JPH11132220A - 連接棒組立用ボルト - Google Patents

連接棒組立用ボルト

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JPH11132220A
JPH11132220A JP29880897A JP29880897A JPH11132220A JP H11132220 A JPH11132220 A JP H11132220A JP 29880897 A JP29880897 A JP 29880897A JP 29880897 A JP29880897 A JP 29880897A JP H11132220 A JPH11132220 A JP H11132220A
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JP
Japan
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bolt
connecting rod
head
view
intersection
Prior art date
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Pending
Application number
JP29880897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshitomi
裕幸 吉富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP29880897A priority Critical patent/JPH11132220A/ja
Publication of JPH11132220A publication Critical patent/JPH11132220A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年、内燃機関の連接棒(コネクティングロ
ッド)は、軽量化と低コスト化の要望と同時に高出力へ
の耐用が要求されるため、特に大端部のボルト頭部内側
部の応力集中への耐久度が重要である。この部分は従来
正面視円弧状に形成されているが、近年の上記のような
傾向において、より応力を分散する構造、即ち円弧形状
の曲率をより大きくすることが望まれる。 【解決手段】 ボルト3の頭部3aにおける底面と正面
視傾斜状の切欠部3cとの交線Aを、軸部3dの面取り
部3b側端(軸外径端部)よりも距離Dだけ軸芯S寄り
に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のピスト
ンとクランク軸とを連接する連接棒(コネクティングロ
ッド)の半割状大端部を組み立てるためのボルトの頭部
形状に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関の連接棒は、クランクピ
ンを支持する大端部を半割状とし、ボルトで締結する構
造となっている。そして、このボルトの頭部の側端に面
取り部を形成し、連接棒の側端面に当接させることによ
り、ボルトの連接棒に対する相対回転を阻止し、締結力
を堅固にする構造が公知となっている。また、連接棒に
おいて、ボルトを螺入する大端部の脚部(大端部のクラ
ンク軸受けの両傍にて、ボルトの嵌挿方向に形成されて
いる。)のボルト頭部配置用端面と、連接棒の側端面と
は、直交方向となっていることから、両端面の交差部分
が直角状になってしまうと、この部分に応力が集中し、
亀裂等のもととなるため、該交差部分は正面視において
曲線状にして応力を分散させることが必要である。この
ことから、ボルトの頭部に、該頭部の底面より該面取り
部にかけて正面視斜め状の切欠部を設けて、該交差部分
と該切欠部との間に隙間を生じさせるようにし、これに
よって、該交差部分は正面視円弧状に形成できるように
なった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、昨今では、内
燃機関の軽量化、低コスト化の要望が高く、連接棒にお
いても、軽量化の傾向があり、その一方で、高出力化の
要望も高い。このように軽量化された連接棒をそのまま
高出力内燃機関に適用すれば、応力も高くなる。従っ
て、前記の連接棒における大端部の脚部のボルト頭部配
置用端面と連接棒の側端面との交差部分も、従来の曲率
での応力分散では対応しきれなくなり、該交差部分に亀
裂が生じるおそれがある。これを回避するためには、該
交差部分をなお曲率の大きな円弧形状にすることが望ま
しい。しかし、従来のボルト頭部の傾斜状切欠部の構造
では、大きな曲率を設定するにも限界があった。なぜな
ら、該頭部の底面における切欠部の起点位置が、加工容
易性の関係から、ボルトの軸部の軸外径端部よりも更に
面取り部側になっていて、該切欠部と該交差部分との隙
間を十分に取ることができなかったからである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような課
題を解決すべく、次のような手段を用いる。即ち、内燃
機関の連接棒の半割状大端部を組み立てるべく、大端部
の脚部に嵌挿するボルトであって、該ボルト頭部の側端
の一部に面取り部を形成し、該面取り部を該連接棒の側
端面に当接させる構造のものにおいて、該ボルトの頭部
にて、該ボルトの頭部の底面より該面取り部にかけて正
面視傾斜状の切欠部を設け、正面視において、該切欠部
と該底面との交点の位置を、該ボルトの軸部の軸外径端
部よりも該軸部の軸芯線に寄った位置とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付の図面
をもとに説明する。図1は本発明を採用する連接棒大端
部の部分正面図、図2は本発明に係る連接棒組立用ボル
トの正面図、図3は同じく平面図、図4は図2中X−X
矢視断面図、図5は図2中Y部分の拡大正面図、図6は
従来の連接棒組立用ボルトの正面図、図7は図6中X’
−X’矢視断面図である。
【0006】図1より連接棒の大端部の構造を説明す
る。連接棒幹部1と大端部半割部材2とを接合すること
で、クランクピン軸受5を有する連接棒の大端部が形成
されるものであり、この大端部において、クランクピン
軸受5の両側部に(図1では片側のみ図示)、該連接棒
幹部1と該大端部半割部材2とを締結するためのボルト
3を嵌挿する部分として、脚部1a・2aを形成してい
る。
【0007】各脚部1a・2aの反接合面側には、それ
ぞれボルト頭部配置用端面1bとナット配置用端面2b
とが形成されており、連接棒幹部1と大端部半割部材2
とが接合された状態において、ボルト頭部配置用端面1
bとナット配置用端面2bとの間を貫通するボルト孔が
形成され、このボルト孔に、ボルト3の軸部3dを該ボ
ルト頭部配置用端面1bより挿入し、ボルトの軸部3d
の軸端付近に形成された螺子部3eをナット配置用端面
2bのボルト孔開口部より突出させ、この突出部分にナ
ット4を螺装し、ボルト3の頭部3aの底面はボルト頭
部配置用端面1bに、ナット4の底面(この場合は上端
面)はナット配置用端面2bに当接させて、ボルト3の
頭部3aとナット4とにて脚部1a・2aを挟持する。
【0008】また、連接棒幹部1の側端面で、脚部1a
のボルト頭部配置用端面1b寄りの部分にボルト頭部当
接面1cが形成されており、一方、ボルト3の頭部3a
の一側に面取り部3bが形成されていて、該面取り部3
bを該ボルト頭部当接面1cに当接して、ボルト3を連
接棒に対して相対回転不能にしている。
【0009】更に、ボルト3の頭部3aにおいて、該頭
部3aの底面より該面取り部3bにかけて、正面視傾斜
状となるように切欠部3cを設けている。これにより、
該連接棒幹部1において、該ボルト頭部当接面1cと該
ボルト頭部配置用端面1bとの交差部分Bとの間に隙間
ができ、該交差部分Bを正面視円弧状に加工してこの部
分への応力集中を分散させることができるのである。
【0010】さて、従来から、連接棒幹部1と大端部半
割部材2とを締結すべく、図6及び図7のような形状の
ボルト3’を用いている。該ボルト3’は、本発明のボ
ルト3と同様に、頭部3’a・面取り部3’b・切欠部
3’c・軸部3’d・螺子部3’eを有するが、切欠部
3’cと頭部3’aの底面との交線A’は、加工が容易
なことから、軸部3’dの軸外径端部よりも更に面取り
部3’b寄りになっている。つまり、図7で判るよう
に、交線A’を軸部3’dの軸外径端部より距離D’だ
け離して頭部3’aの底面上に取ることにより、切欠部
3’cの加工がしやすいのである。
【0011】しかし、一方で、このように交線A’の位
置は、軸部3’dの軸外径端部よりもまだボルト頭部当
接面1c寄りであるため、交差部分Bと交線A’との間
の距離も短くなり、従って、交差部分Bの曲率は小さく
しか取れない。即ち従来の連結棒大端部の組立構成上、
交差部分Bは正面視直角に近い形状となり、高出力に適
用する場合には応力集中低減に対応しきれないのであ
る。
【0012】そこで、本発明においては、図4及び図5
の如く、交差部分Bの曲率を大きく取れるように、交線
Aの位置を交差部分Bに対して、前記の交線A’の位置
よりも更に、軸部3dの一部と交わる位置にまで後退さ
せた。つまり、交線Aの位置を、軸部3dの面取り部3
b側端よりも軸部3dの軸芯Sに向けて距離Dだけ内側
に寄った位置に設定している。(平面視で図4のよう
に、交線Aの一部(中央部分)が、軸部3dの断面円の
弦となる。)このようにして、交線Aと交差部分Bとの
間の距離を拡大し、切欠部3cを取ることによって、交
差部分Bの正面視円弧形状の曲率を大きくして、応力を
より分散できるようにして、高出力エンジンへの適用を
可能としているのである。
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏するものである。即ち、連接棒組立用
ボルトの頭部における正面視傾斜状の切欠部と底面との
交点を正面視においてボルト軸部の軸外径端部よりも軸
芯寄りに位置させることで、ボルト頭部の面取り部を当
接させるための連接棒の側端面と、該ボルトを嵌挿する
ための脚部のボルト頭部側端面との交差部分に形成する
正面視円弧状部分の円弧形状の曲率をより大きくするこ
とができ、この交差部分にかかる応力を十分に分散でき
る。従って、軽量化や低コスト化を実現しつつも高出力
エンジンに適用可能な連接棒を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用する連接棒大端部の部分正面図で
ある。
【図2】本発明に係る連接棒組立用ボルトの正面図であ
る。
【図3】同じく平面図である。
【図4】図2中X−X矢視断面図である。
【図5】図2中Y部分の拡大正面図である。
【図6】従来の連接棒組立用ボルトの正面図である。
【図7】図6中X’−X’矢視断面図である。
【符号の説明】
1 連接棒幹部 1a 脚部 1b ボルト頭部配置用端面 1c ボルト頭部当接面 2 大端部半割部材 2a 脚部 2b ナット配置用端面 3 ボルト(連接棒組立用ボルト) 3a 頭部 3b 面取り部 3c 切欠部(傾斜状切欠部) 3d 軸部 A 交線(ボルト頭部3aの底面と切欠部3cと
の交線) B 交差部分(ボルト頭部配置用端面1bとボル
ト頭部当接面1cとの交差部分) S 軸芯(ボルト軸部3dの軸芯)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の連接棒の半割状大端部を組み
    立てるべく、大端部の脚部に嵌挿するボルトであって、
    該ボルト頭部の側端の一部に面取り部を形成し、該面取
    り部を該連接棒の側端面に当接させる構造のものにおい
    て、該ボルトの頭部にて、該ボルトの頭部の底面より該
    面取り部にかけて正面視傾斜状の切欠部を設け、正面視
    で、該切欠部と該底面との交点が、該ボルトの軸部の軸
    外径端部よりも該軸部の軸芯線に寄った位置とすること
    を特徴とする連接棒組立用ボルト。
JP29880897A 1997-10-30 1997-10-30 連接棒組立用ボルト Pending JPH11132220A (ja)

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JP29880897A JPH11132220A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 連接棒組立用ボルト

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104145125A (zh) * 2012-02-29 2014-11-12 易安迪机车公司 具有定位特征的连杆螺栓
CN106089926A (zh) * 2016-08-25 2016-11-09 安徽六方重联机械股份有限公司 弹性防护螺栓

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CN104145125A (zh) * 2012-02-29 2014-11-12 易安迪机车公司 具有定位特征的连杆螺栓
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