JP2003337498A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

定着装置および画像形成装置

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JP2003337498A JP2002145197A JP2002145197A JP2003337498A JP 2003337498 A JP2003337498 A JP 2003337498A JP 2002145197 A JP2002145197 A JP 2002145197A JP 2002145197 A JP2002145197 A JP 2002145197A JP 2003337498 A JP2003337498 A JP 2003337498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート材へトナー像の定着を行う際に、シート
材のカールを除去するようにした定着装置および画像形
成装置を提供する。 【解決手段】加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立
に回転させる駆動部39と、前記加熱ローラと加圧ロー
ラの周速度差を設定する設定部と、シート材に形成され
る画像の画像密度を検出する画像密度検出手段と、駆動
部39を制御する制御部30と、を備え、その制御部3
0は、前記画像密度検出手段によって検出された画像密
度の検出結果に基づいて、前記設定部が設定した前記周
速度差を満たす回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラ
とを回転させるように、駆動部39を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンターや複写
機等の画像形成装置に設けられるカール補正機能を備え
た定着装置およびその定着装置を具備した画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンターや複写機などの画像形成装置
においては、感光ドラムに形成された静電潜像にトナー
を付着させ、それを転写材に転写して印刷を行う。そし
て、転写材は画像形成装置に備えられた定着装置に搬送
され、定着装置においてトナーを溶融させることにより
シート材にトナーを定着させるように構成されている。
【0003】例えば、図6に示すように、複写機に備え
られた定着装置201は、加熱ローラ202と加圧ロー
ラ203とを備え、加熱ローラ202は、トナーを溶融
させるためのヒーターを内部に有し、加圧ローラ203
は、シート材205を加熱ローラ202に対して圧接
し、その加熱ローラ202または加圧ローラ203が図
示しない駆動手段から駆動力を得て矢印方向に回転駆動
され、シート材205を介して、他方のローラが従動回
転する。
【0004】図示のシート材205は、図6には示され
ない複写機の給紙カセットから搬送されたものであり、
その給紙カセットには、例えば、500枚または100
0枚毎に防湿包装されたカット紙が所定枚数(例えば、
250枚〜500枚程度)ずつセットされるようになっ
ている。そして、シート材205は、複写が行われる度
に給紙カセットから1枚ずつ繰り出されて搬送され、感
光ドラムに形成されたトナー像を転写された後に、定着
装置201に搬送される。
【0005】その定着装置201では、加熱ローラ20
2と加圧ローラ203との間にシート材205を挟み、
加熱ローラ202が圧接している部分で熱を与えること
によって、シート材205にトナーを定着させる。そし
て、加圧ローラ203が回転することによって、シート
材205を矢印方向に進行させつつ、シート材205全
体にわたってトナーを定着させるようになっている。
【0006】しかしながら、上記構成の定着装置201
は、加熱ローラ202が高温であるため、シート材20
5に含まれていた水分が表裏両面でそれぞれ異なった量
だけ蒸発しシート材205にカールを生じさせる。シー
ト材205がカールすると、定着装置201から不図示
の排紙トレーに至るまでの間でのシート材205の搬送
にトラブルが生じやすくなり、また、排紙トレーに排紙
された時に、シート材205の積載性が損なわれるとい
う問題もある。
【0007】そこで、このような問題の解決を図るため
に、従来では、定着装置201よりもシート材205の
搬送方向の下流側において、カールしたシート材205
をさらに逆方向にカールさせることによって、定着装置
201で発生したカールを打ち消すような方法が採られ
ていた。
【0008】このようなカール消去法を採用した定着装
置201を備えた印字装置200の一例を図7に示す。
この印刷装置200は、定着装置201と、その下流側
にカール除去装置100と、を備えている。定着装置2
01によってトナーが定着され、カールを生じたシート
材205Aは、カール除去装置100に搬送される。そ
して、カール除去装置100によってカールを取り除か
れたシート材205Aが排出されるようになっている。
【0009】ここで、図8(a)にカール除去装置10
0の概略正面図を、また、図8(b)にはカール除去装
置100の概略断面図を示す。カール除去装置100
は、排紙ローラ101と、排紙コロ102と、駆動ギア
104とを備えている。排紙ローラ101は、回転する
ことによってシート材205Aを搬送するためのもので
ある。排紙コロ102は、排紙ローラ101の回転に伴
って回転する従動ローラであり、排紙ローラ101の周
上に配置されている。駆動ギア104は、排紙ローラ1
01を回転させるためのものであり、不図示のベルトに
よって駆動される。
【0010】このカール除去装置100は、排紙ローラ
101と2つの排紙コロ102との間に、シート材20
5Aを挟み込み、排紙ローラ101が回転することによ
って、シート材205Aを排紙ローラ101に巻き付け
るような状態とし、図7に示す定着装置201によって
形成されたカールとは逆の方向にシート材205Aをカ
ールさせることにより、カールを打ち消した後に、シー
ト材205Aを搬出するように構成されている。
【0011】すなわち、従来の印刷装置200は、定着
装置201と、その下流側のカール除去装置100とを
備えており、カール除去装置100がシート材205A
に逆カールを与えて、定着装置201によって発生した
カールを打ち消すように構成されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
定着装置201によって生じるカールの大きさ,向きな
どの状態は、シート材205Aの種類、厚み、サイズ等
によって様々である。従って、上記構成のカール除去装
置100のように、排紙ローラ101へのシート材20
5Aの巻き付き角が一定であり、常に同一の逆カールを
つけるようにする構成では、一般的な文字原稿に基づく
コピーのように比較的画像密度の小さい場合には、トナ
ー画像を転写されたシート材205Aが定着装置を通過
する際に発生するカールは比較的小さく出現する傾向が
あるので、シート材205Aのカール修正を比較的容易
に行うことができる。
【0013】しかし、写真原稿やグラフィック原稿に基
づくコピーのように画像密度が大きい場合には、カール
が大きく出現する傾向があるので、必ずしも十分な効果
を得ることができないという問題があった。
【0014】また、排紙ローラへのシート材の巻き付き
角を調節する調節機構を備えたカール除去装置は、調節
機構の構成が複雑になり、実現が難しいという問題があ
った。さらにシート材の巻き付き角度の調整機構の有無
にかかわらず、上記構成のように専らカール除去を行な
うカール除去装置100を定着装置と排紙トレイとの間
に配置するためには、余分なスペースを必要とするとい
う問題もあった。
【0015】また、上記構成においては、カール除去効
果を上げるために、排紙コロの排紙ローラへの押圧力を
上げると、シート材にコロ跡がつき、画像品質が低下す
るという問題があった。
【0016】さらに、上記構成においては、シート材
は、定着装置の熱によってカールが生じた後、カール除
去装置まで搬送され、その間に温度が低下してカールが
固定された後で、カールを除去するようにしてきるた
め、十分なカール除去効果が得られないという問題があ
った。
【0017】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、シート材へトナー像の定着を行う際に、シート材の
カールを除去するようにした定着装置および画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を、以下のように構成している。
【0019】(1)加熱ローラと加圧ローラからなる定
着ローラ対を備え、シート材に転写されたトナー像を加
熱溶融して前記シート材に定着させる定着装置であっ
て、前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回
転させる駆動部と、前記加熱ローラと加圧ローラの周速
度差を設定する設定部と、前記シート材に形成される画
像の画像密度を検出する画像密度検出手段と、前記駆動
部を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記画
像密度検出手段によって検出された画像密度の検出結果
に基づいて、前記設定部が設定した前記周速度差を満た
す回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラとを回転させ
るように、前記駆動部を制御することを特徴とする。
【0020】この構成においては、画像密度の検出結果
に基づいて周速度差を設定するので、シート材に発生す
るであろうカールを的確に予測した上で、対応する逆カ
ールを発生させるための周速度差を精度よく設定するこ
とができる。
【0021】従って、その周速度差を満たす回転数で、
加熱ローラと加圧ローラを回転させることで、シート材
に発生するカールの程度に対応した補正を定着部で行う
ことができるため、画像密度が非常に高い場合であって
も、適切な補正を行え、コピー後のシート材の後処理作
業を容易かつ的確に行うことができる。
【0022】なお、画像密度とは、基本的には、トナー
がシート材に単位面積当たりどれだけ付着しているかの
程度をいうが、本発明では、2値の画像のみならず多値
の画像をも対象として、その印字率や階調性、画像濃度
等をも含めた、カールの発生と密接に関連するトナーの
付着状態・程度等についての広い概念を指す。
【0023】(2)加熱ローラと加圧ローラからなる定
着ローラ対を備え、シート材に転写されたトナー像を加
熱溶融して前記シート材に定着させる定着装置であっ
て、前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回
転させる駆動部と、前記加熱ローラと加圧ローラの周速
度差を設定する設定部と、前記シート材に形成される画
像の画像密度を検出する画像密度検出手段と、装置内の
湿度を検出する湿度検出手段と、前記駆動部を制御する
制御部と、を備え、前記制御部は、前記画像密度検出手
段によって検出された画像密度の検出結果と、前記湿度
検出手段によって検出された湿度の検出結果と、に基づ
いて、前記設定部が設定した前記周速度差を満たす回転
数で、前記加熱ローラと加圧ローラとを回転させるよう
に、前記駆動部を制御することを特徴とする。
【0024】この構成においては、画像密度に加えて湿
度をも勘案して周速度差を設定するので、シート材に発
生するであろうカールをより的確に予測した上で、対応
する逆カールを発生させるための周速度差をより精度よ
く設定することができる。
【0025】従って、その周速度差を満たす回転数で、
加熱ローラと加圧ローラを回転させることで、シート材
に発生するカールの程度に対応した補正を定着部で行う
ことができるため、画像密度が非常に高い場合であって
も、より一層適切な補正を行え、コピー後のシート材の
後処理作業をより一層容易かつ的確に行うことができ
る。
【0026】(3)前記制御部は、前記加熱ローラの周
速度を固定し、前記加圧ローラの周速度を変更すること
により、前記周速度差を満たすように前記駆動部を制御
することを特徴とする。
【0027】この構成においては、カールを補正する際
に、加熱ローラの周速度を固定するので、定着能力を所
定の水準に維持することができる。従って、(定着温度
の変更を伴う補正方法に比して、)本来の定着能力の維
持が容易となるため、制御も容易となり、構成を簡素化
することもできる。
【0028】(4)請求項1ないし3のいずれかに記載
の定着装置を備えてなることを特徴とする。
【0029】この構成においては、画像密度の検出結果
等に基づいて設定した周速度差を満たす回転数で、加熱
ローラと加圧ローラを回転させるので、シート材に発生
するカールの程度に対応した適切な補正を定着部で行う
ことができるため、画像密度が非常に高い場合や、環境
条件の変動を伴う場合であっても、コピー後のシート材
の後処理作業が容易かつ的確に行え、印字品位も向上す
る。
【0030】(5)原稿の画像情報を読み取る原稿読取
装置と、前記原稿読取装置に読み取られたデータに基づ
いて原稿の画像密度を算出する演算手段と、前記演算手
段により算出された画像密度に応じて加熱ローラと加圧
ローラの周速度差を設定する設定部と、前記駆動部を制
御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記設定部の
設定した前記周速度差を満たす回転数で、前記加熱ロー
ラと加圧ローラとを回転させるように、前記駆動部を制
御することを特徴とする。
【0031】この構成においては、算出された画像密度
に基づいて設定した周速度差を満たす回転数で、加熱ロ
ーラと加圧ローラを回転させるので、シート材に発生す
るカールの程度に対応した補正を定着部で行うことがで
きるため、画像密度が非常に高い場合であっても、シー
ト材に発生するカールの程度に合わせて適切な補正を行
うことができ、コピー後のシート材の後処理作業を容易
かつ的確に行え、印字品位も向上する。
【0032】(6)原稿の画像情報を読み取る原稿読取
装置と、前記原稿読取装置に読み取られたデータに基づ
いて原稿の画像密度を算出する演算手段と、前記演算手
段により算出された画像密度情報と、使用環境の湿度を
検出する湿度検出手段によって検出された湿度情報と、
に応じて、加熱ローラと加圧ローラの周速度差を設定す
る設定部と、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記設定部の設定した前記周速度差を満
たす回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラとを回転さ
せるように、前記駆動部を制御することを特徴とする。
【0033】この構成においては、算出した画像密度に
加えて湿度をも勘案して設定した周速度差を満たす回転
数で、加熱ローラと加圧ローラとを回転させるので、シ
ートに発生するカールの程度をより高い精度で予測し
て、定着部で、より適切な補正が可能となるため、画像
密度が非常に高い場合であっても、より一層効果的な補
正が可能となり、コピー後のシート材の後処理作業をよ
り一層容易かつ的確に行え、印字品位も向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態に係る
定着装置および画像形成装置について図面を参照しつつ
詳細に説明する。
【0035】本発明に係る画像形成装置の一実施形態に
ついて、以下で図面を参照して説明する。
【0036】(画像形成装置の概要及び動作説明)図2
は、電子写真方式の複写機(画像形成装置)1100の
構成を示し、この複写機1100は、プラテン110
1、光学手段1102、レンズ1103、CCD110
4、ポリゴンスキャナ1105、感光ドラム1106、
現像器ユニット1107、クリーナユニット1108、
カセット1110、カセット1111、ピックアップロ
ーラ1112、搬送ローラ1114、レジストローラ1
115、搬送ベルト1120、定着器(定着装置)1、
および排紙トレイ1122を備えている。
【0037】このような構成により、以下のように、不
図示のシート材(記録用紙)に画像を形成する。まず、
プラテン1101上にセットされた原稿の画像情報を、
光学手段1102を用いて、レンズ1103を介してC
CD1104上に結像する。CCD1104上の画像情
報は電気信号に変換されポリゴンスキャナ1105に送
られ、レーザ光を用いて感光ドラム1106上に画像
(潜像)が結像される。
【0038】そして、感光ドラム1106上の潜像を、
現像器ユニット1107がトナーにより現像し、トナー
を感光ドラム1106に当接転写する。このように、ポ
リゴンスキャナ1105,感光ドラム1106,感光ド
ラム1106のまわりに配設された現像器ユニット11
07,クリーナユニット1108等によって画像形成手
段が構成されている。
【0039】一方、シート材は、用紙カセット部のカセ
ット1110またはカセット1111から、ピックアッ
プローラ1112により給紙される。そして、シート材
は搬送ローラ1114によりレジストローラ1115ま
で送られる。次に、レジストローラ1115によって、
シート材は、感光ドラム1106上の潜像とシート材上
に像を形成する位置とを合わせるタイミングで感光ドラ
ム1106に送りこまれ、感光ドラム1106上のトナ
ーが転写される。像が転写されたシート材は、搬送ベル
ト1120によって定着器1へ搬送される。定着器1に
よって、シート材上のトナー画像が定着される。その
後、シート材は排紙トレイ1122上に排出される。
【0040】(定着装置の説明)図3は、定着器1の斜
視図で、この定着器1は、トナー(図示省略)をシート
材5に定着させるためのものである。定着器1は、加熱
ローラ2と加圧ローラ3とを備えている。加熱ローラ2
は、トナーを溶融させるためのものであり、内部にヒー
ターを有し、駆動部(図示省略)によって(矢印の向
き)回転駆動され、加圧ローラ3は、加熱ローラ2に対
して圧接されており、所定の速度で図示しない駆動部に
よって回転駆動される。
【0041】上記したように、シート材5は、画像形成
の度に給紙カセット1110または1111(図示省
略)から1枚ずつ取り出されて搬送され、感光ドラム1
106においてトナー像が転写された後に、定着器1に
搬送され、定着器1は、加熱ローラ2と加圧ローラ3と
の間にトナー像を有するシート材5を挟み、加熱ローラ
2が圧接している部分で熱を与えることによって、シー
ト材5にトナーを定着させる。
【0042】そして、本実施形態の定着器1において
は、加熱ローラ2と加圧ローラ3とが共に回転すること
によってシート材5を進行させ、シート材5全体にわた
ってトナーを定着させるようにしている。しかしなが
ら、単に、定着ローラ対を同一周速で回転させて定着動
作を行うと、加熱ローラ2が加圧ローラ3よりも高温で
あるため、例えばシート材5の片面および他面より、シ
ート材5の含有水分が異なった量だけ蒸発することによ
って、シート材5にカールが生じる虞れがある。
【0043】すなわち、加熱ローラ2が加圧ローラ3よ
りも高温であるため、加熱ローラ2に接するシート面か
らの水分蒸発量が、加圧ローラ3に接するシート面から
の水分蒸発量よりも多くなるので,両面でシート材の繊
維の収縮量に差が発生し、収縮量の大きい加熱ローラに
向けてシート材5がカールすることとなる。
【0044】そのため、本実施形態の定着器1において
は、以下のように、定着ローラ対間で周速差を設けるこ
とで、シート材5に剪断力を発生させ、その剪断力の作
用で、シート材5の両面で発生する熱量差によって発生
するカールを補正するようにしている。以下に、カール
を補正するための構成について、図面を参照しつつ説明
する。
【0045】(剪断力の作用)図1(a)(b)は、カ
ールを除去するための説明図で、図示の定着器1は、断
面の半径R2 の加熱ローラ2の外周面12と、断面の半
径R3 の加圧ローラ3の外周面13との間で、記録用紙
5を挟むようになっている。また、図1(a)(b)に
示されるシート材5の上面S2はトナーが転写された画
像面であり、反対側の下面S3は画像のない裏面であ
る。
【0046】上記構成において、加熱ローラ2と加圧ロ
ーラ3とは、不図示の駆動部によって、それぞれ独立
に、周速度V2と周速度V3とで回転される。従って、
両ローラ2,3間に挟まれたシート材5は、その上面S
2において加熱ローラ2よりF2 の力(摩擦力)を受
け、下面S3において加圧ローラ3よりF3 の力(摩擦
力)を受け、速度V5で進行する。
【0047】定着器1のカール除去の動作について、図
1(a)(b)および図4を参照しつつ説明すると、ま
ず、図1(a)は、加熱ローラ2の周速度V2が加圧ロ
ーラ3の周速度V3よりも小さく設定された場合を示
す。このような設定において、シート材5が搬送される
速度V5は、他のシート搬送機構のシート搬送速度と等
しくなるように設定されており、周速度V2,V3およ
び搬送速度V5の関係は、V3>V5≒V2を満たすよ
うに設定されている。
【0048】上記条件において、シート材5と加熱ロー
ラ2との間で働く摩擦力は、搬送速度V5≒周速度V2
の関係があるため、図1(a)に示す摩擦力F2 のよう
な静止摩擦力となっている。これに対して、シート材5
と加圧ローラ3との間で働く摩擦力は、搬送速度V5<
周速度V3の関係があるため、図1(a)に示す摩擦力
F3 のような動摩擦力となっている。
【0049】このため、シート材5に対して、上面と下
面とにおいて、それぞれ異なる方向に摩擦力が作用し、
シート材5に対して剪断力を与えることとなる。この剪
断力の作用によりシート材5は、搬送方向とは逆方向へ
の摩擦力を発生する加熱ローラ2へ巻き付く状態とな
り、上面側へのカールが促進される。このような記録面
側へのカールを、フェイスカールと呼ぶ。
【0050】次いで、図1(b)は、加熱ローラ2の周
速度V2が加圧ローラ3の周速度V3よりも大きく設定
された場合を示す。この設定において、シート材5が搬
送される速度V5は、他のシート搬送機構のシート搬送
速度と等しくなるように設定されており、周速度V2,
V3および搬送速度V5の関係は、V3<V2≒V5を
満たすように設定されている。
【0051】上記条件において、シート材5と加熱ロー
ラ2との間で働く摩擦力は、搬送速度V5≒周速度V2
の関係があるため、静止摩擦力として、図1(b)に示
す摩擦力F2 のようになっている。これに対して、シー
ト材5と加圧ローラ3との間で働く摩擦力は、搬送速度
V5>周速度V3の関係があるため、動摩擦力として、
図1(b)に示す摩擦力F3 のようになっている。
【0052】このため、シート材5に対して、上面と下
面とにおいて異なる方向に摩擦力が作用し、シート材5
に対して剪断力を与えることとなる。この剪断力の作用
により、シート材5は、搬送方向とは逆方向への摩擦力
を発生する加圧ローラ3へ巻き付く状態となり、下面側
へのカールが促進される。このような記録面と反対の面
側へのカールを、バックカールと呼ぶ。なお、上記図1
を用いた説明では、上下ローラ対の速度差のみに着目
し、加圧ローラの変形は考慮していない。
【0053】また、上記の構成によるカールの発生を別
の視点から説明するのが図4(a)(b)の説明図であ
り、この場合、加熱ローラ2の周速度をV2、加圧ロー
ラ3の周速度をV3とし、加熱ローラ周速V2≒加圧ロ
ーラ周速V3の関係が成立している。なお、図4(a)
は、図1(a)と同じ状況を説明する図で、加圧ローラ
3の方が加熱ローラ2よりも進行している状態を示す。
【0054】カールに及ぼすニップの影響については、
加熱ローラ2の方向へ付勢された加圧ローラ3の表面が
凹状に変形していることに加えて、さらにニップ部で用
紙を加熱ローラ2の方向に押し上げるようにしごきなが
ら搬送するので、ニップ形状方向に沿ってカール(正カ
ール)が強まる。そして、搬送速度が遅いほど、この傾
向は強まる。
【0055】カールに及ぼす摩擦力の影響については、
加熱ローラ2よりも加圧ローラ3の方が表面摩擦係数を
低く設定(例えば、PFAチューブを被覆)されてお
り、かつトナー付着面(静電面)が加熱ローラ2の側に
面するので、用紙搬送は加熱ローラ2が支配的となる
が、加圧ローラ3はスリップ回転(加熱ローラ2の進行
よりも遅れる状態)するため、シート材5に対して摩擦
力が作用し、シート材5は、加圧ローラ3の側に巻き付
く(逆カール)となる。そして、加圧ローラ3の従動負
荷が大きいほど、加熱ローラ2の進行よりも遅れること
になるので、加圧ローラ3にシート材5が巻き付く効果
が強くなる。
【0056】また、図4(b)は図1(b)と同じ状況
を説明する図で、加熱ローラ2の方が加圧ローラ3より
も進行している状態を示し、シート材5が引き抜かれる
ように搬送されるので、ニップ形状方向に沿うカールが
弱まる。
【0057】以上に説明したように、周速度の異なるロ
ーラ対2,3間をシート材5が通過する場合には、その
シート材5の搬送速度は周速度の速い方のローラの速度
に依存し、周速度の遅い方のローラに巻き付くこととな
る。
【0058】従って、ニップ効果によって元来発生する
カールが正カールとして存在し、それに対してローラ対
2,3間の周速度差を適切に調節し、各ローラ2,3と
シート材5との間の摩擦力の関係を制御することによっ
て、シート材5に与える力を正カールを促進する方向の
力とするか、逆カールを促進する方向の力とするかで、
元来の正カールの傾向をさらに強めるか、または抑制す
ることができる。
【0059】(シート材両面への付加熱量差)上下定着
ローラ対2ん3を同一周速で回転させて定着動作を行う
と、加熱ローラ2が加圧ローラ3よりも高温であるた
め、シート材5の両面での水分蒸発量の差が大きいた
め、シート材5にカールが発生する。すなわち、加熱ロ
ーラ2が加圧ローラ3よりも高温であるため、加熱ロー
ラ2に接するシート面からの水分蒸発量が、加圧ローラ
3に接するシート面からの水分蒸発量よりも多くなるの
で,両面でシート材5の繊維の収縮量に差が発生し、収
縮量の大きい加熱ローラ2の方向へシート材5がカール
する。
【0060】従って、加熱ローラ2の方向へのカールを
修正するためには、シート材5の両面における水分蒸発
量の差を小さくし、シート材両面の繊維収縮量の差を縮
小するように、加圧ローラ3からシート材5に与える熱
量を増加させる方向とするべく、加圧ローラ3の周速
を、加熱ローラ2の周速よりも低速側に設定すればよ
い。
【0061】従来の定着装置においては、シート材に画
像を定着させて搬送するのみであるためシート材にカー
ルを生じさせていたが、本発明に係る定着装置において
は、定着と共に、上記のように、ローラ対2,3に速度
差を設定することによって、逆向きのカール(用紙両面
に発生する剪断力バランスと、熱的エネルギバランスの
両方から)を与えることができるので、単に、そのまま
定着器を通過させることで発生するカールとは逆の方向
にカールを与えてカールを抑制または緩和することがで
きる。
【0062】(制御系統ブロック図)図5は、定着器1
の駆動部を制御する制御装置(設定部、制御部、制御手
段)の制御系統ブロック図を示し、その制御系統は、図
示のように、定着器1と、制御装置30、駆動部39、
センサ装置(湿度センサ、画像密度検出手段、シート検
出手段)34、入力ボタン45、により構成されてい
る。
【0063】制御装置30は、CPU31、ROM32
a、RAM32b、入力部33、出力部38を備え、駆
動部39は、モータドライバ40、加熱ローラ駆動モー
タ41a、加圧ローラ駆動モータ41b、を備え、ま
た、センサ装置34は、加熱ローラの温度を検出する温
度センサ34aと、加圧ローラの温度を検出する温度セ
ンサ34bと、湿度センサ35と、セットボタン37と
を備えている。
【0064】上記構成において、入力部33には、加熱
ローラ2に設けた温度センサ34a及び加圧ローラ3に
設けた温度センサ34bからの温度情報と、湿度センサ
35からの湿度情報と、画像形成装置の原稿読取部36
a(走査光学系のCCDセンサ等)から送出され、画像
生成部を介した画像密度情報(走査光学系で原稿走査し
て読み取った原稿情報に基づいた、感光体ドラム上に静
電潜像を形成するための最終的なデータ)と、コントロ
ールパネル上に設けたセットボタン37からの紙厚、紙
質の情報とが、それぞれ入力される。また、コントロー
ルパネルに設けた補正用入力ボタン45は、制御装置3
0に記憶されているデータの補正を行うためのものであ
り、メモリに対するデータ補正信号を入力することがで
きる。
【0065】上述の画像密度(例えば、印字率)情報と
しては、上記原稿読取部36a以外にも、外付けのスキ
ャナ装置36bによる原稿の読取データまたは画像形成
装置へ接続されたホストPC端末36c等からの印字命
令が入力されることがある。
【0066】そして、上記制御装置30においては、入
力部33からの情報により、定着器1に対するカール補
正のための情報を出力部38を介して駆動部39に送信
する。ここにおいて、制御装置30の設定部にて、湿
度、用紙の厚さおよび画像密度の情報に応じて、定着器
1の定着動作によって生じるであろうカールを見積もり
(予測し)、そのカールを打ち消すことが出来るよう
に、定着ローラ対2,3間の周速度差を設定する。そし
て、駆動部39においては、モータドライバ40を介し
て定着器1を駆動するモータ41(加熱ローラ駆動モー
タ41a及び加圧ローラ駆動モータ41b)に対する駆
動信号を出力する。
【0067】(湿度検出手段)下記に代表的な湿度の検
出方法について説明するが、これに限らず、他の適当な
検出方法を適用することもできる。
【0068】1)湿度センサ 例えば、画像形成装置本体内の用紙収納部(上記用紙カ
セット部)に、この用紙収納部内の湿度を検出する湿度
センサを設ければよい。あるいは、画像形成装置本体の
任意の位置に湿度計を配置しておき、その湿度計から得
られる情報を制御装置に入力させるようにしてもよい。
【0069】2)用紙の含水率(または用紙水分量) 用紙収容部内の湿度と、用紙の含水率(または用紙水分
量)とは正の相関関係を示す。従って、用紙含水率(ま
たは用紙水分量)を検出し、それを用紙収容部内の湿度
に代えることが可能である。用紙水分量検出手段は、短
時間で検知可能なもの、すなわち、用紙に含まれる水分
による電気抵抗値の変化や、赤外線やマイクロ波等の吸
収(これらが用紙を透過する際に、用紙含水率に応じて
減衰するので、その減衰量を検出する)を検出してもよ
い。
【0070】用紙水分量検知手段の配置位置は、用紙の
給紙搬送部分(例えば、レジストローラ対を導電性部材
で形成し、用紙水分量検出手段を構成する回路の一部と
する)に設置し、ここを通過する用紙の水分量を測定す
るようにしてもよい。また、用紙の収容されている用紙
カセットや、給紙トレイ部分の近傍に配置し、積載され
ている状態の用紙の水分量を測定してもよい。
【0071】(画像密度検出手段)画像密度の情報は、
制御装置30に画像密度を得るためのプログラムを設定
することにより、容易に得ることができる。具体的に
は、例えば、像露光部の半導体レーザは、画像信号に対
応して制御され、感光体へレーザービームを照射する
が、各単位画素毎に信号のパルス幅に対応した時間だけ
発光する。そして、反転現像方式では高濃度画素ほどレ
ーザー発光時間が長い関係になるので、画像濃度はレー
ザービームの照射時間と等価的に扱うことができる。
【0072】原稿は、画像形成装置本体に一体化された
原稿読取部36aまたは外付けのスキャナ36bで読み
取られるが、これらは、CCD等の原稿画像を電気信号
に変換する光電変換素子を有しており、原稿の画像情報
に対応した画像信号を出力することができる。従って、
予め画像信号のレベルとそれに対するトナー付着量(画
像濃度)の関係を数式化あるいはデータ・テーブル化し
て制御装置30のROM32aに記憶させておくことに
より、プレスキャン時に画像信号データを合算し、制御
装置30を介してその合算値をトナー付着量(画像濃
度)に換算することができる。なお、画像形成装置に外
部接続されたホストPC端末36c等から出力される印
字命令を入力部33に入力させる場合にも、同様に、画
像密度を求めることができる。
【0073】(定着ローラ対の線速設定例) 1)通常湿度範囲(湿度56%〜70%)で、普通紙へ
印字する場合、下記表1に示すように、加熱ローラ線速
を100%に固定し、印字率(画像密度)の増加に応じ
て、加圧ローラの線速を減速制御する。
【0074】
【表1】
【0075】2)通常湿度範囲(湿度56%〜70%)
で、厚紙へ印字する場合、下記表2に示すように、加熱
ローラ線速を100%に固定し、印字率の増加に応じ
て、加圧ローラの線速を減速制御する。厚紙の場合、普
通紙よりカール量は総体的に少なく、画像密度の変化に
対するカール発生量の変化も少ない。
【0076】
【表2】
【0077】3)湿度範囲(湿度0〜30%)で、普通
紙へ印字する場合、下記表3に示すように、加熱ローラ
線速を100%に固定し、印字率の増加に応じて、加圧
ローラの線速を減速制御する。
【0078】
【表3】
【0079】4)湿度範囲(湿度31〜55%)で、普
通紙へ印字する場合、下記表4に示すように、加熱ロー
ラ線速を100%に固定し、印字率の増加に応じて、加
圧ローラの線速を減速制御する。
【0080】
【表4】
【0081】5)湿度範囲(湿度56〜70%)で、普
通紙へ印字する場合、下記表5に示すように、加熱ロー
ラ線速を100%に固定し、印字率の増加に応じて、加
圧ローラの線速を減速制御する。
【0082】
【表5】
【0083】6)湿度範囲(湿度70%〜)で、普通紙
へ印字する場合、下記表6に示すように、加熱ローラ線
速を100%に固定し、印字率の増加に応じて、加圧ロ
ーラの線速を減速制御する。
【0084】
【表6】
【0085】以上の各表に示すような対応により、画像
密度が非常に高い場合であっても、シート材に発生する
カールの程度に合わせた補正作用を行うことができるの
で、コピー後のシート材の後処理作業を容易かつ効果的
に行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0087】(1)画像密度の検出結果に基づいて設定
した周速度差を満たす回転数で、加熱ローラと加圧ロー
ラを回転させるので、シート材に発生するカールの程度
に対応した補正を定着部で行うことができるため、画像
密度が非常に高い場合であっても、適切な補正を行え、
コピー後のシート材の後処理作業を容易かつ的確に行う
ことができる。
【0088】(2)画像密度に加えて湿度をも勘案して
設定した周速度差を満たす回転数で、加熱ローラと加圧
ローラとを回転させるので、シート材に発生するカール
の程度をより高い精度で予測して、定着部で、より適切
な補正が可能となるため、画像密度が非常に高い場合で
あっても、より一層効果的な補正が可能となり、コピー
後のシート材の後処理作業をより一層容易かつ的確に行
うことができる。
【0089】(3)カールを補正する際に、加熱ローラ
の周速度を固定するので、定着能力を所定の水準に維持
することができるため、本来の定着能力の維持が容易と
なり、制御も容易となり、構成を簡素化することもでき
る。
【0090】(4)画像密度の検出結果等に基づいて設
定した周速度差を満たす回転数で、加熱ローラと加圧ロ
ーラを回転させるので、シート材に発生するカールの程
度に対応した適切な補正を定着部で行うことができ、画
像密度が非常に高い場合や、環境条件の変動を伴う場合
であっても、コピー後のシート材の後処理作業が容易か
つ的確に行え、印字品位も向上する。
【0091】(5)算出された画像密度に基づいて設定
した周速度差を満たす回転数で、加熱ローラと加圧ロー
ラを回転させるので、シート材に発生するカールの程度
に対応した補正を定着部で行うことができるため、画像
密度が非常に高い場合であっても、シート材に発生する
カールの程度に合わせて適切な補正を行うことができ、
コピー後のシート材の後処理作業を容易かつ的確に行
え、印字品位も向上する。
【0092】(6)算出した画像密度に加えて湿度をも
勘案して設定した周速度差を満たす回転数で、加熱ロー
ラと加圧ローラとを回転させるので、シート材に発生す
るカールの程度をより高い精度で予測して、定着部で、
より適切な補正が可能となるため、画像密度が非常に高
い場合であっても、より一層効果的な補正が可能とな
り、コピー後のシート材の後処理作業をより一層容易か
つ的確に行え、印字品位もさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着装置のカール発生
原理の説明図である。
【図2】同画像形成装置の構成説明図である。
【図3】同定着装置の斜視図である。
【図4】同カール発生原理を別の観点から説明するため
の説明図である。
【図5】同定着ローラ対を駆動制御するための制御系統
ブロック図である。
【図6】従来の定着装置の斜視図である。
【図7】同画像形成装置の構成の一例を示す説明図であ
る。
【図8】同要部構成図である。
【符号の説明】
1−定着装置 2−加熱ローラ 3−加圧ローラ 5−シート材 30−制御部、設定部、演算手段 35−湿度検出手段 39−駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安住 真一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA14 DB01 DC02 DE07 EC06 ED25 EE03 EE07 EF10 FB07 FB19 2H033 AA15 BA11 BB33 BB37 CA11 CA16 CA18 CA22 CA40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ローラと加圧ローラからなる定着ロ
    ーラ対を備え、シート材に転写されたトナー像を加熱溶
    融して前記シート材に定着させる定着装置であって、 前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転さ
    せる駆動部と、 前記加熱ローラと加圧ローラの周速度差を設定する設定
    部と、 前記シート材に形成される画像の画像密度を検出する画
    像密度検出手段と、 前記駆動部を制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、 前記画像密度検出手段によって検出された画像密度の検
    出結果に基づいて、前記設定部が設定した前記周速度差
    を満たす回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラとを回
    転させるように、前記駆動部を制御することを特徴とす
    る定着装置。
  2. 【請求項2】 加熱ローラと加圧ローラからなる定着ロ
    ーラ対を備え、シート材に転写されたトナー像を加熱溶
    融して前記シート材に定着させる定着装置であって、 前記加熱ローラと加圧ローラとをそれぞれ独立に回転さ
    せる駆動部と、 前記加熱ローラと加圧ローラの周速度差を設定する設定
    部と、 前記シート材に形成される画像の画像密度を検出する画
    像密度検出手段と、 装置内の湿度を検出する湿度検出手段と、 前記駆動部を制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、 前記画像密度検出手段によって検出された画像密度の検
    出結果と、前記湿度検出手段によって検出された湿度の
    検出結果と、に基づいて、前記設定部が設定した前記周
    速度差を満たす回転数で、前記加熱ローラと加圧ローラ
    とを回転させるように、前記駆動部を制御することを特
    徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記加熱ローラの周速度
    を固定し、前記加圧ローラの周速度を変更することによ
    り、前記周速度差を満たすように前記駆動部を制御する
    ことを特徴とする前記請求項1または2記載の定着装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の定
    着装置を備えてなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 原稿の画像情報を読み取る原稿読取装置
    と、 前記原稿読取装置に読み取られたデータに基づいて原稿
    の画像密度を算出する演算手段と、 前記演算手段により算出された画像密度に応じて加熱ロ
    ーラと加圧ローラの周速度差を設定する設定部と、 前記駆動部を制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、 前記設定部の設定した前記周速度差を満たす回転数で、
    前記加熱ローラと加圧ローラとを回転させるように、前
    記駆動部を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 原稿の画像情報を読み取る原稿読取装置
    と、 前記原稿読取装置に読み取られたデータに基づいて原稿
    の画像密度を算出する演算手段と、 前記演算手段により算出された画像密度情報と、使用環
    境の湿度を検出する湿度検出手段によって検出された湿
    度情報と、に応じて、加熱ローラと加圧ローラの周速度
    差を設定する設定部と、 前記駆動部を制御する制御部と、を備え、 前記制御部は、 前記設定部の設定した前記周速度差を満たす回転数で、
    前記加熱ローラと加圧ローラとを回転させるように、前
    記駆動部を制御することを特徴とする画像形成装置。
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