JP2003338111A - ディスクローディング装置 - Google Patents

ディスクローディング装置

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JP2003338111A JP2002144458A JP2002144458A JP2003338111A JP 2003338111 A JP2003338111 A JP 2003338111A JP 2002144458 A JP2002144458 A JP 2002144458A JP 2002144458 A JP2002144458 A JP 2002144458A JP 2003338111 A JP2003338111 A JP 2003338111A
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伸二 伊東
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    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/0401Details
    • G11B17/0402Servo control
    • G11B17/0404Servo control with parallel drive rollers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスク状記録媒体の不用意な挿入を防止す
る。 【解決手段】 ディスク状記録媒体の外周面に反対側か
ら押し付けられてディスク状記録媒体を搬送する第1の
搬送手段と第2の搬送手段と、搬送されるディスク状記
録媒体の厚み方向に離間して配置された支持シャーシと
を設け、第1の搬送手段として、ディスク状記録媒体の
搬送経路に沿って離間して配置され独立して回転される
複数の送りローラーを設け、該複数の送りローラーをそ
れぞれ支持すると共に支持シャーシに移動自在に支持さ
れ送りローラーを搬送されるディスク状記録媒体の外周
面に対して離接する方向へ移動させる複数のスライダー
を設け、搬送モード以外の動作モードにおいて、最もデ
ィスク挿入口側に位置される送りローラーを支持するス
ライダーの移動を規制する規制手段75を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクローディン
グ装置に関する。詳しくは、ディスク挿入口から挿入さ
れたディスク状記録媒体を搬送してローディングするデ
ィスクローディング装置についての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク挿入口から挿入された光ディス
ク等のディスク状記録媒体を搬送してローディングする
ディスクローディング装置があり、このようなディスク
ローディング装置にあっては、ローディングされたディ
スク状記録媒体に対して記録再生部において情報信号の
記録又は再生が行われる。
【0003】ディスクローディング装置のローディング
方式として、ディスク状記録媒体を直接ディスク挿入口
から挿入してローディングする所謂スロットイン方式が
ある。このようなスロットイン方式を採用するディスク
ローディング装置には、搬送モードにおいて、ディスク
挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を、例えば、
搬送されるディスク状記録媒体を挟んで反対側に位置さ
れた一対の送りローラーによってディスク状記録媒体を
その面方向から挟み込み、当該一対の送りローラーを回
転させてディスク状記録媒体の外周面上で転動させるよ
うにして送るようにするタイプがある。
【0004】このようなディスクローディング装置にあ
っては、搬送モードにおいてディスク挿入口から挿入さ
れたディスク状記録媒体は、搬送機構によって、例え
ば、記録再生部まで搬送されてディスク状記録媒体に対
する情報信号の記録又は再生が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、搬送機構に
よるディスク状記録媒体の搬送中や情報信号の記録中又
は再生中等に、別のディスク状記録媒体がディスク挿入
口から不用意に挿入されてしまうと、搬送機構の誤動作
や当該別のディスク状記録媒体が記録再生部にあるディ
スク状記録媒体と干渉してしまうという不具合を生じる
おそれがある。
【0006】そこで、本発明ディスクローディング装置
は、上記した問題点を克服し、ディスク状記録媒体の不
用意な挿入を防止することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明ディスクローディ
ング装置は、上記した課題を解決するために、搬送され
るディスク状記録媒体を挟んで互いに反対側に位置され
ディスク状記録媒体の外周面に互いに反対側から押し付
けられてディスク状記録媒体を搬送する第1の搬送手段
と第2の搬送手段と、搬送されるディスク状記録媒体の
厚み方向に離間して配置された支持シャーシとを設け、
上記第1の搬送手段として、ディスク状記録媒体の搬送
経路に沿って離間して配置されると共にそれぞれ独立し
て回転され順にディスク状記録媒体の外周面上を転動す
るようにしてディスク状記録媒体を受け渡しながら送る
複数の送りローラーを設け、該複数の送りローラーをそ
れぞれ支持すると共に支持シャーシに移動自在に支持さ
れ送りローラーを搬送されるディスク状記録媒体の外周
面に対して離接する方向へ移動させる複数のスライダー
を設け、ディスク状記録媒体が挿入される搬送モード以
外の動作モードにおいて、最もディスク挿入口側に位置
される送りローラーを支持するスライダーの移動を規制
する規制手段を設けたものである。
【0008】従って、本発明ディスクローディング装置
にあっては、搬送モード以外の動作モードにおいては、
最もディスク挿入口側に位置される送りローラーがディ
スク状記録媒体に押し付けられない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。尚、以下に示した実施の形
態は、本発明を、ディスク挿入口から挿入された光ディ
スク等のディスク状記録媒体を搬送してローディングし
該ディスク状記録媒体に対して情報信号の再生を行うこ
とができるディスクローディング装置に適用したもので
ある。
【0010】また、以下に示した実施の形態は、本発明
をディスク状記録媒体に記録された情報信号の再生を行
う装置に適用した例を示しているが、本発明は、ディス
ク状記録媒体に対する情報信号の記録を行う装置、又
は、ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録及び再
生の双方を行うことができる装置に適用することも可能
である。
【0011】以下に示すディスクローディング装置は、
複数のディスク状記録媒体の収納が可能なストッカーを
備え、該ストッカーに収納された任意のディスク状記録
媒体の取出及びストッカーに対する任意のディスク状記
録媒体の収納を行うことができるディスクチェンジャー
としての機能をも有している。
【0012】本発明の実施の形態を、以下に示す各項目
に従って順に説明する。 (1)ディスクローディング装置の概要 (2)ディスク状記録媒体の搬送経路 (3)ディスクローディング装置の具体的構成 (a)全体の構成の概要 (b)支持シャーシ (c)第1のスライド手段 (d)第2のスライド手段 (e)第3のスライド手段 (f)第4のスライド手段 (g)第5のスライド手段 (h)移動レバー (i)チャッキングプーリー (j)剥がし部材 (k)ベースシャーシ (l)モード形成用駆動機構 (m)挿入規制手段 (n)モードスライダー (o)ベースユニット (p)ディスクセンサー (q)搬送用駆動部 (r)サブシャーシ (s)首振機構 (t)ストッカー昇降機構 (u)ストッカー (v)筐体の構成 (4)ディスクローディング装置の動作 (a)搬送時の条件 (b)5つの動作モード (c)搬送モード (d)ディスク挿入口とストッカーとの間の搬送動作 (e)再生動作(大径のディスク状記録媒体) (f)イクスチェンジ動作 (g)再生動作(小径のディスク状記録媒体) (h)ディスクアダプターを用いた場合の搬送動作 以下、各項目に従って説明する。
【0013】(1)ディスクローディング装置の概要 以下に、ディスクローディング装置の概要について説明
する(図1乃至図3参照)。
【0014】ディスクローディング装置1(1A、1
B、1C)は筐体2に所要の各部材及び各機構が配置さ
れて成り、筐体2は、例えば、平面で見て略矩形状を為
す縦長の形状に形成されている(図1乃至図3参照)。
筐体2の前面にはディスク状記録媒体200が挿入され
るディスク挿入口2aが形成されている。
【0015】ディスクローディング装置1においては、
例えば、直径が約12cmの大径のディスク状記録媒体
200aと、例えば、直径が約8cmの小径のディスク
状記録媒体200bとに対する情報信号の再生を行うこ
とができ、後述するストッカーへの収納は大径のディス
ク状記録媒体200aのみが可能とされている。
【0016】筐体2には、例えば、前後に離間してディ
スク状記録媒体200に対して情報信号の再生を行う再
生部3と複数のディスク状記録媒体200、200、・
・・の収納が可能なストッカー4とディスク状記録媒体
200、200、・・・を搬送する搬送機構5とが設け
られている。尚、ディスク状記録媒体200に対して情
報信号の記録を行う装置にあっては、再生部3に代えて
記録部が設けられ、また、ディスク状記録媒体200に
対して情報信号の記録及び再生を行う装置にあっては、
再生部3に代えて記録再生部が設けられる。
【0017】搬送機構5は、筐体2の左端部と右端部と
にそれぞれ設けられた第1の搬送手段6と第2の搬送手
段7とを有している。第1の搬送手段6と第2の搬送手
段7は、少なくとも一方が略円筒状又は略円柱状を為す
複数の送り手段8、8、・・・によって構成されてい
る。送り手段8、8、・・・は、ディスク状記録媒体2
00の搬送方向Y1―Y2に離間して設けられている。
【0018】送り手段8、8、・・・としては、回転可
能な送りローラー9、9、・・・又は回転不能な送り体
10、10、・・・が用いられ、第1の搬送手段6又は
第2の搬送手段7の少なくとも一方は、送りローラー
9、9、・・・によって構成されている。送りローラー
9、9、・・・及び送り体10、10、・・・は、後述
するように、何れもディスク状記録媒体200の外周面
に押し付けられるが、押し付けられたときにディスク状
記録媒体200の外周面との間に所定の摩擦力が発生
し、ディスク状記録媒体200の外周面に対して滑らな
いようにされている。
【0019】図1は、第1の搬送手段6として送りロー
ラー9、9、・・・を用い、第2の搬送手段7として送
り壁11を用いたディスクローディング装置1Aを示す
図である。
【0020】送りローラー9、9、・・・は、搬送方向
Y1―Y2に直交する方向である移動方向X1―X2に
筐体2に対してそれぞれ移動可能とされている。送り壁
11は、Y1―Y2方向に長く形成され、筐体2に固定
されている。送り壁11も送りローラー9、9、・・・
及び送り体10、10、・・・と同様に、ディスク状記
録媒体200の外周面との間に所定の摩擦力が発生し、
ディスク状記録媒体200の外周面に対して滑らないよ
うにされている。
【0021】図1に示すディスクローディング装置1A
において、ディスク状記録媒体200がディスク挿入口
2aから挿入されると、回転されている送りローラー
9、9、・・・がX1方向へ移動されてディスク状記録
媒体200の外周面に順に押し付けられ、送りローラー
9、9、・・・が押し付けられた当該ディスク状記録媒
体200の外周面が送り壁11に押し付けられる。
【0022】従って、ディスク状記録媒体200は、送
りローラー9、9、・・・と送り壁11とによって挟持
された状態で、送りローラー9、9、・・・の回転によ
って順に送りローラー9、9、・・・間を受け渡されな
がらY1方向へ搬送される。ディスク状記録媒体200
は再生部3又はストッカー4まで搬送され、情報信号の
再生又はディスク収納部への収納が行われる。
【0023】ディスク状記録媒体200の搬送中には、
送りローラー9、9、・・・は、ディスク状記録媒体2
00の搬送位置に応じて当該ディスク状記録媒体200
の外周面に押し付けられるようにX1―X2方向へ移動
される。
【0024】ディスク状記録媒体200の再生部3又は
ストッカー4からのディスク挿入口2aへ向けての搬
送、即ち、Y2方向への搬送は、ディスク状記録媒体2
00が送りローラー9、9、・・・と送り壁11とによ
って挟持された状態で、送りローラー9、9、・・・が
上記とは逆方向へ回転することによって行われる。
【0025】図2は、第1の搬送手段6として送りロー
ラー9、9、・・・を用い、第2の搬送手段7として送
り体10、10、・・・を用いたディスクローディング
装置1Bを示す図である。
【0026】送りローラー9、9、・・・と送り体1
0、10、・・・とは、筐体2に対してX1―X2方向
へ互いに離接するように同期して移動可能とされてい
る。
【0027】図2に示すディスクローディング装置1B
において、ディスク状記録媒体200がディスク挿入口
2aから挿入されると、回転されている送りローラー
9、9、・・・がX1方向へ移動されると共に送り体1
0、10、・・・がX2方向へ同期して移動されてそれ
ぞれディスク状記録媒体200の外周面に互いに反対側
から順に押し付けられる。
【0028】従って、ディスク状記録媒体200は、送
りローラー9、9、・・・と送り体10、10、・・・
とによって挟持された状態で、送りローラー9、9、・
・・の回転によって順に送りローラー9、9、・・・間
を受け渡されながらY1方向へ搬送される。
【0029】ディスク状記録媒体200の搬送中には、
送りローラー9、9、・・・と送り体10、10、・・
・は、それぞれディスク状記録媒体200の搬送位置に
応じて当該ディスク状記録媒体200の外周面に押し付
けられるようにX1―X2方向へ同期して移動される。
【0030】ディスク状記録媒体200のY2方向への
搬送は、ディスク状記録媒体200が送りローラー9、
9、・・・と送り体10、10、・・・とによって挟持
された状態で、送りローラー9、9、・・・が上記とは
逆方向へ回転することによって行われる。
【0031】尚、ディスクローディング装置1Bにあっ
ては、送りローラー9、9、・・・と送り体10、1
0、・・・とをそれぞれX1―X2方向へ移動可能とし
ているが、送りローラー9、9、・・・又は送り体1
0、10、・・・の何れか一方のみをX1―X2方向へ
移動可能としてもよい。
【0032】図3は、第1の搬送手段6及び第2の搬送
手段7として、何れも送りローラー9、9、・・・を用
いたディスクローディング装置1Cを示す図である。
【0033】第1の搬送手段6として用いられた送りロ
ーラー9、9、・・・と第2の搬送手段7として用いら
れた送りローラー9、9、・・・とは、筐体2に対して
X1―X2方向へ互いに離接するように同期して移動可
能とされている。
【0034】図3に示すディスクローディング装置1C
において、ディスク状記録媒体200がディスク挿入口
2aから挿入されると、第1の搬送手段6として用いら
れ回転されている送りローラー9、9、・・・がX1方
向へ移動されると共に第2の搬送手段7として用いられ
回転されている送りローラー9、9、・・・がX2方向
へ移動されてそれぞれディスク状記録媒体200の外周
面に順に押し付けられる。
【0035】従って、ディスク状記録媒体200は、第
1の搬送手段6として用いられた送りローラー9、9、
・・・と第2の搬送手段7として用いられた送りローラ
ー9、9、・・・とによって挟持された状態で、送りロ
ーラー9、9、・・・の回転によって順に送りローラー
9、9、・・・間を受け渡されながらY1方向へ搬送さ
れる。
【0036】ディスク状記録媒体200の搬送中には、
第1の搬送手段6として用いられた送りローラー9、
9、・・・と第2の搬送手段7として用いられた送りロ
ーラー9、9、・・・とは、それぞれディスク状記録媒
体200の搬送位置に応じて当該ディスク状記録媒体2
00の外周面に押し付けられるようにX1―X2方向へ
同期して移動される。
【0037】ディスク状記録媒体200のY2方向への
搬送は、ディスク状記録媒体200が第1の搬送手段6
として用いられた送りローラー9、9、・・・と第2の
搬送手段7として用いられた送りローラー9、9、・・
・とによって挟持された状態で、送りローラー9、9、
・・・が上記とは逆方向へ回転することによって行われ
る。
【0038】尚、ディスクローディング装置1Cにあっ
ては、第1の搬送手段6として用いられた送りローラー
9、9、・・・と第2の搬送手段7として用いられた送
りローラー9、9、・・・とをそれぞれX1―X2方向
へ移動可能としているが、第1の搬送手段6として用い
られた送りローラー9、9、・・・又は第2の搬送手段
7として用いられた送りローラー9、9、・・・の何れ
か一方のみをX1―X2方向へ移動可能としてもよい。
【0039】上記したように、ディスクローディング装
置1(ディスクローディング装置1A、1B、1C)に
あっては、回転する送りローラー9、9、・・・間を受
け渡されてディスク状記録媒体200が順に送られて搬
送されるため、ディスク状記録媒体200を載置して搬
送するためのディスクトレイ等の手段を用いずにディス
ク状記録媒体200を搬送することができ、使い勝手の
向上を図ることができる。
【0040】また、必要に応じた数の送りローラー9、
9、・・・を設けることにより、搬送ストロークを自由
に設定することができ、設計の自由度の向上を図ること
ができる。特に、再生部の他にストッカーが設けられデ
ィスクチェンジャーとしての機能を有するディスクロー
ディング装置にあっては、再生部とストッカーとの間で
のディスク状記録媒体の搬送をも行う必要があり長い搬
送ストロークを必要とするため、送りローラー9、9、
・・・を用いることは設計の自由度の向上を図るために
極めて有効な手段である。
【0041】さらに、送りローラー9、9、・・・、送
り体10、10、・・・又は送り壁11がディスク状記
録媒体200の外周面に押し付けられることにより該デ
ィスク状記録媒体200が搬送されるため、ディスク状
記録媒体200の記録面の損傷を回避することができ
る。
【0042】上記したディスクローディング装置1B、
1Cにあっては、送りローラー9、9、・・・と送り体
10、10、・・・、又は、第1の搬送手段6として用
いられた送りローラー9、9、・・・と第2の搬送手段
7として用いられた送りローラー9、9、・・・とを、
搬送されるディスク状記録媒体200の外周面に対して
離接する方向へ同期して移動可能としているため、搬送
されるディスク状記録媒体200に対する送りローラー
9、9、・・・と送り体10、10、・・・とによる負
荷が安定すると共に送り動作の制御の容易化を図ること
ができる。
【0043】また、ディスクローディング装置1Cにあ
っては、送り手段8、8、・・・として回転可能な送り
ローラー9、9、・・・のみを用いているため、ディス
ク状記録媒体200を安定してかつ確実に搬送すること
ができる。
【0044】(2)ディスク状記録媒体の搬送経路 以下に、ディスク状記録媒体200の搬送経路について
説明する(図4乃至図6参照)。
【0045】上記したように、ディスクローディング装
置1(1A、1B、1C)の搬送経路は、Y1―Y2方
向(図1乃至図3参照)である直線状の搬送経路とされ
ているが、送り手段8、8、・・・の配置や形状を変更
することにより、搬送経路の少なくとも一部を曲線状に
することも可能である。
【0046】図4乃至図6は曲線状の搬送経路を設定し
たディスクローディング装置の例を示す概念図である。
【0047】図4に示すディスクローディング装置1D
は、第1の搬送手段6として円周方向に離間して送りロ
ーラー9、9、・・・が配置され、第2の搬送手段7と
して円弧状に形成された送り壁12が設けられ、該送り
壁12が送りローラー9、9、・・・の配列方向に沿っ
て配置されている。送りローラー9、9、・・・は筐体
2の一の角部P1を中心として、中心角90°の範囲に
おいて離間して設けられている。従って、ディスクロー
ディング装置1Dの搬送経路H1は、中心角が90°の
円弧状の経路とされている。
【0048】ディスクローディング装置1Dにおいて、
ディスク状記録媒体200がディスク挿入口2aから挿
入されると、回転されている送りローラー9、9、・・
・がディスク状記録媒体200に接近する方向へ移動さ
れてディスク状記録媒体200の外周面に順に押し付け
られ、送りローラー9、9、・・・が押し付けられた当
該ディスク状記録媒体200の外周面が送り壁12に押
し付けられる。
【0049】従って、ディスク状記録媒体200は、送
りローラー9、9、・・・と送り壁12とによって挟持
された状態で、送りローラー9、9、・・・の回転によ
って順に送りローラー9、9、・・・間を受け渡されな
がら円弧状を為す搬送経路H1を搬送される。
【0050】図5に示すディスクローディング装置1E
は、第1の搬送手段6として円周方向に離間して送りロ
ーラー9、9、・・・が配置され、第2の搬送手段7と
して円弧状に形成された送り壁13が設けられ、該送り
壁13が送りローラー9、9、・・・の配列方向に沿っ
て配置されている。送りローラー9、9、・・・は筐体
2の長手方向における略中央の点P2を中心として、中
心角180°の範囲において離間して設けられている。
従って、ディスクローディング装置1Eの搬送経路H2
は、中心角が180°の円弧状の経路とされている。
【0051】ディスクローディング装置1Eにおいて、
ディスク状記録媒体200がディスク挿入口2aから挿
入されると、回転されている送りローラー9、9、・・
・がディスク状記録媒体200に接近する方向へ移動さ
れてディスク状記録媒体200の外周面に順に押し付け
られ、送りローラー9、9、・・・が押し付けられた当
該ディスク状記録媒体200の外周面が送り壁13に押
し付けられる。
【0052】従って、ディスク状記録媒体200は、送
りローラー9、9、・・・と送り壁13とによって挟持
された状態で、送りローラー9、9、・・・の回転によ
って順に送りローラー9、9、・・・間を受け渡されな
がら円弧状を為す搬送経路H2を搬送される。
【0053】図6に示すディスクローディング装置1F
については、筐体2に、例えば、左右に離間してディス
ク挿入口2aとディスク排出口2bとが形成されている
点以外は、ディスクローディング装置1Eと同様の構成
及び動作とされている。
【0054】ディスクローディング装置1Fにあって
は、その搬送経路H3は、筐体2の長手方向における略
中央の点P2を中心として中心角が180°の円弧状の
経路とされており、ディスク挿入口2aから挿入されて
搬送されたディスク状記録媒体200が搬送経路H3を
搬送されてディスク排出口2bから排出される。尚、デ
ィスク挿入口2aとディスク排出口2bの位置は、逆で
あってもよい。
【0055】以上に記載した通り、ディスクローディン
グ装置1D、1E、1Fにあっては、搬送経路H1、H
2、H3が曲線状に形成されており、設計の自由度の向
上を図ることができる。
【0056】尚、送りローラー9、9、・・・の配列
は、上記した円周方向に離間した配列に限られることが
なく、任意に設定することができる。送り壁12、13
は、任意に設定した送りローラー9、9、・・・の配列
方向に沿った形状に形成すればよい。
【0057】従って、筐体2に設けられる他の各機構の
配置位置を設定した上で、送りローラー9、9、・・・
の配列方向を任意に設定することができ、ディスクロー
ディング装置1D、1E、1Fに設けられる他の各機構
との干渉を容易に回避することができる。
【0058】上記には、第2の搬送手段7として送り壁
12、13を用いた例を示したが、第2の搬送手段7と
して、送り体10、10、・・・や送りローラー9、
9、・・・を用いてもよい。
【0059】(3)ディスクローディング装置の具体的
構成 以下に、ディスクローディング装置1の具体的な構成に
ついて説明する(図7乃至図36参照)。
【0060】(a)全体の構成の概要 ディスクローディング装置1は、筐体2に所要の各部材
及び各機構が配置されて成り、筐体2は支持シャーシ1
4とベースシャーシ15とが上下で結合されて成る(図
7及び図8参照)。
【0061】(b)支持シャーシ 支持シャーシ14は略平板状に形成され、後端側に後方
に開口された略半円状を為す大きな切欠部14aを有し
ている(図7乃至図9参照)。支持シャーシ14の前縁
の左右方向における中央部には、前方に開口された逃げ
用切欠14bが形成されている。
【0062】支持シャーシ14の左右方向における中央
部には、前後に離間して複数の案内孔16、16、・・
・が形成され、該案内孔16、16、・・・は左右方向
に長く形成されている(図9参照)。案内孔16、1
6、・・・は支持シャーシ14の左端部及び右端部の後
端側の部分にも形成されている。
【0063】支持シャーシ14の左端側には、前後に離
間して左側挿通孔17、17、・・・が形成され、該左
側挿通孔17、17、・・・は、左右方向に長く形成さ
れている。支持シャーシ14の右端側には、前後に離間
して右側挿通孔18、18、・・・が形成され、該右側
挿通孔18、18、・・・は、左右方向に長く形成され
ている。
【0064】支持シャーシ14の略中央部には、円形状
を為すプーリー支持孔19が形成されている。支持シャ
ーシ14には、プーリー支持孔19の前後に、それぞれ
左右方向に長い部材配置孔20、20が形成されてい
る。支持シャーシ14には、プーリー支持孔19の右側
の位置に、横長の挿入孔21が形成されている。
【0065】支持シャーシ14の後端部の左端部と右端
部とには、それぞれレバー配置孔22、22が形成さ
れ、該レバー配置孔22、22は緩やかな短い円弧状に
形成されている。支持シャーシ14のレバー配置孔2
2、22の直ぐ前側の位置には、それぞれ上方へ突出さ
れたレバー支持突部14c、14cが設けられている。
【0066】支持シャーシ14の上面には、その右端寄
りの位置に前後に離間して上方へ突出されたバネ掛け突
部14d、14d、・・・が設けられている。バネ掛け
突部14dは支持シャーシ14の左端側にも一つ設けら
れ、該バネ掛け突部14dは支持シャーシ14の前端側
に位置されている。
【0067】支持シャーシ14の上面には、プーリー支
持孔19と挿入孔21との間の位置に、前後に離間して
部材支持突部14e、14eが設けられている。部材支
持突部14e、14eは互いに対向する方向に開口され
たコ字状に形成されている。支持シャーシ14の挿入孔
21の直ぐ左側には、上方へ突出された挿入軸部14f
が設けられている。
【0068】支持シャーシ14の下面には前後に離間し
てディスクガイド部23、23が設けられている(図9
及び図10参照)。ディスクガイド部23、23は支持
シャーシ14の後端側に設けられ、下方へ突出されてい
る。ディスクガイド部23、23は、それぞれ支持シャ
ーシ14の下面から下方へ突出された垂設部23a、2
3aと該垂設部23a、23aの下端部から右方へ突出
された受部23b、23bとが一体に形成されて成る
(図10参照)。
【0069】支持シャーシ14の切欠部14aの縁部に
は、円弧状を為す脱落防止部14g、14hが設けられ
ている(図7、図8、図9及び図13参照)。脱落防止
部14gは切欠部14aの縁部から上方へ突出された円
弧状を為す壁状に形成され、当該縁部の左右方向におけ
る中央部に設けられている。脱落防止部14hは切欠部
14aの縁部から下方へ突出された円弧状を為す壁状に
形成され、当該縁部の略全体に亘って設けられている。
【0070】(c)第1のスライド手段 支持シャーシ14の前端部には第1のスライド手段24
が左右方向へスライド自在に支持されており、該第1の
スライド手段24は駆動側スライダー25と従動側スラ
イダー26とによって構成されている(図11及び図1
2参照)。
【0071】駆動側スライダー25は略左右方向に長い
主部25aと該主部25aの左端部から前方へ突出され
た規制突部25bとから成る。規制突部25bの下面に
は下方へ突出された支持筒部25cが設けられ、主部2
5aの下面の右端寄りの位置には下方へ突出された被案
内ピン25dが設けられている。主部25aの前面には
ラック部25eが形成されている。主部25aの上面の
右端側には段差部25fが形成され、該段差部25fに
よって、その右側の部分の上面が左側の部分の上面より
低くされている。
【0072】駆動側スライダー25は、支持筒部25c
が最前列の左側挿通孔17に上方から挿入され、被案内
ピン25dが前から2列目の案内孔16に上方から挿入
され、支持筒部25cと被案内ピン25dとがそれぞれ
左側挿通孔17と案内孔16とに案内されて支持シャー
シ14に対して左右方向へスライド可能とされる。
【0073】駆動側スライダー25が支持シャーシ14
に支持された状態において、主部25aの右端部とその
右側に位置するバネ掛け突部14dとの間にバネ部材
(引張コイルバネ)27が張設される。従って、駆動側
スライダー25がバネ部材27によって右方へ付勢され
る。
【0074】従動側スライダー26は左右方向に長い主
部26aと該主部26aの右端側の位置から後方へ突出
された押圧突部26bとから成る。主部26aの下面の
右端部には下方へ突出された取付軸部26cが設けら
れ、主部26aの下面の左端寄りの位置には下方へ突出
された被案内ピン26dが設けられている。主部26a
の後面にはラック部26eが形成されている。主部26
aの左端部は規制部26fとして設けられている。
【0075】従動側スライダー26は、取付軸部26c
が最前列の右側挿通孔18に上方から挿入され、被案内
ピン26dが最前列の案内孔16に上方から挿入され、
取付軸部26cと被案内ピン26dとがそれぞれ右側挿
通孔18と案内孔16とに案内されて支持シャーシ14
に対して左右方向へスライド可能とされる。
【0076】従動側スライダー26が支持シャーシ14
に支持された状態において、取付軸部26cに第1の送
り体10aが取り付けられている(図15参照)。第1
の送り体10aは扁平な略円柱状に形成され、支持シャ
ーシ14の下面側に配置されている。第1の送り体10
aの全周には保持溝部10bが形成されている。第1の
送り体10aは従動側スライダー26に対して固定され
ている。
【0077】駆動側スライダー25及び従動側スライダ
ー26がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
あっては、従動側スライダー26の押圧突部26bが駆
動側スライダー25の段差部25fの右側において、駆
動側スライダー25の上方に位置されている。
【0078】駆動側スライダー25及び従動側スライダ
ー26がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
おいて、支持シャーシ14の駆動側スライダー25と従
動側スライダー26との間に、ラック部25eとラック
部26eとに噛合されるピニオン28が回転自在に支持
される。従って、駆動側スライダー25と従動側スライ
ダー26とは同期して左右方向へスライドされる。ま
た、従動側スライダー26には、駆動側スライダー25
及びピニオン28を介してバネ部材27による左方への
付勢力が付与される。
【0079】上記のように、バネ部材27によって、駆
動側スライダー25が右方へ付勢されると共に従動側ス
ライダー26が左方へ付勢されており、駆動側スライダ
ー25及び従動側スライダー26に外力が付与されてい
ない状態において、駆動側スライダー25の規制突部2
5bと従動側スライダー26の規制部26fとが接触さ
れて駆動側スライダー25の右方への移動及び従動側ス
ライダー26の左方への移動が規制されている。
【0080】駆動側スライダー25と従動側スライダー
26とが互いに離間する方向へ同期してスライドされた
ときには、駆動側スライダー25の支持筒部25cと被
案内ピン25dとがそれぞれ左側挿通孔17の左側開口
縁と案内孔16の左側開口縁とに当接されて駆動側スラ
イダー25の左方側へのスライドが規制され、同時に、
従動側スライダー26の取付軸部26cと被案内ピン2
6dとがそれぞれ右側挿通孔18の右側開口縁と案内孔
16の右側開口縁とに当接されて従動側スライダー26
の右方側へのスライドが規制されるようにしてもよい。
【0081】駆動側スライダー25と従動側スライダー
26とが同期して左右方向へスライドされたときにはバ
ネ部材27が伸縮されるが、該バネ部材27は駆動側ス
ライダー25の右側に位置されているため、駆動側スラ
イダー25の移動スペース内において伸縮される。
【0082】(d)第2のスライド手段 支持シャーシ14の第1のスライド手段24の後側の位
置には、第2のスライド手段29が左右方向へスライド
自在に支持されており、該第2のスライド手段29は駆
動側スライダー30と従動側スライダー31とによって
構成されている(図11及び図12参照)。
【0083】駆動側スライダー30は左右方向に長い主
部30aと該主部30aの略左半部から後方へ突出され
た突出部30bと主部30aの左端寄りの位置から前方
へ突出された規制突部30cとから成る。突出部30b
の下面の左端部と主部30aの下面の左端部とには、前
後に離間してそれぞれ下方へ突出された支持筒部30
d、30dが設けられ、主部30aの下面の右端寄りの
位置には下方へ突出された被案内ピン30eが設けられ
ている。主部30aの前面にはラック部30fが形成さ
れている。主部30aの右端部は規制部30gとして形
成されている。
【0084】駆動側スライダー30は、支持筒部30
d、30dがそれぞれ左側挿通孔17、17に上方から
挿入され、被案内ピン30eが案内孔16に上方から挿
入され、支持筒部30d、30dと被案内ピン30eと
がそれぞれ左側挿通孔17、17と案内孔16とに案内
されて支持シャーシ14に対して左右方向へスライド可
能とされる。
【0085】従動側スライダー31は左右方向に長い主
部31aと該主部31aの右端部から後方へ突出された
規制突部31bと主部31aの右端部の上縁から前方へ
突出された被押圧突部31cとから成る。主部31aの
下面の右端部と規制突部31bの下面の右端部とには、
前後に離間してそれぞれ下方へ突出された取付軸部31
d、31dが設けられ、主部31aの下面の左端寄りの
位置には下方へ突出された被案内ピン31eが設けられ
ている。主部31aの後面にはラック部31fが形成さ
れている。主部31aの左端部は規制部31gとして設
けられている。
【0086】従動側スライダー31は、取付軸部31
d、31dがそれぞれ右側挿通孔18、18に上方から
挿入され、被案内ピン31eが案内孔16に上方から挿
入され、取付軸部31d、31dと被案内ピン31eと
がそれぞれ右側挿通孔18、18と案内孔16とに案内
されて支持シャーシ14に対して左右方向へスライド可
能とされる。
【0087】従動側スライダー31が支持シャーシ14
に支持された状態において、主部31aの左右方向にお
ける略中央の部分とその左側に位置するバネ掛け突部1
4dとの間にバネ部材(引張コイルバネ)32が張設さ
れる。従って、従動側スライダー31がバネ部材32に
よって左方へ付勢される。
【0088】従動側スライダー31が支持シャーシ14
に支持された状態において、取付軸部31d、31dに
それぞれ第2の送り体10cと第3の送り体10eとが
取り付けられている(図15参照)。第2の送り体10
c及び第3の送り体10eはそれぞれ略円柱状に形成さ
れ、支持シャーシ14の下面側に配置されている。第2
の送り体10c及び第3の送り体10eの全周にはそれ
ぞれ保持溝部10d、10fが形成されている。第2の
送り体10c及び第3の送り体10eはそれぞれ従動側
スライダー31に対して固定されている。
【0089】駆動側スライダー30及び従動側スライダ
ー31がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
おいて、支持シャーシ14の駆動側スライダー30と従
動側スライダー31との間に、ラック部30fとラック
部31fとに噛合されるピニオン33が回転自在に支持
される。従って、駆動側スライダー30と従動側スライ
ダー31とは同期して左右方向へスライドされる。ま
た、駆動側スライダー30には、従動側スライダー31
及びピニオン33を介してバネ部材32による右方への
付勢力が付与される。
【0090】上記のように、バネ部材32によって、駆
動側スライダー30が右方へ付勢されると共に従動側ス
ライダー31が左方へ付勢されており、駆動側スライダ
ー30及び従動側スライダー31に外力が付与されてい
ない状態において、駆動側スライダー30の規制突部3
0cと従動側スライダー31の規制部31gとが接触さ
れると共に駆動側スライダー30の規制部30gと従動
側スライダー31の規制突部31bとが接触されて駆動
側スライダー30の右方への移動及び従動側スライダー
31の左方への移動が規制されている。
【0091】駆動側スライダー30と従動側スライダー
31とが互いに離間する方向へ同期してスライドされた
ときには、駆動側スライダー30の支持筒部30d、3
0dと被案内ピン30eとがそれぞれ左側挿通孔17、
17の左側開口縁と案内孔16の左側開口縁とに当接さ
れて駆動側スライダー30の左方側へのスライドが規制
され、同時に、従動側スライダー31の取付軸部31
d、31dと被案内ピン31eとがそれぞれ右側挿通孔
18、18の右側開口縁と案内孔16の右側開口縁とに
当接されて従動側スライダー31の右方側へのスライド
が規制されるようにしてもよい。
【0092】駆動側スライダー30と従動側スライダー
31とが同期して左右方向へスライドされたときにはバ
ネ部材32が伸縮されるが、該バネ部材32は従動側ス
ライダー31の直ぐ前側に位置されているため、従動側
スライダー31の移動スペース内において伸縮される。
【0093】上記した第1のスライド手段24の駆動側
スライダー25と従動側スライダー26とが同期してス
ライドされ、従動側スライダー26が所定の位置まで右
方へ移動されたときには、従動側スライダー26の押圧
突部26bが第2のスライド手段29の従動側スライダ
ー31の被押圧突部31cを右方へ押圧する。従って、
従動側スライダー26の移動に伴って駆動側スライダー
30及び従動側スライダー31が左右方向へ同期してス
ライドされる。
【0094】(e)第3のスライド手段 支持シャーシ14のプーリー支持孔19の後側の位置に
は第3のスライド手段34が左右方向へスライド自在に
支持されており、該第3のスライド手段34は第1のス
ライダー35と第2のスライダー36とによって構成さ
れている(図11及び図12参照)。
【0095】第1のスライダー35は略左右方向に長い
主部35aと該主部35aの左端部から前方へ突出され
た規制突部35bとから成る。規制突部35bの下面に
は下方へ突出された支持軸部35cが設けられ、主部3
5aの下面の右端寄りの位置には下方へ突出された被案
内ピン35dが設けられている。主部35aの前面には
ラック部35eが形成されている。主部35aの上面の
右端寄りの位置には段差部35fが形成され、該段差部
35fによって、その右側の部分の上面が左側の部分の
上面より低くされている。
【0096】第1のスライダー35は、支持軸部35c
が左側挿通孔17に上方から挿入され、被案内ピン35
dが案内孔16に上方から挿入され、支持軸部35cと
被案内ピン35dとがそれぞれ左側挿通孔17と案内孔
16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右方向
へスライド可能とされる。
【0097】第1のスライダー35の支持軸部35cに
は、第1の規制コロ37が回転自在に支持されている
(図16参照)。
【0098】支持軸部35cには、第1の規制コロ37
の下側に、受け部材38が支持されている(図16参
照)。受け部材38は、略円板状に形成された被支持部
38aと、該被支持部38aの外周縁に連続し外方へ行
くに従って下方へ変位し略円環状を為す斜面部38b
と、該斜面部38bの外周縁に連続し外方へ張り出され
た受部38cとから成り、被支持部38aが支持軸部3
5cに支持されている。受部38cは、その右端部が他
の部分より右方へ大きく突出されている。受部38cの
一部には、上端部が第1のスライダー35に取り付けら
れた被案内軸39が貫通されている。受け部材38は第
1のスライダー35に対して回転不能とされている。
【0099】第1のスライダー35が支持シャーシ14
に支持された状態において、主部35aの右端部とその
右側に位置するバネ掛け突部14dとの間にバネ部材
(引張コイルバネ)40が張設される。従って、第1の
スライダー35がバネ部材40によって右方へ付勢され
る。
【0100】第2のスライダー36は左右方向に長い主
部36aと該主部36aの右端部から前方へ突出された
突出部36bと主部36aの右端部の上縁部から後方へ
突出された被押圧突部36cとから成る。突出部36b
の下面の右端部には下方へ突出された支持軸部36dが
設けられ、主部36aの下面の左端寄りの位置には下方
へ突出された被案内ピン36eが設けられている。主部
36aの後面にはラック部36fが形成されている。主
部36aの左端部は規制部36gとして設けられてい
る。
【0101】第2のスライダー36は、支持軸部36d
が右側挿通孔18に上方から挿入され、被案内ピン36
eが案内孔16に上方から挿入され、支持軸部36dと
被案内ピン36eとがそれぞれ右側挿通孔18と案内孔
16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右方向
へスライド可能とされる。
【0102】第2のスライダー36の支持軸部36dに
は、第2の規制コロ41が回転自在に支持されている
(図16参照)。
【0103】第1のスライダー35及び第2のスライダ
ー36がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
あっては、第2のスライダー36の被押圧突部36cが
第1のスライダー35の段差部35fの右側において、
第1のスライダー35の上方に位置されている。
【0104】第1のスライダー35及び第2のスライダ
ー36がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
おいて、支持シャーシ14の第1のスライダー35と第
2のスライダー36との間に、ラック部35eとラック
部36fとに噛合されるピニオン42が回転自在に支持
される。従って、第1のスライダー35と第2のスライ
ダー36とは同期して左右方向へスライドされる。ま
た、第2のスライダー36には、第1のスライダー35
及びピニオン42を介してバネ部材40による左方への
付勢力が付与される。
【0105】上記のように、バネ部材40によって、第
1のスライダー35が右方へ付勢されると共に第2のス
ライダー36が左方へ付勢されており、第1のスライダ
ー35及び第2のスライダー36に外力が付与されてい
ない状態において、第1のスライダー35の規制突部3
5bと第2のスライダー36の規制部36gとが接触さ
れて第1のスライダー35の右方への移動及び第2のス
ライダー36の左方への移動が規制されている。
【0106】第1のスライダー35と第2のスライダー
36とが互いに離間する方向へ同期してスライドされた
ときには、第1のスライダー35の支持軸部35cと被
案内ピン35dとがそれぞれ左側挿通孔17の左側開口
縁と案内孔16の左側開口縁とに当接されて第1のスラ
イダー35の左方側へのスライドが規制され、同時に、
第2のスライダー36の支持軸部36dと被案内ピン3
6eとがそれぞれ右側挿通孔18の右側開口縁と案内孔
16の右側開口縁とに当接されて第2のスライダー36
の右方側へのスライドが規制されるようにしてもよい。
【0107】第1のスライダー35と第2のスライダー
36とが同期して左右方向へスライドされたときにはバ
ネ部材40が伸縮されるが、該バネ部材40は第1のス
ライダー35の右側に位置されているため、第1のスラ
イダー35の移動スペース内において伸縮される。
【0108】(f)第4のスライド手段 支持シャーシ14の第3のスライド手段34の後側には
第4のスライド手段43が左右方向へスライド自在に支
持されており、該第4のスライド手段43は駆動側スラ
イダー44と従動側スライダー45とによって構成され
ている(図11及び図12参照)。
【0109】駆動側スライダー44は左右方向に長い主
部44aと該主部44aの左右方向における中央部より
稍左方に寄った位置から前方へ突出された規制突部44
bとから成る。主部44aの下面の左端寄りの位置には
下方へ突出された支持筒部44cが設けられ、主部44
aの下面の右端寄りの位置には下方へ突出された被案内
ピン44dが設けられている。主部44aの前面にはラ
ック部44eが形成されている。
【0110】駆動側スライダー44は、支持筒部44c
が左側挿通孔17に上方から挿入され、被案内ピン44
dが案内孔16に上方から挿入され、支持筒部44cと
被案内ピン44dとがそれぞれ左側挿通孔17と案内孔
16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右方向
へスライド可能とされる。
【0111】駆動側スライダー44が支持シャーシ14
に支持された状態において、主部44aの右端部とその
右側に位置するバネ掛け突部14dとの間にバネ部材
(引張コイルバネ)46が張設される。従って、駆動側
スライダー44がバネ部材46によって右方へ付勢され
る。
【0112】従動側スライダー45は左右方向に長い主
部45aと該主部45aの右端部から後方へ突出された
突出部45bと主部45aの右端側の位置から前方へ突
出された押圧突部45cとから成る。突出部45bの下
面には下方へ突出された取付軸部45dが設けられ、主
部45aの下面の左端部には下方へ突出された被案内ピ
ン45eが設けられている。主部45aの後面にはラッ
ク部45fが形成されている。主部45aの左端部は規
制部45gとして設けられている。
【0113】従動側スライダー45は、取付軸部45d
が右側挿通孔18に上方から挿入され、被案内ピン45
eが案内孔16に上方から挿入され、取付軸部45dと
被案内ピン45eとがそれぞれ右側挿通孔18と案内孔
16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右方向
へスライド可能とされる。
【0114】従動側スライダー45が支持シャーシ14
に支持された状態において、取付軸部45dに第4の送
り体10gが取り付けられている(図15参照)。第4
の送り体10gは略円柱状に形成され、支持シャーシ1
4の下面側に配置されている。第4の送り体10gの全
周には保持溝部10hが形成されている。第4の送り体
10gは従動側スライダー45に対して固定されてい
る。
【0115】駆動側スライダー44及び従動側スライダ
ー45がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
あっては、従動側スライダー45の押圧突部45cが第
3のスライド手段34の第1のスライダー35の段差部
35fの右側において、第1のスライダー35の上方に
位置され、第3のスライド手段34の第2のスライダー
36の被押圧突部36cに左方から当接されている。
【0116】駆動側スライダー44及び従動側スライダ
ー45がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
おいて、支持シャーシ14の駆動側スライダー44と従
動側スライダー45との間に、ラック部44eとラック
部45fとに噛合されるピニオン47が回転自在に支持
される。従って、駆動側スライダー44と従動側スライ
ダー45とは同期して左右方向へスライドされる。ま
た、従動側スライダー45には、駆動側スライダー44
及びピニオン47を介してバネ部材46による左方への
付勢力が付与される。
【0117】上記のように、バネ部材46によって、駆
動側スライダー44が右方へ付勢されると共に従動側ス
ライダー45が左方へ付勢されており、駆動側スライダ
ー44及び従動側スライダー45に外力が付与されてい
ない状態において、駆動側スライダー44の規制突部4
4bと従動側スライダー45の規制部45gとが接触さ
れて駆動側スライダー44の右方への移動及び従動側ス
ライダー45の左方への移動が規制されている。
【0118】駆動側スライダー44と従動側スライダー
45とが互いに離間する方向へ同期してスライドされた
ときには、駆動側スライダー44の支持筒部44cと被
案内ピン44dとがそれぞれ左側挿通孔17の左側開口
縁と案内孔16の左側開口縁とに当接されて駆動側スラ
イダー44の左方側へのスライドが規制され、同時に、
従動側スライダー45の取付軸部45dと被案内ピン4
5eとがそれぞれ右側挿通孔18の右側開口縁と案内孔
16の右側開口縁とに当接されて従動側スライダー45
の右方側へのスライドが規制されるようにしてもよい。
【0119】駆動側スライダー44と従動側スライダー
45とが同期して左右方向へスライドされたときにはバ
ネ部材46が伸縮されるが、該バネ部材46は駆動側ス
ライダー44の右側に位置されているため、駆動側スラ
イダー44の移動スペース内において伸縮される。
【0120】上記した駆動側スライダー44と従動側ス
ライダー45とが同期してスライドされると、従動側ス
ライダー45の押圧突部45cが第3のスライド手段3
4の第2のスライダー36の被押圧突部36cを右方へ
押圧する。従って、従動側スライダー45の移動に伴っ
て第1のスライダー35及び第2のスライダー36が左
右方向へ同期してスライドされる。
【0121】(g)第5のスライド手段 支持シャーシ14の第4のスライド手段43の後側には
第5のスライド手段48が左右方向へスライド自在に支
持されており、該第5のスライド手段48は駆動側スラ
イダー49と従動側スライダー50とによって構成され
ている(図11及び図12参照)。
【0122】駆動側スライダー49は左右方向に長い主
部49aと該主部49aの左半部から後方へ突出された
規制突部49bと該規制突部49bの左端部から左斜め
後方へ突出された突出部49cとから成る。突出部49
cの下面には前後に離間して下方へ突出された支持筒部
49d、49dが設けられている。駆動側スライダー4
9の下面には下方へ突出された被案内ピン49e、49
e、49eが設けられている。主部49aの後面にはラ
ック部49fが形成されている。
【0123】駆動側スライダー49は、支持筒部49
d、49dがそれぞれ左側挿通孔17、17に上方から
挿入され、被案内ピン49e、49e、49eがそれぞ
れ案内孔16、16、16に上方から挿入され、支持筒
部49d、49dと被案内ピン49e、49e、49e
とがそれぞれ左側挿通孔17、17と案内孔16、1
6、16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右
方向へスライド可能とされる。
【0124】駆動側スライダー49が支持シャーシ14
に支持された状態において、主部49aの右端部とその
右側に位置するバネ掛け突部14dとの間にバネ部材
(引張コイルバネ)51が張設される。従って、駆動側
スライダー49がバネ部材51によって右方へ付勢され
る。
【0125】従動側スライダー50は左右方向に長い主
部50aと該主部50aの右端部から右斜め後方へ突出
された突出部50bとから成る。突出部50bには前後
に離間して下方へ突出された取付軸部50c、50cが
設けられている。従動側スライダー50の下面には下方
へ突出された被案内ピン50d、50d、50dが設け
られている。主部50aの前面にはラック部50eが形
成されている。主部50aの左端部は規制部50fとし
て設けられている。
【0126】従動側スライダー50は、取付軸部50
c、50cがそれぞれ右側挿通孔18、18に上方から
挿入され、被案内ピン50d、50d、50dがそれぞ
れ案内孔16、16、16に上方から挿入され、取付軸
部50c、50cと被案内ピン50d、50d、50d
とがそれぞれ右側挿通孔18、18と案内孔16、1
6、16とに案内されて支持シャーシ14に対して左右
方向へスライド可能とされる。
【0127】従動側スライダー50が支持シャーシ14
に支持された状態において、取付軸部50c、50cに
それぞれ第5の送り体10iと第6の送り体10kとが
取り付けられている(図15参照)。第5の送り体10
i及び第6の送り体10kはそれぞれ略円柱状に形成さ
れ、支持シャーシ14の下面側に配置されている。第5
の送り体10i及び第6の送り体10kの全周にはそれ
ぞれ保持溝部10j、10lが形成されている。第5の
送り体10i及び第6の送り体10kはそれぞれ従動側
スライダー50に対して固定されている。
【0128】駆動側スライダー49及び従動側スライダ
ー50がそれぞれ支持シャーシ14に支持された状態に
おいて、支持シャーシ14の駆動側スライダー49と従
動側スライダー50との間に、ラック部49fとラック
部50eとに噛合されるピニオン52が回転自在に支持
される。従って、駆動側スライダー49と従動側スライ
ダー50とは同期して左右方向へスライドされる。ま
た、従動側スライダー50には、駆動側スライダー49
及びピニオン52を介してバネ部材51による左方への
付勢力が付与される。
【0129】上記のように、バネ部材51によって、駆
動側スライダー49が右方へ付勢されると共に従動側ス
ライダー50が左方へ付勢されており、駆動側スライダ
ー49及び従動側スライダー50に外力が付与されてい
ない状態において、駆動側スライダー49の規制突部4
9bと従動側スライダー50の規制部50fとが接触さ
れて駆動側スライダー49の右方への移動及び従動側ス
ライダー50の左方への移動が規制されている。
【0130】駆動側スライダー49と従動側スライダー
50とが互いに離間する方向へ同期してスライドされた
ときには、駆動側スライダー49の支持筒部49d、4
9dと被案内ピン49e、49e、49eとがそれぞれ
左側挿通孔17、17の左側開口縁と案内孔16、1
6、16の左側開口縁とに当接されて駆動側スライダー
49の左方側へのスライドが規制され、同時に、従動側
スライダー50の取付軸部50c、50cと被案内ピン
50d、50d、50dとがそれぞれ右側挿通孔18、
18の右側開口縁と案内孔16、16、16の右側開口
縁とに当接されて従動側スライダー50の右方側へのス
ライドが規制されるようにしてもよい。
【0131】駆動側スライダー49と従動側スライダー
50とが同期して左右方向へスライドされたときにはバ
ネ部材51が伸縮されるが、該バネ部材51は駆動側ス
ライダー49の右側に位置されているため、駆動側スラ
イダー49の移動スペース内において伸縮される。
【0132】上記した各送り体10a、10c、10
e、10g、10i、10kには、その保持溝部10
b、10d、10f、10h、10j、10lに、例え
ば、図示しない円環状のゴム部材が取り付けられてお
り、ディスク状記録媒体200の外周面に押し付けられ
たときに所定の摩擦力が発生し、ディスク状記録媒体2
00の外周面に対して滑らないようにされている。
【0133】一方、上記第1の規制コロ37と第2の規
制コロ41は、滑り性の良好な樹脂材料等によって形成
されており、ディスク状記録媒体200の外周面に対し
て滑りながら回転するようにされている。
【0134】上記した各送り体10a、10c、10
e、10g、10i、10kによって上記した第2の搬
送手段7が構成される。
【0135】上記したように、ディスクローディング装
置1にあっては、全てのスライド手段24、29、3
4、43、48が支持シャーシ14に支持されているた
め、支持シャーシ14の良好な製造精度を確保すること
により各スライド手段24、29、34、43、48間
の良好な位置精度を確保することができる。
【0136】また、全てのスライド手段24、29、3
4、43、48が支持シャーシ14に移動自在に支持さ
れているため、全てのスライド手段24、29、34、
43、48の移動が支持シャーシ14に対して行われ、
各スライド手段24、29、34、43、48間の動作
制御の容易化を図ることができる。
【0137】さらに、全てのスライド手段24、29、
34、43、48が支持シャーシ14に組み付けられる
ため、組付作業の作業性の向上によるディスクローディ
ング装置1の製造の容易化を図ることができる。
【0138】さらにまた、上記したように、スライド手
段24、29、34、43、48においては、駆動側ス
ライダー25と従動側スライダー26、駆動側スライダ
ー30と従動側スライダー31、第1のスライダー35
と第2のスライダー36、駆動側スライダー44と従動
側スライダー45、駆動側スライダー49と従動側スラ
イダー50の互いに接近する方向への移動の規制を、少
なくとも一方の一部を他方の一部に接触させることによ
って行っているため、移動の規制を行うための専用のス
トッパーを必要とせず、部品点数の削減及び機構の簡素
化を図ることができる。
【0139】加えて、スライド手段24、29、34、
43、48においては、駆動側スライダー25と従動側
スライダー26、駆動側スライダー30と従動側スライ
ダー31、第1のスライダー35と第2のスライダー3
6、駆動側スライダー44と従動側スライダー45、駆
動側スライダー49と従動側スライダー50の互いに離
間する方向への移動の規制を、支持筒部25c、30
d、30d、44c、49d、49d、支持軸部35
c、36d、被案内ピン25d、26d、30e、31
e、35d、36e、44d、45e、49e、49
e、49e、50d、50d、50dを支持シャーシ1
4に形成された左側挿通孔17、17、・・・、右側挿
通孔18、18、・・・、案内孔16、16、・・・の
各開口縁に接触させることによって行っているため、移
動の規制を行うための専用のストッパーを必要とせず、
部品点数の削減及び機構の簡素化を図ることができる。
【0140】尚、上記には、各スライド手段24、2
9、34、43、48の各スライダー25、26、3
0、31、35、36、44、45、49、50を所定
の方向へ付勢するために引張コイルバネであるバネ部材
27、32、40、46、51を用いた例を示したが、
付勢のための手段はバネ部材27、32、40、46、
51に限られることがなく、ゴム部材等の所定の弾性力
を有するものを使用することができる。
【0141】また、各スライダー25、26、30、3
1、35、36、44、45、49、50を同期して移
動させるためにピニオン28、33、42、47、52
を用いた例を示したが、同期して移動させるための手段
はピニオン28、33、42、47、52に限られるこ
とがなく、リンクやレバー等の所定の部材を使用するこ
とができる。
【0142】(h)移動レバー 支持シャーシ14の後端寄りの位置に設けられたレバー
支持突部14c、14cには、それぞれ移動レバー5
3、53が回動自在に支持されている(図12及び図1
4参照)。移動レバー53、53は、それぞれ被支持部
53a、53aと該被支持部53a、53aの一端部か
ら下方へ突出された軸部53b、53bとが一体に形成
されて成る。移動レバー53、53は、それぞれ被支持
部53a、53aの他端部がレバー支持突部14c、1
4cに回動自在に支持され、軸部53b、53bが支持
シャーシ14のレバー配置孔22、22から下方へ突出
されている。
【0143】移動レバー53、53は、捩じりコイルバ
ネ54、54によって軸部53b、53bが互いに接近
する方向へ付勢され、軸部53b、53bがレバー配置
孔22、22の開口縁に接することにより互いに接近す
る方向への回動が規制されている。
【0144】移動レバー53、53の軸部53b、53
bには、それぞれ当て止め部55、55が回転自在に支
持されている(図12乃至図14参照)。当て止め部5
5、55はそれぞれ滑り性の良好な材料によって略円筒
状に形成され、周面55aの上下両端縁にそれぞれ上方
又は下方へ近付くに従って中心側に変位する傾斜案内部
55b、55cが形成されている。
【0145】(i)チャッキングプーリー 支持シャーシ14のプーリー支持孔19にはチャッキン
グプーリー56が回転自在かつ上下方向に移動自在に支
持されている(図11参照)。
【0146】チャッキングプーリー56はそれぞれ略円
板状に形成されたフランジ部56aとスタビライザー部
56bとが連結軸部56cを介して上下方向において連
結されて成る(図17参照)。フランジ部56aはスタ
ビライザー部56bより小径とされ、連結軸部56c及
び支持シャーシ14のプーリー支持孔19より大径とさ
れている。連結軸部56cには、その下面に開口された
挿入凹部56dが形成されている。チャッキングプーリ
ー56の内部には、図示しない磁性金属板が取り付けら
れている。
【0147】チャッキングプーリー56は連結軸部56
cがプーリー支持孔19に挿入されることにより支持シ
ャーシ14に支持され、フランジ部56aが支持シャー
シ14の上面側に位置され、スタビライザー部56bが
支持シャーシ14の下面側に位置される。
【0148】(j)剥がし部材 支持シャーシ14の部材支持突部14e、14eには、
剥がし部材57が回動自在に支持されている(図11参
照)。剥がし部材57は、基部58と、該基部58の前
後両端部からそれぞれ左方へ突出された持ち上げ部5
9、59と、基部58の前後方向における中央部から右
方へ突出された被作用部60とが一体に形成されて成る
(図17参照)。被作用部60の左端寄りの位置には、
前方又は後方へ突出された被支持ピン60a、60aが
設けられている。被作用部60には孔60bが形成され
ている。
【0149】剥がし部材57は、被支持ピン60a、6
0aがそれぞれ部材支持突部14e、14eに挿入され
て支持され、孔60bに支持シャーシ14の挿入軸部1
4fが挿入される。
【0150】剥がし部材57が支持シャーシ14に回動
自在に支持された状態においては、被作用部60の右端
部が支持シャーシ14の挿入孔21の上方に位置され、
持ち上げ部59、59がそれぞれチャッキングプーリー
56のフランジ部56aの下側に挿入されて支持シャー
シ14の部材配置孔20、20に対応して位置される。
従って、持ち上げ部59、59が上方へ移動する方向へ
剥がし部材57が回動されると、持ち上げ部59、59
によってプーリ部56aが持ち上げられチャッキングプ
ーリー56が上方へ移動される。
【0151】(k)ベースシャーシ 上記ベースシャーシ15は平面で見て縦長の略矩形状に
形成され、前端部、前後方向における中央部及び後端部
に、それぞれモーター取付部15a、15b、15cを
有している(図18参照)。モーター取付部15a、1
5b、15cにはそれぞれ軸挿通孔が形成されている。
【0152】ベースシャーシ15の前端部には、その左
右方向における中央部に前方及び上方に切り欠かれた逃
げ凹部15dが形成され、該逃げ凹部15dに上下に延
びるピン挿通孔15eが形成されている。ベースシャー
シ15にはピン挿通孔15eの直ぐ後側に光透過孔15
fが形成されている。
【0153】ベースシャーシ15の前半部には大きなピ
ックアップ配置孔15gが形成され、該ピックアップ配
置孔15gの右側にレバー挿通孔15hが形成されてい
る。
【0154】ベースシャーシ15の前半側の部分の左端
部には、上方に開口された縦長の配置凹部15iが形成
されている。配置凹部15iの底面部には、略前後に離
間して4つの支持軸15j、15j、・・・が設けら
れ、中間に位置する支持軸15j、15j間にギヤ支持
軸15kが設けられている。配置凹部15iの底面部の
所定の位置には、それぞれ前後方向に長いピン支持孔1
5l、15l、15lが形成されている。
【0155】ベースシャーシ15には、配置凹部15i
の前方に左右方向に長いガイド孔15mが形成されてい
る。
【0156】ベースシャーシ15の後半部には、その左
右方向における中央部に前後に離間してギヤ配置孔15
n、15oが形成されている。
【0157】ベースシャーシ15の後端寄りの位置に
は、その左右両端部にそれぞれ上方へ突出されたガイド
軸15p、15pが設けられている。
【0158】ベースシャーシ15の左側のガイド軸15
pの前側の位置には、バネ支持突部15qが設けられ、
その前側の位置に左右方向に長いガイド孔15rが形成
されている。
【0159】ベースシャーシ15の下面の右端部には、
前後に離間して軸支持部15s、15sが設けられてい
る。軸支持部15s、15sは互いに近づく方向へ開口
されたコ字状に形成されている。
【0160】ベースシャーシ15の上面には、その右端
寄りの位置のピックアップ配置孔15gの後側に、前後
に離間して上方へ突出されたディスクガイド部15t、
15tが設けられている。
【0161】ベースシャーシ15のピックアップ配置孔
15gの直ぐ後側の位置には、円弧状を為す脱落防止部
15uが設けられている。脱落防止部15uは上方へ突
出された壁状に形成されている。ベースシャーシ15に
は、脱落防止部15uの下側に連続して後方を向く円弧
状を為す面が形成され、該面は脱落防止部15vとして
形成されている。
【0162】(l)モード形成用駆動機構 ベースシャーシ15の下面側には、後述する5つの動作
モードを形成するためのモード形成用駆動機構が配置さ
れ、該モード形成用駆動機構はモード用モーター61の
駆動力によって動作される。
【0163】モード用モーター61は、ベースシャーシ
15のモーター取付部15aに取り付けられており(図
8参照)、モード用モーター61のモーター軸が軸挿通
孔から下方へ突出されている。モード用モーター61の
モーター軸には小プーリー62が固定されている(図1
9参照)。
【0164】ベースシャーシ15の下面にはプーリーギ
ヤ63が支持され、該プーリーギヤ63はプーリー部6
3aとギヤ部63bとが同軸上に一体に形成されて成る
(図19参照)。プーリー部63aと小プーリー62と
の間には伝達ベルト64が巻回されている。
【0165】ベースシャーシ15の下面の前端部にはギ
ヤ群65が支持され、該ギヤ群65は減速ギヤとして機
能する複数の段付ギヤ65a、65a、・・・と1つの
連絡ギヤ65bとによって構成されている(図19参
照)。最も右側に位置する段付ギヤ65aはプーリーギ
ヤ63のギヤ部63bと噛合されている。最も左側に位
置する段付ギヤ65aは連絡ギヤ65bと噛合されてい
る。
【0166】ギヤ群65の一の段付ギヤ65aは、ベー
スシャーシ15の下面に支持されたロータリーエンコー
ダー66のギヤ部66aと噛合されている(図19参
照)。ロータリーエンコーダー66は、その回転量によ
りモード用モーター61の回転量の検出を行う機能を有
する。従って、ロータリーエンコーダー66のモード用
モーター61の回転量の検出に基づいてモード用モータ
ー61の回転が制御され、後述する各動作モードが設定
される。
【0167】ベースシャーシ15の下面の前端部にはカ
ム部材67が回転自在に支持されている(図19参
照)。
【0168】カム部材67は略円筒状に形成され、上端
部に形成されたギヤ部67aを有している(図20乃至
図22参照)。カム部材67の下面には下方へ突出され
た作用ピン67b、67bが形成され、該作用ピン67
b、67bは下面の外周縁においてカム部材67の中心
を挟んで互いに180°反対側に位置されている。カム
部材67の下面には、該カム部材67の回転軸を中心と
した円弧状を為す突条部67c、67cが設けられてい
る。突条部67c、67cは作用ピン67b、67b間
において、カム部材67の回転軸を中心として互いに1
80°反対側に位置されている。
【0169】カム部材67の周面にはカム溝68が形成
されている。カム溝68は、周方向に長い下側水平部6
8aと、該下側水平部68aに連続し下側水平部68a
から離間するに従って上方へ変位する斜部68bと、斜
部68bに連続し周方向に長い上側水平部68cとから
成る。
【0170】カム部材67はギヤ部67aがギヤ群65
の連絡ギヤ65bと噛合されている(図19参照)。
【0171】ベースシャーシ15の下面のカム部材67
の近傍の位置には、ゼネバ従動ギヤ69が回転自在に支
持されている(図19乃至図21参照)。ゼネバ従動ギ
ヤ69は上側に位置するカム部70と該カム部70の下
側に位置するギヤ部71とが一体に形成されて成る(図
19及び図20参照)。
【0172】カム部70は略円板状に形成され、その上
面に円弧状を為す壁部70a、70b、70cが設けら
れている。壁部70a、70b、70cは、その両端が
それぞれカム部70の外周縁に連続され、中央部がカム
部70の中心部に最も接近して位置されている。壁部7
0a、70b、70cは、カム部70の周方向に等間隔
に離間して設けられている。隣り合う壁部70a、70
b、70c間には、それぞれ被作用溝70d、70eが
形成されている。被作用溝70d、70eはカム部材6
7の半径方向に延び互いに直交する直線状に形成され、
カム部70の外周方向に開口されている。
【0173】上記カム部材67が回転されると、一方の
突条部67cがゼネバ従動ギヤ69の何れかの壁部70
a、70b、70cの内側を摺動され、このときゼネバ
従動ギヤ69は回転されない。次いで、一方の作用ピン
67bがゼネバ従動ギヤ69の何れかの被作用溝70
d、70eに挿入される。一方の作用ピン67bが被作
用溝70d、70eに挿入されると、カム部材67の回
転に伴って当該作用ピン67bが被作用溝70d又は被
作用溝70eを形成する壁面を押圧し、ゼネバ従動ギヤ
69が回転される。このとき作用ピン67bは被作用溝
70d又は被作用溝70e内を一往復し、この一往復に
よりゼネバ従動ギヤ69が90°回転される。
【0174】このようにゼネバ従動ギヤ69は、突条部
67cが壁部70a、70b、70cの内側を摺動され
たときには回転されず、作用ピン67b、67bが被作
用溝70d、70eに挿入されたときには回転され、カ
ム部材67の回転に伴って間欠的に90°ずつ回転され
る。
【0175】ベースシャーシ15の下面には連結ギヤ7
2が支持され、該連結ギヤ72はゼネバ従動ギヤ69の
ギヤ部71と噛合されている(図19及び図20参
照)。
【0176】上記モード用モーター61が回転される
と、その駆動力が小プーリー62、伝達ベルト64、プ
ーリーギヤ63、ギヤ群65を介してカム部材67に伝
達され、該カム部材67がモード用モーター61の回転
方向に応じた方向へ回転される。カム部材67が回転さ
れると、上記のようにゼネバ従動ギヤ69が間欠的に回
転され、連結ギヤ72がゼネバ従動ギヤ69の回転に伴
って回転される。
【0177】ベースシャーシ15の下面の前端部には2
段ギヤ73が支持され、該2段ギヤ73は同軸上に形成
された大径部73aと小径部73bとを有している(図
19及び図22参照)。2段ギヤ73は、大径部73a
がカム部材67のギヤ部67aと噛合されている。
【0178】ベースシャーシ15の下面の前端部には作
用ギヤ74が支持されている(図19及び図22参
照)。作用ギヤ74はその周面がギヤ部74aとして形
成され、上面に周方向に延びる規制壁75が設けられて
いる。規制壁75の周方向における両端間は挿入用切欠
75aとして形成されている。作用ギヤ74の下面に
は、その外周縁に下方へ突出された押圧ピン76が設け
られ、該押圧ピン76は挿入用切欠75aの真下に位置
されている。
【0179】作用ギヤ74は、ギヤ部74aが2段ギヤ
73の小径部73bと噛合され、カム部材67の回転に
伴って2段ギヤ73を介して回転される。
【0180】(m)挿入規制手段 ベースシャーシ15の下面側の前端部には挿入規制手段
77が設けられている(図22及び図23参照)。挿入
規制手段77は、保持部材78と規制用レバー79と作
動レバー80とを備えている。
【0181】保持部材78は、左右方向に長い保持部8
1と、該保持部81の左端寄りの位置から上方へ突出さ
れた連結部82と、該連結部82の上端部から後方へ突
出された支持突部83とから成る。保持部81の左端部
には上方に開口された保持凹部81aが形成されてい
る。支持突部83の前端部には下方へ開口された横長の
支持溝83aが形成されている。
【0182】保持部材78は保持部81がベースシャー
シ15の前面部に沿うようにして該ベースシャーシ15
の下面に取り付けられている。
【0183】規制用レバー79は、横長の形状に形成さ
れたレバー主部84と、該レバー主部84の右端部に設
けられた横長の被支持軸部85とが一体に形成されて成
る。レバー主部84の右端寄りの位置には、略前方へ突
出された係合突片84a、84aが設けられ、該係合突
片84a、84aは左右方向において僅かに離間して位
置されている。レバー主部84の左端部には略下方へ突
出された被押圧ピン84bが設けられている。
【0184】規制用レバー79は被支持軸部85が保持
部材78の支持溝83aに挿入されて支持され、保持部
材78に対して係合突片84a、84aが略上下方向へ
移動し、かつ、被押圧ピン84bが略前後方向へ移動す
る方向へ回動可能とされる。
【0185】作動レバー80は、軸方向が上下方向とさ
れた被支持筒部86と該被支持筒部86から略右方へ突
出され略左右方向に長いレバー突部87が一体に形成さ
れて成り、該レバー突部87の左端寄りの位置に上方へ
突出された被押圧突部87aが設けられている。
【0186】作動レバー80は被支持筒部86がベース
シャーシ15の下面の左端寄りの位置に支持され、レバ
ー突部87の先端部が略前後方向へ移動する方向へ回動
可能とされる。
【0187】規制用レバー79及び作動レバー80が上
記のように支持された状態においては、規制用レバー7
9の被押圧ピン84bが作動レバー80のレバー突部8
7の先端部の後方において近接又は当接した状態とされ
る(図23参照)。作動レバー80は、被押圧突部87
aが上記作用ギヤ74の押圧ピン76の後方において近
接又は当接した状態とされる(図23参照)。
【0188】保持部材78の保持凹部81aには圧縮コ
イルバネ88が挿入されて保持される(図22及び図2
3参照)。
【0189】保持凹部81aに圧縮コイルバネ88が保
持された状態において、保持凹部81aに規制ピン89
が挿入される(図22及び図23参照)。規制ピン89
の軸方向における略中央部には、止め輪90が固定され
ている。規制ピン89は止め輪90から下側の部分が圧
縮コイルバネ88の内部に配置されるように保持凹部8
1aに挿入され、該保持凹部81aに挿入された状態に
おいて圧縮コイルバネ88が止め輪90に下方から弾接
されることにより規制ピン89が上方へ付勢される。
【0190】保持部材78の保持凹部81aに圧縮コイ
ルバネ88と規制ピン89とが挿入された状態におい
て、規制ピン89の止め輪90の上側に位置する部分が
規制用レバー79の係合突片84a、84a間に挿入さ
れる。従って、止め輪90に係合突片84a、84aが
上方から係合され、係合突片84a、84aによって規
制ピン89の上方への移動が規制される。
【0191】規制ピン89は、保持凹部81aから上方
へ突出された部分がベースシャーシ15の前端部に形成
されたピン挿通孔15eを下方から挿通され、少なくと
も上端部がピン挿通孔15eから上方へ突出される。
【0192】上記のようにモード用モーター61による
カム部材67の回転に伴って作用ギヤ74が回転され、
押圧ピン76が作動レバー80の被押圧突部87aに接
近する方向へ移動されると、押圧ピン76によって被押
圧突部87aが後方へ押圧されていく。被押圧突部87
aが押圧ピン76によって後方へ押圧されると、作動レ
バー80が回動されてレバー突部87によって規制用レ
バー79の被押圧ピン84bが後方へ押圧される。被押
圧ピン84bが後方へ押圧されると、規制用レバー79
が回動されて係合突片84a、84aが止め輪90を下
方へ押圧して、規制ピン89が圧縮コイルバネ88の付
勢力に抗して下方へ移動される。
【0193】逆に、作用ギヤ74が押圧ピン76が作動
レバー80の被押圧突部87aから離間する方向へ回転
されると、押圧ピン76による被押圧突部87aに対す
る押圧及びレバー突部87による被押圧ピン84bに対
する押圧が解除されるため、規制ピン89が圧縮コイル
バネ88の弾発力によって上方へ移動され、規制用レバ
ー79は係合突片84a、84aが略上方へ移動される
方向へ回動される。
【0194】(n)モードスライダー ベースシャーシ15の配置凹部15iには、モードスラ
イダー91が前後方向へ移動自在に支持されている(図
24参照)。
【0195】モードスライダー91は縦長の形状に形成
され、平板状の主面部92に各部が一体に設けられて成
る(図21、図24及び図25参照)。主面部92は前
半部92aが後半部92bより稍左右方向における幅が
広く形成され、前半部92aの右端部が後半部92bよ
り右方へ突出されている。主面部92には前後方向に長
い逃げ孔92cが形成されている。
【0196】主面部92の前半部92aには、その下面
側の右端寄りの位置に前後方向に延びるラック部93が
設けられ、該ラック部93のラック歯は右方を向いてい
る。主面部92の下面には、所定の各位置に下方へ突出
された被案内軸94、94、94が設けられている。
【0197】主面部92の前半部92aの右側縁には右
方へ突出された支え突片95、95が設けられ、該支え
突片95、95は上下に離間して位置されている。
【0198】前半部92aの上面の前端寄りの位置に
は、その左端寄りの位置に第1のカム壁96が設けられ
ている。第1のカム壁96は後方へ行くに従って左方へ
変位する傾斜部96aと該傾斜部96aの後端に連続し
前後に延びる直線部96bとを有している。傾斜部96
aは、前後方向において略3等分すると、滑らかな曲線
状を為す3つの部分から成り、この3つの部分はそれぞ
れ前側部96c、中間部96d及び後側部96eとされ
ている(図25の拡大図参照)。前側部96cは後方へ
行くに従って傾斜角度が小さくなるように形成され、中
間部96dは傾斜角度が緩やかに形成され、後側部96
eは後方へ行くに従って傾斜角度が大きくなるように形
成されている。
【0199】前半部92aの上面の後端部には、第1の
カム壁96の右方に第2のカム壁97が設けられてい
る。第2のカム壁97は後方へ行くに従って左方へ変位
する傾斜部97aと該傾斜部97aの後端に連続し前後
に延びる直線部97bとを有している。傾斜部97a
は、第1のカム壁96の傾斜部96aと同様に、滑らか
な曲線状を為す前側部97cと中間部97dと後側部9
7eとから成り、前側部97cは後方へ行くに従って傾
斜角度が小さくなるように形成され、中間部97dは傾
斜角度が緩やかに形成され、後側部97eは後方へ行く
に従って傾斜角度が大きくなるように形成されている
(図25の拡大図参照)。
【0200】前半部92aの上面の後端部には、第1の
カム壁96の後方に第3のカム壁98が設けられてい
る。第3のカム壁98は後方へ行くに従って左方へ変位
する傾斜部98aと該傾斜部98aの後端に連続し前後
に延びる直線部98bとを有している。傾斜部98a
は、第1のカム壁96の傾斜部96aと同様に、滑らか
な曲線状を為す前側部98cと中間部98dと後側部9
8eとから成り、前側部98cは後方へ行くに従って傾
斜角度が小さくなるように形成され、中間部98dは傾
斜角度が緩やかに形成され、後側部98eは後方へ行く
に従って傾斜角度が大きくなるように形成されている
(図25の拡大図参照)。
【0201】主面部92の後半部92bの上面には、第
3のカム壁97の後方に第4のカム壁99が設けられて
いる。第4のカム壁99は、前後に延びる前側直線部9
9aと、該前側直線部99aの後端に連続し後方へ行く
に従って右方へ変位する前側傾斜部99bと、該前側傾
斜部99bの後端に連続し前後に延びる中間側直線部9
9cと、該中間側直線部99cの後端に連続し後方へ行
くに従って左方へ変位する後側傾斜部99dと、該後側
傾斜部99dの後端に連続し前後に延びる後側直線部9
9eとから成る(図25の拡大図参照)。
【0202】第4のカム壁99の前側傾斜部99bは、
前後方向において略3等分すると、滑らかな曲線状を為
す3つの部分から成り、この3つの部分はそれぞれ前側
部99f、中間部99g及び後側部99hとされている
(図25の拡大図参照)。前側部99fは後方へ行くに
従って傾斜角度が小さくなるように形成され、中間部9
9gは傾斜角度が緩やかに形成され、後側部99hは後
方へ行くに従って傾斜角度が大きくなるように形成され
ている。
【0203】第4のカム壁99の後側傾斜部99dは、
前後方向において略3等分すると、滑らかな曲線状を為
す3つの部分から成り、この3つの部分はそれぞれ前側
部99i、中間部99j及び後側部99kとされている
(図25の拡大図参照)。前側部99iは後方へ行くに
従って傾斜角度が小さくなるように形成され、中間部9
9jは傾斜角度が緩やかに形成され、後側部99kは後
方へ行くに従って傾斜角度が大きくなるように形成され
ている。
【0204】主面部92の後半部92bの上面には、そ
の右端部に前後に延びる押圧突条100が設けられてい
る。
【0205】主面部92の後端部には後方へ突出された
カム突部101が設けられ、該カム突部101は右方へ
行くに従って後方へ変位する傾斜面101aと該傾斜面
101aの右端に連続し後方を向く垂直面101bとを
有している。
【0206】モードスライダー91は被案内軸94、9
4、94がそれぞれ配置凹部15iに形成された支持孔
15l、15l、15lに摺動自在に係合され、ベース
シャーシ15に前後方向へ移動自在に支持されている。
【0207】(o)ベースユニット ベースシャーシ15のピックアップ配置孔15gには、
ベースユニット102が回動可能に配置されている(図
8及び図26参照)。ベースユニット102は支持ケー
ス103に各部が取り付けられて成る(図21及び図2
6参照)。
【0208】支持ケース103は枠部104と該枠部1
04の右端部から上方へ突出された係合レバー105と
を有している。枠部104の右端部には前後に離間して
前方又は後方へ突出された被支持軸104a、104a
が設けられている。枠部104の左端部には、前後に離
間してそれぞれ外方へ突出されたカム突ピン104bと
被支え片104cとが設けられている。
【0209】支持ケース103の枠部104には支持ベ
ース106が取り付けられている。支持ベース106に
は、ディスク状記録媒体200に対して情報信号の再生
を行う光ピックアップ107が設けられている。光ピッ
クアップ107は対物レンズ107aを有し、該対物レ
ンズ107aを介してレーザー光がディスク状記録媒体
200に照射されるようになっている。
【0210】係合レバー105は枠部104に連続し上
下に延びる突部105aと該突部105aの上端部から
左方へ突出された係合部105bとから成る。
【0211】支持ベース106には図示しないスピンド
ルモーターが取り付けられ、該スピンドルモーターのモ
ーター軸にディスクテーブル108が固定されている。
ディスクテーブル108は円板状を為すテーブル部10
8aと該テーブル部108aの中央部から上方へ突出さ
れたセンターリング突部108bとを有し、該センター
リング突部108bに図示しないマグネットが埋設され
ている。ディスクテーブル108はチャッキングプーリ
ー56及び光ピックアップ107とともにディスク状記
録媒体200に対する情報信号の再生を行う上記再生部
3としての役割を果たす。
【0212】ベースユニット102は支持ケース103
の被支持軸104a、104aが、ベースシャーシ15
の右端部に設けられた軸支持部15s、15sにそれぞ
れ挿入されて支持され(図26参照)、被支持軸104
a、104aを支点としてディスクテーブル108が略
上下へ移動する方向へ回動可能とされる。
【0213】ベースユニット102がベースシャーシ1
5に回動自在に支持された状態において、係合レバー1
05の上端部がベースシャーシ15のレバー挿通孔15
hから上方へ突出される(図8参照)。
【0214】ベースユニット102がベースシャーシ1
5に回動自在に支持された状態において、支持ケース1
03に設けられたカム突ピン104bが上記カム部材6
7のカム溝68に摺動自在に係合される(図21参
照)。カム突ピン104bがカム溝68の上側水平部6
8aに係合されている状態においては、被支え片104
cが上記モードスライダー91の支え突片95、95間
に挿入可能な高さに位置されている(図21参照)。
【0215】ベースユニット102は、カム部材67の
回転によってカム突ピン104bのカム溝68に対する
係合位置が変化することにより、ベースシャーシ15に
対して被支持軸104a、104aを支点として回動さ
れる。
【0216】(p)ディスクセンサー ベースシャーシ15には、その前端部に形成された光透
過孔15fの下側にディスクセンサー109が配置され
ている。ディスクセンサー109は、例えば、光センサ
ーであり、光透過孔15fを介して上方へ向けて検出光
を出射しディスク状記録媒体200の有無の判別を行う
機能を有する。
【0217】(q)搬送用駆動部 搬送用駆動部は、上記第1の搬送手段6として設けられ
た各送りローラー9a、9c、9e、9g、9i、9k
を回転させるための駆動部であり、駆動用モーター11
0の駆動力によって動作される。
【0218】駆動用モーター110は、ベースシャーシ
15の中央部に形成されたモーター取付部15bに取り
付けられており(図8及び図27参照)、駆動モーター
110のモーター軸が軸挿通孔から下方へ突出されてい
る。駆動モーター110のモーター軸には小径プーリー
111が固定されている(図27参照)。
【0219】ベースシャーシ15の下面にはギヤ付プー
リー112が支持され、該ギヤ付プーリー112はプー
リー部112aとギヤ部112bとが同軸上に一体に形
成されて成る。プーリー部112aと小径プーリー11
1との間にはベルト113が巻回されている。
【0220】ベースシャーシ15の下面のギヤ付プーリ
ー112の近傍には、送り用ギヤ114が支持され、該
送り用ギヤ114は大ギヤ部114aと小ギヤ部114
bとが同軸上に形成されて成る。大ギヤ部114aはギ
ヤ付プーリー112のギヤ部112bと噛合されてい
る。
【0221】ベースシャーシ15の配置凹部15iに設
けられた4つの支持軸15j、15j、・・・には、そ
れぞれ支点ギヤ115、115、・・・が支持されてい
る(図24及び図27参照)。支点ギヤ115、11
5、・・・は上下に長い細長の形状に形成され、それぞ
れ上側から順に第1のギヤ部115a、115a、・・
・、第2のギヤ部115b、115b、・・・、及び第
3のギヤ部115c、115c、・・・が同軸上に形成
されて成る。第3のギヤ部115c、115c、・・・
は、その径が第1のギヤ部115a、115a、・・・
より大きく、第2のギヤ部115b、115b、・・・
より小さくされている。
【0222】支点ギヤ115、115、・・・のうち、
中間にある2つの支点ギヤ115、115は、第1のギ
ヤ部115a、115aが上記モードスライダー91の
逃げ孔92cから上方へ突出されており、前側と後側に
位置する2つの支点ギヤ115、115は、モードスラ
イダー91の移動軌跡を回避した位置に配置されてい
る。
【0223】4つの支点ギヤ115、115、・・・の
うち、最も後側に位置された支点ギヤ115の第3のギ
ヤ部115cの下半部と上記送り用ギヤ114の小ギヤ
部114bとの間には第1のタイミングベルト116が
巻回されている。最も後側に位置された支点ギヤ115
の第3のギヤ部115cの上半部と後から2番目の支点
ギヤ115の第3のギヤ部115cとの間には第2のタ
イミングベルト117が巻回されている。前側の2つの
支点ギヤ115、115の第3のギヤ部115c、11
5c間には第3のタイミングベルト118が巻回されて
いる。
【0224】ベースシャーシ15の配置凹部15iに設
けられたギヤ支持軸15kには、同期ギヤ119が支持
されている。同期ギヤ119は中間に位置された2つの
支点ギヤ115、115の第2のギヤ部115b、11
5bと噛合されている。
【0225】駆動モーター110が回転されると、その
駆動力が小径プーリー111、ベルト113、ギヤ付プ
ーリー112、送り用ギヤ114、第1のタイミングベ
ルト116、第2のタイミングベルト117、同期ギヤ
119及び第3のタイミングベルト118を介して支点
ギヤ115、115、・・・に伝達され、該支点ギヤ1
15、115、・・・が駆動モーター110の回転方向
に応じた方向へ同期して回転される。
【0226】(r)サブシャーシ ベースシャーシ15の配置凹部15iには、モードスラ
イダー91を覆うようにしてサブシャーシ120が取り
付けられている(図8及び図24参照)。サブシャーシ
120は縦長の形状に形成され、上下方向を向き平板状
を為す被支持面部121と、該被支持面部121の左右
両側縁からそれぞれ立ち上げられた左側面部122及び
右側面部123と、被支持面部121の前後方向におけ
る中央部から立ち上げられた隔壁部124とが一体に形
成されて成る(図28参照)。
【0227】サブシャーシ120の被支持面部121に
は、前後に離間して4つのギヤ挿通孔121a、121
a、・・・が形成されている。被支持面部121には、
隔壁部124の前側に前後に離間して左右に長いガイド
孔121b、121bが形成され、隔壁部124の後側
に前後に離間して左右に長いガイド孔121c、121
cが形成され、後端部に左右に延びるガイド孔121d
が形成されている。被支持面部121には、後側に位置
するガイド孔121cとガイド孔121dとの間に、レ
バー配置孔121eが形成されている。
【0228】サブシャーシ120の右側面部123の上
面には、隔壁部124を挟んだ前後の位置に、それぞれ
バネ掛け突片123a、123bが設けられている。
【0229】サブシャーシ120が配置凹部15iに取
り付けられた状態においては、ギヤ配置孔121a、1
21a、・・・から、それぞれ支点ギヤ115、11
5、・・・の第1のギヤ部115a、115a、・・・
が上方へ突出されている(図29及び図30参照)。
【0230】サブシャーシ120の被支持面部121に
は、レバー配置孔121eの直ぐ左側の部分を支点とし
て作用レバー125が回動自在に支持されている(図2
8及び図29参照)。
【0231】作用レバー125は、略一方向に長いレバ
ー本体部126と、該レバー本体部126の一方の側縁
から下方へ突出された連結部127と、該連結部127
からレバー本体部126が位置する側と反対側へ突出さ
れた被作用部128とが一体に形成されて成る。レバー
本体部126には、その一端部に回動支点部126aが
形成され、他端部にレバー本体部126が延びる方向に
長い支持長孔126bが形成されている。
【0232】作用レバー125は回動支点部126aを
支点としてサブシャーシ120に対して回動可能とさ
れ、作用レバー125がサブシャーシ120に支持され
た状態において、レバー配置孔121eを介して被作用
部128が被支持面部121の下面側に位置される。
【0233】(s)首振機構 ベースシャーシ15の配置凹部15iに配置された支点
ギヤ115、115、・・・のうち、最も前側に位置す
る支点ギヤ115には、第1の首振機構129が回動自
在に支持されている(図29及び図30参照)。第1の
首振機構129は、回動部材130と回動レバー131
と第1の回転体132とを有している(図29乃至図3
1参照)。
【0234】回動部材130は一方向に長く形成され、
一端部を支点として支点ギヤ115に回動自在に支持さ
れている。
【0235】回動レバー131は一方向に長く形成さ
れ、一端部を支点として回動部材130の他端部の下面
側に回動自在に支持されている。回動レバー131の上
面には第1の伝達ギヤ133と第2の伝達ギヤ134と
が支持されている。第1の伝達ギヤ133は減速ギヤと
して設けられ、大径ギヤ部133aと小径ギヤ部133
bとが同軸上に一体に形成されて成り、大径ギヤ部13
3aが支点ギヤ115の第1のギヤ部115aと噛合さ
れ、小径ギヤ部133bが第2の伝達ギヤ134と噛合
されている。
【0236】第1の回転体132は、扁平な略円柱状を
為す第1の送りローラー9aと、該第1の送りローラー
9aの下面の中心部から下方へ突出された軸部132a
と、該軸部132aの下端部に設けられたギヤ部132
bとによって構成されている。第1の送りローラー9a
の全周には保持溝部9bが形成されている。
【0237】第1の回転体132は、その中心部を貫通
された支持軸135を介して回動レバー131の上面側
に回転自在に支持され、ギヤ部132bが第2の伝達ギ
ヤ134と噛合されている。
【0238】支持軸135は回動レバー131の他端部
に固定され、下端部が回動レバー131から下方へ突出
されている。支持軸135の下端部は、ベースシャーシ
15の前端部に形成されたガイド孔15mに摺動自在に
係合されている。従って、第1の回転体132はガイド
孔15mに案内されて左右方向へ移動可能とされる。
【0239】第1の首振機構129は、支点ギヤ115
に支持された状態において、回動部材130と回動レバ
ー131とが略右方へ凸となるような角度で支持されて
いる(図30参照)。
【0240】第1の首振機構129にあっては、上記の
ように駆動モーター110の駆動力が伝達されて支点ギ
ヤ115が回転されると、駆動モーター110の駆動力
が順に第1の伝達ギヤ133、第2の伝達ギヤ134及
びギヤ部132bを伝達され、支点ギヤ115の回転方
向に応じた方向へ第1の送りローラー9aが回転され
る。このとき回動レバー131に、回動部材130と回
動レバー131との位置関係及び支点ギヤ115の回転
方向に応じた方向への回転モーメントが生じ、当該回転
モーメントに基づいて第1の送りローラー9aに左方又
は右方への移動力が付与される。
【0241】前から2番目の支点ギヤ115には、第2
の首振機構136が回動自在に支持されている(図29
及び図30参照)。第2の首振機構136は、回動部材
137と第1の回動レバー138と第3の回転体139
と第2の回動レバー140と第2の回転体141とを有
している(図29乃至図31参照)。
【0242】回動部材137は一方向に長く形成され、
一端部を支点として支点ギヤ115に回動自在に支持さ
れている。
【0243】第1の回動レバー138は一方向に長く形
成され、一端部を支点として回動部材137の他端部の
下面側に回動自在に支持されている。第1の回動レバー
138の上面には第1の伝達ギヤ142と第2の伝達ギ
ヤ143とが支持されている。第1の伝達ギヤ142は
減速ギヤとして設けられ、大径ギヤ部142aと小径ギ
ヤ部142bとが同軸上に一体に形成されて成り、大径
ギヤ部142aが支点ギヤ115の第1のギヤ部115
aと噛合され、小径ギヤ部142bが第2の伝達ギヤ1
43と噛合されている。
【0244】第3の回転体139は、扁平な略円柱状を
為す第3の送りローラー9eと、該第3の送りローラー
9eの下面の中心部から下方へ突出された軸部139a
と、該軸部139aの下端部に設けられたギヤ部139
bとによって構成されている。第3の送りローラー9e
の全周には保持溝部9fが形成されている。
【0245】第3の回転体139は、その中心部を貫通
された支持軸144を介して第1の回動レバー138の
上面側に回転自在に支持され、ギヤ部139bが第2の
伝達ギヤ143と噛合されている。
【0246】第2の回動レバー140は一方向に長く形
成され、一端部を支点として第1の回動レバー138の
他端部の下面側に回動自在に支持されている。第2の回
動レバー140の上面には第3の伝達ギヤ145、14
5、145が順に噛合された状態で支持されている。
【0247】第2の回転体141は、扁平な略円柱状を
為す第2の送りローラー9cと、該第2の送りローラー
9cの下面の中心部から下方へ突出された軸部141a
と、該軸部141aの下端部に設けられたギヤ部141
bとによって構成されている。第2の送りローラー9c
の全周には保持溝部9dが形成されている。
【0248】第2の回転体141は、その中心部を貫通
された支持軸146を介して第2の回動レバー140の
上面側に回転自在に支持され、ギヤ部141bが一の第
3の伝達ギヤ145と噛合されている。
【0249】第3の回転体139を支持する支持軸14
4は第1の回動レバー138の他端部に固定され、下端
部が第2の回動レバー140から下方へ突出されてい
る。支持軸144の下端部は、サブシャーシ120の前
から2番目のガイド孔121bに摺動自在に係合されて
いる。従って、第3の回転体139はガイド孔121b
に案内されて左右方向へ移動可能とされる。
【0250】第2の回転体141を支持する支持軸14
6は第2の回動レバー140の他端部に固定され、下端
部が第2の回動レバー140から下方へ突出されてい
る。支持軸146の下端部は、サブシャーシ120の1
番前側のガイド孔121bに摺動自在に係合されてい
る。従って、第2の回転体141はガイド孔121bに
案内されて左右方向へ移動可能とされる。
【0251】回動部材137とサブシャーシ120のバ
ネ掛け突片123aとの間には、付勢バネ147が張設
されている。付勢バネ147として、例えば、引張コイ
ルバネが用いられ、付勢バネ147によって第2の首振
機構136が右方へ付勢される。
【0252】第2の首振機構136は、支点ギヤ115
に支持された状態において、回動部材137と第1の回
動レバー138、第2の回動レバー140とが略右方へ
凸となるような角度で支持されている(図30参照)。
【0253】第2の首振機構136にあっては、上記の
ように駆動モーター110の駆動力が伝達されて支点ギ
ヤ115が回転されると、駆動モーター110の駆動力
が順に第1の伝達ギヤ142、第2の伝達ギヤ143、
ギヤ部139b、第3の伝達ギヤ145、145、14
5及びギヤ部141bを伝達され、支点ギヤ115の回
転方向に応じた方向へ第3の送りローラー9e及び第2
の送りローラー9cが回転される。このとき第1の回動
レバー138と第2の回動レバー140のそれぞれに、
回動部材137と第1の回動レバー138と第2の回動
レバー140との位置関係及び支点ギヤ115の回転方
向に応じた方向への回転モーメントが生じ、当該回転モ
ーメントに基づいて第3の送りローラー9e及び第2の
送りローラー9cに左方又は右方への移動力が付与され
る。
【0254】前から3番目の支点ギヤ115には、第3
の首振機構148が回動自在に支持されている(図29
及び図30参照)。第3の首振機構148は、回動部材
149と回動レバー150と第4の回転体151とを有
している(図29乃至図31参照)。
【0255】回動部材149は一方向に長く形成され、
一端部を支点として支点ギヤ115に回動自在に支持さ
れている。
【0256】回動レバー150は略三角形状に形成さ
れ、一の角部を支点として回動部材149の他端部の下
面側に回動自在に支持されている。回動レバー150の
上面には第1の伝達ギヤ152と第2の伝達ギヤ153
とが支持されている。第1の伝達ギヤ152は減速ギヤ
として設けられ、大径ギヤ部152aと小径ギヤ部15
2bとが同軸上に一体に形成されて成り、大径ギヤ部1
52aが支点ギヤ115の第1のギヤ部115aと噛合
され、小径ギヤ部152bが第2の伝達ギヤ153と噛
合されている。
【0257】第4の回転体151は、扁平な略円柱状を
為す第4の送りローラー9gと、該第4の送りローラー
9gの下面の中心部から下方へ突出された軸部151a
と、該軸部151aの下端部に設けられたギヤ部151
bとによって構成されている。第4の送りローラー9g
の全周には保持溝部9hが形成されている。
【0258】第4の回転体151は、その中心部を貫通
された支持軸154を介して回動レバー150の上面側
に回転自在に支持され、ギヤ部151bが第2の伝達ギ
ヤ153と噛合されている。
【0259】支持軸154は回動レバー150の上記一
の角部とは別の角部に固定され、下端部が回動レバー1
50から下方へ突出されている。支持軸154の下端部
は、サブシャーシ120に回動自在に支持された作用レ
バー125の支持長孔126b及びサブシャーシ120
の後側のガイド孔121cに摺動自在に係合されてい
る。従って、第4の回転体151はガイド孔121cに
案内されて左右方向へ移動可能とされる。
【0260】回動部材149とサブシャーシ120のバ
ネ掛け突片123bとの間には、付勢バネ155が張設
されている。付勢バネ155として、例えば、引張コイ
ルバネが用いられ、付勢バネ155によって第3の首振
機構148が右方へ付勢される。
【0261】第3の首振機構148は、支点ギヤ115
に支持された状態において、回動部材149と回動レバ
ー150とによって略右方へ凸となるような角度で支持
されている(図30参照)。
【0262】第3の首振機構148にあっては、上記の
ように駆動モーター110の駆動力が伝達されて支点ギ
ヤ115が回転されると、駆動モーター110の駆動力
が順に第1の伝達ギヤ152、第2の伝達ギヤ153及
びギヤ部151bを伝達され、支点ギヤ115の回転方
向に応じた方向へ第4の送りローラー9gが回転され
る。このとき回動レバー150に、回動部材149と回
動レバー150との位置関係及び支点ギヤ115の回転
方向に応じた方向への回転モーメントが生じ、当該回転
モーメントに基づいて第4の送りローラー9gに左方又
は右方への移動力が付与される。
【0263】最も後側に位置する支点ギヤ115には、
第4の首振機構156が回動自在に支持されている(図
29及び図30参照)。第4の首振機構156は、回動
部材157と第1の回動レバー158と第5の回転体1
59と第2の回動レバー160と第6の回転体161と
を有している(図29乃至図31参照)。
【0264】回動部材157は一方向に長く形成され、
一端部を支点として支点ギヤ115に回動自在に支持さ
れている。
【0265】第1の回動レバー158は一方向に長く形
成され、一端部を支点として回動部材157の他端部の
下面側に回動自在に支持されている。第1の回動レバー
158の上面には第1の伝達ギヤ162と第2の伝達ギ
ヤ163とが支持されている。第1の伝達ギヤ162は
減速ギヤとして設けられ、大径ギヤ部162aと小径ギ
ヤ部162bとが同軸上に一体に形成されて成り、大径
ギヤ部162aが支点ギヤ115の第1のギヤ部115
aと噛合され、小径ギヤ部162bが第2の伝達ギヤ1
63と噛合されている。
【0266】第5の回転体159は、扁平な略円柱状を
為す第5の送りローラー9iと、該第5の送りローラー
9iの下面の中心部から下方へ突出された軸部159a
と、該軸部159aの下端部に設けられたギヤ部159
bとによって構成されている。第5の送りローラー9i
の全周には保持溝部9jが形成されている。
【0267】第5の回転体159は、その中心部を貫通
された支持軸164を介して第1の回動レバー158の
上面側に回転自在に支持され、ギヤ部159bが第2の
伝達ギヤ163と噛合されている。
【0268】第5の送りローラー9iは、上記各送りロ
ーラー9a、9c、9e、9g及び各送り体10a、1
0c、10e、10gに比し、ディスク状記録媒体20
0の外周面と接する部分の径が稍小さくされている。
【0269】第2の回動レバー160は一方向に長く形
成され、一端部を支点として第1の回動レバー158の
他端部の下面側に回動自在に支持されている。第2の回
動レバー160の上面には第3の伝達ギヤ165、16
5、165が順に噛合された状態で支持されている。
【0270】第6の回転体161は、扁平な略円柱状を
為す第6の送りローラー9kと、該第6の送りローラー
9kの下面の中心部から下方へ突出された軸部161a
と、該軸部161aの下端部に設けられたギヤ部161
bとによって構成されている。第6の送りローラー9k
の全周には保持溝部9lが形成されている。
【0271】第6の回転体161は、その中心部を貫通
された支持軸166を介して第2の回動レバー160の
上面側に回転自在に支持され、ギヤ部161bが一の第
3の伝達ギヤ165と噛合されている。
【0272】第5の回転体159を支持する支持軸16
4は第1の回動レバー158の他端部に固定され、下端
部が第2の回動レバー160から下方へ突出されてい
る。支持軸164の下端部は、サブシャーシ120の最
も後側に位置するガイド孔121dに摺動自在に係合さ
れている。従って、第5の回転体159はガイド孔12
1dに案内されて左右方向へ移動可能とされる。
【0273】第6の回転体161を支持する支持軸16
6は第2の回動レバー160の他端部に固定され、下端
部が第2の回動レバー160から下方へ突出されてい
る。支持軸166の下端部は、ベースシャーシ15のサ
ブシャーシ120の後側に位置されたガイド孔15rに
摺動自在に係合されている。従って、第6の回転体16
1はガイド孔15rに案内されて左右方向へ移動可能と
される。
【0274】回動部材157とベースシャーシ15のガ
イド孔15rの右側に設けられたバネ支持突部15qと
の間には、付勢バネ167が張設されている。付勢バネ
167として、例えば、引張コイルバネが用いられ、付
勢バネ167によって第4の首振機構156が右方へ付
勢される。
【0275】第4の首振機構156は、支点ギヤ115
に支持された状態において、回動部材157と第1の回
動レバー158、第2の回動レバー160とがクランク
状を為すように支持されている。
【0276】第4の首振機構156にあっては、上記の
ように駆動モーター110の駆動力が伝達されて支点ギ
ヤ115が回転されると、駆動モーター110の駆動力
が順に第1の伝達ギヤ162、第2の伝達ギヤ163、
ギヤ部159b、第3の伝達ギヤ165、165、16
5及びギヤ部161bを伝達され、支点ギヤ115の回
転方向に応じた方向へ第5の送りローラー9i及び第6
の送りローラー9kが回転される。このとき第1の回動
レバー158と第2の回動レバー160のそれぞれに、
回動部材157と第1の回動レバー158と第2の回動
レバー160との位置関係及び支点ギヤ115の回転方
向に応じた方向への回転モーメントが生じ、当該回転モ
ーメントに基づいて第5の送りローラー9i及び第6の
送りローラー9kに左方又は右方への移動力が付与され
る。
【0277】上記した各送りローラー9a、9c、9
e、9g、9i、9kには、その保持溝部9b、9d、
9f、9h、9j、9lに、例えば、図示しない円環状
のゴム部材が取り付けられており、ディスク状記録媒体
200の外周面に押し付けられたときに所定の摩擦力が
発生し、ディスク状記録媒体200の外周面に対して滑
らないようにされている。
【0278】上記のように各支持軸144、146、1
54、164はそれぞれサブシャーシ120の各ガイド
孔121b、121b、121c、121dに挿入され
て支持される。従って、1つの部材であるサブシャーシ
120によって各支持軸144、146、154、16
4の傾きが防止されて各送りローラー9c、9e、9
g、9iの高さ方向における位置決めが為され、これら
の高さ位置のずれを防止することができると共に部品点
数の低減を図ることができる。
【0279】上記のように各支持軸144、146、1
54、164がそれぞれサブシャーシ120の各ガイド
孔121b、121b、121c、121dに挿入され
た状態においては、上記モードスライダー91が前後方
向へ移動されたときに、第1のカム壁96又は第2のカ
ム壁97が支持軸146の下端部に摺接可能な位置にあ
り、第4のカム壁99が支持軸164の下端部に摺接可
能な位置にある(図32参照)。また、モードスライダ
ー91が前後方向へ移動されたときに、押圧突条100
はサブシャーシ120に回動自在に支持された作用レバ
ー125の被作用部128に摺接可能な位置にある(図
32参照)。
【0280】上記のように各送りローラー9a、9c、
9e、9g、9i、9kは、それぞれ支点ギヤ115、
115、・・・の回転に伴って回転され、該支点ギヤ1
15、115、・・・は駆動モーター110の駆動力に
よって同時に回転される。従って、駆動モーター110
が回転されると、各送りローラー9a、9c、9e、9
g、9i、9kは、それぞれ駆動モーター110の回転
方向に応じた方向へ同時に回転される。
【0281】各送りローラー9a、9c、9e、9g、
9i、9kは、上記した第1の搬送手段6を構成する。
上記支持シャーシ14に支持された各スライド手段2
4、29、43、48に取り付けられた第2の搬送手段
7を構成する各送り体10a、10c、10e、10
g、10i、10kと上記各送りローラー9a、9c、
9e、9g、9i、9kとは、それぞれ上記送り手段
8、8、・・・として機能する。第1の搬送手段6と第
2の搬送手段7とは搬送機構5の構成要素とされる。
【0282】(t)ストッカー昇降機構 ストッカー昇降機構は、上記ストッカー4を昇降させる
ための機構であり、昇降用モーター168の駆動力によ
って動作される。
【0283】昇降用モーター168は、ベースシャーシ
15の後端部に形成されたモーター取付部15cに取り
付けられており(図7、図8及び図27参照)、昇降用
モーター168のモーター軸が軸挿通孔から下方へ突出
されている。昇降用モーター168のモーター軸にはプ
ーリー部材169が固定されている(図27及び図33
参照)。
【0284】ベースシャーシ15の下面にはギヤ付プー
リー部材170が支持され、該ギヤ付プーリー部材17
0はプーリー部170aとギヤ部170bとが同軸上に
一体に形成されて成る。プーリー部170aとプーリー
部材169との間にはベルト部材171が巻回されてい
る。
【0285】ベースシャーシ15の下面の後端部には連
絡用ギヤ172が支持され、該連絡用ギヤ172は大径
部172aと小径部172bとが同軸上に一体に形成さ
れて成る。連絡用ギヤ172は、大径部172aがギヤ
付プーリー部材170のギヤ部170bと噛合されてい
る。連絡用ギヤ172は、小径部172bがベースシャ
ーシ15の後側のギヤ配置孔15oからベースシャーシ
15の上面側に突出されている。
【0286】ベースシャーシ15の上面の後端寄りの位
置には、その左右方向における略中央部に中間ギヤ17
3が支持されている。中間ギヤ173は大径部173a
と小径部173bとが同軸上に一体に形成されて成り、
大径部173aが連絡用ギヤ172の小径部172bと
噛合されている。中間ギヤ173は小径部173bがベ
ースシャーシ15の前側のギヤ配置孔15nからベース
シャーシ15の下面側に突出され、小径部173bがベ
ースシャーシ15の下面側に支持されたロータリーエン
コーダー174のギヤ部174aと噛合されている。ロ
ータリーエンコーダー174は、その回転量により昇降
用モーター168の回転量の検出を行う機能を有する。
従って、ロータリーエンコーダー174の昇降用モータ
ー168の回転量の検出に基づいて昇降用モーター16
8の回転が制御され、ストッカー4の高さ位置が設定さ
れる。
【0287】ベースシャーシ15の上面の後端寄りの位
置には、中間ギヤ173を挟んで左右にそれぞれ同期平
ギヤ175、175が支持され、該同期平ギヤ175、
175は中間ギヤ173の大径部173aと噛合されて
いる。
【0288】ベースシャーシ15の後端部又は後端寄り
の位置には、その左右両端部に回転カム176、17
6、176が支持されている(図7、図8、図27及び
図33参照)。
【0289】回転カム176、176、176は、上下
に長い略円筒状に形成され、それぞれ下端部にギヤ部1
76a、176a、176aが設けられている(図34
参照)。回転カム176、176、176の周面には、
それぞれカム溝部177、177、177が形成されて
いる。カム溝部177は水平な非作用部177a、17
7a、・・・と該非作用部177a、177a、・・・
間を連結する傾斜された作用部177b、177b、・
・・とが交互に形成されて成る(図34及び図35参
照)。非作用部177a、177a、・・・の長さは、
作用部177b、177b、・・・の長さより長くさ
れ、例えば、回転カム176の中心角180°以上に相
当する長さとされている。
【0290】回転カム176、176、176は、左側
に位置する1つの回転カム176のギヤ部176aが左
側に位置する同期平ギヤ175と噛合され、右側に位置
する2つの回転カム176、176のギヤ部176a、
176aが右側に位置する同期平ギヤ175とそれぞれ
噛合されている。
【0291】(u)ストッカー ベースシャーシ15の後端寄りの位置に設けられたガイ
ド軸15p、15pには、ストッカー4が昇降自在に支
持されている(図7、図8、図27及び図33参照)。
ストッカー4は、上下に等間隔に離間して位置された略
円弧状を為す棚部178、178、・・・と、該棚部1
78、178、・・・の外周縁間を連結するように配置
された周面部179と、該周面部179の下端部の左右
両端寄りの位置からそれぞれ左右へ突出された被ガイド
部180、180とが一体に形成されて成る(図33参
照)。被ガイド部180、180の先端部には、それぞ
れ被案内孔180a、180aが形成されている。
【0292】ストッカー4の棚部178、178、・・
・間の空間は、大径のディスク状記録媒体200a、2
00a、・・・がそれぞれ収納されるディスク収納部1
81、181、・・・として形成されている。周面部1
79の下端部には、周方向に離間してそれぞれ外方へ突
出された被案内突部179a、179a、179aが設
けられている。
【0293】ストッカー4は被ガイド部180、180
の被案内孔180a、180aにそれぞれベースシャー
シ15のガイド軸15p、15pが挿入されて昇降自在
に支持される。ストッカー4がガイド軸15p、15p
に支持された状態において、被案内突部179a、17
9a、179aがそれぞれ回転カム176、176、1
76のカム溝部177、177、177に摺動自在に係
合される。
【0294】昇降用モーター168が回転されると、そ
の駆動力がプーリー部材169、ベルト部材171、ギ
ヤ付プーリー部材170、連絡用ギヤ172、中間ギヤ
173、同期平ギヤ175、175、回転カム176、
176、176に順に伝達され、該回転カム176、1
76、176が同期して回転される。回転カム176、
176、176が同期して回転されると、ストッカー4
の被案内突部179a、179a、179aのカム溝部
177、177、177に対する位置が変化され、スト
ッカー4が回転カム176、176、176の回転方向
に応じて昇降される。
【0295】(v)筐体の構成 以上のようにして各部が配置されたベースシャーシ15
に、各部が配置された支持シャーシ14が上方から取り
付けられ筐体2が構成される(図7及び図8参照)。ベ
ースシャーシ15に支持シャーシ14が取り付けられた
状態においては、両者の間に所定の大きさの空間が形成
され、該空間がディスク状記録媒体200、200、・
・・が挿入されて搬送される搬送空間とされる。
【0296】ベースシャーシ15に支持シャーシ14が
取り付けられて筐体2が構成された状態においては、該
筐体2の前面部に横長のディスク挿入口2aが形成され
る(図7及び図36参照)。ディスク挿入口2aの上下
方向における幅は、左右両端部2c、2cが最も小さく
され、該左右両端部2c、2cから左右方向における中
央2dに行くに従って次第に大きくなるように形成さ
れ、該中央2dが最も大きくされている。ディスク挿入
口2aの左右両端部2c、2cの上下方向における幅
は、ディスク状記録媒体200の厚みの2倍未満とされ
ている。
【0297】通常、ディスク状記録媒体200がディス
ク挿入口2aに挿入されるときには、その中央部から挿
入されるが、上記したように中央2dの幅が最も大きく
されているため、ディスク状記録媒体200の良好な挿
入性を確保することができ、また、ディスク挿入口2a
の左右両端部2c、2cがディスク状記録媒体200の
厚みの2倍未満とされているため、ディスク状記録媒体
200の複数枚重ねた状態での挿入を回避でき、ディス
ク挿入口2aに対するディスク状記録媒体200の誤挿
入を防止することができる。
【0298】ベースシャーシ15に支持シャーシ14が
取り付けられて筐体2が構成された状態においては、支
持シャーシ14の脱落防止部14hとベースシャーシ1
5の脱落防止部15uとが上下に離間して位置され、両
者の間に横長のディスク通過口182が形成される(図
13参照)。ディスク通過口182、その形状及び大き
さがディスク挿入口2aと略同じにされ、上下方向にお
ける幅は、左右両端部182a、182aが最も小さく
され、該左右両端部182a、182aから左右方向に
おける中央182bに行くに従って次第に大きくなるよ
うに形成され、該中央182bが最も大きくされてい
る。ディスク通過口182の左右両端部182a、18
2aはディスク状記録媒体200の厚みの2倍未満とさ
れている。
【0299】後述するように、ディスク状記録媒体20
0がストッカー4から再生部3へ向けて搬送されるとき
に、例えば、マイクロコンピューター等の誤動作により
複数枚のディスク状記録媒体200が重なった状態で搬
送されようとしても、ディスク通過口182の左右両端
部182a、182aがディスク状記録媒体200の厚
みの2倍未満とされているため、ディスク状記録媒体2
00の複数枚重ねた状態での搬送を回避でき、ディスク
通過口182に対するディスク状記録媒体200の誤挿
入を防止することができる。
【0300】筐体2が構成された状態においては、第1
の首振機構129の第1の回転体132を支持する支持
軸135が第1のスライド手段24の駆動側スライダー
25の支持筒部25cに回転自在に支持され、第2の首
振機構136の第2の回転体141、第3の回転体13
9をそれぞれ支持する支持軸146、144がそれぞれ
第2のスライド手段29の駆動側スライダー30の支持
筒部30d、30dに回転自在に支持され、第3の首振
機構148の第4の回転体151を支持する支持軸15
4が第4のスライド手段43の駆動側スライダー44の
支持筒部44cに回転自在に支持され、第4の首振機構
156の第5の回転体159、第6の回転体161をそ
れぞれ支持する支持軸164、166がそれぞれ第5の
スライド手段48の駆動側スライダー49の支持筒部4
9d、49dに回転自在に支持される。
【0301】このように支持軸146、144、15
4、164、166がそれぞれ支持筒部30d、30
d、44c、49d、49dに回転自在に支持された状
態においては、支持軸146、144、154、16
4、166の上端部が各スライダー31、44、49に
支持されたバネ部材32、46、51によって右方への
引張力を受けるが、各首振機構136、148、156
の回動部材137、149、157がそれぞれ付勢バネ
147、155、167によって右方への引張力を受け
るため、支持軸146、144、154、164、16
6のサブシャーシ120又はベースシャーシ15に対す
る傾きを防止することができる。
【0302】筐体2が構成された状態においては、第3
のスライド手段34の第1のスライダー35に取り付け
られた被案内軸39の下端部がサブシャーシ120の前
後方向における中央部に形成された前側のガイド孔12
1cに挿入される。被案内軸39の下端部がガイド孔1
21cに挿入された状態においては、モードスライダー
91の第3のカム壁98が被案内軸39の下端部に摺接
可能とされる。
【0303】筐体2が構成された状態においては、ベー
スユニット102の支持ケース103の係合レバー10
5が、支持シャーシ14の挿入孔21から上方へ突出さ
れ、係合部105bが支持シャーシ14の上面に支持さ
れた剥がし部材57の被作用部60に上側から係合され
る(図7及び図36参照)。従って、ディスクテーブル
108が上方へ移動される方向へベースユニット102
が回動されると、剥がし部材57は持ち上げ部59、5
9が下方へ移動される方向へ回動されてチャッキングプ
ーリー56が自重により下方へ移動され、逆に、ディス
クテーブル108が下方へ移動される方向へベースユニ
ット102が回動されると、剥がし部材57は持ち上げ
部59、59が上方へ移動される方向へ回動されてフラ
ンジ部56aが持ち上げられチャッキングプーリー56
が上方へ移動される。
【0304】(4)ディスクローディング装置の動作 以下に、ディスクローディング装置1の動作について説
明する(図37乃至図95参照)。
【0305】ディスクローディング装置1にあっては、
送りローラー9、9、・・・と送り体10、10、・・
・とによって挟持された状態でディスク状記録媒体20
0が搬送される。
【0306】(a)搬送時の条件 先ず、ディスク状記録媒体200を搬送するために必要
な送りローラー9、9、・・・及び送り体10、10、
・・・の条件について説明する(図37参照)。
【0307】送りローラー9、9、・・・及び送り体1
0、10、・・・は、各スライド手段24、29、4
3、48に支持されたバネ部材27、32、46、51
によってディスク状記録媒体200の外周面にそれぞれ
押し付けられ、ディスク状記録媒体200は、その搬送
方向において離間する各送りローラー9、9、・・・及
び各送り体10、10、・・・間を受け渡されながら搬
送される。
【0308】バネ部材のバネ力をXとし、送りローラー
(送り体)とディスク状記録媒体との間の摩擦係数を
μ、送りローラーがディスク状記録媒体から受ける垂直
抗力をNとすると、Xsinθ=μNという条件式が成
立する。但し、θはディスク状記録媒体の中心Pを通り
搬送方向Sに沿う線分をL1としたときの、中心Pを通
り線分L1に直交する線分L2と、中心Pと送りローラ
ーの回転中心Qとを結ぶ線分L3との為す角度である
(以下、角度θを「接触角」と言う。)。N=Xcos
θであることから、Xsinθ=μXcosθが成立
し、sinθ=μcosθとなりμ=tanθとなる。
従って、接触角θが大きくなる程、摩擦係数μが大きく
なければならず、送りローラーがディスク状記録媒体に
対して滑り易くなる。
【0309】以上のように、送りローラーがディスク状
記録媒体に対して滑るか否かはバネ力Xには関係なく、
摩擦係数μに依存する。従って、ディスク状記録媒体の
搬送を確実に行うためには、接触角θはできるだけ小さ
い方がよく、ディスク状記録媒体が送りローラー及び送
り体から次の送りローラー及び送り体に受け渡されると
きには、受け渡される送りローラー及び送り体が互いに
可能な限り離間し搬送方向Sに沿う線分L1からの距離
が大きい方が望ましい。
【0310】一方、ディスク状記録媒体の搬送時におい
ては、バネ力Xは、送りローラー及び送り体の中心が線
分L2と一致するまでは送りローラーと送り体とが当該
バネ力Xに抗して離間する方向へ移動されていくため搬
送に対する負荷となるが、送りローラー及び送り体の中
心が線分L2と一致した後は送りローラーと送り体とが
当該バネ力Xによって接近する方向へ移動されていくた
め搬送に対する助力となる。
【0311】(b)5つの動作モード ディスクローディング装置1においては、以下の動作に
おいて5つの動作モードが設定される。
【0312】この5つの動作モードは、ディスク状記録
媒体200a又はディスク状記録媒体200bがディス
ク挿入口2aと再生部3との間を搬送されるときの搬送
モード、ストッカー4が昇降動作されるときの昇降モー
ド、ディスク状記録媒体200aが再生部3とストッカ
ー4との間を搬送されるときの収納取出モード、再生部
3に搬送されたディスク状記録媒体200a又はディス
ク状記録媒体200bをチャッキングし又はその解除を
行うチャッキングモード、チャッキングされたディスク
状記録媒体200a又はディスク状記録媒体200bの
送りローラー9及び送り体10による保持を解除するデ
ィスク保持解除モードである。
【0313】(c)搬送モード 次に、ディスク挿入口2aからディスク状記録媒体20
0aが挿入されたときに、ディスク状記録媒体200a
がディスク挿入口2aと再生部3との間を搬送されると
きの搬送モードについて説明する。搬送モードにおける
各部の状態は以下の通りである(図38乃至図41参
照)。
【0314】支持シャーシ14に支持された第1のスラ
イド手段24は、バネ部材27のバネ力によって駆動側
スライダー25の規制突部25bに従動側スライダー2
6の規制部26fが当接されており、駆動側スライダー
25と従動側スライダー26とが互いに接近する方向に
おける移動端に位置されている(図38参照)。従っ
て、駆動側スライダー25に支持された第1の送りロー
ラー9aと従動側スライダー26に取り付けられた第1
の送り体10aとは、互いに接近する方向における移動
端に保持されている。
【0315】第2のスライド手段29は、バネ部材32
のバネ力によって駆動側スライダー30の規制突部30
cに従動側スライダー31の規制部31gが当接される
と共に従動側スライダー31の規制突部31bに駆動側
スライダー30の規制部30gが当接されており、駆動
側スライダー30と従動側スライダー31とが互いに接
近する方向における移動端に位置されている(図38参
照)。従って、駆動側スライダー30に支持された第2
の送りローラー9c及び第3の送りローラー9eと従動
側スライダー31に取り付けられた第2の送り体10c
及び第3の送り体10eとは、互いに接近する方向にお
ける移動端に保持されている。このとき、従動側スライ
ダー31の被押圧突部31cの左方に第1のスライド手
段24の従動側スライダー26の押圧突部26bが所定
の間隔をおいて位置されている。
【0316】第3のスライド手段34は、バネ部材40
のバネ力によって第1のスライダー35の規制突部35
bに第2のスライダー36の規制部36gが当接されて
おり、第1のスライダー35と第2のスライダー36と
が互いに接近する方向における移動端に位置されている
(図38参照)。従って、第1のスライダー35に支持
された第1の規制コロ37と第2のスライダー36に支
持された第2の規制コロ41とは、互いに接近する方向
における移動端に保持されている。
【0317】第4のスライド手段43は、バネ部材46
のバネ力によって駆動側スライダー44の規制突部44
bに従動側スライダー45の規制部45gが当接されて
おり、駆動側スライダー44と従動側スライダー45と
が互いに接近する方向における移動端に位置されている
(図38参照)。従って、駆動側スライダー44に支持
された第4の送りローラー9gと従動側スライダー45
に取り付けられた第4の送り体10gとは、互いに接近
する方向における移動端に保持されている。このとき、
従動側スライダー45の押圧突部45cが第3のスライ
ド手段34の第2のスライダー36の被押圧突部36c
に左方から当接されている。このときサブシャーシ12
0に支持された作用レバー125は、被作用部128が
右斜め後方を向いた状態とされている(図38参照)。
【0318】第5のスライド手段48は、駆動側スライ
ダー49の被支持筒部49dに支持された支持軸166
がモードスライダー91のカム突部101の傾斜面10
1aの左端部に係合されているため、駆動側スライダー
49と従動側スライダー50とが互いに離間する方向に
おける移動端に位置されている(図38参照)。従っ
て、駆動側スライダー49に支持された第5の送りロー
ラー9i及び第6の送りローラー9kと従動側スライダ
ー50に取り付けられた第5の送り体10i及び第6の
送り体10kとは、互いに離間する方向における移動端
に保持されている。
【0319】支持シャーシ14の後端寄りの位置に支持
された移動レバー53、53は、捩じりコイルバネ5
4、54によって互いに接近する方向へ付勢され、移動
レバー53、53にそれぞれ支持された当て止め部5
5、55が互いに接近する方向における移動端に保持さ
れている(図38参照)。
【0320】ベースシャーシ15の下面に支持されたカ
ム部材67は、その下面に形成された一方の突条部67
cがゼネバ従動ギヤ69の壁部70aに当接又は近接し
た状態とされている(図39参照)。このとき2段ギヤ
73を介してカム部材67のギヤ部67aと噛合されて
いる作用ギヤ74は、規制壁75の挿入用切欠75aが
左方に位置されている(図39参照)。従って、第1の
スライド手段24の駆動側スライダー25に支持された
支持軸135は、駆動側スライダー25が左方へ移動さ
れたときに挿入用切欠75aを通過可能な状態とされて
おり、駆動側スライダー25が左右方向へ移動可能とさ
れ非ロック状態とされている(図39参照)。
【0321】ベースシャーシ15の下面側に配置された
挿入規制手段77は、作動レバー80の被押圧突部87
aが作用ギヤ74の押圧ピン76によって後方側へ押圧
され、作動レバー80が後方側へ回動されている(図3
9及び図40参照)。作動レバー80が後方側へ回動さ
れているため、規制用レバー79の被押圧ピン84bが
作動レバー80のレバー突部87によって後方側へ押圧
され、規制用レバー79は係合突起84a、84aが下
方へ移動される方向へ回動されている(図40参照)。
従って、係合突起84a、84aによって、保持部材7
8に保持された規制ピン89に取り付けられた止め輪9
0が圧縮コイルバネ88の付勢力に抗して下方へ押圧さ
れ、規制ピン89の上端部がベースシャーシ15のピン
挿通孔15eから僅かに上方へ突出した状態とされてい
る。
【0322】規制ピン89の上端部がピン挿通孔15e
から僅かに上方へ突出した状態とされているため、規制
ピン89の当該上端部はベースシャーシ15の逃げ凹部
15dに位置され、ディスク挿入口2aの前方には位置
されていない(図40参照)。従って、搬送モードにお
いては、ディスク挿入口2aに対するディスク状記録媒
体200aの挿入又は取出が可能な非規制状態とされて
いる。
【0323】モードスライダー91は後方側の移動端に
位置されている(図38及び図39参照)。従って、ラ
ック部93の前端部がベースシャーシ15の下面に支持
された連結ギヤ72と噛合されている(図39参照)。
【0324】モードスライダー91の支え突片95、9
5は、ベースユニット102の被支え片104cの後方
に位置されている。モードスライダー91の第1のカム
壁96及び第2のカム壁97は第3の送りローラー9e
を支持する支持軸144の後方に位置され、第3のカム
壁98は第3のスライド手段34の第1のスライダー3
5に支持された被案内軸39の後方に位置されている
(図38参照)。モードスライダー91の第4のカム壁
99は、前側直線部99aが第5の送りローラー9iを
支持する支持軸164に右方から係合されている(図3
8参照)。このとき支持軸164は第5のスライド手段
48及び第4の首振機構156を右方へ付勢するバネ部
材51及び付勢バネ167によって第4のカム壁99の
前側直線部99aに弾接されている。モードスライダー
91の押圧突条100は、サブシャーシ120に支持さ
れた作用レバー125の被作用部128の後方に位置さ
れている(図38参照)。モードスライダー91のカム
突部101は傾斜面101aの左端部が第6の送りロー
ラー9kを支持する支持軸166に係合されている(図
38参照)。
【0325】ベースユニット102は、支持ケース10
3のカム突ピン104bがカム部材67のカム溝68の
下側水平部68aに係合されている(図41参照)。従
って、ベースユニット102は、ディスクテーブル10
8が下方側の移動端に位置した状態でベースシャーシ1
5に対して傾斜されている。
【0326】ベースユニット102が傾斜されているた
め、係合レバー105の係合部105bによって剥がし
部材57は持ち上げ部59、59が上方へ移動される方
向へ回動され、剥がし部材57によってチャッキングプ
ーリー56が上方へ持ち上げられている(図41参
照)。従って、チャッキングプーリー56とディスクテ
ーブル108との間に所定の大きさの空間が形成されて
いる。
【0327】(d)ディスク挿入口とストッカーとの間
の搬送動作 次に、ディスク状記録媒体200aがディスク挿入口2
aとストッカー4との間を搬送されるときの動作につい
て説明する(図42乃至図71参照)。
【0328】ディスク状記録媒体200aをディスク挿
入口2aから挿入してストッカー4まで搬送して収納し
ようとするときには、図示しない収納摘子を操作する。
収納摘子が操作されると、はじめにストッカー4が昇降
動作されるときの昇降モードが設定される。このときス
トッカー4のディスク収納部181、181、・・・の
うち、ディスク状記録媒体200aを収納しようとする
所望のディスク収納部181を選択する。昇降モードに
おける各部の状態は以下の通りである(図42乃至図4
4参照)。
【0329】各スライド手段24、29、34、43、
48の状態は、上記した搬送モードにおける状態と同様
である。
【0330】ベースシャーシ15の下面に支持されたカ
ム部材67は、搬送モードにおける状態からモード用モ
ーター61の回転によって平面で見て反時計回り方向
(図42に示すR2方向)へ所定の角度回転され、一方
の作用ピン67bがゼネバ従動ギヤ69の被作用溝70
dに挿入される直前の位置で停止されている(図42参
照)。
【0331】ベースシャーシ15の下面側に配置された
挿入規制手段77は、作用ギヤ74がカム部材67の回
転に伴って平面で見て反時計回り方向(図42に示すP
2方向)へ回転されているため、押圧ピン76による作
動レバー80の被押圧突部87aへの後方側への押圧が
解除されている(図42及び図43参照)。このとき作
用ギヤ74は、規制壁75の挿入用切欠75aが左方に
位置されていない。従って、第1のスライド手段24の
駆動側スライダー25に支持された支持軸135は、駆
動側スライダー25の左方への移動に伴って左方へ移動
しようとしても規制壁75によって当該移動を規制され
挿入用切欠75aを通過不能な状態とされており、駆動
側スライダー25が左右方向へ移動不能なロック状態と
されている(図42及び図43参照)。
【0332】駆動側スライダー25のロック状態は、昇
降モードの他、ディスク状記録媒体200aが再生部3
とストッカー4との間を搬送されるときの収納取出モー
ド、再生部3に搬送されたディスク状記録媒体200a
をチャッキングし又はその解除を行うチャッキングモー
ド及びチャッキングされたディスク状記録媒体200a
の送りローラー9、9及び送り体10、10による保持
を解除し又は再び保持するディスク保持解除モードにお
いても設定され、駆動側スライダー25が移動可能とさ
れる非ロック状態は、上記搬送モードにおいてのみ設定
される。
【0333】従って、作用ギヤ74の規制壁75は、搬
送モード以外の動作モードにおいて、駆動側スライダー
25の移動を規制する規制手段としての役割を果たす。
【0334】ディスクローディング装置1にあっては、
搬送モード以外の動作モードにおいては駆動側スライダ
ー25の移動が不能なロック状態が設定されるため、搬
送モード以外の動作モードにおけるディスク状記録媒体
200の誤挿入を確実に防止することができる。
【0335】挿入規制手段77においては、押圧ピン7
6による被押圧突部87aへの後方側への押圧が解除さ
れているため、圧縮コイルバネ88のバネ力によって、
規制用レバー79は係合突起84a、84aが上方へ移
動される方向へ回動され、規制ピン89は圧縮コイルバ
ネ88の付勢力によって上方へ移動され、規制ピン89
の上端部がディスク挿入口2aの前方に位置されている
(図43参照)。従って、昇降モードにおいては、ディ
スク挿入口2aに対するディスク状記録媒体200aの
挿入又は取出が不能な規制状態とされている。このとき
作動レバー80は、規制用レバー79の被押圧ピン84
bによってレバー突部87が前方側へ押圧され、該レバ
ー突部87は左右に延びる状態とされている(図42及
び図43参照)。
【0336】ディスク挿入口2aに対するディスク状記
録媒体200aの挿入又は取出が不能な規制状態は、昇
降モードの他、ディスク状記録媒体200aが再生部3
とストッカー4との間を搬送されるときの収納取出モー
ド、再生部3に搬送されたディスク状記録媒体200a
をチャッキングし又はその解除を行うチャッキングモー
ド及びチャッキングされたディスク状記録媒体200a
の送りローラー9、9及び送り体10、10による保持
を解除し又は再び保持するディスク保持解除モードにお
いても設定され、ディスク挿入口2aに対するディスク
状記録媒体200aの挿入又は取出が可能な非規制状態
は、上記搬送モードにおいてのみ設定される。
【0337】ディスクローディング装置1にあっては、
上記したように駆動側スライダー25のロック状態が設
定されるため、搬送モード以外におけるディスク状記録
媒体200aの搬送は防止することができるが、ロック
状態の設定のみではディスク状記録媒体200aの外周
面が第1の送りローラー9a及び第1の送り体10aに
接するまでディスク状記録媒体200をディスク挿入口
2aから挿入することが可能である。このとき、例え
ば、再生部3にディスク状記録媒体200が存在する場
合には、再生部3に存在するディスク状記録媒体200
の外周部とディスク挿入口2aから挿入しようとするデ
ィスク状記録媒体200の外周部とが接触し、互いのデ
ィスク状記録媒体200、200が損傷してしまうおそ
れがある。
【0338】従って、ディスクローディング装置1にあ
っては、駆動側スライダー25のロック状態及びディス
ク挿入口2aからのディスク状記録媒体200の挿入又
は取出が不能な規制状態が同時に設定されるようにし、
ディスク状記録媒体200の外周部のディスク挿入口2
aからの挿入をも防止するようにしている(図44参
照)。
【0339】このように、ロック状態が設定されたとき
に、同時にディスク挿入口2aからのディスク状記録媒
体200の挿入が不能な規制状態が設定されるため、デ
ィスク状記録媒体200の外周部のディスク挿入口2a
からの挿入も防止され、ディスク挿入口2aの近傍に再
生中のディスク状記録媒体200が存在したとしてもデ
ィスク状記録媒体200、200同士の接触を回避する
ことができる昇降モードにおいては、モードスライダー
91は搬送モードと同様に後方側の移動端に位置されて
いる(図42参照)。
【0340】ベースユニット102は、搬送モードと同
様に、ディスクテーブル108が下方側の移動端に位置
した状態でベースシャーシ15に対して傾斜されてい
る。
【0341】以上に説明した昇降モードが設定される
と、次いで、収納摘子の操作時に選択した所望のディス
ク収納部181が収納取出位置に移動されるように、昇
降用モーター168が回転される。
【0342】昇降用モーター168が回転されると、上
記したように、その回転方向に応じた方向へ回転カム1
76、176、176が回転され、ストッカー4の被案
内突部179a、179a、179aのカム溝部17
7、177、177に対する位置が変化され、ストッカ
ー4が昇降される。例えば、選択されたディスク収納部
181が最上端に位置する場合には、ストッカー4が下
方側の移動端まで移動され、当該ディスク収納部181
が第6の送りローラー9k及び第6の送り体10kの真
後ろ、即ち、収納取出位置に位置される(図45参
照)。また、選択されたディスク収納部181が最下端
に位置する場合には、ストッカー4が上方側の移動端ま
で移動され、当該ディスク収納部181が収納取出位置
に位置される(図46参照)。
【0343】上記のようにストッカー4の昇降は、回転
カム176、176、176の回転により行われるた
め、ラックと昇降用のギヤとを用いて昇降動作を行う場
合のようにラックと昇降用のギヤとの間のバックラッシ
ュによるストッカー4の停止位置の精度のバラツキが生
じず、ストッカー4の停止位置の精度の向上を図ること
ができる。
【0344】また、ストッカー4の被案内突部179
a、179a、179aが回転カム176、176、1
76の非作用部177a、177a、177aの何れの
部分に係合されていてもストッカー4が停止されるた
め、回転カム176、176、176の回転制御の精度
を厳密に設定する必要がない。従って、ロータリーエン
コーダー174による昇降用モーター168の回転制御
の容易化を図ることができる。
【0345】上記したように、ストッカー4が昇降され
所望のディスク収納部181が収納取出位置に位置され
ると、次いで、モード用モーター61が回転されて上記
搬送モードが設定される。搬送モードが設定されると、
上記したように、第1のスライド手段24の駆動側スラ
イダー25に支持された支持軸135の左方に作用ギヤ
74の挿入用切欠75aが位置されて非ロック状態とさ
れると共に規制ピン89が下降されて非規制状態とされ
る(図39及び図40参照)。
【0346】搬送モードが設定されると、次いで、駆動
モーター110が一の方向へ回転される。駆動モーター
110が一の方向へ回転されると、上記したように、各
送りローラー9a、9c、9e、9g、9i、9kが平
面で見て反時計回り方向へ回転される。
【0347】ディスク状記録媒体200aがディスク挿
入口2aから挿入されると、当該ディスク状記録媒体2
00aの外周面が送りローラー9aと送り体10aとに
押し付けられ、送りローラー9aの回転によってディス
ク状記録媒体200aが筐体2の内部に引き込まれてい
く(図47参照)。ディスク状記録媒体200aが引き
込まれていくときには、送りローラー9aがディスク状
記録媒体200aの外周面上を転動される。
【0348】ディスク状記録媒体200aが引き込まれ
ていくと、送りローラー9aと送り体10aとの間の距
離がディスク状記録媒体200aの引き込まれた位置に
応じて時々刻々と変化され、第1のスライド手段24の
駆動側スライダー25と従動側スライダー26とがバネ
部材27のバネ力に抗して互いに離間する方向へ支持シ
ャーシ14に対してスライドされる(図47参照)。こ
のとき第1の首振機構129は、回動部材130と回動
レバー131との傾斜角度が変化しながら、支持軸13
5がベースシャーシ15に形成されたガイド孔15mに
案内されて左右方向へ移動される。
【0349】ディスク状記録媒体200aが引き込ま
れ、駆動側スライダー25と従動側スライダー26とが
バネ部材27のバネ力に抗して互いに離間する方向へさ
らにスライドされると、従動側スライダー26の押圧突
部26bによって第2のスライド手段29の従動側スラ
イダー31の被押圧突部31cが押圧され、駆動側スラ
イダー25と従動側スライダー26のスライドに伴って
駆動側スライダー30と従動側スライダー31とが互い
に離間する方向へスライドされる(図48参照)。駆動
側スライダー30と従動側スライダー31のスライドが
開始されたときには、ディスク状記録媒体200aの外
周面は送りローラー9cと送り体10cとには接してい
ない。
【0350】駆動側スライダー25と従動側スライダー
26とがバネ部材27のバネ力に抗して互いに離間する
方向へさらにスライドされると、ディスク状記録媒体2
00aの外周面が第1の送りローラー9a、第1の送り
体10aから第2の送りローラー9c、第2の送り体1
0cに受け渡される(図49参照)。ディスク状記録媒
体200aが受け渡されるときには、該ディスク状記録
媒体200aの外周面に第1の送りローラー9a、第2
の送りローラー9c、第1の送り体10a及び第2の送
り体10cが接した状態とされる。
【0351】ディスク状記録媒体200aがさらに引き
込まれると、駆動側スライダー30と従動側スライダー
31とはバネ部材32のバネ力に抗して互いに離間する
方向へさらにスライドされていき、逆に、駆動側スライ
ダー25と従動側スライダー26とはバネ部材27のバ
ネ力によって互いに接する方向へスライドされていく
(図50参照)。
【0352】ディスク状記録媒体200aがさらに引き
込まれていくと、ディスク状記録媒体200aの外周面
が第3のスライド手段34の第1のスライダー35と第
2のスライダー36とにそれぞれ支持された第1の規制
コロ37と第2の規制コロ41とに接する(図51参
照)。
【0353】さらにディスク状記録媒体200aが引き
込まれていくと、第1のスライダー35と第2のスライ
ダー36とが互いに離間する方向へスライドされてい
き、ディスク状記録媒体200aが第2の送りローラー
9c、第2の送り体10cから第3の送りローラー9
e、第3の送り体10eに受け渡される(図52参
照)。ディスク状記録媒体200aが受け渡されるとき
には、該ディスク状記録媒体200aの外周面に第1の
送りローラー9a、第3の送りローラー9e、第1の規
制コロ37、第1の送り体10a、第3の送り体10e
及び第2の規制コロ41が接した状態とされる。第1の
規制コロ37及び第2の規制コロ41は、ディスク状記
録媒体200aの外周面に接しても該ディスク状記録媒
体200aの外周面に対して空転されるため、ディスク
状記録媒体200aを搬送する手段としては機能しな
い。
【0354】ディスク状記録媒体200aが第3の送り
ローラー9e及び第3の送り体10eに受け渡されてさ
らに引き込まれていくと、ディスク状記録媒体200a
の外周面が第4の送りローラー9g及び第4の送り体1
0gに接する(図53参照)。このときディスク状記録
媒体200aの外周面から第1の送りローラー9a及び
第1の送り体10aが離間され、ディスク状記録媒体2
00aの外周面に第3の送りローラー9e、第4の送り
ローラー9g、第1の規制コロ37、第3の送り体10
e、第4の送り体10g及び第2の規制コロ41が接し
た状態とされる。
【0355】ディスク状記録媒体200aの外周面に第
4の送りローラー9g及び第4の送り体10gが接する
と、駆動モーター110の回転が一旦停止される。この
ときディスク状記録媒体200aはその中心孔がディス
クテーブル108の略真上に位置され、ディスクテーブ
ル108への装着が可能な装着位置に保持される(図5
3参照)。
【0356】駆動モーター110の回転が停止される
と、次いで、モード用モーター61が回転される。モー
ド用モーター61はカム部材67が図42に示すR2方
向へ回転される方向へ回転される。
【0357】モード用モーター61の回転によりカム部
材67が回転されると、一方の作用ピン67bがゼネバ
従動ギヤ69の被作用溝70dに挿入される(図54参
照)。作用ピン67bが被作用溝70dに挿入されると
ゼネバ従動ギヤ69が回転され、連結ギヤ72を介して
モードスライダー91が前方へ移動される。
【0358】ゼネバ従動ギヤ69は作用ピン67bが被
作用溝70dから引き出されるまでにカム部材67の回
転により90°回転され、カム部材67の突条部67c
がゼネバ従動ギヤ69の壁部70bに当接又は近接して
位置されたところでモード用モーター61の回転が停止
される。
【0359】モード用モーター61の回転が停止された
状態においては、ベースユニット102のカム突ピン1
04bはカム部材67のカム溝68の下側水平部68a
における斜部68b側の端部に係合されている。
【0360】モードスライダー91が前方へ移動される
と、カム突部101が第4の首振機構156の支持軸1
66から離間されると共に支持軸166が第4のカム壁
99を前側直線部99aから前側傾斜部99bを経て中
間側直線部99cへ向けて摺接されるため、第5のスラ
イド手段48の駆動側スライダー49と従動側スライダ
ー50とが互いに近づく方向へ移動される(図55参
照)。第5のスライド手段48は、バネ部材51のバネ
力によって駆動側スライダー49の規制突部49bに従
動側スライダー50の規制部50fが当接されており、
駆動側スライダー49と従動側スライダー50とが互い
に接近する方向における移動端に位置される。従って、
駆動側スライダー49に支持された第5の送りローラー
9i及び第6の送りローラー9kと従動側スライダー5
0に取り付けられた第5の送り体10i及び第6の送り
体10kとは、互いに接近する方向における移動端に保
持される。
【0361】モードスライダー91は被案内軸94、9
4、94がベースシャーシ15の支持孔15l、15
l、15lの前後方向における略中央部に位置された状
態で停止され、再生部3とストッカー4との間において
ディスク状記録媒体200aの搬送が行われる収納取出
モードが設定される(図56参照)。このとき第4の首
振機構156の支持軸164は第4のカム壁99の中間
側直線部99cに係合されている。
【0362】収納取出モードが設定されると、次いで、
駆動モーター110が再び一の方向へ回転される。駆動
モーター110が一の方向へ回転されると、再び、各送
りローラー9a、9c、9e、9g、9i、9kが平面
で見て反時計回り方向へ回転される。
【0363】収納取出モードが設定された状態において
は、ディスク状記録媒体200aの外周面に第3の送り
ローラー9e、第4の送りローラー9g、第3の送り体
10e及び第4の送り体10gが接しているため、ディ
スク状記録媒体200aは第3の送りローラー9e及び
第4の送りローラー9gの回転によって引き込まれスト
ッカー4へ向けて搬送されていく。
【0364】ディスク状記録媒体200aが引き込まれ
ていくと、第4のスライド手段43の駆動側スライダー
44と従動側スライダー45とがバネ部材46のバネ力
に抗して互いに離間する方向へスライドされ、逆に、第
2のスライド手段29の駆動側スライダー30と従動側
スライダー31とがバネ部材32のバネ力によって互い
に接する方向へスライドされていく(図57参照)。
【0365】ディスク状記録媒体200aがさらに引き
込まれていくと、ディスク状記録媒体200aの外周面
が第2のスライド手段29の駆動側スライダー30と従
動側スライダー31とから離間され、ディスク状記録媒
体200aは第4のスライド手段43の駆動側スライダ
ー44に支持された第4の送りローラー9gの回転のみ
によって引き込まれていく(図58参照)。このとき第
3のスライド手段34の第1のスライダー35と第2の
スライダー36とはバネ部材40のバネ力によって互い
に接する方向へスライドされていく。
【0366】ディスク状記録媒体200aがさらに引き
込まれていくと、該ディスク状記録媒体200aの外周
面が第5の送りローラー9iと第5の送り体10iとに
接し、第4の送りローラー9gと第5の送りローラー9
iの回転によってディスク状記録媒体200aがストッ
カー4へ向けて搬送される(図59参照)。このとき第
4のスライド手段43の駆動側スライダー44と従動側
スライダー45とは、バネ部材46のバネ力によって互
いに接する方向へスライドされていく。
【0367】さらにディスク状記録媒体200aが引き
込まれていくと、第5のスライド手段48の駆動側スラ
イダー49と従動側スライダー50とがバネ部材51の
バネ力に抗して互いに離間する方向へスライドされ、デ
ィスク状記録媒体200aの外周面が第5の送りローラ
ー9iの回転のみによってディスク状記録媒体200a
がストッカー4へ向けて搬送される(図60参照)。こ
のとき支持シャーシ14に支持された移動レバー53、
53は、ディスク状記録媒体200aの外周面に当て止
め部55、55が摺接されるため、互いに離間する方向
へ捩じりコイルバネ54、54のバネ力に抗して稍回動
される。
【0368】ディスク状記録媒体200aがさらに引き
込まれていくと、ディスク状記録媒体200aの外周面
が第5の送りローラー9iと第5の送り体10iとから
離間され、ディスク状記録媒体200aは第6の送りロ
ーラー9kの回転のみによって引き込まれていく(図6
1参照)。
【0369】上記のようにディスク状記録媒体200a
が再生部3からストッカー4へ向けて搬送されるときに
は、ディスク状記録媒体200aの外周縁部、即ち、記
録面以外の部分が、支持シャーシ14の下面に設けられ
たディスクガイド部23、23の受部23b、23bと
ベースシャーシ15の上面に設けられたディスクガイド
部15t、15tに近接又は接した状態で移動される
(図62参照)。従って、搬送時におけるディスク状記
録媒体200aの傾きが防止され搬送動作の信頼性の向
上を図ることができ、また、ディスク状記録媒体200
aの記録面以外の部分がディスクガイド部23、23及
びディスクガイド部15t、15tに接するため、記録
面の損傷を回避することができる。
【0370】また、ディスクローディング装置1にあっ
ては、ディスクガイド部23、23とディスクガイド部
15t、15tとによって、ディスク状記録媒体200
aを厚み方向において支持するようにしているため、デ
ィスク状記録媒体200aの傾きを確実に防止すること
ができる。
【0371】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、再生部3とストッカー4との間の搬送時におけるデ
ィスク状記録媒体200aの傾きを防止するためにディ
スクガイド部23、23及びディスクガイド部15t、
15tを設けているが、ディスク挿入口2aと再生部3
との間の搬送時におけるディスク状記録媒体200aの
傾きを防止するためのディスクガイド部を支持シャーシ
14やベースシャーシ15に設けてもよい。
【0372】ディスク状記録媒体200aは第6の送り
ローラー9kの回転のみによって引き込まれていくこと
により、ストッカー4の待ち受けているディスク収納部
181に収納される(図63参照)。ディスク状記録媒
体200aが当該ディスク収納部181に収納される
と、駆動モーター110の回転が停止される。
【0373】ディスク状記録媒体200aがディスク収
納部181に収納された状態においては、駆動側スライ
ダー49と従動側スライダー50とを互いに接近する方
向へ付勢するバネ部材51のバネ力によって第6の送り
ローラー9kと第6の送り体10kとがディスク状記録
媒体200aの外周面に弾接されている(図64参
照)。従って、第6の送りローラー9kと第6の送り体
10kとによってディスク状記録媒体200aのディス
ク収納部181からの脱落が防止されている。このとき
移動レバー53、53は、互いに接近する方向への回動
端に位置され、当て止め部55、55がディスク状記録
媒体200aの外周面に当接又は近接して位置されてい
る。
【0374】上記のようにディスク収納部181にディ
スク状記録媒体200aが収納された状態において、図
示しないイジェクト摘子が操作されると、ディスク状記
録媒体200aがストッカー4からディスク挿入口2a
まで以下のようにして搬送される。尚、ディスク状記録
媒体200aのストッカー4からディスク挿入口2aま
での搬送動作は、上記したディスク挿入口2aからスト
ッカー4までの搬送動作の逆の動作であるため、簡単に
説明する。
【0375】イジェクト摘子が操作されると、収納取出
モードが設定され、駆動モーター110が上記とは逆の
他の方向へ回転される。駆動モーター110が他の方向
へ回転されると、各送りローラー9a、9c、9e、9
g、9i、9kが平面で見て時計回り方向へ回転され
る。
【0376】駆動モーター110が回転されると、第6
の送りローラー9kの回転によってディスク状記録媒体
200aがディスク収納部181から取り出され、再生
部3へ向けて搬送されていく。
【0377】ディスク状記録媒体200aは第6の送り
ローラー9k、第6の送り体10kから第5の送りロー
ラー9i、第5の送り体10iを介して第4の送りロー
ラー9g、第4の送り体10g及び第3の送りローラー
9e、第3の送り体10eに受け渡され、再生部3まで
搬送される。ディスク状記録媒体200aが再生部3ま
で搬送されると、駆動モーター110の回転が一旦停止
され、次いで、モード用モーター61が回転されモード
スライダー91が後方へ移動されて搬送モードが設定さ
れる。搬送モードが設定されると、上記したように、第
1のスライド手段24の駆動側スライダー25に支持さ
れた支持軸135の左方に作用ギヤ74の挿入用切欠7
5aが位置されて非ロック状態とされると共に規制ピン
89が下降されて非規制状態とされる(図39及び図4
0参照)。
【0378】搬送モードが設定されるとモード用モータ
ー61の回転が停止され、再び駆動モーター110が他
の方向へ回転され各送りローラー9a、9c、9e、9
g、9i、9kが再び平面で見て時計回り方向へ回転さ
れる。
【0379】ディスク状記録媒体200aは第4の送り
ローラー9g、第4の送り体10gから第3の送りロー
ラー9e、第3の送り体10e及び第2の送りローラー
9c、第2の送り体10cを介して第1の送りローラー
9a、第1の送り体10aに受け渡され、ディスク状記
録媒体200aがディスク挿入口2aから前方へ突出さ
れる。突出されたディスク状記録媒体200aを把持し
て引き抜くことにより、ディスク状記録媒体200aを
筐体2から取り出すことができる。
【0380】ディスクローディング装置1にあっては、
上記したように、第5の送りローラー9iが、各送りロ
ーラー9a、9c、9e、9g及び各送り体10a、1
0c、10e、10gに比し、ディスク状記録媒体20
0aの外周面と接する部分の径が小さくされている。従
って、再生部3からストッカー4へ向けてディスク状記
録媒体200が搬送されるときに、第5の送りローラー
9iの回転によってストッカー4へ向けて移動されたデ
ィスク状記録媒体200の外周面が、第6の送り体10
kに接する前に確実に第6の送りローラー9kに接する
(図65参照)。このように、第5の送りローラー9i
の回転によって移動されたディスク状記録媒体200の
外周面が常に第6の送りローラー9kに接するようにす
ることにより、例えば、経時的な摩耗により第6の送り
ローラー9kのディスク状記録媒体200aと接する部
分の径が変化してしまったような場合や、製造上の寸法
誤差等により第5の送りローラー9i、第5の送り体1
0i、第6の送りローラー9k、第6の送り体10kに
設計上の位置に対して僅かな位置ずれが生じていた場合
等であっても、第5の送りローラー9iから第6の送り
ローラー9kにディスク状記録媒体200が確実に受け
渡されるため、搬送動作の信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0381】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、上記のように、第5の送りローラー9iのディスク
状記録媒体200の外周面と接する部分の径を、各送り
ローラー9a、9c、9e、9g及び各送り体10a、
10c、10e、10gに対して小さくしているが、デ
ィスク状記録媒体200の確実な受け渡しを行うように
するために、各送りローラー9a、9c、9e、9g、
9i、9k及び各送り体10a、10c、10e、10
g、10i、10kのうち、搬送時にディスク状記録媒
体200を取り囲むようにして位置される送りローラー
9、9及び送り体10、10において、ディスク状記録
媒体200を受け渡す側を第m番目とし受け渡される側
を第m+1番目としたときに、以下のようにして搬送動
作を確実に行わせるようにしてもよい。
【0382】ディスク挿入口2aからストッカー4へ向
けてディスク状記録媒体200が搬送される状態におい
ては、第m+1番目の送り体10の径を第m番目の送り
ローラー9、第m+1番目の送りローラー9及び第m番
目の送り体10の径より小さくする(図66参照)、又
は、第m番目の送り体10の径を第m番目の送りローラ
ー9、第m+1番目の送りローラー9及び第m+1番目
の送り体10の径より大きくする(図67参照)、又
は、第m+1番目の送りローラー9の径を第m番目の送
りローラー9、第m番目の送り体10及び第m+1番目
の送り体10の径より大きくする(図68参照)という
手段を用いることが可能である。
【0383】ストッカー4からディスク挿入口2aへ向
けてディスク状記録媒体200が搬送される状態におい
ては、第m番目の送りローラー9の径を第m+1番目の
送りローラー9、第m番目の送り体10及び第m+1番
目の送り体10の径より小さくする、又は、第m+1番
目の送り体10の径を第m番目の送りローラー9、第m
+1番目の送りローラー9及び第m番目の送り体10の
径より小さくする、又は、第m+1番目の送り体ローラ
ー9の径を第m番目の送りローラー9、第m+1番目の
送り体10及び第m番目の送り体10の径よりく大きく
する、第m番目の送り体10の径を第m番目の送りロー
ラー9、第m+1番目の送りローラー9及び第m+1番
目の送り体10の径より大きくするという手段を用いる
ことが可能である。
【0384】上記のような手段を用いても、第m番目の
送りローラー9と第m+1番目の送りローラー9とがデ
ィスク状記録媒体200の外周面に確実に接触され、デ
ィスク状記録媒体200の搬送を確実に行うことができ
る。
【0385】尚、上記には、搬送時にディスク状記録媒
体200を取り囲むようにして位置される送りローラー
9、9及び送り体10、10について、径の大きさを変
更する例を説明したが、送りローラー9と送り体10と
第1の規制コロ37と第2の規制コロ42が搬送される
ディスク状記録媒体200を取り囲むようにして位置さ
れたときに、送り体10と第1の規制コロ37と第2の
規制コロ42とがディスク状記録媒体200の外周面に
接するが送りローラー9がディスク状記録媒体200の
外周面に接しず搬送不能な状態となってしまうという事
態を回避するために、第1の規制コロ37又は第2の規
制コロ42の径の大きさを変更して、常に送りローラー
9がディスク状記録媒体200の外周面に接するように
することもできる。
【0386】また、上記のように、送りローラー9、
9、・・・又は送り体10、10、・・・のうちの少な
くとも1つを他の送りローラー9、9、・・・又は送り
体10、10、・・・の径と異なるようにし、第m番目
の送りローラー9と第m+1番目の送りローラー9、又
は、第m番目の送り体10と第m+1番目の送り体10
の少なくとも一方を、所定のリンク手段によって連結し
該リンク手段をディスク状記録媒体200の搬送方向に
対して傾斜させて、第m番目の送りローラー9、送り体
10間の距離Lmより第m+1番目の送りローラー9、
送り体10間の距離Lm+1を大きくしてもよい(図69
参照)。
【0387】このように距離Lmより距離Lm+1を大きく
することにより、上記のように、ディスク状記録媒体2
00が送りローラー9と送り体10とに受け渡されると
きの接触角θ(図37参照)が小さくされるため、ディ
スク状記録媒体200の外周面に対して送りローラー9
及び送り体10が滑るようなことがなくディスク状記録
媒体200の搬送を確実に行うことができ、また、ディ
スク状記録媒体200を送るための力が小さくて済み駆
動力の小さな駆動モーター110を用いることができ
る。
【0388】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、例えば、第2の送りローラー9cと第3の送りロー
ラー9eとをリンク手段として第2の回動レバー140
を用いて連結し、また、第5の送りローラー9iと第6
の送りローラー9kとをリンク手段として第2の回動レ
バー160を用いて連結している。
【0389】ディスクローディング装置1において、第
m番目の送りローラー9から第m+1番目の送りローラ
ー9にディスク状記録媒体200が受け渡されるとき
に、第m番目の送りローラー9による搬送方向における
送り速度をAとし第m+1番目の送りローラー9による
搬送方向における送り速度をBとしたときに、送り速度
Bを送り速度A以上としてもよい。この送り速度A、B
の設定は、例えば、マイクロコンピューターによる制御
や駆動モーター110の駆動力を送りローラー9、9、
・・・に伝達する各ギヤの径を変更すること等により行
うことができる。
【0390】このように送り速度Bを送り速度A以上と
することにより、送りローラー9から次の送りローラー
9にディスク状記録媒体200が受け渡されるときに、
受け渡される側の送りローラー9の回転が受け渡す側の
送りローラー9の送り動作に対する負荷とならず、搬送
効率の向上を図ることができる。
【0391】また、ディスクローディング装置1にあっ
ては、上記したように、ディスク状記録媒体200がデ
ィスク挿入口2aから挿入され第1のスライド手段24
の駆動側スライダー25と従動側スライダー26とがバ
ネ部材27のバネ力に抗して互いに離間する方向へスラ
イドされたときに、従動側スライダー26の押圧突部2
6bによって第2のスライド手段29の従動側スライダ
ー31の被押圧突部31cが押圧され、駆動側スライダ
ー25と従動側スライダー26のスライドに伴って駆動
側スライダー30と従動側スライダー31とが互いに離
間する方向へスライドされるようにしている(図48参
照)。従って、ディスク状記録媒体200が駆動側スラ
イダー30に支持された第2の送りローラー9c、第3
の送りローラー9e、第2の送り体10c、第3の送り
体10eに接するときに、第2の送りローラー9c、第
2の送り体10c間の間隔及び第3の送りローラー9
e、第3の送り体10e間の間隔が大きく接触角θ(図
37参照)が小さくされているため、ディスク状記録媒
体200の外周面に対して第2の送りローラー9c、第
3の送りローラー9e、第2の送り体10c、第3の送
り体10eがディスク状記録媒体200の外周面に対し
て滑るようなことがなくディスク状記録媒体200の搬
送を確実に行うことができ、また、ディスク状記録媒体
200を送るための力が小さくて済み駆動力の小さな駆
動モーター110を用いることができる。また、ディス
ク状記録媒体200を搬送するときに、左右に位置する
送りローラー9と送り体10とがディスク状記録媒体2
00の搬送位置に応じて互いに離接する方向へ移動され
るため、搬送方向における送りローラー9、9、・・・
間及び送り体10、10、・・・間の距離を大きくする
ことができ、その分、部品点数の削減を図ることができ
る。
【0392】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、駆動側スライダー25と従動側スライダー26のス
ライドに伴って駆動側スライダー30と従動側スライダ
ー31とが互いに離間する方向へスライドされるが、こ
れに限らず、搬送方向においてディスク状記録媒体20
0が受け渡される側に位置する駆動側スライダー25、
30、44、49及び従動側スライダー26、31、4
5、50が、受け渡す側に位置する駆動側スライダー2
5、30、44、49、第1のスライダー35及び従動
側スライダー26、31、45、50、第2のスライダ
ー36のスライドに伴ってスライドされるようにしても
よい。
【0393】上記には、ディスク状記録媒体200を受
け渡す側の駆動側スライダー25、30、44、49又
は第1のスライダー35と従動側スライダー26、3
1、45、50又は第2のスライダー36のスライドに
伴って受け渡される側の駆動側スライダー25、30、
44、49と従動側スライダー26、31、45、50
とが互いに離間する方向へスライドされる例を示した
が、例えば、以下のように、一対の作用部材183、1
83を用いて、ディスク状記録媒体200が受け渡され
る側の駆動側スライダー25、30、44、49と従動
側スライダー26、31、45、50とが互いに離間す
る方向へスライドされるようにしてもよい(図70及び
図71参照)。
【0394】作用部材183、183は、送りローラー
9及び送り体10に、例えば、連結部184、184を
介して連結された丸軸状の部材である。作用部材18
3、183は、送りローラー9及び送り体10よりも搬
送されてくるディスク状記録媒体200側に位置されて
いる(図70参照)。ディスク状記録媒体200が搬送
されてくると、該ディスク状記録媒体200の外周面が
はじめに作用部材183、183に接し(図71の点線
参照)、さらに搬送されるとディスク状記録媒体200
の外周面が作用部材183、183を押圧し、該作用部
材183、183とともに送りローラー9と送り体10
とが互いに離間する方向へ移動され駆動側スライダーと
従動側スライダーとが互いに離間する方向へスライドさ
れ、ディスク状記録媒体200が送りローラー9、送り
体10及び作用部材183、183に接した状態とされ
る(図71の実線参照)。さらにディスク状記録媒体2
00が搬送されると、その外周面が作用部材183、1
83から離間されると共に送りローラー9と送り体10
とを互いに離間する方向へ押圧し、ディスク状記録媒体
200が送りローラー9の回転によって搬送されていく
(図71の2点鎖線参照)。
【0395】このように作用部材183、183を用い
て受け渡される側の駆動側スライダーと従動側スライダ
ーとが互いに離間する方向へスライドされるようにした
場合にあっても、ディスク状記録媒体200が送りロー
ラー9と送り体10とに接するときに、送りローラー
9、送り体10間の間隔が大きく接触角θ(図37参
照)が小さくされるため、ディスク状記録媒体200の
搬送を確実に行うことができると共に駆動力の小さな駆
動モーター110を用いることができる。
【0396】また、ディスクローディング装置1におい
ては、第m番目の送りローラー9と第m+1番目の送り
ローラー9との径を異なるようにし、第m番目の送りロ
ーラー9と第m+1番目の送りローラー9との単位時間
当りの回転数を異なるようにして、ディスク状記録媒体
200が第m番目の送りローラー9から第m+1番目の
送りローラー9に受け渡されるときの搬送方向における
速度が一定となるようにすることも可能である。この場
合には、簡単な手段で搬送効率の向上及び受け渡し時の
受け渡す側の送りローラー9の送り動作に対する負荷の
軽減を図ることができる。また、送りローラー9の径を
異ならせるため、設計の自由度が広がると共に送りロー
ラー9の径を小さくすることによりディスクローディン
グ装置1の小型化を図ることができる。
【0397】ディスクローディング装置1にあっては、
上記したように、搬送動作において各スライド手段2
4、29、34、43、48がスライドされたときに、
バネ部材27、32、40、46、51の一部が各スラ
イド手段24、29、34、43、48の移動スペース
内において伸縮される。従って、バネ部材27、32、
40、46、51が伸縮するための専用のスペースを必
要とせず、スペースの有効活用によるディスクローディ
ング装置1の小型化を図ることができる。
【0398】また、バネ部材27、32、40、46、
51が支持シャーシ14と一方のスライダー25、3
1、35、44、49との間に張設されているため、バ
ネ部材27、32、40、46、51をスライダー2
5、26間、スライダー30、31間、スライダー3
5、36間、スライダー44、45間又はスライダー4
9、50間に張設する場合に比し、バネ部材27、3
2、40、46、51の伸縮量を少なくすることができ
る。従って、バネ選択の余地が大きいと共に設計の自由
度の向上を図ることができる。
【0399】また、バネ部材27、46、51は、それ
ぞれ送りローラー9a、9g、9i、9kを支持する駆
動側スライダー25、44、49に支持されているた
め、ディスク状記録媒体200が送りローラー9a、9
g、9i、9kに接して駆動側スライダー25、44、
49がスライドされるときに、バネ部材27、46、5
1を従動側スライダー26、45、50に支持した場合
に比し、ピニオン28、47、52とラック部25e、
44e、49fとの間のバックラッシュを軽減すること
ができる。
【0400】尚、第2のスライド手段29にあっても、
バネ部材32を従動側スライダー31に代えて駆動側ス
ライダー30に支持するようにしてもよい。
【0401】ディスクローディング装置1にあっては、
4つの首振機構129、136、148、156を設
け、それぞれ回動部材130と回動レバー131、回動
部材137と回動レバー138、140、回動部材14
9と回動レバー150、回動部材157と回動レバー1
58、160によって回動可能とされている。従って、
首振機構129、136、148、156にそれぞれ支
持された送りローラー9a、9c、9e、9g、9i、
9kがディスク状記録媒体200の搬送方向に略直交す
る方向へ移動可能とされ、各送りローラー9、9、・・
・と送り体10、10、・・・とによってディスク状記
録媒体200を互いに180°反対側から挟持すること
ができる。
【0402】また、首振機構129、136、148、
156にあっては、各伝達ギヤ133、134、14
2、143、145、145、145、152、15
3、162、163、165、165、165を介して
送りローラー9a、9c、9e、9g、9i、9kに駆
動モーター110の駆動力がそれぞれ伝達されるため、
1つの駆動モーター110によって全ての送りローラー
9a、9c、9e、9g、9i、9kに駆動力が伝達さ
れ、機構の簡素化及び部品点数の低減を図ることができ
る。
【0403】ディスクローディング装置1にあっては、
4つの首振機構129、136、148、156が設け
られており、それぞれ回動部材130と回動レバー13
1、回動部材137と回動レバー138、140、回動
部材149と回動レバー150、回動部材157と回動
レバー158、160の位置関係及び支点ギヤ115、
115、・・・、各伝達ギヤ133、134、142、
143、145、145、145、152、153、1
62、163、165、165、165の回転方向に応
じて回動レバー131、138、140、150、15
8、160に所定の方向への回転モーメントが生じる。
【0404】ディスク状記録媒体200がディスク挿入
口2aからストッカー4へ向けて搬送された状態におい
て、搬送中のディスク状記録媒体200の外周面が各送
りローラー9、9、・・・に接したときには、ディスク
状記録媒体200の接触が各送りローラー9、9、・・
・の回転に対する負荷となるため、以下のような回転モ
ーメントが生じる。回転モーメントの方向は、第1の首
振機構129の回動レバー131は平面で見て時計回り
方向、第2の首振機構136の第1の回動レバー138
及び第2の回動レバー140は平面で見て時計回り方
向、第3の首振機構148の回動レバー150は平面で
見て反時計回り方向、第4の首振機構156の第1の回
動レバー158及び第2の回動レバー160は平面で見
て反時計回り方向である。従って、各回転モーメントに
よって、ディスク状記録媒体200がディスク挿入口2
aからストッカー4へ向けて搬送されるときには、第1
の送りローラー9a、第2の送りローラー9c及び第3
の送りローラー9eにはディスク状記録媒体200の外
周面から離れる方向への移動力が付与され、第4の送り
ローラー9g、第5の送りローラー9i及び第6の送り
ローラー9kにはディスク状記録媒体200の外周面に
接近する方向への移動力が付与される。
【0405】一方、ディスク状記録媒体200がストッ
カー4からディスク挿入口2aへ向けて搬送された状態
において、搬送中のディスク状記録媒体200の外周面
が各送りローラー9、9、・・・に接したときにも、デ
ィスク状記録媒体200の接触が各送りローラー9、
9、・・・の回転に対する負荷となるため、以下のよう
な回転モーメントが生じる。回転モーメントの方向は、
上記とは逆になり、各回転モーメントによって、第1の
送りローラー9a、第2の送りローラー9c及び第3の
送りローラー9eにはディスク状記録媒体200の外周
面に接近する方向への移動力が付与され、第4の送りロ
ーラー9g、第5の送りローラー9i及び第6の送りロ
ーラー9kにはディスク状記録媒体200の外周面から
離れる方向への移動力が付与される。
【0406】ディスクローディング装置1にあっては、
上記のように、ディスク状記録媒体200の搬送方向に
応じて各回動レバー131、138、140、150、
158、160に所定の方向への回転モーメントが生
じ、各送りローラー9、9、・・・にディスク状記録媒
体200の外周面に対して離接する方向への移動力が付
与される。送りローラー9、9、・・・に付与されるデ
ィスク状記録媒体200の外周面から離れる方向への移
動力が大きいときには、ディスク状記録媒体200との
間に所定の摩擦力が得られず、搬送動作に支障を生じる
おそれがあるため、ディスクローディング装置1におい
ては、所定の摩擦力を得るための以下のような2つの手
段を用いている。
【0407】第1の手段として、各首振機構129、1
36、148、156に減速ギヤとして機能する第1の
伝達ギヤ133、第1の伝達ギヤ143、第1の伝達ギ
ヤ152、第1の伝達ギヤ162を用い、各送りローラ
ー9、9、・・・の回転速度を減速するようにしてい
る。このように送りローラー9、9、・・・の回転速度
を減速することにより、ディスク状記録媒体200が各
送りローラー9、9、・・・と接したときに生じる回転
モーメントが小さくなり、送りローラー9、9、・・・
がディスク状記録媒体200の外周面から離れる方向へ
の移動力が小さくなり、ディスク状記録媒体200との
間の所定の摩擦力を得ることができる。
【0408】第2の手段として、各首振機構136、1
48、156の送りローラー9、9、・・・を、搬送さ
れるディスク状記録媒体200の外周面に押し付けるた
めの付勢バネ147、155、167を用いている。こ
のように送りローラー9、9、・・・を付勢バネ14
7、155、167によってディスク状記録媒体200
の外周面に押し付けることにより、ディスク状記録媒体
200との間の所定の摩擦力を得ることができる。
【0409】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、第1の首振機構129の送りローラー9aをディス
ク状記録媒体200の外周面に押し付けるための付勢バ
ネを設けていないが、送りローラー9aをディスク状記
録媒体200の外周面に押し付けるための付勢バネを設
けてもよい。
【0410】(e)再生動作(大径のディスク状記録媒
体) 次に、ディスク挿入口2aから挿入されたディスク状記
録媒体200aが再生部3において再生されるときの動
作について説明する(図72乃至図80参照)。
【0411】ディスク状記録媒体200aに記録された
情報信号の再生を行おうとするときには、図示しない再
生摘子を操作する。再生摘子が操作されると、上記した
搬送モードが設定される。搬送モードが設定された状態
において、ディスク状記録媒体200aをディスク挿入
口2aから挿入すると、ディスク挿入口2aからストッ
カー4へ向けての上記搬送動作(図47乃至図53参
照)と同様の動作によりディスク状記録媒体200aが
再生部3まで搬送される。
【0412】ディスク状記録媒体200aが再生部3ま
で搬送されると駆動モーター110の回転が停止され
る。ディスク状記録媒体200aが再生部3に搬送され
た状態においては、ディスク状記録媒体200aの外周
面に第3の送りローラー9e、第4の送りローラー9
g、第1の規制コロ37、第3の送り体10e、第4の
送り体10g及び第2の規制コロ41が接し、ディスク
状記録媒体200aはその中心孔がディスクテーブル1
08の略真上に位置され、ディスクテーブル108への
装着が可能な装着位置に保持される(図53参照)。
【0413】駆動モーター110の回転が停止される
と、次いで、モード用モーター61が回転される。モー
ド用モーター61はカム部材67が図39に示すR2方
向へ回転される方向へ回転される。
【0414】モード用モーター61の回転によりカム部
材67が回転されると、一方の作用ピン67bがゼネバ
従動ギヤ69の被作用溝70dに挿入されてゼネバ従動
ギヤ69が90°回転され、連結ギヤ72を介してモー
ドスライダー91が前方へ移動される(図56参照)。
【0415】モード用モーター61は引き続き回転され
る。モード用モーター61が引き続き回転されると、再
生部3に搬送されたディスク状記録媒体200aをチャ
ッキングし又はその解除を行うチャッキングモードが設
定され、カム部材67の回転に伴ってベースユニット1
02のカム突ピン104bがカム溝68の下側水平部6
8aから斜部68b内を上側水平部68cへ向けて相対
的に移動されていく(図72参照)。カム突ピン104
bが斜部68b内を上側水平部68cへ向けて相対的に
移動されることにより、ベースユニット102はディス
クテーブル108が上方へ移動する方向へ回動されてい
く。
【0416】カム部材67はモード用モーター61の回
転によって引き続き回転され、カム突ピン104bがカ
ム溝68の上側水平部68cまで相対的に移動される
(図73参照)。カム突ピン104bがカム溝68の上
側水平部68cまで相対的に移動されるときには、ディ
スクテーブル108のセンターリング突部108bがデ
ィスク状記録媒体200aの中心孔を挿通されてチャッ
キングプーリー56の挿入凹部56dに挿入される。デ
ィスクテーブル108のセンターリング突部108bが
チャッキングプーリー56の挿入凹部56dに挿入され
ると、ディスクテーブル108のマグネットによってチ
ャッキングプーリー56の磁性金属板が引き寄せられ、
ディスク状記録媒体200aがディスクテーブル108
のテーブル部108aとチャッキングプーリー56のス
タビライザー部56bとによって挟持されてチャッキン
グされる(図73参照)。このとき支持シャーシ14に
支持された剥がし部材57は、被作用部60がベースユ
ニット102の係合レバー105と係合された状態で、
持ち上げ部59、59がチャッキングプーリー56のフ
ランジ部56aの下方に位置されている。
【0417】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、カム突ピン104bはカム部材67のカム溝68の
上側水平部68c内を相対的に移動される。モード用モ
ーター61が引き続き回転されると、他方の作用ピン6
7bがゼネバ従動ギヤ69の被作用溝70eに挿入され
てゼネバ従動ギヤ69が再び回転され、連結ギヤ72を
介してモードスライダー91がさらに前方へ移動されて
いく(図74参照)。
【0418】モードスライダー91が前方へ移動されて
いくと、第3の送りローラー9eを支持する支持軸14
4が第1のカム壁96と摺接され、第1の規制コロ37
の下側に設けられた受け部材38を貫通された被支持軸
39が第3のカム壁98と摺接され、第5の送りローラ
ー9iを支持する支持軸164が第4のカム壁99と摺
接される。このとき同時に、サブシャーシ120に支持
された作用レバー125の被作用部128が押圧突条1
00によって前方側へ押圧される(図74参照)。
【0419】他方の作用ピン67bがゼネバ従動ギヤ6
9の被作用溝70eに挿入された初期の段階において
は、当該作用ピン67bが被作用溝70e内をその開口
端からゼネバ従動ギヤ69の中心部へ向けて移動され、
このとき支持軸144は第1のカム壁96の傾斜の急な
前側部96cと摺接され、被支持軸39は第3のカム壁
98の傾斜の急な前側部98cと摺接され、支持軸16
4は第4のカム壁99の傾斜の急な前側部99iと摺接
される(図74参照)。
【0420】次に、他方の作用ピン67bがゼネバ従動
ギヤ69の被作用溝70eに挿入された中期の段階にお
いては、当該作用ピン67bが被作用溝70e内をゼネ
バ従動ギヤ69の中心部側において往復移動され、この
とき支持軸144は第1のカム壁96の傾斜の緩やかな
中間部96dと摺接され、被支持軸39は第3のカム壁
98の傾斜の緩やかな中間部98dと摺接され、支持軸
164は第4のカム壁99の傾斜の緩やかな中間部99
jと摺接される(図75参照)。
【0421】次いで、他方の作用ピン67bがゼネバ従
動ギヤ69の被作用溝70eに挿入された終期の段階に
おいては、当該作用ピン67bが被作用溝70e内をゼ
ネバ従動ギヤ69の中心部側から開口端へ向けて移動さ
れ、このとき支持軸144は第1のカム壁96の傾斜の
急な後側部96eと摺接され、被支持軸39は第3のカ
ム壁98の傾斜の急な後側部98eと摺接され、支持軸
164は第4のカム壁99の傾斜の急な後側部99kと
摺接される(図76参照)。
【0422】上記のように、支持軸144、被支持軸3
9、支持軸164がそれぞれ第1のカム壁96、第3の
カム壁98、第4のカム壁99と摺接されると、支持軸
144、被支持軸39、支持軸164はそれぞれサブシ
ャーシ120のガイド孔121b、121c、121d
に案内されて左方へ向けて移動される。支持軸144、
被支持軸39、支持軸164が左方へ向けて移動される
ことにより、第2のスライド手段29の駆動側スライダ
ー30、第3のスライド手段35の第1のスライダー3
5及び第5のスライド手段48の駆動側スライダー49
が左方へ向けて移動され、第2のスライド手段29の従
動側スライダー31、第3のスライド手段35の第2の
スライダー36及び第5のスライド手段48の従動側ス
ライダー50が同期して右方へ向けて移動される。従っ
て、第2の送りローラー9c、第3の送りローラー9
e、第1の規制コロ37、第5の送りローラー9i及び
第6の送りローラー9kが左方へ向けて移動されると共
に第2の送り体10c、第3の送り体10e、第2の規
制コロ41、第5の送り体10i及び第6の送り体10
kが右方へ向けて移動される。
【0423】モードスライダー91が前方へ移動される
ときには、同時に、上記したように、サブシャーシ12
0に支持された作用レバー125の被作用部128が押
圧突条100によって前方側へ押圧される。作用レバー
125の被作用部128が押圧突条100に押圧される
と、作用レバー125は被作用部128が略前方へ移動
される方向へ回動され、支持長孔126bに挿入されて
支持されている支持軸154がサブシャーシ120のガ
イド孔121cに案内されて左方へ向けて移動される
(図74乃至図76参照)。支持軸154が左方へ向け
て移動されることにより、第4のスライド手段43の駆
動側スライダー44が左方へ向けて移動され、従動側ス
ライダー45が同期して右方へ向けて移動される。従っ
て、第4の送りローラー9gが左方へ向けて移動される
と共に第4の送り体10eが右方へ向けて移動される。
【0424】上記のように、支持軸154は、被作用部
128が押圧突条100に押圧され作用レバー125が
回動されることにより左方へ移動される。このように被
作用部128が押圧されて回動支点部126aを支点と
して回動される作用レバー125を用いて支持軸154
を移動させることにより、支点(回動支点部126a)
と力点(被作用部128)とを所望の距離だけ離間させ
ることができ、小さな力で支持軸154を移動させるこ
とが可能であり、モードスライダー91を移動させるた
めのモード用モーター61の駆動力の低減を図ることが
できる。
【0425】カム部材67の他方の作用ピン67bがゼ
ネバ従動ギヤ69の被作用溝70eから引き出されたと
きには、ゼネバ従動ギヤ69が90°回転されており、
モードスライダー91が前方側の移動端まで移動されて
いる(図77参照)。モードスライダー91が前方側の
移動端まで移動されることにより、チャッキングされた
ディスク状記録媒体200aの送りローラー9、9及び
送り体10、10による保持を解除するディスク保持解
除モードが設定される。
【0426】モードスライダー91が前方側の移動端に
移動された状態においては、モードスライダー91の支
え突片95、95がベースユニット102の被支え片1
04cを上下方向から挟み込んだ状態とされる(図73
参照)。従って、ベースユニット102が上方側の回動
端において安定して保持され、ディスク状記録媒体20
0aに対する後述する情報信号の再生動作においてディ
スク状記録媒体200aの面振れが防止され、当該再生
動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0427】ディスク保持解除モードにおいては、支持
軸144が第1のカム壁96の直線部96bと係合さ
れ、被支持軸39が第3のカム壁98の直線部98bと
係合され、支持軸164が第4のカム壁99の後側直線
部99eと係合され、支持軸154、166がそれぞれ
左方側の移動端に位置されている(図78参照)。従っ
て、第3の送りローラー9e、第4の送りローラー9
g、第1の規制コロ37が左方側の移動端に位置されて
いる。このとき第3の送り体10e、第4の送り体10
g、第2の規制コロ41は右側の移動端に位置されてい
る。
【0428】このように第3の送りローラー9e、第4
の送りローラー9g、第1の規制コロ37が左方側の移
動端に位置されることによりディスク状記録媒体200
aの外周面から離間され、第3の送り体10e、第4の
送り体10g、第2の規制コロ41が右側の移動端に位
置されることによりディスク状記録媒体200aの外周
面から離間される(図78及び図79参照)。従って、
ディスク状記録媒体200aはディスクテーブル108
の回転に伴って円滑に回転可能な状態とされる。
【0429】上記のように、カム部材67の他方の作用
ピン67bがゼネバ従動ギヤ69の被作用溝70eに挿
入されたときに、初期の段階及び終期の段階において
は、作用ピン67bが被作用溝70eを形成する壁部の
うちゼネバ従動ギヤ69の外周部側に位置する部分を押
圧するため、ゼネバ従動ギヤ69から作用ピン67bに
対してかかる負荷が小さくて済み、中期の段階において
は、作用ピン67bが被作用溝70eを形成する壁部の
うちゼネバ従動ギヤ69の中心部側に位置する部分を押
圧するため、ゼネバ従動ギヤ69から作用ピン67bに
対してかかる負荷は大きい。
【0430】そこで、ディスクローディング装置1にあ
っては、初期の段階及び終期の段階においては、上記の
ように、支持軸144、被支持軸39、支持軸164が
それぞれ傾斜の急な第1のカム壁96の前側部96c又
は後側部96e、第3のカム壁98の前側部98c又は
後側部98e、第4のカム壁99の前側部99i又は後
側部99kと摺接されるようにし、中期の段階において
は、支持軸144、被支持軸39、支持軸164がそれ
ぞれ傾斜の緩やかな第1のカム壁96の中間部96d、
第3のカム壁98の中間部98d、第4のカム壁99の
中間部99jと摺接されるようにしている(図74乃至
図76参照)。従って、カム部材67の作用ピン67b
に対する負荷が軽減され、モード用モーター61に対す
る負荷を軽減することができる。
【0431】尚、上記したように、搬送モード又は昇降
モードから収納取出モードにモードの切換が行われると
きには、カム部材67の一方の作用ピン67bがゼネバ
従動ギヤ69の被作用溝70dに挿入されゼネバ従動ギ
ヤ69が90°回転されてモードスライダー91が移動
され、第5の送りローラー9iを支持する支持軸164
がモードスライダー91の第4のカム壁99の前側傾斜
部99bと摺接される。この動作時においても、作用ピ
ン67bが被作用溝70eに挿入された初期の段階及び
終期の段階には、支持軸164がそれぞれ傾斜の急な前
側部99f又は後側部99hと摺接され、中期の段階に
は、支持軸164が傾斜の緩やかな中間部99gと摺接
される。従って、この動作時においても、カム部材67
の作用ピン67bに対する負荷が軽減され、モード用モ
ーター61に対する負荷を軽減することができる。
【0432】また、ディスクローディング装置1にあっ
ては、上記したように、カム部材67の作用ピン67
b、67bがゼネバ従動ギヤ69の被作用溝70d、7
0eに挿入されたときにゼネバ従動ギヤ69が回転さ
れ、モードスライダー91が移動されて各動作モードの
設定が行われる。従って、作用ピン67b、67bが被
作用溝70d又は被作用溝70eから引き出されること
によりモードスライダー91が停止されて各動作モード
が設定されるため、各動作モードはゼネバ従動ギヤ69
の何れかの壁部70a、70b、70cがカム部材67
の何れかの突条部67c、67cに対応して位置されて
いれば設定される。従って、モード用モーター61の停
止位置にモードスライダー91の停止位置が大きく依存
することがなく、モードスライダー91の停止位置の精
度の向上を図ることができる。特に、ディスクローディ
ング装置1のように、ギヤ群65等の複数のギヤを介し
てモード用モーター61の駆動力がモードスライダー9
1に伝達され各ギヤ間のバックラシュが大きい機構を有
する装置の場合には、ゼネバ従動ギヤ69を用いてモー
ドスライダー91の移動を制御することは、モードスラ
イダー91の停止位置の精度の向上を図る上で極めて有
効である。
【0433】ディスク保持解除モードが設定されると、
ディスクテーブル108がスピンドルモーターの回転に
伴って回転されると共に光ピックアップ107が動作さ
れ、チャッキングされたディスク状記録媒体200aに
対する再生動作が行われる。再生動作時には、光ピック
アップ107の図示しない発光素子から出射されたレー
ザー光が対物レンズ107aを介してディスク状記録媒
体200aに照射され、その戻り光が対物レンズ107
aを介して光ピックアップ107の図示しない受光素子
に入射され、ディスク状記録媒体200aに記録された
情報信号が再生される。
【0434】上記したディスク状記録媒体200aに対
する情報信号の再生動作が終了した状態において、図示
しないイジェクト摘子が操作されると、ディスク状記録
媒体200aが再生部3からディスク挿入口2aまで以
下のようにして搬送される。尚、ディスク状記録媒体2
00aの再生部3からディスク挿入口2aまでの搬送動
作は、上記「(d)ディスク挿入口とストッカーとの間
の搬送動作」において説明したディスク挿入口2aから
再生部3までの搬送動作と同様であるため、簡単に説明
する。
【0435】イジェクト摘子が操作されると、モード用
モーター61が上記とは逆の方向へ回転され図77に示
すR1方向へ回転される。モード用モーター61の回転
によりカム部材67がR1方向へ回転されると、モード
スライダー91が後方へ向けて移動され、第3の送りロ
ーラー9eを支持する支持軸144が第1のカム壁96
を直線部96bから傾斜部96aへ向けて摺接され、第
1の規制コロ37の下側に設けられた受け部材38を貫
通された被支持軸39が第3のカム壁98を直線部98
bから傾斜部98aへ向けて摺接され、第5の送りロー
ラー9iを支持する支持軸164が第4のカム壁99を
後側直線部99eから中間側直線部99cへ向けて摺接
される。このとき同時に、サブシャーシ120に支持さ
れた作用レバー125の被作用部128に対する押圧突
条100による押圧が解除される。従って、第2の送り
ローラー9c、第3の送りローラー9e、第4の送りロ
ーラー9g、第5の送りローラー9i、第6の送りロー
ラー9k、第1の規制コロ37と第2の送り体10c、
第3の送り体10e、第4の送り体10g、第5の送り
体10i、第6の送り体10k、第2の規制コロ41と
がバネ部材32、40、46、51によって互いに接近
する方向へ移動され、ディスク状記録媒体200aの外
周面に第3の送りローラー9e、第4の送りローラー9
g、第1の規制コロ37、第3の送り体10e、第4の
送り体10g及び第2の規制コロ41が接し、ディスク
状記録媒体200aが第3の送りローラー9e、第4の
送りローラー9g、第3の送り体10e及び第4の送り
体10gによって保持される(図53参照)。
【0436】このときベースユニット102のカム突ピ
ン104bはカム部材67のカム溝68の上側水平部6
8c内を斜部68bへ向けて相対的に移動される。
【0437】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、ベースユニット102のカム突ピン104bがカム
部材67のカム溝68の上側水平部68cから斜部68
bを経て下側水平部68aまで相対的に移動される。カ
ム突ピン104bが上側水平部68cから下側水平部6
8aまで相対的に移動されるときには、ディスクテーブ
ル108が下方へ移動する方向へベースユニット102
が回動され、ディスクテーブル108はディスク状記録
媒体200aの下方に位置される。
【0438】ベースユニット102のカム突ピン104
bがカム部材67のカム溝68の上側水平部68cから
斜部68bへ向けての相対的な移動が開始されたときに
は、ディスクテーブル108のマグネットにチャッキン
グプーリー56の磁性金属板が引き寄せられているた
め、ベースユニット102の回動に伴ってチャッキング
プーリー56が下方へ移動しようとするが、ベースユニ
ット102の回動に伴って係合レバー105の係合部1
05bが剥がし部材57の被作用部60を下方へ押圧す
る(図80参照)。従って、剥がし部材57は被支持ピ
ン60a、60aを支点として持ち上げ部59、59が
上方へ移動する方向へ回動され、チャッキングプーリー
56のフランジ部56aが持ち上げ部59、59によっ
て持ち上げられる。
【0439】フランジ部56aが持ち上げ部59、59
によって持ち上げられることにより、チャッキングプー
リー56はディスクテーブル108から上方へ離間され
る(図80参照)。このようにベースユニット102の
回動時に剥がし部材56によってチャッキングプーリー
56が強制的にディスクテーブル108から上方へ離間
されるため、ディスク状記録媒体200aに対するチャ
ッキングの解除を確実に行うことができる。
【0440】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、モードスライダー91が後方側の移動端まで移動さ
れて搬送モードが設定される。搬送モードが設定される
と、上記したように、第1のスライド手段24の駆動側
スライダー25に支持された支持軸135の左方に作用
ギヤ74の挿入用切欠75aが位置されて非ロック状態
とされると共に規制ピン89が下降されて非規制状態と
される(図39及び図40参照)。
【0441】搬送モードが設定されるとモード用モータ
ー61の回転が停止され、駆動モーター110が他の方
向へ回転され各送りローラー9a、9c、9e、9g、
9i、9kが再び平面で見て時計回り方向へ回転され
る。
【0442】ディスク状記録媒体200aは第4の送り
ローラー9g、第4の送り体10gから第3の送りロー
ラー9e、第3の送り体10e及び第2の送りローラー
9c、第2の送り体10cを介して第1の送りローラー
9a、第1の送り体10aに受け渡され、ディスク状記
録媒体200aがディスク挿入口2aから前方へ突出さ
れる。突出されたディスク状記録媒体200aを把持し
て引き抜くことにより、ディスク状記録媒体200aを
筐体2から取り出すことができる。
【0443】(f)イクスチェンジ動作 次に、ストッカー4に少なくとも1枚のディスク状記録
媒体200aが収納されている状態において、ストッカ
ー4に収納されている所望のディスク状記録媒体200
aと再生部3のディスクテーブル108に装着されてい
るディスク状記録媒体200aとの交換動作、即ち、イ
クスチェンジ動作について説明する(図81乃至図85
参照)。
【0444】上記のように再生部3においてディスク状
記録媒体200aに対する情報信号の再生動作が終了し
たときに、イクスチェンジを行おうとするときには、図
示しないイクスチェンジ摘子を操作する。このときディ
スク保持解除モードが設定されており、イクスチェンジ
摘子が操作されると、モード用モーター61がカム部材
67を図77に示すR2方向へ回転させる方向へ回転さ
れ、イジェクト摘子を操作したときの上記した動作と同
様にして、ディスク状記録媒体200aに対するディス
クテーブル108とチャッキングプーリー56とによる
チャッキングが解除される(図80参照)。
【0445】尚、ディスクローディング装置1にあって
は、ディスク状記録媒体200aに対するチャキングが
解除された状態においては、ストッカー4のディスク状
記録媒体200aが収納されていないディスク収納部1
81がディスク通過口182の真後ろ、即ち、収納取出
位置に位置されるようになっている。また、ディスク状
記録媒体200aが収納されていないディスク収納部1
81が存在しないときには、例えば、イクスチェンジ摘
子が操作されたときに、その旨の表示をディスクローデ
ィング装置1の図示しない表示部に表示すると共にイク
スチェンジ動作が行われないようにしてもよい。
【0446】ディスク状記録媒体200aに対するチャ
ッキングが解除されると、モード用モーター61の回転
が一旦停止され、モードスライダー91が移動範囲にお
ける略中央部に停止され収納取出モードが設定される。
【0447】収納取出モードが設定されると、駆動モー
ター110が回転され、収納摘子を操作したときの上記
した動作と同様にして、ディスク状記録媒体200aが
再生部3からストッカー4まで搬送され、ディスク状記
録媒体200aが収納取出位置に位置されたディスク収
納部181に収納される(図81参照)。再生部3から
搬送されたディスク状記録媒体200aがディスク収納
部181に収納されると、駆動モーター110の回転が
停止される。
【0448】ストッカー4のディスク収納部181、1
81、・・・に収納されているディスク状記録媒体20
0a、200a、・・・は、ストッカー4の棚部17
8、178、・・・に載置されているため、例えば、外
乱やストッカー4の昇降動作時の振動等によってディス
ク収納部181、181、・・・から突出する方向へ移
動可能な状態とされている。
【0449】しかしながら、ディスクローディング装置
1には、支持シャーシ14に脱落防止部14g、14h
が設けられ、ベースシャーシ15に脱落防止部15u、
15vが設けられ、これらの脱落防止部14g、14
h、15u、15vが、ストッカー4が昇降される移動
範囲においてディスク収納部181、181、・・・に
収納されたディスク状記録媒体200a、200a、・
・・の外周縁に近接して位置される(図82及び図83
参照)。従って、収納取出位置にあるディスク収納部1
81に収納されているディスク状記録媒体200a以外
のディスク状記録媒体200a、200a、・・・につ
いてはディスク収納部181、181、・・・から突出
する方向への移動が規制され、ディスク状記録媒体20
0a、200a、・・・のディスク収納部181、18
1、・・・からの脱落が防止される。
【0450】収納取出位置にあるディスク収納部181
に収納されているディスク状記録媒体200aは、移動
レバー53、53にそれぞれ支持された当て止め部5
5、55によってディスク収納部181から突出する方
向への移動が規制されるためディスク収納部181から
の脱落を防止することができる。
【0451】また、当て止め部55、55は支持シャー
シ14に回動自在に支持された移動レバー53、53に
支持されているため、ディスク状記録媒体200aが再
生部3とストッカー4との間を搬送されるときに、ディ
スク状記録媒体200aの外周面と摺接されて互いに離
間する方向へ移動され、ディスク状記録媒体200aの
搬送の妨げとならず搬送動作の適正化を図ることができ
る。
【0452】駆動モーター110の回転が停止される
と、次いで、昇降用モーター168が回転される。昇降
用モーター168が回転されると、回転カム176、1
76、176が同期して回転され、ストッカー4の被案
内突部179a、179a、179aのカム溝部17
7、177、177に対する位置が変化され、ストッカ
ー4が昇降される。
【0453】例えば、交換しようとする所望のディスク
状記録媒体200aが最上段のディスク収納部181に
収納されていた場合には、ストッカー4が移動範囲にお
ける下端まで移動され、当該ディスク状記録媒体200
aがディスク通過口182の真後ろに位置される(図6
3参照)。
【0454】ストッカー4が昇降されるときには、ディ
スク収納部181、181、・・・に収納されているデ
ィスク状記録媒体200a、200a、・・・が移動レ
バー53、53にそれぞれ支持された当て止め部55、
55と摺接され、以下のようにして整列される(図84
及び図85参照)。
【0455】ストッカー4が上昇されるときには、当て
止め部55、55の下方に位置されていたディスク状記
録媒体200a、200a、・・・の外周縁が当て止め
部55、55の傾斜案内部55c、55cと摺接され、
次いで、周面55a、55aと摺接される(図84参
照)。逆に、ストッカー4が下降されるときには、当て
止め部55、55の上方に位置されていたディスク状記
録媒体200a、200a、・・・の外周縁が当て止め
部55、55の傾斜案内部55b、55bと摺接され、
次いで、周面55a、55aと摺接される(図85参
照)。従って、ディスク状記録媒体200a、200
a、・・・は、当て止め部55、55の周面55a、5
5aによって整列される。
【0456】このようにディスクローディング装置1に
あっては、ストッカー4の昇降動作が行われるときに、
当て止め部55、55によってディスク収納部181、
181、・・・に収納されているディスク状記録媒体2
00a、200a、・・・が整列されるため、ディスク
状記録媒体200aの外周縁を収納取出位置において第
6の送りローラー9kの保持溝部9l、第6の送り体1
0kの保持溝部10lに近接して位置させることがで
き、ディスク収納部181からの当該ディスク状記録媒
体200aを適正かつ確実に取り出すことができる。
【0457】また、ストッカー4が昇降されるときに
は、当て止め部55、55にディスク状記録媒体200
a、200a、・・・が摺接されるため、当て止め部5
5、55がストッカー4の昇降動作に支障を来たすこと
がない。
【0458】さらに、ディスクローディング装置1にあ
っては、略円筒状に形成された当て止め部55、55が
それぞれ移動レバー53、53に回転自在に支持されて
いるため、当て止め部55、55が搬送されるディスク
状記録媒体200aと接したときに該ディスク状記録媒
体200aの搬送動作に対する負荷が小さく、ディスク
状記録媒体200aのディスク収納部181への収納及
びディスク収納部181からの取出を円滑に行うことが
できる。
【0459】ストッカー4が昇降され、交換しようとす
る所望のディスク状記録媒体200aが収納されたディ
スク収納部181が収納取出位置に位置されると、昇降
用モーター168の回転が停止される。
【0460】昇降用モーター168の回転が停止される
と、再び駆動モーター110が回転され、イジェクト摘
子を操作したときの上記した動作と同様にして、ディス
ク状記録媒体200aがストッカー4から再生部3まで
搬送される。
【0461】ディスク状記録媒体200aが再生部3ま
で搬送されると駆動モーター110の回転が停止され、
次いで、モード用モーター61が回転され、再生摘子を
操作したときの上記した動作と同様にして、ディスク状
記録媒体200aがチャッキングプーリー56とディス
クテーブル108によってチャッキングされる(図79
参照)。
【0462】ディスク状記録媒体200aがチャッキン
グされると、ディスクテーブル108がスピンドルモー
ターの回転に伴って回転されると共に光ピックアップ1
07が動作され、チャッキングされたディスク状記録媒
体200aに対する再生動作が行われる。
【0463】(g)再生動作(小径のディスク状記録媒
体) ディスクローディング装置1においては、上記したよう
に、例えば、直径が約8cmの小径のディスク状記録媒
体200bに対する情報信号の再生を行うことができ
る。以下に、ディスク挿入口2aから挿入されたディス
ク状記録媒体200bが再生部3において再生されると
きの動作について説明する(図86乃至図90参照)。
【0464】ディスク状記録媒体200bに記録された
情報信号の再生を行おうとするときには、図示しない再
生摘子を操作する。再生摘子が操作されると、上記した
搬送モードが設定される。搬送モードが設定された状態
においては、上記したように、第1のスライド手段24
の駆動側スライダー25に支持された支持軸135の左
方に作用ギヤ74の挿入用切欠75aが位置されて非ロ
ック状態とされると共に規制ピン89が下降されて非規
制状態とされている(図39及び図40参照)。
【0465】搬送モードが設定されると、駆動モーター
110が一の方向へ回転される。駆動モーター110が
一の方向へ回転されると、上記したように、各送りロー
ラー9a、9c、9e、9g、9i、9kが平面で見て
反時計回り方向へ回転される。
【0466】ディスク状記録媒体200bがディスク挿
入口2aから挿入されると、ディスク状記録媒体200
aが挿入された場合と同様にして、ディスク状記録媒体
200bが順に送りローラー9a及び送り体10a、送
りローラー9b及び送り体10b、送りローラー9c及
び送り体10cに順に受け渡されながら再生部3へ向け
て搬送されていく。但し、ディスク状記録媒体200b
はディスク状記録媒体200aより直径が小さいため、
各送りローラー9a、9b、9c及び各送り体10a、
10b、10cの左右方向へのスライド量はディスク状
記録媒体200aの場合より小さい(図86参照)。
【0467】ディスク状記録媒体200bが搬送されて
いくと、ディスク状記録媒体200bの外周面が第3の
スライド手段34の第1のスライダー35と第2のスラ
イダー36とにそれぞれ支持された第1の規制コロ37
と第2の規制コロ41とに接し、第1のスライダー35
と第2のスライダー36とが互いに離間する方向へスラ
イドされていく。
【0468】第2の送りローラー9cの回転によってデ
ィスク状記録媒体200bが再生部3まで搬送される
と、例えば、ディスク状記録媒体200bの位置を検出
する図示しない位置検出センサーや位置検出スイッチに
基づいて駆動モーター110が停止され、ディスク状記
録媒体200bが再生部で停止される。
【0469】尚、駆動側スライダー30と従動側スライ
ダー31とが互いに近づく方向へスライドされ、駆動側
スライダー30の規制突部30cと従動側スライダー3
1の規制部31gとが接触されると共に駆動側スライダ
ー30の規制部30gと従動側スライダー31の規制突
部31bとが接触されて駆動側スライダー30の右方へ
の移動及び従動側スライダー31の左方への移動が規制
されたときには、直径の小さいディスク状記録媒体20
0bは第4の送りローラー9g及び第4の送り体10g
に接しておらず、ディスク状記録媒体200bがこれ以
上ストッカー4側へ引き込まれることはない。従って、
ディスクローディング装置1にあっては、ディスク状記
録媒体200bの搬送動作において、駆動側スライダー
30の右方への移動及び従動側スライダー31の左方へ
の移動が規制された瞬間にディスク状記録媒体200b
が再生部3に達するようにして、該ディスク状記録媒体
200bを再生部3で停止させるようにしてもよい。
【0470】ディスク状記録媒体200bが再生部3ま
で搬送された状態においては、ディスク状記録媒体20
0bの外周面に第3の送りローラー9e、第3の送り体
10e、第1の規制コロ37及び第2の規制コロ41が
接した状態とされている(図87参照)。
【0471】駆動モーター110の回転が停止される
と、次いで、モード用モーター61が回転される。モー
ド用モーター61はカム部材67が図39に示すR2方
向へ回転される方向へ回転される。
【0472】モード用モーター61の回転によりカム部
材67が回転されると、ディスク状記録媒体200aの
場合と同様にしてチャッキングモードが設定され、ディ
スク状記録媒体200bがディスクテーブル108のテ
ーブル部108aとチャッキングプーリー56のスタビ
ライザー部56bとによって挟持されてチャッキングさ
れる。このとき支持シャーシ14に支持された剥がし部
材57は、被作用部60がベースユニット102の係合
レバー105と係合された状態で、持ち上げ部59、5
9がチャッキングプーリー56のフランジ部56aの下
方に位置されている。
【0473】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、カム部材67の回転によりモードスライダー91が
さらに前方へ移動されていく(図88参照)。モードス
ライダー91が前方へ移動されていくと、第3の送りロ
ーラー9eを支持する支持軸144が第2のカム壁97
と摺接され、第5の送りローラー9iを支持する支持軸
164が第4のカム壁99と摺接される。このとき同時
に、サブシャーシ120に支持された作用レバー125
の被作用部128が押圧突条100によって前方側へ押
圧される。
【0474】上記のように、支持軸144が第2のカム
壁97と摺接されることにより、第3の送りローラー9
eがディスク状記録媒体200bの外周面から外方へ離
間される(図89及び図90参照)。また、作用レバー
125の被作用部128が押圧突条100に押圧される
と、作用レバー125は被作用部128が略前方へ移動
される方向へ回動され、支持長孔126bに挿入されて
支持されている支持軸154がサブシャーシ120のガ
イド孔121cに案内されて左方へ向けて移動される。
支持軸154が左方へ向けて移動されることにより、第
4のスライド手段43の駆動側スライダー44が左方へ
向けて移動され、従動側スライダー45が同期して右方
へ向けて移動される。
【0475】第4のスライド手段43の従動側スライダ
ー45が右方へ向けて移動されると、押圧突部45cに
よって第3のスライド手段34の従動側スライダー36
の被押圧突部36cが右方へ押圧され、駆動側スライダ
ー35と従動側スライダー36とが互いに離間する方向
へ同期して移動される。従って、第1の規制コロ37及
び第2の規制コロ41が互いに離間する方向へ移動され
てディスク状記録媒体200bの外周面から外方へ離間
される(図89参照)。
【0476】上記のように、モードスライダー91が移
動されるときには、ディスク状記録媒体200aがチャ
ッキングされた場合と同様に、カム部材67の他方の作
用ピン67bがゼネバ従動ギヤ69の被作用溝70eに
挿入されたときに、初期の段階及び終期の段階において
は、支持軸144、支持軸164がそれぞれ傾斜の急な
第2のカム壁97の前側部97c、第4のカム壁99の
前側部99iと摺接されるようにし、中期の段階におい
ては、支持軸144、支持軸164がそれぞれ傾斜の緩
やかな第2のカム壁97の中間部97d、第4のカム壁
99の中間部99jと摺接されるようにしている。従っ
て、カム部材67の作用ピン67bに対する負荷が軽減
され、モード用モーター61に対する負荷を軽減するこ
とができる。
【0477】モードスライダー91が前方側の移動端に
移動された状態においては、ディスク保持解除モードが
設定されており、ディスク状記録媒体200aに対する
再生動作が行われる場合と同様に、モードスライダー9
1の支え突片95、95がベースユニット102の被支
え片104cを上下方向から挟み込んだ状態とされる。
従って、ベースユニット102が上方側の回動端におい
て安定して保持され、ディスク状記録媒体200bに対
する後述する情報信号の再生動作においてディスク状記
録媒体200bの面振れが防止され、当該再生動作の信
頼性の向上を図ることができる。
【0478】ディスク保持解除モードにおいては、第3
の送りローラー9e、第1の規制コロ37、第3の送り
体10e及び第2の規制コロ41がディスク状記録媒体
200bの外周面から離間され(図89参照)、ディス
ク状記録媒体200bはディスクテーブル108の回転
に伴って円滑に回転可能な状態とされている。
【0479】ディスク保持解除モードが設定されると、
ディスクテーブル108がスピンドルモーターの回転に
伴って回転されると共に光ピックアップ107が動作さ
れ、チャッキングされたディスク状記録媒体200bに
対する再生動作が行われる。再生動作時には、光ピック
アップ107の図示しない発光素子から出射されたレー
ザー光が対物レンズ107aを介してディスク状記録媒
体200bに照射され、その戻り光が対物レンズ107
aを介して光ピックアップ107の図示しない受光素子
に入射され、ディスク状記録媒体200bに記録された
情報信号が再生される。
【0480】上記したディスク状記録媒体200bに対
する情報信号の再生動作が終了した状態において、図示
しないイジェクト摘子が操作されると、ディスク状記録
媒体200bが再生部3からディスク挿入口2aまで以
下のようにして搬送される。尚、ディスク状記録媒体2
00bの再生部3からディスク挿入口2aまでの搬送動
作は、上記したディスク挿入口2aから再生部3までの
搬送動作の逆の動作であるため、簡単に説明する。
【0481】イジェクト摘子が操作されると、モード用
モーター61が上記とは逆の方向へ回転されカム部材6
7が図77に示すR1方向へ回転される。モード用モー
ター61の回転によりカム部材67がR1方向へ回転さ
れると、モードスライダー91が後方へ向けて移動さ
れ、第3の送りローラー9eを支持する支持軸144が
第2のカム壁97を直線部97bから傾斜部97aへ向
けて摺接され、第5の送りローラー9iを支持する支持
軸164が第4のカム壁99を後側直線部99eから中
間側直線部99cへ向けて摺接される。このとき同時
に、サブシャーシ120に支持された作用レバー125
の被作用部128に対する押圧突条100による押圧が
解除され、第4のスライド手段43の駆動側スライダー
44と従動側スライダー45とが互いに接近する方向へ
移動される。駆動側スライダー44と従動側スライダー
45とが互いに接近する方向へ移動されることにより、
従動側スライダー45の押圧突部45cによる第2のス
ライダー36の被押圧突部36cに対する押圧が解除さ
れるため、第3のスライド手段34の駆動側スライダー
35と従動側スライダー36とがバネ部材46のバネ力
によって互いに接近する方向へ移動され、第1の規制コ
ロ37と第2の規制コロ41が互いに接近する方向へ移
動される。従って、ディスク状記録媒体200bの外周
面に第3の送りローラー9e、第1の規制コロ37、第
3の送り体10e及び第2の規制コロ41が接し、ディ
スク状記録媒体200bが第3の送りローラー9e及び
第3の送り体10eによって保持される。
【0482】このときベースユニット102のカム突ピ
ン104bはカム部材67のカム溝68の上側水平部6
8c内を斜部68bへ向けて相対的に移動される。
【0483】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、ベースユニット102のカム突ピン104bがカム
部材67のカム溝68の上側水平部68cから斜部68
bを経て下側水平部68aまで相対的に移動される。カ
ム突ピン104bが上側水平部68cから下側水平部6
8aまで相対的に移動されるときには、ディスクテーブ
ル108が下方へ移動する方向へベースユニット102
が回動され、ディスクテーブル108はディスク状記録
媒体200bの下方に位置される。
【0484】このときディスク状記録媒体200aのチ
ャッキングが解除される場合と同様に、ベースユニット
102の回動に伴って係合レバー105の係合部105
bが剥がし部材57の被作用部60を下方へ押圧する。
従って、剥がし部材57は被支持ピン60a、60aを
支点として持ち上げ部59、59が上方へ移動する方向
へ回動され、チャッキングプーリー56のフランジ部5
6aが持ち上げ部59、59によって持ち上げられる。
【0485】フランジ部56aが持ち上げ部59、59
によって持ち上げられることにより、チャッキングプー
リー56はディスクテーブル108から上方へ離間され
る。このようにベースユニット102の回動時に剥がし
部材56によってチャッキングプーリー56が強制的に
ディスクテーブル108から上方へ離間されるため、デ
ィスク状記録媒体200bに対するチャッキングの解除
を確実に行うことができる。
【0486】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、モードスライダー91が後方側の移動端まで移動さ
れて搬送モードが設定される。搬送モードが設定される
と、上記したように、第1のスライド手段24の駆動側
スライダー25に支持された支持軸135の左方に作用
ギヤ74の挿入用切欠75aが位置されて非ロック状態
とされると共に規制ピン89が下降されて非規制状態と
される(図39及び図40参照)。
【0487】搬送モードが設定されるとモード用モータ
ー61の回転が停止され、駆動モーター110が他の方
向へ回転され各送りローラー9a、9c、9e、9g、
9i、9kが再び平面で見て時計回り方向へ回転され
る。
【0488】ディスク状記録媒体200bは第3の送り
ローラー9e、第3の送り体10eから第2の送りロー
ラー9c、第2の送り体10cを介して第1の送りロー
ラー9a、第1の送り体10aに受け渡され、ディスク
状記録媒体200bがディスク挿入口2aから前方へ突
出される。突出されたディスク状記録媒体200bを把
持して引き抜くことにより、ディスク状記録媒体200
bを筐体2から取り出すことができる。
【0489】ディスク状記録媒体200bがディスク挿
入口2aからストッカー4へ向けて搬送された状態にお
いて、搬送中のディスク状記録媒体200bの外周面が
各送りローラー9a、9c、9eに接したときには、デ
ィスク状記録媒体200bの接触が各送りローラー9
a、9c、9eの回転に対する負荷となるため、以下の
ような回転モーメントが生じる。回転モーメントの方向
は、第1の首振機構129の回動レバー131、第2の
首振機構136の第1の回動レバー138及び第2の回
動レバー140とも平面で見て反時計回り方向である。
従って、各回転モーメントによって、ディスク状記録媒
体200bがディスク挿入口2aからストッカー4へ向
けて搬送されるときには、第1の送りローラー9a、第
2の送りローラー9c及び第3の送りローラー9eには
ディスク状記録媒体200bの外周面に接近する方向へ
の移動力が付与される。
【0490】一方、ディスク状記録媒体200bがスト
ッカー4からディスク挿入口2aへ向けて搬送された状
態において、搬送中のディスク状記録媒体200bの外
周面が各送りローラー9a、9c、9eに接したときに
も、ディスク状記録媒体200bの接触が各送りローラ
ー9a、9c、9eの回転に対する負荷となるため、以
下のような回転モーメントが生じる。回転モーメントの
方向は、上記とは逆になり、各回転モーメントによっ
て、第1の送りローラー9a、第2の送りローラー9c
及び第3の送りローラー9eにはディスク状記録媒体2
00bの外周面から離れる方向への移動力が付与され
る。
【0491】ディスクローディング装置1にあっては、
ディスク状記録媒体200aが搬送される上記した場合
と同様に、各首振機構129、136に減速ギヤとして
機能する第1の伝達ギヤ133、第1の伝達ギヤ143
を用い、各送りローラー9a、9c、9eの回転速度を
減速し、ディスク状記録媒体200bが各送りローラー
9a、9c、9eと接したときの回転モーメントを小さ
くしている。
【0492】また、第2の首振機構136の送りローラ
ー9c、9eを、搬送されるディスク状記録媒体200
bの外周面に押し付けるための付勢バネ147を用い、
ディスク状記録媒体200bとの間の所定の摩擦力を得
るようにしている。
【0493】(h)ディスクアダプターを用いた場合の
搬送動作 ディスクローディング装置1にあっては、小径のディス
ク状記録媒体200bをディスクアダプター185に装
着した状態で再生部3まで搬送し、当該ディスク状記録
媒体200bに対する情報信号の再生を行うことができ
る。
【0494】ディスクアダプター185は、例えば、板
状の略円環状を為す本体部186と該本体部186の内
周部に等間隔に離間して位置された保持部187、18
7、187とから成り、該保持部187、187、18
7が本体部186に対してディスクアダプター185の
放射方向へ弾性変位可能とされている(図91参照)。
保持部187、187、187は本体部186に対し
て、ディスクアダプター185の中心側へ付勢されてい
る。
【0495】保持部187にはそれぞれ内方へ突出され
た保持片部187a、187b、187bが設けられ、
保持片部187aと保持片部187b、187bとが上
下に離間して位置されている。保持片部187b、18
7bは、ディスクアダプター185の周方向に離間して
位置されている。
【0496】ディスクアダプター185は、例えば、そ
の外径が約12cmとされ、内径が約8cmとされてい
る。
【0497】ディスク状記録媒体200bは、上下方向
において保持片部187a、187a、187aと保持
片部187b、187b、・・・とによって挟持された
状態でディスクアダプター185に装着されてディスク
挿入口2aから挿入される。ディスク状記録媒体200
bが装着されたディスクアダプター185がディスク挿
入口2aから挿入されると、ディスク状記録媒体200
aがディスク挿入口2aから再生部3へ向けての上記搬
送動作(図47乃至図53、図72乃至図78参照)と
同様の動作によりディスク状記録媒体200bが再生部
3まで搬送されディスク状記録媒体200bがディスク
アダプター185に装着された状態でチャッキングプー
リー56とディスクテーブル108によってチャッキン
グされる(図92参照)。尚、ディスク状記録媒体20
0bが装着されたディスクアダプター185がディスク
挿入口2aから挿入されたときには、該ディスクアダプ
ター185の外周面が各送りローラー9a、9c、9e
と各送り体10a、10c、10eとに順に押し付けら
れ、各送りローラー9a、9c、9eの回転によってデ
ィスク状記録媒体200bが装着されたディスクアダプ
ター185が筐体2の内部に引き込まれていく。
【0498】ディスクアダプター185に装着されたデ
ィスク状記録媒体200bがチャッキングされると、デ
ィスクテーブル108がスピンドルモーターの回転に伴
って回転されると共に光ピックアップ107が動作さ
れ、チャッキングされたディスク状記録媒体200bに
対する再生動作が行われる。ディスク状記録媒体200
bはディスクアダプター185と一体となって回転され
る。
【0499】上記したディスク状記録媒体200bに対
する情報信号の再生動作が終了した状態において、図示
しないイジェクト摘子が操作されると、ディスク状記録
媒体200aが再生部3からディスク挿入口2aまで搬
送される動作と同様にして、ディスク状記録媒体200
bが装着されたディスクアダプター185がディスク挿
入口2aまで搬送される。
【0500】ディスク状記録媒体200bが装着された
ディスクアダプター185がディスク挿入口2aから前
方へ突出された状態で、ディスクアダプター185を把
持して引き抜くことにより、ディスク状記録媒体200
bを筐体2から取り出すことができる。
【0501】上記には、ディスク状記録媒体200bが
装着されたディスクアダプター185が搬送される動作
について説明したが、誤ってディスク状記録媒体200
bが装着されていないディスクアダプター185がディ
スク挿入口2aから挿入されてしまったときには、以下
のような動作が行われる。
【0502】ディスクアダプター185が再生部3まで
搬送されると駆動モーター110の回転が停止され、次
いで、モード用モーター61が回転されてベースユニッ
ト102が回動されるが、ディスク状記録媒体200b
がディスクアダプター185に装着されていないため、
チャッキングは行われずディスクテーブル108のテー
ブル部108aとチャッキングプーリー56のスタビラ
イザー部56bとが重ね合わされる。
【0503】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、第3の送りローラー9e、第4の送りローラー9
g、第1の規制コロ37、第3の送り体10e、第4の
送り体10g及び第2の規制コロ41がディスクアダプ
ター185の外周面から離間される。従って、ディスク
アダプター185に対する保持状態が解除されるため、
ディスクアダプター185は落下してしまう(図93参
照)。このとき第1の規制コロ37が左方側の移動端に
位置されており、落下したディスクアダプター185は
内周側の部分がベースユニット102上に接すると共に
外周部が第1の規制コロ37の下側に設けられた受け部
材38の受部38c上に接し、ディスクアダプター18
5は傾斜した状態とされる(図93参照)。
【0504】次いで、光ピックアップ107の駆動が開
始されるが、ディスク状記録媒体200bが存在しない
ため動作エラーが検出されて、直ちにイジェクト動作が
開始される。
【0505】イジェクト動作が開始されると、モード用
モーター61の回転により、モードスライダー91が後
方へ向けて移動され、第2の送りローラー9c、第3の
送りローラー9e、第4の送りローラー9g、第5の送
りローラー9i、第6の送りローラー9k、第1の規制
コロ37と第2の送り体10c、第3の送り体10e、
第4の送り体10g、第5の送り体10i、第6の送り
体10k、第2の規制コロ41とが互いに接近する方向
へ移動されていく。
【0506】このとき、ディスクアダプター185の外
周縁が受け部材38の受部38cから斜面部38b上を
摺接され(図94参照)、さらに斜面部38bから第1
の規制コロ37まで摺接される(図95参照)。ディス
クアダプター185の外周面が第1の規制コロ37まで
摺接されると、ディスクアダプター185の外周部が第
3の送りローラー9e、第4の送りローラー9g、第3
の送り体10e及び第4の送り体10gの各保持溝9
f、9h、10f、10hに挿入され、ディスクアダプ
ター185は水平状態とされて再び第3の送りローラー
9e、第4の送りローラー9g、第3の送り体10e及
び第4の送り体10gによって保持される。
【0507】モード用モーター61は引き続き回転さ
れ、チャッキングプーリー56とディスクテーブル10
8とが上下に離間され、モードスライダー91が後方側
の移動端まで移動されて搬送モードが設定される。搬送
モードが設定されると、上記したように、第1のスライ
ド手段24の駆動側スライダー25に支持された支持軸
135の左方に作用ギヤ74の挿入用切欠75aが位置
されて非ロック状態とされると共に規制ピン89が下降
されて非規制状態とされる(図39及び図40参照)。
【0508】搬送モードが設定されるとモード用モータ
ー61の回転が停止され、駆動モーター110が他の方
向へ回転されてディスクアダプター185が第4の送り
ローラー9g、第4の送り体10gから第3の送りロー
ラー9e、第3の送り体10e及び第2の送りローラー
9c、第2の送り体10cを介して第1の送りローラー
9a、第1の送り体10aに受け渡され、ディスクアダ
プター185がディスク挿入口2aから前方へ突出され
る。突出されたディスクアダプター185を把持して引
き抜くことにより、ディスクアダプター185を筐体2
から取り出すことができる。
【0509】上記したように、誤ってディスク状記録媒
体200bが装着されていないディスクアダプター18
5がディスク挿入口2aから挿入されてしまった場合に
は、受け部材38によって落下したディスクアダプター
185が受けられ、イジェクト動作に伴ってディスクア
ダプター185が各送りローラー9、9、送り体10、
10によって保持される。従って、誤って挿入されて落
下したディスクアダプター185を確実にイジェクトす
ることができる。
【0510】上記した実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の
具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによ
って本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあ
ってはならないものである。
【0511】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明ディスクローディング装置は、搬送モードを
含む複数の動作モードを有し搬送モードにおいてディス
ク挿入口から挿入されたディスク状記録媒体を搬送して
ローディングするディスクローディング装置であって、
搬送されるディスク状記録媒体を挟んで互いに反対側に
位置されディスク状記録媒体の外周面に互いに反対側か
ら押し付けられてディスク状記録媒体を搬送する第1の
搬送手段と第2の搬送手段と、搬送されるディスク状記
録媒体の厚み方向に離間して配置された支持シャーシと
を備え、上記第1の搬送手段として、ディスク状記録媒
体の搬送経路に沿って離間して配置されると共にそれぞ
れ独立して回転され順にディスク状記録媒体の外周面上
を転動するようにしてディスク状記録媒体を受け渡しな
がら送る複数の送りローラーを設け、該複数の送りロー
ラーをそれぞれ支持すると共に支持シャーシに移動自在
に支持され送りローラーを搬送されるディスク状記録媒
体の外周面に対して離接する方向へ移動させる複数のス
ライダーを設け、搬送モード以外の動作モードにおい
て、最もディスク挿入口側に位置される送りローラーを
支持するスライダーの移動を規制する規制手段を設けた
ことを特徴とする。
【0512】従って、搬送モード以外の動作モードにお
けるディスク状記録媒体のディスク挿入口からの誤挿入
を確実に防止することができる。
【0513】請求項2に記載した発明にあっては、最も
ディスク挿入口側に位置される送りローラーを支持する
スライダーの移動が上記規制手段によって規制されたと
きに、ディスク挿入口の一部を閉塞する規制ピンを設け
たので、ディスク状記録媒体の外周部のディスク挿入口
からの挿入が防止され、ディスク挿入口の近傍にディス
ク状記録媒体が存在したとしても、ディスク状記録媒体
同士の接触を回避することができる請求項3に記載した
発明にあっては、上記第2の搬送手段として、ディスク
状記録媒体の搬送方向に離間して上記送りローラーと同
数配置されると共に略円筒状又は略円柱状に形成され外
周面が搬送されるディスク状記録媒体の外周面に順に押
し付けられる複数の送り体を設け、搬送されるディスク
状記録媒体を挟んで反対側に位置された各送りローラー
と各送り体とを搬送されるディスク状記録媒体の外周面
に対して離接する方向へ同期して移動可能としたので、
搬送されるディスク状記録媒体に対する送りローラーと
送り体とによる負荷が安定すると共に送り動作の制御の
容易化を図ることができる。
【0514】請求項4に記載した発明にあっては、上記
複数の送り体を、それらの外周面がディスク状記録媒体
の外周面上を転動する方向へそれぞれ回転可能としたの
で、ディスク状記録媒体を安定してかつ確実に搬送する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図6と共に本発明の実施の形態を概念
的に示すものであり、本図は第1の搬送手段として送り
ローラーを用い第2の搬送手段として送り壁を用いてデ
ィスク状記録媒体を直線上の経路に沿って搬送する装置
を示す平面図である。
【図2】第1の搬送手段として送りローラーを用い第2
の搬送手段として送り体を用いてディスク状記録媒体を
直線上の経路に沿って搬送する装置を示す平面図であ
る。
【図3】第1の搬送手段及び第2の搬送手段として送り
ローラーを用いてディスク状記録媒体を直線上の経路に
沿って搬送する装置を示す平面図である。
【図4】図5及び図6と共にディスク状記録媒体を曲線
上の経路に沿って搬送する装置を示すものであり、本図
は中心角が約90°の搬送経路を有する装置を示す平面
図である。
【図5】中心角が約180°の搬送経路を有する装置を
示す平面図である。
【図6】中心角が約180°の搬送経路を有しディスク
挿入口とディスク排出口とが各別に形成された装置を示
す平面図である。
【図7】図8乃至図95と共に本発明の実施の形態を具
体的に示すものであり、本図は装置全体を示す斜視図で
ある。
【図8】支持シャーシとベースシャーシとを分離して示
す装置全体の斜視図である。
【図9】支持シャーシの平面図である。
【図10】支持シャーシに設けられたディスクガイド部
を示す拡大斜視図である。
【図11】各部が支持された状態で示す支持シャーシの
斜視図である。
【図12】各部が支持された状態で示す支持シャーシの
平面図である。
【図13】図7のXIII―XIII線に沿う断面図で
ある。
【図14】各部が支持された状態で支持シャーシの後端
側の部分を示す拡大斜視図である。
【図15】送り体を概念的に示す拡大斜視図である。
【図16】第3のスライド手段とこれに支持された各部
とをそれらの一部を分解して示す拡大斜視図である。
【図17】チャッキングプーリーと剥がし部材との位置
関係を示す拡大斜視図である。
【図18】ベースシャーシの平面図である。
【図19】モード形成用駆動機構を示す拡大平面図であ
る。
【図20】カム部材とゼネバ従動ギヤと連結ギヤとを示
す拡大分解斜視図である。
【図21】ベースユニットとカム部材、モードスライダ
ーとの位置関係を一部を分離して示す拡大斜視図であ
る。
【図22】挿入規制手段とこれを動作させる各部とを示
す分解斜視図である。
【図23】挿入規制手段の拡大斜視図である。
【図24】ベースシャーシの配置凹部に支持された各部
をサブシャーシとともに示す拡大分解斜視図である。
【図25】モードスライダーの平面図である。
【図26】ベースユニットとベースシャーシ、支持シャ
ーシとの位置関係を一部を分解して示す斜視図である。
【図27】搬送用駆動部とストッカー昇降機構とを示す
平面図である。
【図28】サブシャーシと作用レバーとを示す拡大分解
斜視図である。
【図29】サブシャーシと各首振機構とを示す拡大斜視
図である。
【図30】サブシャーシと各首振機構とを示す拡大平面
図である。
【図31】サブシャーシと各首振機構の各部とを示す拡
大分解斜視図である。
【図32】サブシャーシとモードスライダーと各首振機
構との位置関係を示す平面図である。
【図33】ストッカーとストッカー昇降機構とを一部を
分解して示す拡大斜視図である。
【図34】回転カムの拡大斜視図である。
【図35】回転カムの拡大展開図である。
【図36】装置全体の正面図である。
【図37】ディスク状記録媒体と送りローラー、送り体
との間に発生する力関係を示す概念図である。
【図38】図39乃至図95と共に動作を示すものであ
り、本図は搬送機構等の搬送モードにおける状態を示す
平面図である。
【図39】モード形成用駆動機構等の搬送モードにおけ
る状態を示す拡大平面図である。
【図40】挿入規制手段の搬送モードにおける状態を示
す斜視図である。
【図41】ベースユニット等の搬送モードにおける状態
を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図42】モード形成用駆動機構等の昇降モードにおけ
る状態を示す拡大平面図である。
【図43】挿入規制手段の昇降モードにおける状態を示
す斜視図である。
【図44】挿入規制手段の規制ピンによってディスク状
記録媒体の挿入が規制されている状態を示す概念図であ
る。
【図45】ストッカーが下方側の移動端に位置されてい
る状態を示す拡大断面図である。
【図46】ストッカーが上方側の移動端に位置されてい
る状態を示す拡大断面図である。
【図47】ディスク状記録媒体が搬送され、第1のスラ
イド手段が移動されている状態を示す平面図である。
【図48】図47に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、第1のスライド手段の移動に伴って第2のスライ
ド手段が移動されている状態を示す平面図である。
【図49】図48に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、ディスク状記録媒体が第1の送りローラー、第1
の送り体、第2の送りローラー及び第2の送り体に接し
ている状態を示す平面図である。
【図50】図49に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、第1のスライド手段の駆動側スライダーと従動側
スライダーとが接近する方向へ移動されている状態を示
す平面図である。
【図51】図50に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、第3のスライド手段が移動されている状態を示す
平面図である。
【図52】図51に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、第2の送りローラー、第2の送り体から第3の送
りローラー、第3の送り体にディスク状記録媒体が受け
渡された状態を示す平面図である。
【図53】図52に引き続きディスク状記録媒体が再生
部まで搬送された状態を示す平面図である。
【図54】昇降モードから収納取出モードが設定される
途中における、モード形成用駆動機構等の状態を示す拡
大平面図である。
【図55】図53に引き続き収納取出モードが設定され
た状態を示す平面図である。
【図56】収納取出モードが設定されたときのモード形
成用駆動機構等の状態を示す拡大平面図である。
【図57】図55に引き続きディスク状記録媒体の再生
部からストッカーへ向けての搬送が開始された直後の状
態を示す平面図である。
【図58】図57に引き続きディスク状記録媒体がスト
ッカーへ向けて搬送されている状態を示す平面図であ
る。
【図59】図58に引き続きディスク状記録媒体がスト
ッカーへ向けて搬送されている状態を示す平面図であ
る。
【図60】図59に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、移動レバーが互いに離間する方向へ回動された状
態を示す平面図である。
【図61】図60に引き続きディスク状記録媒体が搬送
され、第5の送りローラー、第5の送り体から第6の送
りローラー、第6の送り体にディスク状記録媒体が受け
渡された状態を示す平面図である。
【図62】ディスクガイド部に支持されながらディスク
状記録媒体が搬送されている状態を示す斜視図である。
【図63】ストッカーのディスク収納部にディスク状記
録媒体が収納された状態を示す拡大断面図である。
【図64】ストッカーのディスク収納部にディスク状記
録媒体が収納され第6の送りローラーと第6の送り体と
がディスク状記録媒体に接している状態を示す平面図で
ある。
【図65】図66乃至図71と共に搬送動作の効率化を
図るための概念を説明するためのものであり、本図は受
け渡す側の送りローラーが小径である場合を示す概念図
である。
【図66】受け渡される側の送り体が小径である場合を
示す概念図である。
【図67】受け渡す側の送り体が大径である場合を示す
概念図である。
【図68】受け渡される側の送りローラーが大径である
場合を示す概念図である。
【図69】送りローラーがリンク手段によって連結され
ている場合を示す概念図である。
【図70】図71と共に作用部材を用いた場合を示すも
のであり、本図は作用部材が設けられた送りローラーと
送り体をディスク状記録媒体とともに示す概念図であ
る。
【図71】作用部材を用いた場合の搬送動作を示す概念
図である。
【図72】ベースユニットが回動されている途中の状態
を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図73】ディスク状記録媒体がチャッキングされた状
態を一部を断面にして示す拡大正面図である。
【図74】図75及び図76と共にモードスライダーが
移動されたときの各首振機構の状態を示すものであり、
本図はモードスライダーが移動された直後の状態を示す
拡大平面図である。
【図75】図74に引き続きモードスライダーが移動さ
れている状態を示す拡大平面図である。
【図76】図75に引き続きモードスライダーが移動さ
れている状態を示す拡大平面図である。
【図77】モードスライダーが前方側の移動端に移動さ
れたときのモード形成用駆動機構等の状態を示す拡大平
面図である。
【図78】チャッキングされたディスク状記録媒体から
送りローラー及び送り体が離間された状態を示す平面図
である。
【図79】チャッキングされたディスク状記録媒体から
送りローラー及び送り体が離間された状態を一部を断面
にして示す拡大正面図である。
【図80】ベースユニットが回動されたときに剥がし部
材によってチャッキングプーリーがディスクテーブルか
ら強制的に離間された状態を一部を断面にして示す拡大
正面図である。
【図81】収納取出位置にあるディスク収納部にディス
ク状記録媒体が収納された状態を示す拡大断面図であ
る。
【図82】図83と共にストッカーのディスク収納部に
ディスク状記録媒体が収納されたときにディスク状記録
媒体のディスク収納部からの脱落が防止される状態を示
すものであり、本図はストッカーが上方側の移動端に位
置されている状態を示す拡大断面図である。
【図83】ストッカーが下方側の移動端に位置されてい
る状態を示す拡大断面図である。
【図84】図85と共にストッカーが昇降されたときに
ディスク収納部に収納されたディスク状記録媒体が整列
される動作を示すものであり、本図はストッカーが上昇
されるときの動作を示す拡大側面図である。
【図85】ストッカーが下降されるときの動作を示す拡
大側面図である。
【図86】図87乃至図95と共に小径のディスク状記
録媒体が搬送されるときの動作を示すものであり、本図
はディスク状記録媒体が再生部へ向けて搬送されている
途中の状態を示す平面図である。
【図87】図86に引き続きディスク状記録媒体が再生
部まで搬送された状態を示す平面図である。
【図88】モードスライダーが移動されている途中の状
態を示す拡大平面図である。
【図89】チャッキングされたディスク状記録媒体から
送りローラー及び送り体が離間された状態を示す平面図
である。
【図90】チャッキングされたディスク状記録媒体から
送りローラー及び送り体が離間された状態を一部を断面
にして示す拡大正面図である。
【図91】ディスクアダプターをディスク状記録媒体と
共に示す拡大斜視図である。
【図92】ディスクアダプターに装着されたディスク状
記録媒体がチャッキングされた状態を一部を断面にして
示す拡大正面図である。
【図93】図94及び図95と共にディスクアダプター
が落下したときの動作を示すものであり、本図はディス
クアダプターが受け部材に受けられた状態を示す概念図
である。
【図94】ディスクアダプターの外周縁が受け部材の斜
面部と摺接されている状態を示す概念図である。
【図95】ディスクアダプターが再び保持された状態を
示す概念図である。
【符号の説明】
1…ディスクローディング装置、2a…ディスク挿入
口、6…第1の搬送手段、7…第2の搬送手段、9(9
a、9c、9e、9g、9i、9k)…送りローラー、
10(10a、10c、10e、10g、10i、10
k)…送り体、14…支持シャーシ、25、26、3
0、31、35、36、44、45、49、50…スラ
イダー、75…規制壁(規制手段)、89…規制ピン、
200(200a、200b)…ディスク状記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 錬志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 伊東 伸二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 奥山 秀夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5D046 BA01 CB03 CD03 EB02 FA05 FA07 FA08 GA03 HA08 5D072 AB23 BA04 BB21 BG02 BH02 CA11 EB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送モードを含む複数の動作モードを有
    し搬送モードにおいてディスク挿入口から挿入されたデ
    ィスク状記録媒体を搬送してローディングするディスク
    ローディング装置であって、 搬送されるディスク状記録媒体を挟んで互いに反対側に
    位置されディスク状記録媒体の外周面に互いに反対側か
    ら押し付けられてディスク状記録媒体を搬送する第1の
    搬送手段と第2の搬送手段と、 搬送されるディスク状記録媒体の厚み方向に離間して配
    置された支持シャーシとを備え、 上記第1の搬送手段として、ディスク状記録媒体の搬送
    経路に沿って離間して配置されると共にそれぞれ独立し
    て回転され順にディスク状記録媒体の外周面上を転動す
    るようにしてディスク状記録媒体を受け渡しながら送る
    複数の送りローラーを設け、 該複数の送りローラーをそれぞれ支持すると共に支持シ
    ャーシに移動自在に支持され送りローラーを搬送される
    ディスク状記録媒体の外周面に対して離接する方向へ移
    動させる複数のスライダーを設け、 搬送モード以外の動作モードにおいて、最もディスク挿
    入口側に位置される送りローラーを支持するスライダー
    の移動を規制する規制手段を設けたことを特徴とするデ
    ィスクローディング装置。
  2. 【請求項2】 最もディスク挿入口側に位置される送り
    ローラーを支持するスライダーの移動が上記規制手段に
    よって規制されたときに、ディスク挿入口の一部を閉塞
    する規制ピンを設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のディスクローディング装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の搬送手段として、ディスク状
    記録媒体の搬送方向に離間して上記送りローラーと同数
    配置されると共に略円筒状又は略円柱状に形成され外周
    面が搬送されるディスク状記録媒体の外周面に順に押し
    付けられる複数の送り体を設け、 搬送されるディスク状記録媒体を挟んで反対側に位置さ
    れた各送りローラーと各送り体とを搬送されるディスク
    状記録媒体の外周面に対して離接する方向へ同期して移
    動可能としたことを特徴とする請求項1に記載のディス
    クローディング装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の送り体を、それらの外周面が
    ディスク状記録媒体の外周面上を転動する方向へそれぞ
    れ回転可能としたことを特徴とする請求項3に記載のデ
    ィスクローディング装置。
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JP2009211769A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Sony Corp ディスク記録及び/又は再生装置

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