JP2003341111A - インクの使用量決定方法、濃淡振分装置、色補正テーブル及び色補正モジュール - Google Patents

インクの使用量決定方法、濃淡振分装置、色補正テーブル及び色補正モジュール

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JP2003341111A
JP2003341111A JP2002266974A JP2002266974A JP2003341111A JP 2003341111 A JP2003341111 A JP 2003341111A JP 2002266974 A JP2002266974 A JP 2002266974A JP 2002266974 A JP2002266974 A JP 2002266974A JP 2003341111 A JP2003341111 A JP 2003341111A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の色について、黒のインクの使用量を考
慮して適切な濃淡振分を行う。 【解決手段】 濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マ
ゼンタ、イエロー、黒の6色のインクを使用する。濃淡
振分発生用信号発生ブロック210において、シアンに
ついて設定されたインクの使用量C1に対して、黒につ
いて設定されたインクの使用量K1に第1の係数を乗じ
た値を加算して、シアンについての濃淡振分用インク量
2を求める。濃淡振分ブロック220において、シア
ンについての濃淡振分用インク量C2に基づいて、シア
ンについて準備された濃淡のインクの仮使用量C3,L
3を決定する。K成分除去ブロック230において、
濃シアン及び淡シアンのインクの仮使用量C3,Lc3
うち、明度の低いインクから優先して第1の係数と黒に
ついて設定されたインクの使用量K1との積を差し引
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる濃淡振分
を行う技術に関し、例えばカラー印刷において適用する
ことができる。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンピュータの出力装置とし
て、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数
色のインクによりドットを形成して画像を記録するイン
クジェットプリンタが提案されている。当該インクジェ
ットプリンタは、コンピュータが処理した画像データを
入力して多色多階調で印刷するために利用されている。
かかるインクジェットプリンタは、通常、各画素毎の階
調を表現するために、所定領域内に打ち込む複数のドッ
ト数を色毎に制御する。
【0003】しかし、ある色についてドット数が小さい
と画質、特に粒状性が悪化する。そこで同じ色相であっ
ても明度の異なる複数のインクを採用する技術が提案さ
れている。そしていわゆる濃淡振分は、ある色について
明度の異なるインクが複数準備されている場合に、これ
らのインクの使用量をどのように設定するかを決定する
処理である。
【0004】一方、明度が低い色を表現する際に、いわ
ゆる墨印刷のためのクロ発生処理が採用される場合があ
る。クロ発生処理によって黒のインクも使用されること
により、明度が低い色はその他の色、例えばシアンやマ
ゼンタ、イエローのインクの使用量が低減されることに
なる。
【0005】クロ発生処理の後に、濃淡振分を行う技術
を開示する文献として下記の特許文献1がある。
【0006】
【特許文献1】特開平2−215541号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】濃淡振分は一般に濃淡
インクが準備された色についてインクの使用量を設定す
る処理であるため、黒について設定されたインクの使用
量を勘案していなかった。しかしながら、黒について設
定されたインクの使用量が少ないような明度の色を表現
する場合、粒状性の改善のためには黒以外のインクは明
度の高いインクを採用することが望ましい。その一方
で、黒について設定されたインクの使用量が多いような
明度の色を表現する場合、使用するインク量を低減する
ためには黒以外のインクは明度の低いインクを採用する
ことが望ましい。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、所定の色について他の色の、例えばシアンや
マゼンタについて黒の、使用量を考慮して適切な濃淡振
分を行う技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のうち第1の態
様にかかるものはインクの使用量決定方法であって、第
1色乃至第3色と、前記第1色乃至第3色の減法混色の
結果得られる第4色とのそれぞれについて設定されたイ
ンクの使用量に基づいて、少なくとも前記第1色につい
て準備された、明度の異なる複数のインクの使用量を決
定する。そして下記ステップ(a−1),(b−1),
(c−1)を備える。即ちステップ(a−1)において
は、前記第1色について設定された前記インクの使用量
に対して、前記第4色について設定された前記インクの
使用量に第1の係数を乗じた値を加算して、前記第1色
についての濃淡振分用インク量を求める。またステップ
(b−1)においては、前記第1色についての前記濃淡
振分用インク量に基づいて、前記第1色について準備さ
れた、前記明度の異なる複数のインクの仮使用量を決定
する。そしてステップ(c−1)においては、前記第1
色についての前記明度の異なる複数のインクの仮使用量
のうち、明度の低いインクから優先して、前記第4色に
ついて設定された前記インクの使用量に前記第1の係数
を乗じた値を差し引く。
【0010】前記ステップ(c−1)において、前記第
4色について設定された前記インクの使用量に前記第1
の係数を乗じた値が、前記第1色について最も明度の低
いインクの前記仮使用量よりも多い場合、両者の差に前
記第1色についての所定の係数を、前記第1色について
二番目に明度が低いインクの前記仮使用量から差し引
き、前記第1色についての前記明度の異なる複数のイン
クの前記仮使用量のうちで最も明度の低いものを零とし
てもよい。前記第1色についての前記所定の係数は、同
じ明度を与える前記第1色について二番目に明度が低い
インクの前記第1色について最も明度の低いインクに対
する使用量の比である。
【0011】望ましくは、前記第2色についても、明度
の異なる複数のインクが準備され、下記ステップ(a−
2),(b−2),(c−2)を更に備える。即ちステ
ップ(a−2)においては、前記第2色について設定さ
れた前記インクの使用量に対して、前記第4色について
設定された前記インクの使用量に第2の係数を乗じた値
を加算して、第2色についての濃淡振分用インク量を求
める。またステップ(b−2)においては、前記第2色
についての前記濃淡振分用インク量に基づいて、前記第
2色について準備された、前記明度の異なる複数のイン
クの仮使用量を決定する。そしてステップ(c−2)に
おいては、前記第2色についての前記明度の異なる複数
のインクの仮使用量のうち、明度の低いインクから優先
して、前記第4色について設定された前記インクの使用
量に前記第2の係数を乗じた値を差し引く。
【0012】前記ステップ(c−2)において、前記第
4色について設定された前記インクの使用量に前記第2
の係数を乗じた値が、前記第2色について最も明度の低
いインクの前記仮使用量よりも多い場合、両者の差に前
記第2色についての所定の係数を、前記第2色について
二番目に明度が低いインクの前記仮使用量から差し引
き、前記第2色についての前記明度の異なる複数のイン
クの前記仮使用量のうちで最も明度の低いものを零とし
てもよい。前記第2色についての前記所定の係数は、同
じ明度を与える前記第2色について二番目に明度が低い
インクの前記第2色について最も明度の低いインクに対
する使用量の比である。
【0013】望ましくは、前記ステップ(a−1)もし
くは(a−2)の前に実行されるステップ(d)を更に
備える。即ちステップ(d)においては前記第1色乃至
第3色について設定された色調に基づいて前記第1色乃
至第4色について前記インクの使用量を設定する。
【0014】この発明のうち第2の態様にかかるもの
は、第1色乃至第3色について設定されたインクの使用
量の濃淡振分を、前記第1色乃至第3色の減法混色の結
果得られる第4色について設定されたインクの使用量を
考慮して行う、インクの使用量決定方法である。
【0015】この発明のうち第3の態様にかかるものは
第1の態様、第2の態様の望ましい態様であって、前記
第1色乃至第4色は、それぞれシアン、マゼンタ、イエ
ロー、黒である。
【0016】第1の態様及びその望ましい変形、第2の
態様、並びに第3の態様にかかるインクの使用量決定方
法を実現する濃淡振分装置や、当該インクの使用量決定
方法を用いてインクの使用量を決定する色補正テーブ
ル、当該色補正テーブルに基づいてインクの使用量を決
定する色補正モジュールも本発明の範囲に属する。
【0017】
【発明の効果】この発明のうち第1の態様及び第2の態
様にかかるインクの使用量決定方法によれば、明度の低
い場合における明度の高いインクの使用量を低減するこ
とができる。
【0018】この発明のうち第3の態様にかかるインク
の使用量決定方法によれば、いわゆる墨印刷のためのク
ロ発生によって明度を設定することができる。
【0019】本発明の範囲に属する濃淡振分装置並びに
色補正テーブル及び色補正モジュールも、上記の効果を
与えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】(ア)前提の例示:実施の形態の
詳しい説明に入る前に、本実施の形態において例示的に
使用されるインクについて説明する。以下に述べるイン
クは例示であって、本発明がこれらに限定されるもので
はない。
【0021】第1色としてシアン、第2色としてマゼン
タ、第3色としてイエロー、第4色として黒の4色を採
用する。第1色たるシアンについては明度が低い濃シア
ン及び明度が高い淡シアンの、それぞれのインクが準備
される。また第2色たるマゼンタについては明度が低い
濃マゼンタ及び明度が高い淡マゼンタの、それぞれのイ
ンクが準備される。第3色たるイエロー及び第4色たる
黒については、いずれも濃淡インクは準備されていない
場合を想定している。但し、第3色たるイエローについ
ても明度が低い濃イエロー及び明度が高い淡イエロー
の、それぞれのインクを準備してもよい。
【0022】そして本実施の形態では、このように準備
された、濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼン
タ、イエロー、黒の6色のインクの使用量C0,Lc0
0,Lm0,Y0,K0を、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒の各色について設定されたインクの使用量C1
1,Y1,K1に対して決定する技術を説明する。
【0023】なお、第4色たる黒は第1色たるシアン、
第2色たるマゼンタ、第3色たるイエローの減法混色に
よって表現可能である。但しここでいう減法混色は色自
身についての混色であって、物理的にインクを混合する
ことに限定するものではない。即ち黒について準備され
るインクは、シアン、マゼンタ、イエローの各色につい
て準備されたインクを混合して得られるものに限らな
い。
【0024】(イ)発明の前駆的思想の説明:図13は
発明の前駆的思想を説明するためのブロック図である。
まず、表現したい色調は、シアン、マゼンタ、イエロー
の各色についてそれぞれ設定される、入力信号Ci
i,Yiによって示される。そして入力信号Ci,Mi
iに基づき、いわゆるクロ発生処理を行って、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の各インクについて設定さ
れるインクの使用量C1,M1,Y1,K1が求められる。
これらはK発生ブロック100において、例えば式
(1)〜(3)の演算が行われて得られる。
【0025】
【数1】
【0026】
【数2】
【0027】
【数3】
【0028】但し記号min(Ci,Mi,Yi)は、入
力信号Ci,Mi,Yiの値の最小値を採り、係数ηは適
当な定数が選定される。また定数KSは0以上に、定数
EはK Sよりも大きく、それぞれ設定される。
【0029】図14は、簡単のため、入力信号Ci
i,Yiが相互に等しく、グレーを表現する場合におい
て、シアン、マゼンタ、イエロー、黒について設定され
るインクの使用量C1,M1,Y1,K1の、入力信号
i,Mi,Yiに対する関係を示すグラフである。また
簡単のためにη=1としているので、入力信号Ci
i,Y iの値がいずれも定数KEに等しい場合には、シ
アン、マゼンタ、イエローの各インクについて設定され
るインクの使用量C1,M1,Y1はいずれも零となる。
入力信号Ci,Mi,Yiの値がいずれも定数KSよりも低
い場合には黒について設定されるインクの使用量K1
零となる。よって定数KSは黒のインクの使用が発生す
る下限であると言える。
【0030】CMY濃淡振分ブロック300において
は、黒以外のシアン、マゼンタ、イエローについて設定
されたインクの使用量C1,M1,Y1に基づいて、濃シ
アン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエローの
各色のインクの使用量C9,Lc9,M9,Lm9,Y9
決定する。
【0031】まず仮CMY濃淡振分ブロック310にお
いて、濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、
イエローの各色のインクの使用量C8,Lc8,M8,L
8,Y8を、シアン、マゼンタ、イエローについて設定
されたインクの使用量C1,M 1,Y1に基づいて設定す
る。そしてCMYインク量制限ブロック320では、K
発生ブロック100によって得られた黒のインクの使用
量K1との和が、所定の上限値Zを超えないように、濃
シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエロー
の各色のインクの使用量が、それぞれC9,Lc9
9,Lm9,Y9に再設定される。
【0032】このようなCMY濃淡振分ブロック300
の機能は公知の技術で実現できる。例えば特開2002
−59571に紹介された手法でインクの総量制限を考
慮した濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、
イエローの各色のインクの使用量を設定することによ
り、所定の色を適切な濃淡色の色に振り分けるという効
果が得られる。
【0033】このようにして得られたインクの使用量C
9,Lc9,M9,Lm9,Y9,K1が、それぞれ実際に使
用すべきインクの使用量C0,Lc0,M0,Lm0
0,K0として採用される。
【0034】簡単のため、仮CMY濃淡振分ブロック3
10において、シアン、マゼンタ、イエローのそれぞれ
の色毎に、即ち色同士が相互に関与することなく、濃淡
振分が行われる場合を考える。
【0035】まず濃シアンのインク及び淡シアンのイン
クの使用量C8,Lc8を、シアンについて設定されたイ
ンクの使用量C1に基づいて設定する場合について示
す。例えばシアンについて設定されたインクの使用量C
1の、濃シアンのインクが発生する入力信号Ciについて
の下限をCSとし、淡シアンのインクが発生する入力信
号Ciについての上限をCEとし、式(4)〜(6)によ
って濃シアン、淡シアンのインクの使用量C8,Lc8
設定する。
【0036】
【数4】
【0037】
【数5】
【0038】
【数6】
【0039】但し、定数Rcは、それぞれ同じ明度のシ
アンを表現するのに必要な淡シアンのインクの使用量
の、濃シアンのインクの使用量に対する比である。上限
E、下限CS、定数Rcは画質の粒状性に鑑みて適切に
設定される。
【0040】図15は濃シアン、淡シアンのインクの使
用量C8,Lc8の、シアンについて設定されたインクの
使用量C1に対する関係を示すグラフであり、式(4)
〜(6)を表している。
【0041】式(6)で示されるとおり、上限CEより
も、シアンについて設定されたインクの使用量C1が大
きい場合には、濃シアンのインクの使用量C8はシアン
について設定されたインクの使用量C1と等しい。よっ
てこの場合のC1,C8の関係を示すグラフは、破線で示
された傾き1の直線に載る。
【0042】一方、式(4)で示されるとおり、シアン
について設定されたインクの使用量C1が下限CS以下の
場合には、淡シアンのインクの使用量Lc8はシアンに
ついて設定されたインクの使用量C1のRc倍になる。
よってこの場合のC1,Lc8の関係を示すグラフは、鎖
線で示された傾きRcの直線に載る。
【0043】次に、濃マゼンタのインク及び淡マゼンタ
のインクの使用量を、マゼンタについて設定されたイン
クの使用量M1に基づいて設定する場合について示す。
例えばマゼンタについて設定されたインクの使用量M1
の、濃マゼンタのインクが発生する入力信号Miについ
ての下限をMSとし、淡マゼンタのインクが発生する入
力信号Miについての上限をMEとし、式(7)〜(9)
によって濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使用量
8,Lm8を設定する。
【0044】
【数7】
【0045】
【数8】
【0046】
【数9】
【0047】但し、定数Rmは、それぞれ同じ明度のマ
ゼンタを表現するのに必要な淡マゼンタのインクの使用
量の、濃マゼンタのインクの使用量に対する比である。
上限ME、下限MS、定数Rmは画質の粒状性に鑑みて適
切に設定される。
【0048】図16は濃マゼンタ、淡マゼンタのインク
の使用量M2,Lm2の、マゼンタについて設定されたイ
ンクの使用量M1に対する関係を示すグラフであり、式
(7)〜(9)を表している。
【0049】式(9)で示されるとおり、上限MEより
も、マゼンタについて設定されたインクの使用量M1
大きい場合には、濃マゼンタのインクの使用量M8はマ
ゼンタについて設定されたインクの使用量M1と等し
い。よってこの場合のM1,M8の関係を示すグラフは、
破線で示された傾き1の直線に載る。
【0050】一方、式(7)で示されるとおり、マゼン
タについて設定されたインクの使用量M1が下限MS以下
の場合には、淡マゼンタのインクの使用量Lm8はマゼ
ンタについて設定されたインクの使用量M1のRm倍に
なる。よってこの場合のM1,Lm8の関係を示すグラフ
は、鎖線で示された傾きRmの直線に載る。
【0051】簡単のため、以下では入力信号Ci,Mi
iの値がいずれも等しく、シアン、マゼンタ、イエロ
ー、黒について設定されたインクの使用量C1,M1,Y
1,K1が図14に示されたように発生する場合を考え
る。
【0052】図17は、仮CMY濃淡振分ブロック31
0において得られる濃シアン、淡シアンのインクの使用
量C8,Lc8と、入力信号Ciとの関係を示すグラフで
ある。また図18は、仮CMY濃淡振分ブロック310
において得られる濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使
用量M8,Lm8と、入力信号Miとの関係を示すグラフ
である。また図19は、仮CMY濃淡振分ブロック31
0において得られるイエローのインクの使用量Y8と、
入力信号Yiとの関係を示すグラフである。
【0053】図17において、上限CEよりも定数KS
大きい場合を示している。また、図18においては、定
数KSが上限MEよりも小さく、下限MSよりも大きい場
合を示している。なお図18において、図16に示され
たM1がMS以上ME以下の領域のグラフを、仮想線Jと
して鎖線で示している。
【0054】黒のインクを使用することにより、入力信
号Ci,Mi,Yiの値が定数KSよりも大きい領域では、
表現すべき明度が低くなるにつれ、シアン、マゼンタ、
イエローについて設定されたインクの使用量C1,M1
1が減少するので、淡シアン、淡マゼンタのインクの
使用量Lc8,Lm8は大きくなる。また濃シアン、濃マ
ゼンタのインクの使用量C8,M8は定数KSをピークと
してその近傍で多くなる。イエローに関しては明度の異
なるインクが準備されていないので、図19に示された
グラフの形状は、図14に示されたグラフの形状をその
まま反映している。
【0055】次に述べる実施の形態では、明度の低い領
域で黒のインクを使用しつつも、淡いインクの発生を低
減し、インクの使用量を少なくする技術が紹介される。
【0056】(ウ)実施の形態の説明:図1は本発明の
実施の形態を説明するブロック図である。本実施の形態
において、各ブロックはそれぞれへの入力から出力へと
変換する機能を模式的に例示するものである。従って、
本発明の実施の形態を実現するに当たり、必ずしもこれ
らのブロックに分解されて構成する必要はなく、またハ
ードウェアで構成するか、ソフトウェアで構成するかを
問わない。各ブロックをハードウェアで構成してもよい
し、各ブロックを統合したハードウェアを採用してもよ
いし、各ブロックを統合した機能を果たすソフトウェア
で本発明の実施の形態を実現してもよい。各部ロックの
機能をソフトウェアで実現した場合には、各ブロックで
示された機能は、ソフトウェアで実現されるステップと
して把握することができる。
【0057】本実施の形態では、図13を用いて説明し
たK発生ブロック100と、CMY濃淡振分ブロック2
00とを備える。そしてCMY濃淡振分ブロック200
は、濃淡振分用信号発生ブロック210と、仮濃淡振分
ブロック220と、K成分除去ブロック230と、イン
ク量制限ブロック240とを、それぞれ備えている。
【0058】濃淡振分用信号発生ブロック210には、
シアン、マゼンタ、イエロー、黒について設定されたイ
ンクの使用量C1,M1,Y1,K1が入力される。そして
黒について設定されたインクの使用量K1を用いて、シ
アン、マゼンタ、イエローについて設定されたインクの
使用量を見かけ上増大させる処理を行って、濃淡振分用
インク量C2,M2,Y2を発生する。これらは典型的に
は、見かけ上、黒のインクの発生が無かった場合を想定
したシアン、マゼンタ、イエローについて設定されたイ
ンクの使用量となる。具体的には式(10)に基づいて
上記の処理が行われる。
【0059】
【数10】
【0060】ここで、第1乃至第3の係数α、β、γは
あるインク量の黒を表現するために必要なシアン、マゼ
ンタ、イエローのインクの使用量に基づいて決定され
る。たとえば、まず黒インクのみを、あるインク量Ka
である領域内に黒色のパッチとして印刷する。印刷され
た黒色のパッチを測色して色彩値、たとえばCIE L
***の値を得る。そして黒色のパッチを得た領域と
同じ形状の領域において印刷することにより、上述の黒
色のパッチの色彩値と等しいか、または最も近い値を再
現するシアン、マゼンタ、イエローのインクの使用量C
a,Ma,Yaを求める。第1の係数αはKaに対する
Caの比として、第2の係数βはKaに対するMaの比
として、第3の係数γはKaに対するYaの比として、
それぞれ決定される。
【0061】但し、インク量Kaを1種類に固定するこ
となく、明度の異なるグレーを印刷する黒色の複数のイ
ンク量Ka,Kb,Kc,…に基づいて第1乃至第3の
係数α、β、γを決定しても良い。インク量Ka,K
b,Kc,…のそれぞれのグレーの色彩値と等しいか、
または最も近い値を再現するシアン、マゼンタ、イエロ
ーのインクの使用量の組(Ca,Ma,Ya),(C
b,Mb,Yb),(Cc,Mc,Yc),…を求め、
第1の係数αをCa/Ka,Cb/Kb,Cc/Kc,
…の平均値として、第2の係数βをMa/Ka,Mb/
Kb,Mc/Kc,…の平均値として、第3の係数γを
Ya/Ka,Yb/Kb,Yc/Kc,…の平均値とし
て、それぞれ決定してもよい。
【0062】図2は濃淡振分用インク量C2,M2,Y2
の、入力信号Ci,Mi,Yiに対する関係を示すグラフ
である。簡単のため、α、β、γは相互に等しいとして
いる。また本発明の効果をわかりやすく示すために、α
(=β=γ)は1より大きい場合が図示されている。入
力信号Ci,Mi,Yiが定数KSよりも小さい場合には黒
について設定されるインクの使用量K1の値は零である
ので、濃淡振分用インク量C2,M2,Y2はシアン、マ
ゼンタ、イエローについて設定されたインクの使用量C
1,M1,Y1と等しい。
【0063】しかしながら、入力信号Ci,Mi,Yi
定数KSよりも大きい場合にはK1の値は正であり、上述
のとおりα(=β=γ)は1より大きい。従って、濃淡
振分用インク量C2,M2,Y2のグラフの傾きは、入力
信号Ci,Mi,Yiが定数KSよりも小さい場合のシア
ン、マゼンタ、イエローについて設定されたインクの使
用量C1,M1,Y1のグラフの傾きよりも大きい。
【0064】そしてこのように、見かけ上、シアン、マ
ゼンタ、イエローについて設定されたインクの使用量C
1,M1,Y1に対して黒のインクの影響を考慮した濃淡
振分用インク量C2,M2,Y2について、仮濃淡振分ブ
ロック220により濃淡振分を行い、濃シアン、淡シア
ン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエローの5色のインク
の仮使用量C3,Lc3,M3,Lm3,Y3,K3を求め
る。この処理は、仮CMY濃淡振分ブロック310につ
いて色同士の相互の関与なしに、濃淡振分が行われる場
合として式(4)〜(9)を用いた処理と同様に行われ
る。具体的には式(11)〜(17)に基づいて処理さ
れる。
【0065】
【数11】
【0066】
【数12】
【0067】
【数13】
【0068】
【数14】
【0069】
【数15】
【0070】
【数16】
【0071】
【数17】
【0072】図3は濃シアン、淡シアンのインクの仮使
用量C3,Lc3の、入力信号Ciに対する関係を示すグ
ラフである。上限CEが黒のインクが発生する下限KS
りも小さいので、黒のインクが用いられる場合には、淡
シアンのインクは使用されない。
【0073】図4は濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの
仮使用量M3,Lm3の、入力信号M iに対する関係を示
すグラフである。上限MEが黒のインクが発生する下限
Sよりも大きく、また第1の係数αがηより大きい。
従って上限MEよりも小さい値ME’以上の入力信号Mi
について、淡マゼンタのインクは使用されない(Lm3
=0)。なお、図16に示されたM1がMS以上ME以下
の領域のグラフを、仮想線Jとして鎖線で示している。
【0074】図5はイエローのインクの仮使用量Y
3の、入力信号Yiに対する関係を示すグラフである。こ
の色には明度の異なるインクは準備されていないので、
図2に示されたグラフの形がそのまま反映されたグラフ
となる。
【0075】濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼ
ンタ、イエローの5色のインクの仮使用量C3,Lc3
3,Lm3,Y3,K3は、K成分除去ブロック230に
おいて、濃淡振幅用信号発生ブロック210で加算され
た黒のインクの寄与量が差し引かれる。
【0076】まず濃シアン、淡シアンのインクの使用量
4,Lc4の求め方について説明する。具体的には、式
(10)でシアンについて設定されたインクの使用量C
1に対して加算されたαK1を濃シアン、淡シアンのイン
クの仮使用量C3,Lc3から差し引く。但し、明度の低
い濃シアンの仮使用量C3から優先的に差し引く。既に
濃シアン、淡シアンのインクの仮使用量C3,Lc3は、
明度の低い領域において濃シアンの方が淡シアンと比較
して支配的に使用されるからである。よって濃シアンの
仮使用量C3からαK1を差し引くことができる場合には
式(18)で表される処理が行われる。
【0077】
【数18】
【0078】一方、濃シアンの仮使用量C3からαK1
差し引くことができない場合には、まず濃シアンの仮使
用量C3を零とする。そして更に差し引くべき(αK1
3)については、淡シアンの仮使用量Lc3からこれを
差し引く。但し、淡シアンが濃シアンと同じ明度を与え
るためには、濃シアンの使用量のRc倍が必要であるこ
とを考慮する。よって式(19)で表される処理が行わ
れる。
【0079】
【数19】
【0080】このようにして求められた濃シアン、淡シ
アンのインクの使用量C4,Lc4は、シアンについて設
定されたインクの使用量C1を反映している。このこと
を以下に説明する。まず、式(18),(19)のいず
れの場合にも式(20)が成立する。
【0081】
【数20】
【0082】一方、式(11)〜(13)のいずれの場
合からも式(21)が成立する。
【0083】
【数21】
【0084】式(21)から式(22)が導かれ、これ
に基づいて式(20)は式(23)に変形される。
【0085】
【数22】
【0086】
【数23】
【0087】式(23)の左辺は、定数Rcの意味を考
慮すれば、濃シアン、淡シアンのインクを用いて表現さ
れるシアンの明度を示している。一方、右辺はシアンに
ついて設定された明度を示している。よって、濃淡振分
用信号発生ブロック210と、仮濃淡振分ブロック22
0と、K成分除去ブロック230とによる処理の前後
で、シアンの明度を異ならせることがない。
【0088】次に濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使
用量M4,Lm4の求め方について説明する。具体的に
は、式(10)でマゼンタについて設定されたインクの
使用量M1に対して加算されたβK1を濃マゼンタ、淡マ
ゼンタのインクの仮使用量M3,Lm3から差し引く。但
し、明度の低い濃マゼンタの仮使用量M3から優先的に
差し引く。既に濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの仮使
用量M3,Lm3は、明度の低い領域において濃シアンの
方が淡シアンと比較して支配的に使用されるからであ
る。よって濃マゼンタの仮使用量M3からβK1を差し引
くことができる場合には式(24)で表される処理が行
われる。
【0089】
【数24】
【0090】一方、濃マゼンタの仮使用量M3からβK1
を差し引くことができない場合には、まず濃マゼンタの
仮使用量M3を零とする。そして更に差し引くべき(β
1−M3)については、淡マゼンタの仮使用量Lm3
らこれを差し引く。但し、淡マゼンタが濃マゼンタと同
じ明度を与えるためには、濃マゼンタの使用量のRm倍
が必要であることを考慮する。よって式(25)で表さ
れる処理が行われる。
【0091】
【数25】
【0092】このようにして求められた濃マゼンタ、淡
マゼンタのインクの使用量M4,Lm4は、マゼンタにつ
いて設定されたインクの使用量M1を反映している。こ
のことはシアンについて式(20)〜(25)を用いて
説明したのと同様して得られる式(26)によって示さ
れる。
【0093】
【数26】
【0094】なお、イエローに関しては式(27)に示
されるようにして、インクの使用量Y4は、イエローに
ついて設定されたインクの使用量Y1を反映している。
【0095】
【数27】
【0096】よって、濃淡振分用信号発生ブロック21
0と、仮濃淡振分ブロック220と、K成分除去ブロッ
ク230とによる処理の前後で、シアンと同様に、マゼ
ンタ及びイエローもその明度を異ならせることがない。
【0097】図6は濃シアン、淡シアンのインクの使用
量C4,Lc4の、入力信号Ciに対する関係を示すグラ
フである。図17に示された場合と比較して、明度が低
い(入力信号Ciの値が大きい)領域での淡シアンのイ
ンクの使用量Lc8が、濃シアンのインクの使用量C4
変換されていることがわかる。従って、明度の低い領域
で黒のインクを使用しつつも、淡シアンのインクの発生
を低減している。
【0098】図7は濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの
使用量M4,Lm4の、入力信号Miに対する関係を示す
グラフである。図18に示された場合と比較して、明度
が低い(入力信号Miの値が大きい)領域での淡マゼン
タのインクの使用量Lm8が、濃シアンのインクの使用
量M4に変換されていることがわかる。従って、明度の
低い領域で黒のインクを使用しつつも、淡マゼンタのイ
ンクの発生を低減している。
【0099】図8はイエローのインクの使用量Y4の入
力信号Yiに対する関係を示すグラフである。この色に
は明度の異なるインクは準備されていないので、図19
に示されたグラフと同じ形を呈している。
【0100】以上のようにして求められた濃シアン、淡
シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、イエローの5色のイ
ンクの仮使用量C4,Lc4,M4,Lm4,Y4、及びK
発生ブロック100によって得られた黒のインクの使用
量K1とは、インク量制限ブロック240に与えられ
る。そしてこれらの総和が、所定の上限値Zを超えない
ように濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、淡マゼンタ、
イエローの各色のインクの使用量が、それぞれC5,L
5,M5,Lm5,Y5に再設定される。例えば所定の上
限値Zを導入して式(28)が成立する場合、公知の手
法でインクの使用量の再設定が行われる。
【0101】
【数28】
【0102】このようにして得られたインクの使用量C
5,Lc5,M5,Lm5,Y5,K1が、それぞれ実際に使
用すべきインクの使用量C0,Lc0,M0,Lm0
0,K0として採用される。
【0103】図9及び図10はいずれも、上限MEのみ
ならず、濃マゼンタのインクが発生する下限MSもが、
黒のインクの使用が発生する下限KSよりも大きい場合
を示している。
【0104】図9は濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの
仮使用量M3,Lm3の、入力信号M iに対する関係を示
すグラフである。第2の係数βがηより大きいので、上
限ME、濃マゼンタのインクが発生する下限MSは、それ
ぞれ見かけ上ME’,MS’に減少する。
【0105】図10は濃マゼンタ、淡マゼンタのインク
の使用量M4,Lm4の、入力信号M iに対する関係を示
すグラフである。この場合にも図18と比較してわかる
とおり、淡マゼンタのインクの使用量Lm4は同Lm8
比較して小さい。
【0106】このような、淡インクの使用量の低減を、
シアンを例にとって以下に定量的に式で説明する。
【0107】i)濃淡振分用インク量C2が上限CEより
も大きい場合.この場合には、式(13)から式(2
9)が得られる。
【0108】
【数29】
【0109】よって淡シアンのインクの使用量Lc4
ついては、式(19)ではなく、式(18)が採用され
て式(30)で求められる。
【0110】
【数30】
【0111】よってこの場合には淡シアンのインクの使
用量Lc8によらず、同Lc4は同Lc8以下となる。
【0112】ii)濃淡振分用インク量C2が下限CS
下である場合.この場合には、式(11)から式(3
1)が得られる。
【0113】
【数31】
【0114】よって淡シアンのインクの使用量Lc4
ついては、式(18)ではなく、式(19)が採用され
て式(32)で求められる。
【0115】
【数32】
【0116】一方、この場合には、シアンについて設定
されたインクの使用量C1も下限CS以下である。従って
式(4)に基づいて式(33)が成立する。
【0117】
【数33】
【0118】式(32),(33)から、この場合には
淡シアンのインクの使用量Lc4は同Lc8と等しくな
る。
【0119】iii)濃淡振分用インク量C2が下限CS
よりも大きく、上限CEよりも小さい場合.この場合、
式(12)から式(34)が得られる。
【0120】
【数34】
【0121】さて、シアンについて設定されたインクの
使用量C1が下限CS以下である場合には、更に濃シアン
のインクの仮使用量C3がαK1以上であるかこれ未満で
あるかの場合分けをして考える。
【0122】濃シアンのインクの仮使用量C3がαK1
上である場合には式(18),(34)から式(35)
が得られる。
【0123】
【数35】
【0124】但し、この場合には式(36)が成立す
る。
【0125】
【数36】
【0126】従って、式(35),(36)から式(3
7)が成立する。
【0127】
【数37】
【0128】また濃シアンのインクの仮使用量C3がα
1未満である場合には、式(19),(34)に基づ
いて式(38)が成立する。
【0129】
【数38】
【0130】よってシアンについて設定されたインクの
使用量C1が下限CS以下である場合には、濃シアンのイ
ンクの仮使用量C3によらず、淡シアンのインクの使用
量Lc4は同Lc8以下となる。
【0131】一方、シアンについて設定されたインクの
使用量C1が下限CSを超える場合であっても、式(3
9)が成立する。
【0132】
【数39】
【0133】よって淡シアンのインクの使用量Lc8
式(5)が採用されて式(40)として求められる。
【0134】
【数40】
【0135】ここで式(12)から式(41)が成立す
る。
【0136】
【数41】
【0137】従って、式(12),(18)から式(4
2)が成立する。
【0138】
【数42】
【0139】式(40),(42)について、シアンに
ついて設定されたインクの使用量C 1は常に濃淡振分用
インク量C2以下であるので、淡シアンのインクの使用
量Lc 4は同Lc8以下となる。
【0140】(エ)本発明の適用例:図11は本発明が
適用可能な印刷システムの構成を示すブロック図であ
る。同図においては、印刷システムは概略、コンピュー
タ10と、いずれもこれに接続されるスキャナ20及び
カラープリンタ30とから構成されている。そして、当
該コンピュータ10に所定のプログラムがロードされる
とともに、実行されることにより、上述の濃淡振分を処
理する濃淡振分装置として機能する。
【0141】コンピュータ10はバス12によって相互
に接続された各部を備えている。CPU11は、所定の
プログラムに従って、上述の濃淡振分などに関する動作
を制御するための各種演算処理を実行する。
【0142】ROM13は、CPU11で各種演算処理
を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納す
る。RAM14はCPU11で各種演算処理を実行する
のに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書き
されるメモリである。入力インタフェ−ス15は、スキ
ャナ20やキーボード21aやマウス21bなどの入力
機器21からの信号の入力を制御する。出力インタフェ
ース16は、カラープリンタ30へのデータの出力を制
御する。CRTドライバ(図中「CRTDRV」と表
記)17は、カラー表示可能なCRT22への信号出力
を制御する。ディスクコントローラ(図中「DC」と表
記)18は、ハードディスク23やCD−ROMドライ
ブ24を駆動する。ハードディスク23には、RAM1
4にロードされて実行可能な各種プログラムやデバイス
ドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶
されている。従って、ディスクコントローラ18は、ハ
ードディスク23やCD−ROM24aからプログラム
などを読み取り、コンピュータ10にて実行可能にして
いるとともに、図示しないフレキシブルドライブとの間
のデータの授受を制御する。
【0143】このほか、バス12には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)19が接続されている。この
SIO19は、モデム25に接続されており、モデム2
5を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。即
ち、コンピュータ10は、このSIO19及びモデム2
5を介して、外部のネットワークに接続されており、特
定のサーバー26に接続することにより、所定の処理に
必要なプログラムをハードディスク23にダウンロード
することも可能になっている。
【0144】図12は、本印刷システムのソフトウェア
の構成を示すブロック図である。同図において、コンピ
ュータ10では、所定のオペレーティングシステムの下
で、アプリケーションプログラム40が動作する。この
オペレーティングシステムには、CRTドライバ17や
プリンタドライバ41が組み込まれており、アプリケー
ションプログラム40からはプリンタドライバ41を介
して、カラープリンタ30に転送するための画像データ
DT1が出力されることになる。
【0145】また、画像のレタッチなどを行うアプリケ
ーションプログラム40は、スキャナ20から画像を読
み込み、これに対して所定の処理を行いつつ、CRTド
ライバ17を介してCRT22に画像を表示する。この
スキャナ20から供給される画像データDT2は、カラ
ー原稿から読み取られた場合、レッド(R),グリーン
(G),ブルー(B)の3色の色成分から構成される。
【0146】アプリケーションプログラム40が、印刷
命令を発すると、コンピュータ10のプリンタドライバ
41が、画像情報をアプリケーションプログラム40か
ら受け取り、これをカラープリンタ30にて処理可能な
信号DT1に変換する。上述の実施の形態に即して言え
ば、信号DT1は、濃シアン、淡シアン、濃マゼンタ、
淡マゼンタ、イエロー、黒の7色のインクの使用量
0,M0,Y0,Lc0,Lm0,K0についての情報を有
している。
【0147】プリンタドライバ41は、内部に解像度変
換モジュール41aと、色補正モジュール41bと、色
補正テーブルLUTと、ハーフトーンモジュール41c
と、ラスタライザ41dとを備えている。
【0148】解像度変換モジュール41aは、アプリケ
ーションプログラム40が扱っている画像データDT2
の解像度、即ち単位長さ当たりの画素数をプリンタドラ
イバ41にて扱うことができる解像度に変換する。この
ように解像度が変換された画像データDT2は、まだR
GBの3色からなる画像情報である。
【0149】次に色補正モジュール41bは色補正テー
ブルLUTに基づいて、各画素毎にカラープリンタ30
が使用する種々のインクの使用量を決定する。RGBの
3色の信号を入力信号Ci,Mi,Yiに変換し、更に
上述の実施の形態に示された手法で更に入力信号Ci,
Mi,Yiからインクの使用量C0,M0,Y0,K0,L
0,Lm0へ変換するためのテーブルを、色補正テーブ
ルLUTとして採用することができる。
【0150】ハーフトーンモジュール41cは、ドット
を分散して形成することによりカラープリンタ30で種
々の階調値を表現するためのハーフトーン処理を実行す
る。ラスタライザ41dはカラープリンタ30に転送す
べきデータ順にインクの使用量を並べ替え、最終的な画
像データDT1としてカラープリンタ30に出力され
る。
【0151】ここでは、カラープリンタ30は画像デー
タ処理を実行しないで印刷を行う構成を採用している
が、カラープリンタ30にて所定の画像データ処理を実
行する構成を採用してもよい。その場合には上述の色補
正テーブルLUT及び色補正モジュール41bはコンピ
ュータ10にではなく、カラープリンタ30に備えられ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するブロック図であ
る。
【図2】濃淡振分用インク量C2,M2,Y2の、入力信
号Ci,Mi,Yiに対する関係を示すグラフである。
【図3】濃シアン、淡シアンのインクの仮使用量C3
Lc3の、入力信号Ciに対する関係を示すグラフであ
る。
【図4】濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの仮使用量M
3,Lm3の、入力信号Miに対する関係を示すグラフで
ある。
【図5】イエローのインクの仮使用量Y3の入力信号Yi
に対する関係を示すグラフである。
【図6】濃シアン、淡シアンのインクの使用量C4,L
4の、入力信号Ciに対する関係を示すグラフである。
【図7】濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使用量
4,Lm4の、入力信号Miに対する関係を示すグラフ
である。
【図8】イエローのインクの使用量Y4の入力信号Yi
対する関係を示すグラフである。
【図9】濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの仮使用量M
3,Lm3の、入力信号Miに対する関係を示すグラフで
ある。
【図10】濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使用量M
4,Lm4の、入力信号Miに対する関係を示すグラフで
ある。
【図11】本発明が適用可能な印刷システムの構成を示
すブロック図である。
【図12】本印刷システムのソフトウェアの構成を示す
ブロック図である。
【図13】発明の前駆的思想を説明するためのブロック
図である。
【図14】黒のインクの使用量K1の、入力信号Ci,M
i,Yiに対する関係を示すグラフである。
【図15】濃シアン、淡シアンのインクの使用量C8
Lc8の、シアンについて設定されたインクの使用量C1
に対する関係を示すグラフである。
【図16】濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使用量M
2,Lm2の、マゼンタについて設定されたインクの使用
量M1に対する関係を示すグラフである。
【図17】仮CMY濃淡振分ブロック310において得
られる濃シアン、淡シアンのインクの使用量C8,Lc8
と、入力信号Ciとの関係を示すグラフである。
【図18】仮CMY濃淡振分ブロック310において得
られる濃マゼンタ、淡マゼンタのインクの使用量M8
Lm8と、入力信号Miとの関係を示すグラフである。
【図19】仮CMY濃淡振分ブロック310において得
られるイエローのインクの使用量Y8と、入力信号Yi
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
40…アプリケーション 41…プリンタドライバ 41b…色補正モジュール 100…K発生ブロック 200…CMY濃淡振分ブロック 210…濃淡振分用信号発生ブロック 220…仮濃淡振分ブロック 230…K成分除去 240…インク量制限ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA11 EC75 EC76 ED07 EE03 EE14 2C057 AF39 AF91 AH13 AM15 AM28 CA07 2C262 AA02 AB11 AB13 BA09 BA12 BA16 BC01 BC11 CA07 EA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1色乃至第3色と、前記第1色乃至第
    3色の減法混色の結果得られる第4色とのそれぞれにつ
    いて設定されたインクの使用量に基づいて、少なくとも
    前記第1色について準備された、明度の異なる複数のイ
    ンクの使用量を決定する方法であって、 (a−1)前記第1色について設定された前記インクの
    使用量に対して、前記第4色について設定された前記イ
    ンクの使用量に第1の係数を乗じた値を加算して、前記
    第1色についての濃淡振分用インク量を求めるステップ
    と、 (b−1)前記第1色についての前記濃淡振分用インク
    量に基づいて、前記第1色について準備された、前記明
    度の異なる複数のインクの仮使用量を決定するステップ
    と、 (c−1)前記第1色についての前記明度の異なる複数
    のインクの前記仮使用量のうち、明度の低いインクから
    優先して、前記第4色について設定された前記インクの
    使用量に前記第1の係数を乗じた値を差し引くステップ
    とを備える、インクの使用量決定方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(c−1)において、前記
    第4色について設定された前記インクの使用量に前記第
    1の係数を乗じた値が、前記第1色について最も明度の
    低いインクの前記仮使用量よりも多い場合、両者の差に
    前記第1色についての所定の係数を、前記第1色につい
    て二番目に明度が低いインクの前記仮使用量から差し引
    き、 前記第1色についての前記明度の異なる複数のインクの
    前記仮使用量のうちで最も明度の低いものを零とし、 前記第1色についての前記所定の係数は、同じ明度を与
    える前記第1色について二番目に明度が低いインクの前
    記第1色について最も明度の低いインクに対する使用量
    の比である、請求項1記載のインクの使用量決定方法。
  3. 【請求項3】 前記第2色についても、明度の異なる複
    数のインクが準備され、 (a−2)前記第2色について設定された前記インクの
    使用量に対して、前記第4色について設定された前記イ
    ンクの使用量に第2の係数を乗じた値を加算して、第2
    色についての濃淡振分用インク量を求めるステップと、 (b−2)前記第2色についての前記濃淡振分用インク
    量に基づいて、前記第2色について準備された、前記明
    度の異なる複数のインクの仮使用量を決定するステップ
    と、 (c−2)前記第2色についての前記明度の異なる複数
    のインクの前記仮使用量のうち、明度の低いインクから
    優先して、前記第4色について設定された前記インクの
    使用量に前記第2の係数を乗じた値を差し引くステップ
    とを更に備える、請求項1及び請求項2のいずれか一つ
    に記載のインクの使用量決定方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(c−2)において、前記
    第4色について設定された前記インクの使用量に前記第
    2の係数を乗じた値が、前記第2色について最も明度の
    低いインクの前記仮使用量よりも多い場合、両者の差に
    前記第2色についての所定の係数を、前記第2色につい
    て二番目に明度が低いインクの前記仮使用量から差し引
    き、 前記第2色についての前記明度の異なる複数のインクの
    前記仮使用量のうちで最も明度の低いものを零とし、 前記第2色についての前記所定の係数は、同じ明度を与
    える前記第2色について二番目に明度が低いインクの前
    記第2色について最も明度の低いインクに対する使用量
    の比である、請求項3記載のインクの使用量決定方法。
  5. 【請求項5】前記ステップ(a−1)もしくは(a−
    2)の前に実行される、 (d)前記第1色乃至第3色について設定された色調に
    基づいて前記第1色乃至第4色について前記インクの使
    用量を設定するステップを更に備える、請求項1乃至請
    求項4のいずれか一つに記載のインクの使用量決定方
    法。
  6. 【請求項6】 第1色乃至第3色について設定されたイ
    ンクの使用量の濃淡振分を、前記第1色乃至第3色の減
    法混色の結果得られる第4色について設定されたインク
    の使用量を考慮して行う、インクの使用量決定方法。
  7. 【請求項7】 前記第1色乃至第4色は、それぞれシア
    ン、マゼンタ、イエロー、黒である、請求項1乃至請求
    項6のいずれか一つに記載のインクの使用量決定方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか一つに
    記載のインクの使用量決定方法が実現される、濃淡振分
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7のいずれか一つに
    記載のインクの使用量決定方法を用いてインクの使用量
    を決定する色補正テーブル。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の色補正テーブルに基づ
    いてインクの使用量を決定する色補正モジュール。
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