JP2003340072A - 遊技機及び制御プログラム - Google Patents

遊技機及び制御プログラム

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JP2003340072A
JP2003340072A JP2002151186A JP2002151186A JP2003340072A JP 2003340072 A JP2003340072 A JP 2003340072A JP 2002151186 A JP2002151186 A JP 2002151186A JP 2002151186 A JP2002151186 A JP 2002151186A JP 2003340072 A JP2003340072 A JP 2003340072A
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Kazuo Okada
和生 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正行為による遊技を確実に防止することが
できるとともに、不正行為が行われた場合に、すぐに、
遊技場の管理者に不正が行われた事実を認識させること
ができ、不正行為が行われることを低減することができ
る遊技機を提供すること。 【解決手段】 遊技盤の裏側に、始動口及び/又は入賞
口に入った遊技球を検知するための検知手段が複数個、
上下方向に配置されており、また、所定時間内に、上側
の検知手段から下側の検知手段にかけて遊技球が検知さ
れると、始動口及び/又は入賞口を遊技球が通過したと
認識する遊技球通過認識手段と、それ以外の態様で上記
検知手段により遊技球が検知されると、不正が発生した
ことを報知する不正報知手段とが備えたことを特徴とす
る遊技機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技装置
等の遊技機及び制御プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ遊技装置は、本体枠や窓枠等か
らなる本体部に、複数の障害釘が打ちこまれた遊技盤を
備え、該遊技盤には発射ハンドルが配置されており、遊
技者は、この発射ハンドルを操作することにより、皿に
貯留された遊技球を次々に遊技盤に打ち出すことにより
パチンコ遊技を進める。発射された遊技球は、遊技盤上
に設けられたガイドレールに案内されて遊技盤の上部に
移動した後、上述した複数の障害釘との衝突によりその
進行方向を変えながら遊技盤の下方に向かって落下す
る。このような遊技盤には、CRTや液晶モニターなど
を有する表示装置や、始動口が設けられており、落下し
た遊技球が始動口に入賞した際には、表示装置に表示さ
れる複数、例えば、3つの識別情報である図柄が変動表
示状態に移行し、所謂可変表示ゲームが開始される。
【0003】この可変表示ゲームは、スロットマシンに
おいてなされる遊技を模したゲームであり、複数の変動
図柄を当該表示装置に表示し、その各々を変動表示させ
た後、所定のタイミングでこれらの図柄が順次停止する
ように表示し、全ての図柄の停止表示が確定したときの
図柄の組み合わせが所定の組み合わせとなったときに、
パチンコ遊技を遊技者に有利な状態に移行するためのゲ
ームである。このとき、表示装置では、遊技者の遊技に
対する興味をそそるために、一定の物語性を有する動画
等を表示する演出表現も行われる。また、パチンコ遊技
装置には、スピーカー等も設けられており、そのような
演出表現に応じたBGMや効果音等を発生させることが
できる。
【0004】また、遊技盤には、始動口のほかに、入賞
口、一般入賞口、特別入賞口等が設けられており、遊技
球が入賞したときには、入賞口の種類に応じて予め設定
されている数の遊技球が下皿に払い出されるようになさ
れている。この入賞口の近傍には、シャッタが開閉自在
に設けられている。シャッタは可変表示ゲームが大当た
り状態になったときには開放状態となるようにソレノイ
ドにより駆動される。さらに、パチンコ遊技装置には、
装飾ランプや、複数の保留ランプ等が設けられており、
それらのランプは、遊技球が、入賞口や始動口に入賞し
たこと等に伴って、点灯したり、消灯したりする。
【0005】このようなパチンコ遊技装置を用いて行う
パチンコ遊技において、遊技が遊技者に有利な状態、即
ち、所謂大当たり状態となるためには、遊技球を始動口
に入賞させ、可変表示ゲームを開始させることが不可欠
である。そのため、遊技者は、パチンコ遊技中、できる
だけ多くの遊技球が始動口に入賞するように発射ハンド
ルの操作を行っている。
【0006】また、パチンコ遊技装置では、遊技球が始
動口等に入賞したことに対して種々の処理が行われるこ
とによって遊技が進行する。このような処理は、通常、
遊技球が始動口等に入賞したことが制御部に伝えられ、
当該制御部で演算が行われることにより、実行される。
そのため、始動口等に連通した通路には、遊技球が始動
口等に入賞したことを検知し、この遊技球を検知したこ
とを伝える信号(以下、検知信号ともいう)を制御部に
送信する検知手段が設けられている。このような検知手
段としては、主に、機械的スイッチや、光学センサ等が
用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た検知手段は、始動口等に一つだけ設けられているもの
であり、悪意ある遊技者が、例えば、遊技球の払出口か
らパチンコ遊技装置の内部(遊技盤の裏側)にピアノ線
等を挿入し、このピアノ線を用いて上記検知手段を刺激
して、あたかも、遊技球が始動口に入賞したかのよう
に、意図的に上記検知手段を誤動作させて不正な検知信
号を発生させ、頻繁に可変表示ゲームを開始させること
で、不正な利益の獲得を図ることがあった。また、この
ような不正行為は巧妙に行われるため、多くの遊技機が
設置された遊技場において、不正行為が行われているか
否かを迅速に認識することは極めて困難であった。
【0008】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、不正行為による遊技を確実に
防止することができるとともに、不正行為が行われた場
合に、すぐに、遊技場の管理者に不正が行われた事実を
認識させることができ、不正行為が行われるのを阻止す
ることができる遊技機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明の遊技機は、遊技盤の裏側には、始
動口に入った遊技球の通過を検知するための検知手段、
及び/又は、入賞口に入った遊技球の通過を検知するた
めの検知手段が、複数個、上下方向に配置されるととも
に、上記検知手段による検知が、所定時間内に、上側の
検知手段から下側の検知手段にかけて、順番に行なわれ
たときに、遊技球が通過したと認識する遊技球通過認識
手段、及び、上記検知手段による検知が、上記以外の態
様で行なわれたときには、不正が発生したことを報知す
る不正検知信号を外部に送信する不正検知手段を備えた
ことを特徴とする。
【0010】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。 (1)遊技盤に設けられ、遊技球が入ることにより所定
数の遊技球の払い出しが行われる複数の入賞口と、複数
の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図
柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示
ゲームを示す画面画像が表示される表示部と、遊技球が
入ったことを受けて大当たり又ははずれが発生するとと
もに、可変表示ゲームが開始される始動口とを備えた遊
技機であって、上記遊技盤の裏側には、上記始動口に入
った遊技球の通過を検知するための検知手段、及び/又
は、上記入賞口に入った遊技球の通過を検知するための
検知手段が、複数個、上下方向に配置されるとともに、
上記検知手段による検知が、所定時間内に、上側の検知
手段から下側の検知手段にかけて、順番に行なわれたと
きに、遊技球が通過したと認識する遊技球通過認識手
段、及び、上記検知手段による検知が、上記以外の態様
で行なわれたときには、不正が発生したことを報知する
不正検知信号を外部に送信する不正検知手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0011】(1)の発明によれば、遊技盤の裏側に複
数個、上下方向に配置された検知手段による遊技球の検
知が、所定時間内に、上側の検知手段から下側の検知手
段にかけて、順番に行われたときに、始動口及び/又は
入賞口に遊技球が通過したと認識する遊技球通過認識手
段が設けられている。従って、例えば、不正行為を働こ
うとする遊技者が、遊技球の払出口からパチンコ遊技装
置の内部(遊技盤の裏側)にピアノ線等を挿入し、当該
ピアノ線等を用いて、始動口及び/又は入賞口に設けら
れた検知手段(検知部)を刺激し、意図的に検知手段を
誤作動させて検知信号を発生させ、頻繁に可変表示ゲー
ムを開始させたり、多くの遊技球を払い出させようとし
ても、通常は、上側及び下側の検知手段のうちの片方の
検知手段のみを上記ピアノ線等を用いて刺激することに
なるので、遊技球が始動口及び/又は入賞口を通過した
と判断することはなく、可変表示ゲームが開始された
り、多量の遊技球が払い出されることもない。このよう
に、上記遊技球通過認識手段を設けることにより、遊技
者の不正行為を防止することができる。また、仮に、不
正行為を働こうとする遊技者が、ピアノ線等を用い、上
側の検知手段と下側の検知手段との両方を刺激すること
ができたとしても、実際に遊技球が始動口及び/又は入
賞口に入ったかのように、所定の時間内に、上記ピアノ
線等を用いて上側の検知手段から下側の検知手段にかけ
て、順番に検知信号を発生させることは極めて困難であ
り、確実に遊技者の不正行為を防止することができる。
【0012】さらに、(1)に記載の発明は、上記検知
手段による検知が、上述した以外の態様で行なわれたと
きには、不正が発生したことを報知する不正検知信号を
外部に送信する不正検知手段を備えている。従って、例
えば、上述したようなピアノ線等を用いた不正な検知信
号が検知手段から送信された場合、直ちに、不正が発生
したことを知らせる不正検知信号を外部(例えば、遊技
場の管理サーバ等)に送信するため、遊技場の管理者
は、多くの遊技機が設置された遊技場においても、どの
遊技機で不正行為が行われたかを確実、かつ、適時に認
識することができる。このように、遊技場の管理者は上
述したような不正行為に対して素早く対応することがで
きるため、不正行為が行なわれるのを阻止することがで
きる。
【0013】本発明は、さらに、以下のようなものを提
供する。 (2)遊技盤に設けられ、遊技球が入ることにより所定
数の遊技球の払い出しが行われる複数の入賞口と、複数
の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図
柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示
ゲームを示す画面画像が表示される表示部と、遊技球が
入ったことを受けて大当たり又ははずれが発生するとと
もに、可変表示ゲームが開始される始動口とを備えた遊
技機に用いられる制御プログラムであって、上記遊技盤
の裏側に、複数個、上下方向に配置された、上記始動口
に入った遊技球の通過を検知するための検知手段、及び
/又は、上記入賞口に入った遊技球の通過を検知するた
めの検知手段を、上記検知手段による検知が、所定時間
内に、上側の検知手段から下側の検知手段にかけて、順
番に行なわれたときに、遊技球が通過したと認識する遊
技球通過認識手段として機能させるとともに、上記検知
手段による検知が、上記以外の態様で行なわれたときに
は、不正が発生したことを報知する不正検知信号を外部
に送信する不正検知手段として機能させるように構成さ
れたことを特徴とする。
【0014】(2)の発明によれば、遊技盤の裏側に複
数個、上下方向に配置され、始動口及び/又は入賞口に
入った遊技球の通過を検知する検知手段を、当該検知手
段による遊技球の検知が、所定時間内に、上側の検知手
段から下側の検知手段にかけて、順番に行われたとき
に、始動口及び/又は入賞口に遊技球が通過したと認識
する遊技球通過認識手段として機能させる。従って、例
えば、不正行為を働こうとする遊技者が、遊技球の払出
口からパチンコ遊技装置の内部(遊技盤の裏側)にピア
ノ線等を挿入し、当該ピアノ線等を用いて、始動口及び
/又は入賞口に設けられた検知手段(検知部)を刺激
し、意図的に検知手段を誤作動させて検知信号を発生さ
せ、頻繁に可変表示ゲームを開始させたり、多くの遊技
球を払い出させようとしても、通常は、上側及び下側の
検知手段のうちの片方の検知手段のみを上記ピアノ線等
を用いて刺激することになるので、遊技球が始動口及び
/又は入賞口を通過したと判断することはなく、可変表
示ゲームが開始されたり、多量の遊技球が払い出される
こともない。このように、上記遊技球通過認識手段を設
けることにより、遊技者の不正行為を防止することがで
きる。また、仮に、不正行為を働こうとする遊技者が、
ピアノ線等を用い、上側の検知手段と下側の検知手段と
の両方を刺激することができたとしても、実際に遊技球
が始動口及び/又は入賞口に入ったかのように、所定の
時間内に、上記ピアノ線等を用いて上側の検知手段から
下側の検知手段にかけて、順番に検知信号を発生させる
ことは極めて困難であり、確実に遊技者の不正行為を防
止することができる。
【0015】さらに、(2)に記載の発明によれば、上
記検知手段による検知が、上述した以外の態様で行なわ
れたときには、不正が発生したことを報知する不正検知
信号を外部に送信する。従って、例えば、検知手段から
発せられた検知信号が、上述したようなピアノ線等を用
いた不正な検知信号である場合、直ちに、不正な検知信
号が送信されたことを外部(例えば、遊技場の管理サー
バ等)に送信するため、遊技場の管理者は、多くの遊技
機が設置された遊技場においても、どの遊技機で不正行
為が行われたかを確実、かつ、適時に認識することがで
きる。このように、遊技場の管理者は上述したような不
正行為に対して素早く対応することができるため、不正
行為が行なわれるのを阻止することができる。
【0016】[用語の定義等] 「入賞口」とは、遊技盤に設けられ、かつ、その上側に
遊技球を受け入れるための開口が形成された球受けであ
り、通常、上記遊技盤には、上記入賞口が設けられた箇
所に、該入賞口に入った遊技球を遊技盤上から排出する
ために、遊技盤の裏側に貫通した貫通孔が設けられてい
る。また、上記入賞口に遊技球が入ったときには、予め
定められた数(例えば、15球)の遊技球が払い出され
る。
【0017】「始動口」とは、遊技盤上に設けられ、か
つ、その上側に遊技球を受け入れるための開口が形成さ
れた球受けであり、通常、上記遊技盤には、上記始動口
が設けられた箇所に、該始動口に入った遊技球を遊技盤
上から排出するために、遊技盤の裏側に貫通した貫通孔
が設けられている。また、上記始動口に遊技球が入った
ときには、予め定められた数(例えば、5球)の遊技球
が払い出されるとともに、表示装置において変動図柄が
変動表示し、可変表示ゲームが開始される。また、上記
始動口は、可動部分(例えば、球受けの周囲に設けられ
た可動片等)を有さないその大きさが固定されたもので
あってもよく、例えば、球受けの左右の両側に可動部分
を有し、所定条件下で断続的に開放状態となるものであ
ってもよい。なお、上述した球受けの左右の両側に可動
片が設けられている始動口では、通常、該可動片にソレ
ノイドが接続されている。そして、所定条件下におい
て、該ソレノイドに電力が供給されることにより、始動
口に遊技球が入りやすくなるように可動片が動作して始
動口が開放状態となったり、始動口に遊技球が入りにく
くなるように可動片が動作して始動口が閉鎖状態となっ
たりする。
【0018】「検知手段」とは、遊技盤の裏側に複数
個、上下方向に配置されており、遊技盤の表面に設けら
れた始動口及び/又は入賞口に入った遊技球の通過を検
知することができる手段をいう。また、遊技盤の裏側
に、上記検知手段が二つ、上下方向に配置されている場
合、これらの検知手段は、互いに接着剤等を用いて接着
された状態で配置されていてもよく、互いにある程度の
距離をおいて配置されていてもよい。また、上下方向と
は、完全に垂直な上下方向を意味せず、斜めの上下方向
でもよい。なお、本発明の遊技機において、遊技盤の裏
側に配置される検知手段の個数は二個に限定されること
はなく、三個以上であってもよい。また、上記検知手段
は、例えば、一の検知手段が遊技盤の表面に配置され、
他の検知手段が遊技盤の裏側に配置されていてもよい。
【0019】図3は、上記検知手段の一例を模式的に示
す斜視図である。図3に示したように、検知手段100
を構成する筐体110の一方の端部付近には、遊技球1
1を通過させることができる貫通孔120が設けられて
おり、筐体110の他方の端部には、端子部130が突
出したように設けられている。また、筐体110の内部
には、貫通孔110を通過する遊技球11を検知するた
めの回路や装置等が設けられている(図示せず)。即
ち、検知手段100の貫通孔110を通過した遊技球1
1は、筐体110内部の回路や装置等によって検知さ
れ、端子部130の検知信号端子から検知信号が出力さ
れるのである。このような検知手段100としては特に
限定されず、例えば、従来公知のセンサを挙げることが
でき、このようなセンサとしては、例えば、フォトセン
サ、機械的センサ及び近接センサ等を挙げることができ
る。
【0020】図4は、図3に示した検知手段100の一
例であるフォトセンサの内部構造を模式的に示した分解
斜視図である。図4に示したように、フォトセンサ20
0は、上蓋211と下箱212とからなる筐体210の
内部に、実装部213aに回路(図示せず)がプリント
形成された剛性を有する樹脂製の回路基板213を備え
ている。
【0021】上蓋211の一方の端部の両端には、略L
字型のL字片214、215が設けられており、また、
上蓋211のL字片214、215が設けられた端部の
反対側端部近傍の両側面には、略T字型の一対のT字片
216、217(図中、T字片216のみを示す)とが
設けられている。下箱212の一方の端部の両端には、
上蓋211を嵌合させた際に、L字片214、215と
係合することができる略凸型の突出片218、219が
設けられており、また、下箱212の突出片218、2
19が設けられた端部の反対側端部近傍の両側面には凹
部224、225(図中、凹部225のみを示す)が形
成されており、この凹部224、225には、上蓋21
1のT字片216、217と係合することができる板状
の突出片220、221、222、223が水平方向に
平行となるように設けられている(図中、突出片220
及び221のみを示す)。
【0022】そして、上蓋211のL字片214、21
5及びT字片216、217と、下箱212の突出片2
18、219及び221〜224とを係合させることに
より、上蓋211と下箱212とを嵌合させ、筐体21
0を形成する。また、上蓋211及び下箱212の、L
字片214、215又は突出片218、219が形成さ
れた側の端部近傍には、それぞれ連通し、遊技球が通過
可能な貫通孔202、203が設けられている。
【0023】略板状の回路基板213は、実装部213
aにトランジスタ等の電子部品(図示せず)が搭載され
ているとともに、発光素子241と、発光素子241が
発光した光を受光する受光素子242と、受光素子24
2へ発光素子241が発光した光を反射させる反射鏡2
43とが配置されている。発光素子241としては特に
限定されず、例えば、赤外線を発光する発光ダイオード
を挙げることができ、また、受光素子242としては特
に限定されず、例えば、赤外線を受光するフォトダイオ
ードを挙げることができる。
【0024】また、回路基板213には、上蓋211と
下箱212とを嵌合した際、貫通孔202、203と連
通する位置に、遊技球が通過可能な貫通孔204が設け
られており、発光素子241及び受光素子242は、実
装部213aにおける貫通孔204の周縁に配置される
一方、反射鏡243は、発光素子241及び受光素子2
42と対向した貫通孔204の周縁に配置されている。
【0025】また、回路基板213の貫通孔203が形
成された側の端部に対向する側の端部は、筐体210の
外方に突出された端子部230が形成されている。さら
に、この端子部230は、実装部213aに形成された
電源端子231と、検知信号端子232と、接地端子2
33とを備えており、これら各端子は実装部213aに
形成された回路と電気的に接続されている。
【0026】次に、上述した構成のフォトセンサ200
の動作について説明する。まず、発光素子241は、電
源端子231を介して供給される電源により連続的に貫
通孔204を横切るように発光される一方、反射鏡24
3は、発光素子241からの光を全反射して貫通孔20
4を横切るように受光素子242へ導く。このような状
態で、遊技球が貫通孔202、204及び203を通過
すると、発光素子241から受光素子242への光路が
一時的に遮断され、上記光路の遮断により遊技球の通過
が検知され、検知信号端子232から検知信号が出力さ
れる。
【0027】図5は、図3に示した検知手段100の別
の一例である機械的センサの内部構造を模式的に示した
分解斜視図である。図5に示したように、機械的センサ
300は、上蓋311と下箱312とからなる筐体31
0の内部に、実装部313aに回路(図示せず)がプリ
ント形成された剛性を有する樹脂製の回路基板313を
備えている。なお、図5中、矢印は、遊技球によりアク
チュエータ341が遊技球と衝突することで移動する方
向を示している。
【0028】上蓋311及び下箱312は、図4に示し
たフォトセンサ200の上蓋211及び下箱312と略
同様の構造となっている。即ち、上蓋311にはL字片
314、315、及び、T字片316、317が設けら
れており、下箱312には、突出片318、319、3
21〜324、及び、凹部324、325が設けられて
いる。さらに、上蓋311と下箱312とには、互いに
連通し、遊技球が通過可能な貫通孔302、303が設
けられている。
【0029】また、回路基板313は、図4に示したフ
ォトセンサ200の回路基板213と同様に略板状であ
る。即ち、一方の端部付近に遊技球が通過可能な貫通孔
304が設けられており、他方の端部には筐体310の
外方に突出された端子部330が形成されている。さら
に、この端子部330は、実装部313aに形成された
電源端子231と、検知信号端子332と、接地端子3
33とを備えており、これら各端子は実装部313aに
形成された回路と電気的に接続されている。
【0030】また、回路基板313の実装部313aに
は、トランジスタ等の電子部品(図示せず)が搭載され
ているとともに、貫通孔304の周縁には、貫通孔30
4を通過する遊技球を検知するリミットスイッチ340
が配置されている。
【0031】リミットスイッチ340は、主に、遊技球
が検知手段300の貫通孔302、304及び303を
通過する際に遊技球の表面と衝突することで矢印方向へ
所定量移動される板状のアクチュエータ341と、アク
チュエータ341を矢印と反対方向へ付勢するととも
に、アクチュエータ341の矢印方向への移動を検知す
る箱状のセンサ部342とから構成されている。また、
板状のアクチュエータ341の一の端部付近は、貫通孔
304に突出しており、この貫通孔304に突出した端
部の上側の角部は、貫通孔304を通過する遊技球が衝
突した際、アクチュエータ341がスムーズに矢印方向
へ移動することができるように面取りが施されている。
【0032】次に、上述した構成の機械的センサ300
の動作について説明すると、貫通孔302、304及び
303を遊技球が通過すると、当該遊技球は、貫通孔3
04に突出した状態で配設されたアクチュエータ341
をセンサ部342方向へ移動させることとなる。このア
クチュエータ341の移動により遊技球の通過がセンサ
部342で検知され、検知信号端子332から検知信号
が出力される。
【0033】図6は、図3に示した検知手段100のさ
らに別の一例である近接センサの内部構造を模式的に示
した分解斜視図である。図6に示したように、近接セン
サ400は、上蓋411と下箱412とからなる筐体4
10の内部に、実装部413aに回路(図示せず)がプ
リント形成された剛性を有する樹脂製の回路基板413
を備えている。なお、以下の説明では、近接センサ40
0は、高周波発信型近接センサであるとする。
【0034】上蓋411及び下箱412は、図4に示し
たフォトセンサ200の上蓋211及び下箱312と略
同様の構造となっている。即ち、上蓋411にはL字片
414、415、及び、T字片416、417が設けら
れており、下箱412には、突出片418、419、4
21〜424、及び、凹部424、425が設けられて
いる。さらに、上蓋411と下箱412とには、互いに
連通し、遊技球が通過可能な貫通孔402、403が設
けられている。
【0035】また、回路基板413は、図4に示したフ
ォトセンサ200の回路基板213と同様に略板状であ
る。即ち、一方の端部付近に遊技球が通過可能な貫通孔
404が設けられており、他方の端部は筐体410の外
方に突出された端子部430が形成されている。さら
に、この端子部430は、実装部413aに形成された
電源端子431と、検知信号端子432とを備えてお
り、これら各端子は実装部413aに形成された回路と
電気的に接続されている。
【0036】また、貫通孔404の周縁の回路基板41
3の表面及び裏面には、それぞれコイル441が周設さ
れており、このコイル441は、回路基板413の実装
部413aにプリント形成された回路と接続されてい
る。なお、上記回路のより具体的な回路構成については
図示及び説明を省略するが、例えば、特開平5−256
604号公報や、特開平7−311273号公報等に開
示された周知のものが適用可能である。
【0037】上述した構成の近接センサ400の動作に
ついて説明すると、貫通孔402、404及び403を
遊技球が通過すると、コイル441により発生される磁
界が変化して、コイル441により逆起電力が生じ、当
該逆起電力を検知することにより、遊技球の通過が検知
され、検知信号端子432から検知信号が出力される。
【0038】本発明の遊技機において、遊技盤の裏側に
複数個、上下方向に配置される検知手段100は、フォ
トセンサ200、機械的センサ300、近接センサ40
0のいずれであってもよく、同一の検知方式の検知手段
が遊技盤の裏側に配置されていてもよく、異なる検知方
式の検知手段が遊技盤の裏側に配置されていてもよい。
【0039】「上下方向に配置される」とは、上述した
ような検知手段が、遊技盤の裏側に、複数個、互いに非
平行に配置されていることをいう。本発明の遊技機で
は、遊技盤の裏側に、複数の検知手段が鉛直方向に配置
されていてもよく、斜め方向に配置されていてもよい。
なお、上記複数の検知手段は、遊技盤の裏側に互いに平
行に配置されていてもよい。複数の検知手段がこのよう
に配置されている場合であっても、本発明の効果を得る
ことが可能であるからである。ただし、遊技球の詰まり
を防止する点から、上述したように、複数個の検知手段
は、遊技盤の裏側に上下方向に配置されていることが望
ましい。
【0040】「所定時間」とは、遊技盤の裏側に、複数
個、上下方向に配置された検知手段を遊技球が通過した
際、上側の検知手段が遊技球を検知した時間と、下側の
検知手段が遊技球を検知した時間との差のことをいう。
即ち、上記所定時間は、上側の検知手段から送信された
検知信号が出力されている時間と、下側の検知手段から
送信された検知信号が出力されている時間とが重なって
いる時間(T)であってもよく、上側の検知手段から
検知信号が出力されたときから、下側の検知手段から検
知信号が出力されるまでの時間(T)であってもよ
く、上側の検知手段から送信された検知信号の出力が終
了したときから、下側の検知手段から送信された検知信
号の出力が終了するまでの時間(T)であってもよ
く、さらに、これらの時間T〜Tを任意に組み合わ
せた時間であってもよい。なお、上記所定時間は、複数
の検知手段間の距離や、上下に配置された検知手段が鉛
直方向に対してなす角度、遊技球が複数の検知手段間を
通過する速度等によって決定される時間であり、通常、
1秒以内の短い時間である。ただし、上記所定時間は、
所定の範囲となるように設定されるとともに、その範囲
の上限値は、余り長くならないことに設定されているこ
とが望ましい。ピアノ線等を用いた遊技者の不正行為を
より確実に防止することができるからである。
【0041】「前記検知手段による検知が、前記以外の
態様で行われたとき」とは、例えば、上側又は下側に設
けた検出手段のいずれか一方の検知手段のみが検知した
場合や、下側の検知手段から上側の検知手段にかけて検
知した場合、及び、上側の検知手段で検知した後、下側
の検知手段が検知するまでの時間が、上述した所定時間
から外れる場合等のことをいう。
【0042】「不正検知信号を外部に送信する」とは、
本発明の遊技機と通信可能な他の機器や装置等に不正検
知信号を送信することをいう。他の機器や装置等として
は、例えば、遊技場内や遊技場以外の場所に設置された
管理サーバ等を挙げることができる。本発明の遊技機
は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Net
work)等を介して、有線又は無線により他の機器や装置
等と通信する。なお、本発明の遊技機は、他の機器や装
置等と双方向に通信可能であってもよいが、遊技機に対
する不正を防止する点から、当該遊技機から他の機器や
装置等へのみ通信可能としてもよい。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例について
図面に基づいて説明する。図1は、本発明の遊技機を模
式的に示す斜視図である。なお、以下において説明する
実施例においては、本発明に係る遊技機の好適な実施例
として、本発明をパチンコ遊技装置に適用した場合を示
す。また、以下においては、遊技盤の裏側に、始動口及
び入賞口に入った遊技球の通過を検知する検知手段が配
置されていることとし、この検知手段としてセンサが用
いられたパチンコ遊技機装置について説明することとす
る。
【0044】パチンコ遊技装置10には、本体枠12
と、本体枠12に嵌め込まれた遊技盤14と、遊技盤1
4の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠1
6に嵌め込まれたガラス窓17と、窓枠16の下側で本
体枠12の前面に設けられ、上皿払出口20aが設けら
れた上皿20、及び、下皿払出口22aが設けられた下
皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル2
6と、が配置されている。
【0045】また、遊技盤14の前面には複数の障害釘
(図示せず)が打ちこまれている。なお、釘を打ち込む
ような構成とせず、遊技盤14を樹脂素材で成形し、こ
の樹脂素材の遊技盤14に金属製の金属棒状体を遊技盤
14の前方向に突出するように植設する構成としてもよ
く、上述したようなパチンコ遊技装置10(パチコン
機)にも本発明を適用することができる。なお、本明細
書において、パチンコ遊技装置10とは、パチコン機を
も含む概念である。
【0046】さらに、発射ハンドル26は本体枠12に
対して回動自在に設けられており、遊技者は発射ハンド
ル26を操作することによりパチンコ遊技を進めること
ができるのである。発射ハンドル26の裏側には、発射
モータ28(図示せず)が設けられている。発射ハンド
ル26が遊技者によって時計回り方向へ回動操作された
ときには、発射モータ28に電力が供給され、上皿20
に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射される。
【0047】発射された遊技球は、遊技盤14上に設け
られたガイドレール30に案内されて遊技盤14の上部
に移動し、その後、上述した複数の障害釘との衝突によ
りその進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かっ
て落下する。
【0048】図2は、遊技盤14を模式的に示す拡大正
面図である。なお、上述した図1に示した構成要素と対
応する構成要素には同一の符号を付した。また、図2
は、上述した障害釘について省略したものを示した。
【0049】遊技盤14の前面の略中央には、後述する
如き表示部である表示装置32が設けられている。この
表示装置32の上部の中央には、表示装置52が設けら
れている。この表示装置52は、例えば、7セグメント
表示器で構成されており、表示情報である普通図柄が、
変動と停止とを繰り返すように可変表示される。表示装
置32の左右の側部には、球通過検出器55a及び55
bが設けられている。この球通過検出器55a又は55
bは、その近傍を遊技球が通過したことを検出したとき
には、上述した表示装置52において、普通図柄の変動
表示が開始され、所定の時間経過した後、普通図柄の変
動表示を停止する。この普通図柄は、数字や記号等から
なる情報であり、例えば、「0」から「9」までの数字
や「☆」等の記号である。この普通図柄が所定の図柄、
例えば、「7」となって停止して表示されたときには、
後述する始動口44の左右の両側に設けられている可動
片58a及び58bを駆動するためのソレノイド57
(図示せず)に電流を供給し、始動口44に遊技球が入
りやすくなるように可動片58a及び58bを駆動し、
始動口44を開放状態となるようにする。なお、始動口
44を開放状態とした後、所定の時間が経過したときに
は、可動片58a及び58bを駆動し始動口44を閉鎖
状態として、遊技球が入りにくくなるようにするのであ
る。
【0050】上述した表示装置52の左右の両側には4
つの保留ランプ34a〜34dが設けられている。さら
に、表示装置52の上部には一般入賞口50が設けられ
ている。また、遊技盤14の下部には、遊技球の大入賞
口38が設けられている。この入賞口38の近傍には、
シャッタ40が開閉自在に設けられている。シャッタ4
0は可変表示ゲームが大当たり状態になったときには開
放状態となるようにソレノイド48(図示せず)により
駆動される。また、大入賞口38の下側には、アウト口
(図示せず)が設けられており、入賞口等に入らなかっ
た遊技球は、アウト口から排出されることになる。
【0051】上述した表示装置32の左右の両側には特
別入賞口54a及び54bが設けられている。また、遊
技盤14の左右の端部には、一般入賞口56a及び56
bが設けられ、大入賞口38の左右の両側には、一般入
賞口56c及び56dが設けられている(以下、大入賞
口38、特別入賞口54a〜54b、及び、一般入賞口
50、56a〜56dをまとめて入賞口等ともいう)。
さらに、表示装置32の下方には、始動口44が設けら
れている。
【0052】図10(a)は、パチンコ遊技装置10の
側面の一部を示す部分拡大断面図であり、(b)は、パ
チンコ遊技装置10の裏側の一部を示す部分拡大背面図
である。図10(a)及び(b)に示したように、遊技
盤14の裏側であって、始動口44に入った遊技球を遊
技盤14の裏側に排出する貫通孔15に連通した球通路
45には、後述する可変表示ゲームが開始されて表示装
置32に表示される複数、例えば、3つの識別情報であ
る図柄を変動表示状態に移行する契機となる二つのセン
サ(上部センサ42a、下部センサ42b)が、上下方
向に配置されている。また、本発明では、例えば、図1
0(c)に示したように、遊技盤14の裏側に設けられ
た球通路45′が斜め方向に傾斜している場合、球通路
45′に配置された上部センサ42a及び下部センサ4
2bは、互いに斜め方向に配置されたものとなる。さら
に、遊技盤14の裏側であって、入賞口等に入った遊技
球を遊技盤14の裏側に排出する貫通孔に連通した球通
路にも、図示はしないが、所定の数の遊技球が上皿払出
口20aから上皿20に払い出される契機となる二つの
センサ(上部センサ43a、下部センサ43b)が、上
下方向に配置されている。これらのセンサとしては、例
えば、図4を用いて説明したフォトセンサ、図5を用い
て説明した機械的センサ、及び、図6を用いて説明した
近接センサ等を用いることができる。また、パチンコ遊
技装置10において、上記二つのセンサは、検知方式が
同一のセンサであっても、検知方式が異なるセンサであ
ってもよい。なお、球通路45とは、遊技盤14の裏側
に設けられ、始動口44及び入賞口等に入った遊技球を
パチンコ遊技装置10の外へ導出するための経路である
が、この球通路45は、パチンコ遊技装置10の遊技球
払出口(上皿払出口20a、下皿払出口22a)と繋が
っている。悪意ある遊技者は、上皿払出口20a又は下
皿払出口22aから球通路45をたどって始動口44や
入賞口付近にまでピアノ線等を挿入し、不正行為を働こ
うとする。
【0053】始動口44(入賞口等)に遊技球が入った
ときには、この遊技球は、遊技盤14の裏側で、まず上
部センサ42a(43a)の貫通孔を通過することで検
知された後、続いて下部センサ42b(43b)の貫通
孔を通過することで検知される。そして、上部センサ4
2a(43a)及び下部センサ42b(43b)による
遊技球の検知が、所定時間内(例えば、0.1秒)に、
上部センサ42a(43a)から下部センサ42b(4
3b)にかけて、順番に行われた場合、その種類に応じ
て予め設定されている数の遊技球が、払出装置59か
ら、上皿払出口20aを通って上皿20に払い出される
ようになされている。パチンコ遊技装置10において、
この上部センサ42a(43a)及び下部センサ42b
(43b)は、始動口44(入賞口等)に入った遊技球
の通過の検知を行う検知手段として機能する。
【0054】さらにまた、表示装置32の左右の両側に
は、遊技球の経路を所定の方向に誘導するための転動誘
導部材60a及び60bも設けられている。また、遊技
盤14の外側の上左側と上右側とには装飾ランプ36a
及び36bが設けられている。
【0055】なお、上述した表示装置32において後述
する演出画像を表示する部分は、液晶ディスプレイパネ
ルからなるものであってもブラウン管からなるものであ
ってもよい。また、上述した例においては、表示装置3
2は、遊技機であるパチンコ遊技装置10の遊技盤14
において、前面の略中央に設けられている場合を示した
が、遊技者が見ることができるような位置であれば遊技
機の何処の位置に表示装置32を設けることとしてもよ
い。
【0056】図7は、本発明の実施例であるパチンコ遊
技装置の制御回路を示すブロック図である。
【0057】上述した発射ハンドル26は、制御回路6
0のインターフェイス回路群62に接続され、インター
フェイス回路群62は、入出力バス64に接続されてい
る。発射ハンドル26の回動角度を示す角度信号は、イ
ンターフェイス回路群62により所定の信号に変換され
た後、入出力バス64に供給される。入出力バス64
は、中央処理回路(以下、CPUと称する)66にデー
タ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされて
いる。また、インターフェイス回路群62には、球通過
検出器55も接続されており、球通過検出器55は遊技
球がその近傍を通過したことを検出したときには、検出
信号をインターフェイス回路群62に供給する。
【0058】さらに、インターフェイス回路群62に
は、上部センサ42a、43a及び下部センサ42b、
43bが接続されており、それぞれ遊技球を検知したと
きには、検知信号をインターフェイス回路群62に供給
する。
【0059】上述した入出力バス64には、ROM(リ
ード・オンリー・メモリ)68及びRAM(ランダム・
アクセス・メモリ)70も接続されている。ROM68
は、パチンコ遊技装置の遊技全体の流れを制御する制御
プログラムを記憶する。さらに、ROM68は、表示装
置32において可変表示ゲームが実行される際に、変動
表示や停止表示される変動図柄の画像データ、演出画面
として表示される動体物からなるキャラクタ画像デー
タ、表示装置32の背景を構成する背景画像データ及び
動画映像画像データ、並びに、遊技に用いる音データ、
制御プログラムを実行するための初期データや、装飾ラ
ンプ36の点滅動作パターンを制御するプログラム等を
記憶する。
【0060】上述した図柄画像データは、表示装置32
において図柄を変動表示するときや、停止表示する際に
用いるものであり、多様の表示態様、例えば、拡大した
画像、縮小した画像、変形した画像等に応じた画像デー
タを含むものである。また、上述した動体物からなるキ
ャラクタ画像データ、背景画像データ及び動画映像画像
データは、遊技を演出するように、動画像、静画像若し
くはこれらの組み合わせた画像を画面画像として表示装
置32に表示するためのものである。さらに、上述した
動体物からなるキャラクタ画像データは、キャラクタの
動作を表示すべく動作の各々に対応した画像データを含
むものである。さらに、音データも遊技を演出するため
のものであり、後述するスピーカー46から効果音等の
音声を発するために用いるものである。
【0061】また、ROM68は、上述したように、上
部センサ42a(43a)が遊技球を検知した時間と、
下部センサ42b(43b)が遊技球を検知した時間と
の差である、予め設定された所定時間を記憶し、さら
に、上部センサ42a(43a)が遊技球を検知してか
ら、下部センサ42b(43b)が遊技球を検知するま
での経過時間を測定するプログラム(以下、経過時間測
定プログラムともいう)や、該経過時間が上記所定時間
内であり、遊技球の検知が、上部センサ42a(43
a)から下部センサ42b(43b)にかけて、順番に
行われた場合のみ、遊技球が始動口44(入賞口等)を
通過したと判断するプログラム(以下、検知プログラム
ともいう)等を記憶する。
【0062】また、RAM70は、上述したプログラム
で使用するフラグや変数の値を記憶する。例えば、新た
な入力データやCPU66による演算結果や遊技の履歴
を示す累積リーチデータ、累積変動数及び累積大当たり
回数を記憶する。
【0063】制御部であるCPU66は、所定のプログ
ラムを呼び出して実行することにより演算処理を行い、
この演算処理の結果に基づいて動体物からなるキャラク
タ画像データ、背景画像データ、動画映像画像データ及
び変動図柄画像データ、並びに、音データを電子データ
として伝送その他の制御を行うのである。
【0064】また、CPU66は、ROM68に記憶さ
れた経過時間測定プログラムや、検知プログラム等に基
づいて、上部センサ42a(43a)が遊技球を検知し
てから、下部センサ42b(43b)が遊技球を検知す
るまでの経過時間を測定し、測定した経過時間が上述し
た予め設定された所定時間内であるか否かを判断すると
ともに、遊技球の検知が、上部センサ42a(43a)
から下部センサ42b(43b)にかけて、順番に行わ
れたか否かを判断することにより、遊技球が始動口44
(入賞口等)を通過したか否かを判断する。
【0065】CPU66が、遊技球が始動口44を通過
したと判断した場合には、上述した識別情報である変動
図柄の画像データを読み出して、表示装置32において
図柄が変動表示されるように制御したり、複数の識別情
報である図柄の相互の組み合わせ状態が表示装置32に
おいて所定のタイミングで停止表示されるように制御す
るとともに、予め設定されている数の遊技球(例えば、
5球)が、払出装置59から払い出されるように制御す
る。また、CPU66が、遊技球が入賞口等を通過した
と判断した場合には、入賞口の種類に応じて予め設定さ
れている数の遊技球(例えば、10球)が、払出装置5
9から払い出されるように制御する。このとき、CPU
66やROM68等を含む制御部60は、遊技球が通過
したことを認識する遊技球通過認識手段として機能す
る。
【0066】また、入出力バス64には、通信用インタ
ーフェイス回路群90も接続されている。この通信用イ
ンターフェイス回路群90は、公衆電話回線網やローカ
ルエリアネットワーク(LAN)等の通信回線を介し
て、外部(例えば、遊技場の設置された管理サーバ等)
との通信をするためのものである。CPU66は、RO
M68に記憶された経過時間測定プログラムや、検知プ
ログラム等に基づいて、上部センサ42a(43a)が
遊技球を検知してから、下部センサ42b(43b)が
遊技球を検知するまでの経過時間が、上述した予め設定
された所定時間内でないと判断した場合、又は、遊技球
の検知が、上部センサ42a(43a)から下部センサ
42b(43b)にかけて、順番に行われていないと判
断した場合、不正行為が行われていると判断し、この通
信用インターフェイス回路群90を介して、外部に不正
検知信号を送信する。このとき、CPU66や通信用イ
ンターフェイス回路群90等を含む制御部60は、不正
が発生したことを報知する不正検知信号を外部に送信す
る不正検知手段として機能する。
【0067】さらに、入出力バス64には、インターフ
ェイス回路群72も接続されている。インターフェイス
回路群72には、表示装置32、表示装置52、スピー
カー46、発射モータ28、ソレノイド48、ソレノイ
ド51、ソレノイド57、保留ランプ34、装飾ランプ
36及び払出装置59が接続されており、インターフェ
イス回路群72は、CPU66における演算処理の結果
に応じて上述した装置の各々を制御すべく駆動信号や駆
動電力を供給する。
【0068】表示部である表示装置32の画面画像は、
変動図柄が表示される識別画像と演出画面が表示される
演出画像とからなり、CPU66の制御によりこれらの
2つの画像を重ね合わせて合成することにより、一つの
画像として表示する。
【0069】このように複数の画像、例えば、図柄画像
と演出画像とを重ね合わせて合成することにより、演出
画像を背景として、図柄が変動するシーンを演出するこ
とができ、多彩な表示形態が可能となるのである。
【0070】ソレノイド48は、上述した如きシャッタ
40を開閉駆動するためのものであり、保留ランプ34
は、表示装置32に表示する図柄の組み合わせが有効と
なった回数を示すものであり、装飾ランプ36は、遊技
が大当たりとなったときやリーチとなったときに遊技者
にその旨を示すべく点滅又は点灯するものである。ま
た、ソレノイド51は、特別入賞口54(54a〜54
b)に設けられた可動片53を駆動し、遊技球が入りや
すくなるように特別入賞口54を開放状態としたり、遊
技球が入りにくくなるように入賞口54を閉鎖状態とし
たりするものである。また、ソレノイド57は、始動口
44の両側に設けられた可動片58a及び58bを駆動
し、遊技球が入りやすくなるように始動口44を開放状
態としたり、遊技球が入りにくくなるように始動口44
を閉鎖状態としたりするものである。
【0071】上述したCPU66から制御部が構成さ
れ、表示装置32から表示部が構成され、パチンコ遊技
装置10から遊技機が構成される。
【0072】また、上述したように、上部センサ42a
(43a)からの検知信号、及び、下部センサ42b
(43b)からの検知信号が、所定の時間内に、上部セ
ンサ42a(43a)から下部センサ42b(43b)
にかけて、順番に送信されると、遊技球が始動口44
(入賞口等)を通過したと認識されることから、パチン
コ遊技装置10においては、上部センサ42a(43
a)及び下部センサ42b(43b)を含む検知手段
は、遊技球通過認識手段として機能していると言うこと
もできる。さらに、下部センサ42b(43b)からの
検知信号が、上部センサ42a(43a)からの検知信
号よりも先に送信されたり、上部センサ42a(43
a)からの検知信号が送信されてから、下部センサ42
b(43b)からの検知信号が送信されるまでの時間
が、所定の時間から外れて送信されたりすると、不正が
発生したことを報知することから、パチンコ遊技装置1
0では、上部センサ42a(43a)、及び、下部セン
サ42b(43b)を含む検知手段は、遊技球通過認識
手段として機能していると言うこともできる。
【0073】以下においては、パチンコ遊技装置10は
起動しており、上述したCPU66において用いられる
変数は所定の値に初期化され、定常動作しているものと
する。
【0074】図8は、上述した制御回路60において実
行される遊技球を検知するサブルーチンを示すフローチ
ャートである。なお、このサブルーチンは、予め実行さ
れているパチンコ遊技装置10のパチンコ遊技を制御す
る制御プログラムから所定のタイミングで呼び出されて
実行されるものである。また、図8に示した遊技球検知
処理ルーチンにおいて、同じ処理をするステップには同
一の符号を付した。
【0075】最初に、遊技盤14の裏側であって、入賞
口等に連通した球通路に配置された下部センサ43bか
ら検知信号を受信したか否かを判断する(ステップS1
1)。すなわち、遊技球が入賞口に入った否かを判断す
る。この入賞口等は、例えば、上述した図2に示した例
においては、大入賞口38、特別入賞口50及び54a
〜54b並びに一般入賞口56a〜56dである。この
ステップS11において、下部センサ43bから検知信
号を受信したと判断した場合、遊技盤14の裏側であっ
て、入賞口等に連通した球通路に配置された上部センサ
43aからの検知信号を受信する前に、下部センサ43
bからの検知信号を受信したことになる。従って、CP
U66は、通信用インターフェイス回路群90を介し
て、外部(例えば、遊技場に設けられた管理サーバ等)
に不正検知信号を送信する(ステップS12)。そし
て、この不正検知信号を受信した管理サーバ等では、
「×××番台で不正行為が行われています」という警告
文を示す画像が表示されたり、警告音が出力されたりす
ることになる。
【0076】一方、ステップS11において、下部セン
サ43bから検知信号を受信していないと判断した場
合、次に、上部センサ43aから検知信号を受信したか
否かを判断する(ステップS13)。
【0077】ステップS13において、上部センサ43
aから検知信号を受信したと判断した場合、次に、所定
時間内に下部センサ43bから検知信号を受信したか否
かを判断する(ステップS14)。ステップS14にお
いて、所定時間内に下部センサ43bから検知信号を受
信していないと判断した場合、上部センサ43aからの
検知信号を受信してから、下部センサ43bからの検知
信号を受信するまでの時間が、入賞口等に遊技球が入
り、この遊技球が上部センサ43aと下部センサ43b
との間を通過した場合の時間よりも短いか、長いことに
なる。従って、CPU66は上述したステップS12を
行う。即ち、通信用インターフェイス回路群90を介し
て、外部(例えば、遊技場に設けられた管理サーバ等)
に不正検知信号を送信する。
【0078】一方、ステップS14で、所定時間内に下
部センサ43bから検知信号を受信したと判断した場
合、入賞口の種類に応じて予め定められた数の遊技球を
払出装置から払い出す遊技球払出処理を実行する(ステ
ップS15)。
【0079】次に、ステップS13で上部センサ43a
から検知信号を受信していないと判断するか、又は、ス
テップS15の処理を実行すると、始動口に連通した球
通路に配置された下部センサ42bから検知信号を受信
したか否かを判断する(ステップS16)。すなわち、
遊技球が始動口に入ったか否かを判断する。この始動口
は、例えば、上述した図2に示した例においては、始動
口44である。このステップS16において、下部セン
サ42bから検知信号を受信したと判断した場合、始動
口44に連通した球通路に配置された上部センサ42a
からの検知信号を受信する前に、下部センサ42bから
の検知信号を受信したことになる。従って、CPU66
は、上述したステップS12を行う。即ち、通信用イン
ターフェイス回路群90を介して、外部(例えば、遊技
場に設けられた管理サーバ等)に不正検知信号を送信す
る。
【0080】一方、ステップS16において、下部セン
サ42bから検知信号を受信していないと判断した場
合、次に、上部センサ42aから検知信号を受信したか
否かを判断する(ステップS17)。
【0081】ステップS17において、上部センサ42
aから検知信号を受信したと判断した場合、次に、所定
時間内に下部センサ42bから検知信号を受信したか否
かを判断する(ステップS18)。ステップS18にお
いて、所定時間内に下部センサ42bから検知信号を受
信していないと判断した場合、上部センサ42aからの
検知信号を受信してから、下部センサ42bからの検知
信号を受信するまでの時間が、始動口44に遊技球が入
り、この遊技球が上部センサ42aと下部センサ42b
との間を通過した場合の時間よりも短いか、長いことに
なる。従って、CPU66は上述したステップS12を
行う。即ち、通信用インターフェイス回路群90を介し
て、外部(例えば、遊技場に設けられた管理サーバ等)
に不正検知信号を送信する。
【0082】一方、ステップS18で、所定時間内に下
部センサ42bから検知信号を受信したと判断した場
合、可変表示ゲーム処理を実行する(ステップS1
9)。
【0083】なお、可変表示ゲームとは、スロットマシ
ンにおいてなされる遊技を模したゲームであり、複数の
変動図柄を当該表示装置に表示し、その各々を変動表示
させた後、所定のタイミングでこれらの図柄が順次停止
するように表示し、全ての図柄の停止表示が確定したと
きの図柄の組み合わせが所定の組み合わせとなったとき
に、パチンコ遊技を遊技者に有利な状態に移行するため
のゲームである。このとき、表示装置では、遊技者の遊
技に対する興味をそそるために、一定の物語性を有する
動画等を表示する演出表現も行われる。また、パチンコ
遊技装置には、スピーカー等も設けられており、そのよ
うな演出表現に応じたBGMや効果音等を発生させるこ
とができる。
【0084】従って、ステップS19では、CPU66
は、ROM68から可変表示ゲームを実行するためのプ
ログラムを読み出して実行することにより、表示装置3
2に表示する変動図柄の変動表示と停止表示との制御を
行い、また、停止表示された図柄の組み合わせが所定の
組み合わせに合致したときには、大入賞口38のシャッ
タ40を開放状態にする制御を行うのである。さらに、
CPU66は、画像データの合成を行い、表示装置32
に一定の物語性を有する動画等を表示させたり、動画に
合わせたBGMや効果音をスピーカーから発生させたり
する制御を行い、可変表示ゲームを盛り上げ、遊技者の
遊技に対する興味をそそる演出を行う。
【0085】次に、ステップS17で上部センサ42a
から検知信号を受信していないと判断するか、又は、ス
テップS19の処理を実行すると、球通過検出器から検
出信号を受信したか否かを判断する(ステップS2
0)。すなわち、遊技球が球検出センサの近傍を通過し
たか否かを判断する。この球通過検出器は、例えば、上
述した図2に示した例においては、球通過検出器55a
及び55bである。
【0086】このステップS20において、球通過検出
器を遊技球が通過したと判断したときには、上述したよ
うに、表示装置52において普通図柄を変動表示させる
処理を実行する(ステップS21)。なお、上述したよ
うに、変動表示された普通図柄が停止したときに所定の
図柄となったときには、可動片58a及び58bを駆動
して始動口44を開放状態となるようにして、始動口4
4に遊技球が入りやすくなるようにするのである。そし
て、ステップS20において、球通過検出器を遊技球が
通過していないと判断した場合、又は、ステップS21
の処理を実行した場合、本サブルーチンを終了する。
【0087】図9は、上述したようなパチンコ遊技装置
が複数台設置された遊技場を示す説明図である。この遊
技場530では、管理サーバ510と、パチンコ遊技装
置501a〜501f(101)、502a〜502f
(102)、503a〜503f(503)、504a
〜504f(504)、505a〜505f(50
5)、506a〜506f(506)とが、配線網55
0を介して接続されている。また、このパチンコ遊技装
置501〜506は、6台ずつ6列に配置されている。
パチンコ遊技装置501〜506の制御回路60には、
それぞれ通信用インターフェイス回路群(図示せず)が
設けられており、配線網550を介して、管理サーバ5
10に不正検知信号を送信することが可能である。そし
て、管理サーバ510がパチンコ遊技装置501〜50
6のうちの少なくとも1のパチンコ遊技装置から不正検
知信号を受信した場合、管理サーバ510に設けられた
ディスプレイには、どのパチンコ遊技装置で不正が行わ
れたが表示されることになる。
【0088】例えば、パチンコ遊技装置501aにおい
て、遊技盤の裏側であって、始動口に連通した球通路に
配置した下部センサのみからの検知信号が受信された場
合、パチンコ遊技機501aに設けられた通信用インタ
ーフェイス回路群から、配線網550を介して、管理サ
ーバ510に不正検知信号が送信され、管理サーバ51
0に設けられたディスプレイに、「×××番台で不正行
為が行われています」というような警告文を示す画像が
表示される。その結果、遊技場の管理者は、パチンコ遊
技装置501aにおいて不正行為が行われていることを
確実に、かつ、迅速に認識することができる。また、遊
技場の管理者は、直ちにパチンコ遊技装置501aで不
正行為を行っている遊技者を退場させるというように、
パチンコ遊技装置501aで行われている不正行為に対
して素早く対応することが可能となるため、結果とし
て、不正行為が行われることを低減することができる。
【0089】上述した例では、管理サーバに警告文を示
す画像が表示される場合について説明したが、本発明に
係る管理サーバにおいて、不正行為が行われたことを告
知する手段は特に限定されるものではなく、例えば、警
告音が発せられることとしてもよく、また、「×××番
台で不正行為が行われています」というような音声が出
力されることとしてもよい。また、管理サーバが、不正
行為が行われている遊技機に対して、進行しているパチ
ンコ遊技を強制的に終了させる制御を行うこととしても
よい。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、遊技盤の裏側に複数
個、上下方向に配置された検知手段による遊技球の検知
が、所定時間内に、上側の検知手段から下側の検知手段
にかけて、順番に行われたときに、始動口及び/又は入
賞口に遊技球が通過したと認識する遊技球通過認識手段
が設けられている。従って、例えば、不正行為を働こう
とする遊技者が、遊技球の払出口からパチンコ遊技装置
の内部(遊技盤の裏側)にピアノ線等を挿入し、当該ピ
アノ線等を用いて、始動口及び/又は入賞口に設けられ
た検知手段(検知部)を刺激し、意図的に検知手段を誤
作動させて検知信号を発生させ、頻繁に可変表示ゲーム
を開始させたり、多くの遊技球を払い出させようとして
も、通常は、上側及び下側の検知手段のうちの片方の検
知手段のみを上記ピアノ線等を用いて刺激することにな
るので、遊技球が始動口及び/又は入賞口を通過したと
判断することはなく、可変表示ゲームが開始されたり、
多量の遊技球が払い出されることもない。このように、
上記遊技球通過認識手段を設けることにより、遊技者の
不正行為を防止することができる。また、仮に、不正行
為を働こうとする遊技者が、ピアノ線等を用い、上側の
検知手段と下側の検知手段との両方を刺激することがで
きたとしても、実際に遊技球が始動口及び/又は入賞口
に入ったかのように、所定の時間内に、上記ピアノ線等
を用いて上側の検知手段から下側の検知手段にかけて、
順番に検知信号を発生させることは極めて困難であり、
確実に遊技者の不正行為を防止することができる。
【0091】さらに、本発明は、上記検知手段による検
知が、上述した以外の態様で行なわれたときには、不正
が発生したことを報知する不正検知信号を外部に送信す
る不正検知手段を備えている。従って、例えば、上述し
たようなピアノ線等を用いた不正な検知信号が検知手段
から送信された場合、直ちに、不正が発生したことを知
らせる不正検知信号を外部(例えば、遊技場の管理サー
バ等)に送信するため、遊技場の管理者は、多くの遊技
機が設置された遊技場においても、どの遊技機で不正行
為が行われたかを確実、かつ、適時に認識することがで
きる。このように、遊技場の管理者は上述したような不
正行為に対して素早く対応することができるため、不正
行為が行なわれるのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるパチンコ遊技装置を模式的に示
す斜視図である。
【図2】 本発明によるパチンコ遊技装置の遊技盤面を
模式的に示す拡大正面図である。
【図3】 本発明に係る検知手段の一例を模式的に示す
斜視図である。
【図4】 本発明に係る検知手段の一例であるフォトセ
ンサを模式的に示す分解斜視図である。
【図5】 本発明に係る検知手段の別の一例である機械
的センサを模式的に示す分解斜視図である。
【図6】 本発明に係る検知手段のさらに別の一例であ
る近接センサを模式的に示す分解斜視図である。
【図7】 本発明の実施例であるパチンコ遊技装置の制
御回路を示すブロック図である。
【図8】 パチンコ遊技装置において実行される遊技球
を検出する処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図9】 パチンコ遊技装置が複数台設置された遊技場
を示す説明図である。
【図10】 (a)は、パチンコ遊技装置の断面の一部
を示す部分拡大断面図であり、(b)は、(a)に示し
たパチンコ遊技装置の背面を示す部分拡大背面図であ
り、(c)は、別のパチンコ遊技装置の裏側を示す部分
拡大背面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技装置(遊技機) 14 遊技盤 32 表示装置(表示部) 42a、43a 上部センサ 42b、43b 下部センサ 60 制御回路 64 入出力バス 66 CPU(制御部) 68 ROM 70 RAM 90 通信用インターフェイス回路群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に設けられ、遊技球が入ることに
    より所定数の遊技球の払い出しが行われる複数の入賞口
    と、複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数
    の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする
    可変表示ゲームを示す画面画像が表示される表示部と、
    遊技球が入ったことを受けて大当たり又ははずれが発生
    するとともに、可変表示ゲームが開始される始動口とを
    備えた遊技機であって、前記遊技盤の裏側には、前記始
    動口に入った遊技球の通過を検知するための検知手段、
    及び/又は、前記入賞口に入った遊技球の通過を検知す
    るための検知手段が、複数個、上下方向に配置されると
    ともに、前記検知手段による検知が、所定時間内に、上
    側の検知手段から下側の検知手段にかけて、順番に行な
    われたときに、遊技球が通過したと認識する遊技球通過
    認識手段、及び、前記検知手段による検知が、前記以外
    の態様で行なわれたときには、不正が発生したことを報
    知する不正検知信号を外部に送信する不正検知手段を備
    えたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技盤に設けられ、遊技球が入ることに
    より所定数の遊技球の払い出しが行われる複数の入賞口
    と、複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数
    の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする
    可変表示ゲームを示す画面画像が表示される表示部と、
    遊技球が入ったことを受けて大当たり又ははずれが発生
    するとともに、可変表示ゲームが開始される始動口とを
    備えた遊技機に用いられる制御プログラムであって、前
    記遊技盤の裏側に、複数個、上下方向に配置された、前
    記始動口に入った遊技球の通過を検知するための検知手
    段、及び/又は、前記入賞口に入った遊技球の通過を検
    知するための検知手段を、前記検知手段による検知が、
    所定時間内に、上側の検知手段から下側の検知手段にか
    けて、順番に行なわれたときに、遊技球が通過したと認
    識する遊技球通過認識手段として機能させるとともに、
    前記検知手段による検知が、前記以外の態様で行なわれ
    たときには、不正が発生したことを報知する不正検知信
    号を外部に送信する不正検知手段として機能させるよう
    に構成されたことを特徴とする制御プログラム。
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