JP2005072565A - ビームホモジナイザおよびレーザ照射装置、並びに半導体装置の作製方法 - Google Patents

ビームホモジナイザおよびレーザ照射装置、並びに半導体装置の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シリンドリカルレンズアレイを用いてレーザアニールを行う場合、個々のシリンドリカルレンズの曲率半径や面精度を全く同一にすることが不可能なため、シリンドリカルレンズアレイによって分割された個々のビームスポットを被照射面において完全に一致させて重ねることができない。結果、形成される矩形状ビームの端においてエネルギーが減衰する領域ができ、レーザ光強度分布は不均一なものになりうる。
【解決手段】 本発明はシリンドリカルレンズアレイと光導波路を組み合わせ、シリンドリカルレンズアレイによって所定の方向にレーザ光を分割して合成した後、該所定の方向と同一方向に作用する光導波路に前記レーザ光を導入することでシリンドリカルレンズアレイの加工精度の低さによるレーザ光強度のばらつきを修正することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、照射面におけるレーザビームの強度分布をある特定の領域で均一化するビームホモジナイザに関する。また、前記レーザビームを前記照射面に照射するレーザ照射装置に関する。さらには、前記レーザ照射装置を用いて形成した結晶性半導体膜を用いた半導体装置の作製方法に関する。
近年、ガラス基板上に成膜した非単結晶半導体膜にレーザビームを照射することで、結晶性半導体膜を作製する手法(以下この手法をレーザアニールと呼ぶ)が盛んに用いられている。なお、本明細書中において、結晶性半導体膜とは、結晶化領域が存在する半導体膜のことを言い、全面が結晶化している半導体膜も含む。
ガラス基板は、合成石英基板と比較し、安価で、大面積基板を容易に作製できる利点を持っている。一方で、ガラスは合成石英に比べ融点が低いという欠点を持っているが、ガラス基板上に形成した半導体膜に対して、レーザビームを用いてレーザアニールを行った場合、前記半導体膜の温度のみを高温にすることが可能であり、ガラス基板に殆ど熱的損傷を与えない。また、電熱炉を用いた加熱手段に比べて格段にスループットが高い。
レーザアニールによって作製した結晶性半導体膜は高い移動度を有するため、例えば、アクティブマトリクス型の液晶表示装置を構成する駆動回路用のTFTの活性層に前記結晶性半導体膜はさかんに利用されている。
前記レーザビームには、エキシマレーザから発振されたレーザビームが用いられることが多い。エキシマレーザは出力が大きく、高周波数での繰り返し照射が可能であるという利点を有し、さらにエキシマレーザから発振されるレーザビームは半導体膜としてよく用いられる珪素膜に対しての吸収係数が高いという利点を有する。そして、レーザビームの照射には、前記レーザビームを照射面における形状が矩形状となるように光学系にて整形し、レーザビームの照射位置を照射面に対し相対的に移動させて照射する方法は生産性が高く工業的に優れている。なお、本明細書中では、照射面における形状が矩形状であるレーザビームを矩形状ビームと呼ぶ。
レーザ装置から発振されるレーザビームの強度分布は一般的にガウス分布であり、均一なレーザアニールを行うためには、照射面上においてレーザビームの強度分布を均一化する必要がある。近年、強度分布の均一化の手法として、シリンドリカルレンズアレイを用いて、レーザビームを所定の方向に分割し、分割されたそれぞれのレーザビームを同一面内において重ね合わせることによって強度分布を均一化する手法がとられることが多い。このようにして形成された矩形状ビームの長辺の長さを300mm以上、その短辺の長さを1mm以下とすることで大型基板に成膜された半導体膜のレーザアニールをより効率的に行うことができるようになった。
シリンドリカルレンズアレイを用いた場合、個々のシリンドリカルレンズの加工精度が問題となる。シリンドリカルレンズアレイはシリンドリカルレンズが複数個並んだものであるが、それぞれのシリンドリカルレンズの曲率半径や面精度を全く同一にすることは不可能である。よって、シリンドリカルレンズアレイにより分割された個々のビームスポットを照射面上において完全に一致させて重ねあわせることができないため、形成される矩形状ビームにおいて、強度分布が減衰する領域ができる。これは、半導体膜をレーザアニールする上で問題となり得る。このような不均一な強度分布を持つ矩形状ビームによりレーザアニールされた半導体膜を用いてTFTを作製し、さらに液晶や有機ELディスプレイを作製した場合、ディスプレイ上に縞や色むらが生じることがある。
本発明は上記問題を解決するために、レーザビームの強度の均一性を向上させることを目的とし、特にシリンドリカルレンズアレイの加工精度の低さによるレーザ光強度のばらつきを修正することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、矩形状ビームを形成するために用いられるシリンドリカルレンズアレイと光導波路とを組み合わせて、レーザビームの強度分布がより均一な矩形状ビームを得られるようにすることを特徴としている。即ち、シリンドリカルレンズアレイにより、所定の方向にレーザビームを分割して合成した後、該所定の方向と同一方向に作用する光導波路に前記レーザビームを導入することで、シリンドリカルレンズアレイの加工精度の低さによるレーザビームの強度分布のばらつきを修正する。
前記光導波路において、向かい合う2つの反射面を対向させる場合、前記所定の方向は、形成する矩形状ビームの短辺方向と一致させる。光導波路を矩形状ビームの短辺方向に作用させる理由は以下の通りである。即ち、半導体膜のレーザアニールに用いられる矩形状ビームの短辺は非常に短く、1mm以下となるのが一般である。このように大変細い矩形状ビームの短辺方向におけるレーザビームの強度分布を均一にするためには、分割されたビームスポットを非常に高い精度で重ね合わせることが必要となる。このようなことを容易に可能にするのが光導波路であり、分割されたビームスポットを完全に同一箇所に重ね合わせることができる。
また、前記光導波路において向かい合う2つの反射面を短辺方向のみならず、長辺方向にも対向させることによって、矩形状ビームの短辺方向及び長辺方向に強度分布を均一にすることができる。
上記問題を解決するために、本発明が開示するビームホモジナイザは、レーザビームを所定の方向に分割して合成する光学系と、前記所定の方向において前記レーザビームの強度分布を均一化する光導波路とを有し、前記レーザビームは、前記光学系を通過した後に、前記光導波路に入射することを特徴とする。
本発明が開示するビームホモジナイザの他の構成において、前記レーザビームを前記所定の方向とは垂直な方向に分割して合成する光学系を有することを特徴とする。
本発明が開示するビームホモジナイザの他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を有することを特徴とする。
本発明が開示するビームホモジナイザの他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置は、レーザ発振器とビームホモジナイザを有し、前記ビームホモジナイザはレーザビームを所定の方向に分割して合成する光学系と、前記所定の方向において前記レーザビームの強度分布を均一化する光導波路とを有し、前記レーザビームは、前記光学系を通過した後に、前記光導波路を入射することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成において、前記レーザビームを前記所定の方向とは垂直な方向に分割して合成する光学系を有することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を有することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成は、前記レーザ発振器はエキシマレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザのいずれかであることを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成は、前記レーザ発振器はYVO4レーザ、YLFレーザ、Arレーザのいずれかであることを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成は、照射面をレーザビームに対して相対的に移動させる移動ステージを有することを特徴とする。
本発明が開示するレーザ照射装置の他の構成は、前記照射面を前記移動ステージに運搬する運搬装置を有することを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法は、基板に非単結晶半導体膜を形成する工程と、前記非単結晶半導体膜を照射面としてレーザアニールする工程とを有し、前記レーザアニールする工程においては、光学系により前記レーザビームを所定の方向に分割して合成した後、さらに、前記所定の方向において光導波路を用いて前記レーザビームの強度分布を均一化し、前記レーザビームを前記非単結晶半導体膜に対して相対的に移動させながら半導体膜を照射することを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、前記レーザビームを前記所定の方向とは垂直の方向に分割して合成する光学系を用いることを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を有することを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、光導波路は向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、前記レーザ発振器はエキシマレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザのいずれかであることを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、前記レーザ発振器はYVO4レーザ、YLFレーザ、Arレーザのいずれかであることを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、照射面をレーザビームに対し相対的に移動させる移動ステージを用いることを特徴とする。
本発明が開示する半導体装置の作製方法の他の構成において、前記照射面を前記移動ステージに運搬する運搬装置を用いることを特徴とする。
本発明は、レーザビームを分割して合成する光学系を用いることで、分割されたそれぞれのレーザビームが異なる位置で焦点を結ぶため、その焦点において、強度分布が散逸化され、強度の高い部分を形成することがない。そして、前記光学系の位置を調節することで焦点を光導波路から遠くすることも可能なため、前記光導波路内に焦点が生じて光導波路にダメージを与える可能性は少ない。仮に、レーザビームの広がり角の変化などの原因によって前記光導波路内に焦点が生じたとしても、上記に従って、その焦点において前記レーザビームの強度分布が散逸化しているため、前記光導波路にダメージを与える可能性は少ない。光導波路に入射した前記レーザビームは、前記強度分布が散逸化したまま光導波路中を通過し、分割されたレーザビームを同一面内において重ね合わせることにより強度分布を均一化し、レーザビームが重ね合わされた位置である射出口においてレーザビームの強度分布が均一化される。前記レーザビームの強度分布が散逸化されることで、透過型光導波路を用いることができ、光伝導損失の低減が可能となる。
また、強度分布が均一であるレーザビームを形成することが可能なため、レーザビームのパワーのマージンを広くとることができる。図7を用いてこれを説明する。図7(a)は、強度分布が不均一なレーザビームの形状を示している。一般的に、レーザビームのパワーは常に一定ではなく、多少変化することがある。このレーザビームを用いてレーザアニールを行うときに、パワーが多少強まった場合、このビーム形状の各頂上部分が、結晶化に適当なエネルギーの範囲を超え、過剰なエネルギーをもってしまうため、半導体膜を照射体としてレーザアニールを行った場合には、半導体膜が蒸発してしまう恐れがある。また、反対に、パワーが弱まった場合、ビーム形状において、もともとエネルギーの低い部分が、結晶化に適当なエネルギーを下回り、エネルギー不足によって、結晶化が行えない可能性もある。一方で、図7(b)に示すように、強度分布が均一なレーザビームの場合、多少パワーが変化したとしても、結晶化に適当なエネルギーの範囲を超えることがなく、安定して均一に結晶化を行うことができる。従って、本発明によって形成される、強度分布が均一なレーザビームを用いてレーザアニールを行った場合、そのパワーのマージンを広くとることができる。
本発明が開示するホモジナイザを用いたレーザ照射装置によってレーザアニールを行えば、照射面において、レーザビームの強度分布が均一化できるために、基板面内の結晶性の均一性を向上させることができる。なお、本発明をTFTの量産ラインに適用すれば、電気特性のバラツキが低減するため、信頼性を高めることができ、動作特性の高いTFTを効率よく生産することができる。
以上の利点を満たした上で、アクティブマトリクス型の液晶表示装置に代表される半導体装置において、半導体装置の動作特性及び信頼性の向上を実現することができる。さらに、半導体装置の作製工程において、マージンを拡大することができ、歩留まりが上がるため、半導体装置の製造コストの低減を実現させることができる。
まず始めに、本発明が開示するビームホモジナイザを用いてレーザビームの強度分布を均一化する方法を図1及び図2を用いて説明する。図1(a)の側面図において、レーザビームは矢印の方向に伝搬する。レーザビームを分割して合成する光学系としてシリンドリカルレンズアレイ101及び凸シリンドリカルレンズ102を用いる。光導波路103は向かい合う2つの反射面を有し、前記反射面間の空間は屈折率n(n>1)の媒質で満たされている。したがって、前記光導波路103に入射したレーザビームは、光ファイバーと同様の原理により、レーザビームが臨界角以上の角度で入射することで前記レーザビームは全反射する。例えば、石英(屈折率1.5程度)でできている光導波路を空気中に配置することで光導波路と空気との界面において、全反射面を有する光導波路が実現可能となる。上記のような光導波路を用いた場合、レーザビームの透過率は全反射しない場合と比べて非常に高くなる。従って、より高効率にレーザ発振器からのレーザビームを照射面に伝搬することができる。また、光導波路としては、向かい合う2つの反射面を2組有しているものを用いてもよい。さらに、反射面間の空間が中空で、空気で満たされるものを用いても良い。
図1(a)の側面図において、レーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ101によって分割され、それぞれの分割された前記レーザビームは、凸シリンドリカルレンズ102によって集光され、光導波路103に入射する。このとき、前記分割されたレーザビームの焦点は一点に集まることなく、それぞれ異なる位置の焦点104を結ぶため、それぞれの焦点において、その強度分布は散逸化している。また、シリンドリカルレンズアレイ101及び凸シリンドリカルレンズ102の位置を動かすことによって、焦点104を光導波路から遠くに配置させることができる。よって、光導波路内に焦点を結ぶことがないため、安全に光導波路を利用することができる。さらに、レーザビームの広がり角がわずかに変化することで焦点を結ぶ位置が移動し、焦点104が光導波路103内に生じてしまったとしても、焦点は一点に集まることなく、またその焦点において前記レーザビームの強度分布が散逸化しているため、光導波路にダメージを与える可能性は少ない。こうして、安全に光導波路を使用し、かつ光導波路の射出口において、強度分布の均一化されたレーザビームを形成することができる。
一方、凸シリンドリカルレンズのみを用いてレーザビームを集光し、光導波路に入射した場合を図2に示す。図2において、レーザビームは矢印の方向に伝搬する。凸シリンドリカルレンズ201によって前記レーザビームは、光導波路202に入射する。光導波路202は、図1における光導波路103と同様に、屈折率n(n>1)の媒質で満たされており空気の屈折率より高いため、光導波路202と空気の界面202a、202bでレーザビームはある臨界角以上で全反射され、光導波路202内を伝わる。前記光導波路202内において前記レーザビームは反射を繰り返し、前記光導波路202の射出口に重ね合わされることとなる。凸シリンドリカルレンズ201によって集光されたレーザビームは一点の焦点203に集まるため、その焦点203において、レーザビームの強度分布は高くなる。レーザビームの広がり角がわずかに変化し、焦点203が移動して図2に示すように光導波路202内に生じてしまうと、高出力のレーザビームを用いた場合、前記光導波路中に形成されたレーザビームの強度分布が高い箇所で、高電界の発生、さらにはプラズマ発生により、光導波路の破壊につながる。
上記の理由によって、本実施の形態では、シリンドリカルレンズアレイ及び凸シリンドリカルレンズを用い、焦点を分散させることでレーザビームの強度分布を散逸化し、光導波路にダメージを与えることなく、光導波路に入射させることが可能となる。なお、図1では一軸方向にのみレーザビームの強度分布を均一化することが可能であるため、実際にレーザビームを矩形状に整形するためには、図3で示すようにシリンドリカルレンズアレイ及び凸シリンドリカルレンズを90度回転させた光学系を加えればよい。
次に、上記のホモジナイザを用いて長方形状ビームを形成する光学系を、図3を用いて説明する。
まず、図3(a)の側面図について説明する。図3(a)の側面図において、紙面に対して垂直な方向が長方形状ビームの長辺方向である。レーザ発振器301から射出されたレーザビームは矢印の方向に伝搬する。前記レーザビームはシリンドリカルレンズアレイ302によって長方形状ビームの短辺方向に分割された後、シリンドリカルレンズ304によって集光され、光導波路306に入射する。前記光導波路306は向かい合う2つの反射面を有しており、前記反射面は上記に従って、長方形状ビームの短辺方向に作用するように配置されている。
こうして光導波路306の射出口において短辺方向に強度分布の均一化されたレーザビームが形成される。そして、凸シリンドリカルレンズ307によって長方形状ビームの短辺方向に長さが決定され、照射面308に照射される。
次に図3(b)の平面図について説明する。図3(b)において、レーザ発振器301から射出されたレーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ303によって長方形状ビームの長辺方向に分割された後、凸シリンドリカルレンズ305によって集光される。そして、長方形状ビームの長辺方向の長さが決定され、照射面308に照射される。こうして、長辺方向及び短辺方向に強度分布が均一化された長方形状ビームを照射面308上に形成することができる。
こうして、光導波路を安全に使用することができ、かつ長辺方向及び短辺方向に強度分布の均一な長方形状のレーザビームを形成することができる。このようなレーザビームを用いれば、照射体に均一なレーザアニールを行うことができる。例えば、照射体として半導体膜を用い形成してレーザアニールを行えば、該半導体膜を結晶化させたり、結晶性を向上させて一様な結晶性を有する結晶性半導体膜を得たり、不純物の活性化を行うことができる。
なお、シリンドリカルレンズアレイのアレイ数を増やすことで、レーザビームの分割数が増加し、レーザビームの強度分布を散逸化する効果が増大する。
本実施例では、実施の形態に記載した光導波路とは異なる光導波路を用いた例について図4を用いて説明する。
図4中、レーザビームは、矢印の方向に伝搬する。本実施例で用いる光導波路406は、向かい合う2つの反射面を有する。図3における光導波路306は向かい合う2つの反射面間の空間が屈折率n(>1)の媒質で満たされている一方で、図4における光導波路406は向かい合う2つの反射面間の空間は中空であり空気で満たされている。この点で両者は異なる。また、前記光導波路406の反射面は、長方形状ビームの短辺方向に作用するよう配置する。その理由は上記の通りである。図4(a)の側面図において、照射面308上に形成される長方形状ビームは、紙面に対して垂直な方向が長辺方向である。
図4(a)の側面図において、レーザ発振器401から射出されたレーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ402によって長方形状ビームの短辺方向に分割される。分割された前記レーザビームは、凸シリンドリカルレンズ404によって集光され、前記光導波路406に入射する。この時、分割されたレーザビームはそれぞれ異なる点で焦点を結ぶため、それぞれの焦点において、前記レーザビームの強度分布は散逸化されている。このため、不測の事態により焦点位置が光学素子にふれたとしても、光学素子の破壊を防ぐことができる。そして、前記レーザビームは前記光導波路406中を伝搬し、前記光導波路406の射出口において長方形状ビームの短辺方向に強度分布が均一になった前記レーザビームは、凸シリンドリカルレンズ407によって、長方形状ビームの短辺方向の長さが決定され、照射面408に照射される。
次に、図4(b)の平面図において、レーザ発振器401から射出されたレーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ403によって長方形状ビームの長辺方向に分割される。分割された前記レーザビームは、凸シリンドリカルレンズ405によって集光される。そして、長方形状ビームの長辺方向の長さが決定され、照射面408に照射される。
こうして、照射面408において、長辺方向および短辺方向に強度分布が均一化された長方形状ビームが形成される。
本実施例では、実施の形態に記載した光学系及び光導波路と異なる光学系および光導波路を用いた例について図5を用いて説明する。本実施例では、レンズアレイとしてフライアイレンズを用いる。フライアイレンズは、シリンドリカルレンズアレイとは異なり、レーザビームの進行方向に対し鉛直面内で縦・横に球面レンズが配列している。光導波路504は、向かい合う2つの反射面を2組有し、前記反射面間の空間は合成石英で満たされている。合成石英内部の屈折率は空気の屈折率よりと異なるため、レーザビームは光導波路504内で反射を繰り返す。また、この場合は、合成石英の屈折率が空気の屈折率より高いため、前記レーザビームはある臨界角以上において前記光導波路504内を全反射しながら射出口に至る。
図5中、レーザビームは、矢印の方向に伝搬する。図5において、レーザ発振器501から射出されたレーザビームは、フライアイレンズ502によって縦・横に分割された後、球面レンズ503によって集光される。シリンドリカルレンズでは一軸方向のみ集光することができるのに対し、凸球面レンズを用いた場合にはあらゆる方向に集光でき、この点において両者は異なる。この時、前記レーザビームはフライアイレンズ502によって分割されているため、前記分割されたレーザビームは、同じ位置ではなく、それぞれが異なる位置で焦点を結ぶ。よって、焦点において前記レーザビームの強度分布が散逸化されるため、強度の高い箇所を形成することがない。前記レーザビームは、次に前記光導波路504に入射するが、前記光導波路504は向かい合う2つの反射面を2組有しているため、前記光導波路504の射出口において、レーザビームの強度分布が均一化された正方形状のレーザビームに整形される。そして、前記光導波路504から射出されたレーザビームは、凸球面レンズ505によって、使用目的に合わせて大きさを整形され、照射面506に均一な強度で照射される。本実施例では、図8(b)に示すように、前記レーザビームを、ガラス基板上に成膜した非単結晶半導体膜を照射面として、前記レーザビームを同位置に10ショット照射し、次に、正方形ビームスポットの一辺の長さの分だけ縦方向または横方向にずらして同様に照射し、レーザアニールを行う。なお、ショット数は、実施者が作製するデバイスに基づいて最適化すればよい。
本発明によると、端部における強度分布が急峻である矩形状ビームを形成することが可能であり、本実施例においては、端部における強度分布が急峻である正方形状ビームを、照射面506上に形成することができる。図8(a)に、端部において強度分布の急峻でないレーザビームによってアニールされた基板の例と、図8(b)に、端部において強度分布の急峻なレーザビームによってアニールされた基板の例を示す。図8(a)において、レーザビームの端部が急峻でないため、各ビームスポット内において均一にアニールされる領域は狭く、従って、利用可能な領域も狭くなる。一方で本実施例においては、図8(b)に示すように、各々の正方形状ビームスポット内で利用可能な領域をより広くとることができるため、前記レーザアニールを行った基板上にTFTを作製する場合、より多くのTFTを作製することができる。さらに、拡大図に示すように、前記ビームスポットの隣り合う境界部分にも、ビームスポット内と同じ間隔をもってTFTを作製することができる。従って、このような基板を用いて例えば液晶パネルを作製すると、ムラのないパネルを作製することができる。
なお、本実施例では正方形状ビームを形成したが、光導波路の縦方向または横方向の幅を変えることによって長方形状ビームを形成することができる。
本実施例では、実施の形態に記載した光導波路とは異なる光導波路を用いた例について図6を用いて説明する。図6において、レンズアレイとしてシリンドリカルレンズアレイ602を用いる。光導波路606は向かい合う2つの反射面を2組有し、その空間は合成石英で満たされている。合成石英内部の屈折率は空気の屈折率よりも高く、光導波路606に入射したレーザビームは全反射を繰り返しながら射出口に至る。
図6において、レーザ発振器601から射出されたレーザビームは矢印の方向に伝搬する。まず、図6の(a)の側面図について説明する。図6(a)の側面図において、紙面に垂直な方向が、長方形状ビームの長辺方向である。前記レーザビームはシリンドリカルレンズアレイ602に入射し、長方形状ビームの短辺方向に分割される。その後凸シリンドリカルレンズ604によって集光される。このとき、前記レーザビームは、前記シリンドリカルレンズアレイ602によって分割されているため、それぞれ異なる位置で焦点を結ぶ。従って、それぞれの焦点において前記レーザビームの強度分布は散逸化し、強度の高い箇所を有する部分を形成することはない。前記レーザビームは、次に、光導波路606に入射する。前記光導波路606内で、前記レーザビームは、反射を繰り返し、前記光導波路606の射出口において、長方形状のレーザビームは短辺方向に強度分布が均一化される。その後、凸シリンドリカルレンズ607によって短辺方向に長さが決定され、照射面609に照射される。
次に、図6の(b)の平面図について説明する。レーザ発振器601から射出されたレーザビームは、シリンドリカルレンズアレイ603において長方形状ビームの長辺方向に分割され、凸シリンドリカルレンズ605により集光され、光導波路606に入射する。この時、上記と同様に焦点が複数できるため、レーザビームの強度分布が散逸化し、強度の高い部分が形成されないため、安全に光導波路を使用することができる。さらに、前記光導波路606は向かい合う2つの反射面を2組有している為、短辺方向だけでなく、長辺方向にも強度分布を均一化することができる。こうして、前記光導波路606の射出口にて短辺方向及び長辺方向に強度分布が均一化された長方形状ビームを形成することができる。そして、凸シリンドリカルレンズ608によって長辺方向の長さを決定され、照射面609に照射される。
こうしてシリンドリカルレンズアレイ及び向かい合う2つの反射面を2組有する光導波路を用いて長辺方向及び短辺方向に強度分布の均一な長方形状のレーザビームを形成することが可能となる。本実施例では、シリンドリカルレンズアレイでレーザビームを分割することで、レーザビームの強度分布を散逸化することができるため、前記光導波路にダメージを与える可能性は少なくなり、より安全にレーザアニールを行うことができる。
本実施例では、本発明のレーザ照射装置を用いて結晶性半導体膜を作製し、半導体装置とするところまでを図9、図10、及び図11を参照しながら述べる。
まず、図9(A)に示すように、基板1100上に下地絶縁膜1101a、1101bを形成する。基板の材料としては、ガラス基板、石英基板、結晶性ガラスなどの絶縁性基板や、セラミック基板、ステンレス基板、金属基板(タンタル、タングステン、モリブデン等)、半導体基板、プラスチック基板(ポリイミド、アクリル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエーテルスルホン等)等を用いることができるが、少なくともプロセス中に発生する熱に耐えうる材料を使用する。本実施例においてはガラス基板を使用する。
下地絶縁膜1101a、1101bとしては酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などが使用でき、これら絶縁膜を単層又は2以上の複数層で形成する。これらはスパッタ法や減圧CVD法、プラズマCVD法等公知の方法を用いて形成する。本実施例では下地絶縁膜を2層の積層構造としているが、もちろん単層でも3層以上の複数層でも構わない。本実施例においては1層目の下地絶縁膜1101aとして窒化酸化シリコン膜を50nm、2層目の下地絶縁膜1101bとして酸化窒化シリコン膜を100nmで形成した。なお、窒化酸化シリコン膜と酸化窒化シリコン膜はその窒素と酸素の割合が異なっていることを意味しており、前者の方がより窒素の含有量が高いことを示している。
次いで、非晶質半導体膜1102を形成する。非晶質半導体膜はシリコンまたはシリコンを主成分とする材料(例えばSixGe1-x等)で25〜80nmの厚さに形成すればよい。作製方法としては、公知の方法、例えばスパッタ法、減圧CVD法、またはプラズマCVD法等が使用できる。本実施例では、アモルファスシリコンにより膜厚66nmに形成する。
続いて、アモルファスシリコンの結晶化を行う。本実施例においては、レーザアニールし結晶化を行う工程を説明する。
レーザアニールは、本発明のレーザ照射装置を用いる。レーザ発振装置としては、エキシマレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、Arレーザ等を用いればよい。
本発明のレーザ照射装置を用いて図9(B)に示すようにレーザアニールしアモルファスシリコンの結晶化を行う。より具体的には、実施例1乃至実施例3に記載されている方法で行えばよい。例えば、エネルギー密度200mJ/cm2〜1000mJ/cm2で、ショット数10〜50shotsで行えばよい。
次いで、図9(C)に示すように結晶性半導体膜をエッチングにより所望の形状の島状の結晶性半導体層1102a〜1102dとする。続いて、ゲート絶縁膜1103を形成する。膜厚は115nm程度とし、減圧CVD法またはプラズマCVD法、スパッタ法などでシリコンを含む絶縁膜を形成すれば良い。本実施例では酸化シリコン膜を形成する。この場合、酸化シリコン膜はプラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Ortho Silicate)とO2とを混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜400℃の条件下で、高周波(13.56MHz)電力密度0.5〜0.8W/cm2で放電させることで形成する。このようにして作製される酸化シリコン膜は、その後400〜500℃の加熱処理によりゲート絶縁膜として良好な特性を得ることができる。
本発明のレーザ照射装置を用いて半導体膜を結晶化することにより、ビームスポットの強度分布の不均一性に起因する結晶性の不均一性を抑制することができ、良好で均一な特性を持つ結晶質半導体を得ることができる。
次いで、ゲート絶縁膜上に第1の導電層として膜厚30nmの窒化タンタル(TaN)膜とその上に第2の導電層として膜厚370nmのタングステン(W)膜を形成する。TaN膜、W膜共スパッタ法で形成すればよく、TaN膜はTaのターゲットを用いて窒素雰囲気中で、W膜はWのターゲットを用いて成膜すれば良い。ゲート電極として使用するには抵抗が低いことが要求され、特にW膜の抵抗率は20μΩcm以下であることが望ましいため、Wのターゲットは高純度(99.99%)のターゲットを用いることが望ましく、成膜時の不純物混入にも注意をはらわなければならない。こうして形成されたW膜の抵抗率は9〜20μΩcmとすることが可能である。
なお、本実施例では第1の導電層を膜厚30nmのTaN、第2の導電層を膜厚370nmのWとしたが、これに限定されず、第1の導電層と第2の導電層は共にTa、W、Ti、Mo、Al、Cu、Cr、Ndから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、リン等の不純物元素をドーピングした多結晶珪素膜に代表される半導体膜を用いてもよい。また、AgPdCu合金を用いてもよい。さらに、その組み合わせも適宜選択すればよい。膜厚は第1の導電層が20〜100nm、第2の導電層が100〜400nmの範囲で形成すれば良い。また、本実施例では、2層の積層構造としたが、1層としてもよいし、もしくは3層以上の積層構造としてもよい。
次に、前記導電層をエッチングして電極及び配線を形成するため、フォトリソグラフィーにより露光工程を経てレジストからなるマスク1201を形成する。第1のエッチング処理では第1のエッチング条件と第2のエッチング条件でエッチングを行う。レジストからなるマスク1201を用い、エッチングし、ゲート電極及び配線を形成する。エッチング条件は適宜選択すれば良い。
第1のエッチング処理では、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合プラズマ)エッチング法を使用した。第1のエッチング条件として、エッチング用ガスにCF4、Cl2とO2を用い、それぞれのガス流量を25/25/10(sccm)とし、1.0Paの圧力でコイル型電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成してエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも150WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。この第1のエッチング条件によりW膜をエッチングして第1の導電層の端部をテーパー形状とする。第1のエッチング条件でのW膜に対するエッチング速度は200nm/min、TaNに対するエッチング速度は80nm/min、でありTaNに対するWの選択比は約2.5である。また、この第1のエッチング条件によって、W膜のテーパー角度は約26°となる。
続いて、第2のエッチング条件に移ってエッチングを行う。レジストからなるマスク1201を除去せず、のこしたまま、エッチング用ガスにCF4とCl2を用い、それぞれのガス流量を30/30(sccm)、圧力1.0Paでコイル型の電極に500WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約15秒程度のエッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜及びTaN膜とも同程度にエッチングされる。
第2のエッチング条件でのWに対するエッチング速度は59nm/min、TaNに対するエッチング速度は66nm/minである。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチングするためには、10〜20%程度の割合でエッチング時間を増加させると良い。この第1のエッチング処理において、電極に覆われていないゲート絶縁膜は20nm〜50nm程度エッチングされる。
上記の第1のエッチング処理においては、基板側に印加されたバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第2の導電層の端部はテーパー状となる。
次いで、レジストからなるマスク1201を除去せずに第2のエッチング処理を行う。第2のエッチング処理では、エッチング用のガスにSF6とCl2とO2を用い、それぞれのガス流量を24/12/24(sccm)とし、1.3Paの圧力でコイル型の電極に700WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマを発生して25秒程度エッチングを行う。基板側(試料ステージ)にも10WのRF(13.56MHz)電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加した。このエッチング条件ではW膜が選択的にエッチングされ、第2の導電層を形成した。このとき第1の導電層はほとんどエッチングされない。第1、第2のエッチング処理によって図10(A)に示すように第1の導電層1104a〜1104d、第2の導電層1105a〜1105dよりなるゲート電極が形成される。
そして、レジストからなるマスク1201を除去せず、図10(B)に示すように第1のドーピング処理を行う。これにより、結晶性半導体層にN型を付与する不純物が低濃度に添加される。第1のドーピング処理はイオンドープ法又はイオン注入法で行えば良い。イオンドープ法の条件はドーズ量が1×1013〜5×1014ions/cm2、加速電圧が40〜80kVで行えばよい。本実施例では加速電圧を50kVとして行った。N型を付与する不純物元素としては15族に属する元素を用いることができ、代表的にはリン(P)または砒素(As)が用いられる。本実施例ではリン(P)を使用した。その際、第1の導電層をマスクとして、自己整合的に低濃度の不純物が添加されている第1の不純物領域(N--領域)1111a〜1114aを形成した。
続き、レジストからなるマスク1201を除去する。そして新たにレジストからなるマスク1202を形成して第1のドーピング処理よりも高い加速電圧で、図10(C)に示すように第2のドーピング処理を行う。第2のドーピング処理もN型を付与する不純物を添加する。イオンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜3×1015ions/cm2、加速電圧を60〜120kVとすれば良い。本実施例ではドーズ量を3.0×1015ions/cm2とし、加速電圧を65kVとして行った。第2のドーピング処理は第2の導電層を不純物元素に対するマスクとして用い、第1の導電層の下方に位置する半導体層にも不純物元素が添加されるようにドーピングを行う。
第2のドーピングを行うと、結晶性半導体層の第1の導電層と重なっている部分のうち、第2の導電層に重なっていない部分もしくはマスクに覆われていない部分に、第2の不純物領域(N-領域、Lov領域)1111b、1114bが形成される。第2の不純物領域には1×1018〜5×1019atoms/cm3の濃度範囲でN型を付与する不純物が添加される。また、結晶性半導体膜のうち、第1形状の導電層にもマスクにも覆われておらず、露出している部分(第3の不純物領域:N+領域)1111c、1113c、1114cには1×1019〜5×1021atom/cm3の範囲で高濃度にN型を付与する不純物が添加される。また、半導体層にはN+領域が存在するが、一部マスク1202のみに覆われている部分がある。この部分のN型を付与する不純物の濃度は、第1のドーピング処理で添加された不純物濃度のままであるので、引き続き第1の不純物領域(N--領域)と呼ぶことにする。
なお、本実施例では2回のドーピング処理により各不純物領域を形成したが、これに限定されることは無く、適宜条件を設定して、一回もしくは複数回のドーピングによって所望の不純物濃度を有する不純物領域を形成すれば良い。
次いで、レジストからなるマスク1202を除去した後、新たにレジストからなるマスク1203を形成し、図10(D)に示すように第3のドーピング処理を行う。第3のドーピング処理により、Pチャネル型TFTとなる半導体層に前記第1の導電型及び前記第2の導電型とは逆の導電型を付与する不純物元素が添加された第4の不純物領域(P+領域)1112d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)1112e、1114eが形成される。
第3のドーピング処理では、レジストからなるマスク1203に覆われておらず、更に第1の導電層とも重なっていない部分に、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114dが形成され、レジストからなるマスク1203に覆われておらず、且つ第1の導電層と重なっており、第2の導電層と重なっていない部分に第5の不純物領域(P-領域)1113e、1114eが形成される。P型を付与する不純物元素としては、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など周期律表第13族の元素が知られている。
本実施例では、第4の不純物領域1113d、1114d及び第5の不純物領域1113e、1114eを形成するP型の不純物元素としてはホウ素(B)を選択し、ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法で形成した。イオンドープ法の条件としては、ドーズ量を1×1016ions/cm2とし、加速電圧を80kVとした。
なお、第3のドーピング処理の際には、Nチャネル型TFTを形成する半導体層はレジストからなるマスク1202に覆われている。
ここで、第1及び第2のドーピング処理によって、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)不純物領域1113e、1114eにはそれぞれ異なる濃度でリンが添加されている。しかし、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)不純物領域1113e、1114eのいずれの領域においても、第3のドーピング処理によって、P型を付与する不純物元素の濃度が1×1019〜5×1021atoms/cm3となるようにドーピング処理される。そのため、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)1113e、1114eは、Pチャネル型TFTのソース領域及びドレイン領域として問題無く機能する。
なお、本実施例では、第3のドーピング一回で、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)1113e、1114eを形成したが、これに限定はされない。ドーピング処理の条件によって適宜複数回のドーピング処理により第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d及び第5の不純物領域(P-領域)1113e、1114eを形成してもよい。
これらのドーピング処理によって、第1の不純物領域(N--領域)1111a〜1114d、第2の不純物領域(N-領域、Lov領域)1111b、1114b、第3の不純物領域(N+領域)1111c、1113c、1114c、第4の不純物領域(P+領域)1113d、1114d、及び第5の不純物領域(P-領域)1113e、1114eが形成される。
次いで、レジストからなるマスク1203を除去して図11(A)に示すように、第1のパッシベーション膜1120を形成する。この第1のパッシベーション膜としてはシリコンを含む絶縁膜を100〜200nmの厚さに形成する。成膜法としてはプラズマCVD法や、スパッタ法を用いればよい。本実施例では、プラズマCVD法により膜厚100nmの酸化窒化珪素膜を形成した。酸化窒化シリコン膜を用いる場合には、プラズマCVD法でSiH4、N2O、NH3から作製される酸化窒化シリコン膜、またはSiH4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を形成すれば良い。この場合の作製条件は反応圧力20〜200Pa、基板温度300〜400℃とし、高周波(60MHz)電力密度0.1〜1.0W/cm2である。また、第1のパッシベーション膜としてSiH4、N2O、H2から作製される酸化窒化水素化シリコン膜を適用しても良い。もちろん、第1のパッシベーション膜1120は、本実施例のような酸化窒化シリコン膜の単層構造に限定されるものではなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層構造、もしくは積層構造として用いても良い。
その後、本発明のレーザ照射装置を用いてレーザアニール法を行い、半導体層の結晶性の回復、半導体層に添加された不純物元素の活性化を行う。例えば、エネルギー密度100mJ/cm2〜1000mJ/cm2で、ショット数10〜50shotsで行えばよい。なお、レーザアニール法の他に、熱処理法、又はラピッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することができる。
また、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことで、活性化処理と同時に半導体層の水素化も行うことができる。水素化は、第1のパッシベーション膜に含まれる水素によって、半導体層のダングリングボンドを終端するものである。
また、第1のパッシベーション膜1120を形成する前に加熱処理を行ってもよい。但し、第1の導電層1104a〜1104d及び第2の導電層1105a〜1105dを構成する材料が熱に弱い場合には、本実施例のように配線などを保護するため、第1のパッシベーション膜1120を形成した後で熱処理を行うことが望ましい。さらに、第1のパッシベーション膜1120を形成する前に加熱処理する場合、第1のパッシベーション膜がないため、当然パッシベーション膜に含まれる水素を利用しての水素化は行うことができない。
この場合は、プラズマにより励起された水素を用いる手段(プラズマ水素化)を用いての水素化や、3〜100%の水素を含む雰囲気中において、300〜450℃で1〜12時間の加熱処理による水素化を用いれば良い。
次いで、第1のパッシベーション膜1120上に、第1の層間絶縁膜1121を形成する。第1の層間絶縁膜としては、無機絶縁膜や有機絶縁膜を用いることができる。無機絶縁膜としては、CVD法により形成された酸化シリコン膜や、SOG(Spin On Glass)法により塗布された酸化シリコン膜などを用いることができ、有機絶縁膜としてはポリイミド、ポリアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、アクリルまたはポジ型感光性有機樹脂、ネガ型感光性有機樹脂等の膜を用いることができる。また、アクリル膜と酸化窒化シリコン膜の積層構造を用いても良い。
また、層間絶縁膜は、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構成され、置換基に少なくとも水素を含む材料で形成することができる。さらには、層間絶縁膜は置換基にフッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有する材料で形成することができる。これらの材料の代表例としては、シロキサン系ポリマーが挙げられる。
シロキサン系ポリマーは、その構造により、例えば、シリカガラス、アルキルシロキサンポリマー、アルキルシルセスキオキサンポリマー、水素化シルセスキオキサンポリマー、水素化アルキルシルセスキオキサンポリマーなどに分類することができる。
また、Si−N結合を有するポリマー(ポリシラザン)を含む材料で層間絶縁膜を形成してもよい。
上記の材料を用いることで、膜厚を薄くしても十分な絶縁性および平坦性を有する層間絶縁膜を得ることができる。また、上記の材料は耐熱性が高いため、多層配線におけるリフロー処理にも耐えうる層間絶縁膜を得ることができる。さらに、吸湿性が低いため、脱水量の少ない層間絶縁膜を形成することができる。
本実施例では、膜厚1.6μmの非感光性アクリル膜を形成した。第1の層間絶縁膜によって、基板上に形成されたTFTによる凹凸を緩和し、平坦化することができる。とくに、第1の層間絶縁膜は平坦化の意味合いが強いので、平坦化されやすい材質の絶縁膜を用いることが好ましい。
その後、第1の層間絶縁膜上に窒化酸化シリコン膜等からなる第2のパッシベーション膜(図示せず)を形成する。膜厚は10〜200nm程度で形成すれば良く、第2のパッシベーション膜によって第1の層間絶縁膜へ水分が出入りすることを抑制することができる。第2のパッシベーション膜には、他にも窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、酸化窒化アルミニウム膜、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜やカーボンナイトライド(CN)膜も同様に使用できる。
またRFスパッタ法を用いて成膜された膜は緻密性が高く、バリア性に優れている。RFスパッタの条件は、例えば酸化窒化珪素膜を成膜する場合、Siターゲットで、N2、Ar、N2Oをガスの流量比が31:5:4となるように流し、圧力0.4Pa、電力3000Wとして成膜する。また、例えば窒化珪素膜を成膜する場合、Siターゲットで、チャンバー内のN2、Arをガスの流量比が1:1となるように流し、圧力0.8Pa、電力3000W、成膜温度を215℃として成膜する。本実施例では、RFスパッタ法を用いて、酸化窒化シリコン膜を70nmの膜厚で形成した。
次いで、エッチングにより第2のパッシベーション膜、第1の層間絶縁膜及び第1のパッシベーション膜をエッチングし、第3の不純物領域及び第4の不純物領域に達するコンタクトホールを形成する。
続いて、図11(B)に示すように、各不純物領域とそれぞれ電気的に接続する配線1122〜1128を形成する。なお、これらの配線は、膜厚50nmのTi膜と膜厚500nmの合金膜(AlとTi)との積層膜をパターニングして形成する。もちろん、2層構造に限らず、単層構造でも良いし、3層以上の積層構造にしても良い。また、配線材料としては、AlとTiに限らない。例えばTaN膜上にAl膜やCu膜を形成し、更にTi膜を形成した積層膜をパターニングして配線を形成しても良い。
実施例1〜3に示したレーザ照射装置を用いて作製した半導体装置(特に表示装置(液晶表示装置、EL表示装置等))は様々な電子機器に適用することができる。半導体装置を適用することができる電子機器の例として、テレビジョン装置、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装置)などが挙げられる。それらの電子機器の具体例を図12に示す。
図12(A)はテレビジョン装置であり、筐体13001、支持台13002、表示部13003、スピーカー部13004、ビデオ入力端子13005等を含む。実施例1〜3に示したレーザ照射装置は表示部13003などの加工に用いることができ、テレビジョン装置を完成することができる。表示部13003は、ELディスプレイや、液晶ディスプレイなどを用いることができる。なお、テレビジョン装置は、コンピュータ用、テレビ放送受信用、広告表示用などの全てのテレビジョン装置が含まれる。
図12(B)はデジタルカメラであり、本体13101、表示部13102、受像部13103、操作キー13104、外部接続ポート13105、シャッター13106等を含む。実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置は表示部13102などの加工に用いることができ、デジタルカメラを完成することができる。
図12(C)はコンピュータであり、本体13201、筐体13202、表示部13203、キーボード13204、外部接続ポート13205、ポインティングマウス13206等を含む。実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置は表示部13203などの加工に用いることができ、コンピュータを完成することができる。
図12(D)はモバイルコンピュータであり、本体13301、表示部13302、スイッチ13303、操作キー13304、赤外線ポート13305等を含む。実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置は表示部13302などの加工に用いることができ、モバイルコンピュータを完成することができる。。
図12(E)は記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体13401、筐体13402、表示部A13403、表示部B13404、記録媒体(DVD等)読み込み部13405、操作キー13406、スピーカー部13407等を含む。表示部A13403は主として画像情報を表示し、表示部B13404は主として文字情報を表示するが、実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置は表示部A13403及び表示部B13404などの加工に用いることができ、画像再生装置を完成することができる。なお、記録媒体を備えた画像再生装置にはゲーム機器なども含まれる。
図12(F)はゴーグル型ディスプレイ(ヘッドマウントディスプレイ)であり、本体13501、表示部13502、アーム部13503を含む。実施例1〜3に示したレーザ照射装置は表示部13502などの加工に用いることができ、ゴーグル型ディスプレイを完成することができる。
図12(G)はビデオカメラであり、本体13601、表示部13602、筐体13603、外部接続ポート13604、リモコン受信部13605、受像部13606、バッテリー13607、音声入力部13608、操作キー13609、接眼部13610等を含む。実施例1〜3に示したレーザ照射装置は表示部13602などの加工に用いることができ、ビデオカメラを完成することができる。
図12(H)は携帯電話であり、本体13701、筐体13702、表示部13703、音声入力部13704、音声出力部13705、操作キー13706、外部接続ポート13707、アンテナ13708等を含む。実施例1〜3に示したレーザ照射装置は表示部13703などの加工に用いることができ、携帯電話を完成することができる。なお、表示部13703は黒色の背景に白色の文字を表示することで携帯電話の消費電流を抑えることができる。
特にこれらの電子機器の表示部に用いられる表示装置には画素の駆動のために薄膜トランジスタを有しており、その薄膜トランジスタに用いられている半導体膜の結晶化に実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置を用いることができる。さらに電子機器の表示部に用いられている表示装置がEL表示装置のように高詳細、高特性を求める場合には、実施例1乃至実施例3に示したレーザ照射装置を用いて半導体膜の結晶化を行うことで、より表示むらの発生を低減させた表示部を有する電子機器を作製することができる。
以上の様に、本発明のレーザ照射装置で作製した半導体装置の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。
本発明の実施の形態を示す。 本発明の実施の形態を示す。 本発明の実施の形態を示す。 本発明の実施例1を示す。 本発明の実施例2を示す。 本発明の実施例3を示す。 発明の効果を示す。 本発明の実施例2を示す。 本発明の実施例4を示す。 本発明の実施例4を示す。 本発明の実施例4を示す。 本発明の実施例5を示す。
符号の説明
101 シリンドリカルレンズアレイ
102 凸シリンドリカルレンズ
103 光導波路
104 焦点
201 凸シリンドリカルレンズ
202 光導波路
202a 界面
202b 界面
203 焦点
301 レーザ発振器
302 シリンドリカルレンズアレイ
303 シリンドリカルレンズアレイ
304 シリンドリカルレンズ
305 凸シリンドリカルレンズ
306 光導波路
307 凸シリンドリカルレンズ
308 照射面
401 レーザ発振器
402 シリンドリカルレンズアレイ
403 シリンドリカルレンズアレイ
404 凸シリンドリカルレンズ
405 凸シリンドリカルレンズ
406 光導波路
407 凸シリンドリカルレンズ
408 照射面
501 レーザ発振器
502 フライアイレンズ
503 球面レンズ
504 光導波路
505 球面レンズ
506 照射面
601 レーザ発振器
602 シリンドリカルレンズアレイ
603 シリンドリカルレンズアレイ
604 凸シリンドリカルレンズ
605 凸シリンドリカルレンズ
606 光導波路
607 凸シリンドリカルレンズ
608 凸シリンドリカルレンズ
609 照射面
1100 基板
1101a 下地絶縁膜
1101b 下地絶縁膜
1102 非晶質半導体膜
1102a 島状の結晶性半導体膜
1102b 島状の結晶性半導体膜
1102c 島状の結晶性半導体膜
1102d 島状の結晶性半導体膜
1103 ゲート絶縁膜
1104a 第1の導電層
1104b 第1の導電層
1104c 第1の導電層
1104d 第1の導電層
1105a 第2の導電層
1105b 第2の導電層
1105c 第2の導電層
1105d 第2の導電層
1111a〜1114d 第1の不純物領域(N--領域)
1111b、1114b 第2の不純物領域(N-領域、Lov領域)
1111c、1113c、1114c 第3の不純物領域(N+領域)
1112d、1114d 第4の不純物領域(P+領域)
1112e、1114e 第5の不純物領域(P-領域)
1120 第1のパッシベーション膜
1121 第1の層間絶縁膜
1122 配線
1123 配線
1124 配線
1125 配線
1126 配線
1127 配線
1128 配線
1129 配線
13001 筐体
13002 支持台
13003 表示部
13004 スピーカー部
13005 ビデオ入力端子
13101 本体
13102 表示部
13103 受像部
13104 操作キー
13105 外部接続ポート
13106 シャッター
13201 本体
13202 筐体
13203 表示部
13204 キーボード
13205 外部接続ポート
13206 ポインティングマウス
13301 本体
13302 表示部
13303 スイッチ
13304 操作キー
13305 赤外線ポート
13401 本体
13402 筐体
13403 表示部A
13404 表示部B
13405 記録媒体読込部
13406 操作キー
13407 スピーカー部
13501 本体
13502 表示部
13503 アーム部
13601 本体
13602 表示部
13603 筐体
13604 外部接続ポート
13605 リモコン受信部
13606 受像部
13607 バッテリー
13608 音声入力部
13609 操作キー
13701 本体
13702 筐体
13703 表示部
13704 音声入力部
13705 音声出力部
13706 操作キー
13707 外部接続ポート
13708 アンテナ


Claims (20)

  1. レーザビームを所定の方向に分割して合成する光学系と、前記所定の方向において前記レーザビームの強度分布を均一化する光導波路とを有し、前記レーザビームは、前記光学系を通過した後に、前記光導波路に入射することを特徴とするビームホモジナイザ。
  2. 請求項1において、前記レーザビームを前記所定の方向とは垂直の方向に分割して合成する光学系を有することを特徴とするビームホモジナイザ。
  3. 請求項1において、前記光導波路は、向かい合う2つの反射面を有することを特徴とするビームホモジナイザ。
  4. 請求項1において、前記光導波路は、向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とするビームホモジナイザ。
  5. レーザ発振器とビームホモジナイザを有するレーザ照射装置において、前記ビームホモジナイザはレーザビームを所定の方向に分割して合成する光学系と、前記所定の方向において前記レーザビームの強度分布を均一化する光導波路とを有し、前記レーザビームは、前記光学系を通過した後、前記光導波路に入射することを特徴とするレーザ照射装置。
  6. 請求項5において、前記レーザビームを前記所定の方向とは垂直の方向に分割して合成する光学系を有することを特徴とするレーザ照射装置。
  7. 請求項5において、前記光導波路は向かい合う2つの反射面を有することを特徴とするレーザ照射装置。
  8. 請求項5において、前記光導波路は向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とするレーザ照射装置。
  9. 請求項5において、前記レーザ発振器はエキシマレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザのいずれかであることを特徴とするレーザ照射装置。
  10. 請求項5において、前記レーザ発振器はYVO4レーザ、YLFレーザ、Arレーザのいずれかであることを特徴とするレーザ照射装置。
  11. 請求項5乃至10のいずれか1項において、前記レーザ照射装置は、照射面をレーザビームに対し相対的に移動させる移動ステージを有することを特徴とするレーザ照射装置。
  12. 請求項11において、レーザ照射装置は、前記照射面を前記移動ステージに運搬する運搬装置を有することを特徴とするレーザ照射装置。
  13. 基板上に非単結晶半導体膜を形成する工程と、前記非単結晶半導体膜を照射面としてレーザアニールする工程とを有し、前記レーザアニールする工程においては、光学系により前記レーザビームを所定の方向に分割して合成した後、さらに前記所定の方向において光導波路を用いて前記レーザビームの強度分布を均一化し、前記レーザビームを前記非単結晶半導体膜に対して相対的に移動させながら照射することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  14. 請求項13において、前記レーザビームを、前記所定の方向とは垂直な方向に分割し合成する光学系を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  15. 請求項13において、前記光導波路は向かい合う2つの反射面を有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  16. 請求項13において、前記光導波路は向かい合う2つの反射面を2組有することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  17. 請求項13乃至16のいずれか1項において、前記レーザ発振器はエキシマレーザ、YAGレーザ、ガラスレーザ、のいずれかであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  18. 請求項13乃至16のいずれか1項において、前記レーザ発振器はYVO4レーザ、YLFレーザ、Arレーザのいずれかであることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  19. 請求項13乃至18のいずれか1項において、照射面をレーザビームに対し相対的に移動させる移動ステージを用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  20. 請求項19において、前記照射面を前記移動ステージに運搬する運搬装置を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。
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