JP2003343692A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JP2003343692A
JP2003343692A JP2002152329A JP2002152329A JP2003343692A JP 2003343692 A JP2003343692 A JP 2003343692A JP 2002152329 A JP2002152329 A JP 2002152329A JP 2002152329 A JP2002152329 A JP 2002152329A JP 2003343692 A JP2003343692 A JP 2003343692A
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JP2002152329A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ogino
清 荻野
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デファレンシャル装置のデフサイド用の転が
り軸受に対する予圧量は、負荷荷重条件に基づきトルク
量調整をして設定されるため、荷重条件とトルク量との
関係が明確でないと正確な予圧量が付与できない。 【解決手段】 ロックナット36,37をデフキャリア
2のリヤ側の開口壁に螺合して皿ばね26,27を圧縮
させるようにすると、これが弾性変形しその弾性力によ
ってころ軸受24,25の外輪部材32,33を内方に
押圧し、ころ軸受24,25が定圧予圧状態となるた
め、デファレンシャル装置1が作動してデフ機構10部
分の温度が上昇し、デフケース12がアクスルシャフト
7,8の軸心方向に熱膨張したとしても、皿ばね26,
27が熱膨張分だけ変形してそれを吸収し、円錐ころ3
4,35に対して、常に一定の予圧が付与されるため、
使用に伴なう予圧過大、あるいは予圧抜けといった状態
を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、デファレンシャル
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】デファレンシャル装置では、プロペラシ
ャフトからの駆動力が、デフ機構を介して車軸へ伝達さ
れる。この車軸をデフキャリアに対して軸心回りに回転
自在に支持するデフサイド用の転がり軸受として、ころ
軸受やアンギュラ玉軸受が用いられる。このような転が
り軸受は、デフキャリアと、デフ機構を内装するデフケ
ースに形成した軸ボス部との間に配置され、デフケース
を介して定位置予圧状態でもって組込まれている。 【0003】そして転がり軸受に対する予圧量は、負荷
荷重条件に基づいて、シム選択あるいはデフケースの回
転トルク調整をして決定される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の転がり軸受
において、転がり軸受に対する予圧量は、負荷荷重条件
に基づいて、トルク量調整をして設定される。従って、
負荷荷重条件と選択するシム、あるいはトルクとの関係
が明確でないと、正確な予圧量が付与できない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明のデファレンシャ
ル装置は、デフキャリアと、前記デフキャリアに軸心回
りに回転自在に支持されるプロペラシャフトと、デフ機
構を内装するとともに、前記プロペラシャフトの回転に
伴なって回転するデフケースと、前記デフケースを、前
記デフ機構に連結されるアクスルシャフトの軸心回りに
回転自在に支持する転がり軸受とを含み、前記転がり軸
受は、前記アクスルシャフトのデフ機構側を外嵌するデ
フケースの延長部に外嵌嵌着される内輪部材と、前記デ
フキャリアに設けた支持壁に内嵌嵌着される外輪部材
と、前記内輪部材と外輪部材との間に転動自在に配置さ
れる複数個の転動体とを含み、前記転動体は、所定の弾
性力を有する弾発部材によって定圧予圧配置されてい
る。 【0006】上記構成において、転がり軸受は、弾発部
材によって定圧予圧を付与されることにより、デフケー
ス部の温度上昇に伴なう内輪部材の軸心方向の押圧量
は、弾発部材によって吸収され、常に一定の予圧が転動
体に対して付与される。このため、転がり軸受の使用に
伴なった予圧過大、予圧抜けを防止することができる。 【0007】また組立てに際して、転がり軸受は、弾発
部材によって定圧予圧を付与されるよう構成しているの
で、転がり軸受のはめあいやすきま調整が不要となり、
このため、予圧量が管理しやすい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は車両のリヤ側に設けるデフ
ァレンシャル装置の全体構成を示す平面断面図、図2は
図1における転がり軸受部分の拡大断面図である。 【0009】まず、図1を参照して、デファレンシャル
装置1の全体構成を説明する。このデファレンシャル装
置1は、デフキャリア2、プロペラシャフト3を有す
る。このプロペラシャフト3は、デフキャリア2内のフ
ロント側に、前後一対のころ軸受4,5を介して軸心回
りに回転自在に支持されている。このプロペラシャフト
3はまた、そのリヤ側端部に、ドライブピニオン6を有
する。 【0010】デファレンシャル装置1は、プロペラシャ
フト3と、一対の後輪に連結される後輪用のアクスルシ
ャフト7,8との間に、デフ機構10を有する。このデ
フ機構10は、リングギヤ11、デフケース12、ピニ
オンシャフト13、デフピニオン14、サイドギヤ15
を有する。 【0011】リングギヤ11は、デフケース12にボル
ト16を介して取付けられている。これにより、デフケ
ース12はリングギヤ11とアクスルシャフト7,8の
軸心回りに回転一体に構成されている。ピニオンシャフ
ト13は、デフケース12の略中心に前後方向に挿通さ
れている。 【0012】デフピニオン14は、ピニオンシャフト1
3の前後に外嵌挿通されている。サイドギヤ15は、そ
れぞれのアクスルシャフト7,9の端部に外嵌挿通さ
れ、デフピニオン14とサイドギヤ15とはデフケース
12内で噛合している。デフケース12は、アクスルシ
ャフト7,8のデフ機構10側部分が挿通される一対の
延長部(軸ボス部)20,21を有する。それぞれの延
長部20,21は、転がり軸受としてのころ軸受24,
25を介してデフキャリア2のリヤ側に回転自在に支持
されている。 【0013】図2に示すように、これら各ころ軸受2
4,25は、延長部20,21に外嵌嵌着する内輪部材
28,29と、デフキャリア2のリヤ側支持壁30,3
1に内嵌嵌着される外輪部材32,33と、内輪部材2
8,29および外輪部材32,33の間に転動自在に配
置される複数個の円錐ころ34,35と、これら円錐こ
ろ34,35をそれぞれ円周方向等配位置に保持する保
持器34a,35aとから構成される。各内輪部材2
8,29は、デフケース12の段付端面12a,12b
に当接している。なお、各アクスルシャフトは、それぞ
れ延長部20,21にすきま嵌めされている。図の符号
36,37は、デフキャリア2のリヤ側の左右開口内壁
に螺合するロックナットを示す。 【0014】これらころ軸受24,25に定圧予圧を付
与するための、弾発部材としての皿ばね26,27が設
けられている。皿ばね26,27は、ロックナット3
6,37の外周壁部内側面と外輪部材32,33の側面
との間に介装されている。 【0015】このロックナット36,37は、デフキャ
リア2のリヤ壁部38,39に、基部40,41がボル
ト42,43によって固定された回り止め部材44,4
5によって回り止めされる。この回り止め部材44,4
5の先端部がロックナット36,37の盤面に形成され
た孔部46,47に挿入されている。 【0016】上記構成において、各ロックナット36,
37をそれぞれデフキャリア2のリヤ側の左右開口壁に
螺合することにより、各皿ばね26,27を圧縮させる
ようにする。これにより皿ばね26,27が弾性変形す
るとともに、その弾性力によって皿ばね26,27が各
ころ軸受24,25における外輪部材32,33が内方
(外輪部材32,33が互いに近付く方向)に押圧し、
各ころ軸受24,25が定圧予圧状態とされ、円錐ころ
34,35に対して所定の予圧が付与される。 【0017】このように、各ロックナット36,37を
それぞれデフキャリア2のリヤ側の左右開口壁に螺合す
ることにより、各皿ばね26,27が各外輪部材32,
33を押圧するので、各ころ軸受24,25の組立て工
程におけるはめあいや、すきま調整が不要である。この
ため、ころ軸受24,25に対する予圧(予圧量)の管
理が容易になる。 【0018】そして、デファレンシャル装置1が作動す
ると、次第にデフ機構10部分の温度は上昇するが、そ
の温度上昇に伴なってデフケース12がアクスルシャフ
ト7,8の軸心方向に熱膨張したとしても、皿ばね2
6,27が熱膨張分だけ変形してそれを吸収する。これ
によって円錐ころ34,35に対して、常に一定の予圧
が付与され、使用に伴なう予圧過大、あるいは予圧抜け
といった状態を回避することができる。 【0019】図3は、転がり軸受としてアンギュラ玉軸
受50を用いた場合の拡大断面図を示す。なお、図3
は、一方側のアンギュラ玉軸受50およびその外周部分
の構成を示す。 【0020】この実施形態の場合、アンギュラ玉軸受5
0は、延長部20に外嵌嵌着する内輪部材51と、デフ
キャリア2のリヤ側支持壁30に内嵌嵌着される外輪部
材52と、内輪部材51および外輪部材52の間に転動
自在に配置される複数個の玉53と、これら玉53をそ
れぞれ円周方向等配位置に保持する保持器54とから構
成される。内輪部材51の端面は、デフケース12の段
付端面12aに当接している。皿ばね26は、ロックナ
ット36の外周壁側面と外輪部材52の側面との間に介
装されている。他の構成は、上記実施形態と同様である
ので、図2と同様の符号を付してその説明を省略する。 【0021】上記構成において、ロックナット36をデ
フキャリア2のリヤ側の左開口壁に螺合することによ
り、皿ばね26を圧縮させるようにする。これにより皿
ばね26が弾性変形するとともに、その弾性力によって
皿ばね26がアンギュラ玉軸受50における外輪部材5
2を内方に押圧し、玉53に対して所定の予圧が付与さ
れる。 【0022】このように、ロックナット36をデフキャ
リア2のリヤ側の左開口壁に螺合して、皿ばね26を圧
縮させるようにすることで、アンギュラ玉軸受50の組
立て工程におけるはめあいや、すきま調整が不要であ
り、このため、アンギュラ玉軸受50に対する予圧(予
圧量)の管理が容易である。 【0023】ところで、デファレンシャル装置1が作動
すると、次第にデフ機構10部分の温度は上昇するが、
その温度上昇に伴なってデフケース12がアクスルシャ
フト7の軸心方向に熱膨張したとしても、皿ばね26が
熱膨張分だけ変形してそれを吸収する。これによって玉
53に対して、常に一定の予圧が付与され、使用に伴な
う予圧過大、あるいは予圧抜けといった状態を回避する
ことができる。 【0024】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よれば、弾発部材によって転がり軸受に対して定圧予圧
が付与され、これにより、デファレンシャル装置に用い
る転がり軸受におけるはめあいや、すきま調整が不要で
あり、さらに予圧量の管理が容易となるとともに、使用
に伴なう予圧過大、あるいは予圧抜けといった状態を回
避することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態におけるデファレンシャル
装置の全体構成を示す平面断面図である。 【図2】 同じく図1における転がり軸受部分の拡大断
面図である。 【図3】 他の実施形態を示す転がり軸受部分の拡大断
面図である。 【符号の説明】 1 デファレンシャル装置 2 デフキャリア 3 プロペラシャフト 7,8 アクスルシャフト 10デフ 機構 20,21 延長部 24,25 ころ軸受 26,27 皿ばね 28,29 内輪部材 30,31 リヤ側支持壁 32,33 外輪部材 34,35 円錐ころ 36,37 ロックナット 38,39 リヤ壁部 44,45 回り止め部材

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 デフキャリアと、前記デフキャリアに軸
    心回りに回転自在に支持されるプロペラシャフトと、デ
    フ機構を内装するとともに、前記プロペラシャフトの回
    転に伴なって回転するデフケースと、前記デフケース
    を、前記デフ機構に連結されるアクスルシャフトの軸心
    回りに回転自在に支持する転がり軸受とを含むデファレ
    ンシャル装置であって、 前記転がり軸受は、前記アクスルシャフトのデフ機構側
    を外嵌するデフケースの延長部に外嵌嵌着される内輪部
    材と、前記デフキャリアに設けた支持壁に内嵌嵌着され
    る外輪部材と、前記内輪部材と外輪部材との間に転動自
    在に配置される複数個の転動体とを含み、 前記転がり軸受に対して定圧予圧を付与するための所定
    の弾性力を有する弾発部材が設けられている、ことを特
    徴とするデファレンシャル装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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