JP2003338233A - 電子機器の回転操作ツマミ構造および電子機器 - Google Patents

電子機器の回転操作ツマミ構造および電子機器

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JP2003338233A JP2002147229A JP2002147229A JP2003338233A JP 2003338233 A JP2003338233 A JP 2003338233A JP 2002147229 A JP2002147229 A JP 2002147229A JP 2002147229 A JP2002147229 A JP 2002147229A JP 2003338233 A JP2003338233 A JP 2003338233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型化や高価格化を防止でき、かつクリック
感を発生または増幅させるための反力を十分発生させる
ことが可能で、しかもクリック感の変更のための設計変
更も容易に行える電子機器の回転操作ツマミ構造および
電子機器を提供する。 【解決手段】 固定部材1の内側に配置された被操作部
材2と、固定部材1の内側から外側に延出された被操作
部材2を操作するための回転軸3と、この回転軸3を回
転操作するためのツマミ部材10と、自身を回動不能と
するため固定部材1に係合する回転阻止手段7fが設け
られ、ツマミ部材10の回転時に、その回転水平面にお
ける半径方向外側への弾性変形とその後の復帰を繰り返
すことによって、ツマミ部材10にクリック感を発生ま
たは増幅させる弾性部材7と、を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器の回転操
作ツマミ構造および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、無線機(ハンディトランシー
バー)等の電子機器の本体天面部には、周波数を合わせ
たり、音量を調節したりするための回転操作ツマミが設
けられている。そして、これらの回転操作ツマミ、例え
ば、周波数を設定するための操作ツマミは、クリック付
きのロータリースイッチやエンコーダーを使用し、回転
操作時にクリック感が出るように構成されている。
【0003】この操作ツマミのクリック感が弱く感触が
悪いときは、次のような2種類の方法を採用している。
第1の方法は、クリック感がさらに強いロータリースイ
ッチを使用する方法である。第2の方法は、操作ツマミ
の下に凹凸を設けて板金状のバネを当て、凸部にかかる
バネの摩擦力を大きくし感触を固くする方法である。
【0004】第2の方法の構成としては、例えば、特開
平8−106336号公報および特開平8−22241
3号公報等に記載されている構成が存在する。
【0005】特開平8−106336号公報に記載され
たチューニングつまみは、クリック感を持たせたつまみ
ではないが、摩擦力を可変とし、つまみのトルクを可変
としたものである。図8に示すように、このチューニン
グつまみは、つまみ本体51と、リング52と、リング
52を挟んでつまみ本体51にネジ止め固定されたフラ
ンジ53と、摩擦材54を有する接触バネ55から構成
される。つまみ本体51とフランジ53との間に配置さ
れたリング52の内周面には、溝52bが設けられてい
る。この溝52bと、フランジ53のつまみ本体51側
に突出する凸部53bの外周面との間には、バネ56が
配置され、このバネ56の一端が凸部53bの外周面に
当接し他端がボール57をリング52の溝52bに押し
つける。これによって、リング52が、フランジ53の
凸部53bの外側部分に保持される。
【0006】また、リング52には、軸方向端面に傾斜
面を有する傾斜部52aが設けられ、この傾斜部52a
はフランジ53の穴53a内に嵌り込み、傾斜面がフラ
ンジ53の反対側に配置されている接触バネ55に接触
している。接触バネ55のフランジ53と対向する面と
反対側の面には、図示しない操作パネルに接触し摩擦力
を発生するための摩擦材54が貼付されている。
【0007】このため、リング52を回転させると、傾
斜部52aの傾斜面が接触バネ55を軸方向に押さえつ
ける。これによって、接触バネ55に貼付された摩擦材
54と操作パネルとの間に発生する摩擦力が大きくな
る。このようにして、この摩擦力を変化させることがで
きる。すなわち、傾斜部52aの傾斜面が接触バネ55
を押さえつける力は、その回転位置によって変化してい
く。このため、このチューニングつまみでは、つまみ本
体51の回転位置によって、傾斜部52aの接触バネ5
5との接触状態が変化するため、接触バネ55の撓み状
態が変化し、これによってつまみ本体51の回転トルク
を変化させることが可能となる。これによって、周波数
の微調整も可能となる。
【0008】特開平8−222413号公報に記載され
たクリック装置は、図9に示すように、軸受け61と、
軸受け61に回転可能に挿入保持された軸62と、軸受
け61の底面61aに固着されたケース64と、軸62
のフランジ部62aとケース64との間に配置されたバ
ネ63から構成されている。バネ63には、周方向にお
いて180度対称となると位置に、凸部63a,63b
がそれぞれ配置されている。そして、前記バネ63の凸
部63a,63bとの対向面には、フランジ部62aの
山部62bと谷部62cとが周方向に連続的に交互に配
置されている。なお、山部62bと谷部62cとは、1
80度対称となる位置に一対で配置されるように構成さ
れている。
【0009】このクリック装置では、上述したように構
成されたため、軸62が回転すると、その回転力がフラ
ンジ部62aの山部62bからバネ63の一方の凸部6
3a,63bに伝達されてこの凸部63a,63bが軸
方向となるケース64側に撓み、この撓み力をケース6
4が受ける。すなわち、フランジ部62aの山部62b
がバネ63の凸部63a,63bの一方をケース64側
に軸方向に押しつけながら回転するため、バネ63とケ
ース64との間には摩擦力が生じる。この摩擦力が、軸
62の回転に対する抵抗力となり、この抵抗力の大小が
軸62の回転にクリック感を発生させる。
【0010】なお、バネ63の凸部63a,63bは、
谷部62cに嵌り込んでいる際には、軸62の回転力が
この谷部62cからはケース64側に伝達されない。し
かし、谷部62cの180度対向する位置には山部62
bが配置され、この山部62bが凸部63a,63bの
一方を付勢することによって、軸62の回転力がケース
64側に伝達される。山部62bと谷部62cは周方向
に交互に配置され、かつ180度対称の位置には一対と
なって配置されているため、山部62bを乗り越えて谷
部62cに一方の凸部63a,63bが嵌り込んだ際
は、他方の凸部63a,63bの他方が180度対称の
位置に配置された山部62bによってケース64側に付
勢されることとなる。
【0011】このため、このクリック装置では、軸62
の回転位置が1つずれる毎に、略対称となる位置に配置
される山部62bが交互にバネ63の凸部63a,63
bをケース64側に付勢し、順にクリック感を発生させ
ることとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】クリック感の強いロー
タリースイッチに置き換える場合、コストが上昇する。
これは、クリック感を強くしたロータリースイッチは高
価格であるためである。また、クリック感が適切なもの
でないときには、新たなロータリースイッチを採用する
必要が生じ、ロータリースイッチの種類が増加し、部品
管理の面で大変となり、購入価格の面で不利となる。ま
た、ツマミで押し込みながら、あるいは手前に引っ張り
ながら回転すると、バネ圧が変わってしまうため、クリ
ック感が変わり、クリック感が安定しない。
【0013】上述した各公報に記載された従来技術の構
成によれば、軸が回転すると、その回転に伴ってバネが
軸方向に撓んでケース側に押しつけられ、この動作によ
って発生する軸の回転動作への抵抗力の差がクリック感
を増したり発生したりするように構成されている。しか
し、上述の各構成によれば、周方向への回転によってバ
ネを軸方向へ撓ませて摩擦力を発生させる構成となって
いるため、摩擦力が回転に対する抵抗となりにくい。す
なわち、回転方向と関係ない軸方向で摩擦力を発生させ
ているためである。したがって、クリック感を発生させ
るためのトルク効果としては小さいものとなってしま
う。
【0014】また、加えて、上述の各構成によれば、抵
抗力やクリック感を調節する場合、バネの板厚や材質や
形状等を大幅に設計変更する必要が生じる。そのため、
抵抗力やクリック感を変更しようとすると、設計や製造
にかかるコストが高くなってしまうという問題が生じ
る。また、抵抗力やクリック感を高めに設定する場合
は、バネを大きなものとする必要が生じ、このバネを収
納する部位を大きなものとする必要が生じる。この場合
は、筐体に入りきらなくなったり、装置全体が大型化し
てしまうという問題が生じる。
【0015】そこで、本発明は、上述の問題点に鑑み、
大型化や高価格化を防止でき、かつクリック感を発生ま
たは増幅させるための反力を十分発生させることが可能
で、しかもクリック感の変更のための設計変更も容易に
行える電子機器の回転操作ツマミ構造および電子機器を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の電子機器の回転操作ツマミ構造は、固定部
材の内側に配置された被操作部材と、固定部材の内側か
ら外側に延出された被操作部材を操作するための回転軸
と、この回転軸を回転操作するためのツマミ部材と、自
身を回動不能とするため固定部材に係合する回転阻止手
段が設けられ、ツマミ部材の回転時に、その回転水平面
における半径方向外側への弾性変形とその後の復帰を繰
り返すことによって、ツマミ部材にクリック感を発生ま
たは増幅させる弾性部材と、を有していることを特徴と
している。
【0017】また、他の発明は、上述の電子機器の回転
操作ツマミ構造において、弾性部材には、半径方向内側
に突出する突起が設けられ、ツマミ部材には突起が係脱
自在となる歯車部が設けられ、回転阻止手段は、固定手
段に設けられた凹部と、弾性部材に軸方向に延出するよ
うに形成され凹部に嵌り込む位置決め凸部と、から構成
され、ツマミ部材が回転されると、突起と歯車部との係
合によって弾性部材がツマミ部材に対して供回りしよう
とする際に、この供回りを回転阻止手段によって阻止す
るように構成され、これによって、弾性部材が半径方向
外側に弾性変形しながらツマミ部材の回転に抵抗を与え
ることを特徴としている。
【0018】また、他の発明は、上述の各電子機器の回
転操作ツマミ構造において、弾性部材にツマミ部材の回
転範囲を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とし
ている。
【0019】また、本発明の電子機器は、請求項1から
3のいずれか1項記載の電子機器の回転操作ツマミ構造
を備えたことを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
電子機器の回転操作ツマミ構造を、図面に基づいて詳細
に説明する。なお、この実施の形態では、無線機に適用
した場合について説明する。
【0021】なお、以下に説明するツマミ構造は、スイ
ッチ自体にクリック感を有している操作ツマミのクリッ
ク感を増す場合に使用して好適なものであるが、特に用
途はそれに限定されるものではなく、従来はクリック感
を発生させない構成となっているボリューム調節用のツ
マミ等に用いてクリック感を発生させるようにしても良
い。
【0022】図1は、本発明の実施の形態に係る電子機
器の回転操作ツマミ構造を示す分解斜視図である。図2
は、本発明の実施の形態の要部を示す図で、(A)はツ
マミ部材、弾性部材、筐体およびロータリースイッチを
示す断面図、(B)は(A)のツマミ部材のみを下方か
ら見た斜視図、(C)は(B)のツマミ部材の変形例を
示した斜視図である。図3は、図2(A)の電子機器の
回転操作ツマミ構造のツマミ部材と弾性部材とを、ロー
タリースイッチ(回転軸を含む)、筐体、ナットを取り
外した状態で、矢示III方向から見た底面図である。
【0023】図1、図2(A)に示すように、固定部材
となる筐体1の内側の面には、回転軸3によって操作さ
れる被操作部材となるクリック付きのロータリースイッ
チ(ロータリースイッチ自体がクリック感を発生させ
る)2が固定される。ロータリースイッチ2には、当該
ロータリースイッチ2のスイッチング切換用の操作部材
となる回転軸3が突出するように設けられている。この
回転軸3の先端側は、ロータリースイッチ2から突出
し、さらに筐体1に形成された挿通孔1a内を通過し
て、筐体1の内側から外側まで延出するように配置され
る。固定部材には、シャーシ、ケース、樹脂製等からな
る化粧板等が採用される。
【0024】回転軸3のロータリースイッチ2から突出
している部分の根元の径方向外側には、内周部分がこの
回転軸3を回転自在に支持する軸受けになっている筒状
部4が設けられている。この筒状部4の外周面には、ネ
ジ部4aが形成されている。なお、筒状部4の根元部分
は、ロータリースイッチ2の外周面に固定されている。
この筒状部4は、挿通孔1a内に挿通され、筐体1の外
部側に突出した部分に形成されたネジ部4aがナット5
によって螺合固定されている。この構成により、ロータ
リースイッチ2は筐体1の内側面に固定されている。な
お、ロータリースイッチ2の固定方法としては、基板に
実装されるだけでナット5で固定しない構造やホルダー
等を利用して固定される構造等が考えられ、上記の固定
方法に限られない。
【0025】筐体1には、回転軸3および回転軸3の外
側に配置された筒状部4を挿通すると共に、筒状部4の
外周面に形成されたネジ部4aに螺合固定されるナット
5を内部に配置する挿通孔1aが形成されている。この
挿通孔1aの内部には、段部が形成されている。この段
部を境として、筐体1の内部側と外部側とで半径の異な
る2つの孔が一体化されており、これを挿通孔1aとし
ている。
【0026】筐体1の内面側に配置される挿通孔1aの
小径部1a1の半径は、筒状部4の半径より若干大きい
ものとなっており、内部には筒状部4が挿通されてい
る。また、筐体1の外面側に配置される挿通孔1aの大
径部1a2の半径は、ナット5の半径よりも大きいもの
で構成されている。そして、この挿通孔1aの大径部1
a2内で、筒状部4の外周面に形成されたネジ部4aに
ナット5が螺合固定されている。このナット5の一側端
面は、挿通孔1a内の段部に当接される。
【0027】また、挿通孔1aの外面側の縁部分には、
後述する弾性部材7の2つの位置決め凸部7f,7fが
それぞれ嵌り込む凹部1f,1fが180度対称位置に
設けられている。これらの凹部1fは、挿通孔1aの縁
部分から半径方向外側に延出するように形成された溝状
の凹部となっている。なお、上述の位置決め凸部7f,
7fの個数は、少なくとも1つあれば良いものとする。
【0028】後述するツマミ部材10が回転する際、弾
性部材7にはこのツマミ部材10の回転に追従して供回
りしようとする力が働くが、その供回りを阻止するの
が、この溝状の凹部1fとなっている。すなわち、筐体
1に形成された挿通孔1aの縁部分に形成された凹部1
fと、この凹部1fに嵌り込む位置決め凸部7fは、弾
性部材7のツマミ部材10への供回りを防止し、弾性部
材7を回動不能とするための回転阻止手段となってい
る。
【0029】なお、回転軸3のさらに先端側は、ツマミ
部材10の嵌合穴10cに強嵌合されている。嵌合穴1
0cの奥側は、断面D形の穴形状とされ、回転軸3の先
端側に設けられる断面D形部分が係合するように構成さ
れている。これによって、回転軸3は、ツマミ部材10
を回転操作することにより、ツマミ部材10と一体的に
回転されることとなる。なお、嵌合穴10aの穴形状と
回転軸3の先端形状は、断面D型のカットとせず、歯車
形状等、回り止めがなされた他の形状としても良い。
【0030】ツマミ部材10は、指等で回転操作するた
めの操作筒部10aと、この操作筒部10aの一端近傍
に設けられ、筐体1の挿通孔1aを覆うように配置され
る鍔部10bを有している。また、図2(A)および
(B)ならびに図3に示すように、鍔部10bの筐体1
と対向する側の面には、弾性部材7の半径方向内側にお
いて対向するように配置される歯車部10hが、鍔部1
0bの筐体1側の面から軸方向において筐体1側に突出
するようにツマミ部材10に設けられている。この実施
の形態では、歯車部10hの歯の数が18とされ、歯と
歯の間の角度が20度とされている。そして、ロータリ
ースイッチ2自体のクリック間隔である20度と同一と
されている。
【0031】そして、この歯車部10hの筐体1側の面
の中央部分には、この歯車部10hから操作筒部10a
の途中部分にかけて、回転軸3の先端側を嵌合するため
の嵌合穴10cが設けられている。さらに、鍔部10b
の筐体1側の面には、上述の回転規制用凸片7gに当接
することにより、当該ツマミ部材10の回動範囲を規制
するボス10eが設けられている。なお、この実施の形
態では、このボス10eが回転規制用凸片7gと当接す
べく、軸方向に延出された構成となっているが、図2
(C)に示すように、ボス10e1を半径方向外側に延
出するように構成しても良い。図2(C)は、図2
(B)のツマミ部材10の変形例を示した斜視図となっ
ている。この図2(C)の構成とすると、ボス10e1
は、弾性部材7と当接しないものとなる。このような構
成とする場合は、このボス10e1の回転軌道内に配置
されボス10e1と当接可能な当接部を筐体1に設け、
この筐体1に設けられた当接部を、ツマミ部材10の回
転範囲を規制する規制部としても良い。
【0032】ツマミ部材10の鍔部10bと、ナット5
が嵌り込んだ筐体1の挿通孔1aの外側の面との間に
は、耐摩耗性がありかつ弾性のある樹脂、例えばポリア
セタール(POM)等で構成された弾性部材7が配置さ
れる。
【0033】図3に示すように、弾性部材7は、略円形
の環状のバネ部材で構成されており、図3における上部
と下部が半径方向内側に湾曲された形状を有している。
この弾性部材7は、回転水平面における半径方向外側に
弾性変形可能な部材となっている。
【0034】そして、弾性部材7の半径方向内側に湾曲
した部分の周方向中央には、それぞれ半径方向内側に突
出する突起7a,7aが設けられている。これらの突起
7a,7aは、ツマミ部材10の歯車部10hの歯に対
して係脱自在となっている。そして、これらの突起7
a,7aは、ツマミ部材10が回転すると、このツマミ
部材10の歯車部10hの係合している歯から回転力を
受けるものとなっている。
【0035】また、弾性部材7の筐体1との対向面に
は、軸方向において筐体1側に延出された位置決め凸部
7f,7fが設けられている。これらの位置決め凸部7
f,7fは、筐体1の凹部1f,1fに嵌り込んでい
る。このため、突起7a,7aからツマミ部材10の回
転力を受けてツマミ部材10に供回りしようとする力が
発生しても、位置決め凸部7f,7fが筐体1の凹部1
f,1fに嵌り込んでいるため、弾性部材7は回転しな
いようになっている。
【0036】この構成により、ツマミ部材10が回転す
ると、弾性部材7はその突起7a,7aが歯車部10h
から回転方向への力を受けるものの、回転が阻止されて
いるため、歯車部10hの歯が突起7a,7aを回転水
平方向における半径方向外側へ押しながらツマミ部材1
0が回転することとなる。このため、突起7a,7aが
設けられた湾曲部が、回転水平面における半径方向外側
に弾性変形する。このときの反力、すなわち半径方向内
側に戻ろうとする力が、突起7a,7aとツマミ部材1
0の歯車部10hとの反力を増大し、ツマミ部材10の
回転に対する抵抗を大とする。
【0037】ツマミ部材10がさらに回転すると、突起
7a,7aが歯車部10hの谷部分に嵌り込み、弾性を
活かして弾性部材7が元の状態に戻る。このため、この
谷部分に嵌り込んだ時のツマミ部材10は、弾性部材7
の弾性変形が少ない分、反力が小となり、弾性部材7か
ら受ける回転抵抗は小さいものとなる。この回転抵抗が
小さい状態と、回転水平方向における半径方向外側へ変
形し回転抵抗が大きい状態との差により、ツマミ部材1
0の回転には、クリック感が生じる。しかも、このクリ
ック間隔をロータリースイッチ自体のクリック間隔と合
わせているため、クリック感が増すこととなる。
【0038】また、弾性部材7には、半径方向外側に延
出された回転規制用凸片7gが形成されている。この回
転規制用凸片7gは、ツマミ部材10の回転範囲を規制
する回転規制手段となっている。すなわち、この回転規
制用凸片7gは、弾性部材7本体より半径方向外側に突
出され、ツマミ部材10に形成されたボス10eの回転
軌道に配置される。そして、ツマミ部材10が所定角度
まで回転すると、ボス10eが弾性部材7の回転規制用
凸片7gに当接するようになっている。これにより、回
転規制用凸片7gは、ツマミ部材10の回転範囲を規制
するように構成されている。
【0039】このように構成されたツマミ部材10およ
びこのツマミ部材10と一体的に回転する回転軸3の回
動範囲は、所定範囲に規制されている。なお、ツマミ部
材10の回転初期位置においては、ロータリースイッチ
2自体に規制部が設けられたりまたは図示しない規制部
が筐体1に設けられている。したがって、ツマミ部材1
0および回転軸3の回転範囲は、この筐体1等に設けら
れた規制部と、上述した回転規制用凸片7gによって規
制されていることとなる。
【0040】このように、筐体1またはロータリースイ
ッチ2自体に一方の規制部を設け、弾性部材7に他方の
規制部を設けると、弾性部材7を別のものに取り替える
だけで、容易にツマミ部材10の回動規制範囲の変更を
行うことが出来る。すなわち、基準位置となる筐体1側
またはロータリースイッチ2自体の規制部に対して、回
転規制用凸片7gの位置をそれぞれ異なる位置とした複
数の弾性部材7を用意し、装置の仕様に合わせて最適な
弾性部材7をツマミ部材10と筐体1との間に配置する
ことで所望の回動範囲に対応することが可能となる。
【0041】このように構成すると、複数種類の弾性部
材7を用意するのみで、複数の種類のチャンネル数の無
線機の回転操作ツマミに対応することができる。図4
は、無線機のチャンネルと、弾性部材7の回転規制用凸
片7gとの位置関係を示した模式図である。図4中、符
号aで示した部位は、ツマミ部材10が時計回り方向に
おいて回動可能な限界位置を示しており、この部位が1
番目のチャンネルに対応した位置となっている。そし
て、反時計回りに20度回転するごとに2番目、3番
目、4番目のチャンネルに順次切り換わっていくように
構成されている。すなわち、符号aの位置は、ツマミ部
材10が筐体1に形成された規制部により周方向におけ
る一方の回動規制がなされた回転初期位置となってい
る。
【0042】図4(A)に示すように、弾性部材7の回
転規制用凸片7gを所定位置に配置し、ツマミ部材10
の回転範囲が300度となるように構成すると、20度
回転する毎にチャンネルが切り換わる無線機において、
16チャンネルに対応可能なツマミ構造とすることがで
きる。なお、符号aで示す位置、次に図4で反時計方向
に20度回転した位置、さらに20度反時計方向に回転
した位置というように20度毎の各位置にボス10eが
存在するとき、ロータリースイッチ2自体のクリックは
抵抗が最も小さい位置にきており、かつ弾性部材7の突
起7a,7aがツマミ部材10の歯車部10hの谷部分
に嵌り込んだ状態となる。これによって、各チャンネル
の各位置でのクリック感が増すこととなる。
【0043】また、図4(B)に示すように、弾性部材
7の回転規制用凸片7gを、図4(A)に示す弾性部材
7hに比べ160度時計方向に回転した位置に配置し、
ツマミ部材10の回転範囲が140度となるように構成
すると、20度回転する毎にチャンネルが切り換わる無
線機において、8チャンネルに対応可能なツマミ構造と
することができる。このときも、ロータリースイッチ2
自体のクリックと合わせることでクリック感が向上す
る。
【0044】また、図4(C)に示すように、弾性部材
7の回転規制用凸片7gを、図4(B)に示す弾性部材
7に比べ120度時計方向に回転した位置に配置し、ツ
マミ部材10の回転範囲が20度となるように構成する
と、1回の操作で20度毎に行ったり来たりして2つの
チャンネルの切換を交互に行うことができる2チャンネ
ルに対応が可能なツマミ構造とすることができる。
【0045】なお、この実施の形態では、弾性部材7が
対摩耗性のあるPOM(ポリアセタール)等の樹脂で構
成されているが、特に材質は限定されるものではない。
ただし、少なくとも、弾性部材7の突起7a,7a部分
が、耐摩耗性のある樹脂で構成されると、ツマミ部材1
0の歯車部10hとの摩擦に対して材質的に強いものと
なり、耐久性が向上する。
【0046】上述したように、本実施の形態では、ツマ
ミ部材10および回転軸3が回転すると、その回転に伴
って、弾性部材7の湾曲部が半径方向外側と内側に交互
に変形する。すなわち、弾性部材7の各突起7a,7a
を中心として、湾曲部が半径方向外側に変形しその反力
が大となる状態と、湾曲部がその変形した状態から元の
状態戻りその反力が小となる状態とが交互に発生し、ツ
マミ部材10および回転軸3の回転トルクが変更され
る。
【0047】なお、反力が大の時に、この反力が回転に
対する大きな抵抗となり、その後の反力の小との間の差
によって、より大きいクリック感が発生することとな
る。上記反力は、回転半径の放線方向(ロータリースイ
ッチ2自体の持つクリック荷重と同じ方向)に発生す
る。なお、この回転トルクの変更の周期とロータリース
イッチ2自体のクリック発生の抵抗力の変更の周期とを
同期させることで、ロータリースイッチ2のクリック感
に加え、この弾性部材7とツマミ部材10によるクリッ
ク感を上乗せすることができる。このため、ロータリー
スイッチ2を新たに設計しないでトルクアップを実現で
きると共に、安価な部品(弾性部材7)を追加するだけ
でクリック感を向上させることができる。
【0048】なお、従来の技術では、クリック感を増加
させる等のために、回転軸の回転時にバネ部材が軸方向
に変形する構成となっている。一方、ロータリースイッ
チ自体のクリック感は、半径方向の放線方向に発生する
反力の差で発生する。すなわち、従来の技術では、ロー
タリースイッチ自体のクリック感を発生させるための力
の方向とバネ部材の変形する方向とが異なっており、ロ
ータリースイッチのクリック感とは関係のない向きに力
が発生していることとなる。この結果、バネの反力によ
り擬似的に、クリック感が増強された感じがするが、実
際にはそれほどバネの反力が活かされた構造とはなって
おらず、反力が回転に対してそれほど影響を与えないも
のとなっている。
【0049】これに対し、本実施の形態では、回転軸3
の回転時に弾性部材7が半径方向内側および外側に交互
に変形して反力を変更する構成となっている。そのた
め、ロータリースイッチ2のクリック感を発生させるた
めの力の方向と、弾性部材7の弾性変形の方向との相関
がとれており、より効果的にクリック感を増強する構成
となっている。すなわち、弾性部材7の反力がクリック
感に直接的にかつ効率的な効果を与えるものとなる。
【0050】加えて、弾性部材7の弾性変形の方向が軸
方向ではなく、回転方向における放線方向となっている
ため、ツマミ部材10を筐体1側に押しながら回転させ
たり、あるいは手前に引っ張りながら回転させても、ク
リック感には影響しない。すなわち、押しながらの回転
動作および引っ張りながらの回転動作は、弾性変形部7
cの弾性変形には影響しないため、クリック感が安定的
なものとなる。
【0051】またさらに、クリック感を変更したい場合
に、筐体1の構成やツマミ部材10の構造を変更するこ
となく、弾性部材7の軸方向における厚みや突起7a,
7aの突出量を変更するだけで良いため、設計をほとん
ど必要とせず、利便性の高いものとなっている。また、
弾性部材7の変更に当たっては厚みではなく、幅方向の
大きさを変更したり、突起7aの数を増減(1つや3つ
以上)させたりしても良い。
【0052】また、この実施の形態では、回転規制用凸
片7gの設置位置を変更することで、ツマミ部材10の
回転範囲を容易に変更することができる。なお、筐体1
やロータリースイッチ2自体に回転範囲を規制する一方
の規制部を設けない場合、回転規制用凸片7gが2つ設
置された弾性部材7を使用したり、1つの回転規制用凸
片7gに当接するボス10eが2つ設けられたツマミ部
材10を使用したり、さらにはそれらの両者を組み合わ
せることで、ツマミ部材10の回動範囲をツマミ部材1
0と弾性部材7のみで規制できることとなる。
【0053】また、上述の実施の形態では、弾性部材7
に回転規制用凸片7gを設け、ツマミ部材10にボス1
0eを設けて、ツマミ部材10の回転範囲規制をしてい
るが、両者を共に設けないようにしても良い。その場
合、回転範囲を規制したいときには、ロータリースイッ
チ2自体に両側の回転範囲規制部を設けるか、ロータリ
ースイッチ2に一方側の規制部を、筐体1に他方側の規
制部を設ける等の対応策を採用することができる。ま
た、回転規制用凸片7gを設けないようにし、ボス10
eの規制を筐体1に設ける規制部で行うようにしても良
い。
【0054】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これらに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変
形実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、弾
性部材7に2つの位置決め凸部7f,7fを設け、これ
らの位置決め凸部7f,7fを筐体1の凹部1f,1f
内に嵌め込んで、弾性部材7のツマミ部材10への供回
りを防止している。しかし、位置決め凸部7fは、2つ
とせず、1つとしたり、あるいは3つ以上としても良
い。
【0055】また、上述の実施の形態では、弾性部材7
を環状の樹脂製のバネ部材で構成したが、弾性部材は図
5および図6に示すようなものとしても良い。図5に示
した第1の変形例の弾性部材17は、全体形状が略環状
の樹脂製のバネ部材で構成され、内周面に半径方向内側
に突出する2つの突起17a,17aを有している。な
お、この弾性部材17は、図5における左側の位置が切
り欠かれ、その両端部17a,17a間に若干の隙間G
が設けられており、全体として略C型の形状を有してい
る。
【0056】そして、隙間Gと周方向において約180
度となる位置の紙面表側の面には、軸方向に延出された
位置決め凸部17fが1つのみ設けられている。この位
置決め凸部17fは、筐体1の凹部1fに嵌り込み、当
該弾性部材17のツマミ部材10への供回りを防止する
ためのものとなっている。また、図5では、弾性部材1
7の図5における右側の位置に、ツマミ部材10の回転
規制を行うための回転規制部となる回転規制用凸片17
gが形成されているが、回転規制をこの弾性部材17で
行わない場合には、この回転規制用凸片17gを設けな
いようにしても良い。
【0057】図5に示した弾性部材17は、一部が切り
欠かれたC型のバネ部材で構成されているため、ツマミ
部材10の回転を突起17a,17aが受けると、より
容易に半径方向外側に弾性変形する。
【0058】図6(A)に示した第2の変形例である弾
性部材18は、全体形状が環状の樹脂製バネ部材で構成
され、図6(A)中の上部および下部に内周側に折れ曲
がった突起状の折り曲げ部18a,18aがそれぞれ設
けられている。また、弾性部材18は、図6(A)の左
部および右部の紙面表側の面に、軸方向に延出された位
置決め凸部18f,18fを有している。これらの位置
決め凸部18f,18fは、筐体1の凹部1f,1fに
嵌り込み、当該弾性部材18のツマミ部材10への供回
りを防止するためのものとなっている。また、図6
(A)では、弾性部材18の図6(A)における右側の
位置に、ツマミ部材10の回転規制を行うための回転規
制部となる回転規制用凸片18gが形成されているが、
回転規制をこの弾性部材18で行わない場合には、この
回転規制用凸片18gを設けないようにしても良い。
【0059】図6(B)に示した第3の変形例である弾
性部材19は、全体形状が環状の樹脂製バネ部材で構成
され、図6(B)中の上部および下部に、それぞれ外周
側に折れ曲がった2つの突起状の外側折り曲げ部19
b,19bと、両外側折り曲げ部19b,19b間に配
置された内周側に折れ曲がった突起状の内側折り曲げ部
19aが設けられている。また、弾性部材19は、図6
(B)の左部および右部の紙面表側の面に、軸方向に延
出された位置決め凸部19f,19fを有している。こ
れらの位置決め凸部19f,19fは、筐体1の凹部1
f,1fに嵌り込む。また、図6(B)では、弾性部材
19の図6(B)における右側の位置に、ツマミ部材1
0の回転規制を行うための回転規制部となる回転規制用
凸片19gが形成されているが、回転規制をこの弾性部
材19で行わない場合には、この回転規制用凸片19g
を設けないようにしても良い。
【0060】なお、上述の実施の形態および図5および
図6に示した各変形例においては、弾性部材7,17,
18,19に半径方向内側に突出する突起7a,7a,
17a,17a,18a,18a,19a,19aをそ
れぞれ2つずつ設けたが、これらの突起の数は、それぞ
れ1つ、あるいは3つ以上としても良い。
【0061】なお、上述の実施の形態や変形例では、耐
摩耗性のある樹脂製の弾性部材7,17,18,19を
半径方向内側に弾性変形させる構成を有しているため、
クリック付きのロータリースイッチ2等のスイッチに使
用すると、従来に比べてクリック感を向上させることが
できる。また、クリック付きのスイッチでないものに使
用すると、クリック感を従来技術以上に簡単に与えるこ
とができる。しかも、被操作部材となるロータリースイ
ッチ2および回転軸3の大きさや形状等を、特に設計変
更することなく、クリック感の向上やクリック感の設定
を実現できるものとなっている。加えて、クリック感を
さらに向上させたい場合、あるいはクリック感を減少さ
せたい場合において、弾性部材7の軸方向における厚み
や弾性力、あるいは突起7a,7aの大きさや形状等を
変更することにより、容易にクリック感の変更を行うこ
とができる。したがって、設計変更を容易に行うことが
できる。
【0062】また、図1に示す実施の形態における弾性
部材7を、図7に示すような第4の変形例となる弾性部
材7Aとしても良い。この弾性部材7Aは、弾性部材7
に設けられている突起7a,7aを有しないものであ
る。また、ツマミ部材10Aは、歯車部10hを有しな
いものとしているが、歯車部10hを有するものとして
も良い。この弾性部材7Aを使用した場合、ツマミ部材
10のクリック感は増加しない。しかし、ツマミ部材1
0の回転範囲規制及びその範囲変更は容易となる。ま
た、弾性部材7,17,18,19のいずれか1つ、ま
たはいずれか複数とこの弾性部材7Aを用意しておくこ
とで、クリック感を増加させずにツマミ部材10の回転
範囲のみを変更したい場合や、回転範囲の変更と併せて
クリック感を向上させたい場合等、種々の要求への対応
が可能となる。
【0063】また、電子機器としては無線機の他に、オ
ーディオ機器、ビデオ機器、カーナビゲーションなどの
車載用電子機器等、種々の電子機器が採用される。ま
た、ロータリースイッチ2としては、クリック付きでな
いものとしても良い。ロータリースイッチ2の代わり
に、エンコーダー、可変抵抗器等、他の電子部材として
も良い。また、そのような電子部材を操作するのではな
く、車載用のエアーコントロールの操作部や単なるスイ
ッチ機構等のように、入力機構のクリック機構部分に本
発明を適用しても良い。いずれにしても、強いクリック
力が要求される部分や、クリック力の変更が要求される
部分に、本発明を適用することができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子機器
の回転操作ツマミ構造および電子機器によれば、ツマミ
部材の部分におけるクリック感を発生または増幅させる
ための反力を十分発生させることが可能で、しかもクリ
ック感の変更のために必要とされるツマミ部材の設計変
更も容易に行える。このため、操作性の良いツマミ構造
が簡単かつ低コストにて得られる。この結果、このツマ
ミ構造を採用した電子機器は、操作感の良い機器となる
と共に、低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電子機器の回転操作ツマ
ミ構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態の要部を示す図で、(A)
はツマミ部材、弾性部材、筐体およびロータリースイッ
チを示す断面図、(B)は(A)のツマミ部材のみを下
方から見た斜視図、(C)は(B)のツマミ部材の変形
例を示した斜視図である。
【図3】図2(A)の電子機器の回転操作ツマミ構造の
ツマミ部材と弾性部材とを、ロータリースイッチ(回転
軸を含む)、筐体、ナットを取り外した状態で、矢示I
II方向から見た底面図である。
【図4】本発明の実施の形態の電子機器の回転操作ツマ
ミ構造を無線機に利用した場合における、ツマミ部材の
回転範囲の規制を行う回転規制用凸片と無線機のチャン
ネルとの関係を示す模式図である。
【図5】本発明の実施の形態の電子機器の回転操作ツマ
ミ構造の第1の変形例を示す図で、筐体側から見た弾性
部材の構造を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態の電子機器の回転操作ツマ
ミ構造の他の変形例を示す図で、(A)は第2の変形例
で、筐体側から見た弾性部材の構造を示す平面図、
(B)は第3の変形例で、筐体側から見た弾性部材の構
造を示す平面図である。
【図7】本発明の実施の形態の電子機器の回転操作ツマ
ミ構造の第4の変形例を示す分解斜視図である。
【図8】従来技術のツマミ構造を備えたチューニングつ
まみを示した分解斜視図である。
【図9】従来技術のツマミ構造を備えたクリック装置を
示した分解斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体(固定部材) 1a 挿通孔 1f 凹部(回転阻止手段) 2 ロータリースイッチ(被操作部材) 3 回転軸 7 弾性部材 7a 突起 7f 位置決め用凸部(回転阻止手段) 7g 回転規制用凸片(回転規制手段) 10 ツマミ部材 10h 歯車部 10e ボス(回転規制手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材の内側に配置された被操作部材
    と、上記固定部材の内側から外側に延出された被操作部
    材を操作するための回転軸と、この回転軸を回転操作す
    るためのツマミ部材と、自身を回動不能とするため上記
    固定部材に係合する回転阻止手段が設けられ、上記ツマ
    ミ部材の回転時に、その回転水平面における半径方向外
    側への弾性変形とその後の復帰を繰り返すことによって
    上記ツマミ部材にクリック感を発生または増幅させる弾
    性部材と、を有することを特徴とする電子機器の回転操
    作ツマミ構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材には、半径方向内側に突出
    する突起が設けられ、前記ツマミ部材には上記突起が係
    脱自在となる歯車部が設けられ、前記回転阻止手段は、
    前記固定部材に設けられた凹部と、前記弾性部材に軸方
    向に延出するように形成され上記凹部に嵌り込む位置決
    め凸部と、から構成され、 前記ツマミ部材が回転されると、上記突起と上記歯車部
    との係合によって前記弾性部材が前記ツマミ部材に対し
    て供回りしようとする際に、この供回りを前記回転阻止
    手段によって阻止するように構成され、 これによって、前記弾性部材が半径方向外側に弾性変形
    しながら前記ツマミ部材の回転に抵抗を与えることを特
    徴とする請求項1記載の電子機器の回転操作ツマミ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材に前記ツマミ部材の回転範
    囲を規制する回転規制手段を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載の電子機器の回転操作ツマミ構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項の電子機
    器の回転操作ツマミ構造を備えたことを特徴とする電子
    機器。
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JP2010251514A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Icom Inc 回転範囲規制構造
JP2010537393A (ja) * 2007-08-28 2010-12-02 ヴァレオ システム テルミク 制御パネルのためのノッチ係合装置
JP2012196367A (ja) * 2011-03-23 2012-10-18 Maruhon Industry Co Ltd 遊技機

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