JP2003340356A - 塗工方法 - Google Patents
塗工方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】クローズドな状態の塗工が可能で、かつ、安定
した塗工量が得られる塗工方法を提供することにある。 【解決手段】基材を圧着する為のインプレッションロー
ルと、基材に塗工液を塗工するための円筒状グラビアシ
リンダー版と、円筒状グラビアシリンダー版の湾曲表面
に密接適合し、内部の空間からなる液溜まり部の液を円
筒状グラビアシリンダー版に供給する二個のドクターチ
ャンバーと、液を貯蔵する貯蔵タンクから前記ドクター
チャンバー内に液を供給する送りポンプとを備えている
塗工装置を用いて、円筒状グラビアシリンダー版の回転
方向の上流側のドクターチャンバーの液溜まり部に供給
された塗工液を円筒状グラビアシリンダー版のセル内に
押し込み、基材に塗工直後に、回転方向の下流側のドク
ターチャンバーの液溜まり部に供給された洗浄液を円筒
状グラビアシリンダー版の塗工直後のセル内に押し込
み、洗浄することを特徴とする。
した塗工量が得られる塗工方法を提供することにある。 【解決手段】基材を圧着する為のインプレッションロー
ルと、基材に塗工液を塗工するための円筒状グラビアシ
リンダー版と、円筒状グラビアシリンダー版の湾曲表面
に密接適合し、内部の空間からなる液溜まり部の液を円
筒状グラビアシリンダー版に供給する二個のドクターチ
ャンバーと、液を貯蔵する貯蔵タンクから前記ドクター
チャンバー内に液を供給する送りポンプとを備えている
塗工装置を用いて、円筒状グラビアシリンダー版の回転
方向の上流側のドクターチャンバーの液溜まり部に供給
された塗工液を円筒状グラビアシリンダー版のセル内に
押し込み、基材に塗工直後に、回転方向の下流側のドク
ターチャンバーの液溜まり部に供給された洗浄液を円筒
状グラビアシリンダー版の塗工直後のセル内に押し込
み、洗浄することを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材に各種塗工液
を塗工する方法に関し、さらに、塗工する際に作業環境
を悪化させず、安定した塗工量が得られる塗工方法に関
するものである。
を塗工する方法に関し、さらに、塗工する際に作業環境
を悪化させず、安定した塗工量が得られる塗工方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、各種樹脂成分等を含む塗工液をグ
ラビアシリンダー版を使用して基材に塗工する場合、図
３に示す如く一定形状の凹み（通常、グラビアシリンダ
ー版に設けられた凹みをセルという）を外円周に多数個
有する円筒状グラビアシリンダー版（３）を塗工液パン
（１２）中の塗工液（２０）にドブ漬けし、円筒状グラ
ビアシリンダー版（３）を回転させて回転方向の外円周
に沿って塗工液（２０）を汲み上げ、セル（３ａ）内以
外の円筒状グラビアシリンダー版（３）上の余分の塗工
液（２０）を鋼板等からなるドクター（１１）で掻き取
った後に、インプレッションロール（２）で円筒状グラ
ビアシリンダー版（３）に圧着された基材（１）表面に
セル（３ａ）内の塗工液（２０）を転移させ、塗工する
方法で実施されている。
ラビアシリンダー版を使用して基材に塗工する場合、図
３に示す如く一定形状の凹み（通常、グラビアシリンダ
ー版に設けられた凹みをセルという）を外円周に多数個
有する円筒状グラビアシリンダー版（３）を塗工液パン
（１２）中の塗工液（２０）にドブ漬けし、円筒状グラ
ビアシリンダー版（３）を回転させて回転方向の外円周
に沿って塗工液（２０）を汲み上げ、セル（３ａ）内以
外の円筒状グラビアシリンダー版（３）上の余分の塗工
液（２０）を鋼板等からなるドクター（１１）で掻き取
った後に、インプレッションロール（２）で円筒状グラ
ビアシリンダー版（３）に圧着された基材（１）表面に
セル（３ａ）内の塗工液（２０）を転移させ、塗工する
方法で実施されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の如き塗
工方法には種々の問題がある。例えば、塗工液が常に
外気に曝されているオープンな状態で塗工される為に塗
工液に使用した溶剤類が塗工中に揮発し、塗工液の粘度
が変動する為に一定の品質を得ることが難しかったり、
臭気等を発生し作業環境を悪くする、塗工液の飛散が
多く作業環境を汚し易い、円筒状グラビアシリンダー
版のセル内の目詰まりが多く、塗工量が安定しない。
工方法には種々の問題がある。例えば、塗工液が常に
外気に曝されているオープンな状態で塗工される為に塗
工液に使用した溶剤類が塗工中に揮発し、塗工液の粘度
が変動する為に一定の品質を得ることが難しかったり、
臭気等を発生し作業環境を悪くする、塗工液の飛散が
多く作業環境を汚し易い、円筒状グラビアシリンダー
版のセル内の目詰まりが多く、塗工量が安定しない。
【０００４】本発明の課題は、クローズドな状態の塗工
が可能で、かつ、安定した塗工量が得られる塗工方法を
提供することにある。
が可能で、かつ、安定した塗工量が得られる塗工方法を
提供することにある。
【０００５】
【発明を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
発明は、基材を圧着する為のインプレッションロール
と、基材に塗工液を塗工するための一定形状のセルを多
数個有する円筒状グラビアシリンダー版と、円筒状グラ
ビアシリンダー版の湾曲表面に密接適合し、内部の空間
からなる液溜まり部の液を円筒状グラビアシリンダー版
に供給及び還流させる為に液仕切壁の一方に液注入口を
有し、他方に液排出口を有する空間からなる液溜まり部
の両端に液を掻き取ると共に液溜まり部を密封するため
のドクター刃を有する二個のドクターチャンバーと、液
を貯蔵する貯蔵タンクから前記ドクターチャンバー内に
液を供給する送りポンプとを備えている塗工装置を用い
て、円筒状グラビアシリンダー版の回転方向の上流側の
ドクターチャンバーの液溜まり部に供給された塗工液を
円筒状グラビアシリンダー版のセル内に押し込み、基材
に塗工直後に、回転方向の下流側のドクターチャンバー
の液溜まり部に供給された洗浄液を円筒状グラビアシリ
ンダー版の塗工直後のセル内に押し込み、洗浄すること
を特徴とする塗工方法である。
発明は、基材を圧着する為のインプレッションロール
と、基材に塗工液を塗工するための一定形状のセルを多
数個有する円筒状グラビアシリンダー版と、円筒状グラ
ビアシリンダー版の湾曲表面に密接適合し、内部の空間
からなる液溜まり部の液を円筒状グラビアシリンダー版
に供給及び還流させる為に液仕切壁の一方に液注入口を
有し、他方に液排出口を有する空間からなる液溜まり部
の両端に液を掻き取ると共に液溜まり部を密封するため
のドクター刃を有する二個のドクターチャンバーと、液
を貯蔵する貯蔵タンクから前記ドクターチャンバー内に
液を供給する送りポンプとを備えている塗工装置を用い
て、円筒状グラビアシリンダー版の回転方向の上流側の
ドクターチャンバーの液溜まり部に供給された塗工液を
円筒状グラビアシリンダー版のセル内に押し込み、基材
に塗工直後に、回転方向の下流側のドクターチャンバー
の液溜まり部に供給された洗浄液を円筒状グラビアシリ
ンダー版の塗工直後のセル内に押し込み、洗浄すること
を特徴とする塗工方法である。
【０００６】本発明の請求項２に係る発明は、上記請求
項１に係る発明において、前記円筒状グラビアシリンダ
ー版の回転方向の上流側のドクターチャンバーの液溜ま
り部に供給された塗工液を円筒状グラビアシリンダー版
の回転方向に沿って液注入口から液排出口方向に送液
し、回転方向の下流側のドクターチャンバーの液溜まり
部に供給された洗浄液を円筒状グラビアシリンダー版の
回転方向と逆向きに液注入口から液排出口方向に送液す
ることを特徴とする塗工方法である。
項１に係る発明において、前記円筒状グラビアシリンダ
ー版の回転方向の上流側のドクターチャンバーの液溜ま
り部に供給された塗工液を円筒状グラビアシリンダー版
の回転方向に沿って液注入口から液排出口方向に送液
し、回転方向の下流側のドクターチャンバーの液溜まり
部に供給された洗浄液を円筒状グラビアシリンダー版の
回転方向と逆向きに液注入口から液排出口方向に送液す
ることを特徴とする塗工方法である。
【０００７】
【作用】本発明によれば、液を供給するためのドクター
チャンバーが円筒状グラビアシリンダーの湾曲表面の両
側に密接適合され、ドクターチャンバー内部が密閉され
ており、かつ、ドクターチャンバー内の空間からなる液
溜まり部に設けられた液注入口、液排出口及び接続され
た配管を介して液が循環するようになっているので、ク
ローズドな状態の塗工及び洗浄が可能である。従って、
オープンな状態で塗工する場合に比べて、塗工液及び洗
浄液による作業現場の汚れもなく、また、使用されてい
る溶剤類の揮散もないので臭気等に起因する作業環境の
悪化が少ない。さらに、円筒状グラビアシリンダーの回
転方向の上流側に密接されたドクターチャンバーの液溜
まり部に供給され、セル内に押し込められた塗工液を基
材に塗工直後に、円筒状グラビアシリンダーの回転方向
の下流側に密接されたドクターチャンバーの液溜まり部
に供給された洗浄液を塗工直後のセル内に押し込み、洗
浄することによりセル内の目詰まりを防ぐことができ、
常に安定した塗工量が得られる。
チャンバーが円筒状グラビアシリンダーの湾曲表面の両
側に密接適合され、ドクターチャンバー内部が密閉され
ており、かつ、ドクターチャンバー内の空間からなる液
溜まり部に設けられた液注入口、液排出口及び接続され
た配管を介して液が循環するようになっているので、ク
ローズドな状態の塗工及び洗浄が可能である。従って、
オープンな状態で塗工する場合に比べて、塗工液及び洗
浄液による作業現場の汚れもなく、また、使用されてい
る溶剤類の揮散もないので臭気等に起因する作業環境の
悪化が少ない。さらに、円筒状グラビアシリンダーの回
転方向の上流側に密接されたドクターチャンバーの液溜
まり部に供給され、セル内に押し込められた塗工液を基
材に塗工直後に、円筒状グラビアシリンダーの回転方向
の下流側に密接されたドクターチャンバーの液溜まり部
に供給された洗浄液を塗工直後のセル内に押し込み、洗
浄することによりセル内の目詰まりを防ぐことができ、
常に安定した塗工量が得られる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の塗工方法を実施の
形態に沿って詳細に説明する。
形態に沿って詳細に説明する。
【０００９】図１は本発明の塗工方法の一実施例を説明
する為の塗工装置の概略図であり、図２（ａ）は塗工装
置に使用したドクターチャンバーの断面図であり、
（ｂ）はドクターチャンバーを円筒状グラビアシリンダ
ー版の湾曲表面に密接させた状態の説明図である。
する為の塗工装置の概略図であり、図２（ａ）は塗工装
置に使用したドクターチャンバーの断面図であり、
（ｂ）はドクターチャンバーを円筒状グラビアシリンダ
ー版の湾曲表面に密接させた状態の説明図である。
【００１０】以下に詳しく説明すると、塗工装置は基材
（１）を円筒状グラビアシリンダー版（３）に圧着する
為のインプレッションロール（２）と基材（１）に塗工
液（２０）を塗工するための一定形状のセル（３ａ）を
外表面に多数個有する円筒状グラビアシリンダー版
（３）とを備え、さらに、液仕切壁（９）の下側に液注
入口（６）を有し、上側に液排出口（７）を有する空間
からなる液溜まり部（８）の両端に液を掻き取ると共に
液溜まり部（８）を密封するためのドクター刃（５ａ、
５ｂ）を有するドクターチャンバー（１０）を円筒状グ
ラビアシリンダー（３）の湾曲表面の両側に密接適合さ
せている。液注入口（６）及び液排出口（７）は貫通し
ており、液注入口（６）は配管（１３）を介して塗工液
（２０）あるいは洗浄液（２１）の送りポンプ（１４）
及び貯蔵タンク（１５）に接続されており、液排出口
（７）は配管（１３）を介して貯蔵タンク（１５）に接
続され、塗工液（２０）あるいは洗浄溶剤（２１）が還
流されるようになっている。
（１）を円筒状グラビアシリンダー版（３）に圧着する
為のインプレッションロール（２）と基材（１）に塗工
液（２０）を塗工するための一定形状のセル（３ａ）を
外表面に多数個有する円筒状グラビアシリンダー版
（３）とを備え、さらに、液仕切壁（９）の下側に液注
入口（６）を有し、上側に液排出口（７）を有する空間
からなる液溜まり部（８）の両端に液を掻き取ると共に
液溜まり部（８）を密封するためのドクター刃（５ａ、
５ｂ）を有するドクターチャンバー（１０）を円筒状グ
ラビアシリンダー（３）の湾曲表面の両側に密接適合さ
せている。液注入口（６）及び液排出口（７）は貫通し
ており、液注入口（６）は配管（１３）を介して塗工液
（２０）あるいは洗浄液（２１）の送りポンプ（１４）
及び貯蔵タンク（１５）に接続されており、液排出口
（７）は配管（１３）を介して貯蔵タンク（１５）に接
続され、塗工液（２０）あるいは洗浄溶剤（２１）が還
流されるようになっている。
【００１１】前記ドクター刃（５ａ、５ｂ）が円筒状グ
ラビアシリンダー版（３）の湾曲表面に密接適合されて
いるので、ドクターチャンバー（１０）内の液溜まり部
（８）が密閉状態になり、クローズドな状態での塗工及
び洗浄が可能になる。さらに、前記液仕切壁（９）の先
端と円筒状グラビアシリンダー版（３）表面との空隙長
さ（ｄ）を０．２ｍｍ〜７．０ｍｍの範囲に設定するこ
とにより、液注入口（６）から連続的に供給された塗工
液（２０）または洗浄液（２１）は液仕切壁（９）先端
と円筒状グラビアシリンダー版（３）表面との空隙で液
の圧力が上昇し、円筒状グラビアシリンダー版（３）の
セル（３ａ）内に効率良く押し込まれことになる。前記
空隙長さ（ｄ）は使用する塗工液あるいは洗浄液の種類
により最適な長さに設定することにより、液がセル（３
ａ）内に効率良く入るようになる。
ラビアシリンダー版（３）の湾曲表面に密接適合されて
いるので、ドクターチャンバー（１０）内の液溜まり部
（８）が密閉状態になり、クローズドな状態での塗工及
び洗浄が可能になる。さらに、前記液仕切壁（９）の先
端と円筒状グラビアシリンダー版（３）表面との空隙長
さ（ｄ）を０．２ｍｍ〜７．０ｍｍの範囲に設定するこ
とにより、液注入口（６）から連続的に供給された塗工
液（２０）または洗浄液（２１）は液仕切壁（９）先端
と円筒状グラビアシリンダー版（３）表面との空隙で液
の圧力が上昇し、円筒状グラビアシリンダー版（３）の
セル（３ａ）内に効率良く押し込まれことになる。前記
空隙長さ（ｄ）は使用する塗工液あるいは洗浄液の種類
により最適な長さに設定することにより、液がセル（３
ａ）内に効率良く入るようになる。
【００１２】図１の塗工装置を用いた塗工方法について
説明すると、円筒状グラビアシリンダー（３）の回転方
向の上流側に密接したドクターチャンバ（１０）に接続
されている貯蔵タンク（１５）内に塗工目的の樹脂成分
等を含有する塗工液（２０）を入れる。塗工液（２０）
を送りポンプ（１４）で配管（１３）を介して連続的に
供給し、液注入口（６）からドクターチャンバー（１
０）内の液溜まり部（８）の下方に注入する。注入され
た塗工液（２０）は回転方向に沿って上方向に移動する
際に液仕切壁（９）の先端と円筒状グラビアシンダー版
（３）表面との空隙で液圧が上がり、円筒状グラビアシ
ンダー版（３）のセル（３ａ）内に効率良く押し込まれ
る。円筒状グラビアシリンダー版（３）上の余分の塗工
液（２０）はドクター刃（５ａ）で掻き取られ、かつ、
ドクター刃（５ｂ）で堰き止められて、液排出口（７）
から排出され、配管（１３）を経由して貯蔵タンク（１
５）内に還流される。セル（３ａ）内に押し込まれた塗
工液（２０）はセル（３ａ）内に保持された状態で回転
方向に沿って搬送され、インプレッションロール（２）
と円筒状グラビアシリンダー（３）との接触面で基材
（１）表面に転移され、塗工される。一方、円筒状グラ
ビアシリンダー（３）の回転方向の下流側に密接したド
クターチャンバー（１０）に接続された貯蔵タンク（１
５）に入れられた洗浄液（２１）を、同様に送りポンプ
（１４）で配管（１３）を介して連続的に供給し、液注
入口（６）からドクターチャンバー（１０）内の液溜ま
り部（８）の下方に注入する。連続的に注入された洗浄
液（２１）は回転方向と逆方向に移動し、液仕切壁
（９）の先端と円筒状グラビアシリンダー（３）表面と
の空隙で塗工液（２０）の塗工直後のセル（３ａ）内に
効率良く押し込まれ、セル（３ａ）内を洗浄し、液排出
口（７）から貯蔵タンク（１５）に還流される。前記の
如く円筒状グラビアシリンダー版（３）が一回転する間
に塗工と洗浄の両方を実施することができる。
説明すると、円筒状グラビアシリンダー（３）の回転方
向の上流側に密接したドクターチャンバ（１０）に接続
されている貯蔵タンク（１５）内に塗工目的の樹脂成分
等を含有する塗工液（２０）を入れる。塗工液（２０）
を送りポンプ（１４）で配管（１３）を介して連続的に
供給し、液注入口（６）からドクターチャンバー（１
０）内の液溜まり部（８）の下方に注入する。注入され
た塗工液（２０）は回転方向に沿って上方向に移動する
際に液仕切壁（９）の先端と円筒状グラビアシンダー版
（３）表面との空隙で液圧が上がり、円筒状グラビアシ
ンダー版（３）のセル（３ａ）内に効率良く押し込まれ
る。円筒状グラビアシリンダー版（３）上の余分の塗工
液（２０）はドクター刃（５ａ）で掻き取られ、かつ、
ドクター刃（５ｂ）で堰き止められて、液排出口（７）
から排出され、配管（１３）を経由して貯蔵タンク（１
５）内に還流される。セル（３ａ）内に押し込まれた塗
工液（２０）はセル（３ａ）内に保持された状態で回転
方向に沿って搬送され、インプレッションロール（２）
と円筒状グラビアシリンダー（３）との接触面で基材
（１）表面に転移され、塗工される。一方、円筒状グラ
ビアシリンダー（３）の回転方向の下流側に密接したド
クターチャンバー（１０）に接続された貯蔵タンク（１
５）に入れられた洗浄液（２１）を、同様に送りポンプ
（１４）で配管（１３）を介して連続的に供給し、液注
入口（６）からドクターチャンバー（１０）内の液溜ま
り部（８）の下方に注入する。連続的に注入された洗浄
液（２１）は回転方向と逆方向に移動し、液仕切壁
（９）の先端と円筒状グラビアシリンダー（３）表面と
の空隙で塗工液（２０）の塗工直後のセル（３ａ）内に
効率良く押し込まれ、セル（３ａ）内を洗浄し、液排出
口（７）から貯蔵タンク（１５）に還流される。前記の
如く円筒状グラビアシリンダー版（３）が一回転する間
に塗工と洗浄の両方を実施することができる。
【００１３】前記の如きクローズドな状態で塗工及び洗
浄することにより種々のメリットが得られる。例えば、
塗工液（２０）及び洗浄液（２１）の飛散がないので作
業環境を汚さない、塗工液（２０）及び洗浄液（２１）
が外気に曝されることがほとんどないので、使用した溶
剤類の揮散も少なく臭気等の発生も少ない、塗工液（２
０）の粘度変化も少なく品質が安定しており、液溜まり
部（８）等が密閉されているので塗工中に外部からの異
物などの混入の可能性が少ない。更に、塗工液（２０）
が基材（１）に塗工された直後のセル（３ａ）内に洗浄
液（２１）が押し込まれ、セル（３ａ）内が洗浄される
ので、樹脂等による目詰まりを防ぎ、常に安定した塗工
量が得られる。
浄することにより種々のメリットが得られる。例えば、
塗工液（２０）及び洗浄液（２１）の飛散がないので作
業環境を汚さない、塗工液（２０）及び洗浄液（２１）
が外気に曝されることがほとんどないので、使用した溶
剤類の揮散も少なく臭気等の発生も少ない、塗工液（２
０）の粘度変化も少なく品質が安定しており、液溜まり
部（８）等が密閉されているので塗工中に外部からの異
物などの混入の可能性が少ない。更に、塗工液（２０）
が基材（１）に塗工された直後のセル（３ａ）内に洗浄
液（２１）が押し込まれ、セル（３ａ）内が洗浄される
ので、樹脂等による目詰まりを防ぎ、常に安定した塗工
量が得られる。
【００１４】前記基材（１）は特に限定されないが、各
種のプラスチックフィルム、紙、アルミニウム箔又はこ
れらが積層された積層材料が使用でき、巻き取り状にな
っているものが好ましい。
種のプラスチックフィルム、紙、アルミニウム箔又はこ
れらが積層された積層材料が使用でき、巻き取り状にな
っているものが好ましい。
【００１５】前記塗工液（２０）は各種の樹脂を主成分
とし、その他各種添加剤を配合し、溶媒に分散あるいは
溶解させた各種の塗工液を使用することができる。ま
た、洗浄液（２１）には洗浄性に優れた単独溶剤又は混
合溶剤を使用し、特に塗工液（２０）に使用されている
組成の溶剤が好ましい。
とし、その他各種添加剤を配合し、溶媒に分散あるいは
溶解させた各種の塗工液を使用することができる。ま
た、洗浄液（２１）には洗浄性に優れた単独溶剤又は混
合溶剤を使用し、特に塗工液（２０）に使用されている
組成の溶剤が好ましい。
【００１６】
【発明の効果】本発明の塗工方法は、塗工液及び洗浄液
がクローズドな状態で使用される為に塗工液及び洗浄液
の飛散がなく作業環境を汚さない、塗工液及び洗浄液が
外気に曝されることがほとんどないので、使用されてい
る溶剤類の揮散も少なく臭気等の発生も少なく、塗工液
の粘度変化も少なく、かつ、塗工中に外部からの異物な
どの混入の可能性も少ない。さらに、塗工液を基材に塗
工直後のセル内に洗浄液を押し込み、洗浄するので、円
筒状グラビアシリンダー版のセル内の目詰まりがなく、
安定した塗工量が得られ、円筒状グラビアシリンダー版
（３）が一回転する間に塗工と洗浄の両方を実施できる
等の効果がある。
がクローズドな状態で使用される為に塗工液及び洗浄液
の飛散がなく作業環境を汚さない、塗工液及び洗浄液が
外気に曝されることがほとんどないので、使用されてい
る溶剤類の揮散も少なく臭気等の発生も少なく、塗工液
の粘度変化も少なく、かつ、塗工中に外部からの異物な
どの混入の可能性も少ない。さらに、塗工液を基材に塗
工直後のセル内に洗浄液を押し込み、洗浄するので、円
筒状グラビアシリンダー版のセル内の目詰まりがなく、
安定した塗工量が得られ、円筒状グラビアシリンダー版
（３）が一回転する間に塗工と洗浄の両方を実施できる
等の効果がある。
【図１】本発明の塗工方法の一実施例を説明する塗工装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図２】（ａ）はドクターチャンバーの断面図であり、
（ｂ）はドクターチャンバーを円筒状グラビアシリンダ
ー版に密接した状態の説明図である。
（ｂ）はドクターチャンバーを円筒状グラビアシリンダ
ー版に密接した状態の説明図である。
【図３】従来の塗工方法の一実施例を説明する塗工装置
の概略図である。
の概略図である。
１…基材
２…インプレッションロール
３…円筒状グラビアシリンダー版
３ａ…版のセル
４ａ，４ｂ…ドクター刃固定具
５ａ，５ｂ…ドクター刃
６…液注入口
７…液排出口
８…液溜まり部
９…液仕切壁
１０…ドクターチャンバー
１１…従来型ドクター
１２…塗工液パン
１３…配管
１４…送りポンプ
１５…貯蔵タンク
２０…塗工液
２１…洗浄液
２２…塗工層
Claims (2)
- 【請求項１】基材を圧着する為のインプレッションロー
ルと、基材に塗工液を塗工するための一定形状のセルを
多数個有する円筒状グラビアシリンダー版と、円筒状グ
ラビアシリンダー版の湾曲表面に密接適合し、内部の空
間からなる液溜まり部の液を円筒状グラビアシリンダー
版に供給及び還流させる為に液仕切壁の一方に液注入口
を有し、他方に液排出口を有する空間からなる液溜まり
部の両端に液を掻き取ると共に液溜まり部を密封するた
めのドクター刃を有する二個のドクターチャンバーと、
液を貯蔵する貯蔵タンクから前記ドクターチャンバー内
に液を供給する送りポンプとを備えている塗工装置を用
いて、円筒状グラビアシリンダー版の回転方向の上流側
のドクターチャンバーの液溜まり部に供給された塗工液
を円筒状グラビアシリンダー版のセル内に押し込み、基
材に塗工直後に、回転方向の下流側のドクターチャンバ
ーの液溜まり部に供給された洗浄液を円筒状グラビアシ
リンダー版の塗工直後のセル内に押し込み、洗浄するこ
とを特徴とする塗工方法。 - 【請求項２】前記円筒状グラビアシリンダー版の回転方
向の上流側のドクターチャンバーの液溜まり部に供給さ
れた塗工液を円筒状グラビアシリンダー版の回転方向に
沿って液注入口から液排出口方向に送液し、回転方向の
下流側のドクターチャンバーの液溜まり部に供給された
洗浄液を円筒状グラビアシリンダー版の回転方向と逆向
きに液注入口から液排出口方向に送液することを特徴と
する請求項１記載の塗工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002153487A JP2003340356A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 塗工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002153487A JP2003340356A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 塗工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003340356A true JP2003340356A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29770514
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002153487A Pending JP2003340356A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 塗工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003340356A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005199190A (ja) * | 2004-01-16 | 2005-07-28 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 塗工方法及び塗工装置 |
| JP2007044646A (ja) * | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Canon Inc | 液体塗布装置およびインクジェット記録装置 |
| JP2019155310A (ja) * | 2018-03-15 | 2019-09-19 | 日鉄日新製鋼株式会社 | ドクターチャンバーコーター |
| CN114687539A (zh) * | 2020-12-31 | 2022-07-01 | 珠海路飞装饰有限公司 | 一种室内装修用粉刷装置 |
-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002153487A patent/JP2003340356A/ja active Pending
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| CN114687539B (zh) * | 2020-12-31 | 2023-09-01 | 珠海路飞装饰有限公司 | 一种室内装修用粉刷装置 |
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