JP2000182022A - カラーイメージ処理装置及びカラー印刷システム - Google Patents

カラーイメージ処理装置及びカラー印刷システム

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JP2000182022A
JP2000182022A JP10353373A JP35337398A JP2000182022A JP 2000182022 A JP2000182022 A JP 2000182022A JP 10353373 A JP10353373 A JP 10353373A JP 35337398 A JP35337398 A JP 35337398A JP 2000182022 A JP2000182022 A JP 2000182022A
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color
image processing
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image data
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Masatoshi Matsudaira
正年 松平
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を低下させずに処理時間を短縮するこ
と。 【解決手段】 色変換部14は、カラーマッチング処理
されたRGB表色系データをYUV表色系データに変換し、画
像処理部15に出力する。画像処理部15は、入力され
たYUV表色系データの解像度が印刷解像度と等しくなる
ように解像度を上げ、その際に、Yプレーンについては
曲面補間処理を行い、Uプレーンについては直線補間処
理を行い、Vプレーンについては最近傍処理を行う。こ
れにより、人間の視覚に最も影響を与えるYプレーンに
ついて高精度な処理が行われるため、理論上はともかく
見た目の画質は低下しない。また、U,Vプレーンにつ
いては、簡単な画像処理を行うため、画質を維持しつつ
全体としての処理時間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、カラーレ
ーザプリンタやカラーインクジェットプリンタ等の各種
カラー画像処理装置に適用されるカラーイメージ処理装
置に関する。また、本発明は、カラー印刷システム、カ
ラープリンタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パーソナルコンピュータ、ワー
クステーション、携帯情報端末等におけるカラーイメー
ジ処理では、モニタディスプレイ等にカラー画像を表示
させるために、光の三原色であるR(赤)、G(緑)、
B(青)の3成分を構成要素とするRGB表色系のラスタ
イメージを生成する。近年では、いわゆる「フルカラ
ー」画像が多く用いられているが、フルカラー画像の場
合は、画像を構成する各ピクセルのRGBのそれぞれに
8ビットを割り当てている。Rの階調だけを持つRプレ
ーン、Gの階調だけを持つGプレーン、Bの階調だけを
持つBプレーンの3枚のプレーンを重ねることにより、
フルカラー画像を構成することができる。RGBデータ
は、ビデオアダプタ等を介してモニタディスプレイに表
示される。一方、カラー画像を印刷する場合は、RGBデ
ータを色の三原色であるC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(黄)及びK(黒)からなるCMY表色系データ
に変換する。理論上、Kは必須ではないが、美しい黒色
を表現するために、プロセスカラーでは上記の4色を採
用する。本明細書では、特に明示しない限り、CMY及
びCMYKの両方を含めてCMY表色系と称する。RGB表色
系からCMY表色系への表色系変換(色空間変換とも言
う)を行うのは、モニタディスプレイとプリンタとにお
ける発色構造の相違による。
【0003】例えば、フォトレタッチソフトウエア等の
画像処理アプリケーション上で、カラー画像を拡大、縮
小、回転等させることがある。このような画像処理を行
う場合、特に、カラー画像を拡大させる場合には、既に
定義されたピクセルとピクセルとの間に、新たなピクセ
ルを生成して挿入する補間処理を行う必要がある。ここ
で、新たなピクセルを挿入する際には、ピクセルの位置
に加えて、RGBそれぞれの階調値を定めなければならな
い。
【0004】新たなピクセルに関するRGBの各階調値を
定める方法としては、例えば、ペジェ曲線や二次スプラ
イン関数等を用いる曲面補間(bi-Cubic)、直線を用い
る直線補間、最も近い定義済みピクセルに合わせる最近
傍が知られている。一般的に、曲面補間、直線補間、最
近傍の順で精度よく階調値を定めることができる。従来
のカラーイメージ処理では、R,G,Bの各プレーンを
それぞれ同一の補間処理で処理している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、R,G,Bの各プレーンにそれぞれ同一の補間処理
を適用しているため、高品位の画像を得ようとすれば処
理時間が長くなり、使い勝手が悪いという問題がある。
例えば、高品質のカラー画像を得るために、高精度な曲
面補間を用いた場合は、処理時間が長くなる。逆に、低
精度な最近傍を用いると、処理時間は短くて済むが、画
像の品質が低下する。このように、従来のカラーイメー
ジ処理では、画質と処理時間とが一種のトレードオフの
関係にあるため、ユーザーは、画質を優先して長時間の
処理を受け入れるか、又は、時間を優先して低画質を受
け入れるかしか選択の余地はなかった。
【0006】本発明は、上記のような種々の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、画像処理の出力品質
を高めつつ処理時間を短縮できるようにしたカラーイメ
ージ処理装置及びカラー印刷システムを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、表色系の全ての成分に同一の処理を適用する
のではなく、各成分毎に異なる処理を適用できるように
している。
【0008】即ち、請求項1に係る発明では、カラーイ
メージデータを複数の画像処理アルゴリズムに従って処
理可能なカラーイメージ処理装置において、カラーイメ
ージデータの各表色系成分のうち少なくとも一つ以上の
表色系成分に、他の表色系成分に適用される画像処理ア
ルゴリズムとは異なる画像処理アルゴリズムを適用可能
な画像処理手段を備えたことを特徴としている。
【0009】ここで、「複数の画像処理アルゴリズム」
とは、性質の異なる複数種類の画像処理アルゴリズムの
ほかに、同一種類で処理精度や処理レベル等の異なる複
数の画像処理アルゴリズムをも含む意味である。前者の
例としては、曲面補間アルゴリズム、直線補間アルゴリ
ズム、最近傍アルゴリズム等を例示することができ、後
者の例としては、ペジェ曲線を採用する曲面補間アルゴ
リズム、二次スプライン関数を採用する曲面補間アルゴ
リズム等を挙げることができる。さらに、後者の例とし
て、重み付け係数の算出に際して考慮する範囲を違える
場合も含めることができる。「各表色系成分」とは、表
色系の各成分を意味し、例えば、RGB表色系におけるR
成分、G成分及びB成分、YUV表色系におけるY成分、
U成分及びV成分が該当する。
【0010】画像処理手段は、一つ以上の表色系成分に
適用する画像処理アルゴリズムと他の表色系成分に適用
する画像処理アルゴリズムとを違えてカラーイメージデ
ータを処理する。具体的には、例えば、G成分には曲面
補間を用い、R成分及びB成分には直線補間を用いるこ
とができる。また、例えば、R成分及びG成分に直線補
間を用い、B成分に最近傍処理を用いることもできる。
従来技術のように、全ての表色系成分について同一の画
像処理を行うのではなく、表色系成分毎にそれぞれ異な
る画像処理を行うことも可能である。これにより、カラ
ーイメージデータの性質やユーザーの希望等の種々の処
理条件に応じて最適な画像処理を行うことができる。
【0011】例えば、請求項2に係る発明のように、前
記画像処理手段は、前記各表色系成分がカラーイメージ
データの輝度に関与する度合に基づいて、前記各表色系
成分に適用する画像処理アルゴリズムをそれぞれ決定す
ることもできる。
【0012】本明細書における「輝度」とは、画像の明
るさに関する程度を意味する。一般的に、人間の視覚
は、明るさの変化には敏感である反面、色の変化には鈍
感であるという性質を備えている。従って、カラーイメ
ージデータの画質は、画像の明るさに関する情報の処理
に依存する。そこで、画像処理手段は、各表色系成分が
カラーイメージデータの輝度に関与する度合に基づい
て、適用する画像処理アルゴリズムを決定する。例え
ば、請求項3に係る発明のように、YUV表色系、YIQ表色
系、YCbCr表色系の場合は、輝度成分Yについて高精度
な画像処理を行い、色差成分U,V等について低精度の
画像処理を行うことで、画質の低下を防止しつつ画像処
理の速度を向上させることができる。
【0013】また、YUV表色系等のように輝度成分及び
2種類の色成分を有する表色系に限らず、RGB表色系に
も適用することができる。輝度成分Yは、RGBデータの
各成分に所定の重み係数をそれぞれ乗算したものの総和
として求められるが(例えば、Y=0.3R+0.6G+0.1
B)、輝度成分Yに最も関与するのは、最大の重み係数
が掛けられるG成分である。従って、G成分に高精度の
画像処理アルゴリズムを適用し、R成分及びB成分に低
精度の画像処理アルゴリズムを適用することにより、見
た目の画質を維持しつつ処理時間を短縮することができ
る。
【0014】また、請求項4に係る発明のように、前記
画像処理手段は、第1の画像処理モードと第2の画像処
理モードとを備え、前記第1の画像処理モードでは、前
記各表色系成分のうち少なくとも一つ以上の表色系成分
に、他の表色系成分に適用される画像処理アルゴリズム
とは異なる画像処理アルゴリズムを適用して処理し、前
記第2の画像処理モードでは、前記各表色系成分にそれ
ぞれ同一の画像処理アルゴリズムを適用して処理するこ
ともできる。
【0015】即ち、画像処理手段は、第1の画像処理モ
ードと第2の画像処理モードとを有しており、カラーイ
メージデータの性質やユーザーの希望等の処理条件に応
じて、各モードを適宜選択することができる。
【0016】例えば、請求項5に係る発明のように、前
記第1の画像処理モードでは、前記各表色系成分のうち
カラーイメージデータの輝度に最も関与する表色系成分
を高精度の画像処理アルゴリズムに基づいて処理し、そ
の他の各表色系成分を低精度の画像処理アルゴリズムに
基づいてそれぞれ処理することができる。
【0017】従って、例えば、カラーイメージデータが
文字中心の場合は、第1の画像処理モードを選択し、輝
度成分について高精度の処理を行うことにより、文字を
鮮明に表示させつつ全体の処理時間を短縮することがで
きる。また、カラーイメージデータが多色多階調の写真
画像である場合、ユーザーが画質の維持及び処理時間の
短縮の双方を望むのであれば、第1の画像処理モードを
選択し、輝度に関してのみ高精度の処理を行えばよい。
逆に、ユーザーがオリジナル画像に忠実な処理を望むの
であれば、第2の画像処理モードを選択し、全ての表色
系成分について高精度の処理を行えばよい。また、ユー
ザーがより一層の処理時間の短縮を望むのであれば、全
ての表色系成分について低精度の処理を行えばよい。例
えば、プレビュー時には、第2の画像処理モードを選択
し、全ての表色系成分を低精度の画像処理アルゴリズム
で処理して処理時間の短縮に努め、正式な出力時には、
第1の画像処理モードを選択して、画質の維持及び処理
時間の短縮を図ることもできる。
【0018】さらに、請求項9に係る発明のように、入
力された原カラーイメージデータを、輝度成分及び2種
類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデー
タに変換し、該カラーイメージデータを前記画像処理手
段に入力する色変換手段を更に備えることもできる。
【0019】原カラーイメージデータとしては、例え
ば、RGB表色系データ、CMY表色系データ等を挙げること
ができる。色変換手段は、原カラーイメージデータを、
YUV表色系データ、YIQ表色系データ、YCbCr表色系デー
タのような輝度成分及び2種類の色成分からなる表色系
データに変換する。輝度成分及び2種類の色成分からな
る表色系のデータに変換することにより、視覚に与える
影響の最も強い輝度成分のみを特別に処理することが容
易となる。
【0020】請求項14に係る発明では、ホストコンピ
ュータと、該ホストコンピュータからのデータに基づい
てカラー印刷が可能なカラープリンタとを備えたカラー
印刷システムにおいて、カラーイメージデータの各表色
系成分のうち少なくとも一つ以上の表色系成分に、他の
表色系成分に適用される画像処理アルゴリズムとは異な
る画像処理アルゴリズムを適用して画像処理を行う画像
処理手段と、前記画像処理手段により処理されたカラー
イメージデータをCMY表色系データに変換するCMY変換手
段と、前記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズ
ムに基づいて2値カラーイメージデータに変換する2値
化手段と、前記2値カラーイメージデータに基づいて印
刷を行う印刷手段と、を備えたことを特徴としている。
【0021】請求項1に係る発明と同様に、画像処理手
段は、カラーイメージデータを各表色系成分毎に異なる
画像処理アルゴリズムで処理することが可能であり、こ
れにより処理されたカラーイメージデータは、CMY変換
手段によって、プロセスカラーを使用するためのCMY表
色系データに変換される。次に、このCMY表色系データ
は、ディザ処理や誤差拡散法等の2値化アルゴリズムに
よって2値化され、印刷手段に送られる。これにより、
印刷画質の低下を招くことなく、全体の処理時間を短縮
することができる。
【0022】また、請求項15に係る発明のように、ホ
ストコンピュータと、該ホストコンピュータからのデー
タに基づいてカラー印刷が可能なカラープリンタとを備
えたカラー印刷システムにおいて、原カラーイメージデ
ータを前記カラープリンタのカラー特性に合わせて調整
する色調整手段と、前記色調整された原カラーイメージ
データを輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表
色系のカラーイメージデータに変換する第1の色変換手
段と、前記各表色系成分のうち少なくとも前記輝度成分
には、前記各2種類の色成分に適用される画像処理アル
ゴリズムよりも高精度の画像処理アルゴリズムを適用し
て画像処理を行う画像処理手段と、前記画像処理手段に
より処理されたカラーイメージデータをCMY表色系デー
タに変換する第2の色変換手段と、前記CMY表色系デー
タを所定の2値化アルゴリズムに基づいて2値カラーイ
メージデータに変換する2値化手段と、前記2値カラー
イメージデータに基づいて印刷を行う印刷手段と、を備
えることもできる。
【0023】原カラーイメージデータとしては、RGB表
色系データ又はCMY表色系データを挙げることができ
る。色調整手段は、例えば、モニタディスプレイ装置用
に生成されたRGB表色系データを、カラープリンタのカ
ラー特性に合わせて調整し、いわゆるカラーマッチング
処理を行う。調整された原カラーイメージデータは、第
1の色変換手段によってYUV表色系等の輝度成分及び2
種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデ
ータに変換される。画像処理手段は、輝度成分に高精度
の画像処理アルゴリズムを適用する一方、各色成分には
低精度の画像処理アルゴリズムを適用してカラーイメー
ジデータの画像処理を行う。処理されたカラーイメージ
データは、第2の色変換手段によってCMY表色系データ
に変換される。このCMY表色系データは、2値化されて
印刷手段に送られる。
【0024】請求項18に係る発明のように、ホストコ
ンピュータからのデータに基づいてカラー印刷を行うカ
ラープリンタにおいて、前記ホストコンピュータから送
信されたカラーイメージデータを受信する受信手段と、
前記受信されたカラーイメージデータの各表色系成分の
うち少なくとも一つ以上の表色系成分に、他の表色系成
分に適用される画像処理アルゴリズムとは異なる画像処
理アルゴリズムを適用して画像処理を行う画像処理手段
と、前記画像処理手段により処理されたカラーイメージ
データをCMY表色系データに変換するCMY変換手段と、前
記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズムに基づ
いて2値カラーイメージデータに変換する2値化手段
と、前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行
う印刷手段と、を備えて構成することもできる。
【0025】また、請求項21に係る発明のように、前
記画像処理手段は、前記カラーイメージデータの解像度
が前記印刷手段の解像度と等しくなるように補間処理を
行うことができる。
【0026】ホストコンピュータからプリンタに送信す
る原カラーイメージデータの解像度を下げておき、プリ
ンタ内部では、印刷手段の解像度と等しくなるように、
解像度を上げる。解像度を上げる際には、補間処理を行
う必要があるが、輝度成分に高精度な画像処理アルゴリ
ズムを用い、各色成分に低精度の画像処理アルゴリズム
を用いることで、画質を維持しつつ処理時間を短縮する
ことができる。
【0027】本発明は、集積回路等のハードウエア回路
として実現することもできるし、請求項22及び請求項
23のように、プリンタドライバ又はプリンタユーティ
リティ、カラー画像処理プログラム等のようなコンピュ
ータプログラムによっても実現することができる。コン
ピュータプログラムは、例えば、ハードディスクやフロ
ッピーディスク、メモリ等の有形的な記録媒体に固定す
ることができ、該記録媒体からコンピュータに提供させ
ることが可能である。また、これに限らず、例えば、ネ
ットワーク上のサーバから所定のプログラムをダウンロ
ードする等のように、通信回線等の無形的な媒体を用い
ることもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8に基づき、本発
明の実施の形態をカラー印刷システムに適用した場合を
例に挙げて説明する。
【0029】1.第1の実施の形態 図1は、本実施の形態に係るカラー印刷システムの全体
構成を概略的に示すブロック図である。例えば、パーソ
ナルコンピュータ、ワークステーション、携帯情報端
末、ディジタルカメラ等として実現可能なホストコンピ
ュータ1は、アプリケーションプログラム2と、印刷デ
ータ生成部3と、インターフェース(以下「I/F」と
略記)部4とを備えている。例えば、画像処理ソフトウ
エア等のアプリケーションプログラム2から渡されたデ
ータに基づいて、印刷データ生成部3は、後述のプリン
タ11が解釈可能な形態の印刷データを生成する。具体
的には、例えば、グラフィックデバイスインターフェー
ス(GDI)がビットマップ生成エンジン(DIBエンジン)
等と協働することにより、「原カラーイメージデータ」
としてのRGB表色系のカラーイメージデータが生成され
る。このRGB表色系データは、プリンタ用に調整される
前のデータであるため、図中では、「RGBd」と表示して
いる。また、ホストコンピュータ1は、例えば、300dpi
等の低解像度のデータを生成し、I/F部4を介してプ
リンタ11に送信する。ホストコンピュータ1がディジ
タルカメラの場合は、CCD素子からの出力信号に基づい
てRGB表色系のカラーイメージデータが生成され、プリ
ンタ11に送信される。
【0030】カラー印刷可能なプリンタ11は、I/F
部12を介してホストコンピュータ1からの印刷データ
(RGBd(300dpi))を受信する。「色調整手段」としての
調整部13は、プリンタ11のカラー特性に基づいて、
印刷データのカラーマッチングを行う。カラーマッチン
グ後のデータを「RGBp」と示す。なお、調整部13で
は、解像度に変化を与えない。
【0031】次に、「色変換手段」、「第1の色変換手
段」としての色変換部14は、カラーマッチング後の原
カラーイメージデータ「RGBp(300dpi)」を、YUV表色系
のカラーイメージデータ「YUV(300dpi)」に変換する。
ここで、Y成分は輝度成分、U成分及びV成分は色差成
分をそれぞれ示す。RGB表色系からYUV表色系への色変換
は、例えば、下記の変換式に基づいて行うこともできる
し、予め用意された色変換テーブルを参照することによ
っても行うことができる。色変換部14は、解像度を変
えることなく、RGB表色系データをYUV表色系データに変
換する。
【0032】 Y=0.2990*R+0.5870*G+0.1140*B ・・・(式1) U=−0.1684*R−0.3316*G+0.5000*B・・・(式2) V=0.5000*R−0.4187*G−0.0813*B ・・・(式3) 「画像処理手段」としての画像処理部15は、入力され
たカラーイメージデータの解像度を印刷部19の解像度
(最大解像度、図中では600dpi)まで上げるものであ
り、例えば、曲面補間処理、直線補間処理及び最近傍処
理の3種類の画像処理アルゴリズムを適宜選択して補間
処理を行うものである。即ち、画像処理部15は、Y成
分からなるYプレーンについては曲面補間処理を行い、
U成分からなるUプレーンについては直線補間処理を行
い、V成分からなるVプレーンについては最近傍処理を
行うことができる。人間の視覚特性に鑑み、輝度成分Y
のプレーンについては比較的高精度の補間処理を行い、
色差成分(色成分)のU,Vプレーンについては比較的
低精度の補間処理を行う。これにより、画質を維持しつ
つ全体の処理時間を短縮することができる。
【0033】画像処理部15によって処理されたカラー
イメージデータ「YUV(600dpi)」は、変換部16によっ
てRGB表色系データ「RGB(600dpi)」に戻される。例え
ば、下記の変換式により、YUV表色系からRGB表色系への
色変換を行うことができる。
【0034】 R=Y+1.4020*V ・・・(式4) G=Y−0.3441*U−0.7139*V・・・(式5) B=Y+1.7718*U−0.0012*V・・・(式6) 「CMY変換手段」又は「第2の色変換手段」としてのCMY
変換部17は、高解像度のRGB表色系データ「RGB(600dp
i)」を、CMY表色系データ「CMYK(600dpi)」に変換す
る。なお、ここで、CMY表色系には、CMYの3色又はCMYK
の4色のいずれも含まれる。
【0035】次に、このCMY表色系データは、「2値化
手段」としての2値化回路部18により2値化される。
即ち、2値化回路部18は、例えば、ディザ処理や誤差
拡散法等の2値化アルゴリズムによって2値のカラーイ
メージデータに変換する。変換された2値カラーイメー
ジデータは、「印刷手段」としての印刷部19に送られ
て印刷される。
【0036】図2は、画像処理部15による処理の様子
を模式的に示す説明図である。ここで、図中の黒丸は定
義されたピクセルを示し、白丸は新たに生成されるピク
セルを示す。解像度を上げる場合、原カラーイメージデ
ータ中に含まれる定義済みのピクセルの間に、新たなピ
クセルを挿入しなければならない。新たなピクセルを挿
入する場合、その挿入位置及び階調値を定める必要があ
る。
【0037】従来は、階調値を定めるにあたって、各プ
レーンに同一の処理を画一的に適用していたが、本発明
では、視覚特性を考慮し、輝度成分Yについて高精度の
処理を行い、色成分U,Vについては低精度の処理を行
う。即ち、視覚に強い影響を与えるYプレーンの場合
は、ペジェ曲線や2次スプライン関数等によって新たな
ピクセルの階調値を定める(曲面補間)。Uプレーンの
場合は、定義済みのピクセル間を結ぶ直線によって新た
なピクセルの階調値を定める(直線補間)。Vプレーン
の場合は、新たなピクセルに最も近い定義済みのピクセ
ルと同一の階調値を採用する(最近傍)。従って、Yプ
レーンは最も高精度に処理され、次に、Uプレーンが中
程度の精度で処理され、Vプレーンは低精度に処理され
る。
【0038】このように構成される本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。
【0039】第1に、各表色系成分Y,U,Vのうち少
なくとも一つ以上の表色系成分に、他の表色系成分とは
異なる画像処理アルゴリズムを適用するため、カラーイ
メージデータの性質やユーザーの希望等の処理条件に応
じて適切なカラーイメージ処理を行うことができる。例
えば、文字中心のカラーイメージ、文字と背景画像とが
重なったカラーイメージの場合は、輝度に最も関与する
表色系成分を高精度に処理することによって、画質を維
持しつつ全体の処理時間を大幅に短縮することができ
る。
【0040】第2に、RGB表色系の原カラーイメージデ
ータを輝度成分及び2種類の色成分からなるYUV表色系
データに変換し、YUV表色系において画像処理を行うた
め、視覚に強い影響を与える輝度成分Yを容易に処理す
ることができる。
【0041】第3に、カラーマッチングや色変換等をプ
リンタ11内で行うため、ホストコンピュータ1の処理
能力が低い場合でも高品位かつ高速の画像処理を行うこ
とができる。例えば、一般的に、搭載メモリ量やCPU処
理能力の低い携帯情報端末やディジタルカメラ等がホス
トコンピュータ1である場合に有効となる。
【0042】2.第2の実施の形態 次に、図3〜図5に基づき、本発明の第2の実施の形態
を説明する。図3は、本実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。なお、以下の各実施の形態
では、上述した構成要素と同一の構成要素には同一の符
号を付し、その説明を省略するものとする。本実施の形
態の特徴は、複数の画像処理モードを備えた点にある。
【0043】本ホストコンピュータ21は、アプリケー
ションプログラム2,印刷データ生成部3及びI/F部
4に加えて、「モード指定手段」としてのモード指定部
22を更に備えている。一方、本プリンタ31は、前記
第1の実施の形態で述べた構成に加えて、「モード判別
手段」として表現可能なモード判別部32を更に備えて
いる。
【0044】ここで、選択可能な画像処理モードは、第
1の画像処理モードと第2の画像処理モードとの2種類
に大別することができる。第1の画像処理モードは、各
表色系成分毎にそれぞれ異なる画像処理アルゴリズムを
適用可能なモードであり、第2の画像処理モードは、全
ての表色系成分に同一の画像処理アルゴリズムを適用す
るモードである。また、各画像処理モードは、採用する
アルゴリズムの種類や組合せ等によって異なる複数の画
像処理モード群からなる。
【0045】ユーザーは、予め複数用意された画像処理
モードの中から一つ又は複数のモードを選択し、モード
指定部22により指定する。プリンタ31のモード判別
部32は、ホストコンピュータ21からのデータを解析
してモードを判別し、画像処理部15の処理モードをセ
ットする。
【0046】図4は、画像処理モードの一例を示す説明
図である。例えば、図4(a)に示すように、第1の画
像処理モードでは、Yプレーンに曲面補間処理を、Uプ
レーンに直線補間処理を、Vプレーンに最近傍処理を行
うことにより、高品位かつ高速の補間処理を実現する。
一方、第2の画像処理モードでは、図4(b)に示すよ
うに、Y,U,Vの各プレーンを全て曲面補間処理する
ことにより、処理時間はかかるが高精度な補間処理を行
うことができる。また、図4(c)に示すように、各プ
レーンを全て最近傍処理することにより、画質は低下す
るが処理時間を短縮することもできる。
【0047】図5は、画像処理の要部を示すフローチャ
ートである。まず、ステップ(以下「S」と略記)1で
は、ホストコンピュータからの印刷データを解析して、
画像処理モードが指定されているか否かを判定する。画
像処理モードが指定されている場合は(S1:YES)、指定
されたモードをセットする(S2)。ホストコンピュー
タが画像処理モードを指定していない場合は(S1:N
O)、予め用意された初期値をセットする(S3)。初
期値としては、第1の画像処理モード(高品位・高速モ
ード)であるのが好ましい。
【0048】次に、いずれの画像処理モードがセットさ
れたかを判別し、各画像処理モードに応じた補間処理を
行う。即ち、高品位・高速モード(第1の画像処理モー
ド)の場合は(S4:YES)、図4(a)に示すように、Y
プレーンを曲面補間で、Uプレーンを直線補間で、Vプ
レーンを最近傍でそれぞれ処理する(S5)。高品位モ
ードの場合は(S6:YES)、図4(b)に示すように、各
プレーンを全て曲面補間で処理する(S7)。高速モー
ドの場合は(S8:YES)、図4(c)に示すように、各プ
レーンを全て最近傍処理する(S9)。
【0049】このように構成される本実施の形態でも、
第1の実施の形態と同様に、各表色系成分毎に適切な画
像処理アルゴリズムを適用できるため、高品位かつ高速
の補間処理を実現することができる。これに加えて、本
実施の形態では、複数の画像処理モードを備え、所望の
画像処理モードを選択できるようにしているため、ユー
ザーの好みに合わせた画像処理を行うことができる。
【0050】3.第3の実施の形態 次に、図6は、本発明の第3の実施の形態に係るカラー
印刷システムの画像処理部を示すブロック図である。本
実施の形態の特徴は、画像処理アルゴリズムの種類と処
理レベルとの組合せも可能にした点にある。
【0051】図6(a)〜(d)は、画像処理部15に
よる処理方法を示す。画像処理部15は、複数種類の画
像処理アルゴリズムを選択することができるほか、同一
種類のアルゴリズムであってもレベル(処理精度)の異
なるアルゴリズムを選択することもできる。例えば、図
4(a)のように、全プレーンで曲面補間処理を行う場
合でも、Yプレーンの処理精度は高くし、U,Vプレー
ンの処理精度を低くすることができる。このような精度
の相違は、例えば、用いる関数の種類、重み付け係数の
決定に際して考慮する範囲の広狭等によって与えること
ができる。
【0052】また、図6(b)に示すように、Yプレー
ンは高精度の曲面補間で処理し、U,Vプレーンは直線
補間で処理してもよいし、図6(c)に示すように、Y
プレーンを低精度の曲面補間で、Uプレーンを直線補間
で、Vプレーンを最近傍で処理することもできる。さら
に、図6(d)に示すように、Yプレーンを直線補間
で、U,Vプレーンを最近傍処理することもできる。採
用するアルゴリズムの種類と組合せによって、より多く
の処理モードを実現することもできる。
【0053】4.第4の実施の形態 次に、図7は、本発明の第4の実施の形態に係るカラー
印刷システムのブロック図である。本発明の特徴は、RG
B表色系において、各表色系成分毎に適切な画像処理ア
ルゴリズムを適用した点にある。
【0054】本プリンタ41は、第1の実施の形態で述
べたプリンタ11と同様に、I/F部12,調整部1
3,画像処理部42,CMY変換部17,2値化回路部1
8及び印刷部19を備えているが、色変換部14等を備
えていない。即ち、本プリンタ41の画像処理部42
は、ホストコンピュータ1から入力されたRGB表色系デ
ータをカラーマッチングさせた後、RGB表色系データの
ままで補間処理を行う。
【0055】前記式1に示すように、輝度成分Yの算出
に際しては、G成分(約60%)、R成分(約30
%)、B成分(約10%)の順番で関与している。従っ
て、少なくともG成分を高精度に処理すれば、画質の低
下を防止することができる。そこで、画像処理部42
は、Gプレーンを曲面補間で、Rプレーンを直線補間
で、Bプレーンを最近傍でそれぞれ処理する。
【0056】5.第5の実施の形態 図8は、本発明の第5の実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。本発明の特徴は、ホストコ
ンピュータ側でデータ処理の殆どを実行する点にある。
【0057】本ホストコンピュータ51は、アプリケー
ションプログラム2,印刷データ生成部3及びI/F部
4に加えて、調整部13,色変換部14,画像処理部1
5,2値化回路部18等を備えている。即ち、本ホスト
コンピュータ51は、原カラーイメージデータとしての
RGB表色系データをYUV表色系データに変換して所定の画
像処理を行い、さらにCMY表色系データに変換して2値
化まで行っている。従って、プリンタ61は、I/F部
12を介して受信した2値のカラーイメージデータをそ
のまま印刷することができる。このように、ホストコン
ピュータ51の処理能力やメモリ資源等に余裕がある場
合には、2値化まで行うこともできる。
【0058】なお、当業者であれば、前記各実施の形態
に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の追加、変
更、組合せ等が可能である。
【0059】例えば、輝度成分及び2種類の色成分から
なる表色系としては、YUV表色系に限らず、YIQ表色系や
YCrCb表色系でもよい。例えば、YIQ表色系は、各変換式
によって算出することができる。
【0060】 Y=0.299*R+0.587*G+0.114*B・・・(式7) I=0.596*R−0.274*G+0.322*B・・・(式8) Q=0.212*R−0.523*G−0.311*B・・・(式9) また、YCrCb表色系は、ITU勧告に従うならば、下記変換
式によって求めることができる。
【0061】 Y=0.2125*R+0.7154*G+0.0721*B・・・(式10) Cb=(B−Y)/(2−2*0.0721) ・・・(式11) Cr=(R−Y)/(2−2*0.2125) ・・・(式12) また、第1の画像処理モード及び第2の画像処理モード
の詳細は、例示したものに限定されない。画像処理アル
ゴリズムの種類及び処理レベルの組合せによって種々の
モードを追加等することができる。
【0062】さらに、画像処理の代表的一例として補間
処理を挙げたが、これに限らず、ピクセルの階調値の決
定が必要な他の画像処理にも用いることができる。
【0063】また、前記各実施の形態では、カラー印刷
システムに適用した場合を述べたが、これに限らず、例
えば、イメージスキャナ、デジタルカメラ、ディスプレ
イドライバ、ビデオアダプタ、カラーコピー機、フォト
レタッチソフトウエア、画像データベース等々の種々の
カラーイメージ処理に用いることができる。
【0064】さらに、YUV表色系データに変換する際
に、輝度成分Yの解像度を印刷解像度と等しくし、色差
成分(色成分)U,Vの解像度を輝度成分Yの解像度の
1/2,1/3,1/4等のように低くしてもよい。こ
れにより、データ量を圧縮することができ、データ送信
時間を短縮することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係るカラー
イメージ処理装置及びカラー印刷システムによれば、各
表色系成分に一律に同一処理を施すのではなく、各表色
系成分毎に異なる画像処理アルゴリズムを適用すること
ができるため、カラーイメージデータの性質やユーザー
の希望等の処理条件に応じた適切な処理を行うことがで
きる。
【0066】また、輝度成分を高精度に処理し、色成分
を低精度に処理することにより、画質の低下を招くこと
なく、処理時間を短縮することができる。
【0067】さらに、複数の画像処理モードを備え、所
望の画像処理モードを選択できるため、ユーザーは、所
望の画像処理モードを選択することができ、使い勝手が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。
【図2】各プレーンに適用される画像処理アルゴリズム
を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。
【図4】各画像処理モードの一例を示す説明図である。
【図5】モードによって処理方法を違える画像処理のフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態に用いられる画像処
理モードの一例を示す説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るカラー印刷シ
ステムのブロック図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 3 印刷データ生成部 11 プリンタ 13 調整部 14 色変換部 15 画像処理部 17 CMY変換部 18 2値化回路部 19 印刷部 21 ホストコンピュータ 22 モード指定部 31 プリンタ 32 モード判別部 41 プリンタ 42 画像処理部 51 ホストコンピュータ 61 プリンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB06 CB12 CB16 CC01 CE12 CE18 CH18 5C077 LL18 MP08 PP31 RR19 TT02 TT08 5C079 HB00 HB11 LA28 LA31 LA34 LB02 NA11 PA03 PA07

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーイメージデータを複数の画像処理
    アルゴリズムに従って処理可能なカラーイメージ処理装
    置において、 カラーイメージデータの各表色系成分のうち少なくとも
    一つ以上の表色系成分に、他の表色系成分に適用される
    画像処理アルゴリズムとは異なる画像処理アルゴリズム
    を適用可能な画像処理手段を備えたことを特徴とするカ
    ラーイメージ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、前記各表色系成分
    がカラーイメージデータの輝度に関与する度合に基づい
    て、前記各表色系成分に適用する画像処理アルゴリズム
    をそれぞれ決定する請求項1に記載のカラーイメージ処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記画像処理手段は、前記各表色系成分
    のうちカラーイメージデータの輝度に最も関与する表色
    系成分を高精度の画像処理アルゴリズムに基づいて処理
    し、その他の各表色系成分を低精度の画像処理アルゴリ
    ズムに基づいてそれぞれ処理する請求項1に記載のカラ
    ーイメージ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段は、第1の画像処理モ
    ードと第2の画像処理モードとを備え、 前記第1の画像処理モードでは、前記各表色系成分のう
    ち少なくとも一つ以上の表色系成分に、他の表色系成分
    に適用される画像処理アルゴリズムとは異なる画像処理
    アルゴリズムを適用して処理し、 前記第2の画像処理モードでは、前記各表色系成分にそ
    れぞれ同一の画像処理アルゴリズムを適用して処理する
    請求項1に記載のカラーイメージ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の画像処理モードでは、前記各
    表色系成分のうちカラーイメージデータの輝度に最も関
    与する表色系成分を高精度の画像処理アルゴリズムに基
    づいて処理し、その他の各表色系成分を低精度の画像処
    理アルゴリズムに基づいてそれぞれ処理する請求項4に
    記載のカラーイメージ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記各画像処理アルゴリズムは、それぞ
    れ異なる種類の補間処理である請求項1〜請求項5のい
    ずれかに記載のカラーイメージ処理装置。
  7. 【請求項7】 前記異なる種類の補間処理は、曲面補間
    処理、直線補間処理、最近傍処理である請求項6に記載
    のカラーイメージ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記カラーイメージデータは、輝度成分
    及び2種類の色成分からなる表色系データである請求項
    1〜請求項7のいずれかに記載のカラーイメージ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 入力された原カラーイメージデータを、
    輝度成分及び2種類の色成分からなる所定の表色系のカ
    ラーイメージデータに変換し、該カラーイメージデータ
    を前記画像処理手段に入力する色変換手段を更に備えた
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載のカラーイメージ
    処理装置。
  10. 【請求項10】 前記カラーイメージデータは、YUV表
    色系データ、YIQ表色系データ、YCbCr表色系データのい
    ずれかであることを特徴とする請求項8又は請求項9の
    いずれかに記載のカラーイメージ処理装置。
  11. 【請求項11】 カラーイメージデータを複数の画像処
    理アルゴリズムに従って処理可能なカラーイメージ処理
    方法において、 カラーイメージデータの各表色系成分のうち少なくとも
    一つ以上の表色系成分には、他の表色系成分に適用され
    る画像処理アルゴリズムとは異なる画像処理アルゴリズ
    ムを適用して、前記カラーイメージデータの画像処理を
    行うことを特徴とするカラーイメージ処理方法。
  12. 【請求項12】 カラーイメージデータを複数の画像処
    理アルゴリズムに従って処理可能なカラーイメージ処理
    方法において、 入力された原カラーイメージデータを輝度成分及び2種
    類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデー
    タに変換する色変換過程と、 前記輝度成分を高精度の画像処理アルゴリズムに基づい
    て処理し、前記2種類の色成分を低精度の画像処理アル
    ゴリズムに基づいてそれぞれ処理する画像処理過程と、
    を含んでなることを特徴とするカラーイメージ処理方
    法。
  13. 【請求項13】 カラーイメージデータを複数の画像処
    理アルゴリズムに従って処理可能なカラーイメージ処理
    方法において、 入力された原カラーイメージデータを輝度成分及び2種
    類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデー
    タに変換する色変換過程と、 第1の画像処理モードと第2の画像処理モードのうちい
    ずれの画像処理モードが指定されているかを判別する判
    別過程と、 前記第1の画像処理モードが指定された場合には、前記
    輝度成分を高精度の画像処理アルゴリズムに基づいて処
    理し、前記2種類の色成分を低精度の画像処理アルゴリ
    ズムに基づいてそれぞれ処理する第1の画像処理過程
    と、 前記第2の画像処理モードが指定された場合には、前記
    輝度成分及び2種類の色成分を同一の画像処理アルゴリ
    ズムに基づいてそれぞれ処理する第2の画像処理過程
    と、を含んでなることを特徴とするカラーイメージ処理
    方法。
  14. 【請求項14】 ホストコンピュータと、該ホストコン
    ピュータからのデータに基づいてカラー印刷が可能なカ
    ラープリンタとを備えたカラー印刷システムにおいて、 カラーイメージデータの各表色系成分のうち少なくとも
    一つ以上の表色系成分に、他の表色系成分に適用される
    画像処理アルゴリズムとは異なる画像処理アルゴリズム
    を適用して画像処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理されたカラーイメージデー
    タをCMY表色系データに変換するCMY変換手段と、 前記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズムに基
    づいて2値カラーイメージデータに変換する2値化手段
    と、 前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷手段と、を備えたことを特徴とするカラー印刷システ
    ム。
  15. 【請求項15】 ホストコンピュータと、該ホストコン
    ピュータからのデータに基づいてカラー印刷が可能なカ
    ラープリンタとを備えたカラー印刷システムにおいて、 原カラーイメージデータを前記カラープリンタのカラー
    特性に合わせて調整する色調整手段と、 前記色調整された原カラーイメージデータを輝度成分及
    び2種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメー
    ジデータに変換する第1の色変換手段と、 前記各表色系成分のうち少なくとも前記輝度成分には、
    前記各2種類の色成分に適用される画像処理アルゴリズ
    ムよりも高精度の画像処理アルゴリズムを適用して画像
    処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理されたカラーイメージデー
    タをCMY表色系データに変換する第2の色変換手段と、 前記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズムに基
    づいて2値カラーイメージデータに変換する2値化手段
    と、 前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷手段と、を備えたことを特徴とするカラー印刷システ
    ム。
  16. 【請求項16】 第1の画像処理モードと第2の画像処
    理モードのいずれかを指定するモード指定手段を更に設
    け、 前記画像処理手段は、前記第1の画像処理モードが指定
    された場合には、前記輝度成分を高精度の画像処理アル
    ゴリズムに基づいて処理すると共に、前記2種類の色成
    分を低精度の画像処理アルゴリズムに基づいてそれぞれ
    処理し、 前記第2の画像処理モードが指定された場合には、前記
    輝度成分及び2種類の色成分を同一の画像処理アルゴリ
    ズムに基づいてそれぞれ処理する請求項15に記載のカ
    ラー印刷システム。
  17. 【請求項17】 前記原カラーイメージデータは、RGB
    表色系データ又はCMY表色系データのいずれかであり、
    前記カラーイメージデータは、YUV表色系データ、YIQ表
    色系データ、YCbCr表色系データのいずれかである請求
    項15又は請求項16のいずれかに記載のカラー印刷シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 ホストコンピュータからのデータに基
    づいてカラー印刷を行うカラープリンタにおいて、 前記ホストコンピュータから送信されたカラーイメージ
    データを受信する受信手段と、 前記受信されたカラーイメージデータの各表色系成分の
    うち少なくとも一つ以上の表色系成分に、他の表色系成
    分に適用される画像処理アルゴリズムとは異なる画像処
    理アルゴリズムを適用して画像処理を行う画像処理手段
    と、 前記画像処理手段により処理されたカラーイメージデー
    タをCMY表色系データに変換するCMY変換手段と、 前記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズムに基
    づいて2値カラーイメージデータに変換する2値化手段
    と、 前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷手段と、を備えたことを特徴とするカラープリンタ。
  19. 【請求項19】 ホストコンピュータからのデータに基
    づいてカラー印刷を行うカラープリンタにおいて、 前記ホストコンピュータから送信された原カラーイメー
    ジデータを受信する受信手段と、 前記受信された原カラーイメージデータを輝度成分及び
    2種類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージ
    データに変換する第1の色変換手段と、 前記各表色系成分のうち少なくとも前記輝度成分には、
    前記各2種類の色成分に適用される画像処理アルゴリズ
    ムよりも高精度の画像処理アルゴリズムを適用して画像
    処理を行う画像処理手段と、 前記画像処理手段により処理されたカラーイメージデー
    タをCMY表色系データに変換する第2の色変換手段と、 前記CMY表色系データを所定の2値化アルゴリズムに基
    づいて2値カラーイメージデータに変換する2値化手段
    と、 前記2値カラーイメージデータに基づいて印刷を行う印
    刷手段と、を備えたことを特徴とするカラープリンタ。
  20. 【請求項20】 前記画像処理手段は、第1の画像処理
    モードと第2の画像処理モードのいずれが指定されたか
    を判別し、 前記第1の画像処理モードが指定された場合には、前記
    輝度成分を高精度の画像処理アルゴリズムに基づいて処
    理すると共に、前記2種類の色成分を低精度の画像処理
    アルゴリズムに基づいてそれぞれ処理し、 前記第2の画像処理モードが指定された場合には、前記
    輝度成分及び2種類の色成分を同一の画像処理アルゴリ
    ズムに基づいてそれぞれ処理する請求項19に記載のカ
    ラープリンタ。
  21. 【請求項21】 前記画像処理手段は、前記カラーイメ
    ージデータの解像度が前記印刷手段の解像度と等しくな
    るように補間処理を行う請求項18〜請求項20のいず
    れかに記載のカラープリンタ。
  22. 【請求項22】 カラーイメージデータを処理するため
    のプログラムを記録した記録媒体において、 予め用意された複数の画像処理アルゴリズムの中から所
    定の画像処理アルゴリズムを選択する機能と、 カラーイメージデータの各表色系成分のうち少なくとも
    一つ以上の表色系成分に、他の表色系成分に適用される
    画像処理アルゴリズムとは異なる画像処理アルゴリズム
    を適用して画像処理を行う機能とを、 コンピュータ上に実現させるためのプログラムを前記コ
    ンピュータが読み取り及び理解可能な形態で記録したこ
    とを特徴とする記録媒体。
  23. 【請求項23】 カラーイメージデータを処理するため
    のプログラムを記録した記録媒体において、 予め用意された複数の画像処理アルゴリズムの中から所
    定の画像処理アルゴリズムを選択する機能と、 入力された原カラーイメージデータを輝度成分及び2種
    類の色成分からなる所定の表色系のカラーイメージデー
    タに変換する機能と、 前記輝度成分には高精度の画像処理アルゴリズムを選択
    し、前記2種類の色成分には低精度の画像処理アルゴリ
    ズムを選択することにより、前記カラーイメージデータ
    の画像処理を行う機能とを、 コンピュータ上に実現させるためのプログラムを前記コ
    ンピュータが読み取り及び理解可能な形態で記録したこ
    とを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008061172A (ja) * 2006-09-04 2008-03-13 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、そのブログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

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