JP2003342155A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003342155A
JP2003342155A JP2002154093A JP2002154093A JP2003342155A JP 2003342155 A JP2003342155 A JP 2003342155A JP 2002154093 A JP2002154093 A JP 2002154093A JP 2002154093 A JP2002154093 A JP 2002154093A JP 2003342155 A JP2003342155 A JP 2003342155A
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extract
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JP2002154093A
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Michiru Kawayama
みちる 川山
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 美白作用が相乗的に増強され、日
焼け後の色素沈着・しみ・ソバカス等の予防及び改善に
有効で、美白効果の高い皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 コウカイシ抽出物と、L−アスコ
ルビン酸及びその塩又はその誘導体、ハイドロキノン及
びその誘導体、システイン及びその誘導体、グルコサミ
ン及びその誘導体、アゼライン酸及びその誘導体、ヒノ
キチオール及びその誘導体、胎盤抽出物、植物又は藻類
からの抽出物等の美白剤を併用して皮膚外用剤に配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、日焼け後の色素
沈着・しみ・ソバカス等の予防及び改善に有効で、美白
効果の高い皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紫外線による皮膚の黒化や、し
み,ソバカスといった皮膚の色素沈着を防止又は改善す
るため、メラニン産生を阻害したり、生成したメラニン
色素を還元する作用を有する成分がスクリーニングさ
れ、皮膚外用剤に配合されてきた。例えば、アスコルビ
ン酸,システイン,ハイドロキノン,胎盤抽出物,2−
ヒドロキシ酸及びこれらの誘導体、植物,藻類からの抽
出物などが利用されている。
【0003】しかしながら、アスコルビン酸,システイ
ン,ハイドロキノンは、酸化還元反応を受けやすく不安
定であり、2−ヒドロキシ酸は有効量を配合すると皮膚
刺激性の生じる場合があり、胎盤抽出物や植物,藻類か
らの抽出物は有効量を配合すると皮膚外用剤に好ましく
ない臭いや色を付与しかねない等の問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記のような問題点を解決し、日焼け後の色素沈着・しみ
・ソバカス等の予防及び改善に有効で、美白効果の高い
皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するにあ
たり、種々検討を行ったところ、コウカイシ抽出物と、
美白剤を併用することにより、美白効果が相乗的に増強
され、しかも安定で、皮膚刺激性,皮膚感作性といった
安全性上の問題もない皮膚外用剤が得られることを見い
だし、本発明を完成するに至った。
【0006】なお、コウカイシは生薬の一種であり、ア
カバナ科(Onagraceae)植物のヤナギラン
Chamaenerion angustifoli
um(L.) Scop. 若しくは Epilobi
um angustifolium L.)の全草を基
原とする。その葉はタンニン,ウルソール酸,オレアノ
ール酸等を含み、抗炎症作用を有することが知られてい
るが、コウカイシ抽出物と、美白剤とを併用することに
より得られる本発明の効果は、これまで全く示唆すらさ
れていない。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、市販の生薬
「コウカイシ」を用いると簡便である。また、コウカイ
シの基原植物であるヤナギランの花,果実,茎,葉,根
等の各部位から選択される一種又は二種以上、若しくは
全草も用いることができ、その場合は生のまま抽出操作
に供してもよいが、抽出効率を考えると細切,乾燥,粉
砕等の処理を行った後抽出を行うことが好ましい。抽出
は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹
拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。
抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の
温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類
や抽出温度によっても異なるが、4時間〜14日間程度
とするのが適切である。
【0008】抽出溶媒としては、水のほか、メタノー
ル,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の
低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピ
レングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン
等の多価アルコール、ジエチルエーテル,ジプロピルエ
ーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエ
ステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類
等の極性有機溶媒が好ましく用いられ、これらから1種
又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リ
ン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0009】抽出溶媒は上記溶媒であれば特に限定され
ないが、極性溶媒が好ましく、更には、エタノール,
1,3−ブチレングリコール,水から選択される1種又
は2種以上の混合溶媒が好ましく、その中でも抽出溶媒
として50容量%エタノール水溶液が最も好ましい。
【0010】コウカイシの上記溶媒による抽出物は、そ
のままでも用いることができるが、濃縮,乾固したもの
を水や極性溶媒に再度溶解したり、あるいはその作用を
損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理や分画
処理を行った後に用いてもよい。また保存のためには、
精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いる
ことが好ましい。また、リポソーム等のベシクルやマイ
クロカプセル等に内包させることもできる。
【0011】上記コウカイシ抽出物の皮膚外用剤への配
合量は、抽出方法にもよるが、概ね0.001〜10重
量%,好ましくは0.1〜5重量%が適当である。
【0012】本発明においては、上記コウカイシ抽出物
と、美白剤を併用して用いる。係る美白剤としては、通
常皮膚外用剤に使用し得るものであれば特に限定されな
いが、その効果の点から、L−アスコルビン酸及びその
塩又はその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体、シ
ステイン及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導
体、アゼライン酸及びその誘導体、ヒノキチオール及び
その誘導体、胎盤抽出物、マンサク属,ジンコウ属,ツ
バキ属,タデ属,セイヨウヤマハッカ属,イブキジャコ
ウソウ属,ヨモギ属,ノコギリソウ属,ヒヨドリバナ
属,シナノキ属,イワユキノシタ属,ジンチョウゲ属,
ガンピ属,ミツマタ属,ボタン属,カンゾウ属,クワ
属,エンジュ属に属する1種又は2種以上の植物の抽出
物及び、カイメンソウ属,サンゴモ属,ヤハズグサ属,
アミジグサ属,ヒジキ属,ソゾ属,フシツナギ属,イワ
ヒゲ属,ダルス属,ホンダワラ属,イシモズク属に属す
る1種又は2種以上の藻類の抽出物から成る群から1種
又は2種以上を選択して用いることが好ましい。
【0013】本発明で使用するL−アスコルビン酸及び
その塩又はその誘導体としては、例えばL−アスコルビ
ン酸モノステアレート,L−アスコルビン酸モノパルミ
テート,L−アスコルビン酸モノオレエート等のアスコ
ルビン酸モノアルキル若しくはモノアルケニルエステル
類、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル,L−アス
コルビン酸-2-硫酸エステル等のアスコルビン酸モノエ
ステル誘導体、L−アスコルビン酸ジステアレート,L
−アスコルビン酸ジパルミテート,L−アスコルビン酸
ジオレエート等のL−アスコルビン酸ジアルキル若しく
はジアルケニルエステル誘導体、L−アスコルビン酸ト
リステアレート,L−アスコルビン酸トリパルミテー
ト,L−アスコルビン酸トリオレエート等のL−アスコ
ルビン酸トリアルキル若しくはトリアルケニルエステル
誘導体、L−アスコルビン酸トリリン酸エステル等のL
−アスコルビン酸トリエステル誘導体等を挙げることが
出来る。これらのL−アスコルビン酸及びその塩又はそ
の誘導体のうち、特に好ましいものは、L−アスコルビ
ン酸,L−アスコルビン酸リン酸エステル及びこれらの
塩である。
【0014】本発明で使用するハイドロキノン及びその
誘導体としては、特に限定されないが、ハイドロキノン
配糖体が好ましく用いられ、例えば、ハイドロキノン−
α−D−グルコース,ハイドロキノン−β−D−グルコ
ース,ハイドロキノン−α−L−グルコース,ハイドロ
キノン−β−L−グルコース,ハイドロキノン−α−D
−ガラクトース,ハイドロキノン−β−D−ガラクトー
ス,ハイドロキノン−α−L−ガラクトース,ハイドロ
キノン−β−L−ガラクトース等の六炭糖配糖体、ハイ
ドロキノン−α−D−リボース,ハイドロキノン−β−
D−リボース,ハイドロキノン−α−L−リボース,ハ
イドロキノン−β−L−リボース,ハイドロキノン−α
−D−アラビノース,ハイドロキノン−β−D−アラビ
ノース,ハイドロキノン−α−L−アラビノース,ハイ
ドロキノン−β−L−アラビノース等の五炭糖配糖体、
ハイドロキノン−α−D−グルコサミン,ハイドロキノ
ン−β−D−グルコサミン,ハイドロキノン−α−L−
グルコサミン,ハイドロキノン−β−L−グルコサミ
ン,ハイドロキノン−α−D−ガラクトサミン,ハイド
ロキノン−β−D−ガラクトサミン,ハイドロキノン−
α−L−ガラクトサミン,ハイドロキノン−β−L−ガ
ラクトサミン等のアミノ糖配糖体、ハイドロキノン−α
−D−グルクロン酸,ハイドロキノン−β−D−グルク
ロン酸,ハイドロキノン−α−L−グルクロン酸,ハイ
ドロキノン−β−L−グルクロン酸,ハイドロキノン−
α−D−ガラクツロン酸,ハイドロキノン−β−D−ガ
ラクツロン酸,ハイドロキノン−α−L−ガラクツロン
酸,ハイドロキノン−β−L−ガラクツロン酸等のウロ
ン酸配糖体等を挙げることができる。またその誘導体と
しては、アセチル化物等のエステル体、メチル化物など
のエーテル体等を挙げることができ、これらの中でもハ
イドロキノン−β−D−グルコースが本発明の効果の面
から最も好ましい。
【0015】本発明で使用するシステイン及びその誘導
体としては、特に限定されないが、例えばシステイン、
システインのリン脂質エステル、スフィンゴシン及びそ
の誘導体のエステル、糖脂質エステル、糖エステル、ス
テロールエステル及び炭素数8から20のアルキル若し
くはアルケニルエステル等が挙げられる。
【0016】本発明で使用するグルコサミン及びその誘
導体としては、特に限定されないが、例えばグルコサミ
ン、アセチルグルコサミン等のグルコサミンエステル
類、グルコサミンメチルエーテル等のグルコサミンエー
テル類等が挙げられる。
【0017】本発明で使用するアゼライン酸及びその誘
導体としては、特に限定されないが、例えばアゼライン
酸、アゼライン酸モノアルキルエステル等のアゼライン
酸モノエステル類、アゼライン酸ジアルキルエステル等
のアゼライン酸ジエステル類等が挙げられる。
【0018】本発明で使用するヒノキチオール及びその
誘導体としては、特に限定されず、ヒノキチオール,ヒ
ノキチオール亜鉛錯体,ヒノキチオール配糖体等が例示
される。
【0019】本発明で使用する胎盤抽出物としては、通
常の皮膚外用剤に用いられるものであれば、特にその基
原は問わない。
【0020】本発明で使用する抽出物を得る植物,藻類
としては、マンサク(Hamamelis japonica Sieb. et Zu
cc.),シナマンサク(Hamamelis mollis Oliv.),ハ
マメリス(Hamamelis virginiana L.)等のマンサク属
植物、ジンコウ(Aquilaria agallocha Roxb.)に代表
されるジンコウ属植物、ツバキ(Camellia japonica
L.)及びその変種,チャ(Camellia sinensis (L.) O.
Kuntze)及びその変種等のツバキ属植物、イタドリ(Po
lygonum cuspidatum Sieb. et Zucc.),ハチジョウイ
タドリ(Polygonum cuspidatum Sieb. et Zucc. var. h
achidyoense Ohwi),オオイタドリ(Polygonum sachal
inense Fr. Schm.)等のタデ属植物、イブキジャコウソ
ウ(Thymus serphyllum L. subsp. quinquecostatus (A
elak.) Kitamura),タイム(Thymus vulgaris L.)等
のイブキジャコウソウ属植物、ニガヨモギ(Artemisia
absinthium L.),クソニンジン(Artemisia annua
L.),カワラニンジン(Artemisia apiacea Hance),
カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thunb.),シナ
ヨモギ(Artemisia cina Berg.),タラゴン(Artemisi
a dracunculus L.),オトコヨモギ(Artemisia japoni
ca Thunb.),ミブヨモギ(A rtemisia maritima L.),
ヨモギ(Artemisia princeps Pamp.)等のヨモギ属植
物、ノコギリソウ(Achillea alpina L.),セイヨウノ
コギリソウ(Achillea milleifolium L.),ジャコウノ
コギリソウ(Achillea moschata Jacq.)等のノコギリ
ソウ属植物、フジバカマ(Eupatorium japonicum Thun
b.),サワヒヨドリ(Eupatorium lindleyanum DC.),
ヒヨドリバナ(Eupatorium chinense L. var. oppositi
folium (Koidz.) Murata et H. Koyama)等のヒヨドリ
バナ属植物、アメリカシナノキ(Tilia americana
L.),フユボダイジュ(Tilia cordataMill.),セイヨ
ウシナノキ(Tilia europaea L.),シナノキ(Tilia j
aponica(Miq.) Simonk.),ボダイジュ(Tilia miqueli
ana Maxim.),ナツボダイジュ(Tilia platyphyllos S
cop.)等のシナノキ属植物、イワユキノシタ(Tanakaea
radicans Fr. et Sav.)に代表されるイワユキノシタ属
植物、サツマフジ(Daphne genkwa Sieb. et Zucc.),
コショウノキ(Daphne kiusiana Miq.),コウシュジン
チョウゲ(Daphne mezereum L.),ジンチョウゲ(Daph
ne odora Thunb.),オニシバリ(Daphne opseud-mezer
eum A. Gray),ナニワズ(Daphne kamtchatica Maxim.
var. yezoensis Ohwi),カラスシキミ(Daphne miyab
eana Makino)等のジンチョウゲ属植物、オオシマガン
ピ(Diplomorpha phymatoglossa (Koidz.) Nakai),ガ
ンピ(Diplomorpha sikokiana (Fr. et Sav.) Honda
),キガンピ(Diplomorpha trichotoma (Thunb.) Nak
ai)等のガンピ属植物、ミツマタ(Edgeworthia chrysa
ntha Lindl.)に代表されるミツマタ属植物、ボタン(P
aeonia suffruticosa Andr.)等のボタン属植物,スペ
インカンゾウ(Glycyrrhiza glabra L.),キカンゾウ
Glycyrrhiza kansuensis Chang et Peng),カンゾウ
Glycyrrhiza urarensis Fisch.)等のカンゾウ属植
物、クワ(Morusalba L.)に代表されるクワ属植物、ク
ララ(Sophora flavescens Ait.),エンジュ(Sophora
japonica L.)等のエンジュ属植物、カイメンソウ(Ce
ratodictyon spongiosum)に代表されるカイメンソウ属
藻類、無節サンゴモ(Corallina sp.),サンゴモ(Cor
allina officinalis),ピリヒバ(Corallina pilurife
ra)等のサンゴモ属藻類、ヤハズグサ(Dictyopteris l
atiuscula),シワヤハズ(Dictyopteris undulata),
ヘラヤハズ(Dictyopteris prolifera),スジヤハズ
Dictyopteris plagiogramma),ヒメヤハズ(Dictyop
teris repens),エゾヤハズ(Dictyopteris divaricat
a),ウラボシヤハズ(Dictyopteris polypodioides
等のヤハズグサ属藻類、ハリアミジ(Dictyota spinulo
sa)に代表されるアミジグサ属藻類、ヒジキ(Hizikia
fusiformis)に代表されるヒジキ属藻類、ソゾsp.(Lau
rencia sp.),クロソゾ(Laurencia intermedia),ミ
ツデソゾ(Laurencia okamurai),ソゾノハナ(Lauren
cia grevilleana),オオソゾ(Laurencia glandulifer
a),ハネソゾ(Laurencia pinnata),コブソゾ(Laur
encia undulata)等のソゾ属藻類、フシツナギ(Loment
aria catenata),コスジフシツナギ(Lomentaria hako
datensis)等のフシツナギ属藻類、イワヒゲ(Myelophy
cus caespitosus)に代表されるイワヒゲ属藻類、ダル
ス(Palmaria palmata)に代表されるダルス属藻類、ホ
ンダワラ(Sargassum fulvellum),エンドウモク(Sar
gassum yendoi),マメタワラ(Sargassum piluriferu
m),ヤツマタモク(Sargassum patens),アカモク(Sa
rgassum horneri),ノコギリモク(Sargassum serrati
folium),オオバノコギリモク(Sargassum giganteifo
lium),ヨレモク(Sargassum tortile),ヤナギモク
(オオバモク:Sargassumringgoldianum),ネジモク
Sargassum sagamianum),ハハキモク(Sargassumkje
llmanianum),ウミトラノオ(Sargassum thunbergi
i),フシスジモク(Sargassum confusum),イソモク
Sargassum hemiphyllum),ナラサモ(Sargassum nig
rifolium),トゲモク(Sargassum micracanthum),タ
マナシモク(Sargassum nipponicum),ジンメソウ(Sa
rgassum vulgare),フタエモク(ヒイラギモク:Sarga
ssum duplicatum),エゾノネジモク(Sargassum yezoe
nse)等のホンダワラ属藻類、イシモズク(Sphaerotric
hia divaricata)に代表されるイシモズク属藻類等が例
示される。
【0021】上記の植物及び藻類のなかでも、ハマメリ
ス(Hamamelis virginiana L.),ジンコウ(Aquilaria
agallocha Roxb.),チャ(Camellia sinensis (L.)
O. Kuntze)及びその変種,イタドリ(Polygonum cuspi
datum Sieb. et Zucc.),タイム(Thymus vulgaris
L.),カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thun
b.),セイヨウノコギリソウ(Achillea milleifolium
L.),ボタン(Paeonia suffruticosa Andr.),スペイ
ンカンゾウ(Glycyrrhiza glabra L.),カンゾウ(G ly
cyrrhiza urarensis Fisch.),クワ(Morus alba
L.),クララ(Sophora flavescens Ait.),ヘラヤハ
ズ(Dictyopteris prolifera),ハリアミジ(Dictyota
spinulosa),ヒジキ(Hizikia fusiformis),ソゾs
p.(Laurencia sp.),フシツナギ(Lomentaria catena
ta),イワヒゲ(Myelophycus caespitosus),ダルス
Palmaria palmata),ヤナギモク(オオバモク:Sarg
assum ringgoldianum),エゾノネジモク(Sargassum y
ezoense),フシスジモク(Sargassum confusum),イ
シモズク(Sphaerotrichia divaricata)から選択され
る1種又は2種以上の植物,藻類が好ましく用いられ
る。
【0022】これらの植物及び藻類からの抽出物は、各
種の全草又はその葉,樹皮,根,花,枝等の1又は2以
上の箇所を生のまま若しくは乾燥させて使用する。抽出
溶媒としては特に限定されず、水、エタノール,メタノ
ール,イソプロパノール,イソブタノール,n-ヘキサノ
ール,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,
n-オクチルアルコール等の1価アルコール類、グリセリ
ン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチ
ルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエ
チルエーテル,トリエチレングリコール,1,3-ブチレン
グリコール,へキシレングリコール等の多価アルコール
又はその誘導体、アセトン,メチルエチルケトン,メチ
ルイソブチルケトン,メチル-n-プロピルケトン等のケ
トン類、酢酸エチル,酢酸イソプロピル等のエステル
類、エチルエーテル,イソプロピルエーテル,n-ブチル
エーテル等のエーテル類、スクワラン,ワセリン,パラ
フィンワックス,パラフィン油などの炭化水素類、オリ
ーブ油,小麦胚芽油,米油,ゴマ油,マカダミアンナッ
ツ油,アルモンド油,ヤシ油等の植物油脂、牛脂,豚
脂,鯨油等の動物油脂などが例示される。また、リン酸
緩衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒、界面
活性剤を添加した溶媒を用いることもでき、特に限定さ
れない。
【0023】更に、抽出方法としては、室温,冷却又は
加熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留な
どの蒸留法を用いて抽出する方法、植物又は藻類を圧搾
して抽出物を得る圧搾法などが例示され、これらの方法
を単独で、又は2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0024】抽出の際の植物又は藻類と溶媒との比率は
特に限定されないが、植物又は藻類1に対して溶媒0.
1〜1000重量倍、特に抽出操作,効率の点で、0.
5〜100重量倍が好ましい。また抽出圧力及び抽出温
度は常圧下で0℃から溶媒の沸点以下の範囲とするのが
便利であり、抽出時間は抽出温度などにより異なるが2
時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0025】このようにして得られた植物又は藻類の抽
出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その
効果を失わない範囲で、脱臭,脱色,濃縮などの精製操
作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなど
を用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や
精製物,分画物は、これらから溶媒を除去することによ
って乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなど
の溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いるこ
とができる。
【0026】植物抽出物から精製,分画して得られる成
分としては、ハマメリスの葉に多く含まれるハマメリタ
ンニン、甘草の油溶性抽出成分に含まれるフラボノイド
類,特にグラブリジン,ヒスパグラブリジン、タデ属植
物抽出物中に含まれる(-)-エピカテキン等が例示され
る。
【0027】これらの美白剤の皮膚外用剤への配合量
は、その効果や添加した際の臭い,色調の点から考え、
0.0001〜10重量%の濃度範囲とすることが望ま
しい。
【0028】本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて、
通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及
び洗浄料に配合される、油脂,保湿剤,粉体,色素,乳
化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬
剤,香料,樹脂,アルコール類等を適宜配合することが
できる。また、本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であ
り、例えば化粧水などの可溶化系,クリーム,乳液など
の乳化系,カラミンローション等の分散系として、提供
することもでき、また噴射剤と共に充填したエアゾール
の剤型をとってもよい。
【0029】
【実施例】更に、実施例により、本発明の特徴について
詳細に説明する。まず、本発明で用いる、コウカイシ抽
出物、及び美白剤として配合する胎盤抽出物,植物,藻
類抽出物の調製例を示す。
【0030】[コウカイシ抽出物1]市販のコウカイシ
を粉砕した後、30gを50容量%エタノール水溶液3
00mLに浸漬し、25℃で7日間静置した。その後不
溶物をろ別除去し、ろ液を減圧濃縮し、更に凍結乾燥を
行い、コウカイシ抽出物1とした。
【0031】[コウカイシ抽出物2]ヤナギランの全草
を乾燥させてコウカイシを得、それを粉砕した後、50
0gを50容量%エタノール水溶液1,000mLに浸
漬し、25℃で7日間静置した。その後不溶物をろ別除
去し、ろ液を減圧濃縮して乾固させ、コウカイシ抽出物
2とした。
【0032】[胎盤抽出物]市販されている水溶性プラ
センタエキス(ニチレイ社製)を用いた。
【0033】[イタドリ抽出物]イタドリ(Polygonum
cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根茎550gを乾燥,
粉砕し、50容量%エタノール水溶液1,500mL中
にて25℃で5日間撹拌抽出した。次いで、抽出液をろ
過し、ろ液をイタドリ抽出物とした。
【0034】[イタドリ抽出分画物]イタドリ(Polygo
num cuspidatum Sieb. et Zucc.)の根茎の乾燥粉末2
00gを50容量%エタノール水溶液2,000mL中
に浸漬し、室温で7日間抽出した。次いで、抽出液をろ
過し、ろ液を減圧濃縮し、30容量%エタノール水溶液
800mLに溶解して、DIAION MCI Gel
HP−20カラム(三菱化成株式会社製)にかけ、4
0容量%エタノール水溶液にて溶出される画分を回収し
た。次いで前記画分をシリカゲル薄層クロマトグラフィ
ーにてクロロホルム・メタノール混合物(容量比=5:
1)を展開溶媒として用いて分画した。得られた画分の
うち、(-)-エピカテキンを含む画分を掻き取り、50容
量%エタノール50mLに溶解してイタドリ抽出分画物
とした。
【0035】[ハマメリス抽出物]ハマメリス(Hamame
lis virginiana L.)の葉500gを乾燥,粉砕し、5
0容量%エタノール水溶液1,000mL中にて25℃
で5日間撹拌抽出した。次いで抽出液をろ過し、ろ液を
回収してハマメリス抽出物とした。
【0036】[ハマメリス抽出分画物]ハマメリス(Ha
mamelis virginiana L.)の葉及び樹皮計500gを細
切し、熱水1,500mL中にて5時間撹拌抽出した。
次いで抽出液をろ過し、ろ液をDIAION MCI
Gel HP−20カラム(三菱化成株式会社製)にか
け、エタノール・水混合溶媒で溶出し、ハマメリタンニ
ン含量が50重量%以上の画分を回収してハマメリス抽
出分画物とした。
【0037】[サワヒヨドリ抽出物]サワヒヨドリ(Eu
patorium lindleyanum DC.)の開花期の全草350gを
細切し、オリーブ油1,000mL中にて20℃で7日
間浸漬して抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収して
サワヒヨドリ抽出物とした。
【0038】[甘草抽出物]カンゾウ(Glycyrrhiza ur
arensis Fisch.)の根及び根茎500gを乾燥,粉砕
し、無水エタノール水溶液1,000mL中にて25℃
で24時間撹拌抽出した。抽出液をろ過してろ液を回収
し、減圧濃縮した後、凍結乾燥により乾固させる。乾固
物を酢酸エチル1,000mL中にて20℃で2日間撹
拌抽出した。抽出後、減圧乾燥して甘草エキスとした。
【0039】[ジンコウ抽出物]ジンコウ(Aquillaria
agallocha Roxb.)の枝及び幹,計300gを乾燥,粉
砕し、エタノール1,000中にて20℃で10日間浸
漬した。次いで、抽出液をろ過し、ろ液を1/10容量
まで濃縮してジンコウ抽出物とした。
【0040】[ウーロン茶抽出物]ウーロン茶(Thea s
inensis L. var. viridis Szkzyl.)の葉440gを乾
燥,粉砕し、精製水1,000mL中にて50℃で24
時間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を1/5容量
まで濃縮してウーロン茶抽出物とした。
【0041】[カワラヨモギ抽出物]カワラヨモギ(Ar
temisia capillaris Thunb.)の葉300gを粉砕し、
1,3-ブチレングリコール1,000mL中にて25℃で
5日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収して
カワラヨモギ抽出物とした。
【0042】[タイム抽出物]タイム(Thymus vulgari
s L.)の全草450gを乾燥,粉砕し、50容量%グリ
セリン水溶液1,500mL中にて25℃で5日間撹拌
抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してタイム抽出
物とした。
【0043】[ボタン抽出物]ボタン(Paeonia suffru
ticosa Andr.)の根皮300gを乾燥,粉砕し、95容
量%エタノール水溶液1,000mL中にて25℃で5
日間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液を回収してボ
タン抽出物とした。
【0044】[クワ抽出物]クワ(Morus alba L.)の
根皮350gを細切し、1,3-ブチレングリコール1,0
00mL中にて20℃で7日間浸漬して抽出した。抽出
液をろ過してろ液を回収してクワ抽出物とした。
【0045】[セイヨウノコギリソウ抽出物]セイヨウ
ノコギリソウ(Achillea milleifolium L.)の花320
gを生理食塩水2,000mL中10℃にてホモジナイ
ズし、更に4時間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、ろ液
を回収してセイヨウノコギリソウ抽出物とした。
【0046】[ヘラヤハズ抽出物]海から採取した、ヘ
ラヤハズ(Dictyopteris prolifera),ハリアミジ(Di
ctyota spinulosa),ソゾsp.(Laurencia sp.),ダル
ス(Palmaria palmata)の全藻を水洗した後細切し、等
量のリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)に分散後、ブ
レンダーミルで3時間撹拌抽出した。抽出液をろ過し、
ろ液を回収して上記各抽出物とした。
【0047】つづいて、本発明に係る皮膚外用剤につい
ての実施例の処方を示す。なお、特に断らない限り、実
施例中の量目は、重量%で示した。
【0048】 [実施例1〜実施例9] 美容液 (1)1,3-ブチレングリコール 80.00 (2)コウカイシ抽出物1 0.05 (3)精製水 全量を100とする量 (4)表1に示す成分 表1に示す配合量 製法:(1)〜(4)の成分を混合,均一化する。
【0049】
【表1】
【0050】上記処方にて調製した本発明の実施例1〜
実施例9及び、各実施例のコウカイシ抽出物を精製水に
代替して調製した比較例1〜比較例9について、色素沈
着症状の改善効果の評価を行った。色素沈着症状の改善
効果は、顕著なしみ,ソバカス等の色素沈着症状を有す
る女性パネラー20名を一群とし、各群に実施例又は比
較例をそれぞれブラインドにて1日2回ずつ1ヶ月間使
用させ、1ヶ月後の皮膚の色素沈着の状態を観察して使
用前と比較して評価した。色素沈着の状態は、表2に示
す判定基準にしたがって評価し、20名の平均値を算出
して表3に示した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】表3から明らかなように、本発明に係る実
施例使用群では、全群で顕著な色素沈着症状の改善が認
められており、使用試験終了後には、軽度若しくはわず
かな色素沈着が認められるにすぎない程度まで症状が改
善されていた。特に、コウカイシ抽出物と、L−アスコ
ルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩を併用した実施
例1,イタドリ抽出分画物を併用した実施例8,ハマメ
リス抽出分画物を併用した実施例9使用群において、良
好な改善が見られていた。これに対し、美白剤を単独で
配合した比較例使用群においては、色素沈着症状の改善
は認められるものの、それぞれ対応する実施例使用群に
比べ、改善の程度は明らかに小さいものであった。
【0054】なお、本発明の実施例1〜実施例9につい
ては、上記使用試験期間中に含有成分の析出,分離,凝
集,変臭,変色といった製剤の状態変化は全く見られな
かった。また、各実施例使用群において、皮膚刺激性反
応や皮膚感作性反応を示したパネラーは存在しなかっ
た。
【0055】本発明のそのほかの実施例を示す。
【0056】 [実施例10] 美容液 (1)ミツロウ 6.0 (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 37.5 (5)脂肪酸グリセリン 4.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリル 2.0 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノラウレート 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)コウカイシ抽出物2 0.2 (10)クワ抽出物 0.3 (11)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(7)の油性成分、及び(8)〜(11)の水性成
分をそれぞれ混合均一化して75℃に加熱する。水性成
分に油性成分を添加して乳化し、撹拌しながら冷却す
る。
【0057】 [実施例11] 美容液 (1)スクワラン 5.0 (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20E.O.) 1.2 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)精製水 全量を100とする量 (8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (9)コウカイシ抽出物1 0.5 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)エタノール 5.0 (12)香料 0.2 (13)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 0.5 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て溶解,均一化する。一方、(6)〜(9)の水相成分を混
合,溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分を添加し
てホモミキサーにて均一に乳化し、(10)を加えてpHを
調整する。冷却後40℃にて(11)〜(13)を添加,混合す
る。
【0058】 [実施例12] 皮膚用ローション (1)エタノール 10.0 (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)コウカイシ抽出物1 0.1 (4)グリセリン 7.0 (5)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.5 (6)ボタン抽出物 0.5 (7)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(7)を混合し、均一とする。
【0059】 [実施例13] 皮膚用乳剤 (1)ステアリン酸 0.2 (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 3.0 (4)流動パラフィン 7.0 (5)ポリオキシエチレン(10E.O.)モノオレイン酸エステル 1.5 (6)グリセリン 5.0 (7)トリエタノールアミン 1.0 (8)コウカイシ抽出物2 0.2 (9)精製水 全量を100とする量 (10)乳酸菌抽出物 0.5 (11)胎盤抽出物 0.3 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱して均一に溶
解し、70℃に保つ。一方、(6)〜(9)の水相成分を混
合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に
油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化した後冷却
し、40℃で(10),(11)の成分を添加する。
【0060】 [実施例14] 皮膚用ゲル剤 (1)精製水 全量を100とする量 (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)コウカイシ抽出物2 0.3 (4)ジプロピレングリコール 8.0 (5)水酸化カリウム 0.1 (6)ジンコウ抽出物 0.2 製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、(4)を
添加し、次いで(5)を加えて増粘させ、(6)を添加して
均一に混合する。
【0061】 [実施例15] 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0 (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリンモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノラウリン酸エステル 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)コウカイシ抽出物1 0.5 (9)ウーロン茶抽出物 0.2 (10)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分
を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳
化する。
【0062】 [実施例16] 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0 (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 10.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)コウカイシ抽出物2 0.1 (6)カワラヨモギ抽出物 0.2 (7)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,溶解して均一と
し、75℃に加熱する。一方、(5),(6)を(7)に溶解
して75℃にて加熱溶解し、これに前記油相成分を添加
して乳化する。
【0063】 [実施例17] 化粧水 (1)エタノール 10.0 (2)1,3-ブチレングリコール 10.0 (3)コウカイシ抽出物1 0.1 (4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 (5)タイム抽出物 0.2 (6)香料 0.1 (7)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加して均一に混合,溶
解する。
【0064】 [実施例18] メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0 (2)セタノール 2.0 (3)グリセリントリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)コウカイシ抽出物2 0.1 (8)精製水 全量を100とする量 (9)酸化チタン 1.0 (10)ベンガラ 0.1 (11)黄酸化鉄 0.4 (12)香料 0.1 (13)ボタン抽出物 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(5)〜(8)の成分を混合し、75
℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(11)の顔料
を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させ水相成分と
する。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキ
サーにて乳化した後冷却し、40℃にて(12),(13)の成
分を添加,混合する。
【0065】 [実施例19] 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0 (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリンモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)1,3-ブチレングリコール 8.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)コウカイシ抽出物1 0.3 (9)精製水 全量を100とする量 (10)酸化チタン 9.0 (11)タルク 7.4 (12)ベンガラ 0.5 (13)黄酸化鉄 1.1 (14)黒酸化鉄 0.1 (15)香料 0.1 (16)クワ抽出物 0.2 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱し
て均一とする。一方、(6)〜(9)の水相成分を混合し、
75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(10)〜(14)の
顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。油
相成分を添加して乳化した後冷却し、40℃にて(15),
(16)の成分を添加,混合する。
【0066】 [実施例20] ハンドクリーム (1)セタノール 4.0 (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ポリオキシエチレン(60E.O.) グリセリンイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)グリセリン 20.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)コウカイシ抽出物2 0.3 (10)ハイドロキノン-β-D-グルコース 0.1 (11)精製水 全量を100とする量 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に
加熱する。一方、(7)〜(11)の水相成分を混合,溶解し
て75℃に加熱する。次いで、水相成分に油相成分を添
加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化す
る。
【0067】 [実施例21] ゼリー状ピールオフパック (1)ポリビニルアルコール 15.0 (2)カルボキシメチルセルロース 5.0 (3)1,3-ブチレングリコール 3.0 (4)エタノール 6.0 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 0.5 (6)コウカイシ抽出物2 0.2 (7)セイヨウノコギリソウ抽出物 0.1 (8)精製水 全量を100とする量 製法:(8)に(3)を加えて75℃に加熱する。これに
(1),(2)を添加して溶解させ、(4)〜(7)を添加して
可溶化する。
【0068】 [実施例22] マッサージゲル (1)ジプロピレングリコール 7.0 (2)グリセリン 8.0 (3)ポリオキシエチレン(15E.O.)オレイルエーテル 1.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.4 (5)メチルセルロース 0.2 (6)コウカイシ抽出物1 0.1 (7)セイヨウオトギリソウ抽出物 0.2 (8)水酸化カリウム 0.1 (9)精製水 全量を100とする量 製法:75℃に加熱した(9)に、(1)〜(8)の成分を順
次添加,溶解,均一化する。
【0069】 [実施例23] 洗顔料 (1)ステアリン酸 2.0 (2)セタノール 3.0 (3)ワセリン 10.0 (4)流動パラフィン 33.0 (5)ミリスチン酸イソプロピル 7.5 (6)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.5 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン モノステアリン酸エステル 2.5 (8)グリセリン 5.0 (9)コウカイシ抽出物1 0.3 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)精製水 全量を100とする量 (12)ヘラヤハズ抽出物 0.2 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱溶解し、70
℃とする。一方、(8)〜(11)の水相成分を混合して加熱
溶解し、70℃とする。この水相成分に油相成分を徐々
に添加して予備乳化し、次いでホモミキサーにて均一に
乳化後冷却し、40℃で(12)の成分を添加する。
【0070】上述の実施例10〜実施例23について、
色素沈着症状の改善効果の評価を行ったところ、全ての
実施例において、良好な色素沈着症状の改善効果が認め
られた。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、日
焼け後の色素沈着・しみ・ソバカス等の予防及び改善に
有効で、美白効果の高い皮膚外用剤を得ることが出来
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 X Fターム(参考) 4C083 AA032 AA071 AA072 AA111 AA112 AB032 AB232 AB242 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC291 AC302 AC352 AC422 AC442 AC471 AC482 AC542 AC581 AC792 AD042 AD092 AD112 AD201 AD202 AD262 AD272 AD282 AD512 AD551 AD641 AD642 AD662 BB51 CC02 CC04 CC07 CC12 DD22 DD31 DD33 DD41

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コウカイシ抽出物と、美白剤を含有する
    皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 美白剤が、L−アスコルビン酸及びその
    塩又はその誘導体、ハイドロキノン及びその誘導体、シ
    ステイン及びその誘導体、グルコサミン及びその誘導
    体、アゼライン酸及びその誘導体、ヒノキチオール及び
    その誘導体、胎盤抽出物、マンサク属,ジンコウ属,ツ
    バキ属,タデ属,セイヨウヤマハッカ属,イブキジャコ
    ウソウ属,ヨモギ属,ノコギリソウ属,ヒヨドリバナ
    属,シナノキ属,イワユキノシタ属,ジンチョウゲ属,
    ガンピ属,ミツマタ属,ボタン属,カンゾウ属,クワ
    属,エンジュ属に属する1種又は2種以上の植物の抽出
    物及び、カイメンソウ属,サンゴモ属,ヤハズグサ属,
    アミジグサ属,ヒジキ属,ソゾ属,フシツナギ属,イワ
    ヒゲ属,ダルス属,ホンダワラ属,イシモズク属に属す
    る1種又は2種以上の藻類の抽出物から成る群から選択
    される1種又は2種以上である、請求項1に記載の皮膚
    外用剤。
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