JP2003336980A - 蓄熱材 - Google Patents

蓄熱材

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JP2003336980A
JP2003336980A JP2002146082A JP2002146082A JP2003336980A JP 2003336980 A JP2003336980 A JP 2003336980A JP 2002146082 A JP2002146082 A JP 2002146082A JP 2002146082 A JP2002146082 A JP 2002146082A JP 2003336980 A JP2003336980 A JP 2003336980A
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oily substance
meth
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JP2002146082A
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Hiroshi Nagamura
洋 長村
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オフィスビルや工場等の大型建造物用や家庭
用等の冷暖房エネルギーの省力化や効率化、環境保護の
目的のための蓄熱装置を構成する材料として優れたもの
であり、ふた付き容器の密閉性や高温耐水性を有する安
全な蓄熱材、及び、該蓄熱材の作業性や効率性に優れた
製造方法を提供する。 【解決手段】 相変化により蓄熱性を有する油性物質を
必須成分とする蓄熱材組成物をふた付き容器に充填して
なる蓄熱材、及び、相変化により蓄熱性を有する油性物
質と該油性物質の流動性を低下させる油増粘剤とを必須
成分とする蓄熱材組成物をふた付き容器に充填してなる
工程を含む蓄熱材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルや工場等の大型建造物用や
家庭用等の冷暖房エネルギーの省力化や効率化、環境保
護の目的のために、建物の一角に蓄熱設備を配置し、そ
こにビル空調用では4、5メートル四方ほどの大きさの
蓄熱装置を複数設置することにより、一時的に熱を貯蔵
するシステムが注目されている。このような蓄熱装置
は、装置内に一辺が数cm〜十数cmの大きさの蓄熱材
を多数充填し、ここに熱を媒介する循環水等の媒体を通
過させ、電力等のエネルギーによって蓄熱物質を相変化
させることにより、固体から液体への相変化時に放熱
し、液体から固体への相変化時に吸熱するという潜熱を
利用するものである。例えば、夜間電力で蓄熱材を冷却
固化し、その融解時の吸熱効果を昼間の冷房に活かそう
とするものである。
【0003】蓄熱材を構成する蓄熱物質としては、クラ
スレート、エチレングリコールと水との混合物、炭素数
10〜20程度のパラフィン混合物等であって、5〜1
4℃程度で冷却固化され、かつ、融解熱が大きいものが
好ましいとされている。このような蓄熱材が充填された
蓄熱装置においては、蓄熱装置の導水管(入口)から誘
導された循環水等の媒体は、充填された蓄熱材の隙間を
通過することにより熱交換されつつ移動し、蓄熱装置の
送水管(出口)に至って充分に熱交換された状態で蓄熱
装置を出て、パイプラインを通じてビル内等を循環する
ことになる。
【0004】このような蓄熱材は、相変化により蓄熱性
を有する有機系物質や無機系物質等を包装容器に充填し
て封止することにより製造されている。包装容器の封止
方法としては、(1)包装容器の被シール部位に充填物
が触れた状態又は触れない状態で充填した後、加熱した
金型で圧着することによりヒートシール封止する方法、
(2)包装容器の被シール部位に充填物が触れた状態で
充填しながら、加熱した金型で被シール部位を絞りなが
ら圧着することによりヒートシール封止する方法、
(3)包装容器の被シール部位に充填物が触れた状態で
充填しながら、ワイヤ等の金具で被シール部位をくくり
封止する方法等が行われている。
【0005】これらの封止方法においては、(1)及び
(2)の封止方法の場合、充填効率を向上し、また、包
装容器中に空気が混入しないようにして蓄熱性能を向上
する点から、(2)の封止方法が好ましいが、相変化に
より蓄熱性を有する有機系物質を用いる場合、シール部
位に有機系物質が挟雑物として入り込み、シール性が充
分ではなくなり、また、シール部位の耐熱性も充分でな
くなることとなる。また、(3)の封止方法の場合、蓄
熱材の廃棄時にワイヤ等の金具のため埋立て等の産廃処
理が必要になるという実用上の問題があった。
【0006】特許第3136330号明細書には、熱媒
体を加熱冷却装置と負荷に循環させ、且つ循環途中に、
蓄熱するための蓄熱具を内含する熱媒体滞留タンクを有
する加熱冷却方法であって、該蓄熱具は可撓性プラスチ
ック容器とその中に充填された蓄熱剤とからなる加熱冷
却方法が開示されている。しかしながら、このような技
術では、相変化により蓄熱性を有する無機系物質を用い
て加熱冷却することになるが、例えば、一般的に知られ
ている無機水和塩では、過冷却が大きく、融点以下にな
っても凝固が阻害されて、放熱される熱密度が著しく低
下するという実用上の問題があった。
【0007】蓄熱材を工夫した例としては、例えば、特
開昭58−108391号公報には潜熱蓄熱材がフレキ
シブルシート材料のチューブ状容器に充填された蓄熱構
造体、特開昭57−65584号公報には蓄熱タンク、
特開昭58−107123号公報には潜熱蓄熱剤が内蔵
された筒状容器をマルチフィルムで覆設したビニールハ
ウス栽培法、特開昭59−41792号公報には熱可塑
性樹脂又はシート状物の周囲を溶封重合した中空体の蓄
熱剤充填用容器、特開昭59−145489号公報には
フィルムに蓄熱材を包含した蓄熱体とその支持手段を持
つ蓄熱槽、特開昭60−40046号公報及び特開昭6
0−88550号公報には蓄熱材が密封されている可撓
性容器、特開昭60−235994号公報には一対のフ
ィルムを注入口を残して接合し、注入口より潜熱蓄熱材
を注入して封口した後、注入口近辺を洗浄し、封入口外
側を封口する潜熱蓄熱材容器の封口方法、特開昭61−
240095号公報には潜熱蓄熱材を柔軟性のある容器
中に収容した蓄熱エレメント、特開平3−188188
号公報にはPET/NY(ナイロン)/PPの収容袋、
特開平8−94269号公報には、円筒状蓄熱カプセ
ル、特許第3136330号明細書には可撓性プラスチ
ック容器と蓄熱剤とからなる蓄熱具が開示されている。
【0008】しかしながら、これらの公報等に開示され
た技術では、相変化により蓄熱性を有する有機系物質を
用いて蓄熱材を製造する場合に、蓄熱材の性能や耐久性
を向上させる工夫の余地があった。すなわち蓄熱性能に
実用的に優れる有機系の蓄熱物質を用いた蓄熱材におい
て、高温耐水性を有する安全なものとなるように工夫す
る余地があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、高温耐水性を有する安全な
蓄熱材、及び、該蓄熱材の作業性や効率性に優れた製造
方法を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、蓄熱性を
有する油性物質を必須成分とする蓄熱材組成物を充填し
てなる蓄熱材について種々検討するうち、蓄熱材組成物
としては、相変化により蓄熱性を有する油性物質を必須
成分とするものが蓄熱材としての実用上の性能に優れる
ことにまず着目した。そして、包装容器の封止部位(シ
ール部位)に存在する挟雑物としての油性物質が蓄熱材
の性能や耐久性に関係していることを見いだし、蓄熱材
組成物を充填する容器をふた付き容器とし、蓄熱材組成
物が充填されてねじぶた等により密閉されたものが、蓄
熱材の使用中に蓄熱材組成物の漏れがなくなることに起
因して安全性が高くなり、かつ封止する必要がなくなっ
て簡便に蓄熱材を製造することができることから、上記
課題をみごとに解決することができることに想到した。
更に、市販のボトル容器を用いると、廉価にかつ効率的
に製造することができ、また、再生ペット(PET)ボ
トルを用いると、これをリサイクルして有効利用するこ
とが可能となることも見いだし、本発明に到達したもの
である。
【0011】すなわち本発明は、相変化により蓄熱性を
有する油性物質を必須成分とする蓄熱材組成物をふた付
き容器に充填してなる蓄熱材である。以下に、本発明を
詳述する。
【0012】本発明の蓄熱材は、蓄熱材組成物がふた付
き容器に充填されてなるものである。すなわち、「ふ
た」によって密閉することができる開口部を有する容器
に蓄熱材組成物を充填した後、「ふた」により該開口部
が密閉されてなるものである。容器の開口部を「ふた」
により密閉する方法としては、該開口部を閉鎖すること
により容器内部の蓄熱材組成物が容器外に漏れないよう
にすることができる方法であれば特に限定されず、例え
ば、ねじぶたを締めることによる方法、円形キャップを
取り付ける方法、栓状のものを差し込む方法等が挙げら
れる。これらの方法は、容器の種類や材質等により適宜
選択すればよい。好ましくは、ねじぶたを用いる方法で
ある。
【0013】上記容器の形状としては、例えば、細い部
分と太い部分とにより構成されるビン型、円筒型、封筒
型、板型、球型、角柱型、瓢箪型、パウチ型、テトラパ
ック型、チューブ型、ソーセージ型、コイル型等が挙げ
られる。開口部の容器本体に対する大きさや形状につい
ては特に限定されず、また、開口部が突出していてもよ
いし、突出していなくてもよい。
【0014】上記ふた付き容器の材質としては、通常で
は蓄熱材を構成する蓄熱材組成物が蓄熱装置中の循環水
等の媒体中に混入しないようにすることができるもので
あれば特に限定されず、例えば、プラスチック、ガラ
ス、各種金属等が挙げられ、プラスチックとしては、ポ
リエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ−
1−ブテン、α−オレフィン重合体、α−オレフィン共
重合体等のポリオレフィン;ナイロン(NY)等のポリ
アミド(PA);ポリ塩化ビニル(PVC);ポリ塩化
ビリニデン(PVDC);ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等
のポリエステル;ポリカーボネート;ポリオール;ポリ
エーテル;不飽和カルボン酸/誘導体のグラフト変性体
等が挙げられる。また、これらの材質のフィルムを積層
したラミネートフィルムや、アルミ蒸着層(Al)が形
成されているフィルムを用いてもよい。このようなフィ
ルムとしては、ポリアミド−ポリオレフィンフィルム、
ポリエステル−ポリアミド−ポリオレフィンフィルム、
ポリエステル−アルミニウム−ポリオレフィンフィル
ム、ポリエステル−アルミニウム−ポリエステル−ポリ
オレフィンフィルム、ポリエステル−ナイロン−アルミ
ニウム−ポリオレフィンフィルム、ポリエステル−ナイ
ロン−ポリオレフィンフィルム等が挙げられる。これら
の中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステ
ル、ナイロン(NY)類等のポリアミド、ポリカーボネ
ート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、ポリ−1−ブテンが好ましい。
【0015】上記ふた付き容器の壁厚としては、0.0
1〜100mmが好ましく、0.05〜2mmがより好
ましい。また容器の好ましい大きさとしては、蓄熱材の
形状がボトル型、ビン型、チューブ型の場合には、径1
0〜100mm(より好ましくは30〜70mm)、長
さ≧100mm(より好ましくは200〜300mm)
が好ましく、蓄熱材の形状が円筒型、封筒型、板型、球
型、角柱型、瓢箪型等の場合には、長さ50−300m
m、長径10−100mm、短径3−50mmが好まし
い。
【0016】上記ふた付き容器の好ましい形態は、プラ
スチック容器であり、中でも、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)やポリブチレンテレフタレート(PB
T)等のポリエステル容器、ナイロン類等のポリアミド
容器、ポリカーボネート容器が挙げられ、中でも、ポリ
エステル容器が好ましい形態である。これらの容器は安
価であり、蓄熱材を効率的に製造することが可能とな
る。また、使用された容器を原料にして製造された容器
や、使用された容器を洗浄等した後そのまま再利用され
た容器等のリサイクル容器(再生容器)でもよい。これ
らの中でも、市販のペット(PET)ボトルが入手しや
すく安価であり好適である。
【0017】上記ふた付き容器への蓄熱材組成物の充填
量としては特に限定されず、例えば、容器の全容量を1
00%とすると、20〜100%とすることが好まし
い。20%未満であると、蓄熱効率が充分でなくなるお
それがある。より好ましくは、蓄熱材組成物の膨張・収
縮を考慮すると、95%以下である。更に好ましくは、
40〜90%である。
【0018】本発明はまた、相変化により蓄熱性を有す
る油性物質と、上記油性物質の流動性を低下させる油増
粘剤とを必須成分とする蓄熱材組成物をふた付き容器に
充填してなる工程を含む蓄熱材を製造する方法でもあ
る。上記蓄熱材の製造方法では、蓄熱材組成物が上記油
性物質の流動性を低下させる油増粘剤を含むことによ
り、油性物質の流動性が低下するため、蓄熱や放熱する
ために凍結や融解を繰り返したときに油性物質のしみ出
し等の漏出が抑制され、油性物質への引火が抑制されて
安全性が高い蓄熱材を安定的に得ることができることに
なる。また、同様にふた付き容器に充填することによ
り、蓄熱材が高い安全性を実現し、かつ高温耐水性を有
することとなる。上記ふた付き容器の充填方法や好まし
い形態は、上記と同様である。
【0019】上記蓄熱材の製造方法においては、必須成
分である油性物質及び油増粘剤を含む蓄熱材組成物を製
造し、これを容器に充填してもよく、必須成分をそれぞ
れ容器に充填した後、容器内で蓄熱材組成物を製造して
もよい。
【0020】本発明は更に、相変化により蓄熱性を有す
る油性物質中で単量体成分を重合させてなる蓄熱材組成
物をふた付き容器に充填してなる蓄熱材を製造する方法
でもある。上記蓄熱材の製造方法では、相変化により蓄
熱性を有する油性物質中で単量体成分を重合させて重合
体を形成することにより、該油性物質を該重合体中に保
持してなる蓄熱材組成物により蓄熱材が構成されること
になる。これにより、上記単量体成分を重合させてなる
重合体中に、油性物質の流動性が低下するように油性物
質を保持させることができるため、上述したのと同様に
蓄熱や放熱するために凍結や融解を繰り返したときに油
性物質のしみ出し等の漏出が抑制され、油性物質への引
火が抑制されて安全性が高い蓄熱材を安定的に得ること
ができることになる。また、同様にふた付き容器に充填
することにより、蓄熱材が高い安全性を実現し、かつ高
温耐水性を有することとなる。上記ふた付き容器の充填
方法や好ましい形態は、上記と同様である。
【0021】上記蓄熱材の製造方法においては、相変化
により蓄熱性を有する油性物質を保持する状態をより安
定的に維持する点から、単量体成分を重合させてなる重
合体が、架橋構造を有することが好ましい。このような
架橋構造を重合体に付与する方法としては、例えば、重
合性を有する不飽和基を分子中に少なくとも2個以上有
する架橋性単量体を含む単量体成分を重合して重合体を
形成する方法が好適である。すなわち本発明において
は、上記単量体成分が、架橋性単量体を含むことが好ま
しく、このような架橋性単量体を含む単量体成分を重合
することにより、架橋構造を有する重合体が生成するこ
とになる。
【0022】上記架橋構造を重合体に付与する方法とし
てはまた、縮合性官能基を有する反応性単量体を含む単
量体成分を重合して重合体を形成する方法も適用するこ
とができる。この場合、上記単量体成分を油性物質中で
重合させてなる重合体を、油性物質を含有した状態で、
少なくとも2個の縮合性官能基を有する架橋剤により、
重合体が有する縮合性官能基と架橋剤が有する縮合性官
能基とを縮合させて架橋させることにより、架橋構造を
有する重合体が得られることになる。このような方法
は、上記架橋性単量体を用いる方法と併用してもよい。
これらの重合反応や架橋反応では、反応を促進する触媒
を適宜選択して用いることにより反応速度を速めること
もできる。
【0023】上記蓄熱材の製造方法においては、更に、
上記蓄熱材組成物に、油性物質の流動性を低下させる油
増粘剤及び/又は架橋剤を添加してなることが好まし
い。より好ましくは、油増粘剤及び架橋剤を添加してな
る形態である。この場合、蓄熱材組成物を形成する方法
としては、(1)油性物質中で単量体成分を重合して重
合体を形成した後、油増粘剤及び/又は架橋剤を添加し
て上記重合体に架橋構造を導入する方法、(2)油性物
質及び油増粘剤中で単量体成分を重合して重合体を形成
し、必要に応じて架橋剤を添加して上記重合体に架橋構
造を導入する方法等が挙げられる。
【0024】本発明の蓄熱材の製造方法において、ふた
付き容器に充填される蓄熱材組成物の状態としては特に
限定されず、例えば、液体状、ゲル状、固体状等が挙げ
られ、これらの混合物であってもよい。また、固体状の
蓄熱材組成物を、加熱等により液化して、又は、液状の
蓄熱材組成物をゲル化若しくは固体状にして用いてもよ
い。これらの中でも、複雑な形状の容器に、簡単に隙間
なく蓄熱材組成物を充填することができることから、液
体状が好ましく、蓄熱材組成物が容器に密に充填され、
熱効率に優れた蓄熱材を製造することができる。最も好
ましくは、液体状でふた付き容器に充填し、容器内でゲ
ル化や硬化させて蓄熱材を形成する形態である。
【0025】上述した蓄熱材の製造方法は、蓄熱材の作
業性や効率性に優れた製造方法であることから、本発明
の蓄熱材としては、これらの製造方法により製造されて
なるものであることが好ましい形態である。すなわち
(1)相変化により蓄熱性を有する油性物質と、該油性
物質の流動性を低下させる油増粘剤とを必須成分とする
蓄熱材組成物をふた付き容器に充填してなる蓄熱材や、
(2)相変化により蓄熱性を有する油性物質中で単量体
成分を重合させてなる蓄熱材組成物をふた付き容器に充
填してなる蓄熱材は、本発明の蓄熱材の好ましい実施形
態である。
【0026】以下に、本発明における蓄熱材組成物の具
体的な実施形態について説明する。本発明における蓄熱
材組成物は、相変化により蓄熱性を有する油性物質を必
須成分とし、顕熱蓄熱、潜熱蓄熱、化学反応蓄熱等の熱
エネルギーを貯蔵し、放出できるものである。相変化に
より蓄熱性を有するとは、相変化又は相転移の際の潜熱
を利用する潜熱蓄熱を蓄熱性として有することを意味
し、このような油性物質は、蓄熱密度が高く、一定温度
付近での蓄熱や放熱が可能なものである。また、相変化
する油性物質としては、ビル空調用の蓄熱材の場合、具
体的には、常温(25℃)付近、常圧(約101.3k
Pa)において液体状であるものが好ましい。なお本明
細書中、蓄熱材組成物とは、蓄熱材を構成するふた付き
容器に充填されることになる材料すべてを意味するもの
とする。
【0027】上記相変化により蓄熱性を有する油性物質
としては、例えば、アルコール類、エステル類、エーテ
ル類、パラフィン等の炭化水素化合物が挙げられ、具体
的には、C14〜C16パラフィン、C15〜C16パラフィ
ン、ペンタデカン、C14パラフィン、C16パラフィン等
の常温で液体である中級パラフィン;常温で固体である
高級パラフィン;1−デカノール等の高級アルコール等
が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を併用してもよい。これらの中でも、取り扱いが便宜で
あることから、ビル空調用の蓄熱材の場合、常温(25
℃)及び常圧(約101.3kPa)において液体状で
ある油性物質を用いることが好ましい。また、容易に入
手でき、また、広い温度範囲に用いることができる蓄熱
体を簡便にかつ安定的に製造することができることか
ら、パラフィンが好ましく、ビル空調の冷熱用途等の場
合、パラフィンの中でもテトラデカン、ペンタデカン、
ヘキサデカン、ヘプタデカン及びそれらの混合物が好ま
しい。
【0028】上記蓄熱材組成物における油増粘剤として
は、上記油性物質の流動性を低下させる作用を有するも
のであれば特に限定されず、例えば、以下の(1)〜
(7)に記載する化合物や物質等を用いることができ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用して
もよい。
【0029】(1)ポリオレフィン系重合体及びポリオ
レフィン系重合体の一部がハロゲン化されてなるハロゲ
ン化物:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等
のポリオレフィン単独重合体;エチレンを主体としてエ
チレンと炭素数3〜12のα−オレフィンとが共重合し
てなるポリオレフィン共重合体;プロピレンを主体とし
てプロピレンと炭素数2、4〜12のα−オレフィンと
が共重合してなるポリオレフィン等のポリオレフィン共
重合体;酢酸ビニル、アクリル酸エチル、メタクリル酸
エチル等の単量体とα−オレフィンとが共重合してなる
共重合体等。
【0030】(2)ゴムやプラスチックの分野におい
て、室温以上でゴム弾性を備えている、いわゆる熱可塑
性エラストマーとして知られている化合物:ポリスチレ
ンとポリブタジエン、ポリイソプレン又はこれらポリオ
レフィンの水素付加物とのブロック共重合体等のスチレ
ン系エラストマー;ポリオレフィン共重合体とポリオレ
フィン共重合体との混合物;ポリオレフィン共重合体に
オレフィンがグラフト重合してなる共重合体等のオレフ
ィン系エラストマー;ウレタン系エラストマー;エステ
ル系エラストマー等。
【0031】(3)炭化水素系ゴム:天然ゴム、スチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム、ブチルゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体ゴ
ム、スチレン−エチレン−ブチレン三元共重合体ゴム、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ゴム、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体ゴム等。
【0032】(4)N−アシルアミノ酸アミド:N−ラ
ウロイルグルタミン酸ジアミド、N−ラウロイルグルタ
ミン酸ジブチルアミド、N−ラウロイルグルタミン酸ジ
ステアリルアミド、N−アセチルグルタミン酸ジステア
リルアミド、N−オクチルグルタミン酸ジオクチルアミ
ド、N,N−ジカプリロイルリジンアミド、N,N−ジ
カプリロイルリジンラウリルアミド、N,N−ジラウロ
イルリジンオクチルアミド、N−ラウロイルバリンラウ
リルアミド、N−ラウロイルフェニルアラニンラウリル
アミド等。
【0033】(5)N−アシルアミノ酸アミン塩:N,
N−ジラウロイルリジンオクチルアミン塩、N,N−ジ
ラウロイルリジンステアリルアミン塩、N,N−ジカプ
リロイルリジンラウリルアミン塩、N−ステアロイルグ
ルタミン酸ステアリルアミン塩等。
【0034】(6)N−アシルアミノ酸誘導体:N,N
−ジカプリロイルリジンラウリルエステル、N,N−ジ
ラウロイルリジンラウリルエステル、N,N−ジラウロ
イルリジンステアリルエステル、N−ステアロイルグル
タミン酸ステアリルエステル等のN−アシルアミノ酸エ
ステル等。 (7)その他:ベンジリデンソルビトール、12−ヒド
ロキシステアリン酸等。
【0035】上記ポリオレフィン系重合体及びそのハロ
ゲン化物は、非結晶性、低結晶性、結晶性の何れであっ
てもよい。但し、非結晶性や低結晶性のポリオレフィン
系重合体は、その物性によって、炭化水素系ゴムに分類
される場合もある。熱可塑性エラストマーとしては、室
温以上において、ゴム弾性を備えている化合物が好適で
ある。より好ましくは、室温以上において、かつ油性物
質の融点(結晶転移温度)よりも20℃高い温度迄の範
囲内において、ゴム弾性を備えている化合物であり、更
に好ましくは、油性物質の融点よりも10℃高い温度迄
の範囲内において、ゴム弾性を備えている化合物であ
る。
【0036】上記油増粘剤の使用量としては、例えば、
油性物質100重量部に対して0.1〜50重量部とす
ることが好ましい。0.1重量部未満であると、油性物
質の蓄熱特性を阻害することなく、油性物質の流動性を
低下する効果が不充分となるおそれがあり、蓄熱材組成
物から液体状の油性物質が分離して滲み出すおそれがあ
る。50重量部を超えると、蓄熱材組成物が固体状又は
高粘性を有する組成物となってしまうので、複雑な形状
の容器に隙間なく蓄熱材組成物を充填することができな
くなるおそれがある。また、後述する重合体又は架橋重
合体を形成する反応や、重合体に架橋構造を導入する反
応が油増粘剤によって阻害されるので、保形性に優れた
蓄熱材組成物を製造することができなくなるおそれがあ
る。より好ましくは、0.2〜20重量部であり、更に
好ましくは、0.4〜4重量部である。
【0037】以下に、相変化により蓄熱性を有する油性
物質中で単量体成分を重合させて重合体を形成する方法
について説明する。上記単量体成分としては、分子中に
1個の重合性不飽和基を有する単量体(a)を主成分と
して含むものであれば特に限定されるものではない。ま
た、上述したように重合性を有する不飽和基を分子中に
少なくとも2個以上有する架橋性単量体(b)や縮合性
官能基を有する反応性単量体(c)を含むことが好まし
い。上記単量体(a)としては、例えば、蓄熱材組成物
をゲル状又は固形状にしやすく、油性物質の保持性が向
上することから、溶解度パラメーター(SP値)が1
8.4以下の単量体を用いることが好ましい。尚、溶解
度パラメーター(SP値)とは、化合物の極性を表す尺
度として一般に用いられている値であり、本明細書で
は、Smallの計算式にHoyの凝集エネルギー定数
を代入して導いた値を適用するものとし、単位を(J/
cm31/2 で表した値である。
【0038】上記溶解度パラメーター(SP値)が1
8.4以下の単量体(a)としては、例えば、以下に記
載するもの等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。 (1)不飽和カルボン酸エステル:メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、is
o−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−オクチル(メタ)アクリレート、ドデシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
フェニル(メタ)アクリレート、オクチルフェニル(メ
タ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレー
ト、ジノニルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリ
レート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジブチル
(メタ)アクリレート、ジブチルマレエート、ジドデシ
ルマレエート、ドデシルクロトネート、ジドデシルイタ
コネート等。
【0039】(2)炭化水素基を有する(メタ)アクリ
ルアミド:(ジ)ブチル(メタ)アクリルアミド、
(ジ)ドデシル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ステア
リル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ブチルフェニル
(メタ)アクリルアミド、(ジ)オクチルフェニル(メ
タ)アクリルアミド等。
【0040】(3)α−オレフィン:1−ヘキセン、1
−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−デセン
等。 (4)脂環式ビニル化合物:ビニルシクロヘキサン等。 (5)脂肪族炭化水素基を有するアリルエーテル:ドデ
シルアリルエーテル等。 (6)脂肪族炭化水素基を有するビニルエステル:カプ
ロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル等。 (7)脂肪族炭化水素基を有するビニルエーテル:ブチ
ルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル等。 (8)芳香族ビニル化合物:スチレン、t−ブチルスチ
レン、オクチルスチレン等。
【0041】上記単量体成分の中でも、アルキル(メ
タ)アクリレート、アルキルアリール(メタ)アクリレ
ート、アルキル(メタ)アクリルアミド、アルキルアリ
ール(メタ)アクリルアミド、脂肪酸ビニルエステル、
アルキルスチレン及びα−オレフィンからなる群より選
択される少なくとも一種の不飽和化合物を主成分として
用いることが好ましい。このような不飽和化合物は、少
なくとも1個の炭素数1〜30の脂肪族炭化水素基を有
することが好ましい。
【0042】上記単量体成分中における上記溶解度パラ
メーター(SP値)が18.4以下の単量体(a)の使
用量としては、主成分となる限り特に限定されず、例え
ば、50質量%以上であることが好ましい。50質量%
未満であると、重合体中に保持される油性物質の含有率
が低下するおそれがある。より好ましくは、70質量%
以上である。
【0043】上記単量体成分には、溶解度パラメーター
(SP値)が18.4を超える単量体(a)が含有され
ていてもよい。このような単量体(a)としては、例え
ば、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレ
ート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0044】上記架橋性単量体(b)としては、例え
ば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコール−ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
N,N′−メチレンビスアクリルアミド、N,N′−プ
ロピレンビスアクリルアミド、グリセリントリ(メタ)
アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)ア
クリレート;グリセリン、トリメチロールプロパン、テ
トラメチロールメタン等の多価アルコールのアルキレン
オキシド付加物と(メタ)アクリル酸とのエステル化に
よって得られる多官能(メタ)アクリレートやジビニル
ベンゼン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0045】上記単量体(a)と上記架橋性単量体
(b)との配合割合としては、例えば、単量体(a)と
架橋性単量体(b)の合計重量を100質量%として、
単量体(a)を90〜99.999質量%、架橋性単量
体(b)を0.001〜10質量%とすることが好まし
い。
【0046】上記反応性単量体(c)としては、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基、メルカプト基、ニトリル
基、アミノ基、アミド基、イソシアナート基及びエポキ
シ基からなる群より選択される少なくとも一種の官能基
を有するビニル系単量体や、重合性不飽和基を有する酸
無水物等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。これらの具体例としては、
例えば、以下に記載するもの等が挙げられる。
【0047】(1)カルボキシル基を有するビニル系単
量体:(メタ)アクリル酸、フマル酸、イタコン酸等。 (2)ヒドロキシル基を有するビニル系単量体:ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、グリセリン(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパン(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシスチレン等。
【0048】(3)メルカプト基を有するビニル系単量
体:ビニルメルカプタン、メルカプトエチル(メタ)ア
クリレート等。 (4)ニトリル基を有するビニル系単量体:(メタ)ア
クリロニトリル等。 (5)アミノ基を有するビニル系単量体:アミノエチル
(メタ)アクリレート、ビニルピリジン等。
【0049】(6)アミド基を有するビニル系単量体:
(メタ)アクリルアミド等。 (7)イソシアナート基を有するビニル系単量体:ビニ
ルイソシアナート等。 (8)エポキシ基を有するビニル系単量体:グリシジル
(メタ)アクリレート等。 (9)重合性不飽和基を有する酸無水物:無水マレイン
酸等。
【0050】上記単量体(a)と上記反応性単量体
(c)との配合割合との配合割合としては、例えば、単
量体(a)と反応性単量体(c)の合計重量を100質
量%として、単量体(a)を90〜99.995質量
%、反応性単量体(c)を0.005〜10質量%とす
ることが好ましい。
【0051】上記単量体成分が反応性単量体(c)を含
む場合には、2個の縮合性官能基を有する架橋剤により
該縮合性官能基と該縮合性官能基とを架橋させることに
より、架橋構造を形成することになる。上記架橋剤とし
ては、例えば、反応性単量体(c)の縮合性官能基
(X)により以下に記載するもの等が挙げられる。これ
らは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。 (1)縮合性官能基(X)が、カルボキシル基、メルカ
プト基、ニトリル基、エポキシ基である場合には、ジメ
チロールフェノールやポリメチロールフェノール等のフ
ェノール樹脂等が挙げられる。 (2)縮合性官能基(X)が、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基である場合には、メラミン、ベンゾグアナミ
ン、尿素等のアミノ化合物とホルムアルデヒドやアルコ
ールとを付加縮合したアミノ樹脂等が挙げられる。
【0052】(3)縮合性官能基(X)が、カルボキシ
ル基、イソシアナート基、エポキシ基である場合には、
ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、テト
ラエチレンペンタミン等の多価アミノ化合物が挙げられ
る。 (4)縮合性官能基(X)が、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基、メルカプト基、イソシアナート基、アミド
基、アミノ基、エポキシ基である場合には、ヘキサメチ
レンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、
p−フェニレンジイソシアナート、2,4−トルエンジ
イソシアナート、2,6−トルエンジイソシアナート、
1,5−ナフタレンジイソシアナート;これらのイソシ
アナートとメタノールやフェノール等とを縮合させたブ
ロックドイソシアナート等のイソシアナート化合物等が
挙げられる。
【0053】(5)縮合性官能基(X)が、イソシアナ
ート基、エポキシ基である場合には、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、フタル酸、テレフタル酸等の多価カル
ボン酸等が挙げられる。 (6)縮合性官能基(X)が、ヒドロキシル基、イソシ
アナート基、エポキシ基である場合には、無水フタル
酸、ピロメリット酸無水物、ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸無水物等の酸無水物等が挙げられる。
【0054】(7)縮合性官能基(X)が、ヒドロキシ
ル基、メルカプト基、アミノ基、アミド基である場合に
は、グリオキザル、テレフタルアルデヒド等のアルデヒ
ド化合物等が挙げられる。 (8)縮合性官能基(X)が、ヒドロキシル基、イソシ
アナート基、エポキシ基である場合には、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ヘキサンジオール等の多価アルコール等が挙げられ
る。
【0055】(9)縮合性官能基(X)が、カルボキシ
ル基、ヒドロキシル基、メルカプト基、イソシアナート
基である場合には、トルエングリシジルエーテル、ヘキ
サメチレングリシジルエーテル、ビスフェノールAジグ
リシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル等のエポキシ化合物等が挙げられる。
【0056】上記反応性単量体(c)と上記架橋剤とに
おいて、反応性単量体(c)の縮合性官能基(X)と、
架橋剤の縮合性官能基(Y)との組合せは、いずれか一
方の官能基が、カルボキシル基、ヒドロキシル基、メル
カプト基、アミノ基及びアミド基からなる群より選択さ
れる少なくとも一種の官能基であり、もう一方の官能基
が、イソシアナート基、エポキシ基、無水カルボン酸基
からなる群より選択される少なくとも一種の官能基であ
ることが好ましい。より好ましくは、油性物質を低温で
ゲル化することができることから、縮合性官能基(X)
がヒドロキシル基であり、縮合性官能基(Y)がイソシ
アナート基であることである。
【0057】上記反応性単量体(c)と上記架橋剤との
比率としては、例えば、縮合性官能基(X)1モルに対
する縮合性官能基(Y)のモル数が0.1〜10モルと
なるように設定することが好ましい。0.1未満である
と、蓄熱材組成物の強度が充分でなくなるおそれがあ
り、10を超えると、油性物質の保持性が充分でなくな
るおそれがある。
【0058】上記単量体成分が反応性単量体(c)を含
む場合、油性物質とともに単量体成分を重合させてなる
重合体と、架橋剤とを混合して混合物とした後、油性物
質が溶融して液体状を維持できるような0〜80℃の温
度下で架橋反応させてもよい。更に、架橋反応後に縮合
性官能基(X)及び縮合性官能基(Y)が未反応で残存
することを抑制するために、架橋反応を阻害しない範囲
内で、縮合性官能基(X)及び/又は縮合性官能基
(Y)と重縮合可能な反応基を有する化合物を予め又は
架橋反応後に添加してもよい。例えば、縮合性官能基
(X)又は縮合性官能基(Y)が多価イソシアナートで
ある場合には、該化合物として、長鎖カルボン酸等を用
いることができる。
【0059】上記蓄熱性を有する油性物質とともに単量
体成分を重合させて重合体を形成する方法としては、通
常は油溶解性ラジカル重合開始剤の共存下において重合
されることになるが、水等の水系媒体中に保護コロイド
剤や界面活性剤を溶解した界面活性剤水溶液中に油性物
質と単量体成分とを互いに相溶させて混合し懸濁させた
状態にて、油溶解性ラジカル重合開始剤の共存下におい
て懸濁重合させる方法(水中懸濁重合)を用いることも
できる。またこの際、上述した油性物質の流動性を低下
させる油増粘剤の存在下で重合を行なってもよい。
【0060】上記油溶解性ラジカル重合開始剤として
は、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパ
ーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機
過酸化物;2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2′−アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化
合物等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2
種以上を併用してもよい。
【0061】上記油溶解性ラジカル重合開始剤の使用量
としては、例えば、単量体成分100質量%に対して、
0.1〜5質量%とすることが好ましい。上記重合にお
いて、重合温度としては、油性物質の融点や単量体成分
の種類や重合開始剤の種類を考慮して、0〜150℃で
油性物質が液体状を維持できる温度とすることが好まし
い。より好ましくは、0〜80℃である。
【0062】上記保護コロイド剤としては、例えば、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ゼ
ラチン等が挙げられ、上記界面活性剤としては、例え
ば、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、脂肪酸石鹸等が挙げられる。これらはそれぞれ
単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0063】上記蓄熱材組成物には、更に、以下に記載
する機能を有する添加剤を含有させることもできる。こ
れらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。 (1)伝熱向上用:鉄、銅等の金属粉:金属繊維;金属
酸化物;カーボン;カーボンファイバー等。 (2)比重調整用:砂;粘土;石;鉛、鉄等の金属粉
等。
【0064】(3)難燃性付与用:水;水ゲル;金属
粉;炭酸カルシウム等の無機化合物;臭素系、塩素系、
リン系等の難燃剤等。尚、難燃性には、燃焼性の低減、
延焼防止、水蒸気による引火点の消滅、燃焼熱量低減効
果等を含む。 (4)過冷却防止用:金属粉、高分子パラフィン(ワッ
クス)等。 (5)凝固点調整用:ワックス類等。 (6)酸化防止や経時的な劣化防止用:フェノール系、
チオ系、リン系等の酸化防止剤等。 (7)その他:着色剤、顔料、帯電防止剤、防菌剤等。
【0065】上記添加剤の使用量としては、例えば、燃
焼性を低減させるために、炭酸カルシウムを用いる場合
には、油性物質と重合体との合計量に対して、10〜4
0質量%とすることが好ましい。
【0066】上記油性物質には、潜熱性を調整するため
の包接化合物を添加してもよい。上記包接化合物として
は、例えば、C48・O・17H2O、(CH33N・
10.25H2O、(C494NCHO2・32H2O、
(C494NCH3CO2・32H2O等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0067】上記蓄熱性を有する油性物質とともに単量
体成分を重合させて重合体を形成して蓄熱材とする場合
では、上記添加剤を用いたときに、例えば、金属粉のよ
うに、油性物質との間に1以上といった大きな比重差を
有するものを用いたときや、添加剤と油性物質との溶解
度パラメーターの数値の差が4以上離れているために、
添加剤と油性物質との相溶性が劣るときでも、添加剤を
蓄熱材組成物内に均一な状態で保持することができ、添
加剤の効果をより有効に発揮させることが可能となる。
【0068】本発明の蓄熱材の製造方法としては、例え
ば、蓄熱性を有する油性物質とともに単量体成分を重合
させて重合体を形成して蓄熱材組成物とする場合におい
て、該蓄熱材組成物をふた付き容器に密閉するときに
は、ふた付き容器に、油性物質とともに単量体成分又は
架橋前の重合体を液体状態で充填して、該容器内で硬化
(ゲル化)させることができる。これにより、該容器内
に該蓄熱材組成物を密に充填することが容易となり、該
油性物質による蓄熱効率が向上した蓄熱材を得ることが
できることになる。
【0069】上記製造方法としては、例えば、(1)油
性物質と単量体(a)及び架橋性単量体(b)を含む単
量体成分とを液体状態にて該容器内に投入して充填し、
油溶解性ラジカル重合開始剤の共存下で塊状架橋重合さ
せて硬化させる方法(注型重合方法)、(2)油性物質
と単量体(a)及び反応性単量体(c)を含む単量体成
分とを油溶解性ラジカル重合開始剤の共存下で重合させ
た架橋前の重合体と架橋剤とを混合した混合物を、架橋
反応が完了する前に液体状態にて該容器内に投入して充
填し、その後に架橋反応を完了させて硬化させる方法
(注型後架橋方法)、(3)油性物質と単量体(a)及
び架橋性単量体(b)を含む単量体成分とを液体状態に
てステンレスバットのごとき容器に投入し、油溶解性ラ
ジカル重合開始剤の共存下で塊状架橋重合させて硬化さ
せた蓄熱体をミートチョッパーのごとき押出機で該容器
内に充填させる方法(蓄熱体形成後封入方法)等が挙げ
られる。
【0070】本発明の蓄熱材は、オフィスビルや工場等
の大型建造物用や家庭用等の冷暖房エネルギーの省力化
や効率化、環境保護の目的のための蓄熱装置を構成する
材料として優れたものであり、ふた付き容器の密閉性や
高温耐水性を有する安全なものである。また、本発明の
蓄熱材の製造方法は、このような蓄熱材を作業性や効率
性を向上させて製造することができる方法である。
【0071】
【実施例】以下に実施例を揚げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0072】実施例1 温度計、攪拌機、ガス導入管、2つの滴下ロート及び還
流冷却器を備えた500ミリリットルのフラスコに、油
性物質としてのペンタデカン10gを仕込み、攪拌下、
フラスコ内を窒素置換し、窒素気流下にて65℃に加熱
した。次いで、1つの滴下ロートに、単量体成分として
の2−エチルヘキシルアクリレート(SP値:15.
9)38g及びヒドロキシエチルアクリレート2g、並
びに油性物質としてのペンタデカン40gからなる溶液
を、更に別の滴下ロートに、重合開始剤としての2,
2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)0.1g、並びに油性物質及び希釈液とし
てのペンタデカン10gからなる溶液をそれぞれ仕込
んだ。
【0073】続いて、上記フラスコ内に対し、溶液及
び溶液を同時に1時間かけて滴下し、重合反応を行
い、その後、更に、フラスコ内を80℃に昇温し、2時
間維持して重合を完了させて、架橋前の重合体を得た。
【0074】架橋剤としてのトルエンジイソシアネート
2.3g、ジブチルスズジラウレート0.1g、並びに
油性物質及び希釈液としてのペンタデカン100gから
なる溶液を用意した。
【0075】ねじぶたで密閉できる容量525cm3
PETボトル容器に、上記方法で得た溶液と溶液を
混合した混合溶液を1容器当たり400g充填し、ねじ
ぶたを締めて密閉し、蓄熱材(1)を得た。蓄熱材
(1)をステンレス製のカゴ(150g)に入れ、断面
積400平方センチメートル、高さ40センチメートル
の蓄熱水槽に蓄熱材(1)を設置した。水温を4℃で1
2時間、80℃で12時間設定し、水を循環する凍結融
解のサイクルを15回繰返した。15回終了時点で水面
に油性物質は認められず、蓄熱材の外観を観察すると変
化が認められなかった。
【0076】実施例2 スチレン系熱可塑性エラストマー(シェルジャパン社
製、商品名クレイトンG1650)80gを1リットル
ビーカーに入れ、油性物質としての灯油より蒸留したパ
ラフィン(テトラデカン19.4質量%、ペンタデカン
73.5質量%、ヘキサデカン6.9質量%、ヘプタデ
カン0.2質量%)320gで加えて混合し、50℃に
加熱して溶融させ、混合溶液を得た。該混合溶液を固化
する前にねじぶたで密閉できる容量525cmのPE
Tボトル容器に、1容器当たり400g充填し、ねじぶ
たを締めて密閉し、蓄熱材(2)を得た。蓄熱材(2)
をステンレス製のカゴ(150g)に入れ、断面積40
0平方センチメートル、高さ40センチメートルの蓄熱
水槽に蓄熱材(2)を設置した。水温を4℃で12時
間、80℃で12時間設定し、水を循環する凍結溶解の
サイクルを15回繰返した。15回終了時点で水面に油
性物質は認められず、蓄熱材の外観を観察すると変化が
認められなかった。
【0077】比較例1 外層にポリエチレンテレフタレート15μm、中間層に
延伸ナイロン15μm、融着層に低密度直鎖状ポリエチ
レン100μmからなる複層ラミネートフィルム(縦2
0cm×横16cm、封止糊代1.0cm)をヒートシ
ーラー(富士インパルス社製、T−230、目盛4)で
3方をヒートシール封止した包装材を得た。次いで、ス
チレン系熱可塑性エラストマー(シェルジャパン社製、
商品名クレイトンG1650)80gを1リットルビー
カーに入れ、油性物質としてのペンタデカン320gで
加えて混合し、50℃に加熱して溶融させ、混合溶液を
得た。該混合溶液を固化する前に上記包装材の開放した
封口から充填し、開放した封口部をヒートシール封止し
て比較蓄熱材(1)を得た。比較蓄熱材(1)をステン
レス製のカゴ(150g)に入れ、断面積400平方セ
ンチメートル、高さ40センチメートルの蓄熱水槽に比
較蓄熱材(1)を設置した。水温を4℃で12時間、8
0℃で12時間設定し、水を循環する凍結溶解のサイク
ルを15回繰返した。15回終了時点で水面に油性物質
が油膜として認められ、油性物質の漏れがあることが判
り、蓄熱材の外観を観察するとフィルム層間の剥離が認
められた。
【0078】
【発明の効果】本発明の蓄熱材は上述のような構成から
なり、オフィスビルや工場等の大型建造物用や家庭用等
の冷暖房エネルギーの省力化や効率化、環境保護の目的
のための蓄熱装置を構成する材料として優れたものであ
り、高温耐水性を有する安全なものである。また、本発
明の蓄熱材の製造方法は、上述のような構成からなり、
このような蓄熱材を作業性や効率性を向上させて製造す
ることができる方法である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相変化により蓄熱性を有する油性物質を
    必須成分とする蓄熱材組成物をふた付き容器に充填して
    なることを特徴とする蓄熱材。
  2. 【請求項2】 相変化により蓄熱性を有する油性物質
    と、該油性物質の流動性を低下させる油増粘剤とを必須
    成分とする蓄熱材組成物をふた付き容器に充填してなる
    工程を含むことを特徴とする蓄熱材の製造方法。
  3. 【請求項3】 相変化により蓄熱性を有する油性物質中
    で単量体成分を重合させてなる蓄熱材組成物をふた付き
    容器に充填してなることを特徴とする蓄熱材の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 更に、前記蓄熱材組成物に、油性物質の
    流動性を低下させる油増粘剤及び/又は架橋剤を添加し
    てなることを特徴とする請求項3記載蓄熱材の製造方
    法。
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