JP3864405B2 - カラー印刷システム及びカラープリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カラーレーザプリンタやカラーインクジェットプリンタ等の各種カラープリンタ及びカラー印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端末等におけるカラーイメージ処理では、モニタディスプレイ等にカラー画像を表示させるために、光の三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の3成分を構成要素とするRGB表色系のラスタイメージを生成する。近年では、いわゆる「フルカラー」画像が多く用いられているが、フルカラー画像の場合は、画像を構成する各ピクセルのRGBのそれぞれに8ビットを割り当てている。Rの階調だけを持つRプレーン、Gの階調だけを持つGプレーン、Bの階調だけを持つBプレーンの3枚のプレーンを重ねることにより、フルカラー画像を構成することができる。RGBデータは、ビデオアダプタ等を介してモニタディスプレイに表示される。一方、カラー画像を印刷する場合は、RGBデータを色の三原色であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(黄)及びK(黒)からなるCMY表色系データに変換する。理論上、Kは必須ではないが、美しい黒色を表現するために、プロセスカラーでは上記の4色を採用する。本明細書では、特に明示しない限り、CMY及びCMYKの両方を含めてCMY表色系と称する。RGB表色系からCMY表色系への表色系変換(色空間変換とも言う)を行うのは、モニタディスプレイとプリンタとにおける発色構造の相違による。
【0003】
カラーイメージ処理上の問題点として、モニタディスプレイに表示される色とプリンタから出力される色とが相違することは広く知られている。モニタディスプレイが採用するRGB表色系とプリンタが採用するCMY表色系とは、それぞれの発色メカニズムを直接制御するためのものであり、客観的に色を定義するものではないからである。つまり、RGB表色系は、R,G,Bの各蛍光体をそれぞれどの程度の明るさで発光させるかを規定するものであり、CMY表色系もC,M,Y(及びK)の各インク量を規定するに過ぎない。従って、たとえR,G,Bの値が同一であっても、モニタディスプレイが異なれば、各蛍光体の特性も若干相違するため、実際の表示色は相違する。同様に、インク色が微妙に相違する2種類のプリンタに同一のCMYデータを送っても、印刷結果は異なる。そこで、CIE(国際照明委員会)が定めたLab表色系等の標準表色系を導入し、発色構造に依存しない中立な色データに変換する等のカラーマッチングを行うようになっている。
【0004】
カラーマッチングでは、入力された表色系を標準表色系に変換して、この標準表色系から出力装置の表色系に変換したり、再現不能な範囲に存在する色を再現可能な色に割り付けたりする(ガモットマッピング)等の各処理を行う。また、モニタディスプレイに表示されたカラーイメージを拡大して印刷出力する場合には、印刷解像度や拡大率等を考慮してカラーイメージデータの解像度を高める補間処理を行う必要がある。補間処理時には、新たに挿入するピクセルの位置のみならず、該ピクセルの階調値(色)も合わせて定めなければならない。
【0005】
そして、このように色調整され、補間処理されたカラーイメージデータは、伝送路を介してプリンタに送信される。プリンタは、受信したカラーイメージデータに基づいて印刷用のイメージデータを生成し、印刷を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した通り、カラー印刷を行う場合は、カラーマッチングや補間等の各種処理を行う必要があるため、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、グラフィック処理用LSI、OS(Operating System)等のコンピュータ資源の多くがカラーイメージ処理に使用され、ホストコンピュータ側の負荷が増大する。また、ピクセルのビット深度や解像度、イメージの大きさ、ファイル形式等によっても相違するが、一般的に、カラーイメージデータはデータ量が大きいため、ホストコンピュータ側の処理負担が重くなるばかりか、データ送信時間も長くなる。従って、ホストコンピュータが解放されるまでに時間がかかり、使い勝手が低い。
【0007】
OSやCPU等の処理能力が低くなるほど、また、搭載メモリ量が少なくなるほど、ホストコンピュータ側の負担は重くなり、カラーイメージ処理に長時間を要し、使い勝手が大幅に低下する。特に、近年では、例えば、ディジタルカメラや携帯情報端末等の比較的処理能力の低いホストコンピュータからプリンタに直接カラーイメージデータを送信して印刷させることが提案されている。しかし、このような処理能力の低いホストコンピュータでカラーイメージ処理を行うと、データ処理に長時間を要し、使い勝手が低下する。
【0008】
本発明は、上記のような種々の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、ホストコンピュータ側の処理負担を低減させつつカラー印刷を行うことができるカラー印刷システム及びカラープリンタを提供することにある。
【0009】
上記目的達成のため、本発明は、ホストコンピュータと、該ホストコンピュータからのカラーイメージデータに基づいてカラー印刷が可能なカラープリンタとを備えたカラー印刷システムにおいて、前記プリンタは、前記ホストコンピュータから送信されるCMY表色系に変換前の該ホストコンピュータ上における RGB 表色系の前記カラーイメージデータを受信する受信手段と、前記ホストコンピュータ上における前記 RGB 表色系の前記カラーイメージデータを、プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータに色調整してカラーマッチングを行う色調整手段と、前記色調整手段により色調整された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータの解像度が最大印刷解像度と等しくなるように補間処理を行う補間手段と、前記補間手段により処理された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータをCMY表色系のカラーイメージデータに変換するCMY表色系変換手段と、前記CMY表色系のカラーイメージデータに基づいて2値カラーイメージデータを生成する2値化手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
「色調整」とは、例えば、いわゆるカラーマッチング処理に代表されるが、これに限らない。「2値カラーイメージデータ」とは、例えば、ディザ処理や誤差拡散法等の2値化アルゴリズムによって生成されるデータを意味する。本発明では、プリンタ側の色調整手段によって色調整を行うため、ホストコンピュータの処理負荷を低減することができる。
【0011】
請求項2に係る発明のように、前記ホストコンピュータは、前記カラーイメージデータの解像度を前記印刷手段の最大解像度よりも低く設定するのが、より好ましい。
【0012】
印刷出力の解像度よりも低い解像度のカラーイメージデータをホストコンピュータからプリンタに送信することにより、送信データ量が低下し、送信時間が短縮される。これにより、早期にホストコンピュータを解放することができ、使い勝手も向上する。
【0013】
請求項3に係る発明のように、前記プリンタには、前記色調整手段により色調整されたカラーイメージデータの解像度が前記印刷手段の最大解像度と等しくなるように補間処理を行う補間手段を更に設け、前記2値化手段は、前記補間手段により処理されたカラーイメージデータに基づいて前記2値カラーイメージデータを生成することもできる。
【0014】
プリンタに補間手段を設けることにより、ホストコンピュータから送信するカラーイメージデータの解像度を下げた場合でも、高品位の拡大印刷を行うことができる。
【0015】
請求項4に係る発明のように、前記プリンタには、前記色調整手段により色調整されたカラーイメージデータを輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデータに変換して前記補間手段に入力する第1の色変換手段と、前記補間手段により処理されたカラーイメージデータの表色系を前記第1の色変換手段により変換される前の表色系に逆変換する第2の色変換手段とを更に設け、前記2値化手段は、前記第2の色変換手段により変換されたカラーイメージデータに基づいて前記2値カラーイメージデータを生成してもよい。
【0016】
本明細書における「輝度」とは、画像の明るさに関する程度を意味する。「輝度成分及び2種類の色成分からなる表色系」としては、例えば、YUV表色系、YIQ表色系、YCbCr表色系を挙げることができる。
【0017】
一般的に、人間の視覚は、明るさの変化には敏感である反面、色の変化には鈍感であるという性質を備えている。従って、カラーイメージデータの画質は、画像の明るさに関する情報の処理に依存する。特に、文字画像の品質は、輝度成分によって定まる傾向が強い。そこで、第1の色変換手段によって、カラーイメージデータの表色系を輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系に変換する。これにより、補間手段は、例えば、輝度成分を重点に補間処理を行い、色成分については精度を下げて補間する等の処理を容易に行うことができる。補間されたカラーイメージデータは、第2の色変換手段によって、元の表色系データに戻される。
【0018】
前記第1の色変換手段及び前記第2の色変換手段は、専用ハードウェア回路によって実現することもできる。
【0019】
一般的に、表色系変換を行う場合は、各ピクセルの各表色系成分に所定の重み係数をそれぞれ乗じて加算(又は減算)する等の演算を行う。もちろん、このような演算は、プリンタのメインプロセッサを用いてソフトウエア上で行うこともできる。しかし、全ピクセルについて変換するのは負荷がかかり、また、メインプロセッサには、コマンド解釈等の他の重要な処理も委ねられている。そこで、各色変換手段を専用ハードウェア回路によって構成することにより、変換処理を高速化し、メインプロセッサの負担を低減する。「専用ハードウェア回路」としては、例えば、カスタムLSI、ゲートアレイ、スタンダードセル、PLD(Programmable Logic Device)等のASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)を代表的に挙げることができる。
【0020】
また、本発明は、カラープリンタとしても把握できるし、印刷方法としても把握することができる。
【0021】
さらに、本発明は、印刷制御プログラム等のコンピュータプログラムとしても実現できる。コンピュータプログラムは、例えば、ハードディスクやフロッピーディスク、メモリ等の有形的な記録媒体に固定することができ、該記録媒体からプリンタのコンピュータに提供させることが可能である。また、これに限らず、例えば、ネットワーク上のサーバから所定のプログラムをダウンロードする等のように、通信回線等の無形的な媒体を用いることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3に基づき、本発明の実施の形態をカラー印刷システムに適用した場合を例に挙げて説明する。
【0023】
図1は、カラー印刷システムの全体構成を概略的に示すブロック図である。例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端末、ディジタルカメラ等として実現可能なホストコンピュータ1は、アプリケーションプログラム2と、印刷データ生成部3と、インターフェース(以下「I/F」と略記)部4とを備えている。例えば、画像処理ソフトウエア等のアプリケーションプログラム2から渡されたデータに基づいて、印刷データ生成部3は、後述のプリンタ11が解釈可能な形態の印刷データを生成する。例えば、グラフィックデバイスインターフェース(GDI)がビットマップ生成エンジン(DIBエンジン)等と協働することにより、RGB表色系のカラーイメージデータが生成される。このRGB表色系データは、プリンタ用に調整される前のデータであるため、図中では、「RGBd」と表示している。また、ホストコンピュータ1は、例えば、300dpi等の最大印刷解像度よりも低い解像度のデータを生成し、I/F部4を介してプリンタ11に送信する。ここで、ホストコンピュータ1が送信するカラーイメージデータの解像度は、例えば、最大印刷解像度の半分以下に設定できる。ホストコンピュータ1がディジタルカメラの場合は、CCD素子からの出力信号に基づいてRGB表色系のカラーイメージデータが生成され、プリンタ11に送信される。
【0024】
カラー印刷可能なプリンタ11は、I/F部12を介してホストコンピュータ1からの印刷データ(RGBd(300dpi))を受信する。「色調整手段」としての調整部13は、プリンタ11のカラー特性に基づいて、印刷データのカラーマッチングを行う。カラーマッチング後のデータを「RGBp」と示す。なお、調整部13では、解像度に変化を与えない。即ち、調整部13は、低解像度のままで色調整を行うようになっている。
【0025】
「第1の色変換手段」としての第1の色変換部14は、カラーマッチング後のカラーイメージデータ「RGBp(300dpi)」を、YUV表色系のカラーイメージデータ「YUV(300dpi)」に変換する。ここで、Y成分は輝度成分、U成分及びV成分は色差成分をそれぞれ示す。RGB表色系からYUV表色系への色変換は、例えば、下記の変換式に基づいて行うこともできるし、予め用意された色変換テーブルを参照することによっても行うことができる。色変換部14は、解像度を変えることなく、即ち、低解像度のままでRGB表色系データをYUV表色系データに変換する。
【0026】
Y=0.2990*R+0.5870*G+0.1140*B ・・・(式1)
U=−0.1684*R−0.3316*G+0.5000*B・・・(式2)
V=0.5000*R−0.4187*G−0.0813*B ・・・(式3)
「補間手段」としての画像処理部15は、入力されたカラーイメージデータの解像度を印刷部19の解像度(最大解像度、図中では600dpi)まで上げるものである。画像処理部15は、例えば、曲面補間処理、直線補間処理及び最近傍処理の3種類の画像処理アルゴリズムを適宜選択して補間処理を行うようになっている。また、例えば、画像処理部15は、Y成分からなるYプレーンについては曲面補間処理を行い、U成分からなるUプレーンについては直線補間処理を行い、V成分からなるVプレーンについては最近傍処理を行うこともできる。つまり、人間の視覚特性に鑑み、輝度成分Yのプレーンについては比較的高精度の補間処理を行い、色差成分(色成分)のU,Vプレーンについては比較的低精度の補間処理を行う。これにより、画質を維持しつつ全体の処理時間を短縮することができる。なお、本発明はこれに限らず、各プレーンに同一のアルゴリズムを適用してもよい。
【0027】
画像処理部15によって処理されたカラーイメージデータ「YUV(600dpi)」は、「第2の色変換手段」としての変換部16によって、RGB表色系データ「RGB(600dpi)」に戻される。例えば、下記の変換式により、YUV表色系からRGB表色系への色変換を行うことができる。
【0028】
R=Y+1.4020*V ・・・(式4)
G=Y−0.3441*U−0.7139*V・・・(式5)
B=Y+1.7718*U−0.0012*V・・・(式6)
CMY変換部17は、高解像度のRGB表色系データ「RGB(600dpi)」を、CMY表色系データ「CMYK(600dpi)」に変換する。なお、ここで、CMY表色系には、CMYの3色又はCMYKの4色のいずれも含まれる。次に、このCMY表色系データは、「2値化手段」としての2値化回路部18により2値化される。即ち、2値化回路部18は、例えば、ディザ処理や誤差拡散法等の2値化アルゴリズムによって2値のカラーイメージデータに変換する。変換された2値カラーイメージデータは、「印刷手段」としての印刷部19に送られて印刷される。
【0029】
前記各色変換部14,16は、例えば、ASIC等の専用ハードウェア回路によって実現するのが好ましい。
【0030】
図2は、第1の色変換部14のハードウェア構成の要部を示すブロック図である。3個の乗算回路21と、各乗算回路21からの入力を加算する加算回路22とからなる変換回路が合計3段設けられている。各段の乗算回路には、前記式1〜式3に示す所定の係数がセットされている。従って、R,G,Bの値を各乗算回路21にそれぞれ入力することにより、各加算回路22からY,U,Vの値を取り出すことができる。図3に示す如く、第2の色変換部16も同様に、3個の乗算回路23と1個の加算回路24からなる変換回路を3段備えることにより構成することができる。各乗算回路23には、前記式4〜式6に示す所定の係数がセットされている。
【0031】
このように構成される本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
【0032】
第1に、プリンタ11内で色調整を行うため、ホストコンピュータ1の負荷を少なくすることができる。従って、ディジタルカメラ等のようにホストコンピュータの処理能力が低い場合でも、無理なくカラー印刷を行うことができる。
【0033】
第2に、ホストコンピュータ1から送信するカラーイメージデータの解像度を最大印刷解像度よりも低く設定しているため、送信データ量を低減することができ、データ送信時間を短縮してホストコンピュータ1を早期に解放することができる。
【0034】
第3に、プリンタ11内には、補間を行う画像処理部15を設けたため、ホストコンピュータ1から低解像度で送信されたカラーイメージデータを最大印刷解像度まで補間処理することができ、高品位の印刷を行うことができる。
【0035】
第4に、カラーイメージデータの表色系をRGB表色系からYUV表色系等の輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系に変換し、この所定の表色系データに基づいて補間処理を行うため、画質の低下を招くことなく、高速に処理することが可能となる。例えば、視覚に大きな影響を与える輝度成分を重点的に処理することにより、画質を低下させずに全体の処理時間を短縮できる。例えば、カラーイメージデータが文字中心の場合は、Yプレーンについてだけ補間処理を行うことも可能である。通常、文字画像の階調データは、Yプレーンに集中しているためである。
【0036】
第5に、各色変換部14,16をASIC等で構成することにより、変換速度を速めることができ、プリンタ11のメインプロセッサやOSの負荷を低減することができる。
【0037】
なお、当業者であれば、前記実施の形態に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変更、組合せ等が可能である。
【0038】
例えば、輝度成分及び2種類の色成分からなる表色系としては、YUV表色系に限らず、YIQ表色系やYCrCb表色系でもよい。例えば、YIQ表色系は、各変換式によって算出することができる。
【0039】
Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B・・・(式7)
I=0.596*R−0.274*G+0.322*B・・・(式8)
Q=0.212*R−0.523*G−0.311*B・・・(式9)
また、YCrCb表色系は、ITU勧告に従うならば、下記変換式によって求めることができる。
【0040】
Y=0.2125*R+0.7154*G+0.0721*B・・・(式10)
Cb=(B−Y)/(2−2*0.0721) ・・・(式11)
Cr=(R−Y)/(2−2*0.2125) ・・・(式12)
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るカラー印刷システム及びカラープリンタによれば、ホストコンピュータ側の負荷を低減することができ、処理能力の低いホストコンピュータであっても無理なくカラー印刷を行うことができる。
【0041】
また、ホストコンピュータから送信するカラーイメージデータの解像度を最大印刷解像度よりも低く設定するため、送信データ量を低減して送信時間を短縮することができ、ホストコンピュータを早期に解放することができる。
【0042】
さらに、カラーイメージデータの表色系を輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系に変換して補間処理を行うため、カラーイメージデータの性質等に応じて処理を最適化することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカラー印刷システムのブロック図である。
【図2】第1の色変換部のブロック図である。
【図3】第2の色変換部のブロック図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ
3 印刷データ生成部
11 プリンタ
13 調整部
14 第1の色変換部
15 画像処理部
16 第2の色変換部
17 CMY変換部
18 2値化回路部
19 印刷部
21 乗算回路
22 加算回路
23 乗算回路
24 加算回路
Claims (9)
- ホストコンピュータと、該ホストコンピュータからのカラーイメージデータに基づいてカラー印刷が可能なカラープリンタとを備えたカラー印刷システムにおいて、
前記プリンタは、
前記ホストコンピュータから送信されるCMY表色系に変換前の該ホストコンピュータ上における RGB 表色系のカラーイメージデータを受信する受信手段と、
前記ホストコンピュータ上における前記 RGB 表色系の前記カラーイメージデータを、プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータに色調整してカラーマッチングを行う色調整手段と、
前記色調整手段により色調整された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータの解像度が最大印刷解像度と等しくなるように補間処理を行う補間手段と、
前記補間手段により処理された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータをCMY表色系のカラーイメージデータに変換するCMY表色系変換手段と、
前記CMY表色系のカラーイメージデータに基づいて2値カラーイメージデータを生成する2値化手段と、
前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とするカラー印刷システム。 - 前記ホストコンピュータは、前記ホストコンピュータ上における RGB 表色系のカラーイメージデータの解像度を前記印刷手段の最大解像度よりも低く設定して前記プリンタに送信する請求項1に記載のカラー印刷システム。
- 前記プリンタには、
前記色調整手段により色調整された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータを輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデータに変換して前記補間手段に入力する第1の色変換手段と、
前記補間手段により処理されたカラーイメージデータの前記所定の表色系を前記第1の色変換手段により変換される前の前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系に逆変換する第2の色変換手段とを更に設け、
前記CMY表色系変換手段は、前記第2の色変換手段により変換された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータに基づいて前記CMY表色系のカラーイメージデータを生成する請求項2に記載のカラー印刷システム。 - 前記第1の色変換手段及び前記第2の色変換手段は、専用ハードウェア回路によって実現される請求項3に記載のカラー印刷システム。
- 前記所定の表色系は、YUV表色系、YIQ表色系、YCbCr表色系のいずれかであることを特徴とする請求項3又は請求項4のいずれかに記載のカラー印刷システム。
- ホストコンピュータからのカラーイメージデータに基づいてカラー印刷を行うカラープリンタにおいて、
最大印刷解像度よりも低い解像度をもって前記ホストコンピュータから送信されるCMY表色系に変換前の該ホストコンピュータ上における RGB 表色系のカラーイメージデータを受信する受信手段と、
前記ホストコンピュータ上における前記 RGB 表色系の前記カラーイメージデータを、プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータに色調整してカラーマッチングを行う色調整手段と、
前記色調整手段により色調整された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータの解像度が前記最大印刷解像度と等しくなるように補間処理を行う補間手段と、
前記補間手段により処理された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータをCMY表色系のカラーイメージデータに変換する表色系変換手段と、 前記CMY表色系のカラーイメージデータに基づいて2値カラーイメージデータを生成する2値化手段と、
前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴とするカラープリンタ。 - 前記色調整手段により色調整された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータを輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデータに変換して前記補間手段に入力する第1の色変換手段と、
前記補間手段により処理されたカラーイメージデータの前記所定の表色系を前記第1の色変換手段により変換される前の前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系に逆変換する第2の色変換手段とを更に設け、
前記CMY表色系変換手段は、前記第2の色変換手段により変換された前記プリンタのカラー特性に基づいた RGB 表色系のカラーイメージデータに基づいて前記CMY表色系のカラーイメージデータを生成する請求項6に記載のカラープリンタ。 - 前記第1の色変換手段及び前記第2の色変換手段は、専用ハードウェア回路によって実現される請求項7に記載のカラープリンタ。
- 前記所定の表色系は、YUV表色系、YIQ表色系、YCbCr表色系のいずれかであることを特徴とする請求項7又は請求項8のいずれかに記載のカラープリンタ。
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