JP2003340400A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JP2003340400A
JP2003340400A JP2002147013A JP2002147013A JP2003340400A JP 2003340400 A JP2003340400 A JP 2003340400A JP 2002147013 A JP2002147013 A JP 2002147013A JP 2002147013 A JP2002147013 A JP 2002147013A JP 2003340400 A JP2003340400 A JP 2003340400A
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Japan
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ventilation
food waste
detecting
tank
garbage
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JP2002147013A
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Chiya Kojima
千弥 小島
Jun Iwase
潤 岩瀬
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解状態に応じた所定の換気量を生ごみ処理
槽内に流通する換気手段を配設させることで分解特性お
よび分解効率が良好な生ごみ処理装置を実現する。 【解決手段】 配管Bには、配管Bを流通する換気量を
検知する風量計64が設けられ、制御装置22は、微生
物担体40に坦持された微生物が生ごみ処理槽2内に投
入された生ごみを分解するときにおいて、風量計64に
より検知された換気情報が予め設定した所定値と異なる
ときに、予め設定した所定値となるように電動ファン6
3を制御させる。これにより、分解特性および分解効率
が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所等で排出され
る生ごみを処理する生ごみ処理装置に関し、特に、生ご
みを微生物により分解処理する生ごみ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の生ごみ処理装置として、
例えば、特開平11−207305号公報に記載された
ものがある。この公報記載の生ごみ処理装置は、台所の
流し台下方のキャビネット内に設置されたキッチン収納
タイプのもので、生ごみ処理槽、乾燥槽、残さ容器、排
気通路などから構成されている。
【0003】生ごみ処理槽は、生ごみを分解処理するた
めに内部にバイオチップと称する木質細片などの微生物
を坦持した微生物担体が充填されており、投入された生
ごみと微生物担体とを攪拌する攪拌手段が設けられてい
る。この攪拌手段の攪拌によって、微生物担体に棲息す
る微生物の働きにより生ごみが分解処理されるものであ
る。また、生ごみ処理槽に隣接して配置された乾燥槽
は、生ごみ処理槽内の生ごみを分解処理した際に生ずる
生ごみ分解残さの量が増加してくると、攪拌手段の回転
によってオーバーフロー口から排出された生ごみ分解残
さを収容する槽である。
【0004】さらに、この乾燥槽には、排出部が設けて
あって、乾燥槽内の生ごみ分解残さの量が増加してくる
と、攪拌手段の回転により排出部から残さ容器収納部内
の出し入れ自在にセットした残さ容器へ排出されるよう
になっている。そして、残さ容器に溜まった生ごみ分解
残さは、使用者が残さ容器を生ごみ処理装置から取り外
し、外部に持っていって廃棄処分するようになってい
る。また、排気通路には、生ごみ処理槽内に新鮮な空気
を供給するとともに、生ごみ処理槽内で発生した臭気と
湿気とを屋外に排出するための換気手段と脱臭手段とが
設けられている。
【0005】また、この種の生ごみ処理装置では、一般
的にこれらの攪拌手段および換気手段にて好ましい生ご
み処理槽内の環境を造るように作動させ微生物を有効に
働かせるように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の生ごみ
処理装置においては、微生物を有効に働かせるために、
上記攪拌手段や換気手段などを制御して好ましい生ごみ
処理槽内の環境を造ることにより、生ごみの分解特性を
向上(微生物活性の増大)させることができる。例え
ば、生ごみを分解する微生物に対して、新しい空気の供
給および適正な湿度や温度の環境を造るように制御する
ことで微生物を有効に働かせることができる。特に、生
ごみ処理槽内の湿度を所定の範囲(例えば、含水率で2
0〜40%程度)内になるように換気量を制御すること
が望ましい。
【0007】ところが、排気通路を屋内から吸気して屋
外に排気するように構成された上記この種の生ごみ処理
装置によれば、屋外の風圧の影響によって屋外側と屋内
側とで圧力差が生じてしまうことが往々にしてある。つ
まり、屋外側が屋内側よりも風圧が高いときには換気手
段の負荷が高くなることで換気量が低下してしまう。従
って、生ごみを多量に投入した直後などの生ごみ処理槽
内の湿度が高いときには、所定の換気量よりも低めの換
気量で作動してしまうことで、微生物を有効に働かせる
環境にならないために分解特性が低下する問題がある。
【0008】また、台所に設置された換気扇の作動の有
無によっても、上述の圧力差が生じ、例えば換気扇が作
動すると台所側が屋外に対して負圧となって、生ごみ処
理槽内を流れる換気量が低下してしまう。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みた
ものであり、分解状態に応じた所定の換気量を生ごみ処
理槽内に流通する換気手段を配設させることで分解特性
および分解効率が良好な生ごみ処理装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1ないし請求項3に記載の技術的手段を採用す
る。すなわち、請求項1に記載の発明では、投入された
生ごみを分解する微生物が坦持された微生物担体(4
0)を内部に保持する生ごみ処理槽(2)と、この生ご
み処理槽(2)内のガスを屋外に排出する換気通路
(A、B)と、この換気通路(A、B)に設けられ、生
ごみ処理槽(2)内を換気する換気手段(63)と、生
ごみ処理槽(2)内に配設され、微生物担体(40)お
よび生ごみの含水率を検知する含水率検知手段(42)
と、この含水率検知手段(42)に基づいて、換気手段
(63)を制御する制御手段(22)とを備える生ごみ
処理装置において、換気通路(A、B)には、この換気
通路(A、B)を流通する換気情報を検知する換気情報
検知手段(64、65、66、67)が設けられ、制御
手段(22)は、微生物担体(40)に坦持された微生
物が生ごみ処理槽(2)内に投入された生ごみを分解す
るときにおいて、換気情報検知手段(64、65、6
6、67)により検知された換気情報が予め設定した所
定値と異なるときに、予め設定した所定値となるように
換気手段(63)を制御させることを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、微生物に
より生ごみを分解させる生ごみ処理装置において、一般
的に、生ごみの分解特性を向上させるためには分解状態
に応じた換気量が必要となる。ところが、換気通路
(A、B)が屋内から吸気して屋外に排気するように構
成された生ごみ処理装置では、屋外の風圧の影響や屋内
の台所に設置した換気扇の作動によって屋外側と屋内側
とで圧力差が生じてしまい、所定の換気量による運転が
なされていないことが往々にしてある。
【0012】特に、生ごみを多量に投入した直後などの
生ごみ処理槽(2)内の湿度が高く、かつ屋外側の圧力
が高いときには、換気手段(63)が所定の換気量より
も低めの換気量で作動してしまうことで、微生物を有効
に働かせる環境にならないために分解特性が低下する問
題がある。
【0013】そこで、本発明では、換気通路(A、B)
を流通する換気情報として、例えば、換気量を検知する
換気情報検知手段(64、65、66、67)を換気通
路(A、B)に設け、この換気情報検知手段(64、6
5、66、67)により検知された換気量が予め設定し
た所定値と異なるときに、予め設定した所定値となるよ
うに換気手段(63)を制御させることにより、生ごみ
の分解状態に応じた予め設定した所定の換気量による環
境造りができる。これにより、屋外側の風圧や屋内側の
台所に設置された換気扇などの外的な影響を受けたとき
にも所定の換気量、すなわち、最適な換気量による運転
ができるため、従来よりも分解特性および分解効率の向
上が図れる。
【0014】請求項2に記載の発明では、換気情報検知
手段(64、65、66、67)は、換気通路(A、
B)内を通過する風量を検知する風量計(64)、換気
通路(A、B)内を通過する風速を検知する風速サンサ
(64)、もしくは換気通路(A、B)が配設される屋
外側と屋内側との圧力を検知する圧力センサ(66、6
7)のいずれかによって換気通路(A、B)を流通する
換気情報を検知することを特徴としている。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、換気量の
換気情報検知手段(64、65、66、67)として、
風量計(64)、風速サンサ(64)および圧力センサ
(65、66)のいずれかを設けることにより、生ごみ
処理装置の作動中の換気情報として、例えば、換気量が
検知できるとともに、所定の換気量であることも併せて
検知できる。これにより、簡素なセンサを付加するのみ
で最適な換気量で換気手段(63)を作動させることが
できる。
【0016】請求項3に記載の発明では、生ごみ処理槽
(2)内のガスを脱臭する熱触媒型の脱臭手段(62)
とこの脱臭手段(62)に導入されるガスの入口温度を
検知する温度検出手段(65)とが設けられ、制御手段
(22)は、温度検出手段(65)により検知されたガ
スの入口温度に応じて求めた換気情報が予め設定した所
定値と異なるときに、予め設定した所定値となるように
換気手段(63)を制御させることを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、また、熱
触媒型の脱臭手段(62)を用いた場合には、換気量の
大小に応じてガスの入口温度が変動することに着目して
入口温度を検知する温度検出手段(65)を設けること
で、この温度検出手段(65)による温度情報から換気
情報として換気量を求めることが可能である。これによ
り、作動中の換気量が容易に検知できる。
【0018】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
第1実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図
1は、本発明を適用した生ごみ処理装置1の概略構成図
である。この生ごみ処理装置1は台所に設置されてお
り、流し台3の下方のキッチンキャビネット内に設置さ
れている。この流し台3には、排水のための排水口4が
設けられている。この排水口4には複数の小孔を有する
格子状の水切り部5が設置されている。
【0020】排水口4の下方には、生ごみを後述する生
ごみ処理槽2を構成する分解槽2aにまで移送する移送
路6を形成する通路形成部材9が設置されている。排水
口4と通路形成部材9の上端の生ごみを投入する投入口
7との間には、遮断部材であるゲート8が配置されてい
る。通路形成部材9の外周部位には、水切り部5から流
れ出した排水を排出するための排出路12が設けられて
いる。排出路12の下流部には、排水トラップ13およ
び排水配管14が接続されている。
【0021】ゲート8はポリプロピレン等の樹脂にて球
面形状に成形されており、ゲート8と一体成形された一
対のゲート支柱10を介して、通路形成部材9の外壁面
に配置された一対のゲート回動軸11に回動可能に支持
されている。そして、図1中左方のゲート回動軸11は
排出路形成部材12aを貫通して外側に突出している。
ゲート回動軸11の突出した部分は、図示しない電気的
駆動手段である電動モータや、使用者自身の足踏み操作
力等の回動手段と接続しており、この回動手段により回
動されることにより、ゲート8が投入口7を開閉するよ
うになっている。
【0022】また、排出路形成部材12aの外壁面に
は、ゲート8が開位置にあるとき、ゲート回動軸11に
設けられた駆動片21と接触する位置にゲート開閉検知
器としてリミットスイッチ20が配置されている。そし
て、このリミットスイッチ20のオンオフ状態を後述す
る制御手段をなす制御装置22に出力するようになって
いる。
【0023】次に、移送路6の下流部(下方部)には、
生ごみを分解する好気性微生物(本例では、約40℃〜
約70℃の各温度でそれぞれ活性を示す複数種の好気性
微生物)の担持された微生物担体40を収容する分解槽
2aが設けられている。分解槽2aに対し仕切壁2cを
介して乾燥槽2bが隣接して設けられており、分解槽2
aと乾燥槽2bとで生ごみ処理槽2を構成している。そ
して、分解槽2a内の微生物担体40と生ごみ分解残さ
が増加し、仕切壁2cよりオーバーフローすると、オー
バーフロー分は乾燥槽2bに落下するようになってい
る。
【0024】また、仕切壁2cの分解槽2a側面には、
温度検出手段である第1温度センサ72が配設されてお
り、分解槽2a内の微生物担体40や生ごみの温度情報
を後述する制御装置22に出力するようになっている。
第1温度センサ72をこの位置に配設すると生ごみ処理
槽2の外部の温度の影響を受け難い。
【0025】また、分解槽2a内には、分解槽2a内に
移送された生ごみと微生物担体40とを攪拌し、微生物
担体40による生ごみの分解能力を高めるための攪拌部
材をなす攪拌翼50が設けられている。そして、この攪
拌翼50に回転軸51が設けられており、この回転軸5
1の一端側にはスプロケット52が取り付けられてい
る。
【0026】分解槽2aの下方には攪拌モータ53が配
置され、この攪拌モータ53が駆動されると、この駆動
力は動力伝達手段であるチェーン54およびスプロケッ
ト52を介して伝達され、攪拌翼50は回転駆動する。
攪拌翼50、回転軸51、スプロケット52、攪拌モー
タ53およびチェーン54で本実施形態の攪拌手段を構
成している。
【0027】回転軸51のスプロケット52が設けられ
た端部と反対側の端部は、仕切壁2cを貫通して乾燥槽
2b内に延びており、回転軸51の乾燥槽2b内に配置
された部分には、攪拌翼55が設けられている。攪拌翼
55は、オーバーフローしてきた微生物担体40と生ご
み分解残さを効率よく乾燥するとともに、乾燥の終了し
た微生物担体40と生ごみ分解残さを、乾燥槽2bに隣
接して生ごみ処理槽2に対し着脱可能に設けられた回収
容器41内に掻き出すようになっている。
【0028】また、分解槽2aの内壁面には分解槽2a
内の微生物担体40の含水率を検出する含水率検知手段
である含水率センサ42が設けられおり、微生物担体4
0の含水率情報Wを後述する制御装置22に出力するよ
うになっている。
【0029】分解槽2aと乾燥槽2bの外壁面には面状
ヒータである電気ヒータ71が配設されており、槽壁2
dを介して分解槽2a内を生ごみ分解に適した温度に加
熱するとともに、乾燥槽2b内を微生物担体40等の乾
燥に適した温度に加熱するようになっている。また、電
気ヒータ71の外側を覆うようにガラスウールや発泡ス
チロールからなる図示しない断熱材が設けられている。
【0030】次に、Aは生ごみ処理槽2内に空気を供給
する吸気通路をなす配管であり、配管Aは流し台3下方
のキッチンキャビネット内空間と生ごみ処理槽2内(回
収容器41が取り付けられている部位の上方)空間とを
連通している。一方、Bは生ごみ処理槽2内のガス(生
ごみ分解によって発生する分解ガスや水蒸気等)を排出
する排気通路をなす配管であり、配管Bは分解槽2a内
の上部空間と屋外もしくは屋内の適所とを連通してい
る。
【0031】そして配管Bには、配管Bを通過するガス
から臭気成分を取り除く脱臭手段である脱臭器61が設
けられている。本実施形態では脱臭器61として図示し
ない加熱ヒータを内蔵した高温で臭気成分を酸化分解す
る熱触媒型高温脱臭器を用いている。配管Bの脱臭器6
1の上流側と下流側とは熱交換器62内を通過してお
り、脱臭器61で加熱されたガスと脱臭器61に流入す
るガスとを熱交換して、脱臭器61での脱臭時にガス加
熱に要するエネルギーを低減している。本例では熱交換
器62として2重管式の向流型熱交換器を用いている。
【0032】配管Bの熱交換器62より下流側(熱交換
器62の冷却側通路より下流側)には、配管B内の空気
を下流側に圧送する電動ファン63が配設されている。
本例では電動ファン63として電動モータでシロッコフ
ァンを駆動するタイプの電動ファンを用いている。電動
ファン63が作動すると、配管Aを介して生ごみ処理槽
2内に空気が供給されるとともに、配管Bを介して生ご
み処理槽2内のガスが排出される。
【0033】従って、電動ファン63は本実施形態にお
ける換気手段をなす換気ファンである。なお、本実施形
態の電動ファン63は、ファンモードが含水率情報Wに
応じて、HiモードとLoモードのいずれの風量モード
に切り換えられる。また、配管Aおよび配管Bは本発明
による換気通路である。
【0034】配管Bの電動ファン63の上流側には、キ
ッチンキャビネット内空間と配管B内を連通する配管C
が接続している。脱臭器61と電動ファン63が作動し
たときには、配管Bと配管Cとの接続点より下流側に
は、脱臭時に加熱され熱交換器62で冷却されたガスと
配管Cを介して吸入される空気とが混合されたガスが流
れるように構成している。従って、熱交換器62を流出
したガスより低温のガスが流れるので、電動ファン63
やそれより下流側の配管部品等への熱影響を低減するこ
とができるようになっている。
【0035】また、本発明の換気通路である配管A、B
を流通する換気情報として、例えば換気風量を検知する
換気情報検知手段である風量計64が脱臭器61の上流
側に設けられている。この風量計64は配管Bを流通す
る換気情報を制御装置22に出力するようになってい
る。なお、本実施形態では配管Bに換気情報を検知する
風量計64を設けたが配管Aに設けても良い。
【0036】次に、22は制御手段である制御装置であ
り、制御装置22は、図2に示すように、含水率センサ
42、第1温度センサ72、リミットスイッチ20およ
び風量計64等からの入力信号に基づいて、攪拌モータ
53、脱臭器61、電動ファン63および電気ヒータ7
1などを制御するように構成されている。
【0037】次に、上記構成に基づき生ごみ処理装置1
の作動を説明する。生ごみを流し台3の排水口4から投
入し、生ごみが水切り部5内に堆積していくと、これに
伴って自然に水切り部5に形成された複数の小孔から生
ごみ中の水分が排出路12に流れ出して生ごみの水切り
が行なわれる。この時ゲート8は排水口4と投入口7の
間を遮断している。排出路12に流出した水分は排水ト
ラップ13を通って排水配管14に送られる。
【0038】そして、使用者が、この水切り部5内に堆
積された生ごみを処理する場合、まず、ゲート8を回動
し、投入口7を開口させておく。次に、この水切り部5
を上方に取り外し、水切り部5内の生ごみを投入口7か
ら移送路6を通じて分解槽2aに送る。生ごみを分解槽
2aに送った後、ゲート8を回動し、排水口4と投入口
7の間を遮断しておく。
【0039】分解槽2a内においては、攪拌翼50を回
転させ、分解槽2a内に送られた生ごみと分解槽2a内
の微生物担体40とを攪拌する。これにより、生ごみが
微生物担体40中の微生物にて分解ガスと分解水に分解
される。そして、分解槽2a内の生ごみ分解残さが増加
し、微生物担体40と生ごみ分解残さとの一部が乾燥槽
2b内に落下すると、乾燥槽2b内において、これらは
攪拌翼55の回転により乾燥された後、回収容器41に
送り出される。
【0040】ここで、分解槽2a内で生ごみを分解する
ときの制御装置22により制御される電動ファン63、
電気ヒータ71、および攪拌モータ53の作動につい
て、図3に示す制御条件に基づいて説明する。まず、生
ごみ処理装置1の電源がオンされているときには、制御
装置22は、脱臭器61および(a)に示す電動ファン
63を作動させて生ごみ処理槽2内を換気するととも
に、(b)に示す電気ヒータ71に通電して分解槽2a
および乾燥槽2bを加熱し、かつ(c)に示す攪拌モー
タ53に通電して分解槽2a内を攪拌するように制御さ
れる。
【0041】図3に示すように、これらの機能部品6
3、71、53は、含水率センサ42によって検知され
た含水率情報Wに基づいて制御させて生ごみ処理槽2内
の環境を造るものである。具体的には、検知した含水率
情報Wが所定値を超えているときに蒸散促進モードを実
行し、含水率情報Wが所定値を下回っているときに蒸散
抑制モードを実行するようにしている。
【0042】蒸散促進モードでは、(a)に示す電動フ
ァン63をHiモード(例えば、25L/min)で運
転させるとともに、第1温度センサ72によって検知さ
れる分解槽2a内の微生物担体40と生ごみとの混合物
(以下、単に混合物と呼ぶ)の温度Tmが60〜65℃
を維持するように(b)に示す電気ヒータ71を加熱制
御させ、かつ攪拌モータ53を15分の攪拌間隔で60
秒間攪拌するように攪拌制御させる。これにより、生ご
みを多量に投入した直後など分解槽2a内の湿度が高い
ときに、速やかに微生物担体40中の水分を水蒸気化
し、生ごみ処理槽2外に排出することで含水率Wを所定
値以下に復帰させ分解槽2a内の嫌気化を防止する。
【0043】一方の蒸散抑制モードでは、(a)に示す
電動ファン63をLoモード(例えば、15L/mi
n)で運転させるとともに、混合物の温度Tmが60〜
65℃を維持するように(b)に示す電気ヒータ71を
加熱制御させ、かつ攪拌モータ53を15分の攪拌間隔
で30秒間攪拌するように攪拌制御させる。これによ
り、分解槽2a内が乾いているときに、微生物担体40
中の水分の水蒸気化を抑制して速やかに含水率Wを所定
値以上に復帰させ分解槽2a内の渇水状態化を防止する
ものである。
【0044】ところが、配管A、Bを屋内から吸気して
屋外に排気するように構成された上記この種の生ごみ処
理装置によれば、屋外の風圧の影響や屋内の台所に設置
した換気扇の作動によって屋外側と屋内側とで圧力差が
生じてしまい、所定の換気量による運転がなされていな
いことが往々にしてある。つまり、屋外側が屋内側より
も風圧が高いときには、電動ファン63の負荷が高くな
ることで実際の換気量が低下してしまう。従って、生ご
みを多量に投入した直後など生ごみ処理槽2内の湿度が
高いときには、所定の換気量よりも低めの換気量で作動
してしまうことで、微生物を有効に働かせる環境になら
ないために分解特性が低下する問題がある。
【0045】そこで、本発明では、換気情報検知手段で
ある風量計64を配管Bに設け、かつ風量計64により
検知された換気量が予め設定した所定値と異なるとき
に、予め設定した所定値となるように電動ファン63を
制御する換気量制御手段を制御装置22に設けたもので
ある。
【0046】因みに、図4はこの換気量制御手段の制御
処理を示すフローチャートであって、以下、このフロー
チャートに基づいて、電動ファン63の作動を説明す
る。まず、ステップ100にて、図示しないデータ処理
用メモリ(RAM)の記憶内容などの初期化する。そし
て、ステップ110で含水率Wを読み込み、ステップ1
20において、読み込んだ含水率Wが所定値以上か否か
を判定する。そして、所定値以上であれば、ステップ1
30においてHiモードで作動させる。ステップ120
において、所定値以下であれば、ステップ140におい
てLoモードで作動させる。
【0047】次に、ステップ150において風量計64
により検知された風量を読み込み、ステップ160にお
いて、読み込んだ風量が予め設定した換気量と異なるか
否かを判定する。そして、読み込んだ風量が予め設定し
た換気量と異なっておれば、予め設定した換気量となる
ように、電動ファン63への作動電圧をΔV増加または
ΔV減少させて予め設定した換気量となるように電動フ
ァン63への供給電圧を可変させる。また、ステップ1
60で読み込んだ風量が予め設定した換気量に同等であ
れば、ステップ130またはステップ140のいずれか
の風量モードを継続するように制御される。これによ
り、電動ファン63への制御は、含水率情報Wに基づい
て制御されるとともに、配管Bを流通する風量に応じて
予め設定した換気量となるように制御される。
【0048】なお、本実施形態では、換気情報として、
配管Bを流通する風量を検知するために風量計64を設
けたが、これに限らず、配管Bを流通する風速センサを
設け、検知された風速から風量を求めるようにしても良
い。
【0049】以上の第1実施形態の生ごみ処理装置1に
よれば、制御装置22によって、生ごみの分解状態を含
水率情報Wに基づいて電動フアン63、電気ヒータ71
および攪拌モータ53を制御するとともに、配管Bを流
通する風量を検知して予め設定した換気量となるように
電動フアン63を制御することにより、生ごみの分解状
態に応じた予め設定した所定の換気量による環境造りが
できる。これにより、屋外側の風圧や屋内側の台所に設
置された換気扇などの外的な影響を受けたときにも所定
の換気量、すなわち、最適な換気量による運転ができる
ため、従来よりも分解特性および分解効率の向上が図れ
る。
【0050】(第2実施形態)以上の第1実施形態で
は、換気通路である配管A、Bを流通する換気情報とし
て、換気量を検知する風量計64や風速センサを設けた
が、これに限らず、熱触媒型高温脱臭型の脱臭手段であ
る脱臭器61を用い、この脱臭器61に導入されるガス
の入口温度を検知し、この温度情報より電動ファン63
を制御させても良い。
【0051】具体的には、熱触媒型高温脱臭型の脱臭器
61は、脱臭器61で加熱されたガスの出口温度を下げ
るために、脱臭器61に流入するガスとを熱交換させて
いるので、脱臭器61を流通する換気量に応じて脱臭器
61に流入するガスの温度に相関関係がある。従って、
図5に示すように、脱臭器61に流入するガスの入口温
度を検知する温度検知手段である温度センサ65を設け
ることで配管A、Bを流通する換気量を容易に検知でき
る。なお、ガスの入口温度は、換気量が少なくなると、
図示しないヒータからの熱伝導量が増加することで上昇
する。
【0052】(第3実施形態)以上の実施形態では、換
気通路である配管A、Bを流通する換気量を検知するた
めに、風量計64、風速センサおよび温度センサ65の
いずれかを用いたが、これに限らず、配管Bが配設され
る屋内側と屋外側に、それぞれ圧力センサを設け、その
圧力センサの圧力差に基づいて電動ファン63を制御し
ても良い。
【0053】具体的には、図6に示すように、配管Bが
配設される屋内側に圧力センサ66および屋外側に圧力
センサ67を設け、これらの圧力センサ66、67の圧
力差に基づいて電動ファン63を制御する。これによ
り、屋外側の風圧や屋内側の台所に設置された換気扇な
どの外的な影響を受けたときにも所定の換気量、すなわ
ち、最適な換気量による運転ができる。
【0054】(他の実施形態)以上の実施形態では、電
動ファン63の風量モードを含水率情報Wに基づいて、
HiモードとLoモードとの2段階に切り換える制御を
実行させたが、これに限らず、HiモードとLoモード
との中間のモードであるMedモードを加えた3段階に
切り換えても良い。さらに、電動ファン63への印加電
圧を可変する無段階切り換え方式でも良い。
【0055】また、加熱手段として電気ヒータ71を用
いたが、分解槽2aの槽壁2dを加熱できるものであれ
ばこれに限定しない。例えば、分解槽2aの外壁面に温
水配管を設け、この配管を流れる温水で加熱するもので
あってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における生ごみ処理装置
1の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態における制御装置22の
入出力関係を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態における制御装置22の
電動ファン63、電気ヒータ71および攪拌モータ53
の制御条件を示す表である。
【図4】本発明の第1実施形態における制御装置22の
制御処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態における生ごみ処理装置
1の概略構成図である。
【図6】本発明の第3実施形態における生ごみ処理装置
1の概略構成図である。
【符号の説明】
2…生ごみ処理槽 22…制御装置(制御手段) 40…微生物担体 42…含水率センサ(含水率検知手段) 61…脱臭器(脱臭手段) 63…電動ファン(換気手段) 64…風量計、風速センサ(換気情報検知手段) 65…第2温度センサ(換気情報検知手段) 66、67…圧力センサ(換気情報検知手段) A…配管(換気通路) B…配管(換気通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AC02 CA15 CA19 CA22 CA42 CA48 CB04 CB28 CB31 CB32 CC08 CC09 DA01 DA02 DA06 DA07 DA09 DA12 DA16 DA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された生ごみを分解する微生物が坦
    持された微生物担体(40)を内部に保持する生ごみ処
    理槽(2)と、 前記生ごみ処理槽(2)内のガスを屋外に排出する換気
    通路(A、B)と、 前記換気通路(A、B)に設けられ、前記生ごみ処理槽
    (2)内を換気する換気手段(63)と、 前記生ごみ処理槽(2)内に配設され、前記微生物担体
    (40)および生ごみの含水率を検知する含水率検知手
    段(42)と、 前記含水率検知手段(42)に基づいて、前記換気手段
    (63)を制御する制御手段(22)とを備える生ごみ
    処理装置において、 前記換気通路(A、B)には、前記換気通路(A、B)
    を流通する換気情報を検知する換気情報検知手段(6
    4、65、66、67)が設けられ、前記制御手段(2
    2)は、前記微生物担体(40)に坦持された微生物が
    前記生ごみ処理槽(2)内に投入された生ごみを分解す
    るときにおいて、前記換気情報検知手段(64、65、
    66、67)により検知された換気情報が予め設定した
    所定値と異なるときに、前記予め設定した所定値となる
    ように前記換気手段(63)を制御させることを特徴と
    する生ごみ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記換気情報検知手段(64、65、6
    6、67)は、前記換気通路(A、B)内を通過する風
    量を検知する風量計(64)、前記換気通路(A、B)
    内を通過する風速を検知する風速サンサ(64)、もし
    くは前記換気通路(A、B)が配設される屋外側と屋内
    側との圧力を検知する圧力センサ(66、67)のいず
    れかによって前記換気通路(A、B)を流通する換気情
    報を検知することを特徴とする請求項1に記載の生ごみ
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記生ごみ処理槽(2)内のガスを脱臭
    する熱触媒型の脱臭手段(62)と前記脱臭手段(6
    2)に導入されるガスの入口温度を検知する温度検出手
    段(65)とが設けられ、前記制御手段(22)は、前
    記温度検出手段(65)により検知されたガスの入口温
    度に応じて求めた換気情報が予め設定した所定値と異な
    るときに、予め設定した所定値となるように前記換気手
    段(63)を制御させることを特徴とする請求項1に記
    載の生ごみ処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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