JP2003340662A - 工作機械、及び、工作機械内の振動絶縁方法 - Google Patents

工作機械、及び、工作機械内の振動絶縁方法

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JP2003340662A
JP2003340662A JP2002145489A JP2002145489A JP2003340662A JP 2003340662 A JP2003340662 A JP 2003340662A JP 2002145489 A JP2002145489 A JP 2002145489A JP 2002145489 A JP2002145489 A JP 2002145489A JP 2003340662 A JP2003340662 A JP 2003340662A
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tool
positioning
rigid body
vibration
base
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JP2002145489A
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Akira Watanabe
亮 渡邉
Tsuneo Sugimoto
常男 杉本
Hiroaki Sasai
浩昭 笹井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】工具数の増大に対応し高精度化と加工サイクル
の短縮をする工作機械及び工作機械内の振動絶縁方法を
提供する。 【解決手段】床面に支持される振動絶縁ベース18が設
けられている。振動絶縁ベース18に支持され多数の工
具を位置決めして収容する工具マガジン2と、床面に支
持される加工機1の工具主軸9と、工具マガジン2と工
具主軸9との間で工具を移送し振動絶縁ベースに支持さ
れる移送器3とから構成されている。振動絶縁ベース1
8は、移送器3と収容器22との間の相互作用に基づい
て発生する振動を工具主軸9に対して絶縁する振動絶縁
特性を有している。工具数が増大し頻繁に工具交換の準
備をする工具マガジン2と移送器3とが相互作用してい
る間にその相互作用により生じる振動を受けずに高精度
に加工を継続することができ、且つ、加工の休止を伴わ
ないで工具交換の準備を行うので、加工サイクルを短縮
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、及び、
工作機械内の振動絶縁方法に関し、特に、高精度化と加
工サイクルの短縮化が求められる次世代型の工作機械、
及び、工作機械内の振動絶縁方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタのような工作機械又は
工具マガジンを有する工作機械は、1つのワークに対し
て旋削、穴開け、荒削り、仕上研削のような多様な加工
を行うために多様に多数である工具を収容している工具
マガジンを形成している。工具マガジンは、無端状に周
回するチェーン式のコンベアが主流である。工具数の増
大と加工サイクルの短縮が要求される最近の工具マガジ
ンは、特開2001−38558号に示されるように、
縦横に多数の工具がマトリックス状に並ぶ静置式に移行
している。静置式の工具マガジンは、収納される工具の
単位面積当たりの数が多い点で有利であるが、工具の収
納と取り出しのために用いられる工具キャリアの運動と
把持機構とが複雑である。
【0003】今後の工作機械では、工具数が益々に増大
し、加工サイクルが益々に短縮し、更に、加工が益々に
高精度化する。工具数の増大に対応しながら高精度化が
求められる。更には、加工サイクルの短縮化が望まれ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、工具
数の増大に対応しながら高精度化が可能である技術確立
することができる工作機械、及び、工作機械内の振動絶
縁方法を提供することにある。本発明の他の課題は、更
に加工サイクルを短縮することができる工作機械、及
び、工作機械内の振動絶縁方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0006】本発明による工作機械は、床面に支持され
る振動絶縁ベース(18)と、振動絶縁ベース(18)
に支持され多数の工具を位置決めして収容する工具マガ
ジン(2)と、床面に支持される加工機(1)の工具主
軸(9)と、工具マガジン(2)と工具主軸(9)との
間で工具を移送し振動絶縁ベースに支持される移送器
(3)とから構成されている。振動絶縁ベース(18)
は、移送器(3)と収容器(22)との間の相互作用に
基づいて発生する振動を工具主軸(9)に対して絶縁す
る振動絶縁特性を有している。
【0007】工具数が増大し頻繁に工具交換の準備をす
る工具マガジン(2)と移送器(3)とが相互作用して
いる間にその相互作用により生じる振動を受けずに高精
度に加工を継続することができ、且つ、加工の休止を伴
わないで工具交換の準備を行うので、加工サイクルを短
縮することができる。
【0008】工具マガジン(2)を駆動するマガジン駆
動器(25)が追加されている。振動絶縁ベース(1
8)は、駆動器(25)の駆動に基づいて発生する振動
を工具主軸(9)に対して絶縁する振動絶縁特性を更に
有している。電動機又は空気圧アクチェータにより構成
される駆動器(25)が発生する振動は、振動絶縁され
て加工機に伝播しない。
【0009】床面に支持され工具マガジン(2)を位置
決めして支持する位置決めベース(17,77)が更に
追加されることが重要である。位置決めベース(77)
は、工具マガジン(2)に対して固着される第1位置決
め剛体(99)と、床面に対して昇降する第2位置決め
剛体(86)を形成し、第2位置決め剛体(86)を昇
降させる剛体駆動器(97)を更に形成している。第2
位置決め剛体(86)は、第1位置決め剛体(99)に
接合して第1位置決め剛体(99)を支持する支持位置
と、第1位置決め剛体(99)から遊離して第1位置決
め剛体(99)を自由にする自由位置との間で選択的に
昇降する。
【0010】移送器(3)と工具マガジンとは常時に振
動絶縁ベース(18)に支持されて同一座標系で相対的
に固定されている固定関係にあるが、移送器(3)と加
工機(1)との間で工具交換を行う時間帯では、移送器
と加工機は同一座標系で記述され、移送器(3)と加工
機(1)との間の工具の受け渡しは、高精度に位置決め
された状態で確実に実行される。
【0011】第1位置決め剛体(99)は、第2位置決
め剛体(99)に接合する第1位置決め面(102)を
有し、第2位置決め剛体(86)は、第1位置決め剛体
(99)に接合する第2位置決め面(103)を有して
いる。第1位置決め面(102)は第1円錐面であり、
第2位置決め面(103)は第1円錐面(102)に合
致して接合する第2円錐面である。円錐面接合は、位置
決めを高精度化し、その位置を安定化する。
【0012】第2位置決め剛体(86)は、動作流体の
圧力変動に基づいて2位置間で昇降する。2つの座標系
モードの切換が迅速に行われる。
【0013】位置決めベース(77)は、床面に固定さ
れている第3位置決め剛体(81)を更に形成し、第3
位置決め剛体(81)は、床面に対してアンカーボルト
(83)で固定され、第2位置決め剛体(86)は、動
作流体の流入を受けて第3位置決め剛体(81)の中で
昇降し、第2位置決め剛体(86)が上昇した上昇位置
で第3位置決め剛体(81)が第2位置決め剛体(8
6)に接合する第3位置決め接合面(108)が第2位
置決め剛体(86)と第3位置決め剛体(81)とに形
成され、位置決めの高精度化が十分に実現される。
【0014】工具マガジン(2)と振動絶縁ベース(1
8)又は位置決めベース(17)との間に介設される工
具マガジンベース(16)が更に追加される。第1位置
決め剛体(99)は、工具マガジンベース(16)にボ
ルト(23)で固定されている。工具マガジンベース
(16)は、工具マガジン(2)と移送器(3)とを搭
載し、相互の位置関係を機械的精度の点で更に確実にす
る。
【0015】工具マガジン(2)と加工機(1)と移送
器(3)とを搭載する工具マガジンベース(16)及び
位置決めベース(17)が所定の位置関係で床面の上に
設置され、加工機(1)と工具マガジン(2)と移送器
(3)の3つの間の関係を非加工モードで同一座標系化
することができる。振動絶縁ベース(18)は、空気
袋、又は、空気圧スプリングが用いられる。コイルスプ
リングは、弾性的であり大きな振動(低周波振動)を吸
収するが、剛性材料でできていて、数μmオーダーの精
度が要請される加工機に要請される高周波振動を吸収す
ることが困難である。
【0016】工具を清掃する清掃器(64)が更に追加
される。清掃器(64)は、振動絶縁ベース(18)に
支持される。工具交換後の清掃と同時に加工機の運転が
可能である。
【0017】本発明による工作機械内の振動絶縁方法
は、加工機(1)の工具主軸(9)と、工具マガジン
(2)と、工具主軸(9)と工具マガジン(2)との間
で多数の工具の内の2つを交換自在に移送する移送器
(3)を更に具える工作機械の中の振動を絶縁する工作
機械内の振動絶縁方法であり、複数のステップの集合か
ら構成されている。その集合は、工具を用いて加工機
(1)でワークを加工するステップ、工具主軸(9)と
工具マガジン(2)との間で工具を移送するステップ、
工具マガジン(2)と加工機(1)を支持する共通の剛
体的床(78)に対して工具マガジン(2)を振動減衰
器(18)で支持して、工具マガジン(2)と移送器
(3)との間の相互作用に基づいて工具マガジン(2)
に発生し剛体的床(78)を介して加工機(1)に伝達
される振動を減衰させるステップを含んでいる。
【0018】その集合は、工具マガジン(2)と移送器
(3)とを剛体の共通ベース(77)に固定するステッ
プを更に含んでいる。振動を減衰させるステップは、加
工機(1)の工具交換動作中に実行される。振動を減衰
させるステップは、加工機(1)の工具交換動作中には
実行されない。振動を減衰させるステップは、相互作用
が存在し、且つ、加工機(1)が動作中である期間では
必ず実行される。工具を移送するステップが実行されて
いる間は、工具マガジン(2)は剛体的床(78)に固
定される。
【0019】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明による工作
機械の実施の形態は、加工領域に配置される加工機が工
具収納領域に配置される工具マガジンとともに設けられ
ている。その加工機1と工具マガジン2との間には、図
1に示されるように、移送機(移送器又は移送ユニッ
ト)3が配置されている。
【0020】加工機1は、床面に強固に支持される固定
ベッド4を形成している。ベッド4の上面側に案内面5
を介して移動ベッド6が移動可能に載置されている。主
軸ヘッド7は、固定ベッド4に立ち上がっている主軸台
8に支持されて配置されている。主軸9は、主軸ヘッド
7に回転自在に支持されている。
【0021】主軸台8には、工具交換アーム11が配置
されている。工具交換アーム11は、主軸ヘッド7に支
持される回転軸12と、回転軸12と同体に回転する両
側アーム13と、両側把持指14とから形成されてい
る。両側把持指14は、同一円周上で同一円周方向に開
いていて後述される工具を把持することができるフォー
ク状指15を有している。両側アーム13が180度の
角度で回転すれば、一方のフォーク状指15は回転前の
他方のフォーク状指15の位置間で回転し、両側のフォ
ーク状指15は、180度の回転位相で回転方向に離隔
している。
【0022】工具マガジン2は、図2に示されるよう
に、床面上に支持されるベースフレーム16を形成して
いる。X軸方向に延びるベースフレーム16は、床面に
位置決め支持用ベース17、又は、振動絶縁用ベース1
8を介して支持されている。ベースフレーム16の両側
端部でベースフレーム16から2本の支柱19がY軸方
向(鉛直上方向)に立ち上がっている。天井フレーム2
1は、支柱19の上端面で支持されている。天井フレー
ム21は、X軸方向に延びている。
【0023】ベースフレーム16と天井フレーム21と
の間で複数の工具収納回転板22が、回転自在に支持さ
れている。それぞれの工具収納回転板22の下端部位
は、支持用回転軸23を介してベースフレーム16に回
転自在に支持されている。それぞれの工具収納回転板2
2の上端部位は、回転駆動用回転軸24に結合してい
る。天井フレーム21に、複数の回転2位置制御モータ
25が配置されている載置されている。回転2位置制御
モータ25は、回転2位置拘束ロータリエアシリンダに
代替され得る。複数の回転2位置制御モータ25のそれ
ぞれの出力軸は、既述の回転駆動用回転軸24にそれぞ
れに一致している。工具収納回転板22の表裏面は、と
もに鉛直面として形成されている。
【0024】複数枚の工具収納回転板22は、互いに独
立しそれぞれに反転的に回転し、180度で異なる2回
転位置のみを採ることができる。1枚の工具収納回転板
22には、その表側で鉛直方向に等間隔で並ぶ多数の工
具収納器26が固定されている。1枚の工具収納回転板
22には、図1に示されるように、その裏側で鉛直方向
に等間隔で並ぶ多数の工具収納器26が固定されてい
る。4枚の工具収納回転板22にそれぞれに裏表に配置
されている工具収納器26は、ベースフレーム16に与
えられている基準面27に対して定められる高さ方向定
位置を有している。全ての工具は、同一の直径の工具側
基準部分円筒面を有し、工具収納器26は工具側基準部
分円筒面に合致する同一の直径の収納器側円筒面を有し
ている。
【0025】全ての工具収納器26の収納器側部分円筒
面の中心軸心線28(図2参照)は、基準面27に対し
てそれぞれに規定された高さ位置を有している。基準面
27は厳密に2次元的に水平方向に向き付けられてお
り、全ての工具収納器26の収納器側部分円筒面の中心
軸心線は、互いに平行であり、且つ、それぞれに水平方
向に向き付けられ、特には、X軸方向に平行である。全
ての工具収納器26は、互いに合同形である。
【0026】図3は、工具収納器26の詳細を示してい
る。工具収納器26は、工具収納回転板22の工具配列
面(XY平面に平行)29に対して直交する方向(Z軸
方向)に延びる第1板部分31と、図4(a),(b)
に示されるように、X軸方向に延びる第2板部分32と
から形成されている。第2板部分32は、第1板部分3
1に一体的に成形されて結合している。
【0027】工具Tの構成は、図4に示されるように従
来通りであり、刃物部分33と、移送時に把持される把
持部分34と、主軸ヘッドに装着される装着部分35
と、心出し部分36とが一体化されて構成されている。
刃物部分33は、多様な工具の一つ一つで多様に様々で
あり互いに異なっている。心出し部分36は、刃物部分
33を除く工具Tの全部分のうちで最小直径を持つ部分
である。
【0028】図3に示されるように、第1板部分31に
は、心出し部分36が通ることができないが心出し部分
36と装着部分35の間の最小径部分37(図4参照)
が通ることができる小径穴38と、心出し部分36が通
ることができる大径穴39と、小径穴38と大径穴39
をZ軸方向に接続し最小径部分37が通ることができる
接続穴39’とが開けられている。小径穴38の中心と
大径穴39の中心点とを結ぶ直線は、工具配列面29に
直交する方向(Z軸方向)に向いている。
【0029】図4(a)に示される収納位置の工具T
は、工具収納回転板22から遠ざかる方向(Z軸方向)
に移動した後に、X軸方向に移動して、工具収納器26
から抜き出ることができる。工具Tの収容位置は、第1
板部分31の裏面であり装着部分35の端面が面接する
第1位置決め面41と、把持部分34の外周面である円
筒面が線接触し第2板部分32に対して規定されている
第2位置決め面42とにより厳密に規定されている。
【0030】図4(a)に示されるように、把持部分3
4の端面が押さえ板43によりX軸方向に押さえられて
いて、装着部分5の端面は必ず第1板部分31の裏面に
面接して突き当たっており、工具Tの重力作用により把
持部分34の円筒面は必ず第2板部分32に対して規定
されている第2位置決め面42に接している。押さえ板
43は、工具Tを前進させるために十分に大きい力を有
しているが、弾性的に変形して工具Tが工具収納回転板
22に対して前進し後退する前進後退運動を阻害するこ
とはない。押さえ板43は、変形式でなく開閉式に提供
され得る。
【0031】工具移送柱45が、図2に示されるよう
に、ベースフレーム16から立ち上がってベースフレー
ム16に支持されている。工具移送柱45は、天井フレ
ーム21の上面又は側面に固定されX軸方向に延びる上
側X軸方向案内軌道46(図1参照)と、ベースフレー
ム16の上面に固定されX軸方向に延びる下側X軸方向
案内軌道47(図1参照)とに支持されている。上側X
軸方向案内軌道46は、ラック付きレールとして提供さ
れている。
【0032】工具移送柱45の頂部に、X軸方向駆動サ
ーボモータ48が配置されている。X軸方向駆動サーボ
モータ48の出力軸は、減速用機器(図示されず)と歯
車(図示されず)とを介して、上側X軸方向案内軌道4
6のラックに噛み合っている。工具移送柱45は、X軸
方向駆動サーボモータ48の数値制御出力に基づいて、
X軸方向に前進後退し、X軸方向の任意に位置で固定的
に停止することができる。
【0033】工具移送柱45には、工具移送アーム49
が昇降自在に配置されている。工具移送アーム49は、
工具移送柱45に固定されているY軸方向案内軌道(図
示されず)に案内されて鉛直方向に(Y軸方向に)昇降
する昇降体51と、昇降体51に支持されているZ軸方
向サーボモータ52(図1参照)と、Z軸方向サーボモ
ータ52に駆動されZ軸方向に前進後退することができ
る工具把持アーム53とから構成されている。
【0034】工具移送柱45の上方部位に、図2に示さ
れるように、Y軸方向駆動サーボモータ54が配置され
ている。工具移送柱45の下方部位に、遊動プーリ55
が配置されている。Y軸方向駆動サーボモータ54の出
力軸に減速機を介して結合する駆動側プーリ(図示され
ず)と遊動プーリ55との間で、ベルト(図示されず)
が周回している。そのベルトの一部位が、昇降体51に
結合している。
【0035】昇降体51は、Y軸方向駆動サーボモータ
54の数値制御出力に基づいて、Y軸方向に前進後退し
(昇降し)、Y軸方向の任意の位置で固定的に停止する
ことができる。工具把持アーム53の先端部位には、工
具Tを受容して把持することができる移送用把持部分5
6が形成されている。工具Tは、移送用把持部分56に
容易に侵入し移送用把持部分56から容易に離脱するこ
とができる。
【0036】支柱19の側面に、図1に示されるよう
に、転送アーム57が配置されている。転送アーム57
は、図1又は図2に示される支柱19の側面に固定され
ている固定ベース60と、固定ベース60に支持されて
いる固定シャフト58と、固定シャフト58に回転自在
に支持されている回転アーム61とから構成されてい
る。回転アーム61は、図5、図6、図7、又は、図8
に示される固定シャフト58に回転自在に支持されてい
る回転軸59を形成している。回転軸59は、固定ベー
ス60の中に設置される4位置制御モータ(図示され
ず)により位置制御されて回転する。回転軸59には、
放射状に配置される4枚の遮蔽板90が取り付けられて
いる。回転アーム61の両先端部位には、転置用把持部
分62が形成されている。転置用把持部分62は、工具
Tの装着部分35を積極的に把持し積極的にその把持を
解消することができる。
【0037】回転アーム61は、X軸方向に向く回転軸
心線のまわりで90度毎に順送りで回転し停止すること
ができる。転置位置で停止する2つの転置用把持部分6
2のX軸方向に向く2つの中心線位置は、同一水平面上
にある。
【0038】回転アーム61は、工具Tの清掃のために
90度の旋回のために90度の旋回の後の垂直位置で停
止する。図2に示されるように、清掃領域63が設けら
れている。図5は、清掃領域63に配置されている清掃
器64を後の示している。清掃器64は、回転アーム6
1を囲うケーシング65と、ケーシング65に固定され
る昇降用シリンダ66と、昇降用シリンダ66の昇降部
分に支持されて昇降する昇降体67と、昇降体67に支
持される清掃用モータ68と、清掃用モータ68の出力
軸に結合する清掃用ブラシ69と、昇降用シリンダ66
と昇降体67と清掃用モータ68を囲う蓋ケーシング7
1とから構成されている。図6は、清掃位置を示してい
る。昇降体67が上昇して、清掃用ブラシ69は清掃位
置に上昇している。清掃対象の工具Tは、最低位置であ
る清掃位置に回転的に降下している。
【0039】清掃用ブラシ69は、図7と図8に示され
るように、X軸方向に並ぶ2体1組のブラシ回転体とし
て形成されている。ケーシング65は、部分円筒体に形
成され、その部分円筒体の一部は、天井蓋72として形
成されている。ケーシング65の軸方向端面(X軸方向
両端面)には、図6に示される奥側カバー73と図5に
示される前面側カバー71と、回転アーム61の回転軸
59と、4枚の遮蔽板90とが配置されている。回転ア
ーム61の回転に伴って、遮蔽板90も同時に回転し、
相対する2つの転置用把持部分62を挟む2枚の遮蔽板
90と奥側カバー73と前面カバーとケーシング65と
で閉じられた空間を作ることができる。90度の旋回の
後の清掃位置(図9のT−jの位置)ではこの閉じられ
た空間が形成され、清掃中の切り屑の飛散を防止するこ
とができる。既述の4位置制御モータから回転力を受け
て、回転アーム61と同体に回転する回転軸59は、図
8に示されるように、固定軸58に回転自在に支持され
ている。
【0040】清掃部ケーシング75は、図7と図8に示
されるように、ケーシング65を形成する部分円筒体に
結合して配置されている。昇降体67は、清掃部ケーシ
ング75に囲まれてY軸方向に昇降する。清掃液排出ダ
クト76は、その開放頂部が清掃部ケーシング75の底
部で接続している。
【0041】図9は、位置決め支持用ベース17の詳細
を示している。位置決め用支持ベース17は、振動絶縁
自在型固定的支持器77として構成されている。振動絶
縁自在型固定的支持器77は、コンクリート床78にア
ンカーボルトセット79で強固に固定されるベース本体
81を構成している。アンカーボルトセット79は、コ
ンクリート床中に埋め込まれているアンカー82と、ア
ンカー82にねじ込まれ頭部のナット(ボルト頭)83
の下面でベース本体81を床面に強力に押さえ込むアン
カーボルト84とから構成されている。
【0042】ベース本体81は、これに一体にシリンダ
本体85を形成している。シリンダ本体85の中で鉛直
方向(Y軸方向)に摺動的に移動可能であるプランジャ
(ピストン)86が、シリンダ本体85の中に嵌め込ま
れている。プランジャ86は、大径部分と小径部分とか
ら構成されている。シリンダ本体蓋87は、プランジャ
86の小径部分の上面との間で排出側シリンダ室88を
形成する下面を有している。
【0043】案内支柱89は、プランジャ86を鉛直方
向に貫通して、ベース本体81にねじ込まれている。シ
リンダ本体85の内周面とプランジャ86の大径部分の
外周面の間に、第1Oリング91が嵌め込まれている。
プランジャ86の内周面と案内支柱89の外周面との間
に、第2Oリング92が嵌め込まれている。
【0044】プランジャ86の下面とベース本体81の
上面との間に作動流体が導入される導入口93が形成さ
れている。導入口93に連通しベース本体81の側面で
開口する作動流体導入路94が、ベース本体81の中に
形成されている。作動流体導入路94の外側開口に接続
する接続口95を有する作動流体供給用チューブ96
は、ポンプ97の吐出口に接続している。ポンプ97
は、電動モータ98により駆動され、作動流体を一方の
口から吐出し他方の口から吸引する。
【0045】ベースフレーム16の側には、位置決め基
準剛体99が配置されている。位決め基準剛体99は、
ベースフレーム16の下面に複数の固着用ボルト101
により強固に取り付けられている。案内支柱89は、ベ
ースフレーム16と位決め基準剛体99とを貫通してい
る。位決め基準剛体99の下面とプランジャ86の小径
部分の上面は、それぞれに、第1接合面102と第2接
合面103とに形成されている。第2接合面103は鉛
直上方に向かって凸状面(凸状円錐面)に形成され、第
1接合面102は鉛直上方に向かって凹状面(凹状円錐
面)に形成されている。第1接合面102は、第2接合
面103に合致して互いに接合することができる。
【0046】排出側シリンダ室88から作動流体が排出
される作動流体排出路105が、シリンダ本体蓋87の
中に形成されている。作動流体排出路105の外側開口
に接続する接続口106を有する作動流体排出用チュー
ブ107は、ポンプ97の吸入口に接続している。
【0047】電動モータ98によりポンプ97が駆動さ
れれば、ポンプ97から吐出される作動流体は、作動流
体供給用チューブ96を介してベース本体81に導入さ
れ、排出側シリンダ室88の中の作動流体は作動流体排
出用チューブ107を介してポンプ97の吸入側に吸入
され、プランジャ86は、その下面がベース本体81の
中の圧力に押されて、シリンダ本体85の中で重力に逆
らって上昇する。
【0048】プランジャ86は、図10に示されるよう
に、プランジャ86の大径部分の上面がシリンダ本体蓋
87の下面に接触した上昇位置(固定位置)から上方に
上昇することはない。プランジャ86の下面は、鉛直方
向(Y軸方向)固定位置を規定する位置決め面108と
して重要である。
【0049】ベースフレーム16は、位決め基準剛体9
9を介して位置決めされたプランジャ86に載置されて
支持され、その支持位置である固定位置に固定される。
このような振動絶縁自在型固定的支持器77が複数箇所
(少なくとも3箇所)に配置され、ベースフレーム16
は固定位置に3次元的に固定される。このような固定位
置の工具マガジン2に既述の3次元直交座標系XYZが
固定的に設定される。
【0050】加工中に用いられた使用済み工具T−j
は、主軸9から離脱され、工具交換アーム11の一方側
の両側把持指14に把持されて、回転的に移送され、転
送アーム57の待機位置(図1と図7の位置)の一方の
転置用把持部分62に受け渡される。このような受け渡
しは、公知である。この時には既に、加工機1で次に使
用される未使用工具T−(j+1)が、転送アーム57
の待機位置の他方の転置用把持部分62に存在してい
る。
【0051】工具交換アーム11が図1に示される始動
前の待機位置に戻った後に、転送アーム57の回転アー
ム61は、規定された回転方向(今の例では、図1では
時計方向)に回転する。その回転角度は、90度に設定
されている。回転アーム61は、このような90度の時
計方向の回転により、図6に示される清掃位置に回転し
て、その清掃位置で停止している。清掃位置では、使用
済み工具T−jは下方に位置し、未使用工具T−(j+
1)は、上方位置に存在する。
【0052】使用済み工具T−jが図8に示され清掃位
置に位置変換されれば、昇降用シリンダ66が動作し
て、昇降体67が上昇し、清掃用ブラシ69が規定位置
である清掃位置まで上昇する。清掃用モータ68が始動
し、使用済み工具T−jは清掃用ブラシ69の対の両側
のブラシに挟まれて清掃される。その清掃のためには、
清掃液が使用される。回転するブラシにより遠心力で吹
き飛ばされる清掃液滴は、ケーシング65と蓋ケーシン
グ71と清掃部ケーシング75とから構成される防護壁
の外側に飛散することはない。
【0053】規定された時間の清掃の後に、昇降用シリ
ンダ66が逆方向に動作し、清掃用モータ68は停止
し、昇降体67が待機位置まで下降する。清掃液は、清
掃部ケーシング75の底部から清掃液排出ダクト76を
通されて清掃液回収用循環タンクに戻される。清掃液
は、清掃用ブラシ69の上方から吐出器(図示されず)
から吐出的に清掃用ブラシ69の中央線領域に供給され
る。
【0054】清掃完了後に、回転アーム61は、更に9
0度の回転角度で時計方向に回転する。待機位置から供
給位置まで180の総回転角度で回転して渡し位置に転
送された未使用工具T−(j+1)は、工具交換アーム
11の回転動作による受け動作により工具交換アーム1
1に受け取られて、加工機1に提供される。このような
受け渡しと時間的に概ね同期して、待機位置から戻し位
置まで180の総回転角度で回転して渡し位置に転送さ
れた使用済み工具T−jは、工具移送アーム49に渡さ
れることになる。
【0055】未使用工具T−(j+1)が加工機1に渡
される時刻以前は、又は、未使用工具T−(j+1)が
工具交換アーム11に渡される時刻以前は、位置決め用
支持ベース17(振動絶縁自在型固定的支持器77)が
動作し、電動モータ98が駆動状態を維持していて、プ
ランジャ86が上昇し、第2接合面103が第1接合面
102に接合し、ベースフレーム16はシリンダ本体蓋
87で高さ方向(Y軸方向)に位置決めされたプランジ
ャ86に支持されている。
【0056】上昇位置のプランジャ86で支持されるベ
ースフレーム16は、プランジャ86に対して幾何学的
に且つ機械的に位置決めされている。その位置決め状態
で、ベースフレーム16に載置されている工具マガジン
2と移送器3とは、ベースフレーム16に対して固定さ
れる3次元直交座標で絶対的に記述され得る。加工機1
とベースフレーム16は共に床に対して固定されている
ので、このようにベースフレーム16に固定される3次
元座標系は、加工機1を完全に記述することができる。
従って、ベースフレーム16に支柱19を介して支持さ
れている転送アーム57と加工機1とは絶対的に同一の
座標系で記述されており、既述の受け渡し動作は高精度
な位置決め精度で実行されている。
【0057】このような受け渡し動作の終了時には、工
具移送アーム49は既に規定位置で待機している。工具
把持アーム53が、前方(Z軸正方向)に規定前進位置
まで前進する。工具交換アーム11の転置用把持部分6
2が把持している工具部位と異なる工具部位が、その転
置用把持部分62に侵入する。転置用把持部分62と工
具把持アーム53の移送用把持部分56の相対的侵入に
より、工具は機械的に自動的にその移送用把持部分56
に把持される。
【0058】移送用把持部分56の前進がセンサ(図示
されず)により検出され、そのセンサの検出信号が制御
装置(図示されず)を介して、転送アーム57の転置用
把持部分62の把持爪(図示されず)に把持解消信号を
送信する。転置用把持部分62は、その把持解消信号に
基づいてその把持爪を後退させる。把持爪の把持解消動
作により、その工具は転置用把持部分62から離脱する
ことが可能になる。工具把持アーム53が始動前の待機
位置まで後退する。その工具は、後退する工具把持アー
ム53の移送用把持部分56に把持されている。
【0059】この時点で、電動モータ98が停止する。
電動モータ98が停止した停止信号が電動モータ98か
ら加工機1に送信される。その停止信号は、加工機1の
加工を禁止する禁止信号を解除する加工禁止解除信号に
一致している。電動モータ98の停止により、ベース本
体81の圧力が降下し、ベースフレーム16の位決め基
準剛体99はプランジャ86を押し下げる。ベースフレ
ーム16は、振動絶縁用ベース18を介して床に支持さ
れる。振動絶縁用ベース18は、床とベースフレーム1
6の間を振動的に絶縁する振動絶縁機能を有している。
振動絶縁機能の発現時刻は、加工禁止解除信号の発生時
刻に一致している。振動絶縁状態で、加工機1は未使用
工具T−(j+1)を用いて改めて次工程の加工を開始
する。
【0060】加工機1から振動絶縁されているベースフ
レーム16に支持されている移送器3が加工機1の動作
中に動作することは可能である。加工機1の加工が仕上
げ加工のように高精度を必要としない前工程の加工の際
には、このような振動絶縁は必要ではない。振動絶縁動
作中に、移送器3による工具取り替え準備動作が実行さ
れる。
【0061】工具把持アーム53の移送用把持部分56
は、工具Tの刃物部分33を把持する。X軸方向駆動サ
ーボモータ48とY軸方向駆動サーボモータ54の同期
的複動により、工具移送アーム49は、マトリックス的
に配置されている全ての工具のそれぞれの基準位置のう
ちの任意の1つの基準位置であるXY座標点まで移動す
ることができる。使用済み工具T−jは、工具マガジン
2にもともとに配置されていたが現在は空き番地になっ
ている座標点(X,Y)まで移送される。
【0062】X軸方向に移動する工具移送柱45に支持
されY軸方向駆動サーボモータ54によりY軸方向に上
下動する工具把持アーム53は、目標座標点(X,Y)
で停止する。工具把持アーム53は、目標座標点(X,
Y)でZ軸負方向に後退し、次に、X軸負方向に工具移
送柱45と同体に後退し、工具T−jの心出し部分36
と最小径部分37が、図3に示される大径穴39に侵入
し、次に、工具T−jは、Z軸負方向に後退する工具把
持アーム53と同体に後退し、工具T−jの最小径部分
37は接続穴39’を通って小径穴38まで後退し、工
具収納器26で安定的に支持される。
【0063】次に、工具把持アーム53はX軸正方向に
前進する。この工具把持アーム53のX軸方向前進の際
には、工具Tの心出し部分36は工具収納器26の小径
穴38に阻まれていて、その工具T−jは前進すること
ができず、工具把持アーム53から抜け出して、工具収
納器26でその収納位置を保持することができる。収納
位置に向かう既述の移動路とは逆順の移動路で、XY平
面に平行であるXY2次元移動面に戻った工具把持アー
ム53は、次に指定される工具T(j+2)が収容され
ている他の目標座標点に向かう。
【0064】工具把持アーム53のZ軸負方向運動と、
新工具T(j+2)の把持と、Z軸正方向運動と、X軸
正方向運動と、Y軸方向運動との組合せ運動により、工
具把持アーム53は、転送アーム57に対して規定され
ている待機位置に戻って、次の工具交換の時点まで待機
している。このような工具把持アーム53の運動により
もたらされ工具マガジン2に発生する振動は、振動絶縁
用ベース18により絶縁されていて、加工機1に伝達さ
れることはない。
【0065】工具群が配列されているXY工具配列面2
9は、工具収納回転板22の表裏面として形成されてい
る。工具収納回転板22の表側の工具配列面29に収納
する工具群を支持して収納する工具収納器26の基準座
標点は、工具収納回転板22の裏側の工具配列面29に
収納する工具群を支持して収納する工具収納器26の基
準座標点との関係では、180度の互いの回転に対して
回転対称である(裏側の工具収納器26は180度に回
転すれば、表側の工具収納器26に合同に幾何学的に重
なる。)。全ての工具収納器26が持つ固有的座標点
は、工具把持アーム53を移動させる移動機構を制御す
る制御装置(図示されず)に入力されている。
【0066】全ての工具収納回転板22は、個々に独立
的に回転2位置制御モータ25により回転制御されるの
で、回転2位置制御モータ25の制御変数(回転位置指
令値変数)に独立に設定値を与えることができ、制御回
転位置の調整は個々に実行されるので、全ての工具収納
回転板22の機械的調整を連鎖的に行う必要がなく、調
整が容易である。新たな工具収納回転板22を追加的に
増設する場合にも、増設される工具収納回転板22に対
してのみ機械的調整を行い、それに対応する回転2位置
制御モータ25の制御変数に値を設定することにより、
増設分のみを容易に調整することができ、増設分の調整
が他の工具収納回転板22と回転2位置制御モータ25
に影響を与えることがない。増設のこのような簡易さ
は、工程の変更、工具の変更、加工対象の多様な変化が
予想される次世代マシニングセンタ又は工具マガジンを
有する工作機械の進化を促進させる。
【0067】
【発明の効果】本発明による工作機械、及び、工作機械
内の振動絶縁方法は、高精度の要求に有効に対応するこ
とができ、特に、工具数が増大する工具マガジンを有す
る工作機械として有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による工作機械の実施の形態を
示す左側面図である。
【図2】図2は、図1の正面図である。
【図3】図3は、支持器具を示す右側面図である。
【図4】図4(a),(b)は、収容器具の2収容状態
をそれぞれに示す正面図である。
【図5】図5は、清掃器を示す正面断面図である。
【図6】図6は、清掃器の動作位置を示す正面断面図で
ある。
【図7】図7は、清掃器を示す右側面図である。
【図8】図8は、清掃器の動作位置を示す右側面断面図
である。
【図9】図9は、支持器を示す断面図である。
【図10】図10は、支持器の動作位置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…加工機 2…工具マガジン 3…移送器 9…工具主軸 16…工具マガジンベース 17,77…位置決めベース 18…振動絶縁ベース 22…収容器 23…ボルト 25…マガジン駆動器 81…第3位置決め剛体 83…アンカーボルト 86…第2位置決め剛体 99…第1位置決め剛体 102…第1位置決め面 103…第2位置決め面 108…第3位置決め接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹井 浩昭 滋賀県栗東市六地蔵130番地 三菱重工業 株式会社工作機械事業部内 Fターム(参考) 3C002 BB08 DD07 HH01 LL01 3C011 AA04 3C048 AA01 AA03 BB01 DD00 EE10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床面に支持される振動絶縁ベースと、 前記振動絶縁ベースに支持され多数の工具を位置決めし
    て収容する工具マガジンと、 前記床面に支持される加工機の工具主軸と、 前記工具マガジンと前記工具主軸との間で工具を移送し
    前記振動絶縁ベースに支持される移送器とを具え、 前記振動絶縁ベースは、前記移送器と前記収容器との間
    の相互作用に基づいて発生する振動を前記工具主軸に対
    して絶縁する振動絶縁特性を有している工作機械。
  2. 【請求項2】前記工具マガジンを駆動するマガジン駆動
    器を更に具え、 前記振動絶縁ベースは、前記駆動器の駆動に基づいて発
    生する振動を前記工具主軸に対して絶縁する振動絶縁特
    性を更に有している請求項1の工作機械。
  3. 【請求項3】前記床面に支持され前記工具マガジンを位
    置決めして支持する位置決めベースを更に具え、 前記位置決めベースは、 前記工具マガジンに対して固着される第1位置決め剛体
    と、 前記床面に対して昇降する第2位置決め剛体を備え、 前記第2位置決め剛体を昇降させる剛体駆動器を更に具
    え、 前記第2位置決め剛体は、前記第1位置決め剛体に接合
    して前記第1位置決め剛体を支持する支持位置と、前記
    第1位置決め剛体から遊離して前記第1位置決め剛体を
    自由にする自由位置との間で選択的に昇降する請求項1
    又は2の工作機械。
  4. 【請求項4】前記第1位置決め剛体は、前記第2位置決
    め剛体に接合する第1位置決め面を有し、前記第2位置
    決め剛体は、前記第1位置決め剛体に接合する第2位置
    決め面を有している請求項3の工作機械。
  5. 【請求項5】前記第1位置決め面は第1円錐面であり、
    前記第2位置決め面は前記第1円錐面に合致して接合す
    る第2円錐面である請求項4の工作機械。
  6. 【請求項6】前記第2位置決め剛体は、動作流体の流路
    切替に基づいて昇降する請求項3〜5から選択される1
    請求項の工作機械。
  7. 【請求項7】前記位置決めベースは、前記床面に固定さ
    れている第3位置決め剛体を更に備え、 前記第3位置決め剛体は、前記床面に対してアンカーボ
    ルトで固定され、 前記第2位置決め剛体は、前記動作流体の流入を受けて
    前記第3位置決め剛体の中で昇降し、 前記第2位置決め剛体が上昇した上昇位置で前記第3位
    置決め剛体が前記第2位置決め剛体に接合する第3置決
    め接合面が前記第2位置決め剛体と前記第3位置決め剛
    体とに形成されている請求項6の工作機械。
  8. 【請求項8】前記工具マガジンと前記振動絶縁ベース又
    は前記位置決めベースとの間に介設される工具マガジン
    ベースを更に具え、 前記第1位置決め剛体は、前記工具マガジンベースにボ
    ルトで固定されている請求項7の工作機械。
  9. 【請求項9】前記工具マガジンと前記移送器とを囲うボ
    ックスを更に具え、 前記ボックスと前記加工機とは、前記床面の上に固定さ
    れる請求項1〜8から選択される1請求項の工作機械。
  10. 【請求項10】前記振動絶縁ベースは空気袋である請求
    項1〜9から選択される1請求項の工作機械。
  11. 【請求項11】前記振動絶縁ベースは空気圧スプリング
    である請求項1〜9から選択される1請求項の工作機
    械。
  12. 【請求項12】前記工具を清掃する清掃器を更に具え、 前記清掃器は、前記振動絶縁ベースに支持される請求項
    1〜11から選択される1請求項の工作機械。
  13. 【請求項13】加工機の工具主軸と、工具マガジンと、
    前記工具主軸と前記工具マガジンとの間で多数の工具の
    内の2つを交換自在に移送する移送器を具える工作機械
    の中の振動を絶縁する工作機械内の振動絶縁方法であ
    り、下記複数のステップの集合:前記工具を用いて前記
    加工機でワークを加工するステップ、 前記工具主軸と前記工具マガジンとの間で前記工具を移
    送するステップ、 前記工具マガジンと前記加工機を支持する共通の剛体的
    床に対して前記工具マガジンを振動減衰器で支持して、
    前記工具マガジンと前記移送器との間の相互作用に基づ
    いて前記工具マガジンに発生し前記剛体的床を介して前
    記加工機に伝達される振動を減衰させるステップを具え
    る工作機械内の振動絶縁方法。
  14. 【請求項14】前記集合は、 前記工具マガジンと前記移送器とを剛体の共通ベースに
    固定するステップを更に備える請求項13の工作機械内
    の振動絶縁方法。
  15. 【請求項15】前記振動を減衰させるステップは、前記
    加工機の工具交換動作中に実行される請求項13の工作
    機械内の振動絶縁方法。
  16. 【請求項16】前記振動を減衰させるステップは、前記
    加工機の工具交換動作中には実行されない請求項15の
    工作機械内の振動絶縁方法。
  17. 【請求項17】前記振動を減衰させるステップは、前記
    相互作用が存在し、且つ、前記加工機が動作中である期
    間では必ず実行される請求項13の工作機械内の振動絶
    縁方法。
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