前記各目標値に相当するフィードフ
    ォワード電流を生成することを特徴とする請求項1に記
    載のパワーコントロール装置。
  3. 【請求項3】 前記光源に供給されるフィードフォワー
    ド電流と前記フィードバック電流は、加算手段が当該フ
    ィードフォワード電流とフィードバック電流を加算し駆
    動電流として前記光源に供給することを特徴とする請求
    項1に記載のパワーコントロール装置。
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