JP2003336883A - 蓄熱ユニットを備えた空気調和装置及びその蓄熱運転方法 - Google Patents
蓄熱ユニットを備えた空気調和装置及びその蓄熱運転方法Info
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Abstract
される放熱ロスを低減して、空気調和装置の効率を向上
させること。 【解決手段】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
側ユニットと、蓄熱槽内に蓄熱コイルが水没して配設さ
れた蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユ
ニットとを有し、制御装置が蓄熱運転、蓄熱利用運転、
非蓄熱利用運転を実施可能とする蓄熱ユニットを備えた
空気調和装置において、制御装置は、蓄熱槽内に蓄熱を
実施する蓄熱運転の終了時点を、蓄熱槽内の蓄熱を利用
する蓄熱利用運転の時間帯の開始時点t0近傍に設定
し、蓄熱運転の開始時点を、蓄熱槽内の水温に応じて変
更してt1、t2、t3またはt4に設定するよう構成
されたものである。
Description
えた空気調和装置及びその蓄熱運転方法に関する。
えた熱源側ユニットと、蓄熱槽内に蓄熱コイルが水没状
態で配設された蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備え
た利用側ユニットとを有し、制御装置が蓄熱運転、蓄熱
利用運転、非蓄熱利用運転を実施可能とする空気調和装
置が知られている。上記蓄熱運転には、製氷蓄熱運転と
温水蓄熱運転とがある。
媒が熱源側熱交換器を経て液冷媒となり、その後に膨張
弁を通り、蓄熱槽内の蓄熱コイルに流入して蒸発され、
この蓄熱槽内で蓄熱コイル外周に氷が形成される製氷動
作が実施された後、ガス冷媒が圧縮機へ戻されることに
より実施される。
ガス冷媒が蓄熱槽内の蓄熱コイルに流入して凝縮され、
この蓄熱槽内の水を温水とした後、凝縮した液冷媒が膨
張弁を通り、熱源側熱交換器で蒸発されて圧縮機へ戻さ
れることにより実施される。
たは温水蓄熱運転の開始時点は、蓄熱運転時間帯におい
て予め設定された一定の時点である。
蓄熱利用運転が開始されるまでが長時間になることがあ
る。蓄熱運転終了後には、蓄熱槽内の水温と外気温度と
の差が大きくなっているので、蓄熱運転終了から蓄熱利
用運転開始までが長時間となると、この間に蓄熱槽から
放熱される放熱量が著しくなり、この放熱ロスによって
空気調和装置の効率が低下してしまう恐れがある。
されたものであり、蓄熱利用運転の開始時までに蓄熱槽
から放熱される放熱ロスを低減して、空気調和装置の効
率を向上させることができる蓄熱ユニットを備えた空気
調和装置及びその蓄熱運転方法を提供することにある。
は、圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源側ユニット
と、蓄熱槽内に蓄熱コイルが水没して配設された蓄熱ユ
ニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユニットとを
有し、制御装置が蓄熱運転、蓄熱利用運転、非蓄熱利用
運転を実施可能とする蓄熱ユニットを備えた空気調和装
置において、上記制御装置は、上記蓄熱槽内に蓄熱を実
施する蓄熱運転の終了時点を、上記蓄熱槽内の蓄熱を利
用する蓄熱利用運転の開始可能時点の近傍に設定したこ
とを特徴とするものである。
の発明において、上記制御装置は、上記蓄熱槽内の水温
に応じて、蓄熱運転の開始時点を変更して設定するよう
構成されたことを特徴とするものである。
の発明において、上記制御装置は、蓄熱槽内の水温と外
気温度との差が小さいとき程、蓄熱運転の開始時点を早
期に設定するよう構成されたことを特徴とするものであ
る。
側熱交換器を備えた熱源側ユニットと、蓄熱槽内に蓄熱
コイルが水没して配設された蓄熱ユニットと、利用側熱
交換器を備えた利用側ユニットと、を有する蓄熱ユニッ
トを備えた空気調和装置の蓄熱運転方法において、上記
蓄熱槽内に蓄熱を実施する蓄熱運転の終了時点を、上記
蓄熱槽内の蓄熱を利用する蓄熱利用運転の開始可能時点
の近傍に設定することを特徴とするものである。
の発明において、上記蓄熱槽内の水温に応じて、蓄熱運
転の開始時点を変更して設定することを特徴とするもの
である。
の発明において、上記蓄熱槽内の水温と外気温度との差
が小さいとき程、蓄熱運転の開始時点を早期に設定する
よう構成されたことを特徴とするものである。
面に基づき説明する。
た空気調和装置の一実施の形態を示し、製氷蓄熱運転時
の管路図である。図4は、図1の一実施の形態における
温水蓄熱運転時の管路図である。
熱源側ユニット11、蓄熱ユニット12及び利用側ユニ
ット13を有して構成される。熱源側ユニット11の冷
媒配管14と利用側ユニット13の冷媒配管15とが、
蓄熱ユニット12の冷媒配管16及び17により接続さ
れる。上記熱源側ユニット11及び蓄熱ユニット12は
外装ケース50内に一体化されて構成される。
量可変型の圧縮機18が配設され、この圧縮機18の吸
込側にアキュムレータ19が、吐出側に四方弁20がそ
れぞれ配設され、この四方弁20に熱源側熱交換器2
1、熱源側電動膨張弁22及びレシーバタンク23が冷
媒配管14を介して順次接続される。上記圧縮機18
は、その容量を例えば1馬力刻みで段階的に変更可能に
構成される。
用側熱交換器24が配設されて構成される。利用側電動
膨張弁27は、上記冷媒配管15に接続される蓄熱ユニ
ット12の冷媒配管16に配設される。この利用側電動
膨張弁27は空調負荷に応じて開度が調整される。
を収容した蓄熱槽36を備えるとともに、冷媒配管16
に第4電動開閉弁44及び前記利用側電動膨張弁27
が、熱源側ユニット11側から利用側ユニット13へ向
かって順次配設される。また、冷媒配管16には、第4
電動開閉弁44を迂回して接続配管45が接続され、こ
の接続配管45に蓄熱側電動膨張弁38、第1電動開閉
弁41及び逆止弁46が、熱源側ユニット11から利用
側ユニット13へ向かって順次配設される。
弁38と第1電動開閉弁41との間に、接続配管39を
介して蓄熱コイル35の一端が接続される。蓄熱コイル
35の他端は、接続配管40を介して蓄熱ユニット12
の冷媒配管17に接続され、この接続配管40に第2電
動開閉弁42が配設される。更に、冷媒配管16には、
第4電動開閉弁44の上流側に、第3電動開閉弁43及
び逆止弁47を備えた接続配管48の一端が接続され
る。この接続配管48の他端は、接続配管40における
第2電動開閉弁42と蓄熱コイル35との間に接続され
る。
が充填され、蓄熱コイル35は水没状態で配設される。
空気調和装置10の蓄熱運転としての製氷蓄熱運転時に
は、蓄熱コイル35内に、熱源側熱交換器21にて凝縮
された一次媒体としての液冷媒が流入して蒸発し、これ
により、蓄熱コイル35の外周に氷が付着して形成され
て、この氷に冷熱が蓄熱される。また、空気調和装置1
0の蓄熱運転としての温水蓄熱運転時には、蓄熱コイル
35内に圧縮機18から高温高圧の一次冷媒としてのガ
ス冷媒が流入して凝縮し、これにより、蓄熱槽36内の
水が温水となり、温熱が蓄熱される。
の製氷蓄熱運転及び温水蓄熱運転、蓄熱利用運転として
の解氷冷房運転及び温水除霜運転、非蓄熱利用運転とし
ての通常冷房運転及び通常暖房運転について説明する。
ば、夜間10時から翌朝8時までの電力料金が安い時間
帯に、熱源側ユニット11における熱源側熱交換器21
からの液冷媒を蓄熱ユニット12における蓄熱槽36内
の蓄熱コイル35へ供給し、蓄熱槽36内に氷を作る運
転である。
て、第1電動開閉弁41、第3電動開閉弁43及び第4
電動開閉弁44が閉弁され、蓄熱側電動膨張弁38及び
第2電動開閉弁42が開弁操作される。また、利用側ユ
ニット13の電動膨張弁27は閉弁される。
18が起動されると、この圧縮機18から吐出されたガ
ス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、熱源側電
動膨張弁22並びに蓄熱ユニット12の蓄熱側電動膨張
弁38を経て減圧され、蓄熱槽36内の蓄熱コイル35
へ流入する。この蓄熱コイル35内に流入した冷媒は蒸
発されて、蓄熱コイル35の外周に氷を付着した状態で
形成する。その後、蓄熱コイル35内のガス冷媒は、接
続配管40及び第2電動開閉弁42並びに冷媒配管17
を経て四方弁20へ至り、アキュムレータ19を経て圧
縮機18に戻される。
氷が形成され、この氷に蓄熱された冷熱が、次の解氷冷
房運転に利用される。
ば、昼間、気温が上昇する時間帯に、熱源側ユニット1
1における熱源側熱交換器21からの液冷媒を、蓄熱ユ
ニット12における蓄熱槽36内の蓄熱コイル35へ供
給させて過冷却状態とし、この過冷却状態の液冷媒を利
用側ユニット13の利用側熱交換器24へ供給して実施
される。
て、第2電動開閉弁42及び第4電動開閉弁44が閉弁
され、第1電動開閉弁41及び第3電動開閉弁43が開
弁され、蓄熱側電動膨張弁38の開度が後述の如く調整
される。また、利用側ユニット13の電動膨張弁27は
空調負荷に応じて開弁される。
18が起動されると、この圧縮機18から吐出されたガ
ス冷媒は、熱源側熱交換器21にて凝縮され、熱源側電
動膨張弁22並びに蓄熱ユニット12の冷媒配管16、
第3電動開閉弁43及び逆止弁47を経て蓄熱槽36内
の蓄熱コイル35へ流入する。この蓄熱コイル35内に
流入した液冷媒は、蓄熱コイル35内を満杯状態で流
れ、蓄熱コイル35の外周に付着した氷を融解し、この
氷に蓄熱された冷熱により過冷却状態となる。その後、
蓄熱コイル35内の過冷却状態の液冷媒は、接続配管3
9、45、第1電動開閉弁41、逆止弁46、冷媒配管
16、利用側電動膨張弁27及び利用側ユニット13の
冷媒配管15を経て利用側熱交換器24へ流入し、この
利用側熱交換器24により蒸発されて室内を冷房する。
その後、ガス冷媒は蓄熱ユニット12の冷媒配管17、
四方弁20及びアキュムレータ19を経た後、圧縮機1
8へ戻される。
製氷蓄熱運転で蓄熱槽36内の氷に蓄熱された冷熱を利
用し、蓄熱槽36の蓄熱コイル35内で液冷媒を過冷却
状態として利用側熱交換24へ供給するので、この利用
側熱交換器24における冷房運転の効率を向上させるこ
とができる。
熱ユニット12において、蓄熱コイル35から接続配管
39を介し第1電動開閉弁41側の冷媒配管45へ流入
した液冷媒温度E1が、利用側ユニット13における利
用側熱交換器24内の液冷媒温度E2よりも低いとき
に、蓄熱側電動膨張弁38の開度が調整されて、蓄熱槽
36内の蓄熱コイル35で過冷却された液冷媒に、熱源
側熱交換器21及び熱源側電動膨張弁22からの液冷媒
を合流させ、この合流した液冷媒を利用側熱交換器24
へ供給する。このような解氷冷房運転は、熱源側熱交換
器21及び熱源側電動膨張弁22からの液冷媒が、蓄熱
コイル35内で過冷却された液冷媒よりも温度が高いこ
とから、利用側熱交換器24へ流れる液冷媒の温度を上
昇させて、この利用側熱交換器24による室内の冷房運
転を適正化するものである。
蓄熱ユニット12における蓄熱槽36内の氷に蓄熱され
た冷熱を利用しないで実施される冷房運転であり、蓄熱
側電動膨張弁38、第1電動開閉弁41、第2電動開閉
弁42及び第3電動開閉弁43が閉弁され、第4電動開
閉弁44が開弁される。また、利用側ユニット13にお
ける電動膨張弁27は空調負荷に応じて開弁される。
18が起動されると、この圧縮機18から吐出されたガ
ス冷媒は熱源側熱交換器21にて凝縮され、熱源側電動
膨張弁22、蓄熱ユニット12の冷媒配管16及び第4
電動開閉弁44を通り、利用側電動膨張弁27及び利用
側ユニット13の冷媒配管15を経て利用側熱交換器2
4へ流入し、この利用側熱交換器24により蒸発されて
室内を冷房した後、蓄熱ユニット12の冷媒配管17、
四方弁20及びアキュムレータ19を経た後、圧縮機1
8へ戻される。
夜間10時から翌朝8時までの電力料金の安い時間帯
に、圧縮機18からの高温高圧のガス冷媒を蓄熱ユニッ
ト12における蓄熱槽36の蓄熱コイル35へ供給し、
蓄熱槽36内の水を温水とする運転である。
て、第1電動開閉弁41、第3電動開閉弁43及び第4
電動開閉弁44が閉弁され、蓄熱側電動膨張弁38及び
第2電動開閉弁42が開弁操作される。また、利用側ユ
ニット13の利用側電動膨張弁27は閉弁される。
18が起動されると、この圧縮機18から吐出された高
温高圧のガス冷媒は、四方弁20及び第2電動開閉弁4
2を経て、蓄熱槽36の蓄熱コイル35内で凝縮され、
蓄熱槽36内の水を温水とする。その後、蓄熱コイル3
5内の凝縮冷媒は、接続配管39、45、蓄熱側電動膨
張弁38及び熱源側ユニット11のレシーバタンク23
を経て熱源側電動膨張弁22で減圧され、熱源側熱交換
器21にて蒸発された後、四方弁20及びアキュムレー
タ19を経て圧縮機18へ戻される。
この温水に蓄熱された温熱が、次の温水除霜運転に利用
される。
除霜運転は、蓄熱ユニット12における蓄熱槽36の温
水を利用して熱源側熱交換器21の除霜を実施するもの
である。この場合、前記製氷蓄熱運転時と同様に、第1
電動開閉弁41、第3電動開閉弁43、第4電動開閉弁
44及び利用側電動膨張弁27が閉弁され、蓄熱側電動
膨張弁38及び第2電動開閉弁42が開弁される。
18が起動されると、蓄熱槽36の蓄熱コイル35にお
いて、蓄熱槽36内の温水の熱を吸熱して冷媒が蒸発
し、このガス冷媒が四方弁20、アキュムレータ19を
経て圧縮機19に至る。この圧縮機18により冷媒は高
温高圧ガスとなり、熱源側電動膨張弁22にて凝縮さ
れ、その放熱によって熱源側熱交換器21に付着した霜
を除霜する。
ることによって熱源側熱交換器21の除霜効率が向上す
る。
ニット12における蓄熱槽36内の温水を利用しないで
実施される暖房運転であり、蓄熱側電動膨張弁38、第
1電動開閉弁41、第2電動開閉弁42及び第3電動開
閉弁43が閉弁され、第4電動開閉弁44が開弁され
る。また、利用側電動膨張弁27は、空調負荷に応じて
開弁される。
18から吐出されたガス冷媒は、四方弁20を経て利用
側ユニット13の利用側熱交換器24に至って凝縮され
て液冷媒となり、室内を暖房する。その後、この液冷媒
は、蓄熱ユニット12の冷媒配管16、利用側電動膨張
弁27及び第4電動開閉弁44を経、熱源側ユニット1
1の熱源側電動膨張弁22に至って減圧され、熱源側熱
交換器21にて蒸発された後、四方弁20及びアキュム
レータ19を経て圧縮機18へ戻される。
転、解氷冷房運転、温水除霜運転、通常冷房運転、及び
通常暖房運転は、制御装置51が圧縮機18、四方弁2
0、熱源側電動膨張弁22、利用側電動膨張弁27、蓄
熱側電動膨張弁38、第1電動開閉弁41、第2電動開
閉弁42、第3電動開閉弁43及び第4電動開閉弁44
を制御することによって実施される。
うに、製氷蓄熱運転または温水蓄熱運転などの蓄熱運転
の終了時点を、解氷冷房運転または温水除霜運転などの
蓄熱利用運転の開始可能時点、すなわち蓄熱利用運転時
間帯の開始時点t0の直前近傍またはこの開始時点t0
に一致して設定する。これにより、製氷蓄熱運転または
温水蓄熱運転の終了直後、またはこれらの蓄熱運転終了
後の短い時間内に、解氷冷房運転または温水除霜運転を
実施することが可能となる。
サ52が設置され、この温度センサ52によって蓄熱槽
36内の水温が検出される。上記制御装置51は、蓄熱
槽36内の水温に応じて、製氷蓄熱運転または温水蓄熱
運転などの蓄熱運転の開始時点を変更して設定する。つ
まり、制御装置51は、蓄熱槽36内の水温と外気温度
との差が小さいときには、大きいときに比べて、蓄熱運
転の開始時点を早期に設定する。
に、製氷蓄熱運転の場合、制御装置51は、製氷蓄熱運
転の開始時点を、蓄熱槽36内の水温が1.0℃で外気
温度との差が最も大きなときに、上記蓄熱利用運転時間
帯の開始時点t0に最も近い時点t1(第1蓄熱運転M
1の場合)とし、蓄熱槽36内の温度が1.5℃で外気
温度との差が大きいときに時点t2(第2蓄熱運転M2
の場合)とし、蓄熱槽36内の水温が2.0℃で外気温
度との差が小さいときに、時点t3(第3蓄熱運転M3
の場合)とし、蓄熱槽36内の水温が2.5℃で外気温
度との差が最も小さい時に、上記開始時点t0から最も
遠い時点t4(第4蓄熱運転M4の場合)として設定す
る。
水蓄熱運転の場合、制御装置51は、温水蓄熱運転の開
始時点を、蓄熱槽36内の水温が30℃で外気温度との
差が最も大きなときに、上記蓄熱利用運転時間帯の開始
時点t0に最も近い時点t1(第1蓄熱運転M1の場
合)とし、蓄熱槽36内の水温が20℃で外気温度との
差が大きなときに、時点t2(第2蓄熱運転M2の場
合)とし、蓄熱槽36内の水温が10℃で外気温度との
差が小さいときに、時点t3(第3蓄熱運転M3の場
合)とし、蓄熱槽36内の水温が5℃で外気温度との差
が最も小さいときに、上記開始時点t0から最も遠い時
点t4(第4蓄熱運転M4の場合)として設定する。
製氷蓄熱運転または温水蓄熱運転の開始時点を変更する
ことで、この製氷蓄熱運転または温水蓄熱運転の終了時
点を同一時点とした場合に、蓄熱槽36内に必要量の
氷、または必要温度の温水を作ることが可能となる。
槽の放熱量を示すグラフである。従来技術の場合(一点
鎖線B)には、製氷蓄熱運転または温水蓄熱運転の開始
時点が一定時点であるため、この蓄熱運転が終了してか
ら蓄熱利用運転時間帯の開始時点t0までが長時間とな
ることがある。この場合には、蓄熱運転が終了してから
蓄熱利用運転時間帯の開始時点t0までの間に高い放熱
量が長時間継続することになり、放熱ロスが著しい。
線Aに示すように、蓄熱運転の終了時点が蓄熱利用運転
時間帯の開始時点t0に一致または開始時点t0直前近
傍に設定され、蓄熱運転の開始時点が蓄熱槽36内の水
温に応じて変更して設定される。このため、蓄熱運転を
開始してから終了するまでの間に蓄熱槽36から放熱さ
れる放熱量は従来と同様であるが、蓄熱運転を開始する
までに蓄熱槽36から放熱される放熱量は、この蓄熱槽
36内の水温と外気温度との差が小さいことから低くな
る。このため、本実施の形態の場合、実線Aと一点鎖線
Bとで囲まれた面積分だけ、従来技術に比べ蓄熱槽36
からの放熱量が減少する。
施の形態によれば、次の効果及びを奏する。
蓄熱利用運転時間帯の開始時点t0に一致、またはこの
開始時点t0直前近傍に設定されたことから、蓄熱運転
が終了してから蓄熱利用運転を開始するまでの時間が短
くなる。この結果、この間に蓄熱槽36から放熱される
放熱量を低減できるので、放熱ロスが減少して空気調和
装置10の効率を向上させることができると共に、蓄熱
槽36に蓄熱された熱量を有効に利用できる。
蓄熱槽36内の水温に応じて変更して設定されることか
ら、蓄熱運転を開始するまでに蓄熱槽36から放熱され
る放熱量は、この蓄熱槽36内の水温と外気温度との差
が小さいことから低くなる。この結果、蓄熱槽36から
の放熱ロスが減少して、空気調和装置10の効率を向上
させることができる。
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
の開始時点を変更する代わりに、蓄熱運転時の圧縮機の
容量を変更してもよい。つまり、蓄熱槽内の水温と外気
温度との差が小さいとき程、この差が大きいときに比
べ、蓄熱運転時における圧縮機の容量を上昇させるよう
に制御してもよい。
ユニットを備えた空気調和装置によれば、蓄熱利用運転
の開始時までに蓄熱槽から放熱される放熱ロスを低減し
て、空気調和装置の効率を向上させることができる。
ニットを備えた空気調和装置の蓄熱運転方法によれば、
蓄熱利用運転の開始時までに蓄熱槽から放熱される放熱
ロスを低減して、空気調和装置の効率を向上させること
ができる。
置の一実施の形態を示し、製氷蓄熱運転時の管路図であ
る。
管路図である。
管路図である。
管路図である。
管路図である。
管路図である。
示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
側ユニットと、蓄熱槽内に蓄熱コイルが水没して配設さ
れた蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユ
ニットとを有し、制御装置が蓄熱運転、蓄熱利用運転、
非蓄熱利用運転を実施可能とする蓄熱ユニットを備えた
空気調和装置において、 上記制御装置は、上記蓄熱槽内に蓄熱を実施する蓄熱運
転の終了時点を、上記蓄熱槽内の蓄熱を利用する蓄熱利
用運転の開始可能時点の近傍に設定したことを特徴とす
る蓄熱ユニットを備えた空気調和装置。 - 【請求項2】 上記制御装置は、上記蓄熱槽内の水温に
応じて、蓄熱運転の開始時点を変更して設定するよう構
成されたことを特徴とする請求項1に記載の蓄熱ユニッ
トを備えた空気調和装置。 - 【請求項3】 上記制御装置は、蓄熱槽内の水温と外気
温度との差が小さいとき程、蓄熱運転の開始時点を早期
に設定するよう構成されたことを特徴とする請求項2に
記載の蓄熱ユニットを備えた空気調和装置。 - 【請求項4】 圧縮機及び熱源側熱交換器を備えた熱源
側ユニットと、蓄熱槽内に蓄熱コイルが水没して配設さ
れた蓄熱ユニットと、利用側熱交換器を備えた利用側ユ
ニットと、を有する蓄熱ユニットを備えた空気調和装置
の蓄熱運転方法において、 上記蓄熱槽内に蓄熱を実施する蓄熱運転の終了時点を、
上記蓄熱槽内の蓄熱を利用する蓄熱利用運転の開始可能
時点の近傍に設定することを特徴とする蓄熱ユニットを
備えた空気調和装置の蓄熱運転方法。 - 【請求項5】 上記蓄熱槽内の水温に応じて、蓄熱運転
の開始時点を変更して設定することを特徴とする請求項
4に記載の蓄熱ユニットを備えた空気調和装置の蓄熱運
転方法。 - 【請求項6】 上記蓄熱槽内の水温と外気温度との差が
小さいとき程、蓄熱運転の開始時点を早期に設定するよ
う構成されたことを特徴とする請求項5に記載の蓄熱ユ
ニットを備えた空気調和装置の蓄熱運転方法。
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JP2002142000A JP2003336883A (ja) | 2002-05-16 | 2002-05-16 | 蓄熱ユニットを備えた空気調和装置及びその蓄熱運転方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016509196A (ja) * | 2013-03-06 | 2016-03-24 | 大韓民国農村振興庁Republic Of Korea(Management Rural Development Administration) | 外気温度感応式冷暖房装置 |
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2002
- 2002-05-16 JP JP2002142000A patent/JP2003336883A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016509196A (ja) * | 2013-03-06 | 2016-03-24 | 大韓民国農村振興庁Republic Of Korea(Management Rural Development Administration) | 外気温度感応式冷暖房装置 |
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