JP2003340948A - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP2003340948A
JP2003340948A JP2002152695A JP2002152695A JP2003340948A JP 2003340948 A JP2003340948 A JP 2003340948A JP 2002152695 A JP2002152695 A JP 2002152695A JP 2002152695 A JP2002152695 A JP 2002152695A JP 2003340948 A JP2003340948 A JP 2003340948A
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JP
Japan
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sheet
corrugated
corrugated board
bonding
printing
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Pending
Application number
JP2002152695A
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English (en)
Inventor
Takeo Oishi
丈夫 大石
Nobuhiro Taguchi
亘宏 田口
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦横方向の折り曲げ強度が高く、軽量かつ美
粧印刷が可能で、枚葉合紙機によって製造可能な積層シ
ートを得る。 【解決手段】 段の山数が30cm当たり120以上で
あり、段高が0.6mm以下である貼合用段ボールシー
トと、少なくとも段高が1mmを超える被貼合用段ボー
ルシートとを両段ボールシートの段目を互いに直交する
ように組み合せて貼合したことを特徴とする積層シー
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は広告用パネル、広告
ツール素材として、強度が高く、しかも軽量で美粧性も
高く、また後処理も容易な積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】強度があり、軽く折り畳みができ、安価
であり後処理が容易である等の特徴を活かして、段ボー
ルがPOP広告素材として使用されている。POPと
は、point of purchase advertisingの略で、購買時広
告と訳すことができる。
【0003】段ボールは、JIS規格(Z―0108)
では段の数により、A段、B段、C段に分けられてい
る。このほか規格に定められてはいないがE段が普及し
ている。段の高さについては、規格ではないが、概ねA
段では5mm、B段では3mm、C段では3.6mm、
E段では1.2mm程度である。このうちE段は厚手の
板紙と同様な用途に使用されている。近年、E段よりも
更に段数が多く、かつ段高が0.4〜1.0mmと低い薄
い段ボールが開発され、F段、G段、N段、ミニ段、マ
イクロフルート段ボール等の名前で呼ばれている。
【0004】段ボールをディスプレイパネル等の広告素
材として使うときは、段ボール表面に直接印刷を施す
か、或いは別途印刷された単紙を、パネルの基材となる
段ボールに貼合する必要がある。段ボールにさらに別に
印刷された単紙を貼合する方法はコストや工程数の面で
問題である。また、貼合後の段ボール表面への印刷は、
通常、フレキソ印刷機で行われるが、この印刷方式は比
較的ラフな印刷方式であって、多色印刷も可能であるが
所謂フルカラー印刷には適さないが、特に広告目的で使
用される場合は、フルカラーの精密で美しい印刷が要求
される。そこで、予めグラビア印刷やオフセット印刷等
によって印刷されたライナー原紙を用いて貼合して段ボ
ールを得る、いわゆるプレプリント方式により、印刷さ
れた段ボールを得ることができる。しかし、この方式は
大量に製造される製品に適するものであり、多品種少量
生産を要する広告用資材には適する方式ではない。ま
た、ライナーとしてコルゲータで貼合できなければなら
ず、使用可能な原紙についても制約があった。たとえ
ば、板紙のような米坪の大きいものは使用不可である。
従って、予めオフセット印刷やグラビヤ印刷後、裁断し
た単紙を、同じく予め所定寸法に裁断された片面段ボー
ルに、枚葉合紙機を用いて1枚ずつ貼合する方式でパネ
ルを製造することが通例であった。枚葉合紙機で片面段
ボールと単紙を貼合するときは、接着剤として通常17
〜18%濃度のポバール水溶液が使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、枚葉合紙機
を使用して、印刷された単紙と、断裁された片面段ボー
ルとを貼合して作製されるパネルは、表面にウォッシュ
ボードが発生する欠点があった。ウォッシュボードとい
うのはライナーの表面が洗濯板状に凹凸する現象である
(図3参照)。ウォッシュボードが発生した段ボール
は、図のように中芯の段頂が骨のように出っ張って外観
の見栄えが悪いという問題がある。この現象は、単紙の
米坪が低いと発生しやすいこと、また、パネルとして必
要な剛度や見栄えの面より、単紙としては板紙を使用す
ることが多い。ところでこのような板紙と片面段ボール
の貼合パネルは、段ボールの段目と並行する方向の折れ
強度が弱いという問題がある。折れ強度を向上させるた
めに板紙の坪量や剛度を上げても効果があがらないばか
りか、コスト的にも問題であった。本発明は、ウォッシ
ュボードが発生せず、折れにくく、広告用パネル、広告
ツール用などのPOP用素材として好適な、縦横方向共
に強度が高く、しかも美粧性の高い積層シートを得るこ
とを課題とする。
【0006】本発明者らは、鋭意検討した結果、段の山
数が30cm当たり120以上であり、段高が0.6m
m以下である薄い段ボールシートを刷り本側の貼合シー
トとして用い、かつこの刷り本側の段ボールシートの段
目と、被貼合側の段ボールシートの段目を互いに直交す
るように組み合わせることで、後処理も容易な積層シー
トとなることを見出して、本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の第1
は、段の山数が30cm当たり120以上であり、段高
が0.6mm以下である貼合用段ボールシートと、少な
くとも段高が1mmを超える被貼合用段ボールシートと
を、両段ボールシートの段目を互いに直交するように組
み合せて貼合したことを特徴とする積層シートである。
【0008】第2の発明は、前記第1の発明において、
貼合用段ボールシート及び/又は被貼合用段ボールシー
トの表ライナーに、耐熱性樹脂がラミネートされている
ことを特徴とする。尚、表ライナーとは本件発明の積層
シートの最外層となる側のライナーを意味するものとす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態をつい
て説明する。既に説明したが、刷り本側となる貼合用の
段ボールシートは、段の山数が30cmあたり120以
上であり、段高が0.6mm以下の段ボールが対象であ
る。段の山数が30cmあたり120未満のものでは、
シートの剛性が不足し、フラットクラッシュ強度も不足
する。より好ましくは 段の山数が130以上である。
もっとも好ましくは155以上である。また厚さが1m
mを超えるものは、オフセット等の印刷時に印刷ダブり
が発生する危険性が高くなる。そこで厚さを1mm以下
としなければならない。そのために、段高は0.6mm
以下であり、0.55mm以下がより好ましい。最も好
ましい態様としては、段高が0.55mm以下であり、
かつ、段の山数が30cmあたり155以上である。な
お、ここで言う段高とは、中芯の段の高さであり、段ボ
ールシートの厚さからライナーの厚さを引いた数値であ
る。
【0010】段高が0.5mm程度の両面段ボールの場
合、全体厚さは0.8〜1.0mm程度となり、坪量45
0g/m程度の単層の板紙の厚さに相当する。段高が
0.6mm以下であれば、両面段ボールの全体厚さ(板
厚)が略1.0mm以下となる。後述するようにこのよ
うな段ボールシートであれば、表面のオフセット印刷や
グラビヤ印刷に対する適性が良好となる。また、被貼合
用段ボールシートは、少なくとも段高が1mmを超えた
ものであって、望ましくは3mm以上、最も望ましくは
5mm以上である。1mm以下のものであると、得られ
た積層体の強度が不足するため適さない。尚、本発明で
使用される貼合用段ボールシートと被貼合用シートは、
いずれか一方が両面段ボールで、他方が片面段ボールで
あればよいが、被貼合用シートに印刷をほどこし、ま
た、通常の枚葉合紙機で貼合する上では貼合用段ボール
シートが両面段ボールであることが望ましい。
【0011】枚葉合紙機を使用して製造される本発明の
積層シートの構成を、図1を参照して説明する。図にお
いて符号1は、基材となる片面段ボールシート、2は刷
り本側の両面段ボールシートである。基材側の片面段ボ
ールシート1は、通常のB段またはA段等が使用され
る。刷り本側の両面段ボールシート2は、所定サイズに
断裁したのち、必要に応じて図柄、文字などの印刷を施
す。この印刷は、通常の板紙と同様にオフセット印刷機
やグラビヤ印刷機によって、直接印刷を行うことが可能
である。勿論、通常の段ボールの印刷用のフレキソ印刷
方式で印刷することも可能である。また本発明の積層シ
ートは、更に美粧性、耐水性等の必要に応じて表面を適
宜選択した合成樹脂で被覆することが可能である。この
とき合成樹脂で表面を被覆する方法としては、塗工やラ
ミネート等の任意の方法をとることができる。また、積
層シートを貼合した後に、合成樹脂で被覆してもよい
し、貼合用段ボール、被貼合用段ボールを貼合した後に
被覆することができる。また、貼合用段ボールや被貼合
用段ボールをコルゲータで貼合する際に、あらかじめラ
ミネートされたライナー原紙を用いることもできる。そ
の際、コルゲータで貼合時の加熱により溶融してトラブ
ルが起こらないよう、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)や、ポリメチルペンテン(TPX)等のコルゲー
タ適性のある耐熱性合成樹脂の使用が望ましい。
【0012】基材側の片面段ボールシート(段高3m
m)1は、その貼合側の中芯の段頂にグルーマシンによ
り必要な接着剤を塗布した後、刷り本側の段高0.5m
mの両面段ボールシート2と貼合する。この両面段ボー
ルシートには、予め印刷をほどこしておくことができ
る。また、貼合用段ボールシート(刷り本側)と、被貼
合用段ボールシート(基材側)とを、両段ボールシート
の段目を互いに直交するように組み合せて貼合すること
で、縦横の強度差を解消する。
【0013】図1は、本発明の積層シート10の一例を
示す斜視図であり、貼合用と、被貼合用段ボールシート
とを両段ボールシートの段目を互いに直交するように組
み合せて貼合している。図2は同じく他の実施例である
積層シート10の斜視図で、貼合用段ボールシートの表
ライナーには、耐熱性樹脂3がラミネートされている。
【0014】
【発明の効果】本発明によって、縦横の強度差がなくな
り、折れにくい広告用パネル、広告ツール用などPOP
用に適した積層シートが得られた。この積層シートは、
既存の枚葉合紙機によって製造することができる。さら
にこの積層シートは、軽量で美粧性も高く、また段ボー
ルの表ライナー、中芯、裏ライナーの何れかに古紙を混
抄することにより、古紙の使用比率を高めた原紙を使用
することが可能となり、環境対応の点でも優れ、後処理
も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による積層シートの一例を示す斜視図
【図2】 本発明による積層シートの他の例を示す斜視
【図3】 ウォッシュボートを示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材側の片面段ボールシート 2 刷り本側の両面段ボールシート 3 耐熱性合成樹脂 10 積層シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01B AK01D AK01E AK08 AK42 BA08 BA21 DD12A DD12B DD12C DD12D DD12E GB90 JJ03B JJ03D JJ03E JK01 JL04 YY00A YY00C YY00E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 段の山数が30cm当たり120以上で
    あり、段高が0.6mm以下である貼合用段ボールシー
    トと、少なくとも段高が1mmを超える被貼合用段ボー
    ルシートとを両段ボールシートの段目を互いに直交する
    ように組み合せて貼合したことを特徴とする積層シー
    ト。
  2. 【請求項2】 貼合用段ボールシート及び/又は被貼合
    用段ボールシートの表ライナーに、耐熱性樹脂がラミネ
    ートされていることを特徴と及び又は被貼合用段ボール
    シートする請求項1に記載の積層シート。
JP2002152695A 2002-05-27 2002-05-27 積層シート Pending JP2003340948A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866390B1 (ko) * 2007-07-18 2008-11-03 황지순 보강 골판지 및 이의 제조 장치

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