JP7065653B2 - ピストン装置 - Google Patents
ピストン装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7065653B2 JP7065653B2 JP2018048126A JP2018048126A JP7065653B2 JP 7065653 B2 JP7065653 B2 JP 7065653B2 JP 2018048126 A JP2018048126 A JP 2018048126A JP 2018048126 A JP2018048126 A JP 2018048126A JP 7065653 B2 JP7065653 B2 JP 7065653B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- small end
- slide bearing
- lubricating oil
- connecting rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
特許文献1には、コンロッドの製造方法の発明が開示されており、特許文献中の符号を参照して説明する。この発明により製造されるコンロッドは、クランクシャフトに連結される大端部と、ピストンに連結される小端部と、大端部と小端部を連結するロッド部を有している。このコンロッドの製造工程では、分割型コンロッド1は破断により2分割されるが、その破断前に、一対の割型50a,50bからなる略円柱状の金型50を大端部の軸受孔に挿入する。この金型50は、大端部の軸受孔の係止溝5a,5bに対応する突起部51,52が外周面に設けられ、合わせ面55,55には一部が切り欠かれて一端側端面に向かって拡開するテ-パ面56,56が形成されている。先細状の楔形70をテ-パ面56,56に沿って摺動させれば、合わせ面55,55が離間し、一対の割型50a,50bが軸受孔1dの径方向に移動して軸受孔1dの内周面が突起部51,52により押圧され、一対の断面円弧状の軸受メタル半体10a,10bを固定するための係止溝5a,5bが形成される。この製造方法によれば、軸受メタルの位置決め機能を有する位置決め溝を備えたコンロッドを安価に製造することができるものとされている。
まず、中大型ディーゼル機関は、ガソリン機関と比較した場合、機関回転数が遅く燃焼最高圧力が高いため、連接棒の小端部においてすべり軸受が設けられるピン孔の上面と下面では、それぞれ当該箇所で発生する荷重を支えるために必要な面積が異なっている。具体的には、ピン孔が形成された連接棒の小端部と、小端部のピン孔に挿入される略円筒形のすべり軸受は、その受圧面積が上部よりも下部で大きくなるように設計されている。換言すれば、小端部とすべり軸受けは、上部の軸方向の寸法よりも、下部の軸方向の寸法が大きい裾広がりの形状に設計されている。これに対し、ガソリン機関では連接棒の小端部とすべり軸受にはこのような形状は不要である。
1)不適切な加工または誤差による締め代不足
2)運転中の連接棒小端部の弾性変形による一時的な締め代低下
3)ピストンピンとすべり軸受間の潤滑不良による瞬時的な固体潤滑
などが考えられる.
下側が開放された空洞部の中に間隔をおいて設けられた一対のボス部を有するピストンと、
ピン孔を備え前記ボス部に連結される小端部とクランク軸に連結される大端部を有する連接棒と、
前記ピン孔に設けられる円筒形のすべり軸受と、
前記ピストンに対して前記連接棒が揺動可能となるように前記ボス部と前記すべり軸受を貫通して前記ピストンと前記小端部を連結するピストンピンと、
を備えるピストン装置であって、
回転方向の位置ずれにより前記ピン孔から突出した前記すべり軸受が当接する突部を前記小端部と対面する前記ボス部の内面に有することを特徴としている。
前記ピストンの前記一対のボス部の間隔が上部よりも下部で大きく設定されており、前記連接棒の前記小端部の厚さが上部よりも下部で大きく設定されており、回転方向の位置ずれを生じた前記すべり軸受が前記ピン孔の下部から上方に突出することを特徴としている。
前記連接棒の前記小端部の前記ピン孔には、前記大端部から導かれた第1潤滑油孔が開口しており、前記すべり軸受には前記第1潤滑油孔に連通する第2潤滑油孔が開口しており、
前記ピン孔の下部から上方に突出した前記すべり軸受が前記突部に接触した状態において、前記第1潤滑油孔と前記第2潤滑油孔が少なくとも一部で連通していることを特徴としている。
まず、ピストン装置1の構成を説明する。ピストン装置1は、図1及び図2等に示すピストン2と、図3~図6等に示す連接棒3と、図3、図5、図6及び図9等に示すすべり軸受4と、図3、図5及び図6等に示すピストンピン5を備えている。
ピストン装置1が設けられたディーゼル機関が停止しており、図5に示すように連接棒3が鉛直方向の中心線と一致した位置にあるときは、図5及び図7に示すように、小端部11の下部とボス部7の段差部10との間には十分な隙間がある。
すなわち、図9に示すように、小端部11に対してすべり軸受4が回転方向に位置ずれを生じ、すべり軸受4の略下半分の幅広部分4bが小端部11のピン孔14から上方に突出しても、図10及び図11に示すように、この突出部分はボス部7の段差部10に突き当たるため(図10においてD=0)、それ以上回転方向にずれることはなく、その突出量は所定限度以下に抑制される。このため、すべり軸受4の下半部の受圧面積が大きく減少することはなく、耐荷重性能は維持される。
2…ピストン
3…連接棒
4…すべり軸受
4a…すべり軸受の幅狭部分
4b…すべり軸受の幅広部分
5…ピストンピン
6…空洞部
7…ボス部
10…突部としての段差部
11…小端部
12…大端部
13…棒部
14…ピン孔
15…第1潤滑油孔
16…第2潤滑油孔
Claims (3)
- 下側が開放された空洞部を挟んで配置された一対のボス部を有するピストンと、
ピン孔を備え前記ボス部に連結される小端部とクランク軸に連結される大端部を有する連接棒と、
前記ピン孔に設けられる円筒形のすべり軸受と、
前記ピストンに対して前記連接棒が揺動可能となるように前記ボス部と前記すべり軸受を貫通して前記ピストンと前記小端部を連結するピストンピンと、
を備えるピストン装置であって、
回転方向の位置ずれにより前記ピン孔から突出した前記すべり軸受が当接する突部を前記小端部と対面する前記ボス部の内面に有することを特徴とするピストン装置。 - 前記ピストンの前記一対のボス部の間隔が上部よりも下部で大きく設定されており、前記連接棒の前記小端部の厚さが上部よりも下部で大きく設定されており、回転方向の位置ずれを生じた前記すべり軸受が前記ピン孔の下部から上方に突出することを特徴とする請求項1記載のピストン装置。
- 前記連接棒の前記小端部の前記ピン孔には、前記大端部から導かれた第1潤滑油孔が開口しており、前記すべり軸受には前記第1潤滑油孔に連通する第2潤滑油孔が開口しており、
前記ピン孔の下部から上方に突出した前記すべり軸受が前記突部に接触した状態において、前記第1潤滑油孔と前記第2潤滑油孔が少なくとも一部で連通していることを特徴とする請求項2記載のピストン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018048126A JP7065653B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | ピストン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018048126A JP7065653B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | ピストン装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019158065A JP2019158065A (ja) | 2019-09-19 |
JP7065653B2 true JP7065653B2 (ja) | 2022-05-12 |
Family
ID=67992493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018048126A Active JP7065653B2 (ja) | 2018-03-15 | 2018-03-15 | ピストン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7065653B2 (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6334385B1 (en) | 1999-04-19 | 2002-01-01 | Seneca Technology, Ltd. | Piston lubrication and coolant path |
JP2003343723A (ja) | 2002-05-24 | 2003-12-03 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | ピストンとコネクティングロッドの接続構造 |
JP2009520904A (ja) | 2005-12-23 | 2009-05-28 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内燃機関用のピストン・コンロッド装置 |
JP2011149444A (ja) | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Hino Motors Ltd | ピストン支持部の潤滑構造 |
JP5656911B2 (ja) | 2012-05-02 | 2015-01-21 | 富士フイルム株式会社 | 画像編集装置、方法及びプログラム |
JP2015524035A (ja) | 2012-06-04 | 2015-08-20 | コンポーネンタ フィンランド オサケ ユキチュア | 内燃エンジン用ピストン |
-
2018
- 2018-03-15 JP JP2018048126A patent/JP7065653B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6334385B1 (en) | 1999-04-19 | 2002-01-01 | Seneca Technology, Ltd. | Piston lubrication and coolant path |
JP2003343723A (ja) | 2002-05-24 | 2003-12-03 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | ピストンとコネクティングロッドの接続構造 |
JP2009520904A (ja) | 2005-12-23 | 2009-05-28 | マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 内燃機関用のピストン・コンロッド装置 |
JP2011149444A (ja) | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Hino Motors Ltd | ピストン支持部の潤滑構造 |
JP5656911B2 (ja) | 2012-05-02 | 2015-01-21 | 富士フイルム株式会社 | 画像編集装置、方法及びプログラム |
JP2015524035A (ja) | 2012-06-04 | 2015-08-20 | コンポーネンタ フィンランド オサケ ユキチュア | 内燃エンジン用ピストン |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019158065A (ja) | 2019-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100528466C (zh) | 用于内燃机的连杆组件的制造方法 | |
EP3181926B1 (en) | Half thrust bearing and bearing device for crankshaft of internal combustion engine | |
US20050196084A1 (en) | Plain bearing | |
US8419285B2 (en) | Sliding bearing for internal combustion engine and sliding bearing device | |
US20050201647A1 (en) | Half plain bearing | |
JP5234706B2 (ja) | ころ軸受、カムシャフト支持構造および内燃機関 | |
US7566504B2 (en) | Iron species preform | |
US3398653A (en) | Piston | |
US10233967B2 (en) | Half thrust bearing | |
US20160091074A1 (en) | Mechanical system forming a cam follower or a rocker arm | |
CN105090406B (zh) | 适于装备形成凸轮或摇臂的机械系统的制造辊子的方法 | |
US20180355907A1 (en) | Half thrust bearing | |
KR101866960B1 (ko) | 내연 기관의 크랭크축의 베어링 장치 | |
JP7065653B2 (ja) | ピストン装置 | |
JP4994356B2 (ja) | 内燃機関のクランク軸用分割型すべり軸受および分割型すべり軸受装置 | |
JP2008095723A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2018080821A (ja) | すべり軸受 | |
JP2009030467A (ja) | タペットローラ軸受構造 | |
US10072705B2 (en) | Bearing device for crankshaft of internal combustion engine | |
JP5089572B2 (ja) | 内燃機関のクランク軸用分割型すべり軸受および分割型すべり軸受装置 | |
JP5017240B2 (ja) | ピストン・クランク機構のピストンピン支持構造 | |
JP2013032818A (ja) | 内燃機関のクランク軸のスラスト軸受装置 | |
JPH07279967A (ja) | すべり軸受の加工装置 | |
CN207514064U (zh) | 一种冲压式柴油机轴承 | |
JP2007146808A (ja) | ピストンピンならびにピストンアッセンブリ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220426 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7065653 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |