JP2001507686A - 制汗剤又は消臭剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ｉ）制汗又は消臭活性成分、ｉｉ）保湿クリーム、及び任意のｉｉｉ）制汗又は消臭活性成分用の担体を含み、ヒトの皮膚への局所塗布に適した制汗剤又は消臭剤化粧品エーロゾル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 制汗剤又は消臭剤組成物 本発明は、制汗剤又は消臭剤エーロゾル組成物、特にヒトの皮膚への局所塗布 に適した保湿クリームを含む制汗剤エーロゾル組成物に関する。 消臭剤及び制汗剤市場は、アルミニウムあるいはジルコニウム塩を基材とした 製品が支配的であり、これは皮膚表面、特にわきの下の発汗作用を抑制、あるい は少なくとも制御することを意図するものであり、しばしば同時に感知されうる 消臭作用を提供する。 多くの消臭剤及び制汗剤における主な欠点は、皮膚への不適合性が認知される ことである。より具体的には、揮発性シリコーンやエタノールなどの揮発性担体 や、また、実際の消臭剤及び制汗剤活性物質の存在により、塗布後に使用者の皮 膚に乾燥感や突っ張り感が感知され、その結果、乾燥肌、皮膚の弾力性の低下、 及び、皮膚の不快な感覚が起きる。 多くの消臭剤及び制汗剤は、収斂剤（astringent）、すなわちエタノールなど の皮膚乾燥物質を含むために、塗布の後、皮 膚に刺すような刺激を起こす。刺すような刺激は、ひげそり後に消臭剤あるいは 制汗剤を塗布する場合に、特に問題となる。 上述の欠点は、多くの消費者に消臭剤や制汗剤の使用を控えさせ、このため、 そのような化粧品により消費者が受けることができる利点が失われている。 本発明の目的は、優れた制汗作用あるいは消臭作用を持ち、使用時の心地よさ 、塗布時の滑らかさ、及び皮膚の乾燥防止などの優れた化粧品としての性質や美 しさを有する組成物を提供することである。組成物中の保湿クリーム（moisturi sing cream）は保湿効果も提供し得る。 本発明の更なる目的は、塗布の際の刺すような刺激が少なく、刺激性が低い消 臭剤又は制汗剤組成物を提供することである。 本発明に従って、制汗活性成分又は消臭活性成分及び保湿クリームを含む、ヒ トの皮膚への局所塗布に適した制汗又は消臭化粧品エーロゾル組成物が提供され る。 好ましくは、制汗活性成分は、重量基準で該組成物の５−２５％を占める。通 常、制汗剤又は消臭剤組成物には、制汗活性成分又は消臭活性成分のための担体 、及び非極性炭化水素噴射剤（propellant）組成物が含まれる。 好ましい具体例において、本発明組成物は、制汗剤又は消臭剤組成物の刺激性 及び皮膚の乾燥に関与し得る短鎖の一価アルコール、特にエタノールを含まない 。 該組成物は非揮発性皮膚軟化薬を含むことが有利である。 好ましい実施形態では、本発明は、 ｉ．重量基準で全組成物の５−３０％の制汗活性成分又は消臭活性成分 、 ｉｉ．重量基準で０．１から５０％（より好ましくは５から３０％）の 保湿クリーム、及び ｉｉｉ．２０から９０％の炭化水素噴射剤組成物 を含む、ヒトの皮膚への局所塗布に適した制汗剤又は消臭剤エーロゾル組成物を 提供する。 本発明に係る組成物の保湿クリーム成分は、湿潤薬として知られる吸湿性物質 （好ましくはポリオール又はアルコールであり得る）を含み得、その濃度は重量 基準で全組成物に対し０．１から５０％、好ましくは１から３０％であり、最も 好ましくは１．５から１０％であり得る。 保湿クリームは湿潤薬を含むことが有利である。湿潤薬は当分野で既によく知 られており、皮膚の最上層の水分含有量を増 加させる化粧品成分である。この一群の成分には、この特定の目的のために用い られる、基本的に吸湿性を持つ材料が含まれる。本発明において特に有益な湿潤 剤は、ソルビトール、グリセロール、エチレングリコール、プロピレングリコー ル又はそれらの混合物などのポリオール及びアルコール類である。湿潤剤は水酸 基を含むことが好ましい。 驚くべきことに、我々は、保湿クリームを制汗又は消臭化粧品組成物に組み合 わせることで、そのような組成から期待される改良され魅力のある化粧品特性を 持つのみならず、優れた効力を表し、刺激性が低く、塗布の際に刺すような刺激 がないという特性を持つ、制汗剤又は消臭剤組成物を製造できることを見いだし た。 従って、本発明は、湿り気又は臭気の制御性に優れ、同時に角質層に水分を与 えるクリームを含有する、制汗剤又は消臭剤組成物を提供する。 好ましくは、本発明に係る組成物中の保湿クリームは、固体あるいは半固体エ マルジョンであることが可能であるが、この用語は、ワックス溶媒をベースとし た製品や軟膏などの非水系の製品にも同様に適用され得る。この用語は、また、 クリーム 状の柔らかさを持つ分散系製品をも含む。 本発明に係る組成物中の保湿クリームは、保水性を高めることにより表皮の外 層を軟化し、柔らかく滑らかな皮膚を作り出すものである。表皮の底部の層から の水分が角質層からより急速に失われると、皮膚は脱水され、柔軟性を失う。 本発明に係る組成物中の保湿クリームは、典型的には、３通りの主経路、すな わち、閉塞、湿潤化、及び欠乏物質の回復の、１つあるいはその組み合わせによ って作用する。該保湿クリームは、これらの３通りの好ましい経路の任意のもの によって作用する。 閉塞は、古い皮膚あるいは傷のある皮膚を経由する表皮中の水分の損失速度を 低下させること、あるいは、健康な皮膚を乾燥した環境の影響から保護すること から成る。第２の方法は、周囲の環境から水分を引き寄せるために湿潤剤を用い ることであり、これにより皮膚の水分含有量が補われる。第３の方法は、皮膚の 保湿過程の機構を決定し、その欠乏物質を皮膚に補給するというものである。 本発明に係る組成物においては、組成物中の保湿クリーム成分が、保湿性の利 点を与える。 本発明に係る該組成物は、エーロゾル配合物への使用に適した制汗活性成分を 含む。適切な活性成分の例としては、アルミニウム塩、アルミニウム錯体、例え ばハロゲン化アルミニウム、ヒドロキシハロゲン化アルミニウム、及びそれらの 混合物が挙げられる。その他一般に用いられる活性成分は、当業者には既によく 知られているものである。好ましい活性成分にはＡＡＣＨ（活性化抱水塩化アル ミニウム（aluminium chlorohydrate））が挙げられる。 本発明に係る組成物中の制汗活性成分の量は、全組成物中の５から３０％であ り、最も好ましくは５から２５％である。 本発明の化粧品に用いられる消臭活性成分は、エタノール以外のアルコール類 、ポリヘキサメチレンビグアニドなどの抗菌剤、クエン酸トリエチルなどの非殺 菌性消臭活性成分、殺菌剤、及び静菌剤などの既知の任意の消臭活性成分であり 得る。 本発明に係る制汗剤組成物に用いられる担体物質は、１種類以上の揮発性担体 流体、１種類以上の非揮発性皮膚軟化薬、並びに、必要に応じて増粘剤及び／又 は構造化剤のいずれか１つ若しくはその組み合わせを含有し得る。 担体流体は、化粧品組成物の物理的形態に従って選択され、 例えば、揮発性低粘度シリコーン、低分子量炭化水素、エタノール以外のアルコ ール類が挙げられ、製品が適切な物理的及び感触を持つように当業者が選択し得 る。 組成物中に皮膚軟化薬が用いられる場合には、それは単一の皮膚軟化薬成分、 又は複数の皮膚軟化薬の混合物から構成され得、典型的には脂肪酸及び脂肪アル コールエステル、水に微溶性のエーテル及びアルコール、炭化水素、水に不溶性 のエーテル、鉱油、ポリオルガノシロキサン、並びにそれらの混合物を包含する 。 増粘剤又は構造化剤は、もし必要であれば、化粧品組成物の製品形態に従って 選択される。それは、例えば、水素化植物油、水素化ヒマシ油、脂肪酸、蜜蝋、 パラフィンワックス、シリコーンワックス、脂肪アルコール、ヒドロキシプロピ ルセルロースなどのポリマー、Ｂｅｎｔｏｎｅなどの粘土、天然若しくは合成ゴ ム、又はそれらの混合物若しくは組み合わせを包含する多くの組成物中の任意の ものであり得る。 本発明に係る組成物は、既に規定した成分以外に、制汗剤又は消臭剤エーロゾ ル配合物に一般的に用いられる他の成分を任意に含むことができる。 例えば、界面活性剤、フィラー、香料、保存料、及び着色料が挙げられる。こ れらの成分は、化粧品組成物の物理的及び化学的形態に従って選択される。 界面活性剤は、全製品中の２５％まで、好ましくは８％未満の任意の割合で含 めることができる。 フィラーは、全製品中の約１０％までを含めることができ、通常は本発明の主 要成分よりも価格が低いため、全コストを低減する。適切なフィラーには、ステ アリン酸アルミニウム、トリステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ ム、タルク又は微粉細ポリエチレンが含まれ、その一例としてＡＣＵＭＩＳＴ Ｂ１８が挙げられる。 香料は、典型的には全製品中の約１％まで含まれる。 着色料及び保存料は、必要に応じて添加することができる。 担体中に任意で添加し得る成分は、便宜的には組成物の残りの部分を構成する 。 本発明に係る組成物は、ヒトの皮膚への局所的塗布に適した又は適合した任意 の製品形態をとることができ、通常、皮膚の該当部分、特に制汗及び消臭管理が 必要とされるわきの下に塗布するのを可能とする適当なホルダー又はディスペン サーに充 填される。実施例 本発明に係る制汗剤組成物を、当分野で既知の製造方法によって調製した。 本発明を、以下の実施例においてより詳細に説明する。実施例１ 以下の２点の制汗剤エーロゾル組成物を、当分野で既知の方法によって配合し た。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ヒトの皮膚への局所塗布に適した制汗剤又は消臭剤化粧品エーロゾル組成物 であって、 ｉ．制汗又は消臭活性成分、 ｉｉ．保湿タリーム、及び任意の ｉｉｉ．制汗又は消臭活性成分用の担体 を含む組成物。 ２．制汗活性成分が重量基準で該組成物全体の５−３０％含まれる、請求項１に 記載の制汗剤組成物。 ３．組成物が短鎖の一価のアルコールを含まない、請求項１又は２に記載の制汗 剤組成物。 ４．短鎖の一価のアルコールがエタノールである、請求項３に記載の制汗剤組成 物。 ５．保湿クリームが湿潤薬を含む、請求項１〜４のいずれか１項に記載の制汗剤 組成物。 ６．湿潤薬が重量基準で該組成物全体の１から５０％含まれる、請求項５に記載 の制汗剤組成物。 ７．湿潤薬がソルビトール、グリセロール、エチレングリコー ル、プロピレングリコール、又はそれらの混合物である、請求項５又は６に記載 の制汗剤組成物。 ８．保湿クリームが固体又は半固体エマルジョンである、請求項１〜７のいずれ か１項に記載の制汗剤組成物。 ９．揮発性担体を更に含む、請求項１〜８のいずれか１項に記載の制汗剤組成物 。 １０．非揮発性皮膚軟化薬を更に含む、請求項１〜９のいずれか１項に記載の制 汗剤組成物。 １１．非揮発性皮膚軟化薬が、脂肪酸若しくは脂肪アルコールエステル、水に微 溶性のエーテル若しくはアルコール、炭化水素、水に不溶性のエーテル、鉱油、 ポリオルガノシロキサン、又はそれらの混合物である、請求項１０に記載の制汗 剤組成物。 １２．構造化剤を更に含む、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の制汗剤組成 物。 １３．ヒトの皮膚への局所塗布に適した制汗剤又は消臭剤エーロゾル組成物であ って、 ｉ．重量基準で全組成物の５−２５％の制汗又は消臭活性成分、 ｉｉ．重量基準で全組成物の１から９０％の非極性炭化水素噴射剤、及び ｉｉｉ．重量基準で０．１から５０％の保湿クリーム を含む組成物。 １４．皮膚に保湿効果を与えながら、制汗作用又は消臭作用を提供するための、 請求項１〜１３のいずれか１項に記載の制汗剤又は消臭剤組成物の使用。 １５．制汗剤又は消臭剤組成物における保湿クリームの使用。