JP2003342135A - 毛髪保護剤 - Google Patents
毛髪保護剤Info
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Abstract
つ毛先を根元から均一感のある状態にすることができる
毛髪保護剤を提供する。 【解決手段】 塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、
コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コ
レステリルヘキシルジカルバメートプルランとを配合す
ることによって、毛髪保護剤を構成する。上記塩化タイ
プのカチオン性界面活性剤の配合量としては0.1〜1
0質量%が好ましく、コレステロール誘導体の配合量と
しては0.1〜5質量%が好ましく、アミノ変性シリコ
ーンの配合量としては0.01〜5質量%が好ましく、
コレステリルヘキシルジカルバメートプルランの配合量
としては0.001〜1質量%が好ましい。
Description
し、さらに詳しくは、毛髪にやわらかさとしっとり感を
付与し、かつ毛先を均一感のある状態にすることができ
る毛髪保護剤に関する。
ト、ヘアコンディショナーなどと呼ばれる毛髪保護剤
は、カチオン性界面活性剤を含んでいて、毛髪に柔軟性
を付与するという特性を有している。
毛髪は、ブラッシングやドライヤーの熱などによる物理
的処理に加えて、パーマネントウエーブ処理や染毛処理
などの化学的処理により毛髪中の蛋白成分や毛皮の油性
成分が喪失するなど多大な損傷を受け、しかも、それら
の繰り返しによって、その損傷が蓄積されているため、
従来の毛髪処理剤では、毛髪に充分なやわらかさ、しっ
とり感を付与することができず、また、特に損傷の影響
を受けやすい毛先の状態がザラザラしたり、ゴワツクな
ど、毛髪の均一感を回復することができないという問題
があった。
を解消し、毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、毛
先を均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤を
提供することを目的とする。
カチオン性界面活性剤と、コレステロール誘導体と、ア
ミノ変性シリコーンと、コレステリルヘキシルジカルバ
メートプルランとを配合して毛髪保護剤を構成すること
によって、上記課題を解決したものである。
中に配合したコレステロール誘導体が毛髪の水分保持能
力を高めて、毛髪にしっとり感を付与する作用をし、ア
ミノ変性シリコーンが毛髪上に疎水性の皮膜を形成し
て、毛髪に艶とすべりを付与する作用をし、コレステリ
ルヘキシルジカルバメートプルランが毛先に均一感を付
与するとともに、高い保温力で毛髪にやわらかさを付与
して、毛先のザラザラ感やゴワゴワ感などを解消するの
で、本発明の毛髪保護剤は、毛髪にやわらかさとしっと
り感を付与することができ、かつ毛先を均一感のある状
態にすることができる。
に配合する塩化タイプのカチオン性界面活性剤として
は、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化
ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリ
メチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニ
ウムなどが挙げられる。この塩化タイプのカチオン性界
面活性剤の毛髪保護剤への配合量は、少なすぎると毛髪
に充分な柔軟性を付与することができなくなるおそれが
あるので、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上
がより好ましく、また、一定量以上多くしても効果の増
加がなく、多すぎると水洗したときに過剰の毛髪保護剤
が必要な毛髪保護剤を引きつれて洗い流されるおそれが
あるので、10質量%以下が好ましく、7質量%以下が
より好ましい。
レステロール誘導体としては、例えば、ラノリン脂肪酸
コレステリル、分岐脂肪酸(C12〜31)コレステリル、
オレイン酸コレステリル、ノナン酸コレステリルなどが
挙げられる。そして、このコレステロール誘導体の毛髪
保護剤への配合量は、少なすぎると毛髪の水分保持能力
を高める作用が充分に発揮することができなくなるおそ
れがあるので、0.1質量%以上が好ましく、0.3質
量%以上がより好ましく、また、多すぎると毛髪保護剤
が過度に残り、毛髪がべたついたり、かたくなるおそれ
があるので、5質量%以下が好ましく、3質量%以下が
より好ましい。
するアミノ変性シリコーンとしては、例えば、アミノエ
チルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキ
サン共重合体、アミノエチルアミノプロピルシロキサン
・ジメチルシロキサン共重合体、高重合ジメチルシロキ
サン・メチルアミノプロピルシロキサン共重合体などが
好ましく、それらの中でも常温での粘度が20000〜
60000mPa・S程度のものが好ましい。そして、
このアミノ変性シリコーンの毛髪保護剤への配合量は、
少なすぎると毛髪への皮膜形成作用が少なくなり、毛髪
に艶やすべりを付与する作用を充分に発揮できなくなる
おそれがあるので、0.01質量%以上が好ましく、
0.1質量%以上がより好ましく、また、多すぎると毛
髪に過度に残存して、毛髪をべとつかせる傾向があるの
で、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ま
しい。
合するコレステリルヘキシルジカルバメートプルラン
は、Cholesteryl Hexyl Dicar
bamate PullulanのINCl NAME
を有し、次の式
s−c1」の商品名で市販されているものを使用するこ
とができる。そして、このコレステリルヘキシルジカル
バメートプルランの毛髪保護剤の配合量は、少なすぎる
と毛髪に均一感を付与する作用や、保湿によるやわらか
さを付与する作用を充分に発揮することができなくなる
おそれがあるので、0.001質量%以上が好ましく、
0.005質量%以上がより好ましく、また、多すぎる
とかえって毛髪をかたくさせるおそれがあるので、1質
量%以下が好ましく、0.5質量%がより好ましい。
とする水性液に、上記塩化タイプのカチオン性界面活性
剤と、コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーン
と、コレステリルヘキシルジカルバメートプルランとを
必須成分として配合し、必要に応じて、他の成分、例え
ば、油脂、炭化水素、エステル類、高級アルコールなど
の油性成分、例えば、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセ
リン、ジグリセリン、エチルジグリコール、ソルビトー
ルなどの多価アルコールからなる湿潤剤、パラオキシ安
息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ
安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、フェノ
キシエタノールなどからなる防腐剤、エタノールなどの
溶剤、香料などを配合し、それらの成分を前記水または
水を主剤とする水性液に溶解または分散させることによ
って調製される。そして、この本発明の毛髪保護剤は、
一般にヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディ
ショナーなどと呼ばれているものを包含する概念のもの
である。
に説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみ
に限定されることはない。なお、以下の実施例などにお
いて、溶液や分散液などの濃度を示す%は、特にその単
位を付記しないかぎり、質量%を示す。
お、各成分の配合量は質量部であり、精製水の「残余」
とは全体を100質量部とするのに必要な配合量をい
う。そして、アミノ変性シリコーンとして使用した高重
合ジメチルシロキサン・メチルアミノプロピルシロキサ
ン共重合体は常温での粘度が約45,000mPa・S
のものである。
護剤を後に詳述する化学的処理によって損傷を受けさせ
た毛髪に塗布し、塗布後のやわらかさ、しっとり感およ
び毛先の状態について調べた。その結果を表2に示す。
それらの評価方法および評価基準は次に示す通りであ
る。
ラーによる毛束の一対比較法によって評価する。 使用毛束: (a)長さ20cmで質量30gの損傷を受けていない
毛束を用意する。 (b)上記毛束を二等分し、そのうちの一方の毛束を基
準毛束とする。 (c)次に他方の毛束を下記の化学的処理(ブリーチ処
理およびパーマネントウエーブ処理)によって損傷を受
けさせ、それを評価毛束とする。
ためのブリーチ剤は、35%過酸化水素水が精製水中で
17.14%になるように調製したものと、25%アン
モニア水が精製水中で1.00%になるように調製した
ものとを等量混合することによって調製した。
第1剤としては、DL−システイン塩酸塩5.5%とア
セチルシステイン0.5%と50%チオグリコール酸ア
ンモニウム液1.8%と80%モノエタノールアミン液
4.7%を含み、28%アンモニア水でpH9.3に調
整し、精製水で全量を100%にしたものを用意し、第
2剤としては、臭素酸ナトリウム6.5%とクエン酸
0.1%とリン酸0.05%とリン酸水素一水素ナトリ
ウム0.5%を含み、精製水で全量を100%にしたも
のを用意した。
0ml中に前記評価毛束を浸漬し、35℃の恒温震とう
器中にて30分間震とうすることによって行い、つい
で、精製水で水洗した後、上記毛束を直径10mmのロ
ッドに巻き付け、それら全体を前記パーマネントウエー
ブ用第1剤100ml中に浸漬し、35℃の恒温震とう
器中にて30分間震とうし、精製水で水洗した後、自然
乾燥し、さらに前記パーマネントウエーブ用第2剤10
0ml中に浸漬し、35℃の恒温震とう器中にて30分
間震とうし、精製水で水洗した後、自然乾燥して、毛髪
に損傷を受けさせるための化学的処理を行った。
して損傷を受けさせた評価毛束に対して上記実施例1〜
4および比較例1の毛髪保護剤をそれぞれ3gずつ塗布
し、5分間室温にて放置した後、基準毛束と評価毛束を
軽く水洗し、タオルでよく水分を除去した後、ドライヤ
ーにて乾燥する。そして、それらの毛髪保護剤による処
理済み評価毛束を、20人の専門パネラーにより、毛髪
のやわらかさ、しっとり感、毛先の状態について基準毛
束と比較し、それぞれ下記の評価基準により点数化す
る。
の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上20点未満 △・・・ 5点以上10点未満 ×・・・ 4点以下
の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上20点未満 △・・・ 5点以上10点未満 ×・・・ 4点以下
の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上 △・・・ 5点以上 ×・・・ 4点以下
護剤は、やわらかさ、しっとり感、毛先の状態のいずれ
に関しても、評価値が高く、実施例1〜4の毛髪保護剤
が毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、毛先の均一
感を向上させることが明らかであった。
コレステロール誘導体やアミノ変性シリコーンを配合し
ているものの、コレステリルヘキシルジカルバメートプ
ルランを配合していないため、毛先の状態がザラザラし
ていて、均一感に欠けていた。
毛髪にやわらかさとしっとり感を付与し、かつ毛先を根
元から均一感のある状態にすることができる毛髪保護剤
を提供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化タイプのカチオン性界面活性剤と、
コレステロール誘導体と、アミノ変性シリコーンと、コ
レステリルヘキシルジカルバメートプルランとを配合し
たことを特徴とする毛髪保護剤。 - 【請求項2】 塩化タイプのカチオン性界面活性剤の配
合量が0.1〜10質量%で、コレステロール誘導体の
配合量が0.1〜5質量%で、アミノ変性シリコーンの
配合量が0.01〜5質量%で、コレステリルヘキシル
ジカルバメートプルランの配合量が0.001〜1質量
%である請求項1記載の毛髪保護剤。
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JP2002155439A JP3932032B2 (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 毛髪保護剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005187334A (ja) * | 2003-12-24 | 2005-07-14 | Kao Corp | 酸化染毛又は脱色用第1剤組成物 |
JP2007001951A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Milbon Co Ltd | 毛髪処理剤 |
JP2010030912A (ja) * | 2008-07-25 | 2010-02-12 | Nof Corp | 化粧料 |
JP2010138107A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Milbon Co Ltd | 毛髪処理剤 |
CN106265329A (zh) * | 2016-09-07 | 2017-01-04 | 山东省药学科学院 | 一种护发剂及其应用 |
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2002
- 2002-05-29 JP JP2002155439A patent/JP3932032B2/ja not_active Expired - Fee Related
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