JP2003343723A - ピストンとコネクティングロッドの接続構造 - Google Patents
ピストンとコネクティングロッドの接続構造Info
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- F16C9/04—Connecting-rod bearings; Attachments thereof
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、内燃機関におけるピストンとコネ
クティングロッドの接続構造に関し、ピンボス部のボス
穴の上面の面圧をより低減し、同時に、コネクティング
ロッドをより軽量化することを目的とする。 【解決手段】 ピストンのピンボス部の間に、コネクテ
ィングロッドの小端部を配置し、前記ピンボス部に形成
されるボス穴と、前記小端部の両端面を貫通して形成さ
れる取付穴とにピストンピンを嵌挿し、前記ピストンと
前記コネクティングロッドとを接続してなるピストンと
コネクティングロッドの接続構造において、前記コネク
ティングロッドの小端部の両端面に段差部を設け、前記
小端部における前記段差部より先側の両端面間の幅を根
元側の両端面間の幅より小さくするとともに、前記小端
部の前記段差部より先側の両端面および根元側の両端面
を、前記取付穴の軸長方向に直交する平坦面としてなる
ことを特徴とする。
クティングロッドの接続構造に関し、ピンボス部のボス
穴の上面の面圧をより低減し、同時に、コネクティング
ロッドをより軽量化することを目的とする。 【解決手段】 ピストンのピンボス部の間に、コネクテ
ィングロッドの小端部を配置し、前記ピンボス部に形成
されるボス穴と、前記小端部の両端面を貫通して形成さ
れる取付穴とにピストンピンを嵌挿し、前記ピストンと
前記コネクティングロッドとを接続してなるピストンと
コネクティングロッドの接続構造において、前記コネク
ティングロッドの小端部の両端面に段差部を設け、前記
小端部における前記段差部より先側の両端面間の幅を根
元側の両端面間の幅より小さくするとともに、前記小端
部の前記段差部より先側の両端面および根元側の両端面
を、前記取付穴の軸長方向に直交する平坦面としてなる
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関において
ピストンとコネクティングロッドとを接続するためのピ
ストンとコネクティングロッドの接続構造に関する。
ピストンとコネクティングロッドとを接続するためのピ
ストンとコネクティングロッドの接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関では、内燃機関の作動時
に、ピストンの上面に作用する爆発力が、ピストンのピ
ンボス部のボス穴の上面に集中応力として作用し、ピン
ボス部のボス穴の上面の面圧が過大になることが知られ
ている。また、ピストンピンには、少なからず曲げが発
生し、この結果、ピンボス部のボス穴の上面には、過大
応力が集中し、ピンボス部に亀裂破損が生じるおそれが
ある。
に、ピストンの上面に作用する爆発力が、ピストンのピ
ンボス部のボス穴の上面に集中応力として作用し、ピン
ボス部のボス穴の上面の面圧が過大になることが知られ
ている。また、ピストンピンには、少なからず曲げが発
生し、この結果、ピンボス部のボス穴の上面には、過大
応力が集中し、ピンボス部に亀裂破損が生じるおそれが
ある。
【0003】図3および図4は、このような問題を低減
したピストン1とコネクティングロッド2の接続構造を
示すもので、この接続構造では、ピストン1のピンボス
部1aの間に、コネクティングロッド2の小端部2aが
配置されている。コネクティングロッド2の小端部2a
の両端面は、その先端側を中央に向けて傾斜され、傾斜
面2bにより先端側の幅が小さくされている。
したピストン1とコネクティングロッド2の接続構造を
示すもので、この接続構造では、ピストン1のピンボス
部1aの間に、コネクティングロッド2の小端部2aが
配置されている。コネクティングロッド2の小端部2a
の両端面は、その先端側を中央に向けて傾斜され、傾斜
面2bにより先端側の幅が小さくされている。
【0004】そして、ピンボス部1aに形成されるボス
穴1bと、小端部2aを貫通して形成される取付穴2c
とに、図に二点鎖線で示すピストンピン3が嵌挿され、
ピストン1とコネクティングロッド2とが接続されてい
る。このような接続構造では、コネクティングロッド2
の小端部2aの先端側の幅を小さくしたので、ピストン
1のピンボス部1aのボス穴1bの上面の長さLを長く
することが可能になり、受圧面積の増大により、ピスト
ン1のピンボス部1aのボス穴1bの上面に作用する応
力の集中を低減することができる。
穴1bと、小端部2aを貫通して形成される取付穴2c
とに、図に二点鎖線で示すピストンピン3が嵌挿され、
ピストン1とコネクティングロッド2とが接続されてい
る。このような接続構造では、コネクティングロッド2
の小端部2aの先端側の幅を小さくしたので、ピストン
1のピンボス部1aのボス穴1bの上面の長さLを長く
することが可能になり、受圧面積の増大により、ピスト
ン1のピンボス部1aのボス穴1bの上面に作用する応
力の集中を低減することができる。
【0005】また、コネクティングロッド2の小端部2
aの先端側の幅を小さくしたので、コネクティングロッ
ド2の軽量化を図ることができる。
aの先端側の幅を小さくしたので、コネクティングロッ
ド2の軽量化を図ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の接続構造では、コネクティングロッド2の小
端部2aの両端面を傾斜して、傾斜面2bにより先端側
の幅を小さくしているため、傾斜面2bとピンボス部1
aの内面1cとの間に比較的大きな間隙が必要になり、
ピンボス部1aのボス穴1bの上面の長さを充分に確保
することが困難になるという問題があった。
うな従来の接続構造では、コネクティングロッド2の小
端部2aの両端面を傾斜して、傾斜面2bにより先端側
の幅を小さくしているため、傾斜面2bとピンボス部1
aの内面1cとの間に比較的大きな間隙が必要になり、
ピンボス部1aのボス穴1bの上面の長さを充分に確保
することが困難になるという問題があった。
【0007】すなわち、このような接続構造では、図5
の(b)に実線で示すように、コネクティングロッド2
が垂直に位置している時には、図5の(a)に示すよう
に、傾斜面2bとピンボス部1aの内面1cとの間の必
要間隙寸法はaである。しかしながら、破線で示すよう
に、コネクティングロッド2が傾斜すると、傾斜面2b
の根元部2dが上方に移動するため、小端部2aとピン
ボス部1aとの干渉を避けるためには、傾斜面2bとピ
ンボス部1aの内面1cとの間に、寸法bの間隙が必要
になる。
の(b)に実線で示すように、コネクティングロッド2
が垂直に位置している時には、図5の(a)に示すよう
に、傾斜面2bとピンボス部1aの内面1cとの間の必
要間隙寸法はaである。しかしながら、破線で示すよう
に、コネクティングロッド2が傾斜すると、傾斜面2b
の根元部2dが上方に移動するため、小端部2aとピン
ボス部1aとの干渉を避けるためには、傾斜面2bとピ
ンボス部1aの内面1cとの間に、寸法bの間隙が必要
になる。
【0008】従って、傾斜面2bとピンボス部1aの内
面1cとの間の間隙を寸法bに設定する必要があり、傾
斜面2bとピンボス部1aの内面1cとの間に比較的大
きな間隙が必要になる。本発明は、かかる従来の問題を
解決するためになされたもので、ピンボス部のボス穴の
上面の面圧をより低減することができるとともに、コネ
クティングロッドをより軽量化することができるピスト
ンとコネクティングロッドの接続構造を提供することを
目的とする。
面1cとの間の間隙を寸法bに設定する必要があり、傾
斜面2bとピンボス部1aの内面1cとの間に比較的大
きな間隙が必要になる。本発明は、かかる従来の問題を
解決するためになされたもので、ピンボス部のボス穴の
上面の面圧をより低減することができるとともに、コネ
クティングロッドをより軽量化することができるピスト
ンとコネクティングロッドの接続構造を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のピストンとコ
ネクティングロッドの接続構造は、ピストンのピンボス
部の間に、コネクティングロッドの小端部を配置し、前
記ピンボス部に形成されるボス穴と、前記小端部の両端
面を貫通して形成される取付穴とにピストンピンを嵌挿
し、前記ピストンと前記コネクティングロッドとを接続
してなるピストンとコネクティングロッドの接続構造に
おいて、前記コネクティングロッドの小端部の両端面に
段差部を設け、前記小端部における前記段差部より先側
の両端面間の幅を根元側の両端面間の幅より小さくする
とともに、前記小端部の前記段差部より先側の両端面お
よび根元側の両端面を、前記取付穴の軸長方向に直交す
る平坦面としてなることを特徴とする。
ネクティングロッドの接続構造は、ピストンのピンボス
部の間に、コネクティングロッドの小端部を配置し、前
記ピンボス部に形成されるボス穴と、前記小端部の両端
面を貫通して形成される取付穴とにピストンピンを嵌挿
し、前記ピストンと前記コネクティングロッドとを接続
してなるピストンとコネクティングロッドの接続構造に
おいて、前記コネクティングロッドの小端部の両端面に
段差部を設け、前記小端部における前記段差部より先側
の両端面間の幅を根元側の両端面間の幅より小さくする
とともに、前記小端部の前記段差部より先側の両端面お
よび根元側の両端面を、前記取付穴の軸長方向に直交す
る平坦面としてなることを特徴とする。
【0010】請求項2のピストンとコネクティングロッ
ドの接続構造は、請求項1記載のピストンとコネクティ
ングロッドの接続構造において、前記小端部の取付穴の
内面には、前記取付穴に対応する形状のブッシュが配置
されていることを特徴とする。
ドの接続構造は、請求項1記載のピストンとコネクティ
ングロッドの接続構造において、前記小端部の取付穴の
内面には、前記取付穴に対応する形状のブッシュが配置
されていることを特徴とする。
【0011】(作用)請求項1のピストンとコネクティ
ングロッドの接続構造では、コネクティングロッドの小
端部の段差部より先側の両端面および根元側の両端面
を、取付穴の軸長方向に直交する平坦面としたので、コ
ネクティングロッドが傾斜した場合にも、両端面とピン
ボス部の内面との間の間隙寸法が変化することがなくな
る。
ングロッドの接続構造では、コネクティングロッドの小
端部の段差部より先側の両端面および根元側の両端面
を、取付穴の軸長方向に直交する平坦面としたので、コ
ネクティングロッドが傾斜した場合にも、両端面とピン
ボス部の内面との間の間隙寸法が変化することがなくな
る。
【0012】従って、両端面とピンボス部の内面との間
の間隙寸法を小さくすることが可能になり、これによ
り、ピンボス部のボス穴の上面の長さを充分に確保し、
ピンボス部のボス穴の上面の面圧をより低減することが
可能になる。また、小端部における段差部より先側の両
端面を、取付穴の軸長方向に直交する平坦面としたの
で、傾斜面にする場合に比較して、コネクティングロッ
ドをより軽量化することが可能になる。
の間隙寸法を小さくすることが可能になり、これによ
り、ピンボス部のボス穴の上面の長さを充分に確保し、
ピンボス部のボス穴の上面の面圧をより低減することが
可能になる。また、小端部における段差部より先側の両
端面を、取付穴の軸長方向に直交する平坦面としたの
で、傾斜面にする場合に比較して、コネクティングロッ
ドをより軽量化することが可能になる。
【0013】請求項2のピストンとコネクティングロッ
ドの接続構造では、小端部の取付穴の内面に、取付穴に
対応する形状のブッシュが配置される。従って、コネク
ティングロッドの小端部の根元側の両端面の幅を大きく
することにより、ブッシュの下面側の長さが長くなる。
ドの接続構造では、小端部の取付穴の内面に、取付穴に
対応する形状のブッシュが配置される。従って、コネク
ティングロッドの小端部の根元側の両端面の幅を大きく
することにより、ブッシュの下面側の長さが長くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態について説明する。
態について説明する。
【0015】図1は、本発明のピストンとコネクティン
グロッドの接続構造の一実施形態を示している。図1に
おいて、符号11は、ピストンを示している。このピス
トン11は、ピストン本体13の下面に、一対のピンボ
ス部15を一体形成して構成されている。
グロッドの接続構造の一実施形態を示している。図1に
おいて、符号11は、ピストンを示している。このピス
トン11は、ピストン本体13の下面に、一対のピンボ
ス部15を一体形成して構成されている。
【0016】一対のピンボス部15には、同一軸線上に
ボス穴15aが貫通形成されている。また、一対のピン
ボス部15の間には、コネクティングロッド17の小端
部19が配置される空間部15bが形成されている。コ
ネクティングロッド17の小端部19には、取付穴19
aが形成されている。
ボス穴15aが貫通形成されている。また、一対のピン
ボス部15の間には、コネクティングロッド17の小端
部19が配置される空間部15bが形成されている。コ
ネクティングロッド17の小端部19には、取付穴19
aが形成されている。
【0017】この取付穴19aは、小端部19の両端面
を貫通して形成されている。小端部19の取付穴19a
の内面には、取付穴19aに対応する形状のブッシュ2
1が配置されている。このブッシュ21の内径は、ピン
ボス部15に形成されるボス穴15aの内径と同一の内
径とされている。
を貫通して形成されている。小端部19の取付穴19a
の内面には、取付穴19aに対応する形状のブッシュ2
1が配置されている。このブッシュ21の内径は、ピン
ボス部15に形成されるボス穴15aの内径と同一の内
径とされている。
【0018】ボス穴15aおよびブッシュ21には、図
に二点鎖線で示すピストンピン23が嵌挿され、ピスト
ン11とコネクティングロッド17とが接続されてい
る。この実施形態では、コネクティングロッド17の小
端部19の両端面に、円弧状の段差部19bが形成され
ている。そして、小端部19における段差部19bより
先側が先端部19Aとされ、段差部19bより根元側が
根元部19Bとされている。
に二点鎖線で示すピストンピン23が嵌挿され、ピスト
ン11とコネクティングロッド17とが接続されてい
る。この実施形態では、コネクティングロッド17の小
端部19の両端面に、円弧状の段差部19bが形成され
ている。そして、小端部19における段差部19bより
先側が先端部19Aとされ、段差部19bより根元側が
根元部19Bとされている。
【0019】先端部19Aの上下方向の長さ寸法は、根
元部19Bの上下方向の長さ寸法の2倍から3倍程度の
寸法とされている。先端部19Aの両端面19c間の幅
L1は、根元部19Bの両端面19d間の幅L2より小
さくされている。先端部19Aの両端面19c、およ
び、根元部19Bの両端面19dは、取付穴19aの軸
長方向に直交する平坦面とされている。
元部19Bの上下方向の長さ寸法の2倍から3倍程度の
寸法とされている。先端部19Aの両端面19c間の幅
L1は、根元部19Bの両端面19d間の幅L2より小
さくされている。先端部19Aの両端面19c、およ
び、根元部19Bの両端面19dは、取付穴19aの軸
長方向に直交する平坦面とされている。
【0020】上述したピストン11とコネクティングロ
ッド17の接続構造では、コネクティングロッド17の
小端部19の両端面に段差部19bを設け、小端部19
における段差部19bより先側の先端部19Aの両端面
19c間の幅L1を、根元側の根元部19Bの両端面1
9d間の幅L2より小さくし、先端部19Aの両端面1
9cおよび根元部19Bの両端面19dを、取付穴19
aの軸長方向に直交する平坦面としたので、ピンボス部
15のボス穴15aの上面の面圧をより低減することが
できるとともに、コネクティングロッド17をより軽量
化することができる。
ッド17の接続構造では、コネクティングロッド17の
小端部19の両端面に段差部19bを設け、小端部19
における段差部19bより先側の先端部19Aの両端面
19c間の幅L1を、根元側の根元部19Bの両端面1
9d間の幅L2より小さくし、先端部19Aの両端面1
9cおよび根元部19Bの両端面19dを、取付穴19
aの軸長方向に直交する平坦面としたので、ピンボス部
15のボス穴15aの上面の面圧をより低減することが
できるとともに、コネクティングロッド17をより軽量
化することができる。
【0021】すなわち、上述したピストン11とコネク
ティングロッド17の接続構造では、コネクティングロ
ッド17の小端部19の先端部19Aの両端面19cお
よび根元部19Bの両端面19dを、取付穴19aの軸
長方向に直交する平坦面としたので、図2の(a)に点
線で示すように、コネクティングロッド17が傾斜した
場合にも、両端面19c,19dとピンボス部15の内
面15cとの間の間隙寸法aが変化することがなくな
る。
ティングロッド17の接続構造では、コネクティングロ
ッド17の小端部19の先端部19Aの両端面19cお
よび根元部19Bの両端面19dを、取付穴19aの軸
長方向に直交する平坦面としたので、図2の(a)に点
線で示すように、コネクティングロッド17が傾斜した
場合にも、両端面19c,19dとピンボス部15の内
面15cとの間の間隙寸法aが変化することがなくな
る。
【0022】従って、両端面19c,19dとピンボス
部15の内面15cとの間の間隙寸法を小さくすること
が可能になり、これにより、ピンボス部15のボス穴1
5aの上面の長さを充分に確保し、ピンボス部15のボ
ス穴15aの上面の面圧をより低減することが可能にな
る。そして、これにより、エンジンの高出力化に伴う燃
焼圧の増加に充分対応することが可能になる。
部15の内面15cとの間の間隙寸法を小さくすること
が可能になり、これにより、ピンボス部15のボス穴1
5aの上面の長さを充分に確保し、ピンボス部15のボ
ス穴15aの上面の面圧をより低減することが可能にな
る。そして、これにより、エンジンの高出力化に伴う燃
焼圧の増加に充分対応することが可能になる。
【0023】なお、ピンボス部15のボス穴15aの上
面の面圧を従来と同等にする場合には、ピストンピン2
3の長さを短くすることが可能になり、軽量化を図るこ
とができる。また、一対のピンボス部15の支持スパン
が短くなるため、ピストンピン23の曲げ変形量を小さ
くすることが可能になり、ボス穴15aの上面に発生す
る応力を緩和することができる。
面の面圧を従来と同等にする場合には、ピストンピン2
3の長さを短くすることが可能になり、軽量化を図るこ
とができる。また、一対のピンボス部15の支持スパン
が短くなるため、ピストンピン23の曲げ変形量を小さ
くすることが可能になり、ボス穴15aの上面に発生す
る応力を緩和することができる。
【0024】そして、小端部19における段差部19b
より先側の先端部19Aの両端面19cを、取付穴19
aの軸長方向に直交する平坦面としたので、従来のよう
に傾斜面にする場合に比較して、コネクティングロッド
17をより軽量化することが可能になり、同時に、受圧
面積を増大することができる。すなわち、図2の(b)
に示すように、ピンボス部15のボス穴15aを上方か
ら投影すると、この実施形態では、図の実線に示すよう
になり、従来の傾斜面の場合には、図に破線で示すよう
になる。
より先側の先端部19Aの両端面19cを、取付穴19
aの軸長方向に直交する平坦面としたので、従来のよう
に傾斜面にする場合に比較して、コネクティングロッド
17をより軽量化することが可能になり、同時に、受圧
面積を増大することができる。すなわち、図2の(b)
に示すように、ピンボス部15のボス穴15aを上方か
ら投影すると、この実施形態では、図の実線に示すよう
になり、従来の傾斜面の場合には、図に破線で示すよう
になる。
【0025】従って、この実施形態の方が受圧面積が大
きくなり、ピストン本体13の上面に同じ力が作用した
場合には、面圧が小さくなる。さらに、上述したピスト
ン11とコネクティングロッド17の接続構造では、小
端部19の取付穴19aの内面15cに、取付穴19a
に対応する形状のブッシュ21を配置したので、ブッシ
ュ21の下面側の長さを長くすることが可能になり、ブ
ッシュ21の下面側に作用する面圧を低減することがで
きる。
きくなり、ピストン本体13の上面に同じ力が作用した
場合には、面圧が小さくなる。さらに、上述したピスト
ン11とコネクティングロッド17の接続構造では、小
端部19の取付穴19aの内面15cに、取付穴19a
に対応する形状のブッシュ21を配置したので、ブッシ
ュ21の下面側の長さを長くすることが可能になり、ブ
ッシュ21の下面側に作用する面圧を低減することがで
きる。
【0026】すなわち、コネクティングロッド17のブ
ッシュ21の下面側の面圧が過大になる場合には、小端
部19の根元部19Bの両端面19dの幅L2を増大
し、ブッシュ21の下面側の長さを長くすることによ
り、ボス穴15aの上面の受圧面積を確保しながら、ブ
ッシュ21の下面側に作用する面圧を有効に低減するこ
とができる。
ッシュ21の下面側の面圧が過大になる場合には、小端
部19の根元部19Bの両端面19dの幅L2を増大
し、ブッシュ21の下面側の長さを長くすることによ
り、ボス穴15aの上面の受圧面積を確保しながら、ブ
ッシュ21の下面側に作用する面圧を有効に低減するこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のピストン
とコネクティングロッドの接続構造では、コネクティン
グロッドの小端部の両端面に段差部を設け、小端部にお
ける段差部より先側の両端面間の幅を根元側の両端面間
の幅より小さくし、小端部の段差部より先側の両端面お
よび根元側の両端面を、取付穴の軸長方向に直交する平
坦面としたので、ピンボス部のボス穴の上面の面圧をよ
り低減することができるとともに、コネクティングロッ
ドをより軽量化することができる。
とコネクティングロッドの接続構造では、コネクティン
グロッドの小端部の両端面に段差部を設け、小端部にお
ける段差部より先側の両端面間の幅を根元側の両端面間
の幅より小さくし、小端部の段差部より先側の両端面お
よび根元側の両端面を、取付穴の軸長方向に直交する平
坦面としたので、ピンボス部のボス穴の上面の面圧をよ
り低減することができるとともに、コネクティングロッ
ドをより軽量化することができる。
【0028】請求項2のピストンとコネクティングロッ
ドの接続構造では、小端部の取付穴の内面に、取付穴に
対応する形状のブッシュを配置したので、ブッシュの下
面側の長さを長くすることが可能になり、ブッシュに作
用する面圧を低減することができる。
ドの接続構造では、小端部の取付穴の内面に、取付穴に
対応する形状のブッシュを配置したので、ブッシュの下
面側の長さを長くすることが可能になり、ブッシュに作
用する面圧を低減することができる。
【図1】本発明のピストンとコネクティングロッドの接
続構造の一実施形態を示す断面図である。
続構造の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の接続構造においてコネクティングロッド
が傾いた状態を示す説明図である。
が傾いた状態を示す説明図である。
【図3】従来のピストンとコネクティングロッドの接続
構造を示す正面図である。
構造を示す正面図である。
【図4】図3の接続構造を示す断面図である。
【図5】図3の接続構造においてコネクティングロッド
が傾いた状態を示す説明図である。
が傾いた状態を示す説明図である。
11 ピストン
15 ピンボス部
15a ボス穴
17 コネクティングロッド
19 小端部
19a 取付穴
19b 段差部
19c,19d 端面
21 ブッシュ
23 ピストンピン
Claims (2)
- 【請求項1】 ピストンのピンボス部の間に、コネクテ
ィングロッドの小端部を配置し、前記ピンボス部に形成
されるボス穴と、前記小端部の両端面を貫通して形成さ
れる取付穴とにピストンピンを嵌挿し、前記ピストンと
前記コネクティングロッドとを接続してなるピストンと
コネクティングロッドの接続構造において、 前記コネクティングロッドの小端部の両端面に段差部を
設け、前記小端部における前記段差部より先側の両端面
間の幅を根元側の両端面間の幅より小さくするととも
に、前記小端部の前記段差部より先側の両端面および根
元側の両端面を、前記取付穴の軸長方向に直交する平坦
面としてなることを特徴とするピストンとコネクティン
グロッドの接続構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のピストンとコネクティン
グロッドの接続構造において、 前記小端部の取付穴の内面には、前記取付穴に対応する
形状のブッシュが配置されていることを特徴とするピス
トンとコネクティングロッドの接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002150411A JP2003343723A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | ピストンとコネクティングロッドの接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002150411A JP2003343723A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | ピストンとコネクティングロッドの接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003343723A true JP2003343723A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29768276
Family Applications (1)
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JP2002150411A Pending JP2003343723A (ja) | 2002-05-24 | 2002-05-24 | ピストンとコネクティングロッドの接続構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003343723A (ja) |
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- 2002-05-24 JP JP2002150411A patent/JP2003343723A/ja active Pending
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