JP2003336703A - ベルト式無段変速機用転がり軸受 - Google Patents
ベルト式無段変速機用転がり軸受Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/048—Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
- F16H57/0487—Friction gearings
- F16H57/0489—Friction gearings with endless flexible members, e.g. belt CVTs
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6603—Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
- F16C33/6607—Retaining the grease in or near the bearing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 CVTフルードとして、動粘度が低いものを
使用し、しかも転がり軸受3の転動体設置空間内の流通
量が少ない場合でも、この転がり軸受3の耐久性を確保
する。 【解決手段】 上記転動体設置空間内に、40℃での動
粘度が75〜125mm2/sec であり、100℃での動粘
度が10〜20mm2/sec である、エーテル系合成油を基
油としたグリースを充填する。充填量を、上記転動体設
置空間の静的内部容積の20〜50%の範囲に規制す
る。この構成により、上記CVTフルードによる潤滑が
不十分な場合でも、転がり接触部の潤滑性を良好にし
て、上記課題を解決する。
使用し、しかも転がり軸受3の転動体設置空間内の流通
量が少ない場合でも、この転がり軸受3の耐久性を確保
する。 【解決手段】 上記転動体設置空間内に、40℃での動
粘度が75〜125mm2/sec であり、100℃での動粘
度が10〜20mm2/sec である、エーテル系合成油を基
油としたグリースを充填する。充填量を、上記転動体設
置空間の静的内部容積の20〜50%の範囲に規制す
る。この構成により、上記CVTフルードによる潤滑が
不十分な場合でも、転がり接触部の潤滑性を良好にし
て、上記課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のベルト
式無段変速機の回転軸を支持する為の転がり軸受の改良
に関する。具体的には、変速機の効率を向上させて低燃
費を実現すると共に、運転時に発生する騒音を抑え、駆
動側、従動側各プーリ及び無端ベルトの摩耗を抑えるべ
く、CVTフルード(ATF兼用油)として低粘度のも
のを用いた場合でも、十分な耐久性を確保できる構造を
実現するものである。
式無段変速機の回転軸を支持する為の転がり軸受の改良
に関する。具体的には、変速機の効率を向上させて低燃
費を実現すると共に、運転時に発生する騒音を抑え、駆
動側、従動側各プーリ及び無端ベルトの摩耗を抑えるべ
く、CVTフルード(ATF兼用油)として低粘度のも
のを用いた場合でも、十分な耐久性を確保できる構造を
実現するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の自動変速機用の変速ユニット
としてベルト式無段変速機が、例えば実公平8−305
26号公報等に記載されている様に、従来から各種考え
られ、その一部は実際に使用されている。図1は、この
様なベルト式無段変速機の基本構造を略示している。こ
のベルト式無段変速機は、互いに平行に配置された入力
側回転軸1と出力側回転軸2とを有する。これら各回転
軸1、2は、特許請求の範囲に記載した固定の部分であ
る、図示しない変速機ケースの内側に、それぞれ1対ず
つの転がり軸受3、3により、回転自在に支持してい
る。
としてベルト式無段変速機が、例えば実公平8−305
26号公報等に記載されている様に、従来から各種考え
られ、その一部は実際に使用されている。図1は、この
様なベルト式無段変速機の基本構造を略示している。こ
のベルト式無段変速機は、互いに平行に配置された入力
側回転軸1と出力側回転軸2とを有する。これら各回転
軸1、2は、特許請求の範囲に記載した固定の部分であ
る、図示しない変速機ケースの内側に、それぞれ1対ず
つの転がり軸受3、3により、回転自在に支持してい
る。
【0003】これら各転がり軸受3、3はそれぞれ、図
2に詳示する様に、互いに同心に設けられた外輪4と内
輪5とを有する。このうちの外輪4は、内周面に外輪軌
道6を、内輪5は外周面に内輪軌道7を、それぞれ有す
る。そして、これら外輪軌道6と内輪軌道7との間に複
数の転動体8、8を、保持器9により保持した状態で、
転動自在に設けている。それぞれがこの様に構成され
る、上記各転がり軸受3、3は、それぞれの外輪4を上
記変速機ケースの一部に内嵌固定し、それぞれの内輪5
を上記入力側回転軸1又は上記出力側回転軸2に外嵌固
定している。そして、この構成により、これら両回転軸
1、2を上記変速機ケースの内側に、回転自在に支持し
ている。尚、上記各転がり軸受3、3として従来は、外
輪4、内輪5、各転動体8、8を、一般的な軸受鋼2種
(SUJ2)により造ったものを使用していた。
2に詳示する様に、互いに同心に設けられた外輪4と内
輪5とを有する。このうちの外輪4は、内周面に外輪軌
道6を、内輪5は外周面に内輪軌道7を、それぞれ有す
る。そして、これら外輪軌道6と内輪軌道7との間に複
数の転動体8、8を、保持器9により保持した状態で、
転動自在に設けている。それぞれがこの様に構成され
る、上記各転がり軸受3、3は、それぞれの外輪4を上
記変速機ケースの一部に内嵌固定し、それぞれの内輪5
を上記入力側回転軸1又は上記出力側回転軸2に外嵌固
定している。そして、この構成により、これら両回転軸
1、2を上記変速機ケースの内側に、回転自在に支持し
ている。尚、上記各転がり軸受3、3として従来は、外
輪4、内輪5、各転動体8、8を、一般的な軸受鋼2種
(SUJ2)により造ったものを使用していた。
【0004】上記両回転軸1、2のうちの入力側回転軸
1は、エンジン等の駆動源10により、トルクコンバー
タ或は電磁クラッチ等の発進クラッチ11を介して回転
駆動される。又、上記入力側回転軸1の中間部で1対の
転がり軸受3、3の間に位置する部分に駆動側プーリ1
2を設け、この駆動側プーリ12と上記入力側回転軸1
とが同期して回転する様にしている。この駆動側プーリ
12を構成する1対の駆動側プーリ板13a、13b同
士の間隔は、駆動側アクチュエータ14で一方(図1の
左方)の駆動側プーリ板13aを軸方向に変位させる事
により調節自在である。即ち、上記駆動側プーリ12の
溝幅は、上記駆動側アクチュエータ14により拡縮自在
である。
1は、エンジン等の駆動源10により、トルクコンバー
タ或は電磁クラッチ等の発進クラッチ11を介して回転
駆動される。又、上記入力側回転軸1の中間部で1対の
転がり軸受3、3の間に位置する部分に駆動側プーリ1
2を設け、この駆動側プーリ12と上記入力側回転軸1
とが同期して回転する様にしている。この駆動側プーリ
12を構成する1対の駆動側プーリ板13a、13b同
士の間隔は、駆動側アクチュエータ14で一方(図1の
左方)の駆動側プーリ板13aを軸方向に変位させる事
により調節自在である。即ち、上記駆動側プーリ12の
溝幅は、上記駆動側アクチュエータ14により拡縮自在
である。
【0005】一方、上記出力側回転軸2の中間部で1対
の転がり軸受3、3の間に位置する部分に従動側プーリ
15を設け、この従動側プーリ15と上記出力側回転軸
2とが同期して回転する様にしている。この従動側プー
リ15を構成する1対の従動側プーリ板16a、16b
同士の間隔は、従動側アクチュエータ17で一方(図1
の右方)の従動側プーリ板16aを軸方向に変位させる
事により調節自在である。即ち、上記従動側プーリ15
の溝幅は、上記従動側アクチュエータ17により拡縮自
在である。そして、この従動側プーリ15と上記駆動側
プーリ12とに、無端ベルト18を掛け渡している。こ
の無端ベルト18としては、金属製のものを使用してい
る。
の転がり軸受3、3の間に位置する部分に従動側プーリ
15を設け、この従動側プーリ15と上記出力側回転軸
2とが同期して回転する様にしている。この従動側プー
リ15を構成する1対の従動側プーリ板16a、16b
同士の間隔は、従動側アクチュエータ17で一方(図1
の右方)の従動側プーリ板16aを軸方向に変位させる
事により調節自在である。即ち、上記従動側プーリ15
の溝幅は、上記従動側アクチュエータ17により拡縮自
在である。そして、この従動側プーリ15と上記駆動側
プーリ12とに、無端ベルト18を掛け渡している。こ
の無端ベルト18としては、金属製のものを使用してい
る。
【0006】上述の様に構成するベルト式無段変速機で
は、前記駆動源10から上記発進クラッチ11を介して
上記入力側回転軸1に伝達された動力は、上記駆動側プ
ーリ12から上記無端ベルト18を介して、上記従動側
プーリ15に伝達される。尚、この無端ベルト18とし
て従来から、押し付け方向に動力を伝達するものと、引
っ張り方向に動力を伝達するものとが知られている。何
れにしても、上記従動側プーリ15に伝達された動力
は、上記出力側回転軸2から減速歯車列19、デファレ
ンシャルギヤ20を介して駆動輪21、21に伝達され
る。上記入力側回転軸1と出力側回転軸2との間の変速
比を変える場合には、上記両プーリ12、15の溝幅を
互いに関連させつつ拡縮する。
は、前記駆動源10から上記発進クラッチ11を介して
上記入力側回転軸1に伝達された動力は、上記駆動側プ
ーリ12から上記無端ベルト18を介して、上記従動側
プーリ15に伝達される。尚、この無端ベルト18とし
て従来から、押し付け方向に動力を伝達するものと、引
っ張り方向に動力を伝達するものとが知られている。何
れにしても、上記従動側プーリ15に伝達された動力
は、上記出力側回転軸2から減速歯車列19、デファレ
ンシャルギヤ20を介して駆動輪21、21に伝達され
る。上記入力側回転軸1と出力側回転軸2との間の変速
比を変える場合には、上記両プーリ12、15の溝幅を
互いに関連させつつ拡縮する。
【0007】例えば、上記入力側回転軸1と出力側回転
軸2との間の減速比を大きくする場合には、上記駆動側
プーリ12の溝幅を大きくすると共に、上記従動側プー
リ15の溝幅を小さくする。この結果、上記無端ベルト
18の一部でこれら両プーリ12、15に掛け渡された
部分の径が、上記駆動側プーリ12部分で小さく、上記
従動側プーリ15部分で大きくなり、上記入力側回転軸
1と出力側回転軸2との間で減速が行なわれる。反対に
上記入力側回転軸1と出力側回転軸2との間の増速比を
大きく(減速比を小さく)する場合には、上記駆動側プ
ーリ12の溝幅を小さくすると共に、上記従動側プーリ
15の溝幅を大きくする。この結果、上記無端ベルト1
8の一部でこれら両プーリ12、15に掛け渡された部
分の径が、上記駆動側プーリ12部分で大きく、上記従
動側プーリ15部分で小さくなり、上記入力側回転軸1
と出力側回転軸2との間で増速が行なわれる。
軸2との間の減速比を大きくする場合には、上記駆動側
プーリ12の溝幅を大きくすると共に、上記従動側プー
リ15の溝幅を小さくする。この結果、上記無端ベルト
18の一部でこれら両プーリ12、15に掛け渡された
部分の径が、上記駆動側プーリ12部分で小さく、上記
従動側プーリ15部分で大きくなり、上記入力側回転軸
1と出力側回転軸2との間で減速が行なわれる。反対に
上記入力側回転軸1と出力側回転軸2との間の増速比を
大きく(減速比を小さく)する場合には、上記駆動側プ
ーリ12の溝幅を小さくすると共に、上記従動側プーリ
15の溝幅を大きくする。この結果、上記無端ベルト1
8の一部でこれら両プーリ12、15に掛け渡された部
分の径が、上記駆動側プーリ12部分で大きく、上記従
動側プーリ15部分で小さくなり、上記入力側回転軸1
と出力側回転軸2との間で増速が行なわれる。
【0008】上述の様に構成され作用するベルト式無段
変速機の運転時には、各可動部に潤滑油を供給して、こ
れら各可動部を潤滑する。ベルト式無段変速機の場合に
使用する潤滑油としては、CVTフルード(ATF兼用
油)を使用している。この理由は、金属製の無端ベルト
18と駆動側、従動側両プーリ12、15との摩擦係合
部の摩擦係数を増大し、且つ、安定させる為である。そ
して、上記CVTフルードを300cc/min 以上の流量
で上記摩擦部に循環させて、この摩擦部を潤滑してい
る。又、上記CVTフルードの一部は、前記各転がり軸
受3、3の内部を(例えば20cc/min 以上の流量で)
通過して、これら各転がり軸受3、3の転がり接触部を
潤滑する。従って、これら各転がり軸受3、3の内部
に、上記無端ベルト18と上記両プーリ12、15との
摩擦に伴って発生する摩耗紛や、前記減速歯車列19部
分での摩擦に伴って発生したギア紛等の異物が、CVT
フルードに混入した状態で入り込む可能性が高い。この
様な異物は、上記各転がり軸受3、3の転がり接触部を
損傷させてその耐久性を低下させる原因となる。
変速機の運転時には、各可動部に潤滑油を供給して、こ
れら各可動部を潤滑する。ベルト式無段変速機の場合に
使用する潤滑油としては、CVTフルード(ATF兼用
油)を使用している。この理由は、金属製の無端ベルト
18と駆動側、従動側両プーリ12、15との摩擦係合
部の摩擦係数を増大し、且つ、安定させる為である。そ
して、上記CVTフルードを300cc/min 以上の流量
で上記摩擦部に循環させて、この摩擦部を潤滑してい
る。又、上記CVTフルードの一部は、前記各転がり軸
受3、3の内部を(例えば20cc/min 以上の流量で)
通過して、これら各転がり軸受3、3の転がり接触部を
潤滑する。従って、これら各転がり軸受3、3の内部
に、上記無端ベルト18と上記両プーリ12、15との
摩擦に伴って発生する摩耗紛や、前記減速歯車列19部
分での摩擦に伴って発生したギア紛等の異物が、CVT
フルードに混入した状態で入り込む可能性が高い。この
様な異物は、上記各転がり軸受3、3の転がり接触部を
損傷させてその耐久性を低下させる原因となる。
【0009】この為従来は、上記各転がり軸受3、3の
軸受サイズを大きくしたり、或は各転動体8、8の直径
(玉径)を大きくする等により、上記各転がり軸受3、
3の基本動定格荷重を大きくし、これら各転がり軸受
3、3の寿命に余裕を持たせていた。又、これら各転が
り軸受3、3の内部を流通する上記異物の量を少なく抑
える為、これら各転がり軸受3、3として、前記外輪4
の内周面と前記内輪5の外周面との間で前記各転動体
8、8を設置した転動体設置部分の両端開口部を塞ぐシ
ール手段を有するものを使用する事も考えられる。この
場合には、上記転動体設置部分にグリースを充填して、
上記各転動体8、8の転動面と前記外輪軌道6及び内輪
軌道7との転がり接触部の潤滑を行なう。但し、この場
合でも、上記転動体設置部分に上記CVTフルードが全
く流通しない状態にはならない。即ち、この転動体設置
部分には、比較的少量のCVTフルードが流通する。
軸受サイズを大きくしたり、或は各転動体8、8の直径
(玉径)を大きくする等により、上記各転がり軸受3、
3の基本動定格荷重を大きくし、これら各転がり軸受
3、3の寿命に余裕を持たせていた。又、これら各転が
り軸受3、3の内部を流通する上記異物の量を少なく抑
える為、これら各転がり軸受3、3として、前記外輪4
の内周面と前記内輪5の外周面との間で前記各転動体
8、8を設置した転動体設置部分の両端開口部を塞ぐシ
ール手段を有するものを使用する事も考えられる。この
場合には、上記転動体設置部分にグリースを充填して、
上記各転動体8、8の転動面と前記外輪軌道6及び内輪
軌道7との転がり接触部の潤滑を行なう。但し、この場
合でも、上記転動体設置部分に上記CVTフルードが全
く流通しない状態にはならない。即ち、この転動体設置
部分には、比較的少量のCVTフルードが流通する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、ベルト式無段変
速機の効率を確保し、運転時に発生する騒音を少なく抑
えると共に、駆動側、従動側両プーリ12、15や無端
ベルト18の摩耗を抑える事を目的に、CVTフルード
としてより粘度の低いものを使用する事が考えられてい
る。この様な場合に、入力側、出力側各回転軸1、2を
支持する為の転がり軸受3、3として標準的なものを使
用すると、油膜形成不足による早期剥離が発生する可能
性が大きくなると考えられる。即ち、粘性の低いCVT
フルードを使用した場合には、ベルト変動に伴うラジア
ル方向及びアキシアル方向の振動の働きにより、外輪軌
道6及び内輪軌道7と転動体8、8の転動面との転がり
接触部の油膜形成状態が不足する可能性が大きくなる。
そして、この転がり接触部で、滑りによる早期剥離が発
生する可能性が大きくなると考えられる。
速機の効率を確保し、運転時に発生する騒音を少なく抑
えると共に、駆動側、従動側両プーリ12、15や無端
ベルト18の摩耗を抑える事を目的に、CVTフルード
としてより粘度の低いものを使用する事が考えられてい
る。この様な場合に、入力側、出力側各回転軸1、2を
支持する為の転がり軸受3、3として標準的なものを使
用すると、油膜形成不足による早期剥離が発生する可能
性が大きくなると考えられる。即ち、粘性の低いCVT
フルードを使用した場合には、ベルト変動に伴うラジア
ル方向及びアキシアル方向の振動の働きにより、外輪軌
道6及び内輪軌道7と転動体8、8の転動面との転がり
接触部の油膜形成状態が不足する可能性が大きくなる。
そして、この転がり接触部で、滑りによる早期剥離が発
生する可能性が大きくなると考えられる。
【0011】この場合でも、転動体設置部分に充填した
グリースにより上記転がり接触部の潤滑を十分に行なえ
れば、上記各転がり軸受3、3の耐久性を十分に確保で
きるものと考えられる。但し、従来の標準的な転がり軸
受を使用した場合には、上記転動体設置部分に長期間に
亙って十分な量のグリースを残留させておく事が難し
く、グリースの潤滑により、十分な耐久性を確保する事
は難しかった。この理由は、標準的な転がり軸受に充填
されるグリースの粘度の値と、上記CVTフルードの粘
度の値とが近く、上記転動体設置部分を流通するCVT
フルードにより、上記グリースが流失する為である。
グリースにより上記転がり接触部の潤滑を十分に行なえ
れば、上記各転がり軸受3、3の耐久性を十分に確保で
きるものと考えられる。但し、従来の標準的な転がり軸
受を使用した場合には、上記転動体設置部分に長期間に
亙って十分な量のグリースを残留させておく事が難し
く、グリースの潤滑により、十分な耐久性を確保する事
は難しかった。この理由は、標準的な転がり軸受に充填
されるグリースの粘度の値と、上記CVTフルードの粘
度の値とが近く、上記転動体設置部分を流通するCVT
フルードにより、上記グリースが流失する為である。
【0012】即ち、従来一般的に使用されていた標準的
な転がり軸受に充填されているグリースの基油として
は、鉱油系の油をベースとし、40℃での動粘度が65
mm2/sec 若しくはそれ以下、100℃での動粘度が8mm
2/sec 若しくはそれ以下のものを使用していた。この様
な基油を含むグリースの動粘度の値は、上記CVTフル
ードの動粘度の値と近い為、このCVTフルードの流れ
に載って上記グリースが流失し易い。この結果、上記各
転がり軸受3、3の転動体設置部分を流通するCVTフ
ルードの量が不十分になった場合には、上記転がり接触
部で金属接触が発生し、外輪軌道6、内輪軌道7、転動
体8、8の転動面に、滑りによる早期剥離が発生する可
能性が大きくなると考えられる。
な転がり軸受に充填されているグリースの基油として
は、鉱油系の油をベースとし、40℃での動粘度が65
mm2/sec 若しくはそれ以下、100℃での動粘度が8mm
2/sec 若しくはそれ以下のものを使用していた。この様
な基油を含むグリースの動粘度の値は、上記CVTフル
ードの動粘度の値と近い為、このCVTフルードの流れ
に載って上記グリースが流失し易い。この結果、上記各
転がり軸受3、3の転動体設置部分を流通するCVTフ
ルードの量が不十分になった場合には、上記転がり接触
部で金属接触が発生し、外輪軌道6、内輪軌道7、転動
体8、8の転動面に、滑りによる早期剥離が発生する可
能性が大きくなると考えられる。
【0013】何となれば、ベルト式無段変速機の運転時
に上記転がり軸受3の温度は100℃を超える場合があ
り、この転がり軸受3の内部に入り込んでこの転がり軸
受3の転がり接触部を潤滑する、CVTフルードの動粘
度は、10mm2 /sec 以下の、相当に低い値となる。こ
の結果、上記転がり接触部に存在する油膜の強度が低く
なり、差動、公転、スピン等の影響により、この転がり
接触部分で油膜切れが起こり易くなる。そして、油膜切
れが起こった場合には、この転がり接触部分で金属接触
が発生し、表面層部分の疲労が促進し、早期剥離が発生
する。
に上記転がり軸受3の温度は100℃を超える場合があ
り、この転がり軸受3の内部に入り込んでこの転がり軸
受3の転がり接触部を潤滑する、CVTフルードの動粘
度は、10mm2 /sec 以下の、相当に低い値となる。こ
の結果、上記転がり接触部に存在する油膜の強度が低く
なり、差動、公転、スピン等の影響により、この転がり
接触部分で油膜切れが起こり易くなる。そして、油膜切
れが起こった場合には、この転がり接触部分で金属接触
が発生し、表面層部分の疲労が促進し、早期剥離が発生
する。
【0014】勿論、上記転がり軸受3の基本動定格荷重
を大きくし、この転がり軸受3の寿命に余裕を持たせる
事で、必要とする耐久性を確保する事は可能ではある
が、大型化に伴う重量増大や転がり抵抗の増大を招く
為、好ましくない。又、上記転がり軸受3を通過するC
VTフルードの流量を多くする事で上記油膜切れの発生
を防止し、耐久性向上を図る事も可能ではある。但し、
この様な方法は、多量のCVTフルードを循環させる事
に基づくポンプ損失の増大により、ベルト式無段変速機
全体としての効率を低下させる原因となる為、好ましく
ない。本発明は、この様な事情に鑑みて、優れた伝達効
率と十分な耐久性とを有するベルト式無段変速機を実現
すべく、粘性の低いCVTフルードを使用した場合で
も、プーリを回転自在に支持する為の転がり軸受3、3
の転がり接触部を構成する外輪軌道6、内輪軌道7、転
動体8、8の転動面に、早期剥離等の損傷が発生しにく
いベルト式無段変速機用転がり軸受を実現すべく発明し
たものである。
を大きくし、この転がり軸受3の寿命に余裕を持たせる
事で、必要とする耐久性を確保する事は可能ではある
が、大型化に伴う重量増大や転がり抵抗の増大を招く
為、好ましくない。又、上記転がり軸受3を通過するC
VTフルードの流量を多くする事で上記油膜切れの発生
を防止し、耐久性向上を図る事も可能ではある。但し、
この様な方法は、多量のCVTフルードを循環させる事
に基づくポンプ損失の増大により、ベルト式無段変速機
全体としての効率を低下させる原因となる為、好ましく
ない。本発明は、この様な事情に鑑みて、優れた伝達効
率と十分な耐久性とを有するベルト式無段変速機を実現
すべく、粘性の低いCVTフルードを使用した場合で
も、プーリを回転自在に支持する為の転がり軸受3、3
の転がり接触部を構成する外輪軌道6、内輪軌道7、転
動体8、8の転動面に、早期剥離等の損傷が発生しにく
いベルト式無段変速機用転がり軸受を実現すべく発明し
たものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のベルト式無段変
速機用転がり軸受は、外輪と、内輪と、複数個の転動体
と、保持器と、シール手段とを備える。このうちの外輪
は、内周面に外輪軌道を有する。又、上記内輪は、外周
面に内輪軌道を有する。又、上記各転動体は、上記外輪
軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
又、上記保持器は、上記各転動体を転動自在に保持す
る。又、上記シール手段は、上記外輪の内周面と上記内
輪の外周面との間で上記各転動体を設置した転動体設置
部分の両端開口部を塞ぐ。そして、上記外輪を変速機ケ
ース等の固定の部分に内嵌支持し、上記内輪を、入力
側、出力側各回転軸の端部又は中間部等、ベルト式無段
変速機を構成するプーリと共に回転する部分に外嵌支持
して、このプーリを上記固定の部分に回転自在に支持す
る。
速機用転がり軸受は、外輪と、内輪と、複数個の転動体
と、保持器と、シール手段とを備える。このうちの外輪
は、内周面に外輪軌道を有する。又、上記内輪は、外周
面に内輪軌道を有する。又、上記各転動体は、上記外輪
軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられている。
又、上記保持器は、上記各転動体を転動自在に保持す
る。又、上記シール手段は、上記外輪の内周面と上記内
輪の外周面との間で上記各転動体を設置した転動体設置
部分の両端開口部を塞ぐ。そして、上記外輪を変速機ケ
ース等の固定の部分に内嵌支持し、上記内輪を、入力
側、出力側各回転軸の端部又は中間部等、ベルト式無段
変速機を構成するプーリと共に回転する部分に外嵌支持
して、このプーリを上記固定の部分に回転自在に支持す
る。
【0016】特に、本発明のベルト式無段変速機用転が
り軸受に於いては、上記各転動体を設置した部分に、4
0℃での動粘度が75〜125mm2/sec であり、100
℃での動粘度が10〜20mm2/sec であるものを基油と
して使用したグリースを、上記転動体設置部分の静的空
間(1対のシールリングの間に位置し、グリース以外の
固体が存在しない空間)容積の20〜50%封入してい
る。尚、使用温度が高い場合には、上記基油として、エ
ーテル系の合成油を使用する。
り軸受に於いては、上記各転動体を設置した部分に、4
0℃での動粘度が75〜125mm2/sec であり、100
℃での動粘度が10〜20mm2/sec であるものを基油と
して使用したグリースを、上記転動体設置部分の静的空
間(1対のシールリングの間に位置し、グリース以外の
固体が存在しない空間)容積の20〜50%封入してい
る。尚、使用温度が高い場合には、上記基油として、エ
ーテル系の合成油を使用する。
【0017】
【作用】上述の様に構成する本発明のベルト式無段変速
機用転がり軸受の場合には、粘度の低いCVTフルード
を使用して、このCVTフルードによっては、転がり接
触部に介在させる油膜の強度を十分に確保できない場合
でも、剥離寿命を十分に確保する事が可能になる。即
ち、シール手段により転動体設置部分の両端開口部を塞
ぐと共に、この転動体設置部分に充填したグリースの基
油の動粘度を、この転動体設置部分を流通するCVTフ
ルードの動粘度よりも十分に大きく(例えば2倍以上
に)している為、上記グリースが上記転動体設置部分に
長期間に亙って残留する。従って、上記CVTフルード
の粘性が低く、しかも流量が少ない場合でも、上記グリ
ースにより、上記転がり接触部の油膜強度を確保して、
この転がり接触部の剥離寿命を十分に確保できる。
機用転がり軸受の場合には、粘度の低いCVTフルード
を使用して、このCVTフルードによっては、転がり接
触部に介在させる油膜の強度を十分に確保できない場合
でも、剥離寿命を十分に確保する事が可能になる。即
ち、シール手段により転動体設置部分の両端開口部を塞
ぐと共に、この転動体設置部分に充填したグリースの基
油の動粘度を、この転動体設置部分を流通するCVTフ
ルードの動粘度よりも十分に大きく(例えば2倍以上
に)している為、上記グリースが上記転動体設置部分に
長期間に亙って残留する。従って、上記CVTフルード
の粘性が低く、しかも流量が少ない場合でも、上記グリ
ースにより、上記転がり接触部の油膜強度を確保して、
この転がり接触部の剥離寿命を十分に確保できる。
【0018】従って、必要とする耐久性を確保する為
に、転がり軸受として、基本動定格荷重が大きい大型の
ものを使用する必要がなくなる。この為、入力側回転軸
及び出力側回転軸の回転支持部を小型且つ軽量に構成で
き、しかも回転抵抗の小さい構造で、十分な耐久性を確
保する事が可能となる。この場合に、転がり軸受の内部
に流通させる潤滑油の量を(例えば20cc/min を大き
く上回る程)多量にする必要がなくなる。これらによ
り、小型且つ軽量で、しかも転がり抵抗が小さい転がり
軸受の転がり疲れ寿命を確保して、ベルト式無段変速機
の小型・軽量化及び伝達効率の向上を図れる。
に、転がり軸受として、基本動定格荷重が大きい大型の
ものを使用する必要がなくなる。この為、入力側回転軸
及び出力側回転軸の回転支持部を小型且つ軽量に構成で
き、しかも回転抵抗の小さい構造で、十分な耐久性を確
保する事が可能となる。この場合に、転がり軸受の内部
に流通させる潤滑油の量を(例えば20cc/min を大き
く上回る程)多量にする必要がなくなる。これらによ
り、小型且つ軽量で、しかも転がり抵抗が小さい転がり
軸受の転がり疲れ寿命を確保して、ベルト式無段変速機
の小型・軽量化及び伝達効率の向上を図れる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、ベルト式無段変
速装置用の入力側、出力側両回転軸を支持する為の転が
り軸受の構造及びその内部に充填するグリースの性状を
工夫する事により、転がり軸受全体としての耐久性向上
を図る点にある。図面に表れる構造に関しては、前述の
図1に略示した構造を含めて、従来から知られているベ
ルト式無段変速機用転がり軸受と同様である。よって、
ベルト式無段変速機用転がり軸受の具体的構造の説明に
就いては省略する。
速装置用の入力側、出力側両回転軸を支持する為の転が
り軸受の構造及びその内部に充填するグリースの性状を
工夫する事により、転がり軸受全体としての耐久性向上
を図る点にある。図面に表れる構造に関しては、前述の
図1に略示した構造を含めて、従来から知られているベ
ルト式無段変速機用転がり軸受と同様である。よって、
ベルト式無段変速機用転がり軸受の具体的構造の説明に
就いては省略する。
【0020】
【実施例】次に、本発明の効果を確認する為に行なった
実験に就いて説明する。実験では、次の表1に示す様
な、40℃での動粘度の値と100℃での動粘度の値と
が何れも本発明の技術的範囲に属する3種類のグリース
(実施例A〜C)を充填した試料と、本発明の技術的範
囲からは外れるグリース(比較例D)を充填した試料と
の、合計4種類のグリースを、次の表2に示した量だけ
充填した、合計12種類の試料に就いて、それぞれの耐
久性を測定した。
実験に就いて説明する。実験では、次の表1に示す様
な、40℃での動粘度の値と100℃での動粘度の値と
が何れも本発明の技術的範囲に属する3種類のグリース
(実施例A〜C)を充填した試料と、本発明の技術的範
囲からは外れるグリース(比較例D)を充填した試料と
の、合計4種類のグリースを、次の表2に示した量だけ
充填した、合計12種類の試料に就いて、それぞれの耐
久性を測定した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】上記表1に記載した様なグリースを、表2
に示した量だけ充填した転がり軸受3は、図1に示す様
なベルト式無段変速機に組み込んで、入力側回転軸1を
変速機ケースに対し回転自在に支持する為に利用した。
軸受サイズは、JIS名番6208(内径=40mm、外
径=80mm、幅=18mm)とした。転がり接触部を構成
する各面の粗さは、通常の転がり軸受と同様に、算術平
均粗さRaで0.01〜0.03μmとした。又、軸受
材料は、標準の軸受鋼2種(SUJ2、硬度=HRC6
0〜65)とした。又、外輪4の内周面と内輪5の外周
面との間で複数の転動体8、8を設置した部分の両端開
口部は、図3にその一部を示す様な、TMシールと呼ば
れる接触型のシールリング22により塞いだ。更に、保
持器9は、鉄製の波型プレス保持器を使用した。尚、こ
れらの条件下で、上記転がり軸受3の転動体設置部分の
静的空間容積は20cm3 (cc)である。又、グリースの
比重は、凡そ1である。従って、グリースの充填量が1
0gの場合には充填率は50%、7gの場合には35
%、4gの場合には20%となる。又、上記転動体設置
部分にはCVTフルードが、10cc/min の割合で流通
する。
に示した量だけ充填した転がり軸受3は、図1に示す様
なベルト式無段変速機に組み込んで、入力側回転軸1を
変速機ケースに対し回転自在に支持する為に利用した。
軸受サイズは、JIS名番6208(内径=40mm、外
径=80mm、幅=18mm)とした。転がり接触部を構成
する各面の粗さは、通常の転がり軸受と同様に、算術平
均粗さRaで0.01〜0.03μmとした。又、軸受
材料は、標準の軸受鋼2種(SUJ2、硬度=HRC6
0〜65)とした。又、外輪4の内周面と内輪5の外周
面との間で複数の転動体8、8を設置した部分の両端開
口部は、図3にその一部を示す様な、TMシールと呼ば
れる接触型のシールリング22により塞いだ。更に、保
持器9は、鉄製の波型プレス保持器を使用した。尚、こ
れらの条件下で、上記転がり軸受3の転動体設置部分の
静的空間容積は20cm3 (cc)である。又、グリースの
比重は、凡そ1である。従って、グリースの充填量が1
0gの場合には充填率は50%、7gの場合には35
%、4gの場合には20%となる。又、上記転動体設置
部分にはCVTフルードが、10cc/min の割合で流通
する。
【0024】そして、次述する条件下で、目標時間を1
000時間とする耐久試験を行ない、試験後に転がり軸
受3を分解して、当該転がり軸受3の構成部品の破損の
有無の確認と、グリースの残留量の測定とを行なった。
尚、今回行なった実験では、入力側回転軸1の回転支持
部分に組み込む転がり軸受3、3の耐久性を求める為、
出力側回転軸2の回転支持部に組み込んだ転がり軸受
3、3に関しては、十分な量(200cc/min )の潤滑
油(CVTフルード)を供給した。そして、試験対象外
の転がり軸受3、3に、試験対象の転がり軸受3、3よ
りも前に損傷が発生しない様にした。試験条件は次の通
りである。
000時間とする耐久試験を行ない、試験後に転がり軸
受3を分解して、当該転がり軸受3の構成部品の破損の
有無の確認と、グリースの残留量の測定とを行なった。
尚、今回行なった実験では、入力側回転軸1の回転支持
部分に組み込む転がり軸受3、3の耐久性を求める為、
出力側回転軸2の回転支持部に組み込んだ転がり軸受
3、3に関しては、十分な量(200cc/min )の潤滑
油(CVTフルード)を供給した。そして、試験対象外
の転がり軸受3、3に、試験対象の転がり軸受3、3よ
りも前に損傷が発生しない様にした。試験条件は次の通
りである。
【0025】
試験装置 : 図1に示したベルト式無段変速機
試料個数 : 各試料毎に1個
判定方法 : 1000時間運転後に分解。但し、途中で振動値が急上昇した
場合にはその時点で打ち切り後、分解。
エンジンから入力側回転軸1への入力トルク : 200N・m
入力側回転軸1の回転速度 : 6000min-1
潤滑油 : CVTフルード{40℃での動粘度=35mm2/sec =35×10 -6
m2 /s (35cSt )、100℃での粘度=7mm2/sec =7×10-6 m2 /s
(7cSt )}
潤滑油流量 : 10cc/min
軸受温度 : 100〜110℃
【0026】上述の様な条件で行なった実験の結果か
ら、次の事が分かる。先ず、本発明の技術的範囲に属す
る実施例1〜9に関しては、何れも目標時間である10
00時間に達するまで転がり軸受3が損傷する事なく、
運転を継続できた。尚、転動体設置空間へのグリースの
封入量が多く(充填率が50%に)なると、このグリー
スのうちでCVTフルードにより運び去られる割合が多
くなり、封入量を多くする割合には耐久性を向上させら
れない事が分かる。グリースの封入量を多くする事は、
コスト上昇の要因になる他、攪拌抵抗の増大により上記
転がり軸受3の回転抵抗が増大し、ベルト式無段変速機
の伝達効率が悪化する原因となる。これらの事を考慮す
れば、上記転動体設置空間へのグリースの封入量は、前
記転動体設置部分の静的空間容積の20〜35%程度に
する事が好ましい。
ら、次の事が分かる。先ず、本発明の技術的範囲に属す
る実施例1〜9に関しては、何れも目標時間である10
00時間に達するまで転がり軸受3が損傷する事なく、
運転を継続できた。尚、転動体設置空間へのグリースの
封入量が多く(充填率が50%に)なると、このグリー
スのうちでCVTフルードにより運び去られる割合が多
くなり、封入量を多くする割合には耐久性を向上させら
れない事が分かる。グリースの封入量を多くする事は、
コスト上昇の要因になる他、攪拌抵抗の増大により上記
転がり軸受3の回転抵抗が増大し、ベルト式無段変速機
の伝達効率が悪化する原因となる。これらの事を考慮す
れば、上記転動体設置空間へのグリースの封入量は、前
記転動体設置部分の静的空間容積の20〜35%程度に
する事が好ましい。
【0027】一方、動粘度が低いグリースを充填した比
較例1〜3に関しては、何れの場合も、早期に(95〜
134時間経過した時点で)転がり接触部分に剥離を生
じ、著しい振動を発生した。そして、何れの場合も、分
解した転がり軸受3の内部に残留しているグリースの量
は僅少であった。この事から、動粘度が低いグリースを
使用した場合には、上記転動体設置部分を流通するCV
Tフルードによりグリースが運び去られ易く、運び去ら
れた場合には、粘度が低いCVTフルードのみでは転が
り接触部に十分な強度を有する油膜を形成できず、早期
剥離が生じる事が確認された。
較例1〜3に関しては、何れの場合も、早期に(95〜
134時間経過した時点で)転がり接触部分に剥離を生
じ、著しい振動を発生した。そして、何れの場合も、分
解した転がり軸受3の内部に残留しているグリースの量
は僅少であった。この事から、動粘度が低いグリースを
使用した場合には、上記転動体設置部分を流通するCV
Tフルードによりグリースが運び去られ易く、運び去ら
れた場合には、粘度が低いCVTフルードのみでは転が
り接触部に十分な強度を有する油膜を形成できず、早期
剥離が生じる事が確認された。
【0028】尚、本発明を実施する場合に、保持器の構
造及び材質に関しては、特に限定しないが、使用時の回
転速度が特に早い場合には、合成樹脂製の冠型保持器を
使用する事が、保持器と転動体との間の摩擦を低減する
と共に、硬い摩耗粉の発生を抑えて長寿命化を図る面か
らは好ましい。これに対して、大きな変動荷重が作用す
る為、保持器切れの発生が考えられる様な場合には、金
属製の波形保持器を使用する事が好ましい。
造及び材質に関しては、特に限定しないが、使用時の回
転速度が特に早い場合には、合成樹脂製の冠型保持器を
使用する事が、保持器と転動体との間の摩擦を低減する
と共に、硬い摩耗粉の発生を抑えて長寿命化を図る面か
らは好ましい。これに対して、大きな変動荷重が作用す
る為、保持器切れの発生が考えられる様な場合には、金
属製の波形保持器を使用する事が好ましい。
【0029】又、上述した実験では、各試料の転がり軸
受の内部隙間はそれぞれ普通隙間とし、外輪軌道6及び
内輪軌道7の断面形状の曲率半径を、何れも各転動体
8、8の直径の52%とした。これに対して、上記内部
隙間並びに上記各軌道6、7の断面形状の曲率半径を適
正に規制して(小さく抑えて)、ラジアル方向のがたつ
き及びアキシアル方向のがたつきを抑制すれば、耐久性
を中心とする性能を、更に向上させる事も可能になる。
又、転がり軸受3が、図示の様な単列深溝型玉軸受の場
合に限らず、アンギュラ型等の他の型式の玉軸受、更に
は円筒ころ軸受や円すいころ軸受、ニードル軸受等、他
の軸受の場合でも、同様の作用・効果を得られる。又、
シールリング22若しくはこのシールリング22と外輪
4との係合部の一部にブリーザ孔を設け、このシールリ
ング22の両側の圧力に大きな差が生じない様にすれ
ば、このシールリング22が上記外輪4から脱落するの
を防止する面から効果がある。尚、シールリングとして
は、図示の様なTMシールの他、金属板製で非接触型の
もの、接触型或は非接触型のアクリルシール又はフッ素
シール等も、使用温度を勘案して選択使用できる。又、
上述した実験では、優れた酸化安定性、熱安定性を備え
た、エーテル系合成油を基油として使用した。但し、使
用温度が、100℃以下と低い場合には、特許請求の範
囲に記載した動粘度の値を満たすものであれば、エステ
ル系、鉱油系の油を、基油として使用しても、同様の作
用・効果を得る事ができる。
受の内部隙間はそれぞれ普通隙間とし、外輪軌道6及び
内輪軌道7の断面形状の曲率半径を、何れも各転動体
8、8の直径の52%とした。これに対して、上記内部
隙間並びに上記各軌道6、7の断面形状の曲率半径を適
正に規制して(小さく抑えて)、ラジアル方向のがたつ
き及びアキシアル方向のがたつきを抑制すれば、耐久性
を中心とする性能を、更に向上させる事も可能になる。
又、転がり軸受3が、図示の様な単列深溝型玉軸受の場
合に限らず、アンギュラ型等の他の型式の玉軸受、更に
は円筒ころ軸受や円すいころ軸受、ニードル軸受等、他
の軸受の場合でも、同様の作用・効果を得られる。又、
シールリング22若しくはこのシールリング22と外輪
4との係合部の一部にブリーザ孔を設け、このシールリ
ング22の両側の圧力に大きな差が生じない様にすれ
ば、このシールリング22が上記外輪4から脱落するの
を防止する面から効果がある。尚、シールリングとして
は、図示の様なTMシールの他、金属板製で非接触型の
もの、接触型或は非接触型のアクリルシール又はフッ素
シール等も、使用温度を勘案して選択使用できる。又、
上述した実験では、優れた酸化安定性、熱安定性を備え
た、エーテル系合成油を基油として使用した。但し、使
用温度が、100℃以下と低い場合には、特許請求の範
囲に記載した動粘度の値を満たすものであれば、エステ
ル系、鉱油系の油を、基油として使用しても、同様の作
用・効果を得る事ができる。
【0030】更に、今回の実験では、上記転がり軸受3
を構成する外輪4、内輪5、転動体8、8を、それぞれ
残留オーステナイト量γR が5〜15容量%である軸受
鋼2種により構成した。これに対して、ベルト式無段変
速機内部に存在し、前記CVTフルードに混入して上記
転がり軸受3の転動体設置空間を通過する異物の量が多
い場合には、外輪4、内輪5、転動体8、8を構成する
鋼材を浸炭処理若しくは浸炭窒化処理する事が好まし
い。この様な処理により、上記外輪4、内輪5、転動体
8、8の表面の残留オーステナイト量を20〜45容量
%とすると共に、この表面の硬度をHRC62〜67程
度にすれば、上記異物によるこの表面の損傷を防止し
て、上記転がり軸受3の耐久性向上を図れる。更に、こ
の転がり軸受3の使用温度が150℃以上に達する場合
には、上記シールリング22として、耐熱性ゴムを備え
たものを使用する事に加えて、上記外輪4、内輪5、転
動体8、8に、残留オーステナイト量を0〜5%程度に
抑える、寸法安定化処理を施す事が好ましい。
を構成する外輪4、内輪5、転動体8、8を、それぞれ
残留オーステナイト量γR が5〜15容量%である軸受
鋼2種により構成した。これに対して、ベルト式無段変
速機内部に存在し、前記CVTフルードに混入して上記
転がり軸受3の転動体設置空間を通過する異物の量が多
い場合には、外輪4、内輪5、転動体8、8を構成する
鋼材を浸炭処理若しくは浸炭窒化処理する事が好まし
い。この様な処理により、上記外輪4、内輪5、転動体
8、8の表面の残留オーステナイト量を20〜45容量
%とすると共に、この表面の硬度をHRC62〜67程
度にすれば、上記異物によるこの表面の損傷を防止し
て、上記転がり軸受3の耐久性向上を図れる。更に、こ
の転がり軸受3の使用温度が150℃以上に達する場合
には、上記シールリング22として、耐熱性ゴムを備え
たものを使用する事に加えて、上記外輪4、内輪5、転
動体8、8に、残留オーステナイト量を0〜5%程度に
抑える、寸法安定化処理を施す事が好ましい。
【0031】尚、上記転動体設置空間を流通するCVT
フルードの流量が50cc/min 以上になると、前記表1
に実施例A〜Cに示した様な、比較的動粘度が高いグリ
ースを使用した場合でも、上記転動体設置空間内のグリ
ースが早期に流失し、殆ど残らなくなる。但し、この場
合には、比較的多量のCVTフルードにより十分な潤滑
を行なえる為、潤滑不足による耐久性低下が問題になる
事はない。従って、この場合には、上記転動体設置空間
へのグリースの充填量は、上記転動体設置部分の静的空
間容積の5〜20%程度で十分である。これに対して、
この転動体設置空間を流通するCVTフルードの流量が
極端に少なくなる場合でも、前述した様な、コスト並び
に攪拌抵抗の問題から、上記転動体設置空間へのグリー
スの充填量は、上記転動体設置部分の静的空間容積の5
0%程度に留め、その代わりに接触型でシール性能の良
好なシールリングを使用する事が好ましい。
フルードの流量が50cc/min 以上になると、前記表1
に実施例A〜Cに示した様な、比較的動粘度が高いグリ
ースを使用した場合でも、上記転動体設置空間内のグリ
ースが早期に流失し、殆ど残らなくなる。但し、この場
合には、比較的多量のCVTフルードにより十分な潤滑
を行なえる為、潤滑不足による耐久性低下が問題になる
事はない。従って、この場合には、上記転動体設置空間
へのグリースの充填量は、上記転動体設置部分の静的空
間容積の5〜20%程度で十分である。これに対して、
この転動体設置空間を流通するCVTフルードの流量が
極端に少なくなる場合でも、前述した様な、コスト並び
に攪拌抵抗の問題から、上記転動体設置空間へのグリー
スの充填量は、上記転動体設置部分の静的空間容積の5
0%程度に留め、その代わりに接触型でシール性能の良
好なシールリングを使用する事が好ましい。
【0032】
【発明の効果】本発明のベルト式無段変速機用転がり軸
受は、以上に述べた通り構成され作用するので、粘性の
低いCVTフルードを使用し、しかもその流量を少なく
抑えた場合でも十分な耐久性を得られる。この為、耐久
性を確保しつつ、ベルト式無段変速機の効率を向上させ
る事が可能になる。
受は、以上に述べた通り構成され作用するので、粘性の
低いCVTフルードを使用し、しかもその流量を少なく
抑えた場合でも十分な耐久性を得られる。この為、耐久
性を確保しつつ、ベルト式無段変速機の効率を向上させ
る事が可能になる。
【図1】本発明の対象となる転がり軸受を備えたベルト
式無段変速機を組み込んだ車両の駆動系の略断面図。
式無段変速機を組み込んだ車両の駆動系の略断面図。
【図2】転がり軸受を取り出して示す拡大断面図。
【図3】シールリングの部分断面図。
1 入力側回転軸
2 出力側回転軸
3 転がり軸受
4 外輪
5 内輪
6 外輪軌道
7 内輪軌道
8 転動体
9 保持器
10 駆動源
11 発進クラッチ
12 駆動側プーリ
13a、13b 駆動側プーリ板
14 駆動側アクチュエータ
15 従動側プーリ
16a、16b 従動側プーリ板
17 従動側アクチュエータ
18 無端ベルト
19 減速歯車列
20 デファレンシャルギヤ
21 駆動輪
22 シールリング
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Fターム(参考) 3J050 AA03 BA03 CE05 DA02
3J101 AA03 AA32 AA42 AA54 AA62
CA40 EA63 FA32 GA01
Claims (2)
- 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有する外輪と、外周
面に内輪軌道を有する内輪と、これら外輪軌道と内輪軌
道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、上
記外輪の内周面と上記内輪の外周面との間でこれら各転
動体を設置した転動体設置部分の両端開口部を塞ぐシー
ル手段とを備え、上記外輪を固定の部分に内嵌支持し、
上記内輪をベルト式無段変速機を構成するプーリと共に
回転する部分に外嵌支持して、このプーリを上記固定の
部分に回転自在に支持するベルト式無段変速機用転がり
軸受に於いて、上記各転動体を設置した部分に、40℃
での動粘度が75〜125mm2/sec であり、100℃で
の動粘度が10〜20mm 2/sec であるものを基油として
使用したグリースを、上記転動体設置部分の静的空間容
積の20〜50%封入した事を特徴とするベルト式無段
変速機用転がり軸受。 - 【請求項2】 ベルト式無段変速機の全使用温度範囲に
亙って、グリースの基油の動粘度が、使用時にこのベル
ト式無段変速機の内部を流れるCVTフルードの動粘度
の2倍以上である、請求項1に記載したベルト式無段変
速機用転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002146069A JP2003336703A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | ベルト式無段変速機用転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002146069A JP2003336703A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | ベルト式無段変速機用転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003336703A true JP2003336703A (ja) | 2003-11-28 |
Family
ID=29705161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002146069A Pending JP2003336703A (ja) | 2002-05-21 | 2002-05-21 | ベルト式無段変速機用転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003336703A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006033123A1 (de) * | 2006-07-18 | 2008-01-24 | Schaeffler Kg | Ölgeschmierter Zugmitteltrieb einer Verbrennungskraftmaschine |
JP2010222673A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toyota Motor Corp | 摺動部材、無段変速機用プーリー、及び無段変速機 |
-
2002
- 2002-05-21 JP JP2002146069A patent/JP2003336703A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006033123A1 (de) * | 2006-07-18 | 2008-01-24 | Schaeffler Kg | Ölgeschmierter Zugmitteltrieb einer Verbrennungskraftmaschine |
JP2010222673A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toyota Motor Corp | 摺動部材、無段変速機用プーリー、及び無段変速機 |
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