JP2003339877A - ロック式接続具 - Google Patents

ロック式接続具

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JP2003339877A JP2002148686A JP2002148686A JP2003339877A JP 2003339877 A JP2003339877 A JP 2003339877A JP 2002148686 A JP2002148686 A JP 2002148686A JP 2002148686 A JP2002148686 A JP 2002148686A JP 2003339877 A JP2003339877 A JP 2003339877A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロック手段を有した接続医療器及びロック手段
を有さない接続医療器の何れも接続でき、汎用性を向上
させることができるとともに、ゴムボタンのゴム材を消
毒し易くして、当該ゴムボタンの再使用を可能にするこ
とができるロック式接続具を提供する。 【解決手段】血液回路に接続されたゴムボタンbに取り
付けられ、薬剤注入のためのチューブDの先端に形成さ
れたロック手段Lと係合又は螺合しつつ血液回路に対し
チューブDを接続するためのロック式接続具aであっ
て、ゴムボタンbのゴム材6上方に取り付けられ、ロッ
ク手段Lと螺合する雌ネジ形状3が形成されたハウジン
グ1と、該ハウジング1内に収容され、チューブD先端
のコネクタCと接続可能とされつつゴム材6のスリット
7に対して挿通又は離間可能とされたフロート2とを具
備し、ハウジング1がゴムボタンbに脱着自在とされた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液回路等流体の
流通ラインに接続されたゴムボタンに取り付けられ、該
ゴムボタンのゴム材に形成されたスリットを介して流通
ラインを流れる流体を採取等する接続医療器の先端に形
成されたロック手段と係合又は螺合しつつ流通ラインに
対し前記接続医療器を接続するためのロック式接続具に
関する。
【0002】
【従来の技術】透析治療時に使用され、患者の血液を体
外循環させる血液回路は、一般に、ダイアライザやドリ
ップチャンバ等の各構成要素間を連結する可撓性チュー
ブから主に構成されており、かかる血液回路の所定の位
置には、ゴム材を有するゴムボタンが接続されている。
このゴムボタンのゴム材には、血液の流通ラインの内外
を連通したスリットが形成されており、かかるスリット
に穿刺管やシリンジの先端等を挿通し、血液回路を流れ
る血液を採取したり、或いは当該血液回路中に薬剤又は
生理食塩水を注入し得るよう構成されている。
【0003】ところで、例えば投与すべき薬剤の量や種
類によっては、シリンジをゴムボタンに接続するのに代
えて、薬剤投与のためのチューブ先端をゴムボタンに接
続する場合がある。即ち、血液回路を流れる血液に対
し、少量の薬剤を短時間で注入する場合は、シリンジ等
で注入するのが好ましい一方、大量の薬剤を長時間かけ
て注入する場合は、シリンジに代えて、薬剤を収容した
容器からチューブを延設し、該チューブの先端をゴムボ
タンに接続することにより、容器内の薬剤を血液回路に
一定量ずつ注入することが行われる。
【0004】このようなチューブの先端には、ゴムボタ
ンにおけるゴム材のスリットに挿通可能なコネクタが形
成されるとともに、薬剤投与中にコネクタがゴムボタン
から外れてしまうのを防止するためのロック手段が形成
されている。かかるロック手段は、チューブ先端のコネ
クタとは別途に設けられ、内周面に雌ネジ形状が形成さ
れた部材から成り、該雌ネジ形状がゴムボタンに取り付
けられたロック式接続具に螺合してロック可能とされた
ものである。
【0005】従来のロック式接続具は、図12に示すよ
うに、ゴムボタン100のゴム材101に形成されたス
リット101aに対して挿通又は離間可能とされたフロ
ート102を有し、該フロート102がゴムボタン10
0のゴム材101を収容すべく立設された筒状部103
に収容されているとともに、当該筒状部103外周面に
ロック手段の雌ネジ形状と螺合可能な雄ネジ形状104
が形成されていた。
【0006】より具体的には、ゴムボタン100の筐体
と一体成形された筒状部103の外周面に雄ネジ形状1
04を形成するとともに、その筒状部103の内部にフ
ロート102を収容させておき、該フロート102の先
端をスリット101aに対し挿通又は離間させて構成さ
れていた。そして、図13に示すように、チューブD等
の先端のコネクタCをフロート102内に嵌合させつつ
押圧すると、フロート102が下降してゴム材101の
スリット101aに挿通されるので、当該チューブDを
ゴムボタン100に対して接続することができる一方、
その接続状態のままチューブD先端に配設されたロック
手段Lを回動させて、該ロック手段Lの内周面に形成さ
れた雌ネジ形状Laを筒状部103に形成された雄ネジ
形状104に螺合させることによりロックしていた。こ
れにより、チューブDがゴムボタン100から外れてし
まうのを防止することができる。
【0007】尚、近時においては、シリンジ形状を成す
薬剤の収容部材の先端に雌ネジ形状から成るロック手段
を配設したものも提案されているが、上記ロック式接続
具によれば、当該収容部材先端をゴムボタンにおけるゴ
ム材のスリットに挿通させつつ、ロック手段をロック式
接続具に形成された雄ネジ形状に螺合させてロックする
こともできる。即ち、ロック手段が配設されたものとし
ては、コネクタが形成された薬剤投与のためのチューブ
に限らず、シリンジや他の採取又は注入手段(本明細書
においては、これらを総称して接続医療器という。)に
適用することができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロック式接続具においては、フロート102及び雄
ネジ形状104がゴムボタン100の筐体と一体成形さ
れた筒状部103に配設及び形成されているので、これ
らフロート102及び雄ネジ形状104を有する筒状部
103をゴムボタン100から取り外すことができず、
専らロック手段を有する接続医療器を接続することしか
できないという問題があった。
【0009】即ち、フロート102における上側の内周
面は、コネクタCと良好に嵌合し得るよう、当該コネク
タCの外形形状と略等しく設定されているので、ロック
手段Lを有さず、フロート102に嵌合される前提で設
計されていない接続医療器の先端は、十分に嵌合され得
ず、接続が極めて不安定となってしまうのである。より
詳しく述べると、接続医療器の先端をスリット101a
に対し貫通させるには、当該先端をテーパ状に形成する
必要があるので、フロート102を介して接続させるも
のと、直に接続させるものとでは、接続医療器の先端の
傾斜角が異なり、直に接続させるもの(即ち、ロック手
段Lを有さないもの)をフロート102に接続させよう
としても、うまく嵌合しないのである。
【0010】また、上記従来のロック式接続具において
は、フロート及び雄ネジ形状がゴムボタンの筐体と一体
成形された筒状部に配設及び形成され、そのフロート下
にゴム材が配置しているので、ゴム材表面の外部への露
出面積が極めて小さく、当該ゴム材を消毒するのが極め
て面倒であり、所望の薬剤を注入した後、再度接続医療
器を接続して再使用することができないという問題があ
った。即ち、医療現場においては、例えばゴムボタンを
介して血液回路を流れる血液を採取した後、当該ゴムボ
タンを介して薬剤を注入することがなされる場合がある
が、その場合、衛生上の観点から、採血後にゴムボタン
のゴム材を消毒し、しかる後に薬剤注入を行う必要があ
ったのに対し、上記従来のロック式接続具があると、ゴ
ム材の消毒が困難となって、再使用ができなくなってし
まうのである。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、ロック手段を有した接続医療器及びロック手
段を有さない接続医療器の何れも接続でき、汎用性を向
上させることができるとともに、ゴムボタンのゴム材を
消毒し易くして、当該ゴムボタンの再使用を可能にする
ことができるロック式接続具を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
流体の流通ラインに接続されたゴムボタンに取り付けら
れ、該ゴムボタンのゴム材に形成されたスリットを介し
て前記流通ラインを流れる流体を採取或いは別途の流体
を当該流通ラインに注入する接続医療器の先端に形成さ
れたロック手段と係合又は螺合しつつ前記流通ラインに
対し前記接続医療器を接続するためのロック式接続具で
あって、前記ゴムボタンのゴム材上方に取り付けられ、
前記接続医療器のロック手段と係合又は螺合する被ロッ
ク手段が形成されたハウジングと、該ハウジング内に収
容され、前記接続医療器先端と接続可能とされつつ前記
ゴム材のスリットに対して挿通又は離間可能とされたフ
ロートとを具備し、前記ハウジングがゴムボタンに脱着
自在とされたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のロ
ック式接続具において、前記ゴムボタンのゴム材を収容
したキャップに前記ハウジングの下端が圧入され、当該
ゴムボタンに脱着自在とされたことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のロック式接続具において、患者の血液を体外
循環させつつ浄化するための血液回路に接続されたこと
を特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。本発明に係るロ
ック式接続具は、血液回路に接続されたゴムボタンに取
り付けられ、接続医療器をロックしつつ、その先端を当
該ゴムボタンに接続するためのものである。尚、ここで
いう接続医療器とは、血液回路を流れる血液を採取或い
は薬剤や生理食塩水を血液回路に注入する手段の総称を
指し、具体的には、シリンジや薬剤投与のためのチュー
ブを指す。また、接続医療器先端は、薬剤投与のための
チューブ先端に形成されたコネクタや、シリンジ先端に
取り付けられる穿刺管を含むものである。
【0016】まず、本実施形態に適用されるゴムボタン
について説明する。かかるゴムボタンは、図3及び図4
に示すように、両端が血液回路を構成する可撓性チュー
ブαと接続されるとともに、一部に開口5aを有する接
続部5と、該接続部5の開口5aを塞ぐように配置され
たゴム材6と、該ゴム材6に形成されたスリット7と、
ゴム材6の外側表面を外部に臨ませつつ、その側面を覆
う如く接続部5の開口5a側に固定されたキャップ8と
から主に構成されている。
【0017】即ち、ゴム材6は、接続部5の開口5a縁
部とキャップ8とで挟持されて固定されており、その外
側表面に形成されたスリット7が接続部5内部と外部と
を連通している。かかるスリット7は、通常状態におい
て、ゴム材6の弾力により固く閉じており、穿刺管やシ
リンジ先端が押圧されると、該先端を挿通すべく開口す
るよう形成されている。
【0018】接続部5は、両側に可撓性チューブαが接
続されて、血液回路の一部を構成するもので、内部が患
者の血液の流通ラインを構成する。かかる流通ラインに
は、患者の血液が流れる他、プライミング時などに、生
理食塩水や透析液等が流れることとなる。尚、接続部5
における開口5a縁部には、当該縁部に沿って凹部5b
が形成されており、かかる凹部5b内にキャップ8のフ
ランジ及びゴム材6の周縁が圧入されている。
【0019】キャップ8の上面には、ゴム材6の外側表
面を外部に臨ませるための開口8aが形成されており、
該開口8a縁部には、その縁部に沿って凹部8aaが形
成されている。かかる凹部8aaは、その内径が後述す
るロック式接続具aにおける膨出部4より若干小さく形
成されており、当該膨出部4を圧入固定可能とされてい
る。尚、本実施形態に係るゴムボタンbのキャップ8
は、上面から見て略円形とされているが、ゴム材6の外
側表面を外部に臨ませる開口8a及びその縁部に形成さ
れた凹部8aaを有していれば、楕円や矩形又は異形の
ものであってもよい。
【0020】上記ゴムボタンbによれば、スリット7を
介して、血液回路を流れる血液を採取したり、或いは当
該血液回路内に薬剤や生理食塩水等を注入することがで
きる。特に、比較的大量の薬剤又は生理食塩水等を長時
間かけて少量ずつ注入する作業においては、図5に示す
ように、薬剤を収容した容器からチューブDを延設し、
該チューブDの先端に形成されたコネクタCをゴムボタ
ンbに接続することが行われる場合がある。
【0021】かかるチューブDの先端には、コネクタC
の他、ロック手段Lが形成されている。該ロック手段L
の内周面には、雌ネジ形状Laが形成されており、かか
る雌ネジ形状Laが後述するロック式接続具aに形成さ
れた雄ネジ形状3と螺合することにより、ロック式接続
具aを介してチューブDのコネクタCをゴムボタンbに
接続し得るよう構成されている。尚、本実施形態におい
ては、ロック手段Lに雌ネジ形状Laを形成するととも
に、これと螺合する雄ネジ形状3をロック式接続具aに
形成しているが、ロック手段Lに雄ネジ形状、ロック式
接続具aに雌ネジ形状を形成するようにしてもよい。
【0022】ここで、本実施形態に係るロック式接続具
aは、ゴムボタンbに脱着自在とされたもので、図1及
び図2に示すように、ハウジング1と、フロート2とか
ら主に構成されている。ハウジング1は、その上下端が
開口した樹脂製の円筒状部材から成り、上端近傍の側面
には、被ロック手段としての雄ネジ形状3が形成されて
いる。該雄ネジ形状3は、既述したロック手段Lの雌ネ
ジ形状Laと螺合し得るものであり、チューブD先端の
コネクタCをロック式接続具aにロックするためのもの
である。
【0023】また、ハウジング1の下端における外周縁
部には、外側に膨出した膨出部4が形成されている。こ
の膨出部4は、その外径がゴムボタンbのキャップ8に
形成された凹部8aaの内径より若干大きく設計されて
おり、該凹8aaに対して圧入可能とされている。即
ち、凹部8aaに対しハウジング1の下端を押圧するこ
とにより、膨出部4が弾力で変形しつつ当該凹部8aa
内に入り込み、図7に示すように、ロック式接続具aが
ゴムボタンbに圧入固定されるのである。
【0024】フロート2は、ハウジング1内に収容さ
れ、その上端側がチューブD先端と接続可能とされつつ
ゴムボタンbにおけるゴム材6のスリット7に対して挿
通又は離間可能とされたものである。更に詳しくは、フ
ロート2の内部は、上下端を連通する連通孔が形成され
ており、該連通孔には、図2で示すように、上端側の径
t1の部分と下端側の径t2の部分とが形成されてい
る。
【0025】上端側の径t1は、チューブD先端のコネ
クタCの外径と略等しく設計されており、当該コネクタ
Cをハウジング1の上端開口から挿通することにより、
嵌合可能とされている。また、ハウジング1の内周面に
おける下端側には、フロート2側に突出した凸部4aが
形成されており、フロート2がハウジング1内で下降し
ても当該凸部4aで更なる下降が規制されている。かか
る凸部4により、フロート2がハウジング1の下端開口
から脱落してしまうのを防止している。
【0026】次に、上記ロック式接続具aにおける作用
について説明する。まず、ゴムボタンbにおけるキャッ
プ8に形成された凹部8aaにロック式接続具aの膨出
部4を圧入することにより、ゴムボタンbにロック式接
続具aを固定しておく。その後、図8で示すように、上
方よりチューブDの先端を近づけ、コネクタCをハウジ
ング1の上端開口と対向させた後、図9に示すように、
当該コネクタCをロック式接続具aの上端開口内に挿入
しつつロック手段Lを回動させる。
【0027】これにより、フロート2が下降して、その
下端がゴム材6のスリット7に挿通されるとともに、ロ
ック手段Lの雌ネジ形状Laが被ロック手段である雄ネ
ジ形状3と螺合し、ロック状態とされる。かかる状態に
おいては、医師等の医療従事者がチューブDやゴムボタ
ンbから手を離しても、接続状態が維持され、当該チュ
ーブDを流れる薬剤等をゴムボタンbを介して確実に血
液回路内へ注入することができる。
【0028】チューブDによる薬剤等の注入が終了する
と、ロック手段L又はハウジング1の外周面を把持しつ
つ上方へ引っ張ることにより、膨出部4の凹部8aa内
への圧入を解き、図10に示すように、ロック式接続具
aが接続された状態のままチューブD及びコネクタCを
ゴムボタンbから抜き取る。これに伴い、フロート2も
スリット7から離間するので、当該スリット7がゴム材
6の弾力により再び固く閉じ、接続部5内を流れる血液
が漏れないようになっている。
【0029】このように、ロック式接続具aをゴムボタ
ンbから取り外すことにより、ゴムボタンbのゴム材6
の外側表面(上面)が再び外部に臨んだ状態となるの
で、その外側表面を消毒し易くすることができる。即
ち、従来の如く、雄ネジ形状が形成された筒状部がゴム
ボタンの筐体と一体であり、取り外し不可能であるもの
に対し、ゴム材6の消毒を容易とすることができるの
で、所望の薬剤を注入した後、再度他の接続医療器を接
続して再使用することができるのである。尚、ロック式
接続具a自体の消毒も問題ない。
【0030】また、上記の如く、ロック式接続具aがゴ
ムボタンbに対して脱着自在とされているので、ロック
式接続具aをゴムボタンbから取り外した状態とすれ
ば、図11に示すように、ロック手段Lを有さない接続
医療器(例えば、同図の如きシリンジS等)の先端を良
好に嵌合することができる。従って、ロック手段を有し
た接続医療器及びロック手段を有さない接続医療器の何
れも接続でき、汎用性を向上させることができる。
【0031】更に、従来の如きロック式接続具がゴムボ
タンから取り外せないものにおいては、投入する薬剤の
種類分又は採血の回数分だけゴムボタンを血液回路に接
続しておかなければならなかったのに対し、本実施形態
によれば、一つのゴムボタンで足りることとなる。即
ち、本実施形態によれば、ゴムボタンの消毒が容易であ
るので、薬剤の注入作業或いは血液の採取作業の度にゴ
ムボタン外表面を消毒して幾度の使用をすることがで
き、従来のように、複数接続しておく必要がないのであ
る。
【0032】以上、本実施形態に係るロック式接続具に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばゴムボタンの凹部8aaにネジを形成して
おき、これと螺合し得るネジをハウジング1の下端部に
形成するようにしてもよい。この場合、ハウジングのネ
ジをゴムボタンのネジに合致させつつ回動させることに
より、これらの螺合及び解除を行うことができるので、
上記実施形態と同様、ロック式接続具をゴムボタンに脱
着自在とすることができる。尚、ロック式接続具をゴム
ボタンに対し脱着自在とすれば、他の構成としてもよ
い。
【0033】また、ロック式接続具と脱着可能とされる
ゴムボタンは、本実施形態にものに限定されず、種々形
態のもの(例えば、スリットやキャップの形状が異なる
もの等)に適用することができる。更に、本実施形態に
適用されるゴムボタンは、患者の血液を体外循環させつ
つ浄化するための血液回路に接続されているが、他の流
体の流路(輸液ライン等)に接続されたゴムボタンを適
用することもできる。
【0034】また更に、本実施形態においては、チュー
ブDの先端に形成されたコネクタCを接続するよう構成
されているが、ロック手段を備えた他の接続医療器(シ
リンジ形状を成す薬剤の収容部材の先端に雌ネジ形状か
ら成るロック手段を配設したもの)を接続するのに適用
してもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、フロートを収
容したハウジングがゴムボタンに脱着自在とされている
ので、ロック手段を有した接続医療器及びロック手段を
有さない接続医療器の何れも接続でき、汎用性を向上さ
せることができるとともに、ゴムボタンのゴム材を消毒
し易くして、当該ゴムボタンの再使用を可能にすること
ができる。
【0036】請求項2の発明によれば、ゴムボタンのゴ
ム材を収容したキャップにハウジングの下端が圧入さ
れ、当該ゴムボタンに脱着自在とされたので、ゴムボタ
ンに対するロック式接続具の取り付け作業及び取り外し
作業を容易としつつ、その構造を簡素化することができ
る。
【0037】請求項3の発明によれば、一般に種々の採
血作業や薬剤注入作業がなされる血液回路に本ロック式
接続具を接続したので、ゴムボタンの再使用が可能とさ
れるという本発明の効果を十分に有効なものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るロック式接続具を示す
斜視図
【図2】本発明の実施形態に係るロック式接続具を示す
縦断面図
【図3】本発明の実施形態に係るロック式接続具が脱着
されるゴムボタンを示す上面図
【図4】図3におけるIV−IV線断面図
【図5】本発明の実施形態に係るロック式接続具に接続
されるべくコネクタC及びロック手段Lを備えたチュー
ブDを示す模式図
【図6】同コネクタC及びロック手段Lを備えたチュー
ブDの先端側における断面図
【図7】本発明の実施形態に係るロック式接続具がゴム
ボタンに取り付けられた状態を示す断面図
【図8】本発明の実施形態に係るロック式接続具がゴム
ボタンに取り付けられ、且つ、チューブD先端が近づい
た状態を示す断面図
【図9】本発明の実施形態に係るロック式接続具がゴム
ボタンに取り付けられ、且つ、チューブD先端が接続さ
れた状態を示す断面図
【図10】本発明の実施形態に係るロック式接続具がゴ
ムボタンから取り外された状態を示す断面図
【図11】本発明の実施形態に係るロック式接続具がゴ
ムボタンから取り外された後、当該ゴムボタンにシリン
ジ先端を穿刺した状態を示す断面図
【図12】従来のロック式接続具におけるコネクタを挿
通する前の状態を示す断面図
【図13】従来のロック式接続具におけるコネクタを挿
通した後の状態を示す断面図
【符号の説明】
1…ハウジング 2…フロート 3…雄ネジ形状(被ロック手段) 4…膨出部 5…接続部 6…ゴム材 7…スリット 8…キャップ 8a…開口 8aa…凹部 a…ロック式接続具 b…ゴムボタン C…コネクタ D…チューブ(接続医療器) L…ロック手段 La…雌ネジ形状

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の流通ラインに接続されたゴムボタン
    に取り付けられ、該ゴムボタンのゴム材に形成されたス
    リットを介して前記流通ラインを流れる流体を採取或い
    は別途の流体を当該流通ラインに注入する接続医療器の
    先端に形成されたロック手段と係合又は螺合しつつ前記
    流通ラインに対し前記接続医療器を接続するためのロッ
    ク式接続具であって、 前記ゴムボタンのゴム材上方に取り付けられ、前記接続
    医療器のロック手段と係合又は螺合する被ロック手段が
    形成されたハウジングと、 該ハウジング内に収容され、前記接続医療器先端と接続
    可能とされつつ前記ゴム材のスリットに対して挿通又は
    離間可能とされたフロートと、を具備し、前記ハウジン
    グがゴムボタンに脱着自在とされたことを特徴とするロ
    ック式接続具。
  2. 【請求項2】前記ゴムボタンのゴム材を収容したキャッ
    プに前記ハウジングの下端が圧入され、当該ゴムボタン
    に脱着自在とされたことを特徴とする請求項1記載のロ
    ック式接続具。
  3. 【請求項3】前記ゴムボタンは、患者の血液を体外循環
    させつつ浄化するための血液回路に接続されたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のロック式接続具。
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