JP2003342163A - クレンジング用の化粧料 - Google Patents
クレンジング用の化粧料Info
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Abstract
優れ、更にメークアップ化粧料の除去効果に優れるとい
った多機能なクレンジング化粧料を提供することを課題
とする。 【解決手段】 クレンジング用の化粧料であって、形状
が固形であることを特徴とする、化粧料を提供する。
Description
適な化粧料に関し、更に詳細には、ポイントメークアッ
プのクレンジングに好適な化粧料に関する。
ては、人が美しく装うことは、極めて重要なこととなっ
てきている。この様なニーズを背景に種々のメークアッ
プ化粧料が開発され、美しく装う目的で使用されてい
る。この様な目的に適合させるために、メークアップ化
粧料の種類そのものも増えている。取り分け、アイメー
クアップ等のポイントメークアップ化粧料に於いては、
剤形、目的、適用部位などに関する色々なニーズに対応
するために、その種類は急増しているといえる。この様
なメークアップ化粧料、取り分け、ポイントメークアッ
プ化粧料を使用する場合において、重要な課題として
は、次のようなものが挙げられる。
も、その変化はメークアップ効果に多大な影響を与え
る。この為、メークアップ化粧料においては、化粧持ち
の良さが特に訴求され、その結果、化粧持ちが良すぎ
て、その除去に困難を極めるものが少なくない。 (2)通常メークアップ化粧料の除去にはオイル分の溶
剤効果を利用したクリームタイプのクレンジング化粧料
が使用されるが、この様なクレンジング化粧料は、オイ
ル分の溶剤効果を利用しているために、流動性を有し、
そのため、比較的広い範囲には使用できるが、極一部の
局所のみのメークアップ化粧料の除去のための使用は極
めて困難である。 (3)メークアップ化粧料、取り分け、ポイントメーク
アップ化粧料は、例えば、瞼の際などのように、シワな
どが存在しやすく、且つ、柔らかい部位に使用されるた
め、その塗布においては、皮膚が動くなどして、失敗す
ることが少なくない。しかしながら、この様な失敗を部
分修正することは従来の技術では困難であった。これ
は、従来のクレンジング用の化粧料によってクレンジン
グを行うことが可能な最小面積が、ポイントメークアッ
プを施す面積に比して広すぎるためである。即ち、メー
クアップの部分修正が可能なクレンジング技術が望まれ
ていたが、その様な技術が存在していないのが現状であ
った。 (4)本来であれば、クレンジングは化粧崩れが起こる
ごとに行い、新たにメークアップをし直すことが望まし
い。しかし、現存の主なクレンジング化粧料はオイル分
が多量に含有されたクリーム剤形であるため、クレンジ
ング後、拭き取り化粧水などを用いてふき取ることが必
要であり、カット綿などの小道具も必要となる。したが
って、外出先などでメークアップをし直すためには、こ
れらのクレンジングのための化粧料セットを携帯するこ
ととなるが、このような化粧料セットを携帯すること
は、実際には大変困難であると言わざるを得ない。即
ち、メークアップ化粧料のクレンジング用の化粧料とし
て、メークアップの部分修正が可能で、携帯性に優れ、
更にメークアップ化粧料の除去効果に優れるといった多
機能なクレンジング化粧料の開発が望まれていた。
ィック状など固形の形状を取ることを特徴とするものは
全く知られていない。
況下為されたものであり、メークアップの部分修正が可
能で、携帯性に優れ、更にメークアップ化粧料の除去効
果に優れると言った多機能なクレンジング化粧料を提供
することを課題とする。
本発明者らは、メークアップの部分修正が可能で、携帯
性に優れ、更にメークアップ化粧料の除去効果に優れる
といった多機能なクレンジング化粧料を求めて、鋭意研
究努力を重ねた結果、クレンジング化粧料に於いて、ス
ティック状など固形の形状を取ることを特徴とするもの
にその様な特性を見出し、発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、以下に示す技術に関するものである。 (1)クレンジング用の化粧料であって、形状が固形で
あることを特徴とする、化粧料。 (2)形状がスティック状であることを特徴とする、
(1)に記載の化粧料。 (3)オイルゲル剤形であることを特徴とする、(1)
又は(2)に記載の化粧料。 (4)化粧料のクレンジングに使用する部位の面積が
0.1〜0.6cm2であることを特徴とする、(1)
〜(3)の何れかに記載の化粧料。 (5)20℃の平衡状態において、400g荷重、1.
5mmφのアタッチメント使用の条件下で、カードメー
ターで測定される硬度が、60〜180であることを特
徴とする、(1)〜(4)の何れかに記載の化粧料。 (6)ポイントメークのクレンジング用であることを特
徴とする、(1)〜(5)の何れかに記載の化粧料。 (7)ポイントメークの部分修正用であることを特徴と
する、(6)に記載の化粧料。 (8)携帯に適した容器に収納されたことを特徴とす
る、(1)〜(7)の何れかに記載の化粧料。
説明を加える。本発明の化粧料は、クレンジング用の化
粧料であって、形状が固形であることを特徴とする。本
発明に言う、形状が固形であるとは、20℃において、
流動性を有さず、形状を維持する形態を意味し、具体的
には、20℃の平衡状態において、400g荷重、1.
5mmφのアタッチメント使用の条件下で、一般的なカ
ードメーターで測定される硬度が、60〜180である
ことが好ましく、更に好ましくは、70〜150であ
る。これは、柔らかすぎるとクレンジングのための擦過
時に十分な擦過が得られず、メークアップ化粧料を除去
することができない場合があり、固すぎると使用に耐え
ないほどの刺激感を感じる場合があるためである。
状を取ることが好ましい。スティックの形状としては、
化粧料のクレンジングに使用する部位の面積が0.1〜
0.6cm2であり、長さが5〜10cmであることが
好ましい。なお、化粧料のクレンジングに使用する部位
とは、典型的には、皮膚と化粧料が接する部位のことを
いう。本発明の化粧料は、携帯に適した容器に収納され
ることが好ましい。このような容器のうち、リップステ
ィックの容器などのような繰り出し機構のある容器にセ
ッティングすることが携帯性を高める上で好ましい。
剤形としては、オイルゲル剤形が例示できる。オイルゲ
ル剤形とはワックスの作る構造の間にオイルが存在する
形態であり、かかる剤形を取るためには、化粧料全量に
対し、30〜40重量%のワックスと60〜70重量%
のオイル分および半固形脂とを加温相溶させた後、金型
などに流し込み、冷却することにより製造することがで
きる。
クロクリスタリンワックス、ポリエチレン、固形パラフ
ィン、セレシン等の炭化水素類、カルナウバワックス、
キャンデリラワックス、ビーズワックス、モクロウ、ゲ
イロウ等のエステル類、グリセリルトリステアレート、
グリセリルトリパルミテート等のトリグリセライド類、
セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ルなどの高級アルコール類などが好ましく例示できる。
これらは唯一種を用いることもできるし、二種以上を組
み合わせて含有させることもできる。これらが少なすぎ
ると折れ強度などが著しく低下する場合があり、多すぎ
ると固くなり過ぎて使用性を損なう場合がある。
質イソパラフィン、ポリイソブテン、スクワラン等の炭
化水素類、ジメチコンやフェメチコン、シクロメチコン
などのシリコーン、セチルイソオクタネート、ネオペン
チルグリコールジイソオクタネート、オレイン酸オクチ
ルドデシル、ホホバ油等のエステル類、グリセリルトリ
イソオクタネート、オリーブ油等のトリグリセライド類
が好ましく例示できる。これらは唯一種を含有させるこ
ともできるし、二種以上を組み合わせて含有させること
もできる。又、クレンジング力を高める観点から、ジグ
リセリンテトラオレートを含有することも好ましい。こ
れらの成分が多すぎると強度を脆弱にさせる場合があ
り、少なすぎると、使用性、クレンジング特性が損なわ
れる場合がある。
トメークアップを施した部分の部分修正機能も追求する
ため、形状としては細めのスティック状を取ることが好
ましい。この様な形態でも十分な強度、取り分け粘り強
さを持たせるために、半固形脂を含有させることが好ま
しい。本発明で言う半固形脂とは、1気圧、20℃で応
力の存在しない環境では殆ど変形しないが、若干の応力
(10〜100g/cm2程度)がかかると変形するよ
うなものを意味する。かかる半固形脂としては、例え
ば、ラノリン、水添椰子油、水添ひまし油、トリグリセ
リンジイソステアレート等が好ましく例示でき、これら
の中では水添椰子油、水添ひまし油が特に好ましい。こ
れらは唯一種を含有することもできるし、二種以上を組
み合わせて含有させることもできる。かかる半固形脂の
好ましい含有量は、化粧料全量に対し、10〜30重量
%が好ましく例示できる。
外に通常化粧料で使用される任意の成分を含有させるこ
とができる。この様な任意の成分としては、例えば、グ
リセリンや1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタン
ジオール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコ
ール等の多価アルコール類、非イオン界面活性剤、粉体
類、香料類、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤類等が例
示できる。
て処理することにより製造することができる。
示す特徴を有する。 (1)本発明の化粧料は形状が固形であるため、従来の
クリームタイプのクレンジング化粧料と異なり、にじみ
により、化粧料塗布部位が広がることが無く、メークア
ップの部分修正が可能である。また、本発明の化粧料の
形状をスティック状にすることにより、より狭い範囲の
部分修正のためのクレンジングが可能である。 (2)本発明の化粧料は、メークアップの部分修正をす
ることが可能なので、ポイントメークアップ等で部分的
に失敗しても、部分修正をすることにより全面的にメー
クアップをやり直す必要がない。 (3)本発明の化粧料は、固形のクレンジング化粧料中
に含まれるオイル分によって、メークアップ化粧膜を除
去するため、通常のクリーム状のクレンジング化粧料を
用いた場合と異なり、クレンジング部分にオイル成分が
殆ど残らず、クレンジング後、拭き取り化粧料による拭
き取り作業が不要である。従って、このもののみでのク
レンジングができるので、クレンジング料の携帯が容易
となる。更に、携帯して出先でも部分修正能を利用して
簡単にポイントメークアップを手直しすることができ
る。 (4)本発明の化粧料の剤形をオイルゲル剤形とするこ
とにより、より効果的なクレンジングが可能である。オ
イルゲル製剤は、化粧膜を構成するワックス分と相溶性
が良く、構造の間に存在するオイル分によって、メーク
アップ化粧料の皮膚に固着しているワックスなどの成分
を溶解し、適度な摩擦により効果的にメークアップ化粧
料を取り除くことができる。
に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にの
み、限定されないことは言うまでもない。
方に従って、本発明のクレンジング用の化粧料を作製し
た。即ち、処方成分を90℃で加熱し、溶解させ、金型
(6mmφ、5cmの円筒状、使用部の面積0.28c
m2)に流し込んだ後、冷却し取り出し、繰り出し容器
に装着して、上部をヒートガンでリヒートして形状を整
え、本発明の化粧料とした。同様に、ワックス分の割合
を変え比較例1、2も作製した。これらを用いて、瞼の
縁にアイライナー(オイルゲルタイプ)で描いた2cm
の線のうちの3mmを消す作業を行った。作業結果は、
○:きれいに3mm消すことができた、△:少し消す部
分が大きくなった、×:思うように修正ができなかった
の基準で評価した。この時、折れやすさ(○:問題な
し、△:折れやすいが殆ど問題ない、×:折れやすく使
用に支障がある)と固さ(○:問題なし、△:固いが殆
ど問題ない、×:固すぎて使用に支障がある)も同時に
評価した。20℃の平衡状態において、400g荷重、
1.5mmφのアタッチメント使用の条件下で、カード
メーター(アイテクノ株式会社製、カードメーターMAX
ME-303)で硬度も測定した。これらの結果を表1に示
す。これより、本発明の化粧料は部分修正用のクレンジ
ングとして好適であることがわかる。尚、処方の数値は
重量部を表す。
本発明のクレンジング化粧料を作製した。ただし、固体
脂の割合を変え、硬度を変えて検討を行った。結果を表
2に示す。これより、硬度としては60〜180である
ことが好ましく、更に好ましくは、70〜150である
ことがわかる。
本発明のクレンジング化粧料を作製した。ただし、処方
については下記に示す処方に従っておこなった。このも
のは、実施例1の化粧料と同程度の使用性を有しつつ
も、明らかに優れたクレンジング機能を有していた。
尚、硬度は75であった。 ワックス(固形脂) マイクロクリスタリンワックス 16.75重量部 ポリエチレン(平均分子量500) 16.75重量部 カルナウバワックス 1.5 重量部 オイル(液体脂) ジグリセリンテトラオレート 10 重量部 セチルイソオクタネート 25 重量部 スクワラン 10 重量部 (半固形脂) 水添椰子油 20 重量部
料の内容物はそのままで、形状を変えて、本発明の化粧
料を作製した。これらのものの、瞼の縁にアイライナー
(オイルゲルタイプ)で描いた2cmの線のうちの3m
mを消す作業におけるクレンジング機能の評価を実施例
1と同様に行った。結果を表3に示す。これより、本発
明の化粧料における、形状としては、クレンジングに使
用する部位の面積が0.1〜0.6cm 2であることが
好ましいことがわかる。尚、長さは全て5cmであっ
た。
正が可能で、携帯性に優れ、更にメークアップ化粧料の
除去効果に優れるといった多機能なクレンジング化粧料
を提供することができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 クレンジング用の化粧料であって、形状
が固形であることを特徴とする、化粧料。 - 【請求項2】 形状がスティック状であることを特徴と
する、請求項1に記載の化粧料。 - 【請求項3】 オイルゲル剤形であることを特徴とす
る、請求項1又は2に記載の化粧料。 - 【請求項4】 化粧料のクレンジングに使用する部位の
面積が0.1〜0.6cm2であることを特徴とする、
請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧料。 - 【請求項5】 20℃の平衡状態において、400g荷
重、1.5mmφのアタッチメント使用の条件下で、カ
ードメーターで測定される硬度が、60〜180である
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の
化粧料。 - 【請求項6】 ポイントメークのクレンジング用である
ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の
化粧料。 - 【請求項7】 ポイントメークの部分修正用であること
を特徴とする、請求項6に記載の化粧料。 - 【請求項8】 携帯に適した容器に収納されたことを特
徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155117A JP2003342163A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | クレンジング用の化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155117A JP2003342163A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | クレンジング用の化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342163A true JP2003342163A (ja) | 2003-12-03 |
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ID=29771709
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---|---|---|---|
JP2002155117A Pending JP2003342163A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | クレンジング用の化粧料 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2003342163A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160139042A (ko) | 2014-05-14 | 2016-12-06 | 가부시키가이샤 시세이도 | 수분 보급용 스틱형상 화장료 |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155117A patent/JP2003342163A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20160139042A (ko) | 2014-05-14 | 2016-12-06 | 가부시키가이샤 시세이도 | 수분 보급용 스틱형상 화장료 |
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