JP2003336940A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2003336940A
JP2003336940A JP2002141274A JP2002141274A JP2003336940A JP 2003336940 A JP2003336940 A JP 2003336940A JP 2002141274 A JP2002141274 A JP 2002141274A JP 2002141274 A JP2002141274 A JP 2002141274A JP 2003336940 A JP2003336940 A JP 2003336940A
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JP
Japan
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sheet
sound
air conditioner
soundproof
sound absorbing
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JP2002141274A
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English (en)
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Takahiro Okamoto
高宏 岡本
Takashi Tanba
崇 丹波
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和装置において、広い周波数帯で防音
性に優れた圧縮機の防音シートを提供することにある。 【解決手段】この防音シート1は、第1遮音シート1
1、吸音シート10及び第2遮音シート12を貼り合せ
て形成されている。また、第2遮音シート12には、複
数の共鳴穴20が形成されている。これらの共鳴穴20
により、2kHz以下の周波数帯においても、圧縮機の
運転音を良好に防音できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和装置、特
に、圧縮機を防音するための防音シートを備える空気調
和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置の室外機には圧縮機が設け
られているが、この圧縮機は運転中に騒音を発生する。
そこで、室外機の騒音を軽減するため圧縮機を防音シー
トで覆う例が、特開平11−159813号公報に記載
されている。この公報に示されている防音シートは、ゴ
ム層と難燃フェルト層とを張り合わせた2重又は3重構
造のシートである。そして、この公報に示された例で
は、圧縮機及びアキュムレータの側面をこの防音シート
で巻くと共に、圧縮機及びアキュムレータの上面及び下
面もこの防音シートで塞ぐことによって、圧縮機の運転
音が外に漏れるのを軽減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の防音シートは、
音の周波数が高いほど吸音効果が大きい性質を持ってい
るが、2kHz以下の音では吸音効果が大幅に低下する
という性質がある。そのため、従来、上記防音シートの
厚くしたり、重ねて巻くことにより、2kHz以下の音
が外部に漏れないようにしている。しかし、このように
防音シートを厚くしたり、重ねて巻く場合、空気調和装
置のコストが上昇したり、室外機の小型化が妨げられる
恐れがある。
【0004】本発明の目的は、広い周波数帯で防音性に
優れた防音シートを有する空気調和装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る空気調和
装置は、圧縮機を防音するための防音シートを備えてい
る。この防音シートは、吸音材によって形成される吸音
シートと、第1遮音シートと、第2遮音シートとを備え
ている。第1遮音シートは、吸音シートの一側面に貼り
付けて形成される。第2遮音シートは、吸音シートの他
側面に貼り付けて形成される。また第2遮音シートは、
圧縮機の運転音を共鳴させることによって減衰させる複
数の共鳴穴が形成されている。
【0006】この空気調和装置では、第1遮音シート及
び吸音シートによって所定周波数帯(例えば2kHz以
上)の音を吸音する。さらに、第2遮音シートに形成さ
れた複数の共鳴穴によって音を共鳴させ、音を熱エネル
ギーに変換することにより、上記周波数帯以外(例えば
2kHz以下)の音を吸音する。この空気調和装置によ
れば、防音シートを厚くしたり、重ねて巻くことなく、
広い周波数帯において圧縮機の運転音を吸音できる。し
たがって、防音シートを薄く形成でき、また防音シート
を重ねて巻く必要がないため、空気調和装置のコストダ
ウン及び小型化を図ることができる。
【0007】請求項2に係る空気調和装置は、請求項1
に係る空気調和装置において、第2遮音シートは、2k
Hz以下の音を減衰させるように複数の共鳴穴が形成さ
れている。この空気調和装置では、第1遮音シート及び
吸音シートによって2kHz以上の音を吸音すると共
に、第2遮音シートの共鳴穴によって2kHz以下の音
も良好に吸音することができる。
【0008】請求項3に係る空気調和装置は、請求項1
又は2に記載の空気調和装置において、各共鳴穴の直径
は5mm以下であり、各共鳴穴は29mm以上46mm
以下の間隔で形成されている。ここで、共鳴穴の直径は
5mm以下の範囲で、減衰させる周波数によっては加工
精度が許す限り小さい程望ましい。各共鳴穴を上記のよ
うに形成することにより、2kHz以下の運転音を良好
に吸音する防音シートを構成することができる。
【0009】請求項4に係る空気調和装置は、請求項1
又は2に記載の空気調和装置において、吸音シートは難
燃フェルトを含んでおり、第1及び第2遮音シートはゴ
ム又は塩化ビニルを含んでいる。防音シートの各シート
を上記のように構成することにより、2kHz以上の運
転音も良好に吸音する防音シートを構成することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】〔防音シートの構成〕図1は、本
発明に係る防音シート1の平面図及び断面図である。図
2は、図1の防音シート1における各部の寸法例及び比
重の具体例である。この防音シート1は、同図(b)に
示すように、吸音シート10と第1遮音シート11と第
2遮音シート12とを貼り合せて形成されている。
【0011】吸音シート10は、吸音材料としての難燃
フェルト材によって形成され、膜厚は図2の表中に「A
J」で示される値に形成される。第1遮蔽シート11
は、ゴム材又は塩化ビニル材によって形成され、吸音シ
ート10の一側面に貼り付けられている。第1遮蔽シー
ト11の比重は図2の表中に「AL」で示される値に、
膜厚は「AK」で示される値に形成される。
【0012】第2遮蔽シート12はゴム材によって形成
され、吸音シート10の他側面に貼り付けられている。
第2遮蔽シート12の比重は「AL」、膜厚は「AJ」
で示される値に形成される。ここでは、第1遮蔽シート
11及び第2遮蔽シート12の比重は、図2の表中に示
すように、1.8から2.5の値を採る。また、第2遮
蔽シート12の面には、所定周波数帯の音を共鳴させて
減衰させるための共鳴穴20が形成される。本実施形態
例では、1kHz前後の周波数の音を吸音させるため、
各共鳴穴20の直径φを4mm、各共鳴穴20の間隔を
「AA」=29mm〜46mm、第1遮蔽シート11の
膜厚「AK」=1〜2mm、吸音シート10の膜厚「A
J」=5〜10mmに形成する。
【0013】このような、φ、「AA」、「AK」、
「AJ」は式(1)及び(2)に基づいて求める。 f=(c/2π)*(P/((AK+0.8φ)AJ))-1/2 (1) P=(πφ2)/(4*AA)2 (2) 式(1)中、fは共鳴により減衰される固有振動数であ
り、cは音速、Pは開口率であり、式(2)により与え
られる。即ち、f=1kHzになるように、式(1)及
び(2)に基づいて、φ、「AA」、「AK」、「A
J」を計算する。
【0014】式(1)及び(2)に基づいて計算された
φ、「AA」、「AK」、「AJ」及び各シート10,
11,12の比重を変化させて、図2に示すようなサン
プルを構成した。ここで、サンプル番号「19」の防音
シート1は、サンプル番号「12」の防音シート1にお
いて共鳴穴20を形成しない場合のものである。 〔吸音実験例〕図3は、吸音実験に使用する防音シート
1の断面図である。ここでは、サンプル番号「12」及
び「19」の防音シート1を使用する。上述したよう
に、サンプル番号「19」の防音シート1は、第2遮蔽
シート12’に共鳴穴20が形成されていない以外は、
サンプル番号「12」の防音シートと同じ構成である。
【0015】これら2つのサンプルを使用して、JIS
A 1405に準拠した管内法による垂直入射吸収率
の測定を行った。図4は、吸収率測定の結果を示す表及
びグラフである。同図を参照すると、2kHz以下の周
波数帯で吸音率が大幅に改善されていることが分かる。
図5は、吸音シート10の膜厚を変更した場合の吸音実
験の結果である。この実験でも、上記と同様に、JIS
A 1405に準拠した管内法により、垂直入射吸収
率の測定を行った。同図に示すように、膜厚を増加させ
ると吸音率も向上することが分かる。膜厚が30mmと
40mmで比較すると、膜厚40mmの場合はピークの
吸音率は減少するものの、さらに低い周波数帯まで吸音
率が向上することが分かる。
【0016】〔まとめ〕本実施形態例に係る防音シート
1によれば、共鳴穴の径φ及び間隔「AA」を適切に設
定することによって、所望の周波数帯で吸音率を改善す
ることができる。これにより、2kHz以下の周波数帯
の運転音を低減するために、防音シート1の膜厚を厚く
したり、防音シートを重ねて巻く必要がなくなり、従来
よりも薄い膜厚の防音シートにより広い周波数帯で吸音
率を向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】請求項1に係る空気調和装置によれば、
防音シートを厚くしたり、重ねて巻くことなく、広い周
波数帯において圧縮機の運転音を吸音できる。防音シー
トを薄く形成でき、また防音シートを重ねて巻く必要が
ないため、空気調和装置のコストダウン及び小型化を図
ることができる。
【0018】請求項2に係る空気調和装置によれば、第
1遮音シート及び吸音シートによって2kHz以上の音
を吸音すると共に、第2遮音シートの共鳴穴によって2
kHz以下の音も良好に吸音することができる。請求項
3に係る空気調和装置によれば、各共鳴穴を上記のよう
に形成することにより、2kHz以下の運転音を良好に
吸音する防音シートを構成することができる。
【0019】請求項4に係る空気調和装置によれば、防
音シートの各シートを上記のように構成することによ
り、2kHz以上の運転音も良好に吸音する防音シート
を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防音シート1の平面図及び断面
図。
【図2】図1の防音シート1における各部の寸法例及び
比重の具体例。
【図3】吸音実験に使用する防音シート1の断面図。
【図4】吸収率測定の結果を示す表及びグラフ。
【図5】吸音シート10の膜厚を変更した場合の吸音実
験の結果。
【符号の説明】
1 防音シート 10 吸音シート 11 第1遮蔽シート 12,12’ 第2遮蔽シート 20 共鳴穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸音材によって形成される吸音シートと、 前記吸音シートの一側面に貼り付けて形成される第1遮
    音シートと、 前記吸音シートの他側面に貼り付けて形成され、圧縮機
    の運転音を共鳴させることによって減衰させる複数の共
    鳴穴が形成された第2遮音シートと、を有する防音シー
    トを備える空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記第2遮音シートは、2kHz以下の音
    を減衰させるように前記複数の共鳴穴が形成されてい
    る、請求項1に記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】各共鳴穴の直径は5mm以下であり、各共
    鳴穴は29mm以上46mm以下の間隔で形成された、
    請求項1又は2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記吸音シートは難燃フェルトを含み、前
    記第1及び第2遮音シートはゴム又は塩化ビニルを含
    む、請求項1又は2に記載の空気調和装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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