JP2003344153A - 赤外線センサ装置 - Google Patents

赤外線センサ装置

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JP2003344153A
JP2003344153A JP2002154701A JP2002154701A JP2003344153A JP 2003344153 A JP2003344153 A JP 2003344153A JP 2002154701 A JP2002154701 A JP 2002154701A JP 2002154701 A JP2002154701 A JP 2002154701A JP 2003344153 A JP2003344153 A JP 2003344153A
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Japan
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infrared sensor
detection area
sensor device
moving means
detection
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JP2002154701A
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English (en)
Inventor
Eiji Miyahara
栄二 宮原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井用モジュールの略鉛直面内において、赤
外線センサ装置の検知エリアの中心の感度帯が、床面の
およそどの位置を検出しているかがわかる赤外線センサ
装置を提供する。 【解決手段】 天井用モジュールに取付けられ、所定の
検知エリア内における検知対象の存在の有無を放射状に
2種類以上の感度帯を設けて検知する赤外線センサと、
この赤外線センサの検知エリアを移動し得る検知エリア
移動手段と、を備えた赤外線センサ装置において、検知
エリア移動手段は、赤外線センサを少なくとも一つの方
向に向けたときに検知エリアの中心の感度帯が天井用モ
ジュールの略鉛直面内に収まるよう移動し得ることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井に設けられた
天井用モジュールに取付けられる赤外線センサ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】赤外線センサ装置の従来例として、特開
平11−149819に開示されたものがある。図14
はこれに開示された赤外線センサ装置の断面図、図15
はその使用状態を示す断面図である。
【0003】この赤外線センサ装置は、所定の検知エリ
ア内における検知対象より発する赤外線を集光する透過
部11を有した赤外線センサ1と、透過部11を所定の
方向に向け検知エリアを所望の位置に移動し得る検知エ
リア移動手段2と、赤外線検出素子からの信号を処理し
所定の検知エリア内に検知対象が存在するか否かの信号
を出力する制御回路8と、を備えて構成されている。
【0004】赤外線センサ1は、透光性を有した合成樹
脂でドーム状に形成された透過部11と透過部11を透
過した赤外線を検出する赤外線検出素子(不図示)とに
より構成されている。検知エリア移動手段2は、透過部
11を支持する半球面状のセンサ支持体21とこの球面
の周囲を摺動するカバー22と先端をセンサ支持体21
に当接しする軸部23とこの軸部23の基端を押し上げ
るバネ24と軸部23及びバネ24を収納する軸受け部
25とにより構成されている。軸部23の先端とセンサ
支持体21との当接部の構成をさらに詳しく述べると、
当接部は、センサ支持体21の上部に形成さた平面部の
中央に窪み26を設け、この窪み26に軸部23を略点
接触するように当接している。
【0005】このように構成された赤外線装置は、軸受
け部25に設けられたバネ24で軸部23を押し上げ、
この軸部23の先端がセンサ支持体21に設けられた窪
み26と当接することによりセンサ支持体21を押上
げ、センサ支持体21の球面状の部分がカバー22と摺
動することにより赤外線センサ1が勝手に動かないよう
に保持している。
【0006】従って、図14の構成のものは、赤外線セ
ンサ1の方向、つまり透過部11の向きを連続的に移動
することができ、その結果、検知エリアも連続的に移動
させることが可能であった。
【0007】一方、従来の赤外線センサ1の透過部11
は、図16に示すような形状をなしている。この図にお
いて、図16(a)は平面図、図16(b)は側面図で
ある。また、図17は、この透過部11を使用した場合
の検知エリアを示している。
【0008】透過部11は、ドーム状に形成され、その
平面視における形状は略円形をなしている。そして、略
円形の中を4個の面に分割した中心部11aと、8個の
面に分割した中間部11bと、14個の面に分割した周
辺部11cと、に分け各々の部分で違う感度を有した3
つの感度帯を形成している。そして、各々の分割された
面には、4本の検出ビームが設けられており、この結
果、図17の小さな正方形で示した検出ゾーンnを有し
た検知エリアが構成されるようになる。このように構成
された赤外線センサ1は、中心部ほど検出ビーム間隔が
密であるため検知対象の小さな動きも検知しやすく、ま
た、中心部ほど赤外線検出素子に直角に赤外線が入射し
やすいため感度も良くなる。このように赤外線センサの
検出能力は、透過部11の加工の方法により異なるが、
通常、中心の感度帯Xは、その外側の中間の感度帯Yや
さらに外側の周辺の感度帯Zよりは、検出能力が優れて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した赤外
線センサ装置を3.2m×3.2mや3.6m×3.6
mなどの、正方形で予め大きさの定まった天井用モジュ
ールに取付ける場合は、図18のように建築意匠的な収
まりを優先させて赤外線サンサ装置70が照明器具60
の長手方向と同一ライン上に取付ける場合と、図19の
ように赤外線サンサ装置70を天井用モジュール20の
中心に取付ける場合とがある。ここで、Xは床面におけ
る赤外線センサ装置の検知エリアの中心の感度帯である
が、図18では、中心の感度帯Xは天井用モジュール2
0の中心に設定されていないので、中心に設定すること
が望ましかった。
【0010】一方、天井用モジュール20の下方には、
パソコンや什器などが設置されており、赤外線センサ装
置で天井用モジュールの直下の床面全体を均一に検知す
る必要がない場合がある。この場合は、検知対象が存在
する方向に中心の感度帯Xを向け、より小さな動きが検
知でき、感度の良いものにすることが望ましかった。
【0011】しかし、前述した赤外線センサ装置では、
およそ検知したい方向に検知エリアを向けることは可能
であるが、照明などのように照らしたい箇所を照らすこ
とにより視認できるものとは違い、検知エリアの境界が
およそどこまであるにかは認識できないため、その設定
を個々にする必要があった。
【0012】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、天井用モジュールの略鉛
直面内において、赤外線センサ装置の検知エリアの中心
の感度帯が、床面のおよそどの位置を検出しているかが
わかる赤外線センサ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
天井に設けられた天井用モジュールに取付けられ、所定
の検知エリア内における検知対象の存在の有無を放射状
に2種類以上の感度帯を設けて検知する赤外線センサ
と、この赤外線センサの検知エリアを移動させ得る検知
エリア移動手段と、を備えた赤外線センサ装置におい
て、前記検知エリア移動手段は、赤外線センサを少なく
とも一つの方向に向けたときに検知エリアの中心の感度
帯が天井用モジュールの略鉛直面内に収まるよう移動し
得ることを特徴とする。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記検知エリア移動手段は、中心の感度帯を予め定
められた複数の位置に移動し得ることを特徴とする。
【0015】請求項3に係る発明は、請求項2におい
て、前記検知エリア移動手段は、赤外線センサの直下
と、これを中心にして、この中心を通る直線上を左右に
各1又は各2箇所の位置に検知エリアを移動し得る直線
方向移動手段により構成したことを特徴とする。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項3におい
て、前記直線方向移動手段は、赤外線センサを垂直方向
の所定の角度に傾けて固定し得る角度固定手段により構
成したことをことを特徴とする。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項4におい
て、前記角度固定手段は、平面視において中心の感度帯
の外郭と天井用モジュールの外郭が略重なるように最大
角度を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項6に係る発明は、請求項2におい
て、前記検知エリア移動手段は、検知エリアが赤外線セ
ンサを中心に回転移動し得る回転移動手段により構成し
たことを特徴とする。
【0019】請求項7に係る発明は、請求項6におい
て、前記回転移動手段は、平面視において中心の感度帯
の外郭と天井用モジュールの外郭が略重なるように水平
方向の所定の角度に回転して移動し得ることを特徴とす
る。
【0020】請求項8に係る発明は、請求項3乃至請求
項7において、前記赤外線センサは、中心の感度帯を複
数の検出ビームにて検知してなり、隣合う検出ビームの
存在しない箇所に、検出ビームを移動し得る微小移動手
段を設けたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態を図1を用いて説明する。図1は赤外線
センサ装置の分解斜視図、図2は赤外線センサ装置の断
面図、図3は天井用モジュールと検知エリアを示す平面
図で、図3(a)は照明器具の延長線上に赤外線センサ
が取付けられた場合、図3(b)は天井用モジュールの
中央に赤外線センサが取付けられた場合を示す。
【0022】この赤外線センサ装置は、所定の検知エリ
ア内における検知対象の存在の有無を放射状に2種類以
上の感度帯を設けて検知する赤外線センサ1と、この赤
外線センサ1の検知エリアを移動し得る直線方向移動手
段3と、を備えて構成されている。
【0023】赤外線センサ1は、透光性を有した合成樹
脂でドーム状に形成された透過部11と透過部11を透
過した赤外線を検出する赤外線検出素子(不図示)とに
より構成されている。そして、赤外線センサ1は、従来
例と同様に図17のように放射状に中心の感度帯Xとそ
の外側の中間の感度帯Yとさらに外側の周辺の感度帯Z
の3種類の感度帯により検知エリアが構成されている。
そして、床面における中心の感度帯Xの直径は、正方形
の天井用ジュールの一辺の約1/2の大きさとなってい
る。
【0024】また、直線方向移動手段3は、下面で赤外
線センサ1を固定するセンサ部31と、このセンサ部3
1を支持する直線方向移動支持部32とにより構成され
ている。センサ部31は、合成樹脂により上面が平らな
逆蒲鉾型をなした本体31aと、この本体31aの前後
に形成された垂直面の略中心線上に水平方向に突出する
ように設けられた一対の軸部31bと、同じく垂直面の
略中心線上に軸部の下方で水平方向に突出するように設
けられた突起部31cと、により構成されている。
【0025】また、直線方向移動支持部32は、合成樹
脂や鉄板などにより略コ字状に形成され、コ字状の対向
する2片の先端には、センサ部31の軸部31bと嵌合
する軸凹部32aが左右に設けられている。そして、こ
の軸凹部32aよりも基端側には、センサ部31の突起
部31cと嵌合しセンサ部31を所定の角度に傾け保持
するための直線方向移動凹部32bが3箇所、各々の片
に設けられている。そして、略コ字状の対向する片の中
間に位置する底辺には、赤外線センサ1の透過部11に
赤外線が受光できるよう、短手方向を軸部31bと平行
に、長方形の窓が設けられている。
【0026】ここで重要なことは、赤外線センサ1を少
なくとも一つの方向に向けたときの検知エリアの中心の
感度帯Xが、天井用モジュール20の略鉛直面内に収ま
るようにしたことである。そして、中心の感度帯が予め
定められた複数の位置に移動できる検知エリア移動手段
を設け、この検知エリア移動手段を赤外線センサ1の直
下と、これを中心に線上を左右に各1又は各2箇所の位
置に検知エリアを移動し得る直線方向移動手段3により
構成したことである。具体的には、赤外線センサ1が固
定されたセンサ部31を所定の角度に傾け支持する直線
方向移動支持部32に直線方向移動凹部32bを設け、
直線方向移動凹部32bのうち、中央に設けられた凹部
でセンサ部31を支持した場合は、検知エリアの中心の
感度帯Xが赤外線センサ1の直下を検知し、左右どちら
か一方の凹部でセンサ部31を支持した場合は、床面に
おける検知エリアの中心の感度帯Xが天井用モジュール
20の略鉛直面内に収まるように、中央の凹部と左右の
凹部との角度を決めたことである。
【0027】次に、この赤外線センサ装置の取付方法を
説明する。赤外線センサ装置を図3(a)ように天井用
モジュール20に建築意匠的な収まりを優先させて取付
けた場合と、図3(b)のように赤外線センサ装置を天
井用モジュール20の略中央に取付けた場合とを説明す
る。図において70は赤外線センサ装置、60は照明器
具、X1は赤外線センサ装置を取付けた状態での検知エ
リアの中心の感度帯、X2はこれを移動させた後の図を
示す。
【0028】まず、赤外線センサ装置は、検知エリアの
中心の感度帯Xが図のX1からX2に移動できるよう
に、略コ字状をなした直線方向移動支持部32の底辺に
設けられた長方形の窓の長手を検知エリアの中心の感度
帯Xの移動方向と平行にして天井用モジュール20に取
付ける。そして、ここでは赤外線センサ装置は、直線方
向移動凹部32bの中央に設けられた凹部でセンサ部3
1を支持した設定、つまり、その検知エリアは、赤外線
センサ装置の取付けられた直下を中心に検出できるよう
に初期設定して取付けるものとする。
【0029】次に、この赤外線センサ装置の動作(使用
方法)を説明する。まず、図3(a)のように取付けた
場合を説明する。このように取付けられた赤外線センサ
装置70の検知エリアの中心の感度帯Xは、天井用モジ
ュール20の略鉛直面内の左半分側の床面にX1のよう
に形成される。仮に右半分側の床面にパソコンや什器な
どが設置されており、右半分側の床面を中心の感度帯X
で検知する必要がない場合は、このままにしておけばよ
い。しかし、このような理由がなく天井用モジュール2
0の直下をほぼ均一に検知したい場合は、赤外線センサ
装置70のセンサ部31を動かし、直線方向移動凹部3
2bの右側に設けられた凹部に突起部31cを嵌合さ
せ、センサ部31を支持することにより、中心の感度帯
XをX1からX2で示すように天井用モジュール20の
略鉛直面の中央に移動することができる。
【0030】次に、図3(b)のように取付けられた場
合を説明する。このとき赤外線センサ装置70の検知エ
リアの中心の感度帯Xは、天井用モジュール20の略中
央の床面にX1のように形成される。仮に左半分側の床
面にパソコンや什器などが設置されており、左半分側の
床面を中心の感度帯Xで検知する必要がない場合は、赤
外線センサ装置70のセンサ部31を動かし、直線方向
移動凹部32bの右側に設けられた凹部に突起部31c
を嵌合させ、センサ部31を支持することにより、中心
の感度帯XをX1からX2に示したように、天井用モジ
ュール20の略鉛直面の右半分に移動することができ
る。
【0031】この実施の形態によると、赤外線センサ装
置70の直下と、これを中心に線上を左右に検知エリア
を段階的に移動し得る直線方向移動手段3を設けたこと
により、天井用モジュール20の略鉛直面内において、
赤外線センサ装置70の検知エリアの中心の感度帯X
が、床面のおよそどの位置を検出しているかがわかる。
従って、レイアウト変更などにより、床面に設置される
パソコンや什器の位置が変わった場合でも、検知エリア
の中心の感度帯Xの位置を認識しながら、その位置変更
ができる。
【0032】なお、図4は、本発明の第1の実施の形態
の第1応用例で、直線方向移動支持部32の斜視図を示
す。この応用例は、前述した、直線方向移動支持部32
に設けられた直線方向移動凹部32bの数を左右に1対
ずつ増やし、センサ部31をさらに傾けられるように
し、検知エリアの中心の感度帯Xの移動範囲をさらに大
きくしたものである。そして、赤外線センサ装置70が
図3(a)のように取付けた場合においても、図5のよ
うに天井用モジュール20の略鉛直面内の右端付近のX
3で示した位置まで中心の感度帯Xの位置を移動できる
ように直線方向移動凹部32bの凹部を設けている。な
お、その他の構成部材は、第1の実施の形態に示したも
のと同一である。この応用例によると、第1の実施の形
態に示したものに比べ、より広範囲での検知エリアの移
動が可能となる。
【0033】また、図6、図7に本発明の第1の実施の
形態の第2応用例を示す。この応用例は、前述した直線
方向移動支持部32に設けられた軸凹部32aとセンサ
部31に設けられた軸部31bの形状を変え、直線方向
移動支持部32に設けられた直線方向移動凹部32bと
センサ部31設けられた突起部31cを無くしたもので
ある。
【0034】軸部31bは、図7(a)のように断面形
状が、一部に凸状の突部31nを有した略円形をなし、
センサ部31の本体31aより水平に突出して設けられ
ている。軸凹部32aは、図7(b)のように、略円状
の孔を有し、その孔の周囲には軸部31bの凸状の突部
31nと嵌合する窪み32uが3箇所設けられている。
そして、この窪み32uのうち、中央の窪み32uでセ
ンサ部31を支持した場合は、検知エリアの中心の感度
帯Xが赤外線センサ装置70の直下を向くように設けら
れている。また、左右の窪み32uでセンサ部31を支
持した場合は、図3(b)のように中心の感度帯Xが天
井用モジュール20の一辺の1/4だけ移動するように
設けられている。
【0035】そして、この応用例においても第1の実施
の形態と同じように、天井用モジュール20の略鉛直面
内において、赤外線センサ装置70の検知エリアの中心
の感度帯Xが、床面のおよそどの位置を検出しているか
がわかる。
【0036】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図8〜10を用いて説明する。図8は赤外線セ
ンサ装置の分解斜視図、図9は赤外線センサ装置の断面
図、図10は天井用モジュールと検知エリアを示す平面
図を示す。この赤外線センサ装置は、第1の実施の形態
における検知エリア移動手段の形状を変えたものであ
る。
【0037】図において、検知エリア移動手段は、セン
サ部31と回転移動手段33とにより構成されている。
センサ部31は、合成樹脂によりバドミントンンの羽を
逆さにしたような上面が平らで下面に球面を有した本体
31aと、この本体31aの下面の球面に水平方向に左
右に突出した一対の軸部31bと、この本体31aの下
面の球面に固定された赤外線センサ1と、により構成さ
れている。
【0038】回転移動手段33は、合成樹脂によりリン
グ状に形成され、リング状をなした上面にはセンサ部3
1の軸部31bと係合するU状の溝33uが45度ピッ
チで8ケ所に設けられている。また、リングをなした中
央部には、赤外線センサ1の受光部11が出るように円
形の窓が設けられている。そして、センサ部31の軸部
31bをU状の溝33uに嵌め込むようにして、センサ
部31が回転移動手段33に保持されている。その他の
第1の実施の形態と同一の構成部材には同一符号を付す
ことにより説明を省略する。
【0039】ここで重要なことは、赤外線センサ1の検
知エリアの中心の感度帯Xが、天井用モジュール20の
略鉛直面内に収まるように、赤外線センサ1を中心に回
転移動し得る回転移動手段33を設けたことである。そ
して、回転移動手段33をセンサ部31の軸部31bと
係合するU状の溝33uを45度ピッチで8ケ所に設
け、センサ部31の軸部31bをU状の溝33uに嵌め
込むようにして、センサ部31を保持する構成にしたこ
とである。そして、回転移動手段33により平面視にお
いて中心の感度帯Xの外郭と天井用モジュール20の外
郭が略重なるように水平方向の所定の角度に回転して移
動し得るように、赤外線センサ装置70の検知エリアの
中心の感度帯Xが赤外線センサ装置70の直下から天井
用モジュール20の1辺の1/4だけずれて検出される
ように透過部11を加工したことである。
【0040】次に、この赤外線センサ装置の取付方法を
説明する。図10は赤外線センサ装置を天井用モジュー
ル20の略中央に取付けた場合である。ここでは前述し
たように中心の感度帯Xが天井用モジュール20の1辺
の1/4だけずれた、半分より右側のX1で示した範囲
を検知するように取付けられている。
【0041】次に、この赤外線センサ装置の使用方法を
説明する。このように取付けられた赤外線センサ装置7
0において、仮に左側半分がパーティションなどで区切
られており、かつ、右側半分のうち下側の床面にパソコ
ンや什器などが設置されていて、これらの床面よりも右
側半分の上の床面を中心の感度帯Xで検知したい場合を
説明する。このようなときには赤外線センサ装置70の
センサ部31の軸部31bを回転移動手段33に設けら
れたU状の溝33uの反時計方向に向かって隣の位置に
回転させれば良い。この操作により、中心の感度帯X1
を45度反時計方向に回転させたX2の位置に移動する
ことができる。
【0042】この実施の形態によると、赤外線センサ7
0の中心の感度帯X1を赤外線センサ装置70を中心に
回転移動し得る回転移動手段33を設けたことにより、
天井用モジュール20の略鉛直面内において、赤外線セ
ンサ装置70の検知エリアの中心の感度帯Xが、床面の
およそどの位置を検出しているかがわかる。従って、レ
イアウト変更などにより、床面に設置されるパソコンや
什器の位置が変わった場合でも、検知エリアの中心の感
度帯Xの位置を認識しながら、その位置変更ができる。
【0043】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図11、図12を用いて説明する。図11は床
面における赤外線センサ装置の検出ゾーンを示す平面
図、図12は赤外線センサ装置の検出ゾーンを示す側面
図である。この赤外線センサ装置は、第1の実施の形態
における直線方向移動手段3をさらに微少移動できる微
少移動手段を設けたものである。
【0044】図11(a)において、nは検出ゾーン
で、赤外線センサ装置の検出エリアの中心の感度帯にお
ける検出ビームが床面に描かれた状態を示し、rはそれ
以外の非検出ゾーンを示す。微少移動手段は、図示して
いないが、例えば、図7の直線方向移動支持部32の窓
枠の矢印Kで示した部分を天井用モジュール20の側か
らネジを立て、直線方向移動支持部32の片側を数ミリ
程度浮かせるようにすることにより赤外線センサ装置7
0の検知エリアの中心の感度帯を微少移動させればよ
い。その他は、第1の実施の形態と同一の構成により説
明を省略する。
【0045】ここで重要なことは、微少移動手段を隣合
う検出ビームの存在しない箇所に、検出ビームを移動で
きるようにしたことである。つまり、図11(b)のn
1からn2に示すように検出ゾーンnを移動できるよう
にネジにより調整できるようにしたことである。
【0046】次に、この赤外線センサ装置70の取付方
法と使用方法を説明する。ここで取付方法と使用方法の
うちの直線方向移動手段3については、第1の実施の形
態に示したものと同じであるので説明を省略する。従っ
て、微少移動手段の使用方法を説明する。図19は、あ
る配置における中心の感度帯の検出ビームnの広がりを
示す。図19(a)のものでは、中央にある検出ビーム
nがパソコンで遮られており、最上段の検出ビームがわ
ずかに人の頭部をかすめている。このような場合、最上
段の検出ビームでは、検知対象からの赤外線の入射量が
少なく、検知対象を検出できない可能性があった。従っ
て、ネジで構成された微少移動手段により、検出ビーム
を図19(b)に示すような位置に少し移動させること
により、中央にある検出ビームで検知対象のより中心部
分をとらえることができ、赤外線センサ装置70への赤
外線の入射量が増え、より検知対象を検出しやすくでき
る。
【0047】この実施の形態によると、微少移動手段に
より、検出ビームを微少に移動させることにより、検出
ビームを少しでも検知対象が活動する中心に向けること
ができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、天井に
設けられた天井用モジュールに取付けられ、所定の検知
エリア内における検知対象の存在の有無を放射状に2種
類以上の感度帯を設けて検知する赤外線センサと、この
赤外線センサの検知エリアを移動させ得る検知エリア移
動手段と、を備えた赤外線センサ装置において、前記検
知エリア移動手段は、赤外線センサを少なくとも一つの
方向に向けたときに検知エリアの中心の感度帯が天井用
モジュールの略鉛直面内に収まるよう移動し得るものに
したことにより、赤外線センサを少なくとも一つの方向
に向けたときに、天井用モジュールの略鉛直面内におけ
る赤外線センサ装置の検知エリアの中心の感度帯が床面
のおよそどの位置を検出しているかがわかる。
【0049】請求項2記載の発明にあっては、前記検知
エリア移動手段は、中心の感度帯を予め定められた複数
の位置に移動し得ることにより、天井用モジュールの略
鉛直面内を検知エリアの中心の感度帯が段階的に移動す
るので、請求項1の効果に比べて、より赤外線センサ装
置の検知エリアの中心の感度帯が床面のおよそどの位置
を検出しているかがわかる。
【0050】請求項3記載の発明にあっては、前記検知
エリア移動手段は、赤外線センサの直下と、これを中心
にして、この中心を通る直線上を左右に各1又は各2箇
所の位置に検知エリアを移動し得る直線方向移動手段に
より構成したことにより、検知エリアが直線方向に段階
的に移動するので請求項1又は請求項2の効果をより高
めることができ、レイアウト変更などにより、床面に設
置されるパソコンや什器の位置が変わった場合でも、検
知エリアの中心の感度帯Xの位置を認識しながら、その
位置変更ができる。
【0051】請求項4記載の発明にあっては、前記直線
方向移動手段は、赤外線センサを垂直方向の所定の角度
に傾けて固定し得る角度固定手段により構成したことに
より、請求項3に記載したものと同じ効果を奏する。
【0052】請求項5記載の発明にあっては、前記角度
固定手段は、平面視において中心の感度帯の外郭と天井
用モジュールの外郭が略重なるように最大角度を設けた
ことにより、請求項4に記載した効果に加え、天井用モ
ジュール内の両端までを比較的感度の良い検知エリアの
中心の感度帯で検出することができる。
【0053】請求項6記載の発明にあっては、前記検知
エリア移動手段は、検知エリアが赤外線センサを中心に
回転移動し得る回転移動手段により構成したことによ
り、請求項2に記載した効果を奏するうえに、赤外線セ
ンサ装置の検知エリアがこれを取付けた天井用モジュー
ル単位に設定でき、施工のときやレイアウト変更の場合
における検知範囲の設定が行いやすくなる。
【0054】請求項7記載の発明にあっては、前記回転
移動手段は、平面視において中心の感度帯の外郭と天井
用モジュールの外郭が略重なるように水平方向の所定の
角度に回転して移動し得ることにより、請求項6に記載
した効果を奏するうえに、天井用モジュール内のほぼ全
面を比較的感度の良い検知エリアの中心の感度帯で検出
することができる。
【0055】請求項8記載の発明にあっては、前記赤外
線センサは、中心の感度帯を複数の検出ビームにて検知
してなり、隣合う検出ビームの存在しない箇所に、検出
ビームを移動し得る微小移動手段を設けたことにより、
請求項3乃至請求項7の効果を奏するうえに、検出ビー
ムを少しでも検知対象が活動する中心に向けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る赤外線センサ
装置の分解斜視図である。
【図2】同上の赤外線センサ装置の断面図である。
【図3】同上の赤外線センサ装置を取付けた天井用モジ
ュールと検知エリアを示す平面図である。
【図4】同上の赤外線センサ装置の第2の応用例の要部
斜視図である。
【図5】同上の赤外線センサ装置の第1の応用例の赤外
線センサ装置を取付けた天井用モジュールと検知エリア
を示す平面図である。
【図6】同上の赤外線センサ装置の第2の応用例の要部
の組合せ斜視図である。
【図7】同上の赤外線センサ装置の第2の応用例の要部
の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る赤外線センサ
装置の分解斜視図である。
【図9】同上の赤外線センサ装置の断面図である。
【図10】同上の赤外線センサ装置を取付けた天井用モ
ジュールと検知エリアを示す平面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る赤外線セン
サ装置の床面における赤外線センサ装置の検出ゾーンを
示す平面図である。
【図12】同上の赤外線センサ装置の検出ゾーンを示す
側面図である。
【図13】同上の赤外線センサ装置の検出ビームとその
使用例を示す模式図である。
【図14】従来例に係る赤外線センサ装置の全体の構成
を示す断面図である。
【図15】同上の赤外線センサ装置の使用状態を示す断
面図である。
【図16】同上の赤外線センサ装置の透過部を示す平面
図と側面図である。
【図17】同上の赤外線センサ装置の検知エリアを示す
平面図である。
【図18】同上の赤外線センサ装置を取付けた天井用モ
ジュールと検知エリアを示す平面図である。
【図19】同上の赤外線センサ装置を取付けた天井用モ
ジュールと検知エリアを示す別の平面図である。
【符号の説明】
1 赤外線センサ 3 直線方向移動手段 20 天井用ジュール 31 センサ部 32 直線方向移動支持部 33 回転移動手段 70 赤外線センサ装置 X 中心の感度帯

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に設けられた天井用モジュールに
    取付けられ、所定の検知エリア内における検知対象の存
    在の有無を放射状に2種類以上の感度帯を設けて検知す
    る赤外線センサと、この赤外線センサの検知エリアを移
    動させ得る検知エリア移動手段と、を備えた赤外線セン
    サ装置において、前記検知エリア移動手段は、赤外線セ
    ンサを少なくとも一つの方向に向けたときに検知エリア
    の中心の感度帯が天井用モジュールの略鉛直面内に収ま
    るよう移動し得ることを特徴とする赤外線センサ装置。
  2. 【請求項2】 前記検知エリア移動手段は、中心の感
    度帯を予め定められた複数の位置に移動し得ることを特
    徴とする請求項1記載の赤外線センサ装置。
  3. 【請求項3】 前記検知エリア移動手段は、赤外線セ
    ンサの直下と、これを中心にして、この中心を通る直線
    上を左右に各1又は各2箇所の位置に検知エリアを移動
    し得る直線方向移動手段により構成したことを特徴とす
    る請求項2記載の赤外線センサ装置。
  4. 【請求項4】 前記直線方向移動手段は、赤外線セン
    サを垂直方向の所定の角度に傾けて固定し得る角度固定
    手段により構成したことを特徴とする請求項3記載の赤
    外線センサ装置。
  5. 【請求項5】 前記角度固定手段は、平面視において
    中心の感度帯の外郭と天井用モジュールの外郭が略重な
    るように最大角度を設けたことを特徴とする請求項4記
    載の赤外線センサ装置。
  6. 【請求項6】 前記検知エリア移動手段は、検知エリ
    アが赤外線センサを中心に回転移動し得る回転移動手段
    により構成したことを特徴とする請求項2記載の赤外線
    センサ装置。
  7. 【請求項7】 前記回転移動手段は、平面視において
    中心の感度帯の外郭と天井用モジュールの外郭が略重な
    るように水平方向の所定の角度に回転して移動し得るこ
    とを特徴とする請求項6記載の赤外線センサ装置。
  8. 【請求項8】 前記赤外線センサは、中心の感度帯を
    複数の検出ビームにて検知してなり、隣合う検出ビーム
    の存在しない箇所に、検出ビームを移動し得る微小移動
    手段を設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項7記
    載の赤外線センサ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013145127A (ja) * 2012-01-13 2013-07-25 Panasonic Corp 赤外線センサの取り付け構造

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