JP2003335793A - チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応 - Google Patents

チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応

Info

Publication number
JP2003335793A
JP2003335793A JP2002180615A JP2002180615A JP2003335793A JP 2003335793 A JP2003335793 A JP 2003335793A JP 2002180615 A JP2002180615 A JP 2002180615A JP 2002180615 A JP2002180615 A JP 2002180615A JP 2003335793 A JP2003335793 A JP 2003335793A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
benzyl
alkyl
substituent
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002180615A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuaki Mukoyama
光昭 向山
Hiroyuki Chiba
博之 千葉
Setsuo Funasaka
勢津雄 船坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kasei Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Kasei Kogyo Co Ltd filed Critical Tokyo Kasei Kogyo Co Ltd
Priority to JP2002180615A priority Critical patent/JP2003335793A/ja
Publication of JP2003335793A publication Critical patent/JP2003335793A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】糖供与体はグリコシル化反応に供され,オリゴ
糖,配糖体などの合成になくてはならない重要な糖誘導
体である。しかしながら,糖供与体の多くはその反応の
ため,安定性に乏しく長期間の保管に適さない。また,
安定性の高い糖供与体は反応性が低く,グリコシル化反
応が円滑に進行しないなどの問題が挙げられている。本
発明の課題は汎用性が高く,しかも長期間保管が可能な
糖供与体の提供と,その糖供与体を用いる汎用性が高い
グリコシル化反応の提供にある。 【解決手段】上記課題解決のため,触媒量のプロトン酸
あるいはルイス酸で活性化されるチオホルムイミデート
基を脱離基として有し,長期間保管が可能な塘供与体を
開発した。この糖供与体を用いることにより汎用性の高
いグリコシル化反応を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はチオホルムイミデー
ト基を脱離基にもつ新規糖供与体,その製造方法,およ
びその糖供与体としての用途に関するもので,オリゴ
糖,配糖体などの合成に供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,生体内における糖鎖の重要性が明
らかになるにつれ,複雑なオリゴ糖鎖を効率よく合成す
るグリコシル化反応の研究が活発に行われている。これ
ら様々な複雑なオリゴ糖鎖の合成において最もよく利用
されている糖供与体は,トリクロロアセトイミデート
糖,チオグリコシド,フッ化糖,グリカール,スルホキ
シド糖,n−ペンテニルグリコシドなどが知られてい
る。この中で特に,トリクロロアセトイミデート糖は反
応性のよい糖供与体として多方面で利用されている。し
かしながら,安定性に乏しく長期間の保存には適さない
こと,また,反応性の低い水酸基とのグリコシル化反応
が円滑に進行しない場合があることなどが問題点の一つ
とされていた。更に,複雑なオリゴ糖鎖を効率よく合成
するためにはいくつかの問題点を有しており,より汎用
性の高い糖供与体の開発が必要とされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題を解決する
ため,本発明者らは糖供与体の反応性と安定性を調節で
きる新規糖供与体であって,1つの脱離基の中に2つの
反応点を有すると考えられる新しい糖供与体の合成を目
指し,鋭意検討を重ねた。その結果,チオホルムイミデ
ート基を脱離基として有する新規糖供与体の合成に成功
した。そして,この化合物がグリコシル化反応に有用で
あることを見出し,本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち,本発明は下記
一般式1
【0005】
【化17】
【0006】(式中,Rは水酸基がそれぞれ独立に置
換基を有していてもよいアシル基,置換基を有していて
もよいベンジル基,アリル基,アルキルシリル基から選
ばれる保護基で保護されたグリコシル基,Rはフェニ
ル基であって置換基を有していてもよく,Rはアルキ
ル基,ベンジル基,フェニル基,アルキルチオ基,ベン
ジルチオ基,フェニルチオ基,アルキルアミノ基,ジア
ルキルアミノ基,ベンジルアミノ基,アルキル(ベンジ
ル)アミノ基,フェニルアミノ基,アルキル(フェニ
ル)アミノ基であって置換基を有していてもよい)で示
される新規チオホルムイミデート糖誘導体,その製造方
法,およびこの糖誘導体を糖供与体として用いるグリコ
シル化反応に関するものである。本発明の代表的な例と
して下記構造式2の糖誘導体を取り上げ,その製造法,
および糖供与体としての有用性を例示する。これは例示
であり,本発明を制限するものではない。
【0007】
【化18】
【0008】(式中,Rはフェニル基であって置換基
を有していてもよく,Rはアルキル基,ベンジル基,
フェニル基,アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニ
ルチオ基,アルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベ
ンジルアミノ基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェ
ニルアミノ基,アルキル(フェニル)アミノ基であって
置換基を有していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換
基を有していてもよいアシル基,ベンジル基,アリル
基,アルキルシリル基から選ばれる)上記構造式2のチ
オホルムイミデート糖は文献未載の新規物質であり,下
記反応式に従って合成することができる。
【0009】
【化19】
【0010】(式中,Rはフェニル基であって置換基
を有していてもよく,Rはアルキル基,ベンジル基,
フェニル基,アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニ
ルチオ基,アルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベ
ンジルアミノ基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェ
ニルアミノ基,アルキル(フェニル)アミノ基であって
置換基を有していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換
基を有していてもよいアシル基,ベンジル基,アリル
基,アルキルシリル基から選ばれ,Xはハロゲン,低級
アルキルスルホニル基,置換基を有していてもよいアリ
ールスルホニル基から選択される)
【0011】2,3,4,6−テトラ−O−置換−D−
グルコピラノース誘導体とフェニルイソチオシアネート
誘導体を反応させ,次いでベンジル誘導体を始めとする
−Xで処理することにより本発明化合物である2,
3,4,6−テトラ−O−置換−α−D−グルコピラノ
シルチオホルムイミデート誘導体を得ることができる。
この反応は非プロトン性溶媒中,塩基存在下で進行す
る。使用しうる塩基としてはn−ブチルリチウム,リチ
ウムジイソプロピルアミド,リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド,ナトリウムビス(トリメチルシリル)
アミド,カリウムビス(トリメチルシリル)アミド,ナ
トリウムハイドライド,カリウムハイドライドなどが挙
げられるが,カリウムビス(トリメチルシリル)アミド
が特に好ましい。非プロトン性溶媒としてはジエチルエ
ーテル,テトラヒドロフラン,ジオキサン,1,2−ジ
メチル−2−イミダゾリジノン,ジメチルアセトアミ
ド,ジメチルホルムアミド,ジメチルスルホキシドなど
が挙げられるが,テトラヒドロフランが特に好ましい。
反応温度は室温から−100℃の間で選択されるが,第
一工程は−78℃が好ましく,第二工程は0℃が好まし
い。通常,構造式2で示される2,3,4,6−テトラ
−O−置換−α−D−グルコピラノシルチオホルムイミ
デート誘導体は安定な結晶として単離される。その結晶
化溶媒としてはヘキサン,ヘプタン,酢酸エチル,テト
ラヒドロフラン,ジエチルエーテル,石油エーテル,あ
るいはこれらの混合溶媒を使用することができる。以上
のごとく構造式2で示される2,3,4,6−テトラ−
O−置換−α−D−グルコピラノシルチオホルムイミデ
ート誘導体は合成,精製することができるが,これは例
示である。本発明の新規チオホルムイミデート糖誘導体
はこれに限定されず,2,3,4,6−テトラ−O−置
換−D−グルコース以外の糖を出発物質に用いれば,そ
れに対応するチオホルムイミデート糖誘導体が得られ
る。
【0012】本発明の例示である構造式2のチオホルム
イミデート糖誘導体を糖供与体とする二糖類の合成法を
例示する。
【0013】
【化20】
【0014】(式中,Rはフェニル基であって置換基
を有していてもよく,Rはアルキル基,ベンジル基,
フェニル基,アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニ
ルチオ基,アルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベ
ンジルアミノ基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェ
ニルアミノ基,アルキル(フェニル)アミノ基であって
置換基を有していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換
基を有していてもよいアシル基,置換基を有していても
よいベンジル基,アリル基,アルキルシリル基から選ば
れ,Yはチオホルムイミデート基,ハロゲン,アリール
メルカプト基,アルキルメルカプト基,トリクロロアセ
トイミデート基,アルキルスルホキシド基,アルコキシ
基から選ばれる)上記反応は,本発明の例示である構造
式2のチオホルムイミデート糖誘導体を非プロトン性溶
媒中,触媒量のプロトン酸もしくは触媒量のルイス酸で
活性化させ,糖受容体とグリコシル化反応を行なう反応
である。使用しうるプロトン酸としてはメタンスルホン
酸,トリフルオロメタンスルホン酸,ハイドロジェンパ
ークロレート,ハイドロジェンテトラキス(ペンタフル
ラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート,二塩化ス
ズ−シルバーパークロレート,二塩化スズ−シルバーテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート,トリメ
チルシリルトリフルオロメタンスルホナート,ボロント
リフルオリド・ジエチルエーテル錯体(BF・Et
O)等が挙げられる。使用する触媒の量は1から100
mol%程度の間で選択されるが,好ましくは5から2
0mol%程度である。使用しうる非プロトン性溶媒と
してはジクロロメタン,アセトニトリル,プロピオニト
リル,ピバロニトリル,ベンゾトリフルオリド,トルエ
ン,フルオロベンゼン,t−ブチルメチルエーテル,ジ
エチルエーテル,ジメトキシエタン,テトラヒドロピラ
ン,ジイソプロピルエーテル,ジブチルエーテル,テト
ラヒドロフラン,あるいはこれらの混合溶媒などが挙げ
られる。また,添加剤としてMS3Å,MS4Å,MS
5Å,Drieriteなどを用いると収率の向上が見
られるが,特に用いることを限定しない。反応は室温か
ら−100℃の間で適宜選択される。また,使用される
糖受容体はグルコースに制限されず,その結合様式は
1,6−結合に制限されない。
【0015】
【実施例】以下に本発明の好ましい実施例を記載する
が,これは例示であり,本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0016】
【実施例1】2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル
−α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオロメチル
ベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニルホルム
イミデート
【0017】
【化21】
【0018】以下の反応はアルゴン雰囲気下にて行なっ
た。文献既知化合物の2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンゾイル−D−グルコピラノース5.00g,8.38
mmolをテトラヒドロフラン100mlに溶解し,−
78℃にてカリウムヘキサメチルジシラジド(0.5M
Toluene溶液,20.1ml,10.1mmo
l)を加えた。この溶液を−78℃にて1時間撹拌した
後,p−トリフルオロメチルフェニルイソチオシアネー
ト2.06g,10.1mmolを含むテトラヒドロフ
ラン10mlを加え,−78℃にて2時間撹拌した。続
いて,−78℃にてp−トリフルオロメチルベンジルブ
ロミド2.22g,9.29mmolを含むテトラヒド
ロフラン10mlを加え,0℃まで徐々に昇温させた。
反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し,塩化メ
チレンで抽出した。この有機層を飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル,5:1)にて精製し,2,3,4,
6−テトラ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシ
ル−p−トリフルオロメチルベンジルチオ−p−トリフ
ルオロメチルフェニルホルムイミデート6.80gを得
た。収率は85%(α:β=93:7)であった。これ
をヘキサン/酢酸エチルにより結晶化(4.06g,5
1%一次晶,α:β=>95:5)させた。
【0019】得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンゾイル−α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオ
ロメチルベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニ
ルホルムイミデートの主な物性を示す。 融点:138.9−139.4℃ H−NMR(500MHz,CDCl):δ=4.
11−4.15(m,1H),4.35(d,J=1
4.5Hz,1H),4.40(dd,J=12.4,
5.3Hz,1H),4.48(d,J=14.5H
z,1H),4.58(dd,J=12.4,2.6H
z,1H),5.57(dd,10.1,3.7Hz,
1H),5.74(dd,J=10.1,10.1H
z,1H),6.16(dd,J=10.1,10.1
Hz,1H),6.59(d,J=7.9Hz,2
H),6.96(br,1H,H−1),7.31−
7.63(m,18H),7.91−8.05(m,8
H)
【0020】
【実施例2】2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオロメチルベ
ンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニルホルムイ
ミデート
【0021】
【化22】
【0022】以下の反応はアルゴン雰囲気下にて行なっ
た。カリウムヘキサメチルジシラジド(0.5Mトルエ
ン溶液4.44ml,2.22mmol)とテトラヒド
ロフラン20mlを混合し,文献既知化合物の2,3,
4,6−テトラ−O−ベンジル−D−グルコピラノース
1.00g,1.85mmolを含むテトラヒドロフラ
ン5mlを加え,−78℃にて1時間撹拌した。続い
て,p−トリフルオロメチルフェニルイソチオシアネー
ト0.45g,2.22mmolを含むテトラヒドロフ
ラン5mlを加え,−78℃にて5時間撹拌した。反応
液にp−トリフルオロメチルベンジルブロミド0.53
g,2.22mmolを含むテトラヒドロフラン3ml
を−78℃にて加え,0℃まで徐々に昇温させた。この
反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し,塩化メ
チレンで抽出した。この有機層を水および飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥後
減圧濃縮した。残渣をジエチルエーテル/ヘキサン/石
油エーテルにより結晶化させ2,3,4,6−テトラ−
O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル−p−トリフ
ルオロメチルベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフ
ェニルホルムイミデート0.785gを得た(一次晶,
α:β=>95:5)。収率は47%であった。
【0023】得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンジル−α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオロ
メチルベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニル
ホルムイミデートの主な物性を以下に示す。 融点:123.1−123.8℃ H−NMR(500MHz,CDCl):δ=3.
61−3.82(m,6H),4.14(d,J=1
4.3Hz,1H),4.25(d,J=14.3H
z,1H),4.48(d,J=11.9Hz,1
H),4.51(d,J=10.7Hz,1H),4.
59(d,J=11.9Hz,1H),4.74(d,
J=11.6Hz,1H),4.77(d,J=11.
6Hz,1H),4.80(d,J=10.7Hz,1
H),4.84(d,J=10.7Hz,1H),4.
91(d,J=10.7Hz,1H),6.72(b
r,1H,H−1),6.87(d,J=8.2Hz,
2H),7.16−7.51(m,26H)
【0024】
【実施例3】2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシル−p−ニトロベンジルチオ−
p−トリフルオロメチルフェニルホルムイミデート
【0025】
【化23】
【0026】p−トリフルオロメチルベンジルブロミド
0.53g,2.22mmolの代わりにp−ニトロベ
ンジルブロミド0.48g,2.22mmolを用い,
実施例2と同様の操作を行い,2,3,4,6−テトラ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル−p−ニト
ロベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニルホル
ムイミデートを得た。
【0027】得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンジル−α−D−グルコピラノシル−p−ニトロベンジ
ルチオ−p−トリフルオロメチルフェニルホルムイミデ
ートの主な物性を以下に示す。 融点:123.8−124.4℃ H−NMR(500MHz,CDCl):δ=3.
63−3.79(m,6H),4.13(d,J:1
4.5Hz,1H),4.28(d,J=14.5H
z,1H),4.49(d,J=11.9Hz,1
H),4.51(d,J=10.5Hz,1H),4.
58(d,J=11.9Hz,1H),4.75(s,
2H),4.79(d,J=11.0Hz,1H),
4.83(d,J=10.5Hz,1H),4.91
(d,J=11.0Hz,1H),6.70(br,1
H,H−1),6.86(d,J=8.2Hz,2
H),7.15−7.52(m,24H),7.98
(d,J=8.9Hz,2H)
【0028】
【実施例4】2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオロメチルベ
ンジルチオ−p−ニトロフェニルホルムイミデート
【0029】
【化24】
【0030】p−トリフルオロメチルフェニルイソチオ
シアネート0.45g,2.22mmolの代わりにp
−ニトロフェニルイソチオシアネート0.40g,2.
22mmolを用い,実施例2と同様の操作を行い,
2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−α−D−グル
コピラノシル−p−トリフルオロメチルベンジルチオ−
p−ニトロフェニルホルムイミデートを得た。
【0031】得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンジル−α−D−グルコピラノシル−p−トリフルオロ
メチルベンジルチオ−p−ニトロフェニルホルムイミデ
ートの主な物性を以下に示す。 融点:99.0−99.8℃ H−NMR(500MHz,CDCl):δ=3.
61−3.83(m,6H),4.15(d,J=1
4.3Hz,1H),4.26(d,J=14.3H
z,1H),4.48(d,J=12.0Hz,1
H),4.51(d,J=10.7Hz,1H),4.
58(d,J=12.0Hz,1H),4.76(s,
2H),4.81(d,J=11.1Hz,1H),
4.84(d,J=10.7Hz,1H),4.92
(d,J=11.1Hz,1H),6.66(br,J
=2.7Hz,1H,H−1),6.85(d,J=
8.8Hz,2H),7.16−7.44(m,24
H),8.12(d,J=9.0Hz,2H)
【0032】
【実施例5】2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−
α−D−グルコピラノシル−p−ニトロベンジルチオ−
p−ニトロフェニルホルムイミデート
【0033】
【化25】
【0034】p−トリフルオロメチルベンジルブロミド
0.53g,2.22mmolの代わりにp−ニトロベ
ンジルブロミド0.48g,2.22mmolを,p−
トリフルオロメチルフェニルイソチオシアネート0.4
5g,2.22mmolの代わりにp−ニトロフェニル
イソチオシアネート0.40g,2.22mmolをそ
れぞれ用い,実施例2と同様の操作を行い,2,3,
4,6−テトラ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノ
シル−p−ニトロベンジルチオ−p−ニトロフェニルホ
ルムイミデートを得た。
【0035】得られた2,3,4,6−テトラ−O−ベ
ンジル−α−D−グルコピラノシル−p−ニトロベンジ
ルチオ−p−ニトロフェニルホルムイミデートの主な物
性を以下に示す。 融点:96.6−97.3℃ H−NMR(500MHz,CDCl):δ=3.
65−3.81(m,6H),4.16(d,J=1
4.2Hz,1H),4.30(d,J=14.2H
z,1H),4.49(d,J=11.9Hz,1
H),4.53(d,J=11.0Hz,1H),4.
58(d,J=11.9Hz,1H),4.74(d,
J=12.1Hz,1H),4.78(d,J=12.
1Hz,1H),4.82(d,J=11.0Hz,1
H),4.85(d,J=11.0Hz,1H),4.
93(d,J=11.0Hz,1H),6.67(b
r,1H,H−1),6.84(d,J=8.5Hz,
2H),7.17−7.44(m,22H),7.97
(d,J=7.6Hz,2H),8.10(d,J=
8.9Hz,2H)
【0036】
【実施例6】メチル2,3,4−トリ−O−ベンゾイル
−6−O−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−ベ
ンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グル
コピラノシドの合成
【0037】
【化26】
【0038】以下の反応はアルゴン雰囲気下にて行なっ
た。モレキュラーシーブ5Å(178mg),2,3,
4,6−テトラ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラ
ノシル−p−トリフルオロメチルベンジルチオ−p−ト
リフルオロメチルフェニルホルムイミデート56.7m
g,0.059mmol,およびメチル2,3,4−ト
リ−O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシド25.
0mg,0.049mmolの塩化メチレン懸濁溶液2
mlに,氷冷下,トリフルオロメタンスルホン酸(Tf
OH)0.44mg,3.0μmolのトルエン溶液
0.1mlを加えて氷冷下1時間撹拌した。反応液を飽
和重曹水でクエンチ,続いてセライトにて濾過し,塩化
メチレンで抽出した。有機層をあわせて飽和塩化ナトリ
ウム水溶液で洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥させ減
圧濃縮した。残渣を薄層クロマトグラフィー(トルエン
/アセトニトリル,9:1)にて精製し,メチル2,
3,4−トリ−O−ベンゾイル−6−O−(2’,
3’,4’,6’−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−
グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド51.
4mgを得た。収率は96%であった。同様に,トリフ
ルオロメタンスルホン酸に代え,ハイドロジェンテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート[HB(C
],トリフルオロメタンスルホン酸トリメチル
シリル(TMSOTf)を用いた場合,それぞれ99
%,96%の収率でメチル2,3,4−トリ−O−ベン
ゾイル−6−O−(2’,3’,4’,6−テトラ−O
−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−α.D−
グルコピラノシドを得た。以下に反応式を用いてこの結
果を示す。
【0039】
【化27】
【0040】
【実施例7】メチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−
6−O−(2’,3’,4’,6−テトラ−O−ベンジ
ル−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシ
ドの合成 2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−α−D−グ
ルコピラノシル−p−トリフルオロメチルベンジルチオ
−p−トリフルオロメチルフェニルホルムイミデートに
代えて2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−α−D
−グルコピラノシル−p−トリフルオロメチルベンジル
チオ−p−トリフルオロメチルフェニルホルムイミデー
トを,メチル2,3,4−トリ−O−ベンゾイル−α−
D−グルコピラノシドに代えてメチル2,3,4−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドを,トリフ
ルオロメタンスルホン酸に代えてハイドロジェンパーク
ロレート(HClO),ハイドロジェンテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート[HB(C
]を用いて実施例6と同様の操作を行い,メ
チル2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−O−
(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−ベンジル−D
−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシドを得
た。なお,この際,反応溶媒,触媒を選択することでグ
リコシド結合に選択性を与えることができた。以下に反
応式を用いてこの結果を示す。
【0041】
【化28】
【0042】
【実施例8】エチル2,3,4−トリ−O−ベンジル−
6−O−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−ベン
ゾイル−β−D−グルコピラノシル)−1−チオ−β−
D−グルコピラノシド,2,3,4−トリ−O−ベンジ
ル−6−O−(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−
ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グ
ルコピラノシルフルオリド,メチル2,3,6−トリ−
O−ベンジル−4−O−(2’,3’,4’,6’−テ
トラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−
α−D−グルコピラノシドの合成 糖受容体としてメチル2,3,4−トリ−O−ベンゾイ
ル−α−D−グルコピラノシドに代えてエチル2,3,
4−トリ−O−ベンジル−1−チオ−β−D−グルコピ
ラノシド,2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−
グルコピラノシルフルオリド,メチル2,3,6−トリ
−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシドをそれぞれ
用いて実施例6と同様の操作を行い,エチル2,3,4
−トリ−O−ベンジル−6−O−(2’,3’,4’,
6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシ
ル)−1−チオ−β−D−グルコピラノシド,2,3,
4−トリ−O−ベンジル−6−O−(2’,3’,
4’,6’−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコ
ピラノシル)−β−D−グルコピラノシルフルオリド,
メチル2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−
(2’,3’,4’,6’−テトラ−O−ベンゾイル−
β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシ
ドをそれぞれ高い収率で得た。以下に反応式を用いてこ
の結果を示す。
【0043】
【化29】
【0044】
【発明の効果】以上述べたように,本発明は複雑なオリ
ゴ糖鎖を得るのに有用な新規な糖供与体p−トリフルオ
ロメチルベンジルチオ−p−トリフルオロメチルフェニ
ルホルムイミデート糖,ならびにその誘導体の合成法を
提供するものである。これらの化合物は通常結晶として
単離され,室温でも長期間保存可能であり,取り扱い容
易な糖供与体である。また,これらの糖供与体はR
の置換基を選ぶことにより化合物の反応性および安
定性を調節することが可能である。さらに,脱離基の中
に活性化可能な反応点を2点有していることから,この
置換基を脱離基に有する糖供与体は糖鎖合成法に関して
新たな可能性を提供するものと考えられ,オリゴ糖のラ
イブラリーの豊富化に役立つことによって新しい医薬品
の開発をはじめとする生化学・医学・薬学分野への効果
がもたらされる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構造式 【化1】 (式中,Rは水酸基がそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基から選ばれる保護基で保護されたグリコシル
    基,Rはフェニル基であって置換基を有していてもよ
    く,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,アル
    キルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,アルキ
    ルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ基,
    アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ基,ア
    ルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有してい
    てもよい)で示される新規チオホルムイミデート糖誘導
    体。
  2. 【請求項2】グリコシル基が2,3,4,6−テトラ−
    O−置換−α−D−グルコピラノシル基である下記構造
    式 【化2】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよく,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,
    アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,ア
    ルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,トリアル
    キルシリル基から選択される)で示される請求項1記載
    の新規チオホルムイミデート糖誘導体。
  3. 【請求項3】グリコシル基が2,3,4,6−テトラ−
    O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル基である下記
    構造式 【化3】 (式中,Bnはベンジル基で,Rはフェニル基であっ
    て置換基を有していてもよく,Rはアルキル基,ベン
    ジル基,フェニル基,アルキルチオ基,ベンジルチオ
    基,フェニルチオ基,アルキルアミノ基,ジアルキルア
    ミノ基,ベンジルアミノ基,アルキル(ベンジル)アミ
    ノ基,フェニルアミノ基,アルキル(フェニル)アミノ
    基であって置換基を有していてもよい)で示される請求
    項1記載の新規チオホルムイミデート糖誘導体。
  4. 【請求項4】グリコシル基が2,3,4,6−テトラ−
    O−ベンゾイル−α−D−グルコピラノシル基である下
    記構造式 【化4】 (式中,Bzはベンゾイル基で,Rはフェニル基であ
    って置換基を有していてもよく,Rはアルキル基,ベ
    ンジル基,フェニル基,アルキルチオ基,ベンジルチオ
    基,フェニルチオ基,アルキルアミノ基,ジアルキルア
    ミノ基,ベンジルアミノ基,アルキル(ベンジル)アミ
    ノ基,フェニルアミノ基,アルキル(フェニル)アミノ
    基であって置換基を有していてもよい)で示される請求
    項1記載の新規チオホルムイミデート糖誘導体。
  5. 【請求項5】下記構造式 【化5】 (式中,Rは水酸基がそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基から選ばれる保護基で保護されたグリコシル基
    である)で示される糖誘導体に下記構造式 【化6】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよい)で示されるフェニルイソチオシアナート誘導体
    を反応せしめ,次いで下記構造式 【化7】 (式中,Xはハロゲン,低級アルキルスルホニル基,置
    換基を有していてもよいアリールスルホニル基から選択
    され,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,ア
    ルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,アル
    キルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよい)で示されるベンジル誘導体を反応せし
    めることを特徴とする下記構造式 【化8】 (式中,Rは水酸基がそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基で保護されたグリコシル基で,Rはフェニル
    基であって置換基を有していてもよく,Rはアルキル
    基,ベンジル基,フェニル基,アルキルチオ基,ベンジ
    ルチオ基,フェニルチオ基,アルキルアミノ基,ジアル
    キルアミノ基,ベンジルアミノ基,アルキル(ベンジ
    ル)アミノ基,フェニルアミノ基,アルキル(フェニ
    ル)アミノ基であって置換基を有していてもよい)で示
    されるチオホルムイミデート糖誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】下記構造式 【化9】 (式中,Rはそれぞれ独立に置換基を有していてもよ
    いアシル基,ベンジル基,アリル基,トリアルキルシリ
    ル基から選択される)で示される2,3,4,6−テト
    ラ−O−置換−α−D−グルコピラノースに下記構造式 【化10】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよい)で示されるフェニルイソチオシアナート誘導体
    を反応せしめ,次いで下記構造式 【化11】 (式中,Xはハロゲン,低級アルキルスルホニル基,置
    換基を有していてもよいアリールスルホニル基から選択
    され,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,ア
    ルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,アル
    キルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよい)で示されるベンジル誘導体を反応せし
    めることを特徴とする下記構造式 【化12】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよく,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,
    アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,ア
    ルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基から選ばれる)で示される2,3,4,6−テ
    トラ−O−置換−α−D−グルコピラノシルチオホルム
    イミデート誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】プロトン酸あるいはルイス酸の存在下,下
    記構造式 【化13】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよく,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,
    アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,ア
    ルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基から選ばれる)で示される2,3,4,6−テ
    トラ−O−置換−α−D−グルコピラノシルチオホルム
    イミデート誘導体に糖受容体を反応せしめることを特徴
    とする配糖体あるいは二糖類の製造方法。
  8. 【請求項8】プロトン酸あるいはルイス酸の存在下,下
    記構造式 【化14】 (式中,Rはフェニル基であって置換基を有していて
    もよく,Rはアルキル基,ベンジル基,フェニル基,
    アルキルチオ基,ベンジルチオ基,フェニルチオ基,ア
    ルキルアミノ基,ジアルキルアミノ基,ベンジルアミノ
    基,アルキル(ベンジル)アミノ基,フェニルアミノ
    基,アルキル(フェニル)アミノ基であって置換基を有
    していてもよく,Rはそれぞれ独立に置換基を有して
    いてもよいアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキル
    シリル基から選ばれる)で示される2,3,4,6−テ
    トラ−O−置換−α−D−グルコピラノシルチオホルム
    イミデート誘導体に,下記構造式 【化15】 (式中,Rはそれぞれ独立に置換基を有していてもよ
    いアシル基,ベンジル基,アリル基,アルキルシリル基
    から選ばれ,Yはチオホルムイミデート基,ハロゲン,
    アリールメルカプト基,アルキルメルカプト基,トリク
    ロロアセトイミデート基,アルキルスルホキシド基,ア
    ルコキシ基から選ばれる)で示される2,3,4−トリ
    −O−置換−D−グルコピラノシド誘導体を反応せし
    め,下記構造式 【化16】 (式中,Rはそれぞれ独立に置換基を有していてもよ
    いアシル基,置換基を有していてもよいベンジル基,ア
    リル基,アルキルシリル基から選ばれ,Yはチオホルム
    イミデート基,ハロゲン,アリールメルカプト基,アル
    キルメルカプト基,トリクロロアセトイミデート基,ア
    ルキルスルホキシド基,アルコキシ基から選ばれる)で
    示される二糖類の製造方法。
JP2002180615A 2002-05-20 2002-05-20 チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応 Withdrawn JP2003335793A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180615A JP2003335793A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180615A JP2003335793A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003335793A true JP2003335793A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29707153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002180615A Withdrawn JP2003335793A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003335793A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4209613A (en) Process for the preparation of nucleosides
KR101551778B1 (ko) 뉴클레오시드의 제조방법
JPS6127000B2 (ja)
JPH0899989A (ja) 新規糖脂質誘導体およびその製造用中間体
HU216840B (hu) Alacsony hőmérsékleten végrehajtott eljárás alfa-anomerben gazdag 2-dezoxi-2,2-difluor-D-ribofuranozil-szulfonátok előállítására
JPS61204193A (ja) シトシンヌクレオシド類の製造法
US5633366A (en) Pyrimidine nucleoside derivatives and methods for producing them
EP0389110B1 (en) Process for the preparation of 2'-deoxy-5-trifluoromethyl-beta-uridine
JP4691101B2 (ja) 1−α−ハロ−2,2−ジフルオロ−2−デオキシ−D−リボフラノース誘導体及びその製造方法
US5508393A (en) Process for the preparation of ribonucleotide reductase inhibitors
JP2003335793A (ja) チオホルムイミデート基を脱離基に持つ新規糖供与体,およびその製造方法と新規糖供与体を用いるグリコシル化反応
EP0350292B1 (en) Process for preparing 2'-deoxy-beta-adenosine
JPH06298783A (ja) 新規なグリコシドの製造法
US5288859A (en) Process for the preparation of glycosyl azides
JPH0656864A (ja) ベータ−アノマーに富む2−デオキシ−2,2−ジフルオロ−d−リボフラノシル−アリールスルホネートの製造法
JP3163359B2 (ja) 硫酸化オリゴ糖化合物
JPH02292295A (ja) エトポシドの製造方法
JP2629852B2 (ja) グリコシル化合物の製造方法
EP0505573B1 (en) Process for producing d-altrose
JP2004099575A (ja) 新規d−ガラクトサミン誘導体,およびそれを用いるムチンコア2クラスの合成法
CN115433243A (zh) 一种有机催化高立体选择性合成1,1’-硫代二糖的方法
JP3163358B2 (ja) 硫酸化オリゴ糖化合物
HU207337B (en) Process for producing tetrasaccharides
JPH02295996A (ja) グルコサミニル‐エピ‐ポドフイロトキシン誘導体の製造方法
JPH03190893A (ja) エトポシド誘導体、その製造法および合成中間体としての使用

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802