JP2003336273A - 防護柵付l型擁壁ブロックの構造 - Google Patents
防護柵付l型擁壁ブロックの構造Info
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Abstract
クの構造を提供する。 【解決手段】 L型擁壁ブロックの内側最上部で、起立
部の天端幅を8cm以上に拡張する態様で複数ブロック
に股がる連続梁又は版状連続梁を設け、各擁壁ブロック
毎に内側に沿って垂直に立設される支柱の底部を前記起
立部に設けた支持部材で支持する構造。連続梁又は版状
連続梁を道路内側に埋設したアンカーブロックで引張固
定する場合もある。
Description
防護柵付L型擁壁ブロックの構造に関する。詳しくは、
土圧対応型のL型擁壁ブロックに特別の部品を用いて防
護柵を一体設置可能とすることにより、衝突荷重反応型
の防護柵付L型擁壁ブロックと為すことができる防護柵
付L型擁壁ブロックの構造に関する。
構築するために、断面L字形のL型擁壁ブロックが用い
られている。これは、土中に埋設される控え部と、この
控え部の一端から上方に延長されて擁壁部を構成する起
立部を有し、断面がL字形状を為すプレキャストコンク
リート製成型品である。このL型擁壁ブロックを掘削さ
れた道路造成地に列状に並べ、盛土を行うことで早期、
安価に擁壁構築することができる。
土圧対応強度を有することを前提としつつも、原価や運
送コストの低減を図ることの必要性から、比較的軽量、
コンパクトに設計されねばならなかった。一方で、防護
柵を一体的に設置可能のL型擁壁ブロックは、過大な衝
突荷重に耐えるよう設計されなければならず、寸法、重
量共に大となり、低廉でコンパクトな設計を行うのが困
難であった。
接防護柵を設置することはできず、敢えてこれを利用す
る場合には、L型擁壁ブロックの内側に別途大きな支柱
支持用ブロックを設けなければならなかった。
ックに対し、その内側に別途大きな支柱支持用ブロック
を設けると、それが相当大きなものとなることから、余
計にコスト高となる。また、設置作業も別途工事となる
ので大変割高となる。さらに、支柱支持位置が大きく道
路側に寄るので、その分道路幅を狭めてしまう等の問題
点があった。
術に鑑みて、比較的軽量、コンパクトな土圧対応のL型
擁壁ブロックに特殊防護柵取付構造を与えることによ
り、防護柵一体設置型のL型擁壁ブロックと同等品質
で、全体的にも低廉、コンパクトで高機能な設計が可能
となる防護柵付L型擁壁ブロックの構造を提供すること
を目的とする。
の本発明の防護柵付L型擁壁ブロックの構造は、道路地
中に埋設される控え部及び該控え部の一端から上方に延
長されて擁壁面を構成する起立部から成り、前記道路に
沿って列状に配置される断面L字形のL型擁壁ブロック
と、前記起立部の天端幅が8cm以上に拡張される態様
で前記L型擁壁ブロックの内側上部に沿って配置される
連続梁と、前記連続梁の内側に沿って垂直に立設される
支柱と、各支柱の地上部で、前記道路に向って横架され
る柵状部材と、前記L型擁壁ブロックの内側で前記支柱
の底部を支持し、前記支柱を外に押し倒す力に抗すべく
固定する支持部材と、から成ることを特徴とする。
は、土圧対応型のL型擁壁ブロックの内側に連続梁を配
置し、その内側に沿って支柱を立設する。従って、支柱
に加わる衝突荷重は連続梁を介してL型擁壁ブロックの
起立部上部に伝わるので、衝突荷重を複数L型擁壁ブロ
ックで分散したものとなる。また、連続梁は、起立部の
天端幅を8cm以上とする態様で、その大きさ及び強度
は自由に設計できる。従って、上記衝突荷重の分散度も
自由に定めることができ、L型擁壁ブロックを恰も衝突
荷重対応型とすることができる。連続梁の設置位置は、
L型擁壁ブロックの内側で起立部上部とするので、衝突
荷重に伴なうモーメントMを最小とすることができる。
前記支柱の底部を支持、固定し、前記支柱を外に押し倒
す力に抗することができる支持部材を設ける。前記支柱
を外に押し倒す力は、回転モーメントMに変換され起立
部に対しては引抜力Tとして作用する。ここに、連続梁
を起立部上部に設け、起立部上部が支柱回転中心となる
ので、深さ位置の設定により、引抜力Tを自由に設計で
きる。
柵状部材までの距離をL1、連続梁から支持部材までの
距離をL2とするとき、引抜力Tは、L1/L2とな
る。距離L1は60cm程度である。距離L2は、最大
起立部深さL3まで可能である。深さL3は、規格に応
じ1.5m,2.0m,2.5m等が有る。距離L2は
この範囲で自由に定めることができる。一般には50〜
80cm程度とされる。これらにより計算される引抜力
Tは、通常のインサート金具で十分耐えられる値であ
る。以上の構成による防護柵付L型擁壁ブロックの構造
では、約45KJの衝突エネルギに対し、支柱傾倒角度
を16°以内とすることができた。
の構造において、前記支持部材は、前記L型擁壁ブロッ
クの起立部に穿設された排水口に対し、外部から充当さ
れるフランジ付の外側リング部材及び内側に位置し前記
外側リング部材に螺合される内側リング部材を有し、前
記内側リング部材には、前記支柱の底部を支承する支持
部を設け、前記支持部と前記内側リング部材並びに前記
外側リング部材の各孔部は、前記L型擁壁ブロックの内
側から外部にかけて連通され、新たな排水口とされるこ
とを特徴とする。これにより、排水口を利用しての支持
部材の取付けが可能となり、一層低廉でコンパクトな設
計が可能となる。しかも、外側リング部材はフランジ部
を排水口に充当する形であるので、高強度の支持が可能
で、かつ意匠的にも優れたものとなる。
の構造は、道路地中に埋設される控え部及び該控え部の
一端から上方に延長されて擁壁面を構成する起立部から
成り、前記道路に沿って列状に配置される断面L字形の
L型擁壁ブロックと、前記起立部の天端幅が8cm以上
に拡張される態様で前記L型擁壁ブロックの内側上部に
沿って配置される連続梁と、前記連続梁の内側に沿って
垂直に立設される支柱と、各支柱の地上部で、前記道路
に向って横架される柵状部材と、前記L型擁壁ブロック
の内側で前記支柱の底部を支持し、前記支柱を外に押し
倒す力に抗すべく固定する支持部材と、前記連続梁と平
行に配置され前記道路地中に埋設されるアンカーブロッ
クと、前記連続梁と前記アンカーブロックとを緊張した
状態で連結する線状引張材と、から成ることを特徴とす
る。
引張固定できるので、アンカーブロックによる固定力分
だけ起立部に加わる転倒荷重や破壊荷重を軽減できる。
地中アンカーブロックの設置は、防護柵の対象車両に応
じて定めるが、普通乗用車以下の軽車両のみを対象とす
る場合には省略できる。アンカーブロックは、連続梁と
平行に配置するといえども、アンカーブロックの形状は
長方体に限定する必要は無い。例えば箱状や玉状であっ
ても良い。要は、連続梁から離れた道路内側に配置され
れば良い。
クの構造は、道路地中に埋設される控え部及び該控え部
の一端から上方に延長されて擁壁面を構成する起立部か
ら成り、前記道路に沿って列状に配置される断面L字形
のL型擁壁ブロックと、前記起立部の天端幅を8cm以
上確保した位置に支柱貫通孔を有し、前記L型擁壁ブロ
ックの内側上部に沿って配置される版状連続梁と、前記
版状連続梁の前記支柱貫通孔に挿入されて垂直に立設さ
れる支柱と、各支柱の地上部で、前記道路に向って横架
される柵状部材と、前記L型擁壁ブロックの内側で前記
支柱の底部を支持し、前記支柱を外に押し倒す力に抗す
べく固定する支持部材と、から成り、前記版状連続梁
は、前記柵状部材の内側面から前記道路内側方向にかけ
て少なくとも衝突車両の前輪が掛かるだけの幅を有する
ことを特徴とする。
変形性防護柵にあっては支柱が傾倒すると共にビームは
外片へ押し出される。日本道路協会が平成10年11月
に定めた防護柵設置基準では、最大進入行程は30cm
であるとされているが、ビームがこの許容値まで張り出
すと擁壁とビーム間に最大30cmの空間が生ずる可能
性がある。この空間が生ずると、この空間に衝突車両の
タイヤが嵌る可能性がある。前記空間にタイヤが嵌る
と、車両は急停止し、乗員に過大な加速度が加わり乗員
死亡事故が生ずる。また、急激に停止された車両は勢い
ビームを押し出し、ビームを破壊し、車両を谷間に放り
出してしまう可能性も高い。
して、それより8cm外側まで天端部を拡張しているの
で、タイヤが嵌る空間が生じず、車両を理論通りに道路
の内側へ反射させることができる。この8cmという数
字は、支柱が鋼管でビームが波状鋼板であるときの実験
値である。この値は8cm以上、好ましくは11cm以
上であるが、実用的には8cm以上であれば良い。これ
を13cm以上とすると、擁壁天端幅が不要に拡大さ
れ、大型化される。従って、この値N値は、N=8〜1
3cmが適切で、中心値が11cmである。
面から前記道路内側方向にかけて、少なくとも衝突車両
の前輪が掛かるだけの幅を有する。従って、衝突車両
は、版状連続梁を自ら踏んだ形で柵状部材に衝突する形
になり擁壁に加わる衝撃を大幅に減少させることができ
る。
準として衝突角度20度の場合、タイヤ半径RにSin2
0°を乗じた値以上の値とすれば良い。直径1050m
mのタイヤならば20cm以上とするのが好ましく、よ
り好ましくは30cm以上である。
もできる。例えば、支柱貫通孔部分に10〜20cm程
突起する部分を設け、これを歩車道境界車止めとするこ
ともできる。この場合、当該車止めの内側端が柵状部材
の内側面に沿った位置より内側にはみ出さ無いように設
計することが好ましい。また、版上面を流水面とし、道
路端において排水口への流水通路として利用することも
できる。
クの構造では、前期連続梁の機能部分は、前記起立部の
上端部分に一体成型され、かつ個々のブロックの延長方
向両端部には、前記連続梁の機能部分が連続梁としての
機能を果すのに必要な両端固定金具が装着されることを
特徴とする。従って、本発明の連続梁1体化により、軽
量、高強度で汎用性が高く、かつ最大進入行程が規定さ
れる変形性防護柵にあっても、タイヤが食み出すことが
無く安全な防護柵を提供することができる。
明の一実施形態に係る防護柵付L型擁壁ブロック1の構
造は、道路2の土砂(地中)3中に埋設される控え部4
及び該控え部4の一端から上方に延長されて擁壁を構成
する起立部5から成る断面L字形状のL型擁壁ブロック
6が基体となっている。前記L型擁壁ブロック6の内側
上部には 前記起立部5の天端7の幅が11cm以上に
拡張される態様で前記道路2に沿って連続梁8が配置さ
れる。
壁ブロック6毎に鋼管製の支柱9が垂直に立設される。
この場合、天端7の幅B1に連続梁8の幅B2を加えた
幅が拡張された幅B3となる。各支柱9の地上部で、前
記道路2に向っては、波状鉄板や木材ビーム等の柵状部
材10が横架される。前記L型擁壁ブロック6の内側に
は、前記支柱9の底部を支承し、衝突荷重Fに伴なって
前記支柱9を外に押し倒すモーメントMに抗すべく支柱
9の下端を起立部5で引付け支持する支持部材としての
支持金具11が設けられる。起立部5に加わる引抜力を
Tとする。
材で支柱9を挟み、バンド部材の両腕部分を夫々ボルト
で固定する形である。このボルトは、起立部5に埋め込
んだインサート金具12のナット部材に螺合される。連
続梁8は、鋼管製角材やコンクリートブロックで構成す
る。幅B2は、起立部5の天端7の幅B1を規定寸法で
ある8cm以上に拡張する態様で定める。また、強度
は、衝突荷重Fに伴なうモーメントMが作用したとき、
引抜力Tを発生する支点となるので、これらの合力に耐
え得る構成とする。連続梁8は、両端に固定した鉄板を
相互にボルト(図示せず)で締結し、一連の連続梁とす
る。連続梁8から柵状部材10までの距離をL1、連続
梁から支持金具11までの距離をL2とすると、M・L
1=T・L2の関係式が成立する。
の構造によれば、柵状部材10に衝突荷重Fに伴なうモ
ーメントMが作用すると、連続梁8を支点として支持金
具11に引抜力Tが発生する。支点に加わる力は、連続
梁8を介して複数のL型擁壁ブロック6に分散されて伝
わる。伝わり方は、連続梁8の強度に関係する。高強度
とすることにより、伝達力量を所望の値に小さくするこ
とができる。即ち、通常の土圧対応のL型擁壁ブロック
6を用いることが可能となる。
ントMにL1/L2を乗じた値となる。引抜力Tに応じ
てインサート金具12を定めれば良い。また引抜力Tを
小さくするためには、距離L2を下方に延長すれば良
い。以上の構成による防護柵付L型擁壁ブロックの構造
では、約45KJの衝突エネルギーに対し、支柱傾倒角
度を16度以内とすることができた。
実施形態に係る防護柵付L型擁壁ブロック13は、図1
及び図2に示したものに対し、支持金具14が異なる。
同一機能を果す部材には、同一符号を付けて示してい
る。
立部5に穿設された排水口15に対し、外部から充当さ
れるフランジ16F付の外側リング部材16、及び内側
に位置し前記外側リング部材16に螺合される内側リン
グ部材17を備えている。外側リング部材16の内周に
は、ねじが切られナット部材とされている。内側リング
部材17の外周にはねじが切られボルト部材とされてい
る。前記内側リング部材17には、前記支柱9の底部を
支承する箱状の支承部18を設けている。前記支承部1
8と前記内側リング部材17並びに前記外側リング部材
16の各孔部18H,17H,16Hは、前記L型擁壁
ブロック6の内側から外部にかけて連通され、新たな排
水口18H,17H,16Hを形成している。支承部1
8の孔部18Hは支柱9で潰されているかのように見え
るが、孔部18Hは例えば楕円とされ、排水機能を持た
せている。支承部18の下面又は及び後面には別途排水
のための孔部を設けても良い。支持金具14は、金具と
称するも、例えば支承部18をプラスチック材やコンク
リート等金属以外の材料で作る等、金属以外の材料で作
ることもできる。
材17を排水口15に挿し込み、外側から外側リング部
材16を充当し、フランジ16Fが起立部5の外面に当
るまでねじ込む。孔部18Hに支柱9の底部を挿入する
ことにより支柱9を垂直に立設することができる。支柱
9と連続梁8とは、適宜バンド部材等を用いて軽く固定
する。
ク13の構造によれば、図1及び図に示した防護柵付L
型擁壁ブロック1と同様に、連続梁8を支点として、衝
突荷重Fに伴なうモーメントMを各L型擁壁ブロック6
に分散して与えることができる。本例の支持金具14
は、排水口15を利用しての外側リング部材16及び内
側リング部材17によるものであるので、相当高強度で
あり、距離L2が小さくとも十分耐えることができる。
また、新たな排水口18H,17H,16Hを構成して
いるので、別途排水口を設ける必要が無い。インサート
金具も必要無いので、L型擁壁ブロック6を安価に製造
することができる。
斜視図である。本例の支持部材は、起立部5の内側に位
置する箱状の支承部19と起立部5を外側から貫通する
長尺ボルト20から成る。支承部19の上面には、支柱
9を嵌装して支承するための孔部21と、前記長尺ボル
ト20のねじ部を螺入するためのねじ穴22が設けられ
ている。支承部19は、ねじ穴22に例えば内部にねじ
を切った管状インサート金具を埋設してコンクリート成
型品として作ることができる。長尺ボルト20の直径は
15〜20mm程度であるので、これを貫通するための
呼び穴は、予め設けておいても良く、コンクリートドリ
ル等で後で穿設しても良い。
ボルト20を用いて支承部19を起立部5に強固に固定
することができる。長尺ボルト20の直径は余り大きく
ないので、起立部5の強度を弱めることも無い。ボルト
20は、大きな引抜力Tに十分耐えることができる。
続梁8を地中3に埋設したアンカーブロック23で引張
固定するようにしたものである。道路中央付近の地中に
連続梁8と平行に長尺のアンカーブロック23を埋設
し、両者の間にワイヤー或いはボルト、鉄筋等の線状引
張材24で固定する。固定は、線状引張材を緊張させた
状態で行う。図には、柵状部材10を波状鉄板で構成し
た例を示している。
3で引張して固定するので、衝突荷重Fの発生に伴なっ
て連続梁8を介して起立部5に加わる力を引張力fだけ
軽減して伝えることができる。このため、引張方向は、
できるだけ水平に近い方が良い。十分な引張力fの効果
を得るために、起立部5と連続梁8との間に2〜5mm
程度の僅かの隙間Bを設けておくのも有効である。
態に係り、連続梁を版状連続梁25としたものである。
図示の版状連続梁25は、支柱貫通孔を有する歩車道境
界車止め部27と、床部28とを備えている。列状に配
置される版状連続梁25相互は、境界部に備えた両端固
定金具29に1又は複数の短かい鉄筋をモルタルで埋め
ることにより接続される。図8に示したように、床部2
8の幅B4は、衝突角度20度で柵状部材10に接触す
るタイヤ30を想定して、タイヤ30が乗ることのでき
る数値として定められる。この値は、柵状部材10の表
面位置BVを基準として、直径1050mmのタイヤで
は、半径にSin20°を乗じて17cm以上と計算され
る。この値は、十分大きな値として30cm以上とする
のが好ましい。図6に示したアンカーブロック23によ
る引張固定方式を併せて実施することもできる。
材10に車両が接触すると、タイヤ30が床部28を踏
む。床部28をタイヤ30で踏んだ状態の衝突では、起
立部5に与える衝撃が大幅に軽減され、擁壁破壊を防止
することができる。歩車道境界車止部27は、車止め機
能を補足するのみならず、境界線を出して意匠性を高
め、さらに雨水の道路排水口への流路を形成することが
できる。
図8に示した版状連続梁28の歩車道境界車止め部27
の突起部分を除いた形としたものである。図7及び図8
に示したものに対し、突起部分が無い分だけ、軽量に構
成することができる。
続梁の機能部分33を起立部上部に1体成型し、かつ個
々のブロックの両端部分に両端固定金具29を配置した
ものである。両端固定金具の配置位置は、起立部及び控
え部の交差位置付近とする。即ち、支柱装置用の貫通孔
(ポケット)を介して衝突荷重が加わったとき、この力
を連続梁機能部分33で受けて、よじれることもなく、
ブロック全体の滑動を生ずることの無い様、強固に保持
できる位置である。上下2ヶ所に分配するのも構わな
い。
を含めて一体成型されるので、軽量高強度の擁壁ブロッ
ク32を容易に設置可能であり、かつポケット外表面位
置から擁壁天端部外位置までの距離を8cm以上にする
ので、タイヤの食み出しにより、車両やビームに高度の
衝撃力を与えることが無く、安全を図ることができる。
のでは無く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の設
計的変更を行うことにより、各種態様で実施できる。
の内側上部で起立部の天端幅を8cm以上に拡張する態
様で連続梁を設け、各擁壁ブロック毎に内側に沿って垂
直に立設される支柱の底部を前記起立部に設けた支持部
材で支持する構造であるので、簡易構成にして格別高強
度の防護柵L付L型擁壁ブロックを安価に提供できる。
各部材の構成が夫々コンパクトであり、特にL型擁壁ブ
ロックとしては、土圧対応のL型擁壁ブロックで賄え
る。支持部材も、その設置位置を適切とすることによ
り、簡易なU字形部材を起立部中に埋め込んだインサー
ト金具に対しボルト締結すること等で容易に対応でき
る。
充当される外側リング部材とこれに螺合される内側リン
グ部材を用いて構成する場合には、支持強度大にして、
意匠的にも優れた構造となる。L型擁壁ブロックの起立
部にはインサート金具を設ける必要は無く、かつ別途に
排水口を設ける必要も無いので、その分L型擁壁ブロッ
クのコストを低減することができる。
定することとした本発明の防護柵付L型擁壁ブロックの
構造によれば、連続梁を追加設置したアンカーブロック
で引張固定できるので、アンカーブロックによる固定分
だけ起立部に加わる転倒荷重や破壊荷重を軽減できる。
柵付L型擁壁ブロックの構造によれば、少なくとも衝突
車両の前輪が加わるだけの幅を有するので、擁壁に加わ
る衝撃を大幅に減少することができる。アンカーブロッ
クの引張効果を加え併せれば、総合効果は更に大とな
り、起立部に加わる力を激減させることができる。
体成型し、かつこれらを連続梁として機能させるための
両端固定金具を設けることにより、施工が容易で高機能
の擁壁ブロックを軽量コンパクトに設計できる。
ロックの構造を示す斜視図である。
ブロックの側面断面図である。
ある。
ブロックの構造の側面図である。
擁壁ブロックの構造を示す斜視図である。
ある。
ックの斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 道路地中に埋設される控え部及び該控え
部の一端から上方に延長されて擁壁面を構成する起立部
から成り、前記道路に沿って列状に配置される断面L字
形のL型擁壁ブロックと、 前記起立部の天端幅が8cm以上に拡張される態様で前
記L型擁壁ブロックの内側上部に沿って配置される連続
梁と、 前記連続梁の内側に沿って垂直に立設される支柱と、 各支柱の地上部で、前記道路に向って横架される柵状部
材と、 前記L型擁壁ブロックの内側で前記支柱の底部を支持
し、前記支柱を外に押し倒す力に抗すべく固定する支持
部材と、から成ることを特徴とする防護柵付L型擁壁ブ
ロックの構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の防護柵付L型擁壁ブロ
ックの構造において、前記支持部材は、前記L型擁壁ブ
ロックの起立部に穿設された排水口に対し、外側から充
当されるフランジ付の外側リング部材及び内側に位置し
前記外側リング部材に螺合される内側リング部材を有
し、 前記内側リング部材には、前記支柱の底部を支承する支
承部を設け、 前記支承部と前記内側リング部材並びに前記外側リング
部材の各孔部は、前記L型擁壁ブロックの内側から外側
にかけて連通され、新たな排水口とされることを特徴と
する防護柵付L型擁壁ブロックの構造。 - 【請求項3】 道路地中に埋設される控え部及び該控え
部の一端から上方に延長されて擁壁面を構成する起立部
から成り、前記道路に沿って列状に配置される断面L字
形のL型擁壁ブロックと、 前記起立部の天端幅が8cm以上に拡張される態様で前
記L型擁壁ブロックの内側上部に沿って配置される連続
梁と、 前記連続梁の内側に沿って垂直に立設される支柱と、 各支柱の地上部で、前記道路に向って横架される柵状部
材と、 前記L型擁壁ブロックの内側で前記支柱の底部を支持
し、前記支柱を外に押し倒す力に抗すべく固定する支持
部材と、 前記連続梁と平行に配置され前記道路地中に埋設される
アンカーブロックと、 前記連続梁と前記アンカーブロックとを緊張した状態で
連結する線状引張材と、から成ることを特徴とする防護
柵付L型擁壁ブロックの構造。 - 【請求項4】 道路地中に埋設される控え部及び該控え
部の一端から上方に延長されて擁壁面を構成する起立部
から成り、前記道路に沿って列状に配置される断面L字
形のL型擁壁ブロックと、 前記起立部の天端幅を8cm以上確保した位置に支柱貫
通孔を有し、前記L型擁壁ブロックの内側上部に沿って
配置される版状連続梁と、 前記版状連続梁の前記支柱貫通孔に挿入されて垂直に立
設される支柱と、 各支柱の地上部で、前記道路に向って横架される柵状部
材と、 前記L型擁壁ブロックの内側で前記支柱の底部を支持
し、前記支柱を外に押し倒す力に抗すべく固定する支持
部材と、から成り、前記版状連続梁は、前記柵状部材の
内側面から前記道路内側方向にかけて少なくとも衝突車
両の前輪が掛かるだけの幅を有することを特徴とする防
護柵付L型擁壁ブロックの構造。 - 【請求項5】 請求項4に記載の防護柵付L型擁壁ブロ
ックの構造であって、前期連続梁の機能部分は、前記起
立部の上端部分に一体成型され、かつ個々のブロックの
延長方向両端部には、前記連続梁の機能部分が連続梁と
して機能を果すのに必要な両端固定金具が装着されるこ
とを特徴とする防護柵付L型擁壁ブロックの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003067257A JP4088542B2 (ja) | 2002-03-12 | 2003-03-12 | 防護柵付l型擁壁ブロックの構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002-67411 | 2002-03-12 | ||
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