JP2003267845A - 毛髪処理剤およびそれを用いた毛髪の処理方法 - Google Patents
毛髪処理剤およびそれを用いた毛髪の処理方法Info
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Abstract
艶、しなやかさ、なめらかさを付与することができる毛
髪処理剤を提供し、また、上記毛髪処理剤を用いて、毛
髪の艶、しなやかさ、なめらかさをさらに向上させるこ
とができる毛髪の処理方法を提供する。 【解決手段】 加水分解シルクまたはその誘導体とカル
ボキシメルキチンとセリシンとを含有させて毛髪処理剤
を構成する。また、上記毛髪処理剤で毛髪を処理した
後、上記毛髪をアルキル第4級アンモニウム塩を含有す
る毛髪処理剤で処理する。上記加水分解シルクの含有量
としては4〜15質量%が好ましく、カルボキシメルキ
チンの含有量としては0.01〜5質量%が好ましく、
セリシンの含有量としては0.01〜5質量%が好まし
い。
Description
それを用いた毛髪の処理方法に関する。
復させるため、加水分解ペプチドを配合した毛髪処理剤
やカチオン性高分子を配合した毛髪処理剤などが提案さ
れている。
毛髪は、ブラッシングやドライヤーの熱などによる物理
的処理に加えて、パーマネントウエーブ処理や染毛処理
などの化学的処理により多大な損傷を受け、しかも、そ
れらの繰り返しによって、その損傷が蓄積されているた
め、前記のような従来の毛髪処理剤では、毛髪の損傷を
充分に回復することができないという問題があった。
を解消し、損傷を受けた毛髪を充分に回復させ、かつ毛
髪に艶、しなやかさ、なめらかさなどを付与することが
できる毛髪処理剤を提供し、また、その毛髪処理剤を用
いて、毛髪により高度な艶、しなやかさ、なめらかさを
付与することができる毛髪の処理方法を提供することを
目的とする。
クまたはその誘導体とカルボキシメチルキチンとセリシ
ンとを含有させて毛髪処理剤を調製することにより、上
記課題を解決したものである。
水分解シルクまたはその誘導体を含有させることによっ
て、損傷を受けた毛髪を回復させ、毛髪に艶を付与し、
さらにカルボキシメチルキチンを含有させることによっ
て毛髪にしなやかさを付与し、セリシンを含有させるこ
とによって毛髪になめらかさを付与し、それによって、
損傷を受けた毛髪を回復させ、かつ毛髪に艶、しなやか
さ、なめらかさを付与できるようにしたものである。
髪を処理した後、上記毛髪をアルキル第4級アンモニウ
ム塩を含有させた毛髪処理剤で処理することにより、毛
髪の艶、しなやかさ、なめらかさをより一層高度に向上
させる。
に加水分解シルクまたはその誘導体を含有させるが、上
記加水分解シルクの誘導体としては、例えば、加水分解
シルクの第4級アンモニウム誘導体、加水分解シルクの
アシル化物またはその塩、加水分解シルクのエステル、
加水分解シルクのシリル化物などが挙げられる。
ルクまたはその誘導体の毛髪処理剤中の含有量(毛髪処
理剤への配合量)としては、4〜15質量%が好まし
く、4〜6質量%がより好ましい。
体の毛髪処理剤中の含有量が4質量%より少ない場合
は、損傷を受けた毛髪を充分に回復させることができ
ず、特に毛髪の表面における艶が悪くなるおそれがあ
り、加水分解シルクまたはその誘導体の毛髪処理剤中の
含有量が15質量%より多い場合は、毛髪修復剤の経時
的安定性が悪くなり、加水分解シルクが析出するおそれ
がある。
チンの毛髪処理剤中の含有量(毛髪処理剤への配合量)
としては、0.01〜5質量%が好ましく、0.01〜
1質量%がより好ましい。
処理剤中への含有量が0.01質量%より少ない場合
は、毛髪に対して充分なしなやかさを付与することがで
きなくなるおそれがあり、カルボキシメチルキチンの毛
髪処理剤中への含有量が5質量%より多い場合は、毛髪
にガサガサした感触を与えるようになるおそれがある。
にセリシンを含有させるが、このセリシンの毛髪処理剤
中の含有量(毛髪処理剤への配合量)としては、0.0
1〜5質量%が好ましく、0.01〜1質量%がより好
ましい。
量が0.01質量%より少ない場合は、毛髪に対して充
分ななめらかさを付与することができなくなるおそれが
あり、また、セリシンの毛髪処理剤中の含有量を5質量
%より多くしても、効果の増加が認められないように、
製品コストをアップさせることになるおそれがある。
とする水性液に上記加水分解シルクまたはその誘導体と
カルボキシメチルキチンとセリシンとを必須成分として
含有させることによって調製されるが、本発明の毛髪処
理剤には、その効果を損なわない範囲において、他の成
分、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジ
グリセリン、エチルジグリコール、ソルビトールなどの
多価アルコール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキ
シ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラ
オキシ安息香酸ブチル、フェノキシエタノールなどの防
腐剤、エタノールなどの溶剤、香料などを含有させても
よい。
ス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナーなどと
呼ばれている毛髪処理剤に該当するものであって、この
本発明の毛髪処理剤で毛髪を処理することにより、前記
のように、損傷を受けた毛髪を回復させ、かつ毛髪に
艶、しなやかさ、なめらかさを付与することができる
が、この毛髪処理剤により処理した毛髪に対してさらに
アルキル第4級アンモニウム塩を含有する毛髪処理剤で
処理すると、加水分解シルク、カルボキシメチルキチ
ン、セリシンなどとアルキル第4級アンモニウムとの相
乗作用により、毛髪の艶、しなやかさ、なめらかさをさ
らに高度に向上させることができる。
を含有する毛髪処理剤も、一般にヘアリンス、ヘアトリ
ートメント、ヘアコンディショナーなどと呼ばれる毛髪
処理剤に属するものであるが、そのアルキル第4級アン
モニウム塩としては、例えば、塩化ステアリルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、臭化セチルト
リメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモ
ニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化
ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セチルピリジ
ニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチ
ルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム
などが挙げられる。
に説明する。ただし、本発明は実施例に例示のもののみ
に限定されることはない。なお、以下の実施例などにお
いて、溶液や分散液などの濃度を示す%は、特にその単
位を付記しないかぎり、質量%を示す。
お、各成分の配合量(含有量)は、毛髪処理剤全体を1
00%としたときの質量%である。
髪処理剤を後に詳述する化学的処理によって損傷を受け
させた毛髪に塗布し、塗布後の毛髪の艶、しなやかさお
よびなめらかさについて調べた。その結果を表2に示
す。それらの評価方法および評価基準は次に示す通りで
ある。
ラーによる毛束の一対比較法によって評価する。 使用毛束: (a)長さ20cmで質量30gの損傷を受けていない
毛束を用意する。 (b)上記毛束を二等分し、そのうちの一方の毛束を基
準毛束とする。 (c)次に他方の毛束を下記の化学的処理(ブリーチ処
理およびパーマネントウエーブ処理)によって損傷を受
けさせ、それを評価毛束とする。
ためのブリーチ剤は、35%過酸化水素水17.14%
を精製水で100%にしたものと、25%アンモニア水
1.00%を精製水で100%にしたものとを等量混合
して調製した。
第1剤としては、DL−システイン塩酸塩5.5%とア
セチルシステイン0.5%と50%チオグリコール酸ア
ンモニウム液1.8%と80%モノエタノールアミン液
4.7%を含み、28%アンモニア水でpH9.3に調
整し、精製水で全量を100%にしたものを用意し、第
2剤としては、臭素酸ナトリウム6.5%とクエン酸
0.1%とリン酸0.05%とリン酸水素一水素ナトリ
ウム0.5%を含み、精製水で全量を100%にしたも
のを用意した。
0ml中に前記評価毛束を浸漬し、35℃の恒温震とう
器中にて30分間震とうすることによって行い、つい
で、精製水で水洗した後、上記毛束を直径10mmのロ
ッドに巻き付け、それら全体を前記をパーマネントウエ
ーブ用第1剤100ml中に浸漬し、35℃の恒温震と
う器中にて30分間震とうし、精製水で水洗した後、自
然乾燥して、毛髪に損傷を受けさせるための化学的処理
を行った。
して損傷を受けさせた評価毛束に対して上記実施例1〜
2および比較例1〜3の毛髪処理剤をそれぞれ1mlず
つ塗布し、5分間室温にて放置した後、基準毛束と評価
毛束を軽く水洗し、タオルでよく水分を除去した後、ド
ライヤーにて乾燥する。そして、それらの毛髪処理剤に
よる処理済み評価毛束を、20人の専門パネラーによ
り、毛髪の艶、しなやかさ、なめらかさについて基準毛
束と比較し、それぞれ下記の評価基準により点数化す
る。
の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上20点未満 △・・・ 5点以上10点未満 ×・・・ 4点以下
の基準により記号化し、それを、表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上20点未満 △・・・ 5点以上10点未満 ×・・・ 4点以下
の基準により記号化し、それを表2に示す。 ◎・・・20点以上 ○・・・10点以上20点未満 △・・・ 5点以上10点未満 ×・・・ 4点以下
理剤は、艶、しなやかさ、なめらかさのいずれに関して
も、評価値が高く、実施例1〜2の毛髪処理剤が毛髪の
損傷を回復させ、かつ毛髪に艶、しなやかさ、なめらか
さを付与できることが明らかであった。
水分解シルクを含有していないため、この比較例1の毛
髪処理剤で処理された毛髪は艶が悪く、比較例2の毛髪
処理剤はカルボキシメチルキチンを含有していないた
め、この比較例2の毛髪処理剤で処理された毛髪はしな
やかさに欠け、比較例3の毛髪処理剤はセリシンを含有
していないため、この比較例3の毛髪処理剤で処理され
た毛髪はなめらかさに欠けていた。
ウム塩を含む毛髪処理剤(ヘアトリートメント)を用意
し、実施例2の毛髪処理剤で処理済みの評価毛束に、こ
のアルキル第4級アンモニウム塩を含む毛髪処理剤を塗
布し、塗布後の毛髪の艶、しなやかさ、なめらかさを評
価した。
価毛束に対して、上記アルキル第4級アンモニウム塩
(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム)を含む毛髪
処理剤(ヘアトリートメント)を0. 5g塗布し、水洗
後、タオルでよく水分を除去した後、ドライヤーにて乾
燥した。そして、このアルキル第4級アンモニウム塩
(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム)を含む毛髪
処理剤で処理後の評価毛束を実施例2における基準毛束
と、前記実施例2の場合と同様に20人の専門パネラー
により、艶、しなやかさ、なめらかさについて比較して
点数化した。その結果を実施例3として実施例2の結果
と共に表4に示す。
例2の毛髪処理剤で処理済みの毛束にさらにアルキル第
4級アンモニウム塩を含む毛髪処理剤(ヘアトリートメ
ント)で処理した実施例3の毛髪は、実施例2の毛髪処
理剤で処理した毛髪に比べて、艶、しなやかさ、なめら
かさのいずれについても、評価点数が高く、艶、しなや
かさ、なめらかさのいずれについても特性が向上してい
た。
を受けた毛髪を回復させ、かつ毛髪に艶、しなやかさ、
なめらかさを付与することができる毛髪処理剤を提供す
ることができた。また、上記毛髪処理剤を用いて毛髪の
艶、しなやかさ、なめらかさをさらに向上させることが
できる毛髪の処理方法を提供することができた。
Claims (3)
- 【請求項1】 加水分解シルクまたはその誘導体とカル
ボキシメチルキチンとセリシンとを含有することを特徴
とする毛髪処理剤。 - 【請求項2】 加水分解シルクの含有量が4〜15質量
%で、カルボキシメチルキチンの含有量が0.01〜5
質量%であり、セリシンの含有量が0.01〜5質量%
であることを特徴とする請求項1記載の毛髪処理剤。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の毛髪処理剤で毛
髪を処理した後、上記毛髪をアルキル第4級アンモニウ
ム塩を含有する毛髪処理剤で処理することを特徴とする
毛髪の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073510A JP2003267845A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 毛髪処理剤およびそれを用いた毛髪の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002073510A JP2003267845A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 毛髪処理剤およびそれを用いた毛髪の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003267845A true JP2003267845A (ja) | 2003-09-25 |
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ID=29203157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002073510A Pending JP2003267845A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 毛髪処理剤およびそれを用いた毛髪の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003267845A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008143787A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Kaoru Togawa | カーリングウェーブ剤 |
JP2010105926A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Seiren Co Ltd | 毛髪処理剤 |
CN102276757A (zh) * | 2011-07-29 | 2011-12-14 | 武汉大学 | 一种甲壳素季铵盐的制备方法 |
-
2002
- 2002-03-18 JP JP2002073510A patent/JP2003267845A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008143787A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Kaoru Togawa | カーリングウェーブ剤 |
JP2010105926A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Seiren Co Ltd | 毛髪処理剤 |
CN102276757A (zh) * | 2011-07-29 | 2011-12-14 | 武汉大学 | 一种甲壳素季铵盐的制备方法 |
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