JP2003346092A - Icカードリーダ・ライタ - Google Patents

Icカードリーダ・ライタ

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JP2003346092A
JP2003346092A JP2002156955A JP2002156955A JP2003346092A JP 2003346092 A JP2003346092 A JP 2003346092A JP 2002156955 A JP2002156955 A JP 2002156955A JP 2002156955 A JP2002156955 A JP 2002156955A JP 2003346092 A JP2003346092 A JP 2003346092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な回路構成で、複数のICカードの規格
に対応可能とする。 【解決手段】 ICカード102のI/O入力端子と接
触可能に設けられたICカードリーダ・ライタSのデー
タ入出力用接触端子3は、中央処理部1の第1及び第2
のデータ入出力ポートPO1,PO2に接続されて、これら第
1及び第2のデータ入出力ポートPO1,PO2は、それぞれ
別個のデータ伝送速度に設定されており、ICカード1
02にクロック信号が供給された後のATR信号を同時
に受信できるようになっており、中央処理部1はそれに
よってICカード102の種類を判別し、以後、第1の
ポートPO1において判別されたICカード102に対応
するデータ伝送速度でデータの授受を行うよう構成され
たものとなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードからの
データの読み取り及びICカードへのデータの書き込み
を行うICカードリーダ・ライタに係り、特に、汎用性
の向上等を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、ICカードリーダ・ライ
タからの電源電圧、クロック等の供給を受けることで、
データの読み取り、書き込みが可能に構成されたもので
あるが、その電気的な規格に関しては、国際標準化機構
(ISO)による国際的な標準化がなされた(ISO/IEC7
816-3参照)ものがある一方で、ISOによる標準化前
に国内標準規格に基づくものがあり、両規格のICカー
ドが混在して用いられているのが現状である。このた
め、ICカードリーダ・ライタには、ICカードのそれ
ぞれの規格専用に構成されたものと、双方の規格に対応
可能に構成されたものとがある。この内、双方の規格に
対応可能なものとしては、例えば、それぞれの規格のI
Cカードにおけるクロック周波数の違いに対応すべく、
ICカードリーダ・ライタ内に、2つのクロック信号発
生回路を設け、ICカードの種類に応じて、いずれかの
クロック信号の供給を可能に構成されたものなどがある
(例えば、特開平4−38030号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、特開平4−38030号公報に示されたように、2
つのクロック信号発生回路を設けるような構成にあって
は、部品点数の増大と、回路構成の複雑化を招くと共に
装置の高価格化を招くという問題がある。本発明は、上
記実状に鑑みてなされたもので、簡易な回路構成で、複
数のICカードの規格に対応可能なICカードリーダ・
ライタを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的を達成す
るため、本発明に係るICカードリーダ・ライタは、所
定周波数のクロック信号をICカードに供給し、前記I
Cカードとのデータ授受を可能に構成されたICカード
リーダ・ライタであって、当該ICカードリーダ・ライ
タは、中央処理部と、前記ICカードのデータ入出力端
子に対して接触可能に配設されたデータ入出力用接触端
子とを有し、前記中央処理部は、それぞれ別個のデータ
伝送速度が設定され、前記ICカードとのデータの授受
が可能な第1のデータ入出力ポートと第2のデータ入出
力ポートとを有すると共に、当該第1及び第2のデータ
入出力ポートは、共に前記データ入出力用接触端子に接
続され、当該中央処理部は、前記データ入出力用接触端
子を介して前記第1及び第2のデータ入出力ポートに入
力された前記ICカードからのATR信号がいずれにお
いて正常に受信されたかによって、前記ICカードの種
類を判定し、以後、前記第1及び第2のデータ入出力ポ
ートの内、所定の一つのデータ入出力ポートのデータ伝
送速度を前記判定されたICカードの種類に応じたデー
タ伝送速度に設定し、当該データ入出力ポートにおいて
前記ICカードとのデータの授受を行うよう構成されて
なるものである。
【0005】かかる構成においては、ICカードの種類
に応じたデータ伝送速度によるデータの授受が可能なデ
ータ入出力ポートを複数備える一方、一つの所定周波数
のクロック信号をICカードへ供給し、それによってI
Cカードから出力されるATR信号を、複数のデータ入
出力ポートにおいて同時に受信し、一度のATR信号の
受信によって、ICカードの種類を判別し、以後、その
判別されたICカードの種類に応じたデータ伝送速度で
一つのデータ入出力ポートにおいてICカードとのデー
タの授受が行えるようになっているので、従来と異な
り、複数のクロック信号を設ける必要がなく、しかも、
簡易にICカードの種類に対応したデータの授受が可能
となるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図4を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、本発明の実施の形態におけるIC
カードリーダ・ライタSの構成について、図1を参照し
つつ説明する。ICカードリーダ・ライタSは、本発明
の実施の形態における構成のものに限らず、一般的に
は、コンピュータ、すなわち、より好適な例としては、
いわゆるパーソナルコンピュータ(図1においては「P
C」と表記)101と接続されて、パーソナルコンピュ
ータ(以下「パソコン」と言う)101から指令に応じ
て後述するようにICカード102からのデータの読み
取りや、ICカード102へのデータの書き込み等の動
作が実行されるようになっている。本発明のICカード
リーダSは、中央処理部(図1においては「CPU」と
表記)1とレベル変換部(図1においては「L/C」と
表記)2とに大別されて構成されたものとなっており、
中央処理部1は、例えば、公知・周知の構成を有してな
るマイクロコンピュータを用いて構成されたものが好適
である。この中央処理部1は、データの出力及び入力が
可能な複数のデータ入出力ポートを有しており、本発明
の実施の形態においては、その内、第1のデータ入出力
ポートPO1と第2のデータ入出力ポートPO2は、相互に接
続されると共に、ICカードリーダ・ライタSのデータ
入出力用接触端子3に接続されたものとなっている。な
お、図示は省略するが、ICカード102は、ICカー
ドリーダ・ライタS内に設けられたカード出入口へ挿入
することで、上述のデータ入出力用接触端子3を始めと
するICカード102との間のデータの授受のために必
要な種々の端子(例えば、クロック供給端子、電源供給
端子等)と、これらの種々の端子に対してICカード1
02に設けられた所定の接触部とが接触するようになっ
ており、それによって、相互間の電気的な接続が行える
ようになっている。
【0007】したがって、データ入出力用接触端子3
は、ICカード102がこのICカードリーダ・ライタ
Sの所定の箇所に挿入された状態において、ICカード
102のデータ入出力のためのI/O端子(データ入出
力端子)と接触するものとなっている。一方、中央処理
部1の第3のポートPO3には、レベル変換部2の一方の
入出力端子(図示せず)と接続されており、このレベル
変換部2の他方の入出力端子(図示せず)は、パーソナ
ルコンピュータ101の所定の入出力端子(図示せず)
と接続されるものとなっている。このレベル変換部2
は、パーソナルコンピュータ101から中央処理部1へ
対して出力される信号、中央処理部1からパーソナルコ
ンピュータ101へ対して出力される信号のそれぞれを
出力先に適した信号レベルに変換するもので公知・周知
の構成を有してなるものである。なお、レベル変換部2
を介したパーソナルコンピュータ101と中央処理部1
とのデータの授受には、一般的には、シリアルインター
フェイス規格であるRS232Cが採用されている。
【0008】次に、かかる構成において、ICカード1
02とのデータの授受のために中央処理部1によって行
われるICカード102の種別判定処理の手順につい
て、図2に示されたフローチャートを参照しつつ説明す
る。まず、前提として、ICカード102は、ICカー
ドリーダ・ライタSの所定の部位に挿入、保持されて、
ICカード102に設けられた外部との電気的な接続の
ための複数の端子(図示せず)と、これら複数の端子に
対してICカードリーダ・ライタS内に対応して設けら
れた複数の端子(図示せず)とが相互に接触状態とされ
て、両者間におけるデータの授受等の相互間における電
気信号の伝送が可能な状態にあるとする。かかる前提の
下、中央処理部1による処理が開始されると、まず、中
央処理部1によって、第1のデータ入出力ポートPO1の
データ通信速度が9600bpsに、第2のデータ入出
力ポートPO2のデータ通信速度が6975bpsに、そ
れぞれ設定されることとなる(図2のステップS10
2、S104参照)。次いで、ICカードリーダ・ライ
タSからICカード102へクロック信号の供給が行わ
れることとなる(図2のステップS106参照)。ここ
で、このクロック信号は、本発明の実施の形態において
は、ICカード102の種類に関わらず、所定の周波数
のクロック信号を供給するようになっており、例えば、
具体的には、3.5712MHzのクロック信号が用いら
れたものとなっている。
【0009】ICカードリーダ・ライタSからICカー
ド102に対してクロック信号が供給されると、ICカ
ード102からは、初期応答信号として、いわゆるAT
R(Answer to Reset)信号が出力され、ICカードリー
ダ・ライタSは、このATR信号の受信状態となる(図
2のステップS108参照)。このATR信号は、IC
カード102のI/O端子から出力されて、ICカード
リーダ・ライタSのデータ入出力用接触端子3を介して
中央処理部1の第1及び第2のデータ入出力ポートPO
1,PO2に入力されることとなる。そして、受信されたA
TR信号の伝送速度が如何なる速度であるかが判定され
ることとなる(図2のステップS110参照)。すなわ
ち、ICカード102は、外部から入力されたクロック
信号を分周して内部の処理に用いるよう構成されている
が、この分周比として分周比1/372のものと、分周
比1/512のものとの2種類が存在している。このた
め、ICカードリーダ・ライタには、ICカードの種類
に応じて、供給するクロック信号の周波数を変えて、I
Cカードリーダ・ライタとICカード間のデータの伝送
速度を一定とするものもあるが、本発明の実施の形態に
おいては、上述のようなICカード102の種類に関わ
らず、クロック信号の周波数を一定値としている。した
がって、ICカード102の種類、すなわち、分周比に
よってATR信号の伝送速度が異なることとなる。
【0010】本発明の実施の形態においては、クロック
信号の周波数は、3.5712MHzであるために、IC
カード102が分周比1/372のものである場合に
は、ATR信号は、9600bpsでICカード102
から送信されることとなり、また、ICカード102が
分周比1/512のものである場合には、ATR信号
は、6975bpsで送信されることとなる。一方、I
Cカードリーダ・ライタSにおいては、先に述べたよう
に中央処理部1の第1のデータ入出力ポートPO1が、9
600bpsでのデータの授受が可能に、また、第2の
データ入出力ポートPO2が6975bpsでのデータの
授受が可能に、それぞれ設定されたものとなっているた
めに、ICカード102からのATR信号の伝送速度と
一致したいずれかのポートPO1,PO2において、ATR信
号が正常に受信されることとなるため、それによって、
伝送速度を判定することが可能となっている。したがっ
て、第1のデータ入出力ポートPO1においてATR信号
が正常に受信された場合には、伝送速度は9600bp
sと判断され、ICカード102は分周比1/372の
ものであると認識されることとなる(図2のステップS
112参照)一方、第2のデータ入出力ポートPO2にお
いてATR信号が正常に受信された場合には、伝送速度
は6975bpsと判断され、ICカード102は分周
比1/512のものであると認識されることとなる(図
2のステップS114参照)。
【0011】そして、ICカード102の分周比が認識
された後は、中央処理部1の第1のデータ入出力ポート
PO1が、ステップS112又はS114で認識されたデ
ータ伝送仕様に設定されることとなる(図2のステップ
S116参照)。なお、伝送速度が9600bpsであ
ると認識された場合には、第1のデータ入出力ポートPO
1は、既に先のステップS102において、9600b
psでのデータ授受が可能なように設定されているため
に、実際には、このステップS116において設定の必
要はなく、このステップS116が意味を有するのは、
ICカード102の分周比が1/512であると認識さ
れた場合である。すなわち、この場合、第1のデータ入
出力ポートPO1は、ICカード102と6975bps
でのデータ授受が可能なように設定されることとなる。
そして、以後、ICカードリーダ・ライタSとICカー
ド102間のデータの授受は、この第1のデータ入出力
ポートPO1を介して行われ、必要なデータの授受が行わ
れた後に一連の処理が終了されることとなる(図2のス
テップS118参照)。
【0012】ところで、ICカードリーダ・ライタSと
パソコン101間のデータの授受は、ICカード102
の種類に関わらず、通常は、所定の伝送速度に固定され
ており、具体的には、本発明の実施の形態においては、
9600bpsとなっている。このため、ICカード1
02の種類に関わらず、ICカードリーダ・ライタSと
パソコン101間のデータの授受は、この所定の伝送速
度で支障無く行われるように、ICカードリーダ・ライ
タSとパソコン101間のデータの授受の際のタイミン
グ調整が必要となる。図3及び図4には、そのための処
理手順が示されており、以下、同図を参照しつつ、その
内容について説明する。なお、図3及び図4に示された
処理手順は、パソコン101からICカードリーダ・ラ
イタSを介してICカード102へデータ伝送が行われ
る場合のみならず、ICカードリーダ・ライタSを介し
てICカード102からパソコン101へデータ伝送が
行われる場合にも基本的に共通する処理手順となってい
る。このため、図3及び図4においては、ICカードリ
ーダ・ライタSを介してICカード102からパソコン
101へデータ伝送が行われる場合については、その際
の処理対称となる機器(パソコン又はICカード)を括
弧書きで示したものとしてある。
【0013】処理が開始されると、まず、パソコン10
1から1バイトのデータが受信されたか否かの判定が行
われ(図3のステップS202参照)、受信されたと判
定された場合(YESの場合)には、次述するステップ
S204の処理へ進む一方、1バイトのデータ受信は無
いと判定された場合(NOの場合)には、1バイトのデ
ータ受信有りと判定されるまでテップS202の判定処
理が繰り返されることとなる。なお、以上は、ICカー
ドリーダ・ライタSを介してパソコン101からICカ
ード102へデータ伝送が行われる場合であるが、逆
に、ICカードリーダ・ライタSを介してICカード1
02からパソコン101へデータ伝送が行われる場合に
は、ステップS202において括弧書きに示されている
ように、ICカード(ステップS202においては単に
「カード」と略記)102からの1バイトのデータが受
信されたか否かが判定される処理となる。
【0014】ステップS204においては、受信された
1バイトのデータが中央処理部1の図示されないバッフ
ァ用のメモリに保管されることとなる。次いで、処理開
始からの受信されたバイト数の判定が行われることとな
る(図3のステップS206参照)。すなわち、具体的
には、受信バイト数nが3バイトより少ないか(n<
3)、受信バイト数nが3バイトより多いか(n>
3)、受信バイト数nが丁度3バイトのいずれかである
かが判定されることとなる。そして、受信バイト数nが
3バイトより少ない(n<3)と判定された場合には、
先のステップS202へ戻り、一連の処理が繰り返され
ることとなる。また、受信バイト数nが3バイトである
と判定された場合には、次述するステップS208の処
理へ進む一方、受信バイト数nが3バイトより多い(n
>3)と判定された場合には、後述するステップS21
2の処理へ進むこととなる。
【0015】ステップS208では、受信されているデ
ータのブロック長(受信ブロック長)の取得が行われる
こととなる。すなわち、ICカード102と外部装置と
の間で授受されるデータの構成等については仕様が定め
られており、その中で、ICカード102と外部装置と
の間で授受されるデータの長さは、授受されるデータの
ブロック長に4を加えたものとして求められると定義さ
れている。そして、ブロック長は、データの先頭から3
バイト目の所定位置に変数LENの値として置かれるも
のとされている。このため、3バイト目が受信できたと
ころで、この変数LENの値を取得し、受信ブロック長
とするようにしている。そして、ステップS208に次
いで、送信開始タイミングの算出が行われることとなる
(図3のステップS210参照)。すなわち、パソコン
101からICカード102へ送るためのデータを受信
しつつ、その受信されたデータを、ICカードリーダ・
ライタSからICカード102へ送信開始するタイミン
グの算出が行われることとなる。この送信開始タイミン
グの算出は、先のステップS208で求められた受信ブ
ロック長と、パソコン101とICカードリーダ・ライ
タS間のデータ伝送速度と、ICカードリーダ・ライタ
SとICカード102間のデータ伝送速度とから、理論
的に算出され得るものであり、その算出式自体は本発明
特有のものではなく、また、煩雑な式であるのでここで
の詳細な説明は省略することとする。
【0016】そして、ステップS206において、受信
バイト数nが3バイトより多いと判定されたか、又は、
ステップS210の処理が行われた後に、送信開始タイ
ミングとなったか否かが判定され(図3のステップS2
12参照)、未だ送信開始タイミングではないと判定さ
れた場合(NOの場合)には、後述するステップS21
4へ進むこととなる。一方、ステップS212におい
て、送信開始タイミングとなったと判定された場合(Y
ESの場合)には、ICカードリーダ・ライタSからI
Cカード102(又はICカード102からICカード
リーダ・ライタSを介してパソコン101)へ対するデ
ータの送信が開始されることとなる(図3のステップS
220参照)。このICカード102(又はパソコン)
へ対するデータ送信は、サブルーチンとしての送信タス
クが起動されて実行されるもので、図4には、そのサブ
ルーチン処理の手順が示されており、以下、同図を参照
しつつその処理手順について説明する。
【0017】処理が開始されると、ICカードリーダ・
ライタSからICカード102へのデータ伝送速度がI
Cカード102のデータ伝送速度に設定される(図4の
ステップ222参照)。具体的には、中央処理部1の第
1のデータ入出力ポートPO1におけるデータ伝送速度
が、ICカード102の伝送速度と同じに設定されるこ
ととなる。なお、ICカードリーダ・ライタSを介して
ICカード102からパソコン101へのデータ伝送の
場合には、中央処理部1の第3のポートPO3におけるデ
ータ伝送速度がパソコン101のデータ伝送速度に設定
されることとなる。そして、第1のデータ入出力ポート
PO1からICカード102(又は第3のポートPO3からパ
ソコン101)へ最初の1バイトのデータ送信が行われ
(図4のステップS224参照)、その後、送信終了か
否か、換言すれば、送信すべきデータが全て送信された
か否かが判断されることとなる(図4のステップS22
6参照)。このステップS226において、送信終了と
判定された場合(YESの場合)には、この一連のサブ
ルーチン処理を終えて図3のルーチン処理へ戻る一方、
送信は未だ終了していないと判定された場合(NOの場
合)には、先のステップS224の処理へ戻り、それ以
後の処理が送信されるべきデータが全てなくなるまで繰
り返されることとなる。
【0018】ここで、再び図3に示された処理手順の説
明に戻る。上述のようにしてデータ送信(図3のステッ
プS220参照)が終了した後、又は、ステップS21
2において、送信開始タイミングではないと判定された
後には、データ受信が終了したか否かが判定され(図3
のステップS214参照)、未だ全てのデータの受信が
終了していないと判定された場合(YESの場合)に
は、先のステップS202へ戻り一連の処理が繰り返さ
れることとなる。一方、ステップ214において、全て
のデータの受信が終了したと判定された場合(YESの
場合)には、一連の処理が終了されることとなる。上述
したように、本発明の実施の形態においては、ICカー
ドリーダ・ライトにおけるデータの受信は、1バイトづ
つ行われ、一時的にバッファメモリ(図示せず)に保管
される一方、ICカード102又はパソコン101への
データの送信においては、データの受信状況を考慮しつ
つ、データの途切れがないように、換言すれば、キャラ
クタ間隔が所定の規格値以下となるように送信開始タイ
ミングが設定されてデータ送信が行われるようになって
いる。
【0019】なお、上述した構成例においては、中央処
理部1の第1のデータ入出力ポートPO1のデータ伝送速
度を9600bpsに、第2のデータ入出力ポートPO2
のデータ伝送速度を6975bpsに、それぞれ設定す
るようにしたが、これを逆にしても良いことは勿論であ
る。また、クロック信号の周波数を3.5712MHz
としたが、ICカードの規格値内であればこの値に限定
される必要はないことは勿論である。さらに、本発明の
実施の形態においては、ICカード102の種類が2種
類であるとして説明したが、3種類以上であっても、中
央処理部1のデータ入出力ポートをそれに対応して設け
るようにし、それぞれにデータ伝送速度を設定するよう
にすれば本発明の実施の形態同様の動作を得ることがで
きることは勿論のことである。
【0020】またさらに、本発明の実施の形態において
は、中央処理部1の第1及び第2ののデータ入出力ポー
トPO1,PO2は、それぞれ別個に中央処理部1の外部、す
なわち、データ入出力用接触端子3と接続できるように
設けられた構成としたが、必ずしもこのような構成であ
る必要はないものである。例えば、図5に示されたよう
に、第1及び第2のデータ入出力ポートPO1,PO2を中央
処理部1の内部に設けると共に、データ入出力用接触端
子3と接続される共通ポート端子4を中央処理部1に設
け、この共通ポート端子4に第1及び第2のデータ入出
力ポートPO1,PO2が接続されるような構成としても良い
ことは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
一つの所定周波数のクロック信号をICカードへ供給
し、その際のICカードから出力されるATR信号を一
度受信することによって、ICカードの種類を判別し、
以後、そのICカードの種類に応じたデータ伝送速度に
よってデータの授受を行えるようにしたので、従来と異
なり、複数のクロック信号を設ける必要がなく、回路構
成が簡素になり、しかも、簡易にICカードの種類に対
応したデータの授受が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるICカードリーダ
・ライタの構成を示す構成図である。
【図2】図1に示されたICカードリーダ・ライタの中
央処理部によって実行されるICカード種別判定処理の
手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示されたICカードリーダ・ライタの中
央処理部によって実行されるデータ送受信処理の手順を
示すフローチャートである。
【図4】送信タスク処理の手順を示すサブルーチンフロ
ーチャートである。
【図5】中央処理部内部に第1及び第2のデータ入出力
ポートを設けた場合の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
1…中央処理部 2…レベル変換部 3…データ入出力用接触端子 101…パーソナルコンピュータ 102…ICカード

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数のクロック信号をICカード
    へ供給し、前記ICカードとのデータ授受を可能に構成
    されたICカードリーダ・ライタにおけるデータ処理方
    法であって、 前記ICカードへ前記所定周波数のクロック信号を供給
    後、当該ICカードから出力されるATR信号を、それ
    ぞれ別個のデータ伝送速度に設定された複数のデータ入
    出力ポートにおいて同時に受信し、 前記ATR信号が正常に受信されたデータ入出力ポート
    のデータ伝送速度を、前記ICカードとICカードリー
    ダ・ライタとのデータ授受におけるデータ伝送速度とし
    て、以後、前記複数のデータ入出力ポートの内の一つの
    データ入出力ポートにおいて前記ICカードとのデータ
    の授受を行うことを特徴とするICカードリーダ・ライ
    タにおけるデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 所定周波数のクロック信号をICカード
    に供給し、前記ICカードとのデータ授受を可能に構成
    されたICカードリーダ・ライタであって、 当該ICカードリーダ・ライタは、中央処理部と、 前記ICカードのデータ入出力端子に対して接触可能に
    配設されたデータ入出力用接触端子とを有し、 前記中央処理部は、 それぞれ別個のデータ伝送速度が設定され、前記ICカ
    ードとのデータの授受が可能な第1のデータ入出力ポー
    トと第2のデータ入出力ポートとを有すると共に、当該
    第1及び第2のデータ入出力ポートは、共に前記データ
    入出力用接触端子に接続され、 当該中央処理部は、前記データ入出力用接触端子を介し
    て前記第1及び第2のデータ入出力ポートに入力された
    前記ICカードからのATR信号がいずれにおいて正常
    に受信されたかによって、前記ICカードの種類を判定
    し、 以後、前記第1及び第2のデータ入出力ポートの内、所
    定の一つのデータ入出力ポートのデータ伝送速度を前記
    判定されたICカードの種類に応じたデータ伝送速度に
    設定し、当該データ入出力ポートにおいて前記ICカー
    ドとのデータの授受を行うよう構成されてなることを特
    徴とするICカードリーダ・ライタ。
  3. 【請求項3】 所定周波数のクロック信号をICカード
    に供給し、前記ICカードとのデータ授受を可能に構成
    されたICカードリーダ・ライタであって、 当該ICカードリーダ・ライタは、中央処理部と、 前記ICカードのデータ入出力端子に対して接触可能に
    配設されたデータ入出力用接触端子とを有し、 前記中央処理部は、前記データ入出力用接触端子と接続
    される共通ポート端子が設けられる共に、 それぞれ別個のデータ伝送速度が設定され、前記ICカ
    ードとのデータの授受が可能な第1のデータ入出力ポー
    トと第2のデータ入出力ポートとを内部に有すると共
    に、当該第1及び第2のデータ入出力ポートは、共に前
    記共通ポート端子に接続され、 当該中央処理部は、前記データ入出力用接触端子及び共
    通ポート端子を介して前記第1及び第2のデータ入出力
    ポートに入力された前記ICカードからのATR信号が
    いずれにおいて正常に受信されたかによって、前記IC
    カードの種類を判定し、 以後、前記第1及び第2のデータ入出力ポートの内、所
    定の一つのデータ入出力ポートのデータ伝送速度を前記
    判定されたICカードの種類に応じたデータ伝送速度に
    設定し、当該データ入出力ポートにおいて前記ICカー
    ドとのデータの授受を行うよう構成されてなることを特
    徴とするICカードリーダ・ライタ。
  4. 【請求項4】 ICカードの種類は、分周比が1/37
    2のICカードと、分周比が1/512のICカードで
    あって、 クロック信号の周波数は、前記分周比が1/372のI
    CカードからのATR信号の伝送速度が9600bps
    となる値であることを特徴とする請求項2又は請求項3
    記載のICカードリーダ・ライタ。
  5. 【請求項5】 第1及び第2のデータ入出力ポートのデ
    ータ伝送速度は、いずれか一方が9600bpsに、他
    方が6975bpsに、それぞれ設定されることを特徴
    とする請求項4記載のICカードリーダ・ライタ。
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JPWO2020179851A1 (ja) * 2019-03-05 2021-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 記録制御システム、制御装置、記録制御方法および記録媒体

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