JP2003342687A - 強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法 - Google Patents
強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法Info
- Publication number
- JP2003342687A JP2003342687A JP2002153426A JP2002153426A JP2003342687A JP 2003342687 A JP2003342687 A JP 2003342687A JP 2002153426 A JP2002153426 A JP 2002153426A JP 2002153426 A JP2002153426 A JP 2002153426A JP 2003342687 A JP2003342687 A JP 2003342687A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- mass
- temperature
- ductility
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度延性バランスの優れた鋼管およびその製
造方法を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.05〜0.25%、S
i:0.3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、
S:0.005%以下、P:0.15%以下、Al:
0.005〜0.100%、N:0.0050%以下で
あり、Ti:0.001〜0.200%、Nb:0.0
01〜0.200%、V:0.001〜0.200%、
B:0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有
し、残留オーステナイト5〜20%と、残部がベイナイ
ト、フェライト、パーライトの1種以上からなる複合組
織を有することを特徴とする鋼管。該成分の鋼管をAC1
変態点温度からAC3変態点温度に再加熱し、30分以下
保持した後、0.5℃/s以上の冷却速度でMS変態点
温度+100℃〜MS変態点温度の温度範囲に冷却し、
その温度で30〜300秒保持し、それ以降は室温まで
空冷することを特徴とする鋼管の製造方法。
造方法を提供する。 【解決手段】 質量%でC:0.05〜0.25%、S
i:0.3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、
S:0.005%以下、P:0.15%以下、Al:
0.005〜0.100%、N:0.0050%以下で
あり、Ti:0.001〜0.200%、Nb:0.0
01〜0.200%、V:0.001〜0.200%、
B:0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有
し、残留オーステナイト5〜20%と、残部がベイナイ
ト、フェライト、パーライトの1種以上からなる複合組
織を有することを特徴とする鋼管。該成分の鋼管をAC1
変態点温度からAC3変態点温度に再加熱し、30分以下
保持した後、0.5℃/s以上の冷却速度でMS変態点
温度+100℃〜MS変態点温度の温度範囲に冷却し、
その温度で30〜300秒保持し、それ以降は室温まで
空冷することを特徴とする鋼管の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れた加工性が要求
される自動車用、機械構造用鋼管に関し、特定の成分系
からなる鋼管と造管後、特定の熱処理条件により得られ
る強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法に関す
る。
される自動車用、機械構造用鋼管に関し、特定の成分系
からなる鋼管と造管後、特定の熱処理条件により得られ
る強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハイドロフォ−ム技術は複雑形状部品の
一体化と高精度化が可能なことから、自動車の軽量化お
よびコストダウンが可能な新車体構造実現の技術として
期待されている。このような背景のもと鋼管を素材と
し、ハイドロフォ−ムにより成形した部品の適用が増加
しつつある。ハイドロフォ−ムは軸力+内圧を高精度に
制御することにより複雑形状部品の一体化と高精度化が
可能な技術である。よって、ハイドロフォ−ム用鋼管は
複雑な加工に耐える良好な延性を有することが重要であ
り、特に張り出し性の指標となる均一伸び、n値の高い
材料が必要とされる。これまで薄鋼板分野において、同
程度の強度でありながら延性を向上させる、すなわち強
度−延性バランスの向上を目的とした研究開発が数多く
行われてきた。過去において、飛躍的に強度−延性バラ
ンスを向上させたのはフェライトとマルテンサイトの複
合組織からなるいわゆる二相鋼である。例えば、特開昭
51−12317号公報に熱延後急冷することにより得
られる二相鋼の技術、特公昭57−45454公報には
連続焼鈍により得られる技術がある。最近では特開昭6
0−43430号公報に低合金系ながら15%以上の残
留オーステナイトを含有し、その変態誘起超塑性(TR
IP)機構を利用して高延性・高強度の鋼板が得られる
技術がある。
一体化と高精度化が可能なことから、自動車の軽量化お
よびコストダウンが可能な新車体構造実現の技術として
期待されている。このような背景のもと鋼管を素材と
し、ハイドロフォ−ムにより成形した部品の適用が増加
しつつある。ハイドロフォ−ムは軸力+内圧を高精度に
制御することにより複雑形状部品の一体化と高精度化が
可能な技術である。よって、ハイドロフォ−ム用鋼管は
複雑な加工に耐える良好な延性を有することが重要であ
り、特に張り出し性の指標となる均一伸び、n値の高い
材料が必要とされる。これまで薄鋼板分野において、同
程度の強度でありながら延性を向上させる、すなわち強
度−延性バランスの向上を目的とした研究開発が数多く
行われてきた。過去において、飛躍的に強度−延性バラ
ンスを向上させたのはフェライトとマルテンサイトの複
合組織からなるいわゆる二相鋼である。例えば、特開昭
51−12317号公報に熱延後急冷することにより得
られる二相鋼の技術、特公昭57−45454公報には
連続焼鈍により得られる技術がある。最近では特開昭6
0−43430号公報に低合金系ながら15%以上の残
留オーステナイトを含有し、その変態誘起超塑性(TR
IP)機構を利用して高延性・高強度の鋼板が得られる
技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ハイドロフォ−ム加工
に対してこれまで以上に複雑形状の加工に耐え得る高延
性の鋼管への要求が高まり、加工性が従来以上に問題と
なってくることは間違いない。従来並みの高強度を確保
しつつ延性をさらに改善した鋼管、あるいは従来より以
上に高強度でありながら延性が良好である鋼管、即ち強
度延性バランスの優れた鋼管が要請されることとなる。
本発明は、強度延性バランスの優れた鋼管およびその製
造方法を提供することを目的としている。
に対してこれまで以上に複雑形状の加工に耐え得る高延
性の鋼管への要求が高まり、加工性が従来以上に問題と
なってくることは間違いない。従来並みの高強度を確保
しつつ延性をさらに改善した鋼管、あるいは従来より以
上に高強度でありながら延性が良好である鋼管、即ち強
度延性バランスの優れた鋼管が要請されることとなる。
本発明は、強度延性バランスの優れた鋼管およびその製
造方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは以下のとおりである。 (1)質量%でC:0.05〜0.25%、Si:0.
3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、S:0.
005%以下、P:0.15%以下、Al:0.005
〜0.100%、N:0.0050%以下であり、T
i:0.001〜0.200%、Nb:0.001〜
0.200%、V:0.001〜0.200%、B:
0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有し、
さらに、必要に応じて、Cr:0.05〜1.00%、
Ni:0.05〜2.00%、Cu:0.05〜2.0
0%、Mo:0.05〜1.00%、Ca:0.000
2〜0.0020%のうち一種または二種以上含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、残留オーステナ
イト5〜20%と、残部がベイナイト、フェライト、パ
ーライトの1種以上からなる複合組織を有することを特
徴とする鋼管。 (2)質量%でC:0.05〜0.25%、Si:0.
3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、S:0.
005%以下、P:0.15%以下、Al:0.005
〜0.100%、N:0.0050%以下であり、T
i:0.001〜0.200%、Nb:0.001〜
0.200%、V:0.001〜0.200%、B:
0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有し、
さらに、必要に応じて、Cr:0.05〜1.00%、
Ni:0.05〜2.00%、Cu:0.05〜2.0
0%、Mo:0.05〜1.00%、Ca:0.000
2〜0.0020%のうち一種または二種以上含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、造管後の鋼管を
AC1変態点温度からAC3変態点温度に再加熱し、30分
以下保持した後、0.5℃/s以上の冷却速度でMS変
態点温度+100℃〜MS変態点温度の温度範囲に冷却
し、その温度で30〜300秒保持し、それ以降は室温
まで空冷することを特徴とする鋼管の製造方法。
ろは以下のとおりである。 (1)質量%でC:0.05〜0.25%、Si:0.
3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、S:0.
005%以下、P:0.15%以下、Al:0.005
〜0.100%、N:0.0050%以下であり、T
i:0.001〜0.200%、Nb:0.001〜
0.200%、V:0.001〜0.200%、B:
0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有し、
さらに、必要に応じて、Cr:0.05〜1.00%、
Ni:0.05〜2.00%、Cu:0.05〜2.0
0%、Mo:0.05〜1.00%、Ca:0.000
2〜0.0020%のうち一種または二種以上含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、残留オーステナ
イト5〜20%と、残部がベイナイト、フェライト、パ
ーライトの1種以上からなる複合組織を有することを特
徴とする鋼管。 (2)質量%でC:0.05〜0.25%、Si:0.
3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00%、S:0.
005%以下、P:0.15%以下、Al:0.005
〜0.100%、N:0.0050%以下であり、T
i:0.001〜0.200%、Nb:0.001〜
0.200%、V:0.001〜0.200%、B:
0.0005〜0.0030%のうち一種以上含有し、
さらに、必要に応じて、Cr:0.05〜1.00%、
Ni:0.05〜2.00%、Cu:0.05〜2.0
0%、Mo:0.05〜1.00%、Ca:0.000
2〜0.0020%のうち一種または二種以上含有し、
残部が鉄および不可避不純物からなり、造管後の鋼管を
AC1変態点温度からAC3変態点温度に再加熱し、30分
以下保持した後、0.5℃/s以上の冷却速度でMS変
態点温度+100℃〜MS変態点温度の温度範囲に冷却
し、その温度で30〜300秒保持し、それ以降は室温
まで空冷することを特徴とする鋼管の製造方法。
【0005】本発明の鋼管は、残留オーステナイト5〜
20%と、残部がベイナイト、フェライト、パーライト
の1種以上からなる複合組織であり、鋼管の強度延性バ
ランスに優れている。残留オーステナイトが5〜20%
存在し、さらにTi、Nb、V、Bの一種以上を含有す
ることで時効による延性の劣化を防ぐことにより、延性
が飛躍的に向上し、高強度でありながら鋼管の強度延性
バランスを優れたものとすることができ、複雑な形状の
ハイドロフォ−ム加工製品を製造することができる。
20%と、残部がベイナイト、フェライト、パーライト
の1種以上からなる複合組織であり、鋼管の強度延性バ
ランスに優れている。残留オーステナイトが5〜20%
存在し、さらにTi、Nb、V、Bの一種以上を含有す
ることで時効による延性の劣化を防ぐことにより、延性
が飛躍的に向上し、高強度でありながら鋼管の強度延性
バランスを優れたものとすることができ、複雑な形状の
ハイドロフォ−ム加工製品を製造することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の強度延性バランス
の優れた鋼管とその製造方法について詳細に説明する。
はじめに化学成分の限定理由について説明する。
の優れた鋼管とその製造方法について詳細に説明する。
はじめに化学成分の限定理由について説明する。
【0007】C:残留オーステナイト相生成のため重要
な元素で、0.05%未満では十分な量の残留オーステ
ナイトを得ることができず、そのため良好な加工性を発
揮することができない。しかし、0.25%を越えると
溶接部の最高硬さが母材と比較して高くなりすぎ、ハイ
ドロフォ−ムのような厳しい加工には好ましくない。
な元素で、0.05%未満では十分な量の残留オーステ
ナイトを得ることができず、そのため良好な加工性を発
揮することができない。しかし、0.25%を越えると
溶接部の最高硬さが母材と比較して高くなりすぎ、ハイ
ドロフォ−ムのような厳しい加工には好ましくない。
【0008】Si:オーステナイト中へのCの濃化を促
進し、残留オーステナイトの生成を容易にする作用があ
り、0.3%以上のSi量が必要である。しかし、2.
5%を越える過剰な添加は鋼の脆化をまねき、強度−延
性バランスを劣化させることになる。さらに、溶接部に
Si系の反応生成物が発生し溶接部の特性を劣化させ
る。
進し、残留オーステナイトの生成を容易にする作用があ
り、0.3%以上のSi量が必要である。しかし、2.
5%を越える過剰な添加は鋼の脆化をまねき、強度−延
性バランスを劣化させることになる。さらに、溶接部に
Si系の反応生成物が発生し溶接部の特性を劣化させ
る。
【0009】Mn:パーライト変態のノ−ズを長時間側
へ移行するため、ベイナイト変態による残留オーステナ
イトの生成には不可欠な元素である。しかも、Cと同様
にオーステナイト安定元素であって、優れた強度−延性
バランスを得るために必要である。0.10%未満であ
ると十分なオーステナイトを確保できない。一方、3.
00%を越える過剰な添加は延性の劣化をまねき、強度
−延性バランスを劣化させることになる。
へ移行するため、ベイナイト変態による残留オーステナ
イトの生成には不可欠な元素である。しかも、Cと同様
にオーステナイト安定元素であって、優れた強度−延性
バランスを得るために必要である。0.10%未満であ
ると十分なオーステナイトを確保できない。一方、3.
00%を越える過剰な添加は延性の劣化をまねき、強度
−延性バランスを劣化させることになる。
【0010】S:MnSを形成し、靱性およびプレス加
工性を低下する元素である。特に高強度とした場合、靱
性およびプレス加工性の劣化の影響が強く現れやすい。
そのため可能なかぎり低くする必要がある。そのために
は0.005%以下にする。
工性を低下する元素である。特に高強度とした場合、靱
性およびプレス加工性の劣化の影響が強く現れやすい。
そのため可能なかぎり低くする必要がある。そのために
は0.005%以下にする。
【0011】P:鋼の強化のためには有効であるが、
0.15%を越えて添加すると溶接性を阻害する。Pは
含有しなくてもよい。
0.15%を越えて添加すると溶接性を阻害する。Pは
含有しなくてもよい。
【0012】Al:脱酸のために必要であり、0.00
5%以上のAlが必要であるが、過剰に添加するとAl
2O3を中心とした脱酸生成物の残存する量が増える。特
に、本発明のように鋼管に用いられる場合、溶接部での
巨大な介在物は致命的欠陥となるので、上限を0.10
%とした。
5%以上のAlが必要であるが、過剰に添加するとAl
2O3を中心とした脱酸生成物の残存する量が増える。特
に、本発明のように鋼管に用いられる場合、溶接部での
巨大な介在物は致命的欠陥となるので、上限を0.10
%とした。
【0013】N:鋼の耐時効性を最も劣化させる元素で
あり、含有量が少ないほど好ましく、上限を0.005
%とした。
あり、含有量が少ないほど好ましく、上限を0.005
%とした。
【0014】Ti、Nb、V、B:これらは、炭化物、
窒化物もしくは炭窒化物を形成することによって鋼中の
固溶窒素を固定し、時効による延性の劣化を防ぐため有
効な元素である。また、鋼を高強度化するには有効な元
素である。一方、過剰の添加は結晶粒内もしくは粒界に
多量の炭化物、窒化物もしくは炭窒化物として析出し
て、延性を劣化させてしまう。時効による延性の劣化を
防ぐためにはTi、Nb、V、Bのうち必ず一種以上添
加することが必要である。Ti、Nb、Vは0.001
〜0.200%とし、Bは0.0005〜0.0030
%とした。これら元素の添加量が上記下限値未満である
と、鋼中の固溶窒素を窒化物、炭窒化物の形成により固
定することができない。また、これら元素の添加量が上
記上限値を超えると、結晶粒内もしくは粒界に多量の炭
化物、窒化物もしくは炭窒化物として析出して、延性を
劣化させることとなり、好ましくない。
窒化物もしくは炭窒化物を形成することによって鋼中の
固溶窒素を固定し、時効による延性の劣化を防ぐため有
効な元素である。また、鋼を高強度化するには有効な元
素である。一方、過剰の添加は結晶粒内もしくは粒界に
多量の炭化物、窒化物もしくは炭窒化物として析出し
て、延性を劣化させてしまう。時効による延性の劣化を
防ぐためにはTi、Nb、V、Bのうち必ず一種以上添
加することが必要である。Ti、Nb、Vは0.001
〜0.200%とし、Bは0.0005〜0.0030
%とした。これら元素の添加量が上記下限値未満である
と、鋼中の固溶窒素を窒化物、炭窒化物の形成により固
定することができない。また、これら元素の添加量が上
記上限値を超えると、結晶粒内もしくは粒界に多量の炭
化物、窒化物もしくは炭窒化物として析出して、延性を
劣化させることとなり、好ましくない。
【0015】Cr:強化元素であり、必要に応じて0.
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を1.00%とした。
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を1.00%とした。
【0016】Ni:強化元素であり、必要に応じて0.
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
【0017】Cu:強化元素であり、必要に応じて0.
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
【0018】Mo:強化元素であり、必要に応じて0.
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
05%以上添加する。過剰の添加はコストアップや延性
の劣化をまねくことから上限を2.00%とした。
【0019】Ca:介在物制御のほか脱酸に有効な元素
であり、必要に応じて0.0002%以上添加する。冷
間での加工性を向上させるのに有効であるが0.002
0%を越える過剰な添加は鋼中の介在物が増加し、逆に
冷間での加工性を劣化させることになる。
であり、必要に応じて0.0002%以上添加する。冷
間での加工性を向上させるのに有効であるが0.002
0%を越える過剰な添加は鋼中の介在物が増加し、逆に
冷間での加工性を劣化させることになる。
【0020】残留オーステナイトを5〜20%に限定す
るのは以下に理由によるものである。本発明鋼はベイナ
イト変態時に未変態オーステナイト中にCが濃縮される
ので残留オーステナイトが生ずるが、この残留オーステ
ナイトはベイナイト変態の条件により大きく変動する。
本発明鋼は残留オーステナイトのTRIP(変態誘起超
塑性)現象によって延性を獲得するものであるから、引
張特性も当然残留オーステナイト量によって大きく変化
する。残留オーステナイト量が5%未満ではTRIP現
象が発揮されず、高強度ではあっても延性の低いものに
なる。一方、残留オーステナイト量が20%を超える
と、歪誘起変態よって生成したマルテンサイトがかえっ
て脆化要因となり、ハイドロフォ−ム加工品の品質を劣
化させてしまう。さらに、ベイナイト変態の進行が不十
分で冷却時にマルテンサイトを生じた場合、このような
マルテンサイトは延性に対して有害であり、高い延性を
得ることができない。したがって、本発明の残留オ−ス
テナイトは5〜20%、望ましくは10〜20%であ
り、残部がベイナイト、フェライト、パーライトの一種
以上からなる複合組織から構成されていることが重要で
ある。
るのは以下に理由によるものである。本発明鋼はベイナ
イト変態時に未変態オーステナイト中にCが濃縮される
ので残留オーステナイトが生ずるが、この残留オーステ
ナイトはベイナイト変態の条件により大きく変動する。
本発明鋼は残留オーステナイトのTRIP(変態誘起超
塑性)現象によって延性を獲得するものであるから、引
張特性も当然残留オーステナイト量によって大きく変化
する。残留オーステナイト量が5%未満ではTRIP現
象が発揮されず、高強度ではあっても延性の低いものに
なる。一方、残留オーステナイト量が20%を超える
と、歪誘起変態よって生成したマルテンサイトがかえっ
て脆化要因となり、ハイドロフォ−ム加工品の品質を劣
化させてしまう。さらに、ベイナイト変態の進行が不十
分で冷却時にマルテンサイトを生じた場合、このような
マルテンサイトは延性に対して有害であり、高い延性を
得ることができない。したがって、本発明の残留オ−ス
テナイトは5〜20%、望ましくは10〜20%であ
り、残部がベイナイト、フェライト、パーライトの一種
以上からなる複合組織から構成されていることが重要で
ある。
【0021】本発明においては、前記規定した成分系を
採用し、さらに下記に述べる鋼管の熱処理を組み合わせ
ることにより、残留オーステナイト5〜20%と残部が
ベイナイト、フェライト、パーライトの一種以上からな
る複合組織が得られ、その結果として強度延性バランス
の優れた鋼管を得ることができる。
採用し、さらに下記に述べる鋼管の熱処理を組み合わせ
ることにより、残留オーステナイト5〜20%と残部が
ベイナイト、フェライト、パーライトの一種以上からな
る複合組織が得られ、その結果として強度延性バランス
の優れた鋼管を得ることができる。
【0022】本発明の鋼管は従来の鋼管に比較して、同
じ強度レベルで延性が10%程度向上する。
じ強度レベルで延性が10%程度向上する。
【0023】次に、鋼管の熱処理条件の限定理由につい
て説明する。まず、造管後の鋼管はAC1変態点温度から
AC3変態点温度の温度範囲に再加熱し、30分以下保持
する必要がある。これは、フェライトとオーステナイト
の二相の状態にする必要があるためである。再加熱温度
がAC3変態点温度以上であると、加熱中に全てオーステ
ナイト化され、フェライト中へのCの濃化ができず、最
終的に残留オーステナイトを生成させることが困難とな
り強度−延性バランスの優れた鋼管が得られない。ま
た、再加熱温度がAC1変態点温度以下であるとオーステ
ナイトが出現せず、当然残留オーステナイトの生成もな
い。フェライトとオーステナイトの二相域での再加熱時
間は30分以下とする。30分以下とする理由は、30
分程度の再加熱時間であればフェライト中へのCの濃化
が十分達成できるからである。生産性の観点からも再加
熱時間は30分以下が適当である。また、二相域の状態
に保持する再加熱時間は3分以上とすることが好まし
い。
て説明する。まず、造管後の鋼管はAC1変態点温度から
AC3変態点温度の温度範囲に再加熱し、30分以下保持
する必要がある。これは、フェライトとオーステナイト
の二相の状態にする必要があるためである。再加熱温度
がAC3変態点温度以上であると、加熱中に全てオーステ
ナイト化され、フェライト中へのCの濃化ができず、最
終的に残留オーステナイトを生成させることが困難とな
り強度−延性バランスの優れた鋼管が得られない。ま
た、再加熱温度がAC1変態点温度以下であるとオーステ
ナイトが出現せず、当然残留オーステナイトの生成もな
い。フェライトとオーステナイトの二相域での再加熱時
間は30分以下とする。30分以下とする理由は、30
分程度の再加熱時間であればフェライト中へのCの濃化
が十分達成できるからである。生産性の観点からも再加
熱時間は30分以下が適当である。また、二相域の状態
に保持する再加熱時間は3分以上とすることが好まし
い。
【0024】その後、冷却速度を0.5℃/s以上と
し、MS変態点温度+100℃〜MS変態点温度の温度範
囲に冷却する必要がある。0.5℃/s以上の冷却速度
は冷却途上でのパーライトの変態が避けられるととも
に、その後のオーステンパーを行うための前段階の処理
として重要な要件である。冷却冷却速度が0.5℃/s
未満であると、オーステナイトは炭化物の析出を伴う変
態をおこしてしまう。0.5℃/s以上の冷却速度での
冷却終了温度は、MS変態点温度+100℃〜MS変態点
温度の温度範囲までとする。これは、最適なオーステン
パー処理を行うことにより室温で安定なオーステナイト
を生成させるために必要な条件である。冷却終了温度が
MS変態点温度未満であると、オーステナイトはマルテ
ンサイトに変態してしまい、室温で安定な残留オーステ
ナイトが確保されないばかりか、硬質化してしまい良好
な強度−延性バランスが得られなくなる。また、冷却終
了温度がMS変態点温度+100℃以上であると、オー
ステナイト中のCは炭化物生成によりオーステナイトか
ら排出され室温で安定な残留オーステナイトが得られ
ず、良好な強度−延性バランスが得られなくなる。
し、MS変態点温度+100℃〜MS変態点温度の温度範
囲に冷却する必要がある。0.5℃/s以上の冷却速度
は冷却途上でのパーライトの変態が避けられるととも
に、その後のオーステンパーを行うための前段階の処理
として重要な要件である。冷却冷却速度が0.5℃/s
未満であると、オーステナイトは炭化物の析出を伴う変
態をおこしてしまう。0.5℃/s以上の冷却速度での
冷却終了温度は、MS変態点温度+100℃〜MS変態点
温度の温度範囲までとする。これは、最適なオーステン
パー処理を行うことにより室温で安定なオーステナイト
を生成させるために必要な条件である。冷却終了温度が
MS変態点温度未満であると、オーステナイトはマルテ
ンサイトに変態してしまい、室温で安定な残留オーステ
ナイトが確保されないばかりか、硬質化してしまい良好
な強度−延性バランスが得られなくなる。また、冷却終
了温度がMS変態点温度+100℃以上であると、オー
ステナイト中のCは炭化物生成によりオーステナイトか
ら排出され室温で安定な残留オーステナイトが得られ
ず、良好な強度−延性バランスが得られなくなる。
【0025】さらに、該MS変態点温度+100℃〜MS
変態点温度の温度範囲での保持時間を30〜300秒に
する必要がある。これはベイナイト変態の利用によるオ
ーステンパー処理であり、この段階でベイナイト生成と
同時にCがオーステナイトに富化し、オーステナイトを
安定化させる。保持時間が30秒未満ではオーステナイ
トが十分安定化せず、また300秒を超えるとベイナイ
トの比率が増大し、室温で安定な残留オーステナイトが
減少してしまうことから保持時間を30〜300秒と限
定する。
変態点温度の温度範囲での保持時間を30〜300秒に
する必要がある。これはベイナイト変態の利用によるオ
ーステンパー処理であり、この段階でベイナイト生成と
同時にCがオーステナイトに富化し、オーステナイトを
安定化させる。保持時間が30秒未満ではオーステナイ
トが十分安定化せず、また300秒を超えるとベイナイ
トの比率が増大し、室温で安定な残留オーステナイトが
減少してしまうことから保持時間を30〜300秒と限
定する。
【0026】本発明の鋼管の製造方法においては、造管
後の鋼管において熱処理を行う点に特徴がある。造管前
の鋼板において上記と同様の熱処理を行い、その後造管
をおこなった場合においては、電縫鋼管であれば造管に
よる冷間ひずみの導入によって延性が低下してしまい、
鍛接鋼管であれば造管前の加熱によって熱処理効果が失
われてしまうからである。
後の鋼管において熱処理を行う点に特徴がある。造管前
の鋼板において上記と同様の熱処理を行い、その後造管
をおこなった場合においては、電縫鋼管であれば造管に
よる冷間ひずみの導入によって延性が低下してしまい、
鍛接鋼管であれば造管前の加熱によって熱処理効果が失
われてしまうからである。
【0027】
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表1に鋼の化学成分と変態点温度を示す。
表1中のNo.1〜8が本発明の成分範囲内にあり、N
o.9〜15はいずれかの成分が本発明範囲から外れて
いるものである。条件が外れている数値にアンダーライ
ンを付している。
表1中のNo.1〜8が本発明の成分範囲内にあり、N
o.9〜15はいずれかの成分が本発明範囲から外れて
いるものである。条件が外れている数値にアンダーライ
ンを付している。
【0031】表2に造管後の鋼管の熱処理条件を示す。
表2中のNo.A〜Dが本発明の熱処理条件範囲内にあ
り、No.E〜Hはいずれかの条件が本発明範囲から外
れているものである。条件が外れている数値にアンダー
ラインを付している。
表2中のNo.A〜Dが本発明の熱処理条件範囲内にあ
り、No.E〜Hはいずれかの条件が本発明範囲から外
れているものである。条件が外れている数値にアンダー
ラインを付している。
【0032】
【表3】
【0033】表3に本発明により製造された鋼管および
比較で製造された鋼管の残留オーステナイト量、JIS
11号 管状引張試験での機械的特性を示す。引張試験
に用いた鋼管のサイズは外径63.5mm、肉厚2.0
mmである。残留オーステナイトはX線回折装置により
測定した。
比較で製造された鋼管の残留オーステナイト量、JIS
11号 管状引張試験での機械的特性を示す。引張試験
に用いた鋼管のサイズは外径63.5mm、肉厚2.0
mmである。残留オーステナイトはX線回折装置により
測定した。
【0034】表3のNo.1〜16は、化学成分、熱処
理条件とも本発明範囲内にある鋼管であり、残留オース
テナイトが5〜20%生成しており、また、比較として
製造された鋼管と同一強度でありながらEL、均一伸び
が非常に高く、良好な強度延性バランスを有する鋼管で
ある。一方、表3のNo.17〜24で製造された鋼管
は、熱処理条件が本発明範囲から外れており、残留オー
ステナイト量が少なく、本発明により製造された鋼管に
比較してEL、均一伸びが低い。表3のNo.25〜3
0は、鋼管の成分が本発明範囲から外れており、残留オ
ーステナイトの生成量が少なく、本発明により製造され
た鋼管に比較してEl、均一伸びが低い。表3のNo.
31は、鋼管の成分、熱処理条件ともに本発明範囲から
外れており、残留オーステナイトは生成されず、本発明
により製造された鋼管に比較してEl、均一伸びが低
い。本発明による化学成分と造管後の鋼管の熱処理条件
を組み合わせることで残留オーステナイトが5〜20%
生成し、それに伴いEL、均一伸びが高くなる。
理条件とも本発明範囲内にある鋼管であり、残留オース
テナイトが5〜20%生成しており、また、比較として
製造された鋼管と同一強度でありながらEL、均一伸び
が非常に高く、良好な強度延性バランスを有する鋼管で
ある。一方、表3のNo.17〜24で製造された鋼管
は、熱処理条件が本発明範囲から外れており、残留オー
ステナイト量が少なく、本発明により製造された鋼管に
比較してEL、均一伸びが低い。表3のNo.25〜3
0は、鋼管の成分が本発明範囲から外れており、残留オ
ーステナイトの生成量が少なく、本発明により製造され
た鋼管に比較してEl、均一伸びが低い。表3のNo.
31は、鋼管の成分、熱処理条件ともに本発明範囲から
外れており、残留オーステナイトは生成されず、本発明
により製造された鋼管に比較してEl、均一伸びが低
い。本発明による化学成分と造管後の鋼管の熱処理条件
を組み合わせることで残留オーステナイトが5〜20%
生成し、それに伴いEL、均一伸びが高くなる。
【0035】
【発明の効果】本発明により製造された鋼管は残留オー
ステナイトが5〜20%と残部がベイナイト、フェライ
ト、パーライトの一種以上からなる複合組織を有するこ
とが特徴であり、強度延性バランスの優れた鋼管であ
る。今後、ハイドロフォ−ムのような複雑な加工に耐え
得る高い延性を有する鋼管の要求がますます増える。従
って本発明により製造された強度延性バランスの優れた
鋼管の効果は極めて大きいものである。
ステナイトが5〜20%と残部がベイナイト、フェライ
ト、パーライトの一種以上からなる複合組織を有するこ
とが特徴であり、強度延性バランスの優れた鋼管であ
る。今後、ハイドロフォ−ムのような複雑な加工に耐え
得る高い延性を有する鋼管の要求がますます増える。従
って本発明により製造された強度延性バランスの優れた
鋼管の効果は極めて大きいものである。
フロントページの続き
Fターム(参考) 4K042 AA06 BA01 BA05 CA02 CA03
CA05 CA06 CA08 CA09 CA10
CA12 CA13 DA03 DC02 DC03
DE02 DE06
Claims (3)
- 【請求項1】 質量%で、C:0.05〜0.25%、
Si:0.3〜2.5%、Mn:0.10〜3.00
%、S:0.005%以下、P:0.15%以下、A
l:0.005〜0.100%、N:0.0050%以
下であり、Ti:0.001〜0.200%、Nb:
0.001〜0.200%、V:0.001〜0.20
0%、B:0.0005〜0.0030%のうち、一種
以上含有し、残部が鉄および不可避不純物からなり、残
留オーステナイト5〜20%と、残部がベイナイト、フ
ェライト、パーライトの1種以上からなる複合組織を有
することを特徴とする鋼管。 - 【請求項2】 質量%で更に、Cr:0.05〜1.0
0%、Ni:0.05〜2.00%、Cu:0.05〜
2.00%、Mo:0.05〜1.00%、Ca:0.
0002〜0.0020%のうち一種または二種以上含
有したことを特徴とする請求項1に記載の鋼管。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の鋼成分の鋼管を、
AC1変態点温度からAC3変態点温度に再加熱し、30分
以下保持した後、0.5℃/s以上の冷却速度でMS変
態点温度+100℃〜MS変態点温度の温度範囲に冷却
し、その温度で30〜300秒保持し、それ以降は室温
まで空冷することを特徴とする鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002153426A JP2003342687A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002153426A JP2003342687A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342687A true JP2003342687A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29770467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002153426A Withdrawn JP2003342687A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342687A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007291416A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-08 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 自動車高圧配管用高張力鋼管 |
EP2009120A2 (de) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | Benteler Stahl/Rohr Gmbh | Verwendung einer hochfesten Stahllegierung zur Herstellung von Stahlrohren mit hoher Festigkeit und guter Umformbarkeit |
US7767044B2 (en) * | 2005-03-16 | 2010-08-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Method for heat-treating steel material |
CN114959439A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高强韧贝氏体地质钻探管及其制造方法 |
-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002153426A patent/JP2003342687A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7767044B2 (en) * | 2005-03-16 | 2010-08-03 | Honda Motor Co., Ltd. | Method for heat-treating steel material |
JP2007291416A (ja) * | 2006-04-20 | 2007-11-08 | Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd | 自動車高圧配管用高張力鋼管 |
EP2009120A2 (de) * | 2007-06-27 | 2008-12-31 | Benteler Stahl/Rohr Gmbh | Verwendung einer hochfesten Stahllegierung zur Herstellung von Stahlrohren mit hoher Festigkeit und guter Umformbarkeit |
DE102007030207A1 (de) * | 2007-06-27 | 2009-01-02 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Verwendung einer hochfesten Stahllegierung zur Herstellung von Strahlrohren mit hoher Festigkeit und guter Umformbarkeit |
EP2009120A3 (de) * | 2007-06-27 | 2009-08-19 | Benteler Stahl/Rohr Gmbh | Verwendung einer hochfesten Stahllegierung zur Herstellung von Stahlrohren mit hoher Festigkeit und guter Umformbarkeit |
CN114959439A (zh) * | 2021-02-25 | 2022-08-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高强韧贝氏体地质钻探管及其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4470701B2 (ja) | 加工性および表面性状に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 | |
US8366844B2 (en) | Method of making hot rolled dual phase steel sheet | |
AU2008221597B2 (en) | Low alloy steel, seamless steel oil country tubular goods, and method for producing seamless steel pipe | |
EP1918395A1 (en) | Seamless steel pipe and method for producing same | |
CN113015815A (zh) | 热轧钢带和制造方法 | |
MXPA06008514A (es) | Tubo de acero sin costura para pozos petroleros excelente en resistencia al agrietamiento por esfuerzo de sulfuro y metodo para producirlos. | |
JP2004232022A (ja) | 伸びおよび伸びフランジ性に優れた二相型高張力鋼板およびその製造方法 | |
JP2004359973A (ja) | 耐遅れ破壊特性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 | |
CN113316649A (zh) | 高强度高延展性的复相的冷轧钢带或板 | |
JP3666372B2 (ja) | 耐硫化物応力腐食割れ性に優れた油井用鋼とその製造方法 | |
JP2005213566A (ja) | 加工性、表面性状および板平坦度に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 | |
JP2004359974A (ja) | 耐遅れ破壊特性に優れた高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP2005146321A (ja) | 微細組織を有する鋼材およびその製造方法 | |
JP2001254138A (ja) | 予加工後の成形性の優れた高強度鋼板とその製造方法 | |
JPH1112678A (ja) | マルテンサイト・ベイナイト型熱間鍛造部品及びその製造方法 | |
JP7533408B2 (ja) | 鋼板およびその製造方法 | |
JP2000160300A (ja) | 高耐食性を有する655Nmm−2級低C高Cr合金油井管およびその製造方法 | |
JP2003342687A (ja) | 強度延性バランスの優れた鋼管とその製造方法 | |
JP2002363685A (ja) | 低降伏比高強度冷延鋼板 | |
JP7291222B2 (ja) | 延性及び加工性に優れた高強度鋼板、及びその製造方法 | |
JP5935678B2 (ja) | 高靭性高張力鋼およびその製造方法 | |
JP4178940B2 (ja) | 耐二次加工脆性に優れた高強度薄鋼板およびその製造方法 | |
JP3328791B2 (ja) | 冷間加工性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼線材とその製造方法 | |
JP2003193192A (ja) | 成形性と化成処理性に優れた高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP7554828B2 (ja) | 加工性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050802 |