JP2003344802A - レーザ照射装置 - Google Patents

レーザ照射装置

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JP2003344802A
JP2003344802A JP2002148582A JP2002148582A JP2003344802A JP 2003344802 A JP2003344802 A JP 2003344802A JP 2002148582 A JP2002148582 A JP 2002148582A JP 2002148582 A JP2002148582 A JP 2002148582A JP 2003344802 A JP2003344802 A JP 2003344802A
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laser
laser light
light
pulsed laser
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Masaki Yoda
正樹 依田
Yuji Sano
雄二 佐野
Shigehiko Mukai
成彦 向井
Takuya Uehara
拓也 上原
Chiyouichi Suezono
暢一 末園
Keiichi Hirota
圭一 廣田
Kenichi Miyasato
健一 宮里
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】十分なエネルギーのパルスレーザ光を伝送可能
で安価な光ファイバ伝送式のレーザ照射装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】パルスレーザ光を出力するレーザ発振器1
0と、前記パルスレーザ光を集光して光ファイバ12に
入射する光ファイバ導光装置11aと、前記光ファイバ
12から出射されたパルスレーザ光を集光して対象物1
4に照射する照射ヘッド13とを備え、前記光ファイバ
導光装置11aは、前記パルスレーザ光を光軸の異なる
複数のレーザ光線に分割するレンズアレイ16と、前記
複数のレーザ光線を前記光ファイバ12の入射端面上の
所定の範囲内に分散して集光させる集光光学系17とを
備えている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバで伝送
した高エネルギー密度のパルスレーザ光を材料や構造部
材の表面に照射し、それらの穴あけ、表面改質、表面ク
リーニング等の加工や、レーザUT、ブレークダウン分
光等の検査、分析を行うために用いられるレーザ照射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、YAGレーザ光は光ファイバ伝送
に適した波長を有するため、連続光で1kW程度のレー
ザ光を発振するファイバ伝送式の加工装置は、溶接や切
断等の工業用途に広く用いられている。一方、Qスイッ
チ式YAGレーザ発振器等から発生されるパルス幅数1
0ns以下のパルスレーザ光も、例えば、原子炉炉内構
造物の予防保全のために金属材料の応力改善を行うレー
ザピーニング装置や、建造物や美術作品の表面クリーニ
ングを行うレーザクリーニング装置等で使用されてい
る。
【0003】しかし、このパルスレーザ光は、平均パワ
ーは数10W以下と小さいもののピークパワーはMWオ
ーダであり、単純に集光して光ファイバに入射した場合
には光ファイバ自身が破壊されてしまうため、このパル
スレーザ光の伝送は中空のパイプと反射ミラー等を用い
て行うのが通常であった。
【0004】そこで、高エネルギー密度のパルスレーザ
光の光ファイバによる伝送を可能にするため、光ファイ
バへの入射光学系においてパルスレーザ光の空間的コヒ
ーレンスを低下させ、光ファイバ入射端面でのパルスレ
ーザ光のエネルギー密度分布を均一化するとともに、光
ファイバ内部で集束することを防止する光ファイバ導光
装置が発明され特許出願されている(特開2000−1
38409号公報)。
【0005】以下、図16を参照して光ファイバ導光装
置の代表的な従来例について説明する。すなわち、従来
の光ファイバ導光装置11gは、伝送用光ファイバ12
の入射端の前面に同軸上に配置された凹レンズ30、マ
イクロレンズアレイ31および集光レンズ32から構成
されている。
【0006】このように構成された光ファイバ導光装置
11gにおいては、高エネルギーのパルスレーザ光L0
は、凹レンズ30によってマイクロレンズアレイ31の
口径にあった大きさに拡大されてマイクロレンズアレイ
31にその一端から導入される。そしてマイクロレンズ
アレイ31の内部で局所的に反射されながら伝送され、
他端からある広がり角度を持ったパルスレーザ光L1
して出射される。マイクロレンズアレイ31から出射さ
れたパルスレーザ光L1は、マイクロレンズアレイ31
の内部で適度に拡散されているため、空間的なコヒーレ
ンスが低くなっている。また、マイクロレンズアレイ3
1を通過したため、パルスレーザ光L1の空間的な強度
分布は均一化されている。
【0007】マイクロレンズアレイ31から出射された
パルスレーザ光L1は、集光レンズ32によって集光さ
れ、この集光されたパルスレーザ光L2は伝送用光ファ
イバ12の内部に導入される。この集光されたパルスレ
ーザ光L2は伝送途中の光ファイバ12の内部で集光す
るが、空間的なコヒーレンスが低いため、通常のレーザ
光のように一点で集束することがなく、伝送用光ファイ
バ12の内部を破壊することはない。また、空間的な強
度分布が均一であるため、伝送用光ファイバ12の入射
端で局所的な強度のピークがなく入射端面を破壊するこ
とがない。
【0008】マイクロレンズアレイ31を用いるほかに
も、ファイバオプティクス(FOP)、カライドスコー
プ、拡散用光透過板を用いても同様の効果が得られる。
また、ディフラクティブ・オプティクスを用いた入射端
面での強度分布の均一化も試みられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の光ファイ
バ導光装置においては、ファイバオプティクスやマイク
ロレンズアレイについては高価であること、カライドス
コープや拡散用光透過板ではコヒーレンスの低下や強度
分布の均一化に対し効果が劣ること、また、それぞれパ
ルスレーザ光の強度に対する制限や透過率が低いという
問題がある。
【0010】本発明はかかる従来の事情に対処してなさ
れたものであり、十分なエネルギーのパルスレーザ光を
伝送可能で安価な光ファイバ伝送式のレーザ照射装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のレーザ照射装置は、パルスレーザ
光を出力するレーザ発振器と、前記パルスレーザ光を集
光して光ファイバに入射する光ファイバ導光装置と、前
記光ファイバから出射されたパルスレーザ光を集光して
対象物に照射する照射ヘッドとを備え、前記光ファイバ
導光装置は、前記パルスレーザ光を光軸の異なる複数の
レーザ光線に分割するレンズアレイと、前記複数のレー
ザ光線を前記光ファイバの入射端面上の所定の範囲内に
分散して集光させる集光光学系とを備えている構成とす
る。
【0012】請求項2の発明のレーザ照射装置は、パル
スレーザ光を出力する複数のレーザ発振器と、前記それ
ぞれのパルスレーザ光を集光して光ファイバに入射する
光ファイバ導光装置と、前記光ファイバから出射された
パルスレーザ光を集光して対象物に照射する照射ヘッド
とを備え、前記光ファイバ導光装置は、前記パルスレー
ザ光を光軸の異なる複数のレーザ光線に分割するレンズ
アレイと、前記複数のレーザ光線を前記光ファイバの入
射端面上の所定の範囲内に分散して集光させる集光光学
系とを備えた構成とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記レンズアレイは、複数の四角形または
六角形の小レンズ、または平行に並べられた複数のシリ
ンドリカルレンズを備えた構成とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1または2の発
明において、前記光ファイバ導光装置は、前記レンズア
レイの前または後に複数の透過孔を有するアパーチャを
備えている構成とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1または2の発
明において、前記光ファイバ導光装置は、前記レンズア
レイと前記集光光学系の間に、前記レンズアレイにより
分割されて成る前記複数のレーザ光線と同数の光ファイ
バを備えた構成とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項1または2の発
明において、前記光ファイバの入射端面の状況を検出す
る検出器と、この検出器による検出結果からパルスレー
ザ光の入射状態を制御する制御手段とを備えた構成とす
る。
【0017】請求項7の発明は、請求項1または2の発
明において、前記光ファイバは、その端面を炭酸ガスレ
ーザもしくは5μmよりも長い波長を有するレーザ光に
より溶融処理してなる構成とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項1または2の発
明において、前記光ファイバは、その出射端に延長用光
ファイバを接続可能とすべく光コネクタを設けるととも
に、該光コネクタは液体を封入した水密構造を有する構
成とする。
【0019】請求項9の発明は、請求項6の発明におい
て、前記検出器は前記光ファイバの入射端面を検出する
画像センサを備え、前記制御手段は前記検出器の検出結
果からパルスレーザ光の入射位置が前記光ファイバ端面
のコア内となるように制御する構成とする。
【0020】請求項10の発明は、請求項6の発明にお
いて、前記検出器は前記光ファイバの入射端面を検出す
る画像センサを備え、前記制御手段は前記検出器の検出
結果からパルスレーザ光の前記光ファイバへの入射を停
止するように制御する構成とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項6の発明にお
いて、前記検出器は前記光ファイバの入射端面を観察す
る音響センサを備え、前記制御手段は前記検出器の検出
結果からパルスレーザ光の前記光ファイバへの入射を停
止するように制御する構成とする。
【0022】請求項12の発明は、請求項6の発明にお
いて、前記検出器は前記光ファイバの入射端面からの戻
り光の強度を測定する測定手段を備え、前記制御手段は
前記検出器の検出結果からパルスレーザ光の前記光ファ
イバへの入射を停止するように制御する構成とする。
【0023】請求項13の発明は、請求項2の発明にお
いて、前記複数のレーザ発振器から出力された複数のパ
ルスレーザ光は前記光ファイバ導光装置に対して非平行
の角度で入射するよう構成されている構成とする。
【0024】請求項14の発明は、請求項2の発明にお
いて、前記複数のレーザ発振器から出力された複数のパ
ルスレーザ光は前記光ファイバ導光装置に対して平行の
角度で入射するよう構成されている構成とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の第1の実施の形態
のレーザ照射装置を図1、図2を用いて説明する。すな
わち、本実施の形態のレーザ照射装置は、図1に示すよ
うに、パルスレーザ発振器10、光ファイバ導光装置1
1a、伝送用光ファイバ12および照射ヘッド13から
構成され、光ファイバ導光装置11aは、パルスレーザ
光L0をレンズアレイ16の口径に合わせて拡大する拡
大光学系凹レンズ15aおよび拡大光学系凸レンズ15
bと、レンズアレイ16により分割されたパルスレーザ
光L1を集光するための集光レンズ17により構成され
ている。レンズアレイ16は、複数の小レンズ16aか
ら成る。
【0026】このように構成された本実施の形態のレー
ザ照射装置において、伝送用光ファイバ12の入射端を
集光レンズ17の焦点距離に等しい位置に置いた場合、
集光されたパルスレーザ光L2は伝送用光ファイバ12
の入射端面で結像関係にあり、レンズアレイ16により
分割されたパルスレーザ光L1を前記入射端面で一つに
重畳することができる。
【0027】図2は、パルスレーザ光L0、L1および入
射端面で重畳されたパルスレーザ光L2の空間的なエネ
ルギー密度の分布を示す。パルスレーザ発振器10から
のパルスレーザ光L0は図2(a)に示すように空間的
にエネルギー密度が均一ではなく、単純に凸レンズ等で
集光して伝送用光ファイバ12に入射した場合、エネル
ギー密度が局所的に強い場所で入射端面が損傷してしま
う。
【0028】本実施の形態のレーザ照射装置において
は、図2(b)に示すようにレンズアレイ16で複数の
パルスレーザ光L1に分割した後、図2(c)に示すよ
うに伝送用光ファイバ12の入射端面で重畳して一つの
パルスレーザ光L2にする。この重畳されたパルスレー
ザ光L2の空間的なエネルギー密度分布は非常に均一で
あるため、伝送用光ファイバ12の入射端面を破壊する
ことなく、より強いエネルギーのパルスレーザ光を入射
することが可能である。また、レンズアレイ16により
分割され、かつ集光レンズ17で集光されたパルスレー
ザ光L2は、図1で示すように伝送用光ファイバ12の
入射端面上に分散した点に焦点を持つ。そのため、伝送
用光ファイバ12の内部でパルスレーザ光L2は一点に
集光することがなく、より強いエネルギーのパルスレー
ザ光を入射しても光ファイバ内部を破壊することがな
い。
【0029】本実施の形態によれば、高エネルギー密度
のパルスレーザ光L0を出力するパルスレーザ発振器1
0と、パルスレーザ光を集光して光ファイバ12に入射
する光ファイバ導光装置11aと、パルスレーザ光を伝
送するための光ファイバ12と、光ファイバ12からの
出射光L2を集光して対象物の照射面14に照射する照
射ヘッド13からなる光ファイバ伝送式のレーザ照射装
置において、光ファイバ導光装置11aに、パルスレー
ザ光を通す複数の小レンズ16aを組み合わせたレンズ
アレイ16と、このレンズアレイ16により分割された
パルスレーザ光L1を光ファイバ12の入射端面で一つ
に重畳するための集光レンズ17とを有することによ
り、より強いエネルギーのレーザ光を入射しても伝送用
光ファイバ12を破壊することなく伝送することができ
る。
【0030】次に、本発明の第2の実施の形態のレーザ
照射装置を図3を用いて説明する。本実施の形態では、
図1に示した光ファイバ導光装置11aを構成するレン
ズアレイ16を四角形の小レンズ16bで構成する。
【0031】円形の小レンズ等を組み合わせてレンズア
レイを構成する際には、小レンズ間の隙間に入射するレ
ーザ光は透過しないよう遮蔽する必要があり、透過効率
を低下させる要因ともなるが、本実施の形態において
は、四角形の小レンズ16bを用いることで隙間のない
レンズアレイ16を構成することが可能である。図3
(a)に示すように、パルスレーザ光L0は四角形の小
レンズ16bで隙間なく複数の四角形の区画に分割され
る。これが伝送用光ファイバ12の入射端面で重畳され
たパルスレーザ光L2は、図3(b)に示すように四角
形を成し、伝送用光ファイバ12のコア20の範囲内に
入射される。
【0032】本実施の形態は、光ファイバ導光装置11
aに備えられるレンズアレイ16が四角形の小レンズ1
6bで構成されているので、入射パルスレーザ光L0
ロスを最小限にとどめることができる。
【0033】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第3
の実施の形態を図4を用いて説明する。本実施の形態で
は、図1に示した光ファイバ導光装置11aに備えられ
るレンズアレイ16を、複数のシリンドリカルレンズ1
6cを同一方向に組み合わせて成る2組のレンズアレイ
16c0および16c1を、それぞれシリンドリカルレン
ズ16cが互いに直交するように配置して構成する。
【0034】このように構成された本実施の形態におい
て、図4(a)で示すように2組のレンズアレイ16c
0および16c1を互いに直交して配置して構成されたレ
ンズアレイ16は、図4(b)のように入射方向から見
れば四角形の小レンズを組み合わせたと等価な機能を生
じる。このようなレンズアレイ16は、四角形の小レン
ズを組み合わせるのに比べ少ないレンズ数で構成するこ
とができる。また、それぞれのレンズアレイ16c0
よび16c1の焦点位置をずらすことによりアナモルフ
ィックな光学系となるため、分割されたパルスレーザ光
1は伝送用光ファイバ12の入射端手前の集光点でよ
り一点に集光されにくくなり、集光点が分散される効果
がある。
【0035】本実施の形態は、光ファイバ導光装置に備
えられるレンズアレイ16が、複数のシリンドリカルレ
ンズ16cを同一方向に組み合わせた2組のレンズアレ
イ16c0および16c1を互いに直交して配置した構成
であるので、小レンズで構成するのに比べ安価に装置を
製作することができるとともに、四角形の小レンズで構
成したものと同様の効果が得られる。
【0036】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第4
の実施の形態を図5を用いて説明する。本実施の形態で
は、図1に示した光ファイバ導光装置11aのレンズア
レイ16を六角形の小レンズ16dで構成する。
【0037】このように構成された本実施の形態におい
ては、パルスレーザ光L0は六角形の小レンズ16dで
隙間なく複数の六角形の区画に分割される。これが伝送
用光ファイバ12の入射端面で重畳されたパルスレーザ
光L2は六角形を成し、伝送用光ファイバ12のコア2
0の範囲内に入射される。六角形の小レンズ16dを用
いることで四角形の小レンズによるのと同様に隙間なく
レンズアレイ16を構成することができる。また、伝送
用光ファイバ12の入射端面で重畳されたパルスレーザ
光L2は六角形を成すため、円形のコア20に対し四角
形の小レンズの場合よりも大きな面積で入射することが
でき、結果として、より多くのエネルギーを入射するこ
とができる。
【0038】本実施の形態は、光ファイバ導光装置に用
いるレンズアレイ16が六角形の小レンズ16dで構成
されているので、入射パルスレーザ光L0のロスを最小
限にとどめると同時に、より多くのエネルギーを伝送す
ることができる。
【0039】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第5
の実施の形態を図6、図7を用いて説明する。本実施の
形態では、複数の円形の透過孔18aを設けたアパーチ
ャ18を光ファイバ導光装置11bのレンズアレイ16
の前方に設置する。
【0040】このように構成された本実施の形態におい
ては、レンズアレイ16に入射されるパルスレーザ光L
0は複数の同一面積の円形状に切り出される。パルスレ
ーザ光L0の透過効率は低下するが、図7(c)で示す
ように伝送用光ファイバ12の入射端面で重畳されたパ
ルスレーザ光L2は円形を成すため、円形のコア20に
対し四角形や六角形であるよりもさらに大きな面積で入
射することができ、結果として、より多くの光エネルギ
ーを入射することが可能である。
【0041】本実施の形態は、複数の円形の透過孔18
aを設けたアパーチャ18が光ファイバ導光装置11b
のレンズアレイ16の前方に設置されているので、この
レンズアレイ16に入射されるパルスレーザ光L0が複
数の同一面積の円形状に切り出されることになり、より
多くの光エネルギーを伝送することができる。なお、ア
パーチャ18aは、レンズアレイ16の後方に設けても
よい。
【0042】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第6
の実施の形態を図8を用いて説明する。本実施の形態で
は、光ファイバ導光装置11cのレンズアレイ16と集
光レンズ17の間に、このレンズアレイ16により分割
されたパルスレーザ光L1と同数で伝送用光ファイバ1
2よりも細径の光ファイバ19を設置する。レンズアレ
イ16により分割されたパルスレーザ光L1は光ファイ
バ19を通過することで空間的コヒーレンスが低下す
る。光ファイバ19は、短い距離でも空間的コヒーレン
ス低下の効果を高めるため、途中に曲げ部分を設けモー
ドスクランブルを行っている。
【0043】このように構成された本実施の形態におい
ては、光ファイバ19により伝送されたパルスレーザ光
は、入射パルスレーザ光L1に比べ空間的コヒーレ
ンスが低下し、一点に集光することはなくなり、エネル
ギー密度分布も均一化される。従って、集光レンズ17
により集光されたパルスレーザ光L2は、レンズアレイ
16による分割数が少ない場合においても、伝送用光フ
ァイバ12の伝送途中で集光せず、伝送用光ファイバ1
2を破壊することがない。光ファイバ19は伝送用光フ
ァイバ12よりも細径とすることによって、伝送用光フ
ァイバ12のコア径よりも小さく集光することが可能で
ある。また、光ファイバ19の出射光L はビーム形状
が円形であるため、伝送用光ファイバ12の入射端面で
円形に集光することが容易である。
【0044】本実施の形態によれば、光ファイバ導光装
置11cのレンズアレイ16と集光レンズ17の間に、
このレンズアレイ16により分割されたパルスレーザ光
1と同数の光ファイバ19を設置するので、レンズア
レイ16により分割されたパルスレーザ光L1の空間的
コヒーレンスが低下した後、伝送用光ファイバ12にパ
ルスレーザ光L2が導かれる。従って、レンズアレイ1
6による分割数が少ない場合においても、伝送用光ファ
イバ12の伝送途中で集光し伝送用光ファイバ12を破
壊することを防止することができる。また、伝送用光フ
ァイバ12の入射端面で円形に集光することが容易であ
る。
【0045】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第7
の実施の形態を図9を用いて説明する。すなわち、本実
施の形態のレーザ照射装置は、角度をもって配置された
2台のレーザ発振器10a,10bと、角度をもって設
けられた2個の拡大光学系凹レンズ15c,15e、角
度をもって設けられた2個の拡大光学系凸レンズ15
d,15f、および1枚のレンズアレイ16と1枚の集
光レンズ17を備えた光ファイバ導光装置11dとを備
えた構成である。
【0046】本実施の形態では、2台のレーザ発振器1
0aおよび10bから出力されたパルスレーザ光La0
およびLb0が、非平行の角度で光ファイバ導光装置1
1dのレンズアレイ16に入射して合成され伝送用光フ
ァイバ12に入射する。
【0047】従来、レーザ光を合成する際は、直線偏光
のレーザ光を偏光ビームスプリッタにより合成する方法
が一般的であるが、この方法では3台以上のレーザ発振
器の出力を合成することは困難である。上記のように構
成された本実施の形態においては、パルスレーザ光を光
ファイバに導くための光ファイバ導光装置11dを用い
てパルスレーザ光La0およびLb0を合成し、伝送用光
ファイバ12の入射NAの範囲内で伝送用光ファイバ1
2に入射する。集光された2つのパルスレーザ光La2
とLb2は伝送用光ファイバ12の入射端面で完全には
重畳せず、形状も若干扁平となるが、特別なレーザ光合
成用の光学系を必要とせず、レーザ光の偏光特性の制限
なく合成が可能であり、さらに3台以上のレーザ発振器
からのパルスレーザ光の合成も容易である。
【0048】本実施の形態のレーザ照射装置において
は、複数のレーザ発振器10aおよび10bから出力さ
れたパルスレーザ光La0およびLb0が、非平行の角度
で光ファイバ導光装置11dのレンズアレイ16に入射
することによって合成されるので、特別なレーザ光合成
用の光学系を必要とせず、レーザ光の偏光特性の制限な
く合成することができる。さらに3台以上のレーザ発振
器からのパルスレーザ光を合成する実施の形態も可能で
ある。
【0049】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第8
の実施の形態を図10を用いて説明する。本実施の形態
のレーザ照射装置は平行に配置された2台のパルスレー
ザ発振器10c,10dを備えている。また、光ファイ
バ導光装置11eは、平行に設けられた各2枚の拡大光
学系凹レンズ15g,15iと拡大光学系凸レンズ15
h,15j、および1枚のレンズアレイ16と1枚の集
光レンズ17を備えている。
【0050】本実施の形態では、2台のレーザ発振器1
0cおよび10dから出力されたパルスレーザ光Lc0
およびLd0は、それぞれ平行に光ファイバ導光装置1
1eのレンズアレイ16の異なる小レンズ群に入射する
ことで合成され、伝送用光ファイバ12に入射する。
【0051】このように構成された本実施の形態におい
ては、レンズアレイ16の各小レンズで集光されたパル
スレーザ光Lc1,Ld1は、入射位置に関係なく、いず
れのレーザ光も伝送用光ファイバ12の入射端面で同一
の形状に重畳される。従って、パルスレーザ光Lc2
d2は伝送用光ファイバ12の入射端面で完全に重な
り合い、前記第7の実施の形態に比べ、より多くのエネ
ルギーのパルスレーザ光伝送が可能である。また、特別
なレーザ光合成用の光学系を必要とせず、レーザ光の偏
光特性の制限なく合成が可能であり、さらに3台以上の
レーザ発振器からのパルスレーザ光の合成も容易であ
る。
【0052】本実施の形態によれば、2台のレーザ発振
器10cおよび10dから出力されるパルスレーザ光L
c0およびLd0が、それぞれ平行に光ファイバ導光装置
11eのレンズアレイ16の異なる小レンズ群に入射す
ることでレーザ光が合成され、伝送用光ファイバ12に
入射するので、より多くのエネルギーのパルスレーザ光
伝送が可能であり、かつ、特別なレーザ光合成用の光学
系を必要とせず、レーザ光の偏光特性の制限なく合成が
可能で、さらに3台以上のレーザ発振器からのパルスレ
ーザ光の合成も容易である。
【0053】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第9
の実施の形態を図11を用いて説明する。本実施の形態
では、伝送用光ファイバ12の入射端面を炭酸ガスレー
ザあるいは5μmよりも長い波長を有するレーザ光によ
り溶融処理乃至溶断した構成とする。
【0054】高エネルギーレーザ伝送用の光ファイバ1
2のコア20の素材は石英であるが、石英は炭酸ガスレ
ーザ等の5μmよりも長い波長の光を吸収するため、こ
のレーザ光をコア20表面に照射すると、表面から数1
0μmの深さまでを溶融することが可能である。通常光
ファイバ端面は研磨剤により光学研磨処理を施すが、こ
のように処理された入射端面のコア20表面には微小な
研磨傷21が残るため、この研磨傷21が原因となって
高エネルギーのパルスレーザ光を入射した場合損傷が起
きやすくなる。しかし、溶融後固まった表面には研磨傷
21はなくなり、平滑できれいな面となるため損傷が起
きにくい。また、光学研磨後にレーザ光を照射するので
はなく、光ファイバを直接上記レーザ光で溶断した場合
にも同様の効果が得られる。
【0055】本実施の形態によれば、入射端面を炭酸ガ
スレーザあるいは5μmよりも長い波長を有するレーザ
光により溶融処理乃至溶断した伝送用光ファイバ12を
備えることにより、高エネルギーのパルスレーザ光を入
射した場合でも損傷が起きにくくなり、より多くの光エ
ネルギーを伝送することができる。
【0056】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第1
0の実施の形態を図12を用いて説明する。本実施の形
態では、伝送用光ファイバ12の出射端に光コネクタ2
2を設けて延長用光ファイバ12aを接続可能な構造と
し、かつ光コネクタ22を水密構造として内部に純水等
の液体23を封入した構造とする。
【0057】本実施の形態において、液体23を封入し
ない場合、光ファイバ12,12aの接続端において光
ファイバの材質(石英等)と空気の屈折率差によりフレ
ネル反射が起こり伝送損失が増加する。通常、フレネル
反射を防止するためには、シリコン樹脂等の空気よりも
石英に屈折率が近い物質からなるグリースを接続端面に
塗布する。しかし、このようなグリースは、高エネルギ
ーのパルスレーザを伝送する場合にはパルスレーザ光の
エネルギー密度に耐えることができず焼けが発生し、光
ファイバの入射端面を破壊してしまう。本実施の形態に
おいては、純水等の高エネルギーのパルスレーザに対し
ても耐えることができる液体を接続端に封入してあるの
で、このような現象を防止することができる。純水の屈
折率は約1.3であり、空気の1.0に比べ石英の約
1.5に近いためフレネル反射の発生を低減することが
可能である。
【0058】本実施の形態によれば、伝送用光ファイバ
12の出射端に光コネクタ22を設けて延長用光ファイ
バ12aを接続可能な構造とし、かつ光コネクタ22を
水密構造として内部に純水等の液体23を封入すること
により、高エネルギーのパルスレーザ光を伝送する場合
においても光ファイバ接続端での伝送損失を低減するこ
とができる。
【0059】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第1
1の実施の形態を図13を用いて説明する。すなわち、
本実施の形態のレーザ照射装置は、パルスレーザ発振器
10と、パルスレーザ光L0を伝送用光ファイバ12に
導く光ファイバ導光装置11f0および11f1と、伝送
用光ファイバ12の入射端面を観察するための結像レン
ズ25およびCCDカメラ26と、CCDカメラ26で
得られた画像情報からパルスレーザ光L2の伝送用光フ
ァイバ12への入射位置を検出し検出結果から入射位置
を伝送用光ファイバ12の端面のコア内に制御するため
の駆動ミラー24a、24b、およびコントローラ27
とを備えている。駆動ミラー24aは半透過性である。
【0060】本実施の形態のレーザ照射装置において、
光ファイバ導光装置11f0は、拡大光学系およびレン
ズアレイを内蔵し、光ファイバ導光装置11f1は集光
光学系を内蔵しており、これらの間に駆動ミラー24a
および24bが配置されている。駆動ミラー24aおよ
び24bをコントローラ27からの制御信号により駆動
することで、伝送用光ファイバ12の入射端面のコア内
にパルスレーザ光L0の入射位置を2次元的に制御す
る。パルスレーザ光L0の入射位置は、駆動ミラー24
aをわずかに透過してくる漏れ光を結像レンズ25を介
してCCDカメラ26で観察する。CCDカメラ26に
より得られた画像をコントローラ27で解析し、正しい
位置に入射するよう駆動ミラー24aおよび24bを制
御する。
【0061】本実施の形態によれば、光ファイバ伝送式
のレーザ照射装置に、伝送用光ファイバ12の入射端面
を観察するCCDカメラ26と、CCDカメラ26の情
報からパルスレーザ光の入射位置を検出し、かつ検出結
果から入射位置を伝送用光ファイバ12端面のコア内に
制御する駆動ミラー24a、24b、および、コントロ
ーラ27を具備することにより、パルスレーザ光L2
常に伝送用光ファイバ12の正しい位置に入射される。
【0062】次に、本発明に係るレーザ照射装置の第1
2の実施の形態を図14,15を用いて説明する。すな
わち、本実施の形態のレーザ照射装置は、図14に示す
ように、パルスレーザ発振器10と、パルスレーザ光L
0を伝送用光ファイバ12に導くための光ファイバ導光
装置11f0および11f1と、伝送用光ファイバ12の
入射端面を観察するための結像レンズ25およびCCD
カメラ26と、CCDカメラ26で得られた画像情報か
らパルスレーザ光L2の伝送用光ファイバ12への入射
位置を検出し検出結果から入射位置を伝送用光ファイバ
12の端面のコア内に制御するための駆動ミラー24
a、24bおよびコントローラ27を備え、さらに、パ
ルスレーザ光L0を遮断するための電動シャッタ28、
および伝送用光ファイバ12の入射端面近傍に設置され
たマイクロフォン29を備えている。駆動ミラー24a
は半透過性である。
【0063】本実施の形態のレーザ照射装置において、
何らかの原因で伝送用光ファイバ12の入射端面がパル
スレーザ光L2により破壊された場合、入射端面はコア
がプラズマ化されるため急激に発光量が増加する。入射
端面を観察しているCCDカメラ26の映像からコント
ローラ27が発光量の増加を検出し、電動シャッタ29
でパルスレーザ光L0を遮断することで照射を停止する
と同時に異常を表示する。また、伝送用光ファイバ12
のコアがプラズマ化される際には大きな破裂音を伴うた
め、伝送用光ファイバ12の入射端面近傍に設置された
マイクロフォン29により破裂音を検出し、同様に電動
シャッタ29でパルスレーザ光L0を遮断して照射を停
止する。
【0064】さらに、伝送用光ファイバ12にパルスレ
ーザ光L2が入射した後、光ファイバ12内の後方散乱
やフレネル反射による戻り光をCCDカメラ26により
観察することが可能である。この発光量の時間変化をコ
ントローラ27で解析すると、図15に示すような曲線
となる。時間軸は光ファイバ12内の距離に相当し、正
常状態では遠くに行くほどなだらかに光量が減衰する曲
線となる。大きなピークは、光コネクタや光ファイバ1
2の終端面等の不連続点でのフレネル反射による大きな
戻り光である。光ファイバ12が途中で切断されたり損
傷を受けた場合、光ファイバ12の異常発生場所に相当
する曲線上の位置で、それまであったなだらかな曲線が
消失したり、新たに大きなピークが現れるといった変化
がある。この変化をコントローラ27で検出し、電動シ
ャッタ29でパルスレーザ光L0を遮断して照射を停止
すると同時に異常を表示する。また、光ファイバ12の
どの位置で異常が起きたかを知ることで修理が容易とな
る。
【0065】本実施の形態によれば、何らかの原因で伝
送用光ファイバ12の入射端面がパルスレーザ光L2
より破壊された場合、伝送用光ファイバ12の入射端面
を観察しているCCDカメラ26の映像からコントロー
ラ27が発光量の増加を検出し、電動シャッタ29でパ
ルスレーザ光L0を自動的に遮断することで照射を停止
すると同時に異常を表示することができる。また、伝送
用光ファイバ12の入射端面近傍に設置されたマイクロ
フォン29により破裂音を検出し、同様に電動シャッタ
29でパルスレーザ光L0を自動的に遮断して照射を停
止し異常を表示することができる。さらに、CCDカメ
ラ26により検出した伝送用光ファイバ12の入射端か
らの戻り光の強度の時間変化をコントローラ27により
解析することで、伝送用光ファイバ12の損傷と損傷位
置を検出し、自動的に遮断して照射を停止し異常を表示
することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、十分なエネルギーのパ
ルスレーザ光を伝送可能で安価な光ファイバ伝送式のレ
ーザ照射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレーザ照射装置を
示す構成図。
【図2】上記第1の実施の形態の作用を示し、(a),
(b),(c)はそれぞれパルスレーザ光L0,L1,L
2の空間的エネルギー密度分布を示す曲線図。
【図3】本発明の第2の実施の形態のレーザ照射装置の
要部を示し、(a)はレンズアレイを示し、(b)は伝
送用光ファイバの入射端を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態のレーザ照射装置の
レンズアレイを示し、(a)は構成を示す図、(b)は
作用を示す図。
【図5】本発明の第4の実施の形態のレーザ照射装置の
要部を示し、(a)はレンズアレイを示し、(b)は伝
送用光ファイバの入射端を示す図。
【図6】本発明の第5の実施の形態のレーザ照射装置に
おける光ファイバ導光装置の構成を示す図。
【図7】本発明の第5の実施の形態のレーザ照射装置の
要部を示し、(a)はアパーチャを示し、(b)はレン
ズアレイを示し、(c)は伝送用光ファイバの入射端を
示す図。
【図8】本発明の第6の実施の形態のレーザ照射装置に
おける光ファイバ導光装置の構成を示す図。
【図9】本発明の第7の実施の形態のレーザ照射装置を
示す構成図。
【図10】本発明の第8の実施の形態のレーザ照射装置
を示す構成図。
【図11】伝送用光ファイバの入射端を示して本発明の
第9の実施の形態のレーザ照射装置を説明する図。
【図12】本発明の第10の実施の形態のレーザ照射装
置における伝送用光ファイバの断面を示す図。
【図13】本発明の第11の実施の形態のレーザ照射装
置を示す構成図。
【図14】本発明の第12の実施の形態のレーザ照射装
置を示す構成図。
【図15】伝送用光ファイバにおける戻り光の光量の時
間変化の例を示し、上記第12の実施の形態のレーザ照
射装置の作用を説明する曲線図。
【図16】従来のレーザ照射装置における光ファイバ導
光装置を示す図。
【符号の説明】
10,10a,10b,10c,10d…パルスレーザ
発振器、11a,11b,11c,11d,11e,1
1f0,11f1,11g…光ファイバ導光装置、12,
12a…伝送用光ファイバ、13…照射ヘッド、14…
照射面、15a,15c,15e…拡大光学系凹レン
ズ、15b,15d,15f…拡大光学系凸レンズ、1
6,16c0,16c1…レンズアレイ、16a…小レン
ズ、16b…四角形の小レンズ、16c…シリンドリカ
ルレンズ、16d…六角形の小レンズ、17,32…集
光レンズ、18…アパーチャ、18a…透過孔、19…
光ファイバ、20…コア、21…研磨傷、22…光コネ
クタ、23…液体、24a,24b…駆動ミラー、25
…結像レンズ、26…CCDカメラ、27…コントロー
ラ、28…電動シャッタ、29…マイクロフォン、30
…凹レンズ、31…マイクロレンズアレイ、L0,L1
2,L,L,La0,La1,La2,L 0
b1,Lb2,Lc0,Lc1,Lc2,Ld0,Ld1
d2…パルスレーザ光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 3/06 G02B 5/00 B 5/00 6/42 6/42 27/00 E (72)発明者 向井 成彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 上原 拓也 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 末園 暢一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 廣田 圭一 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝アイティー・コントロールシステム株式 会社内 (72)発明者 宮里 健一 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝アイティー・コントロールシステム株式 会社内 Fターム(参考) 2H037 AA04 BA03 BA06 CA12 CA21 2H042 AA09 AA13 AA15 AA21 4E068 AF00 AH00 CA05 CA18 CC01 CD02 CD03 CD05 CD10 CD13 CE08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザ光を出力するレーザ発振器
    と、前記パルスレーザ光を集光して光ファイバに入射す
    る光ファイバ導光装置と、前記光ファイバから出射され
    たパルスレーザ光を集光して対象物に照射する照射ヘッ
    ドとを備え、前記光ファイバ導光装置は、前記パルスレ
    ーザ光を光軸の異なる複数のレーザ光線に分割するレン
    ズアレイと、前記複数のレーザ光線を前記光ファイバの
    入射端面上の所定の範囲内に分散して集光させる集光光
    学系とを備えていることを特徴とするレーザ照射装置。
  2. 【請求項2】 パルスレーザ光を出力する複数のレーザ
    発振器と、前記それぞれのパルスレーザ光を集光して光
    ファイバに入射する光ファイバ導光装置と、前記光ファ
    イバから出射されたパルスレーザ光を集光して対象物に
    照射する照射ヘッドとを備え、前記光ファイバ導光装置
    は、前記パルスレーザ光を光軸の異なる複数のレーザ光
    線に分割するレンズアレイと、前記複数のレーザ光線を
    前記光ファイバの入射端面上の所定の範囲内に分散して
    集光させる集光光学系とを備えていることを特徴とする
    レーザ照射装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズアレイは、複数の四角形また
    は六角形の小レンズ、または平行に並べられた複数のシ
    リンドリカルレンズを備えていることを特徴とする請求
    項1または2記載のレーザ照射装置。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ導光装置は、前記レンズ
    アレイの前または後に複数の透過孔を有するアパーチャ
    を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の
    レーザ照射装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバ導光装置は、前記レンズ
    アレイと前記集光光学系の間に、前記レンズアレイによ
    り分割されて成る前記複数のレーザ光線と同数の光ファ
    イバを備えていることを特徴とする請求項1または2記
    載のレーザ照射装置。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバの入射端面の状況を検出
    する検出器と、この検出器による検出結果からパルスレ
    ーザ光の入射状態を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載のレーザ照射装置。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバは、その端面を炭酸ガス
    レーザもしくは5μmよりも長い波長を有するレーザ光
    により溶融処理してなることを特徴とする請求項1また
    は2記載のレーザ照射装置。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバは、その出射端に延長用
    光ファイバを接続可能とすべく光コネクタを設けるとと
    もに、該光コネクタは液体を封入した水密構造を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のレーザ照射装
    置。
  9. 【請求項9】 前記検出器は前記光ファイバの入射端面
    を検出する画像センサを備え、前記制御手段は前記検出
    器の検出結果からパルスレーザ光の入射位置が前記光フ
    ァイバ端面のコア内となるように制御することを特徴と
    する請求項6記載のレーザ照射装置。
  10. 【請求項10】 前記検出器は前記光ファイバの入射端
    面を検出する画像センサを備え、前記制御手段は前記検
    出器の検出結果からパルスレーザ光の前記光ファイバへ
    の入射を停止するように制御することを特徴とする請求
    項6記載のレーザ照射装置。
  11. 【請求項11】 前記検出器は前記光ファイバの入射端
    面を観察する音響センサを備え、前記制御手段は前記検
    出器の検出結果からパルスレーザ光の前記光ファイバへ
    の入射を停止するように制御することを特徴とする請求
    項6記載のレーザ照射装置。
  12. 【請求項12】 前記検出器は前記光ファイバの入射端
    面からの戻り光の強度を測定する測定手段を備え、前記
    制御手段は前記検出器の検出結果からパルスレーザ光の
    前記光ファイバへの入射を停止するように制御すること
    を特徴とする請求項6記載のレーザ照射装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のレーザ発振器から出力され
    た複数のパルスレーザ光は前記光ファイバ導光装置に対
    して非平行の角度で入射するよう構成されていることを
    特徴とする請求項2記載のレーザ照射装置。
  14. 【請求項14】 前記複数のレーザ発振器から出力され
    た複数のパルスレーザ光は前記光ファイバ導光装置に対
    して平行の角度で入射するよう構成されていることを特
    徴とする請求項2記載のレーザ照射装置。
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