JP2003336034A - 非可視領域光遮断材料及び光学フィルター - Google Patents

非可視領域光遮断材料及び光学フィルター

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JP2003336034A
JP2003336034A JP2002144487A JP2002144487A JP2003336034A JP 2003336034 A JP2003336034 A JP 2003336034A JP 2002144487 A JP2002144487 A JP 2002144487A JP 2002144487 A JP2002144487 A JP 2002144487A JP 2003336034 A JP2003336034 A JP 2003336034A
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light blocking
zinc oxide
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Atsushi Ogawa
淳 小川
Takatoshi Ogawa
傑稔 小川
Shoji Hosokawa
昌治 細川
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Otsuka Chemical Holdings Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視領域の光を透過し、かつ非可視領域の
光、すなわち赤外線と紫外線とを遮断することができる
新規な非可視領域光遮断材料を得る。 【解決手段】 一般式(ZnO)m・In23(m=2
〜20)で表わされ、平均厚さが0.001〜0.3μ
m、平均アスペクト比が3〜1000であるインジウム
亜鉛酸化物系六方晶層状化合物などのインジウム亜鉛酸
化物系六方晶層状化合物を、合成樹脂に、好ましくは3
0〜98重量%含有させたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非可視領域光遮断
材料及び光学フィルターに関するものであり、詳細には
可視光を殆ど吸収することなく透過し、かつ波長380
nm未満の紫外光及び波長1000nm以上、好ましく
は1800nm以上の赤外光を選択的に高い効率で遮断
することができる非可視領域光遮断材料及び光学フィル
ターに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】家屋、
ビルディング等の建造物、電車、自動車、航空機等の輸
送機器、冷蔵もしくは冷凍ショーケース等の窓に用いら
れるガラスの表面には、赤外線による温度上昇を軽減し
たり、また紫外線による各種構造物や食品、物品などの
劣化を防止するために、一般に、赤外線と紫外線との両
方を反射または吸収する樹脂製フィルムが貼着されてい
る。
【0003】該樹脂製フィルムの具体例としては、例え
ば、透明フィルム基材の表面にAl、Ag、Au等の金
属の薄膜をスパッタリングや蒸着により形成してなるフ
ィルム(特開昭57−59748号公報、特開昭57−
59749号公報)を挙げることができる。該フィルム
は紫外線や赤外線を遮断するにはある程度効果があるも
のの、可視光をも遮断し、さらに透明性が低いという欠
点を有し、各種窓ガラス用のフィルムとしては好ましく
ない。
【0004】透明フィルム基材に紫外線吸収性の酸化亜
鉛薄膜と赤外線吸収性のアルミニウム含有酸化亜鉛薄膜
とを積層してなるフィルム(特開昭59−254590
号公報)、合成樹脂に酸化亜鉛や酸化チタン等の無機系
紫外線吸収剤と、酸化マグネシウム、シリカ等の無機系
赤外線吸収剤とを配合し、成形してなるフィルム(特開
平2−75683号公報)等も提案されている。これら
のフィルムは、特に近赤外線の遮断能力が不充分であ
り、透明性に関しても更なる改良が望まれる。
【0005】また、特開平8−281860号公報は、
透明フィルム基材上に、錫ドープ酸化インジウム粉末
(インジウム含有酸化錫粉末、ITO粉末)を含む樹脂
からなる熱線遮蔽層を形成してなるフィルムが開示され
ている。該フィルムは、透明性が良好で、赤外線特に近
赤外線の遮断には優れた効果を発揮するが、300〜4
00nmの紫外線を遮断する効果が不充分である。
【0006】さらに、特開平9−176527号公報に
は、透明フィルム基材上に、錫ドープ酸化インジウム粉
末からなる赤外線遮断層及びシリカからなる紫外線遮断
層を形成したフィルムが提案されている。該フィルム
は、透明性及び赤外線と紫外線の両方の遮断性能は実用
可能な範囲にあるが、赤外線遮断層と紫外線遮断層とが
異なる無機化合物で形成され、熱膨張率等の物理的特性
に差があるため、長期間の使用により剥離等の不都合が
生じ易いという欠点がある。
【0007】本発明の目的は、可視領域の光を透過し、
かつ非可視領域の光、すなわち赤外線及び紫外線を遮断
することができる非可視領域光遮断材料及び光学フィル
ターを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の非可視領域光遮
断材料は、合成樹脂とインジウム亜鉛酸化物系六方晶層
状化合物とを含有することを特徴としている。
【0009】本発明の非可視領域光遮断材料は、高い透
明性を有し、また波長380〜700nmの可視領域の
光を殆ど吸収することがないので、変色を伴うことなく
可視光を透過させることができる。さらに、本発明の非
可視領域光遮断材料は、非可視領域の光全般を遮断する
ことができる。すなわち、1000nm以上、好ましく
は1800nm以上から3000nm付近に及ぶ非常に
広範囲な波長域の赤外線、並びに380nm未満の波長
域の紫外線を高い効率で遮断することができる。
【0010】また、本発明の非可視領域光遮断材料は、
合成樹脂に、インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物
を均一に混合したものであるため、合成樹脂本来の良好
な機械的特性を保持しており、耐久性に優れ、長期使用
においても劣化等を生じにくい。
【0011】本発明の非可視領域光遮断材料からなるフ
ィルムを、各種建造物や輸送機器等の窓ガラスに適用す
る場合には、赤外線及び紫外線を長期間に亘って効率良
く遮断することができる。
【0012】また、本発明の非可視領域光遮断材料から
なるフィルムを、ディスプレイの赤外線フィルターとし
て用いる場合には、可視光の吸収が殆どないので、可視
光の吸収に伴う変色がなく、ディスプレイ表面から発生
する近赤外線を遮断することができる。
【0013】上述のように、本発明の非可視領域光遮断
材料は、1000nm付近から近赤外線の有効な遮断が
始まり、3000nmまたはそれ以上の長波長側の近赤
外線も遮断できるという、従来の赤外線反射または吸収
材にはない特性を有している。このため、本発明の非可
視領域光遮断材料は、例えば、有価証券、紙幣等の偽造
防止用インクとして非常に好適である。
【0014】本発明の光学フィルターは、(ZnO)m
・In23(m=2〜20)で表わされ、平均厚さが
0.001〜0.3μm、平均アスペクト比が3〜10
00であるインジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物を
合成樹脂に含有させてなることを特徴としている。
【0015】本発明の光学フィルターは、上記本発明の
非可視領域光遮断材料を用いているので、波長380〜
700nmの可視領域の光を殆ど吸収することなく、透
過させることができ、かつ1000nm以上、好ましく
は1800nm以上の広範囲な波長域の赤外線、並びに
380nm未満の波長域の紫外線を高い効率で遮断する
ことができる。
【0016】本発明の光学フィルターにおいては、イン
ジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物の含有量が30〜
98重量%であることが好ましく、さらに好ましくは5
0〜95重量%である。インジウム亜鉛酸化物系六方晶
層状化合物の含有量が少ないと、可視領域の光を透過
し、かつ非可視領域の光を遮断する本発明の効果が十分
に得られない場合がある。また、含有量が多いと、光学
フィルターの機械的強度が十分に得られなかったり、光
学フィルターへの加工が困難な場合がある。
【0017】本発明の光学フィルターの380nm未満
の波長域における光透過率は、50%以下であることが
好ましく、さらに好ましくは40%以下である。また、
1800nm以上の波長域における光透過率は、50%
以下であることが好ましく、さらに好ましくは40%以
下である。なお、ここで示す光透過率は、それぞれの波
長域内における最大の光透過率を意味している。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の非可視領域光遮断材料
は、必須成分として、合成樹脂及びインジウム亜鉛酸化
物系六方晶層状化合物を含有する。
【0019】合成樹脂としては特に制限されず、得よう
とする非可視領域光遮断材料の用途等に応じて公知のも
のから適宜選択すればよいが、その中でも、透明性を有
する合成樹脂が好ましい。透明性を有する合成樹脂とし
ては、例えば、ポリスチレン、ポリカーボネート、アク
リル樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロオレ
フィン、ポリエステル、ポリエーテルサルホン、ポリエ
ーテルイミド、ポリイミド、ポリフェニレンサルファイ
ド、テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニ
ルエーテルコポリマー(PFA)、メチルペンテン(T
PX)、ポリメチルペンテン(TPXポリマー)、AB
S樹脂、AS樹脂、ポリエーテルサルホン、ポリメチル
ペンテン、ノルボルネン系樹脂等の熱可塑性樹脂、不飽
和ポリエステル、フェノール樹脂、アルキド樹脂、アミ
ノアルキド樹脂、グアナミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレ
タン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の熱硬化性樹
脂、ポリビニルアルコールエマルジョン、酢酸ビニル系
エマルジョン、スチレンブタジエン系エマルジョン、ア
クリル系エマルジョン、ポリ塩化ビニル系エマルジョン
等の樹脂エマルジョン、SBR、MBR等のゴムラテッ
クス等を挙げることができる。
【0020】これら合成樹脂は、得ようとする本発明の
樹脂組成物の使用形態、例えば成形材料であるか、塗料
またはインクであるか等に応じて適宜選択して使用すれ
ばよい。成形材料の形態で用いる場合には、熱可塑性樹
脂が好ましく、ポリスチレン、ポリカーボネート、アク
リル樹脂、ポリアクリル酸エステル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチ
レンテレフタラート、ポリシクロオレフィン、ポリメチ
ルペンテン、ABS樹脂、AS樹脂等が特に好ましい。
また、塗料またはインクの形態で用いる場合には、樹脂
エマルジョン、ゴムラテックス、熱硬化性樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリアクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂等が
好ましい。合成樹脂は1種を単独で使用できまたは必要
に応じて2種以上を併用できる。
【0021】本発明の非可視領域光遮断材料における、
合成樹脂の配合量は特に制限はなく、得ようとする材料
の使用形態、例えば、成形材料であるかまたは塗料であ
るかという点や、用途、インジウム亜鉛酸化物系六方晶
層状化合物の種類やその配合量、その他の成分の有無や
それらの配合量等の各種の条件に応じて適宜選択すれば
よい。本発明材料の好ましい特性、すなわち可視光を透
過させかつ広い波長域に亘って近赤外線を遮断できると
いう特性を効率良く発現させること等を考慮すると、通
常、本発明材料全体の30〜98重量%程度が好まし
く、さらに好ましくは50〜90重量%である。
【0022】インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物
としては、公知のものをいずれも使用できるが、その中
でも、一般式(ZnO)m・In23(m=2〜20)
で表わされ、平均厚さが0.001〜0.3μm、平均
アスペクト比が3〜1000であるインジウム亜鉛酸化
物系六方晶層状化合物が好ましく用いられる。また、上
記一般式で表わされる化合物において、In及び/また
はZnの一部が、Sn、Y、Ho、Pb、Bi、Li、
Al、Ga、Sb、Si、Cd、Mg、Co、Ni、Z
r、Hf、Sc、Yb、Lu、Fe、Nb、Ta、W、
Te、Au、Pt及びGeから選ばれる1種または2種
以上の元素で置換されたインジウム亜鉛酸化物系六方晶
層状化合物等を用いてもよい。上記一般式において、m
が2未満の場合には、酸化インジウムの生成が促進さ
れ、明瞭な六方晶層状構造が得られない。また、mが2
0を越えるものは六方晶層状化合物ではなく、ZnOと
なり、近赤外線の遮断性能が得られない場合がある。
【0023】本発明におけるインジウム亜鉛酸化物系六
方晶層状化合物は、例えば、亜鉛化合物、インジウム化
合物、有機酸、及び硝酸塩化合物または硝酸の混合溶液
を加熱し、濃縮してゲル化させ、次いで加熱して自己燃
焼反応させ、必要に応じてさらに加熱することにより製
造できる。自己燃焼反応とは、有機酸中の炭素成分を硝
酸塩化合物または硝酸から供給される酸素によって燃焼
する反応を意味する。なお、亜鉛化合物及び/またはイ
ンジウム化合物として硝酸塩を用いる場合は、硝酸塩化
合物または硝酸を用いる必要はない。
【0024】亜鉛化合物としては、加熱により酸化物と
なりうるものであれば特に制限はなく、硝酸塩、硫酸
塩、ハロゲン化物(塩化物等)、炭酸塩、有機酸塩(酢
酸塩、プロピオン酸塩、ナフテン酸塩等)、アルコキシ
ド(メトキシド、エトキシド等)、有機金属錯体(アセ
チルアセトナート等)等を挙げることができる。これら
の中でも、硝酸塩、有機酸塩、アルコキシド、金属錯体
等が好ましく、硝酸塩が特に好ましい。亜鉛化合物は1
種を単独で使用できまたは2種以上を併用できる。
【0025】インジウム化合物としては、加熱により酸
化物となりうるものであれば特に制限はなく、硝酸塩、
硫酸塩、ハロゲン化物(塩化物等)、炭酸塩、有機酸塩
(酢酸塩、プロピオン酸塩、ナフテン酸塩等)、アルコ
キシド(メトキシド、エトキシド等)、有機金属錯体
(アセチルアセトナート等)等を挙げることができる。
これらの中でも、硝酸塩、有機酸塩、アルコキシド、金
属錯体等が好ましく、硝酸塩が特に好ましい。インジウ
ム化合物は1種を単独で使用でき、または2種以上を併
用できる。
【0026】亜鉛化合物及びインジウム化合物は、溶液
として使用するのが好ましい。溶媒としてはこれらの化
合物を溶解し得るものであれば特に制限されず、例え
ば、水、アルコール、非プロトン性極性溶媒等を挙げる
ことができ、これらの中でも水が好ましい。この溶液に
おける亜鉛化合物及びインジウム化合物の濃度は特に制
限されないが、通常両者の合計で0.01モル/リット
ル以上とするのがよい。亜鉛化合物とインジウム化合物
の使用割合は適宜選択すればよく、それにより、上記一
般式におけるmの値を決定できる。
【0027】有機酸としては、加熱時にゲル化剤として
作用しかつ自己燃焼反応時に反応に寄与する炭素成分と
して作用するものであれば特に制限されず、公知のもの
をいずれも使用できる。この様な有機酸の具体例として
は、例えば、ペンタデカン酸、オクタデカン酸、オレイ
ン酸、マレイン酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン
酸、ナフトエ酸、グリセリン酸、酒石酸、クエン酸、サ
リチル酸、オキシ安息香酸、没食子酸、モノアミノモノ
カルボン酸(グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、
イソロイシン等)、オキシアミノ酸(セリン、トレオニ
ン等)、硫黄を含むアミノ酸(システイン、シスチン、
メチオニン等)、モノアミノジカルボン酸(グルタミン
酸、アスパラギン酸等)ジアミノモノカルボン酸(リシ
ン、アルギニン等)、芳香族核をもつアミノ酸(フェニ
ルアラニン、チロシン等)、複素環を持つアミノ酸(ヒ
スチジン、トリプトファン、プロリン、オキシプロリン
等)、脂肪族アミノ酸(β−アラニン、γ−アミノ酪酸
等)、芳香族アミノ酸(アントラニル酸、m−アミノ安
息香酸、p−アミノ安息香酸等)等のオキシ酸またはア
ミノ酸等を挙げることができ、これらの中でも、クエン
酸(沸点約150℃)、グリシン(沸点約200℃)、
グルタミン酸(沸点約200℃)等の、沸点が140℃
以上のアミノ酸が好ましい。有機酸は1種を単独で使用
できまたは2種以上を併用できる。
【0028】ゲル化及びそれに続く自己燃焼反応を行う
ための加熱は、通常250〜600℃、好ましくは25
0〜400℃、より好ましくは250〜350℃の温度
下に行われ、0.1〜100時間程度で終了する。自己
燃焼反応は、通常、ゲル化物の急激な発泡として観察さ
れ、その時点で加熱を中止してもよい。或は、不純物の
分解、六方晶層状化合物の還元等を目的として、引き続
き250〜600℃、好ましくは250〜400℃、よ
り好ましくは250〜350℃程度の温度下に1〜10
時間程度加熱を継続してもよい。
【0029】加熱時の雰囲気は特に制限されず、例え
ば、還元ガス、不活性ガス、空気等のいずれの雰囲気で
もよく、または真空下に加熱を行ってもよい。インジウ
ム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物のIn及び/またはZ
nの一部を他の元素で置換する場合、InまたはZnの
元素を置換する割合は、InとZnとの合計量に対して
40at%(原子%)以下、好ましくは20at%以下
とするのがよい。40at%を著しく超えると、明瞭な
六方晶層状構造が形成されないおそれがある。
【0030】Znの一部を置換する元素は2価の価数を
持つ元素であり、具体的には、Cd、Mg、Co、N
i、Feである。3価以上の元素は、In原子を優先的
に置換する。
【0031】In及び/またはZnの一部を他の元素で
置換したインジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物は、
上記インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物の製造法
において、原料として、亜鉛化合物及びインジウム化合
物と共に、Sn、Y、Ho、Pb、Bi、Li、Al、
Ga、Sb、Si、Cd、Mg、Co、Ni、Zr、H
f、Sc、Yb、Lu、Fe、Nb、Ta、W、Te、
Au、Pt及びGeからなる群から選ばれる1種または
2種以上、好ましくは、Y、Ho、Sn、Pb、Bi、
Li、Al、Ga、Sb、Si及びGeからなる群から
選ばれる1種または2種以上の元素を含む化合物を用い
ることにより製造できる。前記元素の1種または2種以
上を含む化合物としては、亜鉛化合物やインジウム化合
物と同様に加熱により酸化物になるものであれば特に制
限されず、例えば、硝酸塩、硫酸塩、ハロゲン化合物
(塩化物等)、炭酸塩、有機酸塩(酢酸塩、プロピオン
酸塩、ナフテン酸塩等)、アルコキシド(メトキシド、
エトキシド等)、有機金属錯体(アセチルアセトナート
等)等を挙げることができる。
【0032】本発明におけるインジウム亜鉛酸化物系六
方晶層状化合物は、通常薄片状(あるいは板状または鱗
片状)の形態で得られる。薄片状の化合物は、例えば雲
母に認められるように、通常長径と短径の2つの粒子径
を有している。本発明では、得られるインジウム亜鉛酸
化物系六方晶層状化合物を、ボールミル、ロールミル、
ジェットミル、パールミル等の通常の粉砕機で長径が1
μm以下、好ましくは0.5μm以下になるまで粉砕し
ても良い。
【0033】本発明で使用するインジウム亜鉛酸化物系
六方晶層状化合物には、還元処理を施してもよい。還元
処理は公知の方法に従い、水素ガス、アンモニアガス等
の還元ガス、アルゴンガス、ネオンガス、ヘリウムガ
ス、窒素ガス等の不活性ガス等の雰囲気中または真空下
で、100〜600℃程度の温度下に1分〜100時間
程度行えばよい。
【0034】本発明で使用するインジウム亜鉛酸化物系
六方晶層状化合物には、合成樹脂への分散性を向上させ
るために、カップリング剤による表面処理を施してもよ
い。該カップリング剤としては公知のものを使用でき、
例えば、シランカップリング剤、チタンカップリング
剤、チタネートカップリング剤等を挙げることができ
る。
【0035】本発明で使用するインジウム亜鉛酸化物系
六方晶層状化合物は、例えば、国際公開公報WO01/
56927号等に記載されている。本発明において、イ
ンジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物は、1種を単独
で使用でき、または2種以上を併用できる。
【0036】本発明の非可視領域光遮断材料における、
インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物の配合量は特
に制限されず、合成樹脂の種類やその配合量、得ようと
する材料の使用形態(例えば、成形材料かまたは塗料か
という点)や用途、その他の成分の有無やそれらの配合
量等の各種の条件に応じて適宜選択すればよいが、本発
明材料の好ましい特性、すなわち可視光を透過させかつ
広い波長域に亘って近赤外線の遮断できるという特性を
効率良く発現させること等を考慮すると、通常、本発明
材料の全量の30〜98重量%程度が好ましく、さらに
好ましくは50〜95重量%である。
【0037】本発明の非可視領域光遮断材料には、その
好ましい特性(特に、透明性、可視光の透過性、近赤外
線や紫外線の遮断性等)を損なわない範囲で、従来から
紫外線や赤外線の遮断または吸収材料として用いられて
いる各種の有機及び無機化合物の1種または2種以上を
配合することができる。具体例としては、例えば、ベン
ゾトリアゾール化合物、ベンゾフェノン化合物、トリア
ジン化合物、サリチル酸化合物、シアノアクリレート化
合物等の有機系紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化セリウム等の無機系紫外線吸収剤、錫ドープ酸化イ
ンジウム(ITO)、アンチモンドープ酸化錫(AT
O)等の無機系赤外線遮断剤等を挙げることができる。
【0038】さらに、本発明の非可視領域光遮断材料に
は、その好ましい特性を損なわない範囲で、従来から合
成樹脂に配合されている各種添加剤の1種または2種以
上を配合することができる。該添加剤の具体例として
は、例えば、チタン酸カリウム、ワラストナイト等の繊
維状無機充填材、シリカ、酸化チタン等の粉末状無機充
填材、マイカ、タルク等の鱗片状または板状無機充填
材、その他無機及び有機顔料、酸化防止剤、帯電防止
剤、離型剤、潤滑剤、熱安定剤、ドリップ防止剤、難燃
剤、光安定剤、遮光剤、金属不活性剤、老化防止剤、可
塑剤、衝撃強度改良剤、相溶化剤、粘度調整剤、消泡
剤、レベリング剤、有機溶剤等を挙げることができる。
【0039】本発明の非可視領域光遮断材料は、合成樹
脂、インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物及び必要
に応じて樹脂添加剤を、公知の手段により混合または混
練することにより製造できる。例えば、粉末、ビーズ、
フレークまたはペレット状の各成分を、1軸押出機、2
軸押出機等の押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダ
ー、2本ロール等の混練機等を用いて混合または混練す
ることにより、本発明の非可視領域光遮断材料のペレッ
トを製造することができる。
【0040】この様にして得られる本発明の非可視領域
光遮断材料は、非可視領域光を遮断する材料として用い
られるのは勿論のこと、紫外線のみまたは赤外線のみを
遮断する用途にも使用できる。
【0041】本発明の非可視領域光遮断材料は、任意の
形状の成形品とすることができ、または必要に応じて有
機溶剤や塗料用添加剤を配合し、塗料またはインクとし
て使用することができる。
【0042】本発明の非可視領域光遮断材料を用いて任
意の形状の成形品を得るに際しては、射出成形、圧縮成
形、押出成形等の公知の樹脂成形法が採用できる。本発
明の非可視領域光遮断材料からなるフィルムは、例え
ば、押出成形法に従って成形される。より具体的には、
本発明の非可視領域光遮断材料を溶融し、Tダイからフ
ィルム状に押出し、このフィルムをロール面上にキャス
ティングして冷却するキャスティング法(Tダイ法)
や、本発明の非可視領域光遮断材料を溶融し、リング状
ダイからチューブ状に押出したものを空冷または水冷す
るチューブラー法等により、未延伸フィルムとして得る
ことができる。この未延伸フィルムを、50〜180℃
程度の温度下に1軸または2軸延伸し、必要に応じて融
点よりも低い温度で熱固定することにより、延伸フィル
ムとしてもよい。フィルムの厚みは特に制限はないが、
赤外線フィルターや光学フィルターとして用いる場合に
は、通常1μm〜5mm、好ましくは10μm〜3mm
程度とすればよい。
【0043】また、インクまたは塗料形態の本発明非可
視領域光遮断材料は、合成樹脂として、アクリル樹脂、
ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポリエステル等の熱
可塑性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、
アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂、ポリビニルアルコールエマルジョン、酢酸ビニル系
エマルジョン、スチレンブタジエン系エマルジョン、ア
クリル系エマルジョン、ポリ塩化ビニル系エマルジョン
等の樹脂エマルジョン、SBR、MBR等のゴムラテッ
クス等を選択し、これに所定量のインジウム亜鉛酸化物
系六方晶層状化合物及び適量の有機溶媒または水を配合
することにより、製造できる。該有機溶媒としてはこの
分野で常用されるものをいずれも使用でき、例えば、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、蟻酸メチ
ル、蟻酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピ
ル、酢酸ブチル等のエステル類、ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル等のエーテル類、トルエン、キシレン、
ベンゼン等の芳香族炭化水素類、トリクロロエタン、ク
ロロホルム、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、
n−ヘプタン、n−ペンタン等の脂肪族炭化水素類、ア
クリロニトリル等のニトリル類、酢酸セロソルブ等のセ
ロソルブ類、シクロヘキサン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等を挙げることができる。有機溶媒は1種単独
で使用できまたは必要に応じて2種以上を併用でき、さ
らに水と混合してもよい。
【0044】インクまたは塗料形態の本発明非可視領域
光遮断材料を、紙、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリ
カーボネート等の透明性合成樹脂、ガラス等のセラミッ
クス、木材、金属等から選ばれる1種または2種以上か
ら構成される基材表面の全面または一部に、凸版印刷、
平板印刷、凹版印刷、スクリーン印刷等の公知の印刷方
法または刷毛塗り、浸漬、スピンコート、ロールコー
ト、スプレーコート等の公知の塗布方法により印刷また
は塗布し、必要に応じて加熱して有機溶媒を除去し、乾
燥(場合により架橋硬化)することにより、透明な非可
視領域光遮断膜が形成される。乾燥は、室温下または加
熱下に行うことができる。加熱温度は、本発明の非可視
領域光遮断材料中の合成樹脂や溶媒の種類等に応じて適
宜選択すればよい。非可視領域光遮断膜の膜厚は、マト
リックスになる合成樹脂の種類や非可視領域光遮断膜そ
のものの用途等に応じて広い範囲から適宜選択すればよ
いが、通常0.1〜10μm、好ましくは0.5〜3μ
mとすればよい。
【0045】本発明の非可視領域光遮断材料は、電気・
電子機器分野、輸送機器分野、製造機械分野、農業分
野、食品分野等の各種分野において、機構部品、外装用
部品等の材料として好適に使用できる。
【0046】特に、本発明の非可視領域光遮断材料から
なるフィルムは、例えば、家屋、ビルディング等の建造
物、自動車、電車、飛行機等の輸送機器、冷蔵若しくは
冷凍ショーケース等の窓ガラスの保護フィルムとして好
適に使用できる。また、プラズマディスプレイ(PD
P)、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の電子
ディスプレイ用の赤外線フィルターとしても使用でき
る。さらに、ビデオカメラ等の光学機器の受光素子や撮
像素子の受光感度補正や色調補正のための光学フィルタ
ー、有価証券、紙幣、各種チケット類やキャッシュカー
ド、IDカード等の偽造防止用塗料、家屋、眼鏡等の保
護材、農業用資材等としても使用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の非可視領域光遮断材料及び光学
フィルターは、高い透明性を示し、380〜700nm
の可視光を殆ど吸収することなく透過させるので、透過
の際に可視光の吸収に伴う変色を起すことがなく、非可
視領域光のみを高効率で遮断できるという、従来の紫外
線吸収剤または赤外線遮断剤にはない特性を有してい
る。
【0048】すなわち、従来の紫外線吸収剤または赤外
線遮断剤は、紫外線または赤外線のいずれかのみを吸収
または遮断するのに対し、本発明によれば、単一の材料
であるにもかかわらず、非可視領域光の全般を遮断する
ことができる。より具体的には1000〜3000nm
程度の非常に広い波長域に亘る近赤外線及び380nm
未満の波長域の紫外線を高効率で遮断でき、しかも可視
光は十分に透過するという特性を有している。
【0049】さらに、本発明においては、合成樹脂とイ
ンジウム亜鉛酸化物系六方晶層状とが均一に混合してい
るため、例えばフィルム及びシートなどの成形体とした
場合、合成樹脂本来の良好な機械的特性を損なうことが
なく、耐久性に優れ、長期使用でも劣化等を起こさない
という特性を有している。
【0050】
【実施例】以下に合成例、実施例及び比較例を挙げ、本
発明を具体的に説明する。
【0051】(合成例1)硝酸亜鉛6水和物2.70g
と硝酸インジウム3水和物2.16gと無水クエン酸
0.98gを脱イオン水20mlに溶解し、この溶液を
アルミナ坩堝に入れ、窒素雰囲気中300℃に加熱し
た。溶液は次第に煮詰まってゲル化し、加熱開始から約
15分後に急激に発泡した。さらに同温度で2時間加熱
した後、反応混合物を濾過し、淡青色粉末を得た。この
粉末は、一般式(ZnO)m・In23(m=3とm=
4との混合物、混合比約1:1)で表わされる均質な六
方晶層状化合物であり、TEMにより20検体について
観察したところ、平均厚さ0.05μmで、平均アスペ
クト10の薄片状結晶であることが確認された。
【0052】(実施例1)合成例1で得られたインジウ
ム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物を2−イソプロポキシ
エタノールに分散し、濃度14重量%の分散液を調製し
た。この溶液1150重量部に、アクリル樹脂溶液10
0重量部(商品名:アクローゼスーパーFSクリアー、
大日本塗料(株)製、アクリル樹脂濃度40重量%、溶
媒トルエン/メチルイソブチルケトン/酢酸エチル)を
加えて良く混合し、本発明の非可視領域光遮断材料を製
造した。
【0053】得られた非可視領域光遮断材料をバーコー
ターにて厚さ75μmのPETフィルムに塗布し、常温
にて30分乾燥させ溶媒を除去した後、85℃で乾燥
し、乾燥膜厚3μmの層(インジウム亜鉛酸化物系六方
晶層状化合物の含有量80重量%)を形成し、光学フィ
ルターを製造した。得られた光学フィルターの可視光、
紫外線及び近赤外線の透過率(%)を、紫外可視分光光
度計(商品名:UV−3100S、(株)島津製作所
製)にて測定した。結果を図1に示す。
【0054】(比較例1)インジウム亜鉛酸化物系六方
晶層状化合物に代えて、錫ドープ酸化インジウム(商品
名:F−ITO、同和鉱業(株)製)を使用する以外
は、実施例1と同様にして、比較用の材料を製造し、さ
らにこの材料を用いて光学フィルターを製造した。得ら
れた光学フィルターの可視光、紫外線及び近赤外線の透
過率(%)を実施例1と同様にして測定した。結果を図
2に示す。
【0055】図1及び図2から、実施例1の光学フィル
ターは、400〜700nmの可視光を十分に透過させ
ると共に、近赤外線及び紫外線の両方を高効率で遮断す
るのに対し、比較例1の光学フィルターは、400〜7
00nmの可視光を透過し、近赤外線の遮断効果は高い
が、紫外線特に380nm未満の紫外線の遮断効果が非
常に低いことが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたフィルターの可視光及び近
赤外線の透過率のスペクトルである。
【図2】比較例1で得られたフィルターの可視光及び近
赤外線の透過率のスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 昌治 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島研究所内 Fターム(参考) 4J002 AC081 BC051 BD031 BE021 BF021 BG001 BG051 CC031 CC181 CD001 CF011 CF211 CK011 CK021 DE096 DE106 FD206 GP00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂と、インジウム亜鉛酸化物系六
    方晶層状化合物とを含有する非可視領域光遮断材料。
  2. 【請求項2】 インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合
    物が、一般式(ZnO)m・In23(m=2〜20)
    で表わされ、平均厚さが0.001〜0.3μm、平均
    アスペクト比が3〜1000であることを特徴とする請
    求項1に記載の非可視領域光遮断材料。
  3. 【請求項3】 上記一般式で表わされる化合物におい
    て、In及び/またはZnの一部が、Sn、Y、Ho、
    Pb、Bi、Li、Al、Ga、Sb、Si、Cd、M
    g、Co、Ni、Zr、Hf、Sc、Yb、Lu、F
    e、Nb、Ta、W、Te、Au、Pt及びGeから選
    ばれる1種または2種以上の元素で置換されていること
    を特徴とする請求項2に記載の非可視領域光遮断材料。
  4. 【請求項4】 合成樹脂が、透明性を有する合成樹脂で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の非可視領域遮断材料。
  5. 【請求項5】 合成樹脂100重量部に対して、インジ
    ウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合物が1〜3000重量
    部含有されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の非可視領域光遮断材料。
  6. 【請求項6】 (ZnO)m・In23(m=2〜2
    0)で表わされ、平均厚さが0.001〜0.3μm、
    平均アスペクト比が3〜1000であるインジウム亜鉛
    酸化物系六方晶層状化合物を、合成樹脂に含有させてな
    ることを特徴とする光学フィルター。
  7. 【請求項7】 インジウム亜鉛酸化物系六方晶層状化合
    物の含有量が30〜98重量%であることを特徴とする
    請求項6に記載の光学フィルター。
  8. 【請求項8】 380nm未満の波長領域における光透
    過率が50%以下であることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の光学フィルター。
  9. 【請求項9】 上記一般式で表わされる化合物におい
    て、In及び/またはZnの一部が、Sn、Y、Ho、
    Pb、Bi、Li、Al、Ga、Sb、Si、Cd、M
    g、Co、Ni、Zr、Hf、Sc、Yb、Lu、F
    e、Nb、Ta、W、Te、Au、Pt及びGeから選
    ばれる1種または2種以上の元素で置換されていること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の光学
    フィルター。
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